JP2002524282A - 自己粘着性研摩および/またはつや出しシートを一時的に固定するための支持体 - Google Patents

自己粘着性研摩および/またはつや出しシートを一時的に固定するための支持体

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JP2002524282A
JP2002524282A JP2000568643A JP2000568643A JP2002524282A JP 2002524282 A JP2002524282 A JP 2002524282A JP 2000568643 A JP2000568643 A JP 2000568643A JP 2000568643 A JP2000568643 A JP 2000568643A JP 2002524282 A JP2002524282 A JP 2002524282A
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モルテン ジー ダムガールド
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ストルエルス アクティーゼルスカブ
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    • B24D9/00Wheels or drums supporting in exchangeable arrangement a layer of flexible abrasive material, e.g. sandpaper
    • B24D9/08Circular back-plates for carrying flexible material
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    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D11/00Constructional features of flexible abrasive materials; Special features in the manufacture of such materials
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、接着層(3)を備えた自己粘着性研摩および/またはつや出しシート(2)を一時的に固定する支持体(4〜7)に関する。支持体(4〜7)はシート(2)を受け入れる表面を備え、該表面は、シート(2)と支持体(4〜7)との間に生じる接着力が、支持体(4〜7)の表面に関して変化するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、接着層を備えた自己粘着性研摩および/またはつや出しシート (self-sticking abrasive and/or polishing sheet)を一時的に固定するため
の支持体に関する。本発明の支持体は、自己粘着性シートを貼着することができ
る支持面を有する。
【0002】 (背景技術) 物質組織学(materialography)(物質、例えば、金属の研究、金属組織学)
の技術分野では、試料の種々の分析を行う前に、試料の研摩、および/または、
つや出しを行うことは一般的手法である。殆どの分析について、分析すべき試料
の表面をできる限り滑らかにすることは極めて重要である。
【0003】 従って、例えば、種々の砥粒粒度をもつ研摩シートに関し、多数の研摩および
つや出し手段が使用されている。物質組織学的試料の処理は、通常、比較的大き
い粒度をもつ研摩シートを用いてスタートし、最終的には、非常に小さい粒度を
もつ研摩シートおよび/またはつや出し布を用いて終了する。この過程は、徐々
に粒度が小さくなる異なる手段を用いる多数の処理段階を含む。従って、研摩お
よび/またはつや出しシートの変更はできる限り簡単かつ容易に行えることが極
めて重要である。また、完全に使い切っていない研摩、および/または、つや出
しシートの再使用が容易に行えることも望まれている。
【0004】 研摩および/またはつや出しの技術分野では、試料を処理するための前面を備
え、かつ、研摩および/またはつや出し過程で研摩およびつや出し装置の回転お
よび/または移動可能な当接部材にシートを一時的に固定する接着剤の層を裏面
に有する研摩またはつや出しシートを使用することは知られている。 これらの自己粘着性研摩および/またはつや出しシートはまた、物質組織学的
試料の作製にも広く使用されており、この場合には、シートは研摩およびつや出
し装置の、通常は回転可能な当接部材に直接接着される。 しかしながら、一般的に使用されるシートと一般的な研摩およびつや出し装置
の通常の当接部材との間の接着力はかなり強く、従って、シートの除去は非常に
煩わしいことが普通である。このため、除去中にシートに皺(しわ)が生じたり
引き裂かれたりすることは極く普通のことであり、従って、さもなくば望まれる
、シートが完全に使い切られていない場合のシートの再使用には全く適さないも
のとなってしまう。
【0005】 欧州特許第EP 2 750 354号には、研摩および/またはつや出し機の回転当接部
材が開示されている。当接部材は、研摩またはつや出しシートに対面する側に、
当接部材自体のプラッタ(platter)に使用される材料より柔らかい材料からな
るコーティングを有している。コーティングに適した材料の一例として、ポリテ
トラフルオロエチレン(登録商標:テフロン、Teflon)がある。このコーティン
グは、使用済みまたは不具合に取り付けられた研摩またはつや出しシートの当接
部材からの除去を容易にする。
【0006】 かくして、欧州特許第EP 2 750 354号は、剥離材料からなる表面を用いること
により接着力を低下させる方法を教示している。しかしながら、接着力が小さく
なり過ぎると、使用中にシートが変位してしまい、このため、試料および機械に
大きい損傷を与えたり、作業者に怪我をさせることもある。 従って、一般的に使用される自己粘着性研摩またはつや出しシートを可動当接
部材に確実に固定できると同時に、シートの使用後には、完全に使い切られてい
ないシートに損傷を与えない態様でシートを容易に除去できるようにするという
明らかに二律背反的な目的を満たす課題を解決することが要望されている。
【0007】 (発明の開示) 上記目的は、自己粘着性研摩またはつや出しシートが支持面に貼着されたとき
に、シートと支持面との間に生じる接着力が支持体の表面に関して変化するとい
う特性を有する本発明の支持体により達成される。 本発明による支持体は、特許請求の範囲の記載において定められている。本発
明はまた、自己粘着性研摩またはつや出しシート(該シートも特許請求の範囲の
記載において定められている)と組み合わせられる支持体に関する。
【0008】 本願明細書で使用される用語「支持体」は、当接部材の一体部分、または当接
部材上に置かれる(場合によっては当接部材上に一時的に置かれる)アダプタを
いう。
【0009】 支持体は、自己粘着性研摩またはつや出しシートを接着できる全体として平ら
な支持面領域を有している。用語「全体として平らな支持面」とは、自己粘着性
研摩またはつや出しシートが表面に接着することを妨げることがなく、つや出し
または研摩過程において支持体を含む当接部材の使用中にシートを接着状態に維
持できる小さい突出部またはキャビティのような小さい凹凸を含む表面を意味す
る。 支持面は外周部により定められ、この外周部は、通常、支持体の外側領域につ
いての境界線であり、外側領域は前記支持面に対して傾斜している。 自己粘着性研摩またはつや出しシート(「研削シート」とも呼ばれる)は、研
摩またはつや出し層を備えた第1面(前面)と、接着剤により全体または一部が
覆われた第2面(後面)と備えた任意の慣用形式のシートで形成できる。
【0010】 本発明は、研摩シートの一部のみを可動支持体に強く接着するだけで、確実な
固定を確保できるという驚くべき認識に基いている。強い接着力を呈する接触領
域を小さくすると、シートの除去の容易性が大幅に向上される。しかしながら、
前記接触領域の一部のみが維持されるとはいえ、使用中にシートを固定状態に維
持できる驚異的に大きい能力が保持される。 この優れた効果の少なくとも一部は、次のような事実、すなわち、使用中にシ
ートが変位することを防止する力はシートの平面に対して平行な方向に作用する
のに対して、シートを除去するときに当接部材に対してシートを維持する力は前
記平面に対して実質的に垂直であるという事実によると考えられる。驚くべきこ
とに、2つの力は強い接着力を呈する接触領域のサイズに基いて定まること、す
なわち、強い接着力を呈する接触領域が小さくなると、シートを除去するのに要
する力の方が、使用中にシートを変位させるのに要する力よりもかなり小さくな
ることが判明している。
【0011】 かくして、本発明によれば、可動当接部材からの研摩および/またはつや出し
シートの除去および再使用を容易にすると同時に、他の全ての特性すなわち、使
用中の安全性および研摩および/またはつや出し加工の品質を実質的に維持する
という目的に合致できる。基本的な発明によれば、これは、シートの縁部から中
央部にかけて力が変化するような態様で、シートと当接部材との間の接着力を工
夫することにより達成される。また、本発明による支持体と組み合わせて、あら
ゆる慣用研摩および/またはつや出しシートを使用できるという点でも優れてい
る。
【0012】 本発明の支持体の支持面は、大体において、任意の形状、例えば正方形、三角
形または円形にすることができるが、物質組織学の分野で使用される殆どの研摩
および/またはつや出し装置は回転可能な円形当接部材を有しており、従って、
本発明による支持体の支持面は円形であるのが極めて好ましい。従って、接着力
は、円形支持面の半径方向に変化するのが好ましい。ここで、用語「半径方向」
とは、支持面の中央部から周辺部に向かう方向をいう。 本発明による支持体の支持面は、異なる表面張力をもつ少なくとも2つの副領
域を有し、これにより、副領域と支持面上に貼着された研摩および/またはつや
出しシートとの間の接着力は互いに異なるものとなる。
【0013】 支持面の「副領域」とは、任意のサイズおよび形状を有する支持面のセグメン
トまたはゾーンを意味する。支持面は、例えば、多数の別個のゾーンを含み、こ
れらの各ゾーンは互いに異なる表面張力を有している。他の実施形態では、支持
面は、互いに離れて配置された多数の別個ゾーンと、これらの全ての別個ゾーン
を包囲するベースゾーンとで構成でき、この場合、別個ゾーンは、ベースゾーン
の表面張力とは異なる表面張力を有している。更に別の実施形態では、表面張力
は支持面の全体に亘って変化させることができる。
【0014】 本発明によれば、強い接着力(すなわち、比較的大きい表面張力)を呈する支
持面のゾーン(単一または複数)並びに弱い接着力(すなわち、比較的小さい表
面張力)を呈するゾーン(単一または複数)は、支持体の中央部から見て本質的
に均一に分布され、好ましくは、例えば中央部からあらゆる半径方向に向かって
延びた対称的なパターンで分布される。 本発明の好ましい実施形態によれば、表面張力は、中央ゾーンに比べて縁部に
沿うゾーンの方が小さく、これにより、研摩および/またはつや出し手段を除去
するときに、該手段の縁部の確実な把持が容易に行える。
【0015】 しかしながら、多くのつや出し手段(例えば織物ベースのつや出し手段)は、
つや出し工程中に任意に使用する潤滑剤により収縮する。このような収縮するつ
や出し手段は、支持体から盛り上がって、処理された試料およびつや出し手段自
体に大きな損傷を与えることがある。 驚くべきことに、縁部(単一または複数)に沿っておよび/または少なくとも
縁部(単一または複数)の近傍に、強い接着力を呈するゾーンを設けることによ
り、収縮により引き起こされる上記盛り上がりを実質的になくすことができる。
【0016】 従って、本発明の特に好ましい実施形態では、シートの中央部に向かう副領域
またはゾーンの表面張力に比べて、シートの縁部(単一または複数)および/ま
たは縁部(単一または複数)の近傍に沿う1つ以上のゾーンの方が大きい表面張
力を有している。 縁部(単一または複数)に沿う比較的大きい表面張力をもつゾーンの幅は、支
持体の全体的サイズとは殆ど無関係に、約5〜25mm、好ましくは約10〜2
0mmが特に好都合であることが証明されている。
【0017】 また、本発明は、一般的な自己粘着性シートと対応する当接部材との間の接着
力は、接着剤の材料自体、シートと当接部材との間の接触領域のサイズ、および
当接部材の表面を形成する材料の表面張力に基いて定まるという認識に基いてい
る。 本発明の特に好ましい実施形態によれば、支持体の表面の表面張力は、本発明
に従って変化する接着力が得られるように工夫されている。 これは、本発明によれば、種々の材料を用いることにより、および/または別
々のゾーンまたは副領域の表面材料を種々の態様で処理することにより行われ、
これにより適当な表面張力を呈する種々のゾーンが作られ、従って、研摩および
/またはつや出しシートが安全に固定され同時に比較的容易に除去されかつ交換
される支持体が提供される。
【0018】 強い接着力を呈するゾーン(単一または複数)については、小さい接着力を呈
するゾーン(単一または複数)の表面張力に比べて比較的大きい表面張力、例え
ば、約36ダイン/cm、より好ましくは38〜60ダイン/cm、更に好まし
くは42〜50ダイン/cmの表面張力をもつ1つ以上の材料を使用するのが好
ましい。 強い接着力を呈するゾーン(単一または複数)で使用するのに適した好ましい
材料の例として、エポキシ、セルロースベースポリマー、ポリアミド(ナイロン
、Nylon:登録商標)、ポリエステル、ポリカーボネート、レソルシノール、フ
ェノールベースポリマー、ユリアホルムアルデヒドおよび/またはこれらのコポ
リマーの混合物がある。特に好ましいのは、エポキシベースラッカーを使用する
ことである。
【0019】 強い接着力を呈する上記ゾーン(単一または複数)に比べて小さい接着力を呈
するゾーン(単一または複数)については、同じ実施形態で強い接着力を呈する
ゾーン(単一または複数)の表面張力に比べて比較的小さい表面張力、例えば約
40ダイン/cm以下であるが約20ダイン/cm以上、より好ましくは40〜
32ダイン/cm、更に好ましくは38〜34ダイン/cmの表面張力をもつ1
つ以上の材料を使用するのが好ましい。 小さい接着力を呈するゾーン(単一または複数)で使用するのに適した好まし
い材料の例として、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム、ポリ
スチレン、ポリ酢酸ビニル、シリコンベースポリマー、ポリテトラフルオロエチ
レン(テフロン、Teflon:登録商標)および/またはこれらの混合物またはコポ
リマーをベースとするラッカーがある。特に好ましいのは、ポリウレタンをベー
スとするラッカーを使用することである。
【0020】 上記のように、例えばベース層の別個の副領域をラッカーで覆うことにより、
ベース層上に或る材料を塗布することにより所定のゾーンを得ることができる。
しかしながら、このようにすると、ベース層の表面に対して多数の突出部が形成
される。 驚くべきことに、このような突出部および/または同様な対応キャビティが形
成されかつ組織化されると、シートの取付け中の空気の逃散および/またはシー
トの除去中の空気の進入が可能になり、従って、シートの取付けおよび除去が一
層容易になる。 従って、本発明の特に好ましい実施形態は、シートの取付け中の空気の逃散お
よび/またはシートの除去中の空気の進入を可能にする態様で多数の突出部およ
び/またはキャビティを形成することである。
【0021】 例えば、突出部が別個の副領域であり、これらの副領域の間に、当接部材の縁
部に通じる多数のチャンネルが形成される場合、および/または任意に形成され
たキャビティ自体がこのようなチャンネルを形成する場合には、この形式の空気
効果は種々の態様で得ることができる。 この構成は、シートの取付け中に、シートと当接部材との間に気泡が形成され
ることを防止できる点で更なる長所が得られる。このような気泡の形成は、シー
トの表面を不均一にし、従って試料が不均一に処理されてしまうため極めて好ま
しくないものである。
【0022】 本来的に、突出部が高過ぎたり、キャビティが深過ぎたりしても、試料の処理
が不均一になる。一方、レベルの差が小さ過ぎると大きい効果が得られない。本
発明によれば、平均最高スポットと平均最低スポットとのレベル差は、好ましく
は約3μm〜200μmの間、より好ましくは5μm〜150μmの間、更に好
ましくは10μm〜50μmの間である。 また、突出部および/またはキャビティの間隔が大き過ぎると、大きい効果が
得られない。もちろん、このことは、突出部および/またはキャビティの間隔が
小さ過ぎてもいえることである。
【0023】 例えば突出部がベース層よりも小さい表面張力をもつ材料で形成される場合に
は、本発明によれば、突出部の中心間距離を、強い接着力を呈するゾーンで約1
〜3mm、好ましくは約2mm、弱い接着力を呈するゾーンで約1〜3mm、好
ましくは約2mmにすると特に有効であることが証明されている。 本発明によれば、一般に、強い接着力を呈するゾーンでは1cm2当たり約1
0〜160個、より詳しくは約40〜60個の突出部および/またはキャビティ
を設け、弱い接着力を呈するゾーンでは1cm2当たり約10〜100個、より
詳しくは約40〜60個の突出部および/またはキャビティを設けるのが好まし
い。
【0024】 本発明によれば、一般に、突出部および/またはキャビティは、支持面の約1
0〜90%、より好ましくは約40〜60%を覆うのが好ましい。 突出部/キャビティの表面張力特性とベース層の表面張力特性とが反転される
場合には、種々のゾーンに所定の接着力を付与するために、領域のサイズに関す
る寸法も反転される。 例えば、表面に材料を付加して突出部を形成することにより、材料を除去して
キャビティを形成することにより、および/または材料を変位させることにより
突出部および/またはキャビティを形成する等の任意の手段により、表面の高さ
レベルに所定の差を形成することができる。
【0025】 支持体の突出部は、前述のように、支持体の表面上に直接配置されるエポキシ
ラッカー等により形成するのが好ましい。ラッカーは、シルクスクリーニングお
よび/またはセリグラフィ等の特に好ましい方法を含む任意の手段を用いて支持
体の表面に塗布できる。これらの方法は、突出部の正確な位置決め、サイジング
およびシェーピングができる点で特に優れていることが証明されている。 キャビティは、エッチング、腐食、スタンピング、プレス加工、金型成形、バ
ーニング等により形成するのが好ましい。
【0026】 また、突出部および/またはキャビティの形状が上記空気効果に影響を与える
ことが判明している。突出部の場合には、実質的に円形、正方形、六角形および
/またはこれらの形状の部分パターンまたは組合せが好ましい。これらの形状は
優れた空気効果を与え、および/または成形に特に有効であることが判明してい
る。本発明によれば、正方形および/または特に六角形の突出部を設けるのが最
も好ましい。なぜならば、これらの形状は、このような突出部の均一パターンの
創成を容易にし、また、突出部間に均一な空気チャンネルを形成するからである
。また、これにより最高の空気効果が得られると考えられる。
【0027】 本発明の他の好ましい実施形態によれば、突出部および/またはキャビティは
ラスタ画像(raster image)の一部を形成する。驚くべきことに、上記長所を損
なうことなく支持体上にラスタ画像を形成するための突出部および/またはキャ
ビティを使用でき、従って、製品に仕様および/またはロゴがマーキングされる
という問題を、製品に影響を与えることなく解決できることが判明している。 また、表面張力に工夫を加えて本発明による支持体の表面に、任意の小さいレ
ベル差、より詳しくは上記特別な突出部および/またはキャビティを設けること
により、支持面と平行なあらゆる方向の、支持体と貼着される自己粘着性研摩お
よび/またはつや出しシートとの間の摩擦力が少なくとも部分的に増強され、こ
れにより、表面張力の低下により接着力が大きく低下する場合でも、使用中のシ
ートの固定に寄与できると考えられる。
【0028】 本発明はまた、外周部により形成される領域を備えた全体として平らな支持面
を有し、該支持面が異なる表面張力をもつ副領域を備えており、このため、それ
ぞれの支持面の副領域と研摩および/またはつや出しシートとの間の接着層が前
記それぞれの副領域において互いに異なっている自己粘着性研摩および/または
つや出しシートをと組み合わされる上記支持体に関する。 本発明の支持体は研摩および/またはつや出し装置の可動当接部材の一体部分
として構成でき、この場合には、当接部材の研摩および/またはつや出しシート
の自己粘着性裏面に対面する表面層を含む装置の一部を構成する。従って、本発
明はまた、本発明によるシートの裏面に対面する支持面を備えた、研摩および/
またはつや出しシートの可動当接部材を有するつや出しおよび/または研摩装置
にも関する。
【0029】 しかしながら、研摩および/またはつや出し装置は、一般に非常に高価で長い
寿命サイクルを有している。従って、本願明細書の冒頭で述べた欠点を解消する
には、既存の研摩および/またはつや出し装置を修正する方法を見出す必要があ
る。 従って、本発明はまた、既存の装置に取り付けるアダプタに関し、従って、従
来技術の装置の上記欠点を解消しかつ本発明による上記長所を得ることができる
【0030】 物質組織学的試料を処理するのに、一般に、2つの形式の研摩および/または
つや出し装置がある。1つの形式の装置は、主として、前述の自己粘着性シート
を用いて作業するもので、他の形式の装置は、強磁性材料を備えた特殊な研摩お
よび/またはつや出しシートを固定するための磁気を使用するものである。 両形式の装置とも、通常の自己粘着性研摩および/またはつや出しシートを使
用する場合には本願明細書の冒頭で述べたような欠点を有している。本発明によ
れば、あらゆる従来技術の装置の既存の可動当接部材に取り付けられるアダプタ
を構成できる。
【0031】 磁気を使用しない従来技術の装置を改造するため、本発明による支持体は、自
己粘着性研摩および/またはつや出しシートに対面する第1支持面を備えた薄い
ベース層の形態をなすアダプタにより構成され、シートの第1面は本発明による
自己粘着性研摩またはつや出しシートに対する改良された接着力を有し、かつ前
述のように従来技術の当接部材の表面に対面する第2面を備えている。
【0032】 第2面には、アダプタを当接部材に固定する手段を設けるのが好ましい。この
ような固定手段は、使用中にアダプタを当接部材に固定できる任意の接着材料か
らなる接着層で形成できる。アダプタには、他の種類の研摩および/またはつや
出しシートを使用するか、当接部材を完全に取り換えるか等の種々の理由のため
に望まれるアダプタの除去を可能にし、および/または、それを容易にする接着
材料を設けることができる。このような接着剤として、着脱可能なアクリルベー
ス接着剤がある。 一時的に固定するためのアダプタと当接部材との間の接着力は、25mm当た
り約10〜15N以下でかつ約2N以上であるのが好ましく、より好ましくは2
5mm当たり約5〜10Nである。
【0033】 本発明のアダプタの他の実施形態によれば、アダプタが当接部材に永久的に接
着されることが好ましい。これは、シリコンベースの反応性接着剤を用いて行う
のが好ましい。 比較的永久的に固定するためのアダプタと当接部材との間の接着力は、好まし
くは、25mm当たり少なくとも約10〜15N、より好ましくは約20〜50
Nである。 アダプタの第2側の接着層には、形式の如何に係わらず、従来技術の研摩およ
び/またはつや出し装置の当接部材上にアダプタを取り付ける前に、使用者によ
り除去される剥離ライナを設けるのが好ましい。
【0034】 本発明によるアダプタのベース層として、強度等の優れた物理的/機械的特性
をもつあらゆる種類の材料を使用できる。使用できる好ましい材料として、鋼お
よびアルミニウム等の種々の金属、およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル等の種々のプラスチックおよびこれらの材料の任意の組合せがある。特
に好ましい材料は、鋼、アルミニウムおよびポリエステルである。
【0035】 この形式のアダプタは、磁気可動当接部材を有する装置の改造に使用すること
もできる。しかしながら、本発明によれば、使用中にシートを磁気当接部材に安
全に固定された状態に維持する充分な強磁性体を備えたシート形成アダプタによ
り、磁石を使用する従来技術の装置を改良することが好ましい。磁気の使用によ
り、必要に応じて、アダプタを容易に取り外しまたは交換することができる。ま
た、アダプタは、研摩および/またはつや出しシートの取付けまたは取外し中に
一時的に取り外すこともできる。
【0036】 本発明による強磁性アダプタの縁部を掴んでこの縁部を磁気支持体から引き離
すことにより、強磁性アダプタを取り外すことは容易なことである。一方、アダ
プタは、磁気当接部材の表面上の平面位置にあるときに、水平方向に強い磁力の
影響を受け、これにより、アダプタに取り付けられた研摩またはつや出し手段が
研摩またはつや出し中に当接部材に対してスリップしないようにする。寄与でき
る一ファクタは、研摩またはつや出しすべき物品が、通常、研摩またはつや出し
中に研摩またはつや出しシートに対して押圧されることである。
【0037】 また、充分な強磁性材料を備えた本発明のこのような多数の強磁性アダプタを
用いることにより、各形式の研摩および/またはつや出しシートを別々のアダプ
タ上に配置して、完全に使い切ったときにのみアダプタから取り外せばよく、こ
れにより、完全に取り外す間の、未だ使い切られていないシートの潜在的損傷に
関する問題が解消される。従って、研摩および/またはつや出し工程が幾つかの
段階を必要とする場合には、各段階にそれ自体のアダプタを設けることができる
【0038】 本発明によるアダプタのこの実施形態の他の長所は、再使用可能なシートを使
用工程間にアダプタから一時的に取り外す必要がないときには、シートとアダプ
タとの間の接着力が完全に維持されることである。シートが従来技術の方法によ
り一時的に取り外されるときには、保管中にシートの接着層を覆う必要があるが
、これは煩わしいことである。なぜならば、第1に、元の剥離ライナはしばしば
損傷を受けるか、喪失されるからであり、第2に、接着剤が、埃、グリース、潤
滑剤および/または研摩またはつや出し工程から生じる屑により汚染され、接着
力が顕著に低下される点で、シートの接着層に悪い効果を与える可能性があるか
らである。
【0039】 本発明による強磁性材料は任意の形態に構成できかつ例えばポリマーコーティ
ング中の強磁性体の粒子の形態でアダプタ中に配置できる。しかしながら、本発
明によれば、ベース層として金属箔を使用するのが非常に好ましい。 強磁性物質からなる粒子を含有するプラスチックベース層よりも大きい機械的
強度を有すること以外に、鉄箔のような強磁性物質の箔は抵抗が小さくかつ優れ
た熱伝導率を有するため、研摩またはつや出し中に発生される摩擦熱は当接部材
を介して放出される。
【0040】 強磁性体箔は約0.05〜1mmの厚さが好ましい。これより薄い箔は所望の
強度が得られず、また1mmより厚い箔は剛性が大き過ぎて、当接部材への着脱
が困難になる。箔の厚さは、好ましくは約0.1〜0.7mm、より好ましくは
約0.25〜0.35mmであり、約0.3mmの厚さをもつ鉄箔が特に優れて
いることが判明している。 鉄箔の腐食を防止するため、箔をベースラッカーでコーティングするか、およ
び/または例えばニッケル、クロムおよび/または好ましくは錫等の他の金属ま
たは合金の薄層でめっきするのが好ましい。
【0041】 上記のような薄い鉄箔を供えたアダプタには、回転当接部材の磁力の大きさに
基いて、通常、使用中特につや出しおよび軽い研摩作業中に所定位置に維持する
ため、充分な磁力が付与される。 しかしながら、研摩シートと試料との間の摩擦力が大きい研摩を行うときに、
通常のアダプタは支持体に対して変位されることがあり、これは非常に好ましく
ないことである。それにも係わらず、当接部材とアダプタとの間の磁力を増大さ
せることは一般に好ましくない。なぜならば、これは製造コストを増大させるし
、例えば強磁性研摩および/またはつや出しシートを使用すべきときにアダプタ
の取外しが非常に面倒になるからである。 従って、アダプタと磁気当接部材との間の摩擦を増大させるのが有効であるこ
とが証明されている。
【0042】 本発明によれば、これは、当接部材に対面する側面に、Al2O3またはSiCの粒子
のような微細な硬質粒子が埋入された合成樹脂のプラスチックコーティング等の
薄い摩擦増強コーティングを設けることにより得られる。プラスチックコーティ
ングは非常に薄くて、好ましくはF220〜F320の粒度をもつ硬質粒子がプ
ラスチックコーティングの側面から突出し、磁気支持体と直接接触できるように
するのが好ましい。
【0043】 本発明によるこのような摩擦増強層を設けることにより、本発明による取付け
手段と磁気当接部材との間の摩擦係数を2倍に増大できることが証明されている
。例えば、厚さ0.280mmのシート状鉄箔からなる本発明の取付け手段を支
持体に対して平行に変位させる力は、磁石とアダプタに付けられるシート状箔と
の間に磁気以外の圧力を全く作用させることなく測定したとき、約0.15N/
cm2から約0.25〜0.35N/cm2まで増大される。 薄いプラスチック層は、例えばエポキシ、ポリエステル、ポリウレタンまたは
アクリル樹脂で形成することができる。
【0044】 本発明による自己粘着性研摩および/またはつや出しシートの支持面は、一般
に任意の形状にすることができる。しかしながら、支持面は、実質的に、研摩お
よび/またはつや出しシートと同じ形状を有するのが好ましく、かつ支持面はシ
ートと同じまたは大きい領域サイズにするのが好ましい。 研摩および/またはつや出し装置の殆どの当接部材は円形で、従って本発明に
よる自己粘着性研摩および/またはつや出しシートの支持面は、当接部材と同じ
または小さい直径を有する円形が最も好ましい。しかしながら、本発明は、例え
ば正方形のような他の形状をもつシートおよび当接部材でも同様に使用できる。
【0045】 一般的な自己粘着性シートに使用される接着剤は、鋼に対して25mm当たり
約5〜20Nの範囲の標準的接着力を呈する。 従来技術の一般的なシートと本発明による支持体との間の接着力は、少なくと
も約75%の表面領域で、25mm当たり少なくとも約5Nである。
【0046】 用語「突出部」は、支持面の全体的表面レベルより高いあらゆる種類の隆起を
意味する。 用語「キャビティ」は、支持面の全体的表面レベルより低いあらゆる凹部を意
味する。 表面張力の単位はダイン/cmであり、DIN53 364および/またはA
STM D 2578−84規格に従って測定される。
【0047】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図1には、従来技術のつや出しおよび研摩装置の磁化された回転当接部材1が
概略断面図で示されている。当接部材(アバットメント:衝合体)1上には、本
発明によるアダプタ(構成要素4〜7で構成される)の形態をなす支持体が取り
付けられかつ磁気により固定される。アダプタは、シムスチールからなるベース
層4と、比較的大きい表面張力をもつ第1ラッカー5のコーティングと、比較的
小さい表面張力をもつ第2ラッカーで覆われた上面の別個領域6と、当接部材1
に対面する下面の摩擦増強層7とを有している。従来技術の自己粘着性研摩手段
2が、該手段2上に配置された接着層3により支持体の表面(5、6)に接着さ
れる。図面から、第1ラッカー5が縁部を向いた支持体の大部分の表面領域を構
成し、かつ第2ラッカー6が中央部を向いた支持体の大部分の表面領域を構成し
、これにより、全体的に大きい平均表面張力が縁部に付与されかつ全体的に小さ
い平均表面張力が中央部を向いた領域に付与されることは明らかである。ラッカ
ー5、6の表面張力比を逆にした場合には、ラッカー5、6により覆われる表面
領域を逆にすべきである。
【0048】 図2には、本発明の好ましい実施形態による支持体の表面が示されている。支
持面は、縁部から中央部に向かってサイズが変化(縁部で最大の突出部、中央部
で最小の突出部)する小さい突出部で覆われている。環状ゾーンでは同程度のサ
イズの突出部が配置される。この実施形態は、下記の例1でより詳細に説明する
本発明の実施形態と同じである。
【0049】 図3には、図2に示したような本発明の好ましい実施形態による支持体の表面
の突出部のサイズ変化が断面で示されている。図3には3つの大きさA、Bおよ
びCが示されており、ここで、Aは、六角形突出部が1.2mmの六角形幅およ
び2mmの中心間距離を有する表面の断面を示し、Bは、六角形突出部が0.8
mmの六角形幅および2mmの中心間距離を有する表面の断面を示し、Cは、六
角形突出部が0.4mmの六角形幅および2mmの中心間距離を有する表面の断
面を示す。
【0050】 図4は、本発明の好ましい実施形態による支持体の表面を示し、ここで、第1
円形ゾーンAは、表面の縁部に沿って第2環状ゾーンBにより包囲された表面の
中央部に配置されている。ゾーンA内に配置される突出部は、ゾーンB内に配置
される突出部に使用される材料より小さい表面張力をもつ材料で形成される。拡
大断面図Cは、両ゾーンA、B内の全ての突出部が、1.2mmの六角形幅をも
つ六角形でありかつ2mmの中心間距離をもって配置されていることを示してい
る。 この実施形態は、下記例2でより詳細に説明する本発明の実施形態と同じであ
る。
【0051】 以下、本発明を例示により更に詳細に説明する。 (例1) この例は、本発明による支持体の一実施形態であって、第2表面張力をもつベ
ース材料上に、第一表面張力をもつ一材料を貼着することにより、所与の接着力
が得られ、かつ2つの材料が、自己粘着性つや出しおよび/または研摩手段を受
け入れる支持体の表面を形成するように構成されたものである。支持体の中央部
から縁部へと貼着材料により覆われるベース材料の表面領域の大きさを変えるこ
とにより、所定の接着力が得られる。 厚さ0.28mmの錫めっきされた円形鉄板が、34〜36ダイン/cmの表
面張力をもつ6μmのベースエポキシラッカーにより全体的にコーティングされ
る。
【0052】 図2および図3に示すパターンと同じ多数の小さい突出部が、シルクスクリー
ン技術を使用して、および適当な対応硬化剤を用いて42〜50ダイン/cmの
表面張力をもつエポキシラッカーを使用して、板上に印刷される。上記エポキシ
ラッカーおよび硬化剤は、例えば、400gのエポキシ結合剤および100gの
硬化剤を用いて混合される。エポキシ配合物は、25μm乳濁液中でシルクスク
リーンステンシルを用いて板上に印刷される。 印刷の後、最高の接着力および表面張力を得るため、板は20℃で2週間空気
乾燥される。
【0053】 印刷されたパターンは、10〜15μmの高さをもつラッカーの六角形突出部
を有している。突出部のサイズは、中央部での0.1mmの六角形幅から、縁部
での1.2mmの六角形幅まで変化するが、突出部の中心間距離はどこでも2m
mに維持され、これにより、縁部よりも中央部の方が多くのベースエポキシラッ
カーが露出される。
【0054】 (例2) この例は、本発明による支持体の一実施形態であって、ベース材料上に、異な
る表面張力をもつ2つの材料を貼着することにより、所与の接着力が得られ、か
つ3つの材料が一体となって、自己粘着性つや出しおよび/または研摩手段を受
け入れる支持体の表面を形成するように構成されたものである。支持体の中央部
から縁部へと貼着材料により覆われるベース材料の表面領域の大きさを変えるこ
とにより、所定の接着力が得られる。 厚さ0.28mmの錫めっきされた円形鉄板が、34〜36ダイン/cmの表
面張力をもつ6μmのベースエポキシラッカーにより全体的にコーティングされ
る。
【0055】 図4Aに示すパターンと同じ多数の小さい六角形突出部が、シルクスクリーン
技術を使用して、および適当な対応硬化剤を用いて42〜50ダイン/cmの表
面張力をもつエポキシラッカーを使用して、板上に印刷される。上記エポキシラ
ッカーおよび硬化剤は、例えば、100gの結合剤および25gの硬化剤を用い
て混合される。エポキシ配合物は、25μm乳濁液中でシルクスクリーンステン
シルを用いて板上に印刷される。
【0056】 板を1日間空気乾燥した後、図4Bに示すパターンと同じ多数の小さい六角形
突出部が、シルクスクリーン技術を使用して、および適当な対応硬化剤を用いて
34〜38ダイン/cmの表面張力をもつポリウレタンラッカーを使用して、板
の縁部に沿いかつ板の中央部の上記円形ゾーンを包囲する環状ゾーンにおいて板
に印刷される。ポリウレタンラッカーおよび硬化剤は、例えば、300gのポリ
ウレタン結合剤および40gの硬化剤を用いて混合される。ポリウレタン配合物
は、25μm乳濁液中でシルクスクリーンステンシルを用いて板上に配置される
。 この実施形態に使用される全ての六角形突出部は、2mmの中心間距離で配置
されかつ1.2mmの六角形幅を有する。
【0057】 印刷の後、最高接着力および表面張力を得るため、板は20℃で2週間空気乾
燥される。 この実施形態でラッカーの別個の突出部を使用することは、主として、上記空
気効果を得ることにある。2つのゾーンは異なる表面張力を呈し、対応する接着
力が連続領域によって形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるアダプタを示す断面図である。
【図2】 本発明の好ましい実施形態による支持体の表面を示す図面である。
【図3】 図2に示す好ましい実施形態による支持体の表面の詳細断面図である。
【図4】 本発明による他の好ましい実施形態による支持体の表面を示す図面である。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己粘着性研摩および/またはつや出しシートを一時的に固
    定するための支持体であって、外周部により形成される領域を備えた全体として
    平らな支持面を有し、該支持面が、異なる表面張力をもつ副領域(ゾーン)を備
    えていることを特徴とする支持体。
  2. 【請求項2】 前記支持面は、異なる副領域を構成する異なる材料を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の支持体。
  3. 【請求項3】 前記支持面の表面張力は、中央副領域から周辺副領域にかけ
    て変化していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支持体。
  4. 【請求項4】 前記支持面の表面張力は、支持体の表面領域の中央副領域か
    ら周辺にかけて連続的に変化していることを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の支持体。
  5. 【請求項5】 前記支持面は、少なくとも2つ、好ましくは少なくとも5つ
    の別個の環状ゾーンの形態をなす副領域を有していることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1項に記載の支持体。
  6. 【請求項6】 前記副領域の平均表面張力は、中央副領域から周辺環状ゾー
    ンにかけて連続的に増大していることを特徴とする請求項5に記載の支持体。
  7. 【請求項7】 前記支持面の表面張力は、1つ以上の環状ゾーンにおいて半
    径方向に連続的に変化していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか
    1項に記載の支持体。
  8. 【請求項8】 前記中央副領域を包囲する環状副領域の平均表面張力は、中
    央副領域の表面張力より大きいことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか
    1項に記載の支持体。
  9. 【請求項9】 前記支持面は、該支持面の1cm2当たり少なくとも2個、
    好ましくは少なくとも10個、より好ましくは10〜160個の間の副領域を有
    し、前記別個のゾーンは、互いに離れて配置されかつ別個のゾーン間の副領域の
    表面張力とは異なる表面張力を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のい
    ずれか1項に記載の支持体。
  10. 【請求項10】 前記支持面は多数の突出部および/またはキャビティを有
    していることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の支持体。
  11. 【請求項11】 前記支持面の周辺部は実質的に円形であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の支持体。
  12. 【請求項12】 前記支持体は、研摩および/またはつや出し装置の可動当
    接部材との一体部分であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1
    項に記載の支持体。
  13. 【請求項13】 研摩および/またはつや出し装置の既存の可動当接部材に
    取り付けられるアダプタであることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれ
    か1項に記載の支持体。
  14. 【請求項14】 前記可動当接部材に永久的に固定する接着層が設けられて
    いることを特徴とする請求項13に記載の支持体。
  15. 【請求項15】 磁気可動当接部材に固定する強磁性材料で構成されること
    を特徴とする請求項13に記載の支持体。
  16. 【請求項16】 接着層を備えた自己粘着性研摩および/またはつや出しシ
    ートと組み合わされ、外周部により形成された領域を備えた全体として平らな支
    持面を有し、該支持面が異なる表面張力をもつ副領域を備えていて、支持面のそ
    れぞれの副領域と研摩および/またはつや出しシートとの間の接着力が互いに異
    なっていることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の支持
    体。
  17. 【請求項17】 前記支持面が円形であり、シートと支持体との間に生じる
    接着力が半径方向に変化しており、自己粘着性研摩および/またはつや出しシー
    トと組み合わされることを特徴とする請求項16に記載の支持体。
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