JP2002519696A - 二相混合物の連続相における音波の伝搬によって二相混合物についての物理的パラメータを決定する装置及びその方法 - Google Patents

二相混合物の連続相における音波の伝搬によって二相混合物についての物理的パラメータを決定する装置及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 連続相と該連続相において小滴(40)を形成する分散相とを備えた二相混合物(28)の連続相における音波の伝搬時間の測定装置であって、−音波を射出しかつ反射された音波の受信信号を出力することができる電気音響変換器(12)と、−変換器が出力した信号から伝搬時間を決定することができる手段と、を備えた装置において、さらに、音波の焦点を焦点領域に合わせ、かつ、焦点領域内に位置する分散相の小滴で音波が反射するように音波の周波数が調整する合焦手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二相混合物の物理的パラメータを混合物の連続相で音波を伝搬させ
ることによって決定する装置及びその方法に関する。例えば、本発明は二相混合
物の連続相において音波の伝搬時間を決定するために使用することができる。特
に、本装置は連続相における音波の音波インピーダンス、音波密度及び伝搬速度
を測定するのに使用することができる。 本発明の目的は、二相混合物が第1の溶液又は第1の相が連続相であり、かつ
、第2の固体、液体又は気体相が連続相において小滴又は粒子が分散した形であ
るエマルジョン又は分散系を意味している。第2の相は分散相という。 このタイプの二相混合物は、特に溶液において化学成分を分離するのに用いら
れる。分離方法は、本質的に、化学成分を含む第1の溶液抽出装置として作用す
るを第2の溶液に接触させることからなる。このようにそれらを接触させること
により、2つの溶液間での物質の移動が可能となる。 物質の移動は、微小滴のエマルジョン又は分散系の形の二相混合物の形成によ
って促進される。この処理は、物質が移動し終わって最終的には液体を分離する
。 上記の方法によって作動する異なる分離装置が周知である。これらは混合デカ
ンタタイプの装置、遠心抽出装置、またはパルスカラム装置を含んでいる。 本発明は、二相混合物の物理的又は化学的性質を分析するのに用いてもよく、
特に、本質的にこのような分析に対するパラメータ、すなわち、第1には混合物
の連続相における音波の伝搬速度、第2にはその密度をモニターするために用い
される。伝搬速度の変化は、連続相の密度が変化するときにはいつでも記録され
る。例えば、このタイプの密度の変化は相間の物質の移動に対応する。 本発明は、油、製薬、化学及び食品産業における応用、放射性廃棄物の処理に
おける応用、及びさらに一般的にはエマルジョンをキャラクタライズすることが
必要ないかなる分野における応用にも用いられる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
分離方法を用いるとき、特に混合物における各相部を決定することによって、
二相混合物を通常モニターする。
【0003】 詳細な説明の最後で参考文献として挙げた文献(1)は、第2の相F2におい
て分散状態で容器内に保持された第1の相F1から成る二相混合物において一の
相の体積分率を測定する方法を記載している。この方法によれば、相F1におけ
る超音波信号の伝搬速度V1と相F2における超音波信号の伝搬速度V2とが決
定され、それらから超音波信号が前記容器において点P1で発せられ、点P1か
ら距離d離間して位置した前記容器において点P2における前記信号の通過が検
出され、前記信号が距離dを進むのに要する時間tが決定され、相F1の体積分
率ε1及び/又は相F2の体積分率ε2を以下の式を用いて計算される:
【数4】
【0004】 文献(2)も詳細な説明の最後で参考文献として挙げたものであるが、二相混
合物における音波の伝播時間を測定する方法を用いることによって同様な方法に
関するものである。
【0005】 いずれかの相の体積分率を計算する際の第1の段階は、文献(1)の場合のよ
うに、各相における音波の伝搬速度(v1,v2)を決定することである。
【0006】 こうして、文献2では、混合物を作る前に、混合した各液体における音波伝搬
速度を測定する方法を記載している。
【0007】 各相の体積分率の測定における一つの困難は、伝搬速度又は伝搬時間が分離の
間一定ではないという事実による。これらのパラメータは温度の変動に影響され
るが、物質の移動に関連した相の密度の変化によっても影響される。
【0008】 伝搬速度及び伝搬時間における変化を温度の関数として決定することはそれほ
ど困難ではない。
【0009】 一の相から他の相への物質交換に関係した伝搬速度又は伝搬時間の変化を許す
2つの方法がある。
【0010】 第1の方法は、分離処理の間に小体積のエマルジョンのサンプルを採り、それ
らを沈静した後、各相についての伝搬速度又は伝搬時間測定を別々に行う。
【0011】 しかしながら、第1の方法には欠点がある。エマルジョンのサンプルを採ると
、分離装置の作動を妨害することである。さらに、分離装置は十分大きな体積の
混合物を含むならば、サンプルを採るだけは可能である。さらに、サンプルを採
った体積は分離装置に再投入、又は、各測定後に保存しなければならない。
【0012】 最後に、二相混合物が放射性が強い物質を含む場合には、測定サンプルを抽出
しかつ保存することは不可能かもしれない。
【0013】 処理中に音波伝搬速度又は伝搬時間を各相で別々に決定する第2の方法は、分
離装置において混合領域を近接した沈殿層(settlement chamber)を形成するこ
とである。これらの“インサイチュー”沈殿層は装置の水力学的振る舞いを変化
し、二相混合物の特性に局所的な変化を作ることができる。
【0014】 これらの装置は連続相の密度のオンライン測定に対しても用いることができる
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、二相混合物の連続相における音波の伝搬速度、連続相の音波
インピーダンス及び/又はその密度のような物理的パラメータを決定する装置及
びその方法であって上述のような困難を有さないものを提供することである。
【0016】 特に、本発明の目的は、分離方法を中断することなくかつ二相混合物のサンプ
ルを採ることもなく、このタイプの連続測定を可能にすることである。
【0017】 他の目的は、分離装置の水力学的作動に何ら影響がなくかつ二相混合物の特性
を変化させることのない非嵌入的な装置及びその方法を提供することである。
【0018】 これらの目的を達成するために、本発明の目的は、さらに正確には、二相混合
物の連続相における音波の伝搬時間を測定する装置であって、音波を発しかつ反
射音波受信信号を出力することができる電気音響変換器と、変換器信号を用いて
変換器による信号出力から音波伝搬に必要な時間を決定する手段とを備えた装置
を提供することである。装置はまた、焦点領域に音波の焦点を合わせる合焦手段
も備え、かつ、音波の周波数を調整して、その焦点領域近傍に位置した分散層の
小滴において音波を反射する。
【0019】 電気音響変換器によって生成した音波の波長λは以下の式で表される:
【数5】
【0020】 この方程式において、Vcは連続相における音波伝搬速度を表し、かつ、fは
音波の周波数である。
【0021】 焦点領域内に位置した分散相の小滴は、この位置で音波が通過する媒体の音波
インピーダンスの局所的な乱れを引き起こす。媒体の音波インピーダンスはこの
場合、媒体における音波の密度と音波伝搬速度との積として定義される。
【0022】 音波は焦点領域に存在する分散相の小滴によって反射され、反射音波信号のエ
ネルギーは分散相と連続相との音波インピーダンスの差に比例する。小滴の直径
が波長λより大きいときに効率的な反射が得られる。
【0023】 速度Vcの推定から始まって、最小の振動数は二相混合物においてかなり存在
する最小の小滴の直径φの関数として決定することができる。例えば、周波数は
調整して波長λがλ=φ/5のように固定する。
【0024】 高周波数、例えば、100MHz以上で作動する超音波変換器の使用は、二相
混合物において大きな変化がある場合でさえ、小滴で反射が生ずることを保証す
る。分離装置における小滴のサイズは、作動条件と連続相の保持率とに関係して
変化する。
【0025】 音波の焦点距離は、所定の周波数に対して測定することができる最小の小滴と
連続相における音波の減衰との間の妥協として好適に選択される。これは、小滴
間の平均距離を考慮すると、測定時間の間小滴の焦点領域を通過する道理にあっ
た可能性で高い精度で伝搬時間が決定できることを意味する。
【0026】 例えば、焦点距離は1mlのオーダーでもよい。
【0027】 音波の周波数は媒体の減衰の関数として最適化されてもよい。
【0028】 連続相において、焦点領域に位置する小滴上で反射される伝搬時間は、合焦手
段の焦点距離の2倍進むのに要する時間に対応する。
【0029】 こうして、本発明による装置によって信号出力を用いる手段を、以下の式によ
って連続相における音波伝搬速度Vcを決定するのに備えることができる。
【数6】
【0030】 この式では、Fは合焦手段の焦点距離であり、Tは伝搬時間である。
【0031】 例えば、合焦手段は、電気音響変換器がはめ込まれた第1の面と混合物に面す
る曲率半径Rを有する少なくとも一つの凹部を備えた面であって射出面(emissi
on surface)と呼ばれる第2の面とを有する音響レンズを備えていてもよい。こ
の射出面は、焦点領域に音波の焦点が合うように設計される。音波を発するとき
には、第1の部分反射は射出面で生じ、次いで第2の一連の反射は焦点領域内の
小滴で生じてもよい。
【0032】 そして、本発明の特別な態様では、信号を用いる手段(信号利用手段)は、同
じ放出された音波に応答した、レンズの射出面上の第1の反射信号と、分散相の
小滴上の第2の反射信号との間の遅延時間を設定するように設計してもよい。レ
ンズの焦点距離Fの2倍の距離を進む音波の伝搬時間はこの遅延時間に等しい。
【0033】 音波の伝搬速度は、上記の式Vc=2F/Tによって焦点距離Fから、又は、
焦点面の曲率半径Rとレンズ材料における伝搬速度とから始めて近軸近似として
、計算することができる。
【0034】 結果は、
【数7】 ここで、
【数8】
【0035】 Vcはこの式から計算することができる(ガラスでは、Vv〜5968m・s -1 )。
【0036】 変換器で出力された信号の振幅は、小滴の音波インピーダンスが連続相を形成
する液体の音波インピーダンスと同じではないときにより大きい。第1の近似と
して、小滴が焦点領域の全面を通過する平坦円盤によって表すことができると仮
定する。小滴の寸法は音波の波長より大きいことを仮定している。最も好適な場
合では、収集された信号は以下の関数によってモデル化することができる:
【数9】 ここで、V(z)は小滴が距離zだけ音響レンズの軸に沿って動いたときの出
力信号を表し、R(θ)は小滴の反射パワーであり、θは音波が小滴にあたる入
射角であり、P(θ)はレンズの開口に対応する関数(瞳関数)、kは連続相に
おける波動ベクトル、θ0はレンズの開口角の1/2(〜50°)である。最大
信号振幅は、小滴が焦点面にあるとき又は近接しているときに得られる。この特
性は、レンズの射出面と焦点領域との間のフライト時間Tを正確に決めるさいに
用いることができる。伝搬時間は、焦点近傍を通過する大多数の小滴をもとに好
適に決定する。
【0037】 音響レンズの特別な一実施形態によれば、その射出面は音波の焦点を合わせる
ことが可能な少なくとも一つの凹部と焦点が合わせられていない音波を反射する
ことができる一つの平坦部とを備えてもよい。
【0038】 一つの平坦部によって射出面を作ることは本質的ではないが、それによって、
この部分により正確に焦点が合わせられていない音波の反射の測定を行うことを
可能となる。この点は後で詳細に説明する。
【0039】 一改良例によれば、音響レンズの射出面は、ほぼλ0/4(λ0は音波の波長)
に等しい厚さを有する薄いコーティング又は非反射材料で被覆してもよい。さら
に、非反射材料の被覆は、以下のZaと等しくなるように選択されてもよい:
【数10】 ここで、ZLは音響レンズの形成材料(例えばガラス)の音波インピーダンスで
あり、また、Zcは連続相の推定インピーダンスである。
【0040】 非反射コーティングは2つの機能を発揮する。第1は、それは射出面の平坦部
によって(後に記載する)連続相の反射パワーの決定を改良し、第2には、射出
面の凹部の収束非点収差を補正することである。
【0041】 音響レンズの使用は音波の焦点を合わせうる唯一の手段ではないことに留意さ
れたい。変形例として、変換器は、独立に作動することができる複数の変換器要
素(センサ)を備えたセグメント型変換器である。これらの要素は、適用された
電子回路によって独立に制御されているが、生成された音波に対して焦点を合わ
せるのに直接用いられる。それらは本発明による合焦手段を形成することができ
る。
【0042】 本発明の特別な一実施形態では、本方法は、連続相と連続相に小滴を形成する
分散相とを備える二相混合物の連続相における音波の伝搬速度を測定するのに用
いることができる。この方法は: −焦点領域において焦点を合わせられる音波は連続相において発せられ、音波の
周波数はほぼ焦点領域に位置する分散相の小滴で反射が起きうるように調整され
ており、 −音波の伝搬時間が反射信号から決定され、 −伝搬速度が伝搬時間と音波焦点距離とから始めて計算される。
【0043】 本発明の他の特別な応用では、反射信号は連続相の反射パワーを決定するため
に用いられてもよい。この反射パワーは射出音波信号の振幅に対する反射信号の
振幅の比として定義される。
【0044】 この点では、電気音響変換器の音響レンズと連続相との界面で反射する音波か
らの第2の反射信号は記録することができる。
【0045】 好適には、焦点を合わせられていない音波に対応する射出面の平坦部からの反
射信号は、反射パワーRcを決定するために用いることができる。
【0046】 例えば、信号振幅は、簡単なオシロスコープを用いて記録・測定することがで
きる。
【0047】 連続相の反射パワーRcは、例えば、予め決めた(ほぼ線形の)較正曲線の関
数として、信号振幅から直接決定することができる。
【0048】 較正曲線は、例えば空気又は水のような、反射パワーが周知の液体にレンズを
浸すことによって、かつ、これらの液体によって反射される音波の振幅を測定す
ることによって決定されてもよい。
【0049】 他の可能性では、連続相の反射パワーは、射出された信号の振幅に対する連続
相から反射される信号の振幅の比として決定してもよい。
【0050】 射出信号の振幅及びエネルギーは、参照ジオプターでの信号の付加的な部分反
射から知られてもよい。この側面は、後で詳細に扱う。
【0051】 本発明の他の態様では、連続相の反射パワーRcが周知ならば、以下の式を用
いて、連続相の音波インピーダンスZcを作ることも可能である:
【数11】 ここで、ZLは音響レンズの形成材料の(周知の)音波インピーダンスである
【0052】 音波インピーダンスZaを有する非反射コーティングが音響レンズに備えられ
たときは、結果は以下のようになる:
【数12】
【0053】 本発明の他の態様は、連続相の密度ρcが以下の式から作ることもできる:
【数13】
【0054】 連続相と分散相との間の反射パワーRDは、前記第1の反射信号、言い換えれ
ば、分散相の小滴における反射に対応する信号の最大振幅の測定から決定するこ
ともできる。
【0055】 この場合には、RDの値は、周知の特性を有する分散系または媒体を用いて、
第1の反射信号と予め決めた較正曲線と比較することによっても得られる。
【0056】 最後には、連続相の音波インピーダンスと反射パワーRDとを知ると、分散相
における音波インピーダンスZDは以下の式を用いて計算することができる:
【数14】
【0057】 この式では、ZCは上述のように前もって決定された連続相のインピーダンス
である。
【0058】 この発明の他の特性及び利点は、添付図面の図を参照して行った以下の記載か
らより明らかになるだろう。この記載は例示を目的するだけであって、全くそれ
に限定するものではない。
【0059】
【発明の実施の形態】
単純化のために、異なる図の同一、類似又は等価な要素は以下の記載では同じ
符号を用いている。
【0060】 図1の符号10は、一般に本発明による装置上に組み込むことができる電気音
響変換器を示している。
【0061】 変換器10は、遅延線16の裏面と呼ばれる第1の面16上に固定された、例
えば圧電素子のような電気音響変換器12を備えている。
【0062】 例えば、引出線は、ガラスのような音波を吸収しない材料から成る円筒型ブロ
ックである。これは、音波の焦点を合わせるように設計された曲率半径Rを有す
る凹部18aと平坦部18bとを備えた射出面と呼ばれる第2の面を有する。遅
延線は音響レンズを形成する。遅延線は以下では“音響レンズ”と呼ぶ。テフロ
ン又はシリコーンのような材料から成る非反射コーティング19は、音響レンズ
の射出面を被覆する。
【0063】 点線20は、音響レンズ16の焦点22を含むする焦点面を示している。例え
ば、射出面18と焦点との間で測定された焦点距離は1mmである。
【0064】 音響変換器10は、音響レンズ16の射出面18が二相混合物28を含む分離
装置の内側へ向くように、例えば、分離装置26の壁24に収容されてもよい。
【0065】 例えば、二相混合物28は、TBP(トリブチルリン酸塩)の分散相が小滴の
形で30%のドデカンと混合された、HNO3の連続相を含んでいてもよい。
【0066】 他の応用では、分散相は固体粒子又は気体泡を含んでもよい。
【0067】 電気音響変換器12は、図1には示されていないが、変換器に作動(excitati
on)信号を印加し、かつ変換器上の一又は複数の受信信号を測定するために用い
ることができる外部電気装置にワイヤ25によって接続されている。
【0068】 電気作動信号を圧電素子12に印加するとき、この素子は符号30で図式的に
表された音波を発する。
【0069】 音波は焦点22に焦点が合うようにレンズを介して伝播する。さらに、2つの
2重矢印32及び33で示したように、音波の一部はレンズ16の小滴8上で反
射されかつ変換器へ戻る。
【0070】 しかしながら、二相混合物28を伝達する音波の一部は反射されない。
【0071】 圧電素子12は、一連の射出期及び受信期に従って作動する。
【0072】 例えば30nsのオーダーの持続時間の射出期の間、変換器は、作動信号、好
適にはパルス信号に応答して音波を発する。例えば、信号周波数は100MHz
であってもよい。
【0073】 例えば150nsのオーダーの持続時間の受信期の間、変換器は、検出した反
射波に対応する受信信号を出力する。
【0074】 図2は、小滴40が焦点領域、言い換えると、ほぼ焦点に位置する状態である
、図1におけるセンサ10を示している。
【0075】 圧電素子が発した音波は、2重矢印32及び33によって示したようにレンズ
16の射出面18でだけでなく、小滴40でも反射される。
【0076】 図2は、小滴40上に焦点が合う変換器によって発せられた音波と小滴40に
起因した反射波又はエコーとを示す二重矢印42を示している。
【0077】 図3は、単純に音響レンズの全面上で、部分的にはこの面の平坦部上で、及び
、分散相の小滴上で反射した波に対応した信号の記録を示している。図3は、原
点から信号の振幅を任意スケールで示している。(μsでの)時間を横軸に示し
ている。
【0078】 図3における符号Aは、レンズの全面の凹部上での反射に対応した第1の信号
を示している。
【0079】 図3における符号Bは、レンズの全面の平坦部上での反射に対応した第2の信
号を示している。
【0080】 信号A及びBの最大振幅は、レンズ/連続相界面での連続相の反射パワーRc
を直接作る手段である。
【0081】 同様に、(図3では見えないが)分散小滴上、言い換えると、連続相/分散系
界面での反射信号の最大振幅の測定は、この界面での分散系の反射パワーを作る
のに用いることができる。
【0082】 信号の最大振幅と反射パワーとの間の関係は、オシロスコープのような測定装
置のゲインに主に依存し、反射パワーが周知の材料サンプルから始めて決定する
ことができる。
【0083】 上述のように、反射パワーの知識は相の音波インピーダンスを計算する手段で
ある。
【0084】 連続相の密度は、連続相における音波のこれらのインピーダンスと伝搬速度と
を知って決定することができる。
【0085】 以下で説明する図4は、本発明による装置の使用の一つの可能性を示している
【0086】 この図では、符号26は、穴あき混合トレイ27を有するパルスカラムのセグ
メントを示している。ここでは、2つの液相は反対方向に循環に入れられて二相
混合物28を形成する。混合物は分散相の小滴40が動く連続相を含んでいる。
小滴40の移動距離は矢印Dによって特定されている。
【0087】 前の図を参照して記載されたような本発明0は、パルスカラムの壁24におい
て形成され、ワイヤ25を介して信号パルス発生及び使用ライン50に接続され
ている。
【0088】 ライン50は、高周波電気パルスを本発明10の圧電素子に出力することがで
きる超音波発生器52を備えている。超音波発生器は必要ならインピーダンス整
合回路54を介してセンサに接続されてもよい。
【0089】 圧電素子が出力したエコー受信信号も、インピーダンス整合回路54を介して
、オシロスコープ56及び計算手段58に向けられてもよい。計算手段58は、
例えば、コンピュータはいつでも連続相における音波の伝搬速度を計算するのに
用いられる。
【0090】 図5は、図4上の装置を用いて記録された信号の例を示した図4で読むべき単
純化したグラフである。
【0091】 図5のスケールは任意である。
【0092】 符号60は、圧電素子によって波を発することに対応したパルスを示している
【0093】 符号62及び63は、レンズ射出面の平坦部及び凹部のそれぞれで発した波の
部分反射波に対応する第1及び第2のエコーを示している。
【0094】 符号64は、小滴上での波の反射に対応する最大振幅を伴った第3のエコーを
示している。
【0095】 すでに述べたように、エコー62の振幅は、ガラスに関する連続相の反射パワ
ーについての情報を含んでいる。同様に、エコー64の振幅は2つの相間の反射
パワーについての情報を含んでいる。
【0096】 パルス60と第1のエコー62との間のtglassによって示した持続時間は、
圧電素子からレンズ射出面への行き−帰り経路を作るために波がかかった時間に
対応している。
【0097】 techoによって示した持続時間は、圧電素子から焦点に位置した小滴への行き
−帰り経路を作るために波がかかった時間に対応している。
【0098】 最初に、連続相での音波伝搬時間は、持続時間techoから、合焦手段(レンズ
)を介して波が通過するのに要する時間に対応した予め定めた固定量を引くこと
によって決定することができる。
【0099】 レンズにおける伝搬変動によって影響を受けないように、伝搬時間Tは第2の
エコー63と第3のエコー64との間で測定されることが好ましい。
【0100】 これはT=techo−tglass を与える。
【0101】 伝搬時間及び伝搬速度は、少数回だけの測定(波の射出−受信)を考慮して計
算することができる。
【0102】 しかしながら、結果の精密さは多数回の測定において統計的な計算を実行して
改良される。
【0103】 例えば、500,000回の音波パルスの射出から始めて得られる連続エコー
を記録することができる。
【0104】 これらの測定から、平均時間techoは最大振幅エコーの記録に対応して計算す
ることができる。
【0105】 このタイプの統計的処理を用いると、伝搬時間の測定と伝搬速度の計算との相
対的な精密さは0.5%より良くすることができる。
【0106】 図6は、本発明による測定装置において使用することができる洗練された音響
変換器を示している。この装置は、特徴が測定されるべき二相混合物に接触する
ことになる前面111を有する音響レンズ116を備えている。レンズ116は
、図1を参照して記載されたレンズ16の特徴に匹敵する特徴を有する。
【0107】 前面111は、二相混合物において音波の焦点を合わせることができる第1の
凹部118aを有する。この凹部は図1及び図2における凹部18aに匹敵する
【0108】 符号118bで示した前面111の第2の部位は、図1及び図2における部位
18bに対応する平坦部である。
【0109】 音響レンズの裏面114は、前面の第1の部位118a及び第2の部位118
bに対応して2つの圧電素子112a、112bを備えている。圧電素子は信号
波を発しかつ反射波又はエコーを検出するように設計されている。圧電素子によ
って作られた各アセンブリ及び前面の対応部は、以下では音響変換器の“チャネ
ル”として示されている。チャネルは独立である。
【0110】 第1の圧電素子112aは、前面の垂直軸に沿って前面の第1の部位118a
に並んでいる。
【0111】 第2の圧電素子112bは、平坦部118bの中央線から少しずれていて、そ
れによって、圧電素子112bは一方の横側から音響レンズの本体に形成された
スリット150にも面している。
【0112】 スリット150は、レンズがガラスから成るとき、例えば、ガラス−空気ジオ
プターのような参照ジオプターを形成する。ジオプターの機能は以下に詳細に説
明する。
【0113】 最後に、キャビティ152は、音響レンズの前面111に形成されているのを
見ることができる。キャビティは、インピーダンス整合材料154、例えば、ビ
ニールエステルタイプの樹脂によって充填される。材料の自由面は平坦でありか
つ前面111と同一平面にある。材料の自由面は、例で示したように前面の第2
の部位118b(面)を形成する。
【0114】 インピーダンス整合材料は、測定すべき混合物の推定音波インピーダンスにで
きるだけ近い音波インピーダンスを有するように選択される。それは、接触する
媒体による集合に対して強い結合及び強い抵抗を有するものも選択される。
【0115】 音響レンズの前面は、以下の関係のインピーダンスZaを有する材料から成る
非反射層で被覆してもよい:
【数15】 上記の記載はこの点についてのさらなる情報を与える。
【0116】 その2つのチャネルによれば、変換器は別々に、最良の条件で、連続相の中に
おける、まず音波の反射パワーを、次いでその密度又は伝搬速度を測定すること
ができる。
【0117】 前面の凹部に対応する第1のチャネルは、連続相における波の伝搬時間及び速
度を確立するために用いられる。一方、前面の平坦部に対応する第2のチャネル
は、連続媒体の反射パワー、及び従って音響インピーダンスを測定するために用
いられる。
【0118】 図7Aは、この装置が発する信号波160aに応答して、第1のチャネルの第
1の圧電素子112aによって記録されたエコーを非常に図式的に示している。
【0119】 第1のエコー163は音響レンズ116の前面111での波の反射に対応し、
第2のエコー164は連続相に保持された小滴における波の(存在すれば)反射
に対応している。
【0120】 エコーは図1〜図5を参照して先に説明したように使用されている。
【0121】 図7Bは、この装置が発する信号波160bに応答して、第2のチャネルの第
2の圧電素子112bによって記録されたエコーを非常に図式的に示している。
【0122】 第1の参照エコー159は、スリット150によって形成された参照小滴上で
の少なくとも全反射、又は少なくとも周知の反射を受けやすい波の一部に対応し
ている。
【0123】 第2のエコー161は、ガラス−樹脂界面で、言い換えると、音響レンズの本
体とインピーダンス整合材料との界面での反射に対応している。
【0124】 第3のエコー162は、樹脂−連続相界面で、言い換えると、レンズの前面と
同一面のインピーダンス整合材料と連続相との界面での射出波の反射に対応して
いる。
【0125】 参照エコーは、圧電素子によって最初に発せられた信号波のエネルギー又は振
幅を知るのに用いられる。
【0126】 参照小滴の反射特性は周知であり、その結果として、参照エコーの振幅は最初
に発せられた波の振幅に比例する。参照小滴での反射波が全てであるとき、参照
エコーの振幅は射出波の振幅に等しくかつ連続相の反射パワーRcを決定するの
に直接用いることができる。
【0127】 反射パワーRcは、反射波、言い換えると第3のエコー162に対応する波の
振幅の射出波の振幅に対する比に等しい。
【0128】 簡単にするために、図7A及び図7Bに示した波は、媒体の反射パワーを無視
し、かつ、同一の振幅で示した全てとする。
【0129】 好適には、音響変換器の2つのチャネルは同時には作動されない。第1の一連
の測定は、連続相の音波インピーダンスを決定するために、第2のチャネルを用
いて最初に行ってもよい。第2のチャネルは、連続相の伝搬速度及び密度を決定
するために第2の段階で用いることもできる。
【0130】 参考文献 (1)仏国特許第2 478 314号公開公報 (2)米国特許出願第4 726 211号明細書
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置に使用可能な変換器であって、音響レンズを
有する電気音響変換器を介しての概略図である。
【図2】 レンズの焦点領域における小滴の存在する図1におけるセンサ
を示した図である。
【図3】 図2の変換器によって出力された、小滴及びレンズの前面にお
ける反射信号の記録を示す図である。
【図4】 本発明による装置を備えたパルスカラムのセグメントを示した
図である。
【図5】 本発明による装置における変換器によって出力された信号の時
間変動を示したグラフである。
【図6】 本発明による装置で使用可能でありかつ図1で示した変換器の
変形例を形成する音響変換器を介した概略断面図である。
【図7】 (a)図6の変換器の第1のチャネルが受信した信号を図式的
に示した図である。(b)図6の変換器の第2のチャネルが受信した信号を図式
的に示した図である。
【符号の説明】
11、111 射出面 16 音響レンズ 18a、118a 凹部 18b、118b 28 二相混合物 30 音波 40 小滴 62 第1の反射信号 64 第2の反射信号 112a 第1の圧電素子 112b 第2の圧電素子 150 参照ジオプター 154 インピーダンス整合材料
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月8日(2000.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ここで、ZLは音響レンズの形成材料の(周知の)音波インピーダンスである
【数2】
【数3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】 例えば、引出線は、ガラスのような音波を吸収しない材料から成る円筒型ブロ
ックである。これは、音波の焦点を合わせるように設計された曲率半径Rを有す
る凹部18aと平坦部18bとを備えた射出面と呼ばれる第2の面を有する。遅
延線は音響レンズを形成する。遅延線は以下では“音響レンズ”と呼ぶ。ポリテ
トラフルオロエチレン(テフロン)又はシリコーンのような材料から成る非反射
コーティング19は、音響レンズの射出面を被覆する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・ルーダル フランス・F−30330・トレーク・シデッ クス・8658・レスタング・ノード(番地な し) (72)発明者 フランシス・マルズュー フランス・F−84420・パオレンク・アヴ ェニュ・フレデリック・ミストラル・14 (72)発明者 ジレ・デスポー フランス・F−34830・クラピエール・リ ュ・デュ・ボスク・23 (72)発明者 ジャック・アタール フランス・F−34980・サン−クレメン− ドゥ−リヴィエール・リュ・デ・ザスフォ デレ・87・ドメーヌ・デ・パン・ル・トロ ワ (72)発明者 フィリープ・コンベット フランス・F−42490・フレッセ・リュ・ ドゥ・ラ・コリエール・12 Fターム(参考) 2G047 AA01 BC00 BC02 BC03 CA01 GB25 GB28 GF10 GF11

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続相と該連続相において小滴(40)を形成する分散相
    とを備えた二相混合物(28)の連続相における音波の伝搬時間の測定装置であ
    って、 −音波(30)を射出しかつ反射された音波の受信信号を出力することができる
    電気音響変換器(12)と、 −変換器が出力した信号から始めて伝搬時間を決定することができる変換器信号
    を使用する信号利用手段と、を備えた装置において、 さらに、音波の焦点を焦点領域に合わせる合焦手段を備え、焦点領域内に位置
    する分散相の小滴において音波が反射するように音波の周波数が調整される音波
    の伝搬時間の測定装置。
  2. 【請求項2】 合焦手段が射出面(18)を有する音響レンズ(16)を
    備えた請求項1に記載の音波の伝搬時間の測定装置。
  3. 【請求項3】 音響レンズの射出面(11,111)が、少なくとも、音
    波の焦点を合わせることが可能な凹部(18a,118a)と、焦点が合わされ
    ていない波を反射することが可能な平坦部(18b,118b)とを備えた請求
    項2に記載の音波の伝搬時間の測定装置。
  4. 【請求項4】 音響レンズが、射出面の反対側に位置しかつ射出面に対し
    て平行な少なくとも一つの面上に射出面の凹部(118a)に関連した第1の圧
    電素子(112a)と、射出面の平坦部(118b)に関連した第2の圧電素子
    (112b)と、を備えた請求項3に記載の音波の伝搬時間の測定装置。
  5. 【請求項5】 レンズがさらに、第2の圧電素子(112b)に関連した
    参照ジオプター(150)を備えた請求項4に記載の音波の伝搬時間の測定装置
  6. 【請求項6】 音響レンズが、射出面の平坦部と同一面の自由平坦面を有
    するインピーダンス整合材料(154)から成る領域を備えた請求項3に記載の
    音波の伝搬時間の測定装置。
  7. 【請求項7】 インピーダンス整合材料が、音響レンズに形成されたキャ
    ビティ(152)に射出面からはめ込まれている請求項6に記載の音波の伝搬時
    間の測定装置。
  8. 【請求項8】 射出面が非反射コーティングを備えた請求項2に記載の音
    波の伝搬時間の測定装置。
  9. 【請求項9】 信号利用手段が、レンズの射出面における第1の反射信号
    (62)と、同じ射出された音波に応答して分散相の小滴上で反射する第2の反
    射信号(64)との間の遅延時間を設定することができる請求項2に記載の音波
    の伝搬時間の測定装置。
  10. 【請求項10】 信号利用手段がさらに、以下の式を用いて連続相におけ
    る音波伝搬速度Vcを決定することができる請求項1に記載の音波の伝搬時間の
    測定装置: Vc=2F/T ここで、Fは合焦手段の焦点距離であり、Tは音波伝搬時間である。
  11. 【請求項11】 信号利用手段が、連続媒体の反射パワーRcを決定する
    ために、音響レンズの射出面の少なくとも一部上で反射した信号の振幅を測定す
    る振幅測定手段を備えた請求項2に記載の音波の伝搬時間の測定装置。
  12. 【請求項12】 信号利用手段がさらに、連続相と分散相との間の反射パ
    ワーを決定するために、分散相の小滴上で反射した信号の振幅を測定する振幅測
    定手段を備えた請求項1に記載の音波の伝搬時間の測定装置。
  13. 【請求項13】 ターゲット上での音波の反射によって連続相における音
    波の伝搬についてのパラメータを決定する方法であって、連続相において分散し
    た相の小滴(40)をターゲットとして使用する伝搬パラメータの決定方法。
  14. 【請求項14】 連続相における音波の伝搬パラメータを決定するために
    、二相混合物(28)が連続相と連続相における小滴(40)を形成する分散相
    とを備え、 −焦点領域で焦点が合った音波(30)が連続相で発せられ、ほぼ焦点領域内に
    位置する分散相の小滴で音波が反射することができるように音波の周波数が調整
    されており、 −小滴上での波からの第1の反射信号が記録され、 −波の伝搬時間が反射信号から決定され、 −伝搬速度が伝搬時間と音波焦点距離とから始めて計算される、という手順に従
    う請求項13に記載の伝搬パラメータの決定方法。
  15. 【請求項15】 電気音響変換器の音響レンズと連続相との界面で反射さ
    れる音波の第2の反射信号が記録され、連続媒体の反射パワーRcも前記第2の
    信号の振幅の測定から決定される請求項14に記載の伝搬パラメータの決定方法
  16. 【請求項16】 以下の式を用いて、連続相の音波インピーダンスZcも
    決定される請求項15に記載の伝搬パラメータの決定方法: 【数1】 ここで、ZLは音響レンズの形成材料の(周知の)音波インピーダンスである
  17. 【請求項17】 連続相の密度ρCも音波インピーダンスZcから決定され
    、かつ、連続相における音波の伝搬速度が以下の式を用いて決定される請求項1
    6に記載の伝搬パラメータの決定方法: 【数2】
  18. 【請求項18】 連続相と分散相との間の反射パワーRDが、前記第1の反
    射信号の振幅の測定から決定される請求項14に記載の伝搬パラメータの決定方
    法。
  19. 【請求項19】 分散相の音波インピーダンスZDが以下の式を用いて計算
    することができる: 【数3】
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