JP2002530567A - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
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- F02M51/00—Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
- F02M51/06—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
- F02M51/061—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
- F02M51/0625—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures
- F02M51/0664—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures having a cylindrically or partly cylindrically shaped armature, e.g. entering the winding; having a plate-shaped or undulated armature entering the winding
Abstract
Description
26576号明細書に基づいて公知である。この燃料噴射弁は、弁座坦体に形成
された弁座面と共働してシール座を形成する弁閉鎖体を有している。この弁閉鎖
体は、弁座坦体の内部を延びている弁ニードルと、弁閉鎖体とは反対側の端部に
おいて弁ニードルに結合された可動子とを介して、電磁コイルを用いて電磁式に
操作可能である。弁座坦体はケーシング体内に挿入されていて、ケーシング体に
ねじ込まれたねじ山付リングを用いて行程調節円板に対して予負荷もしくはプレ
ロードをかけることができ、この場合行程調節円板はケーシング体と弁座坦体と
の間に挿入されている。したがって行程調節円板はケーシング体の内部に位置し
ている。行程調節円板は、燃料噴射弁の電磁式の操作時における弁閉鎖体の行程
を調節するために働く。したがって行程調節円板の厚さを変化させることによっ
て、弁座面の軸方向位置が変化する。弁ニードルの長さが規定されていて、可動
子のためのストッパ面の位置が規定されている場合には、弁行程は決定されてい
る。
部材の種々様々な寸法もしくは値が測定され、そして製作誤差とは無関係に極め
て小さな許容誤差範囲における弁行程を生ぜしめることができる適宜な行程調節
円板が用意されて使用される。
さな直径を有しており、ひいてはすべての使用例に対して、弁座坦体の旋回もし
くは傾倒を十分に防止することができない、という欠点がある。公知の燃料噴射
弁には特に次のような欠点がある。すなわち公知の燃料噴射弁では、行程調節円
板はケーシング体の内部に位置しているので、ケーシング体と弁座坦体と行程調
節円板とを1つにまとめるために、行程調節円板をケーシング体の内部に挿入す
ることが必要であり、このことは製作技術的に面倒であり、かつコストがかかる
。さらにまた、ねじ山付リングのために必要なねじ山が汚染されるというおそれ
もある。
ては後で詳しく述べる。この構造形式は行程調節円板の配置形式に関して、ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第19626576号明細書に開示された配置形式に
ほぼ相当しており、相違は、弁座坦体が弁ケーシングとねじ山付リングによって
ではなく、縁曲げ結合部によって結合されていることである。図1に示されたこ
の燃料噴射弁にも、既に上で述べたような欠点が存在する。
知のものに比べて次のような利点がある。すなわち本発明による燃料噴射弁では
、行程調節円板はそれがケーシング体に対して外周部の領域に配置されているこ
とに基づいて、簡単かつ安価に組み付けることができる。同時にまた次のような
利点もある。すなわち本発明による燃料噴射弁では、弁座坦体がケーシング体に
対して行程調節円板によって、該行程調節円板が比較的大きな直径を有している
ことに基づいて、旋回もしくは傾倒をより良好に防止されている。
、かつ従来技術において設けられていたねじ山付リングを省くことによって、個
別部材が減じられる、ということが挙げられる。
れている。
行程調節円板がその流入側の端面でケーシング体に接触し、かつ噴射側の端面で
弁座坦体のの外周部の領域における環状の突出部に接触している。ケーシング体
と行程調節円板との間及び行程調節円板と弁座坦体との間における結合は、この
場合それぞれ溶接シームを用いて行うことができる。このようになっていると、
行程調節円板は、ケーシング体に対する弁座坦体の軸方向位置、ひいては弁行程
を決定するという機能のみならず、ケーシング体と弁座坦体との間における結合
エレメントの機能をも果たすことになる。溶接シームによって有利には溶接収縮
緊張が惹起され、この溶接収縮緊張によってケーシング体と行程調節円板と弁座
坦体とは、互いに対して予負荷もしくはプレロードをかけられる。そしてこれに
よって特に大きな強度が得られる。
側の端部に挿入可能であり、この場合これらの部材はシール部材を用いて互いに
対してシールされている。このことには次のような利点がある。すなわちこの場
合、燃料噴射弁内における燃料の圧力は行程調節円板及び溶接シームのところま
では侵入せず、ひいては燃料圧による溶接シームの負荷が生じない。したがって
弁ケーシングと弁座坦体との間の結合部及び行程調節は、燃料圧から十分に無関
係することができる。
単に形成することができる、という利点も得られる。
ており、したがって後で述べる本発明の実施例に関しては、本発明による燃料噴
射弁の特殊性だけを記述する。図1に示された燃料噴射弁は、特に混合気圧縮型
火花点火式の内燃機関において、燃料を噴射するために働く。
2は、弁座体もしくは弁座坦体3に形成された弁座面4と共働してシール座を形
成する。弁閉鎖体2は弁ニードル5を介して可動子6と結合されている。可動子
6には電磁コイル7を用いて軸方向の力成分が負荷され、これによって弁閉鎖体
2は弁座面4から持ち上がり、かつ噴射開口8を開放する。電磁コイル7を励起
する励磁電流が遮断されると、弁閉鎖体2は、可動子6に作用する戻しばね9に
よって再びその閉鎖位置に戻される。戻しばね9の予負荷もしくはプレロード(
Vorspannung)は、ねじ山を用いて第1のケーシング体11と結合された調節ス
リーブ10を介して調節可能である。燃料は燃料流入開口12と燃料フィルタ1
3とを介して、第1のケーシング体11の軸方向の長手方向孔14に流入し、さ
らに調節スリーブ10の軸方向の長手方向孔15と可動子6の長手方向孔16と
後で詳しく述べる行程調節円板18の長手方向孔17とを介して、弁座坦体3の
長手方向孔19に達し、ひいては弁閉鎖体2と弁座面4とによって形成されたシ
ール座に達する。
おり、このプラスチック射出成形体20には、接続ケーブルと電磁コイル7とを
電気的に接続するための接続コネクタ21も一体に射出成形されている。
2は第1のケーシング体11と第1の縁曲げ結合部(Boerdelverbindung)23
によって結合されている。第2のケーシング体22は長手方向孔24を有してお
り、この長手方向孔24には弁座坦体3が軸方向で挿入されていて、シール部材
25を用いて第2のケーシング体22に対してシールされている。弁座坦体3と
第2のケーシング体22とは、第2の縁曲げ結合部30によって互いに結合され
ている。
との間には、既に述べた行程調節円板18が位置している。
における弁座面4からの弁閉鎖体2の行程を決定するために働く。この場合弁行
程は、図1においては認識不能な、可動子6の上流側の端面28と第1のケーシ
ング体11の下流側の端面29との間における小さな間隙によって、決定されて
いる。この間隙はまた、可動子6の上流側の端面28から測定された、弁座坦体
3の弁座面4における弁閉鎖体2の接触面までの、弁ニードル5及び可動子6の
長さと、弁座坦体3の軸方向長さとによって生ぜしめられる。したがって弁行程
は、多数の部材の製作誤差に、特に弁閉鎖体4、弁ニードル5、可動子6、弁座
坦体3及び両ケーシング体11,22の製作誤差に関連している。これらの製作
誤差の総和は、弁行程に対して要求される許容誤差よりも著しく大きいので、汎
用の方法に応じて、弁行程を規定する上に述べた部材の寸法が測定されて、ぴっ
たりと合う適宜な行程調節円板が使用される。この場合行程調節円板の厚さは、
全体として所望の弁行程が狭い許容誤差範囲において生じるように、選択される
もしくは製造される。
図2には、本発明にとって重要な構成部材だけが示されている。対応関係を分か
り易くするために、図1との関連において記載された部材には同一符号が付けら
れている。
の軸方向の長手方向孔19内を延びる弁ニードル5と、この弁ニードル5と結合
された可動子6と、フランジ40を介して弁ニードル5に係合作用する戻しばね
9と、電磁コイル7とが示されている。弁行程は、可動子6の流入側の端面28
と、第2のケーシング体22の管状の区分43の噴射側の端面42との間におけ
る間隙41によって決定されている。管状の区分43は第2のケーシング体22
の、半径方向外側に向かって突出した領域44と、薄い結合ウェブ45を介して
結合されている。この結合ウェブ45は極めて薄く寸法設定されており、これに
よって磁束の主部分を可動子6を通して通過させることができ、かつ結合ウェブ
45における磁気の短絡を回避することができる。可動子6は燃料の貫流のため
の孔46を有している。
47の外側を環状に取り囲んでいる。行程調節円板18は有利にはリング状に形
成されている。この場合行程調節円板18は弁ケーシングの1構成部分であり、
第2のケーシング体22の環状溝48に挿入可能である。行程調節円板18の流
入側の端面49は、組立て状態において第2のケーシング体22の、前記端面4
9に向かい合っている所属の端面50に同一平面で接触している。行程調節円板
18の噴射側の端面51は、組立て状態において弁座坦体3の、前記端面51に
向かい合っている所属の端面52に同一平面で接触している。この場合、行程調
節円板18の噴射側の端面51に向かい合っている端面52は、図2に示された
実施例では弁座坦体3の外周部における環状の突出部53に形成されている。行
程調節円板18と第2のケーシング体22の噴射側の端部47との間には、有利
には半径方向の製作誤差間隙54が位置している。
7の受容孔56に導入可能であり、その結果第2のケーシング体22の、行程調
節円板18によって取り囲まれた噴射側の端部47は、弁座坦体3の流入側の端
部55を取り囲んでいる。この場合弁座坦体3の流入側の端部55は第2のケー
シング体22の噴射側の端部47に向かって、環状のシール部材25によってシ
ールされている。このシール部材25は有利にはOリングとして形成されており
、かつ弁座坦体3の流入側の端部55の半径方向の溝57に挿入されている。
9において第2のケーシング体22と溶接され、かつ第2の環状の溶接シーム5
9を用いてその噴射側の端面51において弁座坦体3と溶接されている。溶接シ
ーム58,59は製作技術的に難なく、外側から半径方向に作用する溶接工具に
よって形成することができる。この場合溶接シーム58,59は端面49,50
;51,52の全体にわたっては延在していない。溶接シーム深さをこのように
制限することによって、平らな端面49,50;51,52の一部が維持される
ので、燃料噴射弁1の中心軸線60に対する弁座坦体3の軸方向における正確な
方向付けが、行程調節円板18によって伝えられる。本発明は溶接シーム58,
59によって惹起される溶接収縮緊張(Schweissschrumpfspannung)を合目的的
に利用している。溶接収縮緊張によって、第2のケーシング体22と行程調節円
板18と弁座坦体3とは相互に予負荷されもしくはプレロードをかけられ、その
結果間隙のない溶接シーム及び高い強度が得られる。
板18の構成に対して、本発明のように行程調節円板18を外周部に配置するこ
とには、行程調節円板18の直径が増大されるという大きな利点がある。すなわ
ちこのような行程調節円板18の直径増大によって、燃料噴射弁1の中心軸線6
0に対する弁座坦体3の方向付けの精度を高めることができ、ひいては起こり得
る弁座坦体3の傾倒もしくは旋回の誤差範囲を小さくすることができる。本発明
の別の利点としては次のことが挙げられる。すなわち本発明では、燃料噴射弁1
の組立て結合時に行程調節円板18は難なく、第2のケーシング体22の環状溝
48に挿入されることができ、ひいては燃料噴射弁1の極めて組立て易い構成を
得ることができる。これに対して図1に示された従来技術では、行程調節円板1
8は第2のケーシング体22の軸方向孔24内に挿入されねばならず、このこと
は特に自動的な製造時に取扱いを困難にする。また本発明による行程調節円板1
8の配置形式及び組立て形式は、汚染に対して鈍感である。
料が溶接シーム58,59のところまで侵入することを確実に阻止している。こ
れらの溶接シーム58,59はしたがって燃料圧によって負荷されない。このこ
とは特に高圧噴射弁において重要であり、つまり高圧噴射弁では150バールに
も達する高い燃料圧が存在するにもかかわらず、弁行程の許容誤差は例えば0.
2%までの狭い範囲に抑えなくてはならない。溶接シーム58,59はシール性
を保証する必要はなく、単に、第2のケーシング体22と行程調節円板18との
間の軸方向力及び行程調節円板18と弁座坦体3との間の軸方向力を受け止める
だけでよい。これによって溶接工程中における予負荷もしくはプレロードを小さ
く保つことができる。行程調節円板18と第2のケーシング体22及び弁座坦体
3とを本発明のように溶接することによって、ドイツ連邦共和国特許出願公開第
19626576号明細書に開示された従来技術において設けられていたねじ山
付リングは省かれる。このように1つの部材を節約することによって、製造コス
トが低下する。
様に外側に設けることができる別の溶接シーム61によって実施可能である。
すなわち行程調節円板18は弁行程を決定し、弁ケーシングの一体的な構成部材
を形成し、かつ第2のケーシング体22と弁座坦体3との間の結合を仲介する。
発明による配置形式は、外側に向かって開放する燃料噴射弁1においても同様に
使用することができる。
ケーシング体、 12 燃料流入開口、 18 行程調節円板、 22 ケーシ
ング体、 25 シール部材、 47 端部、 48 環状溝、 49 端面、
50 端面、 51 端面、 52 端面、 53 突出部、 55 端部、
58,59 溶接シーム
Claims (9)
- 【請求項1】 燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の高圧燃料噴射装置用の燃
料噴射弁であって、弁座坦体(3)に形成された弁座面(4)と共働してシール
座を形成する弁閉鎖体(2)と、弁ケーシング(11,22)の1構成部分であ
る少なくとも1つのケーシング体(22)と、該ケーシング体(22)と弁座坦
体(3)との間における間隔を決定する行程調節円板(18)とが設けられてい
る形式のものにおいて、行程調節円板(18)がケーシング体(22)の噴射側
の端部(47)を外周部において取り囲んでいることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項2】 行程調節円板(18)が弁ケーシング(11,12,18)
の別の構成部分である、請求項1記載の燃料噴射弁。 - 【請求項3】 ケーシング体(22)が環状溝(48)を有しており、該環
状溝(48)に行程調節円板(18)が挿入可能であり、この場合行程調節円板
(18)がその流入側の端面(49)でケーシング体(22)の対応する端面(
50)に接触し、かつ噴射側の端面(51)で弁座坦体(3)の対応する端面(
52)に接触している、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。 - 【請求項4】 行程調節円板(18)の噴射側の端面(51)が接触してい
る、弁座坦体(3)の対応する端面(52)が、弁座坦体(3)の外周部の領域
における環状の突出部(53)に形成されている、請求項3記載の燃料噴射弁。 - 【請求項5】 行程調節円板(18)が流入側の端面(49)において第1
の溶接シーム(58)を用いてケーシング体(22)と溶接され、かつ噴射側の
端面(51)において第2の溶接シーム(59)を用いて弁座坦体(3)と溶接
されている、請求項3又は4記載の燃料噴射弁。 - 【請求項6】 溶接シーム(58,59)が半径方向において、端面(49
,51)の表面全体にわたっては延在しておらず、かつ間隙無しに形成されてい
る、請求項5記載の燃料噴射弁。 - 【請求項7】 ケーシング体(22)と行程調節円板(18)と弁座坦体(
3)とが、溶接シーム(58,59)によって惹起された溶接収縮緊張に基づい
て互いに対して予負荷もしくはプレロードをかけられている、請求項5又は6記
載の燃料噴射弁。 - 【請求項8】 弁座坦体(3)の流入側の端部(55)がケーシング体(2
2)の噴射側の端部(47)に挿入されていて、その結果、行程調節円板(18
)によって取り囲まれたケーシング体(22)の噴射側の端部(47)が、弁座
坦体(3)の流入側の端部(55)を取り囲んでいる、請求項1から7までのい
ずれか1項記載の燃料噴射弁。 - 【請求項9】 弁座坦体(3)の流入側の端部(55)とケーシング体(2
2)の噴射側の端部(47)とが、シール部材(25)を用いて互いに対してシ
ールされている、請求項8記載の燃料噴射弁。
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