JP2002532544A - サルコシスティス、ネオスポラ及びトキソプラズマによる疾患を処置するためのトリアジンオン化合物 - Google Patents

サルコシスティス、ネオスポラ及びトキソプラズマによる疾患を処置するためのトリアジンオン化合物

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JP2002532544A JP2000589174A JP2000589174A JP2002532544A JP 2002532544 A JP2002532544 A JP 2002532544A JP 2000589174 A JP2000589174 A JP 2000589174A JP 2000589174 A JP2000589174 A JP 2000589174A JP 2002532544 A JP2002532544 A JP 2002532544A
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Abstract

(57)【要約】 本明細書において開示されるのは、トリアジンオン化合物で処置できるサルコシスティス症(Sarcocystidiae)またはトキソプラズマ症のような神経学的または流産性寄生虫病にかかりやすい感染した動物またはそれを患っている感染した動物を、単一高用量治療処置を包含する、製薬学的に有効な量のポナズリルをそれに投与することにより治療的にまたは後予防的に処置する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の分野: 本発明は、流産性または神経学的疾患を引き起こす寄生虫に感染している動物
を処置するためのトリアジンオン(triazineone)化合物に関する。より詳細には
、本発明は、流産性または神経学的疾患を引き起こすコクシジウムのような寄生
原虫を処置することにおいて有用なトリアジンオン化合物に関する。 先行技術の簡単な記述: トリアジンジオン、例えばジクラズリル(diclazuril)化合物、及びトリアジン
トリオン、例えばトルトラズリル(toltrazuril)化合物のようなトリアジンオ
ン化合物は、広範囲の原虫により引き起こされる疾患から様々な哺乳類、昆虫及
び魚類を処置し、防御することに用いられている。米国特許;4,933,341; 4,935
,423: 5,114,938: 5,141,938: 5,188,832: 5,196,562: 5,256,631及び5,464,837
を参照。これらの化合物に感受性である原虫には、鳥類、哺乳類及び昆虫の腸に
感染して下痢、消耗、悪心及び嘔吐として症状発現する寄生虫が包含される。一
般に、トリアジンオンの作用形態は、胃及び腸壁細胞に存在する中間寄生虫段階
を攻撃し、寄生虫の小胞体、核膜腔及びミトコンドリアを膨張させることである
。これは核分裂の能力を意図的に妨げ、シゾント及び小生殖母細胞を小さいまま
にさせ、それぞれほんの少数のメロゾイト及び小配偶子を形成する。最終結果は
、新しい哺乳類細胞に侵入する寄生虫のこれら後者の段階の能力の喪失であり、
宿主における寄生虫の複製を効果的に停止させると報告されている。
【0002】 ここで特に重要であるのは、1970年代以来動物の神経学的及び/または流産性
疾患を引き起こすと疑われるある種の原虫である。これらの原虫のいくつかの成
功した単離及びインビトロ培養は困難であると判明した。例えば、脳または脳脊
髄液からの成功した単離は、1980年代末期まで成し遂げられなかった。神経学的
疾患が脳に感染する寄生虫により引き起こされる可能性があり、そして流産性疾
患が胎児に感染する寄生虫により引き起こされる可能性があることがいったん確
認されると、有害な副作用を生じずに血液脳関門及び胎盤関門を越えることがで
きる有効な抗原虫薬が必要とされた。非常に少数の薬剤は動物の血液脳関門また
は胎盤関門を通過することができる。しかしながら、脳の寄生虫感染を効果的に
処置するために血液脳関門及び/または胎盤関門を越えることができる当該技術
分野で既知の薬剤の多くは、大きい危険なしにそれらを使用することができない
ように有害な副作用を有する。従って、現在まで、そのような神経学的または流
産性疾患の効果的な処置を提供する認可された有効な薬剤はない。以下のものは
寄生虫病の簡単な記述である。
【0003】 ウマ原虫脊髄脳炎(EPM)は、ストレスを受けている若いウマを好む(例えば
純血種の競走馬及び純血種の興行馬)、ウマの神経学的疾患であり、従って、馬
産業にとって重大な金銭的影響を有する疾患である。1970年代に最初に疾患と認
知されたEPMは、EPMにかかっているウマから培養されず、1991年までサルコシス
ティス・ニューロナ(Sarcocystis neurona)という名称が与えられた。1997年
に、現在ネオスポラ・フゲシ(Neospora hugesi)と呼ばれるネオスポラ種が、E
PMにかかっているウマの脳から単離された。従って、現在、EPMはこの新たに認
められた生物体のみにより、サルコシスティス・ニューロナのみまたはこれら2
つの組み合わせにより引き起こされる可能性があると提示されている。EPMは、
たいてい、非対称性協調運動傷害(運動失調)、衰弱及び痙縮をもたらす。この
疾患は、ほとんどあらゆる神経学的症状に見え得る。それは超急性または慢性症
状として起こり得る。慢性形態はたいてい発症時に潜伏性であり、疾患の経過の
末期まで診断するのが難しく、そして死をもたらし得る。最も軽い場合、唯一の
臨床徴候は、明白でない骨盤肢のびっこまたはわずかな呼吸の雑音である可能性
がある。最も重い場合、ウマは嚥下することまたは立つことができない。現在、
最も重い場合には、寄生虫、例えばサルコシスティス・ニューロナが脳に感染し
、そこに重大な損傷を引き起こすことが知られている。EPMの臨床徴候は、寄生
虫による直接的ニューロン(脳及び脊髄)損傷並びに炎症性細胞の浸潤、水腫、
及び中枢神経系(CNS)におけるメロゾイト及びメロント期と関連するニューロ
ン死に起因する脳損傷により引き起こされる。現在、EPMを制御するための認可
された有効な処置または予防法はない。ヒト薬剤トリメトプリム-スルホンアミ
ドの組み合わせが使用されている。しかしながら、処置は費用がかかり、そして
非常に多数の反復用量を必要とする。
【0004】 別のコクシジウム寄生虫のトキソプラズマ・ゴンジイ(Toxoplasma gondii)
はかなり長い間知られており、最初にネコの腸及び筋肉組織から単離された。こ
の寄生虫の固有宿主はネコであり、それはウシ、ヒツジ、ブタ及びヒトを包含す
る他の動物にオーシストを伝染させながら長期間にわたってこの生物体を保有す
ることができる。ヒツジ、ウシ及びヒトの感染は、流産及び主に中枢神経系を冒
す先天的に獲得する疾患と関連している。それはまた最近、妊娠中の感染の前に
血清陰性であった感染した雌親猫に生まれた子猫の流産及び奇形とも結び付けら
れている。ウシ、ヒツジ、ブタ及びヒトのような非ネコ科宿主は、オーシストを
生産しないが、持つようになり(develop)、疾患の臨床徴候-神経学的症状及び
胎児の欠陥を有する流産を引き起こすタキゾイト及びブラディゾイトによる筋肉
及び脳の侵入を患う可能性がある。60%のネコがトキソプラズマ・ゴンジイに対
して血清学的に陽性であると報告されている。もう一度繰り返し、トキソプラズ
マ症の認可された処置または予防法はない。
【0005】 さらに別のコクシジウム寄生虫のネオスポラ・カニナムは、動物において神経
学的及び流産性疾患の両方を引き起こす。これは1988年に最初にイヌから単離さ
れた。以前にはトキソプラズマ・ゴンジイと混同された。この寄生虫により引き
起こされる疾患は経胎盤的に感染した子犬において最も重く起こり、そして子犬
における特に後肢の進行性の上行性麻痺を特徴とし;多発性筋炎及び肝炎もまた
起こる可能性がある。この疾患は、より最近では、流産及び生まれたばかりの子
牛における神経学的に関連した肢欠陥の主要原因と認められている。流産した胎
児における非化膿性脳炎及び心筋炎の顕微鏡的損傷を脳、脊髄及び心臓において
認めることができる。ネオスポラ・カニナム(Neospora caninum)の固有宿主は
、最近、イヌであると同定されている。この時点で、イヌもしくはウシのネオス
ポラ・カニナムまたはウマのネオスポラ・フゲシのいずれもの認可された処置ま
たは予防法はない。
【0006】 上記引用の参考文献を包含する当該技術分野で既知の参考文献は、許容できな
い副作用を生じずに流産性または神経学的疾患を引き起こすコクシジウムまたは
より詳細にはサルコシスティス科のものに感染している動物を処置することにお
けるトルトラズリルまたはトルトラズリルスルホン(最近「ポナズリル」と改名
された)のようなトリアジンオン化合物の使用を示唆または教示していない。従
って、神経学的または流産性疾患として症状発現する寄生虫病に悩まされている
動物の改善された安全な処置が必要とされる。
【0007】 発明の要約 前述の事項に従って、本発明は、製薬学的に有効な量のトリアジンオン化合物
を動物に投与することを含んでなる、該化合物で処置することが可能な神経学的
または流産性寄生虫病を患っている罹病動物を治療的に処置する改善された方法
を包含し、該改善は、ポナズリルであるトリアジンオン化合物を含んでなる。
【0008】 「製薬学的に有効な量」という用語は、本明細書において用いる場合、投与す
るトリアジンオンの量が、神経学的疾患及び/または流産を引き起こす寄生原虫
、典型的にはコクシジウムのインビボまたはインビトロ増殖を阻害するために十
分に高いことを意味する。製薬学的に有効な量は、感染した組織において寄生虫
を制御し;その結果として、動物の健康が回復する。
【0009】 さらに、本発明は、ポナズリルで処置することが可能な神経学的または流産性
疾患を引き起こすことができる寄生虫に感染している動物を後予防的に処置する
方法を包含する。後予防処置は、後予防的に有効な処方計画を用いてポナズリル
を動物に投与することを含んでなる。「後予防的に有効な処方計画」という用語
は、該動物が例えば防御免疫応答を発生するかまたはそうでなければ寄生虫を取
り除くことにより侵入する寄生虫に打ち勝つまで長い期間にわたってトリアジン
オン化合物の予定された間欠用量を投与することを意味する。典型的には、処方
計画は、寄生虫を効果的に制御し、疾患の臨床徴候を防ぐようにである。後予防
的に有効な用量はまた、特に寄生虫が制御困難である場合に、5年までの長い期
間または動物の生涯にわたって投与することもできる。
【0010】 本発明はまた、動物の単一高用量処置も包含する。この方法は、トリアジンオ
ンで処置することが可能な神経学的または流産性寄生虫病を患っている罹病動物
に単一高用量の製薬学的に有効な量のポナズリルを動物に投与することを含んで
なる。「単一高用量」という用語は、一回だけ投与する量を意味する。この量は
、治療または後予防処置において用いる投与量より著しく高く;疾患を引き起こ
す寄生虫を制御することにおいて有効であり、そしてそのこと自体は毒性のよう
な有害な影響をもたらさない。従って、ポナズリルの単一高用量は10mg/Kgより
多い。本発明のこの及び他の態様を以下にさらに十分に記述する。
【0011】 発明の詳細な記述 上記のように、本発明は、製薬学的に有効な量のポナズリルを動物に投与する
ことを含んでなる、トリアジンオン化合物で処置することが可能な神経学的また
は流産性疾患として症状発現する寄生虫病を患っている感染したまたは罹病動物
を処置する方法に関する。動物の実例となるが限定しない例は、ウマ科の動物、
ウシ亜科の動物、ネコ科の動物、イヌ類、ブタ、ヒツジ、鳥類、昆虫及びヒトで
あることができる。感染するかまたは疾患を引き起こす寄生虫は、神経学的また
は流産性疾患として症状発現することができるサルコシスティス科のコクシジウ
ムである。その実例となるが限定しない例は、サルコシスティス種、ネオスポラ
種及びトキソプラズマ種よりなる群から選択することができる。サルコシスティ
ス科は、典型的に、サルコシスティス・ニューロナ、ネオスポラ・フゲシ、ネオ
スポラ・カニナム及びトキソプラズマ・ゴンジイよりなる群から選択される。原
虫感染または疾患には、EPM、ネオスポラ病及びトキソプラズマ症が包含される
がこれらに限定されるものではない。
【0012】 本発明の実践において、本明細書において記述する原虫により引き起こされる
寄生虫感染または疾患の処置は、神経学的及び流産性疾患の症状の軽減をもたら
す。一般に、これらの症状には、びっこ、運動失調、麻痺、流産、虚弱新生児及
び他の関連疾患が包含される。治療処置では、疾患の上記徴候をすでに患ってい
る動物がトリアジンオン化合物で処置される。典型的には、処置の期間は約28日
〜90日であり、好ましくは約28〜60日である。治療処置では、処置処方計画は、
疾患の重さ及び疾患を引き起こす寄生虫のタイプのような因子により、1日に1
回、1日に2回もしくはそれ以上、1日おきに1回または週に1回でさえあるこ
とができると理解される。しかしながら、ある場合には、処置処方計画は無限に
、時には動物の残りの生涯にわたって続くことができる。後者の処置は、寄生虫
のより抵抗性の株での動物の感染の場合に必要とされる。しかしながら、処置は
、疾患の徴候が除かれるまで必要に応じてより長い期間にわたって延長すること
ができる。好ましい処置は、毎日1回約28日間である。
【0013】 後予防処置では、感染している動物が、疾患の臨床症状発現からそれらを防御
するために処置される。この処置は最終的に、例えば、将来の感染に対する防御
を与えるために有効な免疫応答を樹立することにより、ポナズリルのさらなる投
与の必要なしに、寄生虫を制御する能力を動物が獲得することをもたらす。本発
明による後予防活動は、以前の処置以来、動物に感染している可能性がある原虫
を制御するための予定された間欠処置処方計画(後予防的に有効な処方計画)で
のトリアジンオン化合物の使用をさす。従って、後予防的に有効な処方計画は、
例えば、それらを殺すかまたはそれらの数を減らすことにより、疾患を引き起こ
すそれらの能力を下げるために投与される。本質的に、後予防的に有効な処方計
画は、1ヶ月に約1回、動物の生涯にわたってまたは将来の感染から動物を防御す
るために固有のクリアランス機構、例えば有効な免疫応答が動物内に発生するま
で投与することができる。後者は、5年またはそれ未満以内に起こることができ
る。理解されるように、後予防処置は、動物が本明細書に記述する原虫に感染す
るとそれらはかなりの時間が経過するまで(例えば感染後2-6ヶ月)神経学的徴
候または流産のような臨床徴候を示さないという認識に基づく。それに反して、
腸の原虫感染は、感染後すぐに症状発現する。本発明により、後予防処置は、寄
生虫が定着して臨床疾患を引き起こすことを防ぐ。処置処方計画は、約1.0〜100
mg/Kgの間、好ましくは約1.0〜25mg/Kg、より好ましくは約2.5〜10mg/Kgに等し
い用量で1ヶ月に約1回、2ヶ月に1回または2週間に1回の間欠スケジュールによっ
てである。特に抵抗性の場合(例えば、動物が抵抗性株に感染している場合)高
い範囲が必要とされる。必要とされる用量レベル及び処置の期間は、当業者の認
識範囲内である。EPMにかかっているウマまたはネオスポラ病にかかっているウ
シの好ましい処置処方計画は、約1.0〜25mg/Kgであり、より好ましい範囲は28日
ごとに約2.5〜10mg/Kgのトリアジントリオンである。
【0014】 単一高用量処置では、ポナズリルは、10mg/Kgより多く且つ約100mg/Kgまでで
ある製薬学的に有効な量で投与される。本発明の化合物は無毒であることができ
、従って、それらを高用量レベルで投与できることは本発明の別の特徴である。
高用量投与の利点は、反復用量が必要とされないこと及びトリアジンオン化合物
には非常に高用量レベルで投与する場合に有害な副作用を引き起こし得るものが
あることにある。
【0015】 本発明のいかなる特定の理論にも拘束されることなしに、本明細書に記述する
処置の意外な成功は、ポナズリルが血液脳関門または胎盤関門を越えることがで
きることに起因すると考えられる。本発明の化合物は血液脳関門を容易に越え、
そしてまた胎盤に侵入することもでき、そして脳及び脳脊髄液/脊髄においてイ
ンサイチューで原虫を殺すと考えられる。さらに、このクラスの化合物は、本明
細書に記述する単一高用量処置処方計画のために必要な高用量でさえ無毒で且つ
非突然変異誘発性であることが認められている。
【0016】 これまで、動物において毒性または突然変異誘発性のような許容できない副作
用を生じずにこれらの疾患を効果的に処置し防御するために費用効率の高い容易
に投与される薬剤は利用できなかった。
【0017】 本発明の実践において、ポナズリルは、動物への投与のためにあらゆる常法で
調合することができる。本発明において好ましい経口投与のために適当な製剤は
、懸濁剤、錠剤、カプセル剤、ゲル、パスタ剤、ボーラス、または散剤、顆粒剤
もしくはペレット剤の形態の製剤であることができる。好ましい経口的に投与さ
れる製剤は、パスタ剤または飼料添加物の形態である。用いることができる他の
投与形態には、非経口、局所、筋肉内及び粘膜内または当業者に既知の他の経路
によるのが包含される。上に注ぐ(pour-on)形態の局所投与もまた好ましい。
【0018】 典型的には、製薬学的に許容しうる担体及び助剤が製剤に用いられる。その例
は、カーボポール、シリケート、ベントナイトもしくはコロイドシリカのような
無機増粘剤及び脂肪アルコールもしくは脂肪酸エステルのような有機増粘剤より
なる群から選択される増粘剤であることができ、そして湿潤剤はポリエチレング
リコール及びラウリル硫酸ナトリウムよりなる群から選択され、カーボポール、
より詳細にはカーボポール974Pが、本発明において好ましいパスタ製剤のために
最も好ましい増粘剤である。また、本発明において、パラベン、アルコール及び
アルデヒドよりなる群から選択される防腐剤を用いることもできる。これらは液
体、固体または気体物質であることができ、それらはそうでなければ不活性また
は医学的に許容でき、そして有効成分と適合性である。
【0019】 意外にも、本発明のパスタ剤は、寄生虫を処置することに使用する場合に有効
である。より詳細には、本発明のパスタ剤が、血液脳関門または胎盤関門を越え
、すでに脳に侵入しているかまたは妊娠している動物の胎児に感染している寄生
虫を攻撃するためにトリアジンオン、特にトルトラズリル及びポナズリルを送達
することにおいて有効であることは意外である。便宜上、本発明において好まし
いパスタ剤の特定の態様及びそれをどのようにして製造するかの記述を本明細書
において提供する。本発明の好ましいパスタ剤は、トリアジントリオン(例えば
ポナズリル)の超微粉砕した懸濁液、プロピレングリコール、カーボポールのよ
うな増粘剤、メチルパラベン及びプロピルパラベンのような防腐剤並びに水を含
有する。これは、水、典型的には精製水及びプロピレングリコールを合わせるこ
と、この組み合わせを約70℃に加熱すること並びにこの温度で防腐剤を加えるこ
とにより製造することができる。得られた混合物を室温に冷却し、その後、好ま
しくはカーボポール974Pの形態のカーボポールを加える。最後に、トリアジント
リオンを加える。完全に混合した後、pHを水酸化ナトリウムで約6.0に調整する
。最も好ましいパスタ剤は、15% w/wのポナズリル、20% w/wのプロピレングリ
コール、0.5% w/wのカーボポール974P、0.14% w/wのメチルパラベン、0.02%
w/wのプロピルパラベン、0.1% w/wの水酸化ナトリウムを含み、残りは精製水で
ある。風味のよさを向上するためにデキストロース、ショ糖、ラクトース、フル
クトース、ソルビトール、キシリトール、人工甘味料及び糖蜜を包含する甘味料
を加えることができる。さらに、同じ目的のために酵母または肝臓香料を加える
ことができる。
【0020】 以下の実例となるが限定しない実施例により本発明をさらに記述する。
【0021】 実施例 実施例1: 単一用量のトルトラズリル後の様々な時点でトルトラズリル、ポナズリル及び
トルトラズリルスルホキシドの血液レベルを比較する薬物速度論研究をウマにお
いて実施した。全てのウマに10mg/kgの単一用量を与え、これを懸濁剤として経
口的に投与した。血液サンプルを処置の時点(0)並びに処置後0.25、0.5、1、2
、4、6、12、24、48及び72時間で抜き取った。サンプリングの結果を表1に記載
する。トルトラズリルを与えたウマがそれらの血清中に比較的高いレベルのポナ
ズリルを示すことを認めるのは意外であった。さらに、かなりのレベルのトルト
ラズリルスルホキシドが血流中に存在した。これは、サルコシスティス・ニュー
ロナ、トキソプラズマ・ゴンジイ、ネオスポラ・カニナム及びネオスポラ・フゲ
シにより引き起こされるもののような神経学的疾患を処置するために必要とされ
る特性である血液脳関門を通過することが予見される許容しうる血液レベルをポ
ナズリルが単独で生じることを示すものであった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】実施例2: 代表的なトリアジントリオンのポナズリル、1-メチル-3-[4-p-(トリフルオロ
メチル)スルホニルフェノキシ]-m-トリル]-s-トリアジン-2,4,6 (1H,3H,5H)-ト
リオンをウマへの投与のためにパスタ剤に調合した。表2に記載する成分を以下
のように製剤を調製する際に用いた。
【0025】
【表3】
【0026】 以下のように方法(A)及び(B)を用いて製剤を調製した。第一の方法(A)
は:1)水の一部をプロピレングリコールと混合すること;2)防腐剤(メチルパラ
ベン及びプロピルパラベン)を加えること;3)均一な懸濁液が調製されるまでカ
ーボポール974Pをゆっくりと加えること;4)ポナズリルを超微粉砕した形態で加
えること;5)懸濁液を約6.0のpHにするために水酸化ナトリウムを加えること;
及び6)残りの水を容量まで適当量加えることを含んでなる。最終懸濁液はパスタ
剤の形態であり、これをウマに経口的に送達することができる。
【0027】 第二の方法(B)は:1)水の一部をプロピレングリコールと混合すること;2)7
0℃に加熱すること;3)溶液を70℃で保ちながら防腐剤(メチルパラベン及びプ
ロピルパラベン)を加えること;4)溶液を室温に冷却すること;5)均一な懸濁液
が調製されるまでカーボポール974Pをゆっくりと加えること;6)ポナズリルを超
微粉砕した形態で加えること;7)懸濁液を約6.0のpHにするために水酸化ナトリ
ウムを加えること;及び8)残りの水を容量まで適当量加えることを含んでなる。
最終懸濁液は同様にパスタ剤の形態であり、これをウマに経口的に送達すること
ができる。
【0028】 得られたパスタ剤をウマに投与し、そして風味がよく十分に受け入れられると
分かった。実施例3: 代表的なトリアジントリオンのポナズリル、1-メチル-3-[4-p-(トリフルオロ
メチル)スルホニルフェノキシ]-m-トリル]-s-トリアジン-2,4,6 (1H,3H,5H)-ト
リオンをウマ原虫脊髄脳炎(EPM)の徴候をすでに示しているウマを処置するそ
の能力に関して試験した。実施例1(実施例2?)において記述したようにポナズ
リルを15%有効成分(a.i.)として用いてこの化合物をパスタ剤に調合した。こ
れをすでにEPMにかかっていると診断されたウマに2.5mg/Kg〜10mg/Kgの間の用量
割合で1日に1回28日間投与した。
【0029】 EPMの天然に存在する臨床症例は、人相書(signalment)及び検査室診断によ
り十分に特性化された。この試験にEPM陽性のウマを含むために用いた診断は以
下のとおりであった:EPMを示す、X線撮影を包含する標準化した神経学的検査に
より決定されるような確認された非対称性神経学的欠陥;サルコシスティス・ニ
ューロナIgGに関して陽性のウェスタンブロット;500細胞/mL未満の赤血球数算
定;CSF指数-全タンパク質<90、IgG指数>0.3、AQ指数<2.2。
【0030】 追加の必要条件は、これらのウマがEPM以外の疾患を患っていないことであっ
た。従って、それらは以下の規準を満たさなければならなかった:EHV-1に関し
て陰性のCSF(<1:4);ビタミンEの正常血清値(2.0μg/mL);発作疾患の欠如
;行動障害の欠如。
【0031】 診断したウマを無作為にグループに割り当てた。グループ1のウマにはパスタ
製剤を5mg/Kgの用量割合で毎日与え、一方、グループ2のウマにはパスタ製剤を1
0mg/Kgの用量割合で毎日与えた。処置用量は体重に基づいた。処置が実際に有効
であることを決定するためにウマを90日(処置の中断後約60日)の期間にわたっ
て評価した。処置に対する応答を以下の系を用いて評点した: 1)0=完全な成功-陰性のCSFで臨床的に正常;2)1=通常の歩行でかろうじて検
出される欠陥;3)2=容易に検出され且つ背に乗ること、方向を変えること、前
後左右に動かすこと、顎-腰部圧力(jaw loin pressure)及び首を伸ばすことに
より悪化する欠陥;4)3=歩行、顔の回転、腰部圧力または首を伸ばす際に非常
に顕著な欠陥;5)4=よろめくこと、つまずくこと及び自発的に倒れること;6
)5=起き上がることができず、横たわる。評点の1単位の改善は有意な改善とみ
なされた。
【0032】 この研究の結果を表3に示す。28日間処置した10mg/Kgのグループの全て(100
%)のウマは、ポナズリルでの処置の開始(0日)後90日までに臨床評点の有意
な改善を示した。5mg/Kg用量で処置した9匹のうち8匹(88.9%)のウマは、許容
しうる改善を示した。各処置日の各グループの評点の全てを加えると、合計評点
が得られる。グループ1及びグループ2の両方のウマにより示される合計評点の改
善はほぼ等しい。従って、5mg/Kgまたは10mg/Kgのいずれかのポナズリルは、ウ
マにおけるEPMの積極的処置のために有効であると結論が下される。
【0033】
【表4】
【0034】実施例4: ポナズリルにより与えられる防御の範囲を決定するために、インビトロ試験を
実施した。寄生虫の以下の株をこの化合物に対するそれらの感受性に関して評価
した:サルコシスティス・ニューロナの株SN3;サルコシスティス・ファルカツ
ラ(Sarcocystis falcatula)の株SF1;トキソプラズマ・ゴンジイの株RH;及び
ネオスポラ・カニナムのNC-1株。ポナズリルを2つの濃度(1μg/mL及び10μg/m
L)で試験した。
【0035】 ウシ鼻甲介(BT)細胞を全てのインビトロ研究に使用した。10% v/vのウシ胎
仔血清(FBS)、100ユニットのペニシリン(G/mL)、100mgのストレプトマイシ
ン/mL及び5 X 10-2 mMの2-メルカプトエタノールを補足したRMPI 1640培地中25c
m2のフラスコ中で細胞を融合するまで増殖させた。細胞の融合が得られた後、FB
Sを減少した(2% v/v)同じ培地中で細胞を維持した。細胞培養物を5%の二酸
化炭素及び95%の空気を含有する給湿した大気中37℃でインキュベーションした
【0036】 寄生虫の増殖のために、BT細胞単層に寄生虫を感染させ、損傷の発生(細胞変
性効果、「CPE」)または多数の細胞外メロゾイトの存在に関して倒立顕微鏡で
調べた。いったん損傷が観察されるかまたは多数の細胞外寄生虫が存在すると、
単層を5mLピペットの先端ではがし、1〜3滴のメロゾイトを含有する液を新しいB
T細胞の2本のフラスコに移した。このようにしてサルコシスティス・ニューロナ
及びサルコシスティス・ファルカツラのメロゾイトを5〜10日ごとに継代し、一
方、トキソプラズマ・ゴンジイ及びネオスポラ・カニナムのタキゾイトを3〜4日
ごとに継代した。
【0037】 ポナズリルの効果を決定するために用いるアッセイは、マイクロタイター単層
破壊アッセイ(MMDA)であった。このアッセイを寄生虫または化合物がBT細胞に
対して有毒であるかどうかを決定するために用いた。平底96穴マイクロタイター
プレートにBT細胞を接種し、得られた単層を用いてCPE(プラーク形成)により
測定されるようなメロゾイト生産に対するトルトラズリル及びポナズリルの効果
を決定した。単層に寄生虫(50,000/ウェルの計数でサルコシスティス・ニュー
ロナまたはサルコシスティス・ファルカツラ、10,000/ウェルのレベルでトキソ
プラズマ・ゴンジイ、そして20,000/ウェルでネオスポラ・カニナム)を接種し
た。感染の2時間後に全てのウェルに試験化合物を接種した。未処理で未感染の
単層ウェルを寄生虫コントロールとして用い、そして未感染の薬剤処理したBT細
胞を毒性コントロールとして用いた。各処理を6反復で調べた。各ウェルを毎日
視覚的にモニターし、未処理のメロゾイト感染細胞の90-100%が溶解した場合に
(90-100%CPE)アッセイを停止した。プレートの全てのウェルをリン酸緩衝食
塩水(PBS)ですすぎ、100%のメタノール中で5分間固定し、その後それらをク
リスタルバイオレット溶液中で染色した。メロゾイトが引き起こした破壊または
毒性によるBT細胞死の領域は、クリスタルバイオレットを取り込まない。クリス
タルバイオレットの取り込みを定量するためにELISAプレート読み取り装置を使
用し、これらのデータを用いて破壊を50%阻害するポナズリルの濃度(阻害濃度 50 またはIC50)を決定した。阻害を示すデータを表4に示す。1μg/mL程度の少量
のポナズリルがネオスポラ・カニナム、トキソプラズマ・ゴンジイ及びサルコシ
スティス・ファルカツラにより引き起こされる細胞破壊の100%阻害を与え、一
方、10μg/mLのポナズリルがサルコシスティス・ニューロナによる細胞破壊の10
0%阻害を生じるために必要とされたことが認められる。これは、サルコシステ
ィス・ニューロナ、ネオスポラ・カニナム、ネオスポラ・フゲシ及びトキソプラ
ズマ・ゴンジイにより引き起こされる疾患を包含する神経学的及び流産性疾患症
候群と関連することが既知であるコクシジウムにより引き起こされる疾患の処置
のためにトルトラズリル及びポナズリルのようなトリアジンオンが有効であるこ
とを示す。さらに、ポナズリルはBT細胞に対して有毒でなかった。
【0038】
【表5】
【0039】実施例5: トルトラズリルのようなトリアジンオンが血液脳関門を通過することができる
かどうかを決定するためにこの実験を実施した。正常なウマをグループあたり3
匹のウマの3グループに分けた。グループ1のウマには、2.5mg/Kgの用量レベルで
5%の懸濁液として経口的に投与されるトルトラズリルを与えた。グループ2のウ
マには、5.0mg/Kgの用量レベルで5%の懸濁液として経口的に投与されるトルト
ラズリルを与えた。グループ3のウマには、7.5mg/Kgの用量レベルで5%の懸濁液
として経口的に投与されるトルトラズリルを与えた。投与を毎日10日間繰り返し
た。血液サンプルを48、96及び240時間で抜き取り、血清中のトルトラズリル、
トルトラズリルスルホキシド及びポナズリルの濃度を測定した。処置の開始後10
日目に(10日)、脳脊髄液のサンプルを各ウマから取り出し、これらのサンプル
中のトルトラズリル、トルトラズリルスルホキシド及びポナズリルの濃度を再び
測定した。血清及び脳脊髄液中のトルトラズリル、トルトラズリルスルホキシド
及びポナズリルの濃度を表5a及び5bに報告する。トルトラズリルでウマを処置し
た後の脳脊髄液中のポナズリルの濃度はトルトラズリル自体の濃度と本質的に等
しかったので、トルトラズリルでウマを処置した後の血液及び脳脊髄液中のポナ
ズリルの濃度はかなり大きかった。これは、トルトラズリル及びポナズリルが両
方とも血液脳関門を効果的に越え、そしてポナズリルがトルトラズリルよりも効
果的にこの関門を越えるという証拠である。このデータは、トリアジンオンが胎
盤関門も効果的に越えることができることを当業者に示唆する。
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】 本発明は例証の目的のために前述の事項において詳細に記述されているが、そ
のような詳細は単にその目的のためであり、請求項により限定される可能性があ
る場合を除いて本発明の精神及び範囲からそれずに当業者はそれに変形を行うこ
とができると理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製薬学的に有効な量のトリアジンオン化合物を動物に投与す
    ることを含んでなる、該化合物で処置することが可能な神経学的または流産性寄
    生虫病を患っている罹病動物を治療的に処置する改善された方法において、該改
    善がポナズリル(Ponazuril)であるトリアジンオン化合物を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 寄生虫病がコクシジウムにより引き起こされる請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 コクシジウムがサルコシスティス科のメンバーである請求項
    2の方法。
  4. 【請求項4】 サルコシスティス科のメンバーがサルコシスティス(Sarcoc
    ystis)、ネオスポラ(Neospora)及びトキソプラズマ(Toxoplasma)よりなる
    群から選択される請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 サルコシスティスがサルコシスティス種よりなる群から選択
    され、ネオスポラがネオスポラ種よりなる群から選択され、そしてトキソプラズ
    マがトキソプラズマ種よりなる群から選択される請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 サルコシスティス種がサルコシスティス・ニューロナ(Sarc
    ocystis neurona)であり、ネオスポラ種がネオスポラ・カニナム(Neospora ca
    ninum)またはネオスポラ・フゲシ(Neospora hugesi)であり、そしてトキソプ
    ラズマ種がトキソプラズマ・ゴンジイ(Toxoplasma gondii)である請求項5の方
    法。
  7. 【請求項7】 サルコシスティスがウマ原虫脊髄脳炎を引き起こすサルコシ
    スティス・ニューロナである請求項4の方法。
  8. 【請求項8】 ネオスポラがウシまたはイヌネオスポラ病を引き起こすネオ
    スポラ・カニナムである請求項4の方法。
  9. 【請求項9】 トキソプラズマがトキソプラズマ・ゴンジイである請求項4
    の方法。
  10. 【請求項10】 後予防的に有効な処方計画のトリアジンオン化合物を動物
    に投与することを含んでなる、トリアジンオン化合物で処置することが可能な神
    経学的または流産性疾患の原因因子である寄生虫に感染している動物を後予防的
    に(metaphylactically)処置する改善された方法であって、該改善がポナズリ
    ルである該化合物を含んでなる方法。
  11. 【請求項11】 ポナズリルを2またはそれ以上の間欠用量で投与する請求
    項1または請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 間欠用量を1.0〜100mg/Kgの間の量で投与する請求項11の
    方法。
  13. 【請求項13】 ポナズリルを動物が防御免疫を発生するまで投与する請求
    項10の方法。
  14. 【請求項14】 ポナズリルを2.5mg/Kg〜10mg/Kgの間の量で投与する請求
    項1または請求項10の方法。
  15. 【請求項15】 ポナズリルを10mg/Kgより多い単一高用量で投与する請求
    項1の方法。
  16. 【請求項16】 ポナズリルを毎日2.5mg/Kg〜10mg/Kgの処方計画で28日の
    期間にわたって投与する請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 (a)処置可能な(susceptible thereto)罹病動物を処
    置するために製薬学的に有効な量のポナズリル、(b)担体及び(c)場合によ
    り助剤を含んでなる治療組成物。
  18. 【請求項18】 パスタ剤の形態である請求項17の組成物。
  19. 【請求項19】 ウマ原虫脊髄脳炎(EPM)を患っていると疑われるウマ科
    動物に治療的に有効な量のポナズリルを投与することを含んでなるEPMを処置す
    る方法。
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