JP2002532843A - 正の温度係数の抵抗率(ptc)要素を持つ遠隔制御可能な回路遮断器 - Google Patents

正の温度係数の抵抗率(ptc)要素を持つ遠隔制御可能な回路遮断器

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JP2002532843A
JP2002532843A JP2000588783A JP2000588783A JP2002532843A JP 2002532843 A JP2002532843 A JP 2002532843A JP 2000588783 A JP2000588783 A JP 2000588783A JP 2000588783 A JP2000588783 A JP 2000588783A JP 2002532843 A JP2002532843 A JP 2002532843A
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チェン、ウィリアム、ダブリュ
リンドホルム、ブルース、エフ
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スクウエアー ディー カンパニー
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H83/00Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current
    • H01H83/20Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by excess current as well as by some other abnormal electrical condition

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Abstract

(57)【要約】 負荷と電源を有する線路の電流を遮断するための回路遮断器と方法であって、線路に直列に接続する第1のスイッチと、第1のスイッチに結合して少なくとも1つの作動信号により作動して第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす第1の作動装置とを含む。正の温度係数の抵抗率を有する抵抗器を第1のスイッチに直列に接続し、電圧制限装置をこの抵抗器に並列に接続する。第2の作動装置は、第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの遠隔制御作動信号により作動して、第1のスイッチを開位置または閉位置に動かす。第2の作動装置は、コイルと、このコイルおよび線路に接続する第2のスイッチを更に含み、第2のスイッチは、遠隔制御作動信号を受けると、コイルを作動する。プル・バーは、コイルに接続し、第1のスイッチに結合する。コイルが作動すると、プル・バーは、第1のスイッチを開位置に動かし、コイルが作動しないときは、閉位置に動かす。第1の作動装置は、更に第1のコイルと第2のコイルを含む。第1のコイルは、線路および第1のスイッチに直列に接続し、第1の作動信号により作動して第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす。第2のコイルは、抵抗器に並列に接続し、第2の作動信号により作動して第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす。抵抗器は、第2の作動信号を第2のコイルに与える。第1のコイルと第2のコイルは、共通の円筒形コアに巻かれ、回路遮断器の構成要素は、熱可塑性カバーとベースに納める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、正の温度係数の抵抗率(PTC)要素を持ち、小型で軽量の熱可塑
性ケースに納めた遠隔制御可能な回路遮断器の使用に関する。
【0002】 (技術の背景) 遠隔制御可能な回路遮断器は、短絡または地絡事故により生じる厳しい過電流
条件下で電力線内の電流を遮断するのに広く用いられている。遠隔信号は、例え
ば、数百キロメートルの遠方にあるパーソナル・コンピュータから伝送される。
従来の回路遮断器の欠点は、例えば非常に大型でコストが高いことなどである。
【0003】 図1(従来技術)は、線路の電流の流れを遮断するための、一般的な遠隔制御
可能な回路遮断器10の縦断面図である。回路遮断器10は、例えば、Square D Company製のQOASTM回路遮断器であって、大型で重く、製作コストが非常に
高い。回路遮断器10が「オン」位置にあるとき、遠隔信号により遮断器をオン
オフすることができる。図1の回路遮断器10の遠隔制御機能は、小型のモータ
12を用いて行うが、モータ12は、かかる回路遮断器の中で非常に高価な部品
である。回路遮断器10が「オン」位置にあるとき、電流は、線端子14に入っ
て2個の閉じた接点16および18を通って流れる。接点16は、ブレード20
上に溶接されている。電流は、ブレード20を通ってバイメタル22に達し、端
子24と突出部26を通って回路遮断器10から出る。回路遮断器10は、ブレ
ード20に接続する操作ハンドル11とスプリング21を含む。
【0004】 回路遮断器10をオフにする遠隔信号をプリント回路板28が受けると、モー
タ12は、ドライバ30を反時計回りに回す。セクタ・ギア32は、回転をレバ
ー34の変位に変換する。レバー34は、ブレード20を引いて接点16と18
を引き離す。これにより、電流は、遮断され、すなわち「オフになり」、回路遮
断器10をオンにする別の遠隔制御信号を受けるまで、回路遮断器10は、「オ
フ」位置に留まる。回路遮断器10をオンにする遠隔制御信号をプリント回路板
28が受けると、モータ12は、時計回りに回転する。セクタ・ギア32により
レバー34がブレード20を押すと、接点16と18が閉じて電流が再び流れる
【0005】 回路遮断器10は、過電流保護のためのバイメタル22などの従来の技術を含
む。回路遮断器10が過負荷状態(例えば、定格電流の135%)のとき、高電
流のためにバイメタル22に熱が加わる。バイメタル22は、熱により曲がって
トリップ・レバー36を引き離す。過負荷保護用のバイメタルを用いる回路遮断
器は、校正しなければならない。校正は、ネジ38を用いて行う。バイメタル回
路遮断器の校正は、一般に問題を起こす。またバイメタルを含むこの型の回路遮
断器は、製作費が高い。回路遮断器に用いられるバイメタルは、校正した後でも
動作が一定でないので、回路遮断器の中には定格の135%の過負荷状態でもト
リップしないものがある。回路遮断器内にバイメタルを用いたために起こる多く
の他の問題に加えて、特に小型の回路遮断器では端子に亀裂を生じる。また小型
の回路遮断器の校正を行うと、負荷端子に高いストレスを生じる。
【0006】 短絡回路を遮断するため、従来の回路遮断器10は、アーク・スタック40お
よび大きなアーク・チャンバと、大きな接点16および18を用い、回路遮断器
10がトリップした後の2つの接点の間の距離を大きくする。厳しい過電流条件
下で電流を遮断する過程における問題の1つは、アークの発生である。アークは
、電流を遮断するのに用いる回路遮断器の接点の間に発生するが、いくつかの理
由から極めて望ましくない。アークが発生すると遮断器の接点やブレードが損傷
し、ガス圧力が高くなる。またアークが発生するため、回路遮断器の開位置にお
ける接点の間の距離を大きくして、完全に開位置にある接点間にアークが持続し
ないようにする必要がある。図1の回路遮断器では、遮断エネルギーのほぼ10
0%がアークになって短絡回路の遮断中に高い遮断圧力を生成するので、大きな
構成要素と設計を用いる。従来の回路遮断器10の設計では一般に少なくとも6
個のリベット42を用いて、遮断圧力に抗して回路遮断器のカバーとベースを保
持する。また遮断圧力は、端末使用装置を損傷することがある。
【0007】 従来の回路遮断器10設計の別の欠点は、マグ・トリップ機能に関する。回路
遮断器10を流れる電流が所定値(例えば、アンペア定格の約500%)を超え
る値に達すると、バイメタル22が曲がる前に回路遮断器10は、トリップする
。この所定の電流値が回路遮断器10のマグ・レベルである。アーマチュア44
とヨーク46は、トリップ機能を与える。通常の条件ではアーマチュア44とヨ
ーク46の間にエア・ギャップがある。電流が所定のマグ・レベルに達すると、
アーマチュア44は、ヨーク46に引かれてエア・ギャップが閉じる。これによ
りトリップ・レバー36が外れて、線路の電流の流れは、回路遮断器10により
瞬時に切れる。しかし、従来の設計のアーマチュア44とヨーク46では、一回
に製作した同じ回路遮断器の間のマグ・レベルは、必ずしも一定ではない。従来
の回路遮断器のマグ・レベルの標準偏差は、非常に大きいので、回路を一定に保
護することができない。
【0008】 従来の回路遮断器の欠点は、非常に大型でコストが高いことなどである。既存
の回路遮断器10の機構(モータ12やトリップ機構など)を保持するには、回
路遮断器10のベースと容器(図示せず)は、非常に大型になる。モータ12、
大きな接点16および18、アーク・スタック40、バイメタル22の校正など
は、全て現在の回路遮断器10の設計の製作コストを高くする要因である。また
回路遮断器10のベース(図示せず)とカバー48を製作するのに用いる熱硬化
性材料は、特に熱可塑性ケースを製作して用いるものに比べて高価である。従来
の回路遮断器設計の別の欠点は、機械的変形、磨耗、部品の汚染などである。
【0009】 Chen (米国特許番号第5,629,658号)は、2つ以上のスイッチと共
にPTC要素を用いて、短絡回路条件下で電流を制限して、関連するアークの発
生を制限する多数の装置を開示している。米国特許出願番号第08/918,7
68号、1997年8月25日出願(Chen 他)も、2つ以上のスイッチと共に
PTC要素を用いて、短絡回路条件下で電流を制限する多数の装置を開示してい
る。 したがって、製作コストが低く、一回に製作した回路遮断器全体の信頼性が高
く、非常に小型の回路遮断器設計が必要である。
【0010】 (発明の概要) 本発明は、負荷と電源を有する線路の電流の流れを遮断するための回路遮断器
と方法を提供するもので、開および閉位置を有して線に直列に接続する第1のス
イッチを含む。第1の作動装置は、第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの
作動信号により作動して、第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす。正の温
度係数の抵抗率を有する抵抗器を第1のスイッチに直列に接続し、電圧制限装置
をこの抵抗器に並列に接続する。第2の作動装置を第1のスイッチに結合し、少
なくとも1つの遠隔制御作動信号により作動させて、第1のスイッチを開位置か
ら閉位置に動かす。
【0011】 第2の作動装置は、コイルと、このコイルおよび線路に接続する第2のスイッ
チを更に含み、第2のスイッチは、開位置と閉位置を有する。第2のスイッチは
、コイルを作動し、また第2のスイッチは、遠隔制御作動信号を受けると開位置
または閉位置に動く。プル・バーは、コイルに接続し、第1のスイッチに結合す
る。コイルが作動すると、プル・バーは、第1のスイッチを開位置に動かし、コ
イルが作動しないときは、閉位置に動かす。第2のスイッチは、例えばSCRで
ある。
【0012】 第1の作動装置は、第1のコイルと第2のコイルを更に含む。第1のコイルは
、線路および第1のスイッチに直列に接続し、第1の作動信号により作動して第
1のスイッチを閉位置から開位置に動かす。第2のコイルは、抵抗器に並列に接
続し、第2の作動信号により作動して、第1のスイッチを閉位置から開位置に動
かす。抵抗器は、第2の作動信号を第2のコイルに与える。第1のコイルと第2
のコイルは、共通の円筒形コアに巻かれる。
【0013】 本発明の重要な機能の例について概要を説明して、以下に述べる詳細な説明を
理解しやすくし、またこの技術に対する寄与を理解しやすくした。もちろん本発
明には別の機能もあり、これについては後で説明する。これは特許請求の範囲の
主題を形成する。
【0014】 (好ましい実施の形態の詳細な説明) 例示の目的で本発明を単相回路遮断器に関して図示し説明するが、本発明の回
路遮断器設計は、三相回路遮断器などの異なる数の相の回路遮断器にも同様に適
用することができる。 図2は、ベース110、カバー112、操作ハンドル116を有する回路遮断
器60を示す。全て好ましくは熱可塑性材料で製作する。カバー112は、ベー
ス110内の回路遮断器60の構成要素を保護するもので、例えばスナップ・フ
ィットで取り付ける。
【0015】 図3は、遠隔制御可能な回路遮断器60の縦断面図であって、特に回路遮断器
60の作動機構を示す。回路遮断器60は、本発明に係る正の温度係数の抵抗率
(PTC要素62)を有するポリマ要素を含む。図4は、図3の回路遮断器60
の回路を示す。本発明に係る回路遮断器60は、負荷66と電源68を有する線
路の電流の流れを遮断する遠隔制御可能な回路遮断器60であって、熱可塑性ベ
ース110およびカバー112を更に含む。回路遮断器60は、主回路活線64
に直列に接続する。図3には中性線82も示す。
【0016】 PTC要素62は、主回路線64に直列に接続する。PTC要素62は、好ま
しくは導電ポリマー(例えば、Raychem and Bourns 製の Poly-SwitchesTM)、
または所望の抵抗率値を有する任意のPTC材料である。スイッチ、すなわち、
一組の接点72は、主回路線64に直列に接続し、またPTC要素62に直列に
接続する。1個以上の金属酸化膜バリスタ74(MOV)とコイル76は、PT
C要素62にそれぞれ並列に接続する。図を余り複雑にしないために、バリスタ
74は、1個だけ示す。バリスタ74の目的は、短絡回路遮断中にPTC要素6
2を保護することである。バリスタ74の定格電圧は、PTC要素62の定格電
圧以下でなければならない。また直列のコイル78は、主回路線64に直列に接
続する。直列コイル78は、例えばトリップ・コイル76と同じコア80に巻く
。直列コイル78とコイル76は、スイッチ、すなわち接点72の作動装置とし
て作用する。簡単のために、図3と図4は、回路遮断器内の全ての電気構成要素
を示してはいない。
【0017】 ソレノイド84は、遠隔信号回路板86などのプリント回路板を通して主回路
線64の電源68側に接続する。図4に示すように、ソレノイド84は、回路遮
断器60のベース110上にブレード90に隣接して取り付ける。ソレノイド8
4は、遠隔信号回路板86を通して遠隔で制御する。プル・バー92をソレノイ
ド84の中心に挿入して、ブレード90に取り付ける。
【0018】 ソレノイド84とプル・バー92は、回路遮断器60内の遠隔制御機能を与え
、スイッチ、すなわち、接点72の作動装置として作用する。回路遮断器60が
「オン」位置のときに遠隔信号回路板86が該当する遠隔信号を受けると、ソレ
ノイド84とプル・バー92は、回路遮断器60をオフにする。例えば、オペレ
ータまたはコンピュータが遠隔信号回路板86に信号を送るとする。遠隔信号回
路板86は、SCR(半導体制御整流素子)94を含み、SCR94は、信号を
検出すると導通する。これによりソレノイド84に線路の全電圧が印加されてソ
レノイド84は、作動し、PTC要素62とバリスタ74は、バイパスされる。
【0019】 ソレノイド84を流れる電流は、磁力を生成し、プル・バー92が移動するこ
とによりブレード90は、接点72を引き離す。ソレノイド84内の電流は、回
路遮断器をオンにする遠隔信号を受けるまで引き続き流れる。例えば、オペレー
タまたはコンピュータが遠隔信号回路板86に回路遮断器60をオンにする信号
を送ると、ソレノイド84内の電流が切れてプル・バー92に作用する磁力がな
くなる。スプリング100は、ブレード90を元の位置に引き戻して接点72を
閉じ、回路遮断器60は、「オン」になる。本発明のソレノイド84は、従来の
回路遮断器に用いられているモータより、はるかに低コストで回路遮断器60の
遠隔制御機能を与える。
【0020】 PTC要素62の低温抵抗は、コイル76の低温抵抗より、はるかに低いので
、通常の動作では大部分の電流は、コイル76ではなくPTC要素62を通る。
PTC要素62は、例えば回路遮断器60のアンペア定格の135%や200%
の小さな過負荷状態の電流により加熱される。PTC要素62の温度がしきい値
を超えると、その抵抗は、急激に増加する。PTC要素62の両端にかかる電圧
が所定の値に達すると、コイル76が付勢される。PTC要素62の両端にかか
る電圧とPTC要素62を流れる電流が所定の値に達すると、コイル76は、付
勢されて、コア80の役目もするラッチ棒を右に押してトリップ・レバー104
のラッチを外す。したがって、線路64の電流の流れは、回路遮断器60により
遮断される。
【0021】 遮断器を流れる電流が別の所定の値より高い値(例えば、回路遮断器60のア
ンペア定格の約500%)に達すると、直列コイル78を流れる大電流は、トリ
ップ・レバー104のラッチを外すのに十分な磁力を生成する。直列コイル78
は、マグ・トリップ機能を与えて、高電流レベルの下のコイル76より速く接点
72を開く。直列コイル78とトリップ・コイル76は、同じコア80(好まし
くは、円筒形コア80)に巻かれる。一般に、従来の設計のアーマチュアとヨー
クの断面は、長方形で、はるかに大きい。従来のヨークより断面と長さが小さい
円筒形コア80を直列コイル78およびトリップ・コイル76と共に用いること
により、従来の回路遮断器の大型のアーマチュアおよびヨーク機構と同じ電磁力
を与えることができる。
【0022】 本発明のマグ・トリップ機構は、図1に示す従来の回路遮断器10のマグ・ト
リップ機構より、いくつかの点で優れている。1つの利点は、直列コイル78に
より、一回に製作した同じ回路遮断器の間のマグ・トリップ・レベルは、従来の
回路遮断器のアーマチュアおよびヨーク機構に比べて一定であることである。別
の利点は、本発明の回路遮断器60内の直列コイル78を含むマグ・トリップ機
構は、従来のマグ・トリップ機構に比べて小型であることである。
【0023】 短絡回路の間は、高い短絡回路電流がPTC要素62を急速に(例えば、約1
ミリ秒以内に)加熱して、PTC要素62の両端に電圧を生成する。PTC要素
62の両端の電圧は、一般にシステム電圧を十分超えるだけ高く、短絡回路電流
を制限する。MOV74は、短絡回路遮断中の過剰の電流の短絡路であって、P
TC要素62が故障するのを防ぐ。遮断エネルギーが消耗した(すなわち、消え
た)後、コイル78、トリップ・レバー104、スプリング100の動作により
接点72は、開く。
【0024】 アーク発生エネルギーが小さいので、本発明における接点72は、従来の回路
遮断器設計に必要な接点より小さく製作する。また回路遮断器60がトリップし
た後の接点72の間の分離距離は、劇的に小さくなる。例えば、本発明の回路遮
断器60では接点72の間は、2から3ミリメートルの距離で十分であるが、図
1の従来の回路遮断器10では、接点16と18の間の距離は、1センチメート
ル以上でなければならない。従来の回路遮断器10では短絡回路遮断のために接
点16と18の間に大きな距離が必要である。本発明では、PTC要素62とM
OV74が遮断動作を行い、PTC要素62とMOV74が遮断動作を完了した
後で接点72は開く。接点の距離は小さいが、本発明の回路遮断器60は、UL
489またはIEC898の要件を満たしている。
【0025】 短絡回路遮断中のアークの発生が小さいので、遮断中に回路遮断器60のカバ
ー112とベース110に圧力がかからない。また本発明の回路遮断器60では
、バイメタルの校正は、必要ない。回路遮断器60にかかる圧力と磨耗が減少す
るので、カバー112とベース110は、例えば熱可塑性材料で製作する。本発
明の回路遮断器60に用いる熱可塑性材料の壁の最小厚さは、例えば1.52ミ
リメートル(0.060インチ)であり、このため成型サイクル・タイムは、一
般に20秒から約5秒に短縮する。従来の回路遮断器設計は、ベースのベーキン
グとデフラッシングのために一般に多くの時間が必要である。本発明の熱可塑性
ケースを用いるとベースのベーキングとデフラッシングが必要でなくなり、製作
および組立時間は、約10時間短縮する。図1の従来の回路遮断器10のリベッ
ト42も、本発明に係る回路遮断器60の組立てでは、スナップ・フィットおよ
び/または超音波ステーキングに置き換えられる。一般に従来の回路遮断器設計
では、スナップ・フィッティングまたは超音波ステーキングは、高圧のため用い
られない。
【0026】 このように本発明の回路遮断器は、PTC要素と、1つのコアに巻いたソレノ
イドと直列コイルを含むマグ・トリップ機構と、遠隔制御ソレノイドとを含み、
従来の遠隔制御可能な回路遮断器設計に比べて、劇的な低コスト化と大幅な小型
化を含む多くの利点を有する。例えば、本発明の回路遮断器の大きさは、従来の
回路遮断器設計の大きさの約半分である。
【0027】 好ましい実施の形態について図示して説明したが、本発明の精神と範囲から逸
れずに種々の変更や代替を行うことが可能である。したがって、本発明のこれま
での説明は、単なる例示であって制限するものではないことを理解すべきである
【図面の簡単な説明】
本発明を詳細に理解するため、好ましい実施の形態の詳細な説明が添付の図面
と共に参照される。同じ要素には同じ番号が使用される。
【図1】 従来の遠隔制御可能な回路遮断器の縦断面図である。
【図2】 本発明に係る遠隔制御可能な回路遮断器の透視図である。
【図3】 図2の線A−Aに沿い、本発明に係るPTC要素を含む、図2の遠隔制御可能
な回路遮断器の縦断面図である。
【図4】 本発明に係る図3の回路遮断器の単相の回路遮断器を示す。
【図5】 図3の線B−Bに沿うコアとソレノイドとコイルの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 3/08 H02H 3/08 T H02J 13/00 311 H02J 13/00 311 Fターム(参考) 5G004 AA01 AB01 BA03 BA04 DA02 DA03 DC02 5G027 AA03 CA01 5G030 BA05 DA06 FA05 FC05 FE03 5G064 AC06 CB12 【要約の続き】 から開位置に動かす。第2のコイルは、抵抗器に並列に 接続し、第2の作動信号により作動して第1のスイッチ を閉位置から開位置に動かす。抵抗器は、第2の作動信 号を第2のコイルに与える。第1のコイルと第2のコイ ルは、共通の円筒形コアに巻かれ、回路遮断器の構成要 素は、熱可塑性カバーとベースに納める。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路の電流の流れを遮断する回路遮断器であって、 開位置と閉位置を有し、前記線路に直列に接続する第1のスイッチと、 第1の作動装置であって、前記第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの作
    動信号により作動して前記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす前記第1
    の作動装置と、 正の温度係数の抵抗率を有し、前記第1のスイッチに直列に接続する抵抗器と
    、 前記抵抗器に並列に接続する電圧制限装置と、 第2の作動装置であって、前記第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの遠
    隔制御作動信号により作動して前記第1のスイッチを開位置から閉位置に動かす
    第2の作動装置と、 を含む回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記第2の作動装置は、 コイルと、 第2のスイッチであって、前記コイルと前記線路に接続し、開位置と閉位置を
    有し、前記コイルを作動させ、前記遠隔制御作動信号を受けると、開位置または
    閉位置に動く前記第2のスイッチと、 プル・バーであって、前記コイルに接続し、前記第1のスイッチに結合し、前
    記コイルが作動すると、前記第1のスイッチを開位置に動かし、前記コイルが作
    動しないと、閉位置に動かすプル・バーと、 を更に含む請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチは、シリコン制御整流素子(SCR)で
    ある請求項2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記第1の作動装置は、 第1のコイルであって、前記線路と前記第1のスイッチに直列に接続し、第1
    の作動信号により作動して前記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かす前記
    第1のコイルと、 第2のコイルであって、前記抵抗器に並列に接続し、第2の作動信号により作
    動して前記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かし、前記抵抗器は、前記第
    2の作動信号を与える前記第2のコイルと、 を含み、前記第1のコイルと第2のコイルは、共通の円筒形コアに巻かれる、 請求項1記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 回路遮断器の構成要素を納める熱可塑性カバーと熱可塑性ベ
    ースを更に含む請求項1記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 前記回路遮断器カバーを前記ベースの上に取り付けるための
    スナップ・フィット接続を更に含む請求項5記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 前記回路遮断器カバーを前記ベースの上に取り付けるための
    超音波ステークを更に含む請求項5に記載の回路遮断器。
  8. 【請求項8】 線路の電流の流れを遮断する方法であって、 開位置と閉位置を有する第1のスイッチを前記線路に直列に接続し、 第1の作動装置を前記第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの作動信号に
    より作動して前記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かし、 正の温度係数の抵抗率を有する抵抗器を前記第1のスイッチに直列に接続し、 電圧制限装置を前記抵抗器に並列に接続し、 第2の作動装置を前記第1のスイッチに結合し、少なくとも1つの遠隔制御作
    動信号により作動して前記第1のスイッチを開位置または閉位置に動かすことを
    含む線路の電流の流れを遮断する方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の作動装置の結合は、 第2のスイッチをコイルと前記線路に接続し、前記第2のスイッチは、開位置
    と閉位置を有して前記コイルを作動し、前記第2のスイッチは、前記遠隔制御作
    動信号を受けると開位置または閉位置に動き、 プル・バーを前記コイルに接続し、 前記プル・バーを前記第1のスイッチに結合し、前記プル・バーは、前記コイ
    ルが作動すると前記第1のスイッチを開位置に動かし、前記コイルが作動しない
    と閉位置に動かすこと、 を更に含む請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のスイッチは、シリコン制御整流素子(SCR)
    である請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の作動装置は、 第1のコイルを前記線路と前記第1のスイッチに直列に接続し、第1の作動信
    号により作動して前記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かし、 第2のコイルを前記抵抗器に並列に接続し、第2の作動信号により作動して前
    記第1のスイッチを閉位置から開位置に動かし、前記抵抗器は、前記第2の作動
    信号を与え、 前記第1のコイルと第2のコイルを共通の円筒形コアに巻くこと、 を更に含む請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記回路遮断器の構成要素を熱可塑性カバーと熱可塑性ベ
    ース内に納めることを更に含む請求項8記載の方法。
  13. 【請求項13】 スナップ・フィット接続を用いて前記回路遮断器カバーを
    前記ベースの上に取り付けることを更に含む請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 超音波ステークを用いて前記回路遮断器カバーを前記ベー
    スの上に取り付けることを更に含む請求項12に記載の方法。
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