JP2002532172A - 組織内の壁側面及び動脈の絶対半径の決定のための超音波方法及び装置 - Google Patents

組織内の壁側面及び動脈の絶対半径の決定のための超音波方法及び装置

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JP2002532172A JP2000588619A JP2000588619A JP2002532172A JP 2002532172 A JP2002532172 A JP 2002532172A JP 2000588619 A JP2000588619 A JP 2000588619A JP 2000588619 A JP2000588619 A JP 2000588619A JP 2002532172 A JP2002532172 A JP 2002532172A
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Abstract

(57)【要約】 組織内に位置する壁側面と称される超音波均質性の不連続性の位置を、壁側面を横切る励起線(Z)に沿ったディジタル深さの無線周波数信号(y(z))関数から決定するための超音波を用いた方法及び装置であって、装置は、無線周波数励起信号とは別に組織散乱体を表わす組織信号(e(z))を供給するために無線周波数信号をフィルタリングする段階と、組織信号(e(z))を分散振幅信号(S(z))を励起線のディジタル深さの関数として供給し、そこから対応する壁側面ディジタル深さを決定する段階とを含む。この方法は、励起線上の動脈壁のディジタル深さから動脈の半径を推定するために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、壁側面を横切る励起線に沿ったディジタル深さの関数として組織散
乱体によって戻され、組織につながれ超音波装置と関連づけられるトランスデュ
ーサによって送信されるエコーの振幅を表わす無線周波数信号を捕捉する段階を
含む、組織内に位置する壁側面を形成する超音波均質性の局所的な不連続性の位
置を決定する方法に関する。本発明はまた、組織内を伝搬する超音波周波数信号
から組織内の動脈半径の絶対値を決定するための超音波方法に関する。本発明は
更に、かかる方法を実行するための手段を有する超音波装置に関する。
【0002】 本発明は、侵入的な手段を使用せずに動脈の異常が診断されることを支援する
よう、動脈の臨床検査用の超音波装置の製造の分野において使用される。
【0003】 動脈の異常、特に動脈壁の異常を検出するためには、動脈壁のコンプライアン
スといった動脈のパラメータを決定するために超音波装置によって与えられる超
音波無線周波数信号を処理することが役立つ。これは心臓パルス中の動脈半径の
変化の正確な決定、及び、動脈半径の絶対値の正確な決定を意味する。
【0004】 組織中の動脈壁の位置を決定するための超音波信号処理方法は、欧州特許出願
第0848139A1号より公知である。この公知の方法は、壁によって画成さ
れる動脈を含む組織領域に印加される超音波トランスデューサの超音波無線周波
数信号から得られる振幅信号のセグメント化を含む。セグメント化された信号は
、動脈を横切る励起線上に位置し動脈の内部壁側境界に属する画素を分離するた
めに閾値演算を受ける。閾値の決定は、これらの内部壁側境界における管腔の画
素と動脈の壁の画素との間のグレーレベルの差に基づく。閾値演算の後、境界は
形態フィルタを用いた平滑化演算を受ける。続いて、結果としての境界及び同じ
励起線上に位置される画素の座標が決定される。
【0005】 この方法は、狭窄症といった異常の診断を支援するために心周期中の動脈壁の
運動を追う動きパターンを構成するために使用される。実際、狭窄症又は硬いプ
ラークは動脈壁が血液パルスの影響下で正常に拡張することを防止する。これら
の異常は、公知の方法を用いて表示される画像から容易に診断されえ、この画像
は強度画像で覆われ心周期と同期された境界のパターンの増幅された動きを示す
【0006】 このために、公知の方法は境界画素座標の極めて正確な値を与える必要がない
【0007】 現時点では、血管の疾病の診断及び診療上の選択は、動脈病巣の形態の分析及
び血液の流れの分析に基づいて行われる必要がある。かかる分析は、予め生理学
的パラメータの正確な決定を必要とする動脈壁コンプライアンスの正確な決定、
特に動脈半径の極めて正確な値の決定を必要とする方法を意味する。
【0008】 本発明は、組織中に位置する壁側面を形成する超音波均質性の局所的な不連続
性の位置を決定するために侵入的な手段を用いずに実施されうる方法を提供する
ことを目的とする。この目的は、請求項1に記載の超音波方法によって達成され
る。
【0009】 本発明は、組織中に位置する動脈壁の位置を決定するための方法を提供するこ
とを他の目的とする。この目的は、請求項7に記載の超音波方法によって達成さ
れる。
【0010】 本発明は、高い精度で組織中の動脈の絶対半径値を与えることを他の目的とす
る。問題となるのは、動脈が組織の他の要素と比較して小さい直径を有すること
であり、特に問題となるのは、心周期中の壁の運動が非常に小さく一時的なもの
であることである。従って、血液の流れの影響下で半径の変化を更に決定するた
めには、心周期の各瞬間における動脈の半径を正確に測定するのは非常に困難で
ある。
【0011】 請求項8に記載の方法は、上記目的を達成し、問題を解決する。この方法は、
自動的に実行されえ、心周期の所与の時点において動脈の半径の非常に正確な絶
対値を与えるため、大きな利点を与える。
【0012】 請求項9に記載の超音波装置は、上記の方法を実行するための処理システムを
具備する。利点は、動脈の半径が侵入的な手段を用いずに生体内で決定されうる
ことである。
【0013】 本発明の実施例を以下添付の図面を参照して詳述する。
【0014】 図1を参照するに、本発明は超音波装置100に関する。この超音波装置は、
送信器102として示される送信器段102及びディジタル処理段300へ接続
される超音波トランスデューサ99を含む。トランスデューサ99は、観察され
るべき媒体3に接する。媒体3は、壁1、2及び長手軸Xを有する管腔4によっ
て表わされる動脈を含む。送信器段102は、トランスデューサ99に印加され
る電気励起信号を発生する発生器を繰返し周期で制御する発振器及び文集器を含
むシーケンサを含む。トランスデューサ99は、これらの信号を、繰返し周期で
励起線Zに沿って発せられる超音波無線周波数信号へ変換する。トランスデュー
サ99は、同じ線Zに沿って、媒体3中にある障害物、特に組織要素、動脈壁1
、2及び動脈管腔内の血液クラスタによって戻されるエコーを受信する。検査中
、励起線軸Zは動脈の長手軸Xに対して角度θを成すものとする。
【0015】 やはり図1を参照するに、分離器101として示される分離段は、送信された
信号による段102及び300の過負荷を防止するため、プロセッサ300を含
む処理段200とトランスデューサ99との間に挿入される。
【0016】 プロセッサ300は、超音波無線周波数信号及びプロセッサ300によって処
理される信号を表示する画面500を含む表示システムに接続される。プロセッ
サ300及び表示システムはまた、更なる処理又は後の検討のために信号を記憶
するためのレコーダ400として示される記憶手段400に接続されうる。プロ
セッサ300は計算手段及び内部メモリ手段を含んでもよい。
【0017】 プロセッサ300、画面500を有する表示システム、及び記憶手段400は
、コンピュータワークステーション200によって構成されうる。
【0018】 本発明はまた、励起線軸Zに沿って伝搬する超音波無線周波数信号から媒体3
中の動脈1、2、4の半径の絶対値を決定する方法に関する。上述のような超音
波無線周波数信号は、超音波装置100のMモードによって伝搬する。これは、
1周期内の1つの励起線に沿ったエコーのみが検討される場合である。エコーが
障害物によって戻される深さは、一般的にトランスデューサの位置として選択さ
れる原点Oからのディジタル点Ziによって表わされ、iは1乃至nの添え字で
ある。ディジタル点Ziは、励起線Zに沿った散乱体とも称される組織要素の深
さに対応する空間座標である。
【0019】 実際に、以下説明する方法は、動脈壁1、2内の中心点W1、W2の深さ即ち座
標と、従ってトランスデューサ99の1つの繰返し周期に関する軸Zに沿った動
脈の絶対直径とを決定することを目的とする。この軸Zが軸Xに対して角度θを
成すことは重要ではなく、なぜならばこの角度θは、動脈の実際の断面直径を更
に計算するために決定され考慮に入れられるからである。点W1、W2の座標を決
定するための段階は、処理段200によって実行される。
【0020】 組織内の動脈壁の壁側面は、超音波均質性の不連続性として観察されることに
注目する。そのため、以下に説明する方法は、壁側面と称される超音波均質性の
不連続性の励起線上の座標を決定するためにも使用される。この壁側面は、例え
ば組織の病巣でありうる。
【0021】 図2を参照するに、処理段200は以下の段階を実行する。
【0022】 第1の主な段階は、図1の分離段101によって与えられ、エコーの振幅yを
励起線Zに沿ったディジタル深さziの関数として表わすMモードの超音波無線
周波数ディジタル信号y(z)の捕捉する段階10である。信号y(z)はボッ
クス15に示されるものであり、図1に示されるように処理段300に接続され
る表示システム400によって画面500上に表示されうる。
【0023】 信号y(z)は図3にも示される。図3は、励起Zが通る散乱体の性質による
非常に異なった高さの振幅のピークを示す。y(z)信号を表わす曲線からは、
側壁面の正確な位置を識別することが容易でないことに注目する。
【0024】 図3の標準超音波信号y(z)は、第1及び第2の信号のコンボリューション
信号であると考えられる。図4を参照するに、第1の信号は超音波システム10
0の励起信号p(z)である。図5を参照するに、第2の信号は、励起線の軸Z
の様々なディジタル深さziでエコーを生成する組織の要素である散乱体の密度
分布を表わす。この第2の信号は組織信号e(z)と称される。
【0025】 方法の第2の主な段階は、ボックス25aに示される出力24aにおける励起
信号p(z)と、ボックス25bに示される出力24bにおける組織信号e(z
)とを別々に与えるためのデコンボリューション段階20である。信号p(z)
及びe(z)は、表示システム400を使用している間に画面500上に表示さ
れうる。図5を参照するに、組織信号e(z)を表わす曲線の振幅のピークから
動脈壁を局所化することはまだ容易ではない。
【0026】 従って、方法の第3の主な段階30は、動脈壁の位置を与えるために組織信号
e(z)を更に処理する。この処理段階30は、組織信号e(z)から得られる
分散信号をディジタル深さziの関数として表わす信号S(z)を出力34aに
与えるために組織信号e(z)に適用されるフィルタリング演算によって実行さ
れる。この分散信号S(z)はボックス35に示され、図6中に表わされる。分
散信号S(z)は、表示システム400を通じて画面500上に表示されうる。
この分散信号S(z)は、略ゼロの振幅を有する第1の部分と、2つの交番する
ピークS’、S”を有し、ピーク間では分散信号S(z)の振幅が値ゼロを有す
る第2の部分とを示す。ピークの位置は、1つの動脈壁の外部壁側及び内部壁側
に夫々対応する。例えば、動脈の2つの壁の2つの内部壁側面の位置及び距離か
ら動脈半径を計算することが選択されうる。或いは、動脈の2つの壁の中心点の
距離から動脈半径を決定することが決められうる。動脈の1つの壁の1つの中心
点は、分散信号S(z)の2つの交番するピーク間のゼロ振幅の点に対応する。
この点は、励起線軸Z上の1つのディジタル座標ziに整合されうる。この座標
iは、この壁の中心点の深さであると考慮される。
【0027】 従って、方法の第4の主な段階40では、分散信号S(z)を処理する。上述
の決定方法によれば、第1の動脈壁1の中心点W1は座標z1の第1の深さに対応
し、第2の動脈壁2の中心点W2は座標z2の第2の深さに対応する。いわゆる第
1の壁を、まず原点Oからの励起線Zが通ると想定される。
【0028】 中心点W1、W2の壁側深さの座標z1、z2の決定40に基づいて、計算段階5
0によって動脈の直径D及び半径Rが得られる。
【0029】 デコンボリューション段階20は、当業者によって知られている任意の手段に
よって実行されうる。しかしながら、デコンボリューション段階は、以下のよう
に実行されることが望ましい。デコンボリューション演算は、Mモードで捕捉さ
れた標準超音波信号y(z)に対して適用され、この信号y(z)を、超音波シ
ステム励起信号を表わす第1の信号p(z)と、組織信号e(z)として示され
る媒体3中の散乱体の密度分布を表わす第2の信号e(z)とをデコンボリュー
ションする。
【0030】 処理段階20は、標準超音波信号(z)が実際に、超音波システム励起信号p
(z)と、組織信号e(z)を表わすガウス確率分布を有するランダム信号との
コンボリューションの結果であることを意味する。
【0031】 デコンボリューション段階20は、標準超音波信号y(z)のサンプルに対し
て適用されるワンステップ線形予測フィルタを用いて行われる。これらのサンプ
ルは、励起線軸Z上の各ディジタル深さ即ち座標における信号y(z)の振幅値
である。座標は、例えば1乃至nの番号が付される。ワンステップ予測フィルタ
は、ステップnにおいて、励起線Z上の深さznのサンプルy(n)を与え、予
測誤差e(n)でこの励起線軸Z上で以前に走査されたサンプルの数nの関数で
ある。
【0032】 従って、ステップnにおいて標準超音波信号y(z)に適用されるワンステッ
プ線形予測フィルタの結果は、以下の式、 y(n)=a1y(n-1)+ a2y(n-2)+…+any(0)+e(n) (1) によって示され、ただし、a1,a2,…,anはフィルタの係数である。
【0033】 このワンステップ線形予測フィルタは、1乃至nの各ステップにおける信号y
(z)のモデル化を実行し、係数a1乃至anの決定を可能とする。このステップ
20における予測フィルタリングは、この信号e(n)を、信号y(z)を与え
る発生処理の推定量として与えることを可能とする。このように、ワンステップ
予測フィルタは、超音波システム励起信号p(z)へのアクセス及び組織信号e
(z)に対するアクセスを与える。
【0034】 組織信号e(z)は、図2のボックス25b又は図5に示されるように、予測
フィルタ演算段階20中の1乃至nの各ステップにおいて決定されるディジタル
予測誤差e(n)に基づいて構築される。
【0035】 標準超音波信号y(z)をデコンボリューションすることによって得られる組
織信号e(z)は、第1の分散σ2 Lを有する第1のガウス白雑音eLとしてモデ
ル化され、これには励起線軸Z上の特定の位置において、例えば20dBの比率
の、第1の分散σ2 Lよりもはるかに高い第2の分散σ2 Mを有する第2のガウス白
雑音eMが付加されねばならない。第2の白雑音eMが生ずる位置は、動脈壁の位
置に対応する。白雑音の分散は、生物学的要素の再区分をモデル化する。
【0036】 従って、組織信号e(z)は、動脈壁のエコーが存在しない場合は第1の分散
σ2 Lを有する第1の信号eLとして構成され、動脈壁のエコーが存在する場合は
、第1の信号eLと第2の信号eMとの和として構成され、この和は第1の分散及
び題の分散の和σ2 L+σ2 Mの和の分散を有する。
【0037】 図2乃至7を参照するに、次の処理段階30は、組織信号e(z)内の壁の存
在を検出する検出動作を構成する。図7を参照するに、検出段階30は、図7に
示されるように励起線軸Zに対して配置される2つの隣接するスライド窓、即ち
第1の窓L及び第2の窓Mによって構成されるフィルタによって実行される。第
1の窓L及び第2の窓Mは、励起線軸Zの点と同様に配置されるディジタル点に
よって形成される。簡単化のため、第1の窓Lの点の数はL―1として示され、
第2の窓Mの点の数M−1よりも大きい。第1の窓及び第2の窓の夫々の点の数
L−1及びM−1は、当業者によって経験に基づいて決定される。例えば、第2
の窓Mは、1つの動脈壁について外部壁側面を内部壁側面から分離すると想定さ
れる点の数と同等またはそれよりも少ない点の数Mを有する。第1の窓Lは、図
1の断面図に示される動脈の管腔によって分離される2つの壁の2つの内部壁側
面を分離すると想定される点の数と同等またはそれよりも少ない点の数L−1を
有する。
【0038】 2つの隣接するスライド窓L及びMを用いて組織信号e(z)をフィルタリン
グすることは、eLの分散又はeL+eMの分散である各窓内の振幅の分散を決定
することを可能とする。当業者によって、分散は、各窓における振幅の平方標準
偏差であることが知られており、これは以下の2つの式、
【0039】
【数1】 によって表わされる。
【0040】 これらの値σL及びσMから、以下の式、
【0041】
【数2】 に従って振幅SUが計算され、但し、式中、lnはネーパ対数である。式中、uは励
起線軸Zと同様の向きとされるスライド窓L及びMの原点LOの位置である。
【0042】 点1から点nまでの励起線軸Zの点毎に2つの隣接するスライド窓の原点LO
を摺動させることによって決定される振幅値Suから、図6に示されるように分
散信号S(z)が構築される。
【0043】 図2を参照するに、処理段階40は、分散信号曲線S(z)から動脈壁の中心
点W1、W2を識別することを可能とし、処理段階50は、これらの中心点の対応
する深さ即ち座標を決定することを可能とする。或いは、動脈壁側面の座標が決
定されうる。
【0044】 計算手段は、次にステップ60において、これらの中心点W1、W2の座標から
直径D又は半径Rを計算する。励起線軸Zの位置に関する1つの断面位置につい
て様々な直径D又は半径Rを与えるため、これらの値は、例えば記憶手段400
といった記憶手段によって、超音波システムの各周期において記憶される。
【0045】 直径D又は半径Rは、同一の動脈に対する幾つかの他の励起線位置に関して幾
つかの他の断面位置に亘って超音波手段を用いて超音波方法によって決定されう
る。
【0046】 本発明は、励起線に沿った動脈壁位置の決定に関して説明された。或いは、本
発明は、励起線が横切る壁側面と称される組織中の超音波均質性の単純な不連続
性の位置を決定するために使用されうる。励起線上のその深さは、略ゼロの振幅
信号から生ずる振幅の1つのピークを示す分散信号S(z)から決定される。こ
のピークは、上記壁側面の位置又は深さ、即ち励起線上の上記壁側面の座標に対
応する。この座標は、図2を参照して示され、プロセッサ300、記憶手段40
0、及び超音波装置100に関連づけられる画面500を含む処理手段200に
よって実行される処理段階10、20、30及び40を用いて決定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 超音波方法を実行するための超音波装置を示す機能ブロック図である。
【図2】 動脈半径の決定のための方法の主な段階を示す図である。
【図3】 超音波信号を励起線に沿った深さの関数として表わす曲線を示す図である。
【図4】 デコンボリューションされた信号のシステム励起信号成分を表わす曲線を示す
図である。
【図5】 デコンボリューションされた信号の組織信号成分を表わす曲線を示す図である
【図6】 励起線上で壁側面の深さを決定するようフィルタリングされた組織信号成分か
ら決定される分散信号を表わす曲線を示す図である。
【図7】 組織信号フィルタリング段階を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁側面を横切る励起線に沿ったディジタル深さの関数として
    組織散乱体によって戻され、組織につながれ超音波装置と関連づけられるトラン
    スデューサによって送信されるエコーの振幅を表わす無線周波数信号を捕捉する
    段階を含む、組織内に位置する壁側面を形成する超音波均質性の局所的な不連続
    性の位置を決定する方法であって、 上記方法は、上記励起線上の壁側面ディジタル深さを決定する段階を更に含み
    、 上記無線周波数信号は、上記無線周波数励起信号とは別に、上記組織散乱体を
    表わす組織信号を供給するようフィルタリングされ、 上記組織信号は上記励起線上の上記ディジタル深さの関数として分散振幅信号
    を供給するようフィルタリングされ、それに基づいて壁側面の位置が検出され、
    上記励起線上の対応する壁側面ディジタル深さが決定される方法。
  2. 【請求項2】 上記無線周波数信号をフィルタリングする段階は、ワンステ
    ップ予測フィルタを用いて実行される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記ワンステップ予測フィルタ演算は、所与の深さにおいて
    、無線周波数励起信号を表わす上記走査によって予め決定されるサンプルの線形
    関数であると共に上記組織散乱体を表わす予測誤差の線形関数である上記無線周
    波数のサンプルを供給するために、上記励起線を走査している間に実行される、
    請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記組織信号は、各ディジタル深さにおける上記励起線の走
    査によって決定される上記無線周波数信号の線形サンプルのデコンボリューショ
    ン演算を用いて、夫々のディジタル深さに関連する上記予測誤差から形成される
    、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記組織信号をフィルタリングする段階は、2つの隣接する
    スライド窓を用いて各深さにおける各窓内の上記組織信号の振幅の分散を供給す
    るために上記励起線上のディジタル深さを走査することによって実行される、請
    求項1乃至4のうちいずれか一項記載の方法。
  6. 【請求項6】 分散振幅値は各走査されるディジタル深さにおける上記スラ
    イド窓内の振幅の分散から決定され、分散信号は上記励起線上の上記ディジタル
    深さの関数として上記分散振幅値から形成され、上記分散信号は略ゼロの振幅信
    号から生ずる振幅のピークを有し、各ピークは壁側面の位置に対応しそこから上
    記励起線上の上記壁側面ディジタル深さが決定される、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 組織内の動脈壁の位置を決定するための超音波方法であって
    、 動脈は上記組織内に存在し、上記動脈は長手方向平面上で上記励起線が横切る
    2つの壁を有し、各壁は2つの壁側面を有し、 上記分散信号は請求項6記載の方法によって決定され、上記分散信号は略ゼロ
    の振幅信号中に生ずる2つの交番する振幅ピークを示し、上記交番するピークは
    1つの動脈壁の2つの壁側面の存在に対応し、上記交番するピークの間に上記2
    つの壁側面の中心点を表わす中間のゼロ振幅値を示し、上記励起線上の上記動脈
    壁の上記中心点のディジタル深さは上記中間のゼロ振幅値から決定される方法。
  8. 【請求項8】 動脈の半径の絶対値を決定するための超音波方法であって、 両方の動脈壁の中心点は請求項8記載の方法によって決定され、上記半径値は
    上記励起線上の上記壁の上記中心点のディジタル深さから決定される方法。
  9. 【請求項9】 組織につながれるトランスデューサと、 上記組織へ超音波無線周波数信号を送信するための送信器と、 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の方法を実行するための処理手段とを
    含む超音波装置であって、 上記処理手段は、上記励起線上の組織要素のディジタル深さを決定するプロセ
    ッサと、上記処理された信号を表示する画面と、上記処理された信号を記憶する
    一時記憶手段とを含む装置。
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