JP2002525956A - 改良高速畳み込みアルゴリズムに対する汎用性高度化 - Google Patents

改良高速畳み込みアルゴリズムに対する汎用性高度化

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、改良高速畳み込みアルゴリズムの汎用性を増大させる。本発明の第1の代表的な実施形態では、チャネライザないしデチャネライザの一連の処理中にブロック補償器を介在させ、その一連の処理中にあるデータに補償定数を乗じる。ブロック補償器は、改良高速畳み込みアルゴリズムに関連する位相の連続性に係る問題を解消し、それによって制約のない自由なフィルタ配置を可能にする。第2の代表的な実施形態では、周波数領域における周波数移動を時間領域における補償周波数移動と組み合わせることにより、位相の連続性に係る問題を解消する。これらの双方の技術は、必要とされる計算処理の増加を最小限のみに抑えつつ、改良高速畳み込みアルゴリズムの汎用性を増大させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広く無線通信システムに関し、またより具体的には、無線通信シス
テムのチャネライザ及びデチャネライザ(channelizers and de-channelizers)
における改良された高速畳み込みアルゴリズムの利用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
移動電話用の無線基地局アプリケーション、地上移動無線(LMR(Land Mobi
le Radio))、衛星、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLANs(wirele
ss local area networks))、及びその他の通信システムにおいては、多数の受
信チャネルと送信チャネルを同時に処理している。将来は、移動端末機、すなわ
ち、移動機も、その処理能力を備えることになろう。かかるシステムは、その受
信機と送信機にそれぞれデジタル・チャネライゼーションのための構成とデジタ
ル・デチャネライゼーションのための構成を有している。チャネライゼーション
及びデチャネライゼーション(channelization and de-channelization)とは、
送信される信号及び受信された信号の、フィルタリング、間引きないし補間(de
cimation/interpolation)、及び周波数変換を行うことと定義し得る処理である
【0003】 伝統的な受信機の構成を図1に示す。図1において、無線周波数(RF(Radio
Frequency))信号は、アンテナ105で受信され、それからRF前端器(RF fr
ont end)110によって中間周波数(IF(intermediate frequency))にダウ
ンコンバートされる。RF前端器110は、低雑音増幅器(LNAs(Low Noise
Amplifiers))、フィルタ及びミクサ等の構成要素によって構成されているもの
である。その後、受信機チャネライザ120によって所望のチャネルが抽出され
る。アナログ式であるチャネライザ120もまた、LNAs、ミクサ及びフィル
タ等によって構成されている。
【0004】 そして、所望のチャネルは、RXベースバンド処理装置130によってベース
バンド領域での処理がなされ、受信されたデジタルのデータ・ストリームが生成
される。現在のベースバンド処理は、一般に、アナログ−デジタル変換、デジタ
ル・フィルタリング、間引き、等化、復調、チャネル復号化、デインタリーブ(
de-interleaving)、データ復号化、タイミング抽出(timing extraction)等々
の処理からなっている。
【0005】 図1中の伝統的な送信機の構成は、上記受信機構成と双対的なものとなってい
る。送信されるデータは、始めにTXベースバンド処理装置140によって処理
される。TXベースバンド処理装置140は、データ符号化、インタリーブ(in
terleaving)、チャネル符号化、変調、補間フィルタ処理(interpolation filt
ering)、デジタル−アナログ変換等々を行う構成要素からなっている。ベース
バンドのチャネルは、それから送信機デチャネライザ150によってIFの周波
数に変換される。アナログ式である送信機デチャネライザ150は、フィルタ、
ミクサ及び低電力アンプによって構成されている。その後、そのIF信号は、ミ
クサ、フィルタ及び高電力アンプで構成されたRF前端器160により、RFに
周波数変換され、かつ、増幅される。そして最後に、その信号がアンテナ165
によって送信される。
【0006】 図1は、移動端末機(すなわち移動機)の単一チャネルの受信機及び送信機に
係る伝統的な構成を例示したものである。基地局については、同様の方法で多数
のチャネルを処理している。その受信機の側では、ある地点で通信経路が分岐し
、処理中のそれぞれのチャネル用の多数の通信経路が形成されることになる。そ
の送信機の側では、それぞれのチャネルが個々に処理された後にある地点で結合
され、多重チャネル信号が形成されることになる。ここにいう分岐及び結合の地
点は変動し、それ故に多種多様な基地局受信機及び基地局送信機の構成が創造さ
れ得る。しかしながらより重要なのは、伝統的なアナログとデジタルのインタフ
ェースが現在ではチャネライザとベースバンド処理ブロックとの間のどこかに設
けられていることである。
【0007】 アナログ・チャネライザないしアナログ・デチャネライザは、設計と製造が複
雑であり、かつ、それ故に高価なものである。より低廉でより生産が容易なチャ
ネライザないしデチャネライザを提供するため、将来のアナログとデジタルのイ
ンタフェースは、上記のようには設けずに、RF前端器とチャネライザの機能ブ
ロックとの間のどこかに設けられることになる。このタイプの将来における無線
受信機及び無線送信機の構成は、マルチスタンダード無線(multistandard radi
o)、広帯域デジタル・チューナ(wideband digital tuners)、広帯域無線(wi
deband radio)ないしはソフトウェア無線(software radio)を含む様々な名称
で呼ばれるものであり、それらはすべてデジタル式のチャネライザないしデチャ
ネライザを必要とする。
【0008】 フィルタリング、間引きないし補間、及び周波数変換を実行する、効率的なデ
ジタル・チャネライザないしデジタル・デチャネライザの構成は、一チャネル単
位毎の電力消費及び不活動区域(die area)の観点から見て極めて重要である。
それらの構成において主に目標とされることの一つとして、できるだけ多くのチ
ャネルを単一のIC(Integrated Circuit)に集積することが挙げられる。
【0009】 デジタル・チャネライザないしデジタル・デチャネライザを実現する方法はい
くつか知られている。以下の例では、ADCによって広帯域信号がサンプリング
されるものとする。その広帯域信号は、中間周波数(IF)の領域に集中され、
かつ、一般に周波数分割多重化(FDM(Frequency Division Multiplexed))さ
れた信号から構成されている。図2には、最も明快な方法を例示してある。この
受信機の構成は、例えば正弦波/余弦波発生器を利用した同相及び直交(IQ(I
n-phase and Quadrature))の周波数変換、並びに一チャネル単位毎の間引き及
びフィルタリングにより、伝統的なアナログ・チャネライザの機能を模して実行
する。間引きフィルタリングの大半(the bulk of the decimation filtering)
は、その計算処理形態上、低廉なCICフィルタで行うことができる。この構成
を含んだ集積回路は、いくつかの製品から容易に入手することができる。この構
成の双対的な構成もまた送信機用として実現可能であることは、当業者であれば
理解できることである。
【0010】 IQチャネライザは、それが多くの規格を同時に取り扱うことができ、かつ、
チャネルを任意に配置することができるという点で汎用性に富んだものである。
その主な欠点は、高い入力サンプリング周波数のもとでIQ周波数変換を必要と
し、かつ、後段の間引きフィルタをそれぞれのチャネル毎に必要とする点である
。このことは、不活動区域と電力消費がチャネル毎に比較的大きくなることを意
味する。
【0011】 チャネライザを実現可能とする他の構成としては、図3に示すように、受信機
内に間引きされたフィルタ・バンクを設けるものがある。この方法では、多くの
チャネルの間又はすべてのチャネルの間で共通の多相フィルタを共有する。この
構成による場合のハードウェアのコストは、多くのチャネル間で分担されるので
安価であり、かつ、良好なフィルタリングを実現することができる。さらに、フ
ィルタ・バンクは、それらがチャネルの補間と統合の双方を行うので、送信機の
デチャネライザにおける利用にも適している。WO9528045の“広帯域FFTチャ
ネライザ”(“Wideband FFT Channelizer”)には、その一例が開示されている
【0012】 それらのフィルタ・バンクは、別の規格に適合するように構成を変更すること
はできるが、同時に多数のチャネル間隔に適応させることは依然として困難であ
る。間引きされたフィルタ・バンクは、チャネル毎のコストが非常に安価ではあ
るが、それは、すべてないし大部分のチャネルが使用される場合に限られる。ま
た、この構成は、固定された周波数グリッド(frequency grid)上で利用可能と
なっているただ一つのチャネル間隔で各チャネルを設定しなければならないため
、汎用性も非常に低い。多数の規格のもとでは、フィルタ・バンクのコンセプト
において多数のサンプリング速度が必要になる。このことは、数多くの規格を同
時に満たすためにアナログ−デジタル変換器(ADC(analog-to-digital conve
rter))及びチャネライザを含む構成が数多く必要になることを意味する。
【0013】 間引きされたフィルタ・バンクの構成を変形したもので、副次標本化フィルタ
・バンク(subsampled filter bank)と呼ばれるものは、汎用性を低下させる代
わりに計算処理上のコストを下げることができる。例えば、適応チャネル割当、
変則的なチャネル配置及び周波数ホッピングの要求は、すべてのチャネルが同時
に利用可能であることを必要とするため、副次標本化フィルタ・バンクの使用を
妨げる。
【0014】 第3の主要なチャネライゼーション技術としては、オーバーラップ−追加(O
LA(overlap-add))ないしオーバーラップ−保存(OLS(overlap-save))の
高速畳み込み方式に基づくものが挙げられる。高速畳み込みは、線形畳み込み、
すなわち、有限インパルス応答フィルタリング(FIR(Finite Impulse Respon
se)フィルタリング)を正確に実行する周期的な畳み込み演算を利用する方法で
ある。この技術の利点は、計算処理上で必要な事項が伝統的な線形畳み込み形式
の実行と同程度に少ない点である。さらに、その基本的な高速畳み込みのアルゴ
リズムは、間引き/補間及び周波数変換が同時に実行可能なように、改良するこ
とができる。ただし、その結果、線形畳み込みは、近似的にのみ実行されること
になる。また、それらの改良は、計算処理の複雑性も低減する。独立形の改良さ
れた高速畳み込みアルゴリズム(the stand-alone modified fast convolution
algorithm,以下「独立形改良高速畳み込みアルゴリズム」という。)は、第1
2回AIAA国際通信衛星システム協議会会報の1988年版299頁〜303
頁にある“汎用オンボード・デマルチプレクサ/復調器”(“A Flexible On-bo
ard Demultiplexer/Demodulator”, Proceedings of the 12th AIAA Internatio
nal Communication Satellite Systems Conference, 1988, pp. 299-303)で説
明されているように、複数の搬送波帯域幅の混合を伴うシステムにとって計算処
理が非常に効率的であることを特徴とし、衛星システムにおける利用が検討され
ている。
【0015】 従来の技術における独立形改良高速畳み込みアルゴリズムは、すべてのフィル
タリング処理を単独で実行し、如何なる付加的な信号処理をも行わない。この方
法によれば、様々な遅延が生じる状態に至る。しかし、遅延は、衛星への伝送時
間と衛星からの伝送時間により、衛星システムが本来的に有する要素である。し
たがって、独立形改良高速畳み込みアルゴリズムを例えば移動電話等の無線のシ
ステムで利用しようとする場合よりも、フィルタリング処理の方法による遅延が
システムに与える影響は比例的に少ない。ほとんどの無線システムにおいて、遅
延は、可能な限り減少させるべき極めて重要な要素となる。
【0016】 独立形改良高速畳み込みアルゴリズムでは、受信機チャネライザに適用する場
合、到来するデータの信号を複数のブロックに切る(チョッパ波にする。)。そ
れらのブロックの大きさは、オーバーラップのパーセンテージ(%オーバーラッ
プ)と離散フーリエ変換(DFT(Discrete Fourier Transform))の長さ(leng
th)とに依存する。続いてDFTを実行する。一部を切り詰めた切詰フィルタ応
答(truncated filter response)、すなわち、DFTの長さ(NDFT)に比
べて少ない数のフィルタ係数(Ncoefficients)を、周波数領域で
直接使用する。これは、それらのフィルタ係数をDFTの選択した出力のビン(
bins)に乗算することによって実行する。次に、その結果を切詰フィルタと同等
の長さの逆離散フーリエ変換(IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)
)によって処理する。ここにいう切詰フィルタと同等の長さの逆離散フーリエ変
換(IDFT)は、所望のチャネルの時間領域におけるサンプルを復元する手段
として用いるものである。その後、ブロックを%オーバーラップに応じてオーバ
ーラップさせる(重複させる)と共に、オーバーラップさせたブロックを結合す
る。その結合は、オーバーラップする区間(重複する区間)を追加するオーバー
ラップ及び追加の処理か、あるいは、オーバーラップする区間を破棄するオーバ
ーラップ及び保存の処理かによって行う。ここで、オーバーラップ/追加とオー
バーラップ/保存は2つの対極的な処理形態と考えることができ、これらの2つ
の処理形態の間に存する技術はこの分野では公知である。
【0017】 独立形改良高速畳み込みアルゴリズムにおける周波数応答の切詰は、それを標
準的な高速畳み込みによるアプローチから区別する。それは、循環式の畳み込み
アルゴリズムをもはや近似的な線形畳み込みに過ぎないものとはするが、係数を
慎重に選定することによってエラーが少ない状態を維持することができる。また
、周波数応答の切詰は、Ncoefficients/NDFTの係数による間
引きも実行し、かつ、所望のチャネル上に切り詰められたフィルタ係数を集中す
ることによって周波数変換は完了する。
【0018】 さらに、切り詰められた周波数応答は、チャネルの特定部分のアルゴリズム、
すなわち、DFT以外のすべてにおいて、劇的な計算処理の複雑性低減をももた
らす。周波数フィルタの役割を果たすのに必要な乗算の回数とIDFTのサイズ
は、ほぼNcoefficients/NDFTの係数分減少する。また、独立
形改良高速畳み込みアルゴリズムは、同じ特性のすべてを備えた送信機デチャネ
ライザーにも適用することが可能である。
【0019】 その他、標準的な高速畳み込みアルゴリズムに対して適用することができる複
雑性の低減は、ここにいう独立形改良高速畳み込みアルゴリズムに対しても適用
することができる。例えば、DFTは、処理において欠くことができない機能ブ
ロックである。効率化のために、それは、通常は高速フーリエ変換(FFT(Fas
t Fourier Transform))の形式で実行される。1つの複素数DFT処理装置にお
いては、付加的に2つの実数データ・ブロックを同時に処理することができる。
その場合、後処理用にいくつかの特別な加算器とメモリが必要になる。これは、
2つの実数専用DFTを用いるよりも効率的である。
【0020】 また、計算する必要があるのはDFTの出力のうちの一部分だけなので、それ
ぞれのDFTでは、剪定(pruning)の利用を通じて計算処理上のデータを保存
することもできる。ここにいう剪定とは、DFTにおける出力に影響しないブラ
ンチ(branches)を切り離す処理を指す。必要とされない出力の点は、計算しな
いことにする。
【0021】 さらに、IDFT出力のデータのブロックを結合して所望のチャネルの時間領
域におけるサンプルを形成する前に、フィルタ周波数応答の複素数乗算を実数乗
算とその後に続く前記IDFT出力のデータのブロックの循環シフトとに置き換
えれば、計算処理の軽減を実現することもできる。循環シフト量は、%オーバー
ラップとIDFTの長さのみによって決まる。
【0022】 上述したシステムについては、特に多数のチャネルの受信と送信が同時に要求
される場合において、依然として問題がある。上に説明したように、数少ないチ
ャネルから数多くのチャネルまでが利用するデジタル・チャネライザの選定は、
対象とする一の無線通信システムないし複数の無線通信システムによって大きく
左右される。無線システムの要求に基づいた計算処理上コストの汎用性と許容で
きる遅延との間での交換取決は、広帯域チャネライザのアルゴリズムを選定する
という最終的な結論に至るのが常である。これらのチャネライザないしデチャネ
ライザの構成については、それらが多数のチャネルを有するシステムでの利用に
より適したものとなり得るように、計算処理上のコスト、汎用性、及び許容でき
る遅延に関してまだ改良の余地がある。
【0023】 この技術分野における上述した問題の一解決策は、R. Hellberg による“デジ
タル・チャネライザ及びデチャネライザ”に紹介されている。その R. Hellberg
による“デジタル・チャネライザ及びデチャネライザ”の全部は、この引用に
よってここに取り込まれるものとする。その中では、在来型のチャネライザ/デ
チャネライザに係る問題に有効に対処する改良高速畳み込みアルゴリズムが開示
されている(すなわち、多数のチャネルを同時に処理するそのシステムの設計に
関して、計算処理上のコスト、汎用性及び許容できる遅延に関する問題に有効に
対処する改良高速畳み込みアルゴリズムが開示されている。)。
【0024】 R. Hellberg による“デジタル・チャネライザ及びデチャネライザ”に開示さ
れているような改良高速畳み込みアルゴリズムは、ある程度の数以上のチャネル
に対する電力消費、不活動区域及び計算処理上の複雑性の観点から見て極めて有
効なチャネライゼーションないしデチャネライゼーションのアルゴリズムである
と考えられる。また、それは、異なるシステム・パラメータ、サンプリング周波
数、チャネル帯域幅、チャネル分離及びビット伝送速度を組み合わせるための構
成となっている点で極めて汎用性の高いアルゴリズムでもある。したがって、そ
の技術は、無線通信システムの広範な種々の形態に対し、極めて適切なチャネラ
イゼーションないしデチャネライゼーションのアルゴリズムとなっている。
【0025】 しかしながら、その改良高速畳み込みアルゴリズムは、アルゴリズムの一部分
に制約がある。その一部分は、切り詰められた周波数のフィルタ係数の配置を必
要とする。このフィルタ配置の制約は、構成の汎用性(柔軟性)を制限する。例
えば、狭帯域の無線通信システム(すなわち、DAMPS、PDC、LMR、衛
星等々)においては、すべての周波数チャネルを正しくチャネライズできるとは
限らない(すなわち、すべてのチャネルをチャネライズないしデチャネライズで
きるわけではない)という事態が起こり得る。この結果、動的チャネル割当(dy
namic channel allocation)、周波数ホッピング及び低い繰り返し係数(low re
use factors)が必然的に影響を受ける。
【0026】 上述したように、改良高速畳み込みアルゴリズムについての基本的な問題は、
アルゴリズムの一部分だけと関係している。チャネライザの場合、その一部分は
、後に周波数フィルタ係数が乗じられることになるビンの選択に関係している。
デチャネライザの場合、その一部分は、ビンの挿入(それらが周波数フィルタ係
数を乗じられた後のビンの挿入)に関係している。図4、図5は、それぞれ、チ
ャネライザ、デチャネライザに適用した改良高速畳み込みアルゴリズムを例示し
た図である。図4においては、入力信号405がチャネライザへ供給されている
。入力信号405は、ADC等の前処理から到来する連続したデータ(データ・
ストリーム)である。
【0027】 そのデータ・ストリーム405は、まず、η%オーバーラップ・ブロック生成
器410によって処理される。この処理は、オーバーラップ率(percentage ove
rlap)の量、FFTのサイズ及びオーバーラップの形態に基づいて行う。ここに
いうオーバーラップの形態とは、後述するオーバーラップ/追加又はオーバーラ
ップ/保存である。オーバーラップ/追加の場合、前記データ・ストリームは、
長さNFFT*(1−η)のオーバーラップしない非オーバーラップ区間(non-
overlapping sections)に切られると共に、NFFT*ηのゼロを埋め込まれて
信号ブロックを形成する。オーバーラップ及び保存の場合、前記データは、長さ
FFTのブロックに切られる。この長さNFFTのブロックは、NFFT*η
の長さによって与えられる、先行する前のブロックと重複するオーバーラップを
有するものにする。
【0028】 上記処理の結果として実数データのみからなるブロックが生成され、次に、そ
れらのブロックは、マルチプレクサ420により、FFTアルゴリズムへ入力す
るための複素数信号425(例えばz(t)=x(t)+j*y(t))を形成
する個々の行程数分(a number of different ways)に多重化することができる
。ここで、x(t)及びy(t)は、2つの連続するブロックである。その連続
するブロックの第2番目のシーケンスであるy(t)は、循環させてメモリに保
存するようにしてもよい。マルチプレクサによる処理段階は、必須ではないが、
FFTアルゴリズムの効率を向上させる。
【0029】 その後、機能ブロック430においてFFTアルゴリズムが成し遂げられる。
パイプラインFFT処理(pipeline FFT processing)の結果では、FFTの出
力435が正しい順序にはなっていない。このため、ビンの選択及び抽出の機能
ブロック440は、出力シーケンスの順序を入れ替えると共に必要とされるビン
だけを選択することにより、これを補償しなければならない。必要とされるビン
の個数は、フィルタ周波数係数460の個数によって決まる。ビンの選択及び抽
出を行う機能ブロック440は、選択されたビンから、FFT出力(すなわち、
Z(k)。ここでZ(k)=A(k)+jB(k)である。)からの2つの実際
の処理結果X(k)及びY(k)を抽出する。
【0030】 その結果、X及びYのブロックは、それらが多重化される時と同じ順序で配列
されることになる。その後、それらのブロックは、乗算器450によってフィル
タ周波数係数460と乗算される。係数460の個数は、FFTの長さに比べて
少なくなるように選択する。その後、逆離散フーリエ変換(逆DFTないしID
FT)470が先の乗算の結果に対して成し遂げられる。
【0031】 次に、それらのブロックは、η%オーバーラップ・ブロック結合器480へ挿
入供給される。結合の処理は、ブロックの%オーバーラップと、オーバーラップ
/保存かオーバーラップ/追加のいずれが用いられているかとに応じて定められ
る。オーバーラップ及び追加とオーバーラップ及び保存のいずれの場合について
も、それらのブロックをNIDFT*ηに等しい長さ分だけ前のブロックとオー
バーラップさせる(重複させる)。オーバーラップ及び追加の場合については、
ブロックのオーバーラップ部分(オーバーラップする部分)を前のブロックの対
応するオーバーラップ部分に追加する。一方、オーバーラップ及び保存の場合に
ついては、ブロックのオーバーラップ部分を単に破棄する。オーバーラップ及び
追加とオーバーラップ及び保存の双方の場合において、ブロックの非オーバーラ
ップ部分(オーバーラップしない部分)に対しては何等の処理も行わない。
【0032】 図5は、送信機に適用した場合の改良高速畳み込みアルゴリズムを例示した図
である。入力信号としては、変調プロセス等の前処理から連続したデータ(デー
タ・ストリーム)402が到来する。図4とは異なり、その入力データ・ストリ
ームは、多数のチャネルが組み合わさったデータ・ストリームというよりむしろ
一つのチャネルに対する特定のものである。
【0033】 データ・ストリーム402は、まず、η%オーバーラップ・ブロック生成器4
04によって処理される。この処理は、主としてオーバーラップ率の量、DFT
のサイズ及びオーバーラップの形態に基づいて行う。ここにいうオーバーラップ
の形態とは、オーバーラップ/追加又はオーバーラップ/保存である。オーバー
ラップ/追加の場合、前記データ・ストリームは、長さNFFT*(1−η)の
オーバーラップしない非オーバーラップ区間に切られると共に、NFFT*ηの
ゼロを埋め込まれて信号ブロックを形成する。オーバーラップ及び保存の場合、
前記データは、長さNFFTのブロックに切られる。この長さNFFTのブロッ
クは、NFFT*ηの長さによって与えられる、先行する前のブロックと重複す
るオーバーラップを有するものにする。
【0034】 次に、先の処理の結果に対して離散フーリエ変換(DFT)406が成し遂げ
られる。それは最終的な処理(critical operation)ではないので、DFTのサ
イズNDFTは2の累乗である必要はない。他の形態として、DFT406をF
FTでも実現し得ることは、当業者にとって理解できることである。図4の受信
機と対比すると、DFT406の構成は小さく、かつ、IFFT416の構成は
大きく、受信機とは逆になっている。
【0035】 その後、ブロックは、408でフィルタ周波数係数412のそれぞれと乗算さ
れる。周波数のフィルタ係数412は、インパルス応答のFFTと等価なもので
ある。
【0036】 乗算の結果は、続いてビン挿入の機能ブロック414へ入力される。ビンは、
「Z(kstart+k)=X(k)かつZ(NIFFT−kstart−k)
=X′(k)」とする対称的な方式により、逆高速フーリエ変換(IFFT(Inv
erse Fast Fourier Transform))416へ挿入される。ここで、kstart
、チャネルの第1番目のビンが挿入されるべき位置を表しており、kは0からN
−1へと変わる整数である。一つのチャネルにつき挿入されるべきビンは、X(
0)→X(N−1)で与えられる。これらの複素数の値は、乗算器408から到
来する。X′(k)は、X(k)の共役複素数を表す。それらが挿入供給される
IFFTはNIFFTの受容可能な複素数ビンを有しており、それらの複素数ビ
ンはZ(0)からZ(NIFFT−1)へと(Z(0)→Z(NIFFT−1)
)番号付けされている。
【0037】 対称的な方式でブロックを挿入した結果においては、IFFTからの実数出力
のみに必要な結果が含まれている。虚数出力には何等有用な情報はない。IFF
Tからの実数出力には有用な情報のみがあるので、オーバーラップ・ブロック結
合器424は、非常に簡易な処理を実行する必要があるだけになる。このことは
、オーバーラップ結合器424が最も高いサンプリング周波数で処理を行ってお
り、そうでなければ電力消費と不活動サイズに対して顕著な効果を奏し得るので
、重要なことである。
【0038】 ビンを挿入する他の方法としては、第1のブロックX(k)がIFFTの実数
出力として現れると共に第2のブロックY(k)がIFFTの虚数出力として現
れるように、同じチャネルからの2つのデータのブロックを多重化することが挙
げられる。この手法を等式で表すと、「Z(kstart+k)=X(k)+j
Y(k)かつZ(NIFFT−kstart−k)=X′(k)+jY′(k)
」となる。
【0039】 すべてのチャネルからのビンはIFFT416へ挿入供給され、その後、IF
FTアルゴリズムが成し遂げられる。次に、ブロックがデマルチプレクサ418
で分離(デマルチプレクス(de-multiplex))され、η%オーバーラップ・ブロッ
ク結合器424へ入力する実数信号422が形成される。
【0040】 それぞれのブロックは、その%オーバーラップと、オーバーラップ/保存かオ
ーバーラップ/追加かのいずれが用いられているかとに応じて、424で結合さ
れる。オーバーラップ及び追加とオーバーラップ及び保存のいずれの場合につい
ても、それらのブロックをNIDFT*ηに等しい長さ分だけ前のブロックとオ
ーバーラップさせる。オーバーラップ及び追加の場合については、ブロックのオ
ーバーラップ部分を前のブロックの対応するオーバーラップ部分に追加する。一
方、オーバーラップ及び保存の場合については、ブロックのオーバーラップ部分
を単に破棄する。オーバーラップ及び追加とオーバーラップ及び保存の双方の場
合において、オーバーラップしない非オーバーラップ区間に対しては何等の処理
も行わない。
【0041】 図6は、図4及び図5におけるη%オーバーラップ・ブロック生成器の処理を
例示した図である。上述したように、この処理は、オーバーラップ率、FFTの
サイズ及びオーバーラップの形態に基づくものであり、オーバーラップの形態は
オーバーラップ/追加かオーバーラップ/保存のいずれかとなる。オーバーラッ
プ/追加520の場合には、データ・ストリーム510を長さNFFT*(1−
η)の非オーバーラップ区間531、541に切ると共に、NFFT*ηのゼロ
532、542を埋め込んで連続するブロック530、540を形成する。オー
バーラップ及び保存の550の場合には、データ・ストリーム510を長さN FT のブロック560、570に切り、それらの長さNFFTのブロックが、N FFT *ηの長さによって与えられる、先行する前のブロックと重複するオーバ
ーラップ580を有するものにする。
【0042】 図7は、図4及び図5におけるη%オーバーラップ・ブロック結合器によって
処理されて出力される出力データのストリームを例示した図である。オーバーラ
ップ及び追加の620とオーバーラップ及び保存の650のいずれの場合につい
ても、ブロック630、640、660、670をNIDFT*ηに等しい長さ
分だけ前のブロックとオーバーラップさせる。オーバーラップ及び追加の620
の場合については、ブロック640のオーバーラップ部分641を前のブロック
630の対応するオーバーラップ部分631に加算625で加算追加する。一方
、オーバーラップ及び保存の650の場合については、ブロック660、670
のオーバーラップ部分661、671をそれぞれ単に破棄655で破棄する。
【0043】 上記改良高速畳み込みアルゴリズムに関する問題は、上述したように、受信機
の場合はFFT430の出力ビンに対するフィルタ周波数係数の配置と関係し、
送信機の場合はDFT406の出力ビンに対するフィルタ周波数係数の配置と関
係している。受信機については、ビンの選択及び抽出の機能ブロック440によ
って選択されるビン中に中央ビンと定義されるビン(a defined center bin)が
ある。通常、これは、周波数フィルタの中央のビンとみなされる。その中央ビン
は、理論的には、FFTからのどの出力ビンにでも配置することができる。しか
し、実際には、これは基本的なアルゴリズムを変更することによってのみなされ
得る。
【0044】 第12回AIAA国際通信衛星システム協議会会報の1988年版299頁〜
303頁にある S. Joseph Campanella 等による“汎用オンボード・デマルチプ
レクサ/復調器”では、規則的な周波数グリッドとサイズを大きくしたFFTを
用いることにより、周波数フィルタの配置に関する問題を回避している。その規
則的な周波数グリッドは、多くの無線システムの特性を有しているが、将来的に
は、多くの無線システムが共に同時に動作する場合や新たな無線システムに対し
、これがその状況でないこともあり得る。サイズを大きくしたFFTでは、多く
の無線システムに対し、許容できないくらいの長い遅延を生じる。さらに、それ
が一システムを最適化する状態にした場合には、この配置の問題は不要な制約と
見ることができる。
【0045】 問題は、改良高速畳み込みアルゴリズムを利用する場合、周波数フィルタの中
央ビンをFFTの出力ビンのどれにでも配置できるわけではないということであ
る。制約の数、すなわち、利用できないFFTの出力ビンの個数は、オーバーラ
ップのパーセンテージに依存する。例えば、オーバーラップが50%と選定され
た場合、フィルタの配置は、受容可能なFFTの出力ビンの半分に制約される。
同様に、オーバーラップが25%の場合については、フィルタ配置が受容可能な
FFTの出力ビンの4分の1に制約される。
【0046】 このフィルタ配置の制約は、すべてのビンのそれぞれを中央としてフィルタを
配置することができない(すなわち、チャネルが周波数フィルタの中央ビンのそ
れとは異なるビンの中央に配置されることになる)ため、構成の汎用性(柔軟性
)を制限する。チャネルとフィルタの帯域幅が類似している場合には、非対称な
フィルタリングが行われるという作用が生じ得る場合もあり、かつ、いくらかの
残留周波数変調(some residual frequency modulation)をチャネルが依然とし
て有することになる。これらの副作用は、双方とも追加的な信号処理(すなわち
、計算及び電力消費の追加)によってどうにか解消することができる。
【0047】 FFTのビン間隔についてチャネルの帯域幅が狭い場合には、より強烈な作用
が生じる。この場合には、ある周波数のチャネルが選べなくなり、アルゴリズム
の汎用性が制限される。例えば、動的チャネル割当では、指定された帯域幅を通
じる各チャネルのすべてが利用可能になっていることが必要とされ、繰り返し係
数が低いと、隣接するチャネルないし隣接するチャネルに近いチャネルが同じ送
信機若しくは受信機において要求される事態を生じる。したがって、フィルタ配
置の問題は、改良高速畳み込みアルゴリズムの汎用性を制限する。
【0048】 FFTの受容可能な出力ビン中にフィルタ配置が制約される問題は、汎用性を
低下させ、かつ、上述した副作用を克服するための追加的な処理の必要性を招く
。その問題は、50%のオーバーラップ及び保存の形態による改良高速畳み込み
手法に基づく図4の受信機チャネライザを考察することによって例示することが
できる。入力信号の周波数をFFTの一つのビン
【数1】 に正確にあるように選定する。
【0049】 オーバーラップが50%の場合、各サイクルの偶数も各サイクルの奇数もN FT の点の範囲内に含まれることになる。したがって、FFTの出力435であ
るZ(k)は、FFT430に与えられる連続したブロック間で下記の表1に表
すように変化することになる(ただし、下記の表1では、結果を1に正規化して
ある。)。
【0050】
【表1】
【0051】 FFT430の結果は、その後、切り詰められたkからkNifftまでの
(k→kNifftの)周波数応答の係数を乗じられ、IDFT470に与え
られる。IDFT470の直流ビン(DC bin)は、選択されたビンのうちの中央
と定義されるビンに対応する。例えば、その直流ビンであるIDFT_BIN は、(NIDFT/2)番目のビンと定義することができる(図8に示すよう
に定義することができる。)。また、直流ビンは、他の手法で定義することもで
きる。
【0052】 IDFTの直流ビンは、より大きいFFTの奇数ビンないし偶数ビンの中央で
あるFFT_BINcenterに配置することができる。まず、IDFT_B
INDCをFFTの偶数ビンの中央とし、かつ、簡略化のためにfsig=FF
T_BINcenterとした場合において、IFFTから到来するブロックの
結果を考察する。IDFTからの結果は、表2で説明されている値を有する直流
信号になる(ただし、表2の結果は1に正規化してある。)。
【0053】
【表2】
【0054】 ブロックをオーバーラップさせ、かつ、保存して、時間領域の信号を形成する
場合、結果は、期待通りに、連続的な直流信号で構成されるものとなる。信号の
周波数がIDFTの中央ビンと等しくないとき、例えば、fsig=FFT_B
INcenter+1のときは、結果は、期待通りに、IDFTの一つのビンと
等しい周波数を有する正弦波信号になる(図9参照)。したがって、IDFTの
中央ビンがFFTの偶数ビンに配置されている場合、改良高速畳み込みアルゴリ
ズムは、期待通りに処理を行う。
【0055】 次に、IDFTをFFTの奇数ビンの中央に配置し、かつ、簡略化のためにf sig =FFT_BINcenterとした場合の状況について考察する。ID
FTからの結果は、表3で説明されている値で構成されるものとなる(ただし、
表3の結果も1に正規化してある。)。
【0056】
【表3】
【0057】 ブロックをオーバーラップさせ、かつ、保存して、時間領域の信号を形成する
場合、結果は連続的な直流信号にはならず、方形波が結果として生じる。さらに
、このことは、信号の周波数がIDFTの中央ビンと等しくないとき、例えば、
sig=FFT_BINcenter+1のときについても、例証することが
できる。その結果は、図10に示されており、期待通りのものにはなっていない
。すなわち、その結果は、IDFTの一つのビンの周波数を有する正弦波信号で
はなく、むしろ各境界(each boundary)で位相変調されたかのように見えるも
のとなっている。
【0058】 問題は、オーバーラップ及び保存の処理が行われる場合に、IDFTからの隣
接するブロックが位相の連続性を持たないことによって引き起こされる。同様の
解析は、オーバーラップのあらゆるパーセンテージに当てはめることができる。
例えば、25%のオーバーラップについては、4つのケースのうちの3つのケー
スが位相の連続性に係る問題を呈することになる。したがって、周波数フィルタ
の中央ビンは、FFTアルゴリズムからの4番目毎のビンにしか配置できない。
【0059】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した改良高速畳み込みアルゴリズムを高度化し、アルゴリズム
の汎用性を増大させることを図る。本発明の代表的な実施形態では、チャネライ
ザないしデチャネライザの一連の処理中にブロック補償器(block compensator
)を介在させる。そのブロック補償器は、改良高速畳み込みアルゴリズムに関連
する位相の連続性に係る問題を解消し、それによって制約のない自由なフィルタ
配置を可能にする。これにより、必要とされる計算処理の増加が最小限のみに抑
えられつつ、改良高速畳み込みアルゴリズムの汎用性が増大する。
【0060】 第2の代表的な実施形態では、周波数領域における周波数シフトを時間領域に
おける補償周波数シフト(compensatory frequency shift)と組み合わせること
により、位相の連続性に係る問題を解消する。このアプローチもまた、オーバー
ラップのパーセンテージに拘わらず、位相の連続性を提供する。
【0061】
【発明の実施の形態】
上述した本発明の目的と特徴は、添付図面を参照した以下の好ましい実施の形
態についての説明により、さらに明らかとなる。
【0062】 図11は、本発明の一実施形態による代表的なチャネライザを例示した図であ
る。図11においては、データ・ストリーム1010がη%オーバーラップ・ブ
ロック生成器1020へ入力される。η%オーバーラップ・ブロック生成器10
20による処理は、オーバーラップ率の量、FFTのサイズ及びオーバーラップ
の形態に応じて決定される。ここにいうオーバーラップの形態とは、オーバーラ
ップ/追加又はオーバーラップ/保存である。オーバーラップ/追加の場合、前
記データ・ストリームは、長さNFFT*(1−η)のオーバーラップしない(
重複しない)非オーバーラップ区間に切られると共に、NFFT*ηのゼロを埋
め込まれて信号ブロックを形成する。オーバーラップ及び保存を行う状況の場合
、前記データは、長さNFFTのブロックに切られる。この長さNFFTのブロ
ックは、NFFT*ηの長さによって与えられる、先行する前のブロックと重複
するオーバーラップを有するものにする。
【0063】 それらのブロックは、実数データのみによって構成され、次にマルチプレクサ
1030により、FFT1040へ入力するための複素数信号を形成する個々の
行程数分(a number of different ways)に多重化することができる。マルチプ
レクサによる処理段階は必須ではないが、それがFFTアルゴリズムの効率を向
上させることは、当業者に理解されることである。
【0064】 その後、機能ブロック1040におけるFFTアルゴリズムが成し遂げられる
。機能ブロック1040におけるFFTの構成として様々な形態を採用できるの
は当業者に理解されるところであり、例えば、この種の高速計算に有効な手段で
は、FFTであることから2の累乗によるパイプライン構成(pipeline archite
cture with a power of 2)を用いる。FFT処理の結果では、FFT1040
の出力が正しい順序にはなっていない。このため、ビンの選択及び抽出の機能ブ
ロック1050は、出力シーケンスの順序を入れ替えると共に必要とされるビン
だけを選択することにより、これを補償しなければならない。必要とされるビン
の個数は、フィルタ係数1070の個数によって決まる。ビンの選択及び抽出を
行う機能ブロック1050は、選択されたビンから、FFT出力(すなわち、Z
(k)。ここでZ(k)=A(k)+jB(k)である。)からの2つの実際の
処理結果X(k)及びY(k)を抽出する。
【0065】 その抽出アルゴリズムは、FFTに先立って実行されている多重化の手法に応
じたものとなる。例えば、50%のオーバーラップ及び追加の形態を採用する場
合には、第2番目のシーケンスであるY(n)がNFFT/2分の点を循環され
てメモリに保存される。したがって、正しいX(k)とY(k)を抽出するため
には、次の式を実行する必要がある。
【0066】
【数2】
【0067】 これに対し、25%のオーバーラップの場合については、第2番目のシーケン
スであるY(n)がNFFT/4分の点を循環されてメモリに保存される。した
がって、正しいX(k)とY(k)を抽出するためには、次の式を実行する必要
がある。
【0068】
【数3】
【0069】 これにより、X及びYのブロックは、それらが多重化される時と同じ順序で配
列される。その後、それらのブロックは、乗算器1060によってフィルタ周波
数係数1070と乗算される。係数1070の個数は、FFTの長さに比べて少
なくなるように選択する。次に、逆離散フーリエ変換(逆DFTないしIDFT
)1080が先の乗算の結果に対して成し遂げられる。それは、最終的な処理で
はないので、IDFTのサイズであるNIDFTが2の累乗である必要はない。
【0070】 次に、それらのブロックは、η%オーバーラップ・ブロック結合器1090へ
挿入供給される。結合の処理は、ブロックの%オーバーラップと、オーバーラッ
プ/保存かオーバーラップ/追加のいずれが用いられているかとに応じて定めら
れる。オーバーラップ及び追加とオーバーラップ及び保存のいずれの場合につい
ても、それらのブロックをNIDFTxηに等しい長さ分だけ前のブロックとオ
ーバーラップさせる。オーバーラップ及び追加の場合については、ブロックのオ
ーバーラップ部分を前のブロックの対応するオーバーラップ部分に追加する。一
方、オーバーラップ及び保存の場合については、ブロックのオーバーラップ部分
を単に破棄する。オーバーラップ及び追加とオーバーラップ及び保存の双方の場
合において、ブロックの非オーバーラップ部分に対しては何等の処理も行わない
【0071】 本発明の代表的な実施形態によれば、在来の改良高速畳み込みアルゴリズムに
関連する位相の連続性に係る問題を補償するために、ブロック補償器1035が
設けられる。ブロック補償器1035は、連続するブロックに補償定数(compen
sation constants)を乗じることにより、周波数領域でビンのブロックの位相を
修正する動作を行う。それらの補償定数は、連続する各ブロック間で変更する場
合と変更しない場合とがある。
【0072】 以下の例では、オーバーラップの種々のパーセンテージについてFFTの出力
ブロックの位相を修正するために必要なブロック補償を例示する。下記の表4は
、50%のオーバーラップが用いられている場合に必要な補償に係る各値を例示
したものである。
【0073】
【表4】
【0074】 表4から明らかなように、中央ビンが偶数ビンである場合には、すべてのブロ
ックが1と乗算される。中央ビンが奇数ビンである場合には、連続する各ブロッ
クが1、−1、1、−1、等々と乗算される。したがって、50%のオーバーラ
ップに対して位相の連続性に係る問題を克服するために必要な乗算が極めて容易
である(すなわち、各ブロックをすべて1と乗算するか、あるいは、1と−1を
交互に変更して乗算するかのいずれかとする)ことは、当業者に理解される。
【0075】 下記の表5は、25%のオーバーラップが用いられている場合に実行するブロ
ック補償を例示したものである。
【0076】
【表5】
【0077】 オーバーラップのパーセンテージが25%である場合には、ブロックに乗算さ
れ得る4つの異なる補償シーケンスがある。例えば、係数4(modulus 4)が1
である場合、連続する各ブロックは1の補償定数と乗算される。係数4が2であ
る場合、連続する各ブロックは、1、j(すなわち虚数要素)、−1、−j、1
、j、等々と乗算される。オーバーラップが50%の場合同様、25%のオーバ
ーラップに対して必要な乗算も極めて容易である。
【0078】 下記の表6は、オーバーラップをη%とした一般的なケースを例示したもので
ある。ここで、1/ηは整数である。
【0079】
【表6】
【0080】 図11から明らかなように、補償は、チャネライザ内の様々な設置箇所におい
て実行することができる。しかしながら図11に例示された設置箇所のうちの1
つの設置箇所だけを選択する。その設置箇所としては、計算処理が最も少なくて
済む地点を選択するのが好ましい。したがって、最良の設置箇所は、FFT10
40以降(FFT1040の後段)の設置箇所である。ブロック補償器は、FF
T1040以前(FFT1040の前段)に設置してもよいが、FFT1040
前段の大きなブロック・サイズにより、その利益は少なくなる。
【0081】 図12は、本発明の第2の実施形態によるチャネライザに適用した改良高速畳
み込みアルゴリズムを例示した図である。図12において、データ・ストリーム
1010は、η%オーバーラップ・ブロック生成器1020、マルチプレクサ1
030、FFT1040、ビン選択の機能ブロック1050及び乗算器1060
により、図11を参照して説明したのと同様の手順で処理される。しかし、本実
施形態によれば、乗算器1060からの乗算後のビンが周波数シフタ(frequenc
y shifter)1110へ入力される。周波数シフタ1110では、ブロックが周
波数領域において周波数移動(frequency translate)される。その周波数移動
は、データ・ビンのブロックをFFT_BINcenterMOD 1/ηで与
えられる量の単位で循環的にローテーションすることによって実行する。図13
は、2つのデータ・ビン単位でデータのブロックを循環的にローテーションする
プロセスを例示した図である。前記のように、循環ローテーションの量は、一般
【数4】 で与えられる。
【0082】 そして、η%オーバーラップ・ブロック結合器1090のオーバーラップ/保
存ないしオーバーラップ/追加の処理の後に、周波数領域における循環シフトに
よって生じる周波数オフセットを除去ないし部分的に除去するため、時間領域に
おける補償周波数が必要となる。この周波数補償は、図12中の周波数補償器1
120によって実行される。当業者に理解されるように、時間領域での周波数補
償は、図14に例示したような複素数乗算器を用いて実行することができる。周
波数領域における循環シフトで生じた周波数オフセットを時間領域での周波数補
償によって補償すべき通常のケースでは、周波数移動として
【数5】 の周波数との乗算が必要になる。
【0083】 この実施形態による乗算の処理が上述した第1実施形態におけるものほどは容
易でないことは明らかである。しかし、複素数乗算器は、既に構成の一部である
ものとしてよく、したがって、追加の計算処理コストは何等必要とされない。
【0084】 上述した実施形態はチャネライザを参照して説明したが、本発明がデチャネラ
イザに対して同様にして有効に適合することは、当業者に理解されることである
【0085】 本発明の効果として、改良高速畳み込みアルゴリズムでは、FFTのどの出力
ビンを中央としてでも周波数フィルタ係数を配置することが可能になる。在来の
改良高速畳み込みアルゴリズムに関してフィルタ配置の制約を除去することは、
構成の柔軟性(汎用性)を増大させると共に、そうしなければ生じることになる
副作用を補償するための信号処理の追加を防止する。本発明は、必要とされる計
算処理の増加を最小限のみに抑えつつ、改良高速畳み込みアルゴリズムの汎用性
を増大させる。このアルゴリズムは、ある程度の数以上のチャネルが任意の一時
点で活動状態になる多種多様な規格をサポートしようとする無線通信システムで
のデジタル・チャネライゼーションとデジタル・デチャネライゼーションに対し
、極めて好適な手法である。
【0086】 本発明の原理、好ましい実施形態及び処理の形態について、上に説明をした。
しかし、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものとして解釈される
べきものではない。すなわち、上述した実施形態は、制約的な事項ではなくむし
ろ例示的な事項とみなすべきものであり、かつ、特許請求の範囲によって規定さ
れたような本発明の範囲から逸れることなく当業者によれば上述した実施形態に
変形を加え得ることが認識されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 在来型の送信機と受信機を例示した図である。
【図2】 在来型のIQ復調デジタル受信機(IQ-demodulating digital re
ceiver)を例示した図である。
【図3】 在来型の間引きフィルタ・バンクを例示した図である。
【図4】 チャネライザに適用した改良高速畳み込みアルゴリズムを例示し
た図である。
【図5】 チャネライザに適用した改良高速畳み込みアルゴリズムを例示し
た図である。
【図6】 η%オーバーラップ・ブロック生成器を例示した図である。
【図7】 η%オーバーラップ・ブロック結合器を例示した図である。
【図8】 IDFTの直流ビンが選択されたFFTビンのうちのNIDFT /2番目のビンである場合の当該直流ビンを例示した図である。
【図9】 IDFTの中央ビンをFFTの偶数ビンに配置したときの結果を
例示した図である。
【図10】 IDFTの中央ビンをFFTの奇数ビンに配置したときの結果
を例示した図である。
【図11】 本発明の一側面に基づくチャネライザに適用した改良高速畳み
込みアルゴリズムを例示した図である。
【図12】 本発明の第2の側面に基づくチャネライザに適用した改良高速
畳み込みアルゴリズムを例示した図である。
【図13】 本発明の周波数ローテーションの動作を例示した図である。
【図14】 本発明の周波数補償の動作を例示した図である。
【符号の説明】
1010 データ・ストリーム 1020 η%オーバーラップ・ブロック生成器 1030 MUX(マルチプレクサ) 1035 ブロック補償器 1040 Nfftの点のFFT 1050 ビン選択 1060 乗算器 1070 Nfiltの点の周波数応答 1080 NIDFTの点のIDFT 1090 η%オーバーラップ・ブロック結合器 1110 周波数領域でのブロック周波数シフトのローテーション 1120 周波数領域でのブロック周波数シフトのローテーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズムを
    高度化するためのシステムであって、 受信されたデータ・ストリームをブロックに変換するη%オーバーラップ・ブ
    ロック生成器と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを形成
    する手段と、 ビンを選択しかつ抽出する手段と、 選択されたビンを周波数フィルタ係数と乗算する乗算器と、 NIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行する手段と、 η%オーバーラップ・ブロック結合器と、 前記チャネライザにおけるデータを補償定数によって乗算するブロック補償器
    と を有するシステム。
  2. 【請求項2】 前記マルチプレクサ、前記選択しかつ抽出する手段、前記乗
    算器及び前記NIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行する手段のうちの一つ
    の直後に、前記ブロック補償器が設置されている、請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記ブロック補償器が、前記周波数フィルタ係数を前記補償
    定数によって乗算する、請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記補償定数の値が、前記η%オーバーラップ・ブロック生
    成器のオーバーラップのパーセンテージに応じて定められる、請求項1記載のシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記値が、定義される中央ビンに応じて定められる、請求項
    4記載のシステム。
  6. 【請求項6】 チャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズムを
    高度化するための方法であって、 受信されたデータ・ストリームをη%オーバーラップ・ブロック生成器により
    処理してデータのブロックを形成する過程と、 データのブロックを、NDFTの点の離散フーリエ変換を用いて処理してビン
    を形成する過程と、 前記NDFTの点の離散フーリエ変換から出力されたビンを選択しかつ抽出す
    る過程と、 選択しかつ抽出したビンを周波数フィルタ係数と乗算してデータの点を形成す
    る過程と、 前記データの点に対してNIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行する過程
    と、 前記NIDFTの点の逆離散フーリエ変換からの出力をη%オーバーラップ・
    ブロック結合器により処理してデジタル・データ・ストリームを形成する過程と
    、 前記チャネライザにおける特定のデータを補償定数と乗算する過程と を有する方法。
  7. 【請求項7】 前記補償定数の値を、前記η%オーバーラップ・ブロック生
    成器により用いられるオーバーラップのパーセンテージに応じて定める、請求項
    6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記値を、定義される中央ビンに応じて定める、請求項7記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記特定のデータが、前記データのブロック、前記選択しか
    つ抽出する過程の出力、前記周波数フィルタ係数、前記データの点、又は前記デ
    ジタル・データ・ストリームである、請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 チャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズム
    を高度化するためのシステムであって、 受信されたデータ・ストリームをブロックに変換するη%オーバーラップ・ブ
    ロック生成器と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを形成
    する手段と、 ビンを選択しかつ抽出する手段と、 選択されかつ抽出されたビンを周波数フィルタ係数と乗算すると共に、乗算さ
    れたビンを出力する乗算器と、 前記乗算されたビンを周波数領域で周波数シフトする手段と、 前記周波数シフトしたビンに対してNIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実
    行すると共に、結果を出力する手段と、 前記結果に対してオーバーラップ/保存又はオーバーラップ/追加の処理を実
    行するη%オーバーラップ・ブロック結合器と、 前記η%オーバーラップ・ブロック結合器の出力を時間領域で周波数シフトす
    る手段と を有するシステム。
  11. 【請求項11】 前記周波数領域での周波数シフトをする手段が、前記乗算
    されたビンの循環的なローテーションを実行する循環ローテータである、請求項
    10記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記循環的なローテーションの値が、前記η%オーバーラ
    ップ・ブロック生成器のオーバーラップ率に応じて定められる、請求項11記載
    のシステム。
  13. 【請求項13】 前記値が、定義される中央ビンに応じて定められる、請求
    項12記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記時間領域での周波数シフトをする手段が、周波数移動
    を実行する複素数乗算器である、請求項12記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記周波数移動の値が、前記循環的なローテーションの値
    に等しい値と、前記循環的なローテーションの値と逆方向の値である、請求項1
    4記載のシステム。
  16. 【請求項16】 チャネライザにおけるブロックの位相の連続性を高度化す
    るための方法であって、 受信されたデータ・ストリームを、η%オーバーラップ・ブロック生成器を用
    いて変換してブロックを形成する過程と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを形成
    する過程と、 ビンの範囲を選択する過程と、 選択したビンを周波数フィルタ係数と乗算してデータの点を形成する過程と、 前記データの点を周波数領域で周波数シフトする過程と、 前記ローテーションされたデータの点に対してNIDFTの点の逆離散フーリ
    エ変換を実行する過程と、 前記NIDFTの点の逆離散フーリエ変換から出力されたデータを、η%オー
    バーラップ・ブロック結合器を用いて処理してデジタル・データ・ストリームを
    形成する過程と、 前記η%オーバーラップ・ブロック結合器から出力された前記デジタル・デー
    タ・ストリームを時間領域で周波数シフトする過程と を有する方法。
  17. 【請求項17】 前記周波数領域での周波数シフトをする過程を、前記デー
    タの点を循環的にローテーションすることによって成し遂げる、請求項16記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記循環的なローテーションの値を、前記η%オーバーラ
    ップ・ブロック生成器のオーバーラップ率に応じて定める、請求項17記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記循環的なローテーションの値を、定義される中央ビン
    に応じて定める、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 時間領域での周波数移動をする過程を、複素数の乗算によ
    って成し遂げる、請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記複素数の乗算の値が、前記循環的なローテーションの
    値に等しい値と、前記循環的なローテーションの値と逆方向の値である、請求項
    20記載の方法。
  22. 【請求項22】 デチャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズ
    ムを高度化するためのシステムであって、 データ・ストリームをブロックに変換するη%オーバーラップ・ブロック生成
    器と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行する手段と、 ビンを周波数フィルタ係数と乗算する乗算器と、 乗算されたビンをNIDFTの点の逆離散フーリエ変換に挿入する手段と、 NIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行する手段と、 η%オーバーラップ・ブロック結合器と、 前記デチャネライザにおけるデータを補償定数によって乗算するブロック補償
    器と を有するシステム。
  23. 【請求項23】 前記η%オーバーラップ・ブロック生成器、前記NDFT の点の離散フーリエ変換を実行する手段、前記乗算器及び前記NIDFTの点の
    逆離散フーリエ変換を実行する手段のうちの一つの直後に、前記ブロック補償器
    が設置されている、請求項22記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記ブロック補償器が、前記周波数フィルタ係数を前記補
    償定数と乗算する、請求項22記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記補償定数の値が、前記η%オーバーラップ・ブロック
    生成器のオーバーラップのパーセンテージに応じて定められる、請求項22記載
    のシステム。
  26. 【請求項26】 前記値が、定義される中央ビンに応じて定められる、請求
    項25記載のシステム。
  27. 【請求項27】 デチャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズ
    ムを高度化するための方法であって、 データ・ストリームをη%オーバーラップ・ブロック生成器により処理してブ
    ロックを生成する過程と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを生成
    する過程と、 前記ビンを周波数フィルタ係数によって乗算する過程と、 前記乗算したビンをNIDFTの点の逆離散フーリエ変換ユニットに挿入する
    過程と、 NIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行する過程と、 前記NIDFTの点の逆離散フーリエ変換の出力を、η%オーバーラップ・ブ
    ロック結合器を用いて処理する過程とを有すると共に、 前記デチャネライザにおけるデータを補償定数と乗算する過程を有する、方法
  28. 【請求項28】 前記補償定数の値を、前記η%オーバーラップ・ブロック
    生成器により用いられるオーバーラップのパーセンテージに応じて定める、請求
    項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記値を、定義される中央ビンに応じて定める、請求項2
    8記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記データが、前記ブロック、前記ビン、前記周波数フィ
    ルタ係数、前記乗算したビン、又は前記出力である、請求項27記載の方法。
  31. 【請求項31】 デチャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズ
    ムを高度化するためのシステムであって、 時間領域でデータ・ストリームを周波数シフトする手段と、 周波数シフトされたデータ・ストリームをブロックに変換するη%オーバーラ
    ップ・ブロック生成器と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを形成
    する手段と、 周波数領域で前記ビンを周波数シフトする手段と、 前記周波数シフトしたビンを周波数フィルタ係数と乗算する乗算器と、 前記乗算したビンに対してNIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行すると
    共に、結果を出力する手段と、 前記結果に対してオーバーラップ/保存又はオーバーラップ/追加の処理を実
    行するη%オーバーラップ・ブロック結合器と を有するシステム。
  32. 【請求項32】 前記周波数領域での周波数シフトをする手段が、前記乗算
    したビンに対して循環的なローテーションを実行する循環ローテータである、請
    求項31記載のシステム。
  33. 【請求項33】 前記循環的なローテーションの値が、前記η%オーバーラ
    ップ・ブロック生成器のオーバーラップのパーセンテージに応じて定められる、
    請求項32記載のシステム。
  34. 【請求項34】 前記値が、定義される中央ビンに応じて定められる、請求
    項33記載のシステム。
  35. 【請求項35】 複素数乗算器が周波数移動の処理を実行する、請求項33
    記載のシステム。
  36. 【請求項36】 前記周波数移動の値が、前記循環的なローテーションの値
    に等しい値と、前記循環的なローテーションの値と逆方向の値である、請求項3
    5記載のシステム。
  37. 【請求項37】 デチャネライザに適用される改良高速畳み込みアルゴリズ
    ムを高度化するための方法であって、 時間領域でデジタル・データ・ストリームを周波数シフトする過程と、 周波数シフトしたデータ・ストリームをブロックに変換する過程と、 前記ブロックに対してNDFTの点の離散フーリエ変換を実行してビンを形成
    する過程と、 周波数領域で前記ビンを周波数シフトする過程と、 前記周波数シフトしたビンを周波数フィルタ係数と乗算する過程と、 前記乗算したビンに対してNIDFTの点の逆離散フーリエ変換を実行すると
    共に、結果を出力する過程と、 前記結果に対してオーバーラップ/保存又はオーバーラップ/追加の処理を実
    行する過程と を有する方法。
  38. 【請求項38】 前記周波数領域での周波数シフトをする過程を、前記乗算
    したビンを循環的にローテーションすることによって成し遂げる、請求項37記
    載の方法。
  39. 【請求項39】 前記循環的なローテーションの値を、前記η%オーバーラ
    ップ・ブロック生成器のオーバーラップのパーセンテージに応じて定める、請求
    項38記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記値を、定義される中央ビンに応じて定める、請求項3
    9記載の方法。
  41. 【請求項41】 時間領域での周波数移動の過程を、周波数ローテーション
    の処理によって成し遂げる、請求項39記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記周波数移動の値が、前記循環的なローテーションの値
    に等しい値と、前記循環的なローテーションの値と逆方向の値である、請求項4
    1記載の方法。
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