JP2002523142A - 湿潤換気性を改善した吸収性物品 - Google Patents

湿潤換気性を改善した吸収性物品

Info

Publication number
JP2002523142A
JP2002523142A JP2000565826A JP2000565826A JP2002523142A JP 2002523142 A JP2002523142 A JP 2002523142A JP 2000565826 A JP2000565826 A JP 2000565826A JP 2000565826 A JP2000565826 A JP 2000565826A JP 2002523142 A JP2002523142 A JP 2002523142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
calculated
air exchange
test
exchange rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000565826A
Other languages
English (en)
Inventor
チャールズ ポール ジュニア カーン
ロナルド リー エデンズ
ピーター ロバート エリカー
マイケル ジョン フォウルクス
シェン シン フ
デブラ ジェーン マクドウォール
シャノン キャスリーン メリウス
チェリル アン モカドロ
シンシア マリー フィリップス
キャスリーン マエ ウテクト
パラニ ラジャ ラマスワミ ワラジャペット
ドミトリー ヤビッチ
デイビッド ルイス ゼンカー
フランク ジェレル エイキン
マーガレット グウィン ラティマー
パメラ ジェーン メイベリー
スーザン キャロル ポール
オウドラ ステファニック ライト
Original Assignee
キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/139,820 external-priority patent/US6152906A/en
Priority claimed from US09/328,681 external-priority patent/US6287286B1/en
Priority claimed from US09/379,289 external-priority patent/US6238379B1/en
Application filed by キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド filed Critical キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
Publication of JP2002523142A publication Critical patent/JP2002523142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/531Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having a homogeneous composition through the thickness of the pad
    • A61F13/532Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having a homogeneous composition through the thickness of the pad inhomogeneous in the plane of the pad
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/15203Properties of the article, e.g. stiffness or absorbency
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/15203Properties of the article, e.g. stiffness or absorbency
    • A61F2013/15284Properties of the article, e.g. stiffness or absorbency characterized by quantifiable properties
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/534Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad
    • A61F13/537Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad characterised by a layer facilitating or inhibiting flow in one direction or plane, e.g. a wicking layer
    • A61F2013/53795Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad characterised by a layer facilitating or inhibiting flow in one direction or plane, e.g. a wicking layer being a surge management layer

Abstract

(57)【要約】 吸収性物品は、蒸気透過性裏面シート、裏面シートと向き合う関係で位置決めされた液体透過性上面シート、及び裏面シートと上面シートとの間に配置された吸収体を備える。吸収体は、通気性の高い多数の区域を含むことができ、或いは、濡れた後の空気交換性を改善する材料を含むこともできる。また、吸収性物品は、吸収体と裏面シートとの間の換気層、及び吸収体と上面シートとの間のサージ制御層を備えることができる。この物品は、使用中に物品内部の空気交換を改善する。結果として、物品は、実質的に使用中の着用者の皮膚に加えられる水分レベルを低下させるため、微生物の生存度に対する皮膚の感度を下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、尿のような体液及び浸出液を吸収するための吸収性物品に関する。
特に、本発明は、体外浸出液を吸収するように構成されておりしかも皮膚に加え
られる水分を減少することができ皮膚の健康維持に効果的な使い捨ておむつ及び
大人用失禁用衣類等の吸収性衣類に関する。
【0002】 (背景技術) 数ある公知のおむつでは、液体透過性の上面シートと蒸気及び液体不透過性の
裏面シートとの間に吸収性材料を配置する構成が用いられている。ここでの裏面
シートは、液体排泄物が吸収性材料から着用者外衣へ移動するのを防ぐには好適
なものと言える。しかし、液体及び蒸気不透過性の裏面シートを使用すると、お
むつ使用時におむつ内部の湿度が高くなる可能性があり、それにより着用者の皮
膚温が高まるとともに、皮膚に加えられる水分レベルが比較的高くなってしまう
。このような裏面シートを組み込んだおむつ内部の閉塞され湿気の多い環境によ
り、おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)を誘発するカンジダアルビカンス等の微生物
の生存度が高まる可能性がある。
【0003】 ほとんどの乳児は、おむつ着用期間のある時期におむつ皮膚炎に苦しんでいる
と思われる。通常、おむつ皮膚炎の最も重い症状は、カンジダアルビカンス菌の
二次感染により引き起こされる。他の要素もこの菌の病因に影響を及ぼすものの
、重要な要素の1つは、おむつ領域が閉塞又は半閉塞状態のあることに直接関係
を持つおむつ内部の相対湿度である。 おむつ内部の湿度レベルを減少させるために、使い捨ておむつ等の吸収性衣類
の外側カバーとして通気性ポリマーフィルムが使用されてきた。通常、通気性フ
ィルムには、望ましいレベルの液体不透過性及び通気性をもたらす微細な気孔が
形成されている。他の使い捨ておむつ設計では、衣類の換気をよくするために、
本来は蒸気不透過性である裏面シートに、通気性パネル即ち穿孔した領域の形で
の通気領域を設けている。
【0004】 上記のような従来の吸収性物品は、完全に満足のいくものとは言えなかった。
例えば、穿孔フィルム又は通気パネルを用いた物品は、物品から液体が過剰に漏
れる可能性があり、穿孔又はパネル領域で着用者の外衣が酷く汚される可能性が
ある。更に、物品の吸収性材料に液体がしみ込むと、濡れた吸収体は、着用者の
皮膚からの湿気の逃げを遮断してしまう可能性がある。このような吸収性衣類の
設計では、湿潤時に高い換気性を維持して着用者の皮膚に加えられる水分を十分
に減少させることはできない。結果として、着用者の皮膚は、かぶれ、擦れ、刺
激感を生じやすい状態に置かれていた。
【0005】 (発明の開示) 上記した難点及び問題に対して、湿潤時の空気交換率を高めることにより皮膚
に加えられる水分レベルを減少した新しい使い捨て吸収性物品が発見された。 本明細書で用いる場合、「空気交換」とは、吸収性物品が着用される時、空気
、特に湿った空気を吸収性物品の内部から吸収性物品の外側(外気)に移動させ
、乾燥した外気を吸収性物品内に移動させることを言う。
【0006】 本明細書で用いる場合、実質的に液体不透過性の材料とは、水柱圧が少なくと
も約60cm(センチメートル)、望ましくは少なくとも80cm、更に望まし
くは少なくとも100cmとなるように構成されたものである。水柱圧値を測定
する好適な技術の1つは水圧試験であり、以下に更に詳細に説明する。 本明細書で用いる場合、実質的に蒸気透過性の材料とは、透湿度(WVTR)
が少なくとも約100g/m2/24時間、望ましくは少なくとも約250g/
2/24時間、更に望ましくは少なくとも約500g/m2/24時間となるよ
うに構成されたものである。透湿度を測定する好適な技術の1つは透湿度試験で
あり、以下に更に詳細に説明する。
【0007】 一様態では、本発明は、吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域と
後部腰領域とを相互に連結する中間領域を備える吸収性物品に関する。この吸収
性物品は、本明細書で述べるトレーサガス試験により計算した湿潤空気交換率が
、少なくとも約190立方センチメートル/分とされる。特定の実施形態では、
物品は、トレーサガス試験により計算した湿潤空気交換率が、少なくとも約20
0、望ましくは少なくとも約225、更に望ましくは少なくとも約250立方セ
ンチメートル/分とされる。更に、吸収性物品は、トレーサガス試験により計算
した乾燥空気交換率が少なくとも約525立方センチメートル/分であり、及び
/又は、本明細書に示す皮膚加水(Skin Hydration)試験により
計算した皮膚加水値が約18グラム/平方メートル/時間未満とされる。
【0008】 他の様態では、本発明は、吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域
と後部腰領域とを相互に連結する中間領域を備える使い捨て吸収性物品に関する
。この吸収性物品は、本明細書に示す皮膚加水試験により計算した皮膚加水値が
、約18グラム/平方メートル/時間未満とされる。特定の実施形態では、吸収
性物品は、皮膚加水試験により計算した皮膚加水値が、約15未満、望ましくは
約12未満、更に望ましくは10グラム/平方メートル/時間未満とされる。更
に、吸収性物品は、本明細書に示すトレーサガス試験により計算した湿潤空気交
換率が、少なくとも約190立方センチメートル/分であり、及び/又は乾燥空
気交換率が少なくとも約525立方センチメートル/分とされる。
【0009】 他の様態では、本発明は、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域と後部腰
領域とを相互に連結する中間領域を備える使い捨て吸収性物品に関する。この吸
収性物品は、a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が少なくとも
約1000グラム/平方メートル/24時間とされた蒸気透過性の裏面シート、
b)裏面シートに向き合う関係で位置決めされた液体透過性の上面シート、及び
c)空気交換を改善するために通気性の高い多数の区域を形成することができる
、裏面シートと上面シートとの間に配置された吸収体を備える。特定の実施形態
では、吸収体内の通気性が高い区域は、高い通気性の区域に隣接する吸収体部分
よりフレージャー気孔率が少なくとも約10%大きくなるようにされる。この吸
収性物品は、裏面シートと吸収体との間に配置された換気層を更に備えることが
できる。
【0010】 更に他の様態では、本発明は、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域と後
部腰領域とを相互に連結する中間領域を設けた使い捨て吸収性物品に関する。こ
の吸収性物品は、a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が少なく
とも約1000グラム/平方メートル/24時間とされた蒸気透過性で液体不透
過性の裏面シート、b)裏面シートに向き合う関係で位置決めされた液体透過性
の上面シート、c)裏面シートと上面シートとの間に配置された吸収体、d)裏
面シートと吸収体との間に配置された換気層、及びe)上面シートと吸収体との
間に配置されたサージ制御層を備える。特定の実施形態では、吸収性物品の吸収
体は、空気交換を改善するための高い通気性のある複数の区域を備え、これら区
域は、これらに隣接する吸収体部分よりフレージャー気孔率が少なくとも約10
%大きくなるようにされる。
【0011】 他の様態では、本発明は、吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域
と後部腰領域とを相互に連結する中間領域を備える使い捨て吸収性物品に関する
。吸収性物品は、本明細書に示すトレーサガス試験により計算した湿潤空気交換
率/乾燥空気交換率の比が少なくとも約0.50とされる。 他の様態では、本発明は、本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が
、少なくとも約1000グラム/平方メートル/24時間とされた蒸気透過性の
裏面シート、裏面シートに向き合う関係で位置決めされた液体透過性上面シート
、及び前記裏面シートと前記上面シートとの間に配置された吸収体を備える使い
捨て吸収性物品に関する。この吸収性物品は、本明細書に示すトレーサガス試験
により計算した湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約1.00
、望ましくは少なくとも約1.05、更に望ましくは少なくとも約1.10とさ
れる。
【0012】 更に他の様態では、本発明は、前部腰領域、後部腰領域、及び前部腰領域と後
部腰領域とを相互に連結する中間領域を設けた使い捨て吸収性物品に関する。こ
の吸収性物品は、本明細書に記載の透湿度試験により計算した透湿度が、少なく
とも約1000グラム/平方メートル/24時間とされた蒸気透過性裏面シート
、裏面シートに向き合う関係で位置決めされた液体透過性上面シート、及び裏面
シートと上面シートとの間に配置された吸収体を備え、水蒸気又は水分に曝され
ると、少なくとも吸収体の一部が縦方向及び横方向の少なくとも一方向に少なく
とも約5%、望ましくは少なくとも約10%収縮する。ある実施形態では、吸収
体は、複数のセグメントを備え、吸収体の収縮により各セグメント間に高い通気
性の区域が作り出される。
【0013】 特定の実施形態では、吸収性物品は、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が
、少なくとも約0.70、望ましくは少なくとも約0.80、更に望ましくは少
なくとも約0.90、更に望ましくは少なくとも約1.00、更に望ましくは少
なくとも約1.10とされる。 また、ある実施形態では、吸収性物品は、本明細書に示す皮膚加水試験により
計算した皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/24時間未満、望ましく
は約15グラム/平方メートル/24時間未満、更に望ましくは約12グラム/
平方メートル/24時間未満、更に望ましくは約10グラム/平方メートル/2
4時間とされる。
【0014】 吸収性物品は、空気交換を改善するために、裏面シートと吸収体との間に配置
された換気層、及び/又は上面シートと吸収体との間に配置されたサージ制御層
を更に備えることができる。 本発明は、湿潤時に通気性が増大し、従来の吸収性物品に比較して、使用時に
着用者の皮膚に加えられる水分レベルを実質的に減少することができる改良され
た吸収体を提供する利点を持つ。皮膚加水レベルが減少すると、皮膚は乾燥して
快適性が高まるとともに、皮膚が微生物の生存度に影響されにくくなる。このた
め、本発明により製造された吸収性物品の着用者は、皮膚に加えられる水分が減
少されるとともに皮膚温が一定に保たれる状態で吸収性物品を使用することがで
きるので、皮膚の刺激感やかぶれの発生を低減し皮膚の健康維持を増進すること
ができる。 本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面を参照することにより、より一層理
解され他の利点も明らかになると考える。
【0015】 (発明を実施するための最良の形態) 以下の詳細な記載は、乳児が胴下部に着用できるようにした使い捨てのおむつ
物品に関してなされる。しかし、本発明の吸収性物品が、女性用ケアパッド、失
禁用衣類、トレーニングパンツ等の他形式の吸収性物品としての用途にも適した
ものであることは明白である。
【0016】 本発明の吸収性物品は、湿潤時に換気性を増大するので、従来の吸収性物品に
比較して着用者の皮膚に加えられる水分レベルを実質的に減少させる上で有利で
ある。更に、本発明の吸収性物品は、従来の吸収性物品に比較して湿潤時に着用
者の皮膚の温度をより一定に維持することができる。このように、本発明の他の
様態による吸収性物品の着用者は、皮膚に加えられる水分が減少され皮膚が微生
物の生存度に影響されにくくなるので、皮膚の刺激感やかぶれの発生を低減する
ことができる。使用時に着用者の皮膚に低い加水レベルをもたらす本発明による
吸収性物品の能力の少なくとも一部が、物品の内部で高い空気交換率を達成する
吸収性物品の能力に依存することが発見された。更に、このような低レベルの皮
膚加水を達成することは、湿潤時に高い空気交換率を維持又は増加させる物品の
能力に更に依存することも発見された。
【0017】 本出願において、乾燥時及び湿潤時のいずれでも高い空気交換率を達成する吸
収性物品の能力は、以下に示すトレーサガス試験により測定した乾燥空気交換率
、湿潤空気交換率、及び湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比として定量化され
る。端的に言えば、トレーサガス試験では、物品着用時に着用者の皮膚に隣接す
る吸収性物品の内側に一定の割合でトレーサガスが注入される。同時に、注入の
割合と等しい一定の割合で試料を摂取することにより、物品と着用者との間の空
隙におけるトレーサガスの濃度が測定される。次に、当該空隙内部のトレーサガ
スと空気とのマスバランスに基づいて空気交換が求められる。
【0018】 望ましい低レベルの皮膚加水を達成するために、本発明の異なる様態の吸収性
物品では、湿潤空気交換率を、少なくとも約190立方センチメートル/分、通
常は少なくとも約200立方センチメートル/分、望ましくは少なくとも約22
5立方センチメートル/分、更に望ましくは少なくとも約250立方センチメー
トル/分、更に望ましくは少なくとも約300立方センチメートル/分となるよ
うに構成することができる。例えば、吸収性物品は、湿潤空気交換率を、約17
5から約1500立方センチメートル/分、望ましくは約225から約1500
立方センチメートル/分とすることができる。湿潤空気交換率が上記の値未満で
ある吸収性物品は、十分な量の空気交換を行うことができず、皮膚の加水レベル
が増大するので好ましくない。このように皮膚加水レベルが増大すると、皮膚は
より微生物の生存度により影響され易い状態となり、皮膚の刺激感やかぶれを誘
発する可能性があるので好ましくない。
【0019】 本発明の異なる様態の吸収性物品は、更に、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率
の比が、少なくとも約0.20、通常は少なくとも約0.23、望ましくは少な
くとも約0.27、及び更に望ましくは少なくとも約0.30となるように構成
して性能を改善することができる。特定の実施形態では、本発明の異なる様態の
吸収性物品は、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.50
、通常は少なくとも約0.70、望ましくは少なくとも約0.80、更に望まし
くは少なくとも約0.90となるように構成して性能を改善する。他の特定の実
施形態では、本発明の異なる様態の吸収性物品は、湿潤空気交換率/乾燥空気交
換率の比が、少なくとも約1.00、通常は少なくとも約1.05、望ましくは
少なくとも約1.10となるように構成して性能を改善する。例えば、吸収性物
品は、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、約0.20から約2.00、望
ましくは約0.50から約2.00、更に望ましくは約0.70から約2.00
、更に望ましくは約1.00から約2.00として性能を改善することができる
。このような高い湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比とした吸収性物品は、最
も必要とされる時、即ち物品が湿潤した時の空気交換を改善することができる。
【0020】 本発明の異なる様態の吸収性物品は、更に、乾燥空気交換率が、少なくとも約
525立方センチメートル/分、通常は少なくとも約575立方センチメートル
/分、望ましくは少なくとも約625立方センチメートル/分、更に望ましくは
少なくとも約675立方センチメートル/分、更に望ましくは少なくとも約75
0立方センチメートル/分となるように構成して性能を改善することができる。
例えば、吸収性物品は、乾燥空気交換率を、約525から約2500立方センチ
メートル/分、望ましくは約575から約2500立方センチメートル/分とす
ることができる。乾燥空気交換率が上記の値より小さい吸収性物品は、十分な量
の空気換気を行うことができず、皮膚加水レベルが増大するので好ましくない。
このような増大したレベルの皮膚加水により、皮膚はより微生物の生存度により
影響され易い状態となり、皮膚の刺激感やかぶれを誘発する可能性があるので好
ましくない。
【0021】 或いは、吸収性物品が比較的高い湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比を有す
る実施形態では、性能を改善するために、このような物品を上記の乾燥空気交換
率とすることを必要としない場合もある。例えば、吸収性物品の湿潤空気交換率
/乾燥空気交換率の比を、少なくとも約0.50、望ましくは少なくとも約0.
70、更に望ましくは少なくとも約0.80、更に望ましくは少なくとも約0.
90とした実施形態では、吸収性物品の乾燥空気交換率の比を、少なくとも約2
00、望ましくは少なくとも約225、更に望ましくは約250及び、皮膚加水
を減少させ、更に又望ましくは少なくとも約300立方センチメートル/分とし
て、皮膚の健康増進等の性能改善を行うことができる。
【0022】 本発明の吸収性物品内の空気交換を改善すると、使用時に着用者の皮膚温度が
低下する。本出願では、湿潤時に皮膚温度をより一定に保つ吸収性物品の能力は
、以下に示す皮膚温度試験により測定される湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の
比として定量化される。端的に言えば、皮膚温度試験は、被試験物品を試験参加
者の前腕の周りに配置し、既知量の生理食塩水液で物品を濡らす前後で、物品の
下の皮膚温度を測定することによって行われる。乾燥皮膚温度は、乾燥した物品
を5分間着用した後に記録される。次に、物品を濡らし、濡れた物品を120分
間着用した後に湿潤皮膚温度が記録される。
【0023】 本発明の異なる様態の吸収性物品は、湿潤皮膚温度/乾燥皮膚温度の比が、約
1.010以下、通常は約1.005以下、望ましくは約1.000以下、更に
望ましくは約0.995以下、更に望ましくは約0.990以下となるように構
成して性能を改善することができる。例えば、吸収性物品は、湿潤皮膚温度/乾
燥皮膚温度の比を、約0.950から約1.010、望ましくは約0.970か
ら約1.005として性能を改善することができる。湿潤皮膚温度/乾燥皮膚温
度の比が上記の値以上の吸収性物品は、湿潤時には皮膚温度を維持しないため、
皮膚はより微生物の生存度により影響され易い状態となり、皮膚の刺激感やかぶ
れを誘発する可能性があるので好ましくない。
【0024】 乾燥時及び湿潤時のいずれにも高いレベルの空気交換率を示す本発明の吸収性
物品の能力により、皮膚の加水レベルは減少する。低レベルの加水を達成する吸
収性物品の能力は、本出願では、皮膚加水値として定量化される。本明細書で用
いる場合、「皮膚加水値」という用語は、以下に示す皮膚加水試験により測定さ
れた値のことを言う。通常、皮膚加水値は、濡れた吸収性物品を設定した時間着
用した後の、被験者の皮膚上における蒸発水の減量を計量することにより測定さ
れる。特定の実施形態では、本発明の異なる様態の吸収性物品は、皮膚加水値が
、約18グラム/平方メートル/時間未満、通常は約15グラム/平方メートル
/時間未満、望ましくは約12グラム/平方メートル/時間未満、更に望ましく
は約10グラム/平方メートル/時間未満、更に望ましくは約8グラム/平方メ
ートル/時間未満、更に望ましくは約5グラム/平方メートル/時間となるよう
に構成して性能を改善することができる。例えば、本発明の吸収性物品は、皮膚
加水値を、約0.1から約18グラム/平方メートル/時間、望ましくは約0.
1から約12グラム/平方メートル/時間とすることができる。皮膚加水値が上
記の値より大きい吸収性物品は、皮膚はより微生物の生存度により影響され易い
状態となり、皮膚の刺激感やかぶれを誘発する可能性があるので好ましくない。
【0025】 本発明の吸収性物品内の湿潤及び乾燥空気交換率を改善すると、微生物の生存
度の割合を更に減少させることができ、これにより、皮膚の刺激感を低減するこ
とができる。微生物の生存度の減少は、本発明の物品内の換気性及び空気交換が
増大した直接的結果であるという仮説を立てる。微生物の生存度の低い割合を達
成する吸収性物品の能力は、本出願では、カンジダアルビカンスの存在度が刺激
感及び特にかぶれの誘発に直接関与するとの仮説を立てているため、カンジダア
ルビカンスの生存度の値として定量化される。本明細書で用いるとき、「カンジ
ダアルビカンスの生存度」という用語は、以下に示すカンジダアルビカンス生存
度試験により測定された値のことを言う。通常、カンジダアルビカンス生存度試
験とは、非通気性の外側カバー即ちWVTRが100グラム/平方メートル/2
4時間未満である外側カバーを有する従来の吸収性物品である対照用パッチに基
づくカンジダアルビカンス生存度と、試験対象の吸収性物品のパッチに基づくカ
ンジダアルビカンス生存度とを比較する試験である。
【0026】 特定の実施形態では、本発明の異なる様態の吸収性物品は、カンジダアルビカ
ンスの生存度が、対照用物品のカンジダアルビカンス生存度の約85%未満、通
常は約80%未満、望ましくは約60%未満、更に望ましくは約40%未満、更
に望ましくは約20%未満となるように構成して性能を改善することができる。
例えば、本発明の吸収性物品は、カンジダアルビカンスの生存度を、カンジダア
ルビカンス生存度試験により、約5−7ログのカンジダアルビカンスコロニー形
成単位の懸濁液を接種した場合に、約2.5ログ未満、望ましくは約2.0ログ
未満、更に望ましくは約1.75ログ未満のカンジダアルビカンスコロニー形成
単位とすることができる。カンジダアルビカンス生存度が上記の値より大きい吸
収性物品では、皮膚の刺激感及びかぶれの誘発することがあるので好ましくない
。 尚、消費者に否定的に受け取られるであろう吸収性物品への抗菌剤を採用する
ことなく上記のカンジダアルビカンス生存度の値とすることが望ましい。
【0027】 上記の特性の1つ又はそれ以上の組み合わせを持つ構成を選択することにより
、吸収性物品の製品基準を満たす改善された性能を達成できることが発見された
。例えば、製品基準を満たす改善された所望レベル性能は、湿潤空気交換率が少
なくとも約190立方センチメートル/分であり、湿潤空気交換率/乾燥空気交
換率の比が少なくとも約0.50、望ましくは少なくとも約1.00である吸収
性物品を用いることにより達成することができる。或いは、製品基準を満たす改
善された性能は、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が少なくとも約190立
方センチメートル/分であり、皮膚加水値が約18グラム/平方メートル/時間
未満である吸収性物品を用いることにより達成することができる。
【0028】 更に、改善された性能は、WVTRが少なくとも約1000グラム/平方メー
トル/24時間であり、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約
0.50、望ましくは少なくとも約1.00である蒸気透過性の裏面シートを有
する吸収性物品を用いることにより達成できることが発見された。或いは、製品
基準を満たす改善された性能は、WVTRが少なくとも約1000グラム/平方
メートル/24時間であり、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくと
も約0.50、望ましくは少なくとも約1.00である蒸気透過性の裏面シート
、及び、水蒸気又は水分に曝すと、少なくとも一部が縦方向及び横方向のうちの
一方向に少なくとも約5%収縮する吸収体を有する吸収性物品を用いることによ
り達成できることが発見された。
【0029】 本発明に用いる吸収性物品の好適な構成例は、以下に説明されており、図1−
図6に代表的に例示されている。図1は、平坦で、非縮小(即ち、ギャザー及び
縮小を起こす全ての弾性体が除去された)状態での、本発明の使い捨ておむつ1
0のような一体化した吸収性衣類物品の代表的な平面図である。おむつ10の内
部構造を明確に示すために構造の一部が部分的に切り取られており、着用者に接
するおむつ表面が見る人に向いている。図2は、図1の吸収体の2-2線に沿っ
て切断した断面図を代表的に示す。図1及び図2を参照すると、使い捨ておむつ
10は、通常、前部腰領域12、後部腰領域14、及び前部腰領域と後部腰領域
とを相互に連結する中間領域を備える。これら前部腰領域及び後部腰領域は、着
用時に実質的に着用者の前部腹領域及び後部腹領域にそれぞれ延びるように構成
された物品の一般的な部分を備える。吸収体の中間領域は、着用者の脚間の股領
域を通って延びる物品の一般的な部分を備える。
【0030】 吸収性物品は、蒸気透過性裏面シート20、裏面シート20に向き合う関係で
位置決めされた液体透過性の上面シート22、及び裏面シート20と上面シート
22との間に配置された吸収性パッドのような吸収体24を備える。図示された
実施形態では、裏面シート20は、おむつ10の長さ及び幅に一致する長さ及び
幅を有する。吸収体24は、通常裏面シート20の長さ及び幅よりそれぞれ短い
長さ及び幅を有する。このため、裏面シート20の周辺領域のようなおむつ10
の周辺部は、吸収体24の末端縁を超えて延びることができる。例えば、図示さ
れた実施形態では、裏面シート20は、吸収体24の末端周辺部縁を超えて外向
き方向に延び、おむつの側縁部及び端縁部を形成する。通常、上面シート22は
、裏面シート20と一致して延びるが、必要に応じ、裏面シート20の面積より
大きな面積を覆う或いは小さな面積を覆うようにすることもできる。裏面シート
20及び上面シート22は、使用時にはそれぞれ着用者の衣類及び身体に向き合
うようにして使用される。
【0031】 裏面シートの透過性は、使用時に、着用者の衣類を不快に濡らす可能性がある
尿のような蒸気を裏面シート20の衣類に向き合う表面に過剰に凝縮させること
なく着用者の皮膚加水を減少させるために、吸収性物品の換気性を高めるよう構
成される。 フィット性を改善しておむつ10から体外排泄物の漏れを減少させるために、
おむつの側縁部及び端縁部は、単一又は多数のストランドから成る弾性体等の好
適な弾性部材で弾性を持たせることができる。弾性ストランドは、天然又は合成
ゴムで構成することができ、熱により収縮可能なもの或いは熱により弾性化可能
なものとすることもできる。例えば、図1及び図2に代表的に示するように、お
むつ10は、側縁部にギャザー及びシャーリングを寄せて弾性を持たせた脚バン
ドを設けて構成された脚弾性体26を備えることができ、この脚バンドは、着用
者の脚の周りにぴったりフィットし、漏れを減少させて快適性及び外観を改善す
ることができる。同様に、腰弾性体28を用いておむつ10の端縁部に弾性を持
たせることにより、弾性を持たせた腰部分を作り出すこともできる。腰弾性体は
、ギャザー及びシャーリングを寄せることができ、着用者のウェスト周りに弾性
的且つ快適にぴったりフィットするように構成される。図示された実施形態では
、明確にするために、弾性部材は非縮小で伸張した状態で示されている。
【0032】 面ファスナ30のような締結手段を用いておむつを着用者に固定する。或いは
、ボタン、ピン、スナップ、接着テープ、粘着剤、マッシュルームアンドループ
ファスナなどのような他の締結手段を用いることもできる。 おむつ10は、更に、吸収体24と上面シート22又は裏面シート20との間
に他の層を備えることができる。例えば、図1及び図2に代表的に示されるよう
に、おむつ10は、吸収体24と裏面シート20との間に換気層32を備え、裏
面シート20を吸収体24から隔てることにより空気の循環を改善し、裏面シー
ト20の衣類に向き合う表面の湿気を効果的に減少させることができる。また、
換気層32は、直接的には排泄物を受け入れない吸収体24の各部分に対する液
体浸出物の分配を促進することもできる。また、おむつ10は、上面シート22
と吸収体24との間に配置されたサージ制御層を備え、液体浸出物が貯留するの
を防止することができ、おむつ10内の空気交換及び液体浸出物の分配を更に改
善することができる。
【0033】 おむつ10は、種々の好適な形状にすることができる。例えば、おむつは、全
体が長方形、T形、又はほぼ砂時計形にすることもできる。図示される実施形態
では、おむつ10はほぼI形である。更に、おむつ10は、縦方向36及び横方
向38を有する。本発明の吸収性物品に組み込むことができる他の好適なおむつ
部品として、閉じ込めフラップ、腰フラップ、弾性側部パネル、その他一般的に
当業者に知られている部品が挙げられる。 おむつの用途に好適な他の部品を備えることが可能な本出願に関連する用途に
好適なおむつ構造の例は、1989年1月17日にMeyer他に付与された米
国特許第4,798,603号、1993年1月5日Bernardinに付与
された米国特許第5,176,668号、1993年1月5日Bruemmer
他に付与された米国特許第5,176,672号、1993年3月9日Prox
mire他に付与された米国特許5,192,606号、及び1996年4月2
3日Hanson他に付与された米国特許5,509,915号に記載されてい
る。尚、これらの全開示事項は本明細書において参照文献として援用する。
【0034】 おむつ10の種々の部品は、接着剤、音波結合、熱結合、又はその組み合わせ
のような種々の形式の好適な取付け手段を用いて一体化して組み立てられる。例
えば、図示される実施形態では、上面シート22及び裏面シート20は、ホット
メルト、感圧接着剤のような線状の接着剤で互いに組み立てられて、吸収体に組
み立てられる。同様に、各弾性部材26及び28、固定部剤30、及び換気層3
2及びサージ層34のような他のおむつ部品も、上記した取付け機構を用いるこ
とにより、おむつ物品に組み込むことができる。
【0035】 図1及び図2に代表的に示されるように、おむつ10の裏面シート20は、実
質的に蒸気透過性の材料で構成される。通常、裏面シート20は、少なくとも水
蒸気に対し透過性を持つように構成され、透湿度は、少なくとも約1000グラ
ム/平方メートル/24時間、望ましくは少なくとも約1500グラム/平方メ
ートル/24時間、更に望ましくは少なくとも約2000グラム/平方メートル
/24時間、更に又望ましくは少なくとも約3000グラム/平方メートル/2
4時間とされる。例えば、裏面シート20は、透湿度を、約1000から約60
00グラム/平方メートル/24時間とすることができる。透湿度が蒸気の値未
満である材料は、十分な量の空気交換ができず、皮膚加水レベルが増大するので
好ましくない。 また、裏面シート20は、実質的に液体不透過性であることが望ましい。例え
ば、裏面シートは、水圧試験を行うと水柱圧値が少なくとも約60cm、望まし
くは少なくとも約80cm、更に望ましくは少なくとも約100cmとなるよう
に構成することができる。水柱圧値が上記の値より小さい材料は、使用中に尿の
ような液体が染み通るので好ましくない。このように液体が染み通ると、使用中
に裏面シート20が湿ってじとじとする感触になることがあるので好ましくない
【0036】 裏面シート20は、上記した望ましいレベルの液体不透過性及び通気性を直接
備える好適な材料、或いは、特定の方法で修飾又は処理してそのようなレベルを
達成できる材料で構成することができる。実施形態の1つでは、裏面シート20
は、必要なレベルの液体不透過性を備えるように構成された不織繊維ウェブとす
ることができる。例えば、スパンボンディッド又はメルトブローンポリマー繊維
で構成される不織ウェブは、撥水コーティングで選択的に処理するか、液体不透
過性で蒸気透過性のポリマーフィルムでラミネートして裏面シート20とするこ
とができる。本発明の特定の実施形態では、裏面シート20は、互いに十分に結
合するか、他の方法で連結して、実質的に蒸気透過性で実質的に液体不透過性の
ウェブとした複数のランダムに堆積した疎水性熱可塑メルトブローン繊維で構成
された不織ウェブを含むことができる。また、裏面シート20は、部分的にコー
ティングするか、他の方法で選択領域を液体不透過性となるように構成した蒸気
透過性の不織層を備えることができる。
【0037】 また、裏面シート20に好適な材料の例は、1996年1月9日Bradle
y他に付与された「障壁特性を強化した不織布ラミネート」と題する米国特許第
5,482,765号、1996年3月29日Odorzynski他の名前で
出願された、「換気勾配を有する吸収性物品」と題する米国特許出願番号08/
622,903、1996年6月21日Good他の名前で出願された「複合換
気裏面シートを有する吸収性物品」と題する米国特許出願番号08/668,4
18、及び1997年6月25日McCormack他の名前で出願された「ロ
ーゲージフィルム及びフィルム/不織物ラミネート」と題する米国特許出願番号
08/882,712に記載されている。尚、これらの全開示事項は本明細書に
おいて参照文献として援用する。
【0038】 特定の実施形態では、裏面シート20は、微細気孔フィルムにラミネートした
スパンボンド不織材料を含む微細気孔フィルム/不織ラミネート材料で作られる
。スパンボンド不織物は、プロピレン約3.5重量%とエチレンとのコポリマー
から押し出された約1.8デニールのフィラメントを含み、坪量が約17から約
25グラム/平方メートルとする。このフィルムは、炭酸カルシウム粒子を含む
キャスト共押出フィルムを含み、延伸する前には坪量が約58グラム/平方メー
トルとされる。フィルムには、予熱、延伸及び焼きなましを行って微細気孔が形
成され、次に、スパンボンド不織物にラミネートされる。得られた微細気孔フィ
ルム/不織物ラミネートを基盤とした材料は、坪量が約30から約60グラム/
平方メートルであり、透湿度が約3000から約6000g/m2/24時間で
ある。このようなフィルム/不織物ラミネート材料の例は、1997年6月25
日にMcCormack他の名前で出願された「ローゲージフィルム及びフィル
ム/不織物ラミネート」と題する米国特許出願番号08/882,712に詳細
に記載されている。尚、この全開示事項は本明細書において参照文献として援用
する。
【0039】 上面シート22は、図1及び図2に代表的に示されるように、なじみやすく柔
らかな感触を持つとともに、着用者の皮膚に刺激のない好適な身体側表面を提供
する。更に、上面シート22は、吸収体24より親水性が低く、着用者に比較的
乾燥した表面を提供するとともに、更に、十分に多孔質とすることにより、液体
透過性として液体が容易に厚さ方向に貫通するようできる。好適な上面シート2
2は、多孔性フォーム、網状フォーム、穿孔プラスチックフィルム、天然繊維(
例えば木材又は綿繊維)、合成繊維(例えばポリエステル又はポリプロピレン繊
維)、又は天然及び合成繊維の組み合わせのような各種のウェブ材料で製造する
ことができる。上面シート22は、吸収体24内に保持されている液体から着用
者の皮膚を隔てるために用いるのに適している。
【0040】 上面シート22には種々の織布及び不織布を用いることができる。例えば、上
面シートは、ポリオレフィン繊維のメルトブローン又はスパンボンディッドウェ
ブで構成することができる。また、上面シートは、天然及び/又は合成繊維で構
成されたボンディッドカーディッドウェブとすることもできる。上面シートは、
実質的に疎水性材料で構成することができ、疎水性材料は、界面活性剤で処理す
ることもできれば、他の方法で望ましいレベルの湿潤性及び親水性を付与するよ
うに処理することもできる。本発明の特定の実施形態では、上面シート22は、
約2.8−3.2デニールの繊維を坪量が約22グラム/平方メートルであり、
密度が約0.06グラム/立法センチメートルであるウェブとして構成された不
織・スパンボンド・ポリプロピレン布を含む。このような上面シート22は、H
odgson Textile Chemicals社から商品名AHCOVE
L BASE N-62で販売されている約0.3重量%の界面活性剤のような
界面活性剤の有効量で表面処理することができる。
【0041】 おむつ10の吸収体24は、代表的に図1及び図2に示されるように、一般的
に超吸収体材料として知られる高吸収性材料の粒子を混合したセルロースフラフ
ウェブのような親水性繊維のマトリックスを含むのが適切である。特定の実施形
態では、吸収体24は、木材パルプフラフのようなセルロースフラフのマトリッ
クス及び超吸収性ヒドロゲル形成粒子を含む。木材パルプフラフの代わりに、合
成、ポリマー、メルトブローン繊維又はメルトブローン繊維と天然繊維との組み
合わせを用いることもできる。吸収性粒子は、親水性繊維に実質的に均一に混合
することもでき、不均一に混合することもできる。或いは、吸収体24は、繊維
ウェブ及び吸収性材料のラミネート、又は超吸収性材料を局在領域に保持する他
の好適な手段を備えることができる。
【0042】 吸収体24は、多くの形状のいずれとすることもできる。例えば、吸収性コア
は長方形、I形、又はT形にすることができる。吸収体24は、おむつ10の前
部腰領域又は後部腰領域より中間領域で狭いことが通常好ましい。吸収体24は
、単層とすることもでき或いは多層とすることもできるが、これら全てが吸収体
24の全長及び全幅に延びる必要はない。本発明の特定の様態では、吸収体24
は、特に男児に対する性能を改善するために、物品の前部腰領域12にほぼ一致
して側方に延びる「T」のクロスバーの状態のほぼT形とすることができる。例
えば、図示する実施形態では、吸収体24は、物品の前部腰領域12を横切る横
方向幅が約18センチメートル、中間領域16の最も狭い部分の幅が約7.5セ
ンチメートル、及び後部腰領域14の幅が約11.4センチメートルとされる。
【0043】 吸収体24の大きさ及び吸収容量は、対象とする着用者のサイズ、及び吸収性
物品の使用目的により与えられる液体負荷に適合する必要がある。更に、吸収体
24の大きさ及び吸収容量は、乳児から大人までの着用者に適合するために変え
ることができる。また、本発明によれば、吸収体24の密度及び/又は坪量を変
えることが発見された。本発明の特定の様態では、吸収体24の吸収容量は、人
工尿で少なくとも約300グラムとされる。 吸収体24が親水性繊維と高吸収性粒子との組み合わせを含む実施形態では、
親水性繊維及び高吸収性粒子は、吸収体24の平均坪量が約400−900グラ
ム/平方メートルの範囲内になるように形成することができる。本発明の特定の
様態では、そのような吸収体24の複合物の平均坪量は、望ましい性能を付与す
るために、約500−800グラム/平方メートルの範囲内、好ましくは約55
0−750グラム/平方メートルの範囲内とする。
【0044】 本発明による吸収性物品の種々の構成を望ましい寸法の薄さにするために、吸
収体24は、嵩厚さが約0.6センチメートル以下になるように構成することが
できる。嵩厚さは、利点を改善するために、好ましくは約0.53センチメート
ル以下であり、更に好ましくは、約0.5センチメートル以下とされる。嵩厚さ
は、拘束圧力0.2psi(1.38kPa)下で決定する。 高吸収性材料は、天然、合成、及び修飾天然ポリマー及び材料から選択するこ
とができる。高吸収性材料は、シリカゲルのような無機材料でもよく、架橋ポリ
マーのような有機化合物でもよい。「架橋」という用語は、通常は水溶性の材料
を効果的に実質的に水不溶であるが膨潤性であるようにする何らかの手段を言う
。このような手段は、例えば、物理的絡合、結晶質ドメイン、共有結合、イオン
錯体及び会合、水素結合のような親水結合、疎水結合即ちファンデルワールス力
を含むことができる。
【0045】 合成・ポリマー・高吸収性材料の例としては、ポリ(アクリル酸)及びポリ(
メタクリル酸)のアルカリ金属及びアンモニウム塩、ポリ(アクリルアミド)、
ポリ(ビニルエーテル)、無水マレイン酸とビニルエーテル及びαオレインとの
コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルモルフォリノン)、ポリ
(ビニルアルコール)、及びその混合物及びコポリマーが挙げられる。吸収性コ
アに利用するのに適する他のポリマーとしては、アクリロニトリル−グラフトデ
ンプン加水分解物、アクリル酸グラフトデンプン、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びアルギン酸、キサン
タンゴム、イナゴ豆ガムなどの天然ゴムのような天然及び修飾天然ポリマーが挙
げられる。また、天然及び全合成又は部分合成吸収性ポリマーも本発明で有用で
ある。
【0046】 高吸収性材料は、各種の幾何形状のいずれとすることもできる。通常、高吸収
性材料は、別個の粒子の形であることが好ましい。しかし、高吸収性材料は、繊
維、フレーク、ロッド、球、針などの形でもよい。通常、高吸収性材料は、吸収
体内に吸収体24の全重量を基準にして、約1から90重量%、望ましくは少な
くとも約30重量%、更に望ましくは少なくとも約50重量%の量で存在する。
例えば、特定の実施形態では、吸収体24は、繊維ウェブ又は高吸収材料を局在
領域に維持する他の好適な手段で包み込んだ、少なくとも約50重量%及び望ま
しくは少なくとも約70重量%の高吸収材料を含むラミネートを含むことができ
る。
【0047】 本発明での用途に好適な高吸収性材料の例の1つは、バージニア州ポーツマス
に営業所を置く会社であるHoechest Celaneseから入手可能な
SANWET IM 3900ポリマーである。他の好適な超吸収体として、ノ
ースカロライナ州グリーンズボロに営業所を置く会社であるStockhaus
enから得られるFAVOR SXM 880ポリマーを挙げることができる。 選択的に、実質的に親水性のティシュラップシート(図示せず)を用いて、吸
収体24の構造の一体性を維持することができる。ティシュラップシートは、典
型的には、少なくともその2つの向き合う主表面を覆って吸収体の周りに配置さ
れ、しぼ寄せ紙綿又は高湿潤強度ティシュのような吸収性セルロース材料で構成
される。本発明の様態の1つでは、ティシュラップは、吸収体を構成する吸収性
繊維の大部分に、急速な液体の分配を促進する逃がし層を設けるように構成する
ことができる。
【0048】 吸収体24内の材料は、更に、湿潤時に一層高レベルの換気性を備えるように
構成することができる。例えば、吸収体24は、水分又は水蒸気に曝されると、
吸収体24又は少なくともその一部がx−y平面、即ち縦方向及び/又は横方向
に収縮する材料を含むことができる。本明細書で用いる場合、「縦方向」という
用語は、吸収性材料が製造されるとき移動する方向を言い、「横方向」という用
語は縦方向に垂直な方向を言う。このような収縮可能な吸収体24又は少なくと
もその一部は、縦方向又は横方向のいずれかに収縮することができ、又は、性能
を改善するために、望ましくは吸収体24又は少なくともその一部は、縦方向及
び横方向の両方に収縮する。吸収体24又はその一部が収縮すると、物品の裏面
シート及び上面シートに接する吸収体の表面積が減少し、これによって更に多く
の蒸気透過性の裏面シートが露出して、物品内部の空気交換を改善することにな
る。
【0049】 特定の実施形態では、吸収体24は、水蒸気に曝されると吸収体又はその一部
を縦方向及び/又は横方向に収縮させる材料を含むことができる。吸収体又はそ
の一部の収縮は適切に制御され、湿潤時の換気性を増加させることができるので
好ましい。性能を改善するために、吸収体24又はその一部は、使用時に乳児用
おむつのような吸収性製品内部で典型的に見られる相対湿度に曝されると、縦方
向又は横方向の少なくとも1方向に、少なくとも約5%、望ましくは少なくとも
約10%、更に望ましくは少なくとも約30%、更に望ましくは少なくとも約5
0%収縮することができる。例えば、吸収体24又は少なくともその一部は、使
用時に縦方向又は横方向の少なくとも1方向に、約5から約80%、望ましくは
約30から約50%収縮することができる。
【0050】 このような収縮可能な吸収性材料は、本発明の異なる様態の吸収体24に好適
な種々の方法で組み込むことができる。例えば、吸収体24は、孔を有する従来
の吸収性材料の層の上又は下に、収縮可能な吸収性材料の層を設けることができ
、水蒸気に曝されると収縮可能な吸収層が収縮することにより、従来の層の孔が
露出して湿潤時の換気性を改善するようにできる。或いは、吸収体24は、セグ
メント化されている収縮可能な吸収性材料の層を備えることができ、水蒸気に曝
されるとセグメントが収縮することにより更に開放領域が作り出されて、空気交
換を改善するようにできる。セグメントの好適な配置は以下に詳細に論じる。
【0051】 他の実施形態では、吸収体24は、本明細書に示すような、水蒸気に曝される
と、吸収体の他の部分が収縮するにつれて、大きさが増大して更に開放領域を増
大して空気交換を改善する高い通気性を持つ区域42を備える収縮可能な吸収性
材料で構成することができる。更に他の実施形態では、収縮可能な吸収性材料の
部片は、水蒸気に曝されると収縮可能な吸収性部片が収縮して従来の吸収体構造
に開放領域を作り出すように、従来の吸収体に形成することができる。他の実施
形態では、吸収体24は、選択的にスリットを設けて吸収性物品に取付けること
ができ、水蒸気に曝されると吸収体24の収縮によりスリットが大きくなり、吸
収体24全体の寸法に実質的に影響を及ぼすことなく、更に大きな開放領域を生
じさせて空気交換を改善することも可能である。 このような収縮可能な吸収性材料が得られる好適な材料としては、メルトブロ
ーン材料、コフォーム材料、空気堆積材料、ボンディッドカーディッドウェブ材
料、ハイドロエンタングルド材料、スパンボンド材料などを挙げることができ、
更に合成又は天然繊維とすることもできる。
【0052】 特定の実施形態では、吸収体24の収縮可能な吸収性材料には、熱可塑弾性ポ
リマー繊維が含まれる。ここで熱可塑エラストマー繊維を調製する際に使用する
好適な材料としては、スチレン-イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン
−スチレン、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン、又はShell Ch
emical社から商品名KRATONエラストマー樹脂として入手できるスチ
レン−エチレン/プロピレン−スチレンを含むオレフィンコポリマー、E.I.
Du Pont de Nemours社から商品名LYCRAポリウレタンと
して入手可能なもの等のポリウレタン、Ato Chemical社から商品名
PEBAXポリエーテルブロックアミドとして入手可能なポリエーテルブロック
アミド等のポリアミド、E.I.Du Pont de Nemours社から
商品名HYTRELポリエステルとして入手可能なもの等のポリエステル、及び
Dow Chemical社から商品名AFFINITYとして入手可能な単一
点及びメタロセン触媒ポリオレフィンのようなジブロック、トリブロック、又は
多ブロックエラストマーコポリマーが挙げられる。
【0053】 多数のブロックコポリマーを用いて、本発明に有用な熱可塑エラストマー繊維
を調製することができる。このようなブロックコポリマーは、一般的にエラスト
マーの中間ブロック部分及び熱可塑の端ブロック部分を含む。本発明に用いられ
たブロックコポリマーは、通常、端ブロック部分のガラス転移温度(T2)以下
では3次元の物理的架橋構造を有するエラストマーである。また、ブロックコポ
リマーは、数回にわたって物理特性に変化がほとんど又は全く起こらないように
(酸化分解は最小であると仮定する)、溶融、形成、及び再凝固することができ
るという意味では熱可塑性である。 このようなブロックコポリマーを合成する方法の1つは、エラストマー中間ブ
ロックと分離して熱可塑端ブロック部分を重合させる方法である。中間ブロック
及び端ブロックが別個に形成した後、それらを互いに連結することができる。典
型的には、中間ブロック部分は、例えば、ブタジエン、イソプレンなどのジエン
、及び1,3,5−ヘプタトリエンなどのトリエンのような、ジ−又はトリ−不
飽和C4−C10炭化水素を重合させることにより得ることができる。端ブロック
部分Aが中間ブロックBに接合するとA-Bブロックコポリマー単位が形成され
、このユニットが種々の技術又は種々の連結剤Cで連結され、A−B−Aのよう
な構造とすることができるが、この構造は、末端同士のA−B−C−B−A配置
で互いに接合した2つのA−Bブロックを含むと考えられている。同様の技術に
より、式(A−B)nCを有する半径方向のブロックコポリマーを形成すること
ができ、式中Cは、ハブ又は中央多目的カップリング剤であり、nは2より大き
い数である。カップリング剤技術を用いると、Cの官能性によりA-B側鎖の数
が決定される。
【0054】 通常、端ブロック部分Aは、ポリスチレンのような、平均分子量が1,000
と60,000との間であるポリ(ビニルアレン)を含む。通常、中間ブロック
部分Bは、ポリイソプレン、エチレン/プロピレンポリマー、エチレン/ブチレ
ンポリマー、ポリブタジエン等又はその混合物のような、平均分子量が約5,0
00と約450,000との間である実質的に無定型ポリオレフィンを含む。ブ
ロックコポリマーの全分子量は、約10,000から約500,000までが適
切であり、約200,000から約300,000までが更に適切である。ブロ
ックコポリマーの中間ブロック部分の残りの不飽和は、選択的に水素化すること
により、ブロックコポリマーのオレフィン2重結合の含量の残りの比率が5%未
満及び適切には2%未満になるように減少することができる。このような水素化
は、酸化分解に対する感度を減少させる傾向があり、弾性特性に有利に作用する
ことができる。
【0055】 本発明で使用した好適なブロックコポリマーは、少なくとも2つの実質的にポ
リスチレンの端ブロック部分、及び少なくとも1つの実質的にエチレン/ブチレ
ン中間ブロック部分を含む。例として、エチレン/ブチレンは、典型的にはその
ようなブロックコポリマーの大部分の繰り返し単位を構成することができ、例え
ば、ブロックコポリマーの70重量%又はそれ以上を構成することができる。ブ
ロックコポリマーは、3つ又はそれ以上の腕を有することができ、例えば、4つ
、5つ、又は6つの腕でよい結果を得ることができる。望むならば、中間ブロッ
ク部分は水素化することができる。 A−B−A、A−B−A−B−Aなどのような直鎖状コポリマーは、端ブロック
含量に基づき適切に選択されており、大きな端ブロックが好ましい。ポリスチレ
ン-エチレン/ブチレン-ポリスチレンブロックコポリマーでは、スチレン含量は
約10重量%を超え、例えば約12から約30重量%の間であることが好ましい
。スチレン含量が多いと、ポリスチレン端ブロック部分は、通常比較的大きな分
子量を有する。このような直鎖状ブロックコポリマーの市販品の例は、商品名K
RATON G1657エラストマー樹脂でShell Chemical社か
ら市販されている約13重量%のスチレン単位及び本質的に釣り合うエチレン/
ブチレン単位を含むスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマ
ーである。KRATON G1657エラストマー樹脂の典型的な特性は、引張
り強さが3400ポンド/平方インチ(2×106キログラム/平方メートル)
、300%引張り応力が350ポンド/平方インチ(1.4×105キログラム
/平方メートル)、破断時の伸びが750%、ショアA硬さが65、及び25重
量%濃度のトルエン溶液を用いた場合には、ブルックフィールド粘度が室温で約
4200センチポアズであると報告されている。他の好適なエラストマーである
KRATON G2740は、スチレンブタジエンブロックコポリマーと粘着付
与剤及び低密度ポリエチレンとのブレンドである。
【0056】 また、他の好適な弾性ポリマーを用いて、熱可塑弾性繊維を製造することがで
きる。これらにはエラストマー(単一点又はメタロセン触媒処理)ポリプロピレ
ン、ポリエチレン及び他のα-オレフィンホモポリマー及びコポリマー、エチレ
ンビニルアセテートコポリマー、及び実質的に無定形のコポリマー及びターポリ
マーであるエチレン-プロピレン、ブテン-プロピレン、及びエチレン-プロピレ
ン-ブテンが含まれるが、これらに限定されることはない。 メタロセン触媒処理弾性ポリマーは、比較的新しく現時点では好ましいもので
ある。ポリオレフィンを製造するためのメタロセン法では、助触媒により活性化
(即ちイオン化)されるメタロセン触媒を用いる。
【0057】 メタロセン触媒には、例えば、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)チタ
ニウムジクロリド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(シクロペンタジエニル)スカンジウムクロリド、ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウム
ジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、コ
バルトセン、シクロペンタジエニルチタニウムトリクロリド、フェロセン、ハフ
ノセンジクロリド、イソプロピル(シクロペンタジエニル1−1フルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、モリブドセンジクロリド、ニケロセン、ニオボセンジ
クロリド、ルテノセン、チタノセンジクロリド、ジルコノセンクロリドヒドリド
、ジルコノセンジクロリドが含まれる。このような化合物の更に網羅的なリスト
は、Rosen他に付与され、Dow Chemical社に譲渡された米国特
許第5,374,696号に含まれている。また、このような化合物は、Ste
vens他に付与され、同じくDow Chemical社に譲渡された米国特
許第5,064,802号で論じられている。
【0058】 メタロセン法、及び詳細には触媒及び触媒支持システムは、多数の特許の主題
である。Kaminsky他に付与された米国特許第4,542,199号には
、一般式(シクロペンタジエニル)2MeRHalで、式中Meは遷移金属、H
alはハロゲン、Rはシクロペンタジエニル又はC1からC6のアルキルラジカ
ル又はハロゲンであるメタロセン触媒を用いてポリエチレンを形成する方法が記
載されている。LaPointe他に付与され、Dow Chemical社に
譲渡された米国特許第5,189,192号には、金属中心酸化で付加重合触媒
を調製する方法が記載されている。Exxon Chemical Paten
ts社に付与された米国特許第5,352,749号には、流動床でモノマーを
重合する方法が記載されている。米国特許第5,349,100号には、キラル
メタロセン化合物、及びエナンチオ選択的水素移動でキラル中心を生成すること
によるその調製法が記載されている。 助触媒は、メチルアルミノキサン(MAO)(最もよく使用される)、他のア
ルキルアルミニウム、及びトリス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、リチウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、及びジメチルアニリニウムテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素等のホウ素含有化合物のような材料で
ある。取り扱い及び製品汚染の問題により、他の助触媒システム又はアルキルア
ルミニウムを最小限に抑えるか除去する可能性に関して研究が続けられている。
重要な点は、モノマーの重合化反応のために、メタロセン触媒が活性化即ちイオ
ン化されて陽イオン型になることである。
【0059】 メタロセン触媒を用いて生成されたポリマーは、分子量のばらつきが小さい。
「分子量のばらつきが小さいポリマー」とは、分子量のばらつきが約3.5未満
であるポリマーのことを言う。当技術分野では周知のように、ポリマーの分子量
のばらつきは、ポリマーの平均分子量数に対するポリマーの平均分子量の重量の
比である。分子量ばらつきを測定する方法は、「ポリマーの科学と工学の百科事
典」第3巻299−300頁(1985)に記載されている。分子量のばらつき
が小さいポリオレフィンは、上記のメタロセン触媒処理ポリオレフィン、単一点
触媒処理ポリオレフィン、及び固定配置触媒処理ポリオレフィンを含む。当技術
分野では周知のように、メタロセン触媒処理ポリオレフィン及び固定配置触媒処
理ポリオレフィンは、時に単一点触媒処理ポリマーの型を言う。メタロセン製造
ポリマーでは、多重分散度(Mw/Mn)が4未満及び2未満でも可能である。
また、このようなポリマーは類似のZiegler−Natta製造ポリマーに
比較すると短枝鎖のばらつきも小さい。
【0060】 立体選択的メタロセン触媒が用いられる場合には、メタロセン触媒システムを
用いてポリマーのアイソタクチック性をかなり綿密に制御することも可能である
。実際、ポリマーは、99%を超えるアイソタクチック性を有するように製造さ
れてきた。また、このシステムを用いて、高いにシンジオタクチックのポリプロ
ピレンを製造することも可能である。 また、ポリマーのアイソタクチック性を制御することにより、ポリマー鎖の長
さにわたってアイソタクチックブロック及びアタクチックブロック材料を交互に
含むポリマーを製造することができる。この構造は、アタクチック部分により弾
性ポリマーとなる。このようなポリマー合成は「サイエンス」ジャーナル267
巻(1995年1月13日)191頁のK.B.Wagnerによる論文で論じ
られている。Wagnerは、CoatesとWaymouthの研究を論じて
、触媒が各立体化学構造間で動揺しているため、ポリマー鎖がアタクチック中心
の直線長さに連結するアイソタクチック立体中心の直線長さを有することになる
ことを説明している。アイソタクチック優性により弾性の生成が減少する。Ge
offrey W.CoatesとRobert M.Waymouthは、「
変動立体制御:熱可塑エラストマーポリプロピレンの合成方法」という題名の論
文の217頁の同一の問題の中で、メチルアルミノキサン(MAO)存在下でメ
タロセンビス(2-フェニルインデニル)−ジルコニウムジクロリドを用い、反
応器内の圧力及び温度を変化させることによりポリマーの型をアイソタクチック
とアタクチックの間で変動させる研究を論じている。
【0061】 メタロセンポリマーの市販製品は、ある程度限られたものであるが増加しつつ
ある。このようなポリマーは、テキサス州ベイタウンのExxon Chemi
cal社から、EXXPOLという商品名でポリプロピレンベースのポリマー及
びEXACTという商品名でポリエチレンベースのポリマーが入手可能である。
ミシガン州ミッドランドのDow Chemical社は、ENGAGEという
名前でポリマーを販売している。このような材料は、非立体選択的メタロセン触
媒を用いて生成されると考えられている。Exxon社は、一般的にExxon
のメタロセン技術を「単一点」触媒であると言うが、Dow社は、Dow社のメ
タロセン技術をINSIGHTという名前の「固定配置」触媒であると言い、多
数の反応点を有する従来のZiegler-Natta触媒から区別している。
Fina Oil、BASF、Amocco、Hoechst社及びMobil
社のような他の製造業者はこの領域で積極的であり、この技術により生産される
ポリマーの入手可能性は、次の10年間で実質的に増大することになると考えら
れる。
【0062】 メタロセンベースの弾性ポリマーに関して、Kaminsky他に付与された
米国特許第5,204,429号には、シクロオレフィン及び直線状オレフィン
から、立体固定キラルメタロセン遷移金属化合物である触媒及びアルミノキサン
を用いて弾性コポリマーを製造することができる方法が記載されている。重合は
、脂肪族又はトルエンなどの環状脂肪族炭化水素のような不活性溶媒中で実施さ
れる。反応は、溶媒として重合されるモノマーを用いて気相で行うこともできる
。いずれもLai他に付与され、Dow Chemical社に譲渡された「弾
性の実質的に直鎖状オレフィンポリマー」と題する米国特許第5,278,27
2号及び第5,272,236号のには、特定の弾性特性を有するポリマーが記
載されている。また、Dow社は、一連のエラストマーポリオレフィンを商品名
ENGAGEで商業的に生産している。
【0063】 エラストマー繊維は、実質的に連続であることも短繊維であることもできるが
、実質的に連続であるのが好ましい。実質的に連続なフィラメントは、短繊維よ
り、セルロース繊維及び超吸収性材料の閉じ込めに優れ、液体の分配に優れる。
エラストマー繊維は、スパンボンディング法、メルトブローイング法、又は他の
好適な方法を用いて製造することができる。エラストマー繊維は、平均径が約1
−75ミクロン、好ましくは約1−40ミクロン、更に好ましくは約1−30ミ
クロンとすることができる。 熱可塑エラストマー繊維は、円形とすることもできるが、だ円形、長方形、三
角形又は多葉状のような他の幾何学的形状の断面を有することもできる。熱可塑
エラストマー繊維は、湿潤可能とすることができる。熱可塑エラストマー繊維は
、まず、熱可塑エラストマー繊維を調製し、次に繊維に実質的に親水性表面処理
することにより、湿潤可能に製造することができる。
【0064】 或いは、熱可塑エラストマー繊維は、吐糸の前にポリマーに親水性原料を添加
することにより、湿潤可能に製造することができる。通常、熱可塑エラストマー
成分と重合することができ、得られたコポリマー材料を親水化して湿潤可能にす
ることができ、この親水化成分が実質的に調製した繊維の弾性特性に影響を及ぼ
さないようなポリマー成分は、本発明で利用するのに適切である。本発明で使用
するのに好適な親水性原料には、酸化ポリエチレン及びポリビニルアルコールの
他、各種の市販の親水性界面活性剤が含まれるが、これらに限定されることはな
い。 更に他の実施形態では、熱可塑エラストマー繊維は、2成分又は2構成要素フ
ィラメントとすることができ、そのポリマー成分の1つは、親水性であるか、親
水性を付与されたものである。典型的な実施形態は、親水性シースで取り囲まれ
た親水性コアを有するシース/コア2成分フィラメントである。また、顔料のよ
うな他の添加物も弾性フィラメントに含むことができる。
【0065】 吸収体24が、弾性ポリマー繊維、高吸収性繊維及び選択的にセルロース繊維
のような他の繊維の組み合わせならば、吸収体24中の弾性ポリマー繊維及び高
吸収性繊維の相対百分率は、吸収体24に望む特性により広範囲に変化する。例
えば、吸収体24は、吸収体24の乾燥重量に基づき、約3から約95重量%、
望ましくは約5から約65重量%、更に望ましくは約5から約50重量%の弾性
ポリマー繊維を含むことができる。このような弾性ポリマー繊維と高吸収性繊維
との組み合わせは、当業者には周知の何らかの方法により製造することができる
【0066】 弾性ポリマー繊維が吸収体24全体に分散している実施形態では、吸収体24
は、吸収体24内に弾性ポリマー繊維を更に均一に分配するために、コフォーム
法により形成することができる。このようなコフォーム材料は、通常、1978
年7月11日にAnderson他に付与された米国特許第4,100,324
号、1986年8月5日にMcFarland他に付与された米国特許第4,6
04,313号、及び1994年9月27日に付与された米国特許第5,350
,624号に記載されるように製造する。尚、これらは本明細書において参照文
献として援用する。典型的には、このようなコフォーム層は、弾性ポリマー繊維
及び、例えばセルロース又は高吸収性繊維のような他の繊維の気体形成マトリッ
クス含む。コフォーム吸収体は、まず、弾性ポリマー繊維を含み少なくとも1つ
の一次気流を形成し、一次気流を他の繊維の少なくとも1つの二次気流と合流す
ることにより形成される。一次及び二次気流は、乱流状態で合流し、十分に均一
に分配した異なる繊維を含む一体化気流を形成する。この一体化気流は、形成表
面に向けられ、材料層を空気形成する。このようなコフォーム層の1つ又はそれ
以上が、次に連続して形成され、コフォーム吸収性材料の連続ウェブを作り出す
ことができる。また、このような方法を用いて、従来の吸収性コアと一体的に形
成することができる別個のセグメント即ち別個の部分を作り出すこともできる。
【0067】 特定の実施形態では、本発明の吸収性物品の吸収体24又は少なくともその一
部は、弾性ポリマー繊維及び高吸収性繊維のコフォーム吸収体を含み、エラスト
マーの高吸収性繊維に対する重量比は、約3/97から約95/5である。例え
ば、吸収体24又は少なくともその一部は、Technical Absorb
ents社から商品名OASIS101で市販されている約80重量%の高吸収
性繊維、及びShell Chemical社商品名KRATON G2740
で市販されている約20重量%の弾性ポリマー繊維を含むことができる。このよ
うなコフォーム吸収体複合物は、相対湿度約60%に曝されると縦方向及び横方
向のいずれにも50%以下の収縮を示し、これにより表面積が75%減少した。
【0068】 上記の材料の収縮は、繊維状吸収性材料の形状が変化することにより起こると
考えられている。このような吸収体は、最初は長い円筒(繊維)形であるが、水
蒸気に曝されるとこのような繊維状材料は収縮して球形になり、システムの収縮
を引き起こす。マトリックス材料(先に弾性樹脂として言及)は、収縮に抵抗性
があり、適切に材料を選択することにより収縮量を変更できることに留意する必
要がある。弾性ポリマーは、このような応力に抵抗が小さいため、特に収縮に適
する。システムの収縮は、原材料(マトリックス材料及び繊維状吸収体)及び原
材料の特性の他、ウェブの組成を選択することにより変えることができる。
【0069】 他の実施形態では、吸収体24の収縮は、水蒸気ではなくて水分が引き金とな
る。水分に感応する収縮可能な吸収性材料を得るための方法は、水分に感応する
ポリマーマトリックスを利用することである。材料は、上記のポリマーマトリッ
クス、及び超吸収性粒子、又は繊維のような高吸収性材料を含む。水分に感応す
る広範囲のポリマーを使用することができる。好適なポリマーは、望ましい湿度
レベルで、分子立体配座が伸張した鎖状からコイル状に変化する。この作用は、
ポリマー鎖を望ましい方向に向ける好適な処理技術により更に結晶化度により選
択的に促進し、収縮材料の形成に利用することができる。また、加工助剤のほか
、ポリマーの水分反応行動を促進する他の添加物も選択的に用いることができる
。また、ポリマーの架橋を用いて、水分反応挙動と機械的特性との最適な組み合
わせを達成することもできる。
【0070】 各種のポリマーがこの水分に感応する挙動を示すことは当業者には周知である
。この目的に好適と思われるポリマーの例としては、ポリアクリル酸、及び種々
の中和度を持つそのコポリマーが挙げられる。有用であると思われる他の水分感
応ポリマーには、合成及び天然ポリマー、及び修飾天然ポリマーがある。この例
には、ポリビニルアルコールのポリマー及びコポリマー、ポリアクリロニトリル
及び種々の加水分解度を持つそのコポリマー、ポリメタクリル酸、親水性ポリウ
レタン、及び酸化ポリエチレンが含まれる。使用することができる天然ポリマー
及び修飾天然ポリマーは、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、グアールガム及び修飾グアールガム、加工デンプンベースのポリマー
及びキトサン及び修飾キトサンが含まれる。また、これらのポリマーのブレンド
を用いることもできる。このようなポリマーは、本発明の異なる様態の吸収体2
4に、水蒸気に曝されると収縮する収縮可能な吸収性材料のために、上記したよ
うな好適な方法で組み込むことができる。
【0071】 特定の実施形態では、吸収体24は、性能を改善するために論じたように、水
蒸気及び水分の両方に感受性のある材料を含むことができる。 また、このような収縮可能な吸収体24は、従来の吸収性コアで起るような吸
収体24の自重湾曲及びたるみを減少又は排除して、湿潤時のフィット性維持を
向上することもできる。 湿潤時の通気性を改善するために、吸収体24を形成する材料は、z方向又は
吸収体24の厚さ方向に高い割合で膨潤し、湿潤後に更に開放多孔性構造を作り
出すように構成することができる。このような材料の例の1つは、「潜在空隙及
びマクロ空洞を設けた湿式形成複合体」と題するEdens他の名前で出願され
、本出願人に譲渡された米国特許出願(代理人整理番号15,126)に記載さ
れている湿式形成複合体である。尚、これは本明細書において参照文献として援
用する。通常、湿式形成複合体は、繊維間に内部空隙又はマクロ空洞を形成する
相互結合繊維に含有される超吸収性材料を含む。本明細書で用いる場合、「湿式
形成」、「湿式堆積」などの用語は、繊維が液体分散媒質に分散し、スラリーを
形成する方法で形成される複合体のことを言う。スラリーは、形成面に堆積し、
分散媒質の少なくとも一部を除去することにより複合体を形成する。当業者はこ
のような方法は熟知している。
【0072】 乾燥状態では、湿式形成複合体は、液体を迅速に吸収するのに好適な孔構造を
有する。湿式形成複合体に液体が排泄されると、その濡れた部分の複合体、及び
特に超吸収性材料が膨潤して膨張すると、続いて内部空隙又はマクロ空洞が膨張
する。この膨張により内部空隙が増加し、その結果、複合体の換気性が増加する
。濡れていない部分の構造部、即ち液体先端部及びそれを超える部分の構造部は
、膨張せずに留まるため、比較的高速に液体を吸収することができる。このため
、湿式形成複合体の乾燥部分は、湿式形成複合体の最初の排泄点から次第に離れ
た領域に液体を引き込むように作用する。 湿式形成複合体に好適な繊維及び超吸収性材料は、通常吸収体24に好適なも
のとして上記されている。湿式形成複合体に存在する超吸収性材料は、分散媒質
中で膨潤可能である。本明細書で用いる場合、吸収性材料が過剰な分散媒質中に
1時間分散されると、吸収性材料が分散媒質中でその重量の少なくとも20倍、
より具体的には少なくとも50倍、更に具体的には少なくとも75倍、具体的に
は少なくとも100倍、更に具体的には少なくとも150倍又はそれ以上吸収す
ることができる場合に、吸収性材料は分散媒質中で膨潤可能であると見なされる
【0073】 種々の材料を分散媒質として使用することができる。好適な分散媒質の例とし
ては、水及び他の水性材料等がある。入手し易さ及び費用等の理由で、好まれる
分散媒質は水である。分散媒質中に存在する好適な繊維の量は、繊維及び分散媒
質の合計重量を基準として約0.005から約3.0重量%、具体的には約0.
01から約2.0重量%、特に約0.01から約1.0重量%である。分散媒質
は、製紙業者には既知の他の添加物を含むことができる。他の好適な添加物とし
ては、湿式形成複合体の形成又は性能に有害な影響を及ぼさないという条件で、
結合剤、粘性調節剤、接着剤、湿潤強度添加剤、pH制御添加物、凝集剤等が挙
げられるが、これらに限定されることはない。
【0074】 乾燥湿式形成複合体に含まれる繊維の量は、湿式形成複合体に存在する繊維及
び吸収性材料の合計重量を基準にして90乾燥重量%、具体的には約95乾燥重
量%、特に約98乾燥重量%より大きく100乾燥重量%未満である。超吸収性
材料が存在する量は、湿式形成複合体に存在する繊維及び吸収性材料の合計重量
を基準にして約10乾燥重量%未満、具体的には約5乾燥重量%未満、特に約2
乾燥重量%未満で0乾燥重量%より多い。超吸収性材料は、吸収された液体の貯
留及び換気性の改善を促進するために湿式形成複合体がマクロ空洞を持つように
選択されが、膨潤した超吸収性材料から除去する必要のある水分量に起因して乾
燥の際に生産能力を大幅に減少させることのないように選択される。
【0075】 湿式形成複合体は、繊維、繊維のための分散媒質、及び分散媒質中で膨潤する
超吸収性材料と組み合わせ、次に、超吸収性材料と分散媒質との間に十分な接触
時間を与えて湿式形成複合体を形成する前に超吸収性材料が膨潤するようにし、
次に、湿式形成複合体を形成し、更に、湿式形成複合体を乾燥して、超吸収性材
料の実質的な量を収縮させて湿式形成複合体内にマクロ空洞を形成することによ
り作ることができる。また、湿式形成複合体は、緻密にしてマクロ空洞を潰すこ
とができ、これにより湿式形成複合体内の潜在的空隙又はマクロ空洞を形成する
ことができる。 超吸収性材料は、繊維のスラリーと組み合わせ、湿式形成複合体が乾燥する前
に、超吸収性材料が分散媒質中でその重量の少なくとも約20倍、具体的には分
散媒質中でその重量の少なくとも約50倍、更に具体的には分散媒質中でその重
量の少なくとも約75倍、特に分散媒質中でその重量の少なくとも約100倍、
更に詳細には分散媒質中でその重量の約150倍吸収するようにすることが望ま
しい。超吸収性材料は、湿式形成複合体を形成する前に上記した量だけ膨潤する
ことが適切である。繊維のスラリーに超吸収性材料を加え、湿式形成複合体を形
成する前に超吸収性材料をスラリー全体に比較的均一に分散させることができる
【0076】 乾燥湿式形成複合体の坪量は、約600グラム/平方メートル以下、具体的に
は約250グラム/平方メートル以下、更に具体的には約150グラム/平方メ
ートル以下、特に約150から250グラム/平方メートル、好適には約100
グラム/平方メートル未満で40グラム/平方メートルより大きい。坪量は、複
合体が所定の原料高で製品基準を満たす性能を有するように選択する。 乾燥湿式形成複合体が緻密になった場合、複合体の密度は約0.1グラム/立
方センチメートル以上、具体的には約0.12グラム/立方センチメートル以上
、更に具体的には約0.15グラム/立方センチメートル以上、特に約0.12
から約0.15グラム/立方センチメートルであるが、約0.3グラム/立方セ
ンチメートル未満とすることができる。密度は、乾燥湿式形成複合体の内部孔構
造が複合体全体に液体を逃がして分配するのに適切であるように選択する。また
、密度は、乾燥湿式形成複合体が湿式形成複合体が組み込まれる製品に柔らかさ
及び薄さを付与するように選択する。
【0077】 例えば、上記の収縮可能な吸収性材料又は湿式形成吸収性複合体のような材料
を利用して吸収体24を構成することにより、吸収性物品に更に大きな湿潤時空
気交換率を付与することができる。例えば、このような構成により、湿潤空気交
換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.50、通常少なくとも約0.7
0、望ましくは少なくとも約0.80、更に望ましくは少なくとも約0.90で
ある吸収性物品として性能を改善することができる。望ましくは、本発明の異な
る様態の吸収体及び物品の構成により、湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が
、少なくとも約1.00、通常少なくとも約1.05、望ましくは少なくとも約
1.10である吸収性物品として性能を改善する。
【0078】 本発明の異なる様態の吸収体24は、空気及び蒸気が容易に吸収体24を通過
し、蒸気透過性の裏面シート20を通っておむつ10から雰囲気へ通過する通気
性の高い複数の区域を更に備えることができる。例えば、図1及び図2に代表的
に示されるように、吸収体24は、吸収体24に通気性の高い区域即ち領域42
を作り出す複数の通路40を備えることができる。図示される実施形態では、吸
収体24の空気通路40に隣接する部分は、高吸収性の区域即ち領域44を作り
出す。通気性の高い区域42は、吸収体24からの最高の空気交換をもたらすよ
うに設計され、高吸収性区域44は、体外排泄物の大部分を受け入れ保持するよ
うに設計される。吸収体24は、空気交換が改善された通気性が高い区域をいく
つでも設けることができる。吸収体24には、性能を改善するために、望ましく
は少なくとも3つ、更に望ましくは少なくとも5つの個別の通気性の高い区域を
設ける。
【0079】 図1及び図2に代表的に示す空気通路40のような通気性の高い区域42は、
裏面シート20の衣類に向き合う表面に尿のような蒸気を過剰に凝縮させること
なく、使用中に物品の換気性を促進して着用者の皮膚に加えられる水分を減少さ
せるように構成される。このようなおむつ10の外側表面における蒸気の凝縮は
、着用者の衣類を湿らせることがあるので好ましくない。通気性の高い区域42
は、通常、空気及び蒸気が上面シート22から、吸収体24及び材料の他の1つ
又はいくつかの介在層を通って蒸気透過性裏面シート20の外に移動することが
できるおむつの領域に配置される。例えば、通気性の高い区域42は、吸収体2
4全体に配置することもできれば、おむつ20の中間領域16のような空気交換
が最大である吸収体24の領域に選択的に配置することもできる。特定の実施形
態では、通気性の高い区域42は、空気交換を改善するためにおむつ10の前部
領域12及び中間領域16に配置される。 一方、高吸収性区域44は、おむつの内部から高レベルの空気及び蒸気を移動
するように設計されていない。このため、おむつ10の上面シート22からおむ
つの裏面シート20まで、及び外気(おむつの外部)への空気の交換は、通常、
吸収体24を通して通気性の高い区域42内で起こる。また、吸収体24を通る
空気の交換は、ある程度は高吸収性区域44内で起こる可能性もである。
【0080】 通気性の高い区域は、長方形、円形、砂時計形、だ円などを含む何らかの望ま
しい形状を有することができ、選択的な縦方向又は横方向の帯状又は断続的な配
置にされた多数の領域を含むこともできる。例えば、図1及び図2では、通気性
が高い区域42は、通常円形である複数の空気通路40つまり吸収体24を通る
穿孔により形成される。このような構成では、高吸収性区域44は、各空気通路
40の間に吸収体24の非穿孔部分を備える。 通気性の高い区域42は、吸収体24から裏面シート20の衣類に面する表面
を通り、その表面上に過剰に蒸気が凝縮するのを防ぎつつ、空気交換を効果的に
改善する望ましい寸法を有することができる。望ましくは、通気性の高い区域の
総面積は、おむつ10の吸収体24の総表面積の約5から約75%まで、更に望
ましくは少なくとも約10%であり、更に望ましくは約10から約70%、更に
望ましくは約10から約60%とすることができる。例えば、Mサイズの乳児用
おむつでは、通気性が高い区域42は、総面積が約6から約90平方センチメー
トルとすることができる。
【0081】 空気交換性が高い区域42の総面積が上記の量より大きい場合には、おむつ1
0は、裏面シート20の露出した衣類に向き合う表面に生じる蒸気凝縮量が多く
り、おむつの外側表面がべとべとした感触になるので好ましくない。一方、通気
性が高い区域42の総面積が上記の量より小さい場合には、おむつ10の空気交
換性が低レベルであるため皮膚に加えられる水分が高レベルになり、皮膚の刺激
感及びかぶれを誘発することもあるので好ましくない。 おむつ10の吸収体24の通気性が高い区域42は、代表的に図1及び図2に
示すように、実質的に少なくとも通気性であり、好ましくは水蒸気透過性である
ように構成される。例えば、吸収体24の通気性が高い区域42のフレージャー
気孔率の値は、吸収体24の高吸収性区域のフレージャー気孔率の値より少なく
とも約10%、望ましくは少なくとも約20%、更に望ましくは少なくとも約5
0%大きくされる。本明細書で用いるとき、「フレージャー気孔率」という用語
は、以下に説明するフレージャー気孔率試験により測定された値のことを言う。
通気性が高い区域のフレージャー気孔率値が上記の値より小さい場合は、おむつ
10の空気交換性が低レベルであるため皮膚に加えられる水分が高レベルとなり
、皮膚の刺激感及びかぶれを誘発することもあるので好ましくない。
【0082】 通気性が高い区域は種々の方法で形成することができる。通気性が高い区域4
2は、吸収性物品の吸収体24に一体化された部分とすることもでき、吸収体2
4に穿孔、孔又は開放空間により形成することもできる。例えば、吸収体24の
各部分を不連続にするか除去して区域42を設けることができる。或いは、通気
性の高い区域42は、あまり液体排泄物を吸収しないように構成し、このため使
用時に吸収体24の各部分を通る空気流れが向上する吸収体24の各部分によっ
て形成することができる。例えば、吸収体の各部分を、実質的に高吸収性材料の
ない或いは吸収体24の他の部分より実質的に高吸収性材料の含有量を少ないよ
うにし、空気流れを改善することもできる。或いは、吸収体24の各部分は、各
部分を疎水性にして選択領域に通気性の高い区域を設ける液体で処理又はコーテ
ィングすることもできる。他の構成では、通気性が高い区域42に、吸収体24
に空隙又は孔を設け、下述するようなサージ制御層34に好適な材料のような、
通気性が吸収体24より高い他の材料を孔又は空隙内に配置することにより形成
することができる。
【0083】 本発明の異なる様態による吸収体24のいくつかの構成例が、代表的に図1−
図6に示されている。例えば、図1及び図2では、吸収体内の通気性の高い区域
42は、吸収体24を通る複数の空気通路40又は穿孔により形成される。図示
した実施形態では、空気通路40は、吸収体24の全長及び全幅に沿って断続的
に配置されている。図示した通路40は、円形であり、直径が約1.27センチ
メートルで、全開放面積が吸収体24の全表面積の約12%とされる。
【0084】 図3及び図4では、吸収体24は、おむつ10の縦方向36に沿って間隔を置
いて配置される個別のセグメント46の形とされる。このような構成では、通気
性の高い区域42は、吸収体24の個別のセグメント46の間の空間により形成
される。吸収体24は、種々の形状及び大きさのセグメント46をいくつでも備
えることができる。例えば、図示した実施形態では、吸収体24は、おむつ10
の縦方向36に間隔を置いて配置された4つの異なるセグメント46を備える。
図示したセグメント46は、ほぼ長方形であり、幅が吸収体24の幅より狭くさ
れており、吸収体24の幅は、図示した実施形態では、以下に説明するようにサ
ージ制御層34及び換気層32の幅により定められる。或いは、セグメント46
は、実質的に吸収体24の幅に等しい幅とすることもできる。セグメント46を
間隔を空けて配置した関係に保持するのに役立つように、セグメント46を、ラ
ップシート(図示せず)又はサージ制御層34及び換気層32のような材料の2
つのシートの間に収納することができる。図示した実施形態では、セグメント4
6は、2つのシート材料即ち2つの層材料の間の高吸収性材料から成るラミネー
トを含むとともに、セグメント46間の空間により形成される通気性の高い区域
42の開放面積は、吸収体24の全表面積の約40%とされる。
【0085】 図5及び図6では、吸収体24内の通気性が高い区域42は、図1及び図2に
示す実施形態と同様、複数の空気通路40即ち吸収体24を貫通する穿孔により
形成される。しかし、図5及び図6の実施形態では、空気通路40は、おむつ1
0の前部腰領域12及び中間領域16の吸収体24に配置され、後部腰領域14
の吸収体24には配置されない。更に、図5及び図6に示す実施形態では、吸収
体24は、上層48及び下層50を含み、上層48は、吸収体24の長さの一部
のみに延びる。このような構成では、吸収性を改善し且つコストを低減するため
に、吸収体24の大部分を、おむつ10の前部腰領域12及び中間領域16に配
置することができる。図示した通路40は、円形であり、直径が約1.27セン
チメートルで、全開放面積が吸収体24の全表面積の約12%とされる。
【0086】 吸収体24が薄く、吸収体24内に高吸収性材料を有するため、吸収体24の
液体取り込み率それ自身が低い過ぎる、即ち吸収体24への多数回の液体排泄を
適切に保持できない可能性がある。そこで、液体取り込み全体及び空気交換を改
善するために、本発明の異なる様態のおむつでは、図1及び図2に代表的に示す
ように、サージ制御層材料34の多孔性の液体透過層を更に備えることができる
。サージ制御層34は、典型的には吸収体24よりも親水性があり、液体サージ
を迅速に収集して一時的に保持し、液体を最初の進入点から移動させ、吸収体2
4の液体を他の部品に実質的に完全に放出することのできるレベルの密度及び坪
量を有する。この構成は、吸収性衣類の着用者の皮膚に接して配置される部分に
液体が貯留し、集まるのを防止するのに役立ち、着用者の濡れ感を減少させるこ
とができる。また、サージ制御層34の構造は、通常、おむつ10内の空気交換
も促進する。
【0087】 種々の織布又は不織布を用いて、サージ制御層34を構成することができる。
例えば、サージ制御層34は、ポリオレフィン繊維のような合成繊維のメルトブ
ローン又はスパンボンディッドウェブで構成される層とすることができる。また
、サージ制御層34は、天然及び合成繊維のボンディッドカーディッドウェブ又
は空気堆積ウェブとすることができる。例えば、ボンディッドカーディッドウェ
ブは、ローメルト結合繊維、粉末及び接着剤を用いて結合された熱結合ウェブと
することができる。ウェブは選択的に異なる繊維の混合物を含むことができる。
サージ制御層34は、実質的に疎水性材料で構成することができ、疎水性材料は
、選択的に界面活性剤で処理するか、他の方法で処理して望ましいレベルの湿潤
性及び親水性を付与することができる。特定の実施形態では、サージ制御層34
は、坪量が約30から約120グラム/平方メートルの疎水性不織材料を含む。
【0088】 例えば、特定の実施形態では、サージ制御層34は、2成分繊維を含み、全体
の坪量が約83グラム/平方メートルであるボンディッドカーディッドウェブ、
不織布を含むことができる。このような構成のサージ制御層34は、60重量%
の繊維デニールが約3dであるポリエチレン/ポリエステル(PE/PET)、
シースコア2成分繊維、及び40重量%の繊維デニールが約6dであり、繊維長
さが約3.8から約5.08センチメートルである単成分ポリエステル繊維で構
成される均一なブレンドにすることができる。 図示した実施形態では、サージ制御層34は、吸収体24に直接接して液体的
に連結するように配置される。サージ制御層34は、渦巻接着剤パターンのよう
な、従来の接着剤パターンで上面シート22に連結することもできる。更に、サ
ージ制御層34は、従来の接着剤パターンで吸収体24に連結することもできる
。接着剤の付加量は、望ましいレベルで結合させるのに十分である必要があるが
、液体が上面シート22からサージ制御層34を通って吸収体24に移動するの
を過剰に制限するほど多くならないようにする必要がある。
【0089】 吸収体24は、サージ制御層34と液体的に連結し、サージ層から放出された
液体を受け入れ、その液体を保持して蓄えるように位置決めされる。図示される
実施形態では、サージ制御層34は、吸収体24を含む個別の層に重ねて配置さ
れるもう1つの個別の層を含むことにより、二重層配置を形成する。サージ制御
層34は、排出された液体を迅速に収集して一時的に保持し、そのような液体を
最初に接触した点から移動してサージ制御層の他の部分に拡散し、次に、吸収体
24を含む1つ又は複数の層にそのような液体を実質的に完全に放出する役割を
果たす。サージ制御層34は、望ましいどのような形状にもすることができる。
望ましい形状には、例えば、円形、長方形、三角形、台形、長だ円形、犬の骨形
、砂時計形、又はだ円形が含まれる。例えば、特定の実施の形態では、サージ制
御層は、ほぼ長方形とすることができる。図示した実施形態では、サージ制御層
34は、吸収体24と等しく延びる。或いは、サージ制御層34は、吸収体の一
部のみに延ばすこともできる。サージ制御層34が吸収体24の長さの一部のみ
に沿って延びる場合には、サージ制御層34は、吸収体24に沿ういずれかの場
所に選択的に位置決めすることができる。例えば、サージ制御層34は、衣類の
前部腰領域12に向かってオフセットすると、一層効果的に機能を果たすことが
できる。また、サージ制御層34は、吸収体24の縦の中央線をほぼ中心とする
ことができる。
【0090】 サージ制御層34に好適な付加的材料は、1996年1月23日、C.Ell
is他の名前で付与された、「パーソナルケア吸収性物品等のための繊維状不織
ウェブサージ層」と題する米国特許第5,486,166号、1996年2月1
3日、Ellis他の名前で付与された、「パーソナルケア吸収性物品等のため
の改良サージ制御繊維状不織ウェブ」と題する米国特許第5,490,846号
、及び「改良液体サージ制御を有する吸収性構造及びそれを組み込んだ製品」と
題する米国特許第5,364,382号に記載されている。尚、これらの開示事
項は、本明細書において参照文献として援用する。 図1及び図2に代表的に図示されるように、おむつ10は、裏面シート20と
吸収体24との間に配置される換気層32も備えることができる。換気層32は
、おむつ内及びおむつを通る空気の移動を促進し、裏面シート20が吸収体24
の少なくとも一部と面対面の関係で接触しないようにするのに役立つ。具体的に
は、換気層32は、空気及び水蒸気が吸収体24から蒸気透過性裏面シート20
を通って移動できる導管として働く。
【0091】 換気層32は、天然繊維及び/又は合成ポリマー繊維で構成された不織ウェブ
(例えば、スパンボンド、メルトブローン又はカーディッド)、織ウェブ、又は
編み繊維状ウェブのような、サージ制御層34に好適であると上述した材料で形
成することができる。好適な繊維には、例えば、アクリル繊維、ポリオレフィン
繊維、ポリエステル繊維、又はそのブレンドがある。また、換気層32は、連続
気泡ポリオレフィンフォーム、網状ポリウレタンフォーム等のような多孔性フォ
ーム材料で形成することができる。換気層32は、材料の単層又は材料の2つ又
はそれ以上の層の複合体を含むことができる。特定の実施形態では、換気層32
は、拘束圧力が0.05Psi(o.34kPa)で測定した厚さが少なくとも
約0.10センチメートルであり、坪量が約20から約120グラム/平方メー
トルである疎水性不織材料を含む。例えば、換気層32は、2成分繊維を含み、
全体の坪量が約83グラム/平方メートルとするボンディッドカーディッドウェ
ブ不織布を含むことができる。このような構成の換気層32は、約60重量%の
、繊維デニールが約3であるポリエチレン/ポリエステル(PE/PET)シー
スコア2成分繊維、及び40重量%の、繊維デニールが約6であり、繊維長さが
約3.8から約5.08センチメートルである単成分ポリエステル繊維で構成さ
れる均一ブレンドとすることができる。
【0092】 換気層32は、どのような望ましい形状とすることもできる。好適な形状には
、例えば、円形、長方形、三角形、台形、長だ円形、犬の骨形、砂時計形、又は
だ円が含まれる。換気層32は、吸収体24を完全に超えるか、部分的に超えて
延ばすことができる。例えば、換気層32は、おむつ10の中間領域16にわた
って適切に配置し、実質的におむつ10の縦の中央線36を両側の中心とするこ
とができる。吸収体24の全体が換気層32に重ねられ、裏面シート20と吸収
体24との間で実質的に全表面と表面で接触しないようにすることが通常望まし
い。図示した実施形態では、換気層32は吸収体24と共に延びる。これにより
、裏面シート20の衣類に面する表面の湿気を最小にしつつ、空気交換度を最大
にすることができる。
【0093】 図示した実施形態では、換気層32は、吸収体24に直接接触して液体的に連
結するように配置される。換気層32は、渦巻接着剤パターンのような従来の接
着剤パターンで裏面シート20に連結することができる。更に、換気層32は、
従来の接着剤パターンで吸収体24に連結することができる。接着剤の付加量は
望ましいレベルの結合を得るのに十分である必要があるが、空気及び蒸気が吸収
体24から裏面シート20を通って移動することを過剰に制限するほど多くない
ようにする必要がある。
【0094】 更に、換気層32は排泄液体を迅速に収集して一時的に保持する役割を果たし
、排泄液体は、吸収体24を通り、具体的には吸収体24内の通気性の高い区域
を通過する。次に、換気層32は、このような液体を最初に接触した点から移動
し、この液体を換気層の他の部分に拡散し、次に、吸収体24を含む1つ又は複
数の層にこのような液体を実質的に完全に放出することができる。 本発明の異なる実施形態は、図1−図6に代表的に示すように、従来の吸収性
物品に比較して、使用時に実質的に着用者の皮膚に加えられる水分のレベルを低
下させる改良された吸収性物品を提供する上で有利である。皮膚加水レベルが低
下すると、皮膚は乾燥して快適性が増し、微生物の生存度に対する感度が下る。
このように、本発明により製造された吸収性物品の着用者は、皮膚に加えられる
水分が減少された状態で吸収性物品を使用できるため、皮膚刺激感及びかぶれの
誘発を低減することができる。
【0095】 試験手順 水圧試験 水圧試験は、材料の液体障壁特性の尺度である。通常、水圧試験は、所定の量
の水が通り抜ける前に材料が支えることになる円柱内の水の高さ(センチメート
ル)を測定する。水柱圧値が高い材料は、水柱圧値が低い材料より液体の透過に
対して大きな障壁となることを示す。水圧試験は、方法5514−連邦試験方法
標準規格番号191Aにより実施する。 フレージャー気孔率試験 本明細書で言うフレージャー気孔率値は、フレージャー通気性試験装置(Fr
azier Precision Instrument社、米国メリーランド
州ゲーサーズバーグ)、及び方法5450・連邦試験方法標準規格番号191A
を用いて測定することができる。本発明では、試験は8インチ×8インチの試料
を用いて実施する。
【0096】 透湿度試験 材料のWVTR(透湿度)値を測定する好適な方法を以下に示す。本発明では
、直径3インチ(78ミリメートル)の円形試料を、試験材料及び対照材料Ce
lguard(登録商標)2500(Hoechst Celanese社)か
ら切り取る。各材料として2つ又は3つの試料を準備する。試験に用いる試験カ
ップは、アルミニウム鋳物でフランジを有し、深さが2インチで機械的密封及び
ネオプレンガスケット付である。カップは、米国ペンシルバニア州フィラデルフ
ィアのThwing-Albert Instrument社からVapome
ter cup #681という商品名で販売されている。蒸留水100ミリリ
ットルを各Vapometer cupに注入し、試験材料及び対照材料の個々
の各試料を、個々のカップの口の開いた上部に渡して配置する。ネジ式フランジ
を締めて、対応する試験材料又は対照材料が外気に直径62ミリメートルの円面
積(開放暴露面積約30cm2)で暴露するようにしたままカップの縁を密封す
る。次に、カップの重さを測定し、トレーに載せて100°F(38℃)に設定
した熱風乾燥機に入れる。この乾燥機は、外部空気が循環して内部に水蒸気が集
積するのを防ぐ定温乾燥機である。好適な熱風乾燥機は、例えば、米国イリノイ
州ブルーアイランドのBlue M Electric社から販売されているB
lue M Power-O-Matic60乾燥機である。24時間後、乾燥機
からカップを取り出して重さを測定する。予備的な試験WVTR値は、以下のよ
うに計算される。 試験WVTR=[(24時間での重量損失のグラム数)×7571] 24 (g/m2/24時間)
乾燥機内の相対湿度は特に制御しない。100°F及び周囲相対湿度という所定
の設定条件では、Celguard2500のWVTRは、5000g/m2
24時間であると測定された。従って、Celguard2500は、各試験で
対照として使用される。Celguard2500は、微細気孔ポリプロピレン
で構成された厚さが0.0025cmのフィルムである。
【0097】 皮膚加水試験 皮膚加水値は、総蒸発水損失(EL)を測定することにより求められ、以下の
試験手順を用いて求められる。 試験は、特にトイレ訓練した乳児に実施し、乳児には皮膚にローション又は軟
膏をつけさせず、試験前2時間以内に入浴させない。各乳児は、試験セッション
で1つのおむつを試験する。試験おむつは、試験コード及び対照コードを有する
。試験おむつ(試験コード及び対照コード)は無作為化する。 各試験おむつは、使用の前後で重さを量り、おむつに加えられた液体の量を確
認する。フェルトペンを用いておむつ内のターゲット区域に「X」の印を付ける
が、「X」は、おむつの前側上縁から6.5インチ下方で両側の中心に配置され
る。EL測定は、スウェーデンのストックホルムにあるServomed AB
社により販売されているEvaporimeter EP1装置のような蒸発計
を用いて行う。各試験の測定は2分間行い、EWL値は1秒毎に測定する(全体
で120EWL値)。Evaporimeter EP1装置からのデジタル出
力により、蒸発水損失(EWL)g/m2/hrが得られる。皮膚加水値(SH
V)は、全水損失量/単位面積という単位で2分間のサンプリング期間に測定し
、以下のように計算する。
【0098】 予備皮膚加水値の測定は、15分の「ドライアウト」期間後、乳児が長いTシ
ャツ又はドレスのみを着用し、背臥位の時に行う。測定は、蒸発計を用いて、お
むつのターゲット区域での乳児の皮膚の初期皮膚加水値を設定するために、乳児
の下腹部のおむつのターゲット区域に対応する領域で行う。予備SHVが10g
/m2/時間未満の場合は、乳児におむつをあてた。予備SHVが10g/m2
時間より大きい場合は、読みが10g/m2時間未満になるまで「ドライアウト
」期間を延長する。おむつを乳児に固定する前に、液体の流れが予め印を付けた
ターゲット区域に当たるように向けて、チューブを位置決めする。おむつを固定
すると、0.9重量%に調製した生理食塩水210ミリリットルを15ミリリッ
トル/秒の割合で、45秒の間隔を置いて、70ミリリットルずつ3回放出して
加える。
【0099】 乳児がおむつを60分間着用した後、おむつを取り除き、おむつのターゲット
区域の印に対応する下腹部で皮膚加水測定試験を行う。測定は2分間行う。次に
、使用したおむつの重さを量る。皮膚加水測定を行う前に、おむつ内の相対湿度
及び温度の測定を行うことができる。次に、次の日、各乳児に乳児がまだ着用し
ていないおむつの型(試験又は対照)を用いて試験手順を繰り返す。対照おむつ
により、試験及び評価されるおむつ構成の性能を比較するための標準ベースが得
られる。実施例で実施した試験に用いた対照おむつは、Kimberly-Cl
ark社から市販されているHUGGIES(登録商標)Supreme di
perである。
【0100】 生理食塩水負荷に追加した乳児のデータは廃棄する。平均有効SHV(グラム
/m2/時間)として報告する値は、下腹部(ターゲット区域印)で測定した乳
児全ての着用後の皮膚加水値に対する算術平均から、乳児におむつを当てる前(
「ドライアウト」期間後)に下腹部で測定した皮膚加水値を引いた値である。試
験コードおむつ及び対照コードおむつに対して、別個の平均有効SHVを測定す
る。 有効皮膚加水値は以下のように計算される。 有効SHVi=Y-Z 式中、 Y=各乳児のターゲット区域印で測定した皮膚加水値 Z=乳児におむつを当てる前の「ドライアウト」期間後に下腹部で測定した基準
線皮膚加水値 SHVi=各乳児に対する皮膚加水値 である。 また、 式中、N=試験した乳児の数である 皮膚加水%の減少は以下のように計算される。 式中、 C=対照おむつコードの有効SHVi D=試験おむつコードの有効SHVi N=試験した乳児の数 である。
【0101】 トレーサガス試験 トレーサガス試験は、吸収性物品のような衣類の空気交換率の尺度であり、T
APPI JOURNAL80巻9号、1997年9月に全体的に記載されてい
る定常流/定常状態試験である。通常、空気交換率値は、測定した衣類内の質量
交換から計算される。試験は、マネキンの周りに物品を固定しつつ、マネキンの
胴体の外側表面に隣接する物品内にトレーサガスを一定の速度で注入する。同時
に、注入と同じ一定の速度で試料を引き抜くことにより、物品とマネキンとの間
の空間のトレーサガス濃度を測定する。次に、トレーサガスと問題の空間内の気
体とのマスバランスに基づき、空気交換率を計算する。トレーサガス試験は、以
下のように行う。
【0102】 (装置) 1.マネキン-試験は、それぞれ体重が約16から約28ポンド及び約22から
約37ポンドの乳児用に設計されたステップ3又はステップ4サイズのおむつで
実施する。以下の寸法のマネキンにおむつを配置する。 ステップ3 高さ(ウェストから膝まで) 26センチメートル ウェスト周り 42センチメートル ヒップ周り 44センチメートル 腿周り 22センチメートル ステップ4 高さ(ウェストから膝まで) 28センチメートル ウェスト周り 48センチメートル ヒップ周り 51センチメートル 腿周り 27センチメートル 2.環境を制御して20℃で相対湿度50%にした試験域。 3.CO2分析計−米国カリフォルニア州ベントゥーラ、マクグラスストリート
#102のVacu-Med Vacumetrics社から販売されているM
odel17517Aのような赤外線CO2分析計。 4.ロタメータ−米国ジョージア州スワニー、ピーチツリーパークウェイ349
6のSpecialty Gases Southeast社から販売されてい
るMatheson Rotameter Model TS-35のような気
体流速度を維持するためのロタメータ。 5.ガスシリンダ−米国ジョージア州スワニー、ピーチツリーパークウェイ34
96のSpecialty Gases Southeast社の圧力4kPa
の較正医療用気体の2つのガスシリンダ。トレーサガスは、5%CO2及び空気
を含み、較正気体は100%空気である。
【0103】 (手順) 1.CO2分析計のスイッチを入れる。30分経過後、較正気体で分析器を較正
し、気流制御装置を調節して、分析計を通る流速を150立方センチメートル/
分とする。 2.試験するおむつをマネキンに配置する。 3.CO2トレーサガス流のスイッチを入れる。おむつとマネキンとの間の空間
に注入するトレーサガスの流速は、CO2分析計を通る試料流速(150cc/
分)と等しくする必要がある。 4.おむつとマネキンとの間の空間のトレーサガス(CO2)の濃度(C)を1
0秒毎に20分間測定して記録する。最後の10分間のデータを平均し、以下の
ように空気交換率を計算するのに用いる。 空気交換率=150cc/分[(CT-C)/(C-CO)] 式中、CT=トレーサガスの濃度(5%) C=測定する空間でのトレーサガスの濃度 CO=周囲の室内でのトレーサガスの濃度(0.04%) である。 乾燥空気交換率は、おむつに排泄される前の上記手順で求められる空気交換率
である。湿潤空気交換率は、おむつをマネキンに固定すると、0.9重量%に調
製した生理食塩水180ミリリットル(ステップ3)又は210ミリリットル(
ステップ4)を60又は70ミリリットルずつ、速度15ミリリットル/秒で4
5秒の間隔を置いて3回放出することにより加えることを除いては、上記の手順
で求められる空気交換率である。湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比は、湿潤
空気交換率を同一試料の乾燥空気交換率で割ることにより求められる。
【0104】 カンジダアルビカンス生存度試験 カンジダアルビカンス生存度試験は、使い捨ておむつのような吸収性衣類が病
原微生物、特にカンジダアルビカンスの生存度に及ぼす影響の尺度である。通常
、カンジダアルビカンス生存度試験は、被験者の各掌側の上腕の線引きした部位
にカンジダアルビカンス細胞の既知の懸濁液を接種することと、吸収性衣類から
取った完全な厚さのバッチで部位を覆うことと、24時間後に生存度を測定する
。 試験する各製品のターゲット区域から、長さが約5センチメートルで幅が約5
センチメートルの完全な厚さの試験試料パッチを切り取る。ターゲット区域は、
通常着用者の尿の排泄を受け入れることになっている製品の部分であり、典型的
には、製品の側方中央線よりいくらか前方にある製品の中間領域及び前部腰領域
の各部分を備える。典型的なおむつ構成では、完全な厚さの試験試料パッチは、
上面シート、吸収体、裏面シート及び介在層を備える。0.9重量%の生理食塩
水溶液約15ミリリットルを試験試料パッチに加え、被験者の上腕に試料を配置
する前に2分間浸透させる。被験者の掌側の上腕に約6.15平方センチメート
ルの試験部位面積の印を付ける。カンジダアルビカンス細胞の既知の懸濁液を含
む0.9重量%の生理食塩水溶液約0.01ミリリットルをマイクロピペットで
試験部位に置くと、懸濁液は、試験部位に均一に拡散する。空気乾燥の後、試験
試料パッチで試験部位を覆い、試験試料パッチは、試料を完全に囲む接着テープ
を用いて好適な位置に固定する。
【0105】 24時間後、試験試料パッチを除去し、「皮膚細菌の定量調査のための新しい
方法」、P.WilliamsonとA.M.Klingman、皮膚科学研究
ジャーナル45:498−503、1965年に記載されている洗剤洗浄法を用
いて、試験部位から定量培養を得る。尚、この開示事項は本明細書において参照
文献として援用する。端的に言えば、6.15平方センチメートルの面積を含む
無菌ガラスシリンダを試験部位の中心に配置し、皮膚にしっかりと保持する。ガ
ラスシリンダに、pHが7.9の0.075Mリン酸緩衝液中の0.1重量%T
riton−x−1001ミリリットルをピペットで注入し、無菌テフロン(登 録商標)ロッドを用いてその領域を1分間こする。液体は、無菌ピペットで吸引 し、第2のpHが7.9の0.075Mリン酸緩衝液中の0.1重量%Trit on−x−1001ミリリットルをガラスシリンダに加える。こする段階を繰り 返し、2回の洗浄水は溜めておく。各溜めて置いた試料は、pHが7.9の0. 0375Mリン酸緩衝液中の0.05重量%Triton−x−100を用いて 、ten−fold法で希釈する。各希釈液から0.01ミリリットルのアリコ ートを取り、抗生物質を含むSabourands寒天に接種する。複製培養を 調製し、室温で48時間培養する。
【0106】 培養の後、標準微生物分析法を用いてコロニー形成単位の数を数える。次に、
試験試料パッチの下のカンジダアルビカンス生存度は、非通気性の外側カバー、
即ち、比較例4に関して以下に記載されているおむつのようなWVTRが100
グラム/平方メートル/24時間未満である外側カバーを有する従来の吸収性物
品から取った対照パッチに基づくカンジダアルビカンス生存度と比較することが
できる。
【0107】 皮膚温度試験 皮膚温度値は、以下の試験手順を用いて測定することができる。試験は、皮膚
にローション、パウダー又は軟膏を付けず、皮膚に異常のない大人の上腕を露出
して実施する。また、被験者は、試験前2時間以内及び試験中には入浴、水泳、
喫煙、運動又はカフェイン摂取をしない。各被験者は、各試験セッションでおむ
つのような2つの物品を試験する。試験おむつは、比較例6で区別するコードの
ような試験コード及び対照コードを含むことができる。試験おむつ(試験コード
及び対照コード)は無作為化されており、従来のステップ3サイズのおむつ、即
ち16−28ポンドの乳児用おむつである。
【0108】 各試験おむつは、使用の前後で重さを量り、おむつに加えられた液体の量を明
らかにする。ペンを用いて、ターゲット区域の位置のおむつの内側及び外側に1
”×1”四方に印を付け、四角の中心が、前部上縁から6.0インチ下方で両側
の中心の位置するようにする。温度及び湿度の測定は、米国イリノイ州バーノン
ヒルに営業所を置く会社であるCole−Parmerにより、商品名P−08
506−80で販売されているビニル絶縁10−kt金メッキディスクセンサを
有する熱電対プローブのような温度センサで行われ、P−08506-80は、
米国イリノイ州バーノンヒルに営業所を置く会社であるCole−Parmer
により、商品名Model#91090-00で販売されているDigi−Se
nse(R)温度/湿度自動記録器に付属している。熱電対プローブは、データ
自動記録器の中に組み込まれている予め目盛定めしたプローブ(3700-52
)に目盛定めする。皮膚温度の測定は、1回/分で継続して行う。
【0109】 各被験者は、到着すると、40%相対湿度及び71°Fの対照環境内で15分
間の環境順化を受ける。各前腕のほぼ手首と肘との途中に1つの温度センサを取
付ける。センサの導線は、肘に向かって配置し、センサは、3M社から販売され
ているSteri-Strip縫合テープ(0.25”×1.5”)のようなテ
ープをセンサの上面につけて適所に固定し、もう1つのテープを用いてセンサの
導線を適所に固定する。基準線皮膚温度は、前腕におむつを取付けず5分間(全
試験時間5分)記録する。 次に、おむつの1”×1”ターゲット区域が温度センサの上に配置されるように
、試料おむつを各試験被験者の各前腕に取付ける。おむつを被験者の前腕に取付
ける前に、室温に環境順化したディスペンサノズルを各おむつの温度センサの上
に位置決めし、液体流が予め印を付けたターゲット区域に当たるように方向を決
める。各おむつは、ターゲット区域で重ならず、着用者の皮膚に接することなく
おむつの上部と下部とを互いに固定する固定マスキングテープにより適所に固定
される。Glenwood社から販売されているサイズ3の弾性平編固定装置を
おむつ及び前腕全体に配置する。おむつが固定されると、乾燥おむつ皮膚温度を
5分間記録する。
【0110】 次に、体温に調節した0.9重量%生理食塩水180ミリリットルを60ミリ
リットルずつ3回、45秒の間隔を空けて15ミリリットル/秒の速さで放出し
ておむつに加える。各おむつから液体ディスペンサノズルを除去する。被験者は
、各おむつを更に120分間着用し、その間、皮膚温度の読み取りを毎分記録す
る。次におむつを取り除き、重さを量る。 皮膚温度として読み取った値は、各試料に対する試験期間の間の特定時間での
全被験者に対する算術平均である。次に、湿潤皮膚温度/乾燥皮膚温度の比が、
濡れた試料を120分間着用した後の皮膚温度値を乾燥試料を5分間着用した後
(全試験時間10分間)の皮膚温度値で割ることにより求められる。 以下の例は本発明をより詳細に理解するために示すものである。具体的な材料
及び指標は典型的なものであり、本発明の範囲を特に限定することを意図するも
のではない。
【0111】 例1 以下の比較例2に関して記載するHUGGIES(登録商標)Supreme
ステップ3おむつと等しい一般構成を有する使い捨てのおむつを手作りして試験
した。おむつは、おむつの裏面シート、吸収性コア、サージ層、及び弾性を持た
せた脚バンドを置き換えたり、修正したりし、裏面シートと吸収性コアとの間に
換気層を加えたことを除けば実質的にSupremeおむつと等しいものであっ
た。 試験したおむつでは、裏面シートは、微細気孔フィルムにラミネートしたスパ
ンボンド不織材料を含む微細気孔フィルム/不織ラミネート材料を含むものであ
った。スパンボンド不織材料は、エチレンと3.5重量%のプロピレンとのコポ
リマーから押し出された約1.8デニールのフィラメントを含み、坪量が約20
グラム/平方メートルであった。フィルムは、内部に炭酸カルシウム粒子を有す
るキャスト共押出フィルムを含み、伸張する前の坪量が約58グラム/平方メー
トルであった。フィルムは予熱、伸張及び焼きなましして微細気孔を形成し、次
にスパンボンド不織材料に積層した。得られた微細気孔フィルム/不織ラミネー
トベースの材料は、坪量が45グラム/平方メートルであり、透湿度が約400
0グラム/平方メートル/24時間であった。このようなフィルム/不織ラミネ
ート材料は、1997年6月25日McCormack他の名前で出願された、
「ローゲージフィルム及びフィルム/不織ラミネート」と題する米国特許出願番
号08/882,712に詳細に記載されている。尚、この開示事項は本明細書
において参照文献として援用する。
【0112】 試験したおむつの吸収性コアは、吸収体のいずれの層にも孔又は穿孔がないこ
とを除けば、図5及び図6に記載する一般的な構成を有する二重層吸収体であっ
た。吸収性コアは上部層及び下部層を備え、上部層は吸収性コアの前縁から吸収
性コアの全長の約2/3の位置まで延びていた。吸収性コアは、約10から約1
1グラムの木材パルプ繊維及び約10から約11グラムの超吸収体材料を含み、
従って、約50重量%の木材パルプ繊維及び約50重量%の超吸収体材料を含ん
でいた。下部層は、坪量が約230グラム/平方メートルで、上部層は坪量が約
560グラム/平方メートルであり、コアの前部領域では全坪量は約790グラ
ム/平方メートルで、コアの後部領域では坪量は約230グラム/平方メートル
であった。更に、吸収性コアは、股領域の幅が約6.35センチメートルであっ
た。
【0113】 サージ層は、吸収性コアと上面シートとの間に配置されており、吸収性コアと
共に延びるように修正されていることを除けば、比較例2に記載のSuprem
eおむつのサージ層と同一の材料であった。また、おむつは、おむつの吸収性コ
アと裏面シートとの間に換気層を含んでいた。換気層は、サージ層と同一の材料
で作られており、これも吸収性コアと共に延びていた。また、おむつは、おむつ
の各縦の側縁の長さの約2/3に沿って弾性を持たせた脚バンド組立体を含んで
いた。組立体は、通気性のある不織布層にラミネートした6ストランドの弾性材
料を有していた。弾性ストランドは、おむつの縦の長さに沿って位置合わせした
LYCRA(R)エラストマーで構成され、おむつの脚バンドに弾性を持たせて
ギャザーを寄せていた おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に
記載する。
【0114】 例2 例1に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつは、図5及び図6に示すように、吸収体が上部層が下
部層に重なる領域に複数の貫通孔を含むように修正されていることを除けば、実
質的に例1のおむつと同一であった。孔の直径は1.27センチメートルであり
、吸収体の全表面部分の開放面積が約12%となった。おむつの4つの試料に上
記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に記載する。
【0115】 例3 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつは、吸収体と裏面層との間の換気層が除去されている
ことを除けば、実質的に例2のおむつと同一であった。おむつの4つの試料に上
記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に記載する。
【0116】 例4 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつは、吸収体の孔の直径が2.54センチメートルであ
り、開放面積が吸収体の全表面の約12%であることを除けば、実質的に例2の
おむつと同一であった。おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った
。結果は以下の表1に記載する。
【0117】 例5 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつの層状の吸収体が、約63重量%の木材パルプ繊維及
び約38重量%の超吸収体を含み、前部領域の坪量が約750から約850グラ
ム/平方メートルで、後部領域の坪量が約375から約425グラム/平方メー
トルである非層状の吸収体と取り替えられたことを除けば、実質的に例2のおむ
つと同一であった。おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結
果は以下の表1に記載する。
【0118】 例6 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつの2重層吸収コアが、坪量が約26グラム/平方メー
トルであるセルロース繊維のティシュ層で覆われている、Stockhause
n社からFAVOR SXM 880という商品名で販売されている約80重量
%の超吸収体材料を含むラミネートと取り替えられたことを除けば、実質的に例
2のおむつと同一であった。また、吸収体は直径が1.27センチメートルで吸
収体の全表面の約12%の開放面積を生じる穿孔を有していた。おむつの4つの
試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に記載する。
【0119】 例7 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつの吸収体が、坪量が約26グラム/平方メートルであ
るセルロース繊維のティシュ層で覆われている、Stockhausen社から
FAVOR SXM 880という商品名で販売されている約80重量%の超吸
収体材料を含むラミネートと取り替えられたことを除けば、実質的に例2のおむ
つと同一であった。ラミネートには代表的に図3及び図4に示されるような4つ
のセグメントが設けられており、吸収体の全表面積の約40%の吸収体の開放面
積となる。おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下
の表1に記載する。
【0120】 例8 例2に関して記載されたおむつと同じ一般的構成を有する使い捨ておむつを手
作りして試験した。おむつは、裏面シートの透湿度が約1870グラム/平方メ
ートル/24時間に修正されたことを除けば、実質的に例2のおむつと同一であ
った。おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表
1に記載する。
【0121】 比較例1 例2に関して記載されたSupremeステップ3おむつと同じ一般的構成を
有する使い捨ておむつを手作りして試験した。おむつの裏面シートが、透湿度が
100グラム/平方メートル/時間である厚さ1milのポリエチレンフィルム
材料に取り替えられたことを除けば、実質的に例2のおむつと同一であった。お
むつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に記載
する。 比較例2 Kimberly-Clark社からHUGGIES(登録商標)Supre
meステップ3という名前で販売されているおむつと等しい一般構成を有する使
い捨てのおむつを試験した。
【0122】 本質的に、Supremeおむつは、木材パルプ繊維と超吸収体材料との混合
物で構成され、坪量が約16−21グラム/平方メートルである2片のセルロー
ス系ラップシートで包まれている吸収性コアを含んでいた。吸収性コアは、約1
2.5から約13.5グラムの空気堆積木材パルプ繊維及び約7.0から約8.
5グラムの超吸収性材料を含んでいた。超吸収性材料は、FAVOR SXM
880という商品名でStockhousen社から購入した。超吸収性材料は
、パルプ繊維と均一に混合し、密度が0.25から0.35グラム/立法センチ
メートルの範囲内である単体層を形成した。超吸収性材料と木材パルプ繊維との
均一な混合物は、縦方向に沿って区域に配置し、吸収性コアの前部領域では坪量
が約600から約700グラム/平方メートルであり、吸収性コアの後部領域で
は坪量が約300から約350グラム/平方メートルになるようにした。
【0123】 Supremeおむつは、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンドラミ
ネート材料(以下「SMS」)に接着剤でラミネートされた蒸気透過障壁層を含
む複合裏面シートを更に含んでいた。SMS材料は、坪量が約27グラム/平方
メートルであった。蒸気透過性障壁層は、厚さが約0.7milで坪量が約19
.5グラム/平方メートルであるポリオレフィンフィルムで構成された。ポリオ
レフィンフィルム材料はExxon Chemical Patents社から
EXXAIREという商品名で市販されたものであった。蒸気透過性障壁層は、
SMSラミネートに接着し、吸収性コアと裏面シートのSMSラミネート材料と
の間に配置された。裏面シートは透湿度が約1500グラム/平方メートル/2
4時間であった。吸収性コアは裏面シートと坪量が約17グラム/平方メートル
であるポリプロピレン繊維のスパンボンドウェブで構成された上面シートとの間
に挟まれた。ボンディッドカーディッドウェブで構成されたサージ制御層は、上
面シートと吸収性コアとの間に配置された。サージ層は2成分繊維を含み、全体
の坪量が約83グラム/平方メートルであった。サージ層は、約60重量%の繊
維デニールが約3であるポリエチレン/ポリエステル(PE/PET)シース・
コア2成分繊維及び約40重量%の繊維デニールが約6であり、繊維長さが約3
.8から約5.08センチメートルである単成分ポリエステル繊維で構成された
均一なブレンドであった。更に、サージ層は幅が約10.02センチメートルで
あり、長さが約16.5センチメートルとされた。サージ層の前縁は、吸収性コ
アの前縁から5.1センチメートルに位置させた。
【0124】 Supremeおむつは、おむつの縦方向の各端部に単成分の弾性を持たせた
腰バンド及び腰フラップ組立体を更に含んでいた。組立体は、ポリマーフィルム
と不織布層との間に挟まれ、両者にラミネートされている弾性材料の多数のスト
ランドを有していた。ポリマーフィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンと超低密
度ポリエチレンとのブレンドで構成された0.00075インチの厚さのフィル
ムであった。不織布層は20グラム/平方メートルのポリプロピレンスパンボン
ドウェブで構成された。弾性ストランドは、おむつの横方向に沿って位置合わせ
した約8−16ストランドのLYCRA(登録商標)エラストマーで構成され、
おむつの腰バンド及び内側腰フラップに弾性を持たせてギャザーを寄せたもので
あった。また、Supremeおむつは、おむつの縦方向各側縁に沿っておむつ
の全長及び脚バンドの長さ方向に延びる閉じ込めフラップを備えるものであった
。脚バンド内の弾性ストランド及び閉じ込めフラップは、おむつの縦の長さに沿
って位置合わせしたLYCRA(R)エラストマーで構成され、おむつの脚バン
ド及び閉じ込めフラップに弾性を持たせてギャザーを寄せたものであった。
【0125】 おむつの4つの試料に上記のトレーサガス試験を行った。結果は以下の表1に
記載する。 表1 平均乾燥空気交換 平均湿潤空気交換 湿潤/乾燥比 率(cm3/分) 率(cm3/分) 率 例1 822 224 0.27 例2 794 310 0.39 例3 679 220 0.32 例4 1050 360 0.34 例5 758 190 0.25 例6 724 240 0.33 例7 677 153 0.23 例8 495 316 0.63 比較例1 51 110 2.16 比較例2 513 171 0.33 例1−8及び比較例1及び2から得られる試験結果は、本発明により製造され
たおむつは、通常、従来のおむつに比較すると、湿潤時及び乾燥時に空気交換レ
ベルが改善されていることを示す。
【0126】 例9 例2に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの4つの試料を
手作りし、上記の皮膚加水試験により試験した。おむつは、おむつのサイズが市
販のステップ4サイズのおむつに類似していることと、吸収体が全体に同じ厚さ
である単一層であることと、穿孔の直径が2.54センチメートルであることを
除けば実質的に例2と等しかった。おむつはの平均皮膚加水値は、8.1グラム
/平方メートル/時間であった。また、結果は以下の表2に記載する。
【0127】 例10 例6に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの4つの試料を
手作りし、上記の皮膚加水試験により試験した。おむつは、おむつのサイズが市
販のステップ4サイズのおむつに類似していることと、吸収体の坪量が約560
グラム/平方メートルであることと、穿孔の直径が2.54センチメートルであ
ることを除けば実質的に例6と等しかった。おむつの平均皮膚加水値は、2.8
グラム/平方メートル/時間であった。また、結果は以下の表2に記載する。
【0128】 例11 例7に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの4つの試料を
手作りし、上記の皮膚加水試験により試験した。おむつは、おむつのサイズが市
販のステップ4サイズのおむつに類似していることを除けば実質的に例7と等し
かった。おむつの平均皮膚加水値は、1.6グラム/平方メートル/時間であっ
た。また、結果は以下の表2に記載する。
【0129】 比較例3 Kimberly-Clark社からHUGGIES(登録商標)Supre
meステップ4という名前で販売されているおむつと等しい一般構成を有する使
い捨てのおむつを試験した。本質的に、ステップ4サイズのSupremeおむ
つは、材料のサイズが大きいことを除けば、比較例2に関して上に記載したステ
ップ3サイズのSupremeおむつに類似していた。 おむつの4つの試料に上記の皮膚加水試験を行った。おむつの皮膚加水値は、
19.3グラム/平方メートル/時間であった。また、結果は以下の表2に記載
する。
【0130】 表2 皮膚加水値(g/m2/時間) 例9 8.1 例10 2.8 例11 1.6 比較例3 19.3 例9−11及び比較例3から得られる試験結果は、本発明の教示内容により製
造したおむつが、従来のおむつに比較すると実質的に改善した皮膚加水値を示す
ことを示す。詳細には、本発明により製造したおむつの皮膚加水値は、58から
92%減少する。皮膚加水値の減少の一部は、おむつ内の空気交換量が増加した
ためであると思われるが、この大幅な減少は予想外であった。
【0131】 例12 比較例2に記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料を手作りし
て試験した。おむつは、裏面シートの透湿度が約3000グラム/平方メートル
/24時間として修正されていることを除けば、実質的に比較例2のおむつと等
しかった。おむつに上記のカンジダアルビカンス生存度試験を行った。7名の被
験者各々の掌側上腕で、例12及び比較例4(対照)の試料を試験した。5.7
1ログカンジダアルビカンスコロニー形成単位の懸濁液を含む0.9重量%の生
理食塩水溶液約0.01ミリリットルをマイクロピペットで試験部位に供給し、
次に懸濁液を試験部位に均一に拡げた。本例による試料おむつは、平均カンジダ
アルビカンス生存度が1.96ログカンジダアルビカンスコロニー形成単位であ
った。従って、対照(比較例4)の平均カンジダアルビカンス生存度に比較し、
本例によるおむつではカンジダアルビカンス生存度値が28%減少した。
【0132】 例13 裏面シートの透湿度が約5000グラム/平方メートル/24時間とすること
を除けば、例2に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料
を製造した。おむつに上記のカンジダアルビカンス生存度試験を行った。7名の
被験者各々の掌側上腕で、例13及び比較例4(対照)の試料を試験した。5.
71ログカンジダアルビカンスコロニー形成単位の懸濁液を含む0.9重量%の
生理食塩水溶液約0.01ミリリットルをマイクロピペットで試験部位に供給し
、次に懸濁液を試験部位に均一に拡げた。本例による試料おむつは、平均カンジ
ダアルビカンス生存度が1.75ログ未満カンジダアルビカンスコロニー形成単
位である傾向が強く、1.50ログ未満カンジダアルビカンスコロニー形成単位
である傾向があった。従って、対照(比較例4)の平均カンジダアルビカンス生
存度に比較し、本例によるおむつではカンジダアルビカンス生存度値が34%減
少する傾向が強く、約43%減少する傾向があった。
【0133】 比較例4 比較例2に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料を手
作りして試験した。おむつは、裏面シートを透湿度が約100グラム/平方メー
トル/24時間未満である1.0milの厚さのポリエチレンフィルム材料に取
り替えたことを除けば、実質的に比較例2のおむつと等しかった。おむつは、7
名の被験者各々の掌側上腕で上記のカンジダアルビカンス生存度試験を行った。
5.71ログカンジダアルビカンスコロニー形成単位の懸濁液を含む0.9重量
%の生理食塩水溶液約0.01ミリリットルをマイクロピペットで試験部位に供
給し、次に懸濁液を試験部位に均一に拡げた。本例による試料おむつは、平均カ
ンジダアルビカンス生存度が2.65ログカンジダアルビカンスコロニー形成単
位であった。
【0134】 例14 例13に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料を機械
で作って試験した。詳細には、おむつの裏面シートの透湿度が約5000グラム
/平方メートル/24時間であった。おむつに上記のカンジダアルビカンス生存
度試験を行った。20名の被験者各々の掌側上腕で例14及び比較例5(対照)
の試料を試験した。4.92ログカンジダアルビカンスコロニー形成単位の懸濁
液を含む0.9重量%の生理食塩水溶液約0.01ミリリットルをマイクロピペ
ットで試験部位に供給し、次に懸濁液を試験部位に均一に拡げた。本例による試
料おむつは、平均カンジダアルビカンス生存度が1.26ログカンジダアルビカ
ンスコロニー形成単位であった。従って、本例によるおむつでは、対照(比較例
5)の平均カンジダアルビカンス生存度に比較し、カンジダアルビカンス生存度
値が61%減少した。
【0135】 比較例5 比較例4に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料を機
械で作って試験した。詳細には、おむつの裏面シートは、透湿度が100グラム
/平方メートル/24時間未満である1.0milの厚さのポリエチレンフィル
ム材料を含んでいた。20名の被験者各々の掌側上腕で、おむつに上記のカンジ
ダアルビカンス生存度試験を行った。4.92ログカンジダアルビカンスコロニ
ー形成単位の懸濁液を含む0.9重量%の生理食塩水溶液約0.01ミリリット
ルをマイクロピペットで試験部位に供給し、次に懸濁液を試験部位に均一に拡げ
た。本例による試料おむつは、平均カンジダアルビカンス生存度が3.26ログ
カンジダアルビカンスコロニー形成単位であった。
【0136】 例12及び例14から得た試験結果及び例13から得た予想された結果は、本
発明により製造されたおむつでは、従来の吸収性おむつ及び比較例4及び5から
得た試験結果に比較し、生存度及び微生物感染の発生が減少することを示してい
る。このような微生物生存度の減少は、乾燥時及び湿潤時のいずれの場合もおむ
つの換気性を増加させることによって、皮膚が閉塞されるのを低減することによ
り達成されることは明らかである。
【0137】 例15 裏面シートの透湿度が約5000グラム/平方メートル/24時間とすること
を除けば、例2に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料
を製造した。おむつに上記の皮膚温度試験を行った。試料は、11名の被験者各
々の上腕で試験した。試験の結果は図7に示す。本例による試料おむつは、湿潤
皮膚温度/乾燥皮膚温度比が0.970であった。
【0138】 比較例6 比較例2に関して記載したおむつに等しい一般構成を有するおむつの試料を製
造した。おむつは、透湿度が100グラム/平方メートル/24時間未満である
1.0milの厚さのポリエチレンフィルム材料と裏面シートとを取り替えたこ
とを除けば、実質的に比較例2のおむつと等しかった。おむつに上記の皮膚温度
試験を行った。試料は、11名の被験者各々の一方の上腕で試験した。試験の結
果は図7に示す。本例による試料おむつは、湿潤皮膚温度/乾燥皮膚温度比が1
.014であった。
【0139】 図7に示すように、例15の試験結果は、本発明により製造したおむつは、従
来の吸収性おむつ及び比較例6の試験結果に比較し、湿潤時に皮膚温度を更に一
定の低温に維持できることを示している。湿潤時の通気性を増加させて皮膚の閉
塞性を減少させることにより、皮膚温度を更に一定の低温にすることができると
仮定される。更に、図7に示すように、本発明により製造されたおむつは、湿潤
時に、着用者がおむつを付けていない時の皮膚温度に本質的に等しい皮膚温度を
維持することができる。このように、皮膚の温度を一定に維持することにより、
着用者にとっての快適性を改善することができる。 このように、本発明を詳細に記載したが、本発明の精神を逸脱することなく、
様々な変更及び修正を行えることは、当業者には容易に明らかであると考える。
このような全ての変更及び修正は、添付の請求の範囲により定義される本発明の
範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による吸収性物品を代表的に示す部分的切取り部を含む平
面図である。
【図2】 図1の2-2線に沿って切断した吸収性物品を代表的に示す断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態による吸収体を代表的に示す部分的切取り部を含む平面
図である。
【図4】 図3の4-4線に沿って切断した吸収体を代表的に示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態による吸収体を代表的に示す部分的切取り部を含む平面
図である。
【図6】 図5の6-6線に沿って切断した吸収体を代表的に示す断面図である。
【図7】 例15及び比較例6から得たデータを代表的に示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/139,824 (32)優先日 平成10年8月25日(1998.8.25) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/328,681 (32)優先日 平成11年6月9日(1999.6.9) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/379,289 (32)優先日 平成11年8月23日(1999.8.23) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (72)発明者 エデンズ ロナルド リー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン イースト エバー グリーン ドライブ 201 (72)発明者 エリカー ピーター ロバート アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン イースト アルト ン ストリート 909 (72)発明者 フォウルクス マイケル ジョン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ フィエスタ コート 2320 (72)発明者 フ シェン シン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン イースト ウッド クレスト ドライブ 800 (72)発明者 マクドウォール デブラ ジェーン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ アシュブルック プレイ ス 117 (72)発明者 メリウス シャノン キャスリーン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン ブルーリッジ ド ライブ 3118 (72)発明者 モカドロ チェリル アン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54961 ニュー ロンドン ウェスト ベ ーコン アベニュー 302 (72)発明者 フィリップス シンシア マリー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ マーティンゲイル レー ン 1365 (72)発明者 ウテクト キャスリーン マエ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54952 メナシャ ユージーン ストリー ト 1605 (72)発明者 ワラジャペット パラニ ラジャ ラマス ワミ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 53225 ワーワトウサ ウェスト ハンプ トン アベニュー 9605 アパートメント 108 (72)発明者 ヤビッチ ドミトリー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ クリストファー レーン 1160−#5 (72)発明者 ゼンカー デイビッド ルイス アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ウェスト ペイナーズ ポイント ロード 1817 (72)発明者 エイキン フランク ジェレル アメリカ合衆国 ジョージア州 30064 マリエッタ トレイルウッド レーン 560 (72)発明者 ラティマー マーガレット グウィン アメリカ合衆国 ジョージア州 30022 アルファレッタ ジョーンズ ブリッジ ウッズ プレイス 115 (72)発明者 メイベリー パメラ ジェーン アメリカ合衆国 ジョージア州 30075 ロズウウェル リンドハースト ウェイ 1035 (72)発明者 ポール スーザン キャロル アメリカ合衆国 ジョージア州 30022 アルファレッタ タナーズ クロッシング 310 (72)発明者 ライト オウドラ ステファニック アメリカ合衆国 ジョージア州 30188 ウッドストック カントリー マノア コ ート 4142 Fターム(参考) 3B029 BA15 BA18 BB06 4C098 AA09 CC03 DD01 DD10 DD24

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前記前部腰領域と後
    部腰領域とを相互に連結する中間領域を備えた使い捨ての吸収性物品であって、
    本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿潤空気交換
    率が、少なくとも約190立方センチメートル/分であることを特徴とする吸収
    性物品。
  2. 【請求項2】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前記
    湿潤空気交換率が、少なくとも約200立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前記
    湿潤空気交換率が、少なくとも約225立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前記
    湿潤空気交換率が、少なくとも約250立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前記
    乾燥空気交換率が、少なくとも約525立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前記
    乾燥空気交換率が、少なくとも約575立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  7. 【請求項7】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品
    の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とす
    る請求項1に記載の吸収性物品。
  8. 【請求項8】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品
    の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とす
    る請求項1に記載の吸収性物品。
  9. 【請求項9】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品
    の皮膚加水値が、約12グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とす
    る請求項1に記載の吸収性物品。
  10. 【請求項10】 吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前記前部腰領域と
    後部腰領域を相互に連結する中間領域を備える使い捨ての吸収性物品であって、
    本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾燥空気交換
    率が少なくとも約525立方センチメートル/分であり且つ湿潤空気交換率/乾
    燥空気交換率の比が少なくとも約0.20であることを特徴とする吸収性物品。
  11. 【請求項11】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率が、少なくとも約190立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項10に記載の吸収性物品。
  12. 【請求項12】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率が、少なくとも約225立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項10に記載の吸収性物品。
  13. 【請求項13】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記乾燥空気交換率が、少なくとも約575立方センチメートル/分であることを
    特徴とする請求項10に記載の吸収性物品。
  14. 【請求項14】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記乾燥空気交換率が、少なくとも約625立方センチメートル/分であることを
    特徴とする請求項10に記載の吸収性物品。
  15. 【請求項15】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.23であることを
    特徴とする請求項10に記載の吸収性物品。
  16. 【請求項16】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記乾燥空気交換率が、少なくとも約625立方センチメートル/分であり且つ前
    記吸収性物品の前記湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.
    23であることを特徴とする請求項10に記載の吸収性物品。
  17. 【請求項17】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴と
    する請求項10に記載の吸収性物品。
  18. 【請求項18】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴と
    する請求項10に記載の吸収性物品。
  19. 【請求項19】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴と
    する請求項16に記載の吸収性物品。
  20. 【請求項20】 a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が、
    少なくとも約1000グラム/平方メートル/24時間である蒸気透過性の裏面
    シートと、 b)前記裏面シートと向き合う関係で位置決めされた液体透過性の上面シートと
    、 c)前記裏面シートと前記上面シートとの間に配置された吸収体とを備えた使い
    捨ての吸収性物品であって、本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前
    記吸収性物品の湿潤空気交換率が、少なくとも約190立方センチメートル/分
    であることを特徴とする吸収性物品。
  21. 【請求項21】 前記蒸気透過性の裏面シートが、実質的に液体不透過性で
    あることを特徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  22. 【請求項22】 本明細書に示す水圧試験により計算した前記蒸気透過性の
    裏面シートの水柱圧値が、少なくとも約60センチメートルとなるように構成し
    たことを特徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  23. 【請求項23】 本明細書に示す水圧試験により計算した前記蒸気透過性の
    裏面シートの水柱圧値が、少なくとも約80センチメートルとなるように構成し
    たことを特徴とする請求項20に記載の吸収性物品
  24. 【請求項24】 前記透湿度試験により計算した前記蒸気透過性の裏面シー
    トの透湿度が、少なくとも約1500グラム/平方メートル/24時間となるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項20に記載の吸収性物品
  25. 【請求項25】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記湿潤空気交換率が、少なくとも約225立方センチメートル/分であることを
    特徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  26. 【請求項26】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の前
    記湿潤空気交換率が、少なくとも約250立方センチメートル/分であることを
    特徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  27. 【請求項27】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約525立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項20に記載の吸収性物品。
  28. 【請求項28】 本明細書に記載した皮膚加水試験により計算した前記吸収
    性物品の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間未満であることを特
    徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  29. 【請求項29】 本明細書に記載した皮膚加水試験により計算した前記吸収
    性物品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特
    徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  30. 【請求項30】 本明細書に記載した皮膚加水試験により計算した前記吸収
    性物品の皮膚加水値が、約12グラム/平方メートル/時間未満であることを特
    徴とする請求項20に記載の吸収性物品。
  31. 【請求項31】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.20であることを特徴
    とする請求項20に記載の吸収性物品。
  32. 【請求項32】 吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前記前部腰領域と
    後部腰領域を相互に連結する中間領域を備えた使い捨ての吸収性物品であって、
    本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品の皮膚加水値が、約
    18グラム/平方メートル/時間であることを特徴とする吸収性物品。
  33. 【請求項33】 前記皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品の前記皮
    膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とする請
    求項32に記載の吸収性物品。
  34. 【請求項34】 前記皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品の前記皮
    膚加水値が、約12グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とする請
    求項32に記載の吸収性物品。
  35. 【請求項35】 前記皮膚加水試験により計算した前記吸収性物品の前記皮
    膚加水値が、約10グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴とする請
    求項32に記載の吸収性物品。
  36. 【請求項36】 本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収
    性物品の乾燥空気交換率が少なくとも約525立方センチメートル/分であり且
    つ乾燥空気交換率が少なくとも約190立方センチメートル/分であることを特
    徴とする請求項32に記載の吸収性物品。
  37. 【請求項37】 吸収体、前部腰領域、後部腰領域、及び前記前部腰領域と
    後部腰領域を相互に連結する中間領域を備える使い捨ての吸収性物品であって、
    本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿潤空気交換
    率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.50であることを特徴とする使い
    捨ての吸収性物品。
  38. 【請求項38】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.70であることを特徴とする請求項
    37に記載の吸収性物品。
  39. 【請求項39】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.80であることを特徴とする請求項
    37に記載の吸収性物品。
  40. 【請求項40】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約0.90であることを特徴とする請求項
    37に記載の吸収性物品。
  41. 【請求項41】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約1.00であることを特徴とする請求項
    37に記載の吸収性物品。
  42. 【請求項42】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率が、少なくとも約190立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項37に記載の吸収性物品。
  43. 【請求項43】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率が、少なくとも約200立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項37に記載の吸収性物品。
  44. 【請求項44】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の湿
    潤空気交換率が、少なくとも約225立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項37に記載の吸収性物品。
  45. 【請求項45】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約200立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項37に記載の吸収性物品。
  46. 【請求項46】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約200立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項39に記載の吸収性物品。
  47. 【請求項47】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間であることを特徴とする
    請求項37に記載の吸収性物品。
  48. 【請求項48】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間であることを特徴とする
    請求項37に記載の吸収性物品。
  49. 【請求項49】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約12グラム/平方メートル/時間であることを特徴とする
    請求項37に記載の吸収性物品。
  50. 【請求項50】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約10グラム/平方メートル/時間であることを特徴とする
    請求項37に記載の吸収性物品。
  51. 【請求項51】 前記物品は、 a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が、少なくとも約1000
    グラム/平方メートル/24時間である蒸気透過性の裏面シートと、 b)前記裏面シートと向き合う関係で位置決めされた液体透過性の上面シートと
    、 c)前記裏面シートと前記上面シートとの間に配置された吸収体とを備えたこと
    を特徴とする請求項37に記載の吸収性物品。
  52. 【請求項52】 前記透湿度試験により計算した前記蒸気透過性の裏面シー
    トの透湿度が、少なくとも約1500グラム/平方メートル/24時間であるこ
    とを特徴とする請求項51に記載の吸収性物品。
  53. 【請求項53】 前記裏面シートと前記吸収体との間に配置された換気層を
    更に備えたことを特徴とする請求項51に記載の吸収性物品。
  54. 【請求項54】 前記換気層は、厚さが少なくとも約0.10センチメート
    ルであり且つ坪量が約20から約120グラム/平方メートルである疎水性不織
    材料を含むことを特徴とする請求項53に記載の吸収性物品。
  55. 【請求項55】 前記上面シートと前記吸収体との間に配置されたサージ制
    御層を更に備え、前記サージ制御層は、坪量が約30から約120グラム/平方
    メートルである不織材料を含むことを特徴とする請求項53に記載の吸収性物品
  56. 【請求項56】 a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が、
    少なくとも約1000グラム/平方メートル/24時間である蒸気透過性の裏面
    シートと、 b)前記裏面シートと向き合う関係で位置決めされた液体透過性の上面シートと
    、 c)前記裏面シートと前記上面シートとの間に配置された吸収体とを備えた使い
    捨ての吸収性物品であって、本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前
    記吸収性物品の湿潤空気交換率/乾燥空気交換率の比が、少なくとも約1.00
    であることを特徴とする吸収性物品。
  57. 【請求項57】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約1.05であることを特徴とする請求項
    56に記載の吸収性物品。
  58. 【請求項58】 前記トレーサガス試験により計算した前記湿潤空気交換率
    /乾燥空気交換率の比が、少なくとも約1.10であることを特徴とする請求項
    56に記載の吸収性物品。
  59. 【請求項59】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約200立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項56に記載の吸収性物品。
  60. 【請求項60】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約225立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項56に記載の吸収性物品。
  61. 【請求項61】 前記トレーサガス試験により計算した前記吸収性物品の乾
    燥空気交換率が、少なくとも約250立方センチメートル/分であることを特徴
    とする請求項56に記載の吸収性物品。
  62. 【請求項62】 本明細書に記載の皮膚加水試験により計算した前記吸収性
    物品の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴
    とする請求項56に記載の吸収性物品。
  63. 【請求項63】 本明細書に記載の皮膚加水試験により計算した前記吸収性
    物品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴
    とする請求項56に記載の吸収性物品。
  64. 【請求項64】 本明細書に記載の皮膚加水試験により計算した前記吸収性
    物品の皮膚加水値が、約12グラム/平方メートル/時間未満とする請求項56
    に記載の吸収性物品。
  65. 【請求項65】 前記透湿度試験により計算した前記蒸気透過性の裏面シー
    トの前記透湿度が、少なくとも約1500グラム/平方メートル/24時間であ
    ることを特徴とする請求項56に記載の吸収性物品。
  66. 【請求項66】 前部腰領域、後部腰領域、及び前記前部腰領域と後部腰領
    域を相互に連結する中間領域を設けた使い捨て吸収性物品であって、 a)本明細書に示す透湿度試験により計算した透湿度が少なくとも約1000グ
    ラム/平方メートル/24時間である蒸気透過性の裏面シートと、 b)前記裏面シートと向き合う関係で位置決めされた液体透過性の上面シートと
    、 c)前記裏面シートと前記上面シートとの間に配置された吸収体とを備え、且つ
    、前記吸収体の少なくとも一部の前記吸収性物品の部分は、水蒸気及び加水の少
    なくとも一方に曝された時に、縦方向及び横方向の少なくとも一方向に少なくと
    も約5%収縮することを特徴とする吸収性物品。
  67. 【請求項67】 前記吸収体は、複数のセグメントを有し、前記吸収体の前
    記収縮により前記各セグメント間に通気性の高い区域を作り出すようにしたこと
    を特徴とする請求項66に記載の吸収性物品。
  68. 【請求項68】 前記セグメントは、前記吸収性物品に沿って縦方向に間隔
    を置いて配置されたことを特徴とする請求項67に記載の吸収性物品。
  69. 【請求項69】 前記通気性の高い区域の全表面積は、前記吸収体の全表面
    積の少なくとも約10%であることを特徴とする請求項67に記載の吸収性物品
  70. 【請求項70】 前記通気性の高い区域は、前記中間領域及び前記前部腰領
    域に配置され、前記後部腰領域には配置されていないことを特徴とする請求項6
    7に記載の吸収性物品。
  71. 【請求項71】 前記吸収体の前記部分は、前記縦方向および前記横方向の
    少なくとも一方向に少なくとも約10%収縮することを特徴とする請求項66に
    記載の吸収性物品。
  72. 【請求項72】 前記吸収体は、弾性繊維を含むことを特徴とする請求項6
    6に記載の吸収性物品。
  73. 【請求項73】 本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収
    性物品の湿潤空気交換/乾燥空気交換比が、少なくとも約0.50であることを
    特徴とする請求項66に記載の吸収性物品。
  74. 【請求項74】 本明細書に示すトレーサガス試験により計算した前記吸収
    性物品の湿潤空気交換/乾燥空気交換比が、少なくとも約0.70であることを
    特徴とする請求項66に記載の吸収性物品。
  75. 【請求項75】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約18グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴と
    する請求項66に記載の吸収性物品。
  76. 【請求項76】 本明細書に示す皮膚加水試験により計算した前記吸収性物
    品の皮膚加水値が、約15グラム/平方メートル/時間未満であることを特徴と
    する請求項66に記載の吸収性物品。
  77. 【請求項77】 前記透湿試験により計算した前記蒸気透過性の裏面シート
    の前記透湿度が、少なくとも約1500グラム/平方メートル/24時間である
    ことを特徴とする請求項66に記載の吸収性物品。
  78. 【請求項78】 前記裏面シートと前記吸収体との間に配置された換気層を
    更に備えたことを特徴とする請求項66に記載の吸収性物品。
  79. 【請求項79】 前記換気層は、厚さが少なくとも約0.10センチメート
    ルであり且つ坪量が約20から約120グラム/平方メートルである疎水性不織
    材料を含むことを特徴とする請求項78に記載の吸収性物品。
  80. 【請求項80】 前記上面シートと前記吸収体との間に配置されたサージ制
    御層を更に備え、前記サージ制御層は、坪量が約30から約120グラム/平方
    メートルである不織材料を含むことを特徴とする請求項78に記載の吸収性物品
JP2000565826A 1998-08-25 1999-08-25 湿潤換気性を改善した吸収性物品 Pending JP2002523142A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US9781098P 1998-08-25 1998-08-25
US13982498A 1998-08-25 1998-08-25
US60/097,810 1998-08-25
US09/139,820 US6152906A (en) 1998-08-25 1998-08-25 Absorbent article having improved breathability
US09/139,824 1998-08-25
US09/139,820 1998-08-25
US09/328,681 US6287286B1 (en) 1998-08-25 1999-06-09 Absorbent article having a reduced viability of candida albicans
US09/328,681 1999-06-09
US09/379,289 1999-08-23
US09/379,289 US6238379B1 (en) 1998-08-25 1999-08-23 Absorbent article with increased wet breathability
PCT/US1999/019572 WO2000010501A1 (en) 1998-08-25 1999-08-25 Absorbent article with increased wet breathability

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002523142A true JP2002523142A (ja) 2002-07-30

Family

ID=27536847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000565826A Pending JP2002523142A (ja) 1998-08-25 1999-08-25 湿潤換気性を改善した吸収性物品

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1131027A1 (ja)
JP (1) JP2002523142A (ja)
KR (1) KR20010085579A (ja)
CN (1) CN1154458C (ja)
AU (1) AU748568B2 (ja)
BR (1) BR9913276A (ja)
PL (1) PL348455A1 (ja)
TR (2) TR200103636T2 (ja)
WO (1) WO2000010501A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR027842A1 (es) 1999-08-23 2003-04-16 Kimberly Clark Co Un articulo absorbente el cual mantiene o mejora la salud de la piel
US6617489B2 (en) 2000-05-09 2003-09-09 Nippon Shokubai Co., Ltd. Absorbent, absorbing product based thereon, and water-absorbing resin
US7179951B2 (en) 2000-06-21 2007-02-20 The Procter & Gamble Company Absorbent barrier structures having a high convective air flow rate and articles made therefrom
US20030120230A1 (en) * 2001-12-20 2003-06-26 Wulz Andrea Susan Absorbent article exhibiting improved fluid distribution
WO2005078009A1 (en) * 2004-02-06 2005-08-25 Invista Technologies S.A R.L. Substrates conatining adhesion promoting additives and articles prepared therewith
CN103961222B (zh) * 2013-02-06 2019-02-05 尤妮佳株式会社 吸收性物品
JP6635881B2 (ja) * 2016-06-27 2020-01-29 ユニ・チャーム株式会社 温感シート

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4809493A (en) * 1985-11-01 1989-03-07 Kuraray Company Limited Water-absorbing shrinkable yarn
GB2308814B (en) * 1994-11-23 1998-02-18 Kimberly Clark Co Disposable diaper having a humidity transfer area
US5879341A (en) * 1996-03-29 1999-03-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article having a breathability gradient
EP0804914A1 (en) * 1996-04-29 1997-11-05 The Procter & Gamble Company Disposable absorbent article capable of self-shaping in use
AU727684B2 (en) * 1996-05-29 2000-12-21 E.I. Du Pont De Nemours And Company Breathable composite sheet structure and absorbent articles utilizing same
EP0813848B1 (en) * 1996-06-17 2003-10-08 The Procter & Gamble Company Breathable absorbent articles having odour control
EP0887056B1 (en) * 1997-06-25 2003-08-13 The Procter & Gamble Company Disposable absorbent articles maintaining low vapour phase moisture content

Also Published As

Publication number Publication date
TR200103636T2 (tr) 2002-06-21
PL348455A1 (en) 2002-05-20
BR9913276A (pt) 2001-10-02
WO2000010501A1 (en) 2000-03-02
KR20010085579A (ko) 2001-09-07
AU748568B2 (en) 2002-06-06
EP1131027A1 (en) 2001-09-12
WO2000010501A9 (en) 2000-06-22
CN1154458C (zh) 2004-06-23
CN1324229A (zh) 2001-11-28
TR200100580T2 (tr) 2002-01-21
AU6240399A (en) 2000-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238379B1 (en) Absorbent article with increased wet breathability
US6558363B2 (en) Absorbent article with increased wet breathability
AU768036B2 (en) Absorbent product with nonwoven dampness inhibitor
KR100695850B1 (ko) 비흡수성 캐리어층 내에 초흡수성 포켓을 갖는 흡수성 제품
KR100648559B1 (ko) 감소된 칸디다 알비칸스 생존도를 갖는 흡수제품
JP4599014B2 (ja) 伸張可能な基層上の別個のポケット内に超吸収体を有する吸収性物品
JP2002523141A (ja) 通気性の高い吸収性物品
JP2007536066A (ja) 通気性吸収性物品及び蒸気浸透、液体障壁層を含み、増粘能力を伴う合成物
MXPA04005253A (es) Absorbente estirable biaxialmente continuo con baja tension.
JP2010525135A (ja) 段階的容量挙動を示す吸収性組成物
JP2003508122A (ja) 区域分けされた方向性のある伸張性を有する吸収性物品
JP2003510131A (ja) 低から中程度の通気性の内側積層体と通気性がより高い外側カバーを備える吸収性物品
JPH11503052A (ja) おむつの結合システム
MXPA02000879A (es) Articulo absorbente el cual mantiene la temperatura de la piel cuando esta mojado.
JP3585499B2 (ja) 体に接触する液体コントロールメンバーをもつ吸収製品
JP2002523142A (ja) 湿潤換気性を改善した吸収性物品
JP2002539851A (ja) 湿潤時に皮膚温度を維持する高空気交換率の吸収性物品
MXPA01001418A (en) Absorbent article with increased wet breathability
MXPA01000568A (en) Absorbent article having a reduced viability of candida albicans
MXPA01001077A (en) Absorbent article having high breathability
MXPA01001078A (en) Absorbent article which has a high air exchange rate and maintains skin temperature when wet