JP2002522955A - パケットデータおよびipボイス/マルチメディアサービスをサポートするプラグ・アンド・プレイ・ワイヤレスアーキテクチャ - Google Patents

パケットデータおよびipボイス/マルチメディアサービスをサポートするプラグ・アンド・プレイ・ワイヤレスアーキテクチャ

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JP2002522955A
JP2002522955A JP2000564334A JP2000564334A JP2002522955A JP 2002522955 A JP2002522955 A JP 2002522955A JP 2000564334 A JP2000564334 A JP 2000564334A JP 2000564334 A JP2000564334 A JP 2000564334A JP 2002522955 A JP2002522955 A JP 2002522955A
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イー ソーラ イスメイル
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1つまたは複数の公衆パケットデータネットワーク(これにはインターネットが含まれるが限定はしない)およびたとえば公衆電話回線網(PSTN、これに限定はされない)に対するワイヤレスアクセスをサポートする通信ネットワークに関する。この場合、ボイスアクセスユニットたとえば電話機(これに限定されない)および計算装置たとえばパーソナルコンピュータ(これに限定されない)が、有線インタフェースを介して無線ユニットに接続されており、この無線ユニット自体は、1つまたは複数の公衆データ網および1つまたは複数の公衆交換回路網に対する空中を介したアクセスすなわちワイヤレスアクセスまたはワイヤレスアクセスを提供する。計算装置は、ボイスとデータの両方をベースとするパケット化されたメッセージを受信することができる。その際、計算装置にボイスアクセス装置が接続されており、この装置はパケット化されたボイスメッセージから変換されたボイスメッセージを受信することができる。計算装置および計算装置/ボイスアクセス装置の組み合わせの各々は、加入者機器を有している。ワイヤレスアクセスネットワークは、個々のネットワーク加入者機器を介した1つまたは複数のネットワーク加入者への交換回路網伝送とパケットデータ伝送の両方をサポートする。ワイヤレスアクセスネットワークは、インターネット(これに限定はされない)を含む公衆データ網からネットワーク加入者へのパケットデータメッセージ伝送のためのプロトコルを有している。さらにワイヤレスアクセスネットワークは、交換回路網からネットワーク加入者へのボイスメッセージ伝送のためのプロトコルも有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、通信システム、およびもっと特定すれば、公衆データ網および公衆
交換回線(電話)網に対するワイヤレスアクセスをサポートするシステムに関す
る。
【0002】 技術の定義 一般に、パケットデータおよびボイス(音声等)サービスの両方を提供するた
めに企画されている周知の通信システムはオーバレイネットワークのコンセプト
を使用している。さらに特定すれば、周知の通信システムにおいて、パケットデ
ータをサポートするネットワークは、ボイスをサポートする既存のベースシステ
ムのトップにオーバレイされている。このような方法で、ボイスおよびパケット
データトランスポート、すなわち伝送は、ネットワーク中のあるポイントを超え
ると、たとえば基地局の向こうからは別個のパスを辿っていく。
【0003】 周知のシステムはボイスを回線交換モードにおいて伝送しかつパケットデータ
をパケット交換モードにおいて伝送する。パケット交換モードにおいて、情報は
数多くのセクション、またはパケットにおいて、1つまたは複数の物理伝送ルー
ト上を送信され、かつその後、受信端においてリアセンブルされる。情報はパケ
ットにおいて送信されるので、伝送資源、たとえば物理伝送インタフェースは、
一人のユーザより多くのユーザ間でおよび/または1つのデータストリームより
多くのデータストリーム間で同時に共有することができる。
【0004】 反対に、回線交換モードでは、一般に、ボイスストリーム、またはボイストラ
ンスポート送信機と受信機との間に単一の、途切れのないコネクションがある。
回線交換モードにおいて、ボイストランスポートは分割されずかつセクションに
おいて伝送され、かつ、したがって、たとえばテレフォンコール用ネットワーク
のようなネットワークに対して伝送コネクションが一旦形成されると、所定の時
点でボイストランスポートがなくても、たとえば呼オンホールドであるとき、物
理的なコネクションはこの伝送のために独占的に専用に用いられ、システムのそ
の他すべてのユーザは排除されている。
【0005】 したがって、パケットデータおよびボイスの両方をサポートしようとする周知
の通信システムにおいて、一般に、資源はパケットデータサポートのために専用
に用いられるか、または択一的に、これらはボイスサポートのために専用に用い
られる。さらに、この種の周知のシステムにおいて、資源は、パケットデータを
排除して、ボイスサポートによってのみ使用されるようにであっても構わない。
また、この種のシステムは、システム全体を通してパケットデータおよびボイス
サポートを統合せず、かつこの場合には、資源の付加を要求して、付加されたサ
ービス、たとえばパケットデータをサポートする。これら付加されたものは本来
のベースシステム、たとえばボイスにオーバレイされる。
【0006】 さらに、周知のシステムは交換回線、すなわちボイス回線であるので、中央の
、一般にエンド・ツゥー・エンド回線はボイスおよびパケットデータ伝送両方に
対して割り当てられる。これにより、多数のユーザが交換回線およびパケットデ
ータサービスの両方に同時にアクセスするように処理するシステムのフレキシビ
リティは低減される。さらに、このようなシステムは、エンド・ツゥー・エンド
通信においてネットワーク中の種々のサブコンポーネント間に「最良の伝送パス
」をサポートする能力を有していない。この種のシステムにおいて、単一の通信
パス、エンド・ツゥー・エンドは、通信フロー、ボイスまたはデータのために確
立される。特別なメッセージ、ボイスまたはデータに対して一層良好な品質また
は一層高速な伝送を提供することができるようにする、ネットワークのコンポー
ネント間の択一的なパスは、これらの周知のシステムにおいて探求されていない
しまたは利用されていない。
【0007】 したがって、パケットデータおよびボイスの両方をサポートする統合された、
フレキシブルな無線(ワイヤレス)システムを提供すれば有利である。さらに、
ボイスおよびパケットデータをネットワーク全体で処理する等価なメッセージフ
ローをサポートする、インターネットプロトコルに基づいている統合されたボイ
ス/パケットデータシステムを提供すると有利である。また、たとえばインター
ネットアクセスに対するコストの面で有利なパケットデータサービスおよびたと
えば既存の交換回線(電話)網に対するアクセスに対するコストの面で有利な交
換回線サービスをサポートする統合されたボイス/パケットデータシステムを提
供すると有利である。
【0008】 発明の概要 本発明は、パケットデータおよびボイス伝送の両方を処理することができるワ
イヤレスアクセスをサポートする通信システムをエンド・ツゥー・エンド仕様に
おいて備えるいる装置およびメカニズムを提供するものである。
【0009】 本発明の有利な実施例において、ボイスアクセスユニットおよび計算ユニット
は無線(ラジオ)ユニットに接続されている。無線ユニットは空中を介してワイ
ヤレスアクセスネットワークにアクセスする。ワイヤレスアクセスネットワーク
は一部が、1つまたは複数のパケットデータネットワークおよび1つまたは複数
の交換回線網に対するアクセスを提供するものである。
【0010】 計算装置はパケットデータを受信することができる。ボイスアクセス装置はボ
イスメッセージを受信することができる。ボイスアクセス装置は計算装置に接続
されていて、ワイヤレスアクセスネットワークから送信されたボイスメッセージ
を受信するようになっている。
【0011】 本発明の有利な実施例において、ワイヤレスアクセスネットワークはネットワ
ークの加入者に対する交換回線メッセージ伝送およびパケットデータメッセージ
伝送の両方をサポートする。ワイヤレスアクセスネットワークはパケットデータ
ネットワークから加入者へのパケットデータメッセージ伝送に対するプロトコル
を有している。ワイヤレスアクセスネットワークはまた、交換回線網から加入者
へのボイスメッセージ伝送に対するプロトコルを有している。
【0012】 ワイヤレスアクセスネットワークはまた、ワイヤレスアクセスネットワークの
セキュリティ管理に対するプロトコルをサポートする。ワイヤレスアクセスネッ
トワークはさらに、加入者情報の管理に対するプロトコルを有している。この情
報には、限定するわけではないが、ワイヤレスアクセスネットワークによってサ
ポートされる加入者要求サービスが含まれている。ワイヤレスアクセスネットワ
ークはまた、ネットワークの加入者の課金を管理するプロトコルを有している。
【0013】 それ故に、本発明の広い意味での目的は、パケットデータサービスおよびボイ
スサービスの両方に対するアクセスをサポートする通信システムを提供すること
である。本発明の別の広い意味での目的は、パケットデータおよびボイストラン
スポート両方を処理するためのコストのかからないシームレスなワイヤレスアク
セスネットワークを提供することである。本発明のその他および別の目的、特徴
、様相および利点は、添付図面の以下の詳細な説明から一層よく理解されること
になる。
【0014】 図面の簡単な説明 図1は、ワイヤレスアクセスネットワークのサービスを説明する。
【0015】 図2は、本発明の有利な実施例のワイヤレスアクセスネットワークである。
【0016】 図2Aは、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるカスタマー宅内無線ユニ
ット(Customer Premises Radio Unit, CPRU)の本発明の有利な実施例であ
る。
【0017】 図3は、H.323ゲートキーパとH.323エンドポイントとの間で実行さ
れる伝送インタフェースおよびプロシージャを説明している。
【0018】 図4は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるIPボイス
プロシージャを説明している。
【0019】 図5は、択一的な実施例のワイヤレスアクセスネットワークである。
【0020】 図6は、ワイヤレスアクセスネットワークの集中化された管理オペレーション
を説明している。
【0021】 図7は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる加入者管理
プラットフォームプロシージャを説明している。
【0022】 図8は、ワイヤレスアクセスネットワークにおける加入者認証ネットワークエ
レメントを説明している。
【0023】 図9は、ワイヤレスアクセスネットワークにおける通信プロトコル平面を説明
している。
【0024】 図10は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるパケット
データシグナリング平面プロシージャを説明している。
【0025】 図11は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるボイスシ
グナリング平面プロシージャを説明している。
【0026】 図12は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるパケットデータシグナリ
ング平面に対するプロトコルスタックを説明している。
【0027】 図13は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる端末マネ
ージメントプロトコルプロシージャを説明している。
【0028】 図14は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるパケットデータベアラ平
面に対するプロトコルスタックを説明している。
【0029】 図15は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるボイスシグナリング平面
に対するプロトコルスタックを説明している。
【0030】 図16は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるボイスベアラ平面に対す
るプロトコルスタックを説明している。
【0031】 図17は、ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる論理リン
ク制御プロシージャを説明している。
【0032】 図18は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるネットワークノードの管
理に対するプロトコルスタックを説明している。
【0033】 図19は、ワイヤレスアクセスネットワークの管理システム内の管理プラット
フォームの階層を説明している。
【0034】 図20は、ワイヤレスアクセスネットワークの汎用目的ワイヤレスアクセス管
理プラットフォームによる基地局およびカスタマー宅内無線ユニット(CPRU
))の管理を説明している。
【0035】 図21Aは、基地局マネージメントプロトコル平面に対するプロトコルスタッ
クを説明している。
【0036】 図21Bは、カスタマ宅内無線ユニットマネージメントプロトコル平面に対す
るプロトコルスタックを説明している。
【0037】 図22は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるエンド・ツゥー・エンド
パケットベアラ伝送に対するネットワークコンポーネントスタラクチャを説明し
ている。
【0038】 図23は、ワイヤレスアクセスネットワークにおける認証および加入者管理に
対するエンド・ツゥー・エンドシグナリング伝送に対するネットワークコンポー
ネントスタラクチャを説明している。
【0039】 図24は、ワイヤレスアクセスネットワークにおけるノードおよび課金管理に
対するエンド・ツゥー・エンドネットワーク管理シグナリング伝送に対するネッ
トワークコンポーネントスタラクチャを説明している。
【0040】 有利な実施例の説明 ワイヤレスアクセスネットワークまたはシステムの本発明の有利な実施例は、
図1に示されているように、ボイスおよびデータ伝送機能に対するワイヤレスア
クセスをサポートするために、種々様々なサービス1を有している。もっと特定
すれば、ワイヤレスアクセスネットワークの本発明の有利な実施例はたとえば1
つまたは複数のデータネットワーク、およびたとえば1つまたは複数の交換回線
網に対するワイヤレスアクセスをサポートするためのサービス1を有している。
前者は、限定するわけではないが、たとえばインターネットを含む公衆データ網
であり、また後者は、限定するわけではないが、たとえば公衆システム電話網(
public system telephone network=PSTN)である。ワイヤレスアクセスネ
ットワークのサービス1には、限定するわけではないが、パケットデータサービ
ス2、ボイスサービス3、ファックスサービス4、セキュリティサービス5、ネ
ットワーク管理サービス6、加入者管理サービス7および課金サービス8がある
【0041】 ワイヤレスアクセスネットワークのパケットデータサービス2は、限定するわ
けではないが、ポイント・ツゥー・ポイントおよびポイント・ツゥー・マルチポ
イントサービスを含んでいる。ポイント・ツゥー・ポイントパケットデータサー
ビスはデータグラムタイプのコネクションレスサービスであり、すなわちメッセ
ージは一般に、セキュリティが保証されていない伝送チャネルにおいて伝送され
る。このチャンネルはたとえば、限定するわけではないが、単一のパケットデー
タネットワーク、たとえばインターネットから単一のネットワーク加入者、すな
わちワイヤレスアクセスネットワークのエンドユーザへの1つまたは複数のデー
タパケットの伝送に対する機能を有している。反対の方向において、ポイント・
ツゥー・ポイントパケットデータサービスは単一のネットワーク加入者から単一
のパケットデータネットワークへの1つまたは複数のデータパケットの伝送を有
している。
【0042】 本発明の有利な実施例において、パケットデータの受信または送信に対するワ
イヤレスアクセスネットワーク加入者端末はパーソナルコンピュータ(personal computer=PC)およびワイヤレスモデム(wireless modem=WM)を有して
いる。択一的な実施例において、パケットデータの受信または送信のための端末
はたとえば、いずれかの計算装置、限定するわけではないが、たとえばパーソナ
ルコンピュータ(PC)、スマートターミナル、パームパイロットまたはワーク
ステーション、およびたとえば、ラジオユニット、限定するわけではないが、た
とえばワイヤレスモデム(WM)を有している。
【0043】 第2の本発明の有利な実施例において、ワイヤレスアクセスネットワーク加入
者端末は1つまたは複数のパーソナルコンピュータ(PC)およびカスタマー宅
内無線ユニット(CPRU)を有している。この第2の本発明の有利な実施例の
択一例において、パケットデータの受信または送信に対する端末は1つまたは複
数の種々の計算装置を有している。これらには、限定するわけではないが、たと
えばパーソナルコンピュータ(PC)、スマートターミナルまたはワークステー
ション、およびCPRUがある。
【0044】 本発明の有利な実施例において、それぞれのパケットデータ伝送は先行するお
よび後続のパケットデータ伝送に無関係である。本発明の有利な実施例において
、ワイヤレスアクセスネットワークのラジオ、すなわちワイヤレスまたは空中伝
送インタフェースにおいて、ポイント・ツゥー・ポイントパケットデータサービ
スは信頼できる無線伝送および受信に対するアクノリッジ転送メカニズムを使用
している。本発明の有利な実施例において、ポイント・ツゥー・ポイントコネク
ションレスパケットデータサービスに対するネットワーク層プロトコルはインタ
ーネットプロトコル(Internet Protocol=IP)である。
【0045】 ポイント・ツゥー・マルチポイントパケットデータサービスは、インターネッ
トプロトコルマルチキャスト(Internet Protocol multicast=IP-M)グルー
プの関与者(participant)間のメッセージの伝送に対する機能を有してる。ポ
イント・ツゥー・マルチポイントパケットデータサービスは、データグラムタイ
プのコネクションレスサービスであり、すなわちメッセージは一般に、セキュリ
ティ保証されていない伝送チャネルにおいて伝送される。このチャンネルはたと
えば、単一のパケットデータネットワーク、限定するわけではないが、たとえば
インターネットから2つまたはそれ以上のネットワーク加入者への1つまたは複
数のデータパケットの伝送に対する機能を有している。
【0046】 ポイント・ツゥー・マルチポイントサービスへの関与およびそこでのデータ転
送もインターネットプロトコル(IP)に依拠している。
【0047】 ワイヤレスアクセスネットワークのボイスサービス3は、ワイヤレスアクセス
ネットワークのある加入者とワイヤレスアクセスネットワークによってサポート
される交換回線網の別の加入者との間の出ボイスコールの確立、維持およびリリ
ースを有している。本発明の有利な実施例において、IPパケットボイス受信ま
たは伝送に対するH.323端末は電話、パーソナルコンピュータ(PC)およ
びワイヤレスモデム(WM)を有している。択一的な実施例において、IPパケ
ットボイスの受信または伝送に対するH.323端末は、たとえば、いずれかの
ボイスアクセス装置、限定するわけではないがたとえば電話、たとえば、いずれ
かの計算装置、限定するわけではないがたとえばパーソナルコンピュータ(PC
)、スマートターミナル、パームパイロットまたはワークステーション、および
たとえば、ラジオユニット、限定するわけではないがたとえばワイヤレスモデム
(WM)を有している。
【0048】 第2の本発明の有利な実施例において、IPパケットボイス受信または伝送に
対するH.323端末は、電話およびカスタマー宅内無線ユニット(CPRU)
を有している。この第2の本発明の有利な実施例の択一例において、IPパケッ
トボイスの受信または送信に対するH.323端末は、たとえばいずれかのボイ
スアクセス装置、限定するわけではないがたとえば電話機、およびCPRUを有
している。
【0049】 本発明の有利な実施例において、ボイスサービスはH.323プロトコル標準
に基づいており、下にあるパケットデータサービス2をベースにしているインタ
ーネットプロトコル(IP)の上にある。本発明の有利な実施例において、ボイ
スメッセージはワイヤレスアクセスネットワーク内でIPパケットデータグラム
フォーマットにおいて伝送される。
【0050】 ワイヤレスアクセスネットワークのファックスサービス4はインターネットプ
ロトコル(IP)を介して、下にあるパケットデータサービス2に基づいてサポ
ートされ、かつファックスベースドメッセージの送信および受信に対するメカニ
ズムを提供している。
【0051】 ワイヤレスアクセスネットワークのセキュリティサービス5はセキュリティフ
ィーチャーをサポートしている。これには、限定するわけではないが、加入者認
証、端末認証、ユーザアイデンティティ機密性およびユーザ情報機密性(confid
entiality)がある。加入者認証および端末認証により、使用されているそれぞ
れの加入者および端末アイデンティティが適正であること、すなわちそれぞれの
端末におけるそれぞれの加入者が実際にネットワークサービスに対する要求を求
めているものであることがネットワークの側で確認される。加入者および端末認
証プロシージャは、権限の与えられていない使用からおよび権限の与えられてい
るユーザになりすますことからネットワークを保護するものである。
【0052】 ユーザアイデンティティ機密性は、ワイヤレスアクセスネットワークの資源を
無線すなわちワイヤレス、または空中を介して使用する加入者に対するアイデン
ティティプライバシーを提供するものである。ユーザアイデンティティ機密性に
は、限定するわけではないが、ネットワークの無線インタフェースにおけるシグ
ナリング交換を盗聴することによってまたはその他の方法で傍受することによっ
てネットワークの加入者のロケーションを突き止めることがないように保護する
ことが含まれている。
【0053】 ユーザ情報機密性には、限定するわけではないが、ネットワーク上を伝送され
るメッセージ、ボイスおよびデータ両方の暗号化および後からの暗号解除が含ま
れている。ユーザ情報機密性は、ネットワークの無線インタフェースを介して伝
送される、メッセージ、ボイスおよびデータの機密性を保護するためのメカニズ
ムを提供するものである。
【0054】 ワイヤレスアクセスネットワークのセキュリティサービス5は、ワイヤレスア
クセスネットワークに対する公衆エントリポイントが権限を与えられていないア
クセスに対して保護されていることを保証する技術の組み合わせをサポートして
いる。セキュリティサービス5は、ネットワークノード、またはエレメント、た
とえば、限定するわけではないが基地局、アクセスルータ、ゲートウェイおよび
ゲートキーパが権限を与えられていないままにアクセスおよび使用されないよう
にするための機能をサポートするものでもある。
【0055】 本発明の有利な実施例において、セキュリティの保証されているネットワーク
サービスおよびセキュリティの保証されているネットワークノード管理両方を実
現するための1つの技術は、基地局fファイアウォールに基づいているアクセス
認証を有している。この技術によって、権限を与えられていないユーザがネット
ワークの残りにアクセスすることがワイヤレスアクセスネットワークの基地局に
よって妨げられる。ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる外
部ネットワーク、たとえば外部パケットデータまたは外部交換回線網を介してワ
イヤレスアクセスネットワークに権限を与えられていないアクセスが行われるの
を防止するために、ゲートウェイファイアウォールも使用される。データ出所認
証プロシージャは、ネットワークノード管理機能を安全にするための付加的なセ
キュリティ手段として実行される。
【0056】 ワイヤレスアクセスネットワークのネットワーク管理6はネットワークエレメ
ントまたはノードを管理する。ネットワークエレメントまたはノードはワイヤレ
スアクセスネットワーク、限定するわけではないがたとえば基地局、アクセスル
ータ、ゲートウェイおよびゲートキーパを有している。ネットワーク管理サービ
ス6は管理機能をサポートしている。これには、限定するわけではないが、構成
管理、障害管理、性能管理および課金管理が含まれている。
【0057】 ワイヤレスアクセスネットワークの加入者管理サービス7は、加入者プロファ
イルの管理をサポートする。加入者プロファイルには、限定するわけではないが
、協定を結んだ契約期間の間エンドユーザ、すなわち加入者に割り当てられてい
るサービスおよびその他のパラメータについてのサブスクリプション情報が含ま
れている。本発明の有利な実施例において、加入者プロファイルは、それぞれの
加入者、またはカスタマー識別、ネットワークに対してサブスクライブされたサ
ービスおよびそれぞれの加入者に割り当てられているサービス品質(quality of
service=QoS)レベルを有している。
【0058】 本発明の有利な実施例において、それぞれの加入者のサブスクリプションプロ
ファイルに対して特別なサービス要求が有効化されるようになっている。たとえ
ば、加入者がパケットデータサービスに対してのみ契約したとすると、加入者か
らのパケットデータ要求は有効化されることになり、かつ引き続いてネットワー
クによって実施される。しかし、加入者からのボイス要求は、加入者のサブスク
リプションプロファイルにおいてボイスサービスが存在していないので無効化さ
れることになる。というのは、ボイスサービスは当該加入者によって契約されな
かったからである。したがって、加入者からのボイス要求はネットワークによっ
て実効されないことになる。
【0059】 ワイヤレスアクセスネットワークの課金サービス8は、加入者、すなわちネッ
トワークのエンドユーザに対するチャージ、ワイヤレスアクセス、たとえば、パ
ケットデータサービス、限定するわけではないがたとえばインターネットアクセ
スおよびボイスサービスに対するメカニズムを有している。本発明の有利な実施
例において、中央化された課金システムは、すべての提供されているサービスに
対する加入者課金を整理統合するために使用される。
【0060】 ワイヤレスアクセスサービスは基本的な無線ネットワークサービスである、こ
れがないとその他のサービスを提供することができない。本発明の有利な実施例
において、ワイヤレスアクセスに対するチャージングメカニズムは、加入者によ
って選択されたピークスループットレベルに基づいている均一料金価格協定スト
ラテジーである。
【0061】 加入者は既に、従来の情報および通信システム、たとえば公衆交換電話網(P
STN)アクセスを提供するローカル電話会社に対する均一料金協定価格を支払
うことに慣れているので、ワイヤレスアクセスに対する均一料金価格協定は好都
合である。さらに、単純なネットワークアーキテキチャがワイヤレスアクセスに
対する均一料金価格協定をサポートすることができる。
【0062】 しかし、パーソナル通信システム(personal communication system=PCS
)無線、すなわち空中スペクトラムは制限されている資源である。したがって、
本発明の有利な実施例において、異なった均一料金チャージが、多数の、加入者
によって要求されたサービス品質(QoS)レベルと関連付けられる。ワイヤレ
スアクセスに対するこの課金スキーマは、複雑な使用度ベースド課金スキーマな
しに、無線資源を過使用から保護する。
【0063】 パケットデータサービスサポートは加入者オプションである。ある実施例にお
いて、パケットデータサービスをチャージするメカニズムは均一料金スキーマで
ある。択一的な実施例において、パケットデータサービスに対するチャージメカ
ニズムは使用度ベースドスキーマである。さらに別の択一的な実施例において、
パケットデータサービスに対するチャージメカニズムは均一料金と使用度ベース
ドスキーマとの組み合わせである。本発明の有利な実施例において、外部データ
ネットワーク、たとえばインターネット、アクセスサーバエンティティとワイヤ
レスアクセスネットワークの中央化された課金システムとの間で、限定するわけ
ではないが課金の目的で、アカウティング情報を転送するために遠隔認証ダイア
ルインユーザサービス(Remote Authentification Dial In User Service=RA
DIUS)アカウティングプロトコルが使用される。
【0064】 ボイスサービスサポートも加入者オプションである。本発明の有利な実施例に
おいて、ボイスサービスチャージメカニズムは、従来の電話システムによって使
用されるスキーマに基づいており、すなわち呼持続時間と被呼者の宛先アドレス
に基づいている。
【0065】 本発明の有利な実施例において、ワイヤレスアクセスネットワークは端末伝送
能力(トランスポータビリティ)をサポートする。本発明の有利な実施例におい
て、ワイヤレスモデムを有している端末はネットワークに対するその取り付け場
所、すなわち物理的な接続場所を変更し、かつその後、続けて、メッセージ、ボ
イス、データおよびシグナリングを送信しかつ受信することができる。
【0066】 図2には、たとえば、1つまたは複数の外部データネットワーク、限定するわ
けではないがたとえばインターネット、およびたとえば1つまたは複数の外部交
換回線網、限定するわけではないがたとえば公衆システム電話網(public syste
m telephone network=PSTN)に対するワイヤレスアクセスをサポートする
ためのシステムまたはネットワーク10の本発明の有利な実施例が示されている
。本発明の有利な実施例において、ネットワーク10はワイドエリアネットワー
ク(wide area network=WAN)から成っている。本発明の有利な実施例にお
いて、システム10は3つのサブネットワークから成っている。
【0067】 第1のサブネットワークはコアパケットデータネットワークである。本発明の
有利な実施例において、このコアパケットデータネットワークは1つまたは複数
の計算装置20から成っている。これはたとえば、限定するわけではないが、パ
ーソナルコンピュータ(PC)、スマートターミナル、パームパイロット、ワー
クステーションまたはこれらのいずれかの組み合わせである。本発明の有利な実
施例において、このコアパケットデータネットワークは1つまたは複数の無線ユ
ニットからも成っている。これはたとえば、限定するわけではないが、たとえば
ワイヤレスモデム(WM)25である。本発明の有利な実施例において、ネット
ワーク加入者端末21、または単に端末はPCおよびWM25を有している。
【0068】 本発明の有利な実施例において、コアパケットデータネットワークは、基地局
とも称される1つまたは複数のベース送信局(base transceiver station=BT
S)を有している。本発明の有利な実施例において、コアパケットデータネット
ワークはまた、たとえばインターネットプロトコル(IP)ネットワーク40、
限定するわけではないが、たとえばプライベートIPネットワーク、パケットデ
ータゲートウェイを有している。これには、インターネットゲートウェイ60、
およびインターネット65を含んでいる1つまたは複数のパケットデータネット
ワークが含まれている。
【0069】 システム10の第2のサブネットワークはインターネットプロトコル(IP)
パケットボイスネットワークである。本発明の有利な実施例において、IPパケ
ットボイスネットワークは、たとえば1つまたは複数のボイスアクセス装置、限
定するわけではないが電話機15、たとえば1つまたは複数の計算装置20、限
定するわけではないが、たとえばPC、たとえば1つまたは複数の無線ユニット
、限定するわけではないがたとえばワイヤレスモデム(WM)25、ゲートウェ
イ45、ゲートキーパ55、および1つまたは複数の外部交換回線網(switched
circuit network=SCN)50を有している。本発明の有利な実施例において
、電話機、PCおよびWM25はH.323端末17、すなわちIPパケットボ
イスサービスをサポートすることができる端末を有している。本発明の有利な実
施例において、ゲートウェイ45はH.323ゲートウェイを有しておりかつゲ
ートキーパ55はH.323ゲートキーパを有している。
【0070】 システム10の第3のサブネットワークはオペレーション・サポート・システ
ム(Operation Support System=OSS)70である。本発明の有利な実施例に
おいて、オペレーション・サポート・システム70は加入者管理プラットフォー
ム(Subscriber Management Plattform=SMP)75およびネットワーク管理
システム(Network Management System=NMS)80から成っている。
【0071】 システム10の計算装置20、たとえばPCはエンドユーザ、すなわち加入者
のコンポーネント、またはネットワークノード、ワイヤレスアクセスネットワー
クにアクセスする装置である。本発明の有利な実施例において、計算装置20は
多種多様なサービスをサポートする。これには、限定するわけではないがパケッ
トデータ、ファクシミリおよびIPパケットボイスサービスが含まれている。
【0072】 コアパケットデータネットワークに対して、端末21はインターネットプロト
コル(IP)宛先ノードとして現れる。したがって、端末21は関連付けられた
IPアドレスを有しかつワイヤレスアクセスネットワーク内のデータメッセージ
伝送に対するインターネットプロトコルの終了の処理をサポートする。本発明の
有利な実施例において、端末IPアドレスは、端末21がシステム10における
異なったコネクションロケーションに物理的に伝送されるときに変更される。し
たがって、端末のIPアドレスは、必要なときに、システム10によってダイナ
ミックに割り当てられる。
【0073】 インターネットプロトコル(IP)パケットボイスネットワークに対して、H
.323端末17はインターネットプロトコル(IP)宛先ノードとして現れる
。したがって、H.323端末17は関連付けられたIPアドレスを有しており
、かつワイヤレスアクセスネットワーク内のボイスメッセージ伝送に対するイン
ターネットプロトコルの終了の処理をサポートする。本発明の有利な実施例にお
いて、H.323端末のIPアドレスは、H.323端末17、またはH.32
3端末17の少なくとも端末17部分、すなわちH.323端末17のそれぞれ
のPCおよびWM25がシステム10における異なったコネクションロケーショ
ンに物理的にトランスポートされるときに変更される。したがって、H.323
端末のIPアドレスは、必要なときに、システム10によってダイナミックに割
り当てられる。
【0074】 本発明の有利な実施例において、IPパケットボイスネットワークに対して、
H.323端末17はネットワークエンドポイントとして動作する。したがって
、IPパケットボイスネットワーク処理をサポートするために、H.323端末
17はH.323通信に対して必要なエレメントをサポートする。これらのエレ
メントは、限定するわけではないが、通信処理、ボコーディング機能、およびオ
ーディオ/ビデオ装置機能のために、H.323ソフトウェアプロトコルスタッ
クを含んでいる。本発明の有利な実施例において、ボコーディング機能はH.3
23プロトコル標準に関したG.7xxシリーズの勧告に基づいている。本発明
の有利な実施例において、H.323プロトコル機能はコアパケットデータネッ
トワークアプリケーションを越えたアプリケーションとして実行される。
【0075】 ワイヤレスモデム(WM)25はそれぞれの計算装置20とインタフェースし
かつブリッジ機能を発揮して計算装置20がワイヤレスアクセスネットワークに
接続されるようにする。本発明の有利な実施例において、WM25は標準の有線
ケーブル22を介してそれぞれの計算装置20に接続されている。
【0076】 パケットデータ転送、またはメッセージ伝送のために、WM25は、それぞれ
の計算装置20−WM25有線インタフェース22間の相互作用を管理する。W
M25は、基地局とも称されるベース送信局30とのエアインタフェース27の
それぞれの計算装置20エンドも管理する。パケットデータ転送のために、WM
25は、限定するわけではないが、認証、暗号解除セットアップ、アドレス解消
およびダイナミックIPアドレス割り当てを含んでいる機能に対するエンドポイ
ントシグナリングを管理するための処理も行っている。
【0077】 本発明の有利な実施例において、計算装置20の側において、それぞれのWM
25は、WM25のそれぞれの計算装置の制御に対する拡張された非同期転送(
asynchrounous transfer=AT)を用いて、物理インターフェースに基づいてい
るPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association
)をサポートしている。1つの様相において、計算装置20およびそれぞれのW
M25、すなわち端末21はシステム10の、ベース送信局、または基地局30
およびシステム10によってサポートされる外部データネットワークに対する可
般の端末機を表している。また、同じ様相において、計算装置20およびH.3
23端末17のそれぞれのWM25はシステム10の、ベース送信局、または基
地局30およびシステム10によってサポートされる外部交換回線ネットワーク
に対する可般の端末機を表している。
【0078】 本発明の有利な実施例において、ベアラ平面、すなわちボイスおよびデータメ
ッセージ伝送プロトコル平面において、WM25は、基地局30と計算装置20
との間のリンク層ブリッジとして使用される。本発明の有利な実施例において、
WM25は、それぞれの端末21、またはH.323端末17が指定されたIP
アドレスを所有しているので、IPアドレスまたはルーティング機能をサポート
する必要はない。
【0079】 ベース送信局(base transceiver station=BST)30、または基地局はシ
ステム10の無線機能(over-the-air functionality)の肝心な部分である。基
地局30は、システム10によってサービスされる特定の地球上のエリアを無線
でカバーする(無線カバレージ)能力を有している。基地局30は、その他の機
能のうち、システム10のバックボーン、すなわちこれらネットワークノード、
またはエレメント、およびネットワークのサービスに対する接続をサポートする
それぞれの通信路に対してWM25が接続されるようにする。これらには、シス
テム10によってサポートされる外部パケットデータおよび外部交換回線網に対
するアクセスが含まれている。基地局30は装置コンポーネントおよび1つまた
は複数のWM25との双方向の通信に対して必要なソフトウェアを有している。
本発明の有利な実施例において、基地局30はWM25と空中を介して、すなわ
ち無線インタフェースまたはワイヤレスインタフェース27を介して通信する。
【0080】 本発明の有利な実施例において、ワイヤレス機能、すなわちシステムまたはネ
ットワーク10のエアインタフェース(over-the-air interface)通信は、GP
RS(General Packet Radio Service)およびGSM(Global System for Mobi
le Communication)プロトコルに基づいている。択一的な実施例において、シス
テム10のワイヤレス機能はGSM/Edge(Global System for Mobile Com
munication/Enhanced Data rates for GSM Evolution)プロトコルに基づいてい
る。
【0081】 さらに、システム10は、それぞれのワイヤレス、すなわち無線、または空中
通信のために別の通信システム、またはプロトコル、プラットフォーム、または
通信標準と一緒に使用することができる。これらには、限定するわけではないが
、IS−95、移動通信用地球規模システム(Global System for Mobile commu
nication=GSM)、デジタルAMPS(digital AMPS=DAMPS)、DEC
T、広帯域コード分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access
=WB−CDMA)、広帯域時分割多重アクセス(Wideband Time Division Mul
tiple Access=WB−TDMA)、PHS、IS−661、パーソナル通信シス
テム(Personal Communications System=PCS)、PACS、およびすべてこ
れらから派生したものが含まれている。
【0082】 本発明の有利な実施例において、基地局30は複数のWM25をサポートする
。システム10によってサービスされる地球上のエリアに分散されている多数の
基地局30が次のような接続を満足に行うことが保証されるようにするためにセ
ルエンジニヤリングが使用される。すなわち、それぞれの計算装置20および関
連のWM25、すなわち端末21に対する、またはそれぞれの電話機15および
それぞれ関連の計算装置20およびWM25、すなわち基地局のそれぞれの地球
上のサポートエリアからシステム10に接続するH.323端末17に対する接
続を行うのに十分である。
【0083】 基地局30はさらに、シグナリング終了および相互作用機能をサポートする。
これらには、限定するわけではないが、認証、暗号解除セットアップ、アドレス
解消および一時的なリンク層アイデンティティ(temporary link layer identit
y=TLLI)、または後続のボイスまたはパケットデータメッセージ伝送に対
するアドレッシング、アロケーションが含まれている。
【0084】 ネットワーク側において、基地局30はアクセスルータ35およびたとえばI
Pネットワーク40、限定するわけではないが、たとえばプライベートIPネッ
トワークと対話して、インターネット65を含む1つまたは複数の外部データネ
ットワーク、および1つまたは複数の外部交換回線網50に対して接続を形成す
る。基地局30はブリッジ機能を発揮して、WM25と基地局30との間および
基地局30とそれぞれのアップストリームネットワークインタフェース、たとえ
ばインターネット65および1つまたは複数の外部交換回線網50との間でパケ
ットベアラトラフィック、ボイスまたはデータを中継する。
【0085】 本発明の有利な実施例において、基地局30は外部IPアドレスを使用しかつ
パケットデータおよびボイスサービスに対するIP層プロトコルスタック機能お
よび加入者管理機能をサポートする。
【0086】 アクセスルータ35はシステム10の基地局30がIPネットワーク40を介
して外部世界、たとえばインターネット65を含む1つまたは複数の外部データ
ネットワーク、および1つまたは複数の外部交換回線網50と接続されるように
する。本発明の有利な実施例において、アクセスルータ35は、IPルーティン
グおよびファイアウォール機能をサポートするオフ・ザ・シェルフルータ(off-
the-shelf router)である。本発明の有利な実施例において、基地局30は1つ
または複数のアクセスルータ35を介して有線のインターフェイス32と通信す
る。
【0087】 アクセスルータ35はさらに、システムまたはネットワーク10におけるモビ
リティ管理(移動管理)に対するネットワーク側の機能を終了させる。本発明の
有利な実施例において、逆アドレス解決プロトコル(Reverse Address Resoluti
on Protocol=RARP)がシステム10において使用されて、端末21または
H.323端末17のトランスポータビリティフィーチャーをサポートする。択
一的な実施例において、モービル・インターネット・プロトコル(IP)がシス
テム10において使用されて、端末21またはH.323端末17のトランスポ
ータビリティフィーチャーをサポートする。さらに別の択一的な実施例において
、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(General Packet Radio Service=
GPRS)がシステム10において使用されて、H.323端末17の端末21
のトランスポータビリティフィーチャーをサポートする。
【0088】 上述したように、本発明の有利な実施例において、IPネットワーク40はプ
ライベートIPネットワーク40から成っている。プライベートIPネットワー
ク40は管理されるIPネットワークであり、その際、資源管理およびシステム
10のサービスのサービスアスペクトの品質が制御される。プライベートIPネ
ットワーク40に接続されているのはシステム10のネットワーク管理エレメン
ト、またはノードおよび1つまたは複数のアクセスルータ35である。本発明の
有利な実施例において、ネットワークマネージドエレメント、またはノードは、
限定するわけではないがインターネットゲートウェイ60,交換回線、すなわち
ボイスゲートウェイ45および交換回線能、すなわちボイスゲートキーパ55を
含んでいる。本発明の有利な実施例において、ボイスゲートウェイ45はH.3
23ゲートウェイを有しておりかつボイスゲートキーパ55はH.323ゲート
キーパ55を有している。
【0089】 本発明の有利な実施例において、プライベートIPネットワーク40は有線イ
ンタフェース37を介してアクセスルータ35と通信する。本発明の有利な実施
例において、プライベートIPネットワーク40はオペレーション・サポート・
システム70と通信し、かつもっと特定すれば、それぞれの有線インタフェース
36を介して加入者管理プラットフォーム(Subscriber Management Platform=
SMP)75およびネットワーク管理システム(Network Mangement System=N
MS)80と通信する。
【0090】 本発明の有利な実施例において、プライベートIPネットワーク40は種々の
ネットワークマネージドエレメント、たとえば、限定するわけではないが、たと
えばインターネットゲートウェイ60、H.323ゲートウェイ45およびH.
323ゲートキーパ55に対する接続をそれぞれの有線インタフェース43を介
して形成する。
【0091】 インターネットゲートウェイ60は、インターネット65に対する接続を形成
する。プライベートIPネットワーク40はインターネットゲートウェイ60に
接続され、これによりシステム10のエンドユーザ、すなわち加入者がインター
ネット65に接続されるようにする。本発明の有利な実施例において、インター
ネットゲートウェイ60はIPルーティングおよびファイアウォール機能をサポ
ートするオフ・ザ・シェルフネットワークエレメントである。
【0092】 本発明の有利な実施例において、システム10はH.323プロトコル標準に
規定されているアーキテクチャを使用してIPパケットボイスサービスを用意す
る。ワイヤレスアクセスネットワーク内で、IPパケットボイスメッセージは、
図3に示されているように、2つのエンドポイント間で伝送される。1つのエン
ドポイント825は一般にH.323端末822である。別のエンドポイント8
25は別のH.323端末822かまたはワイヤレスアクセスネットワークによ
ってサポートされる交換回線網824である。交換回線網824は、IPパケッ
トボイスメッセージから形成されるそれぞれの交換伝送フォーマットボイスメッ
セージを適当な非ネットワークデスティネーションにルーティングする。
【0093】 再び図2を参照するに、H.323ゲートウェイ45は、システム10によっ
てサポートされるIPボイスサービスにおけるキーエレメントである。H.32
3ゲートウェイ45は、H.323および交換回線網伝送およびシグナリングフ
ォーマット間の相互作用機能を行う。
【0094】 エンドユーザ、すなわち加入者側において、H.323ゲートウェイ45は、
H.323端末17に対する純然たるエンティティとして存在している。ボイス
ベアラパケットおよびシグナリングは、H.323端末17およびH.323ゲ
ートウェイ45間をシステム10を介して転送される。
【0095】 ネットワーク側において、H.323ゲートウェイ45は、交換回線網50と
通信する。本発明の有利な実施例において、H.323ゲートウェイ45は、有
線インタフェース47を介して交換回線網50と通信する。
【0096】 ボイスベアラ伝送平面において、H.323ゲートウェイ45は、ユーザ、た
とえばH.323端末17側および交換回線網50側の伝送フォーマット間の相
互作用機能を行う。ユーザ側において、H.323ゲートウェイ45はH.32
3端末17によって使用されるボコード化された伝送フォーマットをインプリメ
ントする。本発明の有利な実施例において、ボコード化された伝送フォーマット
はG.7xxシリーズの勧告に基づいている。
【0097】 交換回線網50側において、H.323ゲートウェイ45は、交換回線網50
の交換される伝送フォーマットを処理するための機能をサポートする。
【0098】 H.323ゲートウェイ45は、それぞれのH.323端末17のボコード化
された伝送フォーマットとそれぞれの交換回線網50の交換された伝送フォーマ
ットとの間のコード変換機能をインプリメントする。この機能をサポートして、
H.323ゲートウェイ45は、H.323端末17に対して別のH.323端
末17として現れる。H.323ゲートウェイ45はトランスペアレントな仕様
で、H.323端末17からのボコード化された伝送フォーマットボイスメッセ
ージを、交換回線網50に伝送するための交換回線網ネットワークフォーマット
ボイスメッセージにトランスレートする。反対の方向において、H.323ゲー
トウェイ45は、ここでもトランスペアレントな仕様で、交換回線網50からの
交換回線網ネットワークフォーマットボイスメッセージを、H.323端末17
に伝送するためのそれぞれボコード化された伝送フォーマットボイスメッセージ
にトランスレートする。
【0099】 ボイスシグナリング平面において、H.323ゲートウェイ45は、H.32
3呼シグナリングと交換回線網50方面へのシグナリングとの間の相互作用機能
を行う。この機能をサポートして、H.323ゲートウェイ45は、H.323
端末17に対して別のH.323端末17として現れる。H.323ゲートウェ
イ45はトランスペアレントな仕様で、H.323端末17からのH.323呼
制御および能力交換信号を、交換回線網50に伝送するために交換回線網呼制御
および能力交換信号にトランスレートする。反対の方向において、H.323ゲ
ートウェイ45は、ここでもトランスペアレントな仕様で、交換回線網50から
の交換回線網呼制御および能力交換信号を、H.323端末17に伝送するため
にH.323呼制御および能力交換信号にトランスレートする。
【0100】 本発明の有利な実施例において、H.323ゲートウェイ45は、標準H.3
23ゲートウェイ/ゲートキーパベンダーから購入される、オフシェルフエレメ
ントである。
【0101】 本発明の有利な実施例において、H.323ゲートキーパ55は、システム1
0によってサポートされるIPパケットボイスサービスにおける別のキーエレメ
ントである。H.323ゲートキーパ55はH.323ゲートウェイ45から論
理的に分離されたエレメントである。しかし、H.323ゲートキーパ55の物
理的なインプリメンテーションはH.323ゲートウェイ45と一緒に存在して
いてもよい。
【0102】 再び図3を参照するに、IPパケットボイスメッセージ伝送のそれぞれのエン
ドポイント825はワイヤレスアクセスネットワークにおいてH.323ゲート
キーパ820を介して通信する。エンドポイント825とそれぞれのH.323
ゲートキーパ、またはH.323ゲートキーパ820との間のいずれか別のチャ
ネルの確立の前に、それぞれのエンドポイント825とそれぞれのH.323ゲ
ートキーパ820との間に、レジストレーションおよびアドミッションおよびス
テータス(Registration and Admissions and Status=RAS)チャネルが開設
または確立される。
【0103】 ワイヤレスアクセスネットワークは、ワイヤレスアクセスネットワークにおけ
るH.323ゲートキーパ820と1つまたは複数のエンドポイント825との
間のディスカバリープロシージャ830をサポートする。ディスカバリープロシ
ージャ830は、潜在しているエンドポイント825に、ボイス伝送のためにH
.323ゲートキーパ820が存在していることを通報するために使用される。
本発明の有利な実施例において、マニュアルのディスカバリープロシージャが使
用され、この場合にはH.323ゲートキーパ820はそのトランスポート、す
なわちIPアドレスを地球上のロケーション、またはゾーンまたはセルに同報す
る。択一的な実施例において、オートマチックのディスカバリープロシージャが
使用され、この場合にはそれぞれのエンドポイント825がその都度プロトコル
伝送を開始して、H.323ゲートキーパ820をディスカバーしてこれらがそ
れぞれ関連付けられるようにする。
【0104】 H.323ゲートキーパ820がエンドポイント825によってディスカバー
されると、エンドポイント825はH.323ゲートキーパ820とともにレジ
ストレーションプロシージャ832を実行する。レジストレーションプロシージ
ャ832を使用して、エンドポイント825は、それぞれのH.323ゲートキ
ーパ820によって管理されるゾーン、またはセルをつなぎ、かつH.323ゲ
ートキーパ820にその関連のアドレス、すなわち標準電話番号またはE.16
4アドレス、およびそのインターネットプロトコル(IP)アドレスを通報する
。レジストレーションプロシージャ832は、それぞれのエンドポイント825
とゲートキーパ820との間にいずれかのIPパケットボイス伝送が始まる前に
、H.323エンドポイント825とH.323ゲートキーパ820との間で実
行される。レジストレーションは、エンドポイント825とH.323ゲートキ
ーパ820との間にレジストレーションおよびアドミッションおよびステータス
(RAS)チャネルを確立する。
【0105】 図2によれば、他の機能のほかにH.323ゲートキーパ55がエイリアスア
ドレス、たとえば標準の電話番号またはE.164アドレスの送信を実行する。
これはすなわちIPアドレス変換である。この変換は電話番号またはE.164
アドレスとH.323端末17の現在のIPアドレスとの間のマッピングを形成
する。H.323ゲートキーパ55もダイナミック相応の電話番号とIPとのマ
ッピングを更新し、関連するH.323端末17(またはこれと通信するH.3
23端末17)に対して、システム10内で再配置された現在のH.323端末
17すなわち移動した端末17の物理的位置を反映するようにする。
【0106】 図3によれば、端部825が相応するH.323ゲートキーパ820に一度登
録されると、周期的に再登録プロシージャ834がH.323ゲートキーパ82
0で実行される。端部825が相応のH.323ゲートキーパ820に一度登録
されると、H.323ゲートキーパ820は相応のRASチャネルを使用できる
ようになる。このチャネルは帯域幅管理プロシージャ838を実行するために両
者の間に確立される。帯域幅管理プロシージャ838は端部825が相応のパケ
ットボイスメッセージの送信に使用することのできる帯域幅を定めている。
【0107】 端部825が相応のH.323ゲートキーパ820に一度登録されると、H.
323ゲートキーパ820は相応のRASチャネルを使用できるようになる。こ
のチャネルは端部825でのステータスプロシージャ840を実行するためにゲ
ートキーパ間に確立される。ステータスプロシージャ840はH.323ゲート
キーパ820のステータスを登録された種々の端部825に提供する。
【0108】 登録後に端部825は登録抹消プロシージャ842を相応のH.323ゲート
キーパ820で実行する。登録抹消プロシージャ842は端部825に相応のH
.323ゲートキーパ820に対する割り当てを解除する。
【0109】 さらに登録後H.323ゲートキーパ820および相応の端部825は呼シグ
ナリングプロシージャ836を実行する。呼シグナリングプロシージャ836は
端部825とH.323ゲートキーパ820との間の呼シグナリングチャネルを
確立する。これは後のIPパケットボイス送信すなわちIPテレフォンコールの
メンテナンスに対して両者間で行われる。有利な実施例では、呼シグナリングプ
ロシージャ836はH.323ゲートキーパ820と端部825との間の呼シグ
ナリングチャネルを確立するH.225.0プロトコルを使用している。確立さ
れた呼シグナリングチャネルはIPテレフォンコールの期間中は維持される。有
利な実施例では、対称のシグナリング方式AnnexD/Q.931のが呼シグ
ナリングプロシージャに対して使用される。すなわちQ.931プロトコルメッ
セージが呼シグナリングプロシージャ836によって使用される。
【0110】 呼開始シグナリングメッセージすなわち許可開始メッセージは端部825とH
.323ゲートキーパ820との間で予め確立されたRASチャネルを介して送
信される。有利な実施例では、後の全ての呼シグナリングメッセージが確立され
た呼シグナリングチャネルを介して送信される。
【0111】 IPパケットボイスメッセージすなわちIPテレフォンコールが2つのH.3
23端部の端末822の間にある場合、相応のH.323ゲートキーパまたは複
数のH.323ゲートキーパ820は適用可能なQ.931プロトコルメッセー
ジをH.323の起呼端末/被呼端末822間でルーティングする。IPテレフ
ォンコールがH.323端末822と交換回路網824との間にある場合には、
相応のH.323ゲートキーパまたは複数のH.323ゲートキーパ820はH
.323端末822のQ.931プロトコルメッセージから形成された交換回路
網フォーマットメッセージを交換回路網824へルーティングする。またゲート
キーパは選択的な方向として、交換回路網824の交換回路網フォーマットメッ
セージから形成されたQ.931プロトコルメッセージをH.323端末822
へルーティングする。
【0112】 H.323ゲートキーパ820は呼シグナリングプロトコルを起呼端部/被呼
端部825で完全に使用できるように定める。H.323端末822が交換回路
網824へのIPテレフォンコールを処理し、相応のH.323ゲートキーパま
たは複数のH.323ゲートキーパ820がH.323呼シグナリングを処理す
る場合、H.323呼シグナリングは相応のH.323ゲートウェイへ配向され
る。H.323ゲートウェイはその際にH.323呼シグナリングと交換回路網
のシグナリングフォーマットとの相互作用に対する処理機能を提供する。
【0113】 H.323ゲートキーパ820は選択的に起呼端部/被呼端部825に指示し
て相互に呼シグナリングをコネクトできるようにし、その際にH.323ゲート
ウェイのサービスは要求されない。
【0114】 またH.323ゲートキーパ820はIPパケットボイスの呼制御に対する呼
制御プロシージャ844をサポートする。図4に示されているように、呼制御プ
ロシージャ844は種々のプロシージャを含んでおり、これにはマスタ/スレー
ブ決定プロシージャ852、能力交換プロシージャ854、論理チャネルシグナ
リングプロシージャ856、モード要求プロシージャ858、ラウンドトリップ
遅延決定プロシージャ860、およびメンテナンスループシグナリングプロシー
ジャ862などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0115】 マスタ/スレーブ決定プロシージャ852は双方向チャネルの開放を試行して
いる2つのH.323端部825の間の衝突を解消する機能を含んでいる。した
がってマスタ/スレーブ決定プロシージャ852はどのH.323端部825が
IPパケットボイスチャネルのマスタとして機能し、どの端部がスレーブとして
機能するかを後の呼制御のために定める。
【0116】 能力交換プロシージャ854は、H.323端末822の送受信能力、および
種々のモードの組み合わせで同時に動作する能力を相応のH.323ゲートキー
パ820に対してステータス表示または場合により報告するようにサポートする
機能を有している。有利な実施例では、固定のボコーダタイプの動作モードと能
力の送受信は相応のH.323端末822のデフォルト能力である。これに代わ
る実施例では、H.323端末822は1つまたは複数の動作モードおよび送受
信能力をH.323ゲートキーパ820に対して報告するように要求され、デフ
ォルトは想定されない。
【0117】 論理チャネルシグナリングプロシージャ856はIPパケットボイス送信に対
する論理チャネルの開放および閉鎖(チャネルの確立および割り当て解除)の機
能を含む。有利な実施例では単方向の論理チャネルの開放または確立または割り
当てが相応のIPパケットボイスメッセージ送信に対して行われ、これにより非
対称の動作がサポートされる。その際にメッセージ流の番号およびタイプは2つ
の異なる方向、すなわち起呼方向と被呼方向とで異なっていてよい。
【0118】 モード要求プロシージャ858はH.323端末822に対して、この端末が
他のH.323端末すなわち相応のIPテレフォンコールの送信モードに関わる
他のH.323端末822よりも優位であることを示す機能を含む。H.323
端末822は可能であれば所望された送信モード要求にしたがう。
【0119】 モード要求プロシージャ858はさらにH.323端末822に対して、この
端末が相応のH.323ゲートキーパの送信モードよりも優位であることを示す
機能を含む。またH.323ゲートキーパ820はモード要求プロシージャ85
8を用いて自身が相応のH.323端末の送信モードよりも優位であることを示
す。要求されたエンティティ、H.323端末822、またはH.323ゲート
キーパ820は可能であれば所望された送信モード要求にしたがう。
【0120】 ラウンドトリップ遅延決定プロシージャ860は1回のIPテレフォンコール
に関わる送受信両側のH.323端末822間のラウンドトリップ遅延を求める
機能を有する。ラウンドトリップ遅延決定プロシージャ860はまた1回のIP
テレフォンコールに関わるH.323端末822とH.323ゲートキーパ82
0との間のラウンドトリップ遅延を求める機能を有する。
【0121】 メンテナンスループシグナリングプロシージャ862はメンテナンス送信ルー
プを確立する機能を含んでおり、これによりIPパケットボイスの送信チャネル
がネットワーク内で確認される。
【0122】 有利な実施例ではH.323ゲートキーパ820は標準的なH.323ゲート
ウェイ/ゲートキーパベンダで購入可能なオフザシェルフ部品を有する。
【0123】 図2によれば、交換回路網50はボイスコールすなわちテレフォンコールがル
ーティングされるネットワークである。交換回路網50は公衆交換電話網PST
Nまたは統合サービスディジタルネットワークISDNを含むことができるが、
これらに限定されない。
【0124】 有利な実施例では、ネットワーク10は1つ以上のカスタマ宅内無線ユニット
CPRUを有しており、このことは図2Aに示されている。カスタマ宅内無線ユ
ニットCPRU23には一般にホーム構内機またはビジネス構内機が割り当てら
れている。カスタマ宅内無線ユニットCPRU23はたとえば1つ以上の計算装
置20のインタフェースとなっており、これらはたとえば相応の構内機の内部ま
たは周囲に配置されたパーソナルコンピュータPC、スマートターミナルまたは
ワークステーションであるが、これに限定されない。有利な実施例ではカスタマ
宅内無線ユニットCPRU23は相応の構内機の計算装置20と有線インタフェ
ース24を介して通信する。有利な実施例では、計算装置20およびカスタマ宅
内無線ユニットCPRU23は端末31を含む。端末31は、これが一般に固定
の端末と見なされ、一方端末21が一般に移動可能または携帯可能な端末と見な
される点を除けばネットワーク10の端末21と同じものである。
【0125】 カスタマ宅内無線ユニットCPRU23はさらに1つ以上のボイスアクセス装
置にコネクトすることができる。このボイスアクセス装置はたとえば相応の構内
機の内部または周囲に配置された電話機15であるが、これに限定されない。有
利な実施例では、カスタマ宅内無線ユニットCPRU23は相応の構内機のボイ
スアクセス装置と有線インタフェース24を介して通信する。有利な実施例では
ボイスアクセス装置およびカスタマ宅内無線ユニットCPRU23は端末33を
含む。端末31は、これが一般に固定の端末と見なされ、一方端末17が一般に
移動可能または携帯可能な端末と見なされる点を除けばネットワーク10の端末
17と同じものである。
【0126】 カスタマ宅内無線ユニットCPRU23は受信基地局30(以下では基地局と
も称する)と通信し、カスタマ宅内無線ユニットCPRU23がワイヤレスの無
線インタフェースすなわちエアインタフェース27上に配置されるセルまたは地
理的位置をサポートする。基地局30は1つ以上のカスタマ宅内無線ユニットC
PRUと双方向通信を行うのに必要な設備、コンポーネントおよびソフトウェア
を有する。
【0127】 有利な実施例では、基地局30およびネットワーク10のカスタマ宅内無線ユ
ニットCPRU23はそれ自体のハードウェア資源のステータスをネットワーク
10に対して表示しており、たとえば相応の資源を識別する唯一の資源の記述、
すなわち資源のタイプの記述、個々の資源のタイプのバージョン、および資源の
位置などを含むが、これに限定されない。相応の基地局30またはカスタマ宅内
無線ユニットCPRU23のハードウェア資源情報はこれらの基地局30または
カスタマ宅内無線ユニットCPRU23のパワーオンまたはリセットに応じてこ
れらの基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23によりネットワ
ーク10に供給される。相応の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCP
RU23のハードウェア資源情報はまたこれらの基地局30またはカスタマ宅内
無線ユニットCPRU23によって相応のハードウェア障害ステータスリポート
の一部としてネットワーク10に供給される。
【0128】 有利な実施例では、ネットワーク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユ
ニットCPRU23はそれ自体のソフトウェア資源およびファームウェア資源の
ステータスをネットワーク10に対して表示しており、たとえば資源のタイプ識
別、および相応の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23で実
行される相応のソフトウェアまたはファームウェアのタイプのバージョンなどを
含むがこれに限定されない。相応の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニット
CPRU23のソフトウェア/ファームウェアの資源情報はこれらの基地局30
またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23のパワーオンまたはリセットに応
じてこれらの基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23によりネ
ットワーク10に供給される。
【0129】 有利な実施例では、基地局の動作のために要求される全てのソフトウェアファ
イルまたはファームウェアファイルのうち少なくとも1つのバージョンがネット
ワーク10の相応の各基地局30の不揮発性メモリ内に配置されている。同様に
有利な実施例では、カスタマ宅内無線ユニットCPRUの動作のために要求され
る全てのソフトウェアファイルまたはファームウェアファイルのうち少なくとも
1つのバージョンがネットワーク10の相応の各カスタマ宅内無線ユニットCP
RU23の不揮発性メモリ内に配置されている。有利な実施例では、ネットワー
ク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23は相応の個々
のソフトウェアファイルまたはファームウェアファイルの更新をサポートする。
ネットワーク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRUは相応
のソフトウェア/ファームウェアバージョンの完全な更新もサポートする。
【0130】 ネットワーク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRUのソ
フトウェアファイルおよびファームウェアファイルは相応の基地局30またはカ
スタマ宅内無線ユニットCPRU23のカスタマイズをサポートするカスタマイ
ズパラメータを含んでいる。
【0131】 ネットワーク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRUはハ
ードウェア/ソフトウェア/ファームウェアのステータスを形成および維持し、
このステータスをネットワーク10へ供給する。ネットワーク10の基地局30
またはカスタマ宅内無線ユニットCPRUのハードウェア/ソフトウェア/ファ
ームウェアステータスは相応の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCP
RU23のワイヤレスアクセスサービス手段をサポートする。
【0132】 自己テストがネットワーク10の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニット
CPRUでパワーオンまたはリセットの際に行われ、これによりこれらが相応に
適正に動作しているかが確認される。各基地局30またはカスタマ宅内無線ユニ
ットCPRU23の自己テストにはそれぞれ相応のエアインタフェース27を確
認するループテストが含まれている。
【0133】 ネットワーク10の各基地局30または各カスタマ宅内無線ユニットCPRU
は自己監視機能をサポートしており、これにより相応の設備、処理、通信、サー
ビス品質、および周囲状況による障害が検出される。相応の自己監視機能のサポ
ートにより、さらに障害情報がネットワーク10へハードウェア障害ステータス
リポートによって供給される。有利な実施例では、報告される障害は障害のタイ
プ、障害の深刻度、および相応の基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットC
PRU23の障害を起こしたコンポーネントのアイデンティティなどを含む。ネ
ットワーク10の各基地局30またはカスタマ宅内無線ユニットCPRU23の
自己監視機能はさらに予め検出された障害が除去されるか、または正常化した時
点を検出する機能を含む。
【0134】 有利な実施例では、ネットワーク10の基地局30の動作中はいつでも、この
基地局は測定値収集機能を実行している。有利な実施例では、この測定値収集機
能は、各基地局30でのアップリンク無線品質、使用されている全てのビジーな
エアチャネルに対する信号強度、無負荷の使用されていないエアチャネル信号強
度、エアインタフェースプロシージャの成功率、および基地局の無線資源の使用
可能率ないし利用率などを含むが、これに限定されない。
【0135】 測定および/または収集された値または結果はネットワークでのコンフィグレ
ーション可能な報告期間に基づいてネットワーク10に報告される。ネットワー
ク10の各基地局30はネットワーク10から測定値の報告を停止するように要
求されることがある。さらに予め測定値の報告を停止するように要求された各基
地局30が測定値の報告を再開するようにネットワーク10から要求されること
もある。
【0136】 図5に示されているワイヤレスアクセスシステムまたはネットワーク100は
ワイヤレスアクセスシステムまたはネットワークの選択的な実施例である。ワイ
ヤレスアクセスシステム100は無線ルータおよびコンセントレータWRC90
を有しており、これは基地局28の上流に位置している。無線ルータおよびコン
セントレータWRC90はワイヤレスアクセスルータの機能を実行する。無線ル
ータおよびコンセントレータWRCがサポートしている機能には、通信リンクお
よび処理機能の集中化が挙げられる。無線ルータおよびコンセントレータWRC
90は加入者すなわちエンドユーザの管理および認証機能をもサポートしている
。またネットワーク側では無線ルータおよびコンセントレータWRC90は空中
でのベアラ(すなわちボイス、データ、メッセージ)送信の暗号化処理の終結を
サポートする。
【0137】 システム100の有利な実施例では、システム100の無線機能すなわちエア
インタフェース通信の機能はGPRS:General Packet Radio ServiceおよびG
SM:Global System for Mbile Communicatioonのプロトコルに基づいている。
選択的な実施例ではシステム100の無線機能はGSM/Edge:Global Sys
tem for Mobile Communication/Enhanced Datarates for GSM Evolutionのプロ
トコルに基づいている。
【0138】 さらにシステム100は相応の無線(空中)通信の他の通信システム、プロト
コル、プラットフォーム、または規格で使用される。これらにはIS‐95、G
SM、ディジタルAMPS(DAMPS)、DECT、広帯域符号分割多元接続
WB‐CDMA、広帯域時分割多重接続WB‐TDMA、PHS、IS‐661
、個人通信システムPCS、PACSおよびこれらからの派生システムの全てが
含まれ、限定されるものではない。
【0139】 無線ルータおよびコンセントレータWRC90はモビリティ管理のネットワー
ク側の機能を終結させる。システム100の有利な実施例では、システム100
のWRC90を使用して、逆アドレスレ解決プロトコルRARPが使用され、端
末21またはH.323端末17の移動可能な特性がサポートされる。選択的な
実施例ではモバイルインターネットプロトコル(IP)がシステム100で使用
され、端末21またはH.323端末17の移動可能な特性がサポートされる。
さらに別の選択的な実施例では、GPRS:General Packet Radio Servicのプ
ロトコルがシステム100で使用され、端末21またはH.323端末17の移
動可能な特性がサポートされる。
【0140】 システム100の有利な実施例では、機能の大部分が基地局30から無線ルー
タおよびコンセントレータWRC90へ移される。これにより相応の基地局28
を軽いプラットフォームとすることができる。
【0141】 図6に示された有利な実施例では、中央オペレーションセンタがワイヤレスア
クセスシステムまたはネットワークおよび種々のネットワークノードまたはエレ
メントの管理をサポートする。こうしたネットワークには基地局、インターネッ
トゲートウェイ、H.323ゲートウェイおよびH.323ゲートキーパ、およ
びプロトコルプラットフォームなどが含まれるが、これに限定されない。有利な
実施例では、ワイヤレスアクセスネットワークのネットワーク管理アーキテクチ
ャ150はネットワークエレメント管理層NEML160、ネットワーク管理層
NML170、およびサービス管理層SMLおよびビジネス管理層BMK(これ
は集合的に180で示されている)から成る。
【0142】 有利な実施例では、ネットワークエレメントの管理はオフザシェルフのプラッ
トフォームとカスタマイズされたプラットフォームとを混合することによって行
われ、これらのプラットフォームは固有のドメインの第1のレベルのマネージャ
として機能する。有利な実施例では、ネットワークエレメント管理層160はネ
ットワークのゲートウェイドメイン(すなわちゲートウェイエレメント)を管理
するゲートウェイ管理プラットフォーム162、ネットワークのルータドメイン
(すなわちルータエレメント)を管理するルータ管理プラットフォーム164、
およびネットワークの基地局ドメイン(すなわち基地局エレメント)を管理する
ワイヤレスアクセスネットワーク管理プラットフォーム166から成る。
【0143】 ゲートウェイ管理プラットフォーム162はネットワークのゲートウェイのプ
ロビジョニング、アドミニストレーション、ステータス表示、および動作モニタ
リングの機能を提供する。有利な別の実施例では、ゲートウェイ管理プラットフ
ォーム162はネットワークのゲートキーパのプロビジョニング、アドミニスト
レーション、ステータス表示、および動作モニタリングの機能を提供する。有利
な実施例では、ゲートウェイ管理プラットフォーム162はオフザシェルフの管
理プラットフォームを含んでおり、このプラットフォームは相応のインターネッ
トゲートウェイおよびH.323ゲートウェイおよび/またはH.323ゲート
キーパベンダから供給される。
【0144】 ルータ管理プラットフォーム164はネットワークのルータのプロビジョニン
グ、アドミニストレーション、ステータス表示、および動作モニタリングの機能
を提供する。有利な実施例では、ルータ管理プラットフォーム164はルータベ
ンダから供給されるオフザシェルフ管理プラットフォームである。
【0145】 ワイヤレスアクセスネットワーク管理プラットフォーム166はワイヤレスア
クセスネットワークの基地局30を管理する汎用管理プラットフォームである。
別の実施例ではアクセスネットワーク管理プラットフォーム166はネットワー
クまたはシステム100の基地局30および無線ルータおよびコンセントレータ
WRC90を管理する機能を提供する。
【0146】 ネットワーク管理層170は中央でのネットワークノード管理を行うためのス
ケーラブルネットワークノード管理プラットフォームNNM172を含んでいる
。有利な実施例では、ネットワークノード管理プラットフォーム172はワイヤ
レスアクセスネットワークの種々のゲートウェイ、ゲートキーパ、ルータ、およ
び基地局の多様な管理要求を統合管理ビューとして統合する。ネットワークノー
ド管理プラットフォーム172は標準のネットワーク管理機能を提供し、これに
は構成管理、障害管理および性能管理が含まれるが、これに限定されない。加え
てネットワークノード管理プラットフォーム172はイベント管理を共同で行う
アーキテクチャ、データベース制御、汎用ネットワークノードまたはエレメント
、および相応のワイヤレスアクセスネットワークのセキュリティ特性を含む。
【0147】 有利な実施例では、ネットワークノード管理プラットフォーム172は標準の
アプリケーションプラットフォームインタフェースAPIを提供し、このインタ
フェースにより第3グループのアプリケーションをワイヤレスアクセスネットワ
ークへ所属させることができる。これはトラブルシューティング、エラー管理、
資産管理(asset management)、システム分析、サービス分析、および機能分析
などの目的で行われるが、これらの目的のみに限定されない。
【0148】 サービス管理およびビジネス管理層180は加入者管理プラットフォームSM
P182を含む。図7によれば、加入者管理プラットフォーム182は種々の加
入者指向の機能またはプロシージャ190をサポートする。有利な実施例では、
加入者管理プラットフォームSMP182はカスタマ登録プロシージャ191、
カスタマ認証プロシージャ192、カスタマレイティングプロシージャ193、
カスタマ課金プロシージャ194、およびカスタマ管理プロシージャ195をサ
ポートする。
【0149】 カスタマ登録プロシージャ191はカスタマのプロビジョニングおよび課金の
ためにカスタマデータの収集、記憶および管理の機能を含むが、これに限定され
ない。カスタマデータには相応のカスタマの加入者プロフィルが含まれるが、こ
れに限定されない。加入者プロフィルにはサービスに対する加入情報、および相
応のネットワーク加入者に承諾された契約期間にわたって割り当てられる他のパ
ラメータが含まれるが、これに限定されない。
【0150】 カスタマ認証プロシージャ192は不正行為に対するネットワークプロテクト
手段を提供する。有利な実施例では、ワイヤレスアクセスネットワークは加入者
認証機能および端末認証機能の双方をサポートする。パケットデータサービスに
ついては、加入者の認証は一般にワイヤレスアクセスネットワークノードおよび
インターネットプロトコルIPネットワークノードを介してエンドツーエンドす
なわちフロースルーで行われ、一般にトランスペアレントなやり方である。ボイ
スサービスについては加入者の認証は一般にH.323端末とゲートキーパとの
間で行われる。有利な実施例では、チャレンジ/レスポンスプロセスおよびチャ
レンジハンドシェイク認証プロトコルCHAPが加入者の認証に対して使用され
る。選択的な実施例ではユーザはID/パスワード技術およびパスワード認証プ
ロトコルPAPが加入者認証のために使用される。
【0151】 ワイヤレスアクセスネットワークでの端末認証は端末またはH.323端末の
ネットワークによる認証のために使用される。有利な実施例では、端末の認証に
は3つのネットワークコンポーネントが関係する。すなわち相応のH.323端
末のワイヤレスモデムWM700、このワイヤレスモデムWM700が位置して
いるセルまたはゾーンの基地局704、およびワイヤレスアクセスネットワーク
の加入者管理プラットフォームSMP708であり、これらは図8に示されてい
る。カスタマ宅内無線ユニットCPRUが使用される場合には、端末の認証には
一般に相応のカスタマ宅内無線ユニットCPRU、このカスタマ宅内無線ユニッ
トCPRUの位置しているセルまたはゾーンの基地局、ワイヤレスアクセスネッ
トワークの加入者管理プラットフォームSMPが関係する。
【0152】 ワイヤレスモデムWM700は、パワーオンまたは相応の端末またはH.32
3端末が新たな基地局セルへ移動または輸送された時点で自動的に端末の認証シ
ステムを開始する。有利な実施例ではワイヤレスモデムWM700は相応の基地
局704と通信し、端末マネージメントプロトコルTMPにより端末の認証を行
う。ワイヤレスモデムWM700は工場でインストールされた秘密鍵を有してい
る。秘密鍵にはワイヤレスモデムWM固有のユニバーサル識別子すなわちワイヤ
レスモデムWM国際移動加入者アイデンティティIMSIが割り当てられている
。ワイヤレスモデムWM700は所定の端末の認証チャレンジに対するレスポン
スを計算する回路および/またはソフトウェアを含んでおり、このソフトウェア
はワイヤレスアクセスネットワークの加入者管理プラットフォームSMP708
により秘密鍵を使用して形成される。
【0153】 基地局704はワイヤレスモデムWM700と加入者管理プラットフォームS
MP708との間で端末を認証するためのリレーとして機能する。基地局704
はワイヤレスモデムWM700と端末の認証のために端末マネージメントプロト
コルTMPにより通信する。安全な論理リンク制御プロトコルLLCは端末マネ
ージメントプロトコルTMPの下位に位置する送信プロトコルである。このこと
は後に図12を参照しながら説明する。
【0154】 有利な実施例では、基地局704はワイヤレスアクセスネットワークの加入者
管理プラットフォームSMP708と端末を認証するために遠隔認証ダイアルイ
ンサービスRADIUSのプロトコルにより通信する。安全でないユーザデータ
グラムプロトコルUDPは遠隔認証ダイアルインサービスRADIUSのプロト
コルの下位に位置する送信プロトコルである。このことは後に図12を参照しな
がら説明する。
【0155】 ワイヤレスモデムWM700とネットワークすなわち加入者管理プラットフォ
ームSMP708との間の端末認証プロトコルの実行に応じて、基地局704は
相応のワイヤレスモデムWM700の端末認証ステータスを保持する。基地局7
04はその後、ワイヤレスモデムWM端末認証ステータスを使用して、ワイヤレ
スモデムWM700がその後ネットワークへアクセスすることを許可または拒否
する。たとえば基地局704は端末認証プロシージャを介して適切に認証されな
かったワイヤレスモデムWM700へのネットワークのアクセスを拒否する。
【0156】 加入者管理プラットフォームSMP708はワイヤレスモデムWM700のア
イデンティティと相応の秘密鍵との組を記憶する。ネットワークへのアクセスを
要求する“アクセス要求”メッセージがワイヤレスモデムWM700から基地局
704を介して加入者管理プラットフォームSMP708によって受信されると
、加入者管理プラットフォームSMP708は“アクセスチャレンジ”メッセー
ジで返答する。有利な実施例では“アクセスチャレンジ”メッセージは乱数を含
む。“アクセスチャレンジ”メッセージが加入者管理プラットフォームSMP7
08から基地局704を介して受信されたことに応じて、ワイヤレスモデムWM
700は相応に応答する。ワイヤレスモデムWMの応答が同様に基地局704を
介して受信されると、加入者管理プラットフォームSMP708は、ワイヤレス
モデムWMの受信応答が加入者管理プラットフォームSMP708の“アクセス
チャレンジ”メッセージに対する正しい応答である場合、“アクセス許可”メッ
セージを基地局704を介してワイヤレスモデムWM700へ送信する。正しい
応答でない場合には加入者管理プラットフォームSMP708は“アクセス拒否
”メッセージを基地局704を介して送信する。
【0157】 有利な実施例では、RADIUSプロトコルによってサポートされる“ベンダ
固有”フィールドが相応のワイヤレスモデムWM700と加入者管理プラットフ
ォームSMP708との間で送信された“アクセス許可”メッセージに含まれて
いる。有利な実施例では、“ベンダ固有”フィールドはワイヤレスモデムWM7
00から基地局704へネットワークサービスへのアクセスを要求するために送
信された“アクセス要求”メッセージにも含まれている。
【0158】 “ベンダ固有”フィールドは端末の加入者情報を保持するために用いられる。
有利な実施例では、“ベンダ固有”フィールドはエンドユーザすなわち加入者の
加入しているサービス品質QoSのプロフィルを所定のワイヤレスモデムWM7
00に関連させて保持するために用いられる。“アクセス要求”メッセージのQ
oSプロフィルは受信側の基地局704によって規制の目的で使用され、たとえ
ばワイヤレスモデムWMのQoSによってカバーされていないワイヤレスモデム
WM700のサービス要求を拒否するために使用されるが、これに限定されない
【0159】 カスタマ宅内無線ユニットCPRUは一般に端末認証に対してワイヤレスモデ
ムWM700と同様に動作する。相応のカスタマ宅内無線ユニットCPRUはパ
ワーオンされると自動的に端末の認証プロセスを開始する。有利な実施例では、
カスタマ宅内無線ユニットCPRUは相応の基地局と端末認証のために端末マネ
ージメントプロトコルTMPによって通信する。カスタマ宅内無線ユニットCP
RUは工場でインストールされた秘密鍵を有する。この秘密鍵にはカスタマ宅内
無線ユニットCPRUの唯一のユニバーサル識別子、すなわちカスタマ宅内無線
ユニットCPRUの国際移動加入者アイデンティティIMSIが割り当てられて
いる。カスタマ宅内無線ユニットCPRUは応答を計算する回路および/または
ソフトウェアを有しており、この応答はワイヤレスアクセスネットワークの加入
者管理プラットフォームSMPによって形成された端末認証のチャレンジを秘密
鍵を使用して行うものである。
【0160】 基地局はカスタマ宅内無線ユニットCPRUと加入者管理プラットフォームS
MPとの間のリレーとして端末認証のために機能する。さらにカスタマ宅内無線
ユニットCPRUとネットワークすなわち加入者管理プラットフォームSMPと
の間で端末認証プロトコルが実行されると、相応の基地局は相応のカスタマ宅内
無線ユニットCPRUの端末認証ステータスを保持する。その後基地局はカスタ
マ宅内無線ユニットCPRUの端末認証ステータスを使用して、ネットワークへ
の後のアクセスを許可または拒否する。たとえば基地局は端末認証プロシージャ
によって適切に認証されなかったカスタマ宅内無線ユニットCPRUへのネット
ワークアクセスを拒否する。
【0161】 図7によれば、カスタマレイティングプロシージャ193はフレキシブルな料
金プランの作成およびメンテナンスを含むが、これに限定されない。
【0162】 カスタマ課金プロシージャ194はフレキシブルなカスタマへの料金請求書の
形成をサポートする。カスタマ課金プロシージャ194はインボイスに基づいた
リアルタイムの支払い請求をサポートする。カスタマ課金プロシージャ194は
さらにシステムまたはネットワークのカスタマへの課金、たとえば加入者の1つ
以上の複数の通貨使用もサポートする。
【0163】 カスタマ管理プロシージャ195はカスタマたとえば加入者の情報へのネット
ワーク管理アクセスを形成し提供する。この情報には加入プロフィル、加入アク
ティビティ、カスタマの会計バランスなどが含まれるが、限定されない。有利な
実施例では加入プロフィルにはカスタマアイデンティティ、カスタマサービスサ
ポート要求および加入しているサービス品質QoSが含まれるが、これに限定さ
れない。有利な実施例では、加入アクティビティ情報には相応の加入者の時間ご
との利用率またはネットワークによってサポートされる相応のサービスの利用率
が含まれるが、これに限定されない。有利な実施例では、カスタマの会計バラン
スはネットワーク上で使用されているサービスに対する相応の加入者の支払い金
額をドルで示したものなどが含まれるが、これに限定されない。
【0164】 ワイヤレスアクセスネットワークは通信のための4つの平面を有しており、こ
れは図9に示されている。シグナリング平面200はパケットデータシグナリン
グ平面205を含んでおり、これによってパケットデータ交換またはパケットデ
ータ送信の通信シグナリングに用いられる。シグナリング平面200はさらにボ
イスシグナリング平面210を含んでおり、パケットボイスの交換または送信の
通信シグナリングに用いられる。
【0165】 ベアラ平面220はパケットデータ送信に対するパケットデータベアラ平面2
25を含んでいる。ベアラ平面220はさらにIPパケットボイス送信に対する
ボイスベアラ平面230を有する。
【0166】 有利な実施例では、パケットデータシグナリング平面205はパケットデータ
ベアラ平面225すなわちパケットデータ送信平面の制御、サポート、およびメ
ンテナンスのための機能またはプロシージャ240を有しており、このことは図
10に示されている。
【0167】 パケットデータシグナリング平面プロシージャ240は端末のコネクション確
立開始のプロシージャ201、すなわち物理送信路または端末のワイヤレスモデ
ムWMからこの端末が位置しているセルの基地局へのコネクションまたは通信チ
ャネルを確立するプロシージャを後のパケットデータの送受信のために含む。コ
ネクション確立プロシージャ201は物理送信路、または端末を含むカスタマ宅
内無線ユニットCPRUからこの端末が位置しているセルの基地局へのコネクシ
ョンまたは通信チャネルを確立するプロシージャを後のパケットデータの送受信
のために含む。
【0168】 パケットデータシグナリング平面プロシージャ240は確立されたパケットデ
ータ送信路の割り当て解除または解放のプロシージャ207を含む。
【0169】 パケットデータシグナリング平面プロシージャ240はさらに端末認証のプロ
シージャ202を含む。またパケットデータシグナリング平面プロシージャ24
0はワイヤレスアクセスネットワークにおいてインターネットプロトコルアドレ
スを端末にダイナミックに割り当てるプロシージャ203を有する。
【0170】 パケットデータシグナリング平面プロシージャ240はネットワークの一時論
理リンク層アドレス、すなわち一時論理リンクアイデンティティTLLIをワイ
ヤレスモデムWMまたは相応の端末のカスタマ宅内無線ユニットCPRUに割り
当てるプロシージャをワイヤレスアクセスネットワーク内の端末通信のアドレシ
ングのために有している。一時論理リンクアイデンティティTLLIは加入者に
機密性を提供するものである。すなわちこの一時論理リンクアイデンティティT
LLIを使用すると、ワイヤレスアクセスネットワークのエアインタフェースで
のユーザアイデンティティは権限を有さない個人や権限を有さないエンティティ
またはプロセスに曝される危険から保護される。この場合一時論理リンクアイデ
ンティティTLLIを使用する目的はワイヤレスアクセスネットワークの無線資
源を使用する加入者のアイデンティティプライバシーの保護である。
【0171】 一時論理リンクアイデンティティTLLIはネットワーク端末を識別する。有
利な実施例では、一時論理リンクアイデンティティTLLIと端末の固定のアド
レスすなわち端末の国際移動加入者アイデンティティIMSIとの関係は端末の
相応のモデムWMまたは端末の相応のカスタマ宅内無線ユニットCPRUと、こ
の端末と通信するネットワークの基地局のみにしか知られない。有利な実施例で
は、端末の国際移動加入者アイデンティティIMSIはワイヤレスアクセス加入
者の認証の評価値および課金アイデンティティとして使用される。
【0172】 国際移動加入者アイデンティティIMSIはMCC+:Mobile Country Code
plus、MNC+:Mobile Network Code plus、MSIN:Mobile Station Ident
ifiation Number として構造化されている。固有かつ唯一のMobile Network Cod
eはワイヤレスアクセスネットワークに関連している。
【0173】 一時論理リンクアイデンティティTLLIはパワーオン時や端末がネットワー
クの別の基地局セルに再配置される際に端末に割り当てられる。一時論理リンク
アイデンティティTLLIは端末の相応のワイヤレスモデムWMまたは端末のカ
スタマ宅内無線ユニットCPRUとこれと通信する基地局との間で端末マネージ
メントプロトコルTMPのシグナリングにより割り当てられる。ワイヤレスモデ
ムWMと通信する基地局は固有の一時論理リンクアイデンティティTLLIを端
末のワイヤレスモデムWMに割り当てる。またカスタマ宅内無線ユニットCPR
Uと通信する基地局は固有の一時論理リンクアイデンティティTLLIを相応の
端末に関連するカスタマ宅内無線ユニットCPRUに割り当てる。
【0174】 パケットデータシグナリング平面プロシージャ240はさらにパケットデータ
送信のための暗号化モードを確立するプロシージャ206を有する。有利な実施
例では、暗号化スキーマはRC4アルゴリズムを使用した公開鍵スキーマに基づ
いている。暗号化スキーマは鍵交換プロシージャを要求し、このプロシージャは
端末のワイヤレスモデムWMとこの端末が位置しているセルの基地局との間での
シグナリング交換として、ワイヤレスモデムWMのパワーオン時や端末がネット
ワークの別の基地局セルへ再配置される際に実行される。同様に暗号化スキーマ
は端末のカスタマ宅内無線ユニットCPRUとこの端末が位置しているセルの基
地局との間でのシグナリング交換として、カスタマ宅内無線ユニットCPRUの
パワーオン時に実行される鍵交換プロシージャを要求する。端末マネージメント
プロトコルTMPは暗号化シグナリングをサポートするために使用される。
【0175】 有利な実施例では、暗号化プロシージャ206はエアインタフェースを介して
ワイヤレスモデムWMまたはカスタマ宅内無線ユニットCPRUと相応の基地局
との間で送信されるパケットデータの暗号化のイネーブルおよびディスエーブル
を含むが、これに限定されない。暗号化プロシージャ206は暗号化が可能な場
合には、使用される鍵の導出をサポートし、これを用いてメッセージを暗号化な
いし復号化する。有利な実施例では、暗号化が可能な場合には、暗号化鍵は相応
のワイヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無線ユニットCPRUおよび
基地局のプロトコルスタックの相応の論理リンク制御層LLCへ供給される。こ
のことは後に図17を参照しながら説明する。
【0176】 図9のパケットデータベアラ平面または送信平面225は無線サブネットワー
クであり、インターネットプロトコルIPの下位で動作する。有利な実施例では
、パケットデータベアラ平面225はユーザ情報すなわちパケットデータ送信を
サポートする層状のプロトコルストラクチャと、関連するユーザ情報のデータ送
信制御プロシージャとを有している。ユーザ情報のデータ送信制御プロシージャ
はパケットデータ送信のフロー制御、データ送信時のエラー検出、エラー補正お
よびエラー回復を含むが、これに限定されない。
【0177】 有利な実施例では、ボイスシグナリング平面210はボイスベアラ平面230
すなわちボイス送信平面の制御、サポート、およびメンテナンスのための機能ま
たはプロシージャ245を含む。このことは図11に示されている。
【0178】 ボイスシグナリング平面プロシージャ245はH.323端末のコネクション
確立開始のプロシージャ211、すなわち物理送信路、またはH.323端末の
ワイヤレスモデムWMからこのH.323端末が位置しているセルの基地局への
コネクションまたは通信チャネルを確立するプロシージャを含み、これは後のI
Pパケットボイスメッセージの送受信に用いられる。コネクション確立プロシー
ジャ211はさらに物理送信路、またはH.323端末を含むカスタマ宅内無線
ユニットCPRUからこのH.323端末が位置しているセルの基地局へのコネ
クションまたは通信チャネルを確立する機能を含み、これは後のIPパケットボ
イスメッセージの送受信に用いられる。
【0179】 ボイスシグナリング平面プロシージャ245はさらに確立されたIPパケット
ボイス送信チャネルまたは経路の後の割り当て解除または解放のためのプロシー
ジャ214を含む。
【0180】 ボイスシグナリング平面プロシージャ245は加入者および端末認証のプロシ
ージャ216を有する。ボイスシグナリング平面プロシージャ245はワイヤレ
スアクセスネットワークにおいてインターネットプロトコルアドレスをH.32
3端末にダイナミックに割り当てるプロシージャ212を含む。
【0181】 ボイスシグナリング平面プロシージャ245はさらにネットワークで一時論理
リンク層アドレスすなわち一時論理リンクアイデンティティTLLIをワイヤレ
スモデムWMまたは相応のH.323端末のカスタマ宅内無線ユニットCPRU
に割り当てるプロシージャ213を有しており、これはワイヤレスアクセスネッ
トワーク内の端末通信のアドレシングに使用される。一時論理リンクアイデンテ
ィティTLLIはネットワークのH.323端末、たとえば電話機、パーソナル
コンピュータPC、ワイヤレスモデムWMのコンビネーション、または電話機お
よびカスタマ宅内無線ユニットCPRUのコンビネーションを識別する。有利な
実施例では、一時論理リンクアイデンティティTLLIとH.323端末の固定
アドレスすなわち国際移動加入者アイデンティティIMSIとの関係はH.32
3端末の相応のワイヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無線ユニットC
PRU、およびこのH.323端末と通信するネットワークの基地局のみにしか
知られない。
【0182】 一時論理リンクアイデンティティTLLIはパワーオン時やH.323端末が
ネットワークの別の基地局セルに再配置される際にH.323端末に割り当てら
れる。一時論理リンクアイデンティティTLLIはH.323端末の相応のワイ
ヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無線ユニットCPRUとこれと通信
する基地局との間で端末マネージメントプロトコルTMPのシグナリングによっ
て割り当てられる。ワイヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無線ユニッ
トCPRUと通信する基地局は、固有の一時論理リンクアイデンティティTLL
IをH.323端末の相応のワイヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無
線ユニットCPRUに割り当てる。
【0183】 ボイスシグナリング平面プロシージャ245はパケットボイス送信のための暗
号化モードを確立するプロシージャ217を含む。有利な実施例では、暗号化プ
ロシージャ217はワイヤレスモデムWMまたは端末のカスタマ宅内無線ユニッ
トCPRUと相応の基地局との間のエアインタフェースを介したパケットボイス
送信に対する暗号化のイネーブルおよびディスエーブルを含むが、これに限定さ
れない。
【0184】 図9のボイスベアラ平面または送信平面230は無線サブネットワークであり
、インターネットプロトコルIPの下位で動作する。有利な実施例では、ボイス
ベアラ平面230はユーザ情報すなわちボイス送信をサポートする層状のプロト
コルストラクチャと、関連するユーザ情報のボイス送信制御プロシージャとを有
している。ユーザ情報のボイス送信制御プロシージャはボイス送信のフロー制御
とボイス送信時のエラー検出、エラー補正およびエラー回復を含むが、これに限
定されない。
【0185】 有利な実施例では、パケットデータシグナリング平面アーキテクチャ250は
、図12に示されているようにワイヤレスモデムWMを含む端末とともに使用さ
れる。このアーキテクチャはワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック
255、基地局または受信基地局BTSに対するプロトコルスタック270、お
よび相応のネットワーク管理システムの加入者管理プラットフォームSMPに対
するプロトコルスタック290を有する。
【0186】 有利な実施例では、ワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック255
は無線物理層RFPHL256、無線リンク制御/媒体アクセス制御層RLC/
MAC259、論理リンク制御層LLC260、および端末マネージメントプロ
トコル層TMP261を有する。
【0187】 有利な実施例では、ワイヤレスモデムWM側で、基地局に対するプロトコルス
タック270は無線物理層RFPHL270、無線リンク制御/媒体アクセス制
御層RLC/MAC284、論理リンク制御層LLC274、および端末マネー
ジメントプロトコル層TMP275を有する。
【0188】 有利な実施例では、ワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック255
の無線物理層256と基地局に対するプロトコルスタック270の無線物理層2
71とはそれぞれGPRS/GSM:General Packet Radio Service/Global Sy
stem for Mobile Communicationの無線インタフェースを有する。選択的な実施
例では、ワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック255の無線物理層
256と基地局に対するプロトコルスタック270の無線物理層271とはそれ
ぞれGSM/Edge:Global System for Mobile Communication/Enhanced Da
tarates for GSM Evolutionの無線インタフェースを有する。相応の無線物理層
256、271はそれぞれ概念的には相応の機能によって定められる2つのサブ
層から成る。
【0189】 第1のサブ層すなわち無線物理サブ層は、信号トラフィックの物理的な波形信
号をワイヤレスモデムWMと基地局との間のエアインタフェースでの後の送信に
対して変調する。この変調は第2のサブ層すなわち物理リンクサブ層から受信し
たビットシーケンスに基づいている。無線物理サブ層はまた、受信された信号ト
ラフィックの波形信号をビットシーケンスへ復調し、これをインタプリテーショ
ンのために物理リンクサブ層へ送信する。
【0190】 第2のサブ層すなわち物理リンクサブ層は、物理的な無線チャネルを介したワ
イヤレスモデムWMと基地局との間の実際の信号トラフィックの送信サービスを
提供する。物理リンクサブ層は信号トラフィックの送信機能を含んでおり、また
シグナリングメッセージの送信、ユニットフレーミング、データの符号化、およ
び物理的な媒体送信エラーの検出および補正(たとえばパリティエラー補正)な
どの機能を有するが、これに限定されない。物理リンクサブ層は相応の無線物理
サブ層のサービスを利用してその機能を実行する。
【0191】 ワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック255の無線リンク制御/
媒体アクセス制御層RLC/MAC259と基地局に対するプロトコルスタック
270の無線リンク制御/媒体アクセス制御層RLC/MAC284とはそれぞ
れ無線リンク制御機能258、273、媒体アクセス制御機能257、252か
ら成る。有利な実施例では、相応のワイヤレスモデムWMに対するプロトコルス
タック255の無線リンク制御/媒体アクセス制御層RLC/MAC259と、
基地局に対するプロトコルスタック270の無線リンク制御/媒体アクセス制御
層RLC/MAC284とはそれぞれGPRS/GSM:General Packet Radio
Service/Global System for Mobile Communicationのプロトコルを有する。別
の実施例では、ワイヤレスモデムWMに対するプロトコルスタック255の無線
リンク制御/媒体アクセス制御層RLC/MAC284と基地局に対するプロト
コルスタック270の無線リンク制御/媒体アクセス制御層RLC/MAC28
4とはそれぞれGSM/Edge:Global System for Mobile Communication/E
nhanced Datarates for GSM Evolutionのプロトコルを有する。
【0192】 相応の媒体アクセス制御層MAC257、272はデータおよび信号を供給さ
れたことに応じて、ワイヤレスモデムWMと基地局との間のエアインタフェース
のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの双方でマルチプレクス動
作を行う。基地局とワイヤレスモデムWMとの間のマルチプレクス機能の制御は
相応の基地局に対するプロトコルスタック270で行われる。
【0193】 ワイヤレスモデムWM指向のチャネルアクセスについては、ワイヤレスモデム
WMに対するプロトコルスタック255の媒体アクセス制御層MAC257はチ
ャネルアクセスの試行間の衝突解決機能を提供する。したがってワイヤレスモデ
ムWMに対するプロトコルスタック255の媒体アクセス制御層MAC257は
ワイヤレスモデムWMが相応の基地局での通信チャネルを獲得しようと試行する
際に、後の基地局との通信に対して衝突解決プロトコルを実行する。
【0194】 WM指向のチャネルアクセスに対しては、基地局プロトコルスタック270の
MAC層272が、コンテンション解決機能を、同じ基地局チャネルへアクセス
を得ようとする2つまたはそれ以上の端末間に提供する。
【0195】 ネットワーク指向のチャネルアクセスに対しては、基地局プロトコルスタック
270のMAC層272が種々の端末のアクセス試行をスケジューリングする。
したがって基地局プロトコルスタック270のMAC層272は、ネットワーク
が端末と通信チャネルを確立しようと所望するときに、後続の端末ネットワーク
アクセスを調整する。
【0196】 基地局プロトコルスタック270のMAC層270はまた、優先管理機能とベ
アラパケットデータトラフィック(すなわちパケットデータメッセージ伝送)の
処理機能とを有する。
【0197】 それぞれワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック255と基地局プロト
コルスタック270の無線リンク制御(RLC)層258と273とは、無線依
存の高信頼リンクをワイヤレスモデム/基地局無線伝送インタフェースに提供す
る。WMプロトコルスタック250のRLC層258は、情報の論理リンク制御
(LLC)フレームの転送または伝送を行う。すなわち、パケットデータシグナ
リングメッセージを、それぞれのWMと基地局との間で無線インタフェースを介
して転送または伝送する。RLC層258はまたLLCフレームを1つまたはそ
れ以上の無線リンク制御(RLC)ブロックにセグメント化する。これは無線イ
ンタフェース上でそれぞれの基地局へ物理的伝送を行うためである。行うためで
ある。RLC層258はまた、無線インタフェースを介して基地局から受信され
たRLCブロックをそれぞれのLLCフレームに再構築する機能を提供する。
【0198】 基地局プロトコルスタック270のRLC層273は、情報の論理リンク制御
(LLC)フレームの転送または伝送を行う。すなわちパケットデータシグナリ
ングメッセージを、無線インタフェースを介してそれぞれの基地局と端末のワイ
ヤレスモデム(WM)との間で転送または伝送する。RLC層273はまたLL
Cフレームを1つまたはそれ以上の無線リンク制御(RLC)ブロックにセグメ
ント化する。これは、無線インタフェースを介してそれぞれのWMへ物理的伝送
を行うためである。RLC層273はまた、無線インタフェースを介して端末の
WMから受信されたRLCブロックをそれぞれのLLCフレームに再構築する機
能を提供する。
【0199】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック255のRLC層258と基地
局プロトコルスタック270のRLC層273とは、バックワードエラー補正プ
ロシージャを維持および実行する。このプロシージャにより、基地局と端末のW
Mとの間で無線インタフェースを介して伝送される補正不能な無線リンク制御(
RLC)ブロックを選択的に再伝送することができる。
【0200】 基地局プロトコルスタック270のRLC/MAC層284は、無線資源管理
機能に対するアルゴリズムの実行をサポートする。この管理機能は、通信資源、
すなわち無線チャネル、管理および資源、すなわち無線チャネル、スケジューリ
ングを含むがこれに限定されるものではない。
【0201】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック255の論理リンク制御(LL
C)層260は、信頼性のある無線非依存の論理リンクをそれぞれのWMと基地
局との間の通信に対して提供する。同じように、基地局プロトコルスタック27
0の論理リンク制御(LLC)層274は、信頼性のある無線非依存の論理リン
クをそれぞれの基地局とWMとの間の通信に対して提供する。論理リンク制御(
LLC)は、パケットデータシグナリングトラフィックをWMと基地局との間で
、パケットデータシグナリング平面で伝送するのに使用される。したがってLL
Cリンクが最初にWMと基地局との間で、それらの間での後続のパケットデータ
シグナリング伝送のために確立される。端末が新たな基地局セルへ移動すると、
それぞれのWMは新たなLLCリンクを新たなセルの基地局と確立し、それから
それらの間で後続のシグナリング伝送を行う。
【0202】 本発明の有利な実施例では、WMプロトコルスタック255と基地局プロトコ
ルスタック270の論理リンク制御(LLC)層260と274で使用されるL
LCプロトコルはGPRS(General Packet Radio Service)仕様04.64に
規定されている。このLLCプロトコルは、無線インタフェース伝送のための基
礎となる無線プロトコルに依存しないよう設計されている。端末に割り当てられ
る一時論理リンク識別子(TLLI)がLLC層260と274でアドレシング
するために使用される。
【0203】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック255の端末マネージメントプ
ロトコル(TMP)層261と基地局プロトコルスタック270のTMP層27
5とはそれぞれ、ピアツーピア・プロシージャをそれぞれのWMと基地局との間
で提供し、ネットワーク端末管理プロシージャをサポートする。WMプロトコル
スタック255と基地局プロトコルスタック270のそれぞれのTMP層261
と275は、図13に示すように、種々のプロシージャまたは機能740をサポ
ートする。
【0204】 それぞれのTMP層261と275は端末認証742に対するプロシージャを
サポートする。一般的に、端末認証プロシージャ742はそれぞれのワイヤレス
アクセスネットワークの不正使用を防止する。端末認証プロシージャ742はま
た、妥当なエンドユーザ、または加入者がネットワークで不正に具現化されるの
を防止する。現在の有利な端末認証プロシージャ742については前に図8を参
照して説明した。
【0205】 それぞれのWMプロトコルスタック255とそれぞれの基地局プロトコルスタ
ック270のTMP層261と275とはまた、後続のベアラパケットデータト
ラフィック伝送に対する暗号化機能の確立またはセットアップ744をサポート
する。それぞれのTMP層261と275は、WMと基地局との間での鍵交換シ
グナリング伝送をサポートする。これらのこれらの間でのベアラパケットデータ
トラフィック伝送を暗号化および解読するためである。暗号化確立機能744は
、WMと通信する基地局で終了する。したがって暗号化確立機能は、さらに上流
のネットワーク管理または制御のために基地局内での相互作用を必要としない。
【0206】 それぞれのTMP層261と275は、一時論理リンク識別子(TLLI)を
それぞれの端末のワイヤレスモデムに割り当てるために要求されたシグナリング
伝送に対するプロシージャ746を含む。これは端末に対して通信をアドレシン
グするためのものである。TLLIは、端末をWMプロトコルスタック255の
LLC層260と基地局プロトコルスタック270のLLC層274でアドレシ
ングするために使用される。割り当てられたTLLIはそれぞれのLLC層26
0と274にそれぞれのTMP層261と275によって供給される。TLLI
割り当てシグナリングはWMと基地局との間で行われ、TLLIはWMに基地局
によって割り当てられる。
【0207】 WMプロトコルスタック255のTMP層261と基地局プロトコルスタック
270のTMP層275とはまた、IPアドレス(インターネットプロトコル)
を関連する端末のワイヤレスモデム(WM)にネットワークダイナミック割り当
て(748)するために要求されたそれぞれのシグナリング伝送をサポートする
。ダイナミックIPアドレス割り当ては、ワイヤレスネットワーク内での端末の
携帯性をサポートする。
【0208】 有利な実施例では、ダイナミックIPアドレス割り当てに対する無線アドレス
解決シグナリングは逆ARP(RARP)に基づく。ネットワーク側ではそれぞ
れWMと通信する基地局が、無線アドレス解決シグナリングをRARPシグナリ
ングに織り込み、それぞれのアクセスルータに伝送する。ダイナミックIPアド
レス割り当てに対するネットワークシグナリングは基地局を通したブリッジを確
立する。これは、パケットデータおよび音声の後続の転送または伝送のためであ
る。さらにシグナリングメッセージをそれぞれのWMとワイヤレスアクセスネッ
トワークのアクセスルータとの間で確立する。
【0209】 本発明の有利な実施例では、基地局が端末のワイヤレスモデム(WM)とそれ
ぞれのネットワーク管理システム(NMS)の加入者管理プラットフォーム(S
MP)との間の相互機能を供給する。有利な実施例では、加入者管理プラットフ
ォーム(SMP)との基地局相互作用に対するプロトコルスタック270は、イ
ンタフェース層276,フレームリレー層277,インターネットプロトコル(
IP)層278,ユーザデータグラムプロトコル(UDP)層279,およびR
ADIUSクライアント層280を有する。有利な実施例では、SMPに対する
プロトコルスタック290はIP層283,UDP層282,およびRADIU
Sサーバ層281を有する。
【0210】 RADIUSは、認証および構成情報をクライアントエンティティで搬送する
ため使用されるプロトコルに基づくインターネットプロトコル(IP)である。
クライアントエンティティとは、ネットワーク上の加入者端末と共有認証サーバ
である。有利な実施例では、基地局はプロキシーRADIUSクライアントとし
て、これをサービスするセル内に位置する全てのワイヤレスモデム(WM)の代
表として動作し、ネットワークのそれぞれのネットワーク管理システム8NMS
)の加入者管理プラットフォーム(SMP)とのRADIUSプロトコルを実行
する。SMPはその一部に対してRADIUSサーバとして動作する。
【0211】 基地局プロトコルスタック270のRADIUSプロトコルとRADIUSク
ライアント層280はシグナリング情報またはパケットまたはメッセージを伝送
および受信するために使用される。これらは、端末認証プロシージャ、ネットワ
ークの加入者端末に対するものである。SMPプロトコルスタック290のRA
DIUSプロトコルとRADIUSサーバ層281も同様に、シグナリング情報
を端末認証プロシージャに対して伝送および受信するために使用される。
【0212】 基地局は、無線端末認証プロトコルを、それぞれの基地局とそのセル内の端末
のワイヤレスモデム(WM)との間で、RADIUSクライアント−サーバプロ
トコルと相互作用させる。このRADIUSクライアント−サーバプロトコルは
基地局と加入者管理プラットフォーム(SMP)との間で実行される。この加入
者管理プラットフォーム(SMP)はネットワークのRADIUSサーバとして
動作する。有利な実施例では、ネットワークはMD5認証アルゴリズムを使用す
る。MD5認証アルゴリズムを実行するワイヤレスアクセスシステム内にある2
つのエンドポイントまたはネットワークノードはWMおよびSMPであり、SM
PはネットワークのRADIUSサーバとして動作する。
【0213】 SMPプロトコルスタック290のRADIUSプロトコルおよびRADIU
Sサーバ層281と、基地局プロトコルスタック270のRADIUSクライア
ント層280はまた、加入者管理プラットフォーム(SMP)をサポートし、こ
れは加入者プロフィール情報を基地局へ伝送し、また基地局から受信する。
【0214】 すでに述べたように本発明の有利な実施例では、それぞれのネットワーク管理
システム(NMS)の加入者管理プラットフォーム(SMP)との相互作用に対
する基地局プロトコルスタック270は、T1インタフェース層276,フレー
ムリレー層277,インターネットプロトコル(IP)層278,ユーザデータ
グラムプロトコル(UDP)層279,およびRADIUSクライアント層28
0を有する。
【0215】 またすでに述べたように、加入者管理プラットフォーム(SMP)に対するプ
ロトコルスタック290はIP層283,UDP層282,およびRADIUS
サーバ層281を有する。
【0216】 有利な実施例では、基地局プロトコルスタック270のユーザデータプロトコ
ル(UDP)層279と、SMPプロトコルスタック290のUDP層282と
はそれぞれネットワークエンティティに対して、保安されないデータグラムを伝
送および受信するための主要な機構を提供する。すなわち保安されないシグナリ
ングメッセージをネットワーク以内でそれらのピアエンティティへ伝送し、また
これらから受信するための機構を提供する。パケットデータシグナリング平面で
は、それぞれUDP層279と282が、RADIUSプロトコルを基地局とワ
イヤレスアクセスネットワークの加入者管理プラットフォーム(SMP)との間
で搬送するために使用される。
【0217】 基地局プロトコルスタック270のインターネット(IP)層278と加入者
管理プラットフォーム(SMP)のIP層283とは、無接続のネットワーク伝
送層プロトコルを、RADIUSプロトコルシグナリングメッセージをSMPと
ネットワークの基地局との間でルーティングするためにサポートする。有利な実
施例では、それぞれのIP層278と283はIPバージョン4を使用する。択
一的実施例では、それぞれのIP層278と282はIPバージョン6を使用す
る。
【0218】 有利な実施例では基地局270のIP層278は、RFC1490に規定され
た要求条件を満たす。このRFC1490はIPメッセージを、フレームリレー
伝送チャネルを介して走らせるための標準規格である。
【0219】 有利な実施例では、基地局プロトコルスタック270のフレームリレー層27
7は、それぞれ基地局とシステムとの間での図示しないアクセスルータを介する
リンク層搬送プロトコルを提供する。一般的に、フレームリレーはシグナリング
情報とベアラトラフィックの両方を搬送、すなわち伝送するために使用される。
これらはたとえば音声、データ情報またはメッセージである。パケットデータシ
グナリング平面では特に、基地局プロトコルスタック270のフレームリレー層
277がシグナリング情報またはメッセージを、それぞれ基地局とネットワーク
の加入者管理プラットフォーム(SMP)との間でアクセスルータを介して搬送
するために使用される。
【0220】 有利な実施例では、シグナリング情報伝送のために、恒久的仮想回路(PVC
)がそれぞれの基地局ごとに使用され、フレームリレープロトコルはIN多ネッ
トプロトコル(IP)の下で実行される。
【0221】 基地局プロトコルスタック270のT1インタフェース層276は、それぞれ
基地局とアクセスルータ(図示せず)との間の物理的T1通信インタフェースを
管理するためのプロトコルおよびプロシージャを有する。T1通信インタフェー
スは標準的な有線インタフェースである。パケットデータシグナリング平面では
特に、基地局プロトコルスタック270のT1インタフェース層276が、シグ
ナリング情報またはメッセージをそれぞれ基地局とネットワークの加入者管理プ
ラットフォーム(SMP)との間でアクセスルータを介して伝送するために使用
される。
【0222】 パケットデータベアラ平面アーキテクチュア370の有利な実施例が図14に
示されている。これはワイヤレスモデム(WM)を有する端末と共に使用される
ものであり、端末のパーソナルコンピュータ(PC)に対するプロトコルスタッ
ク300,端末のワイヤレスモデム(WM)に対するプロトコルスタック320
,基地局(または基地送受信局(BTS))に対するプロトコルスタック340
,およびアクセスルータに対するプロトコルスタック360を有する。
【0223】 有利な実施例ではPCに対するプロトコルスタック300は、物理リンク層3
02,モデムコマンド層304,インターネットプロトコル(IP)層306,
およびアプリケーション層308を有する。有利な実施例では、それぞれのワイ
ヤレスモデム(WM)に対するプロトコルスタック320はPC側に、物理リン
ク層321とモデムコマンド層322を有する。本発明の有利な実施例では、W
MがそれぞれのPCと基地局との間のブリッジエンティティとして動作する。
【0224】 PC物理リンク層302とWM物理リンク層321とはそれぞれ、それぞれの
PCとそれぞれのワイヤレスモデム(WM)との間の物理的有線インタフェース
を管理するための機能を有する。PCとワイヤレスモデムとは共にネットワーク
加入者端末を有する。実施例では、PC物理リンク層302とWM物理リンク層
321とはそれぞれパーソナルコンピュータメモリカードインターナショナルア
ソシエーション(PCMCIA)プロトコルをサポートする。
【0225】 PCモデムコマンド層304とWMモデムコマンド層322とは、それぞれの
PCとそれぞれのワイヤレスモデム(WM)、WMのモデムとの間で命令発令お
よび状態検知するモデムコマンド機能を有している。有利な実施例では、それぞ
れのモデムコマンド層304と322は拡張非同期伝送(AT)コマンドセット
、または移動通信規格に対するグローバルシステム(GSM)に基づくプロトコ
ルを有している。
【0226】 PCプロトコルスタック300のインターネットプロトコル(IP)層306
はパケットデータベアラ平面でネットワークIPをサポートし、パケットデータ
メッセージを、それぞれのPCがその一部である端末とネットワークのアクセス
ルータとの間で伝送する。
【0227】 PCプロトコルスタック300のアプリケーション層308はパケットデータ
伝送に対するアプリケーション機能をサポートする。これは伝送フロー制御、お
よびエラー検知、エラー補正およびエラーリカバリを含むが、これに限定される
ものではない。
【0228】 有利な実施例では、ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック320が基
地局側で、無線物理層(RFPHL)、無線リンク制御/媒体アクセス制御(R
LC/MAC)層324,論理リンク制御(LLC)層325,およびサブネッ
トワーク依存収束プロトコル(SNDCP)層326を有する。有利な実施例で
は、基地局プロトコルスタック340はWM側に、RFPHL層341,RLC
/MAC層348、LLC層344,およびSNDCP層345を有する。
【0229】 WMプロトコルスタック320と基地局プロトコルスタック340のそれぞれ
のRFPHL層323と341は、図12のWMプロトコルスタック255と基
地局プロトコルスタック270のそれぞれのRFPHL層256および271に
等価である。ただし、RFPHL層323と341は、シグナリング、トラフィ
ック伝送よりはパケットデータをサポートする。WMプロトコルスタック320
と基地局プロトコルスタック340のそれぞれのRLC/MAC層324と34
8は、図12のWMプロトコルスタック255と基地局プロトコルスタック27
0のそれぞれのRLC/MAC層259および284に等価である。ただしRL
C/MAC層324と348は、シグナリング、トラフィック伝送よりはパケッ
トデータをサポートする。WMプロトコルスタック320と基地局プロトコルス
タック340のそれぞれLLC層325と344は、図12のWMプロトコルス
タック255と基地局プロトコルスタック270のそれぞれのLLC層260お
よび274に等価である。ただしLLC層325と344はシグナリング、トラ
フィック伝送よりはパケットデータをサポートする。
【0230】 有利な実施例では、ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック320のサ
ブネットワーク依存収束プロトコル(SNDCP)層326と基地局プロトコル
スタック340のSNDCP層345とは、ネットワークのワイヤレスミドルウ
エアエンティティ機能の一部を有し、これはネットワーク機能をネットワークの
物理無線コンポーネント上に挿入し、またはそれ以外の場合は接続またはオーバ
ラップする。サブネットワーク依存収束プロトコル(SNDCP)はWMと基地
局との間で実行される。WMプロトコルスタック320のSNDCP層326と
基地局プロトコルスタック340のSNDCP層345とはそれぞれネットワー
クレベルでのマッピングをサポートする。すなわち、インターネットプロトコル
(IP)、データパケット、および符号を基礎となるネットワークプロトコル上
でサポートする。有利な実施例では、それぞれのSNDCP層326と345は
IPデータパケットの無線論理リンク制御(LLC)フレームへの適合をサポー
トする。これは、基地局と端末のWMとの間での伝送のためである。反対の伝送
方向、または択一的伝送方向では、それぞれSNDCP層326と345はLL
CフレームのそれぞれのIPデータパケットへの適合をサポートする。これはI
Pゲートウエイおよび/またはIPデータネットワークを、アクセスルータを介
して後で伝送するためである。
【0231】 それぞれのSNDCP層326と345はパケットデータのメッセージヘッダ
の圧縮および伸張をサポートする。このパケットデータは無線インタフェースを
介してそれぞれのWMと基地局との間で送信および受信される。メッセージヘッ
ダの圧縮と伸張はインターネットプロトコル(IP)データメッセージの圧縮と
伸張を含むがこれに限定されるものではない。
【0232】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック320のSNDCP層326と
基地局プロトコルスタック340のSNDCP層345とはさらに、データメッ
セージの長さとその個別データパケットを検出するための機構を提供する。これ
は引き続き圧縮/伸張アルゴリズムで使用するためである。同じように、それぞ
れのSNDCP層326と345はパケットタイプを必要な圧縮および伸張アル
ゴリズムに供給する機能をサポートする。パケットタイプにはノーマルIPパケ
ット、フルヘッダパケット、およびコンテクストステートパケットが含まれるが
これに限定されるものではない。
【0233】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック320のSNDCP層326と
基地局プロトコルスタック340のSNDCP層345とはサービス品質すなわ
ちQoS、パケットデータ伝送に対する機能をサポートする。有利な実施例では
、ベアラデータトラフィックに対するQoSプロフィールは非リアルタイムプロ
フィールである。
【0234】 有利な実施例では、基地局プロトコルスタック340はネットワーク側でパケ
ットデータベアラ平面にT1インタフェース層346とフレームリレー層347
を有する。有利な実施例では、アクセスルータに対するプロトコルスタック36
0はパケットデータベアラ平面にT1インタフェース層361、フレームリレー
層362およびインターネットプロトコル(IP)層363を有する。
【0235】 基地局または基地送受信局(BTS)はイントラBTSリレーをサポートし、
この機能はパケットデータを、ワイヤレスモデム−基地局インタフェースと基地
局−アクセスルータインタフェースとの間でリレーする。加入者−基地局方向、
すなわちアップストリームでは、BTSブリッジ機能がインターネットプロトコ
ル(IP)パケットをサブネットワーク依存収束プロトコル(SNDCP)層3
45から抽出し、これをフレームリレー層347に送出する。これは後でアクセ
スルータに伝送するためである。択一的方向、すなわちネットワーク−加入者方
向、またはダウンストリームでは、BTSブリッジ機能はIPパケットをフレー
ムリレー層347から抽出し、これをSNDCP層345に送出する。これは後
でそれぞれのワイヤレスモデム(WM)に無線伝送するためである。
【0236】 ワイヤレスモデム(WM)−基地局インタフェースでは、WMが伝送リンク層
で、WMに割り当てられた一時論理リンク識別子(TLLI)アドレスを介して
裏付けされる。基地局−ネットワーク、すなわちアクセスルータ、インタフェー
スでは、それぞれWMが伝送リンク層で、フレームリレー交換仮想回路(SVC
)を介して裏付けされる。有利な実施例では、BTSブリッジ機能が、それぞれ
の端末のワイヤレスモデム(WM)のそれぞれのTLLIとSVC間のマッピン
グのために維持される。有利な実施例では、このマッピングまたはブリッジは、
アドレス割り当てプロシージャの一部としてダイナミックに確立される。このア
ドレス割り当てプロシージャは2つのインタフェースで、すなわちWM−基地局
インタフェースと基地局−ネットワーク、すなわち加入者管理プラットフォーム
(SMP)インタフェースで実行される。これはそれぞれの加入者端末に対して
実行されるカスタマ登録プロシージャ191の一部として実行される。
【0237】 さらにBTSブリッジ機能により基地局は伝送リンク層ブリッジとして動作す
ることができる。これはIPデータ伝送を基地局内でルーティングすることを不
要にする。
【0238】 基地局プロトコルスタック340とアクセスルータプロトコルスタック360
のそれぞれのT1インタフェース層346と361は、図12の基地局プロトコ
ルスタック270のT1インタフェース層276に等価である。ただし、T1イ
ンタフェース層346と361はシグナリング、トラフィック伝送よりはパケッ
トデータをサポートする。基地局プロトコルスタック340とアクセスルータプ
ロトコルスタック360のそれぞれのフレームリレー層347と362は、図1
2の基地局プロトコルスタック270のフレームリレー層277に等価である。
ただし、フレームリレー層347と362はシグナリング、トラフィック伝送で
はなくパケットデータをサポートする。
【0239】 アクセスルータIP層363はネットワークインターネットプロトコル(IP
)をサポートする。これはパケットデータをデータネットワーク、たとえばイン
ターネットへ、およびこれから、アクセスルータを通して基地局へ、そして最終
的に加入者局へ伝送するためである。
【0240】 ボイスシグナリング平面アーキテクチュア490の有利な実施例が図15に示
されている。このアーキテクチュアはワイヤレスモデムを有する端末と共に使用
するためのものであり、H.323端末のパーソナルコンピュータ(PC)に対
するプロトコルスタック400、およびそれぞれH.323端末のワイヤレスモ
デム(WM)に対するプロトコルスタック420を有する。ボイスシグナリング
平面アーキテクチュア490はまた基地局、または基地送受信局(BTS)に対
するプロトコルスタック440,アクセスルータに対するプロトコルスタック4
60,およびH.323ゲートウエイ/ゲートキーパ組合せネットワークノード
に対するプロトコルスタック480を有する。
【0241】 有利な実施例では、パーソナルコンピュータ(PC)に対するプロトコルスタ
ック400は、H.323プロトコル層401,Q.931プロトコル層402
,RASプロトコル層402,伝送制御プロトコル(TCP)層404,ユーザ
データグラムプロトコル(UDP)層406,インターネットプロトコル(IP
)層405,モデムコマンド層415,および物理リンク層416を有する。P
Cプロトコルスタック400のそれぞれの物理リンク層416,モデムコマンド
層415およびIP層405は、図14のPCプロトコルスタック300のそれ
ぞれの物理リンク層302,モデムコマンド層304およびIP層306に等価
である。ただし、物理リンク層416,モデムコマンド層415およびIP層4
05はパケットデータ、トラフィック伝送ではなくボイスシグナリングをサポー
トする。
【0242】 有利な実施例では、H.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタッ
クはH.245プロトコル層421,Q.931プロトコル層422,RASプ
ロトコル層423,伝送制御プロトコル(TCP)層424,ユーザデータグラ
ムプロトコル(UDP)層425,インターネットプロトコル(IP)層426
,イーサネット(登録商標)層427,および10BaseTインタフェース層 428を有する。
【0243】 有利な実施例では、ボイスシグナリング平面アーキテクチュア490は上位の
伝送プロトコル層に対するH.323規格に準拠し、伝送制御プロトコル/イン
ターネットプロトコル(TCP/IP)とユーザデータグラムプロトコル/イン
ターネットプロトコル(UDP/IP)を基礎となる伝送およびネットワークプ
ロトコルとして使用する。図15を参照すると、全てのボイスシグナリングコン
ポーネント、すなわちそれぞれH.245プロトコル層401と421、それぞ
れQ.931プロトコル層402と422,そしてそれぞれ登録、通信許可、お
よび通信状態(RAS)プロトコル層403と423は加入者H.323端末の
PC、およびワイヤレスアクセスネットワークのゲートウエイおよびゲートキー
パに実現される。
【0244】 PCプロトコルスタック400のH.425プロトコル層401とゲートウエ
イ/ゲートキーパプロトコルスタック480のH.245プロトコル層421と
は、H.245プロトコルエンドツーエンドチャネル制御をサポートする。これ
はボイスシグナリングメッセージを伝送し、ワイヤレスアクセスネットワークの
それぞれのH.323エンティティの動作を統制するためである。H.245プ
ロトコル制御メッセージの統制する動作には、論理チャネルのシグナリング、オ
ープニング、または確立を交換する能力、論理チャネルのクロージングまたはデ
アロケーション、モード有線要求シグナリング、フロー制御メッセージシグナリ
ング、および一般的なコマンドと指示シグナリングが含まれるが、これらの限定
されるものではない。
【0245】 有利な実施例では、H.245シグナリングは2つのエンドポイント間で、た
とえばH.323端末間、またはH.323端末と交換回路ネットワークとの間
でワイヤレスネットワークにおいて行われる。このH.245シグナリングは、
ゲートキーパによって、TCP/IP接続を介して搬送されるそれぞれのH.2
45シグナリングメッセージとルーティングされる。端末プロトコルスタック4
00とゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタック480のそれぞれのTC
P層404と424およびそれぞれのIP層405と426は、それぞれのTC
P/IP接続をH.323端末のPCとゲートウエイ/ゲートキーパとの間で管
理する。
【0246】 有利な実施例では、呼、すなわちボイスシグナリングがH.225.07プロ
トコル内で定義されている。このH.225.07プロトコルはH.323プロ
トコルスイートの一部である。H.225.0はDSS−1勧告Q.931プロ
トコルに取り込まれており、義務的なQ.931プロトコルメッセージセットを
定義している。2つのエンドポイント、たとえば2つのH.323端末間、また
はH.323端末と交換回路ネットワークとの間の、ワイヤレスアクセスネット
ワークの呼制御シグナリングはゲートキーパによって、TCP/IPを介して搬
送されるそれぞれのQ.931シグナリングメッセージとルーティングされる。
端末プロトコルスタック400とゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタッ
ク480のそれぞれのTCP層404と424,およびそれぞれのIP層405
と426は、それぞれのTCP/IP接続をH.323端末のPCとゲートウエ
イ/ゲートキーパとの間で管理する。
【0247】 登録、通信許可、および通信状態(RAS)チャネルは、図3で前に述べたよ
うに、制御シグナリングメッセージを搬送する。この制御シグナリングメッセー
ジはゲートキーパ発見、エンドポイント登録およびエンドポイント状態プロシー
ジャで使用される。端末プロトコルスタック400のRASプロトコル層403
と、H.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタック480のRAS
プロトコル層423とはまた、ワイヤレスアクセスネットワーク内で加入者認証
のためのプロトコルをボイスシグナリング平面でサポートする。
【0248】 RASシグナリングはエンドポイント、たとえばH.323端末または交換回
路ネットワークと、ワイヤレスアクセスシステムのゲートキーパとの間で行われ
る。有利な実施例では、RAS制御メッセージはUDP/IPチャネルを介して
搬送される。端末プロトコルスタック400とゲートウエイ/ゲートキーパプロ
トコルスタック480のそれぞれのUDP層406と425、およびそれぞれの
IP層405と426は、それぞれのUDP/IP接続をH.323端末のPC
とゲートウエイ/ゲートキーパとの間で管理する。
【0249】 有利な実施例では、ボイスシグナリング平面アーキテクチュア490のアクセ
スルータに対するプロトコルスタック460はネットワーク側に、インターネッ
トプロトコル(IP)層433,イーサネット層431および10BaseTイ
ンタフェース層432を有する。ワイヤレスアクセスシステムがIPパケットボ
イス、すなわち電話機、呼をサポートするように、アクセスルータプロトコルス
タック460のIP層433と、H.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロト
コルスタック480のIP層426とはインターネットプロトコル(IP)をそ
れぞれのボイスシグナリングトラフィックに対してサポートする。
【0250】 アクセスルータとゲートウエイまたはゲートキーパはボイスシグナリングメッ
セージをそれらの間でイーサネットプロトコルを介して伝送する。アクセスルー
タプロトコルスタック460とH.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロトコ
ルスタック480のそれぞれのイーサネット層431と427は、イーサネット
伝送プロトコルをサポートする。
【0251】 アクセスルータプロトコルスタック460の10BaseTインタフェース層
432と、H.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタック480の
10BaseTインタフェース層428とは、物理的10BaseT通信インタ
フェースをそれぞれのアクセスルータとH.323ゲートウエイ/ゲートおよび
/またはH.323ゲートキーパとの間で管理するためのプロトコルおよびプロ
シージャを有する。10BaseT通信インタフェースは標準的有線インタフェ
ースである。ボイスシグナリング平面では特に、それぞれ10BaseTインタ
フェース層423と428がボイスシグナリング情報またはメッセージをそれぞ
れのアクセスルータとH.323ゲートウエイおよび/またはH.323ゲート
キーパとの間で伝送するに使用される。
【0252】 アクセスルータプロトコルスタック460の加入者側は、図14のアクセスル
ータプロトコルスタック360の層に等価の層からなる。ただしアクセスルータ
プロトコルスタック460の層はパケットデータ、トラフィック伝送ではなく、
ボイスシグナリングをサポートする。
【0253】 ボイスベアラ平面アーキテクチュア500の有利な実施例が図16に示されて
いる。これは、H.323端末のパーソナルコンピュータ(PC)に対するプロ
トコルスタック510と、それぞれH.323端末のワイヤレスモデム(WM)
に対するプロトコルスタック525を有する。ボイスベアラ平面アーキテクチュ
ア500はまた、基地局または基地送受信局(BTS)に対するプロトコルスタ
ック540,アクセスルータに対するプロトコルスタック560,およびH.3
23ゲートウエイに対するプロトコルスタック580を有する。
【0254】 有利な実施例では、パーソナルコンピュータ(PC)に対するプロトコルスタ
ック510はボイス層501,リアルタイムプロトコル(RTP)層502,ユ
ーザデータグラムプロトコル(UDP)層503,インターネットプロトコル(
IP)層504,モデムコマンド層505,および物理リンク層506を有する
【0255】 PCプロトコルスタック510の物理リンク層506,モデムコマンド層50
5およびIP層504は、図14のPCプロトコルスタック300のそれぞれの
物理リンク層302,モデムコマンド層304およびIP層306に等価である
。ただし物理リンク層506,モデムコマンド層505およびIP層504は、
パケットデータ、トラフィック伝送ではなく、ボイスをサポートする。
【0256】 有利な実施例では、H.323ゲートウエイに対するプロトコルスタック58
0は、ボコーダ層507,RTP層508,UDP層509,IP層511,イ
ーサネット層512および10BaseT層513を有する。
【0257】 H.323ゲートウエイプロトコルスタック580のインターネットプロトコ
ル(IP)層511,イーサネット層512および10BaseT層513は、
図15のH.323ゲートウエイ/ゲートキーパプロトコルスタック480のそ
れぞれのIP層426,イーサネット層427および10BaseT層428に
等価である。ただし、IP層511,イーサネット層512および10Base
T層513は、ボイスシグナリング、トラフィック伝送ではなく、ベアラボイス
をサポートする。
【0258】 PCプロトコルスタック510はボコーダ層501を有し、H.323ゲート
ウエイプロトコルスタック580はボコーダ層507をボイスエンコーディング
/デコーディングをサポートするために有する。ボコーダ層501と507はそ
れぞれオーディオコーダ/デコーダの機能を有する。有利な実施例では、ボコー
ダ層501と507はそれぞれボイス、すなわち音声をITU−T勧告G.71
1にしたがってエンコーディングおよびデコーディングすることができる。択一
的実施例では、ボコーダ層501と507はそれぞれ音声を、ITU−T勧告を
使用してエンコードおよびデコードする機能を有するか、または付加的に有する
。この機能は、G.722プロトコル、G.728プロトコル、G.729プロ
トコル、MPEG1オーディオプロトコルおよびG.723.1プロトコルを含
むがこれに限定されるものではない。
【0259】 有利な実施例では、PCプロトコルスタック510のボコーダ層501と、H
.323ゲートウエイプロトコルスタック580のボコーダ層507とは、A−
法則およびμ−法則コーディングを伝送および受信することができる。すなわち
A−法則およびμ−法則エンコーディングされたボイス伝送を行う。
【0260】 有利な実施例では、オーディオアルゴリズムがPCプロトコルスタック510
のボコーダ層501およびH.323ゲートウエイプロトコルスタック580の
ボコーダ層507のエンコーダ機能により使用される。このオーディオアルゴリ
ズムは交換能力プロシージャ854(図4を参照して説明した)を介して導出さ
れ、H.245ボイスシグナリングチャネル上においてH.323端末とH.3
23ゲートウエイとの間でH.323ゲートキーパを介して実行される。
【0261】 PCプロトコルスタック510のリアルタイムプロトコル(RTP)層502
と、H.323ゲートウエイプロトコルスタック580のRTP層508とはそ
れぞれボイスメッセージまたはパケットまたはストリームを搬送するためのプロ
トコル能力を有する。この搬送は、ワイヤレスアクセスネットワーク内でH.3
23端末とH.323ゲートウエイとの間で行われる。
【0262】 有利な実施例では、RTPボイスパケットを信頼性のないチャネルを介して搬
送することができる。すなわちRTPボイスパケットはユーザデータグラムプロ
トコル/インターネットプロトコル(UDP/IP)接続によってサポートされ
る。PCプロトコルスタック510のUDP層503とIP層594,およびH
.323ゲートウエイプロトコルスタック580のUDP層509とIP層51
1とは、UDP/IPプロトコル接続を、それぞれH.323端末とH.323
ゲートウエイとの間でのTPボイスパケット伝送に対してサポートする。
【0263】 リアルタイムプロトコル(RTP)はオーディオ、すなわちボイス、情報また
はメッセージをフレームで搬送する。有利な実施例では、ベアラチャネルがボイ
ス伝送に対してオープンまたは確立される前に、IP伝送パケット当たりのフレ
ームの最大数がH.245シグナリングメッセージによりH.323.端末とH
.323ゲートウエイまたはH.323ゲートキーパとの間で、ボイスシグナリ
ング平面で確立される。H.323ボイス受信エンティティはオーディオフレー
ムの最大数を通知する。このボイス受信エンティティはシングルIPパケットボ
イス伝送を介して許容することができる。その後、それぞれのH.323伝送エ
ンティティはオーディオフレームの任意の全数をH.323受信エンティティに
送信することができ、これは各IPパケットボイス伝送で、H.323受信エン
ティティにより通知されたフレームの最大数まで行われる。有利な実施例では、
H.323トランスミッタはオーディオフレームをIPパケットボイス伝送にわ
たって分割しない。
【0264】 WMプロトコルスタック525の層は、図15のWMプロトコルスタック42
0の層に等価である。ただし、WMプロトコルスタック525層はボイスシグナ
リング、トラフィック伝送ではなくベアラボイスをサポートする。基地局プロト
コルスタック540の層は一般的に図15の基地局プロトコルスタック440の
層に等価である。ただし、基地局プロトコルスタック540の層はボイスシグナ
リング、トラフィック伝送ではなくベアラボイスをサポートする。
【0265】 WMプロトコルスタック525のSNDCP層521と、基地局プロトコルス
タック540のSNDCP層522とはボイスベアラ平面に対して、パケットボ
イスメッセージのメッセージヘッダの圧縮と伸張をサポートする。このパケット
ボイスメッセージは無線インタフェースを介してそれぞれWMと基地局との間で
送受信される。メッセージヘッダの圧縮と伸張は、リアルタイムプロトコル(R
TP)データメッセージ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)データメッ
セージ、およびインターネットプロトコル(IP)データメッセージの圧縮と伸
張を含むが、これに限定されるものではない。
【0266】 有利な実施例では、エンドユーザコンピュータデバイス、たとえばPCがRT
P/UDP/IPプロトコルスタックをパケットボイス伝送のために使用するこ
とができる。しかしRTPの導入によって、12バイトRTPメッセージヘッダ
が、基礎となる物理伝送リンクがロースループットタイプの場合には20バイト
ネットワークに対しては過度に長いという問題がある。付加的なUDPとIPメ
ッセージヘッダにより、全メッセージヘッダのオーバヘッドがボイスパケット当
たりで40バイトにもなることがある。このことは反対に33パーセントのバン
ド幅効率ということができ、これは非常に低く、実際にはロースループット伝送
リンク、たとえばワイヤレス、無線リンクに対しては許容できない。
【0267】 RTP/UDP/IPメッセージヘッダの圧縮および引き続いての伸張に対す
る圧縮アルゴリズムは、ワイヤレスアクセスネットワークのワイヤレスリンク効
率を上昇させる点で価値のあるものである。インターネット草案、draft-ietf-a
vt-crtp-04.txtはこの目的のためのメカニズムを規定しており、ここで参考文献
として引用する。既存のインターネット圧縮アルゴリズム草案は、Van Jacobson
によるTCP/IP圧縮アルゴリズムに類似のものであり、40バイトメッセー
ジヘッダを2から4バイトに圧縮するメカニズムを提供する。さらに既存のイン
ターネット圧縮アルゴリズム草案はリンクバイリンクベースで動作するように設
計されている。すなわち、パケットボイス伝送を管理するシステムにフレキシビ
リティを提供する。
【0268】 有利な実施例では、圧縮アルゴリズムが無線パケットボイス伝送のためにそれ
ぞれSNDCP層521と522によりサポートされる。この圧縮アルゴリズム
は、フィールドの数がRTP/UDP/IPプロトコルメッセージヘッダではパ
ケットボイスごとに、ボイスメッセージ全体については変化しないという事実に
基づく。非圧縮のメッセージヘッダをたとえばボイスメッセージの第1のパケッ
トボイスに対していったん伝送すれば、その後は一致するフィールドを、ボイス
メッセージの引き続くパケットボイスの圧縮ヘッダから省略することができる。
【0269】 圧縮アルゴリズムによりサポートされるSNDCP層521と522の別の圧
縮要因は、ボイスメッセージのパケットボイスごとの相違がしばしば一定である
ことである。したがって非圧縮のRTP/UDP/IPメッセージヘッダが維持
されれば、受信エンティティで予想される一定の相違に加えて、伝送エンティテ
ィはそれ以降、一定の相違に変化がある場合、非圧縮のヘッダを送信すればよい
だけである。
【0270】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック525のSNDCP層521と
、基地局プロトコルスタック540のSNDCP層522とはさらに、ボイスメ
ッセージの長さとその個々のボイスパケットを検出するメカニズムを提供する。
これは引き続いて圧縮/伸張アルゴリズムで使用するためである。同じようにそ
れぞれのSNDCP層521と522はパケットタイプを、圧縮および伸張アル
ゴリズムの要求により提供する機能をサポートする。このパケットタイプは、通
常IPパケット、フルヘッダパケット、圧縮UDPパケット、圧縮RTPパケッ
ト、および文脈状態パケットを含むがこれに限定されるものではない。
【0271】 ワイヤレスモデム(WM)プロトコルスタック525のSNDCP層521と
基地局プロトコルスタック540のSNDCP層522とはサービス品質すなわ
ちQoSと、パケットボイス伝送に対する機能性をサポートする。実施例では、
ベアラボイストラフィックに対するQoSプロフィールは非リアルタイムプロフ
ィールである。
【0272】 アクセスルータプロトコルスタック560の層は図15のアクセスルータプロ
トコルスタック460の層に等価である。ただし、アクセスルータプロトコルス
タック560の層はボイスシグナリング、トラフィック伝送ではなくベアラボイ
スをサポートする。
【0273】 前に図12,14,15,16で述べたように、端末またはH.323端末と
基地局のワイヤレスモデム(WM)はそれぞれ、論理リンク制御(LLC)層を
含むプロトコルスタックを有する。WMプロトコルスタックと基地局プロトコル
スタックのLLC層は、信頼性のある、無線非依存の論理リンクを、それぞれワ
イヤレスモデム(WM)と基地局との間の通信に対して提供する。より詳細には
、WMプロトコルスタックと基地局プロトコルスタックのLLC層はそれぞれ、
種々のプロシージャ、または機能710を図17に示すように論理リンク制御に
対してサポートする。
【0274】 LLC層機能710は、WMと基地局との間のLLCリンクを確立し、引き続
き解放するためのプロシージャ712を有する。このLLCリンクは、加入者端
末または加入者H.323端末と基地局との間で、ベアラトラフィック、ボイス
またはデータ、およびシグナリングトラフィックを通信伝送するために使用され
る。
【0275】 LLC層機能710はまた、ベアラトラフィック、データまたはボイスをWM
と基地局との間で転送または伝送するためのプロシージャ714を有する。LL
C層機能710はさらに、パケットデータまたはボイスシグナリングトラフィッ
クを転送または伝送するためのプロシージャ716を有する。これは、WMと基
地局との間で通信チャネル確立、通信維持、通信状態および解放するためのもの
である。ベアラデータの伝送に対するプロシージャ714およびシグナリングト
ラフィックの伝送に対するプロシージャ716はそれぞれ、不承認のポイントツ
ーポイントメッセージ伝送をWMと基地局との間に有する。ベアラデータの伝送
に対するプロシージャ714とシグナリングトラフィックの伝送に対するプロシ
ージャ716はまた、承認された、信頼性のあるポイントツーポイントメッセー
ジ伝送をWMと基地局との間に有する。
【0276】 WMプロトコルスタックおよび基地局プロトコルスタックの個々のLLC層は
、脱落または劣化して伝送された論理リンク制御(LLC)フレームまたはメッ
セージを検出して再生するためのプロシージャ718も有している。LLC層の
機能710はさらに、WMと基地局との間におけるLLCフレームの伝送フロー
を制御するためのプロシージャ720を有している。また、LLC層のプロシー
ジャ710はさらに、WMと基地局との間で伝送されるLLCフレームに対する
暗号化と解読をサポートするプロシージャ722も有している。
【0277】 図1を参照しながらすでに説明したように、ワイヤレスアクセスネットワーク
はネットワーク管理サービス6を提供し、このサービスはネットワークにおける
ネットワークエレメントまたはノードたとえば基地局、アクセスルータ、ゲート
ウェイならびにゲートキーパ(これらに限定はされない)を管理するために用い
られる。目下の有利な実施形態によれば、個々のネットワークノードの管理はイ
ンターネットベースのプロトコルを使って行われ、限定するわけではないがこれ
には簡易ネットワークマネージメントプロトコル(SNMP)およびファイル転
送プロトコル(FTP)が含まれる。ネットワークノード管理は、図6を参照し
ながらすでに説明したようにネットワークノード管理プラットフォームを介して
管理される。
【0278】 有利な実施形態によれば、ダイレクトなネットワークノード管理のアプローチ
が使われ、これによればインターネットプロトコル(IP)アドレスをもつどの
ようなネットワークノードでも管理することができる。ネットワークノード管理
は、種々のロケーションから適応可能であるし、あるいは別のやり方で実現可能
であり、そのようなロケーションには遠隔ネットワークオペレーションセンタ(
これに限定するわけではない9が含まれ、これは集中管理メインロケーション(
インターネット)をサポートし、これによればインターネットのファイアウォー
ルに基づく制限された遠隔管理能力および/またはノード設置においてプロビジ
ョニングを行うローカル管理を提供する。
【0279】 図18に示されているように、ノードマネージャ(リモートまたはローカル)
のための汎用プロトコルスタック600、ならびにネットワークノードまたはエ
レメントたとえば基地局、アクセスルータ、ゲートウェイまたはゲートキーパな
どのためのプロトコルスタック620は、簡易ネットワークマネージメントプロ
トコル(SNMP)をサポートする簡易ネットワークマネージメントプロトコル
(SNMP)層602および603を有する。ノードマネージャプロトコルスタ
ック600におけるファイル転送プロトコル(FTP)/マルチキャストファイ
ル転送プロトコル(MFTP)層604およびノードプロトコルスタック620
におけるFTP/MFTP層605は、ノードマネージャと個々のノードとの間
の伝送のため、ファイル転送プロトコル(FTP)またはマルチキャストファイ
ル転送プロトコル(MFTP)のいずれかの選択をサポートする。
【0280】 管理の取り扱いに関するプロトコルすなわちSNMP、FTPおよびMFTP
の下には、保証されたすなわち信頼性のある伝送チャネルを要求する管理データ
の伝送のために、伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(
IP)であるTCP/IPコネクションがおかれている。ノードマネージメント
プロトコルスタック600における個々のTCP層606とIP層608、なら
びにノードプロトコルスタック620における個々のTCP層607とIP層6
09は、確実なTCP/IPコネクションをサポートする。
【0281】 さらに管理の取り扱いに関するプロトコルの下には、信頼性のないチャネルを
介して送信してよい管理データの伝送のために、ユーザデータグラムプロトコル
(UDP)/インターネットプロトコル(IP)であるUDP/IPコネクショ
ンもおかれている。ノードマネージメントプロトコルスタック600の個々のU
DP層610とIP層608、ならびにノードプロトコルスタック620におけ
る個々のUDP層611およびIP層609は、非保証UDP/IPコネクショ
ンをサポートする。
【0282】 ノードマネージャプロトコルスタック600におけるサブネットワークプロト
コル層612と、ノードプロトコルスタック620におけるサブネットワークプ
ロトコル層613は、物理伝送層プロトコルを有する下位の伝送プロトコルをサ
ポートする。
【0283】 ノードマネージャプロトコルスタック600におけるマネージャアプリケーシ
ョン層614は、ネットワークノード管理のためのアプリケーション機能をサポ
ートし、これには(限定するわけではないが)構成管理、障害管理、性能管理、
課金管理、ならびにセキュリティ管理が含まれている。同様に、ノードプロトコ
ルスタック620におけるエージェントアプリケーション層615は、ネットワ
ークノード管理のためのアプリケーション機能をサポートし、これには(限定す
るわけではないが)構成管理、障害管理、性能管理、課金管理、ならびにセキュ
リティ管理が含まれている。
【0284】 集中ネットワークオペレーションロケーションからのダイレクトな管理スキー
マを使用することで、ネットワークノード管理プラットフォーム172において
重たい処理負荷の引き起こされる可能性がある。ネットワークノード管理プラッ
トフォーム172における処理負荷は、簡易ネットワークマネージメントプロト
コル(SNMP)において使われるメカニズムの簡易さや、一般にSNMPメカ
ニズムの誤りを検出するための頻繁なポーリングのための必要性に起因して、さ
らに増加する可能性がある。このような処理負荷の問題に対する目下有利な実施
形態は、図19に示されているようなネットワークノード管理のための管理プラ
ットフォームにおける階層の保守である。
【0285】 図19の管理階層システム630において、管理システムの複数のマネージャ
のうち1つのマネージャ632が示されている。目下有利な実施形態によれば、
マネージャ632のマネージャは、図6によるネットワーク管理プラットフォー
ム172である。複数のマネージャのうちマネージャ632は、2つまたはそれ
以上のノードマネージャ634を管理する。1つの有利な実施形態によればノー
ドマネージャ634は、ゲートウェイ管理プラットフォーム162、ルータ管理
プラットフォーム164、またはワイヤレスアクセスネットワーク管理プラット
フォーム166である。そして各ノードマネージャ634自体は、2つまたはそ
れ以上のネットワークノード636を管理する。ネットワークノード636は、
ワイヤレスネットワークにおける基地局、アクセスルータ、ワイヤレスルータお
よびコンセントレータ(WRC)、ゲートウェイならびにゲートキーパを有して
いる。
【0286】 有利な実施形態によれば交換回路網ゲートウェイノードは、簡易ネットワーク
マネージメントプロトコル(SNMP)とファイル転送プロトコル(FTP)を
使用してネットワーク階層システムから管理される。択一的な実施形態によれば
、交換回路網ゲートウェイノードはそれ自身の内部管理システムを有しており、
これは以降は共通のオペレーションセンタローカルエリアネットワーク(LAN
)に統合される。この択一的な実施形態によれば、共通のオペレーションセンタ
LANはさらに、他のネットワークノードタイプのためのネットワーク管理シス
テム630を有している。
【0287】 目下有利な実施形態によればアクセスルータノードは、簡易ネットワークマネ
ージメントプロトコル(SNMP)およびファイル転送プロトコル(FTP)を
使ったネットワーク階層システム630から管理される。
【0288】 図20を参照すると1つの目下有利な実施形態によれば、基地局ネットワーク
ノードと宅内無線ユニット(CPRU)ネットワークノードは、カスタマイズさ
れた汎用ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640から管理され、これは
図6を参照しながらすでに説明したように、ワイヤレスアクセスネットワーク管
理プラットフォーム166としても知られている。ワイヤレスアクセス管理プラ
ットフォーム640は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークまたは
サブネットワーク646を介して、ワイヤレスアクセスネットワークにおける個
々の基地局642とCPRU644を管理する。目下有利な実施形態によれば、
ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640はユニキャスト641すなわち
ポイント・ツー・ポイントとマルチキャスト643すなわちポイント・ツー・マ
ルチポイントを使用し、個々のワイヤレスアクセスネットワークにおける基地局
642とCPRU644を管理するためのIPサービスを行う。
【0289】 1つの有利な実施形態によれば、簡易ネットワークマネージメントプロトコル
(SNMP)は、種々の基地局642におけるネットワーク管理のために用いら
れ、SNMPは、ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640と個々の基地
局642およびCPRU644との間におけるファイル伝送のために、マルチキ
ャストファイル転送プロトコル(MFTP)を使用する。
【0290】 基地局とCPRUの管理のためのSNMP/MFTPプロトコル層の下位は、
伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(IP)であるTC
P/IPコネクションであり、これは保証されたつまり信頼性のある伝送チャネ
ルを要求する管理データを転送するためのものである。さらに基地局およびCP
RUの管理のためのSNMP/MFTPの下位には、ユーザデータグラムプロト
コル(UDP)/インターネットプロトコル(IP)であるUDP/IPコネク
ションがあり、これは信頼性のないチャネルすなわち非保証チャネルを介して伝
送してもよい管理データを転送するためのものである。
【0291】 図21Aに示されている基地局管理アーキテクチャ650の1つの有利な実施
形態は、ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640のためのプロトコルス
タック652、第1フィルアクセスルータのためのプロトコルスタック652、
第2ファイルアクセスルータのためのプロトコルスタック656、ならびに基地
局またはベーストランシーバステーションのためのプロトコルスタック658を
有している。
【0292】 ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640は、個々の基地局を管理する
ために簡易ネットワークマネージメントプロトコル(SNMP)およびマルチキ
ャストファイル転送プロトコル(MFTP)を使用し、ワイヤレスアクセス管理
プラットフォームプロトコルスタック652と基地局プロトコルスタック658
の両方は、個々のSNMP層65と651ならびに個々のMFTP層654と6
55を有している。
【0293】 既述のように、管理の取り扱いのプロトコルすなわちSNMP/MFTPの下
位には、保証されたすなわち信頼性のある伝送チャネルを要求する管理データの
転送のために、伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(I
P)であるTCP/IPコネクションがおかれている。したがってワイヤレスア
クセス管理プラットフォームプロトコルスタック652と基地局プロトコルスタ
ック658の両方は、個々のTCP層656と657および個々のIP層660
と661を有している。やはりすでに述べたように管理の取り扱いのプロトコル
の下位には、信頼性のない伝送チャネルすなわち非保証伝送チャネルを介して伝
送してもよい管理データの転送のために、ユーザデータグラムプロトコル(UD
P)/インターネットプロトコル(IP)であるUDP/IPコネクションがお
かれている。したがって、ワイヤレスアクセス管理プラットフォームプロトコル
スタック652および基地局プロトコルスタック658は両方ともさらに、個々
のUDP層658および659を有している。
【0294】 1つの有利な実施形態によれば、ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム6
40は、イーサネットローカルエリアネットワークを介してアクセスルータと通
信を行う。このため、ワイヤレスアクセス管理プラットフォームプロトコルスタ
ック652および第1ルータつまりワイヤレスアクセス管理プラットフォーム6
40と通信を行うルータのプロトコルスタックは両方とも、個々のイーサネット
層668および669を有している。
【0295】 1つの有利な実施形態によれば、ネットワークのワイヤレスアクセス管理プラ
ットフォーム640を含むワイヤレスアクセスネットワークと基地局の間のリン
ク層転送プロトコルとして、フレームリレーが用いられる。したがって基地局と
ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640との間の伝送チェインにおける
個々のアクセスルータにおけるプロトコルスタックすなわちプロトコルスタック
654とプロトコルスタック656は、個々のフレームリレー層662および6
63を有する。さらに基地局のプロトコルスタック658および基地局と通信す
るアクセスルータのプロトコルスタックたとえば656は、個々のフレームリレ
ー層687および657を各々有している。
【0296】 ネットワークのワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640を含むワイヤ
レスアクセスネットワークと基地局の間の通信は、インターネットプロトコル(
IP)に拠って行われる。このため、ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム
640と基地局との間の伝送チェインにおけるワイヤレスアクセス管理プラット
フォームプロトコルスタック652、基地局プロトコルスタック658、ならび
にアクセスルータのアクセスルータプロトコルスタック654および656は、
個々のIP層660,661,670,671を有している。
【0297】 図21Bに示されているように宅内無線ユニット(CPRU)の目下有利な実
施形態は、ワイヤレスアクセス管理プラットフォーム640のためのプロトコル
スタック652、第1アクセスルータのためのプロトコルスタック654、第2
アクセスルータのためのプロトコルスタック656、基地局のためのプロトコル
スタック682、ならびにCPRUのためのプロトコルスタック684を有して
いる。
【0298】 1つの目下有利な実施形態によれば、基地局とCPRUは物理無線インタフェ
ースを介して通信を行い、したがって基地局プロトコルスタック682とCPR
Uプロトコルスタック684は、それらの間における無線インタフェースすなわ
ちワイヤレスインタフェースまたは空中を介したインタフェースを管理するため
に、個々の無線層685および686を各々有している。
【0299】 さらに基地局プロトコルスタック682およびCPRUプロトコルスタック6
84は、個々の無線リンク制御/媒体アクセス制御(RLC/MAC)層689
および688、論理リンク制御(LLC)層691および690、ならびにサブ
ネットワーク依存収束プロトコル(SNDCP)層693および692も各々有
している。
【0300】 基地局プロトコルスタック682およびCPRUプロトコルスタック684の
ための個々のRLC/MAC層689および688におけるMAC機能によって
、個々の基地局と個々のCPRUとの間のエアインタフェースのアップリンクチ
ャネルとダウンリンクチャネルの双方における信号メッセージの多重化が行われ
る。個々のRLC/MAC層689および688のRLC機能はそれに関してい
えば、個々の基地局と個々のCPRUとの間の無線依存型の保証リンクを提供す
る。基地局およびそれと通信するCRPUのRLC機能は、それらの間の無線イ
ンタフェースを介した論理リンク制御(LLC)情報フレームの転送または送信
を担う。
【0301】 基地局プロトコルスタック682とCPRUプロトコルスタック684におけ
る個々のLLC層691と690により、個々の基地局と個々のCPRUとの間
の通信のための信頼性のある無線非依存型の論理リンクが提供される。基地局プ
ロトコルスタック682およびCPRUプロトコルスタック684における個々
のサブネットワーク依存収束プロトコル(SNDCP)層693および692は
、下位のネットワークおよび伝送プロトコルへのネットワークレベルすなわちイ
ンターネットプロトコル(IP)シグナリングメッセージのマッピングをサポー
トする。
【0302】 CPRUプロトコルスタック684における簡易ネットワークマネージメント
プロトコル(SNMP)層734、マルチキャストファイル転送プロトコル(M
FTP)層732、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)層733、伝送制
御プロトコル(TCP)層731およびインターネットプロトコル(IP)層7
30は、図21Aの基地局プロトコルスタック658における個々のSNMP層
651、個々のMFTP層655、個々のUDP層659、個々のTCP層65
7、ならびに個々のIP層661と等価であるが、ただしSNMP層734、M
FTP層732、UDP層733、TCP層731およびIP層730は、基地
局プロトコルスタックではなく宅内無線ユニット(CPRU)プロトコルを有し
ている。
【0303】 基地局プロトコルスタック682のフレームリレー層656は、図21Aの基
地局プロトコルスタック658におけるフレームリレー層656と等価である。
さらにワイヤレスアクセスマネージメントプロトコルスタック652は、図21
Aにけるワイヤレスアクセスマネージメントプロトコルスタック652と等価で
あり、第1ルータプロトコルスタック654は、図21Aにおける第1ルータプ
ロトコルスタック654と等価であり、第2ルータプロトコルスタック656は
、図21Aにおける第2ルータプロトコルスタック656と等価である。
【0304】 図22に示されているようなエンド・ツー・エンドパケットベアラ、ボイスお
よびデータの伝送に必要とされるネットワークコンポーネントまたはエレメント
またはノードの目下有利な実施形態は、フレームリレーネットワーク755およ
び1つまたは複数のサブネットワークA 751から成る。
【0305】 1つの有利な実施形態の場合、エンド・ツー・エンド・ベアラ伝送のためのネ
ットワークコンポーネント750は、ネットワークが1つまたは複数の宅内無線
ユニット(CPRU)753を有しているならば、1つまたは複数のサブネット
ワークB 752も有する。1つの目下有利な実施形態の場合、サブネットワー
クB 752はローカルエリアネットワーク(LAN)である。1つの目下有利
な実施形態の場合、サブネットワークB 752はイーサネットプロトコル伝送
をサポートする。
【0306】 フレームリレーネットワーク755は1つまたは複数のアクセスルータ754
を有しており、これによって1つまたは複数のデータネットワークたとえばイン
ターネットゲートウェイ756へのコネクティビティが提供され、したがってイ
ンターネットを含む1つまたは複数のデータネットワーク757へのコネクティ
ビティが提供される。アクセスルータ754は、1つまたは複数のアクセスルー
タあるいは他のルータたとえば758へのコネクティビティも提供する。ルータ
758は1つまたは複数の交換回路網のために、1つまたは複数のボイスゲート
ウェイたとえばH.323ゲートウェイあるいはボイスゲートウェイたとえばH
.323ゲートウェイ/ゲートキーパのコンビネーション759に対するネット
ワークコネクションまたはコネクティビティを提供する。
【0307】 サブネットワークA 751は、アクセスルータ754を1つまたは複数の基
地局760と接続する。そして各基地局760自体は、無線インタフェースを介
した1つまたは複数のワイヤレスモデム(WM)761および/または1つまた
は複数の宅内無線ユニット(CPRU)753に対するコネクティビティを提供
する。各ワイヤレスモデム(WM)761は計算装置762と接続されており、
たとえば(限定するわけではないが)パーソナルコンピュータ(PC)、スマー
トターミナル、パームパイロットまたはワークステーションと接続されている。
目下有利な1つの実施形態によれば、WM761および個々の計算装置762は
端末を有する。
【0308】 CPRU753がワイヤレスアクセスネットワーク内に含まれているならば、
サブネットワークB 752は1つまたは複数の計算装置763(限定するわけ
ではないが)たとえばパーソナルコンピュータ(PC)、スマートターミナルま
たはワークステーションと接続された個々のCPRU753を有している。
【0309】 アクセスルータ754は、個々のWM761に割り当てられたIPアドレスに
基づき、サブネットワークA 751における個々のWM761を介して計算装
置762へ、ベアラトラフィックのダイレクトなルーティングを実行する。
【0310】 アクセスルータ754内のアドレス解決プロトコル(ARP)テーブルによっ
て、個々のWM761またはCPRU753のIPアドレスと、アクセスルータ
754と基地局760との間のベアラトラフィック伝送のために使用されるフレ
ームリレー仮想回路(VC)との間の対応づけが提供される。また、個々の仮想
回路(VC)は、アクセスルータ754と各サブネットワークA 751の宛先
すなわち各WM761および各CPRU753との間でも確立される。
【0311】 無線インタフェースを介して、すなわち基地局760とWM761またはCP
RU753との間で、ベアラトラフィック、ボイスおよびデータがカプセル化さ
れ、基地局760とWM761またはCPRU753との間の論理リンク制御(
LLC)リンクを介して通り抜ける。また、基地局ブリッジテーブルにより、ア
クセスルータ754と個々の基地局760との間のベアラトラフィック伝送のた
めの個々の仮想回路(VC)と、基地局とWM761またはCPRU753との
間の無線インタフェースを介したメッセージ伝送のためにWM761またはCP
RU753に割り当てられた個々の一時論理リンクアイデンティティ(TLLI
)との対応づけを提供する。WM761はサブネットワークA 751における計
算装置762をサポートするので、WM761は個々の計算装置762に対する
ダイレクトアドレッシングリンクを提供する。
【0312】 サブネットワークB 763における計算装置763のためにアクセスルータ
754は、個々のCPRU763に割り当てられたIPアドレスに基づき、個々
のCPRU753へのベアラトラフィックのルーティングを指示する。以後、C
PRU753は、個々のサブネットワークB 752における個々の計算装置7
63に対するベアラデータのルーティングを担う。また、CPRU763におけ
るアドレス解決プロトコル(ARP)により、個々のCPRU763のIPアド
レスと、CPRU753と個々の計算装置763との間の伝送に使われるイーサ
ネットアドレスとの対応づけが提供される。
【0313】 図23に示されているような端末認証および加入者管理のためのエンド・ツー
・エンド・シグナリング伝送に必要とされるネットワークコンポーネントまたは
エレメントまたはノード775の目下有利な実施形態は、フレームリレーネット
ワーク780および1つまたは複数のサブネットワークA 785から成る。フ
レームリレーネットワーク755は、1つまたは複数のアクセスルータ776か
ら成る。各アクセスルータ776により、1つまたは複数の他のアクセスルータ
あるいはルータ777へのコネクティビティが提供される。ルータ777自体は
、オペレーションサポートシステム(OSS)の加入者管理プラットフォーム(
SMP)と接続されている。サブネットワークA 785は、アクセスルータ7
76および1つまたは複数の基地局779を有している。
【0314】 アクセスルータ776は基地局のIPアドレスに基づき、基地局779への端
末認証および加入者管理シグナリングのダイレクトなルーティングを実行する。
アクセスルータ776内におけるアドレス解決プロトコル(ARP)により、基
地局779のIPアドレスと、アクセスルータ776と個々の基地局779との
間の伝送に用いられるフレームリレー仮想回路(VC)との対応づけが提供され
る。各基地局779は、端末認証および加入者管理シグナリングのための単一仮
想回路(VC)を要求する。有利な実施形態の場合、端末認証および加入者管理
シグナリングのための基地局779に割り当てられた単一仮想回路(VC)は、
ネットワーク管理システムトラフィックのために使用できる。
【0315】 図24に示されているように、ノードおよび課金管理のためのエンド・ツー・
エンド・ネットワーク管理の伝送に必要とされるネットワークコンポーネント8
00の有利な実施形態は、フレームリレーネットワーク810および1つまたは
複数のサブネットワーク805から成る。フレームリレーネットワーク810は
、1つまたは複数のアクセスルータから成る。各アクセスルータ801は1つま
たは複数の他のアクセスルータまたはルータ802と接続されている。第1ルー
タ802は、外部のネットワーク803に対するコネクティビティを提供する。
第2ルータ802は、ワイヤレスアクセスネットワークにおける加入者管理プラ
ットフォーム(SMP)182およびネットワークノード管理プラットフォーム
172に対するコネクティビティを提供する。目下有利な実施形態によれば、S
MP182とネットワークノード管理プラットフォーム172は、オペレーショ
ンローカルアリアネットワーク(LAN)809におかれている。
【0316】 サブネットワーク805はアクセスルータ801、1つまたは複数の基地局8
07を有しており、さらに1つの実施形態では1つまたは複数の宅内無線ユニッ
ト(CPRU)808を有している。
【0317】 アクセスルータ801は、個々の基地局またはCPRUのIPアドレスに基づ
き、基地局807またはCPRU808への課金およびノード管理メッセージの
ダイレクトなルーティングを実行する。また、アクセスルータ801内のアドレ
ス解決プロトコル(ARP)テーブルにより、基地局807またはCPRU80
8のIPアドレスと、アクセスルータ801と個々の基地局807またはCPR
U808との間の課金およびノード管理シグナリングメッセージ伝送のために使
用されるフレームリレー仮想回路(VC)との間の対応づけが提供される。各基
地局807は、課金およびノード管理メッセージのための単一仮想回路(VC)
を要求する。1つの目下有利な実施形態の場合、基地局807に割り当てられた
単一のVCは、端末認証および加入者管理シグナリングのためにも使用できる。
各CPRU808も、課金およびノード管理メッセージのための単一仮想回路(
VC)を要求する。
【0318】 これまで複数の実施形態を開示してきたが、本発明の範囲から逸脱することな
く多数の変形実施形態が可能である。そのような変形実施形態は明細書、図面な
らびに請求の範囲の記載から明らかである。したがって本発明は、請求の範囲に
よってのみ制約されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワイヤレスアクセスネットワークのサービスを説明するブロック図である。
【図2】 有利な実施例のワイヤレスアクセスネットワーク全体を示すブロック図である
【図2A】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるCPRUの有利な実施例の概略図で
ある。
【図3】 H.323ゲートキーパとH.323エンドポイントとの間で実行される伝送
インタフェースおよびプロシージャを説明するブロック図である。
【図4】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるIPボイスプロシー
ジャを説明するブロック図である。
【図5】 択一的な実施例のワイヤレスアクセスネットワークの概略図である。
【図6】 ワイヤレスアクセスネットワークの集中化された管理オペレーションを説明す
る概略図である。
【図7】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる加入者管理プラット
フォームプロシージャを説明するブロック図である。
【図8】 ワイヤレスアクセスネットワークにおける加入者認証ネットワークエレメント
を説明するブロック図である。
【図9】 ワイヤレスアクセスネットワークにおける通信プロトコル平面を説明する略図
である。
【図10】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるパケットデータシグ
ナリング平面プロシージャを説明するブロック図である。
【図11】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされるボイスシグナリング
平面プロシージャを説明するブロック図である。
【図12】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるパケットデータシグナリング平面に
対するプロトコルスタックを説明するブロック図である。
【図13】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる端末マネージメント
プロトコルプロシージャを説明するブロック図である。
【図14】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるパケットデータベアラ平面に対する
プロトコルスタックを説明するブロック図である。
【図15】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるボイスシグナリング平面に対するプ
ロトコルスタックを説明するブロック図である。
【図16】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるボイスベアラ平面に対するプロトコ
ルスタックを説明するブロック図である。
【図17】 ワイヤレスアクセスネットワークによってサポートされる論理リンク制御プロ
シージャを説明するブロック図である。
【図18】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるネットワークノードの管理に対する
プロトコルスタックを説明するブロック図である。
【図19】 ワイヤレスアクセスネットワークの管理システム内の管理プラットフォームの
階層を説明するブロック図である。。
【図20】 ワイヤレスアクセスネットワークの汎用目的ワイヤレスアクセス管理プラット
フォームによって基地局およびカスタマー・宅内無線ユニット(CPRU)の管
理を説明するブロック図である。
【図21A】 基地局マネージメントプロトコル平面に対するプロトコルスタックを説明する
ブロック図である。
【図21B】 カスタマー宅内無線ユニットマネージメントプロトコル平面に対するプロトコ
ルスタックを説明するブロック図である。
【図22】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるエンド・ツゥー・エンドパケットベ
アラ伝送に対するネットワークコンポーネントスタラクチャを説明する略図であ
る。
【図23】 ワイヤレスアクセスネットワークにおける認証および加入者管理に対するエン
ド・ツゥー・エンドシグナリング伝送に対するネットワークコンポーネントスタ
ラクチャを説明する略図である。
【図24】 ワイヤレスアクセスネットワークにおけるノードおよび課金管理に対するエン
ド・ツゥー・エンドネットワーク管理シグナリング伝送に対するネットワークコ
ンポーネントスタラクチャを説明する略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04B 7/26 109M (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ナラヤン ピー メノン アメリカ合衆国 コロラド コロラド ス プリングス ベイ スプリングス レーン 5910 (72)発明者 イゼット エム ビルギック アメリカ合衆国 コロラド コロラド ス プリングス ゴールドクレスト コート 6841 (72)発明者 スティーヴン ディー レッドシャム アメリカ合衆国 コロラド コロラド ス プリングス パルピット ロック サーク ル サウス 975 Fターム(参考) 5K030 GA15 HA01 HA08 HB01 HB21 HC01 HD03 HD06 HD09 JA08 JL01 JT01 JT03 JT09 LB15 5K033 AA08 BA14 BA15 CB02 CB09 DA06 DA19 DB09 DB18 5K067 AA21 BB02 BB21 CC08 DD51 EE02 EE10 EE16 HH11 5K101 LL12 SS08 【要約の続き】 レスアクセスネットワークは、個々のネットワーク加入 者機器を介した1つまたは複数のネットワーク加入者へ の交換回路網伝送とパケットデータ伝送の両方をサポー トする。ワイヤレスアクセスネットワークは、インター ネット(これに限定はされない)を含む公衆データ網か らネットワーク加入者へのパケットデータメッセージ伝 送のためのプロトコルを有している。さらにワイヤレス アクセスネットワークは、交換回路網からネットワーク 加入者へのボイスメッセージ伝送のためのプロトコルも 有している。

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤレスアクセスをサポートする通信システムにおいて、 計算装置と、該計算装置と接続されたワイヤレスモデムと、基地局とが設けら
    れており、前記の基地局とワイヤレスモデムはエアインタフェースを介して通信
    を行い、該エアインタフェースは広域ワイヤレスプロトコルをサポートし、 アクセスルータが設けられており、該アクセスルータと前記基地局は第1のイ
    ンタフェースを介して通信を来ない、 ゲートウェイが設けられており、該ゲートウェイと前記アクセスルータは第2
    のインタフェースを介して通信を行い、該ゲートウェイはさらに第3のインタフ
    ェースを介してデータネットワークと通信を行い、 H.323ゲートウェイが設けられており、該H.323ゲートウェイと前記
    アクセスルータは第4のインタフェースを介して通信を行い、該H.323ゲー
    トウェイはさらに第5のインタフェースを介して交換回路網と通信を行うことを
    特徴とする、 ワイヤレスアクセスをサポートする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記計算装置はパーソナルコンピュータを有しており、該計
    算装置とワイヤレスモデムは端末を有している、請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 2つ以上の基地局が設けられており、前記端末は可搬端末で
    あり、該可搬端末は最初に第1の基地局と、次に第2の基地局と通信可能である
    、請求項2記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記パーソナルコンピュータ内にワイヤレスモデムが設置さ
    れており、該ワイヤレスモデムと前記パーソナルコンピュータは可搬端末を有し
    ている、請求項2記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記端末には、通信システム内での通信のため第1のインタ
    ーネットプロトコル(IP)アドレスが割り当てられており、前記基地局には、
    通信システム内での通信のため第2のインターネットプロトコル(IP)アドレ
    スが割り当てられている、請求項2記載の通信システム。
  6. 【請求項6】 前記ゲートウェイは、データネットワークからアクセスルー
    タへパケットデータメッセージを伝送し、該アクセスルータはパケットデータメ
    ッセージを基地局へ伝送し、該基地局はパケットデータメッセージを端末へ伝送
    する、請求項2記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第3のインタフェースはワイヤレスインタフェースであ
    り、前記第5のインタフェースは有線インタフェースである、請求項1記載の通
    信システム。
  8. 【請求項8】 前記計算装置と接続された電話機が設けられており、該電話
    機と前記の計算装置およびワイヤレスモデムはH.323端末を有する、請求項
    1記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 前記H.323ゲートウェイは、前記の交換回路網からアク
    セスルータへボイスメッセージを伝送し、該アクセスルータはボイスメッセージ
    を基地局へ伝送し、該基地局はボイスメッセージをH.323端末へ伝送する、
    請求項8記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 前記データネットワークはインターネットである、請求項
    1記載の通信システム。
  11. 【請求項11】 前記交換回路網は公衆電話回線網である、請求項1記載の
    通信システム。
  12. 【請求項12】 ワイヤレスアクセスをサポートする通信システムにおいて
    、 パケットデータを受信する計算装置と、エアインタフェースを介してパケット
    伝送を受け取る無線ユニットが設けられており、該無線ユニットは前記計算装置
    と接続されており、 パケットデータネットワークと通信を行うワイヤレスアクセスネットワークが
    設けられており、該ワイヤレスアクセスネットワークは交換回路網と通信を行い
    、該ワイヤレスアクセスネットワークはワイヤレスインタフェースを介して前記
    無線ユニットと通信を行い、前記ワイヤレスインタフェースは広域ワイヤレスプ
    ロトコルをサポートすることを特徴とする、 ワイヤレスアクセスをサポートする通信ネットワーク。
  13. 【請求項13】 ボイスメッセージを受け取るボイスアクセス装置が設けら
    れており、該ボイスアクセス装置は前記計算装置と接続されており、前記の計算
    装置とボイスアクセス装置と無線ユニットはH.323端末を有する、請求項1
    2記載の通信ネットワーク。
  14. 【請求項14】 前記無線ユニットはワイヤレスモデムを有しており、該ワ
    イヤレスモデムと前記計算装置は可搬端末を有する、請求項13記載の通信ネッ
    トワーク。
  15. 【請求項15】 前記計算装置はパーソナルコンピュータであり、前記ボイ
    スアクセス装置は電話機である、請求項13記載の通信ネットワーク。
  16. 【請求項16】 ボイスメッセージを受け取るボイスアクセス装置を有して
    おり、該ボイスアクセス装置は前記無線ユニットと接続されており、前記のボイ
    スアクセス装置と無線ユニットはH.323端末を有する、請求項12記載の通
    信ネットワーク。
  17. 【請求項17】 前記無線ユニットは宅内無線ユニット(CPRU)であり
    、前記の計算装置とCPRUは端末を有する、請求項16記載の通信ネットワー
    ク。
  18. 【請求項18】 前記計算装置はパーソナルコンピュータであり、前記ボイ
    スアクセス装置は電話機である、請求項16記載の通信ネットワーク。
  19. 【請求項19】 H.323ゲートウェイが設けられており、該H.323
    ゲートウェイは、第1のインタフェースを介してワイヤレスアクセスネットワー
    クとの通信を行い、かつ第2のインタフェースを介して前記交換回路網と通信を
    行い、該H.323ゲートウェイは、前記第2のインタフェースにおいて前記交
    換回路網から交換回路網プロトコルメッセージを受け取り、H.323ゲートウ
    ェイは該交換回路網プロトコルメッセージをインターネットプロトコルメッセー
    ジに変換し、H.323ゲートウェイは該インターネットプロトコルメッセージ
    を第1のインタフェースを介して前記ワイヤレスアクセスネットワークへ伝送す
    る、請求項12記載の通信ネットワーク。
  20. 【請求項20】 前記データネットワークはインターネットである、請求項
    12記載の通信ネットワーク。
  21. 【請求項21】 前記交換回路網は公衆電話回線網である、請求項12記載
    の通信システム。
  22. 【請求項22】 交換回路網メッセージ伝送とパケットデータメッセージ伝
    送の両方をサポートするワイヤレスアクセスネットワークにおいて、 1つまたは複数の加入者が該ワイヤレスネットワークのサービスに申し込みを
    行い、該ワイヤレスアクセスネットワークは広域ワイヤレスプロトコルをサポー
    トし、 データネットワークから加入者端末へパケットデータメッセージを伝送するた
    めのプロトコルと、 交換回路網から加入者H.323端末へボイスメッセージを伝送するためのプ
    ロトコルと、 交換回路網から加入者端末へファックスを伝送するためのプロトコルと、 前記ワイヤレスアクセスネットワークのセキュリティを管理するためのプロト
    コルと、 前記ワイヤレスアクセスネットワークにおける1つまたは複数のネットワーク
    エレメントを管理するためのプロトコルと、 加入者情報を管理するためのプロトコルと、 該ワイヤレスアクセスネットワークにおける1つまたは複数の加入者の課金を
    管理するためのプロトコルとが設けられていることを特徴とする、 ワイヤレスアクセスネットワーク。
  23. 【請求項23】 パケットデータメッセージを伝送するための前記プロトコ
    ルは、ポイント・ツー・ポイント伝送の能力をもつ、請求項22記載のワイヤレ
    スアクセスネットワーク。
  24. 【請求項24】 前記ポイント・ツー・ポイント伝送の能力は受領確認伝送
    メカニズムを有する、請求項23記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  25. 【請求項25】 パケットデータメッセージ伝送のための前記プロトコルは
    、ポイント・ツー・マルチポイント伝送の能力を有する、請求項22記載のワイ
    ヤレスアクセスネットワーク。
  26. 【請求項26】 パケットデータメッセージ伝送のための前記プロトコルは
    インターネットプロトコルを有する、請求項22記載のワイヤレスアクセスネッ
    トワーク。
  27. 【請求項27】 ボイスメッセージ伝送のための前記プロトコルは、インタ
    ーネットプロトコルにオーバレイされたH.323プロトコルを有する、請求項
    22記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  28. 【請求項28】 ファックス伝送のための前記プロトコルはインターネット
    プロトコルを有する、請求項22記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  29. 【請求項29】 セキュリティを管理するための前記プロトコルは端末権限
    付与機能をもつ、請求項22記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  30. 【請求項30】 セキュリティを管理するための前記プロトコルはユーザア
    イデンティティ機密保持機能をもち、該ユーザアイデンティティ機密保持機能は
    、ワイヤレスアクセスネットワークにおける加入者のロケーションの追跡を防止
    するプロシージャを有する、請求項29記載のワイヤレスアクセスネットワーク
  31. 【請求項31】 エアインタフェースが設けられており、セキュリティを管
    理するための前記プロトコルはユーザ情報機密保持機能を有しており、該ユーザ
    情報機密保持機能は、ワイヤレスアクセスネットワークにおける前記エアインタ
    フェースを介して伝送されるボイスメッセージ伝送とパケットデータメッセージ
    伝送の機密を保持するためのプロシージャを有する、請求項29記載のワイヤレ
    スアクセスネットワーク。
  32. 【請求項32】 ワイヤレスアクセスネットワークにおける1つまたは複数
    のネットワークエレメントを管理するための前記プロトコルは、構成管理機能と
    障害管理機能を有する、請求項22記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  33. 【請求項33】 前記1つまたは複数のネットワークエレメントのうち1つ
    のネットワークは基地局である、請求項32記載のワイヤレスアクセスネットワ
    ーク。
  34. 【請求項34】 加入者情報を管理するためのプロトコルは、ワイヤレスア
    クセスネットワークにおける各加入者のための加入者プロファイルを管理するた
    めの機能を有しており、ここで加入者プロファイルは各加入者に割り当てられた
    サービスレベルの品質を有する、請求項22記載のワイヤレスアクセスネットワ
    ーク。
  35. 【請求項35】 ワイヤレスアクセスネットワークにおける1つまたは複数
    の加入者の課金を管理するための前記プロトコルは、ワイヤレスアクセスについ
    て加入者に請求するためのメカニズムと、ワイヤレスアクセスネットワークを介
    した加入者へのおよび加入者からのパケットデータメッセージ伝送について加入
    者に請求するメカニズムと、ワイヤレスアクセスネットワークを介した加入者へ
    のおよび加入者からのボイスメッセージ伝送について加入者に請求するためのメ
    カニズムを有する、請求項22記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  36. 【請求項36】 ワイヤレスアクセスネットワークにおいて、 広域ワイヤレスプロトコルをサポートし、ワイヤレスモデムを有しており、該
    ワイヤレスモデムはワイヤレスモデムプロトコルスタックを有しており、 該ワイヤレスモデムプロトコルスタックは、基地局との通信のための無線物理
    層と、基地局との通信のための無線リンク制御層と、基地局との通信のための媒
    体アクセス制御層と、基地局との通信のための論理リンク制御層と、基地局との
    通信のためのサブネットワーク依存収束プロトコル層を有することを特徴とする
    、 ワイヤレスアクセスネットワーク。
  37. 【請求項37】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)プ
    ロトコルおよび移動無線汎用システム(GSM)プロトコルのうちの1つまたは
    複数のプロトコルを有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク
  38. 【請求項38】 ワイヤレスモデムプロトコルにおける前記無線物理層は、
    移動通信用グローバスシステム(GSM)/GSMエボリューション用エンハン
    ストデータレート(EDGE)無線インタフェースを介した伝送のためのプロシ
    ージャを有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  39. 【請求項39】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、ディジタルAMPS(DMAPS)無線インタフェースを介した伝送の
    ためのプロシージャを有する、請求項36記載のワイヤレスネットワーク。
  40. 【請求項40】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、IS−95無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャを有
    する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  41. 【請求項41】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、DECT無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャを有す
    る、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  42. 【請求項42】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、WB−CDMA無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャ
    を有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  43. 【請求項43】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、WB−TDMA無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャ
    を有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  44. 【請求項44】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線物
    理層は、IS−661無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャを
    有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  45. 【請求項45】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける物理層は、
    PCS無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャを有する、請求項
    36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  46. 【請求項46】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける無線物理想
    は、PACS無線インタフェースを介した伝送のためのプロシージャを有する、
    請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  47. 【請求項47】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける前記無線リ
    ンク制御層は、ワイヤレスモデムと基地局との間の無線インタフェースを介して
    1つまたは複数の論理リンク制御(LLC)情報フレームを伝送するための機能
    を有する、請求項36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  48. 【請求項48】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける媒体アクセ
    ス制御層は、ワイヤレスモデムと基地局との間の無線インタフェースにおけるア
    ップリンクチャネル上で、2つまたはそれ以上の論理リンク制御(LLC)フレ
    ーム情報を多重化するための機能を有する、請求項36記載のワイヤレスアクセ
    スネットワーク。
  49. 【請求項49】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおける論理リンク
    制御層は、ワイヤレスモデムから基地局へ1つまたはそれ以上の論理リンク制御
    (LLC)情報フレームを生成し送信する機能を有する、請求項36記載のワイ
    ヤレスアクセスネットワーク。
  50. 【請求項50】 ワイヤレスモデムプロトコルスタックにおけるサブネット
    ワーク依存収束プロトコル層は、インターネットプロトコルメッセージを1つま
    たは複数の論理リンク制御フレームにマッピングするための機能、ワイヤレスモ
    デムにより無線インタフェースを介して基地局へ伝送するための機能、ワイヤレ
    スモデムが基地局から受信した1つまたは複数の論理リンク制御フレームをイン
    ターネットプロトコルメッセージにマッピングするための機能を有する、請求項
    36記載のワイヤレスアクセスネットワーク。
  51. 【請求項51】 基地局とアクセスルータが設けられており、前記基地局は
    基地局プロトコルスタックを有しており、該基地局プロトコルスタックは、前記
    アクセスルータとの通信のためフレームリレー層を有する、請求項36記載のワ
    イヤレスアクセスネットワーク。
  52. 【請求項52】 前記基地局プロトコルスタックにおけるフレームリレー層
    は、前記アクセスルータから送信されたメッセージの仮想交換回路網アドレスを
    一時論理リンク識別アドレスにマッピングし、該メッセージを前記ワイヤレスモ
    デムへ伝送するための機能を有する、請求項51記載のワイヤレスアクセスネッ
    トワーク
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