JP2002521125A - 排尿を制御するための自制補助装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、膀胱を自発的に空にする際に尿を受動的に流すことができるようになった、尿道絞搾を改善すると同時に内腔の開放に対する中央尿道抵抗を高める女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）を提供する。 【解決手段】 本女性用自制補助装置は、弾性材料製のマウント（１２、１２’、１２’’、又は１２’’’）、マウントで支持された、マウントから尿道内腔内に少なくとも中央尿道まで延びる内腔内部品（１３、１３’、１３’’、又は１３’’’）、及び内腔内部品で支持された、中央尿道内に内腔内に配置された、背側中央尿道壁を背側方向に押し付けて中央尿道内腔を延伸及び／又は再形成し、横方向に亘って更に円弧状の形状を持つようにする弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１４’’’）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、尿失禁を緩和するための女性用自制補助装置（ｃｏｎｔｉｎｅｎｃ
ｅ ａｕｇｍｅｎｔｏｒ）に関する。更に詳細には、本発明は、患者が制御する
女性用自制補助装置に関する。この女性用自制補助装置は、望ましからぬ不随意
の尿漏れを阻止すると同時に、必要な場合に女性用自制補助装置を患者の身体か
ら取り外すことなく解放できる。女性用自制補助装置の最も好ましい実施例は、
女性の患者の尿失禁、特に緊張性失禁を緩和する実施例である。

【０００２】

【従来の技術】

不随意の尿漏れ状態である尿失禁は、何百万人もの人々と関連した問題である
。これは、女性の方が男性よりも遙かに多い。患者によっては、尿漏れは、咳払
い、くしゃみ、物を持ち上げる、力む、運動するといった活動による腹内圧の一
時的上昇と関連しており、ひどい場合には、姿勢を変えただけで起こる。これを
緊張性失禁と呼ぶ。

【０００３】 通常の尿失禁のメカニズムは、尿道内及び周囲の筋肉を含む幾つかの構成要素
による作用、尿道壁の平滑筋と上皮内層との間の尿道脈管叢内の血圧の作用、閉
鎖した尿道内腔の壁間の粘膜シール（絞搾）の作用、及び骨盤内筋膜からの支持
の作用の組み合わせである。排尿中、尿道内及び周囲の筋肉が弛緩し、膀胱筋（
排尿筋）が収縮する。膀胱からの流体圧力が粘膜シールに打ち勝ち、内腔が開放
し、尿が排出される。

【０００４】 膀胱の充填時に膀胱圧力が上昇し、自制システムの筋肉に反射反応を誘導し、
尿道閉鎖圧力を上昇する。この反射応答は、通常は、不随意の尿漏れをなくす上
で適当である。尿道の開放に対する抵抗が、内腔を密封状態に保持する上で不十
分である場合、女性の患者は緊張性失禁を経験してしまう。緊張性失禁は、通常
の自制システムの構成要素のうちの一つ又はそれ以上が不適切に機能することに
より生じる。

【０００５】 女性用緊張性失禁を管理する上で利用可能な現在のオプションには、外部から
適用される吸収体製品の使用、骨盤筋の運動、骨盤筋の電気刺激、尿道を尿道口
のところで内部又は外部のいずれかから塞ぐ装置、尿道壁に対してバルクを加え
る注射、及び手術が含まれる。多くの外部及び内部の女性用自制装置に特許が与
えられている。

【０００６】 米国特許第５，０７４，８５５号には、使用者の尿道口に当ててシールし且つ
塞ぐように形成された弾性パッドを含む人間の女性の尿失禁を制御するための装
置が開示されている。同様の装置が米国特許第５，３３６，２０８号に開示され
ている。これらの装置では、装置本体を尿道口に当ててシールするために接着剤
が設けられている。

【０００７】 国際出願第９６／３９９８９号、第９６／３９９９０号、及び第９６／３９９
９１号の各々には、部分的に変形可能な本体部分、ハンドグリップ部分、及び身
体接触面を持つ尿道キャップの形態の女性用尿失禁装置が開示されている。本体
部分は、患者の身体に適用されたときに真空シールできるチャンバを画成する。

【０００８】 米国特許第５，０８２，００６号は、尿道に挿入されるべきシャフト及び尿通
路を塞ぐためにシャフトに設けられた一つ又はそれ以上のノブを有する。シャフ
トの基端に設けられたフラップが尿道内でのシャフトの位置を保持する。

【０００９】 上述の装置の各々は、尿道口の内側又は外側を塞ぐことによって尿漏れをなく
し、各装置は、排尿を行うために患者が取り外さなければならない。 尿漏れを十分に阻止し、装置を患者の身体から取り外す必要なしに自発的排泄
を可能にする装置を提供するのが望ましい。これらの利点は、不随意の尿漏れを
阻止すると同時に自発的排尿中の尿を流すことができる女性用自制補助装置によ
って得ることができるということがわかっている。本明細書中に説明した女性用
自制補助装置は、中央尿道をその内腔内から穏やかに延伸／再形成することによ
って所望の効果を得る。内腔の周囲を延伸することにより、中央尿道の周壁の張
力を増大し、上皮内層の向き合った表面を更にぴったりと接触させ、絞搾を高め
る。通常の自制メカニズムの作用と関連して、増加した張力及び改善された絞搾
により、腹の圧力の一時的上昇中の尿による拡張に対する尿道の抵抗を高め、か
くして緊張制御失禁を緩和する。

【００１０】 女性用自制補助装置の使用者が排泄を行おうとする場合には、彼女の自制メカ
ニズムの筋肉が弛緩し、膀胱の通常の圧力の作用で内腔を拡張できるのに十分に
尿道壁の張力を減少させる。女性用自制補助装置はばねとして作用し、自制メカ
ニズムの筋肉によって加えられる圧縮力と反比例する力を及ぼす。自制メカニズ
ムが弛緩したとき、補助装置からの力は、排尿のために尿道を拡張するのに必要
な流体圧力を大幅に増大しないレベルまで低下する。女性用自制補助装置は、背
側中央尿道壁と常に接触した状態を維持するが、筋肉の張力の低下により尿の圧
力で尿道を延伸でき、腹側尿道壁と補助装置の腹側表面との間のスリット状尿通
路を開放する。

【００１１】 排泄を完了したとき、括約筋の収縮により尿道壁に張力が戻り、女性用自制補
助装置は機能を自動的に回復する。かくして、女性用自制補助装置は、生物学的
自制メカニズムとの動的相互作用によって機能する。その作用モードは、取り外
さなければならないプラグとして作用するか或いは排泄を行うために外部から作
動させなければならないバルブを持つプラグとして作用する従来の尿道内自制装
置とは明らかに異なる。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段】

本女性用自制補助装置は、膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止
するが、膀胱を自発的に空にする際に尿を受動的に流すことができるようになっ
ている。女性用自制補助装置は、尿道絞搾を改善し、膀胱の充填中に内腔の開放
に対する中央尿道の抵抗を高める。女性用自制補助装置は、好ましくは、弾性材
料製のマウントを有する。このマウントは、最も好ましくは、中央尿道内腔を通
した不時の尿漏れを阻止するために女性用自制補助装置を所定位置に支持するた
め、尿道口の周囲で女性の身体に付着する。マウントには、恐らくは、一層の接
着剤が付けてあり、この接着剤は、女性の身体に取り外し自在に取り付けられる
ようになっている。

【００１３】 内腔内部品がマウントで支持されている。内腔内部品は、好ましくは、マウン
トで支持された弾性部分を含む。この弾性部分は、尿道内に延びているのがよく
、背側中央尿道壁を背側方向に押し付けて中央尿道内腔を延伸及び／又は再形成
し、横方向に亘って更に円弧状の形状を持つようにする。かくして、中央尿道内
腔の断面は、好ましくは、半径が小さい三日月形を呈する。内腔内部分は、中央
尿道内腔を延伸及び／又は再形成し、中央尿道内腔を内腔内に再位置決めするた
め、二つのストラットを含むか或いは弾性部分から延びる一つの又は二つのスト
ラットに取り付けられた部材を含むのがよい。

【００１４】 部材は、尿道内の緩みをなくすため、及び絞搾を高めて開放に対する尿道の抵
抗を増大するため、尿道壁、特に中央尿道壁と係合するようになっているのがよ
い。患者は、通常の筋肉制御で自発的に排泄できるが、そうでない場合には、女
性用自制補助装置を作動する意識的作用を必要とせず、或いは取り外し、作動、
作動停止、又は変更を必要としない。排泄後、中央尿道内腔の緩みをなくすこと
によって自制補助機能が自動的に回復する。

【００１５】 部材には、隣接した中央尿道壁と係合するようになった所定位置に絞搾向上剤
が設けられているのがよい。絞搾向上剤は、不随意の尿漏れを阻止するため、尿
道内の粘液及び粘膜と協働する生体親和性親水性材料であるのが好ましい。部材
は、ポリマー材料製の可撓膜であるか或いはこうした膜を含むのがよい。可撓膜
は、両主表面が全体に亘って設けられた構造形状を有するのがよい。両主表面は
、好ましくは、縁部によって取り囲まれており、全体に矩形である。 部材は、部材を中央尿道内腔の壁に押し付けるため、弾性部分から部材まで延び
る一つ又は二つのストラットによって支持されている。二つのストラットは、好
ましくは、これらのストラットが弾性部材のところで部材の側部よりも互いに近
付くように互いに間隔が隔てられている。

【００１６】 部材又は可撓膜は、中央尿道壁と部材又は可撓膜との間を協働して充填する生
体親和性親水性材料で、少なくともその両主表面に亘ってコーティングされてい
る。生体親和性親水性材料は、中央尿道壁と部材又は可撓膜との間の付着を促し
、その間を通る不随意の尿漏れを阻止する。部材又は可撓膜は、中央尿道壁に当
接する弾性構造を形成するため、好ましくは、その側部に対して横方向の縁部に
沿って湾曲している。可撓膜は、好ましくは可撓性ポリマー製のメッシュで形成
されているのがよい。可撓膜は、その両側部の間に円弧状形状を有するのがよく
、両主表面は、中央尿道内腔の断面の輪郭に従って全体に凹状であり且つ凸状で
ある。

【００１７】 女性用自制補助装置の製造方法は、好ましくは、尿道絞搾を改善し、内腔の開
放に対する中央尿道の抵抗を増大する。この製造方法は、好ましくは、弾性材料
でマウントを形成する工程を含み、恐らくは、マウントで支持された内腔内部品
を尿道に挿入し、背側尿道壁を背側方向に押し付けて中央尿道内腔を全体に亘っ
て更に大きく円弧状形状をなすように延伸及び／又は再形成し、半径を小さくす
る工程を含む。内腔内部品は、少なくとも背側中央尿道壁を背側方向に押し付け
、中央尿道内腔を延伸及び／又は再形成し、横断形状が更に大きく円弧形状をな
すようにするため、中央尿道内腔を内腔内で延伸し、再形成し、及び再位置決め
するため、弾性部分に取り付けられた部材を含む。製造方法は、内腔内部品をマ
ウントに連結する工程、及びマウントに対して内腔内に配置するため、一つ又は
それ以上のストラットを弾性部分の所定位置に配置する工程を有する。製造方法
は、ポリマー材料でマウントを成形することによる形成工程を含む。製造方法は
、弾性部分に連結された一つ又はそれ以上のストラットに部材を配置する工程を
有する。二つのストラット間の可撓膜を交換する工程も含まれる。製造方法は、
好ましくは、接着剤をマウントに加える工程、及び生体親和性親水性材料を部材
又は可撓膜に設け、絞搾を高める工程を含む。

【００１８】 女性用自制補助装置を使用する方法は、内腔内部品に連結されたマウントを有
する。この使用方法は、好ましくは、内腔内部品に設けられたストラット又は部
材が中央尿道内腔内にあるように内腔内部品を尿道に挿入する工程を含む。マウ
ントを尿道口と隣接して配置し、ストラット又は部材を中央尿道内腔内に保持す
る工程を行うことができる。好ましくは、マウントとストラットとの間に連結さ
れた弾性部分によって押し付けられたストラット又は部材で尿道の内側を延伸及
び／又は再形成する工程が含まれる。使用方法は、中央尿道壁をその横断形状が
更に大きく円弧状をなすように延伸及び／又は再形成するため、及び尿道壁、特
に中央尿道壁と係合して尿道内の緩みをなくし、絞搾を高め、開放に対する尿道
の抵抗を増大するため、背側中央尿道壁を背側方向に押し付ける工程を含む。か
くして、患者は、女性用自制補助装置を作動する意識の作用を必要とせずに自発
的に排泄できる。即ち、自制補助装置を作動し、作動停止し、又は交換する必要
がない。排泄後、女性用自制補助装置が機能を自動的に回復する。

【００１９】 緊張性失禁は、増大する膀胱圧力の作用が、中央尿道内腔内の排泄に対する利
用可能な抵抗を越えるという点で不随意である。詳細には、中央尿道を制御する
筋肉は括約筋として作用し、この筋肉を通る内腔を閉鎖状態に保持する。通常の
排泄中、これらの筋肉は自発的に弛緩されるが、緊張した場合には、以下に列挙
するように、不随意である。女性は、尿道壁が更に可撓性になり膀胱圧力流れが
許容されるように、これらの筋肉を自発的に緩めることができる。くしゃみ、咳
払い、飛び跳ねること等により膀胱内の圧力が一時的に上昇するが、このような
緊張制御失禁の女性の場合には筋肉の括約作用は自発的に緩まない。これは尿の
流れを阻止するで不適切である。くしゃみ、咳払い、飛び跳ねること等を不意に
行うと、尿道筋肉の抵抗を越え、尿道内腔を通る漏れが生じ、流れる。

【００２０】 かくして、望ましからぬ一時的な圧力上昇により排尿を生じ、及び従って、尿
が尿道を不随意に通過することがないように、中央尿道の閉鎖を補助するために
何等かの対策が必要とされる。本願に説明し図示した自制補助装置は、緊張状態
にある場合に中央尿道内腔を通る尿の流れに対して大きな抵抗を加える。中央尿
道の緩みを最小にするのに必要な力は、中央尿道の筋肉に作用する荷重と比例し
て増大する。自制補助装置が配置されている場合でも、通常の膀胱制御及び尿機
能が確保される。これは、緊張が加わっていない状態での排尿で括約筋が自発的
に弛緩する場合、内腔を開放するための力が比較的小さいためである。本明細書
中に説明した自制補助装置の弾力性は、中央尿道周囲の筋肉が弛緩しておらず、
膀胱圧力が緊張時に上昇した場合、比較的大きい。

【００２１】

【発明の実施の形態】

僅かに異なる幾つかの女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０
’’’を図１、図７、図１１、及び図１５の同様の斜視図に夫々示す。開示の四
つの実施例の各々についての各図面群の参照番号は、同様の構成要素については
同じ参照番号が附してあるが、明瞭化を図るため、数字に附したプライムにより
様々な実施例の各々を区別する。女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、
又は１０’’’は、女性の中央尿道内腔に挿入されるようになっており、幾つか
のものは、図１、図７、及び図１１において、可撓性材料製の可撓膜１１、１１
’、１１’’を有する。これらの可撓膜１１、１１’、１１’’は、形成された
部材１５、１５’、１５’’であるのがよく及び／又は別に製造した部品から組
み立てられるのがよい。可撓膜１１、１１’、１１’’は、好ましくは、安定し
た生体親和性、限定的な吸水性、非常に容易であり且つ可逆的な伸長性及び圧縮
性、接着性粘液の表面コーティングとの結合に対する受け入れ性等の重要な特徴
を提供する様々なポリマー材料から製造される。これらの性質を持つ適当な膜は
、様々な周知のポリマー材料から型成形、鋳造、押出し、編組、織製、編製、又
は選択されたポリマーで所望の特性を提供する他の製造方法で製造できる。

【００２２】 女性の尿道の緩み即ち弛緩は、圧力が加わった尿による開放に対する尿道壁の
抵抗を減少する。この問題は、開示の女性用自制補助装置１０、１０’、１０’
’、又は１０’’’によって軽減される。女性用自制補助装置１０、１０’、１
０’’、又は１０’’’は、膀胱の圧力の一時的な又は意図せぬ増大による不随
意の尿漏れを阻止するようになっているが、膀胱を自発的に即ち随意に空にする
時に尿を受動的に流すことができる。女性用自制補助装置１０、１０’、１０’
’、又は１０’’’は、尿道内腔の開放に対する中央尿道抵抗を増大し、尿道絞
搾を改善する。全ての女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０’
’’は、女性の解剖学的輪郭に適合するため、弾性材料製のマウント１２、１２
’、１２’’、又は１２’’’を有する。これらのマウント１２、１２’、１２
’’、又は１２’’’は、尿道口を中心として女性の身体に付着し、女性用自制
補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０’’’を所定位置に支持し、本明細
書中に説明したように、中央尿道内腔を通した意図せぬ尿漏れを阻止する。

【００２３】 内腔内部品１３、１３’、１３’’、又は１３’’’は、夫々、マウント１２
、１２’、１２’’、又は１２’’’で支持されており、これらのマウント１２
、１２’、１２’’、又は１２’’’から尿道内に延びるように形成されている
。マウント１２、１２’、１２’’、又は１２’’’は、尿道口の周囲に付着す
るが、尿道口を塞がない。内腔内部品１３、１３’、１３’’、又は１３’’’
は、更に、尿道口又はこの尿道口に連結された尿道を塞がない。内腔内部品１３
、１３’、１３’’、又は１３’’’は、図１、図７、図１１、又は図１５の夫
々で最もよくわかるように、マウント１２、１２’、１２’’、又は１２’’’
から延びる弾性部分１４、１４’、１４’’、又は１４’’’を含む。かくして
、弾性部分１４、１４’、１４’’、又は１４’’’は、中央尿道内腔を横断形
状が更に円弧状になるように延伸し及び／又は再形成するため、少なくとも背側
中央尿道壁を背側に押圧するため、尿道内の所定位置まで延ばすことができる。
即ち、弾性部分１４、１４’、１４’’、又は１４’’’は、尿道の内側後方壁
即ち背側壁を膣に向かって押す。

【００２４】 図１、図７、及び図１１の内腔内部品１３、１３’、又は１３’’は、中央尿
道内腔の内腔内に位置決めするため、弾性部分１４、１４’、又は１４’’に取
り付けられた部材１５、１５’、又は１５’’を含む。かくして、弾性部分１４
、１４’、又は１４’’はその夫々の部材１５、１５’、又は１５’’を尿道内
に支持し、これらの部材は、緩みをなくすために尿道壁、詳細には中央尿道壁と
係合するように、及び絞搾を高め且つ開放に対する尿道抵抗を増大するために配
置される。患者は、女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０’’
’を意識的に操作する必要なしに、即ちこれを取り除いたり作動させたり作動さ
せなかったり又は変更することを必要とせずに自発的に排泄できる。排泄中、膀
胱圧力により尿道が膨張し、尿を女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、
又は１０’’’に通すことができる。排泄を完了すると、自制補助機能が自動的
に回復する。

【００２５】 可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５’’は、
隣接した中央尿道壁と係合する位置でこれと係合するように可撓膜１１、１１’
、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５’’上に置いた絞搾向上剤１６
、１６’、又は１６’’でコーティングされているのがよい。図１乃至図１４を
参照されたい。絞搾向上剤１６、１６’、又は１６’’は、ムコポリサッカライ
ド、接着性粘液、デクストラン、フルーツペクチン、ポリエーテル類、ポリアク
リレート及びその誘導体、ホモポリサッカライド、ヘテロポリサッカライド及び
その誘導体等の生体親和性親水性材料を含む。生体親和性親水性材料でできた絞
搾向上剤１６、１６’、又は１６’’は、尿道内の粘液及び粘膜と協働し、不随
意の尿漏れを阻止するようになっている。可撓膜１１、１１’、又は１１’’は
、少なくともその両主表面１７、１７’、又は１７’’に亘って生体親和性親水
性材料の絞搾向上剤１６、１６’、又は１６’’と協働する。絞搾向上剤は、中
央尿道壁と可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５
’’との間の空間を埋め、それらの間の付着を促し、その空間を通る不随意の尿
漏れを阻止する。

【００２６】 形成された部材１５、１５’、又は１５’’は、約１２ｍｍ乃至１５ｍｍ×０
．５ｍｍ乃至１．０ｍｍの長さ及び厚さを持つ可撓膜１１、１１’、又は１１’
’として形成できる。可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’
、又は１５’’は、主表面１７、１７’、又は１７’’を有し、おそらくは、例
えば図３だけに示す隙間１８が設けられているが、何等かの繰り返しが隙間１８
を形成する。両主表面１７、１７’、又は１７’’は縁部１９、１９’、又は１
９’’によって取り囲まれている。両主表面１７、１７’、又は１７’’は、好
ましくは、全体に矩形形状であるが円弧状をなしており、かくして、中央尿道内
腔に適している。縁部１９、１９’、又は１９’’は、図７乃至図１０に示すよ
うに、可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５’’
の上下の縁部に沿った絞搾の連続性を高めるように面取りが施してある。

【００２７】 一つ又は二つのストラット２０が 弾性部分１４、１４’、又は１４’’から
可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５’’まで延
びており、可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’を中央尿道
内腔の壁に押し付けて緩みをなくす。二つのストラット２０を使用する場合には
、これらのストラットは、可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１
５’、又は１５’’の縁部１９、１９’、又は１９’’の両側２１、２１’、又
は２１’’から弾性部分１４、１４’、又は１４’’まで延びている。図３、図
７、及び図１１を参照されたい。二つのストラット２０を使用する場合、これら
の二つのストラット２０は、弾性部分１４、１４’、１４’’、又は１４’’’
のところで、側部２１、２１’、又は２１’’よりも互いに近付くように互いに
対して拡がっている。図１５では、弾性部分１４’’’は二つのストラット２０
を有し、これらのストラット間には部材や可撓膜が全く設けられていない。この
構成は、簡単であるため、最も好ましい実施例となる。弾性部分１４’’’は、
中央尿道内腔を拡げて緩みをなくすために間隔が隔てられた二つのストラット２
０だけを有する。

【００２８】 可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１５、１５’、又は１５’’は、
好ましくは、可撓膜１１、１１’、又は１１’’を中央尿道壁に当接させるため
、両側部２１、２１’、又は２１’’に対して横方向の縁部１９、１９’、又は
１９’’に沿って弾性を追加するため、円弧状であるか或いは湾曲している。可
撓膜１１、１１’、又は１１’’は、図３に示すように、メッシュで形成されて
いてもよい。両主表面１７、１７’、又は１７’’は、中央尿道内腔の断面の輪
郭に従って全体に凹状及び凸状をなしているのがよい。

【００２９】 マウント１２、１２’、１２’’、又は１２’’’には接着剤層２２、２２’
、２２’’、又は２２’’’が付けてあり、この接着剤は、女性の身体に取り外
し自在に取り付けられるようになっている。接着剤２２、２２’、２２’’、又
は２２’’’は生体親和性であり、発汗及び身体の油に対して抵抗性である。図
２、図３、図４、及び図６は、女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又
は１０’’’の取り外しで使用するためのハンドル２３を示すが、図２、図３、
図４、及び図６はハンドル２３を示す。同様に、ハンドル２３は他の実施例に加
えることができる。図１、図２、図５、図６、図７、図８、図１０、図１１、図
１２、図１４、図１５、図１６、及び図１９には、排泄中に尿を流すことができ
る開口部２４が示してある。

【００３０】 女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０’’’の製造方法は、
内腔の開放に対する中央尿道抵抗を増大することによって不随意の尿漏れをなく
し、尿道の絞搾を改善するようになっている。この製造方法は、中央尿道内腔を
横断形状が更に円弧状になるように延伸し及び／又は再形成するため、少なくと
も背側中央尿道壁を膣に向かって背側に押し付けるため、尿道内に延びるが尿道
を塞がない弾性部分１４、１４’、又は１４’’を支持するマウント１２、１２
’、１２’’、又は１２’’’を形成する工程を含む。製造方法は、内腔内部品
１３、１３’、１３’’、又は１３’’’をマウント１２、１２’、１２’’、
又は１２’’’に連結する工程、及び可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部
材１５、１５’、又は１５’’を支持する一つ又はそれ以上のストラット２０を
配置する工程を含む。本方法は、可撓膜１１、１１’、又は１１’’又は部材１
５、１５’、又は１５’’を内腔内に配置し且つ支持するため、一つ又はそれ以
上のストラット２０を所定位置の弾性部分１４、１４’、又は１４’’から延ば
す工程を有する。製造方法は、ポリマー材料製のマウント１２、１２’、１２’
’、又は１２’’’を成形する工程を含む。製造方法は、二つのストラット２０
を中央尿道内腔に配置する工程を含む。製造方法は、接着剤２２、２２’、２２
’’、又は２２’’’をマウント１２、１２’、１２’’、又は１２’’’に付
ける工程及び生体親和性材料１６、１６’、又は１６’’を部材１５、１５’、
又は１５’’に設けて絞搾を向上する工程を含む。

【００３１】 女性用自制補助装置１０、１０’、１０’’、又は１０’’’を、そのマウン
ト１２、１２’、１２’’、又は１２’’’が内腔内部品１３、１３’、１３’
’、又は１３’’’に連結された状態で使用する方法は、可撓膜１１、１１’、
又は１１’’、部材１５、１５’、又は１５’’、又はこれらに取り付けられた
ストラット２０が中央尿道内腔内にあるように、内腔内部品１３、１３’、１３
’’、又は１３’’’を、尿道に挿入する工程を含む。部材１５、１５’、又は
１５’’を中央尿道内腔内に保持するため、マウント１２、１２’、１２’’、
又は１２’’’を尿道口と隣接して配置する工程を実施できる。尿道の内側を、
可撓膜１１、１１’、又は１１’’、部材１５、１５’、又は１５’’、又は二
つのストラット２０で、マウント１２、１２’、１２’’、又は１２’’’と部
材１５、１５’、又は１５’’との間に連結された弾性部分１４、１４’、１４
’’、又は１４’’’で連結することによって延伸及び／又は再形成する工程が
含まれる。使用方法は、中央尿道内腔を延伸及び／又は再形成し、横方向に亘っ
て更に円弧状形状を持つようにするため、背側中央尿道壁を背側に押し付ける工
程を含む。緩みをなくすために尿道壁、詳細には中央尿道壁と係合する工程は、
絞搾を向上し、開放に対する尿道の抵抗を高める。患者は、女性用自制補助装置
１０、１０’、１０’’、又は１０’’’を作動させるために意識の作用を必要
とせずに、自発的に排泄できる。そのため、補助装置を取り外し、作動させ、又
は作動を停止し、変更する必要がない。排泄に続き、女性用自制補助装置１０、
１０’、１０’’、又は１０’’’は、自制補助機能が自動的に回復する。

【００３２】 図２０は、女性の尿道内腔の断面図である。尿道内腔の不規則な円弧状通路に
着目されたい。図２１は、図２０と同様であるが、女性用自制補助装置が正常所
在状態で示してある女性の尿道内腔の断面図である。図２１では、自制補助装置
１０、１０’、１０’’、又は１０’’’によって尿道内腔の緩みがなくしてあ
る。好ましい実施例及び変形例を図示し且つ説明したが、女性用自制補助装置１
０、１０’、１０’’、又は１０’’’は、特許請求の範囲によって保護され、
中央尿道内腔の断面を延伸及び／又は再形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、膀胱を自発的に空
にする際に尿を受動的に流すことができるようになった女性用自制補助装置の斜
視図である。

【図２】 図１の２−２線に沿った女性用自制補助装置の断面図である。

【図３】 図１の女性用自制補助装置の正面図である。

【図４】 図１の女性用自制補助装置の側面図である。

【図５】 図１の女性用自制補助装置の平面図である。

【図６】 図１の女性用自制補助装置の下側の斜視図である。

【図７】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、膀胱を自発的に空
にする際に尿を受動的に流すことができるようになった変形例の女性用自制補助
装置の斜視図である。

【図８】 図７の８−８線に沿った変形例の女性用自制補助装置の断面図である。

【図９】 図７の変形例の女性用自制補助装置の側面図である。

【図１０】 図７の変形例の女性用自制補助装置の拡大平面図である。

【図１１】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、膀胱を自発的に空
にする際に尿を受動的に流すことができるようになった別の変形例の女性用自制
補助装置の斜視図である。

【図１２】 図１１の１２−１２線に沿った別の変形例の女性用自制補助装置の断面図であ
る。

【図１３】 図１１の別の変形例の女性用自制補助装置の側面図である。

【図１４】 図１１の別の変形例の女性用自制補助装置の平面図である。

【図１５】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、膀胱を自発的に空
にする際に尿を受動的に流すことができるようになった更に別の変形例の女性用
自制補助装置の斜視図である。

【図１６】 図１５の１６−１６線に沿った更に別の変形例の女性用自制補助装置の断面図
である。

【図１７】 図１５の更に別の変形例の女性用自制補助装置の正面図である。

【図１８】 更に別の変形例の女性用自制補助装置の側面図である。

【図１９】 図１５の更に別の変形例の女性用自制補助装置の平面図である。

【図２０】 女性の中央尿道内腔の断面図である。

【図２１】 図２０と同様であるが、女性用自制補助装置が正常所在状態で示してある、女
性の中央尿道内腔の断面図である。

【符号の説明】

１０、１０’、１０’’、又は１０’’’ 女性用自制補助装置 １１、１１’、１１’’ 可撓膜 １２、１２’、１２’’、又は１２’’’ マウント １３、１３’、１３’’、又は１３’’’ 内腔内部品 １４、１４’、１４’’、又は１４’’’ 弾性部分 １５、１５’、１５’’ 部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハウスチャイルド，シドニー・エフ アメリカ合衆国ミネソタ州55102，セン ト・ポール，マーシャル・アベニュー 580 (72)発明者 ポリャック，マーク アメリカ合衆国ミネソタ州55305，ミネト ンカ，シーダー・レイク・ロード 10501 ナンバー319 Ｆターム(参考） 4C077 AA09 CC05 DD25 DD28 EE04 FF05 KK06 KK25 PP07 4C098 AA08 FF07 FF10

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 膀胱圧力の一時的上昇による不随意の尿漏れを阻止するが、
   膀胱を自発的に空にする際に尿を受動的に流すことができるようになった、尿道
   絞搾を改善すると同時に内腔の開放に対する中央尿道抵抗を高める女性用自制補
   助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）において、 女性の身体に付着するようになった、中央尿道内腔を通した不時の尿漏れを阻
   止するために前記女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’
   ’）を所定位置に支持する弾性材料製のマウント（１２、１２’、１２’’、又
   は１２’’’）、 前記マウント（１２、１２’、１２’’、又は１２’’’）で支持された、前
   記マウント（１２、１２’、１２’’、又は１２’’’）から尿道内腔内に少な
   くとも中央尿道まで延びる内腔内部品（１３、１３’、１３’’、又は１３’’
   ’）、及び 前記内腔内部品（１３、１３’、１３’’、又は１３’’’）で支持された、
   中央尿道内に内腔内に配置された、背側中央尿道壁を背側方向に少なくとも押し
   付けて中央尿道内腔を延伸及び／又は再形成し、横断形状が更に円弧状になるよ
   うにする弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１４’’’）を含む、女性用
   自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）。
2. 【請求項２】 前記内腔内部品（１３、１３’、１３’’、又は１３’’’
   ）を支持する前記弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１４’’’）には二
   つのストラット（２０）が含まれ、これらの二つのストラット（２０）は、中央
   尿道内腔を背側方向に押し付けるため、内腔内部品（１３、１３’、１３’’、
   又は１３’’’）に対して角度をなしており、前記二つのストラット（２０）は
   、中央尿道内腔の横断形状を更に円弧状にするために延伸及び／又は再形成する
   ため、互いから間隔が隔てられており、前記二つのストラット（２０）は、前記
   内腔内部品（１３、１３’、１３’’、又は１３’’’）が前記弾性部分（１４
   、１４’、１４’’、又は１４’’’）に近付くにつれて互いに近付き、中央尿
   道内腔内で拡がる、請求項１の女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、
   又は１０’’’）。
3. 【請求項３】 部材（１５、１５’、１５’’、又は１５’’’）が前記ス
   トラット（２０）のうちの二つ又は少なくとも一つで支持されており、前記部材
   （１５、１５’、１５’’、又は１５’’’）は、内腔内に位置決めされるよう
   に、及び内腔内での緩みをなくすために尿道壁、詳細には中央尿道壁と係合する
   ように、及び絞搾を高め且つ開放に対する尿道の抵抗を高めるように形成されて
   おり、その結果、女性は、女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は
   １０’’’）を作動する意識の作用を必要とせずに、又は前記自制補助装置を取
   り外したり、作動させたり、作動を停止したり、変更したりする必要なしに、自
   発的に排泄でき、排泄後に女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は
   １０’’’）の機能が自動的に回復する、請求項２の女性用自制補助装置（１０
   、１０’、１０’’、又は１０’’’）。
4. 【請求項４】 前記部材（１５、１５’、１５’’、又は１５’’’）は、
   薄いポリマー材料製の可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）であり、この可撓
   膜（１１、１１’、又は１１’’）は、前記部材（１５、１５’、１５’’、又
   は１５’’’）の主表面（１７、１７’、又は１７’’）を有し、これらの表面
   に亘って隙間（１８）が設けられており、前記膜（１１、１１’、又は１１’’
   ）は、縁部（１９、１９’、又は１９’’）によって取り囲まれている、請求項
   ３の女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）。
5. 【請求項５】 前記主表面（１７、１７’、又は１７’’）は両面であり、
   全体に矩形であり、前記二つのストラット（２０）は、前記縁部（１９、１９’
   、又は１９’’）の両側（２１、２１’、又は２１’’）から内腔内部品（１３
   、１３’、１３’’、又は１３’’’）の弾性部分（１４、１４’、１４’’、
   又は１４’’’）まで延びており、前記可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）
   の上下の縁部（１９、１９’、又は１９’’）には、滑らかに移行するように、
   及び縁部（１９、１９’、又は１９’’）に沿った絞搾の連続性を高めるため、
   面取りが施してある、請求項４の女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’
   、又は１０’’’）。
6. 【請求項６】 前記可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）は、中央尿道壁
   と前記可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）との間を協働して充填し、その間
   の付着を促し、その間を通る不随意の尿漏れを阻止する絞搾向上剤（１６、１６
   ’、又は１６’’）又は生体親和性親水性材料が、少なくともその両主表面（１
   ７、１７’、又は１７’’）に亘ってコーティングしてある、請求項５の女性用
   自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）。
7. 【請求項７】 前記可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）は、前記可撓膜
   （１１、１１’、又は１１’’）を、中央尿道壁に当接する弾性であるが円弧状
   の構造に形成するため、前記側部に対して横方向の前記縁部に沿って湾曲してい
   る、請求項５の女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’
   ）。
8. 【請求項８】 前記可撓膜（１１、１１’、又は１１’’）は、メッシュ又
   は可撓性ポリマーで形成されている、請求項５の女性用自制補助装置（１０、１
   ０’、１０’’、又は１０’’’）。
9. 【請求項９】 不随意の尿漏れを阻止し、尿道絞搾を改善し、内腔の開放に
   対する中央尿道での抵抗が増大するようになった女性用自制補助装置（１０、１
   ０’、１０’’、又は１０’’’）の製造方法において、 マウント（１２、１２’、１２’’、又は１２’’’）を弾性材料で形成する
   工程、 中央尿道内腔を通る不時の尿漏れを阻止するため、尿道内腔内位置内に延びる
   ように前記マウント（１２、１２’、１２’’、又は１２’’’）から延びる女
   性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）を支持する工程
   、 背側尿道壁を背側方向に押し付けて中央尿道内腔の横断形状が更に円弧状にな
   るように延伸及び／又は再形成するため、尿道内に延びるように前記マウント（
   １２、１２’、１２’’、又は１２’’’）上に支持された弾性部分（１４、１
   ４’、１４’’、又は１４’’’）を含む工程、 前記弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１４’’’）に設けられた二つ
   のストラット（２０）を、前記弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１４’
   ’’）に対して内腔内の所定位置に支持する工程とを有し、前記二つのストラッ
   ト（２０）は、尿道壁、詳細には中央尿道壁の緩みをなくすため、及び絞搾を高
   め且つ開放に対する尿道の抵抗を高めるため、尿道壁、詳細には中央尿道壁と係
   合するように配置されており且つ係合するようになっており、その結果、女性は
   、女性用自制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）を作動する
   意識を必要とせずに、又は女性用自制補助装置を取り外し、作動させ、作動を停
   止し、変更する必要がなしに通常の排尿で自発的に排泄でき、排泄後に女性用自
   制補助装置（１０、１０’、１０’’、又は１０’’’）の機能が自動的に回復
   する、製造方法。
10. 【請求項１０】 部材（１５、１５’、１５’’、又は１５’’’）を前記
    二つのストラット（２０）間で前記弾性部分（１４、１４’、１４’’、又は１
    ４’’’）と前記部材（１５、１５’、１５’’、又は１５’’’）との間で支
    持する、請求項９に記載の製造方法。