JP2002526200A - 患者移動システム - Google Patents

患者移動システム

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JP2002526200A JP2000573688A JP2000573688A JP2002526200A JP 2002526200 A JP2002526200 A JP 2002526200A JP 2000573688 A JP2000573688 A JP 2000573688A JP 2000573688 A JP2000573688 A JP 2000573688A JP 2002526200 A JP2002526200 A JP 2002526200A
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Abstract

(57)【要約】 ベッドシーツ(80)と、ベッド(10)あるいはストッレッチャ(30)に取り付けたコンベヤ(40)とを使用して、患者をベッド(10)からストレッチャ(30)へ、あるいはその逆に移動させる患者移動システム。シーツ(80)の第1端部(81a)を前記コンベヤ(40)に着脱可能に取り付け、シーツ(80)の第2端部(81b)は自由端にする。シーツ(80)をベッド(10)あるいはストレッチャ(30)の患者支持部材の上に位置するように設ける。コンベヤ(40)はベアリング(44)によって支持されるローラ(42)を含んでいる。また、ローラ(42)はベアリング(44)によって着脱可能に支持されるようにできる。ローラ(42)には、その長さを調節できるように入れ子機構を設けることができる。コンベヤ(40)の巻き戻りをふせぐために、コンベヤ(40)にラチェット機構(640)を設けることができる。接着テープあるいはクリップ機構によって、シーツ(80)をローラ(42)に着脱可能に止めつける。折り曲げ可能なベルト(206)が、クリップ(202)をコンベヤ(40)に取り付けると共にローラ(42)に着脱可能に固定される。クリップ(202)は、プラグ(212)を受ける凹部(222)を有するボディ部材(210)を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は患者移動システムに関する。更に詳述すると、自分で動くことのでき
ない患者をベッドから台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動
させるシステムに関する。
【0002】 看護婦や病院の看護スタッフの主要な(または主要でないとしても)職業病は
、患者を持ち上げてベッドと台車付き担架若しくはストレッチャーとの間で移動
することに起因する背中の痛みや障害であると言われている。現在行われている
方法や技術に関する調査では、患者をベッドから台車付き担架へ、あるいは台車
付き担架からベッドへ移動させる場合、患者を抱き上げる以外に簡単かつ安全な
方法はないとされている。患者をつり帯で吊り上げる引き揚げタイプ(hoist-ty
pe)のリフトがある。これはつり帯を先ず患者の下側に配置してから患者を物理
的に持ち上げるため、患者の体が変形してしまい、また患者がベッドに横になっ
ている時に患者の体にかかる圧力とは異なる圧力を受けてしまう。また、ローラ
ーボードというものがある。これは、ローラーボードの一部が患者の下に入れ込
まれて、それから患者がローラーボードの上に引き載せられる。再び、ローラー
ボードの一部が患者の下に入れ込まれて、それから患者の体がローラーボードの
上に引き載せられる。最後には、患者は台車付き担架やベッドではなく、ローラ
ーボードの上に載る。このローラーボードには付加的な欠点がある。それは、移
動を行う介護者に患者の方が合わせなければならないか、あるいは移動の為に複
数の介護人が必要となることである。また、患者は、ローラーボードから落ちて
ベッドと台車付き担架の間の床にぶつかりそうだと感じている。
【0003】 また、従来の発明では、患者を移動するベッドおよび台車付き担架の外部にあ
るコンベヤを利用しているため不必要で複雑な装置になり、さらにサイズの異な
るベッドには適用できなかった。このような装置は、米国特許第5163189
号、第4776047号、第4761841号、第3810263号、第376
9642号、第3593351号、第3413663号、第3302219号、
第2733452号、第2630583号、第2536707号、第14871
71号、第1263611号、第716886号、第378220号に記載され
ている。
【0004】 そこで、本発明は、横たわったままで全く動けない患者を、比較的小さな力の
一人の者によりスムーズかつ安全にベッドから台車付き担架へ若しくはその逆に
移動させることを目的としている。
【0005】 また、本発明は、横たわったままで全く動けない患者を、比較的小さな力の一
人の者により安全にベッドから台車付き担架へ若しくはその逆に移動させること
と、一台の運搬装置を異なる長さのベッドに適応させることを目的としている。
【0006】 さらに、本発明は、ベッドと台車付き担架との結合および解除を容易にできる
患者移動システムを提供することを目的としている。
【0007】 本発明は、ベースと、該ベースに取り付けられた患者支持部材と、ベースに固
定された(固定して外れないか、着脱可能のどちらか)コンベヤと、シーツとを
含む患者移動装置である。シーツは第1端部と第2端部を有し、第1端部がコン
ベヤに取り付けられる。シーツは患者支持部材上に位置するように設けられてい
る。ベースと患者支持部材は、ベッドや、台車付き担架や、台車付き担架から車
椅子に若しくはその逆に変換する装置を形成するようにできる。
【0008】 コンベヤは、ベースに回転可能に取り付けられたローラを含む。このローラは
、グラファイト繊維か、アルミニウムか、ファイバーグラスか、スチールにより
作られている。ローラは第1端部と第2端部を有する。シーツの第1端部は、ロ
ーラと、ローラの第1端部および第2端部のそれぞれに着脱かつ回転可能に取り
付けられた2個のベアリングとに取り付ける。
【0009】 各ベアリングは、第1脚と、この第1脚に取り付けられた第2脚とを含む。第
1脚と第2脚は、ローラの一方の端部を受ける開放端ローラ受け凹部を形成する
。これらの脚の1つからローラ受け凹部へ1つの突起が突出している。この突起
は、第1脚から突出するのが好ましい。この第1脚は、第1セクションと第2セ
クションを有する内側面を含んでおり、これら二つのセクションの境界部で突起
が突出している。第2脚は、第1セグメントと第2セグメントとを含んでいる。
第2セグメントは第1脚に固定されている。第1セグメントと第2セグメントと
第2セクションの内側面が、ローラ係合凹部を形成している。第2セクションの
内側面は凹形状である。
【0010】 一組のカラーがローラの両端部に設けられ、これらカラーの間で各ベアリング
が支持されている。
【0011】 シーツは、折り曲げ可能なストラップによってコンベヤに着脱可能に取り付け
られる。このストラップは、取り外し可能にローラに取り付けられた一端部と、
取り外し可能にシーツに取り付けられた他端部とを備える。ストラップの他端部
に1つのクリップを取り外し可能に固定してシーツに取り付けることが好ましい
。このクリップは、スロットを定める本体と、このスロットに支持されるプラグ
とを含む。このプラグは、該プラグと本体との間でシーツの一部を挟んで締める
ように設けられている。ストラップの長さは調節可能とする。ストラップがロー
ラに取り外し可能に固定されるように、ストラップの一端部、並びにローラの長
手方向に沿わせてベルクロ(登録商標)ファスナを設けるのが好ましい。
【0012】 ローラは、長さを調節できるように入れ子式に形成しても良い。この場合のロ
ーラは第1長手方向伸長部材を有しており、この第1長手方向伸長部材内に形成
された凹部に第2長手方向伸長部材が摺動可能に支持されている。この凹部は第
2長手方向伸長部材の断面形状と同じ形とするのが好ましい。ローラには、複数
部品から成る分割ハンドルが取り付けられる。環状部材が第2長手方向伸長部材
により摺動可能を支持されて、また折り曲げ可能なストラップが環状部材に固定
されている。
【0013】 1本のチューブがベースに取り付けられて、1本のポストがベアリングに取り
付けられている。あるいは、これとは逆に、1本のチューブがベアリングに取り
付けられて、1本のポストがベースに取り付けられることもある。ポストがチュ
ーブにより摺動可能に支持されることによって、ベアリングがベースに着脱可能
に固定される。ローラとベアリングに1組の爪とラチェットを設けて、ローラが
所定の方向に回転するのを防ぐようにしてもよい。
【0014】 本発明は、ベッドや、台車付き担架や、台車付き担架から車椅子に変換できる
兼用可能な台車付き担架において使用できる。
【0015】 本発明は、上述のコンベヤを使用して以下の工程を実行することにより、患者
をベッドから台車付き担架に若しくはその逆に移動させる方法でもある。この発
明の工程は、ベッドのマットレス上と台車付き担架の患者支持面上との一方にシ
ーツを置くことと、患者をこのシーツの上に置くことと、ベッドまたは台車付き
担架のシーツを置かなかった方にコンベヤを取り付けることと、コンベヤがベッ
ドまたは台車付き担架のシーツを置いた方から最も離れると共にベッドまたは台
車付き担架のシーツを置かなかった方の側部に沿うように、台車付き担架をベッ
ドに隣り合わせに置くことと、シーツをローラに着脱可能に取り付けることと、
ローラを回転させること及びこれによりローラにシーツを巻き付けることと、シ
ーツ上の患者をベッドあるいは台車付き担架の一方からローラに向けて移動し更
にベッドあるいはローラの他方の上に移動させることと、ローラをベッドあるい
は台車付き担架の一方から取り外すこととを含んでいる。
【0016】 さらに本発明は、第1側、第2側、第1端部、第2端部を有し、上記装置と共
に使用する折り曲げ可能なストラップである。ストラップの第2の面上の第1端
部と第2端部に隣接するようにフックタイプファスナーをそれぞれ配置する。ル
ープタイプファスナーをストラップの第2の面上のフックタイプファスナーの間
に配置する。フックタイプファスナーをストラップの第1の面上に配置して、ス
トラップの第2の面上のフックタイプファスナーがストラップの第2の面上のル
ープタイプファスナーとストラップループを形成するように設けている。
【0017】 上記の方法はさらに、ローラーに固定されたストラップにシーツを取り付ける
過程と、シーツ上に患者を移動した後、すべてのストラップがピンと張るように
ストラップの長さを調節する過程を含んでいる。
【0018】 この方法は、ローラに固定したストラップにシーツを取り付けることと、患者
がシーツの上で移動し始めた後にストラップが全てぴんと張るようにストラップ
の長さを調節することとをも含んでいる。
【0019】 図1〜図9に、本発明に係るコンベヤを備えたベッドおよび台車付き担架を示
す。具体的には図1に示すようにベッド10は、ヘッドボード14を有するベッ
ドフレームあるいはベース12と、ベースボード16と、ヘッドボード14およ
びベースボード16に取り付けられた脚18と、ヘッドボード14とベースボー
ド16と脚18に取り付けられたマットレス支持フレーム20とを備えている。
マットレス22は、マットレス支持フレーム20によって支持されている。台車
付き担架あるいはストレッチャ30は、ベッド10のマットレス20の一方の側
部31に直接隣り合わせに配置されて、ホイール34が取り付けられているフレ
ームあるいはベース32を含んでいる(本明細書中では、台車付き担架とストレ
ッチャは入れ替え可能としている)。患者支持部材36はフレーム32によって
支持されている。マットレス20および患者支持部材36は、いずれも矢印Xで
示す第1長手方向を長手方向にしている。
【0020】 図1から分かるように、ベッド10と台車付き担架30は、いずれもそれらに
取り付けるコンベヤ40を有している。各コンベヤ40は、両端部に端部43a
,43bを有するローラ42を含む。各端部43a,43bは、各ベアリングユ
ニット44に対して、回転可能に支持されているか、あるいは回転可能に連結さ
れている。このように、ベアリングユニット44はローラ42の両端部の近傍に
配置されている。着脱可能なハンドル46あるいは回転部材は、ローラ42の端
部43bに取り付けられているカップリング47によって支持されている。各ベ
アリングユニット44は、ファーブニル(Fafnir)R.P.B.ベアリングのよ
うな低摩擦ベアリング部材と、ハウジング48とを含む。ローラ42と、ベアリ
ングユニット44と、ハンドル46と、カップリング47とは、米国特許第5,
340,266およびPCT出願US94/07816に記載されたロードハン
ドラーインダストリー(Loadhandler Industries)社製のLH−1000アンロ
ーダ(Unloader)に使用されているものと同様のものである。これらの特許およ
び出願は、引用例として本明細書に記載されている。各ハウジング48は、取付
部材プレート49を含む。このプレート49は、プレート49を台車付き担架の
フレーム32あるいはベッドのフレーム12に溶接するか、あるいはプレート4
9を台車付き担架のフレーム32あるいはベッドのフレーム12にスクリューの
ような留め具を介してしっかり留め付けるかのどちらかの方法で、台車付き担架
30あるいはベッド10に取り付けられている。
【0021】 あるいは、各プレート49をコンベヤ取付部材50に対して取り付けるか若し
くは連結させてもよい。各部材50は、そこから伸びた第1脚54および第2脚
56を有するL形プレート52を含む。第2部材58にはU形部60が形成され
ている。2つの脚62,64は、U形部60から垂れ下がっている。部材58は
、円形断面を有する金属性ロッドを折り曲げることにより形成するのが好ましい
。各脚62,64は、ねじ部の形成された端部66,68を有する。脚62,6
4がそれぞれ貫通する2つの透孔が、L形プレート52の脚56に形成されてい
る。凹部70がL形プレート52と第2部材58の間に形成されている。図1お
よび図2に示すように、ベッド10のヘッドボード14あるいはベースボード1
6のどちらかが、この凹部70内に設けられる。
【0022】 以下に示すように、コンベヤ40はベッド10に対して取り付けるか、あるい
は連結される。先ず、ベアリングユニット44の一方に固定されているL形プレ
ート52の第2脚56と第2部材58のU形部分60とが、ヘッドボード14の
両側面を挟み付ける。次に、蝶ナット72,74を各脚62,64のねじ部を有
する端部66,68にねじ止め支持させて、各々第2脚56に接するようにする
。そして、これら蝶ナット72と74を締め付けることにより、第2脚56とU
形部分60をしっかり固定する。蝶ナット72,74は、取付部材50をヘッド
ボード14に摩擦力によって固定するように十分に締め付けられる。ベースボー
ド16に固定されているもう一方のベアリングユニット44の第2脚56とU形
部分60についても、同じ工程が繰り返される。このようにしてコンベヤ40が
固定される。
【0023】 ベッドシーツなどのシーツ80は、着脱可能にローラ42に取り付けられる。
シーツ80の幅は、図1に示すようにベッド10と台車付き担架30を隣り合わ
せて並べたときのベッド10と台車付き担架30の幅Wの少なくとも2倍にする
ことが好ましい。シーツ80の一方の端部81aは、裏が布製の救急絆創膏やダ
クトテープなどの想像線(破線)で示した接着テープTにより着脱可能にローラ
42に取り付けられる。シーツのもう一方の端部81bは、固定せずに自由端に
しておく。シーツ80としては、コットンやポリエステルなどで、1インチに少
なくとも180本の糸が編み込まれている高品質の織物製が好ましい。しかし、
人の体を支えることができるシーツ素材の各種のものを使用することができる。
クィーンサイズベッド用のシーツは、ツインサイズのマットレスに使用するのに
丁度良い。コンベヤ40は、シーツ80を移動させることによって患者100を
矢印Yに示す第2長手方向へ移動させるように設けられている。この第2長手方
向は、矢印Xで示す第1長手方向に対して直交する。
【0024】 コンベヤ40の使用により患者100を移動させる手順を以下に説明する。
【0025】 a)患者をベッドから台車付き担架へ移動させる場合 図3に示すように、先ず患者100をベッド10の上に、好ましくはシーツ8
0の長手方向の中心線L上あるいはその近傍に寝かせる。普通、シーツ80はマ
ットレス20の下に端を押し込んでベッド10に止められている。次に、シーツ
80をベッド10から外して止めを解除して、シーツ80の台車付き担架30側
の縁部81bを台車付き担架30の上へ広げる。コンベヤ40が、台車付き担架
30のベッド10から遠い方の側部83に取り付けられる。シーツ80の縁部8
1bが、接着テープなどにより着脱可能にローラ42に取り付けられる。ベッド
10と台車付き担架30は、マットレス20の上面82が患者支持部材36の上
面84より約2インチの高さHだけ高くなるように調節しておくのが好ましい。
病院用ベッドおよび台車付き担架用の高さ調節機構は、本技術分野では周知であ
る。次に、ローラ42をローラ42内を通る長手方向軸Xの周りでゆっくり回転
させて、好ましくはローラ42にシーツ80が少なくとも完全に二回転巻き付く
ようにする。それから、ハンドル46がコンベヤ40のカップリング47に対し
て挿入されるか若しくは固定される。さらに、ローラ42を長手方向軸Xの周り
で回転させて、シーツ80をローラ42に巻き続ける。こうして、上面に患者1
00が横たわったシーツ80が、マットレス10の上面82および台車付き担架
の支持部材36の上面84を横切って摺動する。さらに、図3に想像線で示すよ
うに、患者100はベッド10から台車付き担架30へ移動される。患者100
が台車付き担架30へ移動された後に、シーツ80のベッド10上に残された部
分を患者100の上に掛けることができる。このようにして、患者100を台車
付き担架30で搬送することができる。
【0026】 b)患者を台車付き担架からベッドへ移動させる場合 図4に示すように、先ず患者100を台車付き担架30に寝かせる。具体的に
は、患者支持部材36の上面84に掛かっているシーツ80の長手方向中心線L
上あるいはその近傍に患者を寝かせる。台車付き担架30が、ベッド10の一方
の側部86に並べられる。コンベヤ40が、ベッド10の台車付き担架30から
遠い方の側部88に取り付けられる。シーツ80のベッド10側の縁部81aが
、先に述べたように例えば4〜5枚の接着テープ片などで着脱可能にローラ42
に固定される。ベッド10と台車付き担架30は、マットレス20の上面82が
患者支持部材36の上面84より約2インチ高くなるように調整するのが好まし
い。次に、ローラ42を長手方向軸Xの周りでゆっくり回転させて、ローラ42
にシーツ80が少なくとも2周り完全に巻きつくようにする。次にハンドル46
をコンベヤ40のカップリング47に挿入するか、または取り付けて、ローラ4
2を長手方向軸Xの周りで回転させて、さらにシーツ80がローラ42に巻き続
けられるようにする。こうすることによって先述の患者100をベッド10から
台車付き担架30へ移動させるのと同様の方法で、患者100を台車付き担架3
0からベッド10に移動させることができる。患者がベッド10の中心部Mにく
るまでローラは回転される。次に接着テープをはがしてシーツ80をローラ42
から外し、シーツ80をマットレス20の下に入れ込んでベッド10に固定する
。そして、コンベヤ40をベッド10から取り外す。
【0027】 c)横になったままで自分で移動できない患者のベッドシーツを、患者を持ち上
げたり人の手で動かしたりせず交換する場合 図5〜図9に、横になったままで自分で移動できない患者のベッド10のシー
ツを、患者を持ち上げたり人の手で動かしたりせずに交換する方法を示す。少な
くとも2台のコンベヤ40が必要であり、それぞれ40’と40”とする。図5
に示すように、第1のコンベヤ40’をベッド10の側部86に取り付け、第2
のコンベヤ40”を台車付き担架30の側部83に取り付ける。コンベヤ40’
、40”は、既に記載したコンベヤ40と同じものである。先ず、患者100は
ベッド10のベッドシーツ80の上に位置して、基本的にはシーツ80’の長手
方向に沿った中心線L’上に寝ている。患者100の下にあるシーツ80’は、
ベッドに固定せずに、接着テープか他のタイプの取り外し可能な留め具を使って
着脱可能に長手方向に沿った縁部81b’に留め付けられる。次にローラ42’
を手でゆっくり回転させて、シーツ80’がローラ42’の周りに好ましくは少
なくとも2回巻き付くようにする。次に新しいシーツ80”を台車付き担架30
の患者支持部材36に広げる。シーツ80”の長手方向に沿った縁部81b’を
接着テープでローラ42”に留め付ける。次にローラ42”を手でゆっくり回転
させて、シーツ80”がローラ42”の周りに好ましくは少なくとも2回巻き付
くようにする。新しいシーツ80”の自由端部81a”は、図5〜図9に示すよ
うに、集められてアコーディオン状に細かく折り畳んだ状態にして台車付き担架
30の長手方向に沿った縁部112の下にあるシーツ収容器110に納めておく
。台車付き担架30の縁部112をベッド10の一方の側部86とコンベヤ40
’とに並べて置いて、コンベヤ40’がベッド10と台車付き担架30の間に位
置するようにし、また台車付き担架30のコンベヤ40”を台車付き担架30の
ベッド10から遠い方の側部に配置する。ベッド10と台車付き担架30は、マ
ットレス20の上面82が患者支持部材36の上面84より約2インチ高くなる
ように、またローラ42’の上側水平接線が上面82より約1インチ下になるよ
うに並べて配置するのが好ましい。次に台車付き担架30を、台車付き担架30
の車輪をロックすることができるようなクランプ装置、例えばC−クランプを使
ってベッド10にクランプ止めするのが好ましい。次に図6に示すように、ハン
ドル46’をコンベヤ40’のカップリング47’に挿入するか、または取り付
けて回転させて、患者100の肩が台車付き担架30に載って新しいシーツ80
”を台車付き担架30の側部83に向けて押し始めるまで、患者100を台車付
き担架30の方に移動させる。それから第2のハンドル46”をコンベヤ40”
のカップリング47”に挿入するか、または取り付ける。それから図7に示すよ
うに、ハンドル46”を長手方向軸X”の周りで回転させて新しいシーツ80”
と患者100を台車付き担架30に移動させる。ハンドル46”を回転させなが
らハンドル46’を回転させ続けるのが好ましい。
【0028】 患者100が台車付き担架30上に載ったら、ハンドル46’と46”の回転
を止め、図8に示すようにベッド10上のシーツ80’の自由縁部81b’を掴
んでローラ42’から引き剥がすことにより、ベッド10とコンベヤ40’から
シーツ80”を外す。次にコンベヤ40’を動かしてベッド10の側部88、つ
まり図9に示すように台車付き担架30から遠い方の側部に取り付ける。シーツ
80”の自由縁部81a”を、ベッド10のマットレス20を横切るように広げ
てローラ42’に着脱可能に留め付ける。次にハンドル46’をコンベヤ40’
のカップリング47’に挿入するか、または取り付けて、すでに記載したように
長手方向軸X’の周りで回転させて、ローラ42’の周りにシーツ80”を巻き
付ける。次にコンベヤ40’により移動されるシーツ80”によって患者100
を台車付き担架30からベッド10へ移動させる。こうして患者は新しいシーツ
80”上に横になれる。それからシーツ80”をローラ42’、42”から外し
、マットレス20の下側にきちんと折り込む。シーツ80”はローラ42’に巻
き付ける前にローラ42”から外してもよい。次にコンベヤ40’、40”をベ
ッド10と台車付き担架30との双方から、あるいはベッド10または台車付き
担架30の一方から外せばよい。
【0029】 尚、コンベヤ40は、ローラ42を回転させるハンドルの代わりにモータを含
むこともできる。また、上述のコンベヤ40はベッド10または台車付き担架3
0に永久的に固定してもかまわないし、1つか2つのコンベヤをベッド10およ
び台車付き担架30の双方に、あるいはベッド10または台車付き担架30の一
方に取り付けることもできる。これは、コンベヤ40をベッド10または台車付
き担架30の一方の側部あるいは両方の側部に取り付けるかによって決まる。
【0030】 患者を台車付き担架30からベッド10へ移動させるコンベヤ40および上述
の方法は、自分で動くことのできない患者を移動させる上で生じるいくつかの問
題を解決するものである。先ず、コンベヤ40は製造費があまり高くなく、また
操作が簡単であり、この技術分野で現在知られている複雑な移動機構における多
くの問題点を克服するものである。また、コンベヤ40は、その後ベッドに使用
するベッドシーツ80を利用している。このため、台車付き担架30からベッド
10へ、あるいはベッド10から台車付き担架30へ患者を持ち上げて移動させ
る必要がなくなった。さらに、患者はシーツによって移動されるので、看護助手
や看護人自身が患者の体を持ち上げる必要がない。これにより、台車付き担架3
0からベッド10へ、あるいはベッド10から台車付き担架30へ患者を移動さ
せる際に、看護人や看護助手や患者が体を痛めることを最小限に抑えることがで
きる。さらに、台車付き担架30とベッド10との間の患者の移動をたった一人
で行える。これにより、患者の移動における相当な人件費の節約を図ることがで
きる。
【0031】 図10〜図20に、米国特許出願第08/330,808号に記載されると共
にコンベヤ200として示されるコンベヤ40の第2の実施例を示した。コンベ
ヤ200とコンベヤ40は、コンベヤ200がクリップ202を有している点を
除いて同じである。同様の部材には同様の符号を使用している。
【0032】 図10に示すように、コンベヤ200は、ローラ42と、ベアリングユニット
44と、カップリング47によって支持される着脱可能なハンドル46とを含ん
でいる。各ベアリングユニットは、低摩擦ベアリングと、取付部材プレート49
を有するハウジング48とを含んでいる。各プレート49は、コンベヤ取付部材
50に取り付けられる。
【0033】 3つの留め具あるいはクリップ202をローラ42に留め付ける。具体的には
、各クリップ202は、それぞれの折り曲げ可能なベルト206の一端部204
に取り付けられている。ベルト206の他端部208はローラ42に取り付けら
れている。3本か4本のベルト206をローラ42に沿って間隔をあけて設ける
のが好ましい。ベルト206は、接着剤あるいは機械的留め具によってローラ4
2に永久的に固定する。ベルト206は、織ったポリエステルや織ったポリエチ
レンやコットンなどの折り曲げ可能な素材でできている。ベルト206は入れ替
えられるシーツの長さと少なくとも同じ長さにし、ツインサイズベッドの場合は
約3〜4フィートの長さになる。
【0034】 図10〜図16に示すように、各クリップ202はほぼ平坦なボディ部材21
0とプラグ部材212とを含んでいる。プラグ部材212は折り曲げ可能なひも
213によってベルト206に取り付けられて、プラグ部材212が紛失しない
ようになっている(図10参照)。ボディ部材210は、ベルト受けスロット2
16を有する第1セクション214を含んでいる。ベルト端部204をスロット
216に通して、ベルト206の一部218に縫い付けてクリップボディ部材2
10をベルト206に取り付ける(図16参照)。あるいは、ベルクロ(登録商
標)ファスナをベルト端部208と一部218とに設けて、互いを着脱可能に止
めるようにしてもよい。ベルクロ(登録商標)ファスナを使用すればベルト20
6の長さが調節できる。
【0035】 図11および図12に示すように、ボディ部材210はプラグ部材受けスロッ
ト222を有する第2セクション220を含んでいる。スロット222は、長方
形部分224と、三角形部分226とを含んでいる。長方形部分224は、3つ
の縁228a,228b,228cにより定められる。縁228a,228cの
長さはAで、縁228bの長さはAである。三角形部分226は、3つの縁
230a,230b,230cにより定められる。縁230a,230cは、交
差ポイント232a,232cで縁228a,228cに交わっている。ここで
は縁228a,228cおよび縁230a,230cは、それぞれA’の間隔
がとられ、この場合はAと同じである。縁230bの長さはAである。縁2
30a,230cは縁230bに向かって先が細くなっている。縁230a,2
30cと縁228a,228cが、それぞれ点232a,232cにおいて角度
αを為す。ボディ部材210は、第1辺236a,236bと第2辺237a,
237bと第1端部238と第2端部239とを有するアウタエッジ234を備
える。これら各部の長さは、順にそれぞれA、A、A、A、A、A である。ボディ部材210は、高密度ポリエチレンや、フィリップス石油社製の
ソリドール(Solidor、登録商標)などの超高分子重量ポリエチレンや、ポロプ
ロピレンや、ポリオレフィン素材のものが好ましく、これらによれば可撓性があ
ると共に使用に耐える十分な強度を有したものにすることができる。
【0036】 ボディ部材210は、組み立てて形成したものでも、あるいは一体成形したも
のであってもよい。実際のボディ部材は、長さAが1.25インチ、長さA が1.5インチ、長さがAが0.5インチ、角度αが165度に形成されてい
る。ボディ部材212は高密度ポリエチレン製で、厚さが0.125インチであ
る。長さA〜Aはそれぞれ約2.25インチ、2.5インチ、2.25イン
チ、2.5インチ、3インチ、1.5インチである。スロット216は長さが約
1.5インチ、幅が約0.25インチである。
【0037】 図13及び図14に示すように、プラグ部材212は3個の円形ディスクであ
る部材242,244,246を含んでいる。このディスク244はディスク2
42と246の間に挟まれて固定されている。ディスク244の直径Dは、ディ
スク242,246の直径より小さい。ディスク244の直径はA’より小さ
いが、Aより大きい。ディスク242と246の直径は同じで、尚かつA
たはA以下にし、プラグ212が長方形部分224に通るようにするのが好ま
しい。あるいは、ディスク242の直径を長さAより大きくして、ボディ部材
212の上面250上に置いて、ディスク244,246が長方形部分224だ
けを通るようにしてもよい。ディスク244の厚さt、すなわちディスク242
,246の間のスペースは、ボディ部材210の厚さと同じかあるいはそれより
わずかに大きくするのが好ましい(図15参照)。ボディ部材受け凹部252が
、ディスク242,244,246のそれぞれの表面254,256,258に
より形成されている。プラグ240は、例えばEPDMゴムのように、Aスケー
ルが60〜70のショア硬度を持つゴム製で一体成形するのが好ましい。
【0038】 実際のプラグ240は、ディスク242,246の直径がそれぞれ1.5イン
チで、ディスク244の直径が0.75インチで厚さが0.125インチとなる
ように作られている。
【0039】 コンベヤ200は、図10および図17〜図19に示すように、ローラ42に
固定された複数のスリーブ260を含んでいる。これらのスリーブ260は、ロ
ーラ42上を摺動する中空のほぼ円筒形部材で、ベルト206の幅より少々広い
間隔をあけてベルト受け凹部270を形成するように配置される(図17〜図1
9参照)。スリーブ260は、止めねじ280でローラ42に固定されている。
3〜4フィート位の十分な長さのベルト206を使うと、上述したような大型の
ベッドシーツの代わりに標準サイズのベッドシーツが使用できる。つまり、ツイ
ンサイズのベッドマットレスにクィーンサイズのベッドシーツを使うのと対照的
に、ツインサイズのベッドマットレスにツインサイズの標準ベッドシーツを使用
することができる。
【0040】 患者を移動する上記の方法は、シーツ80,80’,80”をローラ42にテ
ープ止めするのではなく次に説明するようにクリップ止めする方法を除いて、ク
リップ202またはテープTのどちらを使ったときも同じである。まず、患者を
ベッド10から台車付き担架30へ移動する場合、シーツ80の押し込まれてい
る部分を例えば引き抜いて外す。各ベルト206を伸ばし、シーツ80の裏面2
90をボディ部材210の上面250に置く(図10と図18と図20参照)。
次にプラグ部材212を長方形部分の凹部220の真上に位置するシーツ80の
上面300に置く。次に各プラグ部材212をシーツ80を押しつけて、縁23
0a,230cが凹部252に入り込むまで縁230bに向けて移動させる。そ
して、交差点302,304においてディスク242,244,246と縁23
0a,230c部分との間にシーツ80が挟まれて固定されるまで、プラグ部材
212を端部230bに向けて更に移動させる。これにより、プラグ部材212
と縁230a,230bとで、シーツ80を着脱可能にコンベヤ40に取り付け
る(図20参照)。
【0041】 次にローラ42を既に記載した通りに回転させる。ベルト206をローラ42
に巻き各凹部270にベルト206をガイドするスリーブ260で支持する。こ
うすると、シーツ80がローラ42に向かってクリップ202とベルト206に
よって引っぱられる。ローラ42をさらに回転させると、各プラグ部材212が
各縁230bに向かって移動してシーツ80を各クリップ202にしっかり留め
付ける。さらにローラ42を回転し続けると、各ベルト206とクリップ202
がローラ42に巻き付く。各クリップ202は、ローラ42に巻き付く程度に変
形可能なものが好ましい。ローラ42をさらに回転させると、シーツ80がロー
ラ42に巻き付く(図19参照)。先に述べたように、このようにして患者10
0をシーツ80によってベッド10から台車付き担架30へ移動させる。ローラ
42からシーツ80を取り外すには、クリップ202が表れるまでローラ42を
逆回転させる。各プラグ部材212を各縁228bに向かって移動させて、プラ
グ部材212からシーツ80をゆるめる。各プラグ部材212をスロット222
から外してシーツ80を抜き、各クリップ202がシーツ80から外れる。この
ようにして、各クリップ202はシーツ80を着脱可能にコンベヤ40に取り付
ける。既に述べた方法ではいずれも、クリップ202をテープTの代わりに使用
することができる。
【0042】 クリップ202はまた、ボートカバーや車カバーや折り曲げ可能なカバーやタ
ーポーリンなどのシート材料や膜を固定するのに使用できる。
【0043】 図21には、本発明に係るコンベヤを有するベッド310(ベッド10と同様
のもの)が示されている。ベッド310は、ヘッドボードとベースボードと脚と
マットレス支持フレームとを有するベッドフレームベース312を含んでいる。
マットレス314はマットレス支持フレームによって支持されている。
【0044】 図21及び図22に示すように、ベッド310にコンベヤ340が取り付けら
れている。コンベヤ340は、患者を移動するために上述のコンベヤ40,20
0の代わりに使用することができる。コンベヤ340は、両端部に端部343a
,343bを有するローラ342を含んでいる。端部343a,343bは、そ
れぞれベアリングユニット344に回転可能に支持されているか、あるいは連結
されている。図23に示すように、各ベアリングユニット344は、第1の脚3
46と、それと一体として取り付けられている第2のL形脚348とを含んでい
る。この第2の脚によって、ローラ342の両端343a,343bを支持する
ための上を向いて開放されたスロット350が形成される。脚346を2つの部
分に分ける突起352が脚346から突き出ている。脚348に形成されたC形
面356と、脚348の内側面358の一部とにより、ロック凹部354が形成
される。突起352の下端が前記のC形面356の上部を形成している。ベアリ
ングユニット344は、高密度ポリエチレンや超高分子重量ポリエチレンなどの
ポリマー素材製が好ましい。また、各ベアリングユニット344は、脚346に
形成された穴370を通る留め具により、あるいは別の方法でベッドにしっかり
取り付けられるのが好ましい。図示していないが、同様のベアリングユニット3
44を台車付き担架に取り付け可能である。
【0045】 ローラ342は、ほぼ円柱形でベッド310の長手方向に大体沿って配置され
ている。ローラ342は、アルミニウムや、プラスティックあるいはその他の高
分子材料や、グラファイト繊維材や、ファイバーグラス材などの軽量な素材でで
きていることが好ましい。またローラ342は鋼鉄など別の素材で作ることもで
きる。グラファイト繊維材は引き抜き加工(pulltrude)できる(つまり、グラ
ファイト繊維樹脂合成物がダイから引き抜かれる。これは当技術分野では周知で
ある)。ローラ342は第1端343aに間隔を開けて設けた二つのカラー部材
372,374を含んでいる。カラー部材372,374の間にジャーナル部3
76が形成される。ローラ342の第2端343bには間隔を開けて二つのカラ
ー部材378,380が設けられている。ジャーナル部382は、カラー部材3
72,374の間に形成される。ジャーナル部376,382は各ベアリングユ
ニット344にそれぞれ着脱可能に支持されている。具体的にはジャーナル部3
76,382はロック凹部354に位置し、ベアリングユニット344の各C形
面356と接するように設けられている。カラー部材372,374の間隔はベ
アリングユニット344の厚さより大きい。カラー部材378,380の間隔に
ついても同様である。突起352とL形脚348の上部との間隔はジャーナル部
376,382の直径より小さい。このようにしてローラ342はベアリングユ
ニット344に容易に支持される。
【0046】 ローラ342の一方の端にハンドル384を取り付ける。ハンドル384は取
っ手部385と接続部386,388を含んでいる。接続部388の断面は正方
形で、ローラ342の両端に形成された正方形孔390(図25参照)に摺動可
能に支持されるよう設けられている。カラー部材374,378の間にはローラ
342の長さ方向に沿ってベルクロ(登録商標)細片392を設ける。
【0047】 図21と図22と図24aにローラ342に着脱可能に固定したストラップつ
まりベルト400を示す。ストラップ400を4本設けるのが好ましいが、患者
を移動できればこれより多くても少なくても構わない。各ストラップ400は第
1側402と第2側404を含んでいる。ベルクロファスナ(登録商標)406
,410、つまり当技術分野では周知であるフックとループのファスナをストラ
ップ400の第1側402の両端に取り付ける。ベルクロ(登録商標)ファスナ
408をストラップ400の第2側404の中央部分に取り付ける。ストラップ
400の一方の端416にクリップ418を取り付ける。クリップ418はすで
に記載したボディ部材210とプラグ部材212と同様のボディ部材419とプ
ラグ部材420を含んでいる。ストラップ400をローラ342の長さ方向に沿
って間隔を開けて設ける。ストラップ400は、織ったポリエステルや織ったポ
リプロピレンやコットンなどの折り曲げ可能な素材で作られている。ストラップ
400は少なくともベッドシーツの幅と同じ長さにするのが好ましい。ファスナ
408(ループファスナ)の長さは、ストラップ400がローラ342に完全に
巻き付いた時にファスナ408がファスナ410(フックファスナ)に着脱可能
に固定されて、ローラ342が動いていない時にストラップ400が外れないよ
うにできる程度にする。
【0048】 プラグ部材420がなくならないように折り曲げ可能なひも422でストラッ
プ400に止め付けておく。クリップ418はプラグ部材受けスロット424と
ベルト受けスロット426を含んでいる。ボディ部材419は高密度ポリエチレ
ンや、超高分子重量ポリエチレンや、ポリプロピレンや、別のポリオレフィンな
どの適度に折り曲げ可能でありながら、使用に耐える充分な強度がある材質で作
られるのが好ましい。
【0049】 プラグ部材420はゴム製の円形ディスクを3個含んでいる(図24aおよび
図24b参照)。プラグ部材420はプラグ部材受けスロット424の一部を通
って、それからプラグ部材受けスロット424の他の部分でスロット424の両
側部に噛み合って、シーツをプラグ部材420とクリップボディ419との間に
挟むようにしている。
【0050】 ローラ342にシーツ430を取り付けるには、図21に示すように、先ずス
トラップ400を患者の体重分布に合わせてローラ342に間隔を開けて配置す
る。体重の重い患者を移動させる場合は、患者の尻あるいは胴の部分にストラッ
プ400を2本並べて配置する。また状況によっては、患者を移動させるために
ストラップ400の位置を等間隔にするなどして変えることもできる。次に、各
ストラップ400のベルクロ(登録商標)ファスナ406をベルクロ(登録商標
)細片392に着脱可能に固定する。ファスナ406はループファスナかフック
ファスナのいずれかであるが、ベルクロ(登録商標)細片392はベルクロ(登
録商標)ファスナ406とは反対側のものにする。ストラップ400は、すべて
のストラップがローラ342に少なくとも1.5回転巻き付くまでローラ342
が回転できるような長さにするのが好ましい。こうすることによって、ストラッ
プ400がピンと張った時に、ファスナ406がローラ342のベルクロ(登録
商標)細片392から外れないようにしている。次にクリップ418を図21に
示すようにシーツ430の一方の縁432に近いところに留める付ける。各スト
ラップ400を伸ばしてシーツ430の上端をクリップボディ419の下側の面
に合わせる。次にプラグ部材420をプラグ部材受けスロット424の真下に位
置するシーツ430の下側の面に合わせて配置する。次に各プラグ部材420を
シーツ430に押し込んでからプラグ受けスロット424の狭い部分に向かって
移動させる。シーツ430がプラグ部材420とプラグ受けスロット424を形
成する縁との間に挟まれて締め付けられるまでプラグ部材420を移動させて、
プラグ部材420とプラグ受けスロット424に形成された縁部分でシーツ43
0がコンベヤ340のローラ342に着脱可能に取り付けられる。
【0051】 患者を台車付き担架からベッド310へ移動させる時は、台車付き担架(図示
せず)上のシーツ430の上側の面に患者を寝かせ、ハンドル384をローラ3
42の長手方向軸の周りで回転させてローラ342を回転させる。ストラップ4
00をまずローラ342に巻き付けて、ストラップがローラ342の上接線45
0に巻き付くようにすることが好ましい。こうするとシーツ430がクリップ4
18とストラップ400によってローラ342に向かって引っぱられる。ローラ
342の第1方向への回転によって各プラグ部材420が各プラグ受けスロット
424と噛み合って、シーツ430が各クリップ418にしっかり固定される。
さらに、ローラ342の回転によってローラ342のジャーナル部376,38
2がベアリング面として機能するC形面356に向けて引き込まれて接する。突
起352によって形成されたC形面356の上部によって、ジャーナル部376
,384が巻き上げ中にベアリングユニットから滑り落ちるのを防いでいる。さ
らにローラ342を回転することにより、シーツ430の上面434に寝ている
患者が台車付き担架からベッド310に向けて移動され、ストラップ400とク
リップ418がローラ342に巻き付けられる。クリップ418はローラ342
に巻き付けられるように折り曲げ可能なものが好ましい。ローラ342をさらに
回転し続けると、シーツ430がローラ342に巻き付く。このようにして患者
は台車付き担架からベッド310へシーツ430によって移動される。回転とと
もにシーツ430がマットレス322の上面434を摺動する。患者がベッド3
10の上に移動したら、ローラ342をクリップ418が表れるように逆回転さ
せてシーツ430をローラ342から外す。各プラグ部材420をプラグ受けス
ロット424から外して、各クリップ418をシーツ430から外す。次にジャ
ーナル部376,382を各ベアリングロック凹部354から持ち上げて外して
ローラ342をベッド310から外す。上記の方法の逆を行えば患者をベッドか
ら台車付き担架へ移動させることができる。
【0052】 病院のベッドの長さはまちまちである。これは、マットレスを動かして患者の
位置を移動させる電動ベッドのように、ベッドのフレームの長さが違うことに起
因する。しかしこのような場合は、ローラ342に図27〜図32に示すような
変更を加えればよい。ローラ342を入れ子式機構500にする。入れ子式機構
500は、コンベヤ340のうちで端部343aと、カラー部材372,374
と、ジャーナル部376と、ハンドル384とを取り替える。ハンドル501を
入れ子式機構500の一方の端部に固定する。ローラ32の一方の端部に六角形
の穴を形成し、六角形入れ子部材502をローラ342の上記端部に摺動可能に
支持させる(図27および図28参照)。六角形の透孔を有するスリーブ504
を六角形入れ子部材502で摺動可能に支持する。細片392と同じ種類のベル
クロ(登録商標)ファスナ505をスリーブ504に取り付ける。六角形入れ子
部材502の一方の端部に凹みジャーナル部506を形成する。凹みジャーナル
部506に接する入れ子部材502によりガイド面508,510が形成される
。先端キャップ512を入れ子部材502の一方の端部に取り付ける。先端キャ
ップ512は図32に示すような四角形の穴513を含んでいる。
【0053】 ハンドル501は、部分514a,514b,514cを含んでいる。ハンド
ルの各部分514a,514b,514cは互いに回転可能に軸止めされており
、真っ直ぐにして(図27に想像線で示す)、図29に示すように穴513に滑
り込ませることもできる。部分514a,514b,514cの断面は四角形で
ある。ハンドル501は長手方向に真っ直ぐに伸ばすと、穴513と入れ子部材
502に設けられた穴を通して入れ子部材502に摺動可能に納めることができ
る。
【0054】 部分514cの外側の周囲の長さは、スロット513よりわずかに小さくする
。こうしてハンドルの部分514cを長手方向軸Xの周りで回転させてローラ3
42を長手方向軸Xの周りで回転させる。押さえ514dをハンドル501に取
り付けて、図29および図31に示すようにハンドル501が穴513に入り込
んだ時に押さえ514dがエンドキャップ512と接するようにする。
【0055】 使用する際は、ストラップ400はベルクロ(登録商標)細片392とスリー
ブ504のベルクロ(登録商標)細片505の両方に設けることができる。凹み
ジャーナル部506をベアリングユニット344で着脱可能に支持する。上記の
ように変更を加えたローラの動作は、ベッド310の長さに合わせてコンベヤ3
40の長さを変えること以外は、すでに記載したローラの動きと同じである。具
体的には、六角形入れ子部材502をローラ342に設けたスロットに滑り込ま
せたり、出したりすることによってコンベヤ340の全体の長さを変えている。
ストラップ400はスリーブ504のベルクロ(登録商標)細片505に取り付
けるのが好ましい。この場合もすでに記載したようにストラップ400をベルク
ロ(登録商標)細片392に取り付けるのと同様である。長手方向軸Xの周りで
ハンドル501を回転させて入れ子部材502を長手方向軸の周りで回転させ、
これによりスリーブ504とローラ342を長手方向軸の周りで回転させる。こ
れはハンドル501がエンドキャップ512と連動し、入れ子部材502がスリ
ーブ504とローラ342とエンドキャップ512が長手方向軸Xの周りで連動
するためである。
【0056】 患者を台車付き担架からベッド310に移したあと、ローラ342をすでに記
載したようにベアリングユニット344から外し、ハンドル501を入れ子部材
502の中に滑り込ませ、さらに入れ子部材502をローラ342の中に滑り込
ませると、図29および図31に示すようなコンパクトなデザインになる。ある
いは、ローラ342をベアリングのジャーナル部506,382でベッドに永久
的に固定してもよい。また、ハンドル501は折り畳めないハンドル384に置
き換えても良い。さらに、入れ子式機構としては、ローラ342の一方の端部の
みに設けずに両端部に設けてもよい。
【0057】 さらに図33にローラ342の別の実施例を示す。入れ子部材502’は、円
形穴を介してローラ342に摺動可能に支持されている。入れ子部材502’に
は長いスロットを設けている。ピン503’をローラ342の一方の端部に取り
付けて前記スロットを貫通させてX軸に沿って部材502’を摺動可能に導くよ
うにしている。円形穴を有する円筒形スリーブ504’は部材502’上で摺動
可能に支持されている。ベルクロ(登録商標)細片505と同様のベルクロ(登
録商標)細片505’をスリーブ504’に取り付ける。ピン506’をスリー
ブ504’に取り付けて、前記スロットを摺動可能に貫通させる。カラー部材3
72,374とジャーナル部376(すでに記載した)を、部材502’の一方
の端部に設ける。すでに記載した部分514a〜514cを有するハンドル50
1をカラー部材372に取り付ける。ハンドル501は、図27の実施例に示す
ハンドルと同じように、カラー部材372に形成された四角形のスロットを通る
ように設けられている。ジャーナル部材376は、すでに記載したベアリングユ
ニット344に摺動可能に支持されるように設けられている。図33に示すロー
ラ342の特徴は他に示すローラ342と同様である。ローラ342の長さはロ
ーラ342に設けた穴から部材502’を伸ばすことによって、あるいは引っ込
ませることによって変えられる。
【0058】 図34および図35はストラップ600の別の実施例を示している。このスト
ラップ600は下記の点を除いてストラップ400と同様である。ベッドシーツ
は患者独自の体重分布に応じて異なる伸び方をし、患者を移動することはできる
が、シーツの伸びの違いによって患者の体を屈曲させてしまうことが分かった。
この問題を克服するには、ストラップ600がベルクロ(登録商標)フックファ
スナ部610とこれに隣接するベルクロ(登録商標)ループファスナ部612と
を有するようにする。ストラップ600のクリップ受け端部613によって、ク
リップ419を着脱可能に支持する。具体的にはストラップ600のクリップ受
け端部613をクリップ418のスロット426に通して巻いて、ベルクロ(登
録商標)フック部610がベルクロ(登録商標)ループ部612に接して着脱可
能に留め付けられるようにする。次にストラップ600をストラップ400の場
合と同じ方法でローラに留め付け、さらにクリップ418を先に記載の方法と同
じ方法でシーツ430に着脱可能に留め付ける。次にローラ342を先に記載の
方法と同じ方法で少なくともストラップ600の一つがピンと張るまで巻く。こ
の時、ローラを回転させる人は大腿部をローラ342に当て、ローラ342のジ
ャーナル部376,382をベアリング面356に押し当てるようにし、ローラ
が長手方向軸Xの周りで回転しないようにする。次にベルクロ(登録商標)各部
610,612を互いに離し、各ストラップ600がピンと張るまで各ベルクロ
フック部610を引っぱってファスナループ部612に着脱可能に再度固定する
ことにより、全てのストラップ600をピンと張らせる。各ストラップ600に
ついてこの作業が終わったら、ローラ342を先に記載の方法で巻き付ける。尚
、ベルクロ各部610,612をバックルに置き変えてストラップ600の長さ
を調節することもできる。この場合、バックルはストラップがローラの周りに巻
き付くのをさまたげないようなものでなければならない。
【0059】 あるいは、大腿部でローラの回転を防ぐ代わりに図36に示すようなラチェッ
ト機構(pawl and ratchet arrangement)640を設けてもよい。図示するラチ
ェット機構640は図21〜図27の実施例において使用しているが、すでに記
載したローラのすべてに使用することができる。ラチェット機構640は、カラ
ー部材372に接するローラ342の一方の端部に固定された歯付きラチェット
ホイール642を含んでいる。ばねで付勢される爪644をベアリングユニット
344のうちの一つのベアリングユニット344の側壁に取り付ける。トーショ
ンスプリング(図示せず)を爪644に固定して、ベアリングユニットの前記側
壁が爪644をストッパ646に当接させる。このストッパ646は、ベアリン
グの側壁に固定されると共にそこから突出している突起などである。
【0060】 ローラ342を先に記載の通りにベアリングに固定する。ローラが長手方向軸
Xの周りを第1の締める方向(時計回りに)に回転されると、ストラップ600
の少なくとも一つがぴんと張ってくる。ローラがC形面356に向かって引っぱ
られ、爪644がラチェットホイール642と嵌合して、爪644がラチェット
ホイール642の各歯648の間に入り込む。第2の方向(即ち、時計回りと逆
の方向)にローラを回転させてローラの巻きを解こうとしても、ラチェット機構
640によって阻止される。
【0061】 ストラップ600の残りの部分は既に記載の方法で調節することができ、こう
してローラ342が患者を移動する。図34に破線で示すように嵌合しない位置
で爪を回転させるか、あるいはストラップ600をシーツからすべて弛めてロー
ラ342をC形面356から外して開放端部スロットを通してベアリングユニッ
ト344から外すことによって、ローラは簡単に外れる。
【0062】 病院ベッドの種類によっては、ベアリングユニット344をヘッドボードある
いはベースボードにうまく固定することができない。この場合は、図37〜図3
9に示すチューブ700でベアリングユニット344をベッドフレームに着脱可
能に固定する。たいていの場合、チューブ700はベッドフレームの4隅に前も
って設けてあり、患者に点滴(IV)の薬品を供給するバッグを支持するポスト
を支えるための点滴(IV)チューブホルダとして使用されている。
【0063】 図38および図39に示すように、ベアリングホルダ702が設けられている
。ベアリングホルダ702は、チューブ700によって支持されるように設けら
れている長手のポスト704を含んでいる。ポスト704は長方形の上部と円筒
形あるいは円柱形の下部とを含む。下部の下端部にはスロットが形成されて、各
チューブ700内にあるピン706に噛み合うように設けられている。ポスト7
04の上部にはプラスチック製のスペーサブロック708が固定されている。次
に(先に記載した)ベアリングユニット344をポスト704とスペーサブロッ
ク708にボルト710で固定する。このポストは”4140”工具鋼などの高
強度の鋼鉄で作られているのが好ましい。
【0064】 使用する際は、2個のベアリングホルダ702をベッド310の片側部の両端
部に位置するチューブ700内に設けて、ベアリング組立体344がベッドから
外側に向きポストスロットがピン706とそれぞれ噛み合うようにする。ローラ
の両端部343a,343bをベアリング組立体344にそれぞれ固定し、スト
ラップ400を先に記載の通りにシーツに止め付ける。同様のチューブ700を
台車付き担架にも設ければ、ローラ342とベアリングホルダ702をベッドに
つけたのと同様に台車付き担架にも着脱可能に取り付けることができる。患者が
移動したら、ローラ342とベアリングホルダ702をベッドから外した方がよ
い。
【0065】 別の構成では、ベアリング組立体344とベアリングホルダ702にローラを
永久的に固定して、ベアリング組立体のすべてをチューブ700によって着脱可
能に支持するようにしている。
【0066】 図40に、ハンドル384を除いてローラ342と同様のローラの他の実施例
を示す。カラー部材372に駆動機構800を固定した。この機構は米国特許第
5,340,266号に開示した駆動機構と同様のものである。駆動機構800
は、一端部がカラー部材372にしっかり止め付けられた大体が円筒形のカップ
リング802を含んでいる。まっすぐな長い長方形のスロット804がカップリ
ング802の脇を通っている。断面が長方形のクランクハンドル806が、スロ
ット804によって摺動可能に支持されるよう設けられている。ハンドル384
と同様に、ハンドルの延長部808によって使用者はハンドル806をX軸の周
りで回転させることができる。患者を移動した後、ハンドル806はスロット8
04から取り外すのが好ましい。ハンドル延長部808が床に着いてハンドル延
長部808を誰も握っていない時には、ハンドルのベース部810をスロット8
04から外しておけるように設けられている。こうすることによってローラをハ
ンドルで回転させる以外でローラが回転している時に、つまり巻き上げたシーツ
をローラから引っ張ってクリップを露出させてシーツをストラップから外す時な
どに、ローラの回転中に側にいる人がハンドル806に当たらないようにしてい
る。ハンドル806は本文記載のどのローラにも組み込むことができる。
【0067】 図41に、先に記載のすべてのコンベヤと同様のコンベヤ900をベッドのヘ
ッド側に取り付けた本発明の他の実施例を示す。
【0068】 この方法では、シーツ430をコンベヤ900のローラに巻き付けることによ
って、患者をベッドの足側からベッドのヘッド側に向けて移動させることができ
る。好ましくはチューブ700とベアリングホルダ702を設けて、患者が移動
し終えたらコンベヤを外せるようにするのがよい。この構成では、コンベヤ90
0をベッドの足側に固定して患者をベッドの足側へ引っぱることもできる。コン
ベヤ900に入れ子部材を設けて、その長さを十分に調節可能にしてベッドのヘ
ッド側でも足側でも、あるいはベッドの側部にも取り付けられるように設けるの
が好ましい。
【0069】 図42〜図44に、車椅子に変換可能な台車付き担架に関する本発明の別の実
施例を示す。ガーディアンプロダクツ社(Guardian Product, Inc.)(カリフォ
ルニア州91331、アリエタ、ウェントワースストリート、12800)が台
車付き担架へ変換できる車椅子をMedi−Chairの登録商標で現在販売し
ている。この変換可能台車付き担架は本分野では周知である。図42及び図43
には、Medi−Chair変換可能台車付き担架No.020−0205型と
no.020−0206A型などの台車付き担架1000を示す。この台車付き
担架1000は、台車付き担架の状態(図42)と、車椅子の状態(図43)と
を有する。変換可能台車付き担架1000は、フレーム1002と、このフレー
ム1002に取り付けた患者支持部材1004を含んでいる。中空のチューブホ
ルダ1006を、好ましくはボルト止めあるいは溶接によって変換可能台車付き
担架1000のヘッド部1008と足側部1010に固定する。
【0070】 図42および図44に示すように、それぞれが水平ポスト1014を含むベア
リングホルダ1012を2個設けている。ポスト1014は、チューブホルダ1
006にそれぞれ着脱可能に支持されるように設けられている。ベアリングホル
ダ1012は、ベアリングユニット344がファスナ710によって垂直ポスト
708に取り付けられている点でベアリングホルダ702と同じである。ベアリ
ングホルダ1012の場合、垂直ポスト704を図44に示すように水平ポスト
1014に取り付ける。
【0071】 患者をベッドから変換可能台車付き担架1000へ移動する方法を次に説明す
る。先ず、変換可能台車付き担架1000を図42のように台車付き担架の状態
にして、シーツ上に患者が横になっているときのベッドに近付ける。次にベアリ
ングホルダ1012をヘッド部1008と足側部1010にあるチューブホルダ
1006内に摺動可能かつ着脱可能に支持して、ベアリングユニット344が台
車のベッドから遠い方の側部に並ぶように配置する。次にローラ342をベアリ
ングユニット344で支持し、仮想して示したシーツ430を仮想して示したス
トラップ400に先に記載の通りに着脱可能に固定する。
【0072】 次にコンベヤ340のハンドルを回転させて患者を変換可能台車付き担架10
00へ移動させ、患者の頭部が好ましくは担架のヘッド部1008の近くに、患
者の足が足側部1010の近くにくるようにする。次にシーツをローラ342か
ら外し、コンベヤ340とベアリングホルダ1012を変換可能台車付き担架1
000から外す。シーツの端部を患者の下に折り込んで、変換可能台車付き担架
1000を図43に示すような車椅子に変換する。患者をベッドに戻すには、変
換可能台車付き担架1000を車椅子の状態から担架の状態に変換し、それから
先に記載の方法と逆の方法で患者を台車付き担架1000からベッドへ移動させ
る。この場合、コンベヤ340を台車付き担架1000から遠い方のベッドの側
部に取り付ける点を除いては、先に記載した患者を台車付き担架1000からベ
ッドへ移動させる方法と同じである。
【0073】 先に記載の方法で、各クリップおよび各ストラップを使って、ストラップをシ
ーツまたは膜へ取り付ける。巻いた状態のストラップを解くときは、一人の人が
4個以上のクリップを一度に掴んで同時にストラップをローラから解くことがで
きないので、ストラップは別々に解くことになる。そのため、掴まれないストラ
ップは巻いたままにする一方、掴まれたストラップが引かれて、そのままローラ
を回転させる。つまり、ストラップは位相を変えてしまい、操作する人が巻き残
っている方のストラップを解いて、掴んで引っぱり戻したストラップと同じ長さ
にするまでに時間を要してしまう。この特別な時間は、ローラに取り付けられた
すべてのクリップ(普通は3個)を一つの統合的クリップ機構1100にまとめ
ることによって無くすこともできる。こうすることによって操作する人はクリッ
プ機構1100の中心部を片手で掴むことができ、一度に数本のストラップを引
っぱることができる。
【0074】 図45に詳しく示すように、クリップ機構1100は、この長手方向に沿って
等間隔に設けた3個のクリップ部1110を含んでいる。クリップ機構1100
は二つの統合部1120を含み、通常はプラスチック製である。複数の穴112
2を設けてクリップ機構1100の重さを軽くしている。各クリップ部1110
は、クリップ部1110のボディ1128に一体成形のヒンジ1126によって
固定された薄いプラスチック膜1124を含んでいる。膜1124にはガイドス
ロット1130が設けられている。クリップ部1110にはストラップ400が
通るストラップスロット1132が設けられている。
【0075】 あるいは、クリップ部1110を図46および図47に示すような個別のクリ
ップ1134としてもよい。同様の部材には同じ符号を使用している。図47か
ら分かるようにヒンジ1126は一体成形ヒンジで、膜1124がボディ112
8に対して、曲がり若しくはヒンジの周りを回転できる位の薄さがよい。クリッ
プ1134は高密度ポリエチレンなどのプラスチック製が好ましい。クリップ1
134は、図27〜図32に示す変更を加えたローラの装置においてクリップ機
構1100と共に使用する。この場合、クリップ機構1100をローラ342と
共に使用し、またクリップ1134は入れ子機構500と共に使用する。こうす
ることによって操作する人がクリップ機構1100の中心部を片手で掴んで、一
度に数本のストラップをひっぱることができる。開いた方の手で残りのクリップ
1134を引っぱることができる。このクリップ1134は入れ子機構500に
固定されているものである。こうしてベッドに設けられたベアリング内のローラ
によって、一人で一度にすべてのストラップを引っ張って同じ長さにすることが
できる。
【0076】 図48Aおよび図48Bに示すように、プラグ212,420と同様のゴムプ
ラグ1150を設ける。プラグ1150は互いに連結している五つの円形ディス
ク1152,1154,1156,1158,1160を含んでいる。ディスク
1156の直径はディスク1160の直径より大きい。ディスク1160の直径
はディスク1152,1158の直径より大きい。ディスク1152,1158
の直径はディスク1154の直径より大きい。ディスク1154は膜1124内
のスロット1130に摺動可能に支持されている。スロット1130の幅”w”
はディスク1154の直径より少々大きい。ディスク1152,1156は膜1
124の両側に位置する。膜1124の一部がこれらディスクの間に挟まれる。
ディスク1152,1156の直径はスロット1130の幅”w”より大きい。
膜1124はディスク1156,1152の間にはさまれている。ディスク11
54の厚さは膜1124の厚さより大きい。ボディ1128の一部はディスク1
156,1158の間にはさまれるように設けられている。ディスク1156,
1158,1160はプラグ組立体1162を構成し、この組立体1162はプ
ラグ部材420と同じ寸法である。図49に示すように、プラグ組立体1162
は、プラグ部材420がクリップ418と相互に作用するのと同じようにボディ
1128と相互に作用する。
【0077】 同じく図49に示すように、膜1124は折り曲げ可能にして、プラグ115
0がクリップの先端に向かってスロット1130にそって移動して、ベッドシー
ツがボディ1128とプラグ組立体1162の間に挟まれるようにする。プラグ
を先端からスロット1132に向けて移動することによって、図47に仮想して
示すように、ディスク1160がプラグ組立体1162をシーツから外し、ディ
スク1160が凹部1164を通るようにしている。膜1124とディスク11
52,1154,1156との構成によって、プラグ1150がボディ1128
と嵌合していない時にプラグ1150が紛失するのを防ぎ、またシーツとボディ
1128とプラグ1150を簡単につなぐことができるようにしている。
【0078】 先に記載の通り、ゴムプラグ212,420はプラスチッククリップ202,
418に紐などで繋がれている。この構成では、操作する人がプラグを置いて、
正しく配置し、それからクリップに挿入しなければならない。クリップ機構11
00とクリップ1134によれば、プラグ1150がクリップ機構1100とク
リップ1134の近くで常に正しい向きに保たれる。このため時間の節約に成る
と共に、操作する人が片手でシーツをクリップ止めすることができる。スロット
1130の長さは、プラグ1150とクリップボディ1128との間にシーツを
挿入できる程度に、プラグ1150がボディ1128のV字形部1140から離
れられる位にする。スロット1130の長さは、プラグがV字形部1140に摺
動して入り込んでシーツを掴むことができる位にする。一般的な構成では、シー
ツをプラグ1150とクリップボディ1128の間に取り付けてしまえば、操作
する人は親指をプラグ1150とシーツの上部に置き、中指をプラグ1150の
最も下のディスクにおいてプラグ1150だけを握り、次にプラグ1150を(
親指とプラグ1150の間に挟まれているシーツと一緒に)ベッドユニットから
摺動させる。プラグおよびシーツは、クリップボディ1128に形成されて凹部
1164を有する穴にぴったり入る。次にプラグおよびシーツを、クリップボデ
ィ1128のV字形部1140に押し込まれるまで、ベッドに向けて摺動させる
【0079】 図50A〜図50Bにローラ420と同様であるが、一部変更を加えた中空グ
ラファイトローラ1165を示す。これはローラ420のベルクロ(登録商標)
細片392に代えて、複数の金属製ストップクリップあるいはブリッジ状のスト
ラップ用係止点1166を設けている。図50A〜図50Cに示すように、複数
部材から成る分割ハンドル501と同様に2箇所で分割されたハンドル1167
がローラ1165の両端部で摺動可能に支持されている。ストップクリップ11
66は通常は金属製ブラケットで、二つの端部1168と、一段高くなった中央
部1169とを有している。高くなった中央部1169とローラ1165の外側
面の一部の間に通路1170が設けられている。両端部1168は機械的留め具
あるいは接着剤のどちらかでローラ1165に固定されている。
【0080】 図51にストラップ600と同様の折り曲げ可能なストラップ1171を示す
。このストラップ1171は、織ったポリエステルや織ったポリエチレンやコッ
トン等の折り曲げ可能な素材1172を含んでいる。ストラップ1171はもつ
れないようにできるだけ短くするのが好ましい。ベルクロ(登録商標)ファスナ
のフック素材1174をベルト前端部に取り付ける。このベルトはクリップ11
34あるいはクリップ部1110のスロット1132を通るように設けられてい
る。ベルクロ(登録商標)ファスナのループ素材1176を、折り曲げ可能素材
の中央部のフック素材1174と同じ側に取り付ける。ストラップ1171とク
リップ1134あるいは機構1100との長さは、ストラップの第1端部をクリ
ップストラップスロット1132に通してフックファスナ部材1174をループ
ファスナ部材1176に図34と図35に示すように固定してから調整する。ベ
ルクロ(登録商標)ファスナのフック素材1178を、ストラップ1171の折
り曲げ可能素材1172の中央部でその裏側に固定する。端部1179はストラ
ップ1171の折り曲げ可能素材1172を数回折り畳み、折り重なった部分を
縫い止めるなどして重なりを固定する。端部1179の高さ1180は通路11
70の高さ1182より大きい。このようにして各ストラップ1171の各前端
部1184を通路1170に通し、ストラップ1171を引っぱって端部117
9が図50Aおよび図50Bに仮想して示すように各ストップクリップ1166
により止められるところまでもってくる。つまり、ストラップ1171を端部1
184からストップクリップ1166を通して送り込み、ストラップ自体を3〜
4回折って縫い留めたストラップの重なった部分で端部1179に止まるように
している。このようにすればストラップに積極的なストッパを作ることができ、
先に記載したようにベルクロ(登録商標)ファスナでストラップをローラに固定
する場合に2回以上ストラップを巻く必要があったことを不要にできる。以上の
過程を逆にたどれば、ストラップ1171をローラ1165から外すことができ
る。折り込んで止めたストラップに代わり、他の種類の止め機構を利用すること
ができる。例えば、高さ1180を有するか、あるいは幅が通路の幅より大きく
て、ストラップの端部1179に固定されたプラスチックブロック等である。
【0081】 図52と図53にベアリングユニット344と同様でこれに代わって使用する
ことができるベアリングユニット1200を示す。ベアリングユニット1200
はボディ1202と脚1204,1206,1208,1210を含み、これら
の脚により凹部1212,1214,1216が形成される。ローラ1165の
ジャーナル部1220は、ベッドの形によってベアリングスロットあるいは凹部
1212,1214,1216のいずれかに支持されるように設けられている。
図50Aに示すローラ1165のカラー部材1222,1224は、ベアリング
ユニット1200の厚さ寸法より大きな間隔を開けて設ける。各ベアリングユニ
ット1200はカラー1222と1224の間に着脱可能に設けられている。使
用する際は、ローラ1165の両端部にあるジャーナル部1220は各スロット
1212,1214,1216によって支持されている。シーツを先に記載の方
法でローラに取り付ける。ローラ1165の回転によって、ジャーナル部122
0がC形面1230,1240,1260のいずれかに向けて引っぱられる。ベ
アリングユニットがポスト704に固定されるように、ねじ穴1270を設けて
いる。
【0082】 病院ベッドの多くが共通の特徴を持っている。つまり点滴用支柱の支持ソケッ
トが備え付けになっている。多くの病院ベッドは、ソケットの内径が同じで、直
径が3/4インチのロッドを受けられるようになっている。ほとんどの場合、ソ
ケットが本患者移動システムを利用して患者を移動する場合に生じる負荷に耐え
られる強度を持っている。よって、図37〜図39に示すソケットは本患者移動
システムを支えるにはちょうど良いものである。ソケットの直径は一定であるが
、ソケットの横方向の位置と垂直方向の位置は一定ではない。しかし、ほとんど
の場合、三つのベアリング垂直位置ですべてに間に合わせることができる。ベア
リングユニット1200は、最も共通する垂直位置を提供することができる。ま
たベアリングユニット1200は、ローラのジャーナル部1220をベアリング
スロットあるいは凹部1212,1214,1215のいずれかに挿入するだけ
でベッドに合わせて選択可能な一連の高さを提供するものである。図52と図5
3は異なる高さの三つのみの位置を有するベアリングユニットを示しているが、
ベアリングボディをより長くすればさらにいくつかの凹部をもうけることができ
るし、二つの位置にすることもできる。凹部の横方向の位置についても変えるこ
とができる。
【0083】 図54は図27〜図32に示す実施例と同様の本発明のさらなる実施例を示し
ている。同様の部材には同様の符号を使用している。断面がほぼ六角形のローラ
1300を設けている。ローラ1300の両端部にはカラー1302,1304
,1306を設けている。カラー1302,1304の間に円柱形のジャーナル
部1308を設けている。ローラ1300の一方の端部を先に記載した入れ子機
構500のような入れ子式にする。尚、ここでも同様の部材には同様の符号を使
用している。入れ子部材500は、分割ハンドル501と、六角形入れ子部材5
02と、スリーブ504とを含んでいる。ローラ1300の一方の端部に六角形
の穴を設けて入れ子部材502を摺動可能に支持している。スリーブ504は六
角形の孔を有し、その孔に入れ子部材502を摺動可能に支持する。スリーブ5
04にはベルクロ(登録商標)細片505を取り付ける。入れ子部材502の一
方の端部に凹み円筒形ジャーナル部506を設ける。凹みジャーナル部506に
接する入れ子部材502によりガイド面508,510が形成される。入れ子部
材502の一方の端部にエンドキャップ512を取り付ける。このキャップ51
2はハンドル501と共に作用する。
【0084】 複数のローラスリーブ1310はローラ1300上に摺動可能に支持されてい
る。各ローラスリーブ1310は中空で六角形の通路を形成している。ローラス
リーブ1310の通路はローラの断面形状と同じ幾何学形状であることが好まし
い。各ローラスリーブ1310は、先に記載したようなストップクリップ116
6を含んでいる。先に記載したように、ストラップ1171を設けて各ストップ
クリップ1166と共に作用する。あるいは、改良したストラップ1179を設
けてもよい。ここでの改良したストラップ1171は、強化した端部1179以
外は先に記載のストラップ1171と同様である。ここでのストラップ1171
の改良した端部1179では、ベルクロ(登録商標)ファスナのフック部とルー
プ部を既に記載の通りに設ける。そして、端部1179をストップクリップ11
66に通して、各ストラップにストップクリップの中央部1169に巻き付く固
定ループを形成する。この固定ループは、フック部がループ部に接して形成され
る。クリップ1312はすでに記載したクリップ1134と同じように着脱可能
にストラップに固定する。あるいは改良したストラップ1179を使えば、スト
ラップの長さが改良したストラップ1179の両端部で調節することができる。
このようにして改良したストラップ1179は、ストップクリップ1166と接
する改良したストラップ1179の両端部で調節してぴんと張るようにすること
ができる。ストラップがスリーブ1310の周りで回転する時に、改良したスト
ラップ1179の1本以上の長さや張り具合を再調節する必要が生じるかもしれ
ない。この調節は、ストラップ600により為されるようにクリップ1312に
接するストラップ端部で行うことができる。ここでのストラップの長さとは、符
号1350で表した距離を意味する。すなわち、各スリーブ1310とクリップ
1312の間の距離である。
【0085】 ローラ1300はベッドあるいは台車付き担架に、すでに記載のローラの場合
と同じように固定されている。ローラ1300を取り付けて、ストラップ117
1をローラ1300を通る長手方向軸Xにそって移動して配置する。ストラップ
も先に記載の通りスリーブ504に固定する。次にシーツを先に記載のプラグで
先に記載の方法でクリップ1312に止め付ける。次にストラップ1171とス
リーブ504に固定されたストラップをもう一度締め直してピンと張らせる。そ
してローラ1300をハンドル501により回転させて、スリーブ1310,5
04を長手方向軸Xの周りで回転させながら長手方向軸Xにそって移動させる。
スリーブ1310,504は、ローラ1300と入れ子部材502の六角形の面
がスリーブ1310,504の内側面とそれぞれ連動し、あるいは伝動するよう
に(drivingly)嵌合することによって前記X軸の周りで回転する。ローラ13
00を回転させながら、ストラップ1171の全てとスリーブ504に固定され
たストラップとを前記X軸にそって移動させるようにすると良い結果が得られる
ことが分かった。
【0086】 図55〜図56に別のスリーブ1314を有するローラ1300を示す。スリ
ーブ1314はローラ1300に摺動可能に支持されている。また、ストップク
リップ1166の代わりにスリーブ1314の外側面にベルクロ(登録商標)フ
ァスナ1316を取り付けたことと、ストラップ1171の代わりにローラ13
00にストラップ600を着脱自在に取り付けたことを除いて、スリーブ131
4はスリーブ1310と同様である。
【0087】 図57にポスト704以外はベアリングホルダ702と同様のベアリングホル
ダ1400を示す。同様の部材には同様の符号を使用している。ベアリングホル
ダ1400は、チューブ700(図37〜図39と図58に示す)によって支持
されるように設けられた細長のポスト1402を含んでいる。ポスト1402は
、長方形の上部と、ポスト1402の底端部に形成された90度間隔の4個のス
ロットによって形成された十字形スロット1404とを含んでいる。十字形スロ
ット1404は、ポスト1402がピンと嵌合するように各チューブ内のピンを
受ける。ポスト1402の上部にはプラスチックスペーサブロック708が固定
されている。さらにポスト1402とプラスチックブロック708にはボルト7
10で(既に記載の)ベアリングユニット344を固定している。
【0088】 図59には8個のチューブ700を有するベッド310を示した。チューブ7
00内にピン706が設けられている。一組のチューブ700をベッド310の
両側部と、ベッド310のヘッド部と足側部とに配置する。このような構成によ
って一組のベアリングホルダ1400がチューブ700によって支持され、ピン
706が十字形スロット1404と共に作用する。先に記載の入れ子式ローラの
一つがベアリングユニット344に支持されて、図60に示すように、どちらの
チューブ700がベアリングホルダ1400を支持するかで、長手方向1406
あるいはベッド310を横切る横方向1408のいずれかの方向へ患者を引っぱ
る。あるいは、このような構成によって二つの異なるサイズのローラを支持する
こともできる。つまり、一つはベッド310のヘッド部と足側部にあるチューブ
700によって支持されるように設けられ、もう一つはベッド310の側部に沿
ってあるチューブ700に支持されるように設けられる。十字形スロット140
4の利点は、図59に示すようにピン706が同じ方向を向くこと、あるいはそ
れぞれが直角になってポスト1402と正確に噛み合って、ローラがベアリング
ユニット344に支持されるようにできることである。長手方向1406に患者
を移動させることは、患者をベッドのヘッド部あるいは足側部に向けて摺動させ
て位置を直す場合に有利である。ベッドのヘッド部にローラを設けてベッドのヘ
ッド部方向へ患者を移動させ、ベッドの足側部へローラを設けてベッドの足側部
方向へ患者を移動させる。
【0089】 図61に図54に示したクリップ1312を示す。クリップ1312は先に記
載のクリップ1134と同様のもので、同様の部材は同様の符号で表している。
クリップ1312は、ボディ1128に一体形成されたヒンジ1126に取り付
けたプラスチック膜1124を含んでいる。膜1124にはガイドスロット11
30が設けられている。ボディ1128にはストラップ1171を通すストラッ
プスロット1132が設けられている。ボディ1128にはV字形部1140が
設けられている。ボディ1128には凹部1164が設けられている。ガイドス
ロット1130は、V字形部1140の反対側で幅Wを有する長手幅広部141
0を含んでいる。幅Wは、ガイドスロット1130の他部の幅W’より広い。
【0090】 図62にはゴムプラグ1150と同様のプラグ1500を示す。プラグは5枚
の円形ディスク1152,1154,1156,1158’,1160を含む。
同様の部材は同様の符号で示した。ゴムプラグ1500とゴムプラグ1150と
の違いは、ディスク1158’の高さHがディスク1158の高さより高いので
、厚いシーツも使用することができる点だけである。ゴムプラグ1500は、(
既に記載したように)ゴムプラグ1150がクリップ1134と共に作用するの
と同じように、クリップ1312と共に作用するが、ただゴムプラグ1500は
ディスク1152をスロット1130の幅広部分を通すことによって膜1124
から外せる点が違っている。スロット1130の幅広部1410の幅Wはディス
ク1152の直径より大きくし、スロット1130の他の部分の幅W’はディス
ク1152の直径より小さくして、当該他の部分ではゴムプラグ1150がスロ
ット1130に摺動可能に支持されるようにしている。
【0091】 図63〜67に本発明の折り曲げ可能なベルトあるいはストラップ1500を
示す。ストラップ1500は細長いストラップ部1502を含む。ストラップ1
500は第1側1504、第2側1506、第1端部1508、第2端部151
0を含む。第2側1506は、第1端部1508に隣接して配置されたベルクロ
フックファスナーなどのフックファスナー部1512と、フックファスナー部1
512に隣接して配置されたベルクロフックファスナーなどの中間のループファ
スナー部1514と、さらにループファスナー部1514と第2端部1510に
隣接して配置されたベルクロフックファスナーなどのもう一つのフックファスナ
ー部1516を含む。ストラップ1500の第1側1504は第1端部1508
から間隔をあけたところに配置されたベルクロフックファスナーなどのフックフ
ァスナー部1518を含む。フックファスナー部1512、中間のループファス
ナー部1514、フックファスナー部1516、フックファスナー部1518は
細長いストラップ部1502に取り付けられている。
【0092】 図66では、ストップクリップ1166を第1端部1508に通して該第1端
部1508を支持し、またクリップ1134を第2端部1510に通して該第2
端部1510を支持する様子が示されている。図66ではクリップ1134とス
トップクリップ1166は破線で示されている。図に示すように、ストップクリ
ップ1166を第1端部1508に通してフックファスナー部1512をループ
ファスナー部1514に着脱可能に止め付けることにより第1のループ1520
を形成している。同様に、クリップ1134を第2端部1510に通して、フッ
クファスナー部1516をループファスナー部1514に着脱可能に止め付ける
ことにより、第2のループ1522を形成している。
【0093】 患者をベッドから台車付き担架あるいはストレッチャーに移動する場合は、ロ
ーラー1300をストレッチャーに固定しておく。先ずクリップ1134をベッ
ド長手方向の適切な位置でベッドシーツに取り付けるのが好ましい。次にストラ
ップ1500をクリップ1134にすでに記載した通りに取り付ける。それから
ストレッチャーをベッドの隣りに置き、ストラップをストレッチャーの反対側に
届くように渡す。各ストラップの自由端をスリーブ1310のストップクリップ
1166に挿入して同じ張り具合になるように締める。そしてローラー1300
を巻き上げて患者を移動させる。もし患者の体が斜めを向きはじめたら、移動中
に巻き上げを中止してから、ストラップ1500を第2端部あるいはクリップ端
1510で調節する。ストラップ1500がローラー1300に巻き取られると
、フックファスナー部1518がループファスナー部1514と接触してストラ
ップ1500を図67に示すように巻いた状態で維持する。フックファスナー部
1518はループファスナー部1514に着脱可能に止め付けられる。これによ
りストラップ1500が巻き戻るのを防いでいる。この方法は患者をストレッチ
ャーからベッドへ移動する時にも使われる。
【0094】 記載したフックとループタイプのベルクロフックファスナーの代わりに別の着
脱可能なファスナーを使用してもかまわない。あるいは上記のループファスナー
とフックファスナーを互いに入れ替えてもよい。
【0095】 また、0.125インチの厚みのボディ1128と一緒に使用する場合は、標
準のシーツには、各ディスク1156,1160の間のスペースによって決めら
れるディスク1158の厚さを、0.4インチ〜0.5インチにするのが好まし
いことが分かった。
【0096】 本発明の好適な実施例を述べてきたが、これに限定されるものではなくクレー
ムの要旨を逸脱しない範囲において変形可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 台車付き担架と病院用ベッドとコンベヤとの斜視図である。
【図2】 図1のベッドとコンベヤの一部を示す部分平面図である。
【図3】 ベッドと、台車付き担架と、ベッドから台車付き担架へ患者を移動させるよう
に台車付き担架に取り付けたコンベヤとの概略側面図である。
【図4】 ベッドと、台車付き担架と、台車付き担架からベッドへ患者を移動させるよう
にベッドに取り付けたコンベヤとの概略図である。
【図5】 ベッドと、台車付き担架と、ベッド上のシーツ交換のために患者をベッドから
台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動させるコンベヤとを示
す概略図である。
【図6】 ベッドと、台車付き担架と、ベッド上のシーツ交換のために患者をベッドから
台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動させるコンベヤとを示
す概略図である。
【図7】 ベッドと、台車付き担架と、ベッド上のシーツ交換のために患者をベッドから
台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動させるコンベヤとを示
す概略図である。
【図8】 ベッドと、台車付き担架と、ベッド上のシーツ交換のために患者をベッドから
台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動させるコンベヤとを示
す概略図である。
【図9】 ベッドと、台車付き担架と、ベッド上のシーツ交換のために患者をベッドから
台車付き担架へ、あるいは台車付き担架からベッドへ移動させるコンベヤとを示
す概略図である。
【図10】 ベッドと、ベルトおよびクリップを有するコンベヤとの部分斜視図である。
【図11】 クリップ本体部材の平面図である。
【図12】 図11のクリップ本体部材の正面図である。
【図13】 クリッププラグ部材の平面図である。
【図14】 図13のXIV−XIV線に沿った断面図である。
【図15】 本体部材とプラグ部材との断面図である。
【図16】 ボディ部材とベルトとの断面図である。
【図17】 図10に示すコンベヤの一部を示す平面図である。
【図18】 図10に示すコンベヤのシーツを取り付けた状態の一部を示す平面図である。
【図19】 図10に示すコンベヤにベルトを部分的に巻き付けた状態の部分断面図である
【図20】 図18のXX−XX線に沿った断面図である。
【図21】 病院用ベッドと、本発明に係るコンベヤとの斜視図である。
【図22】 図21に示すコンベヤのローラ組立体の平面図である。
【図23】 図21に示すコンベヤのベアリングの側面図である。
【図24a】 図21に示すコンベヤのストラップおよびクリップの構成を示す平面図である
【図24b】 図24aのXXIVb−XXIVb線に沿った断面図である。
【図25】 図22に示すローラのXXV−XXV線に沿った図である。
【図26】 図22に示すローラのXXVI−XXVI線に沿った断面図である。
【図27】 入れ子式ローラを有するコンベヤの一部を示す本発明の他の実施例の部分図で
ある。
【図28】 図27のXXVIII−XXVIII線に沿った断面図である。
【図29】 図27に示す入れ子式ローラを縮めた時の部分平面図である。
【図30】 図27に示すコンベヤローラを伸ばした時の部分斜視図である。
【図31】 図30に示すコンベヤローラを収容した時の斜視図である。
【図32】 図27に示す先端キャップの正面図である。
【図33】 入れ子式ローラを有するコンベヤの一部を示す本発明の他の実施例の部分図で
ある。
【図34】 本発明に係るストラップの他の実施例の平面図である。
【図35】 図34に示す実施例のクリップおよびストラップの平面図である。
【図36】 本発明のコンベヤに用いたロック機構の部分側面図である。
【図37】 ベッドの角部に合わせて配置したベアリングホルダチューブを有するベッドの
平面図である。
【図38】 本発明に係るベアリングホルダおよびポストを備えた図37に示すベッドの側
面図である。
【図39】 図38のベアリングホルダおよびポストを示す分解斜視図である。
【図40】 図22に示すのと同様のローラ組立体に異なるハンドルを備えたときの平面図
である。
【図41】 ベッドの頭部に本発明に係るコンベヤを備えるベッドの平面図である。
【図42】 車椅子に変換できる台車付き担架に使用するコンベヤを示す本発明の他の実施
例の分解平面図である。
【図43】 図42に示す台車付き担架を車椅子に変換した時の側面図である。
【図44】 図42に示すベアリングユニットの側面図である。
【図45】 本発明に係るクリップの構成の平面図である。
【図46】 本発明に係るクリップの他の実施例の平面図である。
【図47】 図46に示すクリップの側面図である。
【図48A】 本発明に係る別のプラグの側面図である。
【図48B】 図48に示すプラグの平面図である。
【図49】 図46と図47に示すクリップに嵌合した図48Aおよび図48Bに示すプラ
グを示す側面図である。
【図50A】 本発明に係るローラの他の実施例の一部切断を含む側面図である。
【図50B】 図50Aに示すローラの平面図である。
【図50C】 図50および図50Bに示すローラに使用する折り畳み可能なハンドルの側面
図である。
【図51】 図50Aおよび図50Bに示すローラに使用するベルトの側面図である。
【図52】 本発明に係るベアリングの側面図である。
【図53】 図52に示すベアリングの平面図である。
【図54】 本発明に係るローラ組立体の他の実施例の平面図である。
【図55】 本発明に係るローラ組立体の更に他の実施例の平面図である。
【図56】 図55に示すローラのLVI−LVI線に沿った断面図である。
【図57】 ベアリングホルダを示す斜視図である。
【図58】 図57に示すベアリングホルダを支持するように設けられたチューブおよびベ
ッドの構成を示す斜視図である。
【図59】 図57に示すベアリングホルダを支持するように設けられたチューブおよびピ
ンの構成を有するベッドの斜視図である。
【図60】 本発明に係るコンベヤを有するベッドの平面図である。
【図9】 図61は、本発明に係るベルトの一部に取り付けるクリップの他の実施例の平
面図である。
【図62】 本発明に係る他のプラグの側面図である。
【図63】 図54に示すローラーと共に使用するベルトの側面図である。
【図64】 図63に示すベルトの平面図である。
【図65】 図63に示すベルトの底面図である。
【図66】 図63に示すベルトの組立時の側面図である。
【図67】 図66に示すベルトが巻かれた状態の側面図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月11日(2001.6.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 本発明は、上述のコンベヤを使用して以下の工程を実行することにより、患者
をベッドから台車付き担架に若しくはその逆に移動させる方法でもある。この発
明の工程は、ベッドのマットレス上と台車付き担架の患者支持面上との一方にシ
ーツを置くことと、患者をこのシーツの上に置くことと、ベッドまたは台車付き
担架のシーツを置かなかった方にコンベヤを取り付けることと、コンベヤがベッ
ドまたは台車付き担架のシーツを置いた方から最も離れると共にベッドまたは台
車付き担架のシーツを置かなかった方の側部に沿うように、台車付き担架をベッ
ドに隣り合わせに置くことと、シーツをローラに着脱可能に取り付けることと、
ローラを回転させること及びこれによりローラにシーツを巻き付けることと、シ
ーツ上の患者をベッドあるいは台車付き担架の一方からローラに向けて移動し更
にベッドあるいは台車付き担架の他方の上に移動させることと、ローラをベッド
あるいは台車付き担架の一方から取り外すこととを含んでいる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 図1〜図9に、本発明に係るコンベヤを備えたベッドおよび台車付き担架を示
す。具体的には図1に示すようにベッド10は、ヘッドボード14を有するベッ
ドフレームあるいはベース12と、ベースボード16と、ヘッドボード14およ
びベースボード16に取り付けられた脚18と、ヘッドボード14とベースボー
ド16と脚18に取り付けられたマットレス支持フレーム20とを備えている。
マットレス22は、マットレス支持フレーム20によって支持されている。台車
付き担架あるいはストレッチャ30は、ベッド10のマットレス22の一方の側
部31に直接隣り合わせに配置されて、ホイール34が取り付けられているフレ
ームあるいはベース32を含んでいる(本明細書中では、台車付き担架とストレ
ッチャは入れ替え可能としている)。患者支持部材36はフレーム32によって
支持されている。マットレス22および患者支持部材36は、いずれも矢印Xで
示す第1長手方向を長手方向にしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 a)患者をベッドから台車付き担架へ移動させる場合 図3に示すように、先ず患者100をベッド10の上に、好ましくはシーツ8
0の長手方向の中心線L上あるいはその近傍に寝かせる。普通、シーツ80はマ
ットレス22の下に端を押し込んでベッド10に止められている。次に、シーツ
80をベッド10から外して止めを解除して、シーツ80の台車付き担架30側
の縁部81bを台車付き担架30の上へ広げる。コンベヤ40が、台車付き担架
30のベッド10から遠い方の側部83に取り付けられる。シーツ80の縁部8
1bが、接着テープなどにより着脱可能にローラ42に取り付けられる。ベッド
10と台車付き担架30は、マットレス22の上面82が患者支持部材36の上
面84より約2インチの高さHだけ高くなるように調節しておくのが好ましい。
病院用ベッドおよび台車付き担架用の高さ調節機構は、本技術分野では周知であ
る。次に、ローラ42をローラ42内を通る長手方向軸Xの周りでゆっくり回転
させて、好ましくはローラ42にシーツ80が少なくとも完全に二回転巻き付く
ようにする。それから、ハンドル46がコンベヤ40のカップリング47に対し
て挿入されるか若しくは固定される。さらに、ローラ42を長手方向軸Xの周り
で回転させて、シーツ80をローラ42に巻き続ける。こうして、上面に患者1
00が横たわったシーツ80が、マットレス22の上面82および台車付き担架
の支持部材36の上面84を横切って摺動する。さらに、図3に想像線で示すよ
うに、患者100はベッド10から台車付き担架30へ移動される。患者100
が台車付き担架30へ移動された後に、シーツ80のベッド10上に残された部
分を患者100の上に掛けることができる。このようにして、患者100を台車
付き担架30で搬送することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 b)患者を台車付き担架からベッドへ移動させる場合 図4に示すように、先ず患者100を台車付き担架30に寝かせる。具体的に
は、患者支持部材36の上面84に掛かっているシーツ80の長手方向中心線L
上あるいはその近傍に患者を寝かせる。台車付き担架30が、ベッド10の一方
の側部86に並べられる。コンベヤ40が、ベッド10の台車付き担架30から
遠い方の側部88に取り付けられる。シーツ80のベッド10側の縁部81aが
、先に述べたように例えば4〜5枚の接着テープ片などで着脱可能にローラ42
に固定される。ベッド10と台車付き担架30は、マットレス22の上面82が
患者支持部材36の上面84より約2インチ高くなるように調整するのが好まし
い。次に、ローラ42を長手方向軸Xの周りでゆっくり回転させて、ローラ42
にシーツ80が少なくとも2周り完全に巻きつくようにする。次にハンドル46
をコンベヤ40のカップリング47に挿入するか、または取り付けて、ローラ4
2を長手方向軸Xの周りで回転させて、さらにシーツ80がローラ42に巻き続
けられるようにする。こうすることによって先述の患者100をベッド10から
台車付き担架30へ移動させるのと同様の方法で、患者100を台車付き担架3
0からベッド10に移動させることができる。患者がベッド10の中心部Mにく
るまでローラは回転される。次に接着テープをはがしてシーツ80をローラ42
から外し、シーツ80をマットレス22の下に入れ込んでベッド10に固定する
。そして、コンベヤ40をベッド10から取り外す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 c)横になったままで自分で移動できない患者のベッドシーツを、患者を持ち上
げたり人の手で動かしたりせず交換する場合 図5〜図9に、横になったままで自分で移動できない患者のベッド10のシー
ツを、患者を持ち上げたり人の手で動かしたりせずに交換する方法を示す。少な
くとも2台のコンベヤ40が必要であり、それぞれ40’と40”とする。図5
に示すように、第1のコンベヤ40’をベッド10の側部86に取り付け、第2
のコンベヤ40”を台車付き担架30の側部83に取り付ける。コンベヤ40’
、40”は、既に記載したコンベヤ40と同じものである。先ず、患者100は
ベッド10のベッドシーツ80’の上に位置して、基本的にはシーツ80’の長
手方向に沿った中心線L’上に寝ている。患者100の下にあるシーツ80’は
、ベッドに固定せずに、接着テープか他のタイプの取り外し可能な留め具を使っ
て着脱可能に長手方向に沿った縁部81b’に留め付けられる。次にローラ42
’を手でゆっくり回転させて、シーツ80’がローラ42’の周りに好ましくは
少なくとも2回巻き付くようにする。次に新しいシーツ80”を台車付き担架3
0の患者支持部材36に広げる。シーツ80”の長手方向に沿った縁部81b” を接着テープでローラ42”に留め付ける。次にローラ42”を手でゆっくり回
転させて、シーツ80”がローラ42”の周りに好ましくは少なくとも2回巻き
付くようにする。新しいシーツ80”の自由端部81a”は、図5〜図9に示す
ように、集められてアコーディオン状に細かく折り畳んだ状態にして台車付き担
架30の長手方向に沿った縁部112の下にあるシーツ収容器110に納めてお
く。台車付き担架30の縁部112をベッド10の一方の側部86とコンベヤ4
0’とに並べて置いて、コンベヤ40’がベッド10と台車付き担架30の間に
位置するようにし、また台車付き担架30のコンベヤ40”を台車付き担架30
のベッド10から遠い方の側部に配置する。ベッド10と台車付き担架30は、
マットレス22の上面82が患者支持部材36の上面84より約2インチ高くな
るように、またローラ42’の上側水平接線が上面82より約1インチ下になる
ように並べて配置するのが好ましい。次に台車付き担架30を、台車付き担架3
0の車輪をロックすることができるようなクランプ装置、例えばC−クランプを
使ってベッド10にクランプ止めするのが好ましい。次に図6に示すように、ハ
ンドル46’をコンベヤ40’のカップリング47’に挿入するか、または取り
付けて回転させて、患者100の肩が台車付き担架30に載って新しいシーツ8
0”を台車付き担架30の側部83に向けて押し始めるまで、患者100を台車
付き担架30の方に移動させる。それから第2のハンドル46”をコンベヤ40
”のカップリング47”に挿入するか、または取り付ける。それから図7に示す
ように、ハンドル46”を長手方向軸X”の周りで回転させて新しいシーツ80
”と患者100を台車付き担架30に移動させる。ハンドル46”を回転させな
がらハンドル46’を回転させ続けるのが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 患者100が台車付き担架30上に載ったら、ハンドル46’と46”の回転
を止め、図8に示すようにベッド10上のシーツ80’の自由縁部81a’を掴
んでローラ42’から引き剥がすことにより、ベッド10とコンベヤ40’から
シーツ80’を外す。次にコンベヤ40’を動かしてベッド10の側部88、つ
まり図9に示すように台車付き担架30から遠い方の側部に取り付ける。シーツ
80”の自由縁部81a”を、ベッド10のマットレス22を横切るように広げ
てローラ42’に着脱可能に留め付ける。次にハンドル46’をコンベヤ40’
のカップリング47’に挿入するか、または取り付けて、すでに記載したように
長手方向軸X’の周りで回転させて、ローラ42’の周りにシーツ80”を巻き
付ける。次にコンベヤ40’により移動されるシーツ80”によって患者100
を台車付き担架30からベッド10へ移動させる。こうして患者は新しいシーツ
80”上に横になれる。それからシーツ80”をローラ42’、42”から外し
、マットレス22の下側にきちんと折り込む。シーツ80”はローラ42’に巻
き付ける前にローラ42”から外してもよい。次にコンベヤ40’、40”をベ
ッド10と台車付き担架30との双方から、あるいはベッド10または台車付き
担架30の一方から外せばよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 ボディ部材210は、組み立てて形成したものでも、あるいは一体成形したも
のであってもよい。実際のボディ部材は、長さAが1.25インチ、長さA が1.5インチ、長さがAが0.5インチ、角度αが165度に形成されてい
る。ボディ部材210は高密度ポリエチレン製で、厚さが0.125インチであ
る。長さA〜Aはそれぞれ約2.25インチ、2.5インチ、2.25イン
チ、2.5インチ、3インチ、1.5インチである。スロット216は長さが約
1.5インチ、幅が約0.25インチである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 図13及び図14に示すように、プラグ部材212は3個の円形ディスクであ
る部材242,244,246を含んでいる。このディスク244はディスク2
42と246の間に挟まれて固定されている。ディスク244の直径Dは、ディ
スク242,246の直径より小さい。ディスク244の直径はA’より小さ
いが、Aより大きい。ディスク242と246の直径は同じで、尚かつA
たはA以下にし、プラグ212が長方形部分224に通るようにするのが好ま
しい。あるいは、ディスク242の直径を長さAより大きくして、ボディ部材 210 の上面250上に置いて、ディスク244,246が長方形部分224だ
けを通るようにしてもよい。ディスク244の厚さt、すなわちディスク242
,246の間のスペースは、ボディ部材210の厚さと同じかあるいはそれより
わずかに大きくするのが好ましい(図15参照)。ボディ部材受け凹部252が
、ディスク242,244,246のそれぞれの表面254,256,258に
より形成されている。プラグ212は、例えばEPDMゴムのように、Aスケー
ルが60〜70のショア硬度を持つゴム製で一体成形するのが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】 実際のプラグ212は、ディスク242,246の直径がそれぞれ1.5イン
チで、ディスク244の直径が0.75インチで厚さが0.125インチとなる
ように作られている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 患者を移動する上記の方法は、シーツ80,80’,80”をローラ42にテ
ープ止めするのではなく次に説明するようにクリップ止めする方法を除いて、ク
リップ202またはテープTのどちらを使ったときも同じである。まず、患者を
ベッド10から台車付き担架30へ移動する場合、シーツ80の押し込まれてい
る部分を例えば引き抜いて外す。各ベルト206を伸ばし、シーツ80の裏面2
90をボディ部材210の上面250に置く(図10と図18と図20参照)。
次にプラグ部材212を長方形部分の凹部224の真上に位置するシーツ80の
上面300に置く。次に各プラグ部材212をシーツ80を押しつけて、縁23
0a,230cが凹部252に入り込むまで縁230bに向けて移動させる。そ
して、交差点302,304においてディスク242,244,246と縁23
0a,230c部分との間にシーツ80が挟まれて固定されるまで、プラグ部材
212を端部230bに向けて更に移動させる。これにより、プラグ部材212
と縁230a,230bとで、シーツ80を着脱可能にコンベヤ40に取り付け
る(図20参照)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 図21及び図22に示すように、ベッド310にコンベヤ340が取り付けら
れている。コンベヤ340は、患者を移動するために上述のコンベヤ40,20
0の代わりに使用することができる。コンベヤ340は、両端部に端部343a
,343bを有するローラ342を含んでいる。端部343a,343bは、そ
れぞれベアリングユニット344に回転可能に支持されているか、あるいは連結
されている。図23に示すように、各ベアリングユニット344は、第1の脚3
46と、それと一体として取り付けられている第2のL形脚348とを含んでい
る。この第2の脚によって、ローラ342の両端343a,343bを支持する
ための上を向いて開放されたスロット350が形成される。脚346を2つの部
分に分ける突起352が脚346から突き出ている。脚346に形成されたC形
面356と、脚348の内側面358の一部とにより、ロック凹部354が形成
される。突起352の下端が前記のC形面356の上部を形成している。ベアリ
ングユニット344は、高密度ポリエチレンや超高分子重量ポリエチレンなどの
ポリマー素材製が好ましい。また、各ベアリングユニット344は、脚346に
形成された穴370を通る留め具により、あるいは別の方法でベッドにしっかり
取り付けられるのが好ましい。図示していないが、同様のベアリングユニット3
44を台車付き担架に取り付け可能である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】 ローラ342は、ほぼ円柱形でベッド310の長手方向に大体沿って配置され
ている。ローラ342は、アルミニウムや、プラスティックあるいはその他の高
分子材料や、グラファイト繊維材や、ファイバーグラス材などの軽量な素材でで
きていることが好ましい。またローラ342は鋼鉄など別の素材で作ることもで
きる。グラファイト繊維材は引き抜き加工(pulltrude)できる(つまり、グラ
ファイト繊維樹脂合成物がダイから引き抜かれる。これは当技術分野では周知で
ある)。ローラ342は第1端343aに間隔を開けて設けた二つのカラー部材
372,374を含んでいる。カラー部材372,374の間にジャーナル部3
76が形成される。ローラ342の第2端343bには間隔を開けて二つのカラ
ー部材378,380が設けられている。ジャーナル部382は、カラー部材 78,380 の間に形成される。ジャーナル部376,382は各ベアリングユ
ニット344にそれぞれ着脱可能に支持されている。具体的にはジャーナル部3
76,382はロック凹部354に位置し、ベアリングユニット344の各C形
面356と接するように設けられている。カラー部材372,374の間隔はベ
アリングユニット344の厚さより大きい。カラー部材378,380の間隔に
ついても同様である。突起352とL形脚348の上部との間隔はジャーナル部
376,382の直径より小さい。このようにしてローラ342はベアリングユ
ニット344に容易に支持される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】 ストラップ600の残りの部分は既に記載の方法で調節することができ、こう
してローラ342が患者を移動する。図36に破線で示すように嵌合しない位置
で爪を回転させるか、あるいはストラップ600をシーツからすべて弛めてロー
ラ342をC形面356から外して開放端部スロットを通してベアリングユニッ
ト344から外すことによって、ローラは簡単に外れる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】 図48Aおよび図48Bに示すように、プラグ212,420と同様のゴムプ
ラグ1150を設ける。プラグ1150は互いに連結している五つの円形ディス
ク1152,1154,1156,1158,1160を含んでいる。ディスク
1156の直径はディスク1160の直径より大きい。ディスク1160の直径
はディスク1152,1158の直径より大きい。ディスク1152,1158
の直径はディスク1154の直径より大きい。ディスク1154は膜1124内
のスロット1130に摺動可能に支持されている。スロット1130の幅”w”
はディスク1154の直径より少々大きい。ディスク1152,1156は膜1
124の両側に位置する。膜1124の一部がこれらディスクの間に挟まれる。
ディスク1152,1156の直径はスロット1130の幅”w”より大きい。
膜1124はディスク1156,1152の間にはさまれている。ディスク11
54の厚さは膜1124の厚さより大きい。ボディ1128の一部はディスク1
156,1160の間にはさまれるように設けられている。ディスク1156,
1158,1160はプラグ組立体1162を構成し、この組立体1162はプ
ラグ部材420と同じ寸法である。図49に示すように、プラグ組立体1162
は、プラグ部材420がクリップ418と相互に作用するのと同じようにボディ
1128と相互に作用する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】 図54は図27〜図32に示す実施例と同様の本発明のさらなる実施例を示し
ている。同様の部材には同様の符号を使用している。断面がほぼ六角形のローラ
1300を設けている。ローラ1300の両端部にはカラー1302,1304
,1306を設けている。カラー1302,1304の間に円柱形のジャーナル
部1308を設けている。ローラ1300の一方の端部を先に記載した入れ子機
構500のような入れ子式にする。尚、ここでも同様の部材には同様の符号を使
用している。入れ子機構500は、分割ハンドル501と、六角形入れ子部材5
02と、スリーブ504とを含んでいる。ローラ1300の一方の端部に六角形
の穴を設けて入れ子部材502を摺動可能に支持している。スリーブ504は六
角形の孔を有し、その孔に入れ子部材502を摺動可能に支持する。スリーブ5
04にはベルクロ(登録商標)細片505を取り付ける。入れ子部材502の一
方の端部に凹み円筒形ジャーナル部506を設ける。凹みジャーナル部506に
接する入れ子部材502によりガイド面508,510が形成される。入れ子部
材502の一方の端部にエンドキャップ512を取り付ける。このキャップ51
2はハンドル501と共に作用する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】 複数のローラスリーブ1310はローラ1300上に摺動可能に支持されてい
る。各ローラスリーブ1310は中空で六角形の通路を形成している。ローラス
リーブ1310の通路はローラの断面形状と同じ幾何学形状であることが好まし
い。各ローラスリーブ1310は、先に記載したようなストップクリップ116
6を含んでいる。先に記載したように、ストラップ1171を設けて各ストップ
クリップ1166と共に作用する。あるいは、改良したストラップ1171を設
けてもよい。ここでの改良したストラップ1171は、強化した端部1179以
外は先に記載のストラップ1171と同様である。ここでのストラップ1171
の改良した端部1179では、ベルクロ(登録商標)ファスナのフック部とルー
プ部を既に記載の通りに設ける。そして、端部1179をストップクリップ11
66に通して、各ストラップにストップクリップの中央部1169に巻き付く固
定ループを形成する。この固定ループは、フック部がループ部に接して形成され
る。クリップ1312はすでに記載したクリップ1134と同じように着脱可能
にストラップに固定する。あるいは改良したストラップ1171を使えば、スト
ラップの長さが改良したストラップ1171の両端部で調節することができる。
このようにして改良したストラップ1171は、ストップクリップ1166と接
する改良したストラップ1171の両端部で調節してぴんと張るようにすること
ができる。ストラップがスリーブ1310の周りで回転する時に、改良したスト
ラップ1171の1本以上の長さや張り具合を再調節する必要が生じるかもしれ
ない。この調節は、ストラップ600により為されるようにクリップ1312に
接するストラップ端部で行うことができる。ここでのストラップの長さとは、符
号1350で表した距離を意味する。すなわち、各スリーブ1310とクリップ
1312の間の距離である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図48B
【補正方法】変更
【補正内容】
【図48B】 図48に示すプラグの平面図である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 に取り付けると共にローラ(42)に着脱可能に固定さ れる。クリップ(202)は、プラグ(212)を受け る凹部(222)を有するボディ部材(210)を含ん でいる。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ベースと、b)前記ベースに取り付けられた患者支持部
    材と、c)前記ベースに着脱可能に固定されると共に、長手方向に伸びた形状の
    ローラを含み、前記ローラに摺動可能に支持されて前記長手方向に移動可能な複
    数のスリーブを有するコンベヤと、d)前記コンベヤに取り付けられる第1端部
    と、第2端部とを有して、前記患者支持部材上に配置されるシーツと、e)2つ
    の端部を有して、一方の端部が前記スリーブの一つに取り付けられ、他方の端部
    が前記シーツに取り外し可能に取り付けられる折り曲げ可能な複数のストラップ
    とを備え、前記折り曲げ可能な各ストラップは前記スリーブに取り外し可能に取
    り付けられ、前記の各ストラップの長さはその両端で調節可能に設けられ、前記
    の各ストラップは第1側と第2側、第1端部と第2端部を含み、さらに前記の各
    ストラップは前記ストラップの前記第2側の前記第1端部と第2端部に隣接して
    それぞれ配置されたフックタイプファスナーと、前記ストラップの前記第2側の
    前記フックタイプファスナーの間に配置されたループタイプファスナーと、前記
    ストラップの前記第1側に配置されたフックタイプファスナーとから成り、前記
    ストラップの前記第2側の前記フックタイプファスナーは前記ストラップの前記
    第2側の前記ループタイプファスナーとストラップループを形成するように設け
    られていることを特徴とする患者移動装置。
  2. 【請求項2】 前記コンベヤは前記ローラの長さを調節する手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の患者移動装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラは、第1長手方向伸長部材と、前記第1長手方向
    伸長部材により摺動可能に支持される第2長手方向伸長部材とを備えることを特
    徴とする請求項2記載の患者移動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1長手方向伸長部材の一方の端部に長手方向伸長凹部
    が形成されると共に、前記第2長手方向伸長部材は前記第1長手方向伸長部材に
    よって前記凹部内に摺動可能に支持されることを特徴とする請求項3記載の患者
    移動装置。
  5. 【請求項5】 前記第1長手方向伸長部材の一方の端部に前記第2長手方向
    伸長部材の断面形状と同じ幾何学的な形状を有する凹部が形成されることを特徴
    とする請求項4記載の患者移動装置。
  6. 【請求項6】 前記ローラは第1長手方向軸に沿って伸びた形状で、第2長
    手方向伸長部材は前記第1長手方向伸長部材に対して前記第1長手方向軸にそっ
    て摺動可能に移動することができ、前記第2長手方向伸長部材は前記第1長手方
    向部材と伝動するように嵌合し、前記第2長手方向伸長部材が前記第1長手方向
    軸の周りを回転する時に前記第1長手方向軸の周りに前記第1長手方向伸長部材
    を回転させるようにしたことを特徴とする請求項4記載の患者移動装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラに固定されるハンドルを備えることを特徴とする
    請求項2記載の患者移動装置。
  8. 【請求項8】 前記ハンドルは分割されていて前記ローラに摺動可能に支持
    されることを特徴とする請求項7記載の患者移動装置。
  9. 【請求項9】 前記スリーブの少なくとも一つは前記第2長手方向伸長部材
    により摺動可能に支持されていることを特徴とする請求項4記載の患者移動装置
  10. 【請求項10】 前記スリーブの少なくとも一つは前記第1長手方向伸長部
    材により摺動可能に支持されると共に、前記スリーブの少なくとも一つは前記第
    2長手方向伸長部材により摺動可能に支持されていることを特徴とする請求項3
    記載の患者移動装置。
  11. 【請求項11】 それぞれが前記折り曲げ可能なストラップの前記他方の端
    部に取り付けられて着脱可能に前記シーツに取り付けられる複数のクリップを備
    えることを特徴とする請求項1記載の患者移動装置。
  12. 【請求項12】 前記折り曲げ可能な各ストラップは、前記折り曲げ可能な
    ストラップの長さを調節する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の患者
    移動装置。
  13. 【請求項13】 前記コンベヤを前記ベースに着脱可能に固定する手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載の患者移動装置。
  14. 【請求項14】 前記コンベヤを前記ベースに着脱可能に固定する前記手段
    は、チューブと、前記チューブにより摺動可能に支持されるポストとを備えると
    共に、前記ポストとチューブとの一方を前記ベースに固定して、前記ポストとチ
    ューブとの他方を前記コンベヤに固定するようにしたことを特徴とする請求項1
    3記載の患者移動装置。
  15. 【請求項15】 前記ポストに十字形スロットを形成すると共に、前記チュ
    ーブにピンを固定して、前記十字形スロットにより前記ピンを支持するようにし
    たことを特徴とする請求項14記載の患者移動装置。
  16. 【請求項16】 前記スリーブのそれぞれに、前記ローラの断面形状と同じ
    幾何学的な形状を有する通路を形成したことを特徴とする請求項1記載の患者移
    動装置。
  17. 【請求項17】 前記ローラは前記スリーブと伝動するように嵌合すること
    によって前記ローラが回転して前記スリーブを回転させることを特徴とする請求
    項1記載の患者移動装置。
  18. 【請求項18】 前記スリーブの一つに固定されると共に、前記折り曲げ可
    能なベルトを通す通路を設けたボディを有するブラケットを有する少なくとも一
    つのストップクリップを備えることを特徴とする請求項1記載の患者移動装置。
  19. 【請求項19】 クリップとプラグとを備えると共に、前記クリップは前記
    シーツを前記各ストラップに固定するために各ストラップに固定されて、前記各
    クリップは、縁部により形成される収束部を有するスロットが形成されるボディ
    と前記ボディに取り付けられて前記スロット内に配置されて一体成形ヒンジによ
    り前記ボディに固定される膜とを備えて、尚かつ、前記プラグは前記縁部との間
    に前記シーツを挟むために前記スロット内で支持されて、前記プラグは第2部材
    に取り付けられた第1部材と前記第2部材に取り付けられた第3部材とを含み、
    前記第2部材は前記第1部材と前記第3部材との間に配置されて、前記第1部材
    と前記第3部材は前記第2部材より大きな幾何学的直径を有して、前記ボディの
    前記各縁部の一部が前記第1部材と前記第3部材に挟まれて前記第2部材は前記
    ボディの前記縁部の前記一部の間に配置され、前記シーツは前記第1部材と前記
    第2部材と前記第3部材と前記ボディの前記縁部の前記一部との間に挟まれて、
    前記プラグは第1幅と第2幅を有する膜スロットを貫通して前記膜により摺動可
    能かつ着脱可能に支持され、前記プラグは、前記第3部材に取り付けられて前記
    膜スロットを貫通する第4部材と該第4部材に取り付けられた第5部材とを備え
    て、前記第3部材と前記第5部材は前記第4部材や前記膜スロットの前記第1幅
    よりも大きな幾何学的直径を有し、これにより前記膜の一部が前記第3部材と前
    記第5部材の間に位置されて、前記プラグが前記膜スロットの一部により摺動可
    能に支持されると共に前記ボディおよび前記膜に対して移動するように設けられ
    て、前記第3部材と前記第5部材が前記膜スロットの前記第2幅よりも小さい幾
    何学的直径を有して前記プラグが前記クリップから取り外し可能であることを特
    徴とする請求項1記載の患者移動装置。
  20. 【請求項20】 ベースと、前記ベースに取り付けた患者支持部材と、第1
    端部および第2端部を有するシーツとを共に使用する装置において、長手方向に
    伸長した形状の第1端部および第2端部を有するローラと、前記ローラに摺動可
    能に固定されると共に前記長手方向に移動可能な複数のスリーブと、前記ローラ
    の前記第1端部と前記第2端部にそれぞれ着脱可能かつ回転可能に固定されるよ
    うに設けた2つのベアリング部材と、一方の端が前記スリーブのそれぞれに取り
    付けられ、もう一方の端が前記シーツに取り外し可能に取付けられている両端部
    を有する折り曲げ可能な複数のストラップを備え、前記折り曲げ可能な各ストラ
    ップは前記スリーブに取り外し可能に取り付けられ、前記の各ストラップの長さ
    は前記ストラップの両端で調節可能であり、前記折り曲げ可能な各ストラップは
    第1側と第2側、第1端部と第2端部を含み、さらに前記ストラップは前記スト
    ラップの前記第2側の前記第1端部と第2端部に隣接してそれぞれ配置されたフ
    ックタイプファスナーと、前記ストラップの前記第2側の前記フックタイプファ
    スナーの間に配置されたループタイプファスナーと、前記ストラップの前記第1
    側に配置されたフックタイプファスナーとから成り、前記ストラップの前記第2
    側の前記フックタイプファスナーは前記ストラップの前記第2側の前記ループタ
    イプファスナーとストラップループを形成するように設けられていることを特徴
    とする装置。
  21. 【請求項21】 a)ベースと、b)前記ベースに取り付けられた患者支持
    部材と、c)前記ベースに着脱可能に固定されると共に、摺動可能に支持されて
    長手方向に移動可能な複数のスリーブを有する長手方向に伸びた形状のローラを
    含むコンベアと、d)前記コンベアに取り付けられる第1端部と、第2端部とを
    有して、前記患者支持部材上に配置され、折り曲げ可能なストラップによって前
    記コンベアに固定されるように設けられたシーツを備え、前記折り曲げ可能なス
    トラップは、第1側、第2側、第1端部と第2端部、前記ストラップの前記第2
    側の前記第1端部と前記第2端部に隣接してそれぞれ配置されたフックタイプフ
    ァスナーと、前記ストラップの前記第2側の前記フックタイプファスナーの間に
    配置されたループタイプファスナーと、前記ストラップの第1側に配置されたフ
    ックタイプファスナーとから成り、前記ストラップの前記第2側のフックタイプ
    ファスナーは前記ストラップの前記第2側の前記ループタイプファスナーとスト
    ラップループを形成するように設けられていることを特徴とする患者移動装置に
    使用される折り曲げ可能なストラップ。
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