JP2002522031A - 真核細胞ベースの遺伝子相互作用クローニング - Google Patents

真核細胞ベースの遺伝子相互作用クローニング

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ファン・オスターデ,ザフェール
ファンデケルクホーフェ,ヨエル・ステファーン
フェルヘー,アニック
タフェルニール,ヤン
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フラームス・インテルウニフェルシタイル・インスティチュート・フォール・ビオテヒノロヒー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、レセプターに結合するそれらの能力のための化合物をスクリーニングするための方法及び/又はリガンドの、レセプターに対する結合を阻害する化合物のスクリーニングのための方法に関する。本発明の目的は、昆虫細胞、植物細胞、哺乳類細胞のような、酵母細胞を除く真核細胞における、オーファンレセプター(好ましくは多量体型レセプター)のリガンド、既知のレセプター(好ましくは多量体型レセプター)の未知のリガンド、及びそれらのリガンドをコードする遺伝子についての、簡易かつ強力なスクリーニング方法を提供することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物のレセプターとの結合能力について、それらをスクリーニン
グする方法、及び/又はレセプターに対するリガンドの、結合をアンタゴニスト
化する化合物をスクリーニングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レセプターは、タンパク質の性質を持つ巨大分子であり、それらはしばしば細
胞膜上に位置しており、シグナル転移機能を果たしている。多くのレセプターは
、細胞外膜上に位置している。いくつかのレセプターは3つのドメイン、すなわ
ち細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞質ドメインを有する。細胞外ドメ
インは、通常「リガンド」と呼ばれる分子と特異的に結合することができる。シ
グナル転移は、例えば、レセプターの構造の構造的変化によって、2つ又はそれ
以上の独立した又は関連するレセプター型分子のクラスター形成によって、のよ
うに、リガンド結合に基づいて多様な方法で生じる。
【0003】 多くのレセプターが同定されており科学的文献は、レセプターの組織分布、レ
セプターの核酸又はアミノ酸の類似性、レセプターのシグナル伝達のメカニズム
又はレセプターに結合するリガンドの型のような、共通する特徴に基づいてそれ
らを様々に、レセプターのグループ、スーパーファミリー、ファミリー、及び/
又はクラスに分類している。しかしながら、レセプターの分類又はグループ化の
唯一の体系というものは文献中では使われたことがない。
【0004】 ポリペプチドホルモンが、反応を示す細胞の表面上に発現されたレセプターに
結合することにより、それらの生物学的効果を誘発することは、非常に確立され
ている。少なくとも4種のポリペプチドホルモンレセプターは、1次配列、予想
される2次及び3次構造及び生化学的機能における類似性に基づいて特定できる
。ヘモポエチン/インターフェロンレセプターファミリー、レセプターキナーゼ
ファミリー、腫瘍壊死因子(TNF)/神経成長因子及びGタンパク結合レセプ
ターのファミリーがある。ヘモポエチン/インターフェロンファミリーレセプタ
ーは、固有の酵素活性を有しないが、それらの細胞外ドメイン中の「サイトカイ
ンレセプター類似性(CRH)」部位に基づいて区別し得る。このCRH部位は
2つの保存されたシスイテイン架橋及びトリプトファン−セリン−X−トリプト
ファン−セリンモチーフを含む。TNF−NGFレセプターファミリーのメンバ
ーを決定付ける特徴は、細胞外ドメイン及び6つのシステイン残基を含むドメイ
ンの中央に位置する。レセプターキナーゼファミリーは、レセプターの細胞質部
分の保存された触媒的キナーゼ部位であり;ファミリーは、それらの基質特異性
に基づいて、チロシンキナーゼとセリン/チロシンキナーゼレセプターに細分さ
れる。ヘモポエチン、TNF/NGF及びキナーゼファミリーのレセプターが単
一の膜貫通ドメインを含む一方、G−タンパク質結合レセプターは、膜を数回横
断する。G−タンパク質結合レセプターを除き、レセプターサブユニットのサイ
トカイン主導多量体化が、シグナル転移の最初のイベントであるらしい。ホモ−
又はヘテロ2量体化及び3量体化はヘモポエチン/インターフェロンレセプター
及びTNF/NGFレセプターの機能の中心であり、ホモ2量体化は、レセプタ
ーキナーゼ活性の好ましい方法であるらしい。
【0005】 特別なケースは、レセプター様タンパク質チロシンホスファターゼのそれであ
る。全てのメンバーが1つ又は2つの相同のタンパク質チロシンホスファターゼ
ドメインを含む細胞内部分、単一の膜スパニング部位及び潜在的リガンド結合能
力を有する種々の細胞外セグメントを有する。
【0006】 上述のように、サブユニット間のサイトカイン主導相互作用は、ヘモポエチン
/インターフェロンレセプターの最初のイベントであるらしい。リガンドの認識
は1つのレセプターサブユニットで始まる;このサブユニットはしばしばヘテロ
多量体レセプターの場合にはa−サブユニットと呼ばれる。この最初のイベント
の後、1つ以上の付加的なレセプター分子の会合があり、これはシグナル転移の
開始には必須であり、そして、付加的な効果が、リガンド結合の親和性の増加に
導き得るのである。レセプターのクラスター形成は、キナーゼ機能の活性化に導
き得る。ヘモポエチン/インターフェロンレセプターは、チロシンキナーゼレセ
プターとは反対に、固有のキナーゼ活性を持たず、関連する「ジャヌスキナーゼ
(JAKs)」の助けを用いてチロシン残基をリン酸化する。JAKsについて
あとに続く標的は、JAK分子それ自体、レセプターの細胞質部位及び「シグナ
ル転移及び転写活性化」タンパク質(STAT)である。この経路は「JAK/
STAT経路」と呼ばれる。Ras−Raf−マイトジェンにより活性化される
タンパク質キナーゼ経路のような付加的な経路も活性化され得る。
【0007】 ヘモポエチン/インターフェロンレセプターの例としては、とりわけ、インタ
ーロイキン−5(IL−5)レセプター、エリスロポエチンレセプター及びイン
ターフェロンレセプターファミリーである。
【0008】 IL−5レセプターは、2つのサブユニットからなるヘテロマーである。IL
−5レセプターα−鎖は、リガンド特異的であり、中間結合親和性は低い。IL
−3のような他のレセプター複合体と共通であるが、IL−5レセプターβ−鎖
とのかかわりは、高い親和性の結合複合体を生じる。両方のレセプターサブユニ
ットが、シグナル伝達に要求される。さらに、シグナル伝達は両方のレセプター
サブユニットの細胞質尾部を必要とする。
【0009】 インターフェロンは2つのクラスにクラス分けされる。I型インターフェロン
はIFNαグループ、INFβ、INFω及びウシ胚形成、INFτからなる。
INFγは第二グループ(II型インターフェロン)に属する。I型インターフェ
ロンのレセプター複合体は、1つのIFNaR1サブユニット及び1つのIFN
aR2サブユニットからなる。後者のレセプター鎖は、3つのアイソフォームで
存在し、2者択一のスプライシングから生じる:IFNaR2−1及びIFNa
R2−2は膜結合であるが、細胞質ドメインの長さにおいて異なり、一方IFN
aR2−3は溶解型である。
【0010】 これらのレセプターのシグナル転移工程についての多くの情報が、2fTGH
細胞株(Pellegrini et al., 1989; Darnell et al., 1994)及び6−16プロ
モーター(Porter et al., 1988)を用いた、遺伝学的相補性の研究から得られ
ている。ヒト2fTGH細胞株は、ヒポキサンチン−グアニンホスホリボシルト
ランスフェラーゼを欠損しているが、I型IFN誘導可能6−16プロモーター
の制御下にある、E. coli のキサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェ
ラーゼ(gpt)遺伝子を含んでいる。機能的インターフェロンI型レセプター
(IFNaR)を有する細胞株において、IFNα又はβを培地に添加すると、
6−16プロモーターが誘導され、gpt遺伝子が転写される。産生された酵素
、キサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(XGPRT)はH
GPRT欠損を補うことができる。このことは、陽性又は陰性選択を可能にする
。陽性選択(XGPRT産生細胞の増殖)はヒポキサンチンアミノペプテリンチ
ミジン(HAT)培地で行われ、陰性選択(XGPRT産生細胞の死)は、6−
チオグアニン(6−TG)を含有するDMEM培地上で行われる。
【0011】 レセプターリガンド相互作用の研究により、外部刺激に対して細胞がどのよう
に反応するかについて数多くの情報が明らかになっている。この知識は、数種の
治療的に重要な化合物の開発に導いた。しかしながら、細胞増殖及び発生を制御
する多くの分子は、いまだ発見されておらず、そのリガンドが知られていない「
オーファンレセプター」と呼ばれるものが存在する。
【0012】 オーファンレセプターのリガンドをスクリーニングするためのいくつかの方法
が提案されている。Kinoshita et al.(1995)は、レセプターチロシンキナーゼの
リガンドを同定するための、酵母における機能的スクリーニング法を開発した。
この方法は、酵母宿主においてレセプター遺伝子の機能的な発現を有することを
要することにより束縛される。別の酵母系がWO/9813513に記載されて
いる。この系は、哺乳類G−タンパク質−結合済みレセプターを酵母G−タンパ
ク質の細胞内経路につなげるために、キメラGαタンパク質を用いる。ここでも
また、この方法は酵母に限定され、酵母宿主内における哺乳類レセプター遺伝子
の機能的発現を要することによって束縛される。さらに、この方法はG−タンパ
ク質−結合済みレセプターに限定される。US5597693は、哺乳動物細胞
におけるスクリーニング方法を記載しているが、それはステロイド/サイロイド
(甲状腺)スーパーファミリーに限定されており、サイトカインレセプターには
用いることができない。WO95/21930は、サイトカインレセプターにつ
いてのスクリーニング方法を記載している。この方法においては、リガンドは、
ある細胞株のランダム突然変異誘発後にスクリーニングされる。用いられた細胞
株において突然変異誘発によって発現が活性化されることができるリガンドだけ
が検出され得る。さらに、リガンドをコードしている遺伝子の単離は相当複雑で
ある。これは、該スクリーニング方法の有用性にとって厳しい制限である。WO
96/02643において、除神経筋キナーゼ(Denervated Muscle Kinase)(
DMK)レセプター及びそのキメラ変異体のリガンドについてスクリーニングす
るための方法が記載されている。しかしながらこの方法の適用性は、相当に限ら
れており、リガンドをコードする遺伝的材料を単離するための直接的、迅速な方
法はない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、酵母菌細胞を除外した、昆虫細胞、植物細胞、又は哺乳動物
細胞のような真核細胞において、オーファンレセプターのリガンド、好ましくは
多量体性のレセプター型、既知のレセプターの未知のリガンド、好ましくは多量
体又は多量体化されたレセプター及びそれらのレセプターをコードする遺伝子に
ついての簡易かつ強力なスクリーニング方法を提供することである。これに関し
、1つのタンパク質に由来する細胞外ドメイン、好ましくはレセプターの細胞外
ドメイン、及びレセプターであるべきもう1つのタンパク質に由来する細胞質部
位を含むキメラレセプターを構築した;ここで、少なくとも1つのキメラレセプ
ターが、酵母菌ではない真核細胞中で発現している。この同じ真核細胞は、オー
トクリンループを形成する化合物をコードする組換え遺伝子、及び該オートクリ
ンループの形成において活性化されるレポーター系を含んでいる。好ましくは、
その発現がオートクリンループを形成する化合物は、キメラレセプターのリガン
ドである。このオートクリンループが閉じている場合には、好ましくは該リガン
ドの該レセプターへの結合の結果として活性化され得るプロモーターの使用によ
り、レポーター系のスイッチが入れられる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
3つの要素(キメラレセプターをコードする最初の組換え遺伝子、該化合物を
コードする第2の組換え遺伝子、及びレポーター系)の全ては、真核細胞に安定
に形質転換され得るか、一時的に発現され得るかのどちらかである。文献に記載
された遺伝子導入方法は、これを得るために用いることができる。非限定的な例
は、カルシウム−リン酸遺伝子導入(Graham and Van der Eb, 1973)、リポフ
ェクション(Loeffner and Behr, 1993)及びレトロウイルス遺伝子移入(Kitam
ura et al., 1995)のような方法である。1つの細胞による数種の異なったcD
NA産物の同時発現(それは、問題のcDNAの発現の減少という結果になり得
る)を回避するために、レトロウイルス遺伝子移入が好ましい、なぜなら、ウイ
ルス/細胞の割合に応じて、1細胞につき1ウイルスの平均感染率が得られるか
らである。
【0015】 さらに、その技術における熟練者にとっては、オートクリンループはさらに複
雑であり、1以上のループからなるであろうことは明らかである。非限定的な例
として、組換え遺伝子は、最初の(キメラ又は非キメラ)レセプターのリガンド
を発現し、それは活性化されると第2のレセプター(リガンドが結合するとレポ
ーター系を誘導する)のリガンドを発現する第2の遺伝子を活性化する。最初の
及び第2のレセプターが同じ細胞内に位置することもまた必須ではない:その技
術の熟練者にとっては、2つの細胞集団で働くことができる、すなわち第一のも
のが組換え遺伝子(第2の細胞に対する、リガンドが結合するとキメラレセプタ
ーのリガンドの産生を開始する、レセプターのリガンドを発現する)を担持し、
第1の細胞に位置することは明白である。キメラレセプターへの後者のリガンド
の結合は、レポーター系の発現という結果になる。
【0016】 第1の実施態様においては、gpt選択系をオーファンレセプターのスクリー
ニング及び/又は選択に適用することができる。これに関し、研究されたレセプ
ターの細胞外ドメインは、IFNaRの細胞内ドメイン(単数又は複数)に融合
している。研究されたレセプターはオーファンレセプターであるか又は全てのリ
ガンドが知られているわけではないレセプターであり得る。IFNレセプター細
胞質尾部の使用は、研究されたレセプターの機能(恐らく未知である)から独立
して、レポーター活性化に必要なシグナル転移に十分なものである。リガンドは
、オートクリンループの作製により供給される:細胞はDNA発現ライブラリに
よって形質転換され、ここで、オーファンレセプターに対する可能性のあるリガ
ンドをコードする遺伝子は、好ましくは強力な、構造プロモーターの後ろに配置
される。しかしながら、その技術における熟練者にとっては、誘導し得るプロモ
ーター及びIFN誘導可能プロモーターのような他のプロモーターを用いること
ができることが知られている。同属のリガンドの産生は、gpt遺伝子の転写を
誘導し、HAT培地における陽性選択を可能にする。
【0017】 別の方法では、候補のリガンドを培地に添加することができる;HAT培地に
おける細胞の生存はリガンドがオーファンレセプターを活性化することができる
場合にのみ検出することができる。
【0018】 第2の実施態様においては、分泌されたアルカリホスファターゼ(SEAP)
がレポーター系として用いられる。レポーター系を発現している細胞は、CSP
D(3−(4−メトキシスピロ−る−1,2−ジオキシエタン−3,2′−(5′
−クロロ)トリクロロ{3.3.1.1(3、7)}デカン−4−イル)フェニル
ホスフェート2ナトリウム)を発光基質として用いてSEAP活性を測定するこ
とによって同定することができる。
【0019】 本発明は、インターフェロンレセプターの細胞質尾部及びgpt選択系の使用
には限られず、その技術における熟練者に公知の他のレセプター系及び/又は他
の誘導し得るプロモーター及び/又は他のレポーター系及び/又は他の細胞株を
用いることができる。非限定的な例として、PC12細胞(Greene et al.,1976
)を、レプチンレセプターを基にしたキメラレセプター(Tartagila et al., 19
95)及びすい炎関連タンパク質I遺伝子から誘導し得るプロモーターを用いるこ
とができる。レポーター系は、非限定的な例としてのグリーン蛍光タンパク(G
FP)の場合のように、誘導し得る遺伝子の遺伝子産物の検出に基づくことがで
き、また、Mitra et al.(1995)、Miyawaki et al.(1997)及びRomoser et al(199
7)によって記載された系のような、細胞中に既に存在するタンパク質の修飾(プ
ロテアーゼ分解、リン酸化、複合体形成…)に基づくこともできる。さらに、最
大レポーター活性のためには、レプチン−フォルスコリン系の場合のように、共
刺激を必要とすることもある。
【0020】 本発明の更なる側面は、リガンド−レセプター結合のアンタゴニストである化
合物のスクリーニングである。D−MEM + 6−TG培地においてgpt発
現の毒性についてスクリーニングされ得るという事実によって、キメラレセプタ
ーに対するリガンドの結合を阻害及び/又は競合する化合物についてのアンタゴ
ニストのスクリーニング系を設定することができる。これは、オートクリンルー
プと可能な阻害剤を培地に添加することによって実現できるが、この技術の熟練
者にとっては、代わりに、細胞が候補の阻害剤をコードする遺伝子で形質転換さ
れ得ることは明白である。阻害剤の発現は、抗オートクリンループをつくる恐れ
がある。この場合、リガンドは、オートクリンループによってか、又は培地に添
加されることにより産生され、そうでなければレセプターが、構造的にシグナル
伝達経路を開始する形態に、突然変異され及び/又は遺伝的に改変され得る。
【0021】 本発明の更なる側面はシグナル伝達経路における化合物のスクリーニングであ
る:キメラレセプター、及び原則的に該キメラレセプターによって誘導され得る
、プロモーターの下流に位置付けられたそのリガンドのための遺伝子を担持する
宿主細胞(しかし、ここで該宿主細胞は、シグナル伝達経路の1つ以上の化合物
を欠いている)は、シグナル伝達経路を補足するため、発現ライブラリーによっ
て形質転換され得る。補足された細胞はレセプター系の活性化によって検出され
る。この方法は、未知のシグナル伝達経路を有するレセプターが、キメラレセプ
ターを活性化するオートクリンループの中、前又は後に位置している場合に非常
に有用である。
【0022】 さらに本発明のもう1つの側面は、分泌経路に含まれる化合物のスクリーニン
グである:レセプターの活性化のため、キメラレセプターのリガンドは分泌され
る必要があるので、分泌を阻害する化合物、又は分泌経路における突然変異を補
足することができる化合物をスクリーニングすることができる。
【0023】 定義 以下の定義は、ここで本発明を記載するために用いられる種々の用語の意味と
範囲を説明し定義するために記載されている。
【0024】 「多量体レセプター」:リガンドとの相互作用又は結合によってレセプター構
成要素の多量体化を生じるすべてのレセプター、及び/又はそのアミノ酸配列及
び/又はタンパク質構造に基づくレセプターのような、この技術における熟練者
によって同定され得るすべてのタンパク質をいう。相互作用は、大抵はレセプタ
ーへの結合であるが、しかし例えばレセプター複合体の1つの構成要素に対する
結合(それに引き続いて他のレセプター構成要素の該レセプター複合体の形成に
結び付く)でもあり得る。もう1つの例は、構造変化に導くか、又はシグナル転
移に導く特異的な酵素的修飾を起こさせる、リガンドとレセプター複合体との一
時的な相互作用である。
【0025】 「多量体化」は、ホモ−又はヘテロ−2量体化であり得、ホモ−又はヘテロ−
から多数のタンパク質の複合体形成までであり得る。
【0026】 「オーファンレセプター」:好ましくは多量体化レセプターであるか、又はそ
のレセプターと相互作用するか若しくは結合し、その結果としてシグナル伝達経
路を開始するか若しくは阻害するリガンドが未知である、既知のレセプター構成
要素を有するタンパク質である、全てのレセプターである。
【0027】 「リガンド」:好ましくは多量体化レセプターであるレセプターと相互作用又
は結合することができ、該レセプターとの相互作用又は結合によってシグナル伝
達経路を開始するか又は阻害する全ての化合物である。
【0028】 「未知のリガンド」:好ましくは多量体化レセプターであるレセプターと相互
作用又は結合することができ、該レセプターとの相互作用又は結合によってシグ
ナル伝達経路を開始するか又は阻害するが、この相互作用又は結合が未だ照明さ
れていない、全ての化合物である。
【0029】 「化合物」:単一又は複合体の無機又は有機の、分子、ペプチド、擬ペプチド
、タンパク質、抗体、炭水化物、リン脂質、核酸又はそれらの誘導体を含む、あ
らゆる化学的又は生物学的化合物を意味する。
【0030】 「細胞外ドメイン」:レセプター及び/又はオーファンレセプター、又は未だ
既知及び/又は未知のリガンドと相互作用又は結合することができるという事実
により特徴づけられるそれらの機能的断片、又は未だ既知及び/又は未知のリガ
ンドと相互作用又は結合することができるという事実により特徴づけられる、他
のアミノ酸配列と融合したそれらの断片、又は既知及び/又は未知のリガンドと
相互作用又は結合することができる非レセプターのタンパク質を意味する。
【0031】 「結合(している)」とは、直接の(化合物の、細胞外ドメインとの直接の相
互作用)又は間接の(化合物と1つ以上の独立の及び/又は非独立の化合物との
相互作用であって、その結果1つ以上の化合物が細胞外ドメインと相互作用する
ことができる、相互作用)あらゆる相互作用であって、その結果キメラレセプタ
ーのシグナル伝達経路の開始又は阻害をするものを意味する。
【0032】 「細胞質ドメイン」:レセプターの細胞質部分、又はその機能的断片、又は他
のアミノ酸配列と融合しているその断片であって、該レセプターのシグナル伝達
経路を開始することができ、レポーター系を誘導することができるものを意味す
る。
【0033】 「キメラレセプター」:1つのレセプターの細胞外ドメイン及びもう1つのレ
セプターの細胞質ドメインを含む機能的レセプターである。
【0034】 「レポーター系」:合成及び/又は修飾及び/又は複合体形成を検出及び/又
はスクリーニング及び/若しくは選択系において使用することができる、あらゆ
る化合物である。レポーター系は、非限定的な例として、酵素の活性をコードす
る遺伝子産物、着色された化合物、表面化合物又は蛍光化合物であり得る。
【0035】 「オートクリンループ」:それにより、レセプターを担持する細胞の、直接的
又は間接的に該レセプターの活性化を誘導する既知又は未知の化合物の産生が可
能となる、あらゆる一連の出来事をいう。
【0036】 「抗オートクリンループ」:それにより、レセプターを担持する細胞の、直接
的又は間接的に該レセプターへのリガンド及び/又は未知のリガンドの結合を阻
害する既知又は未知の化合物の産生が可能となる、あらゆる一連の出来事をいう
【0037】 「シグナル伝達経路」:天然に生じるか又はキメラレセプターの細胞外ドメイ
ンへの、リガンド及び/又は未知のリガンドの結合(ここで、該結合は遺伝子の
セットの誘導及び/又は抑制を生じることができる)の後の、あらゆる一連の出
来事を意味する。
【0038】 「選択」:その中でレポーター系が活性化される細胞の単離及び/又は同定、
あるいはその中でレポーター系が活性化されない細胞の単離及び/又は同定を意
味する。
【0039】
【実施例】
I.キメラレセプターの構築 I.1.IL−5/IFNaRキメラレセプターの構築 I.1.1 pcDNA3ベクターにおける構築 全てのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、拡張高精度PCRシステムキット
(Expand High Fidelity PCR system kit, Boehringer Mannheim)を用いて行っ
た。このキットは、熱安定性TaqDNA及びPwoDNAポリメラーゼを含む
酵素混合液と共に供給される(Barnes et al, 1994)。IL−5Rα細胞外ドメ
イン配列(アミノ酸1〜341位、最後の342位のTrp残基は含まない)を
KpnI部位を含む順方向プライマーMBU−O−37及び逆方向プライマーM
BU−O−38(表1)を用いたPCRで増幅した。βc細胞外ドメインを含む
配列(アミノ酸1〜438位、最後の439位のVal残基は含まない)は、こ
れもKpnI部位を含む順方向プライマーMBU−O−39及び逆方向プライマ
ーMBU−O−40を用いてPCR増幅した。順方向プライマーMBU−O−4
1は、XhoI部位を含む逆方向プライマーMBU−O−42と一緒に用いて、
IFNaR1膜貫通(TM)及び細胞内(IC)ドメイン(アミノ酸436〜5
57位、細胞外ドメインの最後の残基、436位のLysを含む)をコードする
配列を増幅した。順方向プライマーMBU−O−43を用いて、IFNaR2−
1膜貫通及び細胞内ドメイン(アミノ酸243〜331位、細胞外ドメインの最
後の残基、243位のLysを含む)及びIFNaR2−2TMおよびICドメ
イン(アミノ酸243〜515位、細胞外ドメインの最後の残基、243位のL
ysを含む)をコードする配列を、それぞれXhoI部位を含む逆方向プライマ
ーMBU−O−44及びMBU−O−45と組合わせて、増幅した。ゲル精製、
リン酸化の後、一方でECをコードするPCR断片と、他方TM+ICドメイン
をコードするPCR断片の6つの組み合わせをライゲートし、続いて第2のPC
R反応におけるインプットDNAとして用いた、すなわち: 1)MBU−O−37及びMBU−O−42をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、IL−5RαのECドメイン断片+IFNaR1のIC及
びTMドメイン断片。 2)MBU−O−37及びMBU−O−44をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、IL−5RαのECドメイン断片+IFNaR2−1のI
C及びTMドメイン断片。 3)MBU−O−37及びMBU−O−45をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、IL−5RαのECドメイン断片+IFNaR2−2のI
C及びTMドメイン断片。 4)MBU−O−39及びMBU−O−42をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、βcのECドメイン断片+IFNaR1のIC及びTMド
メイン断片。 5)MBU−O−39及びMBU−O−44をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、βcのECドメイン断片+IFNaR2−1のIC及びT
Mドメイン断片。 6)MBU−O−39及びMBU−O−45をそれぞれ順方向及び逆方向プライ
マーとして使用した、βcのECドメイン断片+IFNaR2−2のIC及びT
Mドメイン断片。
【0040】 ハイブリットレセプターをコードする、生成平滑PCR断片は、アガロースゲ
ル電気泳動で単離し、KpnI−XhoIで消化してKpnI−XhoIで開環
したpcDNA3ベクター(Invitrogen)にライゲートした。
【0041】 構築物をDNAシークエンス解析で検証し、以下のように名付けた、すなわち
:pcDNA3−IL−5Rα/IFNaR1、pcDNA3−IL−5Rα/
IFNaR2−1、pcDNA3−IL−5Rα/IFNaR2−2、pcDN
A3−βc/IFNaR1、pcDNA3−βc/IFNaR2−1、及びpc
DNA3−βc/IFNaR2−2である。
【0042】
【表1】
【0043】 I.1.2.pSV−SPORTベクターにおける構築及びPacI部位の挿入 別法として、我々はpSV−SPORT発現ベクター(Life Technologies)
においてキメラレセプターのテストも行った。このベクターは、通常はpcDN
A3プラスミドのCMVプロモーターに比べて弱い、SV40初期プロモーター
を含む。
【0044】 pcDNA3−IL−5Rα/IFNaR2−2及びpcDNA3−βc/I
FNaR1におけるキメラレセプターの遺伝子はAsp718及びXhoI消化
及びアガロースゲル電気泳動によって単離し、続いてAsp718−SalI開
環したpSV−SPORTベクターに挿入した。生成した構築物は、シークエン
ス解析で確認し、pSV−SPORT−IL−5Rα/IFNaR2−2及びp
SV−SPORT−βc/IFNaR1と名付けた。
【0045】 加えて我々は、それぞれの細胞外ドメインの最後のアミノ酸コドン(IL−5
Rα及びβcについてそれぞれ341位のTrp及び438位のVal)の直前
に、唯一のPacI制限部位を挿入した。これにより、我々は、IL−5R細胞
外ドメインと他のレセプターの細胞外ドメインを即座に交換することができるよ
うになった。挿入突然変異誘発は、QuickChange部位直接的突然変異
誘発キット(Stratagene)で、オリゴヌクレオチドMBU−O−278(センス
)及びMBU−O−279(アンチセンス)をIL−5Rα/IFNaR2−2
に対して、及びMBU−O−280(センス)及びMBU−O−281(アンチ
センス)をβc/IFNaR1に用いて(表1)、行った。結果として、2つの
アミノ酸(Leu−Ile)が、レセプター機能と干渉しない、細胞外ドメイン
の膜基部近傍の部位に挿入された。生成したプラスミドを、pSV−SPORT
−IL5RαP/IFNaR2−2及びpSV−SPORT−βcP/IFNa
R1と名付けた。
【0046】 I.2.EPO−R/IFNaRキメラレセプター RNeasyキット(Qiagen)の手順に従って、5×106個のTF−1細胞
からRNAを調整して、50μlの水に溶解し、そこから10μlをRT−PCR
に用いた。それらに、2μl(2μg)のオリゴdT(12−18mer;Pharmacia
)を添加し、70℃で10分間インキュベートした。氷上で1分間冷却した後、
4μlのRTバッファー(10×;Life Sciences)、1μlのdNTP(20mM
;Pharmacia)、2μlのDTT(0.1M)及び1μlのMMLV逆転写酵素(2
00U;特級;Life Technologies)を、全量が20μlになるように加えること
により、cDNAを調製した。インキュベーションを、連続的に、室温で10分
間、42℃で50分間、90℃で5分間、及び0℃で10分間行った。これの後
、0.5μlのRNアーゼH(2u;Life Technologies)を添加し、混合液を3
7℃で20分間インキュベートし、続いて氷上で冷却した。DNAのPCT増幅
のため、この混合液5μlを17μlの水に希釈し、続いて1μlのdNTP(2
0mM)、5μlのPfuバッファー(10×;Stratagene)及び10μl(100
ng)の、EPO−Rに対する順方向及び逆方向プライマー(それぞれMBU−O
−167及びMBU−O−308、表1参照)を添加した。PCRは、94℃で
2分間から開始し、その間に2μlのPfu酵素(5U;Stratagene)を添加し(
ホットスタート)、そして続いて92℃(1分)で変性、55〜59℃(1分:
40サイクルの間に4℃に渡る温度勾配を増加しながら)でハイブリダイゼーシ
ョンし、72℃(3分;最後の25サイクルのみ、毎回のサイクルで0.05分
の時間延長を増加しながら)でポリメラーゼ伸長反応をする40サイクルで行っ
た。仕上げのため、反応を72℃に12分間維持し、4℃に冷却した。正しいサ
イズのバンドをアガロースゲルから単離して、DNAをPacI及びKpnIで
消化して、PacI−KpnIで開環したpSV−SPORT−IL−5RαP
/IFNaR2−2又はpSV−SPORT−βcP/IFNaR1ベクターに
挿入した。生成したベクターを、それぞれpSV−SPORT−EPO−R/I
FNaR2−2及びEPO−R/IFNaR1と名付けた。
【0047】 II.キメラレセプターの機能性 II.1.IL−5は、IL−5R/IFNaRキメラレセプターを介して6−1
6プロモーターを活性化することができる II.1.1.6−16gptの活性化は安定なコロニーの選択を可能とすること
ができる 以下の9つのプラスミドの組合わせが2fTGH細胞に導入された、すなわち
: 1.pcDNA3−IL−5α/IFNaR1+pcDNA3−βc/IFNa
R1 2.pcDNA3−IL−5α/IFNaR1+pcDNA3−βc/IFNa
R2−1 3.pcDNA3−IL−5α/IFNaR1+pcDNA3−βc/IFNa
R2−2 4.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−1+pcDNA3−βc/IF
NaR1 5.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−1+pcDNA3−βc/IF
NaR2−1 6.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−1+pcDNA3−βc/IF
NaR2−2 7.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−2+pcDNA3−βc/IF
NaR1 8.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−2+pcDNA3−βc/IF
NaR2−1 9.pcDNA3−IL−5α/IFNaR2−2+pcDNA3−βc/IF
NaR2−2 pcDNA3単独が、模擬トランスフェクションに用いられた。
【0048】 遺伝子導入はリン酸カルシウム法(Graham and van der Eb (1973))にしたが
って行った。各々のプラスミドについて、DNA10μg(模擬トランスフェク
ションにはpcDNA3を20μg)を用いた。沈殿を1ml中に作製し、細胞上
に一晩放置した(5×105個細胞/トランスフェクション/ぺトリ皿)。皿を
ダルベッコのPBS(Life Technologies)で2回洗浄し、細胞をDMEM(Lif
e Technologies)中に放置した。48時間後、DMEM培地+G418(Calbio
cem;400μg)を添加した。3日後、全てのトランスフェクションを5mlの0
.05%トリプシン/0.02%EDTA溶液(Life Technologies)でトリプ
シン化して、6−ウェルマイクロタイタープレートの3つのウェルに播種した。
1日後、1)HAT培地(Life Technologies)単独+G418、2)HAT培
地+G418+500U/mlのIFNα2b(Peprotech,Inc)又は3)HAT
培地+G418+1ng/mlのIL−5(Sf9細胞中で、公開された方法を用い
て調製された)を添加した。6日後、小さなコロニーが、IL−5Rα/IFN
aR1+βc/IFNaR2−2及びIL−5α/IFNaR2−2+βc/I
FNaR1トランスフェクションのみにおいて、細胞をHAT+G418+IL
−5と一緒にインキュベートした場合に現れ、このことはIL−5R/IFNa
Rキメラレセプターが、それらが6−16プロモーターを活性化するシグナルを
伝達したことにおいて機能的であったことを示している。どのトランスフェクシ
ョンにおいても、HAT培地のみでの増殖は、明確なコロニー形成という結果に
なったものはなく、一方500U/mlのIFNαと一緒にインキュベートしたす
べてのトランスフェクションにおいては、50〜100個のコロニーが結果とし
て生じた(表2参照)。
【0049】
【表2】
【0050】 実験を、補給剤を添加する時間、培地を変える時間、及びインキュベーション
時間について、手順に多少の改変を加えながら2回繰り返したが、同様の結果が
得られた。
【0051】 単一クローンを単離するために、pcDNA3−IL−5Rα/IFNaR1
+pcDNA3−βc/IFNaR2−2又はpcDNA3−IL−5Rα/I
FNaR2−2+pcDNA3−βc/IFNaR1の組合わせで遺伝子導入し
た安定な細胞をDMEM培地+HT補足中でさらに2日間培養した。単一細胞を
、96−ウェルマイクロタイタープレート中での有限希釈によって単離し、その
結果生じたコロニーをDMEM中でさらに2週間増殖してgptを減少させ、保
存した。各々のトランスフェクションの6コロニーをさらにHAT培地単独、H
AT培地+IL−5、又はDMEM培地中でのそれらの増殖様態を解析すること
により、それらのIL−5反応性について試験した。反転式顕微鏡を用いて、2
週間の間細胞の生存を視覚的に追い、最適のクローンの選択を1)DMEM中で
の急速増殖に関係するHAT+IL−5中での急速増殖、及び2)HAT単独中
での著しい細胞死、を基にして行った。それぞれの組合わせについて1つのクロ
ーンを選択した、すなわち:IL−5Rα/IFNaR1+βc/IFNaR2
−2クローンB及びIL−5Rα/IFNaR2−2+βc/IFNaR1クロ
ーンC。
【0052】 pSV−SPORT IL−5Rα/IFNaR2−2+pSV−SPORT
βc/IFNaR1ベクターで安定に遺伝子導入された2ftGH細胞を、G4
18培地における選択を省略した以外は本質的に同一の方法で単離した。それぞ
れのプラスミドに対して、10μgのDNAを用いた(模擬の遺伝子導入につい
ては20μgのpSV−SPORT)。沈殿を1ml中に作製し、細胞上に一晩放
置した(5×105個細胞/トランスフェクション/ぺトリ皿)。皿をダルベッ
コのPBS(Life Technologies)で2回洗浄し、細胞をDMEM(Life Techno
logies)中に放置した。24時間後、DMEM培地+G418(Calbiocem;4
00μg)を添加した。3日後、全てのトランスフェクションを5mlの0.05
%トリプシン/0.02%EDTA溶液(Life Technologies)でトリプシン化
して、6−ウェルマイクロタイタープレートの3つのウェルに播種した。1日後
、500U/mlのIFNα又は1ng/mlのIL−5を添加するか、又は細胞を刺
激しないまま、24時間後に培地を除去し同じ刺激又は刺激なしのHAT培地に
置換した。細胞をHAT+IL−5でインキュベートすると、約14日後、小さ
なコロニーが現れた。HAT培地単独中での増殖の結果明確なコロニー形成をし
たトランスフェクションはなかったが、一方全てのトランスフェクションにおい
て、500U/mlのIFNαでのインキュベーションは、融合した単一層を生じ
る結果となった。単一コロニーの単離は、上述したのと本質的に同じ方法で行っ
た。IL−5に対する単一コロニーの反応性の程度を、HAT培地単独中での細
胞死に対する、IL−5で補足したHAT培地中での増殖を試験することによっ
て測定した。別法として、IL−5で補足された培地を含む6−チオグアニン(
6−TG)中の細胞死に対する、6−TGを含む培地中における細胞増殖も測定
した。反転式顕微鏡を用いて、2週間の期間、生存又は死を視覚的に測定した。
IL−5に対する最良の反応をするクローンを、2fTGH IL−5Rα/R
2−2+βc/R1クローンEとした。
【0053】 この段階で開発された細胞は、外因的に添加されたリガンドの評価のためのア
ッセイシステムとしてすでに提供され得る。
【0054】 II.1.2.p6−16SEAPの構築及び2fTGH−6−16SEAP安定
細胞株の開発 安定なコロニーの形成はキメラレセプターの活性化を試験するための信頼でき
そして再現可能なアッセイであるが、非常に時間を費やし、レセプター機能の定
量には用いることができないという欠点が悩みである。それゆえ、我々は、6−
16プロモーターが、pSEAPベクター(Tropix)の分泌アルカリホスファタ
ーゼ(SEAP)をコードするレポーター遺伝子の上流にクローン化されたプラ
スミドを構築した。6−16プロモーター全体を含むHindIII断片をプラス
ミド6−16luci(Sandra Pellegrini, Institut Pasteur, Parisの好意による
)から単離し、HindIIIで開環したpSEAPベクターに、6−16プロモ
ーターがSEAP遺伝子の前方になるように挿入した。生成したプラスミドをp
6−16SEAPと名付けた。
【0055】 6−16SEAPをトランスフェクトした安定な2fTGH細胞株を、2fT
GH細胞において、20μgのp6−16SEAPと2μgのpBSpac/de
ltap(Belgian Coodinated Collections of Microooganisms, BCCMより入手
した)との共トランスフェクションによって得た。後者のプラスミドは、構造的
SV40初期プロモーターの制御下にあるピューロマイシン耐性のための遺伝子
を有する。ピューロマイシンでの選択は、この技術に記載された方法を基礎とし
て行った。ピューロマイシン耐性細胞株の選択のための最適濃度として、我々は
3μgピューロマイシン/mlを選んだ。
【0056】 単一コロニーを、96−ウェルマイクロタイタープレート中での有限希釈によ
って単離し、IFNα又はβで処理した後、無刺激のものに対してSEAP産生
について試験した。最適刺激範囲に基づいて、2fTGH−6−16SEAPク
ローン2及び2ftGH−6−16SEAPクローン5を選択した。
【0057】 II.1.3 一時的遺伝子導入アッセイにおけるIL−5による6−16SEA
Pレポーターの活性化 10μgのpSV−SPORT−IL−5Rα/IFNaR2−2及び10μg
のpSV−SPORT−βc/IFNaR1を2ftGH細胞中に、10μgの
プラスミドp6−16SEAPと一緒に共トランスフェクトした。トランスフェ
クションは、リン酸カルシウム法(Graham and Van der Eb, 1973)によって行
った。沈殿を1ml中に作製し、6−ウェルのマイクロタイタープレート中の4つ
のウェルに等量に分配して(165μl/105細胞/ウェル)、細胞上に一晩残
した。翌日、細胞を2回洗浄し(2×ダルベッコのPBS)、そしてさらにDM
EM培地中で24時間増殖した。1日後、無刺激の、IFNβ(500U/ml;
IFNb1a、P. Hochman, Biogen, Cambridgeの好意による)又はIL−5(
1及び2ng/ml)を添加して、細胞をさらに24時間放置した。最後に、それぞ
れのウェルからの培地のサンプルを採取し、SEAP活性についてのアッセイを
Phospha-Light kit(Tropix)で、CSPDを発光基質として用いて行ない、光
産生をTopcountルミノメーター(Canberra-Packard)で測定した。未処理の細胞
との比較により、細胞をIFNβで処理したときには未処理の細胞に比べて2.
5倍SEAP活性が増加しており、1又は2ng/mlのIL−5で刺激したときに
はそれぞれ5又は6倍増加したことが示された(図1)。
【0058】 II.2 エリスロポエチンは、Epo−R/IFNaRキメラレセプターを介し
て6−16プロモーターを活性化することができる II.2.1 一時的トランスフェクションアッセイにおける6−16SEAPの
活性化 20μgのpSV−SPORT−EPO−R/IFNaR2−2単独、20μg
のpSV−SPORT−EPO−R/IFNR1単独、10μgのpSV−SP
ORT−EPO−R/IFNR1+10μgのpSV−SPORT−EPO−R
/IFNaR2−2又は20μgのpUC18単独(模擬;Pharmacia)を2ft
GH−6−16SEAPクローン2の細胞に、リン酸カルシウム法(Graham and
Van der Eb, 1973)を用いてトランスフェクトした。沈殿を1ml中に作製し、
細胞上に6時間放置した(5×105細胞/トランスフェクション/ぺトリ皿)
。皿をダルベッコのPBSで2回洗浄し、細胞をさらにDMEM中で増殖した。
24時間後、各々のトランスフェクションからの細胞を5mlの0.05%トリプ
シン/0.02%EDTA溶液(Life Technologies)でトリプシン化して、6
−ウェルマイクロタイタープレートの3つのウェルに播種した。1日後、無刺激
で、IFNα(500U/ml)又はエリスロポエチン(EPO、0.5U/ml、R&
D Systems)を添加して、細胞をさらに24時間放置した。最後に、それぞれの
ウェルからの培地のサンプルを採取し、SEAP活性についてのアッセイをPhos
pha-Light kit(Tropix)で、CSPDを発光基質として用いて行ない、光産生
をTopcountルミノメーター(Canberra-Packard)で測定した。未処理の細胞との
比較により、IFNβ又はIFNαで処理したときにはSEAP活性が4倍増加
していることが示された。EPO−R/IFNaR1キメラ単独でトランスフェ
クトされた細胞においてはEPOによるSEAPの誘導はみられなかった。しか
しながら、EPO−R/IFNR1+EPO−R/IFNaR2−2構築物又は
EPO−R/IFNaR2−2構築物単独(図2)でトランスフェクトした細胞
ではEPOによる8〜9倍のSEAP活性の誘導が観察され、このことは少なく
ともEPO−R/IFNaR2−2はEPOによって活性化され、シグナルを伝
達し、その結果6−16プロモーターの活性化が起こることを示唆している。
【0059】 II.2.2.EpoR/IFNaR2−2キメラを安定に発現する2fTGH細
胞の開発 2fTGH−6−16SEAPクローン5の細胞を、20μgのpSV−SP
ORT−EpoR/R2−2及び2μgのpcDNA1/Neoでトランスフェ
クトした。リン酸カルシウム沈殿を Graham and Van der Eb(1973)の方法に従っ
て1mlに作製し、細胞上に一晩放置した(8×105細胞/トランスフェクショ
ン/ぺトリ皿)。その後、皿をPBSで2回洗浄し、細胞をDMEMに入れた。
48時間後、DMEM培地+G418(400μg/ml)を添加し、14日まで
の期間、3〜4日毎に新しものにした。個々の細胞は96ウェルのマイクロタイ
タープレート中での有限希釈によって単離した。Epoに対する単一コロニーの
反応性の度合いをEpoで補足したHAT培地中での増殖を調べることによって
測定した。別法として、Epoで補足された培地を含む6−チオグアニン(6−
TG)中の細胞死に対する、6−TGを含む培地中における細胞増殖も測定した
。反転式顕微鏡を用いて、2週間の期間、生存又は死を視覚的に測定した。さら
に、2fTGH6−16SEAPクローン5の細胞は、安定にトランスフェクト
された6−16SEAP構築物を有し、SEAP誘導の測定による、Epo反応
性の迅速な測定を可能としている。3つのアッセイに基づいて、2fTGH−6
−16SEAPEpoR/2−2クローン4は、Epoに対して最高の反応性を
示し、更なる解析のために選択した。
【0060】 III.内因的に産生されたリガンドによるキメラレセプターの活性化 III.1.IL−5の真核構造的発現のためのベクターpEFBos−hIL−
5syn及びpMET7−hIL−5synの構築 hIL−5synの遺伝子をpGEM1−hIL−5synベクター(Traver
nier et al. 1989)から、SalI消化及びアガロースゲル電気泳動によって単
離した。フラグメントをSalIで開環したpEFBOSベクター(Nagata, S.
, Osaka Bioscience Institute, Japanの好意による)にクローン化した。その
結果、hIL−5syn遺伝子は、ヒト成長因子1a(HEF1a、Mizushima
et al., 1990)のプロモーターの下流にクローン化され、生じたプラスミドをp
EFBos−hIL−5synと名付けた。加えて、該SalIフラグメントを
pMET7MCSベクターにもクローン化した。このベクターは、プラスミドp
MET7−Lrlo(L. Tartaglia, Millenium, Cambridgeの好意による)にお
けるレプチンレセプターロングフォーム(Lrlo)をコードするDNAを、オ
リゴヌクレオチドMBU−O−187及びMBU−O−188(表1)のハイブ
リダイゼーションによって形成される、マルチクローニングサイト(SalI−
BglII−EcoRV−BstEII−AgeI−XhoI−XbaI)をコード
するDNAで置換した。ここで、hIL−5syn遺伝子はハイブリッドSRα
プロモーター(Takebe et al)の下流にクローン化し、そのプラスミドをpME
T7−hIL−5synと名付けた。
【0061】 III.サルEpoの真核構造的発現のための、pMET−moEpoの構築 プラスミドpMFEpo2(Dr. C. Laker, Heinrich-Pette-institutの好意
による)を、コザック配列及びEcoRI部位を含む順方向プライマー(GGAATT
CGCCAGGCGCCACCATGGGGGTGCACGAATGTCCTG)及びXhoI部位を含む逆方向プライ
マー(GCCTCGAGTCATCTGTCCCCTCTCCTGCAG)を用いたサルEpoのcDNAのPC
R増幅のインプットとして用いた。PCRは、Pfuポリメラーゼ(Stratagene
)で行ない、得られた±600bpをゲル切り出しで精製し、EcoRI−Xh
oIで消化した。このフラグメントを、pMET7mβc/SEAPベクターに
挿入した。このプラスミドは、SRαプロモーター下流にキメラタンパク質(マ
ウスIL−5β共通(mβc)鎖のC末端に融合されたアルカリホスファターゼ
)をコードする。このmβc/SEAP遺伝子をEcoRI−XhoI消化によ
って除去し、moEpoフラグメントの、開環されたpMET7ベクターへのラ
イゲーションを可能とした。生成したプラスミドをpMET7−moEpoと名
付けた。
【0062】 III.3.キメラレセプターは、内因的に産生されたリガンドに基づく生存選択
を可能とする プラスミドpEFBOS−hIL−5syn又はpUC18ベクター(模擬)
を、IL−5Rα/IFNaR2−2+βc/IFNaR1キメラを安定に発言
する2ftGH細胞(2ftGHクローンC細胞)のトランスフェクションに用
いた。トランスフェクションは、リン酸カルシウム法(Graham and Van der Eb,
1973)によって一晩行った。沈殿を1mlに作製し細胞上に一晩放置した(5×
105細胞/トランスフェクション/ぺトリ皿)。翌日、細胞をダルベッコのP
BSで2回洗浄した。2日後、細胞をHAT培地単独上でインキュベートし、そ
の後、細胞の生存を反転式顕微鏡を用いて視覚的に追った。3日後、pEFBO
S−hIL−5syn及び模擬トランスフェクションした細胞の間で、細胞融合
の明らかな差異が見られた。pEFBOS−hIL−5synでトランスフェク
ションした細胞をトリプシン化して有限希釈を96−ウェルマイクロタイタープ
レート中で行った。IL−5補足なしのHAT培地中で生き残った6つのコロニ
ーを単離することができたことは、これらの細胞が、IL−5を産生し、オート
クリン様式でキメラレセプターを刺激したことを示している。
【0063】 III.4.IL−5オートクリンループを生み出すために要求される、pEFB
OS−hIL−5synDNAの最小量の測定 cDNAライブラリ中の無関係なcDNAのプールにおける、関係するcDN
Aの発見は、無関係なベクター中のhIL−5に対する遺伝子を含む発現ベクタ
ーの連続的な希釈を作製することによって模倣した。無関係なDNA(pcDN
A.3)中の1:10希釈のpEFBOS−hIL−5synDNAを準備した
:1.5(1/10)、0.15(1/100)、0.015(1/1000)
、及び0.0015(1/10000)μgのpEFBOS−hIL−5syn
DNAを、15μgのpcDNA3のDNAに添加し、IL−5Rα/IFNa
R2−2+βc/IFNaR1クローンC細胞にトランスフェクションした。陽
性及び陰性対照を、それぞれ15μgのpEFBOS−hIL−5syn及び1
5μgのpcDNA3とした。トランスフェクションは、リン酸カルシウム法(G
raham and Van der Eb, 1973)に従った。沈殿を1ml中に作製し、細胞上に一晩
放置した(5×105細胞/トランスフェクション/ぺトリ皿)。皿を(ダルベ
ッコのPBSで2回)洗浄し、DMEM培地を添加し、24時間の後HAT培地
に変更した。細胞を、反転式顕微鏡を用いて視覚的に追い、トランスフェクショ
ン後15日後に、全てのペトリ皿について典型的な領域を写真撮影した。全ての
ペトリ皿はpEFBOS−hIL−5syn希釈物の1つでトランスフェクショ
ンされた細胞を含んでおり、陰性対照と比較して細胞数において著しい増加を示
した(図3)したがって、15μgの全DNA中の1.5ngのpEFBOS−h
IL−5syn(1:104希釈)程度のトランスフェクションは、HAT倍地
中での細胞の生存を可能とするオートクリンループを生じるのに十分である。
【0064】 III.5.IL−5オートクリンループの発生に必要なpMET7−hiL−5
synDNAの最少量の決定 pMET7−hiL−5synDNAの無関係DNA(pCDNA3)中の希
釈系列を準備した:4ng(1/104)、400pg(1/105)、及び40pg(
1/106)のpMET7−hiL−5synDNAを、40ngのpCDNA3
DNAに添加して、2ftGHIL−5Rα/IFNaR2−2+βc/IFN
aR1クローンE細胞(pSV−SPORT−IL−5Rα/IFNaR2−2
+pSV−SPORT−βc/IFNaR1で安定にトランスフェクションされ
た)にトランスフェクションした。陰性対照として、40μgのpCDNA3単
独を用いた。10μgのp6−16SEAPを、全てのサンプルに添加した。全
ての沈殿はリン酸カルシウム法(Graham and Van der Eb, 1973)によって1m
lに調製し、そこから165μl(全DNA6.8μg)を6−ウェルのマイクロ
タイタープレートのウェル中で105個の細胞上にもたらした。次に、沈殿を一
晩細胞上に放置し、その後ダルベッコのPBSで2回洗浄した。細胞をさらにD
MEM培地中で増殖した。24時間後、培地サンプルをそれぞれのウェルから取
り出しホスファ−ライトアッセイ(Tropix)を用いてSEAP活性を測定した。
発光をトップカウント発光測定器で測定した。6.8μgの全DNA中の68pg
のpMET7−hiL−5syn(pMET7−hiL−5synDNAの1/
105希釈)でのトランスフェクションであっても、陰性対照と比較して、まだ
明白なSEAP産生を生じる結果となったことは、オートクリンループが形成さ
れたことを示している(図4)。
【0065】 III.6.pACGGS−EL4cDNAライブラリーにおける希釈による、I
L−5オートクリンループの発生に必要とされるpMET7−hiL−5syn
DNAの最少量の決定 無関係cDNAの膨大なプール中での、関係するリガンドをコードするcDN
Aの発生を光学的に模倣するため、我々はcDNAライブラリー中のpMET7
−hiL−5synプラスミドを希釈した。このライブラリーは、マウスEL4
リンパ腫細胞株から作られ、そしてcDNAsは、ニワトリβアクチンプロモー
ターの制御下において、ベクターpACGGS中に挿入された。125ng(1/
102)、12.5ng(1/103)、1.25ng(1/104)、125pg(1/
105)、42pg(1/3×105)及び12.5pg(1/106)のpMET7−m
oEpoDNAを、9.4μgのpACGGS−EL4cDNA及び3.1μgの
p6−16SEAPに添加した。陰性コントロールとして、9.4μgのpAC
GGS−EL4cDNA+3.1μgのp6−16SEAPをトランスフェクシ
ョンした。全ての沈殿はリン酸カルシウム法(Graham and Van der Eb, 1973)
によって500μlに調製し、そこから165μl(±4μgの全DNA)を6−
ウェルのマイクロタイタープレートのウェル中で105個の2fTGH 6−1
6SEAP EpoR/IFNaR2−2クローン4の細胞上にもたらした。沈
殿を一晩細胞上に放置し、その後ダルベッコのPBSで2回洗浄した。細胞をさ
らにDMEM培地中で増殖した。18時間後、培地サンプルをそれぞれのウェル
から取り出しホスファ−ライトアッセイ(Tropix)を用いてSEAP活性を測定
した。発光をトップカウント発光測定器で測定した。4μgの全DNA中の40
0pgのpMET7−hiL−5syn(1/104希釈)でのトランスフェクシ
ョンであっても、陰性対照と比較して、まだ明白なSEAP産生を生じる結果と
なったことは、オートクリンループが形成されたことを示している(図5a)。
【0066】 リポフェクション法(Loeffner and Behr, 1933)によるトランスフェクショ
ンのため、同じ希釈を準備した。ここで、2.5μgのDNA担体(Superfect;Q
iagen)と組合わせて、全量2μgを細胞(4×105細胞/ウェル)にトランス
フェクションした。トランスフェクションは、製造者の推奨に従った。混合物を
細胞上に2時間放置し、その後細胞を洗浄した。18時間後、培地サンプルを各
々のウェルから取り出しSEAP活性を上述のように測定した。ここでもまた、
2μgの全DNA中の200pgのpMET7−hiL−5syn(1/104希釈
)でのトランスフェクションは、陰性対照と比較して、明白なSEAP産生を生
じる結果となり、オートクリンループが形成されたことを示している(図5b)
【0067】 III.7.pACGGS−EL4cDNAライブラリーにおける希釈による、E
poオートクリンループの発生に必要とされるpMET7−moEpoDNAの
最少量の決定 無関係cDNAの膨大なプール中での、関係するリガンドをコードするcDN
Aの発生を光学的に模倣するため、我々はcDNAライブラリー中のpMET7
−moEpoプラスミドを希釈した。このライブラリーは、マウスEL4リンパ
腫細胞株から作られ、そしてcDNAsは、ニワトリβアクチンプロモーターの
制御下において、ベクターpACGGS中に挿入された。1.25μg(1/1
0)、125ng(1/102)、12.5ng(1/103)、1.25ng(1/1
4)、125pg(1/105)、42pg(1/3×105)及び12.5pg(1/1
6)のpMET7−moEpoDNAを、9.4μgのpACGGS−EL4c
DNA及び3.1μgのp6−16SEAPに添加し、2fTGH6−16SE
AP EpoR/IFNaR2−2クローン4細胞にトランスフェクションした
。原則として、これらの細胞中でのp6−16SEAPの安定な組込みにより必
要ではないが、トランスフェクション混合液へのp6−16SEAPの添加は、
このアッセイの感受性を高める。陽性及び陰性コントロールは、それぞれ9.4
μgのpACGGS−EL4cDNA+3.1μgのp6−16SEAP、及び9
.4μgのpMET7−moEpo+3.1μgのp6−16SEAPであった。
全ての沈殿はリン酸カルシウム法(Graham and Van der Eb, 1973)によって5
00μlに調製し、165μl(±4μgの全DNA)を6−ウェルのマイクロタ
イタープレートのウェル中で105個の細胞上にもたらした。沈殿を6時間細胞
上に放置し、その後ダルベッコのPBSで2回洗浄した。細胞をさらにDMEM
培地中で増殖した。18時間後、培地サンプルをそれぞれのウェルから取り出し
ホスファ−ライトアッセイ(Tropix)を用いてSEAP活性を測定した。発光を
トップカウント発光測定器で測定した。4μgの全DNA中の400pgのpME
T7−hiL−5syn(1/104希釈)でのトランスフェクションであって
も、陰性対照と比較して、まだ明白なSEAP産生を生じる結果となったことは
、オートクリンループが形成されたことを示している(図6)。
【0068】 参考文献 Barnes, W.M. (1994) PCR amplification of up to 35-kb DNA with high fidel
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【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 2ftGH細胞におけるpSV−SPORT−IL−5Rα/IFNaR2−
2、pSV−SPORT−βc/IFNaR1及びp6−16SEAPの一時的
共トランスフェクション及びSEAP活性の誘導の解析である。トランスフェク
ションの24時間後、細胞を、刺激なしのままか又はIFNβ(陽性対照)又は
IL−5(1及び2ng/ml)で刺激した。培地からのサンプルを刺激の24時間
後に採取し、発光原基質としてCSPDを用いてSEAP活性を測定した(ホス
ファ−ライトキット、Tropix)。発生した光の量は、トップカウント発光測定器
(Packard)で測定した。
【図2】 2ftGH 6−16SEAPクローン5細胞におけるpSV−SPORT−
EpoR/IFNaR1+pSV−SPORT−EpoR/IFNaR2−2、
pSV−SPORT−EpoR/IFNaR1又はpSV−SPORT−Epo
R/IFNaR2−2の一時的共トランスフェクションである。トランスフェク
ションの24時間後、細胞を、刺激なしのままか又はIFNβ(1ng/ml:陽性
対照)又はEpo(5ng/ml)で刺激した。培地からのサンプルを刺激の24時
間後に採取し、発光原基質としてCSPDを用いてSEAP活性を測定した(ホ
スファ−ライトキット、Tropix)。発生した光の量は、トップカウント発光測定
器(Packard)で測定した。
【図3】 無関係のDNAにおいてベクターpEFBOS−hIL−5synの希釈でト
ランスフェクトされた2fTGH IL−5Rα/IFNaR2−2+βc/I
FNaR1クローンC細胞である。オートクリンループの形成は、HAT培地中
における細胞の生存という結果をもたらした。トランスフェクションの15日後
、それぞれのペトリ皿中の代表的な領域の写真を撮影した。
【図4】 無関係のDNAにおいて、ベクターpMET7−hiL−5synの希釈でト
ランスフェクションしたIL−5Rα/IFNaR2−2+βc/IFNaR1
クローンEにおける、SEAP活性の誘導。オートクリンループの形成は、6−
16プロモーターの活性化に続くSEAPの分泌をもたらす結果となった。培地
からのサンプルを刺激の24時間後に採取し、発光原基質としてCSPDを用い
てSEAP活性を測定した(ホスファ−ライトキット、Tropix)。発生した光の
量は、トップカウント発光測定器(Packard)で測定した。
【図5A】 真核発現ベクターpACGGSにおいて発現する、EL4cDNAライブラリ
ーにおけるベクターpMET7−hIL−5synの希釈によってトランスフェ
クションされた2fTGH IL−5Rα/IFNaR2−2+βc/IFNa
R1クローンE細胞である。全ての希釈はp6−16プラスミドと一緒に共トラ
ンスフェクションされた。陰性対照をpACGGS−EL4cDNA+p6−1
6SEAPとした。トランスフェクションは、リン酸カルシウム法で行った。オ
ートクリンループの形成は、6−16プロモーターの活性化に続くSEAPの分
泌という結果になった。培地からのサンプルを刺激の24時間後に採取し、発光
原基質としてCSPDを用いてSEAP活性を測定した(ホスファ−ライトキッ
ト、Tropix)。発生した光の量は、トップカウント発光測定器(Packard)で測
定した。
【図5B】 Superfect試薬(Qiagen)を用いて、リポフェクション法によってト
ランスフェクションを行った以外は同じ条件を用いた。
【図6】 真核発現ベクターpACGGSにおいて発現する、EL4cDNAライブラリ
ーにおけるベクターpMET7−moEpoの希釈によってトランスフェクショ
ンされた2fTGH 6−16SEAP/IFNaR2−2+βc/IFNaR
1クローン4細胞である。全ての希釈はp6−16プラスミドと一緒に共トラン
スフェクションした。陰性対照をpACGGS−EL4cDNA+p6−16S
EAPとした。オートクリンループの形成は、6−16プロモーターの活性化に
続くSEAPの分泌という結果になった。培地からのサンプルを刺激の24時間
後に採取し、発光原基質としてCSPDを用いてSEAP活性を測定した(ホス
ファ−ライトキット、Tropix)。発生した光の量は、トップカウント発光測定器
(Packard)で測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/566 C12N 15/00 ZNAA //(C12N 5/10 5/00 B C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ファンデケルクホーフェ,ヨエル・ステフ ァーン ベルギー国、ベー−8210 ロッペム、ロー デ・ベンケンドレーフ 27 (72)発明者 フェルヘー,アニック ベルギー国、ベー−8810 リヒテルフェル デ、パストール・デニスラーン 60 (72)発明者 タフェルニール,ヤン ベルギー国、ベー−9860 バレゲム、ボッ テルウェヒ 2 Fターム(参考) 2G045 AA40 CB01 DA13 DA20 DA36 FB01 FB02 FB07 4B024 AA01 AA11 AA15 BA63 CA04 DA02 EA04 FA02 FA10 GA13 HA03 HA11 4B063 QA01 QQ08 QR48 QS02 QS36 4B065 AA90X AA99Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA46

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)キメラレセプターをコードする第1の組換え遺伝子、2
    )その発現がオートクリン又は抗オートクリンループをつくりだす化合物をコー
    ドする第2の組換え遺伝子、3)該オートクリン又は抗オートクリンループの創
    出に基づいて活性化又は不活性化されるレポーター系、を含む、真核細胞。
  2. 【請求項2】 細胞がいかなる細胞であってもよく、ただし該細胞は酵母で
    はない、請求項1記載の真核細胞。
  3. 【請求項3】 キメラレセプターが多量体レセプターであるか又は多量体化
    するレセプターである、請求項1又は2記載の真核細胞。
  4. 【請求項4】 該第2の組換え遺伝子が構成プロモーターの後に位置する、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の真核細胞。
  5. 【請求項5】 該レポーター系が、該キメラレセプターにリガンドが結合し
    た結果として活性化される、請求項1〜4のいずれか1項記載の真核細胞。
  6. 【請求項6】 キメラレセプターの細胞質部位が、インターフェロンレセプ
    ターサブユニットの1つの細胞質部位である、請求項1〜5のいずれか1項記載
    の真核細胞。
  7. 【請求項7】 レポーター系が E. coliキサンチン−グアニンホスホリボシ
    ルトランスフェラーゼ(gpt)である、請求項1〜6のいずれか1項記載の真
    核細胞。
  8. 【請求項8】 該レポーター系が6−16プロモーターの制御下に置かれて
    いる、請求項6記載の真核細胞。
  9. 【請求項9】 該第2の組換え遺伝子がSRα又はHEF1aプロモーター
    の後に位置している、請求項4記載の真核細胞。
  10. 【請求項10】 細胞が、2fTGH細胞である、請求項1〜9のいずれか
    1項記載の真核細胞。
  11. 【請求項11】 オーファンレセプター及び/又は未知のリガンドをスクリ
    ーニングするための、請求項1〜10のいずれか1項記載の真核細胞の使用。
  12. 【請求項12】 該キメラレセプターの細胞外部位とのリガンドの結合及び
    /又は該キメラレセプターの細胞質部位のシグナル伝達経路に干渉する化合物を
    スクリーニングするための、請求項1〜10のいずれか1項記載の真核細胞の使
    用。
  13. 【請求項13】 a)キメラレセプターをコードする遺伝子による真核宿主
    細胞の形質転換、b)該キメラレセプターへのリガンドの結合によって誘導され
    得るレポーター系をコードする遺伝子による該宿主細胞の形質転換、c)該キメ
    ラレセプターのリガンドをコードする遺伝子による該宿主細胞の形質転換、d)
    レポーター系が活性化されているか、又は不活性化されている細胞の選択、を含
    む、オーファンレセプター及び/又は未知のリガンドのスクリーニング方法。
  14. 【請求項14】 請求項13の方法によって得ることができる、オーファン
    レセプター及び/又は未知のリガンド。
  15. 【請求項15】 a)キメラレセプターをコードする遺伝子による真核宿主
    細胞の形質転換、b)該キメラレセプターへのリガンドの結合によって誘導され
    得るレポーター系をコードする遺伝子による該宿主細胞の形質転換、c)該キメ
    ラレセプターへの該リガンドの結合の阻害剤をコードする遺伝子による該宿主細
    胞の形質転換、d)該キメラレセプターに対するリガンドをコードする遺伝子に
    よる該宿主細胞の形質転換及び/又は宿主細胞への該リガンドの供給、e)レポ
    ーター系が活性化されているか、又は不活性化されている細胞の選択、を含む、
    レセプターへのリガンドの結合及び/又はレセプターのシグナル伝達経路に干渉
    する化合物をスクリーニングする方法。
  16. 【請求項16】 真核宿主細胞及び1種以上の形質転換ベクターを含み、該
    細胞を該ベクター(1種又は複数種)でトランスフェクションすると、請求項1
    〜10のいずれか1項記載の真核細胞を生じるキット。
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