JP2002532959A - ワイヤレスローカルループシステムおよびそれに役立つ方法 - Google Patents

ワイヤレスローカルループシステムおよびそれに役立つ方法

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JP2002532959A JP2000587492A JP2000587492A JP2002532959A JP 2002532959 A JP2002532959 A JP 2002532959A JP 2000587492 A JP2000587492 A JP 2000587492A JP 2000587492 A JP2000587492 A JP 2000587492A JP 2002532959 A JP2002532959 A JP 2002532959A
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スロビン、ツビ
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マルコーニ コミュニケーションズ イズラエル リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、データネットワーク/PSTNゲートウェイユニットと、少なくとも1つのデータラインと、それぞれ前記少なくとも1つのデータラインを介して前記ゲートウェイユニットに接続された少なくとも1つのベースステーションと、前記ベースステーションとワイヤレスに通信する多数のワイヤレス加入者ユニットとを含むワイヤレスローカルループシステムを開示する。各ワイヤレス加入者ユニットは、電話ホストを含む少なくとも1つのホストに対する少なくとも1つのインタフェースを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、概して通信システムに、そしてより詳細にはワイヤレスローカルル
ープシステムおよびワイヤレス情報の処理に関する。
【0002】 [発明の背景] ワイヤレスローカルループシステムは知られている。
【0003】 IPは在来のインターネットプロトコルである。
【0004】 クオリティーオブサービス(サービスの品質(QoS))、ワイヤレスローカ
ルループシステムおよびインターネットに関係する現在の技術水準は、つぎの刊
行物においておおむね例示されている。
【0005】 [1]ジー・マップ(G. Mapp)およびエス・ホッジス(S. Hodg
es)。「QoSベースのトランスポート(移送)(QoS−Based Tr
ansport)。」
【0006】 [2]ジェイ・クロークロフト(J. Crowcroft)およびピー・エク
スリン(P. Oechslin)。「重み付けされた比例適正分配TCPを用
いる差別型エンドトゥーエンドインターネットサービス(Differenti
ated End−to−End Internet Services us
ing a Weighted Proportional Fair Sha
ring TCP)。」
【0007】 [3]ディー・ケー・エイチ・タン(D. K. H. Tan)。「通信ネッ
トワークにおけるレート制御およびユーザの振るまい(Rate contro
l and User Behaviour in Communicatio
n Networks)。」
【0008】 明細書中に述べられたすべての刊行物、およびここで参照された刊行物の開示
は、引用によりここに(本明細書中に)組み込まれている。
【0009】 [発明の記載] 本発明は、その動作のスキーム(体系)が、回路スイッチングスキーム(回路
切替体系)よりもむしろインターネットプロトコル(IP)パケットスイッチン
グスキーム(パケット切替体系)を備えた、ワイヤレスIPローカルループ(W
ipLL)システム内における2つのピア(同格の通信要素)のあいだでの情報
処理(トランザクション)のためのワイヤレスローカルループ(WLL)システ
ムおよびクオリティオブサービス(サービスの品質)を提供しようとしている。
このワイヤレス(インターネットプロトコル)ローカルループ(WipLL)シ
ステムは、単一の統合されたプラットフォーム上で、種々のデータおよび音声の
アプリケーションをサポートする、「オールインワン」のブロードバンドアクセ
スソリューション(広帯域アクセスの解決策)をユーザに提供しようとしている
【0010】 本発明は、パケット化されたエアー(無線)プロトコル(通信仕様)により、
最適な方法ですべての顧客によって使用される共用メディア(共用媒体)を提供
する。この技術は、該システムにユニークな(特有の)特徴、すなわち、伝送の
コンテント(内容)を認識する能力、たとえばそのアプリケーション、並びにバ
ンド幅(BW)およびクオリティーオブサービス(QoS:通信品質)をそれに
応じて割り当てる能力、の1つを可能としている。
【0011】 ビデオ会議、高速インターネットアクセス、テレワーキング、Eメール、フレ
ームリレーおよびその他の、種々のデータアプリケーションは、おのおの、本発
明によって最適にサポートされる。
【0012】 統合ブロードバンド地上波ワイヤレスシステムとして作動する本発明は、音声
、データおよびビデオを含む、SME(中小企業)、SOHO(スモールオフィ
スホームオフィス)および住宅市場への多重固定アクセスサービスのキャリアま
たはプロバイダのための完全なシステムソリューションである。
【0013】 本発明は、顧客普及率が最善ではなくかつ全面的には期待できないワイヤレス
(システム)展開の経済的な優位性が主な原因となって、現存する有線ソリュー
ション(HFC、ADSL、FTTC)に比べて著しいコストおよびサービスに
おける優位性を持っている。該システムは、現存するものだけでなく新たなキャ
リアに、速やかにかつ比較的安価にフルサービスブロードバンドアクセスネット
ワークを展開させることを許容する。
【0014】 古典的な回路スイッチシステムと異なり、本発明は選択可能なQoSを有する
一層効率的な必要帯域幅の割当て(BoD)を実際のスループットデータまたは
通信内容によって決定し、提供するであろう。
【0015】 本発明のユニークな特徴は、単一のプラットフォーム上の、データ、音声およ
びビデオを含む多重サービスの統合、進んだエアー無線プロトコルによりサポー
トされたQoS、実際のデータスループットにしたがったバンド幅割当て、効率
的なスペクトルの使用によるワイヤレスアクセス、電話通信および音声帯域デー
タに対する使用料金クオリティ、半径25kmにおよぶ大きなカバーエリア、共
配置された多重無線ユニットの能力に起因するベースステーションの高い処理能
力、包括的でかつユーザフレンドリーなネットワークマネージメントシステム、
並びに拡張性を含んでいる。
【0016】 クオリティーオブサービス(QoS)は、セッション(通話)に関連する用語
である。
【0017】 セッションは、2つまたはそれ以上のピア(通話者)のあいだの情報トランザ
クションとして定義される。
【0018】 セッションのQoSは、情報トランザクションのあいだ維持されるべき状態、
たとえば要求されたバンド幅(Kbps)、トランザクションの待ち時間(ディ
レイ)、ジッターに対する許容度(ディレイのバリエーション)、情報損失に対
する許容度、その他のセット(組)である。
【0019】 ネットワークは、そのノードが情報を交換するピアであり、そのエッジ(縁部
)が物理的接続媒体、たとえば銅結線であるグラフである。
【0020】 コンジェスチョン(混雑)は、重い負荷がかかったネットワークにおいて生ず
る一時的な情報フローの障害である。
【0021】 負荷がかかったネットワークは、そのトポロジー(接続形態)および情報負荷
に依存して異なる振る舞いを呈し、その1つの特別な振る舞いがコンジェスチョ
ンである。コンジェスチョンは、スターベーション(欠乏)(物理的リソース(
資源)に対する空間−時間的アクセス障害)に至らしめる。スターベーションは
、その時点で、大きな情報処理の待ち時間およびカットアウト(遮断)に至らし
める。
【0022】 コンジェスチョン対セッションの振る舞い: すべてのセッション(通話)には、情報ストリームのディレイに対する定義さ
れたタイムアウトが存在する。いくつかのセッション、たとえば電話セッション
は、定義されかつ一定の使用されるバンド幅を有する。他のセッションは、すべ
ての利用可能なバンド幅を用い−利用可能なチャンネルは、リターンパス(帰路
)のディレイにより検出され−、情報伝送レートはそれにしたがって調整される
(該セッションは利用可能なすべてのバンド幅を使用するが、システムのキュー
(待ち行列)を最小化する)。
【0023】 もしも、すべてのセッションが、バンド幅調整可能であれば、該システムにお
けるすべてのキューはそれによって非常に小さくなる。それゆえ、過負荷が予想
される状況においては、レート適応およびセッション拒否をすることが、QoS
の維持を可能とする。「リアルワールド」ネットワーク(およびウェブ)は、い
くつかのセッションの混合であるから、それらのいくつかはレート調整され得ず
、いくつかはドラマチックに異なるディレイ要求をするなど、バンド幅調整だけ
では、コンジェスチョンおよびスターベーションを防止するのに充分ではない。
【0024】 本発明は、WipLLシステム内で、2つのピアのあいだでの情報トランザク
ションに対するクオリティーオブサービスを提供するために、望ましくは、3つ
の同時的なアプローチを用いる:すなわち、重み付け適正キューイング(WFQ
、ノードの伝送キューにおける異なるパケット間の占有時間に基づいている);
レート制御;およびQoSスケジューリングである。本発明は、とくに、WFQ
およびQoSスケジューリング並びにそれらのあいだの適応的な組合わせを用い
る。
【0025】 さらに、WFQは、ノードキューを取り扱うことができるが、コンジェスチョ
ンのいくらかの導入なしにすべてのアクセスシステムのキューイング(たとえば
、スタートポロジー)を取り扱うことはできない。したがって、重み付けキュー
イングは、システムにおける異なるノードキュー間で実施される。各キューは、
ネットワークマスターが割り当てられた厳しさ(渋滞負荷)の程度によって表現
される。
【0026】 WipLLシステムは、望ましくは、つぎの3つの主要な特徴のいくつかまた
はすべてを含むQoS機構を提供する:
【0027】 1.ワイヤレスチャンネルに「属する」パケットのみを転送するために応答し得
る適応ネットワークフィルトレーション(フィルタ)および転送エージェント。
それゆえ、不適切なデータストリームがフィルタで除去されて、エアー(無線)
チャンネル上で競合しない。
【0028】 2.QoSサーバは、各到来パケットの解析、そのセッションの検出、チャンネ
ル負荷の評価、(パケットのディレイ、コネクション(接続)レイヤへの調停、
その他、のような)フロー制御動作の実行、およびパケットに対しての(再送信
基準、TTL、その他、のような)パケットの境界条件を記述するQoSヘッダ
の添付を含むネットワークおよびアプリケーションレイヤポリシーの実行に応答
し得る。(例として)TCPレート制御が、アクセスシステム内のキューが一定
の長さに維持されるような方法で実行されることが、強調される。このことは、
その結果該システムをセッションジッタの増化を最小限にし、それゆえパフォー
マンスを増強する。
【0029】 3.最適チャンネル帯域幅制御(キュー化されたデータ型式についての)を可能
とする、MACドメイン内でのTTLに適応したアクセス待ち時間についての分
類されたキューイング。
【0030】 システム内での相補的動作におけるこれら3つの特徴は、統合化サービスシス
テム内のクオリティーオブサービスを保証する。
【0031】 したがって、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、データネットワーク
/PSTNゲートウェイユニットと、少なくとも1つのデータラインと、それぞ
れ前記少なくとも1つのデータラインを介して前記ゲートウェイユニットに接続
された少なくとも1つのベースステーションと、前記ベースステーションとワイ
ヤレスに通信する多数のワイヤレス加入者ユニットとを含み、各ワイヤレス加入
者ユニットは、電話ホストを含む少なくとも1つのホストに対する少なくとも1
つのインタフェースを含み、各加入者ユニットは、IPパケットフォーマットで
の到来情報をアナログ音声表現に変換して該アナログ音声表現を前記電話ホスト
に供給し、そして前記電話ホストからの到来アナログ音声情報を受信し、到来ア
ナログ音声情報をIPパケットフォーマットされた情報に変換して該IPパケッ
トフォーマットされた情報を前記ベースステーションに供給するように動作する
アナログコンバータを含み、および前記加入者ユニットに接続された前記ベース
ステーションから到来するIPパケットに、前記電話ホスト以外のホストについ
てのIPパケットのそれらホストへのルーティングおよび前記電話ホストについ
てのIPパケットの前記アナログコンバータへのルーティングを含むパケットス
イッチングを実行するパケットスイッチャを含み、そして前記ベースステーショ
ンは各到来IPパケット内に含まれるIP宛先アドレスに基づいて到来IPパケ
ットにパケットスイッチングを実行すべく作用するとともに、前記ゲートウェイ
ユニットは、到来データパケットを前記データネットワークへスイッチし、到来
音声パケットをIPパケットフォーマットからアナログ音声表現に変換し、そし
て前記アナログ音声表現を前記PSTNにスイッチすべく作用するワイヤレスロ
ーカルループシステムが提供される。
【0032】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、各ホストは、つぎのホス
トタイプ、すなわち電話、テレファックス、コンピュータ、データモデムおよび
ケーブルモデム、のグループのうちの1つを備える。
【0033】 さらにまた、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記少なくとも1つ
のデータラインは、有線データラインを含む。
【0034】 加えて、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば前記データネットワークは
インターネットを具備する。
【0035】 本発明のその他の好ましい実施の形態にしたがえば、データネットワーク/P
STNゲートウェイユニットと、少なくとも1つのデータラインと、それぞれ前
記少なくとも1つのデータラインを介して前記ゲートウェイユニットに接続され
た少なくとも1つのベースステーションと、前記ベースステーションとワイヤレ
スに通信する多数のワイヤレス加入者ユニットとを提供し、各ワイヤレス加入者
ユニットは、電話ホストを含む少なくとも1つのホストに対する少なくとも1つ
のインタフェースを含み、IPパケットフォーマットでの到来情報をアナログ音
声表現に変換して該アナログ音声表現を前記電話ホストに供給し、前記電話ホス
トからの到来アナログ音声情報を受信し、到来アナログ音声情報をIPパケット
フォーマットされた情報に変換して該IPパケットフォーマットされた情報を前
記ベースステーションに供給すること、並びに前記加入者ユニットに接続された
前記ベースステーションから到来するIPパケットに、前記電話ホスト以外のホ
ストについてのIPパケットのそれらホストへのルーティングおよび前記電話ホ
ストについてのIPパケットの前記アナログコンバータへのルーティングを含む
パケットスイッチングを実行することを含み、そして前記ベースステーションは
各到来IPパケット内に含まれるIP宛先アドレスに基づいて到来IPパケット
にパケットスイッチングを実行すべく作用するとともに、前記ゲートウェイユニ
ットは、到来データパケットを前記データネットワークへスイッチし、到来音声
パケットをIPパケットフォーマットからアナログ音声表現に変換し、そして前
記アナログ音声表現を前記PSTNにスイッチすべく作用するワイヤレスローカ
ルループ方法がさらに提供される。
【0036】 本発明のさらにその他の好ましい実施の形態にしたがえば、分類されたキュー
イングを実行すべく作用するコンジェスチョン回避ユニット、およびトラフィッ
クフロー制御ユニットを含むクオリティオブサービスシステムも提供される。
【0037】 本発明のその他の好ましい実施の形態にしたがえば、プロトコルディテクター
(プロトコル検出器)、およびUDPアナライザー、TCPアナライザーおよび
ICMPアナライザーを含むコネクションレイヤアナライザー(接続レイヤ分析
器)を含むクオリティオブサービスサーバー装置がさらに提供される。
【0038】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記UDPアナライザー
は、レート制御されるUDPアナライザーを含んでいる。
【0039】 さらにまた、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記TCPアナライ
ザーは、レート制御されるTCPアナライザーを含んでいる。
【0040】 加えて、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記UDPアナライザー
は、つぎのステップを実行する。すなわち、そのポートナンバー(ポート番号)
を用いることによりアプリケーションを識別し、ポートナンバーとセッションの
参加者のIPアドレスとを比較することによってパケットがすでに開いているセ
ッションに属するかどうかをチェックし、もしもそれがオープンセッションであ
ればアプリケーションのルックアップテーブルからパケットにTTLを付し、も
しもそれが新規セッションであればこのセッションが起動することを許可されて
いるかどうかを判定すべくポリシーエージェントを調べ、CSエアーMACアド
レスの形でアプリケーションの契約についてMACに通知し、そしてセッション
の終了イベントについてMACへ通知する、という各ステップのうちの少なくと
もいくつかを実行する。
【0041】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、TCPアナライザーは、
少なくともつぎの信頼性チェックのいくつかを実行する。すなわち、パケットの
受信の受け取り通知をする、ドロップ(欠落)されたパケットが検出されたとき
は再送信する、セグメントが乱れて到着したなら、必要ならば、各セグメントを
再配列する、伝送のあいだにデータが不正になったら、パケットを放棄する、重
複するセグメントを廃棄する、そしてコネクション(接続)の伝送レートを管理
すべくフロー制御を維持する、という信頼性チェックのうちの少なくともいくつ
かを実行する。
【0042】 さらにまた、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、コンジェスチョン回
避ユニットは、分類されたキューイングを実行するように作用する。
【0043】 加えて、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、TCP伝送のレートは、
リアルタイムのフロースピードを検出することにより少なくとも部分的に制御さ
れ、かつそれから送信機へ戻るACKを遅らせる。
【0044】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、TCP伝送のレートは、
送信機に送られるパケットにおける通知されるウィンドウサイズを変更すること
によって少なくとも部分的に制御される。
【0045】 さらにまた、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、コンジェスチョン回
避ユニットにより実行される分類されたキューイングは、送信キュークラスター
に対する生存時間スタンプと共に到着したパケットを、それらの生存時間インジ
ケータ(標識)にしたがってキューに割り当てることを含んでいる。
【0046】 本発明のその他の好ましい実施の形態にしたがえば、適応ネットワークフィル
タおよび転送エージェント、クオリティオブサービスサーバ、および分類キュー
イング機構を含むクオリティオブサービスシステムがさらに提供される。
【0047】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記(転送)エージェン
トは、エアーチャンネル上での競合する不正データストリームをフィルタ除去し
た場合にのみワイヤレスチャンネルに属するパケットを転送すべく作動する。
【0048】 さらにまた、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記クオリティオブ
サービスサーバは、つぎの、すなわち、各到来パケットをそのセッションを検出
すべく解析し、チャンネル負荷を評価し、パケットのディレイおよびコネクショ
ンレイヤへの調停のようなフロー制御動作を実行し、そしてパケットの境界条件
を記述するパケットに対するクオリティオブサービスヘッダーを添付すること、
のうちの少なくとも1つを実行することを含むネットワークおよびアプリケーシ
ョンレイヤポリシーを実行すべく作動する。
【0049】 加えて、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、アクセスシステム内のキ
ューが実質的に一定の長さに維持され、それによってセッションジッターが低減
されるように、レート制御が実行される。
【0050】 さらに、本発明の好ましい実施の形態にしたがえば、前記分類キューイング機
構は、MACドメイン内でTTL適応アクセス待ち時間を提供し、それによって
キューイングされたデータ型についての改善されたチャンネルバンド幅制御を可
能とする。
【0051】 本発明は、図面とともに、以下の詳細な説明から理解されかつ理解されるであ
ろう。
【0052】 [好ましい実施の形態による詳細な説明] この発明において提供されるブロードバンドポイントトゥーマルチポイントワ
イヤレスIPアクセスシステムは、図1に示されるように、3つの主要な構成要
素により構成される。
【0053】 すなわち、ベースステーションユニット(BSU)10、そしてそれは 該システムをデータネットワーク40(IP、ATMその他)へおよびPST
N50へ接続するためのルータ20およびゲートウェイ30を使用し、そして すべての伝送をパケット化されたビットストリームに変換しかつそれをワイヤ
レスリンクを介してセルにおける各エンドポイントユニット(EPU)に送信す
る。
【0054】 少なくとも1つのEPU60、それは各加入者エンド(加入者端)に存在する
。前記加入者のEPUは、パケット化されたビットストリームを受信しかつ前記
ビットストリームをPC、LAN70、電話または他のインタフェース設備に渡
す。
【0055】 マネージメントシステム80、それは当該システムを制御しかつ管理する。該
マネージメントシステムは、各パケットのコンテントを認識しかつそれにしたが
って、予め設定されたサービスレベルアグリーメント(サービスレベル契約)に
基づく適切なクオリティーオブサービスおよびバンド幅を割り当てる。このこと
は、実際に使用されていないスペクトルは、他のどこかでシステムによって使用
され得る。すなわち、回路スイッチソリューションよりもはるかに効率的な構成
である。
【0056】 ベースステーションユニット 該BSUは、エンドユーザーと、たとえば、サポートされるアプリケーション
にしたがって異なるネットワークとのあいだをインターフェースする。該ベース
ステーションは、イーサーネット、POTSおよび/またはIPネットワーク上
の他のアプリケーションをサポートしてもよい。この場合、BSUは、EPUか
らのエアープロトコルとIPクラウド(IP cloud)とのあいだをインタ
ーフェースするであろう。IPクラウドに接続するために、IPルーターがベー
スステーションに含まれていてもよい。
【0057】 その代わりに、BSUがPOTS(またはISDN)エンドユーザーとPST
Nネットワークとのあいだをインターフェースしてもよい。この場合、BSUは
、EPUからのエアープロトコルとPSTNとのあいだをインターフェースする
。PSTNクラウドに接続するために、ゲートウェイがベースステーションに含
まれていてもよい。
【0058】 このように、BSUは、図2に示されるようにエレメントから構成される。す
なわち、 1つまたはそれ以上のエアーインターフェースユニット(AIU)90、そこ
では各AIUがベースステーションのカバー範囲のセルにおけるセクタをカバー
する、 IPネットワーク95(そのようなインターフェースが要求されるとき)に対
するインターフェースを可能とするIPルーター20、 PSTNのような異なるネットワークへインターフェースすることが必要であ
るとき、ゲートウェイ30、そして 前記ゲートウェイに接続されたゲートキーパー100、 なるエレメントから構成される。
【0059】 単一のベースステーション内に共配置され得るAIUの最大数は、割り当てら
れたバンド幅に実際に依存する。典型的には、20MHzバンドにおいては、1
0〜16個のAIUが共存可能である。したがって、多数のAIUが、イーサー
ネット(10BaseTインターフェース)上でIPを用いてルーターに接続さ
れ得る。図3は、2つの最も一般的なベースステーションの構成を図解している
。同一のセクター内に共存する各2つの無線ユニットは、周波数バンド(周波数
帯域)によって分離されている。6個のセクター内のセルにおける6個のAIU
は、約24Mbps/セル(約20Mbps/セルのネットスループット)を提
供すると同時に、そのようなセルにおける12個のAIUは、セルあたりのビッ
トレートが40Mbps/セルに倍増する。
【0060】 エアーインターフェースユニット(AIU) 図4に示されるように、AIUは、エンドユーザー装備に対するエアーインタ
ーフェースに対応するので、いかなるベースステーション構成にも必要な構成要
素である。
【0061】 該エアーインターフェースユニット(AIU)は、 エンドユーザーの装備とのあいだに4Mbpsのエアーリンク(3.2Mbp
sのネットスループット)を維持し得る無線ユニット、 高出力化された送信機、および、 前記高出力化された送信機と共に、−25km半径までの大きなセルを作るこ
との可能な内部高利得指向性アンテナ を具備する。
【0062】 AIU無線は、2.4GHzのISMバンドに用いられたときにとくに有用な
周波数ホッピング拡散スペクトルを採用している。しかしながら、そのスペクト
ル能率を増大しかつその再使用率を改善するダイナミックチャンネル割当てと共
に用いられることもできる。
【0063】 前記AIUは、IPプロトコルにて10BaseTイーサーネットラインを出
力し、前記出力は、適切なIPルーターを通して、IPネットワークへインター
フェースするために用いられる。
【0064】 各AIUは、地形および環境条件に応じて、完全なセルカバー範囲を提供すべ
く、たとえば10〜16個の他のAIUと20MHzの周波数バンドに共存し得
る。これは、それぞれ40〜64Mbps/セルのキャパシティに対応する。
【0065】 BSUにおける各AIU無線ユニットは、そのセクター内で加入者と4Mbp
sのリンクを維持し得る。このリンクにおいて、無線は、たとえば50個の同時
音声リンク(64kbps)を維持し得る。表1は、典型的な6セクターセルに
おいて、セクター毎に1個のAIU(無線)として、100mE/加入者および
1%のGOSと仮定して、1つのBSUに接続される同時ユーザーの数を示して
いる。
【0066】
【表1】
【0067】 表2は、典型的な6セクターセルにおいて、セクターあたり1つのAIU(無
線)で、100mE/加入者および1%のGOSと仮定した、1つのBSUによ
ってサービスされる加入者の合計数を示している。
【0068】
【表2】
【0069】 IPルーター ベースステーションがIPネットワークに接続されるときに、IPルーターが
ベースステーションにおいて使用される。IPルーターは、ベースステーション
のAIUとIPネットワークとのあいだをインターフェースするであろう。IP
ルーター20は、ベースステーション内の各AIU90のいずれからもイーサー
ネット(10BaseT)ラインを受け入れ、かつ、図5に示されるように、I
Pイーサーネット(100BaseTまたは10BaseT)ラインをIPネッ
トワークに向けて出力する。
【0070】 ゲートウェイ システムは、ゲートウェイ30を通してPSTN50に接続される。該ゲート
ウェイはPSTN信号を処理しかつそれらをIPアドレス付けされたパケットに
変換し、前記パケットは、それからルーターに供給されそして加入者に向けて供
給される。前記ルーターとゲートウェイとのあいだのインターフェースは、イー
サーネット、100BaseT上でIPを用いる。PSTNへ向けたゲートウェ
イ出力は、適切な電話通信信号化フォーマットに処理される。
【0071】 ゲートキーパー ゲートキーパー100は、呼処理、エコーキャンセル処理、およびネットワー
ク管理の電話通信部分のタスクを実行する。前記ゲートウェイおよびゲートキー
パーは、図6に描かれている。
【0072】 エンドポイントユニット(EPU) EPUは、(電話、PC、FAX、コンピューターワークステーション、等の
加入者のエンド製品を除く)エンドユーザー構内に据え付けられたすべてのハー
ドウェアを含む。EPUは、図7に示されるように、2つの主たる部分、 エアーインターフェースユニット(AIU)110、および IP電話インターフェースおよびユーザーのLANまたはPCへのイーサーネ
ット接続を有するインドアデータアダプター(IDA)モジュール120、 に分割される。
【0073】 エアーインターフェースユニット(AIU) EPUにおけるAIUは、BSUにおけるAIUと類似している;しかしなが
ら、これら2つのあいだには相違がある。
【0074】 EPUのAIUにおけるメイン機能はベースステーションとIDAとのあいだ
をインターフェースすることである。AIUは、パケットスイッチベースのエア
ープロトコルを用いてベースステーションに対してインターフェースし、そして
それはイーサーネット上でIPを用いてIDAにインターフェースする。
【0075】 エアープロトコルおよびエアーインターフェースの両者は、AIUの機械的特
性がそうであるように、両側において類似している。
【0076】 EPUのAIUにおける内部アンテナは、加入者側のAIUが単一点、すなわ
ちベースステーションのみに対して通信するので、BSUのAIUにおけるより
もさらに一層指向性が強い。そのように、ベースステーションのAIUは、60
°の指向性のアンテナが装備されるのに対して、加入者エンドにおけるAIUは
、23°のアンテナが装備される。
【0077】 インドアデータアダプター(IDA) インドアデータアダプターは、エンドユーザーの設備に対するインターフェー
スである。それゆえ、エンドユーザーの電話、PCまたはテレビ会議、自動テレ
マネー(ATM)、ポイントオブセールまたはテレメトリー設備のような他のい
かなるデータ設備も、すべてIDAに接続されるであろう。
【0078】 異なるIDAが異なるアプリケーションに利用可能であり:たとえば、LAN
アプリケーションのためには、イーサーネット10BaseT LANに対して
インターフェースする特別なイーサーネットIDAが利用可能である。もしも、
LANアプリケーションに加えてPOTS電話が必要であれば、そのときは異な
るIDAユニット、統合IDA、が必要である。統合IDAは、以前と同様に、
イーサーネットインターフェースを有するが、それに加えて、いかなる標準の電
話またはFAX設備にも接続され得る2つのPOTSインターフェースを有する
。システムにおけるPOTSのサポートは、高品質の64KbpsPCMのもの
からなる。統合IDA130の概念的な図解は図8に見られる。
【0079】 図9は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作用する、I
Pバックボーンクラウドについてのワイヤレスアクセスシステムとして使用され
るWipLLシステムの典型的なアプリケーションを図解している。
【0080】 20個にものぼるAIUが単一BSU内に共存し得るとともに、多くのEPU
が各セクタ内に存在し得ることに注意されたい。
【0081】 該システムは、多量に配置される多重セル環境だけでなく、単一セル環境にも
提供され得ることに、さらに注意されたい。
【0082】 表3は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するシス
テムの機能仕様を示している。
【0083】
【表3】
【0084】 本発明の好ましい実施の形態の特別な利点は、良好な解決策が、音声、データ
およびマルチメディアを限定されることなく含む種々の統合されたサービスにつ
いて、必要なバンド幅と同時に受容し得るクオリティーオブサービスを提供する
ことの問題に提供されることである。この問題は、本発明の好ましい実施の形態
によって、従来、ワイヤレスローカルループを形成している回路スイッチネット
ワークを、IPネットワークのようなパケットスイッチネットワークに置き換え
ることにより、解決される。
【0085】 ワイヤレスローカルループのパケットスイッチされる実施の形態を実施するた
めに、つぎのような特徴が設けられることが好ましい。すなわち、
【0086】 a.すべての情報ストリームのすべてのフォーマットの、H−323またはMG
CPのような、適切な変換標準規格を用いて、IPパケット(データグラム)フ
ォーマットのような単一の情報フォーマットへ変換すること。H−323標準規
格は、www.itu.orgから入手可能である。MGCP標準規格は、ww
w.faqs.org/rfcsに掲示されたRFC2705に記述されている
【0087】 b.パケットのルーティング。典型的には、在来のルーティング技術が使用され
、かつ通信ネットワークにおけるルーティング(Routing in Com munication Networks) 、マーサ・イー・スティーンストラ
ップ(編)(Martha E. Steenstrup (Ed.))、プレ
ンティスホール(Prentice−Hall), 1995年, ISBN
0−13−010752−2に記述されるようなルーティング技術および考慮の
ような、在来のルーティングの考慮がシステムの設計を支配する。
【0088】 c.望ましくは、最大チャンネル利用を提供すべく共生的に動作する、3つのレ
ベル:すなわち、コンジェスチョン回避、フロー制御および承認制御、を含むク
オリティーオブサービスの提供手段(エージェント)の提供。クオリティーオブ
サービスエージェントの1つの実施の形態の説明が、図10〜図14を参照して
以下に開示される。
【0089】 代わりに、クオリティーオブサービスエージェントは、種々のクオリティーオ
ブサービスエンジンを記述しているwww.faqs.org/rfcsに開示
された記述にしたがって構成されかつ作動してよい。代わりに、クオリティーオ
ブサービスエージェントは、ここに記述される特徴のいくつかまたはすべて、お
よび上述のサイトに記述されたクオリティーオブサービスエンジンの1つ、いく
つかまたはすべての組合わせであってもよい。
【0090】 たとえば、該ワイヤレスローカルループのパケットスイッチされる好ましい実
施の形態は、つぎの特徴を含んでいてもよい。すなわち:
【0091】 a.すべての情報ストリームのすべてのフォーマットの、音声ストリームを変換
するためのMGCP標準規格を用いて、IPパケット(データグラム)フォーマ
ットのような単一の情報フォーマットへ変換すること。
【0092】 b.パケットの実際のルーティングは、IETFウェブサイトwww.faqs
.org/rfcsに掲示されているRFC番号1721〜1724に定義され
たプロトコルである、スタティック(静的)ルーティング/RIP(ルーティン
グ情報プロトコル)に基づいて行なわれる。ルーティングポリシーは、前記IE
TFウェブサイトに掲示されているRFC番号2702に定義されたクオリティ
ーオブサービスベースのルーティングのMPLS(マルチプロトコルラベルスイ
ッチング)標準規格にしたがって決定される。
【0093】 c.典型的にはつぎのような特徴をもっているクオリティーオブサービスエージ
ェントの提供。すなわち:
【0094】 i.擬似決定論的および決定論的な状況における、RSVPと称されるIET
F RFC番号2205のコンジェスチョン回避特性、
【0095】 ii.WLLの実施の形態の特徴である確率論的な状況における、図10〜図
14を参照して以下に記述されるクオリティーオブサービスエージェントのコン
ジェスチョン回避特性、
【0096】 iii.DiffSERV RFC番号2475のフロー制御特性、そして
【0097】 iv.図10〜図14を参照して以下に記述されるクオリティーオブサービス
エージェントの承認制御特性。
【0098】 統合されたサービスを可能とするWipLLシステムのクオリティーオブサー
ビス(QoS)部分は、概して3つの主要な部分に分割される: 1.ネットワークアクセスフィルタリング/転送、 2.QoSサーバー、および 3.エアーアクセス分類キューイング。
【0099】 ネットワークアクセス部分は、さらにシステム内に通るすべてのトラフィック
が「無線上の」アドレスで宛先指されるようにして、到来データのルーティング
/ブリッジングに適用し易い。QoSサーバーは、トラフィックの振る舞い、シ
ェーピング、アプリケーション認識、およびQoSポリシーを実行する分類され
たキューイングに応答し得る。図10は、ネットワークからのそしてそれへの、
システム内のグローバルなデータフローを説明している。
【0100】 ネットワークには、最善努力トラフィック、プロファイルされたトラフィック
およびオンデマンドトラフィックの3つのタイプのトラフィックがある。
【0101】 最善努力は、今日知られているとおりのトラフィックである。トラフィックは
、ネットワーク上に出て、そして、バンド幅制御はなくそして保証もないので、
それがそのデスティネーションに着くことが希望される。将来においては、本発
明は、最善努力トラフィックの特徴をたとえばEメールおよび重要でないウェブ
のトラフィックに適用し続けることをもくろんでいる。
【0102】 プロファイルされたトラフィックは、それに対して適用される予め定義された
ルール/ポリシーを有している。これらのポリシーは、バンド幅制限、優先度、
予約、セキュリティおよび対象トラフィックを「特別な」トラフィックとして扱
う他の制御を含んでいる。
【0103】 オンデマンドトラフィックは、関連するアプリケーションがロードされると、
適用されるべき新たなポリシーを必要とする。一例は、スケジュールされていな
いビデオ会議であろう。
【0104】 3つのトラフィックタイプのすべてが、WipLLシステムには存在する。Q
oSサーバー(QoS−S)におけるバンド幅シェーピング(整形)ポリシーは
、それらの適用トラフィックタイプを反映すべきである。以下に議論するのは、
QoS−Sによってそれらのトラフィックトポロジーに対して利用される異なる
方法である。
【0105】 図10に図解されているように、QoSサーバー(1010)は、つぎのよう
にして構成される。すなわち、 それは、到来パケットがデータグラム(IPパケット)であるかどうかを識別
する(1030)。そうでない場合には、そのパケットに、ソース(発信元)/
デスティネーション(宛先)アドレス、パケットタイプ(ユニキャスト(単一宛
先)、マルチキャスト(複数宛先)、またはブロードキャスト(放送))、その
他、に基づいて、ユーザーにより定義されるポリシーイメージを勧めることによ
りTTLスタンプを割り当てる。
【0106】 それは、該パケットを第4レイヤ(接続レイヤ1020)において解析し、そ
して関連ポリシーを割り当て、そして、 それは、パケットの生成アプリケーションを認識し、かつTTL(生存時間1
070)スタンプを割り当てる。
【0107】 プロトコル(第3レイヤ)の認識(1030)は、無条件に行なわれるので、
コネクションレイヤ解析を議論しよう。コネクションレイヤ解析(1020)は
、IPトラフィック、すなわち、UDP、ICMPおよびTCPプロトコル、だ
けのために行なわれることに注意されたい。
【0108】 さて、図10のユニット1070、1080および1090における動作の好
ましい方法について説明する。
【0109】 典型的には、図10の装置は、電話会社、ISP(インターネットサービスプ
ロバイダー)、NAP(ネットワークアクセスプロバイダ)その他のような多く
のサービスプロバイダーにサービスし、一方それらのおのおのはエンドユーザー
の人々にサービスする。概して、図10の装置は、多数のインターリーブされた
セッションであり、各セッションは、ビデオ、音声、マルチメディアおよびイン
ターネットワーキングのようないくつかのアプリケーションサービスタイプの特
定の1つに属するものを含むIPストリームを受信するように作動する。たとえ
ば、IPストリームは、特定の電話の呼出しから1つまたはそれ以上のパケット
、それに続く特定のデータセッションからの1つまたはそれ以上のパケット、そ
れに続く同一の電話の呼出しからの1つまたはそれ以上のパケット、それに続く
ビデオセッションからの1つまたはそれ以上のパケット、等々、を備えていても
よい。各セッションは、典型的には、つぎの構成要素のいくつかまたはすべてを
含むベクトルを含むサービスのカレントグレード(最新の等級)を有している。
すなわち、 a.有効バンド幅、 b.最大の待ち時間または最大の許容ディレイ、 c.最大許容IPパケット損失率、そこではその待ち時間が(b)の最大待ち時
間を超えるパケットが、失われたとみなされる。
【0110】 第2番目の2つの構成要素は、総合して「ディレイ構成要素」と称される。
【0111】 本発明の好ましい実施の形態によれば、各セッションは、その実数成分が当該
セッションの有効なバンド幅に対応し、そしてその虚数成分が当該セッションの
ディレイ成分に対応する複素ベクトルであらわされる。
【0112】 各サービスプロバイダーは、そのいずれのアプリケーションサービス内におい
ても生じる各セッションについて、そのリソースすなわちローカルループから要
求するそれ自身の要求をもっている。典型的には、各サービスプロバイダーは、
各アプリケーションサービスについて、上述の構成要素の少なくともいくつか、
望ましくはすべてのスレショールドレベルを有する、サービスのスレショールド
グレードを定義する。
【0113】 本発明のシステムによって提供されるクオリティーオブサービスは、典型的に
は、サービスプロバイダーによって一旦セッションが確立されると、当該セッシ
ョンのサービスのグレードは該サービスプロバイダーによって選択されたサービ
スのスレショールドグレード未満に下がることはないであろう、すなわちサービ
スのスレショールドグレードはセッション全体を通して維持されることの保証を
有している。これは、同一のリソースを通しての多重アプリケーションストリー
ムの共存を許容する。これは、典型的には特定のセッションの起動を拒絶するこ
とにより達成される。
【0114】 図10のシステムは、望ましくはつぎの4つのタスクを行なう。すなわち、 1.到来パケットを、各パケットをアプリケーションの予め定義されたセットの
1つに属するとして識別するために解析する(図10のユニット1040,10
50および1060)。
【0115】 2.どのリソースが各到来および現存パケットに割り当てるのに利用可能である
かを決定するリソースの利用のカレントレベル、すなわちコンジェスチョンレベ
ルについてのアップデートのストリームを受信する。これは、典型的には、図1
0における利用監視ユニット1085によるバックグラウンドプロセスとして行
なわれる。
【0116】 3.各パケットに、パケットが配信されずに残ることが許容される時間の量を示
す生存時間(TTL)タグをスタンプする。たとえば、電話通信パケットは、典
型的には短い生存時間を有する。各パケットのタグは、時間の経過につれてカウ
ントダウンするカウンターである。もしも、パケットのタグがゼロに達すると、
該パケットは廃棄される。これはIPパケット損失を構成する。タスク3は、た
とえばQoSポリシーユニット1080により実行され、そしてそれはつぎのよ
うに動作する。すなわち、
【0117】 a.パケットを受信する。
【0118】 b.セッション開始パケットを識別しかつ利用が(図10のユニット1070)
の特定のアプリケーション内に新たなセッションを適応させるのに大きすぎるな
らばそれらをリジェクト(排除)する。セッション終了パケットを識別しかつ当
該セッションが終了したことを記録する。
【0119】 c.TTLスタンプをすべてのリジェクトされなかったセッション開始パケット
およびセッション開始パケット以外のすべてのパケットに割り当てる、そして
【0120】 d.TTLスタンプをともなうすべてのパケットをカウントダウンのためにユニ
ット1070へ転送する。
【0121】 4.該パケットを通信チャンネル内へ流入させ、すなわちリソースをパケットに
割り当て、TTLによって、より低いTTLパケットを最初とするように、優先
順位を付ける(ユニット1090)。
【0122】 ユニット1080により与えられたパケットにTTLスタンプを割り当てる好
ましい方法は、つぎの各ステップを有する。すなわち、
【0123】 a.最初に、サービスプロバイダーにより選択された、最大待ち時間により決定
される可能な限り最大のTTLスタンプをパケットに割り当てる。
【0124】 b.パケットの既知のバンド幅または最悪のケースのバンド幅(それは、パケッ
トが属するアプリケーションサービスにより使用されるかもしれない最大のバン
ド幅である)を用いて、その入力が、そのサービスのスレショールドグレードの
少なくとも1つの構成要素を提供するのに失敗することにより、いずれかの現存
するセッションにその要求に背くかどうかを判定すべく通信チャンネルへのパケ
ットの入力をシミュレートする。
【0125】 c.もしもパケットの入力が、可能な限り最大のTTLにおいてさえも、少なく
とも1つの現存するセッションに、その要求に背くことを生じさせるならば、そ
のときは、 該パケットがセッション開始パケットならば、該パケットをドロップさせる
(抜かす)。 該パケットがインセッション(ペイロード)パケットまたはセッション終了
パケットならば、該パケットを通信チャンネル内に流入させ、そのTTLがどの
現存するパケットよりも大きいことを確実にして、すなわち、もしもそのTTL
がどの現存するパケットのそれよりも小さいかそれと等しいならば、そのTTL
をすべての現存するパケットのTTLを超える「不正」値に変更する。
【0126】 バックグラウンドにおいて、すなわちステップ(c)とステップ(d)とのあ
いだで一時的にだけではなく、ユニット1085は、利用可能なリソースのカレ
ントレベルの分布を示すヒストグラムを蓄積、すなわち利用可能なリソースの各
レベルの相対的な頻度についての情報を格納する。
【0127】 d.もしも可能な限り最大のTTLにおける、パケットの入力が、1つの現存す
るセッションにさえもその要求に背かせないならば、そのときは:
【0128】 i.カレントリソース可能性レベルの、該リソース可能性ヒストグラム内にお
ける位置を識別させる。
【0129】 ii.可能な限り最大のTTLの大きさと同様のオーダーからなる、時間ウィン
ドウを選択する。
【0130】 iii.次回のウィンドウにおけるリソース利用可能性レベルの、リソース利用
可能性ヒストグラム内の位置のセットを識別する。該セットは、エリアSを有し
かつ2つのサブエリアSgおよびSlを含む楕円である。Sgは、前記楕円内で
、カレントレベルよりもリソース利用可能性の大きなレベルに対応する位置のセ
ットのエリアである。Slは、前記楕円内で、カレントレベルよりもリソース利
用可能性の低いレベルに対応する位置のセットのエリアである。
【0131】 iv.予想される障害可能性、すなわちリソース不足の予想される可能性である
Sl/Sを計算する。
【0132】 v.該装置によりサポートされる各アプリケーションサービスタイプについて
のアーラン(Erlang)が与えられ、サービスのメジアン(中央値)スレシ
ョールドグレード(MTG)をつぎのようにして計算する: MTG=アーランの合計で割り算された、すべてのアプリケーションサービ
スタイプのサービスのスレショールドグレードの、それらの個別のアーランによ
りそれぞれ重み付けされた合計。
【0133】 vi.もしも、Sl/S<MTGならば、パケットに最小のTTLを割り当てる
。ここで、最小TLLは、システムのハードウェア制限の関数である。
【0134】 もしも、Sl/S>=MTGならば、パケットのもとのTTL値、すなわち、
サービスプロバイダ選択最大待ち時間により決定された、可能な限り最大のTT
Lスタンプをもち続ける。
【0135】 ユニット1070がセッション開始パケットをリジェクトするかどうかを決定
する好ましい方法は、つぎのとおりである。上述において指摘したように、リジ
ェクションの基準は、カレント利用が特定のアプリケーションサービスタイプ内
で新たなセッションを受け入れるのに大きすぎるかどうかである。これは、たと
えば、そこからそのタイプのさらなるセッションがリジェクトされる点を決定す
る各アプリケーションサービスタイプについての利用スレショールドを各サービ
スプロバイダから得ることにより実行される。
【0136】 UDP解析(1040) ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)は、インターネットプロトコル(
IP)が基本的なプロトコルとして使用されると仮定されるコンピューターネッ
トワークの相互接続セットの環境におけるパケットスイッチコンピューター通信
のデータグラムモードを使用可能とする。
【0137】 UDPは、最小のプロトコル機構によって他のプログラムにメッセージを送信
するアプリケーションプログラムのための手続きを提供する。UDPは、トラン
ザクション志向であり、そして配信および複製保護を保証しない。データのスト
リームの整列された信頼できる配信を要求するアプリケーションは、転送制御プ
ロトコル(TCP)を使用すべきである。UDPを用いるあらゆるアプリケーシ
ョンは、それ自体のためにポート番号を割り当てなければならない。すべてのポ
ート番号はユニークである(アプリケーションとそのポート番号とのあいだに1
対1のマッピングが存在する)。セッションタイプ接続にて動作するアプリケー
ションは、3つのポート番号を導入する義務を負わされている。いくつかのホス
トAは、VOIPアプリケーションを介して、ホストBと通信するものと仮定さ
れたい。Aにおけるアプリケーションは、Bにおけるアプリケーションがセッシ
ョン生成パケットとして認識可能な特定のポート番号を有するセッション初期化
データグラムを生成している。Bは、他の何らかのポート番号(これはすでに、
パッシブ(受動)ホストBのセッションパケットを特定するポート番号(セッシ
ョンポート番号)である)を有するセッションデータグラムにて応答する。この
時点においてセッションが確立され、かつAは、アクティブコネクション側を定
義する第3のポート番号を用いてBと通信する。ホストの1つがセッションを終
了するとき、前記第1のポート番号を収容するセッション閉成データグラムが送
信される。
【0138】 UDPは、3つの主要な不都合を有している。すなわち、それはフローまたは
コンジェスチョン制御についてのいかなる情報をも搬送しない。セッションパケ
ットの再整列は受容されず、コネクションレイヤ補正機構は存在しない。
【0139】 UDPデータグラムが識別されたとき、QoS−Sは、つぎのような方法で動
作する。すなわち、 それはそのポート番号を用いてアプリケーションを識別する。
【0140】 それはこのパケットがすでに開いているセッションに属しているかどうかを、
ポート番号およびセッションの参加者のIPアドレスを比較することによりチェ
ックする。
【0141】 開いているセッションにおいては、それはアプリケーションのルックアップテ
ーブルからTTLをパケットにスタンプする。
【0142】 新たなセッションにおいては、それはこのセッションが開始することを許可さ
れているかどうかを判定すべくポリシーエージェントに相談する。ポリシーエー
ジェントは、つぎのアイテムを利用する。すなわち、ネットワーク負荷(エアー
)、エアー待ち時間のメジアン、アプリケーションの要求されるバンド幅、そし
てホストアクセス権である。
【0143】 それは、アプリケーションの契約をMACに、CSエアーMACアドレスの形
で通知する;そして それは、セッション終了イベント(セッション終了、またはセッション失敗)
についてMACに通知する。
【0144】 ICMP解析(1050) IPは、ケートネット(Catenet)と呼ばれる相互接続ネットワークの
システムにおけるホスト対ホストデータグラムサービスに用いられる。ネットワ
ーク接続デバイスはゲートウェイと呼ばれる。これらのゲートウェイは、制御の
目的のためにゲートウェイ対ゲートウェイプロトコル(GGP)を介して、それ
ら自体のあいだで通信する。
【0145】 ときどき、ゲートウェイまたはデスティネーション(宛先)ホストは、ソース
(発信元)ホストと、たとえばデータグラム処理におけるエラーをインターネッ
ト制御メッセージプロトコル(ICMP)を用いて報告すべく通信するであろう
。ICMは、あたかもそれが高レベルプロトコルであるかのようにIPの基本サ
ポートを使用するが、ICMPは実際にIPの全体の部分であり、各IPモジュ
ールによって実行されなければならない。
【0146】 ICMPメッセージは、いくつかの状況において、たとえば、データグラムが
そのデスティネーションに到達することができなかったとき、ゲートウェイがデ
ータグラムを転送するためのバッファリングキャパシティをもっていないとき、
そして、ゲートウェイがより短いルートでトラフィックを送信すべくホストに指
示することができるとき、に送信される。IPは、絶対的に信頼することができ
るようには設計されていない。これらの制御メッセージの目的は、IPを信頼で
きるようにするためではなく、通信環境における問題についてフィードバックを
提供することである。依然として、データグラムが配信されあるいは制御メッセ
ージが返されるであろうという保証はない。いくつかのデータグラムは、それら
の損失のいかなる報告もなしに依然として配信されていないかもしれない。もし
も信頼できる通信が要求されるならば、IP(UDPまたはTCP)を用いるよ
り高いレベルのプロトコルが、それら自身の信頼性手続きを実行する必要ある。
【0147】 ICMPメッセージは、典型的にはデータグラムの処理においてエラーを報告
する。メッセージについてのメッセージ等の無限の帰還を回避するために、IC
MPメッセージについては、ICMPメッセージは送信されない。ICMPメッ
セージは、また、断片化されたデータグラムの断片ゼロの取り扱いにおけるエラ
ーについてのみ送信される(断片ゼロは、ゼロに等しい断片オフセットを有する
)。
【0148】 ICMP QoS−S動作モードにおいて、 ユーザーはICMPパケットにデフォールトTTL(生存時間)を割り当てる
。システムデフォールト設定は、可能な限り最短のTTLと等価である。ほとん
どのICMPトラフィックが、ゲートウェイ内(またはそれを超えて)でキュー
コンジェスチョンが発生したときに発生されるので、ゲートウェイとホストとの
あいだのいかなる通信もタイムクリティカルである、 アクセスシステム、すなわち、MACプロトコル、は、このパケットを配信す
る(ICMPパケット損失は、アプリケーションを実行していても、ゲートウェ
イ内に一時的なキュー蒸留を導き得る)、そして QoS−Sは、アクセスキューの深さをチェックする。長いキュー(長いとは
キュー内のアクセス待ち時間の中央値について定義されている)は、キューの放
出を低下させるべく硬直させられる。QoS−Sは、その緩和期間については、
新たなセッション(リジェクトされることが許可されるセッションはユーザーに
よって定義される)をリジェクトする。しかしながら、セッションをリジェクト
する前に、TCP/IPトラフィックに対してフロー制御が実行され得る。ほと
んどのケースでは、これは要求されたキュー緩和をもたらす。
【0149】 TCP解析(1060) TCPは、プロトコルのアプリケーションレイヤにコネクション志向のサービ
スを提供する、すなわち、クライアントとサーバーはデータを交換するためのコ
ネクションを確立しなければならない。TCPは、破損したデータを検出するた
めに用いられるチェックサム、および整列されたバイトストリームを確保するた
めのシーケンス番号とともに、データグラムに収容したセグメントとしてデータ
を送信する。TCPは、それが受信コンピューターにデータの受信だけでなくそ
の完全性およびシーケンスについても受け取り通知(アクノリッジ)を要求する
ので、信頼できる移送機構であるとみなされている。もしも、送信コンピュータ
ーが、予想される時間フレーム内に受信コンピューターから通知を受信しなけれ
ば、そのセグメントは再送信される。TCPは、送信を制限するためにフロー制
御ウィンドウも保持している。レシーバー(受信者)は、それがどの位多くのバ
イトを取り扱うことができるかを示す、ウィンドウサイズを通知する。
【0150】 TCPは、つぎの信頼性チェックを提供する。すなわち、 パケットの受信を受け取り通知する、 欠落パケットが検出されたときは再送信する、 もしもそれらが不適正な順序で到着したならば、もしも必要ならば、セグメン
トを再整列する、 もしも伝送のあいだにデータが損なわれたらパケットを放棄する、 重複するセグメントを廃棄する、そして コネクションの伝送レートを管理すべくフロー制御を維持する。
【0151】 バンド幅チャレンジ TCP/IPは、基本的には2つのトラフィックアプリケーション−FTPお
よびテルネット(Telnet)をサポートすべく設計されている。インターネ
ットの成長にともない、ネットワークアプリケーションおよびユーザーの期待が
変化している。今日、より高速のユーザー、および爆発的な、対話的ウェブトラ
フィックにより、より大きな要求がネットワーク上に課せられており、ユーザー
のクオリティーオブサービスに影響するディレイおよびボトルネックの原因とな
っている。ネットワーク「クラウド」がパケットを欠落したときまたは受信通知
を遅延したときの再送信、およびコンジェスチョンの存在が推論されるときの調
整を含む、TCPを信頼できるものにする特徴の多くは、性能の問題に貢献する
【0152】 在来のTCPバンド幅マネージメントは、ネットワークコンジェスチョンの推
論のための間接的なフィードバックを用いている。TCPは、問題を検知するま
でコネクションの伝送レートを増大させ、そののちレートを減少させる。それは
、欠落したパケットをコンジェスチョンのサインと解釈する。TCPのゴールは
、個別のコネクションについてはトラフィックを爆発させる要求によりすべての
利用可能なバンド幅を用いることであると同時に、コンジェスチョンを軽減する
ために推論された問題に控えめに反応することである。
【0153】 TCPは、広域にわたるネットワークのスループットを増大させるために、ス
ライディングウィンドウフロー制御機構を用いている。それは、センダー(送信
者)に、送信をパケット毎に停止せず、続けて複数のパケットを送信し、受信通
知を待つことを許可している。このことは、センダーは、パケットが送信される
毎に受け取り通知を待つ必要がないので、より速いデータ転送に導く。
【0154】 センダーは、「パイプを満たし」、そしてそれからさらなるデータを送信する
前に受け取り通知を待つ。レシーバーは、データを受信したことの受け取り通知
をするだけでなく、そのウィンドウサイズ、すなわち現在どの位多くのデータを
扱うことができるかを通知する。
【0155】 TCPのスロースタート法は、多重パケットがルーターキューを満たす問題を
緩和することを試みている。TCPフロー制御は典型的にはレシーバーにより取
り扱われ、それがどの位の量のデータを扱うことができるかをセンダーに伝える
。一方、スロースタート法は、センダーにより管理されるフロー制御機構である
コンジェスチョンウィンドウを用いる。TCPスロースタートによれば、コネク
ションがオープンしたときには、ACKが受信されるまでにただ1つのパケット
が送信される。各受信されたACKについて、コンジェスチョンウィンドウは1
つだけ増大する。各往復について、スレショールドに達するまでは、多数の未決
のセグメントが倍増される。要するに、TCPは、クライアントサーバーオペレ
ーティングシステム構成、距離および他のネットワーク条件によって決定される
フロー制御を用いる。QoS−Sは、ユーザー定義されたポリシーにしたがって
明示的に構成されたレート制御を提供する。
【0156】 バンド幅マネージメントアプローチ バンド幅の制約に直面したとき、 ルーター上のキューイングスキームの使用、 分類キューイング、および 定義された精密制御−QoS−Sのソリューション を含む多数のソリューションが利用可能である。
【0157】 B/ルーター上のキューイングスキーム 大部分について、ネットワークデバイスは、高速技術の発展に歩調を揃えてい
る。ルーターは、対話的ウェブアプリケーションのような低量アプリケーション
が、FTPトラフィックに象徴されるような大きなデータ転送により追い越され
ないように、キューイングスキーム、たとえば、WFQ、優先度出力キューイン
グ、および個々のデータフローに優先度を与え、バンド幅の分配を試みるカスタ
ムキューイングを提供している。
【0158】 B/ルーターベースのキューイングスキームは、いくつかの制限を有している
。すなわち、 B/ルーターは、バンド幅を受動的に管理し、パケットを放棄しかつエンドシ
ステムに対し直接フィードバックを提供しない。
【0159】 B/ルーターは、トラフィックソースを制御しようとするために、キューイン
グ、すなわち、バッファリングおよびディレイの付加、またはパケットの放棄の
みを用いることができる。
【0160】 B/ルーターのキューイングは、一方向性であり、外向きのトラフィックのみ
である。
【0161】 キューイングは、多重の、独立のTCPソースがバンド幅を取り合って、急増
しかつ緩和することに起因して、より塊となったトラフィックおよび不安定な性
能を結果として生じ、かつキューはアクセスリンクにおいて蓄積する。キューイ
ング、とくにWFQ、は、塊となって到達するパケットは廃棄されがちであるの
で、塊のフローについては良好に働かない。
【0162】 B/ルーターは、特定のトラフィックタイプについて保証されたレートをセッ
トすることを許可しない。そして B/ルーターは、「ブラウンアウト」を防止することはできない。すなわち、
リンクがオーバーサブスクライブされたときに何が起きるかを指図する承認制御
ポリシーを提供しない。
【0163】 分類キューイング WipLLシステムのアクセスメカニズムはネットワークの第2レイヤ(イー
サーネット)と相違するので、キューイングは避けられない。第4レイヤの決定
(QoSサーバー内の)を維持させるため、命令された(意図的な)「逆転」が
キューから期待される。このことは、各到着パケットについて第4レイヤと第2
レイヤのあいだにインターフェースヘッダーを割り当てることによってなされる
。このヘッダーは、パケットのTTLおよび伝送ポリシーについての情報を含ん
でいる(後に説明する)。
【0164】 正確な制御の定義−QoS−Sソリューション トラフィックは、元来、データの多重の独立ソースが組み合わされたときに蓄
積されるデータの塊からなっている。これらのデータの塊は、スピード変換が取
り扱われるアクセスリンクにおいて形成されがちである。
【0165】 ネットワークパイプを通して砂利よりもむしろ細かい砂を入れたことを想像さ
れたい。砂は、パイプを、塊よりも均一にかつ速やかに通過することができる。
QoS−Sは、トラフィックを、それが砂利よりも砂に近くなるように調整する
。これらのスムーズに制御されるコネクションは、一層パケット欠落に陥りにく
く、そしてさらに重要なことに、エンドユーザーは一貫したサービスを経験する
ことである。
【0166】 TCPが、コンジェスチョンを推量するために、放棄されたパケットからの間
接的なネットワークフィードバックに依存しているのに対して、QoS−Sは、
遠隔ユーザーのアクセススピード、ネットワーク待ち時間およびこのデータの集
合フロー情報との相関を検出することにより、直接的なフィードバックをトラン
スミッター(送信者)に提供する。これは、滑らかにされたトラフィックのフロ
ーを結果としてもたらす。
【0167】 QoS−Sがどのように働くか−レート制御対フロー制御 QoS−Sは個別のTCPコネクションについての状態情報を保持し、直接、
クオリティーオブサービスフィードバックをトランスミッターに提供する能力を
それ(TCP)に与える。加えて、ユーザーは、彼のビジネスの必要性に適合さ
せるべく、異なるトラフィック分類およびバンド幅リソース配分を明示的に管理
するために、QoS−Sポリシーを定義することができる。結果として、サービ
スレベルの正確な制御が得られる。この発明において述べるとおり、QoS−S
は、それを他のバンド幅管理ソリューションから差別化するいくつかのキー機能
を提供する。
【0168】 それは、爆発性を排除して、そしてユーザーに滑らかでかつ均一なデータ表示
を体験させる、エンドトゥーエンドコネクションを制御する; それは、正確さ制御のためにトラフィックを分類し(QoS−Sは特定のアプ
リケーションによって分類される)、かつQoSヘッダーを封じ込める;そして それはユーザー定義されたポリシーにしたがってバンド幅を割り当てる。
【0169】 QoS−S TCPレート制御はどのように働くか TCPレート制御は、コンセプトにおいて、製造プラントに用いられる「ジャ
ストインタイム」製品フロー制御に非常に類似している。TCPレート制御は、
図11に示されるようにつぎのステップを実行する。すなわち、 我々が一旦「要求を出して」からパケットが到着するのにどの位長くかかるか
を知るために、現在の瞬時的エンドトゥーエンド待ち時間(データグラム内でな
される)を計測する(1360); 待ち時間限界(時間的ファクターよりもむしろフロー制御ファクターに関して
の待ち時間)およびレート保証に合わせるためにいつパケットが必要とされるか
を計算する(1370); TCPウィンドウサイズを設定することにより、どの位多くのデータを「要求
」するかを特定する(パケットTCPヘッダー内に)(1380);および ちょうど他のセッション側がそれを期待するときにデータが到着するように、
適切な時間に「要求」を与える(たとえばACKをリリースする)(1390)
【0170】 エンドトゥーエンドコネクションの制御 QoS−Sは、TCP伝送のレートを制御するために2つの方法を用いる。す
なわち、 それは、リアルタイムフロースピードを検出しかつそれからトランスミッター
に戻る受け取り確認をディレイさせる。そして それは、トランスミッターに送信されるパケット内の通知ウィンドウを変更す
る。
【0171】 QoS−Sは、コネクションの中間からのエンドトゥーエンドTCPセマンテ
ィック(意味)を変化させる。それは、往復時間(RTT)を計算し、受け取り
通知をインターセプト(傍受)し、再送信(RTO)を招くことなくトラフィッ
クのフローを滑らかにするのに必要とされる時間の大きさだけそれを保留する。
それは、センダーがパケットを送信するときを決定するのを助けるウィンドウサ
イズも供給する。このレート制御機構は、図11および以下のフローの例により
説明される。
【0172】 QoS−Sデータフロー例 図12は、QoS−S(1010)が予測可能なサービスを配信するためにど
のようにデータ送信を調停しかつ歩調をとるかを示している。つぎの各ステップ
は、図11に示されるデータ転送を追跡している。すなわち、 データセグメント(1150)がセンダー(1140)からレシーバー(11
30)へ送信される。
【0173】 レシーバーは、受信を受け取り通知し、かつ8000バイトのウィンドウサイ
ズ(1160)を通知する。
【0174】 QoS−Sは、ACKをインターセプトし、そしてデータがより均等に送信さ
れるべきであり、さもなければ、不充分なバンド幅しか利用できず、後続のデー
タセグメントがキューアップしかつパケットがディレイするので、このフローの
ポリシーにより定義されるように、決定する。
【0175】 QoS−Sは、センダーに到着し、センダーに直ちにデータを発生させるよう
に計算された、ACKシーケンス番号プラスウィンドウサイズである、ACK(
1170)をセンダーに送信する。それは、センダーに付加的なパケット(11
80)を送信することを許可する。それから、QoS−Sは、センダーがパケッ
ト(1200)をコンジェスチョンなしに送信することを可能とする、他のAC
K(1190)をセンダーに送信する。そのような、滑らかなトラフィックフロ
ーが、QoS−Sによって達成される。
【0176】 QoS−RDCの利点なしに、多重パケットが送信されると;中間ルーターが
パケットをキューイングし、そしてキューがそのキャパシティーに達すると、ル
ーターはパケットを放棄し、それは再送信しなければならない。図13Aおよび
図13Bは、QoS−Sが使用されないときの爆発的なトラフィック(1210
.1…1210.7)、およびQoS−Sの制御下における均一なデータ伝送(
1220.1…1220.7)を示している。
【0177】 しかしながら、アクセスリンクコンジェスチョン問題とは別に、トラフィック
の塊は、平均的に間隔があけられたトラフィックよりもパケットを損失する傾向
がある。
【0178】 正確な制御のためのトラフィックの分類 QoS−Sは、トラフィックを分類するのに階層的なツリー構造を用いる。ユ
ーザーは、特定のアプリケーションからのトラフィックのような、制御されるべ
きトラフィックのタイプを識別する。ユーザーは、すべてのネットワークトラフ
ィックを分類する必要はなく、QoSを要求するトラフィックだけでよい。Qo
S−Sは、ユーザーにより定義された分類の1つにフローを一致させようとして
、トラフィックツリーを横切ることによりトラフィックフローを分類する。分類
プロセスにおけるファイナルステップは、フローを、このトラフィック分類が受
けなければならないサービスのタイプ、たとえば保証されたレート、を定義する
ポリシーに沿ってマッピングする。
【0179】 QoSトラフィック分類機能は以下のとおりである。すなわち、 特定のアプリケーションのための分類を提供する。
【0180】 優先度を管理すべくトラフィック分類の階層を維持し、かつポリシーの継承を
可能とする。そして トラフィック分類を自動的に要求する(TTLにより、キューイングフェーズ
について)。
【0181】 制御許可 ユーザは、トラフィッククラスの総合保証レートが使い尽くされた場合に発生
する内容を定義する。クラスに対するつぎのコネクションが保証されたレートを
必要とし、バンド幅が使用できない場合、QoS−Sはコネクションを拒絶する
ことによるか、あるいはコネクションを既存のバンド幅パイプ内に押し込むかど
ちらかによってバンド幅要求を処理できる。
【0182】 効率的なバンド幅使用のためのコネクション速度に則したバンド幅の拡大縮小 QoS−Sはコネクションの速度を監視し、速度が変化するにしたがってバン
ド幅割当てを調整する。QoS−Sがバンド幅の使用をそれ相応に拡大縮小でき
るように、低速コネクションおよび高速コネクションに保証されたレートを割り
当てることができる。たとえば、典型的なウェブセッションのあいだ、クリック
間の待機期間はバンド幅を消費しない。QoS−Sはこの未使用であるが、それ
以外の場合使用できないバンド幅を解放し、TBS(VOIP、MPEG等)な
どのその他の要求を満たす。
【0183】 バンド幅割当ての優先順位設定 優先順位に基づいた方針(ポリシー)は、確保された保証率を必要としないト
ラフィックには好まれるが、競合するトラフィックとともに管理されることが依
然として好ましい。ユーザは、QoS−Sが集計されたフローを管理する方法を
決定できるように、トラフィッククラスの優先順位(0から255)を割り当て
る。ユーザはすべてのトラフィックを分類する必要はない。分類されなかったト
ラフィックは、「デフォルト優先順位」が設定された優先順位に基づいたトラフ
ィックとして処理される。
【0184】 QoS−Sバンド幅割当て順序 QoS−Sは、バンド幅を割り当てる方法を決定するために定義される方針を
使用する。バンド幅割当てを決定するとき、QoS−Sは、個々のトラフィック
フローだけではなく、すべてのバンド幅を考慮する。
【0185】 分類された待ち行列管理(1090) すべてのパケットはTTL(1070)パラメータでスタンプされる。局は、
TTL昇順での伝送のためにすべてのパケットを並べることが期待され、最低T
TLを最初に送信する。
【0186】 基本アプローチは、(論理的に)(その生存時間(time−to−live
)スタンプとともに)送信待ち行列クラスタに到着するパケットが、その生存時
間インジケータにしたがって待ち行列に割り当てられるということである。アプ
リケーションは、その継続中のパケットに生存時間スタンプを割り当てる上で一
貫しているため、同じアプリケーションからのパケットは並べ替えられないだろ
う。並べ替えはアプリケーション間で発生し、これは無定義(do−not−c
are)ケースである。
【0187】 連続的に、背景タスクとして、パケットは、1つの例外―TCPデータグラム
はあるが、その更新された生存時間がゼロになると待ち行列から削除されると考
えられる。前述されたように、TCPデータグラムはセッション制御情報を含み
、このデータを失うと、アプリケーションがバンド幅を失うことになるだろう。
このようにして、QoS−Sは、パケットがTTLが消えたときに廃棄されなけ
ればならないかどうかをMAC待ち行列管理ハンドラに示す必要がある。
【0188】 基地局(無線セグメントのデフォルトゲートウェイ)内に位置するMAC(エ
アアクセス)コーディネータが、遠隔装置(EPU)にエアドメインへのアクセ
スを許可する。MACコーディネータは、その送信する「緊急性」に基づいてそ
の遠隔装置を割り当てる。この「緊急性」パラメータは、各遠隔装置により計算
され、待ち行列長とその中でのTTL分散の結合された係数である。
【0189】 分類された待ち行列管理は、2つのシステム目標を達成する。すなわち、 局待ち行列優先順位解決、つまり同じ遠隔装置で生成されたアプリケーション
間の優先順位設定、および 最適チャネル時間割当てのための遠隔装置間でのチャネル飢餓(starva
tion)規模の正規化。
【0190】 このようにして、前述されたように、QoSサーバは、図14に示されている
ように、各入信パケットの分析、そのセッションの検出、チャネル負荷の評価、
(パケットの遅延、コネクション層への介入等の)フロー制御動作の実行、およ
びQoSヘッダの(再送基準、TTL等の)パケット境界条件を記述する(無線
の)パケットへの付加を含む、ネットワーク層およびアプリケーション層の方針
を担当する。
【0191】 本発明の好ましい実施態様にしたがって待ち行列加重および特定の周波数計算
を実行するための方法がここに開示される。
【0192】 1. 1.1.1 アクセスパラメータセット−定義 CCは、パラメータセットの以下の一覧表示を獲得するだろう。パラメータご
とに、CCがパラメータをどのようにして受信したのか、および彼が(he)ど
のようにして彼を(him)更新するのかが特定されるだろう。
【0193】 1)フラグメントエラー率fer1 注記: 1.1 このパラメータはCCによって計算されなければならない。節(8.3
.3)を参照すること。 1.2 CCは、ポーリングの後にfer1を更新する。
【0194】 2)基本チャネル割当てbchj 注記: 2.1 ネットワークマネージャがこのパラメータを割り当てる。
【0195】 3)チャネル使用頻度b1 注記: 3.1 このパラメータはCCによって計算される節(8.3.5)を参照する
こと。 3.2 CCは、ポーリングの後にb1を更新する。
【0196】 4)最後のポール時刻Txから経過した時間。 (1.3)t0−tlast ここでは、t0は現在時刻である。 注記: 4.1 このパラメータはCCによって計算される。 4.2 CCは、ポーリングの後にこのパラメータを更新する。
【0197】 5)局の待ち行列内のHOLパケットの生存時間:TL1 j 注記: 5.1 CS Poll ACKで、およびPRDで送達されるスタンプ時刻、
(8.4.3)を参照すること。 5.2 CCは、ポーリングの後にTL1 jを更新する。
【0198】 6)局の待ち行列内のHOLパケットのパケット長:Plength1 j 注記: 6.1 CS Poll_ACKで、およびPRDで送達されるHOLパケット
長、(8.4.3)を参照すること。 6.2 j局をポーリングした後、CCがPlength1 jを更新する。
【0199】 7)キュー重み付け平均値TLs:<TL>j
【0200】
【数1】
【0201】 ここに、TLCRは、クリティカルな生存時間であって、管理MIBアイテムで
ある。
【0202】 aMaxTLは、可能な最大生存スタンプ時間であって、MIBアイテムでも
ある。 Qlengthjは、ステーションjのキューにあるパケット数である。 注意: 7.1 CS′によって計算されたキュー重み付け平均値 7.2 背景タスクとして、CS′は(TL)jを更新する。 7.3 パラメータ(TL)jは非常に大きな数値であるため、CSは正確な方
法で彼に伝送されることはない。CSがCSステータスフィールドでCCに伝送
する数を、基本特定周波数と呼ぶ(つぎの項を参照のこと)。
【0203】 8)基本特定周波数basicfj: このパラメータは、データを伝送すべき局の緊急度を示しており、実際には1
6ビットフィールドのキュー重み付け平均値である。 (TL)jをbasicfjに変換する演算子は、8.4.3項に記載されている
。 注意: 8.1 パラメータbasicfjは、CS PHYヘッダーのCSステータス
フィールドで伝送される。 8.2 j局をポーリングした後に、CCはbasicfjを更新する。
【0204】 9)特定周波数fj 伝送すべき局の相対緊急度である特定周波数であって、その基本チャンネルの
利用に正規化されている。
【0205】 特定周波数は、下記の演算式でCCにより演算される。
【0206】
【数2】
【0207】 ここに、bjはスライドウィンドウ内の伝送ビット数であって、演算式(1.
2)を参照のこと。 注意: 9.1 このパラメータは、CCによって計算される。 9.2 前記のCCは、8.4.3項にしたがってfjを更新する。
【0208】 10)CCにより、CS′は3つの機能カテゴリーに分けられる。 アソシエートされかつ能動:すべてのCSパラメータが一致せず、ナル状態とな
りCSがアソシエートされる場合。 アソシエートされかつ非能動:すべてのCSパラメータがナル状態でCSがアソ
シエートされる場合。 非アソシエーション:CSがNRP(非応答ポーリング)時間に対応しない場合
であり、CCはCSを非アソシエーション状態とみなす。 10)条件パラメータ:11章のMIBリストを参照のこと。
【0209】 2.特定周波数の計算 a)basicfjの計算 CS′は、背景タスクでキュー重み付け平均値(TL)jを計算する。CSは
Poll−Txを入力すると、16ビットSPFフィールドで(TL)jを伝送
する。16ビットフィールドは、このパラメータを含む特定フィールドである。
そのフィールド長を越えないため、下記の手順が規定される。
【0210】 16ビットフィールドに(TL)jを書き込む手順は、以下のとおり。 工程1:最初の5ビットに、条件を満たす数値xを書き込む。2(2x)の最近
似すべき数は、(TL)jよりも小さい数である。 工程2:右式の場合、b5に1を書き込む。 2x+2x-1<〈TL〉j あるいは、右式の場合、0を書き込む。 2x+2x-1<〈TL〉j 工程3:右式の場合、b6に1を書き込む。 step2+2x-2<〈TL〉j あるいは、右式の場合、0を書き込む。 step2+2x-2<〈TL〉j 工程n:右式の場合、b(n+3)に1を書き込む。 step(n−1)+
x-n+1<〈TL〉j あるいは、右式の場合、0を書き込む。 step(n−1)+2x-n+1<〈
TL〉j ただし、n=12あるいはx−n+1=0となるまで。 それゆえ、CCは、下記のbasicfj数値をもつことになる。
【0211】
【数3】
【0212】 b)特定周波数の計算 上記のように、(CS)局の特定周波数は、MACの観点から、チャンネルに
アクセスするCS′の緊急度を示しており、結果として、パケット処理つまり制
御処理を行なう。
【0213】 非能動CSの場合、最後のPoll−Tx以後の時間がtnock(MIBアイテ
ム)を越えるまでは、CCはfj=0を割り当て、それ以後は、fj=1010(こ
の値は考慮外フラグとして作用する)を割り当てる。
【0214】 非アソシエーションCSの場合、最後のPoll以後の時間がtncを越えるま
では、CCはfj=0を割り当て、それ以後は、fj=1010を割り当てる。
【0215】 能動CSの場合、CCは下記の方法で特定周波数を更新する。
【0216】 j局をポーリングした後、CCは基本特定周波数を更新する。
【0217】 新規の基本特定周波数が元の周波数値よりも大きい場合、CCは下記の演算式
により基本特定周波数全部を更新する。
【0218】
【数4】
【0219】 ただし、インデックスAllは、ポーリングされたCSを示す。
【0220】 そして、特定周波数は以下のように表せる。
【0221】
【数5】
【0222】 CCは、各ポーリング後にすべてのステーションの特定周波数を更新する。 注意: CCステーションの場合、basicfcc=<TL>ccである。
【0223】 TTLを決定するための好適な規則を今から説明する。 パケットを分析するための規則の構築: IPパケットを分析するための基準は、ネットワーク上のパケットのTTL値
を制御するためにユーザが作成したい(または予め定められた規則セットから使
用したい)規則の型を定義するために使用される。それは、可能な基準を定義す
る以外に、そうした規則が2つ以上の基準に応答するパケットのTTLをどのよ
うに設定するかを定義し、かつ各規則がTTLの絶対値を設定するか、それとも
さまざまな基準に基づくある種の増分および減分を用いる方式を展開するかを定
義する。
【0224】 規則は、ユーザがネットワーク管理ソフトウェアを通して何らかのMIBにし
たがって定義し、使用することが好ましい。多くの予め定められた規則およびユ
ーザが追加複合規則を作成する能力がある。各規則は、何らかのよく定義された
基準を満たすパケットに何らかの方法でTTL値を割り当てる。
【0225】 そうした環境でさまざまな規則とTTL値とのあいだの相互作用を構成する多
くのさまざまな可能性がある。つぎにあげるのは、どの決定を行なうべきかに関
する幾つかの特質と可能性のリストである。
【0226】 − 1つの問題は、既存の規則に定義された基準を満たさないパケットのTTL
値を定義することである。この問題は、基準に全く適合しないパケットが見つか
るたびに使用するデフォルトTTL値をもつことによって解決することが便利な
ようである。
【0227】 − しかし、1つのそのようなデフォルト値をすべての「決定されない」パケッ
トに使用するか、それとも各高レベル・クラスのパケット用のデフォルト値があ
るべきか、我々は決定しなければならない。たとえば、TCPパケットであるこ
とが分かっているがポート番号またはその他に基づいてTCPパケットの既存の
規則に適合しないパケットを考える。全TCPパケット用のデフォルトTTL値
がある場合、このパケットには、グローバル・デフォルトTTL値の代わりに、
そうした値が割り当てられる。
【0228】 − TTLをパケットに割り当てるために検査される多くのさまざまな基準があ
るので、既存のデータベースで幾つかの規則を満たすパケットに、TTL値がど
のように割り当てられるかを理解することが重要である。たとえば、そのIPソ
ース・アドレスに基づく基準を満たし、その規則にしたがってTTL Aが割り
当てられるべきであり、かつそのTCPポート番号に基づく基準をも満たし、そ
の規則にしたがってTTL Bを割り当てられるべきパケットを考える。パケッ
トが結局どちらのTTLを採るかを、我々は決定しなければならない。適合する
規則に見られるTTL値の中で最も低いTTL値をパケットに割り当てるのが、
最も容易な方法であるように思われる。別の可能性として、最遅整合規則(late
st matching rule)でTTLを設定することが考えられるが、その場合、データ
ベース内の規則の順序が問題になり、したがってそれを決定する必要がある。お
そらくもっと直観的な別の可能なシナリオは、最早整合規則(earliest matchin
g rule)でTTLを設定するものである。さらに別の可能なシナリオは、ユーザ
がセットできるフラグであって、セットされた場合、「この規則が整合するなら
ば、他の整合規則の探索を停止し、TTLを割り当てる」を意味するフラグを各
規則がもつというものである。その場合、TTLを割り当てるプロセスは、この
フラッグをセットされた規則に適合するか、またはそれ以上整合する規則が無く
、それが最後の規則を使用するまで、整合規則をつぎつぎに探索することによっ
て処理することができる。
【0229】 特定の規則のTTL値、およびその「親クラス」のデフォルトTTL値または
グローバルTTL値との関係を調べるさまざまな方法がある。特定の規則のTT
L値は絶対値とすることができ、あるいはこのパケットのクラスのデフォルト値
からの相対値として指定することができる。前者の場合、たとえばポート番号8
0をもつTCPパケットがTTL5を採る規則がある場合、そのようなパケット
はすべてTTL5を採る。後者の場合、そのようなレターがTTL−3を指定し
た場合、すべてのそのようなパケットは、TCPパケット(上記参照)のデフォ
ルトTTLマイナス3に等しいTTLを採る。前者の方式は明瞭さの利点をもつ
。どの規則でどのTTLが割り当てられるかがすぐに明らかであり、これらのT
TLは相互に依存しない。しかし後者の場合、一貫性の利点がある。たとえば、
ユーザがすべてのTCPパケットに対しより低いTTLを希望する場合、デフォ
ルトTCPパケットのTTL値を低下すれば充分であり、TCPパケットの他の
すべての規則に対するすべてのTTLは、それらが相対値であって絶対値ではな
いので、自動的に更新される。
【0230】 別の種類の規則、ユーザがある種のパケット(たとえばすべてのTCPパケッ
ト)に対し、データベースによって割り当てられたTTL値は、送信待ち行列内
のパケットを再順序付けるためにのみ使用し、パケットをドロップするためには
使用しないように設定する能力を、設定することが好ましい。この機能性を、ユ
ーザにとって便利かつ直観的な方法で、いかに達成すべきかを論じる必要がある
。1つの可能な解決策は、ユーザによってセットされた場合に、「この規則に適
合する場合、このパケットをドロップしないようにMACに指示する」ことを意
味するフラグを各規則に単に付加するだけである。また、パケットが幾つかの規
則に適合し、前に述べた可能性にしたがってTTLの1つをそれに対して選択し
た場合、少なくとも1つの適合する規則がこのフラグを指定すれば、たとえこの
規則がこのパケットの最終TTLを与えるものでなくても、パケットはこの特殊
フラグ(それをドロップしないようにというMACへの指示)を受け取ることに
ついても、注意しなければならない。
【0231】 アドミッション制御(Admin) 上で定義したとおり、アドミッション制御機能はここでは、セッション生成の
受諾または拒否と定義される。アドミッション機能は、着信セッションと送信無
線チャネル条件とのあいだに規定しなければならない。
【0232】 つぎの状態ベクトル、すなわち帯域幅、BER(FER)、チャネル占有、お
よびアクティブ・ノード数は、エアチャネルを概略的に表すことができる。一方
、つぎのように、すなわち所用帯域幅(これは静的または動的とすることができ
る)、最大待時間、および最大許容パケット損失率(これもまた静的または動的
とすることができる)などにより、さまざまなアプリケーション・セッションを
記述することができる。
【0233】 アクセス・エンジンは、現時点で追加セッションをサポートするMACの能力
を記述する独特な等級であるチャネル占有パラメータ(COP)を定期的にアド
ミッション制御エンティティ(実行要素)に提供する。今度はアドミッション・
エンティティが、つぎの構造をもつセッション許可テーブルを組み立てる。
【0234】
【表4】
【0235】 さまざまなアベイラビリティ・クラスが、個々のアプリケーション・セッショ
ンは異なるサービス等級のサービスであるという事実を描く(一部はそうでない
こともある)。(任意のアプリケーションの場合に)上述したサービスの等級間
の破線は、セッションのパケットに異なるTTLを割り当てることにより、つま
りより低い品質のセッションにはより大きいTTL値を用いて満たされる。
【0236】 こうして、セッションを始めることを拒否または許可し、それにしたがってそ
のさらなるパケットにスタンピングを行なうことにより、相応じて新しい着信セ
ッションのアドミッションを行なう。図15A−15Dの図は、推定できるさま
ざまなポリシー属性を示す(カラム・バーはシステム負荷を表す)。
【0237】 つぎに、アドミッション制御エンティティは一般的に、その事前割当ポリシー
決定に基づいて、上記のアドミッション・テーブルを更新する。
【0238】 上述のとおり、アドミッション制御エンティティは、そのアクションをアクセ
ス領域内で実践されているWRED方法と相関させる。WREDは任意のネット
ワーク・アプリケーションのテール・ドロップ同期を防止するので、アドミッシ
ョン制御は上のテーブルを想定して、そのための規定閾値を提供する。アドミッ
ション制御はアプリケーション・レベルによって実行されるので、WREDがシ
ステムのQoSに(または他の何らかのやり方により)寄与する付加価値は何か
、という質問を提起することができる。その議論に対する回答はつぎのように指
定される。
【0239】 1.テール・ドロップ・イベントは、非時間感受アプリケーションで発生する。
つまり、実時間アプリケーションは定義上空間枯渇を被ることはなく、これはア
ドミッション制御機能によって解決される。
【0240】 2.アドミッション制御エンティティは、非実時間アプリケーションの自発的ワ
ークロード変動を考慮することはできない。したがって、ADMINのみにした
がってそのような流れに対する限定フロー制御(bounded flow control)を提供
することは、任意のチャネル・コンステレーションではこれらのアプリケーショ
ンの「定期購読中」に通じる。したがって、すべてのそのようなアプリケーショ
ンをアクセス・ドメインに入れるためにADMINを提供し、WREDにテール
・フロー制御を実行させることにより、同時に開いているチャネルの数に関して
最良のチャネル密度が得られる。
【0241】 本発明のソフトウェア・コンポーネントは、希望するならば、ROM(読取り
専用メモリ)の形で実現することができることが理解される。ソフトウェア・コ
ンポーネントは一般的に、希望するならば、従来の技術を用いてハードウェアに
実現することができる。
【0242】 明瞭さのために別個の実施形態の文脈で記述した本発明のさまざまな特徴は、
単一の実施形態に組み合わせて提供することもできることが理解される。逆に、
簡潔さのために単一の実施形態の文脈で記述した本発明のさまざまな特徴は、別
々に、または適切な部分組合せで提供することもできる。
【0243】 本発明が明細書の中で具体的に図示しかつ記述したものに限定されないことを
、当業者は理解されるであろう。むしろ、本発明の範囲は、請求の範囲の記載に
よってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ベースステーションユニット(BSU)、少なくとも1つのエンドポ
イントユニット(EPU)(端点ユニット)およびマネージメントシステムを備
え、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するWipLL
システムの単純化されたブロック図である。
【図2】 図2は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するベー
スステーションユニットの単純化されたブロック図である。
【図3】 図3は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動する2つ
の最も一般的なベースステーションの構成の単純化されたブロック図である。
【図4】 図4は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するエア
ーインターフェースユニット(AIU)の単純化されたブロック図である。
【図5】 図5は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するIP
ルータの単純化されたブロック図である。
【図6】 図6は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するゲー
トウェイおよびゲートキーパーの単純化されたブロック図である。
【図7】 図7は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するエン
ドポイントユニットの単純化されたブロック図である。
【図8】 図8は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動する統合
されたインドアデータアダプター(統合IDA)の単純化されたブロック図であ
る。
【図9】 図9は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するシス
テムを利用する典型的なIPネットワークの単純化されたブロック図である。
【図10】 図10は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するワ
イヤレスIPローカルループ(WipLL)システム内のグローバルなデータフ
ローの単純化されたブロック図である。
【図11】 図11は、TCPレート制御を図解する単純化されたフローチャートである。
【図12】 図12は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動する、
データ伝送を制御するQoSサーバの単純化されたイラストレーション(図解)
である。
【図13】 図13Aおよび図13Bは、それぞれ本発明の好ましい実施の形態にしたがっ
て構成されかつ作動する、QoSサーバーシステムの制御をともなう場合ととも
なわない場合の両方のデータトラフィックの単純化されたブロック図である。
【図14】 図14は、本発明の好ましい実施の形態にしたがって構成されかつ作動するQ
oSサーバーシステムの動作の単純化されたブロック図である。
【図15】 図15A〜図15Dは、推定される異なるポリシー属性の単純化されたイラスト
レーションである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K030 GA08 GA16 HA08 HB01 HB21 HC01 HC09 HD03 HD06 JL01 JL07 LB13 5K051 AA01 BB02 CC07 DD13 DD15 FF12 FF16 GG04 HH27 5K067 CC08 DD54 EE02 EE10 EE22 EE46 HH28 KK02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データネットワーク/PSTNゲートウェイユニットと、少
    なくとも1つのデータラインと、それぞれ前記少なくとも1つのデータラインを
    介して前記ゲートウェイユニットに接続された少なくとも1つのベースステーシ
    ョンと、前記ベースステーションとワイヤレスに通信する多数のワイヤレス加入
    者ユニットとを含み、各ワイヤレス加入者ユニットは、電話ホストを含む少なく
    とも1つのホストに対する少なくとも1つのインタフェースを含み、各加入者ユ
    ニットは、IPパケットフォーマットでの到来情報をアナログ音声表現に変換し
    て該アナログ音声表現を前記電話ホストに供給し、そして前記電話ホストからの
    到来アナログ音声情報を受信し、到来アナログ音声情報をIPパケットフォーマ
    ットされた情報に変換して該IPパケットフォーマットされた情報を前記ベース
    ステーションに供給するように動作するアナログコンバータを含み、および前記
    加入者ユニットに接続された前記ベースステーションから到来するIPパケット
    に、前記電話ホスト以外のホストについてのIPパケットのそれらホストへのル
    ーティングおよび前記電話ホストについてのIPパケットの前記アナログコンバ
    ータへのルーティングを含むパケットスイッチングを実行するパケットスイッチ
    ャを含み、そして前記ベースステーションは各到来IPパケット内に含まれるI
    P宛先アドレスに基づいて到来IPパケットにパケットスイッチングを実行すべ
    く作用するとともに、前記ゲートウェイユニットは、到来データパケットを前記
    データネットワークへスイッチし、到来音声パケットをIPパケットフォーマッ
    トからアナログ音声表現に変換し、そして前記アナログ音声表現を前記PSTN
    にスイッチすべく作用するワイヤレスローカルループシステム。
  2. 【請求項2】 前記各ホストは、つぎのホストタイプ、すなわち電話、テレ
    ファックス、コンピュータ、データモデムおよびケーブルモデム、のグループの
    うちの1つを備えてなる請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つのデータラインは、有線データラインを
    含む請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記データネットワークはインターネットを具備する請求項
    1記載のシステム。
  5. 【請求項5】 データネットワーク/PSTNゲートウェイユニットと、少
    なくとも1つのデータラインと、それぞれ前記少なくとも1つのデータラインを
    介して前記ゲートウェイユニットに接続された少なくとも1つのベースステーシ
    ョンと、前記ベースステーションとワイヤレスに通信する多数のワイヤレス加入
    者ユニットとを提供し、各ワイヤレス加入者ユニットは、電話ホストを含む少な
    くとも1つのホストに対する少なくとも1つのインタフェースを含み、IPパケ
    ットフォーマットでの到来情報をアナログ音声表現に変換して該アナログ音声表
    現を前記電話ホストに供給し、前記電話ホストからの到来アナログ音声情報を受
    信し、到来アナログ音声情報をIPパケットフォーマットされた情報に変換して
    該IPパケットフォーマットされた情報を前記ベースステーションに供給するこ
    と、並びに前記加入者ユニットに接続された前記ベースステーションから到来す
    るIPパケットに、前記電話ホスト以外のホストについてのIPパケットのそれ
    らホストへのルーティングおよび前記電話ホストについてのIPパケットの前記
    アナログコンバータへのルーティングを含むパケットスイッチングを実行するこ
    とを含み、そして前記ベースステーションは各到来IPパケット内に含まれるI
    P宛先アドレスに基づいて到来IPパケットにパケットスイッチングを実行すべ
    く作用するとともに、前記ゲートウェイユニットは、到来データパケットを前記
    データネットワークへスイッチし、到来音声パケットをIPパケットフォーマッ
    トからアナログ音声表現に変換し、そして前記アナログ音声表現を前記PSTN
    にスイッチすべく作用するワイヤレスローカルループ方法。
  6. 【請求項6】 分類されたキューイングを実行すべく作用するコンジェスチ
    ョン回避ユニット、およびトラフィックフロー制御ユニットを含むクオリティオ
    ブサービスシステム。
  7. 【請求項7】 プロトコルディテクター(プロトコル検出器)、およびUD
    Pアナライザー、TCPアナライザーおよびICMPアナライザーを含むコネク
    ションレイヤアナライザー(接続レイヤ分析器)を含むクオリティオブサービス
    サーバー装置。
  8. 【請求項8】 前記UDPアナライザーは、レート制御されるUDPアナラ
    イザーを含んでなる請求項7記載のサーバー装置。
  9. 【請求項9】 前記TCPアナライザーは、レート制御されるTCPアナラ
    イザーを含んでなる請求項7記載のサーバー装置。
  10. 【請求項10】 前記UDPアナライザーは、つぎのステップを実行する。
    すなわち、そのポートナンバー(ポート番号)を用いることによりアプリケーシ
    ョンを識別し、ポートナンバーとセッションの参加者のIPアドレスとを比較す
    ることによってパケットがすでに開いているセッションに属するかどうかをチェ
    ックし、もしもそれがオープンセッションであればアプリケーションのルックア
    ップテーブルからパケットにTTLを付し、もしもそれが新規セッションであれ
    ばこのセッションが起動することを許可されているかどうかを判定すべくポリシ
    ーエージェントを調べ、CSエアーMACアドレスの形でアプリケーションの契
    約についてMACに通知し、そしてセッションの終了イベントについてMACへ
    通知する、という各ステップのうちの少なくともいくつかを実行する請求項7記
    載の装置。
  11. 【請求項11】 前記TCPアナライザーは、少なくともつぎの信頼性チェ
    ックのいくつかを実行する。すなわち、パケットの受信の受け取り通知をする、
    ドロップ(欠落)されたパケットが検出されたときは再送信する、セグメントが
    乱れて到着したなら、必要ならば、各セグメントを再配列する、伝送のあいだに
    データが不正になったら、パケットを放棄する、重複するセグメントを廃棄する
    、そしてコネクション(接続)の伝送レートを管理すべくフロー制御を維持する
    、という信頼性チェックのうちの少なくともいくつかを実行する請求項7記載の
    装置。
  12. 【請求項12】 前記コンジェスチョン回避ユニットは、分類されたキュー
    イングを実行するように作用する請求項6記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記TCP伝送のレートは、リアルタイムのフロースピー
    ドを検出することにより少なくとも部分的に制御され、かつそれから送信機へ戻
    るACKを遅らせる請求項6記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記TCP伝送のレートは、送信機に送られるパケットに
    おける通知されるウィンドウサイズを変更することによって少なくとも部分的に
    制御される請求項6記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記コンジェスチョン回避ユニットにより実行される分類
    されたキューイングは、送信キュークラスターに対する生存時間スタンプと共に
    到着したパケットを、それらの生存時間インジケータ(標識)にしたがってキュ
    ーに割り当てることを含んでなる請求項12記載のシステム。
  16. 【請求項16】 適応ネットワークフィルタおよび転送エージェント、クオ
    リティオブサービスサーバ、および分類キューイング機構を含むクオリティオブ
    サービスシステム。
  17. 【請求項17】 前記転送エージェントは、エアーチャンネル上での競合す
    る不正データストリームをフィルタ除去した場合にのみワイヤレスチャンネルに
    属するパケットを転送すべく作動する請求項16記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記クオリティオブサービスサーバは、つぎの、すなわち
    、各到来パケットをそのセッションを検出すべく解析し、チャンネル負荷を評価
    し、パケットのディレイおよびコネクションレイヤへの調停のようなフロー制御
    動作を実行し、そしてパケットの境界条件を記述するパケットに対するクオリテ
    ィオブサービスヘッダーを添付すること、のうちの少なくとも1つを実行するこ
    とを含むネットワークおよびアプリケーションレイヤポリシーを実行すべく作動
    する請求項16記載のシステム。
  19. 【請求項19】 アクセスシステム内のキューが実質的に一定の長さに維持
    され、それによってセッションジッターが低減されるように、レート制御が実行
    される請求項1、2、3、4、6、12、13、14、15、16、17または
    18記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記分類キューイング機構は、MACドメイン内でTTL
    適応アクセス待ち時間を提供し、それによってキューイングされたデータ型につ
    いての改善されたチャンネルバンド幅制御を可能とする請求項16記載のシステ
    ム。
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