JP2002517828A - 意思決定支援環境でオブジェクト・ワークスペース・エージェントを実行するためのシステムおよび方法 - Google Patents

意思決定支援環境でオブジェクト・ワークスペース・エージェントを実行するためのシステムおよび方法

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JP2002517828A JP2000552610A JP2000552610A JP2002517828A JP 2002517828 A JP2002517828 A JP 2002517828A JP 2000552610 A JP2000552610 A JP 2000552610A JP 2000552610 A JP2000552610 A JP 2000552610A JP 2002517828 A JP2002517828 A JP 2002517828A
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ランジット・エヌ・ノタニ
アバイ・ブイ・パラスニス
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Abstract

(57)【要約】 マルチエンタープライズのコラボレーションにおいてデータに遠隔からアクセスするためのコンピュータシステムは、複数の記憶オブジェクトを有する第1のエンタープライズと関連付けられたワークスペースを備えている。コンピュータシステムは、第2のエンタープライズと関連付けられ、ネットワークを通じてワークスペースと通信状態にあるネットワーク・ノードを更に備えている。コンピュータ・システムは、ネットワーク・ノードで生成されるエージェントを更に備えている。該エージェントは、ネットワーク経由でワークスペースにアクセスするように動作可能であり、また、ワークスペース内の複数の記憶オブジェクトのうちの少なくとも1つを操作してコラボレーション・アクティビティを実施させるように動作可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の技術分野 本発明は一般に、サプライチェーン、エンタープライズ、およびサイト・プラ
ンニングに関するものであり、特に、意思決定支援環境でオブジェクト・ワーク
スペース・エージェントを実施するためのシステムと方法に関するものである。
【0002】 発明の背景 サプライチェーン、エンタープライズ、およびサイト・プランニングのアプリ
ケーションおよび環境は、意思決定支援と管理業務の補助のために製造エンティ
ティによって広範に使用されている。サプライチェーン、エンタープライズ、お
よびサイト・プランニングのための意思決定支援環境は、一体式シングルドメイ
ン環境から、一体式マルチドメイン環境に進化してきた。従来のプランニング・
ソフトウェア・アプリケーションは、種々の会社から提供される広範囲な製品に
利用できる。これらの意思決定支援ツールにより、エンティティは複雑な製造業
務をより効率的に管理することができる。しかしながら、サプライチェーンは、
一般に、複数の分散型異種プランニング環境を特徴としている。従って、サプラ
イチェーン・プランニングの問題に適用する場合には、一体式のアプリケーショ
ン・アーキテクチャに起因して従来環境の効果に制限がある。また、これらの問
題は、サプライチェーン全体の「所有者」が存在しない場合に悪化する。
【0003】 プランニング環境の次の発展段階に望まれるのは、複数のドメインならびに複
数のエンジンおよび製品にまたがって、製品をサポートするマルチドメイン異種
アーキテクチャを確立することである。種々のプランニング環境をシームレス・
ソリューションに統合することにより、ドメイン間およびエンタープライズ間の
サプライチェーン・プランニングを実現できる。また、いくつかのプランニング
・アプリケーションによって提供される重要機能は、単なる追跡処理ではなく、
対象環境の最適化である。特に、アイ・ツー・テクノロジーズ社(I2 TEC
HNOLOGIES)から市販されている製品RHYTHMファミリが最適化機
能を提供している。しかしながら、エンタープライズまたはサプライチェーン・
レベルのプランニングに関しては、SAPから入手できるものなど多くの従来ア
プリケーションはエンタープライズ資源プランニング(ERP)エンジンを使用
し、最適化を提供するものではない。
【0004】 エンタープライズの成功または失敗は、エンタープライズ内での意思決定の品
質に大いに左右される可能性がある。したがって、エンタープライズの成功には
、エンタープライズ内での最適な意思決定を支援するアイ・ツー・テクノロジー
ズ社の製品RHYTHMファミリなどの意思決定支援ソフトウェアが特に重要で
ある。一般に、最適な意思決定は、意思決定に達すると考えられる「世界」の広
がりである意思決定支援のドメインに関係している。例えば、行われようとして
いる意思決定は、工場が所定の期間中に生産しなくてはならない所定の品物の数
量であってもよい。「最適な」回答は、意思決定のドメインに依存している。ド
メインは、例えば、工場それ自体のみ、工場を含むサプライチェーン、エンター
プライズ全体、またはマルチエンタープライズ・サプライチェーンであってもよ
い(後の2つは、大きいドメインまたはマルチドメインと考えられる)。一般に
、意思決定支援のドメインが大きいほど、意思決定はより最適なものとなる。し
たがって、意思決定支援ソフトウェアが、意思決定過程で、より大きなドメイン
を範囲に含むことが望ましい。しかしながら、対象範囲をこのように拡大するこ
とによって重大な問題が生じることがある。
【0005】 そのような問題の1つとして、ドメイン環境またはマルチドメイン環境の離れ
たエンティティが局所オブジェクト・ワークスペースにアクセスできないという
、現在の意思決定支援ソフトウェアの限界がある。そのようなソフトウェアでは
、前述の遠隔エンティティが局所ワークスペースで、管理業務、最適化ルーティ
ン、または他の形態のデータおよびオブジェクト管理を容易に実行することは不
可能である。
【0006】 発明の開示 本発明によれば、従来のサプライチェーン、エンタープライズ、およびサイト
・プランニング環境に利益を与える、意思決定支援環境でオブジェクト・ワーク
スペース・エージェントを実施するためのシステムと方法が開示されている。
【0007】 本発明の一態様によれば、マルチエンタープライズのコラボレーションで、デ
ータに遠隔アクセスするためのコンピュータシステムは、複数の記憶オブジェク
トを有する第1のエンタープライズと関連付けられたワークスペースを備えてい
る。コンピュータシステムは、第2のエンタープライズと関連付けられ、ネット
ワークを通じてワークスペースと通信状態にあるネットワークノードを更に備え
ている。コンピュータシステムは、ネットワーク・ノードで生成されるエージェ
ントを更に備えており、このエージェントは、ネットワーク経由でワークスペー
スにアクセスするように動作可能で、ワークスペース内の複数の記憶オブジェク
トのうちの少なくとも1つを操作してコラボレーション・アクティビティを実施
するように動作可能である。
【0008】 本発明の技術上の利点は、エージェントを備えた遠隔ワークスペースにアクセ
スし、遠隔ワークスペースにおいてエージェントの予めプログラムされた目的を
満たす機能である。本発明の更なる技術上の利点は、エージェントが既に接触を
喪失している第2のエンタープライズ、ノード、またはプラットフォームで開始
されたにもかかわらず、第1のエンタープライズ、ノード、またはプラットフォ
ームでタスクを実行するエージェントの機能である。本発明の更なる利点は、宛
先ノードで実施された実行タスクの結果を、開始ノードに伝達できることである
。更に別の利点は、エージェントが、ワークスペース内に存在する別のエージェ
ント上で動作または作用するように動作可能なことである。その他の技術上の利
点は、以下の図、説明、および請求項から当業者に容易に明らかになるであろう
【0009】 本発明ならびにその利点は、同様の参照符号によって同様の特徴を示す添付図
面とともに以下の説明を参照することによって更に完全に理解されるであろう。
【0010】 発明の詳細な説明 意思決定支援プロセスの改良には、最適意思決定のためにエンタープライズ・
レベルおよびマルチエンタープライズ・レベルの意思決定支援を提供するための
拡張が含まれる。技術的および概念的には、エンタープライズ・レベルおよびマ
ルチエンタープライズ・レベルの意思決定支援を行うことは、ファクトリ・レベ
ルおよびサプライチェーン・レベルの意思決定支援を行うこととは異なっている
。その理由は、(エンタープライズまたはマルチエンタープライズ内の複数の事
業部門などの)マルチドメイン状況では、異なるドメインが異なる意思決定支援
ソフトウェアをしばしば使用しているからである。また、マルチドメイン状況で
は、あるドメインが別のドメインに特定の意思決定を強制することができない。
すなわち、この環境における最適意思決定支援は、強制とは反対の協定環境でし
ばしば実行される必要がある。
【0011】 マルチドメイン状況における意思決定支援は、強制的な方法ではなく、意思決
定支援への協調的な方法を追求することによって達成できる。そのような環境を
実現するために、大規模な協調的意思決定を実現可能にする手助けとなるインタ
ーネット、Web、JAVA、XML、CORBA等を含む種々の通信および分
散処理技術を利用できる。RHYTHM−GLOBAL COLLABORAT
ION MANAGER (GCM)やRHYTHM−GLOBAL COLL
ABORATION DESIGNER (GCD)など、協調的な意思決定支
援方法を可能にする製品は、アイ・ツー・テクノロジーズ社からすぐに入手でき
る。
【0012】 コラボレーション・システムとプロセス・コンポーネント 図1は、エンタープライズ・コラボレーションをサポートできるコンピュータ
実行アーキテクチャの一実施形態の図である。図示されているように、グローバ
ル意思決定支援アーキテクチャは、基礎をなすリンク・コンポーネント、ビジョ
ン・コンポーネント、グローバル・メッセージング・コンポーネント、およびデ
ータ・ウェアハウス・コンポーネントの上に構築できる。また、意志決定支援ア
ーキテクチャによってサポートされるグローバル・コラボレーション・デザイナ
(GCD)およびグローバル・コラボレーション・マネージャ(GCM)をコラ
ボレーションに含むことができる。グローバル・コラボレーション・デザイナは
、コラボレーションの設計と具体化に利用でき、グローバル・コラボレーション
・マネージャは、コラボレーションの実行に利用できる。この手法では、コラボ
レーションをモジュールと呼んで、別のバージョンを作ることができる。
【0013】 図2は、グローバル・コラボレーション・フレームワークの構成要素の一実施
形態の図である。図示されているように、フレームワークにより、ハブ・エンタ
ープライズ2はスポーク・エンタープライズ4およびウェブ・エンタープライズ
6と協同作業することができる。ハブ・エンタープライズ2とスポーク・エンタ
ープライズ4はいずれもグローバル・コラボレーション・マネージャ8を含んで
いる。グローバル・コラボレーション・マネージャ8は、それぞれの内部グロー
バル・コラボレーション・ワークスペース10に連結されて交信している。また
、外部グローバル・コラボレーション・ワークスペース12が、ハブ・エンター
プライズ2、スポーク・エンタープライズ4、およびウェブ・エンタープライズ
6の間でデータを共有する手段となっている。ハブ・エンタープライズ2は、電
子データ交換(EDI)プロセッサ14を介して付加価値通信網(VAN)と協
同作業をすることもできる。また、ハブ・エンタープライズ2は、グローバル・
メッセージ・バス15を使って他のハブ・エンタープライズと通信したり協同作
業をすることができる。
【0014】 稼働中、コラボレーションの主コントローラは、ハブ・エンタープライズ2の
GCMエンジン8であってもよい。ハブ/ハブの関係は、グローバル・メッセー
ジ・バス15によって簡単化でき、また、ハブ/スポーク及びハブ/ウェブの関
係は、外部グローバル・コラボレーション・ワークスペース(GCW)12によ
って簡単化できる。図示されているように、ハブ・エンタープライズ2は、一般
に、内部GCW10と外部GCW12とを持つことができる。内部GCW10は
、内部ユーザ・インタフェースおよびEDIプロセッサ14とのデータの共有お
よび交換に利用できる。外部GCW12は、スポーク・エンタープライズ4よび
ウェブ・エンタープライズとのデータの共有および交換に利用できる。
【0015】 安全性のために、外部GCW12は、DMZの中またはハブ・エンタープライ
ズ2の一連のファイアウォールの外側に設置できる。このように、ハブ・エンタ
ープライズ2の保護された一連のネットワークに外側から直接接続する必要が無
い。外部GCWは、例えば、IIOP、HTTP、およびHTTPSの接続を受
け付けることができる。特に、後の2つの接続は、既存のファイアウォール構成
を相互接続するのに有用である。このように、クライアント側(スポーク・ノー
ドまたはウェブ・ノード)にもサーバ側(ハブ・ノード)にもファイアウォール
構成が不要であり、それにより、より速やかに展開できるソリューションを作る
ことができる。
【0016】 図3は、特定のモジュールを構成するあるソフトウェア要素を強調表示させた
、図2のグローバル・コラボレーション・フレームワークの図である。図示され
ているように、グローバル・コラボレーション・マネージャ・モジュールのソフ
トウェアは、ハブ・エンジン8内、スポーク・エンジン8内、ハブ−ユーザ・ユ
ーザ・インタフェース(UI)内、スポーク−ユーザUI内、およびウェブ−ノ
ードUI内といった場所に存在しうる。また、モジュールは、ハブ・エンタープ
ライズ2およびスポーク・エンタープライズ4上のネイティブ・アプリケーショ
ン17と通信できる。ネイティブ・アプリケーション17との通信は、同期式(
点線)であっても、非同期式(実線)であってもよい。ネイティブ・アプリケー
ション17との非同期通信は、図示されているように、内部GCW10によって
簡単化できる。また、ハブ・エンタープライズ2側にグローバル・シリーズ・デ
ータベース(GSDB)が存在していてもよい。
【0017】 図4は、最適な意志決定を行うためにエンタープライズ内またはエンタープラ
イズ間の協同作業を可能にする、全体が16で示されたシステムの一実施形態の
ブロック図である。図示されているように、システム16は、コンピュータ・シ
ステム上で動作するハブ・エンジン内のプロセスとなりうるハブ・ノード18を
含んでいる。ハブ・ノード18は、やはりコンピュータ・システム上で動作する
ハブ・エンジン内のプロセスとなりうるスポーク・ノード20と結合され、これ
と通信を行う。図示されているように、スポーク・ノード20は、ハブ・ノード
18のエンタープライズ境界22の外側にあってもよい。ハブ・ノード18は、
1つ以上のコンピュータ・システム上で動作するスポーク・エンジン内のプロセ
スとなりうる複数のスポーク・ノード24と結合され、これと通信を行う。ハブ
・ノード18は、コンピュータ・システム上で動作するウェブ・ブラウザ内のプ
ロセスとなりうる複数のウェブ・ノード26と結合され、これと通信を行える。
また、ハブ・ノード18は、EDIシステムとのゲートウェイとなりうるEDI
(電子データ交換)プロキシ28に連結され、これと通信を行う。
【0018】 ハブ・エンジンおよびスポーク・エンジンは、グローバル・コラボレーション
・ワークスペースと共に、グローバル・コラボレーション・マネージャの基本エ
ンティティとなりうる。この環境では、ハブ・エンジンがコラボレーションの主
コントローラである。ハブ・エンジンは、グローバル・コラボレーションならび
にローカル・コラボレーションの両方と連係動作できる。グローバル・コラボレ
ーションは、ハブ・ノード18、スポーク・ノード20と24、およびウェブ・
ノード26にまたがるものである。ローカル・コラボレーションは、任意の単一
機能ハブまたはスポーク/スポーク−グループ上で動作できる。これらのコラボ
レーションは分散させることも可能であるが、ここでは単一エンタープライズの
範囲内にとどまっている。ハブ・エンジンは、ハブ−ユーザ・インタフェース(
UI)ならびにEDIプロキシ28のVAN−EDIプロセッサとも連係動作で
きる。一実施形態において、ハブ・エンジンは、複数のコラボレーションならび
に同一コラボレーションの複数のバージョンと同時に連係動作できるマルチスレ
ッド型のエンジンである。また、ハブ・エンジンは、コラボレーションを動的に
ロードおよび実行できる。
【0019】 スポーク・エンジンは、コラボレーションを開始させるように作用することも
可能である。この環境では、ハブ・エンジンとは異なり、スポーク・エンジンは
独立したエンティティではない。したがって、スポーク・エンジンは、ハブ・エ
ンジンと一緒でなければ、コラボレーションと連係動作できない。また、スポー
ク・エンジンは、別のスポーク・エンジンや別のウェブ・ノードと連係動作する
ことができない。ハブ・エンジンと同様に、スポーク・エンジンもマルチスレッ
ド化が可能で、複数のコラボレーションならびに同一コラボレーションの複数の
バージョンと同時に連係動作できる。スポーク・エンジンも、コラボレーション
を動的にロードおよび実行できる。
【0020】 図5は、グローバル・コラボレーション・ワークスペース30の使用法の一実
施形態のブロック図である。図5で、グローバル・コラボレーション・ワークス
ペース30は、コラボレーション内の種々のエンティティ間でデータ/オブジェ
クトを共有するために使用される主エンティティである。図示されているように
、ワークスペース30は、グローバル・コラボレーション・マネージャ(GCM
)32、ローカル・システム34、ウェブ・サーバ36、ウェブ・インタフェー
ス37、およびネイティブ・アプリケーション38と接続して機能できる。一般
に、オブジェクトは、一方のエンティティによってグローバル・コラボレーショ
ン・ワークスペース30に配置され、他方のエンティティによって検索されるこ
とが可能である。検索は、照会または登録によって達成できる。このように、グ
ローバル・コラボレーション・ワークスペース30は、データベースならびにメ
ッセージ・バスの属性を組み合わせている。
【0021】 グローバル・コラボレーション・ワークスペースは、メモリ内スロットまたは
永久スロットの階層として編成できる。スロットは、待機式のものであっても通
常のものであってもよく、各スロットに細かい許可段階を付けることもできる。
許可段階は、ユーザ別、動作別に割り当てることができる。主な動作は、読出、
書込、取込、および登録である。
【0022】 メモリ内スロットは、データを揮発性メモリに保持する。メモリ内スロットか
らの書込および検索は極めて高速であるが、グローバル・コラボレーション・ワ
ークスペース30が停止した場合にデータが失われる。メモリ内スロットと共に
使用されるとき、グローバル・コラボレーション・ワークスペース30は、セキ
ュリティとメッセージング機能とを備えた高速で確実なメモリ内オブジェクト・
データベースと考えることができる。一方、永久スロットは、そのデータを安定
記憶機構に保持する。永久スロットからの書込および検索はメモリ内スロットか
らの場合よりも遅いが、グローバル・コラボレーション・ワークスペース30が
停止した場合でもデータは失われない。
【0023】 メモリ内スロットを使用するか、永久スロットを使用するかは、アプリケーシ
ョンに応じて決定できる。グローバル・コラボレーション・ワークスペース30
は、オブジェクトの形でデータを記憶するもので、Javaオブジェクト、CO
RBAオブジェクト、または任意のバイト・アレイを記憶することができる。グ
ローバル・コラボレーション・ワークスペース30は、メモリ内の各機能と結合
されて、アイ・ツー・テクノロジーズ社のサプライチェーン・プランナとファク
トリ・プランナなど他のオブジェクト指向メモリ内エンジン間の高速データ共用
機構に適したグローバル・コラボレーション・ワークスペース30を形成する。
【0024】 グローバル・コラボレーション・デザイナ(GCD)は、コラボレーション設
計者が、グローバル・コラボレーション・マネージャを使用して実行されるコラ
ボレーションを対話式に設計、具体化、および配備できるようにするツールであ
る。グローバル・コラボレーション・デザイナの出力は、グローバル・コラボレ
ーション・マネージャが自動的にロードおよび実行できるコードである。グロー
バル・コラボレーション・デザイナにより、設計者は新しいコラボレーションを
作成し、既存のコラボレーションを検索し、別のバージョンのコラボレーション
を作ることができる。グローバル・コラボレーション・デザイナにより、設計者
は、コラボレーション用のハブ・アンド・スポーク式ネットワークを設計し、コ
ラボレーションの事象およびメッセージを設計することもできる。グローバル・
コラボレーション・デザイナは、標準的なオブジェクト・ライブラリと標準的な
コンポーネント・ライブラリとを統合させて、グローバル・コラボレーション・
デザイナの中でより使いやすくすることができる。グローバル・コラボレーショ
ン・デザイナは、同期、非同期、サブワークフロー、AND分割、OR分割、同
期結合、ヘテロキャスト(heterocast)分割、ヘテロキャスト結合等を備えた高
度なマルチエンタープライズ・ワークフローを作成するために利用できる。グロ
ーバル・ワークフローおよび局所ワークフローのいずれも作成可能である。グロ
ーバル・コラボレーション・デザイナは、コラボレーションの自動検証と、グロ
ーバル・コラボレーション・マネージャによって実行されるコードの自動コード
生成とを実行できる。生成されたコードは、所望であれば手作業で編集できる。
また、グローバル・コラボレーション・デザイナは、セキュリティ・マネージャ
構成およびグローバル・コラボレーション・ワークスペース構成の生成を含むコ
ラボレーションの具体例を生成できる。
【0025】 図6は、コラボレーションのライフサイクルの一実施形態の図である。図示さ
れているように、ステップ40で、グローバル・コラボレーション・デザイナを
使用してコラボレーションを設計できる。ステップ42で、グローバル・コラボ
レーション・デザイナを使用してコラボレーションを具体化できる。次に、ステ
ップ44で、グローバル・コラボレーション・デザイナとグローバル・コラボレ
ーション・マネージャを使って、具体化されたコラボレーションを配備できる。
配備後、ステップ46でグローバル・コラボレーション・マネージャを使ってコ
ラボレーションを実行できる。その後、新しい具体例を生成できるし、コラボレ
ーションの新しいバージョンを作成することもできる。新しい具体例を生成する
には、ステップ42に戻る。新バージョンの場合は、ステップ48でグローバル
・コラボレーション・デザイナを使用してコラボレーションを修正できる。
【0026】 シングルドメイン意思決定支援からマルチドメイン意思決定支援への拡張は複
雑になりうる。特に、マルチドメイン意思決定支援によって引き起こされる多数
の問題と、エンタープライズ内およびエンタープライズ間のコラボレーションが
最適意思決定を行うことを可能にする本発明のシステムおよびプロセスが、その
ような問題にどのように取り組んだかを以下の考察部分で述べる。
【0027】 表現の異質性 コラボレーションの1つの問題は、複数のエンタープライズにわたる異質な表
現間に橋をかけることである。コラボレーションが正常に行われる以前に、エン
タープライズ間の異質な表現に橋をかける必要がある。エンタープライズは、し
ばしば同じデータを別な形で表現する。これらの違いは、意味論的な違いから、
技術的な違い、命名の違い等にまで及ぶ。これらの違いに橋をかける1つの明ら
かな解決策は、標準化である。しかしながら、これにより、どの規格に合わせる
かという問題がすぐに生じる。本発明のシステムおよびプロセスでは、そのよう
な要件を回避できる。
【0028】 取り組む必要がある3つの関連基準カテゴリが存在しうることに注意されたい
。これら3つのカテゴリは、形式基準、転送基準、および意味基準である。形式
基準は、データ/オブジェクトを符号化する技術上の形式のことを言う。例とし
て、XML、Java Serial Streams、IIOP Seria
l Streams、およびEDI形式などがある。転送基準は、データを次々
に伝達するために使用される。これらは、HTTP、IIOP、RMI、DCO
M、FTP, 付加価値通信網、 MQSeriesのような非同期メッセージ
・バス等を含むことができる。第3の意味基準は、データの意味内容を記述する
方法である。例として、EDI、I2 COMMON DATA MODEL(
CDM)などがある。
【0029】 この見解で基準について考えると、前述の問題は自ずと理解できる。既存の基
準の多くが前述の二つ以上のカテゴリを扱っているが、種々の基準の考察は、ど
のカテゴリが論じられるかの類別を行わないことから、今日、多くの混乱を招い
ている。例えば、EDIは本質的には意味基準であるが、一般に形式基準(ED
Iファイル形式)および転送基準(付加価値通信網)も含んでいる。これが理解
されれば、EDI意味基準を他の2つから切り離せることが明らかになる。した
がって、意味EDIオブジェクトは、Java Serial Streams
などの別の形式に符号化でき、HTTPなどの他の転送基準で転送できる。同様
に、XMLは本質的には、種々の意味基準を符号化するために利用できる形式基
準である。EDIをXMLに符号化するための作業が進められている。
【0030】 いくつかの形式基準は、XML、EDI形式、Java Serial St
reams(Java言語やJavaプラットフォームとの混乱を避けるために
、Java形式と呼ぶ) およびIIOP Serial Streamsなど
、現在のグローバル・コラボレーション・マネージャでサポートできる。一実施
形態では、これらのうちのJava形式が基本形式であり、その他が派生形式で
ある。基本形式としてJava形式が選択されたのは、Java形式が他の形式
を生成する挙動を含むことができるからである。XML、EDI、およびIIO
P形式は、Java形式から派生させることができる。
【0031】 図7は、アイ・ツー・テクノロジーズ社からの共通ソフトがリレーションシッ
プの両側に存在している状況と、していない状況の図である。例えば、図示され
ているように、両側にRHYTHM GLOBAL COLLABORATIO
N MANAGERがある場合、中間形式に変換しても何も得られない。これは
不要な非能率を招き、データ(オブジェクトではない)だけが交換可能であり、
アプリケーションの範囲を限定するものである。したがって、両側に同じソフト
ウェアが存在する場合、2進Javaオブジェクトを直接に交換できる。他方、
例えば、RHYTHM GLOBAL COLLABORATION MANA
GERが片側にしか存在しない場合、XMLまたはEDI形式の「オブジェクト
」を生成(アウトバウンド)および解釈(インバウンド)できる。
【0032】 転送基準に関して述べると、当該グローバル・コラボレーション・マネージャ
は、HTTP、IIOP、および非同期メッセージ・バスを含む種々の転送基準
をサポートできる。以下に多関係タイプの処理について詳述する。
【0033】 意味基準について述べると、当該グローバル・コラボレーション・マネージャ
は主として2つの意味基準、EDIとRHYTHM−CDM、をサポートできる
。EDIがサポート可能であるのは、EDIが一般に最も普及している意味基準
だからである。しかしながら、これには、プランニング・ドメインの深い部分を
範囲に含まないという欠点(数ある中で)がある。他方、RHYTHM−CDM
は、プランニング・ドメインの深い部分を範囲に含み、マルチエンタープライズ
意思決定支援を実行するのに適切な構造を提供する。また、この形式は、アイ・
ツー・テクノロジーズ社のプランニング・エンジンのすべてによってサポートさ
れている。
【0034】 一般に、EDIなどの公認基準の問題の1つは、エンタープライズが交換した
い種類のデータ/オブジェクトに十分に対応していない場合があることである。
また、特定のオブジェクト上で標準化するために基準本体を待つことがオプショ
ンでないことがあり、公認基準を使用することによってサプライチェーンが特に
競争に有利な利点を有しない。前述および他の理由により、当該グローバル・コ
ラボレーション・マネージャは、独自のコミュニティ基準をサポートすることに
よって別の標準化法をサポートしている。エンタープライズのコミュニティは、
例えばRHYTHM−GCDを利用して、当該コミュニティだけに関連がある基
準セットを考案することができる。RHYTHM−GCDは、これらの独自のコ
ミュニティ基準をサポートし、実施する。RHYTHM−GCDは、独自のコミ
ュニティ基準を構成しうるビルディング・ブロック・オブジェクトから成るライ
ブラリもサポートする。独自のコミュニティ基準は、当該エンタープライズが交
換したい種類のデータ/オブジェクトを正確に対象として含むように設計できる
;特定の基準に同意する必要があるのは関係当事者だけなので、プロセスが基準
本体を待つよりもはるかに速い;パートナーの種々のカテゴリに合わせて種々の
基準を(極端な場合はパートナー毎に別々の基準を)開発できる;競争相手を越
える競争利益をサプライチェーンに与える基準を開発できる等、数多くの利点が
ある。
【0035】 多関係タイプ コラボレーションを可能にするための別の問題は、多関係タイプの扱いである
。エンタープライズは、そのパートナーとの間に種々のタイプの関係を持ってい
る。関係が異なるケースとして、一方は大きな取引相手間、他方は小さな取引相
手間の場合;サプライチェーンに与える影響がほぼ同等であるエンタープライズ
間と、サプライチェーンに与える影響が等しくないエンタープライズ間の場合;
一方は高度な技術程度を備えたエンタープライズ間、他方は等しくない技術程度
を備えたエンタープライズ間、がある。理解される通り、これらの異なる関係タ
イプは別々に処理されるべきである。
【0036】 当該グローバル・コラボレーション・マネージャは、エンタープライズ間の関
係を、上に説明され図4に記載されているハブ・アンド・スポーク式のネットワ
ークとして構成できる。当該実施形態の4タイプの関係は、ハブ/ウェブ、ハブ
/VAN−EDI、ハブ/スポーク、およびハブ/ハブである。各関係タイプに
、その適切用途がある。
【0037】 ハブ/ウェブについて述べると、人々が今日の電子商取引について話すとき、
ウェブ・ブラウザといくつかの集中サーバとが通信するアーキテクチャを含意す
ることが多い。このアーキテクチャは、このアーキテクチャをサポートするイン
フラストラクチャが一般に既に所定の位置にある、サーバ側に管理を集中させる
ことができるなど、いくつかの利点を有している。しかしながら、このアーキテ
クチャは、ウェブ・ブラウザ側に人間が存在している必要がある、という大きな
欠点も備えている。そのため、システム間の自動化が不可能である。前述および
他の賛否に基づき、この関係タイプは、エンタープライズが、重要度の低いパー
トナーまたは技術程度の低いパートナーとデータ交換する必要がある場合に適切
でありうる。
【0038】 ハブ/VAN−EDIについて述べると、今日、エンタープライズ間の電子取
引の大部分は、付加価値ネットワーク全体にEDIを送ることによって行われて
いる。この方法の利点は、システム間の統合が可能であり、今日、一般にサポー
トされていることである。この方法の欠点は、独自のVANにデータを送信する
ための多大なコスト、真の標準化が存在しないことによる高い管理費、真の「基
準」をエンタープライズに適した形に変換するためだけのサード・パーティ・ツ
ールが必要であること、システムと人とを統合するためのサポートが存在しない
こと、独自基準または企業基準のサポートが存在しないことである。前述および
他の賛否両論に基づき、この関係タイプは、レガシーVAN−EDI環境をサポ
ートするときに適切でありうる。
【0039】 ハブ/スポークについて述べると、この関係タイプも、VAN−EDIのよう
にシステム間の統合を可能にする。構造的には、ハブ/スポークは、ハブ・エン
ジンとスポーク・エンジンとの間のコラボレーションである。ハブ/スポーク関
係は、VAN−EDIと比較し、公衆網の利用によりネットワーク費用を削減で
きる、ハブ/スポーク関係インフラストラクチャの大部分を一元的に配備して管
理できるので管理費がVAN−EDIよりはるかに安い、(ただのデータに加え
)真のオブジェクトを交換により、更に高度なコラボレーションが可能となる、
EDI、I2−CDM、独自コミュニティ基準を含む複数の意味基準をサポート
できる、という利点を有することができる。前述の特徴に基づき、ハブ/スポー
クの関係は、高度なシステム間コラボレーションを実行することを望むエンター
プライズ間に適切でありうる。また、エンタープライズのいずれかにもアイ・ツ
ー・テクノロジーズ社のソフトウェアが存在していない場合にも適切でありうる
。これは、ハブ・エンタープライズによってハブ/スポークの関係が一元的に配
備されるからである。
【0040】 ハブ/ハブについて述べると、この関係は、ハブとスポーク・エンジン間では
なく2つのハブ・エンジン間で実行されることを除き、ハブ/スポークと同様で
ある。この特徴に基づき、ハブ/ハブの関係は、高度なシステム間コラボレーシ
ョンを実行することを望むエンタープライズ間に適切でありうる。また、ハブ/
ハブの関係は、2つのエンタープライズがそれぞれ別々にRHYTHM−GCM
を購入して、ハブ・エンジンをセットアップした場合にも適切でありうる。
【0041】 ハブ・エンジンとスポーク・エンジンの間には、いくつかの違いがある。一般
に、ハブ・エンジンの機能は、スポーク・エンジンの機能のスーパーセットであ
る。次の表に、いくつかの違いの例を示す。
【0042】
【表1】
【0043】 セキュリティ コラボレーションの別の問題は、広範囲なセキュリティを提供するという課題
である。エンタープライズが効率的に協同作業できる以前に、セキュリティの問
題に取り組む必要がある。協同作業環境では、セキュリティに対して数多くの異
なる側面が存在する。マルチエンタープライズ協同作業フレームワークは、これ
ら異なる側面のすべてに取り組むべきである。協同的なセキュリティフレームワ
ークに対する要件として、二者間で交換されるデータは二者のみが見るべきであ
る、二者間で交換されるデータは、不正操作がきかないようになっていなくては
ならない、エンタープライズは、パートナーが、エンタープライズの要求した本
人であることを確認できなくてはらない、フレームワークは相手ネットワークに
新しいセキュリティ・ホールを持ち込んではならない、フレームワークはセット
アップおよび管理が比較的簡単でなくてはならない、といったことを含むことが
できる。
【0044】 安全確実な協同作業フレームワークは、前述の要件に取り組む総合的なセキュ
リティ戦略を実施することによって実現できる。一実施形態において、この戦略
は、技術的セキュリティ、許可フレームワーク、およびデータ分割という3種類
の側面を有する。
【0045】 技術セキュリティは、セキュリティを保証するために使用される技術的手段の
ことである。このセキュリティは、プライバシー、認証、およびデータ保全性を
提供するために利用できる。プライバシーは、無許可の人間がデータを見ること
ができないようにするものである。認証は、コラボレーションの当事者が、本当
にコラボレーション当事者となることを要求した本人であるかどうかの認証を含
む。データ保全性は、無許可の人間が送信データをいずれかの方法で変更できな
いようにすることを含む。
【0046】 厳密なセキュリティ方法は、先に述べた関係タイプに基づいて変わることがで
きる。例えば1つの手法を次の表に詳述する。
【0047】
【表2】
【0048】 表から分かるように、ハブ/VAN EDIを除くすべての関係タイプは、S
SL 3.0を通じてセキュリティを支援できる。
【0049】 SSL 3.0は、ソケットをベースにしている接続に対する公開鍵暗号をサ
ポートするために使用される業界基準プロトコルであり、プライバシー、サーバ
と同様のクライアント認証、データ保全性、および認可管理を提供する。SSL
3.0は、RSA法およびディッフィ−ヘルマン法を含むいくつかの公開鍵暗
号化アルゴリズムを組み込むことができる高レベルのプロトコルである。
【0050】 SSL接続が完了すると、次の段階はユーザ名−パスワードの認証である。こ
れは、SSL 3.0自体が提供する認証を越える認証である。パスワードは、
PKCS5パスワードを使用した暗号化(RSA標準)を使用して記憶できる。
ユーザまたはスポークの認証がなされると、アクセス・トークンに戻される。こ
のアクセス・トークンは、管理者が指定可能な存続時間を有する。ユーザは、ア
クセス・トークンの有効期限の時間内でシステムにアクセスできる。これは、ア
クセス毎の認証が必要でないという有益な効果がある。アクセスされる各アプリ
ケーションは、セキュリティ・マネージャの署名(セキュリティ・マネージャの
専用鍵を使って暗号化されたダイジェスト)を確認することによって、アクセス
・トークンを認証する。
【0051】 技術的セキュリティ・フレームワークは、セキュリティ機構の一部である。他
の部分は、コラボレーション自体の設計と一緒に行わなくてはならない。フレー
ムワークにより、エンタープライズは、他のエンタープライズが実行可能な種々
のアクティビティに対して簡単に許可を付与することができる。グローバル・コ
ラボレーション・ワークスペースは、階層内の種々のデータ要素に対して別個の
許可を付ける階層許可モデルをサポートできる。特に、ユーザ固有およびスポー
ク固有の読出、書込、取込、および登録許可をサポートできる。従って、エンタ
ープライズは、誰がどのデータを読み出すことができ、誰がどのデータを書き込
むことができ、誰がどのデータを取り込むことができ、誰がどのデータの書込通
知を登録できるか、を細かく調整することができる。
【0052】 コラボレーション・フレームワーク・セキュリティ戦略の第3の要素は、種々
のコラボレーション・ワークスペースにデータを分割する機能である。特に、協
同作業ワークスペースは、内部協同作業ワークスペースと外部協同作業ワークス
ペースに分割され、関係者が真に共有する必要があるデータだけが外部協同作業
ワークスペースにある。その他は、内部協同作業ワークスペースにある。外部協
同作業ワークスペースは、一連のファイアウォールの外側、あるいはエクストラ
ネットまたはDMZの中に存在するように設計されている。コラボレーション・
フレームワークの設計に際し、(そうすることもできるが)一連のファイアウォ
ールを通じて外部協同作業ワークスペースをイントラネットに接続する必要がな
い。
【0053】 一実施形態において、グローバル・コラボレーションは、外部および内部協同
作業ワークスペースの両方を使用できる。局所コラボレーションは内部協同作業
ワークスペースしか使用しないので、相手エンタープライズからは全く見えない
。グローバル・コラボレーションの場合でさえ、関連部分が使用するのは外部コ
ラボレーション・ワークスペースである。また、前述の許可フレームワークのた
めに、それぞれの相手エンタープライズは、それ自身のデータしか見ること(書
込、読出、取込、登録)ができない。
【0054】 図8は、ハブ/スポークおよびハブ/ウェブの場合のセキュリティ構成の一実
施形態のブロック図である。図示されているように、ハブ・エンタープライズ5
0は、内部グローバル・コラボレーション・ワークスペース52と外部グローバ
ル・コラボレーション・ワークスペース54に連結され、これらと通信する。ス
ポーク・エンタープライズ56とウェブ・エンタープライズ58は、ウェブサー
バ60を通じて、外部グローバル・コラボレーション・ワークスペース54に接
続されている。ハブ・エンタープライズ50と同様に、スポーク・エンタープラ
イズ56は、内部グローバル・コラボレーション・ワークスペース62を有する
。エンタープライズ50、56、および58は、関連するファイアウォールによ
って保護でき、また、ウェブ・サーバ60と外部グローバル・コラボレーション
・ワークスペース54とによって形成されているエクストラネットは、フィルタ
リング・ルータとHTTPに適用されるSSL 3.0を介した通信とによって
保護できる。
【0055】 図9は、ハブ/ハブの場合のセキュリティ構成の一実施形態のブロック図であ
る。図示されているように、ハブ・エンタープライズ64とハブ・エンタープラ
イズ66は、SSL 3.0保護TCP/IPの接続により通信できる。この通
信は、別々のグローバル・メッセージ・ブローカ68と69の間で可能である。
両方のハブ・エンタープライズ64と66は、図示されているように、ファイア
ウォールで保護されている。
【0056】 エンタープライズ間のワークフロー マルチエンタープライズ意思決定支援の問題の1つは、閉ループのコラボレー
ションが無いことである。その代わり、データは、あるエンタープライズから次
のエンタープライズに、整合のとれたワークフローなしで送られる。閉ループ・
コラボレーションを実現するために、マルチエンタープライズのワークフローの
作成を支援する必要がある。当該グローバル・コラボレーション・マネージャお
よびグローバル・コラボレーション・デザイナにより、高度なマルチエンタープ
ライズ・ワークフローを構築、配備、監視、および変更することが可能になる。
【0057】 一般に、「ワークフロー」は、いくつかのタスクを一緒に実行するデータフロ
ーによってつなぎ合わされた「アクティビティ」セットでありうる。ワークフロ
ーは、一般に、ワークフロー・エンジン上で実行される。「分散型ワークフロー
」とは、複数のワークフロー・エンジン上で実行されるワークフローのことを言
う。言い換えると、ワークフローのいろいろな部分が、別々のエンジン上で実行
される、ということである。「ノード」は、分散型ワークフローの種々のワーク
フロー・エンジンが実行される抽象的なエンティティのことを言い、「ノード・
グループ」は、何らかの特徴毎に分類されたノード・セットでありうる。「マル
チエンタープライズ分散型ワークフロー」は、ノードがエンタープライズである
分散型ワークフローでありうる。
【0058】 ワークフローのパラメータ化は、エンタープライズ・コラボレーションにとっ
て重要でありうる。「パラメトリック・ワークフロー」は、何らかの変数につい
てパラメータ化されたワークフローであり、正規のもの、または分配されるもの
でありうる。種々の値のパラメータ変数を利用してパラメータ・ワークフローを
具体化することにより、ワークフローの種々の具体例ができる。「ノード・グル
ープ内のノードについてパラメータ化された分散型ワークフロー」とは、ワーク
フローのパラメータが、ノード・グループ内のノードである分散型ワークフロー
のことを言う。従って、ワークフローが具体化されるとき、ワークフローは、ノ
ード・グループ内の特定ノードに合わせて調整される。
【0059】 当該グローバル・コラボレーションによってサポートできる、ワークフローに
とって重要ないくつかの特性がある。これらのワークフローは強分類される(st
rongly typed)。強分類を行うことは、堅固で誤りのないワークフローを生成す
る上で不可欠でありうる。本質的に、強分類を行うことによってメッセージタイ
プは設計時に保証される。例えば、資材明細書を送信するようにワークフローを
設計する場合、強分類を行うことにより、資材明細書以外のオブジェクトの送信
が物理的に不可能になる。グローバル・コラボレーション・デザイナを利用して
設計され、グローバル・コラボレーション・マネージャによって実行されるワー
クフローの場合、正しくないタイプのオブジェクトを送ることを不可能にするこ
とさえも可能である。この機能は、堅固で誤りのないワークフローを作る上で重
要である。
【0060】 強分類にもかかわらず、例えば、不適切なオブジェクト・タイプがワークフロ
ーを通過できると考えられる2つの径路がある。ワークフローの設計者側の誤り
によるものと、ワークフローを傷つけようとする誰かの悪意のある試みによるも
のである。その両方の径路に対し、対処可能である。第1のものは、設計時の誤
りが、そのような径路を通過できないようにすることによって対処できる。第2
のものは、前述の公開鍵暗号化または他の暗号化方式(保全特性)を使用するこ
とにより、データフローに対する不正操作を防止することによって対処できる。
【0061】 別の重要特性は、グループについてパラメータ化されたワークフローのサポー
トである。マルチエンタープライズ・ワークフローの中には、多数のエンタープ
ライズを含んでいるものがある。そのような場合、パートナー毎に個別化したワ
ークフローを作成することは無理になる。そうではなく、パートナーのグループ
についてパラメータ化されるワークフローを作成することが有利である。例えば
、調達部門において、2つのグループが第1供給元と第2供給元であってもよい
。第1供給元グループは、あるタイプのワークフローを有し、第2供給元グルー
プは別のタイプのワークフローを有することができる。グループベースのワーク
フローは、実行時に、グループ・メンバー向けに実際のワークフローを作成でき
るという意味で、パラメトリックでありうる。
【0062】 マルチエンタープライズ環境では、エンタープライズは、例えば、潜在的に数
百または数千の他のエンタープライズと協同作業することもできる。それぞれの
コラボレーションまたはマルチエンタープライズ・ワークフローは、潜在的に(
そして、一般に)独自のものである。しかしながら、エンタープライズのパート
ナーとの数千の専用ワークフローを設計することは望ましくないし、実現可能で
もない。他方、これらのワークフローの多くは、基礎となるパラメータ化された
ワークフロー上ではパラメータ的変形例であるに過ぎない。例えば、企業Aは、
小売業者、代理店、直売所等と(販売に関して)協同作業しているかもしれない
。従って、種々のパートナーをグループ化することは意味がある。グループ化の
例として、ウォールマート社(WalMart);シアーズ社(Sears);
ウォールマート社とシアーズ社を除く他の小売業者(グループ);第1代理店(
グループ)と第2代理店(グループ)にすることもできる。ここで、例えば、第
1代理店グループの全メンバーとのワークフローは、当該グループの特定代理店
についてパラメータ化された基礎パラメトリック分散型ワークフローを変化させ
たものである。
【0063】 グループについてパラメータ化されたワークフローは、HETEROCAST
INGワークフロー定義法によってサポートできる。HETEROCASTIN
Gワークフロー定義法は一般に、パラメータの差に基づいて異種のワークフロー
を具体化するためにパラメータ化されたワークフロー定義を使用するものである
。このように、HETEROCASTING定義法により、非パラメータ的分散
型ワークフローを(ビジュアル・デザイン・ツールを通じて)ノード・グループ
内のノードに対して容易にパラメータ化することができる。この定義を実施する
ために、HETEROCAST分割アクティビティとHETEROCAST結合
アクティビティという2つのワークフロー・アクティビティを使用できる。HE
TEROCAST分割とHETEROCAST結合の間のすべてのアクティビテ
ィは、これらのアクティビティに該当するノード・グループのノードについてパ
ラメータ化される。
【0064】 図10は、複数のグループについてのパラメータ化を含むエンタープライズ間
ワークフロー設計の一実施形態の図である。図示されているように、ワークフロ
ーは、何らかの事象を待つ受信アクティビティ70から開始できる。アクティビ
ティ70は、並列アクティビティ71に連結され、並列アクティビティ71はサ
ブ・ワークフロー72とヘテロキャスト分割73と連結している。サブ・ワーク
フロー自体は、ワークフロー定義を含むことができる。HETEROCASTI
NGについて述べると、ヘテロキャスト分割73後のワークフローは、パラメー
タ化される。従って、図10の例では、アクティビティ74は、パラメ−タ化ア
クティビティである。アクティビティ74の後、ヘテロキャスト結合75は、ア
クティビティ74からのフローを受け入れる。サブ・ワークフロー72とヘテロ
キャスト結合75は、同期または非同期結合76に連結されており、同期または
非同期結合76は、さらに統合イベント77(例えば、マルチキャスティング)
に連結されている。図10のようなワークフローは、当該グローバル・コラボレ
ーション・デザイナを使用して設計でき、各ワークフローがエンタープライズ間
意思決定支援できるようにする。ワークフローは、当該グローバル・コラボレー
ション・マネージャを通じて具体化および実行できる。
【0065】 図11は、ワークフローの設計を修正する変更管理の一実施形態の図である。
図示されているように、最初のワークフローの設計は、並列アクティビティ分割
71に連結されたイベント70を有することができる。アクティビティ分割71
とアクティビティ結合76の間には、例えば、2つのアクティビティ78があっ
てもよい。このワークフローは、設計後、グローバル・コラボレーション・マネ
ージャによって具体化および実行できる。ワークフローに対して変更を行う必要
がある場合、グローバル・コラボレーション・デザイナは、変更時のトラブルを
著しく軽減する。例えば、新規アクティビティ79を分割71と結合76の間に
追加できる。その後、ワークフローを一元的に再具体化して実行することができ
る。
【0066】 特に、HETEROCAST法により、ノード・グループのノードについてパ
ラメータ化した分散型ワークフローを構築できる。これにより、個々のグループ
・メンバーの個々のワークフローの設計に莫大な生産利得を与えることができる
。また、この手法により、数百または数千の可能なパートナーと共に、高度なエ
ンタープライズ間ワークフローの設計および試作が高速化される。この手法は、
全く同じメッセージを種々のノード(パートナー)に送出する従来の「マルチキ
ャスト」と区別されるべきである。本質的には、マルチキャストでは、複数のノ
ードに対して全く同じように実行される単一ワークフローが設計される。これは
、ワークフロー実行対象のノードに基づいてワークフローが違ったように実行さ
れるHETEROCASTING法とは異なっている。
【0067】 第3の重要特性は、役割ベースのワークフローのサポートである。役割ベース
のワークフローにより、一般的な役割を利用してワークフローを指定できる。こ
の機能により、種々の筋書で具体化できる一般的な、すなわちテンプレート付き
のワークフローを作ることができる。例えば、役割タイプを、パートナー役、ス
ポーク役、スポーク・グループ役、ウェブ役、ウェブ・グループ役、ユーザ役に
してもよい。役割の例として、パートナー役とは、パートナーが果たす種々の役
割のことを言う。したがって、調達の場合のパートナーの役割の1つは、第1供
給元と第2供給元である。
【0068】 役割ベースのワークフローは、ワークフローの設計および実行に3段階の概念
をもたらすことができる。設計段階は、役割ベースのワークフローを規定する段
階である。具体化段階は、役割を具体例に割り当てる段階である。例えば、第1
供給元を第1の会社に割り当て、PO承認者をジョン・ドゥに割り当てることも
できる。第3の実行時段階は、具体化されたワークフローを実行する段階である
【0069】 更に別の重要な特徴は、自動化ワークフローとユーザ指向ワークフローとの統
合である。ワークフローは、自動化されたシステム間ワークフローとユーザ・イ
ンタフェース・ワークフローという2つの種類があると説明されることが多い。
完全に自動化されたワークフローも存在しているし、完全にユーザ駆動のワーク
フローも存在しているが、大部分のワークフローは、自動化要素とユーザ・イン
タフェース要素とを持っている。当該グローバル・コラボレーション・マネージ
ャおよびグローバル・コラボレーション・デザイナは、ワークフローのタイプに
このような人工的な区別をする必要がない。そのため、ワークフローは部分的に
自動化し、他の部分をユーザと相互作用させることができる。自動化部分とユー
ザ部分の両方とも、複数のエンタープライズをつなぐことができる。
【0070】 外界との統合 図12は、ワークフローと外界との統合の一実施形態の図である。既出部分に
記載されているように、高度なエンタープライズ間およびエンタープライズ内ワ
ークフローを作成できる。これらのワークフローは、種々の構成でつなぎ合わさ
れている複数のアクティビティから作ることができる。ワークフローの種々のア
クティビティが何を行うかについては何ら制限はないが、これらのアクティビテ
ィの主要タスクのうちの1つは、外界との統合である。図12に、コンポーネン
トベースの統合法を利用して、どのようにワークフローと外界とを統合させるこ
とができるかを示す。コンポーネントは、アクセッサ80、トランスフォーマ8
2、転送オブジェクト84、アダプタおよびフロー86を含むことができる。
【0071】 グローバル・コラボレーション・マネージャは、コンポーネント・ベースの統
合モデルをサポートできる。コンポーネント・ベースの統合モデルを採用するこ
とにより、統合を行う際に柔軟性がもたらされる。コンポーネントには、単純コ
ンポーネント(primitive component)と複合コンポーネン
ト(compound component)の2タイプがある。単純コンポー
ネントとして、アクセッサ80、トランスフォーマ82、および転送オブジェク
ト84などがある。複合コンポーネントは、アダプタおよびフロー86などであ
る。複合コンポーネントは、単純コンポーネントで構築されている。この手法で
は、アクセッサ80は、SCP(サプライチェーン・プランナ)、SAP、リレ
ーショナル・データベース、ウェブ・サーバ、eメール、メッセージ・バスなど
の外部ソースにアクセスするために使用される。アクセッサ80は、データソー
スおよびデータ宛先と読出、書込、または通信を行うために使用できる。トラン
スフォーマ82は、データをある形態から別の形態に変換するために使用できる
。転送オブジェクト84は、アクティビティ間またはエンタープライズ間で受け
渡し可能なオブジェクトである。転送オブジェクト84は、必要に応じてEDI
、XML、CORBA構造等に変換できるものでもよい。アクセッサ80とトラ
ンスフォーマ82は、一緒に連なってフローを形成できる。図13に示されてい
るように、フロー全体を1回のアクティビティで実行できる。
【0072】 図13は、1回のアクティビティ92で実行されるデータフローの一実施形態
の図である。図示されているように、データソース90は、アクセッサ・コンポ
ーネント94からアクセス可能であり、また、アクセッサ・コンポーネント94
にデータを供給できる。また、アクセッサ・コンポーネント94は、第2のアク
セッサ・コンポーネント100にデータを供給するトランスフォーマ・コンポー
ネント96と98を通じてデータを受け渡すことができる。その後、データはデ
ータ宛先102に記憶される。
【0073】 図14は、複数のアクティビティ104と106に関して分割されたデータフ
ローの一実施形態の図である。図示されているように、図14のフローは、トラ
ンスフォーマ・コンポーネント96と98が、別々のアクティビティ104と1
06の中にあり、転送オブジェクトによって連絡されている点が図13のものと
異なっている。マルチエンタープライズのデータフローは、図13でなく図14
のモデルを基礎とすることができる。
【0074】 変換について述べると、一実施形態において、I2 CDMを使用した変換と
直接変換との2種類の基本変換タイプがサポートされる。I2 CDMを使用し
た変換は、アイ・ツー・テクノロジー社のCOMMON DATA MODEL
(CDM)に基づくものである。CDMは、リレーショナル形にもオブジェクト
形にも利用可能な抽象スキーマである。
【0075】 図15は、I2−CDMをベースにした変換モデルの一実施形態のブロック図
である。図示されているように、トランスフォーマとアクセッサを結合して、ア
プリケーション・データをCDMデータ・オブジェクト110に変換したり、そ
の逆を行ったりすることができる。例えば、SCPアクセッサによってSCPデ
ータ114からSUPPLY CHAIN PLANNER (SCP)オブジ
ェクト112を作成できる。その後、SCPオブジェクト112は、SCP−C
DMトランスフォーマによってCDMオブジェクト110に変換できる。同様に
、SAPアクセッサによってSAPデータ118からSAPオブジェクト116
を作成できる。その後、SAPオブジェクト116は、SAP−CDMトランス
フォーマによってCDMオブジェクト110に変換できる。他のアクセッサおよ
びトランスフォーマでそうであるように、SAPアクセッサおよびトランスフォ
ーマを組み合わせて、CDMベースの変換に利用できる標準的なSAP−CDM
アダプタ120にすることができる。別の例として、BAANアクセッサによっ
て、BAANデータ124からBAANオブジェクト122を作成できる。その
後、BAANオブジェクト122は、BAAN−CDMトランスフォーマによっ
てCDMオブジェクト110に変換できる。これらの変換は別の方向にも働く。
【0076】 図16は、直接変換の一実施形態の図である。直接トランスフォーマの場合、
オブジェクトは、中間形式を通らずに一つの形態から別の形態に変換される。例
えば、図16に示されているように、SUPPLY CHAIN PLANNE
R (SCP)アクセッサがSCPデータ130にアクセスしてSCPオブジェ
クト132が作成される。SCPオブジェクト132は、FACTORY PL
ANNER (FP)オブジェクト134に直接に変換される。FPオブジェク
ト134は、その後、FPアクセッサを通じてFPデータ136となりうる。こ
のデータフローは、別の方向にも作用しうる。
【0077】 これらのプロセスには、アクセスおよび変換可能な、リレーショナル・レベル
(テーブル)、汎用オブジェクト・レベル(ツリー、グラフ、マトリックス等)
および特定オブジェクト・レベル(資材明細書、プラン等)などの細分化された
種々のレベルが存在している。アクセス権は1つのレベル(例えば、テーブル)
でしか得られないが、別のレベル(例えば、汎用オブジェクト)での変換が適し
ていることもある。例えば、階層集約(変換の形態)は、しばしばツリー・オブ
ジェクトに適している。しかしながら、表の形でしかデータにアクセスできない
こともある。この場合、例えば、データにテーブル・レベルでアクセスし、ツリ
ーに変換し、そしてそれに階層集約を適用しなくてはならない。
【0078】 図17は、異なるアクセスおよび変換レベルの一実施形態の図である。図示さ
れているように、アクセスおよび変換は3つのレベルを持つことができる。第1
のレベル140は、表のアクセスおよび変換を含むことができる。第2のレベル
142は、汎用オブジェクト(ツリー、グラフ等)のアクセスと変換を含むこと
ができ、第3のレベルは、特定オブジェクト(資材明細書、プラン等)のアクセ
スと変換を含むことができる。アプリケーション形式間の変換の他に、図示され
ているように3レベル間の変換があってもよい。
【0079】 コラボレーションの配備 マルチエンタープライズ・コラボレーション・システムの重要要素の1つは、
コラボレーション配備の容易さである。前述のように、当該グローバル・コラボ
レーション・マネージャは、ハブ/ウェブ、ハブ/スポーク、ハブ/ハブ、およ
びハブ/VAN−EDIという4種類のパートナー関係をサポートできる。これ
らの4種類のうち、ハブ/ウェブは、従来のウェブ・アプリケーションのあらゆ
る配備特性を有する。ハブ/VAN−EDIは、既存のVAN−EDIインフラ
ストラクチャに影響を及ぼす範囲まで配備可能である。ハブ/ウェブ関係は高度
に配備可能であるが、関係のウェブ側に人間を要するという問題がある。すなわ
ち、これは、システム間コラボレーションには適合しない可能性がある。
【0080】 ハブ/スポーク・ソリューションは、システム間コラボレーション環境に最大
の配備可能性を与えることができる。ハブ/スポーク領域において、スポーク・
エンジンはウェブ・ブラウザと類似し、コラボレーションのスポーク部はウェブ
・ページまたはアプレットと類似している。ウェブ・ページまたはアプレットと
同様に、コラボレーションのスポーク部は、集中的に設計されて遠隔スポーク・
エンジンに配備される。ウェブ・ページまたはアプレットと異なり、遠隔から実
行する必要のある統合業務が依然として存在している。この遠隔統合は不可避で
あるが、コラボレーションのスポーク部によって制限し正確に規定できる。
【0081】 配備可能性の別の側面は、バージョン管理処理である。設計および配備された
コラボレーションは、時間の経過に伴って(種々の方法で)変更が必要になるこ
とが多い。初期バージョンのように、コラボレーションの後続バージョンを簡単
に配備できることが重要である。当該グローバル・コラボレーション・マネージ
ャは、コラボレーションのバージョン管理と集中再配備とを完全にサポートでき
る。また、コラボレーションの種々のバージョンは、互いに影響を及ぼすことな
く同時に実行可能である。これにより、既存バージョンを段階的に体好く廃止し
ながら、別のバージョンを段階的に導入していくことができる。
【0082】 当該グローバル・コラボレーション・マネージャの配備特性の別の要素は、既
存のインフラストラクチャの強化である。この要素は、例えば、既存のウェブ・
プロトコルに基づいたハブ/スポーク関係のサポートで明らかである。既存のウ
ェブ・プロトコルに基づいてハブ/スポークをサポートすることは、既存のウェ
ブ・インフラストラクチャの変更または再構成が必要ないため、高速配備にとっ
て重要である。これに関する大幅な時間の節約は、既に所定の場所にあるかも知
れない、注意深く設計されたファイアウォールおよびセキュリティ・インフラス
トラクチャを修正する必要が無くなることに起因する。
【0083】 多コラボレーション対多コラボレーションのサポート 本発明のハブ/スポークアーキテクチャは、扱いやすさと配備しやすさを提供
するものである。しかしながら、実際には、エンタープライズは、更に別のエン
タープライズと協同作業を行う数多くのエンタープライズと協同作業する。従っ
て、エンタープライズはしばしば協同作業ウェブまたはグラフを形成する。これ
は、スポーク・エンジンの代わりにハブ・エンジンを随時使用する機能を介して
サポートできる。この代用機能により、多コラボレーション対多コラボレーショ
ン・ウェブは、一度にではなく有機的に成長することができる。
【0084】 図18は、コラボレーション内のスポーク・エンジンの代わりにハブ・エンジ
ンを使っている一実施形態の図である。図示されているように、エンタープライ
ズ(EI)は、それ自体にハブ・エンジン150を配備し、そのパートナー・サ
イトの全部にスポーク・エンジン152を配備することもできる。特に、スポー
ク・エンジン154は、パートナー側(E2)にあってもよい。パートナー側(
E2)が、自己のコラボレーションの設計および制御を希望する場合、スポーク
・エンジン154とハブ・エンジン156を交換できる。E1から見ると、E2
は、依然としてE1のコラボレーション内のスポークでありうる。しかしながら
、今やこのスポークは、スポーク・エンジン158によりそれ自体のコラボレー
ションを制御できるハブ・エンジン156上で動作している。また、スポーク・
エンジン160と162は、E3に代わってハブ・エンジン150およびハブ・
エンジン156の両方と対話する第3のエンティティ(E3)と対応付けること
もできる。
【0085】 フレームワークの拡張 本願のフレームワークの重要側面は拡張性である。拡張性無くしては、フレー
ムワークは直面する新しい状況や課題を処理しえない。この拡張性に対して、い
くつかの異なる次元がある。例えば、拡張性の主領域の1つは、意味オブジェク
ト基準の領域にある。サポートしている基準が、特定の問題に対して不十分な場
合、フレームワークに新しい意味基準を増補できる。更に、フレームワークは独
自の意味基準を構築できる。また、フレームワークは、新しいアクセッサ、トラ
ンスフォーマ、アダプタ等によって拡張できる。基準コンポーネント・ライブラ
リは、習慣的に拡張することも、エンド・ユーザが拡張することも可能である。
【0086】 オブジェクト・ワークスペース 図19は、コンピュータ・システム205のコンピュータ・ワークスペース2
00の一実施形態のブロック図である。コンピュータ・ワークスペース200は
、許可フレームワーク・マネージャ220およびイベント・マネージャ230と
通信状態にある複数のメモリ・スロット210を含む。許可フレームワーク・マ
ネージャとイベント・マネージャ230は、コンピュータ・ワークスペース20
0に常駐していても、していなくてもよい。コンピュータ・ワークスペース20
0は、ネットワーク・ノード240によってネットワーク250を通じてアクセ
スされる。一般に、許可フレームワーク・マネージャ220は、ネットワーク・
ノード240によるコンピュータ・ワークスペース200内のメモリ・スロット
210へのアクセスを制御する。イベント・マネージャ230は、メモリ・スロ
ット210に記憶されているデータまたはオブジェクトに関連するイベントまた
は状況を受けて、ネットワーク・クライアント240に対してメッセージを発生
する。
【0087】 ネットワーク250は、ハブ、ルータ、ブリッジ、ゲートウェイ、スイッチ、
またはネットワーク・ノード240間でデータを送信する適切な通信装置または
関連ソフトウェアの他の関連品を任意に組合せたもの、または多数のそれらを含
む。一実施形態において、ネットワーク250は、個別に実現されたネットワー
ク、または、広域ネットワーク(WAN)、またはEthernetネットワー
ク、トークン・リング・ネットワーク、またはファイバーデータ分配インターフ
ェイス(FDDI)ネットワークなどのローカル・エリア・ネットワーク(LA
N)と組み合わせたネットワークを含む。ネットワーク250は、インターネッ
ト・プロトコル(IP)などの高レベル非接続プロトコル、フレーム・リレーな
どの高レベル接続指向プロトコル、またはいずれか他の適切なネットワーク用プ
ロトコルをサポートしている。ネットワーク250は、1つ以上のエンタープラ
イズ間で実行されるアクティビティを含むワークフローを実行するためにマルチ
エンタープライズ・コラボレーションで使用することもできる。マルチエンター
プライズ・コラボレーションのネットワーク250の各ネットワーク・ノード2
40を別々のエンタープライズと対応付けることもでき、それによって、通信と
、アクティビティとエンタープライズ間のワークフローの調整性能が可能になる
【0088】 ネットワーク・ノード240は、ネットワーク250に接続された、任意の端
末、サーバ、クライアント、ハブ、スポーク、または他のデバイスでよい。各ネ
ットワーク・ノード240は、特定のエンタープライズと対応付けられている。
ネットワーク・ノード240は、特定のワークフローすなわちプロセスに関係し
ても、しなくてもよい。ネットワーク・ノード240は、ワークフローまたはコ
ラボレーションの一部として、または、ワークフローまたはコラボレーションに
対応付けられていない他のアクティビティまたはプロセスの一部として、ワーク
スペース200にアクセスすることもできる。
【0089】 各メモリ・スロット210は、データとオブジェクトを記憶する。ここで使用
されているように、それぞれとは、識別アイテムの少なくともサブセットのそれ
ぞれを意味する。オブジェクトは、Javaオブジェクト、C++オブジェクト
、Corbaオブジェクト、または情報および挙動の両方を記憶できる他の構造
であってもよい。メモリ・スロット210は、データまたはオブジェクトを保持
できる、問合わせまたはランダム・アクセスされる任意のメモリ構造であっても
よい。メモリ・スロット210は、例えば、任意のデータ構造、ハッシュ・テー
ブル、またはメモリ・アレイを含むこともできる。メモリ・スロット210は、
例えば、メモリ・スロット210内でキューに入れられる複数のオブジェクトを
収容することもできるし、単一オブジェクトだけを収容することもできる。メモ
リ・スロット210は、ディスクまたは他の記憶媒体に記憶されてもよいし、コ
ンピュータ・システム205によって行われる任意のプロセスまたはアクティビ
ティの間だけメモリに保持されてもよい。メモリ内に保持されるメモリ・スロッ
ト210は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ上に記憶することもでき、そ
れにより、ディスクまたは周辺コンポーネントに記憶されたメモリ・スロット2
10に対するアクセスが高速化する。ディスクまたは他の記憶媒体に記憶された
メモリ・スロット210は低速でアクセス可能であるが、メモリに記憶されたメ
モリ・スロット210は不揮発性で、永久データまたはオブジェクトを記憶でき
る。メモリ・スロット210は、プログラマ、ユーザ、または他の適切な機構に
よって定められた組織的階層に配列できる。そのような階層により、図20を参
照しながら以下に説明するように、メモリ・スロット210の類別と参照が容易
にできる。
【0090】 許可フレームワーク・マネージャ220は、メモリ・スロット210に対する
アクセスを維持および制御する。許可フレームワーク・マネージャ220は、メ
モリ・スロット210に対するアクセス権を維持し、維持されているアクセス権
に基づいてメモリ・スロット210に対するアクセスを制御できる、任意の組合
せのハードウェアおよびソフトウェアを含むこともできる。一実施形態において
、アクセス権は、各メモリ・スロット210の内容を読み出し、各メモリ・スロ
ット210の内容に書き込み、各メモリ・スロット210の内容の一部を除去し
、1つ以上の指定メモリスロット210のイベント通知を登録または登録解除す
るノードの権利を含む。
【0091】 イベント・マネージャ230は、メモリ・スロット210内の特定のイベント
を受けて、ノード240に対してメッセージを発生する。イベント・マネージャ
230は、メッセージを発生して、特定ネットワーク・ノード240またはコン
ピュータ・システム205の他の適切な要素に対する前述メッセージの経路指定
を開始できる、ハードウェアおよびソフトウェアを任意の組合せで含むこともで
きる。許可フレームワーク220によって決定された特定メモリ・スロット21
0に関するイベント通知を登録するためのアクセス権を有し、そのような登録を
特定のメモリ・スロット210に実行するためのアクセス権を有するネットワー
ク・ノード240に対し、特定メモリ・スロット210に関連付けられた、通知
を必要とするイベントが起こるたびに、イベント・マネージャ230によって発
生されたメッセージが通知される。
【0092】 例えば、ネットワーク・ノード240のうちの1つは、許可フレームワーク・
マネージャ220によって確認された特定のメモリ・スロット210に関する通
知を登録するためのアクセス権を有することもできるし、ネットワーク・ノード
240のうちの1つによって特定のメモリ・スロット210に書き込みが行われ
るたび毎の特定メモリ・スロット210に関する通知を登録することもできる。
この1つのネットワーク・ノード240が、前述の特定スロットに関する通知の
登録解除を行うまでは、ネットワーク・ノード240のいずれかによって特定メ
モリ・スロット210に書き込みが行われるたびに、イベント・マネージャ23
0はメッセージを発生し、該特定メモリ・スロット210に対して書き込みがあ
ったことを示す前述メッセージを、該1つのネットワーク・ノード240に対し
て経路指定する。
【0093】 一実施形態において、特定メモリ・スロット210に関するイベントの通知を
登録または登録解除するためのアクセス権は、イベントの分類に基づいて変える
こともできる。例えば、特定のネットワーク・ノード240は、特定メモリ・ス
ロット210でデータの削除があったときに必ず通知を受け、同じメモリ・スロ
ット210に書き込みがあったときには通知を受けないようにする登録権を有す
ることもできるし、ネットワーク・ノード240は、両方に登録権を有すること
もできるし、または、登録は、そのようなメモリ・スロット240でのデータの
削除または書込に応じた通知を包含することもできる。許可フレームワーク22
0によって与えられるアクセス権と、イベント・マネージャ230からのメッセ
ージに対する登録は、いずれか適切な組み合わせて分類することもできる。例え
ば、イベントの通知は、個々のメモリ・スロット210毎に、全部のメモリ・ス
ロット210に対し、または指定の基準に基づいて選択されたメモリ・スロット
210のサブセットに対して登録することもできる。同様に、アクセス権は、許
可フレームワーク220によって全部のメモリ・スロット210またはその任意
のサブセットに与えることができる。
【0094】 図20に、図19に示されるワークスペースの一実施形態を示す。ワークスペ
ース300は、階層フレームワークに配列されたメモリ・スロット310にデー
タおよびオブジェクトを記憶するためのワークスペースである。階層の正確な性
質およびフレームワーク内の特定のメモリ・スロットの場所は、ワークスペース
管理者、他のユーザ、または他の適切な機構によって定義されうる。
【0095】 一般に、ワークスペース300は複数のセクション305で構成され、各セク
ション305は、更に個別のメモリ・スロット310とグループ320とに分か
れている。グループ320は、更にメモリ・スロット310を含み、および/ま
たは更なるサブグループに分かれている。図20で、メモリ・スロット310は
セクション番号、該当するならばグループ番号、そして該当するセクション30
5またはグループ320内の識別番号によって指定される。例えば、”sect
ion2.group1.s2”という名称で識別されるメモリ・スロット31
0は、ワークスペースのセクション2のグループ1の中の”s2”と名付けられ
たスロットを指す。他の階層または組織化手法を、ここに記載の階層の代わりに
用いることもできる。記載されているもののような階層により、メモリ・スロッ
ト310の類別と分類を容易化できる。そのような類別は、アクセス権を維持す
る目的でメモリ・スロット310を簡単に分類するために使用できる。例えば、
図20のネットワーク・ノード240は、メモリ・スロット310の特定列に対
する特定のアクセス権が与えられるに過ぎない。そのような列は、例えば、グル
ープ・レベルの全部のメモリ・スロット310であってもよいし、図20のse
ction1.s1とsection2.s1で指定されるメモリ・スロット31
0であってもよい。特定のセクション305、グループ320、サブグループ、
またはそれらの組合せに対してアクセス権を与えることもできる。
【0096】 図21は、ネットワーク450を通じてオブジェクト・ワークスペース400
にアクセスするために複数のネットワーク・ノード440のうちの1つで開始さ
れた少なくとも1つのエージェント460を使用するコンピュータ・システム4
05のブロック図である。ネットワーク・ノード440は、ネットワーク450
を介してワークスペース400に接続される。コンピュータ・システム405の
中では、一般に、エージェント460がネットワーク・ノード440のいずれか
1つで開始されてネットワーク450を通じて移動し、ワークスペース400に
アクセスし、プログラムされているコマンドに基づいてワークスペース400内
で作業またはタスクを実行する。
【0097】 ワークスペース400は、メモリ・スロット410を含み、図19と20を参
照しながら説明されたワークスペース200と300の特徴の一部または全部を
取り入れて具現されている。ネットワーク・ノード440は、特定のエンタープ
ライズと関係付けられ、図19のネットワーク・ノード240を参照しながら説
明された通りに具現されている。ネットワーク450は、特定のコラボレーショ
ンに関わるネットワーク・ノードをつなぐネットワークであり、図19のネット
ワーク250を参照しながら説明された通りに具現されている。
【0098】 エージェント460は、任意のオブジェクト指向エージェント、または自主性
(autonomy)の特徴を有する他のアイテムであってもよい。ここで定義
される自主性とは、1つ以上の目標の下にプログラムされ、ネットワークおよび
他のプラットフォームに移動されて発信プログラムとのコンタクトが失われたと
きでさえ、発信プログラムまたはアプリケーションとは無関係に、これらの目標
を満足しようとする機能のことである。エージェント460は、コラボレーショ
ン・アクティビティを実行するという目標の下にプログラムされている。コラボ
レーション・アクティビティは、ワークフローの性能に関わるアクティビティで
あってもよいし、コラボレーション内のエンタープライズまたはファシリティを
開始して、ワークスペース400内にあるデータまたはオブジェクトに関連する
管理、最適化、または実行タスクを実施しワークフローの外側で実行されるアク
ティビティであってもよい。コラボレーション・アクティビティは、データ回収
またはデータ操作のための問合わせであってもよいし、ワークスペース400内
のオブジェクトであってもよい。管理エージェント460は、例えば、図20を
参照しながら説明されたメモリ・スロット階層の特徴を修正するために開始する
こともできる。管理エージェント460は、開始側ネットワーク・ノード440
の登録概要を変更するために開始することもでき、それによって、当該ネットワ
ーク・ノード440が受信するイベント通知タイプが変更される。特定エージェ
ント460は、許可フレームワークを変更し、それによって、特定メモリ・スロ
ット410に対する1つ以上のネットワーク・ノード440のアクセス権を変更
できる権限を有する特定のネットワーク・ノード440から発生することも可能
である。最適化エージェント460は、ワークスペース400に記憶されている
オブジェクトの特徴または挙動を修正し、ワークフロー決定または実行中に当該
オブジェクトの性能を改善させるために開始することもできる。実行エージェン
ト460は、ワークスペース400内のオブジェクトを利用して一連のタスクま
たは計算を実行し、そのようなタスクまたは計算の結果をその開始側ネットワー
ク・ノード440に戻すこともできる。問合わせエージェント460は、ワーク
スペース400に対して複雑な問合わせを行って、その問合わせの結果をその開
始側ネットワーク・ノード440に戻すこともできる。エージェント460は、
ワークスペース400の内部で動作して、結果を別のエージェント460または
ネットワーク・ノード440に戻すことも可能である。
【0099】 ワークスペース400は、ワークスペース200および300と同様に、エー
ジェント460と相互作用及び応答可能な許可フレームワークおよび/またはイ
ベント・マネージャを有する。例えば、エージェント460は、エージェント4
60の開始側ネットワーク・ノード440が、エージェントが対話を希望するオ
ブジェクトまたはデータを収容している特定のメモリ・スロット410に対して
アクセス権を持っていることを確認するために、図19に記載されているように
、許可フレームワークと対話することが必要な場合もある。同様に、イベント・
マネージャは、図19を参照しながら説明したように、イベント通知メッセージ
を登録ネットワーク・ノード440に送信することにより特定メモリ・スロット
460内のエージェント460によって実行される動作に応答することもできる
【0100】 図22は、図21のエージェントを利用してワークスペースにアクセスする方
法の一実施形態を示すフローチャートである。ステップ510で、ネットワーク
のノードは、遠隔ワークスペースの少なくとも1つのタスクを実行するようにプ
ログラムされたエージェントを開始する。ステップ520で、エージェントは、
ネットワークを通じて、該ネットワークの第2のノードに接続されたワークスペ
ースに送られる。ワークスペースは、それぞれ少なくとも1つのオブジェクトを
記憶するように動作可能な複数のメモリ・スロット、許可フレームワーク、およ
びイベント・マネージャを有する。ステップ530で、エージェントは、許可フ
レームワークに対し、エージェントがアクセスしたい特定のメモリ・スロットを
示す。ステップ540で、許可フレームワークは、エージェントが開始したネッ
トワークのノードが、指定メモリ・スロットに対してアクセス権を有しているこ
とを確認する。ステップ550で、エージェントは、図21を参照して説明され
た1つ以上の作業を実行する。ステップ560で、エージェントは、作業結果が
あれば、それを開始ノードに戻す。
【0101】 ステップ570で、イベント・マネージャは、エージェントが実行した作業お
よびエージェントがアクセスしたメモリ・スロットに対応したイベント通知を登
録しているネットワークのノードにイベントを送信する。
【0102】 以上、本発明を詳細に説明したが、添付の請求項に記載の本発明の精神および
範囲から逸脱せずに本発明に対して種々の変更、置換、および修正を行えること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンタープライズ・コラボレーションをサポートできるコンピュ
ータ実行アーキテクチャの一実施形態の図である。
【図2】 グローバル・コラボレーション・フレームワークの構成要素の一
実施形態の図である。
【図3】 特定のモジュールを構成するあるソフトウェア要素を強調表示さ
せた、図2のグローバル・コラボレーション・フレームワークの図である。
【図4】 最適な意思決定を行うためにエンタープライズ内またはエンター
プライズ間のコラボレーションを可能にするシステムの一実施形態のブロック図
である。
【図5】 グローバル・コラボレーション・ワークスペースの使用法の一実
施形態のブロック図である。
【図6】 コラボレーションのライフサイクルの一実施形態の図である。
【図7】 共通ソフトがリレーションシップの両側に存在している状況と、
存在していない状況の図である。
【図8】 ハブ/スポークおよびハブ/ウェブの場合のセキュリティ構成の
一実施形態のブロック図である。
【図9】 ハブ/ハブの場合のセキュリティ構成の一実施形態のブロック図
である。
【図10】複数のグループに対するパラメータ化を含むエンタープライズ間
ワークフロー設計の一実施形態の図である。
【図11】 ワークフローの設計を修正する変更管理の一実施形態の図であ
る。
【図12】 ワークフローと外界との統合の一実施形態の図である。
【図13】 1回のアクティビティで実行されるデータフローの一実施形態
の図である。
【図14】 複数のアクティビティに関して分割されたデータフローの一実
施形態の図である。
【図15】 COMMON DATA MODELをベースにした変換モデ
ルの一実施形態のブロック図である。
【図16】 直接変換の一実施形態の図である。
【図17】 異なるアクセスおよび変換レベルの一実施形態の図である。
【図18】 コラボレーション内のスポーク・エンジンの代わりにハブ・エ
ンジンを使用した一実施形態の図である。
【図19】 本発明の教示内容に基づいて構成されたワークスペースを利用
したコンピュータシステムの一実施形態のブロック図である。
【図20】 本発明の教示内容に基づいて構成された図19のワークスペー
スの一実施形態の図である。
【図21】 本発明の教示内容によりオブジェクト・ワークスペースにアク
セスするエージェントを利用したコンピュータシステムのブロック図である。
【図22】 図21のエージェントを利用してワークスペースにアクセスす
る方法の一実施形態を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 マーク・ビー・ホイップル アメリカ合衆国75208テキサス州ダラス、 ノース・クリントン・アベニュー110番 Fターム(参考) 5B045 AA00 BB28 BB29 DD03 GG06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチエンタープライズのコラボレーションにおいて、デー
    タに遠隔アクセスするためのコンピュータ・システムであって、 第1のエンタープライズと関連付けられ、ネットワークを介して、第2のエン
    タープライズと関連付けられ複数の記憶オブジェクトを有するワークスペースと
    通信状態にあるネットワーク・ノードと、 前記ネットワーク・ノードで生成され、前記ネットワーク経由で前記ワークス
    ペースにアクセスするように動作可能であり、さらに、該ワークスペース内の複
    数の記憶オブジェクトのうちの少なくとも1つを操作してコラボレーション活動
    を実施させるように動作可能であるエージェントと、 を備えたコンピュータ・システム。
  2. 【請求項2】 前記エージェントは管理エージェントである請求項1に記載
    のコンピュータ・システム。
  3. 【請求項3】 前記ワークスペースは階層に基づいて編制され、前記エージ
    ェントは前記階層の特性を修正するように動作可能である管理エージェントであ
    る請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  4. 【請求項4】 前記エージェントは実行エージェントである請求項1に記載
    のコンピュータ・システム。
  5. 【請求項5】 前記エージェントは最適化エージェントである請求項1に記
    載のコンピュータ・システム。
  6. 【請求項6】 前記エージェントは問合わせエージェントである請求項1に
    記載のコンピュータ・システム。
  7. 【請求項7】 前記ワークスペースは複数のメモリ・スロットを備え、各ス
    ロットは少なくとも1つのオブジェクトを記憶するように動作可能である請求項
    1に記載のコンピュータ・システム。
  8. 【請求項8】 前記メモリ・スロットは、複数のネットワーク・ノードによ
    りアクセス可能であり、該ネットワーク・ノードによる前記メモリ・スロットへ
    のアクセスは、許容フレームワークによって制御される請求項7に記載のコンピ
    ュータ・システム。
  9. 【請求項9】 前記ワークスぺースはメモリ内ワークスペースである請求項
    1に記載のコンピュータ・システム。 前記エージェントは最適化エージェントである請求項1に記載のコンピュータ
    ・システム。
  10. 【請求項10】 前記ワークスペースは、永久ワークスペースである、請求
    項1に記載のコンピュータ・システム。
  11. 【請求項11】 前記ワークスペースはイベント・マネージャを備え、該イ
    ベント・マネージャは前記ワークスペースに対する変更を受けてネットワーク・
    ノードに通知するように動作可能である請求項1に記載のコンピュータ・システ
    ム。
  12. 【請求項12】 オブジェクト・ワークスペースにおいてデータに遠隔アク
    セスする方法であって、 ネットワークの第1のノードでエージェントを開始し、 前記ネットワークを通じて前記ネットワークの第2のノードで前記エージェン
    トをワークスペースに送り、該ワークスペースは複数のメモリ・スロットを有し
    、各メモリ・スロットは少なくとも1つのオブジェクトを記憶するように動作可
    能であり、前記ワークスペースは、前記メモリ・スロットへのアクセスを制御す
    る許容フレームワークを更に有し、 前記許容フレームワークを使用して、前記エージェントが特定のメモリ・スロ
    ットへのアクセス権を有していることを確認し、 前記エージェントと、前記特定メモリ・スロットに記憶されている少なくとも
    1つのオブジェクトとを使用して作業を実行する、 ようにした方法。
  13. 【請求項13】 前記作業の結果を前記第1のノードに送信するようにした
    請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記作業の実行を受けて、前記ネットワークの第3のノー
    ドにメッセージを送信するようにした請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記作業の実行を受けて、前記ワークスペースの組織的階
    層を変更するようにした請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記作業の実行を受けて、前記第1のノードがイベント通
    知を登録するようにした請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記作業の実行を受けて、前記許容フレームワークを変更
    するようにした請求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記作業の実行により、前記ワークスペース内において管
    理タスクを実行するようにした請求項12に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記作業の実行により、前記オブジェクトの性能を最適化
    するようにした請求項12に記載の方法。
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