JP2002526780A - レプチン処置に対する素因の決定方法 - Google Patents

レプチン処置に対する素因の決定方法

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JP2002526780A JP2000574939A JP2000574939A JP2002526780A JP 2002526780 A JP2002526780 A JP 2002526780A JP 2000574939 A JP2000574939 A JP 2000574939A JP 2000574939 A JP2000574939 A JP 2000574939A JP 2002526780 A JP2002526780 A JP 2002526780A
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マカミツシユ,マーク・エイ
ハント,パミラ
ルビーナ,ジヨン・エイ
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Abstract

(57)【要約】 血清レプチンレベルの低ベースラインを用いて個体がレプチン投与に反応し得るかどうか、またはどの程度反応できるかを予測する。選択した肥満集団の下位およそ25%に個体が血清レプチンレベルのベースラインを有するかどうかの決定に基づく方法および関連の組成物を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は医薬組成物、より詳細にはレプチンおよび関連アナログおよびその誘
導体の投与および処置方法の分野に関する。より詳細には、本発明はレプチン(
またはアナログもしくは誘導体)の投与に対する体重減少のごとき生物学的応答
をする個体の素因を決定する方法に関する。
【0002】 発明の背景 肥満の分子的原理はほとんど知られていないが、「OB遺伝子」およびそれに
コードされるタンパク質(「OBタンパク質」または「レプチン」)の同定によ
り身体の脂肪沈着を制御するための身体が利用する機構に幾分か光明が投じられ
た。「核酸およびタンパク質に相当する体重モジュレーター、並びに診断および
治療におけるその使用」と題するPCT WO96/05309(参照して本明
細書に組み込まれる)を参照のこと;Zhangら、Nature,372:4
52−32(1994);また、Nature,374:479(1995)の
補正の両方もまた参照して本明細書に組み込まれ、これも参照のこと。OBタン
パク質はob/ob変異マウス(OB遺伝子生成物の生成不全による肥満マウス
)および正常な野生型マウスの両方においてインビボで活性である。生物学的活
性によりそれ自体のとりわけ体重減少効果が明らかにされている。一般には、「
「肥満」タンパク質がマウスをスリムにする」Barinaga、Scienc
e,269:475−76(1995)を参照のこと。哺乳動物およびヒトを含
む動物の体重調節および脂肪過多症のモジュレーターとしてのOBタンパク質、
アナログ、誘導体およびその使用が、WO96/05309(前記で引用)に詳
細に開示されている。またPCT国際公開番号WO96/40912、WO97
/06816、WO97/18833、WO97/38014、WO98/08
512およびWO98/28427もまた参照して本明細書に組み込まれ、これ
らもまた参照のこと。本明細書で称するところのOBタンパク質、すなわちレプ
チンはヒトにおいて体重減少を引き起こす。Greenbergら、「やせたお
よび肥満の対象における皮下注射により投与された組換えメチオニル・ヒトレプ
チン(rL)の予備的な安全性および有効性」。アメリカ糖尿病協会の第58回
年次総会および科学部会(1998年6月14日;イリノイ州シカゴ)において
ポスターが発表された。さらに、失われた体重は主に脂肪である。Heymsf
ieldら、組換えメチオニル・ヒトレプチンで処置した、やせたおよび肥満の
対象における体重および体組成変化。肥満に関する国際会議(1998年8月2
9日−9月3日、フランス、パリ)においてポスターが発表され、これは参照し
て本明細書に組み込まれる。
【0003】 現在までのところ、ヒト臨床試験成績により、レプチンはヒトにおいて体重減
少を引き起こすが、ヒトにより応答する感受性のレベルが異なる。内因性のレプ
チンレベルが低い、例えばレプチンレベルが0から80ng/ml、0から50
ng/ml、0から30ng/mlおよび0から15ng/mlであるII型糖
尿病の肥満の処置についてPCT公開WO97/02004(1997年1月2
7日公開)(20頁にて)および米国特許第5756461号(20欄にて)記
載されているが、かかる予備決定した内因性レプチンレベルが個体のレプチンに
対する応答性の程度、とりわけ体重減少を予測することに関しては記載されてい
ない。とりわけ体重減少によるレプチン投与に対する応答に対する個体の素因に
関して、予備スクリーニングする方法があるのが望ましい。
【0004】 発明の要旨 本発明はボディー・マス・インデックス(BMI)が27.5またはそれ以上
の個体のうち、BMIが体重超過または肥満と定義された値(現在BMI27.
5%)に等しいかまたはそれ以上の個体集団の下位およそ25%に血清レプチン
レベルベースラインを有する個体(遺伝的にはレプチン生成を欠乏していない)
が体重減少に関してレプチン投与に最もよく応答した。本明細書で用いる「およ
そ」(集団の下位「およそ」25%に関して)という用語は比較の基礎として用
いることができる25%以上または以下のパーセントの分画があるが、それは1
%未満であることを示している。また、以下に示すように、前記した肥満個体の
下位33%までの測定値を比較することにより、かかるレプチンの応答性を予測
できるが、比較群のレプチンレベルが高くなるほど、レプチン投与に対する対象
の個体の応答性が低くなるようである。
【0005】 驚くべきことに、そして重要なことに、レプチンレベルのベースラインの決定
(すなわちレプチン処置を施していない場合のレプチンレベル)はレプチン処置
に対する応答性に対する個体とりわけ肥満個体の素因に相関する。以前にはレプ
チンレベルのベースラインを決定することにより、結果的に肥満個体のレプチン
に対する応答の可能性を予測できるかどうかは知られていなかった。実際に、公
開された報告では肥満個体はレプチンを過剰発現し得るので、肥満の人達がレプ
チン処置に応答するかどうかは不確実であることが示されている。「脂肪を肥満
研究に同調させる:多くの新しい情報、しかしどのようにそれらを全て組合わせ
るのか。」Carol Ezzel著、The Journal of NIH
Research,7:39−43(1995)(参照して本明細書に組み込
まれ(例えば43頁)、そこに引用されている参考文献を参照のこと)。初めて
のヒト臨床データの観察により、肥満個体がレプチン処置に、とりわけ体重(脂
肪)減少により応答するかどうかを実質的な確実性をもって予測できることが示
されている。
【0006】 「下位およそ25%」はボディー・マス・インデックス27.5から38の肥
満個体集団から決定した。既知の遺伝的欠陥を有する個体(例えばob/obで
あることが解っている個体)は排除した。第8回肥満に関する国際会議(199
8年8月29日−9月3日(プランス、パリ)で発表された「ヒトにおける先天
的なレプチン欠乏の処置」Farooqi IS、Jebb S、Cook G
ら)を参照のこと(参照して本明細書に組み込まれる)。
【0007】 より詳細には、内因性レプチン約5ng/血清mlまたはそれ以下の血清レプ
チンレベルである未処置男性および約16ng/mlまたはそれ以下の血清レプ
チンレベルである未処置女性が血清レプチンレベルがより高い個体よりもレプチ
ン投与に対して実質的によりよく応答する。絶食8ないし12時間後にレプチン
レベルを測定し、正常な睡眠−覚醒サイクルにある個体(例えば日中に覚醒し、
夜間に睡眠する個体)において朝(午前8時から10時)に測定した。正常な睡
眠サイクルの間はベースライン測定を行わず、従って午前3時頃の血清レプチン
レベルのスパイクの観察は行わないが、本方法を正規化してかかる典型的なレプ
チン増加を説明することができる。
【0008】 このように、一つの態様において本発明は: (a)該処置の前に該個体のレプチンレベルを決定すること; (b)該レプチンレベルが肥満個体のレプチンレベルの下位およそ25%にあ
るかどうかをスクリーニングすること; からなる、レプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体による処置に応答
する肥満個体の素因を決定する方法に関する。
【0009】 本発明はさらに前記の方法に関するが、個体のレプチンレベルが肥満個体のレ
プチンレベルの下位およそ33%にあるかどうかを確認する。
【0010】 本発明はさらに該肥満個体のボディー・マス・インデックスが27以上である
前記の方法に関する。
【0011】 本発明はさらに該肥満個体のボディー・マス・インデックスが27.5から3
8の間である前記の方法に関する。
【0012】 本発明はさらに該レプチンレベルを抗体アッセイまたは核酸ハイブリダイゼー
ション検定により決定する前記の方法に関する。
【0013】 本発明はさらに該レプチンレベルが血清レプチンレベルである前記の方法に関
する。
【0014】 本発明はさらに該肥満個体が男性であり、該血清レプチンレベルが5ng/m
lに等しいかまたはそれ未満である前記の方法に関する。
【0015】 本発明はさらに該肥満個体が女性であり、該血清レプチンレベルが16ng/
mlに等しいかまたはそれ未満である前記の方法に関する。
【0016】 本発明はまた: (a)肥満男性の血清レプチンレベルのベースラインが約5ng/mlに等し
いかまたはそれ未満であるかどうかを決定すること;または (b)肥満女性の血清レプチンレベルのベースラインが約16ng/mlに等
しいかまたはそれ未満であるかどうかを決定すること; からなる、レプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体に応答する肥満個
体の素因を決定するための方法に関する。
【0017】 別の態様では、本発明は: (a)個体における内因性レプチンレベルを検出する手段; (b)かかる内因性レプチンレベルが肥満個体の下位およそ25%にあるかど
うかを確認する手段; からなる、レプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体を用いる処置に応
答する個体の素因を決定するための検定に関する。
【0018】 前記した本発明はまたかかる内因性レプチンレベルが肥満個体の下位およそ3
3%にあるかどうかを確認する手段を有する前記の検定にも関する。
【0019】 別の態様では、本発明はレプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体を
用いる処置に応答して体重を減少する肥満個体の素因を決定するための改良され
たキットに関し、該改良には該肥満個体における内因性レプチンレベルが肥満個
体のレプチンレベルの下位およそ25%に、または下位33%までにあるかどう
かを決定するための手段が含まれる。
【0020】 別に、本発明はレプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体を用いる処
置に応答して体重を減少する肥満個体の素因を決定するための改良されたキット
に関し、該改良には該肥満個体における内因性レプチンレベルが: (a)該肥満個体が男性である場合、約5ng/血清ml未満; (b)該肥満個体が女性である場合、約16ng/血清ml未満; であるかどうかを決定するための手段が含まれる。
【0021】 前記で用いた「約」という用語は検定における固有誤差の範囲を示している。
従って、例えば誤差範囲が+/−50%である抗体アッセイを用いる場合、測定
値は5ng/ml+/−50%でよい。より正確な測定を用いる場合、そして誤
差範囲がより低くなりうる場合、「約」という用語は同様に適用される。本発明
の測定値(抗体アッセイにより血清に関して測定するように、男性で5ng/m
l、女性で16ng/ml)は前記したように肥満個体の集団のレプチンレベル
の下位25%の上限を示す。
【0022】 また別に、本発明は: (a)個体の内因性レプチンレベルを検出する手段; (b)かかる内因性レプチンレベルがその個体の肥満過多症で予測されるレベ
ル以下であるかどうかを測定する手段; からなる、レプチン、レプチンアナログまたはレプチン誘導体を用いる処置に応
答する個体の素因を決定するための方法に関し、ここで該検出内因性レプチンレ
ベルが該予想レプチンレベルを下回る場合、該個体は該処置に応答する素因を有
し得る。
【0023】 本発明は、かかる決定のための検定(例えば前記した抗体または核酸に基づく
検定)に加えて、個体の予測レプチンレベルのかかる決定のためのアルゴリズム
の使用、およびレプチンレベルのコンピューターに基づく方法で観察されたレプ
チンレベルとの比較、および装置に関する。
【0024】 発明の詳細な説明 前記したように、本発明はレプチン投与に対する応答性に関する個体の素因を
決定するための方法に関する。
【0025】 本方法により、BMIが27以上、より好ましくは27.5以上の個体のうち
体重減少(およびレプチンの使用のその他の態様)に関してレプチン投与に応答
する個体を効果的に予測できる。ボディー・マス・インデックスが27.5から
38の間である個体で本臨床試験を実施した。前記したようにレプチンに対して
誰が応答性を有するか、または応答の程度に関して最もうまく予測できるのはレ
プチンレベルのベースラインであった。rmetHu−レプチン1−146(後
記の配列番号1に示す)を投与した場合、測定集団の最低四分位数に、または最
低三分位数(予測はあまり効果的でない)にレプチンレベルのベースラインを有
する個体が最も多く体重を減少した。
【0026】 肥満集団の下位25%または下位33%を決定するために用いる方法は経験的
に、データの履歴の考察により、または観察により決定できる。現在のところ、
本臨床試験情報により男性で約(「約」とは抗体アッセイに関して誤差範囲内で
あることを意味しており、ここでは+/−0.8ng/ml)5ng/血清ml
のレプチンレベルのベースライン、および女性で約16ng/血清mlのレプチ
ンレベルのベースライン以下の絶対数が得られた。
【0027】 体液、最も好ましくは血液またはそのある部分を用いてレプチンレベルを測定
できる。ここでは個体の血清を用いた。全血、脳脊髄液、血漿および恐らく尿の
ごときその他の体液もまた測定し得るレプチンを含有する。血清中レプチン5n
g/ml(男性)および血清中レプチン16ng/ml(女性)の本測定値は別
の体液のレベルに相関し得る。例えば、全血を用いた場合、レプチン濃度は未分
画化血液を用いた希釈効果を考慮して希釈される。
【0028】 レプチンレベルの検出時期が重要である。ここではレプチンレベルベースライ
ンを朝の時間の絶食後8ないし12時間に決定した。レプチンレベルベースライ
ンは食事後のごとき上昇値により、またはたいていの個体に見出されるレプチン
の睡眠サイクル上昇(例えば午前3時にレプチンレベルが上昇する)により混乱
されなかった。かかるベースラインレベルを例えば夜間のレプチンレベル上昇の
観察に用いることができるが、これらの値を肥満のヒトの集団における類似のレ
ベルに対して比較すべきである。
【0029】 個体において測定されたレプチンレベルが、肥満個体例えばBMIが27.5
に等しいかまたはそれ以上である個体集団のレプチンレベルの下位25%または
下位33%にあるか、またはレプチンレベルがこれらの上限までの任意のレベル
であるかを決定する。
【0030】 比較の目的で使用する集団は重大な遺伝的原因によりレプチン欠乏である個体
(例えばob/obヒト、これは非常にまれな事象である)を排除すべきである
。また、最も効果的に予測するために試験される個体が内因性レプチンを少しで
も生成するかどうかをも決定する。時々、多量のレプチンを生成する個体が依然
肥満であることがあり、これはレプチン受容体の欠陥によるものであり、利用可
能なレプチン受容体の大部分に欠陥があるが、これは肥満集団の極少数であると
考えられる。
【0031】 さらに、本方法および組成物はまた、用いる肥満個体の集団のベースラインレ
ベルの下位25%以上にある場合にも、効果的に予測できる。血清レプチンレベ
ルの測定値の下位33%までを使用するように選択でき、これも予測可能な態様
である。
【0032】 本方法は本明細書に記載するように抗体アッセイを用いることにより最も効果
的に実施される。典型的には多くの抗体アッセイ様式のいずれを用いてもよいが
、全て抗体結合の量を決定する何らかの方法を含み、レプチン量が直接的に示さ
れる。典型的には標識抗体アッセイを用い、以下を参照のこと。血清検定を用い
てレプチンレベルのベースラインを決定する場合、抗体が内因性レプチンを検出
できるのが好ましく、血清中ナノグラムの量まで検出できるのが最も好ましい。
【0033】 その他の検定、例えば直接タンパク質検定(例えば血液からのレプチンタンパ
ク質の単離)を用いることができるが、これはあまり現実的ではない。核酸(D
NAまたはRNA)レベルがレプチンタンパク質レベルに相関し得る。脂肪代謝
に関与する分子のごときその他の分子もまたレプチンレベルに相関し得る。レプ
チンレベルとその他の分子のレベル間との関係を相関させるグラフを作ることが
でき、従ってその他の分子を用いてレプチン応答性に対する個体の素因を決定で
きる。
【0034】 とりわけ、しばしば「遺伝子チップ」技術と称される検定のごとき、核酸に基
づく検定を用いることができる。かかる技術は現在当分野で周知であり、マイク
ロプロセッサ(すなわちコンピューター「チップ」)を用いて核酸ハイブリダイ
ゼーション技術を実施する。典型的にはハイブリダイゼーションの存在または量
を適当なスキャナのごとき自動化された手段により決定する。このように血清レ
プチンレベルを核酸転写と相関させるさらなる工程を用いることができ、コンピ
ューターチップに局在する核酸ハイブリダイゼーションを用いてレプチンレベル
のベースラインを確定する。
【0035】 実際の個体を処置するために、以下のレプチンタンパク質;処方、医薬用組成
物および用途が適用される。
【0036】 レプチンタンパク質 概して、ヒトレプチン1−146、レプチンアナログ(
すなわちヒトレプチン1−146のアナログ)またはレプチン誘導体(すなわち
、以下に記載するように、さらなる化学的基、例えばデキストランが結合したヒ
トレプチン1−146またはそのアナログ)を本発明と組合わせて用いることが
できる。このように、本方法はレプチン処置に応答するための個体の素因の決定
、および「レプチン」すなわち前記したレプチン、レプチンアナログまたはレプ
チン誘導体の一つのかかる処置における使用に関する。
【0037】 個体の処置に用いるレプチンの型は前記で引用したPCT国際公開番号WO9
6/05309(参照して本明細書に組み込まれる)に記載されるものから選択
できる。その公開の図3(そこに引用される配列番号4)はヒトレプチンに関し
て誘導された推定アミノ酸配列全長を表す(ヒト「OB」タンパク質と称する)
。アミノ酸を1から167まで番号付けした。シグナル配列切断部位はアミノ酸
21(Ala)の後に位置し、成熟タンパク質はアミノ酸22(Val)からア
ミノ酸167(Cys)まで伸びている。本開示のために、本明細書において異
なる番号付けを用い、ここでアミノ酸1の位置は成熟タンパク質の始めにあるバ
リン残基である。成熟、組換えメチオニル・ヒトレプチンのアミノ酸配列を本明
細書において配列番号1として表し、成熟タンパク質最初のアミノ酸はバリン(
1の位置で)であり、メチオニル残基は−1の位置にある(本明細書においてr
HU−レプチン 1−146、配列番号1と称する):
【0038】
【化1】 あるいは、ヒトレプチンの天然変種を用いることができ、これは145個のア
ミノ酸を有し、rHu−レプチン1−146と比較して、28位置でグルタミン
が欠失しており、以下に示す(本明細書においてrHu−レプチン1−145、
配列番号2と称し、ここで空白“ ”はアミノ酸がないことを示す):
【0039】
【化2】 一般に、本明細書においてヒトの医薬的使用のためのレプチン部はヒトの治療
用に使用することができる(以下の動物用レプチンをも参照のこと)。どのレプ
チン部を用いることができるかを決定するため経験的に活性を試験できる。WO
96/05309に示すように、元来の形態のレプチンタンパク質、またはその
フラグメント(例えば酵素切断生成物)またはその他のトランケートされた形態
およびアナログは全て生物学的活性を保持している。PCT国際公開番号WO9
6/40912、WO97/06816、WO97/18833、WO97/3
8014、WO98/08512およびWO98/28427(参照して本明細
書に組み込まれる)をも参照のこと。
【0040】 組換えヒト配列においてアミノ酸残基を変化させることにより、例えばネズミ
配列と異なるアミノ酸配列を置換して、組換えヒトレプチンアナログを製造でき
る。ネズミレプチンはとりわけ成熟タンパク質として、特にN末端において実質
的にヒトレプチンと相同である。組換えヒトタンパク質がマウスにおいて生物学
的活性を有するので、アナログはヒトにおいて活性と思われる。例えば配列番号
1に示す元来のヒトレプチンのアミノ酸配列において、32、35、50、64
、68、71、74、77、89、97、100、101、105、106、1
07、108、111、118、136、138、142および145の位置で
一つまたはそれ以上のアミノ酸を別のアミノ酸で置換できる。ネズミタンパク質
の対応する位置のアミノ酸(前記のZhangら、1994年を参照のこと)ま
たは別のアミノ酸を選択できる。
【0041】 さらにラットOBタンパク質配列に基づいて「コンセンサス」分子を製造でき
る。Murakamiら、Biochem.Biophys.Res.Com.
209:944−52(1995)(参照して本明細書に組み込まれる)。ラッ
トOBタンパク質は以下の位置でヒトOBタンパク質と異なる(配列番号1の番
号付けを用いる):4、32、33、355068717477、7
8、8997100101、102、105106107108 111118136138および145。これらの異なる位置のアミノ酸
の一つまたはそれ以上を別のアミノ酸と置換できる。下線を付した位置はネズミ
OBタンパク質およびラットOBタンパク質がヒトOBタンパク質と異なり、従
って変化させるのにとりわけ適している。一つまたはそれ以上の位置で対応する
ラットOBタンパク質のアミノ酸を置換できる。
【0042】 成熟ヒトOBタンパク質と異なるラットおよびネズミ両方のOBタンパク質の
位置は4、32、33、35、50、64、68、71、74、77、78、8
9、97、100、101、102、105、106、107、108、111
、118、136、138、142および145である。配列番号1に示される
OBタンパク質を前記のアミノ酸の一つまたはそれ以上を別のアミノ酸例えば対
応するラットまたはネズミ配列で見出されるアミノ酸と置換したものもまた有効
である。
【0043】 加えて、成熟ヒトOBタンパク質とは異なるアカゲザルOBタンパク質に見出
されるアミノ酸(括弧内に記載の一文字のアミノ酸略語に合致)は:8(S)、
35(R)、48(V)、53(Q)、60(I)、66(I)、67(N)、
68(L)、89(L)、100(L)、108(E)、112(D)および1
18(L)である。組換えヒトOBタンパク質はカニクイザルにおいて活性であ
るので、配列番号1で示されるヒトOBタンパク質をアカゲザルの異なるアミノ
酸の一つまたはそれ以上を括弧内のアミノ酸のごとき別のアミノ酸で置換したも
のは有効である。アカゲザルの特定の異なるアミノ酸もまた前記のネズミおよび
ラットの種に見出されるものである(35、68、89、100、108および
118位置)。このように、4、8、32、33、35、48、50、53、6
0、64、66、67、68、71、74、77、78、89、97、100
102、105、106、107、108、111、112、118、136、
138、142および145の位置で一つまたはそれ以上のアミノ酸が別のアミ
ノ酸により置換されているネズミ/ラット/アカゲザル/ヒト・コンセンサス分
子(配列番号1の番号付けを使用)を製造できる。下線を付した位置は三つの種
の全てでヒトOBタンパク質と異なっている位置である。とりわけ好ましいヒト
レプチンアナログは100の位置(Trp)または138の位置(Trp)のア
ミノ酸、より好ましくは両方の位置のアミノ酸が別のアミノ酸、好ましくはGl
nと置換されているものである。
【0044】 タンパク質アミノ酸配列の一部を除去することにより別のアナログを製造でき
る。例えば、成熟タンパク質はリーダー配列(−22から−1)を欠く。以下の
ヒトOBタンパク質分子のトランケートされた形態を製造することができる(配
列番号1の番号付けを使用): (i)アミノ酸98−146; (ii)アミノ酸1−99および(結合した)112−146; (iii)アミノ酸99および112の間に連続して一つまたはそれ以上のア
ミノ酸100−111があるアミノ酸1−99および(結合した)112−14
6。
【0045】 加えて、トランケートされた形態でもまた(ネズミ、ラットまたはアカゲザル
OBタンパク質において)ヒトOBタンパク質と異なるアミノ酸の一つまたはそ
れ以上が変化してよい。さらにいかなる変化もペプチド擬似物質またはD−アミ
ノ酸のごとき変化したアミノ酸の形態でよい。
【0046】 また、酸度、電荷、疎水性、極性、大きさまたは当業者に周知のいずれかのそ
の他の特性に準じて「保存されている」アミノ酸置換基を有する前記のこれらの
タンパク質も含まれる。これらを以下の表1に示す。一般にはCreighto
n,Proteins,passim(ダブリュー・エイッチ・フリーマン・ア
ンド・カンパニー、ニューヨーク、1984年);Fordら、Protein Expression and Purification,2:95−10
7(1991)(これらは参照して本明細書に組み込まれる)。
【0047】
【表1】 それ故、本発明の方法と組み合わせて使用するレプチンは次のものの中から(
本文中配列番号1に示すアミノ酸配列に従って)選択されうる: (a)任意に28位のグルタミニル残基を欠き、さらに任意にN末端にメチオ
ニル残基を持つ、配列番号1のアミノ酸配列; (b)次の位置の1又はそれ以上に置換された異なるアミノ酸を持つ(a)項
のアミノ酸配列:4、8、32、33、35、48、50、53、60、64、
66、67、68、71、74、77、78、89、97、100、102、1
05、106、107、108、111、112、118、136、138、1
42および145; (c)100および138位のアミノ酸がGlnで置換されている(b)項の
アミノ酸配列; (d)次のものの中から選択される、トランケートされたレプチンタンパク質
アナログ: (i)アミノ酸98−146 (ii)アミノ酸1−99および112−146 (iii)アミノ酸99から112の間に連続的に位置する1又はそれ以上
のアミノ酸100−111を持つアミノ酸1−99および112−146; (iv)もうひとつ別のアミノ酸で置換された1又はそれ以上のアミノ酸1
00、102、105、106、107、108、111、112、118、1
36、138、142および145を持つ(i)項のトランケートされたレプチ
ンアナログ; (v)もうひとつ別のアミノ酸で置換された1又はそれ以上のアミノ酸4、
8、32、33、35、48、50、53、60、64、66、67、68、7
1、74、77、78、89、97、112、118、136、138、142
および145を持つ(iii)項のトランケートされたレプチンアナログ; (vi)もうひとつ別のアミノ酸で置換された1又はそれ以上のアミノ酸4
、8、32、33、35、48、50、53、60、64、66、67、68、
71、74、77、78、89、97、100、102、105、106、10
7、108、111、112、118、136、138、142および145を
持つ(iv)項のトランケートされたレプチンアナログ; (vii)N末端にメチオニル残基を持つ(i)−(vi)項のいずれかの
トランケートされたレプチンアナログ; (e)1又はそれ以上の保存されたアミノ酸置換を持つ(a)−(d)項のい
ずれかのレプチンタンパク質。
【0048】 配列番号1に示すrmetHu−leptin 1−146は、ヒトにおいて
実質的に毒性を持たないことが証明されていることから、好ましい。使用しうる
他のレプチンは、100位(配列番号1に従って)あるいは99位(配列番号2
におけるようなレプチン1−145を使用する場合には、配列番号2に従って)
にもうひとつ別のアミノ酸の置換を持つrmetHu−leptin 1−14
6あるいはrHu−leptin 1−146(N末端のメチオニル残基を持た
ない)を含む。そのような置換基は、アラニン、グルタミン酸およびグルタミン
から選択されうる。また、100位(あるいはQ配列を使用する場合は99位)
および138位(Q配列を使用する場合は137位)の1つ又は両方に置換を持
つrmetHu−leptin 1−146あるいはrHu−leptin 1
−146(N末端のメチオニル残基を持たない)を含む。かかる置換基は、既に
存在するW(トリプトファン)とは別にいかなるアミノ酸でもよく、アラニン、
グルタミン酸およびグルタミンから選択されうる。
【0049】 他のレプチン誘導体あるいはアナログの誘導体も使用できる。たとえば、参照
して本明細書に組み込まれる同時係属中の特許願60/096194号は、様々
なデキストラン修飾レプチンを開示している。PCT特許公開WO 98/28
427号(参照して本明細書に組み込まれる)は種々のOB融合タンパク質組成
物を開示している。様々なレプチンあるいはレプチンアナログの誘導体が、参照
して本明細書に組み込まれる、あらゆる所で引用される様々な公表文献中に開示
されているように、本発明の方法と組み合わせて使用できる。
【0050】 レプチンタンパク質、アナログおよび関連分子は次の公表文献においても報告
されている:しかし、報告されているいずれの組成物についても活性に関する記
述は為されていない: 米国特許第5,521,283号;同第5,525,705号;同第5,53
2,336号;同第5,552,522号;同第5,552,523号;同第5
,552,524号;同第5,554,727号;同第5,559,208号;
同第5,563,243号;同第5,563,244号;同第5,563,24
5号;同第5,567,678号;同第5,567,803号;同第5,569
,743号;同第5,569,744号;同第5,574,133号;同第5,
580,954号;同第5,594,101号;同第5,594,104号;同
第5,605,886号;同第5,614,379号;同第5,691,309
号;同第5,719,266号(Eli Lily and Company)
; PCT WO96/23523号;WO96/23514号;WO96/23
515号;WO96/23516号;WO96/23517号;WO96/23
518号;WO96/23519号;WO96/23520号;WO96/23
815号;WO96/27385号;WO96/34111号;WO96/37
517号;WO97/00886号;EP 725079号;EP 74440
8号;EP 745610号;EP 835879号(Eli Lilly a
nd Company); PCT WO96/22308号(Zymogenetics); PCT WO96/31526号(Amylin Pharmaceutic
als,Inc.); PCT WO96/34885号、WO97/46585号(Smithkl
ine Beecham PLC); PCT WO96/35787号(Chiron Corporation)
; PCT WO97/16550号(Bristol−Myers Squib
b); PCT WO97/20933号(Schering Corporatio
n) EP 736599号(Takeda); EP 741187号(F.Hoffman LaRoche)。
【0051】 これらの参考文献が有用なレプチンタンパク質又はアナログ、あるいは関連す
る組成物又は方法が提供するかぎりにおいて、そのような組成物および/あるい
は方法は本発明の方法と組み合わせて使用できる。上記を条件として、これらの
公表文献は参照して本明細書に組み込まれる。
【0052】 動物レプチン 上記のヒト治療用レプチンに加えて、一部の動物レプチンも治療用途に使用し
うる。イヌレプチンは、参照して本明細書に組み込まれるWO 97/3202
2号に開示されている。他の動物種は次の公表文献に開示されており:WO 9
6/36644号、EP 743321号(ブタおよびウシ);WO 98/0
4288号(ウシ);WO 98/04690号(ブタ)、そのすべてが参照し
て本明細書に組み込まれる。これらは、可能性のある免疫原性反応を避けるとい
う理由から、ヒトでの使用には好ましくない。
【0053】 医薬組成物 本アッセイ方法はまた、治療用途のための医薬組成物に応答する個人の素因を
調べるためにも使用しうる。そのような医薬組成物は、ボーラス注入又は持続注
入(たとえば静脈内又は皮下)による投与、あるいは経口、肺経路、経鼻、経皮
あるいは他の形態の投与用でありうる。一般に、医薬上許容される希釈剤、防腐
剤、溶解補助剤、乳化剤、アジュバントおよび/あるいは担体と共に有効量のレ
プチンタンパク質、アナログあるいは誘導体組成物を含有する医薬組成物は、本
発明に包含される。そのような医薬組成物は、様々な緩衝剤含量(たとえばTr
is−HCl、アセテート、リン酸塩)、pHおよびイオン強度の希釈剤;界面
活性剤および溶解補助剤(たとえばTween 80、Polysorbate
80)のような添加物、抗酸化剤(たとえばアスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナ
トリウム)、防腐剤(たとえばThimersol、ベンジルアルコール)およ
び充填物質(たとえばラクトース、マンニトール);ポリアクチン酸、ポリグリ
コール酸等のようなポリマー化合物の微粒子製剤あるいはリポソーム中への物質
の組み込みを含む。たとえば、参照して本明細書に組み込まれるPCT WO
96/29989号参照。ヒアルロン酸も使用でき、これは循環中に保持される
期間を上昇させる作用を持つと考えられる。そのような組成物は、レプチンある
いはアナログあるいは誘導体の物理的状態、安定性、in vivoでの放出速
度、およびin vivoでのクリアランスに影響を及ぼしうる。たとえば、参
照して本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceu
tical Sciences,第18版(1990,Mack Publis
hing Co.,Easton,PA 18042)p.1435−1712
参照。当該組成物は液体形態、あるいは凍結乾燥形態のような乾燥粉末として調
製しうる。経皮製剤と同様に、移植可能な持続放出性製剤も想定される。
【0054】 その全体が参照して本明細書に組み込まれるPCT WO 95/21629
号に記述されているような経口製剤も想定される。このPCT特許公開は、デキ
ストラン成分によって修飾されたタンパク質を含めて、化学修飾されたタンパク
質の経口送達を記述している。その中に開示されている組成物および方法は、こ
こでレプチンタンパク質、アナログあるいは誘導体組成物を投与するために適用
できる。
【0055】 肺経路の送達も想定され、PCT WO 94/20069号に開示されてい
る組成物および方法がここで有用である。化学修飾されたG−CSFの肺経路送
達を開示しているWO 94/20069号は参照して本明細書に組み込まれる
【0056】 肺投与のための粒子サイズは、最も好都合には、遠位肺への最も有効な送達の
ために、10ミクロン未満、最も好ましくは0.5−5ミクロンの平均粒径を持
つ微粒子形態として調製すべきである。
【0057】 経鼻送達も想定される。経鼻送達は、製品を肺に沈着させる必要なしに、治療
製品を鼻に投与したあとタンパク質を直接血流へと通過させることができる。経
鼻送達のための製剤は、デキストランあるいはシクロデキストリンのようなデキ
ストリンを含有するものを含む。他の粘膜を越えた輸送を通しての送達も想定さ
れる。
【0058】 用量 当業者は、所望する治療効果が得られる、投与による有効用量を探知すること
ができるであろう。現在、本発明のヒト臨床データは0.3mg/kg体重/日
の用量で最も有効にrmetHu−leptin(1−146、配列番号1)の
効果を証明した。Greenbergら、前出、参照。しかしながら、ベースラ
イン血清レプチンレベルが体重損失の素因に相当することが明らかになった本試
験の被験者には、rmetHu−Leptin 1−146(配列番号1)の1
0mg/日あるいは10mg/1日2回(総タンパク質20mg)のいずれかを
投与した。他の形態のレプチン(アナログあるいは誘導体など)は、好都合な投
与レジメンあるいはより低いボディマス単位当りのタンパク質投与をもたらすこ
とも想定される。
【0059】 レプチン治療に対する素因があるかどうかを調べるためにベースラインレプチ
ンレベルを測定することとは別に、経時的な診断ツールを用いて有効用量を決定
しうると想定される。たとえば、最初に血液中(あるいは血漿又は血清中)のレ
プチンの量を測定するための診断を使用して、レプチンタンパク質の内因性レベ
ルを測定することができる。そのような診断ツールは、抗体サンドイッチアッセ
イのような抗体アッセイの形態でありうる。最初に内因性レプチンタンパク質の
量を測定し、ベースラインを決定する。内因性および外因性レプチンタンパク質
成分(すなわち、自己産生されたかあるいは投与された、体内で認められるタン
パク質、アナログあるいは誘導体)の定量を治療期間を通じて継続しながら、治
療用量を決定する。それ故用量は治療期間を通じて変化しうる、たとえば、最初
に治療の恩恵が認められるまでは比較的高い用量を使用し、治療効果を維持する
ためにより低い用量を使用する。
【0060】 使用方法 本発明は、次のようにして個人がレプチン治療(あるいはアナログ又は誘導体
のようなレプチン関連組成物を用いる治療)に応答する素因を調べるために使用
しうる。本発明は、糖尿病、高脂血症のような血中脂質異常および高血圧症のよ
うな肥満の共存症を持たない肥満個人(すなわちボディマス指数が27より大き
い、好ましくは27.5より大きい、最も好ましくは27.5から36の個人)
が、体重損失を伴ってレプチン投与に応答する可能性を調べるためのスクリーニ
ングツールとして使用されることが想定される。さらに、そのような個人を、主
として脂肪損失によって応答する素因に関してスクリーニングするだけでなく、
様々なレプチン用途に関するレプチン応答への素因についてスクリーニングする
ことも想定される。
【0061】 レプチンの用途は次のものを含む: 治療。治療用途は、体重調節、糖尿病の治療あるいは予防、血中脂質の低下(
および関連する状態の治療)、脂肪なし体重の増加およびインスリン感受性の上
昇を含む。さらに、本発明の組成物は、上記の状態を治療あるいは改善するため
の1又はそれ以上の薬剤の製造のために使用できる。
【0062】 体重調節。本発明の組成物および方法は体重減少のために使用しうる。もうひ
とつ別の見地からは、本発明の組成物は所望する体重あるいは肥満レベルの維持
のために使用できる。失われるボディマスは主として脂肪組織あるいは脂肪であ
る。そのような体重損失は、下記に述べるもののような随伴状態の治療に結びつ
けることができ、それ故治療適用を構成する。さらに、体重調節が単に外観の改
善だけを目的とする場合の化粧品用途を本文中で提供する。
【0063】 糖尿病の治療。本発明の組成物および方法は、II型糖尿病の予防あるいは治
療において使用しうる。II型糖尿病は肥満と相関しうるので、体重を低減する
(あるいは所望する体重を維持する、あるいは肥満レベルを低減又は維持する)
ために本発明を使用することは、同時に糖尿病を軽減する、あるいは糖尿病の発
現を予防することができる。さらに、体重損失をもたらすのに十分な用量が存在
しない場合でも、本発明の組成物は糖尿病を予防あるいは軽減するために使用し
うる。
【0064】 血中脂質調節。本発明の組成物および方法は血中脂質レベルの調節において使
用しうる。高脂血症(脂肪血症、血中脂質異常)は、循環血液中に異常に多量の
脂質が存在する状態である。理想的には、単に血中脂質レベルの低下だけを所望
する、あるいは血中脂質レベルの維持を所望する状況においては、用量は体重損
失をもたらすには不十分であろう。従って、肥満患者の治療初期には、体重損失
と随伴する血中脂質レベルの低下が達成される用量を投与することができる。ひ
とたび十分な体重損失が達成されれば、体重の回復を防ぐのに十分であるが、所
望する血中脂質レベル、あるいはここで述べるような他の状態を維持するのに十
分な用量を投与することができる。レプチンタンパク質の作用は可逆性であるの
で、これらの用量は経験的に決定することができる。たとえば、Campfie
ldら、Science 269:546−549(1995)の547。それ
故、体重損失を所望しないときに、ある用量が体重損失をもたらすことが認めら
れれば、所望する血中脂質レベルを達成し、且つ所望する体重を維持するための
より低い用量を投与する。たとえば、参照して本明細書に組み込まれるPCT特
許公開WO 97/96816号参照。
【0065】 脂肪なし体重あるいはインスリン感受性の上昇。
【0066】 理想的には、脂肪なし体重の増加だけを所望する状況においては、用量は体重
損失をもたらすには不十分であろう。従って、肥満者の治療の初期には、体重損
失と随伴する脂肪組織の減少/脂肪なし体重の増加が達成される用量を投与する
ことができる。ひとたび十分な体重損失が達成されれば、体重の回復を防ぐのに
十分であるが、所望する脂肪なし体重の増加(あるいは脂肪なし体重の逓減の予
防)を維持するのに十分な用量を投与することができる。インスリンに対する個
人の感受性を高めるためには、同様の用量上の配慮を考慮することができる。体
重損失を伴わない脂肪なし体重の増加は、個人が糖尿病の治療のために投与され
るインスリンの量を低減するのに十分なように達成されうる。全体的な強さを高
めるために、同様の用量上の配慮を行うことができる。随伴する全体的強度の上
昇を伴った脂肪なし体重の増加は、体重損失をもたらすには不十分な用量で達成
されうる。赤血球数(および血液中の酸素)の増加および骨吸収又は骨粗しょう
症の低下のような他の恩恵も、体重損失を伴わずに達成されうる。たとえば、参
照して本明細書に組み込まれるPCT特許公開第WO 97/18833号参照
【0067】 併用療法。本発明はまた、食事療法や運動などの他の治療と組み合わせて使用
されうるような、レプチン、アナログおよび誘導体に応答する個人の素因を調べ
るためにも使用しうる。他の薬剤は、糖尿病の治療に有用なもの(たとえばイン
スリンおよび場合によってはアミリン、それらの拮抗物質あるいは作用物質、チ
アゾリジンジオン(thiazoridinediones)(たとえば、参照
して本明細書に組み込まれるPCT特許公開第WO 98/08512号参照)
、あるいは他の潜在的糖尿病治療薬)、コレステロールおよび血圧低下薬剤(血
中脂質レベルを低下させるものあるいは他の心臓血管薬剤)、活性上昇薬剤(た
とえばアンフェタミン)、利尿薬(液体排泄のため)、ならびに食欲抑制薬(神
経ペプチドYレセプタあるいはセロトニン再取込み阻害因子に作用する物質など
)を含む。そのような投与は同時あるいは順次に行うことができる。さらに、本
発明の方法は、身体の全体的外観を変えるためにデザインされた美容整形(たと
えば脂肪吸引法あるいはボディマスを低減するためにデザインされたレーザー手
術あるいはボディマスの外観を増加させるためにデザインされたインプラント手
術)のような手術処置と組み合わせて使用することができる。動脈斑のような脂
肪沈着による血管の遮断によって引き起こされる有害な状態を軽減するためにデ
ザインされたバイパス手術あるいは他の手術のような心臓手術の健康上の恩恵を
、本発明の組成物および方法の併用によって高めることができる。超音波あるい
はレーザー法のような胆石を除去するための方法も、本発明の治療法の前、その
期間中あるいはその後のいずれかに使用することができる。さらに、本発明の方
法は、骨折、筋肉損傷のための手術又は治療、あるいは脂肪なし組織重量の増加
によって改善される他の治療の補助として使用しうる。
【0068】 他の用途 本発明の方法と組み合わせて、レプチンあるいはアナログあるいは誘導体の他
の用途が想定され、それらには次のものが含まれる:最も好都合にレプチンの効
果をもたらすための、個人におけるレプチン分泌の内因性変動に従ったレプチン
(あるいはアナログあるいは誘導体)の投与;受精能に関連する状態の治療、ヒ
ト成長ホルモンの放出に関連する状態の治療、創傷治癒に関連する状態、造血状
態、脂肪沈着物において脈管を成長させるための脈管形成状態の治療、慢性スト
レス状態の治療、受精能の欠如あるいは思春期の開始の遅滞に関連する状態、お
よび治療上あるいは化粧品におけるレプチンの使用技術の当業者に明白であるよ
うな他の状態の治療。
【0069】 レプチンの製造方法 ここで使用するレプチン成分は原核あるいは真核細胞において作製しうるが、
下記の実施例で用いるレプチン成分については、工業的製造を容易にするため細
菌が好ましい。さらに、所望のタンパク質をコードする内因性遺伝子の調節に影
響を及ぼす天然あるいは導入調節要素を制御することによって作製されるものの
ような、ヒト細胞において産生されるレプチンを使用してもよい。レプチン成分
の組換え発現は、たとえば、その中で引用されるすべてのベクターおよび宿主菌
株沈着物を含めて参照して本明細書に組み込まれるWO 96/40912号に
記述されている。
【0070】 実施例 本発明の方法を使用して、ヒト臨床試験において肥満のためにレプチン治療を
実施するのに先立ってヒトにおけるレプチンレベルを測定した。試験デザインお
よび臨床試験プロトコールは、参照して本明細書に組み込まれる、Greenb
ergら、「やせた被験者と肥満被験者においてSC注射によって投与した組換
えメチオニルヒトレプチン(rL)の予備的安全性と効果」、1998年6月1
4日にイリノイ州シカゴで開催された第58回アメリカ糖尿病学会年次総会で発
表されたポスター、前出、の中にまとめられている通りである。
【0071】 標準的な酵素結合イムノソルベント検定法(一般には略語により「ELISA
」と称される)を用いて上記臨床試験に登録された個人の血清中のレプチンレベ
ルを測定した。かかる方法は、全血清からレプチンを捕獲するために精製ラット
モノクローナル抗rmetHu−leptin抗体を使用した。捕獲したレプチ
ンの検出には、ホースラディシュペルオキシダーゼに複合したアフィニティー精
製ウサギ抗rmetHu−leptinポリクローナル抗体を使用した。アッセ
イの検出限界は0.8ng/mlであった。ここではいくつかの抗体を使用した
が、好ましい抗体は、天然ヒトレプチンと特異的に反応し、5ng/ml血清に
等しいか又はそれ以下(男性患者の場合)および16ng/ml血清に等しいか
又はそれ以下(女性患者の場合)のレプチン量を検出する感受性のあるものであ
る。
【0072】 約27.5から38までのBMIを有する個人(Greenbergら、下記
参照)を肥満の共存症がないかどうかについてスクリーニングした。被験者を食
事および運動カウセリング下においた。ベースライン血清レプチンレベルを測定
するため、8−12時間の絶食後、午前8時から午前10時までの間に採血した
。血清を採集し、上記の材料を使用して標準的な手法により抗体アッセイを実施
した。投与したレプチンの用量は10mg/日あるいは10mg/2×/日のい
ずれかであった。(このレベルでは、応答のあった被験者において用量関連性応
答はないと思われた)。
【0073】 3ヵ月(12週間)後に体重損失を測定した。3ヵ月のデータを下記に示す。
【0074】 試験結果 試験結果は、下位33%のベースラインレプチンレベルを有する個人において
、さらに肥満個人については測定された血清レプチンレベルの下位25%におい
て、体重損失の量がより大きいことを示している。
【0075】 表2からわかるように、男性および女性肥満患者の全体的母集団において、下
位1/4(下位25%)の血清レプチンレベルの個人は、上位75%の血清レプ
チンレベルの個人よりも応答率が大きいことが明らかになった。下位25%の個
人は3ヵ月後に、平均4.8%体重、平均5.4kgの体重減少を生じた。上位
75%のベースライン血清レプチンレベルを有する個人は、体重損失を示したが
、同じ期間後に平均で2.2%と2.0kgという実質的により小さな体重減少
であった。
【0076】 下位25%の血清レプチンレベルの個人の必ずしもすべてが応答したわけでは
なかった。下位25%の血清レプチンレベルの個人のうちで、19名は上位75
%についての平均の範囲内の体重変化(すなわち−2.2%又はそれ以下の体重
変化)を生じた。それら19名のうちで、6名は体重損失があり、2名は体重に
変化がなく、11名は体重増加した。より高い割合で応答した、下位25%の血
清レプチンレベルの19名について、用量依存的な(10mg/日あるいは10
mg/2×/日)応答の差はなかった。血清レプチンレベルが下位33.3%の
個人については、20名は1.8%未満しか体重損失がなかった。それら20名
のうちで、12名は体重増加し、2名は変化がなく、6名は体重減少したが、総
体重の1.8%未満の減少であった(1.8%は上位66.6%の血清レプチン
レベルを有する個人についてのおおよその平均値である)。
【0077】
【表2】 下記の表3からわかるように、これらの結果は性別に分けた場合にもあてはま
る。血清レプチンレベルを混合母集団からではなく、女性だけあるいは男性だけ
から測定した場合、やはり下位33%、さらには下位25%の個人は、より高い
血清レプチンレベルを有する個人よりも平均応答率が大きい。
【0078】
【表3】 データを検討すると、肥満母集団の下位25%の内因性空腹時レプチンレベル
を有するこれら肥満個人(どちらもまれな事象であるが、既知のob/obおよ
びdb/db等価のヒトは除く)は、10mg/日あるいは10mg/1日2回
(総タンパク質20mg)の固定用量のレプチン投与に応答した。実際の血清レ
プチンレベルは約5ng/ml以下(男性患者)および約16mg/ml(女性
患者)以下であった。
【0079】 本発明を好ましい実施態様の見地から述べたが、変更および修正が行われうる
ことは当業者には明白である。それ故、付属の特許請求の範囲は、特許請求され
る本発明の範囲内に含まれるそのようなすべての等価変形をカバーすることが意
図されている。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハント,パミラ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91362、 サウザンド・オークス、アベニーダ・モン ツオソ・3566 (72)発明者 ルビーナ,ジヨン・エイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91320、 サウザンド・オークス、バタフライ・コー ト・1691 Fターム(参考) 2G045 CA25 CA26 CB03 CB13 DA36 FB02 FB03 JA20 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR56 QS25 QS34 QS36 QX02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)処置の前に個体のレプチンレベルを決定すること;お
    よび (b)該レプチンレベルが肥満個体のレプチンレベルの下位およそ25%にあ
    るかどうかを確認すること; からなる、レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体による処置に応
    答する肥満個体の素因を決定するための方法。
  2. 【請求項2】 該肥満個体が27以上のボディー・マス・インデックスを有
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該肥満個体が27.5から38の間のボディー・マス・イン
    デックスを有する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該レプチンレベルを抗体アッセイにより決定する請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 該レプチンレベルが血清レプチンレベルである請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 該肥満個体が男性であり、該血清レプチンレベルが約5ng
    /mlに等しいかまたはそれ未満である請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該肥満個体が女性であり、該血清レプチンレベルが約16n
    g/mlに等しいかまたはそれ未満である請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (a)該処置の前に該個体のレプチンレベルを決定すること
    ;および (b)該レプチンレベルが肥満個体のレプチンレベルの下位およそ33%にあ
    るかどうかを確認すること; からなる、レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体による処置に応
    答する肥満個体の素因を決定するための方法。
  9. 【請求項9】 (a)肥満男性の血清レプチンレベルのベースラインが約5
    ng/mlに等しいかまたはそれ未満であるかどうかを決定すること;または (b)肥満女性の血清レプチンレベルのベースラインが約16ng/mlに等
    しいかまたはそれ未満であるかどうかを決定すること; からなる、レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体による処置に応
    答する肥満個体の素因を決定するための方法。
  10. 【請求項10】 (a)個体の内因性レプチンレベルを検出するための手段
    ; (b)かかる内因性レプチンレベルが肥満個体のレプチンレベルの下位およそ
    25%にあるかどうかを確認するための手段; からなる、レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体による処置に応
    答する個体の素因を決定するための検定。
  11. 【請求項11】 (a)個体の内因性レプチンレベルを検出するための手段
    ; (b)かかる内因性レプチンレベルが肥満個体のレプチンレベルの下位およそ
    33%にあるかどうかを確認するための手段; からなる、レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体による処置に応
    答する個体の素因を決定するための検定。
  12. 【請求項12】 レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体を用
    いる処置に応答して体重を減少する肥満個体の素因を決定するための改良された
    キットであって、該改良には該肥満個体の内因性レプチンレベルが肥満個体のレ
    プチンレベルの下位およそ25%にあるかどうかを決定するための手段が含まれ
    る改良されたキット。
  13. 【請求項13】 レプチン、レプチンアナログ、またはレプチン誘導体を用
    いる処置に応答して体重を減少する肥満個体の素因を決定するための改良された
    キットであって、該改良には該肥満個体の内因性レプチンレベルが (a)該肥満個体が男性である場合、約5ng/ml以下である; (b)該肥満個体が女性である場合、約16ng/ml以下である; かどうかを決定するための手段が含まれる改良されたキット。
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US09/181,836 1998-10-27
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