JP2002522038A - 植物材料におけるキサントフィルの変換方法 - Google Patents

植物材料におけるキサントフィルの変換方法

Info

Publication number
JP2002522038A
JP2002522038A JP2000563150A JP2000563150A JP2002522038A JP 2002522038 A JP2002522038 A JP 2002522038A JP 2000563150 A JP2000563150 A JP 2000563150A JP 2000563150 A JP2000563150 A JP 2000563150A JP 2002522038 A JP2002522038 A JP 2002522038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant material
xanthophyll
free
improved plant
feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000563150A
Other languages
English (en)
Inventor
ベネディクト、サス
クリフォード、アダムズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kemin Industries Inc
Original Assignee
Kemin Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kemin Industries Inc filed Critical Kemin Industries Inc
Priority claimed from PCT/US1998/016393 external-priority patent/WO2000007458A1/en
Publication of JP2002522038A publication Critical patent/JP2002522038A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C403/00Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone
    • C07C403/24Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by six-membered non-aromatic rings, e.g. beta-carotene
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/179Colouring agents, e.g. pigmenting or dyeing agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K50/00Feeding-stuffs specially adapted for particular animals
    • A23K50/70Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds
    • A23K50/75Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds for poultry
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/09Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis
    • C07C29/095Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of esters of organic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/128Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by alcoholysis
    • C07C29/1285Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by alcoholysis of esters of organic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は植物の生物学的材料において非遊離型キサントフィルを遊離キサントフィルに変換するin situプロセスに関する。該方法はさらに詳しくは、植物材料におけるアシルキサントフィルをエステル変換することによりキサントフィルを遊離させる方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は植物の生物学的材料において非遊離型キサントフィルを遊離キサント
フィルに変換するin situプロセスに関する。該方法はさらに詳しくは、植物材
料におけるアシルキサントフィルをエステル変換することによりキサントフィル
を遊離させる方法に関する。
【0002】 発明の背景 カロテノイドは植物および果実に含まれる赤黄色色素群である。カロテノイド
にはカロテンおよびキサントフィルと呼ばれるヒドロキシル化カロテノイドが含
まれる。キサントフィルにはルテイン、ゼアキサンチン、カプソルビン、カプサ
ンチン、アスタキサンチン、およびカンタキサンチンが含まれる。
【0003】 飼料産業および食品産業ならびに医薬産業全般においてキサントフィルに強い
関心が寄せられている。養鶏業ではキサントフィルの添加によって卵黄の色が強
まるという利益を受けている。製薬会社ではキサントフィルがある腫瘍治療にお
いて、および酸化防止剤として有用であることが分かってきた。食品産業では消
費者が天然に存在する食品着色剤を求めていることが分かってきた。アナットー
、サフランおよびパプリカは食品の着色用に従来から使用されてきた少数の天然
カロテノイドである。演出的な赤黄色天然色およびブロッコリー、緑莢インゲン
およびグリーンピース、ならびに芽キャベツ、キャベツ、ケール、ホウレンソウ
、キーウィおよびハネージューのような緑色野菜および果実などの食用植物にお
いて天然に存在するキサントフィルは飼料用色素形成添加剤をはじめとする数多
くの使用がなされてきた。ある野菜においてキサントフィルは遊離非エステル化
型で存在している。しかしながら、緑色野菜にある大量のクロロフィルがキサン
トフィルの濃縮または抽出を困難にしている。数多くのキサントフィルはまたマ
ンゴー、モモ、スモモ、カボチャおよびオレンジなどの黄色果実および野菜にお
いても存在している。これらはより少量のクロロフィルしか含んでおらず、多く
の場合、キサントフィルはミリスチン酸、ラウリン酸およびパルミチン酸のよう
な脂肪酸とエステル化した形で存在している。残念ながら、飼料添加剤において
代謝されるようにキサントフィルエステルは遊離キサントフィルへの変換を受け
なければならない。その後に遊離キサントフィルが体で代謝され得る。
【0004】 様々な植物材料がキサントフィルを含有している;所望のキサントフィルのた
めに使用する材料の選択がなされる。例えば、ルテインキサントフィルの抽出用
にマリーゴールドの花、タゲテス・エレクタ(Tagetes erecta)の花弁を使用する
ことは十分に知られている。マリーゴールドは容易に栽培され、飼鳥類用の色素
源として使用されてきた。ルテインはマリーゴールドの花において、長鎖脂肪酸
エステル中のパルミチン酸およびミリスチン酸とジアシル化し、有色体中に典型
的にジエステルとして存在している。
【0005】 飼料産業では飼料へのキサントフィル、特に飼鳥類飼料に対してルテインを提
供するために異なる2つのアプローチが取られてきた。この業界では飼料添加剤
として乾燥したマリーゴールドミールを使用してきたため、ルテインはあまり有
用でないアシル化型で提供されていた。この型のキサントフィルは所望の色素を
得るためにより多くのマリーゴールドミールを消費しなければならない。また、
業界では数多くの工程を用いて、植物材料からキサントフィルを抽出し、含油樹
脂の形成に着手してきた。業界ではその後さらに進めて、ルテインに対してはそ
の工程は主として鹸化によるが、パプリカのある含油樹脂加工に対してはエステ
ル変換をはじめとする数多くの様々な工程によって含油樹脂を加工処理してアシ
ル化型のキサントフィルを遊離型へと変換させている。変換された含油樹脂では
所望のキサントフィルを得るためには動物によるより少ない消費で済む。しかし
ながら、含油樹脂の形成およびその鹸化による加工処理双方に時間が消費され、
飼料製品に労働コストが加算されている。
【0006】 鹸化は脂肪酸をアルカリで処理することによってそれを石鹸に変換することで
ある。鹸化価はエステル1グラムを鹸化するのに必要な水酸化カリウムのミリグ
ラム数である。鹸化後、業界では多くの場合、溶媒を使用して含油樹脂からルテ
インを結晶化させてきた。これによってキサントフィルはより純粋となり、ルテ
インを消費する生物には利用可能となるが、キサントフィルを飼料混合物に供給
する工程には時間と労力が加えられる。
【0007】 以下の特許のいくつかではキサントフィルなどの様々な化合物を含油樹脂から
回収する工程が示されている。米国特許第5,602,286号ではキサントフ
ィルをコーングルテンから回収する工程が記載されている。特許ではエタノール
を加え、濾過し、次いで除去して未精製のキサントフィルを生成させる抽出工程
、およびその後エタノール、KOHを使用する鹸化工程、次いで洗浄し、濾過し
た後に精製キサントフィルへと精製する工程を有している。
【0008】 3つの日本の参考文献でもまた同様の含油樹脂抽出物の使用が示されている。
日本特許第82,133,160号(1982)では、水またはアルコール混合物の
いずれかの中でKOH、NaOH、CaCOで処理し、次いでHCl、H
、HPO、HOAc、乳酸およびクエン酸などの酸で処理した赤トウガ
ラシ含油樹脂を用いた赤トウガラシ色素生成を示している。この色素溶液はMe
OH、EtOH、PrOHおよびアセトンなどの有機溶剤で取り出す。
【0009】 日本特許第82,180,663号(1982)では、含油樹脂として抽出される食
品着色剤、パプリカについて示されている。含油樹脂をKOH、NaOH、K CO、NaCOおよびナトリウムアルコラートのような塩基性アルカリ金
属化合物とともに加熱し、Ca(0H)などの1以上の水酸化物およびカーボ
ネートまたはアルカリ土類金属を加える。この沈殿を有機溶剤で抽出し、無臭の
含油樹脂色素を得た。特許第83,173,164号では、パプリカ色素はハロ
ゲンイオン、スルフェート、ビカーボネート、カーボネート、ホスフェート、お
よび脂肪族カルボキシイオンの存在下、50℃を超えない温度でパプリカ含油樹
脂をアルカリで処理することにより調製され、次いで有機溶剤で処理し、最後に
アセトンで抽出することができることが示されている。
【0010】 米国特許第5,382,714号では、実質的に純粋なルテインを生成する方
法について記載されている。本特許において開始材料はマリーゴールド花弁であ
る。花弁の鹸化工程は実施例1、5段で簡潔に記載されている。花の花弁を除草
剤および殺虫剤について調べ、次いでキサントフィルを含有する材料を水酸化カ
リウム水溶液を用いる鹸化に付した。これは食品用銘柄水酸化カリウム45%の
加熱(65〜70℃)下における連続混合によって達成される。これによってル
テインの98%の、脂肪酸を含まず、かつ黄色油状物質として存在する型への変
換が達成された。よってこの材料は飼料または食品添加剤として使用することが
できた。
【0011】 本発明はキサントフィルをエステル変換により遊離させることによってin sit
uにおいて該キサントフィルを遊離型に変換する方法を提供する。よって本発明
では含油樹脂を形成する必要がない。この含油樹脂変換では該材料を植物材料か
ら有機溶剤抽出する必要がある。多くの場合、ヘキサンを使用する。本発明はin
situにおける材料のエステル変換によりin situにおける遊離型キサントフィル
を提供し、それにより含油樹脂または材料の鹸化の必要性を排除する。本発明で
はミールをエステル変換させ、その後マリーゴールドミールからキサントフィル
を抽出することなく使用することが可能となる。
【0012】 発明の概要 植物材料におけるアシル化キサントフィルを遊離型に変換する必要があること
は明らかである。本発明の目的はその必要性を満たすことである。
【0013】 本発明のもう1つの目的は高含量の遊離ルテインを有するマリーゴールドミー
ルを提供することである。
【0014】 本発明のさらにもう1つの目的は本発明の処理を施さなかった同様のマリーゴ
ールドミールを飼料添加剤とした場合と比べ、卵に付加的な色素を提供する飼料
添加剤としてのマリーゴールドミールを提供することである。
【0015】 本発明のもう1つのさらなる目的は遊離前の原植物材料に含まれる遊離型キサ
ントフィルを実質的に高率で含有する植物材料を提供することである。
【0016】 広く、さらに本発明は天然植物材料から作製した改良植物材料を含む。この植
物材料は少なくともいくらかの非遊離型キサントフィルを含有しており、in sit
uにおいてより少量の非遊離型キサントフィルを含み、かつより多量の遊離型キ
サントフィルを含有する植物材料を含んでなり、改良植物材料のin situにおけ
る遊離型キサントフィルが天然植物材料における量より増加した植物材料である
【0017】 本発明は花および花弁をはじめとする数多くの異なる植物材料を有してなる。
特に有用な花はタゲテス・エレクタである。この種の花は所望のキサントフィル
がルテインである場合に有用である。マリーゴールドにおける大部分のキサント
フィルは天然において脂肪酸エステルのような非遊離型キサントフィルとして存
在している。本発明は非遊離キサントフィルを遊離型キサントフィルへ変換する
のに適合している。マリーゴールドの花を使用する場合、エステル変換によるこ
の変換によって非アシル化ルテインが生成される。本発明は植物材料がin situ
において天然植物材料が含む遊離型キサントフィルよりも少なくとも5%多く含
むようにそれを改良することが可能である。
【0018】 本発明のもう1つの具体的態様は、ビタミンおよび無機質とともに大豆、ラッ
カセイ、トウモロコシ、アルファルファ、小麦、大麦からなる群から選択される
炭水化物源;ならびにin situにおいて改良植物材料が作製された植物材料にお
ける天然in situ量よりも多くの遊離型キサントフィルを含有する改良植物材料
を含んでなる改良動物飼料組成物であって、該キサントフィルが該動物飼料を与
えられた動物に対してより高いバイオアベラビリティーを有する、改良動物飼料
組成物である。
【0019】 この飼料には花である改良植物材料を含めることができる。所望のキサントフ
ィルがルテインである場合、前記花はマリーゴールドである。所望のキサントフ
ィルがカプサンチンである場合、パプリカが使用できる。
【0020】 よって飼料は飼鳥類の栄養要求に対して設計され、卵および食肉のような動物
産物に着色剤として働くキサントフィルを有し得るものである。
【0021】 本発明は特にニワトリに対して有用であると思われる。あるキサントフィルも
またその他の飼料において有用であり、食肉または他の動物副産物を着色し得る
【0022】 飼鳥類用の飼料は、特に与えられたキサントフィルがルテインである場合、遊
離型キサントフィルの消費により色素形成が増大したことで遊離型キサントフィ
ルのバイオアベラビリティーを示す飼料を有してなることによって特徴づけられ
ることが好ましい。
【0023】 本発明は生成物および遊離型キサントフィルの生成方法もまた包含する。よっ
て広く本発明は少なくともいくらかの非遊離型キサントフィルを含有する天然植
物材料から以下の:天然植物材料をin situにおいて溶媒で処理し;非遊離型キ
サントフィルを遊離型キサントフィルにエステル変換し得る塩基を加え;反応物
を中和する工程により改良植物材料を作製する方法であって、生じる改良植物材
料が天然植物材料よりも多くの遊離型キサントフィルを有している、方法を包含
する。該方法では改良植物材料を乾燥させて溶媒を除去する工程を含んでもよい
【0024】 本発明の方法には花などの植物材料を使用することが含まれる。所望の生成物
がルテインである場合にはタゲテス・エレクタなどの花を使用することができる
。この方法は反応において溶媒を使用する。該溶媒は広くアルコールであってよ
く、さらに好ましいアルカノールまたはアルケノールであってもよい。アルコー
ルを使用する場合、該アルコールが1〜4個の炭素を有していることが好ましい
【0025】 アルコールはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール
などからなる群から選択される。本発明の方法では塩基を使用する。該塩基は水
酸化カリウム、ソルビン酸カリウム、NaOMe、動物肝臓リパーゼ、酵母リパ
ーゼ、NaOEt、KOMe、KOEt、NaCO、KCOなどからな
る群から選択され得る。
【0026】 該方法にはまたルイス酸を用いて反応物を中和することにより反応を停止させ
る工程が含まれる。好ましいルイス酸はリン酸である。しかしながら、該ルイス
酸はHCl、NHCl、硫酸、酢酸、AlClなどからなる群から選択され
得る。
【0027】 該方法ではキサントフィルを植物材料から取り出すための、石油エーテルまた
はヘキサンのような抽出剤または数多くの他の公知の抽出剤を必要としない。
【0028】 該方法では花、根または果実などの植物材料を有してなるが、生成物中にクロ
ロフィルが含まれないことが好ましい。
【0029】 発明の具体的説明 本発明は植物の生物学的材料において非遊離型キサントフィルを遊離キサント
フィルに変換するin situプロセスに関する。該方法はさらに詳しくは、植物材
料におけるアシルキサントフィルをエステル変換することによりキサントフィル
を遊離させる方法に関する。同時に改良植物材料はそれが作製される原植物材料
よりも多くの遊離型キサントフィルを有している。
【0030】 よって本発明は植物または野菜もしくは果実材料におけるキサントフィルをin
situにおいて遊離させる方法を提供する。ルテイン、ゼアキサンチンまたはカ
プサンチンなどの遊離型キサントフィルは植物材料におけるキサントフィルジエ
ステルから生成される。植物材料は所望のキサントフィルの比較的凝縮された量
を、通常および好ましくは脂肪酸エステルの形にある非遊離型として有している
はずである。マリーゴールドはジエステル型ルテインの優れた供給源である。ま
た現在天然において知られているウルフベリー果実(リシウム・バルバラム(Lyc
ium barbarum))はゼアキサンチンジエステルの優れた供給源であり、トウガラ
シ植物(カプシカム・アンヌウム(Capsicum annuum))はジエステルとしてカプ
サンチンの優れた供給源である。所望のキサントフィルを高濃度で有するその他
の植物および果実ならびに野菜もまた利用することが可能である。
【0031】 「非遊離型キサントフィル」とは、遊離型キサントフィルへとエステル変換さ
れ得る形態にあるキサントフィルをいう。
【0032】 「遊離型キサントフィル」とは、エステル化された型にはないキサントフィル
をいう。「バイオアベラビリティー」とは、キサントフィルがそれを消費する生
物の体に利用可能な程度をいう。
【0033】 「塩基」とは、水酸化カリウム、ソルビン酸カリウム、NaOMe、動物肝臓
リパーゼ、NaOEt、KOMe、KOEt、NaCO、KCOおよび
カルボニルのα位における動的脱プロトン化および高度共役二重結合系の原因と
ならないかかるその他の非求核性かつ強くない動的脱プロトン化物質をいい、こ
れらの化学物質はカルボニルのα位における脱プロトン化、および高度共役二重
結合系をもたらすため、例えばLDAまたはBuLiは塩基の定義から排除され
る。
【0034】 「塩基対植物材料(ミール)重量比」とは、植物材料の重量に対する反応に使
用された塩基の量をいう。この量は反応のpHおよび所望の反応時間によって求
められる。好ましいpHは11〜14の間であり、反応時間は長くはなるが低い
pHを使用することは可能である。
【0035】 「溶媒」とは、キサントフィルのエステル変換を行うことができる化学物質を
いい、該化学物質はヒドロキシル基を有することが好ましい。
【0036】 溶媒は1〜4個の炭素を有するアルコールが好ましい。さらに好ましくは、溶
媒はMeOHのようにエステル変換の反応温度を75〜85℃に維持し得る沸点
を有するように選択する。
【0037】 「植物材料」とは、キサントフィルを非遊離型キサントフィルにおいて含有す
る植物をいう。包含される植物源ではキサントフィルがエステル化された形でラ
ウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、リノレン酸およびパルミチン酸などのモ
ノ−またはジ−C12−C18長鎖脂肪酸として含有されている。マリーゴール
ドは現在天然において知られているジエステル型ルテインの優れた供給源であり
、クコ果実(リシウム・バルバラム)はゼアキサンチンジエステルの優れた供給
源であり、トウガラシ植物(カプシカム・アンヌウム)はジエステル型カプサン
チンの優れた供給源である。所望のキサントフィルを高濃度で有するその他の植
物および果実ならびに野菜を使用することができる。
【0038】 植物からカロテノイドを抽出することは当技術分野で周知である。同様に、マ
リーゴールドミールおよびある他の植物材料を飼料添加剤として動物に与え、卵
または食肉のような動物産物の色素形成をもたらし得ることは当技術分野で周知
である。マリーゴールドミールを与えて長期間ニワトリの卵を着色してきた。色
素形成用にルテインをマリーゴールドから抽出してきた。先行技術が教示し、示
唆してきたことはルテインを供給する方法が2通りあるということである。1つ
は非遊離型ルテインを含有する天然に存在する植物材料としてである。そうでな
ければ、含油樹脂を形成することによってルテインを抽出し、含油樹脂を鹸化し
、遊離型キサントフィルを含有する鹸化材料を供給する。本発明は新規かつより
優れた代替法を提供する。本発明は植物材料において増加した遊離型キサントフ
ィル量をin situにおいて供給する、含油樹脂を形成する必要のない方法である
【0039】 先行技術では植物材料からのカロテノイドの抽出に有機抽出剤を使用してきた
ことが教示されている。かかる抽出剤にはヘキサン、アセトン、石油エーテル、
メタノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ヘプタン、クロロホルムおよびテ
トラヒドロフランが挙げられる。これらの抽出剤はいわゆるジエステルを含有す
る含油樹脂となる。先行技術では次いでキサントフィルジエステルから脂肪酸を
開裂する鹸化反応の使用を教示している。鹸化には知られた数多くの方法がある
。これらによって脂肪酸の石鹸とともに遊離キサントフィルが生ずる。石鹸は水
溶液中の水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムなどのアルカリ溶液によって作
製される。たとえ鹸化工程において同様な化学物質を使用してもよいとしても、
本発明が改良植物材料を提供するのに有機抽出工程も鹸化工程も必要としないこ
とは明らかである。
【0040】 植物材料のin situにおけるキサントフィルの遊離は下記化学式:
【化1】 によって進行する。
【0041】 in situにおいて(粗製植物材料)ジアシルキサントフィルがエステル変換に
よって遊離キサントフィルへと変換されることが分かる。このプロセスはコスト
および数々の工程が発生せず、含油樹脂の生成に関連した可能性ある有害な化学
薬品を回避する。さらに、植物材料はプロセスの効率を高める担体材料として働
き得るものである。
【0042】 よって本発明の方法の工程には、非遊離型キサントフィルを含有する植物材料
を溶媒および塩基中に入れることが含まれる。塩基対植物材料(ミール)重量比
は植物材料の重量に対する反応に使用された塩基の量である。この量は反応のp
Hおよび所望の反応時間によって求められる。好ましいpHは11〜14の間で
あり、低いpHでは反応時間が長くなる。
【0043】 原植物材料におけるキサントフィル活性約32グラム毎に対し、KOHなどの
塩基約770gを溶媒11リットルに入れた。植物材料を入れた溶液をpH約1
3で維持した。11〜14が許容レベルであり、好ましいレベルは13であった
。完全変換が認められるまで反応中の溶液を攪拌した。実施時間は69℃におい
て約10時間であり、HPLCによりモニターした。
【0044】 反応溶液をリン酸でpH7まで中和した。かなり多数の中和酸および中和剤が
使用できる。しかし、リン酸が好ましい。溶媒は好ましくはアルコールであり、
さらに好ましくはMeOHを69℃において16時間の蒸留により除去した。蒸
留温度はMeOHの沸点を超えさえすれば、より高くても低くてもよく、蒸留は
工業用に適当な時間内で行われる。
【0045】 アーモンド殻ミール、シリケートなどのような植物残留材料に対しては他の担
体を加えることができる。残留物は溶媒を蒸留した後に室温で1気圧において乾
燥させるか、または50℃未満の温度においてオーブンで真空乾燥させるかのい
ずれかによって乾燥させる。乾燥方法は乾燥時間が問題であって、方法が重大で
はない。今in situにおいてそこに遊離型キサントフィルを有する植物残留材料
を混合し、キサントフィル活性10〜14g/kgを有する微粉末をなし得る。
最終生成物は窒素下、室温で保存することが好ましい。
【0046】 次の塩基もまた本発明において使用できる。それらの選択は工程の経済性、工
程の速度および微量成分の許容性に基づいてよい。本発明において、遊離型キサ
ントフィルを有する植物材料は変換されたマリーゴールドミールであってもよい
。変換されたマリーゴールドミールを飼鳥類に与え、同時に対照(同一バッチの
植物材料からの同一マリーゴールドミール)を種類および年齢が同じ卵を生むニ
ワトリへ与えた。データは変換されたミールにおいてキサントフィルの使用の増
加があったことが示している。言い換えると、変換しない植物材料と同じ量の変
換された植物材料を消費した場合、卵の卵黄についてより多くの色素形成があっ
た。
【0047】 よってこのプロセスでは生成物を消費する動物に対し、よりバイオアベラブル
型のキサントフィルが提供される。一般に、この試験は以下に挙げた工程によっ
て加工処理され、in situにおいて遊離型キサントフィルが提供されるマリーゴ
ールドミールを用いて行われた。
【0048】 試験1 エステル変換によるルテインの遊離 工程1 MeOH/KOH(11L/770g;pH=13)中のマリーゴール
ドミール(2kg、全キサントフィル活性16g/kg)を完全変換が認められ
るまで69℃において(約10時間)攪拌した。反応の変化はHPLCによりモ
ニターした。図1および図3参照。
【0049】工程2 反応混合物をリン酸で中和し(pH=7)、MeOHを69℃において
蒸留により除去した(蒸留時間=約16時間)。
【0050】工程3 次いで残留物を十分に風通しのよい室内で室温で1気圧において乾燥さ
せるか、またはオーブンで真空乾燥(50℃を超えない温度)させるかのいずれ
かによって乾燥させる。
【0051】工程4 合して混合した後に全キサントフィル活性10〜14g/kg(反応時
間および乾燥工程に依存する)を有する微粉末を得た。最終生成物は窒素下、室
温で保存する。
【0052】 上記の工程では、限定されるものではないが、水酸化カリウム、ソルビン酸カ
リウム、NaOMe、動物肝臓リパーゼ、NaOEt、KOMe、KOEt、N
CO、KCOおよびカルボニルのα位において動的脱プロトン化、お
よび高度共役二重結合系をもたらす原因とならないかかるその他の非求核性かつ
強くない動的脱プロトン化物質などの数多くの異なる塩基を使用することができ
る。好ましい塩基は、安価性かつ脱プロトン化発生の回避効力における有用性に
よりKOHである。その他の塩基の使用量は容易に求められる。
【0053】 示されるように、次の試験において記載される工程には水溶液の使用は含まれ
ない。その代わりとして溶媒はさらに工程を進める際に蒸留により除去ができる
アルコール溶媒である。溶媒としてはMeOHが好ましいが、イソプロピルアル
コール、エタノールおよびブタノールなどのような他のタイプのアルコールを当
業者は不適当な試験をすることなく使用できる。溶媒がキサントフィルのエステ
ル変換を行うことができる化学物質であることは明らかである。溶媒はヒドロキ
シル基を有し、かつ水溶液でないことが好ましい。
【0054】 中和剤はリン酸が好ましい。しかし中和酸として、HCl、硫酸、AlCl 、NHCl、酢酸などのような他のルイス酸を使用できる。
【0055】 「植物材料」とは、キサントフィルを非遊離型キサントフィルにおいて含有す
る植物をいう。包含される植物源ではキサントフィルがエステル化された形でラ
ウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、リノレン酸およびパルミチン酸などのモ
ノ−またはジ−C12−C18長鎖脂肪酸として含有されている。キサントフィ
ルは数多くの様々な植物材料に見られる。マリーゴールドはルテインを有してお
り、パプリカはカプサンチンを有している。このプロセスは植物材料において多
くの非遊離型キサントフィルが遊離するように進む。
【0056】 下記試験はパプリカミールにおけるカプサンチンの遊離についての反応手順で
ある。
【0057】 試験2 遊離カプサンチンを生成するためのエステル変換によるパプリカの遊離 kg当たりの所定の全キサントフィル活性を有するパプリカ植物材料をMeO
H(11L、エトキシキンなし)中に入れ、KOH(770g;pH=13)を
加えて69℃で8時間、次いで室温で12時間攪拌する。反応の変化はHPLC
によりモニターする。反応混合物をリン酸で中和する(pH=7)。MeOH(
6L)を69℃において蒸留により除去する(蒸留時間=室温で48時間中休み
して69℃において約16時間)。次いで残留物を室温で1気圧において放置乾
燥させ、続いてオーブンで(50℃、100Tort)2時間真空乾燥させる。
混合した後にkg当たり所定の全キサントフィル活性(乾燥工程の時間および混
合の効果に依存する)を有する微粉末を得る。
【0058】分析: 以下のパラメーターを用いて実施することができる: −エステル変換のモニター: Chrompack chromsep 10046mm(LID) 15018 microspher C18 cat.no.28076 流量 1ml/分 溶離剤:CHCl/CHCN 30/70 450nmでスキャン −全キサントフィル活性の測定は分光光度計により行った。
【0059】 試験3 遊離ルテインを評価するためのマリーゴールドミールとエステル変換したマリー
ゴールドミールとのクロマトグラフィーの比較 上記試験1に記載されるエステル変換工程をマリーゴールドミールサンプルの
1つに使用し、他のサンプルにはエステル変換工程による処理を行わなかった。
2種類の材料、処理した植物材料および未処理の材料を分析し、その結果を図1
および3に示す。図1は未処理のマリーゴールドミールを示し、図3は処理した
マリーゴールドミールを示している。図3は以下の条件に付したものである。 カラム圧(PSI): 1866 カラム温度(C):N/A ノイズ(マイクロAU):3e+001 ドリフト(マイクロAU/分):3e+001 未処理のマリーゴールドミールは以下のパラメーターおよび条件をとった: カラム圧(PSI): 2391 カラム温度(C):N/A ノイズ(マイクロAU):4e+001 ドリフト(マイクロAU/分):1e+001
【0060】 図1のグラフではマリーゴールドミールのルテインが28〜35の範囲にある
多くのエステル活性と7〜8の範囲にあるルテインレベルを有することを示して
いる。エステル変換したマリーゴールドミールではルテインのピークがさらに高
く、エステルが31〜33の範囲にはもはや存在しないことが示される。
【0061】 以下のデータはマリーゴールドミールおよび図1から得た。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】 試験4 遊離カプサンチンを評価するためのパプリカとエステル変換したパプリカとのク
ロマトグラフィーの比較 上記試験3に記載されるエステル変換工程をパプリカサンプルの1つに使用し
、他のサンプルにはエステル変換工程による処理を行わなかった。2種類の材料
:1.処理した植物材料および2.未処理の材料を分析し、その結果を図2およ
び4に示す。図2は未処理のパプリカを示し、図4は処理したパプリカを示して
いる。図4は以下の条件に付したものであり、以下のデータを示した。
【0065】 エステル変換したパプリカ 捕捉ログ カラム圧(PSI): 1799 カラム温度(C):N/A ノイズ(マイクロAU):5e+001 ドリフト(マイクロAU/分):1e+002
【0066】
【表3】
【0067】 図2は以下の条件に付したものであり、以下のデータを示した。 エステル変換しなかったパプリカ 捕捉ログ カラム圧(PSI): 1810 カラム温度:N/A ノイズ(マイクロAU):3e+001 ドリフト(マイクロAU/分):
【0068】
【表4】
【0069】 明らかに、未処理のパプリカでは23〜25の範囲に処理した材料には存在し
ない数多くのエステルを有している。処理をしてもしなくとも、両植物材料にお
けるカプサンチンは6〜7の範囲に高いピークを有している。
【0070】 試験5 in situにおいてエステル変換により加工処理したマリーゴールドミールの色素
形成効果についてのニワトリ試験 若いWarren SEX−SAL−LINK雌鳥を3つの同一の群に分けた
。各群はそれぞれ3羽の雌鳥の入った7つのケージでなる。若雌鳥はいつでも飼
料および水が手に入れられる。3群には3週間、試験の対照として担体飼料(色
素を含まない飼料)を与えた。
【0071】 A群にはORO Glo(商標)、Kemin Industries, Inc. Des Moines, IA
から入手できる市販の遊離型ルテインを与えた。
【0072】 B群には試験1の工程に従って作製した新規の本発明品(飼料Kg当たりルテ
イン活性7.5mg)を与える。
【0073】 C群には試験1の工程に従って作製した新規の本発明品(飼料Kg当たりルテ
イン活性15.0mg)を与える。
【0074】 試験は28日間行った。材料を与えて3〜5日で卵黄色における効果が肉眼で
見える。与えて約21日後、卵黄色は均一であり、ばらつきがない。0、2、4
、8、16および28日目に各群で産まれた卵から任意に選択した10個を割り
、卵黄色を測定し、飼料摂取全量を28日目に求めた。0、16および28日目
に各群で産まれた卵から任意に選択した3個の卵黄を混合し、秤量し、次いで各
群の卵黄を抽出して分析した。
【0075】 卵黄色とキサントフィルmg/飼料Kgとの関係、および卵黄中のキサントフ
ィル量と与えたキサントフィルとの関係を算定した。この調査の結果を図5、6
に示す。図5は本発明品の卵黄色と商品の卵黄色についての日数に対するロシュ
ファン尺度(Roche fan scale)を示している。図6は3種類の処理についての
日数に対する卵黄中のキサントフィルのmg/Kgを示している。結果では、植
物材料は15mgレベルで商品よりもより多くの色素および色が与えられている
ことが示される。15mgレベルは7.5mgレベルよりも有効なレベルである
ように思われる。たとえ卵が卵黄中に商品よりも多くの植物材料からのキサント
フィルを有しているようでも、低いレベルで与えられる卵黄色は薄い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マリーゴールドミールのクロマトグラム
【図2】 パプリカのクロマトグラム
【図3】 処理したパプリカからの遊離型カプサンチンへの変換のクロマトグラムを示す
【図4】 処理したマリーゴールドミールからの遊離型ルテインへの変換のクロマトグラ
ムを示す。
【図5】 2種類のmg/Kgレベルでの本発明における卵黄色と商品の卵黄色について
の日数に対するロシュファン尺度を示す。
【図6】 3種類の処理についての日数に対する卵黄中のキサントフィルのmg/Kgを
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07C 403/24 C07C 403/24 (72)発明者 クリフォード、アダムズ ベルギー国ベー‐2600、アントワープ、ベ ルヒェム、フルイソフラーン、101 Fターム(参考) 2B005 DA01 DA05 2B030 AB03 AD08 2B150 AA05 AB08 CE01 DD31 DE01 DH01 4H006 AA02 AC41 BA02 BA29 BB14 BE10 UC12 UC21

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともいくらかの非遊離型キサントフィルを含有する天然植物材料から作
    製した改良植物材料であって、in situにおいてより少量の非遊離型キサントフ
    ィルを含み、かつより多量の遊離型キサントフィルを含有する植物材料を含んで
    なり、改良植物材料のin situにおける遊離型キサントフィルが天然植物材料に
    おける量より増加した改良植物材料。
  2. 【請求項2】 植物材料が花である、請求項1に記載の改良植物材料。
  3. 【請求項3】 植物材料が花弁である、請求項1に記載の改良植物材料。
  4. 【請求項4】 花がタゲテス・エレクタ(Tagetes erecta)である、請求項1に記載の改良植物
    材料。
  5. 【請求項5】 キサントフィルがルテインである、請求項1に記載の改良植物材料。
  6. 【請求項6】 非遊離型キサントフィルが脂肪酸エステルである、請求項1に記載の改良植物
    材料。
  7. 【請求項7】 遊離型キサントフィルが非アシル化ルテインである、請求項6に記載の改良植
    物材料。
  8. 【請求項8】 改良植物材料がin situにおいて天然植物材料が含む遊離型キサントフィルよ
    りも少なくとも5%多く含む、請求項1に記載の改良植物材料。
  9. 【請求項9】 ビタミンおよび無機質; 炭水化物源;ならびに in situにおいて改良植物材料が作製された植物材料における天然in situでの
    キサントフィル量よりも多くの遊離型キサントフィルを含有する改良植物材料を
    含んでなる改良動物飼料組成物であって、該キサントフィルが該動物飼料を与え
    られた動物に対してより高いバイオアベラビリティーを有する、改良動物飼料組
    成物。
  10. 【請求項10】 改良植物材料が花である、請求項9に記載の飼料。
  11. 【請求項11】 前記花がマリーゴールドである、請求項10に記載の飼料。
  12. 【請求項12】 前記動物飼料が飼鳥類の栄養要求に対して設計されたものである、請求項9に
    記載の飼料。
  13. 【請求項13】 前記飼鳥類がニワトリである、請求項12に記載の飼料。
  14. 【請求項14】 前記動物飼料を与えられた飼鳥類が遊離型キサントフィルの消費により色素形
    成が増大したことでバイオアベラビリティーを示す、請求項12に記載の飼料。
  15. 【請求項15】 キサントフィルがルテインである、請求項9に記載の飼料。
  16. 【請求項16】 少なくともいくらかの非遊離型キサントフィルを含有する天然植物材料から改
    良植物材料を作製する方法であって、 天然植物材料をin situにおいて溶媒で処理し; 非遊離型キサントフィルを遊離型キサントフィルにエステル変換し得る塩基を
    加え; 反応物を中和する工程を含んでなり、生じる改良植物材料が天然植物材料より
    も多くの遊離型キサントフィルを有している、方法。
  17. 【請求項17】 改良植物材料を乾燥させて溶媒を除去する工程を含む、請求項16に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 植物材料が花である、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記花がタゲテス・エレクタである、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 溶媒がアルコールである、請求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 アルコールが1〜4個の炭素を有する、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 溶媒がアルコールである、請求項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 アルコールがメタノール、エタノール、イソプロピルアルコールからなる群か
    ら選択される、請求項16に記載の方法。
  24. 【請求項24】 塩基が水酸化カリウム、ソルビン酸カリウム、NaOMe、動物肝臓リパーゼ
    、NaOEt、KOMe、KOEt、NaCO、KCOからなる群から
    選択される、請求項16に記載の方法。
  25. 【請求項25】 中和工程がルイス酸の使用を含む、請求項16に記載の方法。
  26. 【請求項26】 ルイス酸がリン酸である、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 ルイス酸がHCl、NHCl、硫酸、酢酸、AlClからなる群から選択
    される、請求項25に記載の方法。
JP2000563150A 1998-08-05 1998-08-05 植物材料におけるキサントフィルの変換方法 Ceased JP2002522038A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1998/016393 WO2000007458A1 (en) 1997-05-14 1998-08-05 Method for the conversion of xanthophylls in plant material

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002522038A true JP2002522038A (ja) 2002-07-23

Family

ID=22267637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000563150A Ceased JP2002522038A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 植物材料におけるキサントフィルの変換方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1102545A4 (ja)
JP (1) JP2002522038A (ja)
AU (1) AU759532B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514423A (ja) * 2006-12-22 2010-05-06 ケミン、インダストリーズ、インコーポレーテッド カロテノイドに基づく着色剤
JP2014529607A (ja) * 2011-08-26 2014-11-13 ピーティーティー グローバル ケミカル パブリック カンパニー リミテッド 天然物質からルテイン/キサントフィルを抽出する方法、並びにこの方法により得られる高度精製ルテイン/キサントフィル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5523494A (en) * 1994-07-20 1996-06-04 Industrial Organica, S.A. De C.V. Process for the isomerization of lutein

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514423A (ja) * 2006-12-22 2010-05-06 ケミン、インダストリーズ、インコーポレーテッド カロテノイドに基づく着色剤
JP2014529607A (ja) * 2011-08-26 2014-11-13 ピーティーティー グローバル ケミカル パブリック カンパニー リミテッド 天然物質からルテイン/キサントフィルを抽出する方法、並びにこの方法により得られる高度精製ルテイン/キサントフィル

Also Published As

Publication number Publication date
EP1102545A1 (en) 2001-05-30
EP1102545A4 (en) 2003-06-18
AU759532B2 (en) 2003-04-17
AU8695198A (en) 2000-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5876782A (en) Method for the conversion of xanthophylls in plant material
EP0741795B1 (en) Process for the isomerization of lutein
EP1044954B1 (en) Process for the production of short chain diesters
DE60317770T3 (de) Astaxanthinester
Marusich et al. Oxycarotenoids in poultry feeds
US6221417B1 (en) Conversion of xanthophylls in plant material for use as a food colorant
EP1534673A1 (en) An improved process for the preparation of xanthophyll crystals
US6376722B1 (en) Lutein to zeaxanthin isomerization process and product
US3997679A (en) Stabilization of xanthophylls
EP1487930B1 (en) Esterification of xanthophylls
CN109232345B (zh) 一种从含叶黄素二酯的植物油树脂中提取分离叶黄素晶体的方法
EP1186245B1 (en) Carotenoid esters
US3535426A (en) Stabilization of xanthophylls
JP2002522038A (ja) 植物材料におけるキサントフィルの変換方法
US3333962A (en) Treatment of pyrethrum plant waste materials and utilization in feed
US7383788B2 (en) Enhanced feeding and growth rates of aquatic animals fed an astaxanthin product derived from marigold extract
MXPA01001228A (en) Method for the conversion of xanthophylls in plant material
RU2250634C2 (ru) Способ производства комбикормового премикса
RU2250638C2 (ru) Способ производства комбикормового премикса
MXPA97010419A (en) Diesters of short chain and process for your elaborac

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060404

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081117

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090306

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20090713

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090911