JP2002517983A - 細菌性yjeQポリペプチドファミリー - Google Patents

細菌性yjeQポリペプチドファミリー

Info

Publication number
JP2002517983A
JP2002517983A JP2000544805A JP2000544805A JP2002517983A JP 2002517983 A JP2002517983 A JP 2002517983A JP 2000544805 A JP2000544805 A JP 2000544805A JP 2000544805 A JP2000544805 A JP 2000544805A JP 2002517983 A JP2002517983 A JP 2002517983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
iii
gene
antagonist
yjeq
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000544805A
Other languages
English (en)
Inventor
アリゴーニ、ファブリツィオ
エドガートン、マイケル・デビッド
ハネス、ロフェラー
ペーシュ、マニュエル・シー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glaxo Group Ltd
Original Assignee
Glaxo Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glaxo Group Ltd filed Critical Glaxo Group Ltd
Publication of JP2002517983A publication Critical patent/JP2002517983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/195Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌性yjeQポリペプチドファミリー 【解決手段】 本発明は、グラム陰性およびグラム陽性細菌の成長に必須と考えられる細菌性ポリペプチドファミリーに関する。このファミリーは、コンピュータを基づいたアルゴリズムを含む多数の方法によって同定されている。このようなポリペプチドおよびそれらをコードする遺伝子の、新規な広範囲の抗生物質を同定するための道具としての使用が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、グラム陰性およびグラム陽性細菌の成長に必要な細菌性ポリペプチ
ドファミリー、それらをコードする遺伝子、並びに新規な広範囲の抗生物質を同
定するための道具としてのこのようなポリペプチドおよび遺伝子の使用に関する
【0002】 重篤な細菌感染および多数の抗生物質耐性株の蔓延が増加しつつあるので、最
近の医学実務において、新規の抗生物質の必要性が議論されている(Proc. Natl
. Acad. Sci. USA(1994)91:2420〜2427; NewEngland J. Med.(1994) 330:1247〜
1251)。重篤な感染数の増加について、1)全体的な人口の老齢化、2)長時間
で複雑な手術の増加、3)癌治療、臓器移植、およびHIV感染に関連する免疫
抑制人口の増加を含む種々の理由が記載されている。医学および農学環境におけ
る抗生物質の乱用、不適切な衛生設備、並びに抗生物質耐性生物に対する一般的
な関心の欠如の全てが、抗生物質耐性細菌の蔓延頻度の増加に寄与している。そ
れらを考慮すると、これらの2つの傾向は、我々が間もなく全ての治療に耐性を
有する細菌感染に直面することを示唆している。実際に、バンコマイシン耐性の
S. aureusに関する最初の報告が公開されている(Lancet(1997) 350、1670〜1673
)。
【0003】 保存された必須タンパク質の同定は、広範囲の抗生物質を開発するための重要
な段階である。標的タンパク質が分類学的系列を通して保存されている場合、そ
のタンパク質に作用する抗生物質は広範な種々の細菌に有効である可能性が大き
い。例として、DNAジャイレースおよびDNAポリメラーゼは全ての細菌に見
出されており、これは何故キノロンおよびリファンプシンが良好な広範囲の抗生
物質であるかということの説明の一助となる。しかし、全ての細菌がペプチドグ
リカンを合成するわけではなく、これは、b−ラクタム系抗生物質がChlamydia
、RickettesiaおよびLegionella属に対して有効ではないということを説明する
一助となる。いくつかの完全な真正細菌のゲノム配列に関する最近の出版物(Sc
ience(1995) 270:397〜403; Science(1997) 277:1453〜1474; Nature(1997) 390
:249〜256)によれば、配列決定された全てのゲノム中にオーソローガスを有す
る細菌性タンパク質の同定が可能である。このアプローチにより多数のタンパク
質ファミリーが同定される(Science(1997) 278:631〜637)。保存ファミリーに
ついての生化学的機能は、それらの推定アミノ酸配列から推測することができる
場合がある。他の場合は、そのタンパクファミリーについてその機能を推測する
ことができない。しかし、少なくとも1つのファミリーメンバーの詳細な特徴付
けなしでは、タンパク質またはタンパク質ファミリーの生理学的役割を推測する
ことは不可能である。
【0004】 保存細菌性タンパク質ファミリーの同定後、そのタンパク質が抗生物質の標的
として作用するならば、それは細菌の生存に重要であるとみなされるべきである
。E.coli(J. Bcteriol. (1997)179、6228〜6237)およびB.subtilis(Genes Dev
. (1991)177:4194〜4197)において必須の遺伝子を示すための遺伝子系が開発さ
れた。グラム陰性株およびグラム陽性株などの分類学的に多様な細菌からの明白
なデータは、保存細菌タンパク質ファミリーが生存に不可欠で、良好な広範囲の
抗生物質の標的となることの最良の証拠である。
【0005】 本発明者らは、yjeQ遺伝子ファミリーと名づけた保存細菌遺伝子のファミ
リーを同定し、その後この名はE.coli遺伝子ファミリーのメンバーとなった。こ
れらの遺伝子は、以前に単離されていないだけでなく、何れの機能もこれら遺伝
子に帰せられていないのでそのポリペプチドは発現されていない。今回、この遺
伝子ファミリーがそれらの宿主細菌の生存に必須であるポリペプチドのファミリ
ーをコードすることを発見した。
【0006】 従って、本発明は、以下に定義され且つ特に新規な抗生物質の同定に使用され
る、yjeQファミリーの単離されたポリペプチドを提供する。本発明のポリペ
プチドは、グラム陽性およびグラム陰性細菌を含む広範囲の細菌の生存に必須で
あると考えられる。
【0007】 以下に記載の3つの方法の何れか1つを使用して、本明細書中に請求されたy
jeQファミリーのメンバーを同定することができる。
【0008】 BLAST検索(J. Mol. Biol. (1990) 215:403〜10およびMeth. Enzymol. (
1996) 266:131〜141, 227〜258(その両方が参考として援用される))は、図1
に記載のyjeQファミリーメンバーの配列を使用して行うことができる。この
ような検索には、yjeQファミリータンパク質の他の全長メンバーを同定する
ために、検索配列として、現存の各yjeQタンパク質ファミリーメンバー配列
を順次連続的に使用することが含まれる。上記の引例に記載のBLASTアルゴ
リズムを特定のスコア行列(BLOSUM62行列−Proteins (1993) 17:49〜6
1(本明細書中で参考として援用される))と共に使用した場合、このようなフ
ァミリーメンバーから、yjeQファミリーの少なくとも1つのメンバーと比較
して100を超えるハイスコアのセグメントペア(HSP)スコアが得られる。
【0009】 プロフィールに基づく検索(Proceedings of the second International Conf
erence on Intelligent Systems for Molecular Biology, pp28〜36, AAAI Pres
s, Menlo Park California、1994(本明細書中で参考として援用される))は、
yjeQファミリーメンバーについて定義された位置依存スコア行列を用いて行
うことができる。これらの検索は、遺伝子ファミリーの各位置における各残基に
ついての期待値として、アミノ酸の特有の配列を記載した複数の配列アラインメ
ントをコンパイルした表を使用して、アミノ酸の類似配列を含む他のタンパク質
を同定する。
【0010】 モチーフに基づく検索(Nucleic Acids Res. (1995) 24:189〜196(本明細書
中で参考として援用される))は、yjeQファミリーメンバーについて定義さ
れたPROSITEパターンを用いて行うことができる。これらの検索には、プ
ロフィール検索において定義された保存配列のエレメントのパターンとしての表
示が含まれる。
【0011】 従って、本発明の単離されたポリペプチドは、 i)BLOSUM62スコア行列と共にBLASTアルゴリズムを使用した場
合、図1の配列の1つと比較して100を超えるHSPスコアであること、また
は ii)MASTと共に表1〜表4のスコア行列による位置依存性MASTを使
用して、1×10−16未満のp値を生じると正に同定されるアミノ酸配列のセ
ットを含むこと、または iii)以下のアミノ酸配列の少なくとも一つを含むこと: ・C-X-[FYILVM]-X(2)-C-X-H-X(2)-[DE]-X(2)-C; ・G-X-[ST]-G-[VILM]-G-K-S-[STAC]-[VILM]-X(20,80)- [GSAT](2)-X- [VILM]-X-D-[ST]-P-G-[VILFMY] (式中、文字はアミノ酸の一文字表記を示し、 角括弧は1つのアミノ酸を示し、 角括弧内のアミノ酸は変更可能であり、 Xは任意のアミノ酸残基を示し、 丸括弧中の数はその位置での残基数を示す) によって特徴づけることができる。
【0012】 本発明の好ましい態様では、iii)に列挙されたアミノ酸配列の両方が存在
する。
【0013】 本発明はまた、図2a〜図2dの何れかに記載の単離されたポリペプチド配列
を提供する。
【0014】 当該ポリペプチドは、組換えられ、理想的に精製されて均質であることが好ま
しい。
【0015】 本発明のポリペプチドの変異型、類縁体、および誘導体(特に、多数のアミノ
酸が置換、欠失、または付加されたポリペプチド)も含まれる。本発明の任意の
ポリペプチド配列と少なくとも70%一致するポリペプチド、特に、図2a〜図
2dの配列が本発明の範囲内である。本発明の任意の配列との一致が、好ましく
は、少なくとも80%であり、より好ましくは少なくとも90%であり、さらに
より好ましくは少なくとも95%またはそれを超えて一致する(例えば、本発明
の任意の配列(特に、図2a〜図2dの配列)と97%、98%、または99%
の一致)。
【0016】 このようなポリペプチドはまた、フラグメントであってもよい。この点に関し
て、フラグメントは本発明のポリペプチドの一部であり、例えば、スクリーニン
グにおいて有効であるべく元のポリペプチドと十分に一致している。このような
フラグメントは、他のアミノ酸もしくはポリペプチドと融合することができるか
、またはより大きなポリペプチド内に含めることができる。このようなフラグメ
ントは、宿主中での発現用に設計されたポリペプチド前駆体中に含めることがで
きる。従って、1つの態様において、用語「フラグメント」とは、融合タンパク
質または本発明のポリペプチド由来のポリペプチドの一部を意味する。
【0017】 フラグメントはまた、本発明のポリペプチドの構造的または機能的特性によっ
て特徴づけられる、本発明のポリペプチドの一部を含む。これらは、類似のもし
くは改良された化学的もしくは生物学的活性を有するか、または副作用活性が減
少している。例えば、当該フラグメントは、αへリックスまたはαへリックス形
成領域、βシートおよびβシート形成領域、ターンおよびターン形成領域、コイ
ルおよびコイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、両親媒性領域(αまたはβ
)、可変部、表面形成領域、基質結合領域、並びに高抗原性指標領域を含むこと
ができる。
【0018】 フラグメントまたは一部は、ペプチド合成によって対応する全長ポリペプチド
の産生に使用することができる。
【0019】 本発明の特定のポリペプチドには、Borrella burgdorferi、Synechocystis PCC
6803株、Haemophilus influenza、Mycobacterium tuberculosis、Neisseria gon
orrhoeae、Mycoplasma genitalium、Mycoplasma pneumoniae、Streptococcus pn
eumoniae、Streptococcus pyogenes、Aquifex aeolicus、Bacillussubtilis、お
よびEscherichia coliのポリペプチドが含まれる。
【0020】 本発明は、さらに、本明細書中で規定のポリペプチドをコードする単離された
ポリヌクレオチド、それと相補的なポリヌクレオチド、または上記ポリヌクレオ
チドの何れかとハイブリダイズするポリヌクレオチドを提供する。この単離され
たポリヌクレオチドは、それらの自然環境およびそれらが自然に結合している物
質からの分離によって取り出されている。好ましくは、これらのポリヌクレオチ
ド分子は組換え形態で(すなわち、1つまたは複数の異種配列と組み合わせて)
提供される。
【0021】 本発明の物質をコードするポリヌクレオチドまたはそれらと相補的なポリヌク
レオチドとハイブリダイズするポリヌクレオチド分子は、ストリンジェントなハ
イブリダイゼーション条件下ハイブリダイズすることが好ましい。時折使用され
るストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の1つの例は、意図されるハ
イブリッド形成が、約0.9モルの塩溶液を使用して、約35℃〜約65℃の温
度で行われるものである。しかし、当業者は、プローブの長さ、塩基の構成、存
在するイオンの型などの変化を考慮して、このような条件を適切に変化させるこ
とができる。
【0022】 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドをコードするポリヌクレオチドの変
異型、類縁体、誘導体、およびフラグメントを提供する。本発明のポリペプチド
(最も好ましくは、図2A〜図2Dに記載のポリペプチド)をコードするポリヌ
クレオチドのその全長に対して、好ましくは少なくとも70%一致するポリヌク
レオチドが含まれる。本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの全
長に対して少なくとも80%一致する配列がより好ましい。本発明のポリペプチ
ドをコードするポリヌクレオチドの全長に対して少なくとも90%、例えば、9
5%、97%、98%、または99%一致するポリヌクレオチドがさらに好まし
い。
【0023】 本発明のポリヌクレオチド分子は、遺伝子ファミリーの他のメンバーのプロー
ブとして、または1つまたは複数の本発明のポリペプチドの発現を阻害または減
少させるアンチセンス治療において使用することができる。これらの物質は、そ
れを発現する細菌に必須であると考えられるので、その発現の阻害または減少に
よって、細菌媒介疾患および障害の有効な治療法を得ることができる。ポリヌク
レオチドはまた、本発明のポリペプチドの発現によって選別される全細胞のスク
リーニングおよび産生において直接使用することができる。
【0024】 単離処理の途中またはその後に、ポリヌクレオチドは、融合体を形成するなど
のために他のポリヌクレオチドと結合させ、或いは発現のために制御エレメント
と結合させることができる。単独または他のポリヌクレオチドと結合された単離
されたポリヌクレオチドは、宿主細胞中での発現用にDNAまたはRNAの他の
エレメントを含むベクター中に移入することができる。従って、本発明には、適
切な発現調節配列に一般に作動可能に連結されるポリヌクレオチドを含むベクタ
ーが含まれる。
【0025】 本発明で使用されるベクターには、プラスミドベクター、ファージベクター、
およびDNAまたはRNAベクターが含まれる。これらのベクターには、宿主細
胞が、例えば、温度変化または栄養分の添加によって維持されるように操作され
た環境条件などの特定の条件下で誘導される遺伝子配列を含むことができる。制
御配列には、例えば、mRNA転写を指向するプロモーターを含まれる。このよ
うなプロモーターには、例えば、E.coliのlac、trp、tacおよびara
BAD並びにSV40初期および後期プロモータが含まれる。このような系およ
び配列は、当業者に周知である。
【0026】 本発明のポリヌクレオチドを発現する宿主細胞は、トランスフェクションまた
はエレクトロポレーションなどの任意の伝統的な経路(例えば、Davis et al, B
asic Methods in Molecular Biology (1986)および Sambrook et al., Molecula
r Cloning, A Laboratory Manual, 2ndEdition, Cold Spring Harbor Lab. Pres
s, Cold Spring Harbor, N.Y.(1989)を参照のこと)によって作製することがで
きる。
【0027】 本発明はまた、アンタゴニストなどの本発明のポリペプチドまたはポリペプチ
ドをコードするポリヌクレオチドに結合する分子の同定法を提供する。
【0028】 選択的な全細胞のスクリーニングは、イン・ビトロでの生化学的アッセイによ
る感受性および特異性と、全細胞スクリーニングにおいて認められたイン・ビボ
活性の直接的な証明とを組み合わせる。精製ポリペプチドまたは細菌抽出物を用
いたポリペプチド活性阻害についての生化学的アッセイは、全細胞死滅アッセイ
より感度が高く、化合物の作用様式の直接的な証明を提供することができる。し
かし、このアプローチでは、標的ポリペプチドが公知であり、且つポリペプチド
の活性がイン・ビボアッセイに対して敏感に反応することが必要である。のみな
らず、他の因子、例えば抗生物質としての化合物の効果を制限し得る膜透過性ま
たは化合物の安定性等に対して対処しない。
【0029】 死滅活性についての化合物の全細胞スクリーニングは、試験した濃度で細胞を
死滅させる化合物は同定するであろうが、該化合物の作用様式の情報は提供せず
、あまり強力でない化合物を検出するのに必要な感度を有していない。代理マー
カー(その活性が標的遺伝子の活性と関連している)を含むか、または標的ポリ
ペプチドを過剰発現するか過小発現するように操作されている細菌株を、選択的
全細胞クリーニングに使用することができる。
【0030】 代理マーカーは、容易にアッセイ可能なレポーター分子(その活性が研究され
ているポリペプチドの活性に強く関連していおり、抗生物質をアッセイする手段
として使用することができる。本発明は、さらに、本明細書中で定義したベクタ
ーおよびレポーター分子(その活性がベクターによってコードされるポリペプチ
ドの活性に関連している)をコードするレポーター遺伝子を含む宿主細胞を提供
する。例として、このような系には、E.coli lacZ遺伝子の、細胞壁生合成
の阻害のためのレポーターとしてVanSおよびRを発現するB.subtilis株にお
けるvanHプロモーターへの転写的融合(J. Bacteriol. (1996) 178:6305〜6
309)、RNAポリメラーゼ活性を監視するためのrpoBおよびrpoCへの
lacZの転写融合および翻訳融合の使用(Mol. Microbiol. (1996) 19:483〜4
93)、およびsecA活性阻害のためのレポーターとしてのsecA−lacZ
遺伝子融合の使用(Genetics (1988) 118:571〜579)が含まれる。
【0031】 遺伝子の機能が未知の場合、遺伝子活性用の代理マーカーは、少なくとも2つ
のアプローチを用いて同定することができる。単離されたポリペプチドの質量分
析と組み合わせた2次元電気泳動(プロテオームマッピング)を使用して、ポリ
ペプチドまたはRNA合成インヒビターに応答して量が増加する特定のポリペプ
チドが同定された(Microbial & Comparative Genomics (1996) 1:375)。E.col
iおよびB.subtilisの保存された必須のポリペプチドが必須であることを示すた
めに使用した緊密に調節されたプロモーターは、これらのポリペプチドの濃度を
減少させるために使用することもできる。上記の様式と類似の様式で、保存され
た必須の遺伝子を枯渇させた細菌から作製したプロテオームマップを使用して、
野生型の細菌と比較して増加したポリペプチドを検出することができる。これら
のポリペプチドへの転写的または翻訳的融合物をレポーター分子として使用して
、保存必須遺伝子ファミリーメンバーのアンタゴニストについてスクリーニング
することができる。プロテオームマッピングの代用として、トランスポゾンまた
はレポーター遺伝子を含む他の可動性遺伝エレメントを使用して、レポーター分
子を検索することができる。このようなアプローチを使用して、S.aureu
s中のバンコマイシン反応性遺伝子が同定されている(Anti-biot. (Tokyo) (19
91) 44:210〜217)。プロテオームマッピングと同様に、保存必須遺伝子が厳重
に調節されたプロモーターによって制御される細菌を使用して、プロモーターを
有さないレポーター遺伝子の発現がポリペプチドの枯渇時に誘導されるトランス
ポゾンを保有する株をスクリーニングすることができる。
【0032】 一旦レポーター遺伝子が同定されると、マーカーの誘導または阻害用の化合物
のスクリーニングを行うことができる。多くの異なる形式で、標準的なブロスま
たはプレートアッセイを行うことができる。このようなアッセイは、保存された
標的ポリペプチドのレポーター分子に対する活性に関連する反応に反する分子を
検出する。従って、同定した化合物は、標的ポリペプチドまたはレポーターを活
性化させる経路における他の段階に直接作用することができる。
【0033】 代理マーカーの使用を必要としない標的のインヒビターについてのスクリーニ
ングにより、標的ポリペプチドを発現レベルの操作によって設計することができ
る。例えば、E.coliのキノロン耐性株は、gyrAの過剰発現(FEMS Microbiol
. Lett. (1997) 154:271〜276)によって作製されており、アラニンの過剰発現
は、M.smegmatisにおけるシクロセリン耐性を増加させることが示されており(J
.Bacteriol. (1997) 179:5046〜5055)、そしてmurZを保有する多コピー型
プラスミドは、E.coli(J. Bacteriol. (1992) 174: 5748〜5752)およびA.calc
oaceticus(FEMS Microbiol. Lett. (1994) 117:137〜142)におけるホスホマイ
シン耐性を増大させることが示されている。同様に、抗生物質に対してより感受
性の強い株を、抗生物質によって標的化したポリペプチドの発現レベルを減少さ
せることによって作製することができる。保存必須遺伝子ファミリーメンバーの
過剰発現または過小発現を使用して、遺伝子もしくは遺伝子産物に直接作用する
か、遺伝子が関連する経路を間接的に作用する抗生物質をスクリーニングするこ
とができる。
【0034】 アンタゴニストについてのアッセイの別の例は、競合阻害アッセイの適切な条
件下での、本発明のポリペプチドおよび膜結合結合分子、組換え結合分子、天然
の基質またはリガンド、または基質もしくはリガンドの模倣物を有する潜在的な
リガンドを組み合わせた競合アッセイである。ポリペプチドを放射性化合物また
は比色化合物などによって標的化して、結合分子に結合するポリペプチド分子ま
たは産物に変換するポリペプチド分子の数を正確に同定して潜在的なアンタゴニ
ストの効果を評価することができる。
【0035】 従って、本発明は、 i)本発明によってポリペプチドを得る工程と、 ii)前記ポリペプチドを阻害化合物の候補に接触させる工程と、 iii)前記ポリペプチドまたはフラグメントへの結合を測定する工程 とを包含する、細菌に対する活性について化合物をアッセイする方法を提供する
【0036】 本発明はまた、 i)本発明のポリペプチドを宿主細胞中に発現させる工程と、 ii)前記細胞を阻害化合物の候補に接触させる工程と、 iii)細胞死を測定する工程とを包含する、細菌に対する活性について化合
物をアッセイする方法を提供する。
【0037】 本発明は、さらに、 i)宿主細胞に、本明細書中に規定のポリペプチドをコードするポリヌクレオ
チドを含むベクターをトランスフェクトする工程と、 ii)宿主細胞に前記ポリヌクレオチドを発現させる工程と、 iii)本明細書に規定のポリペプチドの発現レベルを増加させる工程と、 iv)耐性の増加をアッセイする工程 とを包含する、細菌に対する活性のアッセイ法を提供する。
【0038】 あるいは、本方法は、上記と同様であるが、ペプチドの発現レベルを減少させ
、インヒビターに対する感受性の増大について細胞をアッセイすることができる
【0039】 本発明はまた、 i)本発明のポリペプチドをコードする遺伝子に結合したレポーター遺伝子を
含む細菌株を作製する工程と、 ii)前記株を阻害化合物の候補と接触させる工程と、 iii)前記マーカーの誘導または阻害を測定する工程 とを包含する、細菌に対する活性のアッセイ法を提供する。
【0040】 潜在的なアンタゴニストには、有機小分子、ポリペプチドまたはポリヌクレオ
チド(例えば、基質)と特異的に相互作用するイオン、細胞膜成分、そのレセプ
ターフラグメントまたはペプチドが含まれる。このような分子には、抗体、抗体
由来の試薬、またはキメラ分子を含んでもよい。
【0041】 潜在的なアンタゴニストはまた、有機小分子、ペプチド、ポリペプチド(例え
ば、本発明のポリペプチドの機能的活性を誘導することなく結合分子の同一の部
位に結合する密接に関連したタンパク質または抗体など)であり得る。
【0042】 抗体は、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体であり得る。特定のポ
リペプチドに結合するモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体の産生技術
は、現在当該分野で十分に開発されている。その技術は、標準的な免疫学のテキ
スト(例えば、Roittら(Immunology, Churchill Livingston, 2ndEdition))
に考察されている。
【0043】 完全な抗体に加えて、本発明は、存在するエピトープまたは本発明の基質に結
合することができる抗体の変異型も包含する。変異型は、抗体のフラグメントま
たは合成構築物であり得る。抗体フラグメントおよび合成構築物の例は、例えば
Dougallら, in Tibtech 12 372〜379(September 1994)に記載されている。抗体
フラグメントには、FabおよびFvフラグメントが含まれる。
【0044】 他の合成構築物には、CDRペプチドが含まれる。これは、抗原結合決定基を
含む合成ペプチドである。ペプチド模倣物も使用することができる。これらの分
子は、通常CDRループ構造を模倣し、抗原相互作用性側鎖を含む高次構造的に
制限された有機的な環構造である。合成構築物には、キメラ分子が含まれる。従
って、例えば、ヒト化抗体またはその誘導体は、本発明の範囲内である。例とし
て、ヒト化抗体は、げっ歯類または他の非ヒト超可変領域ではないヒトフレーム
ワーク領域を有する抗体である。合成構築物はまた、抗原結合に加えていくつか
の所望の特性を有する分子を提供する共有結合部分を含む分子が含まれる。例え
ば、その部分は、標識(例えば、蛍光標識または放射性標識)または薬学的に活
性な因子であり得る。
【0045】 他の潜在的なアンタゴニストには、アンチセンス分子(この分子の記載につい
ては、Okano, J. Neurochem. 56:560(1991); Oligodeoxynucleotides As Antise
nse Inhibitors Of Gene Expression, CRC Press, Boca Raton, FL, 1988を参照
のこと)が含まれる。
【0046】 特定の態様において、本発明は、感染の後遺症の原因となる病原体と哺乳動物
宿主との間の初期の物理的相互作用を妨害するための本発明のポリペプチド、ポ
リヌクレオチド、またはアンタゴニストの使用を提供する。
【0047】 本発明には、さらに、上記の何れかの方法によって同定可能な本発明のポリペ
プチドまたはそれをコードするポリヌクレオチドの機能を阻害する分子が含まれ
る。
【0048】 本発明のアンタゴニストを、キャリアを含むことができる薬学的組成物の形態
で提供することができる。これらを、単位投薬形態で提供することができる。こ
のような薬剤はおよび薬学的組成物は、本発明の範囲内である。このような薬学
的組成物と比較するために、通常、実質的に純粋な形態のインヒビターを提供す
る。次いで、それらを滅菌条件でキャリアと組み合わせることができる。
【0049】 本発明はまた、有効量の本明細書中に規定のポリペプチドの発現または機能の
アンタゴニストを患者に投与する工程を包含する、治療法を提供する。
【0050】 本発明は、さらに、細菌感染治療用の薬物を製造するための、本明細書中に規
定のポリペプチドまたはそれをコードするポリヌクレオチドのアンタゴニストの
使用を提供する。
【0051】
【実施例】
実施例1 保存された細菌のオープンリーディングフレームの同定。
【0052】 E.coliの完全なゲノム配列から得た推定オープンリーディングフレーム(Scie
nce (1997) 277:1453〜1474)を、BLASTアルゴリズム(J. Mol. Biol. (19
90) 215:403〜10)を使用して、連続した様式でH.influenzae(Science (1995)
270:397〜403)、M.genatilum(Science (1995) 270:397〜403)、Synechocysti
s(Nuc. Acids Res. (1998) 26:63〜67)、およびB.subtilis(Nature (1997) 3
90:249〜256)の完全なゲノム配列の推定オープンリーディングフレームと比較
した。次いで、75を超えるBLASTスコアを、SIMアルゴリズム(Advanc
es in Applied Mathematics (1991) 12:337〜357)を用いた2つ一組の様式で分
析した。次いで、SIMスコアを、「自己SIM」スコア(検索タンパク質をP
AM200行列を用いたSIMを用いてそれ自身と比較したときに得た値)によ
って割って、1.0と0との間の類似値を得た。E.coliタンパク質をB.subtilis
またはM.genatilumゲノムの何れかと比較したときにこの類似値が0.2を超え
るタンパク質をリストにコンパイルし、手動でスクリーニングして未知の機能の
タンパク質を同定した。次いで、他の細菌において高い類似値を有するこれらの
オープンリーディングフレームを、遺伝子破壊の候補遺伝子および標的とみなし
た。
【0053】 実施例2 E.coliにおけるyjeQ遺伝子の不可欠性の証明。2A−E.coliに
おける選択された遺伝子のインフレーム欠失。
【0054】 相同的組換え用の、目的の遺伝子のインフレーム欠失+〜900塩基対の5’
および3’フランキングDNAを含むDNAを用いて破壊プラスミドを構築した
。プラスミドを、以下のように遺伝子置換ベクターpKO3にクローニングした
:2つの異なるPCR反応を使用して目的の遺伝子の両端に隣接する約900塩
基対の5’および3’配列のフラグメントを増幅した。E.coli MG1655株由来の
染色体DNAを、鋳型として使用した。プライマー2および3は、以下の33b
pの5’伸長アダプター配列を保有する。
【0055】 5’方向へのアダプター配列: gttataaatttggagtgtga
aggttattgcgtg、 5’方向へのアダプター配列: cacgcaataaccttcacact
ccaaatttataac。
【0056】 次いで、2つのPCR産物を、High PureTMPCR Product Purification Kit(B
oehringer Mannheim Inc., Mannheim, GE)を用いて精製した。アダプター配列
を用いて、2つのPCR産物を、第2のPCR反応で集合させて1つの産物を得
た。制限酵素での消化、分離用アガロースゲル電気泳動、およびJetsorbTMGel E
traction Kit(Genomed Inc.)を用いた精製後、最終産物を標準的な方法を用い
てpKO3にクローン化した。このクローンを、破壊プラスミドという。本節で
記載の全てのPCR反応を、PWOTMDNA Polymerase(Boehringer Mannheim Inc.,
Mannheim, GE)を用いて行った。最終産物では、目的の遺伝子を、開始コドン
から終止コドンまで取り除き、33bpのアダプター配列(例えば、5’−AT
GgttataaatttggagtgtgaaggttattgcgtgTA
A−3’)で置換した。その結果、リーディングフレームが維持された。
【0057】 2B-Escherichia coliのインフレーム欠失変異体の構築。
【0058】 破壊ベクターpKO3(A. J. Linkら, J. Bacteriol., 179, 6228〜6237)は
、pMAK700(C.A.Hamiltonら, J. Bacteriol. 171:4617〜4622)の誘導体
である。これは、pSC101由来のrepA(Ts)複製起点(30℃は許容
されるが、42℃〜44℃で不活化する)、クロラムフェニコール耐性をコード
するcat遺伝子、および5%スクロースの存在下で、ベクター配列に対する対
抗選択のsacB遺伝子を特徴とする。
【0059】 上記の破壊プラスミドを、MG1655に形質転換した。次いで、プラスミド
の染色体組み込み(単一の相同組換えによって産生された融合体)を、44℃で
のクロラムフェニコールでのクローン選択によって単離した。同一条件下での2
回の精製後、融合体を30℃の5%スクロースの存在下で成長させ、共融合体の
切開および細胞からのプラスミドの排出を強制する。この段階で、所定の遺伝子
が複合培地中でE.coliの成長に必須であるかそうでないかの仮の実験を行った。
破壊プラスミドの共融合および切開後に得られたクロラムフェニコール感受性ク
ローンの遺伝子型を、プライマーc1およびc2を用いたコロニーPCRによっ
て同定した(図4を参照のこと)。非必須遺伝子の場合、第2の組換え事象によ
り、野生型または変異体遺伝子型の何れかを得ることができる。20個の独立し
たクローンの試験により、非必須遺伝子の場合野生型:変異遺伝子型の1:1ま
での分布が示された。50個の独立したクローン中野生型の遺伝子型のみが回収
されれば、その遺伝子は必須であるという仮の証拠となる。
【0060】 2C−yjeQがE.coliの成長に必須であるという最終的な証明。
【0061】 ベクターpRDC15を、厳重に制御したプロモーターの調節下で、染色体上
の別の位置に位置すべき推定必須遺伝子のコピーを可能にするように設計した。
このプラスミドは、pKO3の誘導体である。pKO3の特性に加えて、pRD
C15は、araC遺伝子、アラビノースプロモーター、クローニング部位[Ba
mHI-NheI-SfiI-XhoI-SphI-SfiI]、およびpolB遺伝子を含むDNAフラグメ
ントを保有する。推定必須遺伝子の野生型コピーを、PCRで増幅し、制限部位
NheIおよびXhoIを用いてpRDC15にクローン化した。得られた構築
物を、上記の破壊プラスミドと同一の様式で遺伝子置換に使用した。この場合、
pRD15のaraCおよびpolB遺伝子は、E.coli染色体のaraCBAD
polB遺伝子座での組換え用の相同DNAに相当する。共融合および切開後、
E.coli中のaraBAD遺伝子を、アラビノースプロモーターの調節下で目的の
遺伝子の野生型コピーと置換する。次いで、この部分二倍体を使用して、0.2
%アラビノースの存在下で、上記の破壊プラスミドを用いて野生型標的遺伝子の
インフレーム欠失を構築する。この場合、野生型コピーがアラビノース遺伝子座
からトランスで発現されるので、欠失変異体を得ることができる。得られた株は
、標的遺伝子の発現がアラビノースの存在に依存するので、条件的変異体である
。このような株のアラビノース非存在下での成長能力により、所定の遺伝子がE.
coliの成長に必須であるという最終的な証拠を得ることができる。しかし、yj
eQにおける変異体の成長は、アラビノースに依存しなかった。
【0062】 yjeQが必須遺伝子であることを示すために、本発明者らは抗生物質耐性マ
ーカーを用いてaraBAD遺伝子座に位置するyjeQ遺伝子の置換を試みた
。この目的のために、pUC4−KIXX(Pharmacia)由来のカナマイシン耐
性カセットをSmaIで切断し、pRDC15の平滑末端NheIおよびXho
I部位にクローン化してpRDC16−kanを作製した。次いで、pRDC1
6−kanを、上記のyjeQ変異体に形質転換した。kan耐性共融合体の高
温下での選択並びにカナマイシンおよびスクロースの存在下での切開後、200
クローン中の200クローンを、クロラムフェニコール耐性を維持しているかに
ついて試験したが、それらは依然として共融合体であった。従って、yjeQ変
異体からyjeQ野生型コピーを取り除くことは不可能である。これは、遺伝子
がaraBADプロモーターによって制御されている場合にはアラビノース依存
性を欠いているにもかかわらずyjeQが必須であることを示す。
【0063】 実施例3 yloQは、Bacillus subtilisにおける必須の遺伝子である。
【0064】 3A−キシロース調節遺伝子発現用のB.subtilis組込みプラスミドの構築。
【0065】 キシロース誘導性プロモーターの調節下で遺伝子を発現させる組込みプラスミ
ドを以下のように構築した。リプレッサー遺伝子xylRおよびxylAプロモ
ーターを保有するDNAフラグメントを、以下のプライマーを用いてB.subtilis
ゲノムDNAからPCR増幅させた。
【0066】 pxyl−4:5’−atcgctcgagAGATGCACCTTCTAT
ACCCG−3’ pxyl−7:5’−atcgaagcttAGCGATCCTACACAA
TCATG−3’ PCR産物の5’末端での特異なEcoRI部位およびPCR産物の3’末端
での特異なBamHI部位を移入するようなプライマーを設計した。次いで、P
CRフラグメントを、EcoRI−BamHIフラグメントとしてB.subtilis組
込みベクターpDG648にクローン化してpRDC9を得た(図5)。
【0067】 3B−破壊プラスミドの構築。
【0068】 yloQの5’領域由来の約100bp配列を含むDNAフラグメントを、B.
subtilisゲノムDNA由来のPCRによって増幅した。得られたPCR産物が、
PCR産物の5’末端および3’末端での特異な制限部位を含むようにPCRプ
ライマーを設計した。次いで、PCR産物を、pRDC9にクローン化した。
【0069】 3C−条件的変異体の構築。
【0070】 破壊プラスミドを、B.subtilisJH642株に挿入した。yloQ遺伝子座での単
一キャンベル様相互組換えを介するプラスミドの染色体への染色体組み込みを、
エリスロマイシン(1μg/ml)、リンコマイシン(25μg/ml)、およ
び10mMキシロースを含むLBプレートにおける選択によって駆動させた。得
られた株は、yloQの発現が成長培地中のキシロースの存在に依存する条件的
変異体である。
【0071】 3D−yloQが必須遺伝子であることの確認。
【0072】 yloQ条件的変異体を10mMキシロースを含むか含まないエリスロマイシ
ン(1μg/ml)およびリンコマイシン(25μg/ml)を含むLBプレー
トに画線培養した場合、yloQ変異体はキシロースに依存しなかった。この結
果より、yloQは、B.subtilisの成長に必須ではないということを示唆するこ
とができるかもしれない。しかし、最少量のyloQタンパク質のみがその機能
を発揮するのに必要とされるとすることもまた可能であるが、その場合、キシロ
ースプロモーターの固有の漏出が成長を支持するのに十分なタンパク質を産生し
ているのであろう。これらの2つの可能性を区別するために、本発明者らは、最
初に、pRDC19を用いてキシロース制御yloQ遺伝子のエリスロマイシン
結合コピーをthrC遺伝子座に移入した。pRDC19は、pDG1664(
Gene (1996) 180:57〜61)での誘導体あり、これはthrC遺伝子座での異所性
移入用プラスミドである。このプラスミドを作製するために、xylRの5’側
のEcoRI部位並びにxylRの3’側のPxylAの下流のHindIII、Sa
lI、SphI、およびBamHI部位が両端に隣接するように合成プライマー
を用いて作製したxylR−PxylAを含むPCRフラグメントを、EcoRIお
よびBamHIで消化し、pDG1664にサブクローン化した。その後、yl
oQ遺伝子をpRDC19にクローン化し、thrC遺伝子座に組込んだ。次い
で、yloQの野生型コピーを、非極性挿入が可能なように操作されたスペクチ
ノマイシンカセットで置換した。この目的のために、yloQの上流領域および
下流領域を、PCR増幅し、適切な酵素で消化してpJL74由来のスペクチノ
マイシン耐性カセットでライゲーションすることによって結合した(J.Bacterio
l. (1995) 177:166〜175)。このspec’カセットは、置換されるべき遺伝子
として同一の転写方向でクローン化された、いかなる転写終止配列も含まないよ
うに増幅されたPCR産物である。得られたライゲーション産物を、pJH10
1にクローン化し、遺伝子置換を二重相同組換えによってB.subtilisの染色体中
にspec’カセットを移入することによって得た。次いで、染色体DNAを、
得られたEm’およびSpc’株から調製し、それを 使用してDNAの飽和レベルでB.subtilisを形質転換した。yloQが必須であ
るならば、スペクチノマイシンで選択した全ての形質転換体もまた、Em’であ
るべきである。なぜなら、thrCでEm’に結合した遺伝子のコピーが集結に
よって同時形質転換される場合、その株のみが成長可能であるからである。Sp
cで選択された20個の形質転換体中の20個もまたEm’であった。これは、
yloQが確かにB.subtilisにおいて必須であることを示している。
【0073】 実施例4−yjeQポリペプチドファミリーの特徴づけ。
【0074】 4A−反復BLAST検索。
【0075】 反復BLAST検索(Altschul, S. F., Gish, W., Miller, W., Myers E.W.,
およびLipman, D. J.(1990) Basic local alignment search tool., J. Mol. B
iol. 215:403〜10)において、以下に記載の各yjeQタンパク質ファミリーメ
ンバーを検索配列として連続的に使用して、BLOSUM62スコアリング行列
を使用した場合、図1に記載のyjeQポリペプチド配列の少なくとも1つのメ
ンバーと比較して100を超える高スコアのセグメントペア(HSP)を生じる
タンパク質としてyjeQファミリーの他のメンバーを同定する。
【0076】 図1に記載の配列のソースを、以下に示す。
【0077】 E.coli-yjeQ、SwissPort受付番号P39286 H.influenzae-yjeQ、SwissPort受付番号P45399 B.subtilis-yloQ、genebank受付番号g2337807 B.burgdorferi-BB0099、genebank受付番号g2687976 S.pyogenes-gnl|OUACGT|Conting289、S.pyogenesゲノム配列決定プロジェクト、 B.A.Roe, S.Clifton, Mike McshanおよびJoseph Ferretti (http://www.genome.ou.edu/strep.html) S.Pneumoniae-gnl|TIGR|stp_4164、S.pneumoniaeの配列データは、 The institute for Genomic Researchウェブサイト (http://www.tigr.org.)から得た。 (The Institute for genomic Research, personal communication) Synechocystis-Y898、SwissPort受付番号P52640 M.pneumoniae-Y110、SwissPort受付番号P75523 M.genitalium-Y110、SwissPort受付番号P47356 N.gonorrhoeae-gnl|OUACGT|Conting292、淋菌のゲノム配列決定プロジェクト およびB.A.Roe、S.P.Lin、L.Song、X.Yuan、S.CliftonおよびD.W.Dyer; プロジェクトは、USPHS/NIH助成金番号AI38399によって援助された。
【0078】 M.tuberculosis―MTCY20B11.03、genebank受付番号g2072695 A.aeolicus-genebank受付番号g2982895およびg2982899. これら2つのオープンリーディングフレームは、yjeQのN末端 (g2982895)およびC末端に対してホモログであるので、2つのORF を結合し、1つのORFを形成した。
【0079】 4B−プロフィールに基づく検索 yjeQメンバーのマルチ配列アラインメントを使用して、全てのファミリー
メンバーに共通のアミノ酸配列の短いパターンを同定した。モチーフ発見ツール
MEME(Bailey, T. L. and Elkan, C., Fitting a mixture model by expect
ation maximization to discover motifs in biopolymers, Proceedings of the
Second International Conference on Intelligent Systems for Molecular Bi
ology, pp28〜36, AAAI Press, Menlo Park, California, 1994)を用いて、y
jeQ遺伝子ファミリーにおける4つのモチーフを同定した。4つの各モチーフ
を、それらが各ファミリーのメンバーに存在するように示し、位置依存スコア行
列、つまり、プロフィールとして明確に記載する。これらのプロフィールと共に
モチーフアラインメントおよび同一の引例によって記載されている検索ツールM
ASTを用いてyjeQファミリーメンバーについてデータベースを検索するこ
とができ、これは、1×10−16未満のp値を得た場合正と同定される。p値
がランダムな配列に基づいた場合、ランダム配列中の各位置を予想するモデルは
、1996年9月22日付けのデータベース(ftp://ncbi.nlm.nih.gov/ blast/
db/)と重複しないペプチドにおける全ての配列の平均的な文字頻度にしたがっ
て作製される。
【0080】 表1〜表4は、yjeQファミリーを規定するために使用した位置依存スコア
行列を示す。位置依存スコア行列中の値は、モチーフの各位置でのp/f比のl
og(2塩基)(式中、pは、モチーフ中のある位置での特定の文字の確率を示
し、fは、トレーニングセットにおける文字の平均頻度を示す)をとることによ
って計算された。縦列はアミノ酸一文字表記に対応し、横列はモチーフ中の位置
に対応する。
【0081】 表1: 位置依存スコア行列。位置依存スコア行列中の値は、モチーフの各位
置でのp/f比のlog(2塩基)(式中、pは、モチーフ中のある位置での特
定の文字の確率を示し、fは、トレーニングセットにおける文字の平均頻度を示
す)をとることによって計算された。縦列はアミノ酸一文字表記に対応し、横列
はモチーフ中の位置に対応する。
【0082】
【表1】 表2: 位置依存スコア行列。位置依存スコア行列中の値は、モチーフの各位
置でのp/f比のlog(2塩基)(式中、pは、モチーフ中のある位置での特
定の文字の確率を示し、fは、トレーニングセットにおける文字の平均頻度を示
す)をとることによって計算された。縦列はアミノ酸一文字表記に対応し、横列
はモチーフ中の位置に対応する。
【0083】
【表2】 表3: 位置依存スコア行列。位置依存スコア行列中の値は、モチーフの各位
置でのp/f比のlog(2塩基)(式中、pは、モチーフ中のある位置での特
定の文字の確率を示し、fは、トレーニングセットにおける文字の平均頻度を示
す)をとることによって計算された。縦列はアミノ酸一文字表記に対応し、横列
はモチーフ中の位置に対応する。
【0084】
【表3】 表4: 位置依存スコア行列。位置依存スコア行列中の値は、モチーフの各位
置でのp/f比のlog(2塩基)(式中、pは、モチーフ中のある位置での特
定の文字の確率を示し、fは、トレーニングセットにおける文字の平均頻度を示
す)をとることによって計算された。縦列はアミノ酸一文字表記に対応し、横列
はモチーフ中の位置に対応する。
【0085】
【表4】 4C−PROSITEに基づく検索 MEMEを用いて同定した保存配列エレメントを、PROSITE(タンパク
質の部位およびパターンの辞書(http://www.expasy.ch/sprot/prosite.html)
および Bairoch A., Bucher P., Hofmann K.PROSITEデータベース、そのステー
タス、1995, Nucleic Acids Res. 24:189〜196, 1995)に概説された解説を用い
たPROSITEパターンとして示すこともできる。タンパク質配列中に図3に
記載のパターン1またはパターン2の2つのプロサイト(prosite)パターンの何
れかひとつに対して正確な一致が認められたので、yjeQファミリーメンバー
は正に同定された。
【0086】
【配列表】
配列番号2および配列番号3は、それぞれ、1つの配列のエレメントであり、
20〜80個のXaa残基(各Xaaは、任意のアミノ酸である)によって互い
に分断されている。
【図面の簡単な説明】
【図1−1】 yjeQファミリーメンバーのBLASTに基づく同定に使用することができ
るyjeQファミリーのマルチプル配列アラインメントを示す図である。
【図1−2】 yjeQファミリーメンバーのBLASTに基づく同定に使用することができ
るyjeQファミリーのマルチプル配列アラインメントを示す図である。
【図2a】 yjeQファミリーメンバーのプロフィールに基づく同定用の位置依存性スコ
ア行列を示す図である。図2aは、yjeQファミリーメンバーのモチーフ1の
例を示す。
【図2b】 yjeQファミリーメンバーのプロフィールに基づく同定用の位置依存性スコ
ア行列を示す図である。図2bは、yjeQファミリーメンバーのモチーフ2の
例を示す。
【図2c】 yjeQファミリーメンバーのプロフィールに基づく同定用の位置依存性スコ
ア行列を示す図である。図2cは、yjeQファミリーメンバーのモチーフ3の
例を示す。
【図2d】 yjeQファミリーメンバーのプロフィールに基づく同定用の位置依存性スコ
ア行列を示す図である。図2dは、yjeQファミリーメンバーのモチーフ4の
例を示す。
【図3】 yjeQファミリーメンバーの同定に使用することができるプロサイト(PROSI
TE)パターンを示す図である。
【図4】 E.coliの遺伝子破壊のために使用されたプラスミドについてのクローニングス
トラテジーの概要を示す図である。黒いボックスはアダプター配列を示す。
【図5】 B.subtilisにおける条件的突然変異体を作製するために使用されたベクターの
図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月18日(2001.1.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 ハネス、ロフェラー ドイツ連邦共和国、デー − 82538 ゲ レーツリート、アルペンシュトラーセ 74 (72)発明者 ペーシュ、マニュエル・シー スイス国、シーエイチ−1228 プラン−レ −ウワート、シュマン・デ・オール 16、 グラクソ・ウェルカム・エクスペリメンタ ル・リサーチ内 Fターム(参考) 2G045 AA25 DA12 DA13 DA36 FB03 FB04 4B024 AA11 AA20 BA80 CA04 EA04 GA11 HA01 4B063 QA01 QQ06 QQ79 QR33 QR62 QS34 4H045 AA10 BA10 CA11 DA86 EA52 FA74

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のi)〜iii)の何れかによって規定される、yje
    Qファミリーの単離されたポリペプチド: i)BLOSUM62スコア行列と共にBLASTアルゴリズムを使用した場
    合、図1の配列の1つと比較して100を超えるHSPスコアであること、また
    は ii)MASTと共に表1〜表4のスコア行列による位置依存性MASTを使
    用して、1×10−16未満のp値を生じると正に同定されるアミノ酸配列のセ
    ットを含むこと、または iii)以下のアミノ酸配列の少なくとも一つを含むこと: ・C-X-[FYILVM]-X(2)-C-X-H-X(2)-[DE]-X(2)-C; ・G-X-[ST]-G-[VILM]-G-K-S-[STAC]-[VILM]-X(20,80)- [GSAT](2)-X- [VILM]-X-D-[ST]-P-G-[VILFMY] (式中、文字はアミノ酸の一文字表記を示し、 角括弧は1つのアミノ酸を示し、 角括弧内のアミノ酸は変更可能であり、 Xは任意のアミノ酸残基を示し、 丸括弧中の数はその位置での残基数を示す)
  2. 【請求項2】 前記iii)に列挙した配列の両方を含む、請求項1に記載
    のポリペプチドまたはフラグメント。
  3. 【請求項3】 図2a〜図2dに記載の配列の何れかを含むペプチド。
  4. 【請求項4】 前記ポリペプチドが、Borrella burgdorferi、Synechocysti
    s PCC6803株、Haemophilus influenza、Mycobacterium tuberculosis、Neisseri
    a gonorrhoeae、Mycoplasma genitalium、Mycoplasma pneumoniae、Streptococc
    us pneumoniae、Streptococcus pyogenes、Aquifex aeolicus、Bacillus subtil
    is、およびEscherichia coli由来である、請求項1〜請求項3の何れか1項に記
    載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 抗菌活性を有する薬剤のスクリーニング法に使用される、請
    求項1〜請求項4の何れか1項に記載のポリペプチド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4の何れか1項で規定のポリペプチドをコ
    ードする、単離されたポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項4の何れか1項で規定のポリペプチドをコ
    ードする転写制御配列およびヌクレオチド配列を含む、ベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のベクター、および活性が請求項1〜請求項
    4の何れか1項に記載のポリペプチドの発現に関連しているレポーター遺伝子を
    含む、宿主細胞。
  9. 【請求項9】 i)本発明のポリペプチドを得る工程と、ii)前記ポリペ
    プチドをアンタゴニストに接触させる工程と、iii)前記ポリペプチドへの結
    合を測定する工程とを包含する、細菌に対する活性について化合物をアッセイす
    る方法。
  10. 【請求項10】 i)宿主細胞中の請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    のポリペプチドまたはそのフラグメントを発現させる工程と、ii)前記ポリペ
    プチドをアンタゴニストに接触させる工程と、iii)前記ポリペプチドの不活
    化を測定する工程とを含む、細菌に対する活性について化合物をアッセイする方
    法。
  11. 【請求項11】 i)本発明のポリペプチドを得る工程と、ii)前記ポリ
    ペプチドをアンタゴニストに接触させる工程と、iii)細胞死を測定する工程
    とを含む、細菌に対する活性について化合物をアッセイする方法。
  12. 【請求項12】 i)宿主細胞を本明細書中に規定のポリペプチドをコード
    するポリヌクレオチドを含むベクターでトランスフェクトする工程と、ii)前
    記宿主細胞に前記ポリヌクレオチドを発現させる工程と、iii)本明細書に規
    定のポリペプチドの発現レベルを増加させ、前記ポリペプチドへの結合を測定す
    る工程と、iv)耐性の増加をアッセイする工程とを包含する、細菌に対する活
    性について化合物をアッセイする方法。
  13. 【請求項13】 i)宿主細胞を本明細書中に規定のポリペプチドをコード
    するポリヌクレオチドを含むベクターでトランスフェクトする工程と、ii)前
    記宿主細胞に前記ポリヌクレオチドを発現させる工程と、iii)本明細書に規
    定のポリペプチドの発現レベルを減少させ、前記ポリペプチドへの結合を測定す
    る工程と、iv)インヒビターに対する感受性の増加をアッセイする工程とを包
    含する、細菌に対する活性について化合物をアッセイする方法。
  14. 【請求項14】 i)本発明のポリペプチドをコードする遺伝子に結合する
    レポーター遺伝子を含む細菌株を作製する工程と、ii)前記株をアンタゴニス
    トに接触させる工程と、iii)マーカーの誘導または阻害を測定する工程とを
    包含する、細菌に対する活性について化合物をアッセイする方法。
  15. 【請求項15】 治療での使用目的で、請求項9〜請求項14の何れか1項
    に記載の方法によって同定可能な請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のポリ
    ペプチドのアンタゴニスト。
  16. 【請求項16】 細菌感染治療用薬物を製造するための、請求項9〜請求項
    14の何れか1項に記載の方法によって同定可能な請求項1〜請求項4の何れか
    1項に記載のポリペプチドのアンタゴニストの使用。
  17. 【請求項17】 請求項9〜請求項14の何れか1項に記載の方法によって
    同定可能な請求項1〜請求項4の何れか1項に規定のポリペプチドのアンタゴニ
    ストの有効量を、患者に投与する工程を包含する治療法。
JP2000544805A 1998-04-22 1999-04-20 細菌性yjeQポリペプチドファミリー Pending JP2002517983A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9808366.0 1998-04-22
GBGB9808366.0A GB9808366D0 (en) 1998-04-22 1998-04-22 Bacterial polypeptide family
PCT/EP1999/002636 WO1999054473A2 (en) 1998-04-22 1999-04-20 Bacterial yjeq polypeptide family

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002517983A true JP2002517983A (ja) 2002-06-25

Family

ID=10830641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000544805A Pending JP2002517983A (ja) 1998-04-22 1999-04-20 細菌性yjeQポリペプチドファミリー

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1073746A2 (ja)
JP (1) JP2002517983A (ja)
AU (1) AU3819199A (ja)
GB (1) GB9808366D0 (ja)
WO (1) WO1999054473A2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11501520A (ja) * 1995-04-21 1999-02-09 ヒューマン・ジェノム・サイエンシズ・インコーポレイテッド インフルエンザ菌Rdゲノムのヌクレオチド配列、そのフラグメント及びその使用
US6537773B1 (en) * 1995-06-07 2003-03-25 The Institute For Genomic Research Nucleotide sequence of the mycoplasma genitalium genome, fragments thereof, and uses thereof
US6294661B1 (en) * 1996-05-14 2001-09-25 Smithkline Beecham Corporation Compounds

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999054473A3 (en) 2000-03-23
GB9808366D0 (en) 1998-06-17
AU3819199A (en) 1999-11-08
WO1999054473A2 (en) 1999-10-28
EP1073746A2 (en) 2001-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lange et al. Domain organization and molecular characterization of 13 two-component systems identified by genome sequencing of Streptococcus pneumoniae
Chastanet et al. Regulation of Streptococcus pneumoniae clp genes and their role in competence development and stress survival
De Chial et al. Identification of type II and type III pyoverdine receptors from Pseudomonas aeruginosa
Poyart et al. Regulation of D-alanyl-lipoteichoic acid biosynthesis in Streptococcus agalactiae involves a novel two-component regulatory system
Chan et al. Role of SarA in virulence determinant production and environmental signal transduction in Staphylococcus aureus
Derré et al. ClpE, a novel type of HSP100 ATPase, is part of the CtsR heat shock regulon of Bacillus subtilis
Szurmant et al. YycH and YycI interact to regulate the essential YycFG two-component system in Bacillus subtilis
Tinsley et al. A novel FtsZ-like protein is involved in replication of the anthrax toxin-encoding pXO1 plasmid in Bacillus anthracis
Gao et al. Enterococcus faecalis rnjB is required for pilin gene expression and biofilm formation
Householder et al. cis-and trans-acting elements involved in regulation of aniA, the gene encoding the major anaerobically induced outer membrane protein in Neisseria gonorrhoeae
Barriere et al. Fructose utilization in Lactococcus lactis as a model for low-GC gram-positive bacteria: its regulator, signal, and DNA-binding site
Brunsing et al. Characterization of sporulation histidine kinases of Bacillus anthracis
Griswold et al. Characterization of the arginine deiminase operon of Streptococcus rattus FA-1
Han et al. Type IV fimbrial biogenesis is required for protease secretion and natural transformation in Dichelobacter nodosus
Samuels et al. Use of a promiscuous, constitutively-active bacterial enhancer-binding protein to define the σ 54 (RpoN) regulon of Salmonella Typhimurium LT2
Harrington et al. Secretion, maturation, and activity of a quorum sensing peptide (GSP) inducing bacteriocin transcription in Streptococcus gallolyticus
Winther et al. Prevention of EloR/KhpA heterodimerization by introduction of site-specific amino acid substitutions renders the essential elongasome protein PBP2b redundant in Streptococcus pneumoniae
Galli et al. Nucleotide sequence and analysis of conjugative plasmid pVT745
Benson et al. Intracellular expression of peptide fusions for demonstration of protein essentiality in bacteria
Bandyopadhyay et al. Implication of the VirD4 coupling protein of the Lvh type 4 secretion system in virulence phenotypes of Legionella pneumophila
Stephens et al. Regulation of D-xylose metabolism in Caulobacter crescentus by a LacI-type repressor
Haney et al. Genomics in anti-infective drug discovery-getting to endgame
Muscholl‐Silberhorn Cloning and functional analysis of Asa373, a novel adhesin unrelated to the other sex pheromone plasmid‐encoded aggregation substances of Enterococcus faecalis
Sartakova et al. Novel antibiotic-resistance markers in pGK12-derived vectors for Borrelia burgdorferi
Grenga et al. FtsQ interaction mutants: a way to identify new antibacterial targets