JP2002515995A - 全示差ウエットモデリングを使用する工作機械のリアルタイム誤差補正 - Google Patents

全示差ウエットモデリングを使用する工作機械のリアルタイム誤差補正

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Abstract

(57)【要約】 機械工具が、形状及び熱誤差を正確な計測器で測定し(102)、機械工具位置の全示差ウエットモデルを作り(104)、このモデルを用いて機械工具の作動のリアルタイム補整を制御する方法によって、制御される。コントローラが、機械によって用いられたエンコーダタイプの位置フィードバック信号を修正し(102)、全示差ウエットモデルによって命ぜられた仕方で形状及び熱誤差を補整する。

Description

【発明の詳細な説明】 全示差ウエットモデリングを使用する 工作機械のリアルタイム誤差補正 発明の背景 1. 発明の分野 本発明は一般的には、コンピュータ数値制御式工作機械、座標測定機械(CM M)ロケット、組立装置等の位置決めにおける形状誤差及び熱誤差のリアルタイ ム補償を行う新規な装置に関し、且つかかる装置のリアルタイムでの制御に有用 である形状誤差及び熱誤差をモデリングするための改良方法に関する。 2. 背景の説明 機械加工では部品の品質及び厳しい公差の要求が大変増しているので、工作機 械は加工量全体にわたって所望な公差限度内で且つ広範囲の操作条件で正確であ り且つ反復できることが要求される。しかしながら、実際には、工作機械の製造 業者の特定な精度及び反復性は機械の形状及び組立て、機械の構成部品の熱膨張 及びプロセスそれ自体によって工作機械に引き起こされる広範囲の誤差により、 操作条件では達成されない。一般的に、は許容限度内になく、所望な部品寸法精 度を達成するためにはこれらの誤差を除去又は減少させる必要がある。これらの 誤差を除去し又は減じ若しくは補償するためには、機械を特徴付け、プロセスを 理解し、現実の加工環境で機械の性能を評価することが必要である。 熱誘導誤差は工作機械の不正確さの主要な源である。詳細にわたる検討を行っ た後、ペクレニクは、熱誤差が加工誤差の70パーセント位寄与していることを 述べた。これらの熱誘導誤差は、スピンドル及び種々の構造上の構成部品の膨張 及び傾きをもたらす、機械の構造内の不均一な熱の発生により生じる。モータ、 軸受け、切削工程及び他の熱発生構成部品から放散される熱も常に機械の構造内 に不均一に分布する。これらは、周囲温度変化及び切削冷却剤の温度変化の影響 とともに、工作機械の構造のゆがみを引き起こす。これらの温度の影響は一部は 切削及び移動操作に固有であるが、設計が機械の操作中温度勾配を発生すること が知られているとしても、一部は機械の設計段階でモータ、スライド及び加工操 作自体のような熱源に入念な配慮がなされていなかったために起こる。それは機 械の構成部品に「熱膨張」を引き起こすこれらの温度勾配である。 普通、この熱膨張は冷却剤の使用によって制御される。冷却剤の温度を正確に 制御するために工作機械に冷却機を設置することはまれなことではない。これら の付属装置は加工工程の信頼性が低く、かつ耐用時間が低い。 工作機械の熱誘導誤差を減少させるのに普通使用される、誤差回避及び誤差補 償の2つの方法がある。 誤差回避技術はしばしば機械設計段階で実施される。これらは、機械構造内の 熱の発生の影響を最小にし、且つ環境的に遭遇した温度勾配及び温度変化を制御 する設計を含む。例えば、ローレンス リーバモア研究所のジェイ、ビー、ブラ イヤンは「工作機械の技術」UCRL5巻1980年で報告されたように温度調 整した「オイル浴」に機械全体を浸すことによって熱安定性を達成することに成 功した。しかしながら、この方法は大変高価であり、かくして生産機械にとって は実用的ではない。高価な機械のある工作機械製造業者によって実施されるもっ と実用的な方法は、主要な熱膨張が典型的に見出されるスピンドル領域のまわり に加えられる温度調整したオイルシャワーを使用する。一般的には、この方法は 熱膨張誤差を50%ほどだけを減少させる助けをすることが出来る。勿論、機械 を構成し、且つ操作するコストを増大させる。 誤差補償の初期の研究は主として、例えば、第18回MTDR会議1977年 の会議録グッドヘッド等の「工作機械スライド路の整合誤差の自動検出及び補償 」に及び精密エンジニアリング1巻1979年のブライアン等の「新しい誤差修 正座標測定機械の設計」によって記載されているように、直接測定技術に向けら れている。しかしながら、これらの技術では、大変精度のよい測定機器を機械に 据えつけなけせればならない。大量生産環境では、これらの機器の保守はプラン トの職員に相当な困難性を提起する。精密部品を製造する上での今日の実務はし ばしば部品の周期的な測定による種々の誤差の補償を伴う。生産が中断され、手 動の補償オフセットがコントローラに入力される。また、部品を切削することな く、初期のウオーミングアップサイクルの要求及び温度調整した冷却剤のための 冷却機の利用により、追加の生産コストが導入される。 機械の熱膨張特性の知識に基づいたもっと不自然な誤差補償技術が提案され、 熱膨張を予測するのにこの「熱モデル」をリアルタイムで使用する。デジタルプ ロセッサーはこのモデルを利用して誤差情報を計算し、次いで、これを機械のC NCコントローラに送って検出した誤差を補償する。この誤差情報はしばしば工 具オフセット命令の形態をなしている。 コンピュータ制御モデリング装置は,多くの熱源の実際の温度を測定するため のマルチ熱センサー及び(X軸、Y軸、Z軸方向、及び縦方向(Pitch)及び横方 向(yaw)の)熱膨張を測定するためのセンサーを使用することによって、マシン スピンドルを回転させながらデータを集め記憶する。充分なデータが集まると、 装置は、温度と機械の各軸線方向の熱膨張との間の関係を分析することによって 熱モデルを確定する。モデルの性能を確かめると直ちに,該モデルをリアルタイ ムで使用し、実際の温度情報のみを使用することによって機械の熱膨張を予測す ることができる。1986年4月、サンフランシスコで行われたロボット学及び 自動化に関するIEEE国際会議のDonmez等による予稿集“コンピュータ数値制 御ターニングセンターのためのリアルタイム誤差補償装置”及び1986年10 月号(Vol.8,No.4)のDonmez等による「Precision Enginnering」の“誤差補償 によって工作機械の精度を高めるための一般的方法論”を参照すべきである。 モデリングを使用するリアルタイム誤差補償技術は、工作機械の製造者及び使 用者の関心を引いた。NISTのF.Rudder及びA.Donmezによってなされた熱誤 差補償に関する最近の研究は、垂直スピンドルマシニングセンター及びターニン グセンターの熱的作用を特徴付けるためにリアルタイム形状/熱(G/T)モデ ルを確立することを包含していた。色々な熱状態における機械的条件の形状的誤 差データを取り込み、G/Tモデルを形成するために使用した。この研究は、1 991年3月の国立スタンダード及び技術研究所の“FY90のための自動化プ ロジェクトの品質に関する経過報告”の中で報告された。 これらの方法は、剛体ボデイの一連のリンクとして工作機械、取り付け具、及 び加工部材を考察している。この加工部材は、均質な座標変形マトリックスを使 用するこれらのリンクの間の空間的関係に基づいている。1981年のR.P.Pa ulによるMITプレスの“ロボット操縦者:数学、プログラミング、及び制御” を参照すべきである。機械の特徴付けの中で、形状/熱の誤差及びモデルが、機 械の位置決め及び乾燥サイクルのテストによって工作機械リンクの各要素のため に導き出される。次に均一な変形を利用して、加工サイクル中、加工部材に対す る工具チップの全誤差を確立して補償する。研究室におけるテストは、この技術 が工作機械誤差の減少に非常に効果的であるということを示唆している。しかし ながら、実際には、機械の特徴付けは、余りにも長過ぎる時間を要し、多量生産 環境には適さず、その場合多くの機械の破壊あるいはスピンドルの再装着が充分 なあるいは部分的な再特徴付けを必要とすることになる。 ミシガン大学(UM)のJ.S.ChenとJ.Niは、加工センターの形状及び熱誤 差の両方を合成する時間変動容積誤差モデルを開発し、1993年(Vol.115) の工業技術ジャーナルの“マシニングセンターにおける時間変動容積誤差のリア ルタイム補償”(472〜479頁)で報告した。機械の形状モデルを確立ために21 のパラメータの運動モデルを使用した。機械の主要軸線に平行なスピンドル膨張 を確立するために11のパラメータの熱膨張モデルを使用した。全部で32のパ ラメータのG−Tモデルを確立した。両方の場合において、テストは負荷状態で はなく、乾燥した研究室の環境において行われた。レーザー干渉装置が、21の 形状パラメータの測定のために使用され、レーザー及び静電容量の組合せ測定装 置が11のパラメータの熱膨張測定のために使用された。モデルを確立するため に、工業的に実施するには余りにも長すぎる2ないし6か月を要した。精度の改 善は、機械の単純な暖気運転及び冷却運転のサイクルに関し約90%であった。 従って、機械の形状及び熱の誤差の特徴付けに従来採用していた方法は極端に長 時間を費やすものであった。 有限要素分析(FEA)の方法を利用して全工作機械構造をモデル化すること も早い時期に試みられた。これらの分析方法において、機械構造は均質であり機 構全体の熱損失は熱伝導の法則に従うということを仮定している。従ってこれら の仮定はモデルを確立するために使用されている。しかしながら、予測される熱 推移にしばしば大きな影響を与える二つの合わせ面の境界条件は、1976年(V ol.17)のMTDR会議の予稿集の“工作機械構造及びその応用における熱 変形の解析”から分かるように、高い精度で推定することは困難である。加えて 、機械における実際の測定を行うことなしに熱の発生及び損失の量を推定するこ とは困難である。多くの境界条件の正確な知識の不足及び熱損失の要因に関連す る困難性は、不正確な結果をもたらし勝ちである。 従来技術のモデルは、特別な測定周囲温度値における機械位置変動測定に基づ いていて、全ての測定技術あるいはウエットモデリング技術を使用していなかっ た。 従って、熱及び形状の誤差のモデリングに対する従来の方法のいずれのものも 完全に満足のいくものではなく、骨の折れることがなく効率的な装置は、工業的 環境における形状及び位置の誤差のリアルタイム補正のために利用可能となるで あろう。発明の要約 従って、本発明の全体的な目的は、形状及び熱位置の誤差をリアルタイムで補 償するために機械を正確に制御する改良装置及び方法を提供することである。 本発明の他の目的は、形状及び熱誤差の実験的に生じたモデルに基づくリアル タイム誤差補償及び制御装置及び方法を提供することである。 本発明の他の目的は、示差熱モデルに基づく精密機械のリアルタイム誤差補正 を行うための改良した制御装置及び方法を提供することである。 本発明の他の目的は、ウエット熱モデルに基づく精密機械のリアルタイム誤差 補正を行うための改良した制御装置及び方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、全熱モデルに基づく精密機械のリアルタイム誤差 補正を行うための改良した制御装置及び方法を提供することである。 本発明の他の顕著な目的は、精密機械における熱及び形状の誤差の全モデルを 迅速に開発する改良した装置及び方法を提供することである。 明細書及び請求の範囲を考察することによって明らかになるであろうこれらの 目的及びその他の目的は、工作機械を以下のステップを有する工程によって制御 することによって達成される。すなわち、(1)正確な機器によって形状及び熱誤 差を測定するステップ、(2)工作機械位置の全示差ウエットモデルを形成するス テッ プ、及び(3)このモデルを使用して工作機械の操作のリアルタイム補償を制御す るステップである。好ましい実施態様において、コントローラは、機械によって 使用されるエンコーダ型位置フィードバック信号を修正して、新規な全示差ウエ ットモデルによって指示される方法で形状及び熱誤差を補償する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明にかかるモデリングおよび制御プロセスを全体的に示すフロー チャートである。 図2は、本発明に使用されるモデルを作るための輪郭誤差の測定用の入子式ボ ールバーの配置の概略図である。 図3は、線形変位誤差を測定するための配置の概略図である。 図4a、4bおよび4cは、図3の配置にしたがって測定された本件明細書に おいて説明されるモデリング例のために、X軸、Y軸およびZ軸の正逆両方向に おける測定された平均線形変位誤差をプロットしたものである。 図5は、本発明にしたがってX軸、Y軸およびZ軸の位置誤差を測定するため の配置の概略図である。 図6は、図5の配置を用いて測定された位置誤差を示すグラフである。 図7は、水平位置におけるスピンドルの膨張、傾きおよびドリフトを測定する ための配置の概略図である。 図8は、本発明によるモデルを生じさせるのに用いられる温度データを補正す るための、機械上に取付ける熱電対の位置を示す組み立て図である。 図9は、モデルを有効化する際に用いられるテストサイクルのグラフである。 図10は、乾燥した環境下で、5500RPMで、3時間の運転についてスピ ンドルハウジングの前部、中間部および後部の温度プロファイルを示すグラフで ある。 図11は、ウェットの環境下で、5500RPMで、3時間の運転についてス ピンドルハウジングの前部、中間部および後部の温度プロファイルを示すグラフ である。 図12は、モデル精度のテストとして、アルミニウム板上に配置された穴の位 置を示す平面図である。 図13は、乾燥した環境下およびウェットの環境下において、スピンドルハウ ジングの前に誘起された温度勾配の対比を示すグラフである。 図14は、乾燥した環境下およびウェットの環境下において、スピンドルハウ ジングの後に誘起された温度勾配の対比を示すグラフである。 図15は、乾燥した環境下およびウェットの環境下におけるY軸およびZ軸方 向のスピンドルの膨張を対比したグラフであり、冷却剤が、スピンドルの膨張特 性に大きな影響を与えるをことを示している。 図16は、温度勾配を記録する三軸機械の典型的な熱センサの取付け位置を示 す概略図である。 図17は、CASCアルゴリズムによって生じた温度測定値のZ軸相関対Z軸 膨張のグラフである。 図18a、18bおよび18cは、X軸、Y軸およびZ軸におけるスピンドル の膨張についての実験結果とモデルによる予測結果との対比を示すものである。 図19a、19bおよび19cは、X軸、Y軸およびZ軸に対する実際の部分 誤差と典型的なモデルによる予測誤差との対比を示すグラフである。 図20は、本発明にかかるリアルタイム誤差補償コントローラのブロックダイ アグラムである。 図21a、21bおよび21cは、コールドスタート(サイクルI)、中間的 ウォームアップ(サイクルII)および暖機条件(サイクルIII)のそれぞれにお いて、X軸、Y軸およびZ軸で観察した本発明による誤差補償をしない場合の位 置誤差を示すグラフである。 図22a、22bおよび22cは、コールドスタート(サイクルI)、中間的 ウォームアップ(サイクルII)および暖機条件(サイクルIII)のそれぞれにお いて、X軸、Y軸およびZ軸で観察した本発明による補償を伴う第二のテストに おける位置誤差を示すグラフである。 図23a、23bおよび23cは、コールドスタート(サイクルI)、中間的 ウォームアップ(サイクルII)および暖かい条件(サイクルIII)のそれぞれに お いて、X軸、Y軸およびZ軸で観察した本発明による補償を伴う第三のテストに おける位置誤差を示すグラフである。 好ましい実施態様についての詳細な説明 本発明は、主に、コンピュータ数値制御式工作機械につき、説明が加えられる が、当業者であれば、ここに説明された本発明のモデリングおよびリアルタイム 制御概念は、種々の座標測定機械(CMMs)ロボット、アセンブリ、システム などに、等しく適用が可能であり、本件発明者は、これらの概念を、機械要素の 位置を正確に制御することが望ましいいかなる機械にも適用しても良いと考えて いる。 本発明を用いて工作機械を制御する段階は、広く、形状誤差および熱誤差を正 確な機器で測定し、新規な方法を使用し、進歩したモデルを作り、このモデルを 用いて、工作機械動作のリアルタイム補償を制御する段階を含んでいる。以下、 本発明の方法の好ましい実施態様につき、図1にしたがって、詳細に説明を加え る。 図1は、本発明にかかるモデリングおよび補償方法の好ましい実施態様を示す フローチャートである。ステップ100において、多数のセンサが、モデルされ るべき装置上の種々の位置に取付けられる。次いで、ステップ102において、 各センサの初期温度に対する種々の温度オフセットにおける位置誤差データを収 集するために、精密位置センサが用いられる。ステップ104においては、相関 および自己相関アルゴリズムを用いて、少ない数の温度センサが、モデルに使用 するために選択され、装置の全示差ウェットモデルが作られる。ステップ106 において、モデルがコンピュータにインストールされ、コンピュータは次いで、 温度センサの出力を受け、モデルに基づき、予測した位置誤差を算出する。 実際の機械の動作中、ステップ108、110および112を含むループが実 行される。ステップ108において、温度変化が、最終モデルに使用された、選 択された(数が減らされた)温度センサ位置に取付けられたセンサによって測定 される。ステップ110において、誤差オフセット信号がモデルによって発生さ れ、リアルタイム誤差補償(RTEC)コントローラに送られる。ステップ11 2に示されるように、このRTECコントローラは、位置センサフィードバック パルス列を遮断し、装置の位置コントローラに供給されるパルス列を修正して、 モデルによって発生される位置誤差入力信号に基づき、位置誤差を補正するタイ プのものであることが好ましい。 本発明によるモデルを製作する方法を以下詳細に説明する。本発明によるモデ ルを製作するため、形状及び熱に起因する両方の誤差から生じる位置誤差が、精 密な測定装置を用いて全体的に測定される。この誤差データは、米国メリーラン ド州ガイザーズバーグのオートメイティッド・プレシジョン社(Automated Prec ision,Inc,(API),Gaithersburg,Maryland)のウイナー(WINNER)2.0装置を使 用して収集することが好ましい。このウイナー2.0装置は、8個のモジュール、 即ち、伸縮式ボールバー(ballbar)、5次元レーザ干渉計、スピンドル回転誤差 アナライザ、2軸チルトアナライザ、リピート性アナライザ、視準器、コンプラ イアンス・アナライザ、及び、スピンドル熱膨張アナライザを備えている。本発 明に用いられる複数の温度センサは、高精度インダクタンス・センサが好ましく 、これらのセンサは、エー・ピー・アイ・サーマック(API THERMAC)ブランドの スピンドルの動的熱的分析装置の部品としてエー・ピー・アイから入手可能であ る。この装置を用いて、形状及び熱に起因する両方の誤差についてのデータが同 時に収集され、さらに、作られたモデルがこれらの両タイプの誤差を修正する。 一般に、好適なモデリング方法は、「全示差ウエットモデリング(global diff erential wet modeling)」を含み、さらに、このモデリングデータは、この目的 に基づき収集される。この用語は、このモデルの幾つかの新規で且つ有意義な特 徴を示している。 「全モデリング(global modeling)」なる用語は、機械とその工具を一連の関 連事項として見てさらに各関連事項間の検出された位置誤差を加えて全誤差を得 るようとする従来のものとは異なり、機械工具の取付位置に対する加工部品の相 対的な位置でデータが直接的に収集されるという本発明の特徴を記述するために 使用される。発明者は、如何なるモデルの性能も関係するファクタがそれらの重 量によりどの程度正確にモデル化されるかに大きく依存していることを発見した 。全ての方法において、工具チップとワークピースの相対的誤差は、機械の各部 品の蓄積された誤差であると考えられる。このようにして、本発明による自動誤 差補償は、工具チップとワークピースの間にある全ての部品から生じる工具チッ プとワークピースの全位置誤差を直接的に予測するモデルを使用することにより 得られる。 本発明では、ウエットモデリングも用いられる。発明者は、ドライ状態及びウ エット状態でのスピンドルの膨張は、生じた熱勾配により異なることを発見し、 さらに、冷却剤流れの影響を考慮した熱誤差予測モデルを作ることが非常に有益 であることを発見した。この発見は、当業者であれば冷却剤が装置の熱膨張を低 減させると予想するであろうとする産業界における従来の認識と異なっている。 この予想に反し、発明者は、詳細な研究により、冷却剤の存在により熱膨張が実 際上増大することを発見した。「ウエットモデリング(wet modeling)」なる用語 は、ここでは、モデルが装置内の普通の冷却剤流れの位置誤差に対する影響をさ らに含んでいる本発明の技術内容を説明するために用いられる。即ち、モデルデ ータは、通常の作動冷却剤流れを用いた機械の動作中に収集される。 種々の部品の熱容量における差異及びドライ状態でのそれらの熱特性における 差異により、熱誤差モデリングが複合的となる。このようにして、示差熱パラメ ータモデリングの技術は、示差温度測定及び多回帰分析技術を用いて実行される ことが好ましい。「示差モデリング(differential modeling)」なる用語は、他 の温度で経験的に生じる位置誤差を反映させることができない特定の作動温度に おける測定誤差に直接的に基づくものではなく、ある温度における特定の変化に より生じた誤差が測定されモデルに用いられる本発明のこの新規な技術を説明す るために使用される。示差モデリングにより、種々の動作温度領域において同一 モデルが使用可能となる。これは、作られたモデルが、周囲温度における明確な 変化から生じる誤差を予測することができ、更に、これらの予測を種々の作動温 度に正確に適用させることができるからである。 本発明によるモデルを作るために、形状誤差の量が、標準ボールバーテスト、 線形変位誤差測定及び位置誤差測定を行うことにより求められる。熱誤差の量は 、 マップ化された種々の部品の温度プロフィール、及び、ドライ環境でのコールド スタートからウエット環境での充分にウオームアップされた状態まで変化する一 連のテスト状態の下でのスピンドルノーズの熱ドリフトにより求められる。 形状及び熱特性のために5軸CNCマシニングセンタを使用した例を用いて、 モデリング方法を説明する。この例の目的のための(特性と実際の機械加工の) テストを、水平スピンドル位置との関係において説明するが、この方法は、他の 所望の位置に同様に適用されると理解される。 機械の形状特性は以下の3つの段階において実行される。 (i) バックラッシュ誤差、サーボラグ誤差及びスクエア誤差をも示す伸縮性ボ ールバーを使用して、形状誤差測定が、時計回り方向及び反時計回り方向にXY 面、YZ面及びZX面で行われる。 (ii) 反転誤差及びリピート性をも与えるレーザ干渉計を使用して、線形変位 測定が、両方向の意味においてX軸、Y軸及びZ軸で行われる。 (iii) 非接触形容量性ゲージを使用して、位置決め誤差測定が、工具交換のた めにX軸、Y軸及びZ軸で行われる。 形状誤差の測定のための伸縮性ボールバーの設定の概要を図2に示す。3つX Y面、YZ面及びZX面の全面において、3つの異なる移動速度(毎分10イン チ、毎分50インチ及び毎分100インチ)で時計回り方向及び反時計回り方向 において、全360度を通過する。認められた全誤差及び反転誤差を表1に示す 。この表により、移動速度が増大すると誤差も増大し、これにより、機械部品の 動的特性が形状誤差に関係していることが認められる。 第3図に、直線方向偏位誤差の測定のための設定の概略図を示す。レーザー源 と標的との間の相対運動が、マシンテーブルを64インチ/分のトラバース速度 で移動させることにより引き起こされる。軸の全体移動によって、トラバース長 さ及び偏位の増分は、X軸:移動24インチ、増分2インチ;Y軸:移動28イ ンチ、増分2.8インチ;Z軸:移動60インチ、増分6インチである。 機械の相対位置を実時間で表示し、かつ、記録する。バックラッシュ誤差及び 各軸の反復性を評価するために、二方向測定を行う。3回行って、各軸について 平均値を報告する。表2は、実施例において得られた直線方向偏位誤差を示す。 X軸、Y軸及びZ軸に関する前方及び逆方向の両方における平均直線方向偏位の 分布を、第4a図、第4b図及び第4c図にそれぞれ示す。これらの誤差は、機 械コントローラによる比較的高い不適正オフセット補償を示す。 第5図に、X軸、Y軸及びZ軸における位置決め誤差を測定するための設定の 概略図を示す。工具ホルダに取付けられた精密球体をスピンドルに設置し、かつ 、基準点に位置決めした。テーブルに固定されたセンサー着座部に設けられた非 接触容量性ゲージによって、球体のX軸、Y軸及びZ軸における位置、すなわち 、機械の位置を測定する。次いで、スピンドルを後退させ、精密球体を有する工 具ホルダを工具マガジンに置き、更に、300インチ/分のトラバース速度にお ける任意の摺動移動を、スピンドルを回転させないで、マシニングサイクルのシ ミュレーションを行った。引続き、精密球体を有する工具ホルダを工具マガジン から取出し、基準点に戻した。X軸、Y軸及びZ軸における球体の位置を容量性 ゲ ージによって記録する。この工程を10回繰り返し、球体の位置を毎回記録した 。表3は考察した位置誤差を示し、それを第6図にグラフで示す。結果は、機械 の比較的良好な反復特性を示した。 熱特性の特徴付けは、色々な運転条件の下で色々な位置における熱分布及びス ピンドルドリフトの数回のテストの監視を伴うので、より複雑である。過去にな された熱膨張によるスピンドルへの影響を特徴付ける試みは、特徴付けに長い時 間を要し、ドライ状態の下での特徴付け及び実験的データよりむしろ分析データ に基づいた特徴付けを伴うという点で限界がある。上記の如く、ここに説明され た方法論は全体モデリングに基づいており、全体モデリングは著しく時間を短縮 する。すべてのテストについてのスピンドル膨張、傾き及びドリフトの測定のた めの初期設置状態は同様であり、第7図に水平方向位置のスピンドルを示す。そ れは、センサーホルダに設けられた5つの高性能非接触容量性ゲージを有する。 センサー2及び5はX軸におけるドリフトを、また、センサー1及び4は90° 偏位を有してY軸におけるドリフトを測定し、更に、センサー3はZ軸における 膨張を測定する。磁性ベースに埋設された20個の熱センサーが、完全な熱分布 を確保するように、機械のすべての重要な位置に設けられている。第8図は、機 械に設けられた熱電対の位置を示す。コンピュータによって実時間でデータを分 析し、かつ、表示する。 以下のテストを行った。(i)水平方向スピンドル位置、コールドスタート状 態、ドライ環境、及び(ii)水平方向スピンドル位置、コールドスタート状態 、ウエット環境。 機械を一晩コールド状態におき、水平方向の向きで、コールドスタート、ドラ イ環境テストを行った。テストサイクルは、5500RPMにおける3時間のス ピンドル運転、1時間の冷却、3000RPMにおける1時間のスピンドル運転 、1時間の冷却、更に、間に5分間の冷却運転を行って異なる速度における15 分のスピンドル運転を行うことを含む。そのようなテストサイクルは、機械の過 渡状態及び定常状態の熱特性の両方を扱うように選択された。第9図は、テスト サイクルを示す。表4に、スピンドルのX軸、Y軸及びZ軸方向における熱ドリ フトを列記している。5500RPMにおいて3時間運転したときの、スピンド ルハウジングの前部、中部及び後部の温度分布を、第10図に示す。 第2テストは上記テストと全く同じであるが、機械に通常の冷却剤流を許容す るウエット環境において行われた。第9図に示すように、テストサイクルは55 00RPMにおける3時間のスピンドル運転、1時間のクールダウン、3000 における1時間のスピンドル運転、1時間のクールダウン、及び、間に5分間の クールダウン運転を行って異なる速度における15分のスピンドル運転を行うこ と含む。スピンドルのX軸、Y軸及びZ軸方向における熱ドリフトが、表5に列 記されている。第11図に、5500RPMにおける3時間の運転を行ったとき の、スピンドルハウジング前部、中部、及び後部の熱分布を示す。 形状及び熱特性は、表6に示す大きさの誤差が機械の形状及び熱膨張により引 き起こされうることを示した。機械の熱膨張による誤差は、形状的誤差よりも著 しいことが、表から考察される。 実際の機械加工で生じた熱誤差を確認するために、ウエット特性に類似した条 件でテスト部品を機械加工した。このテスト部品及び手順を次に説明する。 上述した手順により上記特性に関して約2ヵ月機械加工のテストを行った。こ のテストは、機械の冷間始動状態(サイクル1、孔1〜4)、中間暖機状態(サ イクル2、孔5〜8)、完全に暖機した温間状態(サイクル3、孔9〜12)の 下で、厚さ1インチのアルミニウムプレートの一連の孔を穿設し、カウンタボア (Cボア)加工することを含む。アルミニウムプレートの寸法は、典型的な機械 加工エンベロープを含むように選択した。この機械加工サイクルの間では、冷却 剤を付けた状態で且つスライド動作をすることなく、スピンドルを5000RP Mで1時間30分運転した。機械加工の後、プレートをクランプ解除することな くCMM(直角座標機械)室温まで冷やして、穿設した孔の寸法精度を測定した 。図12は、このアルミニウムプレートの孔の位置を示す。CMM結果を表7に 示す。この結果は、孔#1を参照した、正常値からの偏差を示す。機械加工テストでの誤差は、X軸で0.0044インチ、Y軸で0.0053インチ、Z軸 で0.0059インチ程度であった。このような誤差は、X軸で0.0033インチ、Y軸で 0.0042インチ、Z軸で0.0045インチであった特性誤差から計算した不確実性と合 理的に一致する形状誤差及び熱誤差が累積した結果である。 当業者の予想に反して、ウエット雰囲気で生じるスピンドルハウジングの前と 後との間の温度勾配は、ドライ雰囲気で生じる温度勾配に比べて大きい。また、 Y軸、Z軸でのスピンドルの膨張は、ドライ雰囲気よりもウエット雰囲気の方が 大きい。図13は、スピンドルハウジングの前で、ドライ雰囲気とウエット雰囲 気とで生じた温度勾配の比較を示し、また、図14は、スピンドルハウジングの 後に関して示す。図15は、冷却剤がスピンドル膨張特性に大きな効果があるこ とを示す、ドライ状態及びウエット状態でのY軸、Z軸でのスピンドル膨張の比 較を示す。 スピンドル膨張は、絶対温度よりも温度勾配に大きく左右される。このことか ら、一般的に、ドライ状態のときよりもウエット状態の下では大きな熱的膨張誤 差(より大きな実際上の特性)を生じる結果となった。 式1に示すように、機械動作の各軸に関する熱誤差モデルの一般的な形態で始 まる熱モデルを開発するのが好ましい。 Eim=A0m+AimΔTie+A2mΔTie 2+A3mΔTid+A4mΔTid 2 式(1) ここに、 i=時間 m=機械の軸(X、Y、Z) Eim=予想される熱膨張誤差 ΔTie=til−tie il=1番目の熱センサによって記録された温度 tie=雰囲気温度 ΔTid=til−tij ij=j番目の熱センサによって記録された温度 A0m・・A4m=モデルの係数 式(1)は、機械の全ての臨界熱源での多くの温度測定の使用を必要とする。 全ての臨界箇所で温度を測定するのを確かなものにするために、初期には、数多 くの熱センサが使用される。図16は、温度勾配を記録するために典型的な箇所 に熱センサが設置された3軸機械の概要を示し、図7は、キャパシタンス又はイ ンダクタンスゲージを使用してスピンドルの熱ドリフトの計測のための構成を示 す。しかしながら、全ての熱センサによって記録された温度は、特定の熱センサ によって記録された温度をモデリングするために必要でないかも知れず、又は、 2つの箇所間の温度勾配が、他の熱センサよりも所定の軸でのスピンドル膨張に 対して良い相関関係を有するかも知れない。 モデリングのためにセンサの選択を最適化するために、様々な箇所での温度プ ロファイルと一緒にスピンドル熱膨張およびドリフトを取り込んだ後に、コンピ ュータによって支援されるセンサ相関(CASC)アルゴリズムが実行される。 CASCは、メリーランド州、GaithersburgのAIPから入手可能なリアルタイ ム・ユーザ・インターフェースプログラムであり、これはユーザが機械の熱源の キーとなる箇所を特定して、必要な熱センサの数を最適化するのを助ける。例え ば、この例で使用される熱センサの初期の数は20であり、最終的な数はおおむ ね4又は5であった。 CASCプログラムは、相関係数、キャパシタンスゲージ、熱センサ、温度デ ータの範囲の関係を示す。図17は、様々な箇所での温度間の関係及びキャパシ タンスゲージ#3(Z軸)によって測定したときのスピンドル熱ドリフトを示す 。このグラフの上半分は、熱センサ1〜20が指し示す温度が、キャパシタンス ゲージ#3によって計測された変位と如何に相関しているかを示す。この相関係 数がlに接近すればする程、キャパシタンスゲージ測定に関する温度の相関関係 が良好になる。上記のグラフの下半分は、熱センサによって計測された温度の範 囲を示す。例えば、プロットの右に向けて最後の棒グラフは、その頂が13の数 であり、このことは、熱センサ#13が約0.97の相関係数と16℃の温度変化を 有することを示している。これらプロットからの情報は、モデリングのために必 要な温度センサの数を最適化するのに用いられる。すなわち、低い相関係数を示 す センサを省くことができる。 CASCプログラムは、2つの変数の線形関係の程度を表わすために使用され る統計的方法を実行する。γで示される相関係数は以下のように定義される: ここで、 xi,yi=変数x、yの値 γ=xとyの相関係数 である。 xとyがランダムに発生し、互いに関係しないならば、相関係数γの値は、0 である。xとyが完全に関係していれば、すなわち、y=f(x)ならば、γの 値は1である。CASCの場合には、γを熱センサとスピンドル軸線膨張の相関 係数とすると、γは、以下の形態を有し、 ここで、 tl=熱センサtlの値(lは1から20までのセンサ番号) ik=キャパシタンスセンサdkの値、kは1から5までのセンサ番号 γlk=tlとdkの相関係数 i=時刻 である。 CASCは、キャパシタンスゲージによって測定されたドリフト温度と各熱セ ンサによって測定された温度の相関係数を計算する。次に、CASCは、γの値 に基づいて(高から低まで)熱センサに優先順位をつける。上に示したように、 図17は、CASCによってつくられた、Z軸膨張に対する温度測定、Z軸相関 の結果を示す。相関値は、水平線上の棒として示されており、グラフの下半分は 実際の温度範囲測定を示す。センサはそれらのγ値に基づいて優先順位を付けら れ、最も高い値のセンサが右にあるようにプロットされた。わかるように、+1 5℃の最も大きい温度増加をもった熱センサ♯13がまた最も高いγ値を有した 。図16図に示されているように、熱センサ♯13は、下の方のスピンドルベア リングに最も近いスピンドルノーズに位置する。CASCは、センサ♯13が機 械スピンドルのZ軸膨張と最も高い相関を有することを示した。 より高い温度測定がより高いγを自動的には意味しないことを理解することが 重要である。図17に示すように、センサ♯7はより小さい温度増加を経験した が、♯1のγ値よりも高いγ値を有するように示された。 γ値だけを用いた自動センサ選択は誤りを導くことがある。というのは、機械 上のセンサの位置は評価プロセスのファクタとはならないからである。換言すれ ば、同じ熱源を単に測定しているにすぎない位置に配置され、両方がより高いγ 値を呈するセンサがあり得る。例えば、そのような1対のセンサは、♯13と♯ 10である。この状態を避けるため、CASCは熱センサ同士の相関をチェック するための第2の相関プロセスを確立することが必要である。このプロセスは自 己相関と呼ばれ、すなわち、同じタイプの変数、この場合には熱変化の相関をい う。 この目的のため、自己相関係数αは次のように定義される。 ここで、 til=熱センサtlの値(lは1から20までのセンサ番号) ik=キャパシタンスセンサtkの値、kは1よりも大きくかつ20以下の センサ番号 αik=tlとtkの相関係数 i=時刻 である。 もしも、2つの熱センサが同じ熱源をモニタしたとすれば、αは単位元に近く なるはずである。経験に基づいて、αのための閾値として0.97が選択された。換 言すれば、2つまたはそれ以上が、0.97以上のαを有する場合には、1つだけが 選択されることになろう。残りのものはモデリングにおいて省略されることにな ろう。例として、熱センサ♯13および♯10の自己相関係数は0.985であった 。したがって、♯10または♯13のいずれかが最終的設定から除かれることに なろう。 要約すると、CASCの演算手順は以下のとおりである。 (a) 熱−対−変位相関値γに基づいて熱センサに優先順位をつけ、 (b) 熱−対−熱相関値αに基づいて性能指数を確立し、 (c) 0.97以上のαを有する余分な熱センサを除く。 考えうるに、熱センサの数は、十分に強固なモデルを提供するために増大すべ きである。この決定は、回帰分析の残留値Rを見ることによってなされる。完全 モデルが確立されたときにはRの値が単位元であることに留意されたい。回帰モ デリングプロセスを用いて、モデルが最適化されることを確保する。これは、単 位元に近いRの値を有することによって証明される。代表的には、次により高い γ値を有する1つまたは2つの追加のセンサを用いて、第2のまたは次のモデル を作り出す。次いで、モデルのR値を比較する。もしも、Rの値が前のモデルに 対して1%よりも大きいパーセントだけ改善された場合には、回帰プロセスは続 行する。経験的に基づいて、発明者は、最適化プロセスは、5よりも大きい反復 をほとんど必要としないことを見出した。プロセスの働き方の例として、初期C ASCモデルは、テーブルに1つおよびスピンドルに1つというように2つの熱 センサしか使用しないことを示唆するのがよい。回帰プロセスの後、最適化モデ ルは4つのセンサ、すなわち、テーブルに1つ、スピンドルに1つ、そして示差 対に1つを必要とするのがよい。図8は、熱電対を例示的な5軸機械のために取 り付けたマシニングセンターの概略図を示す。上述したように、この機械のため の熱モデルを作り出すために、初めに、一連のテストを行って、モデルを開発す るのにどのセンサ変位が最も効果的かを決定する。これらのテストは好ましくは 、(夜通しのクールダウンの後の)ウオームアップ運転、機械が完全ウオームア ップ状態にあり、現実の生産サイクルをシミュレートする生産サイクル、および クールダウン運転を含む。これらのテストでは、水平スピンドル位置がウエット 環境においてすなわち通常の作動冷却材流れのときに測定される。 次に、テストに基づく温度データとインダクタンスゲージデータを組み合わせ 、上述したCASCアルゴリズムを使用して、相関係数の検討によって、使用さ れるべき熱センサーの最適な一組を確認する。例では、熱センサーT8と対(T8 ,T15)をX軸について選択し、T6と対(T6,T8)をY軸について選択し、 T7、T9と対(T11,T20)及び(T7,T11)をZ軸について選択した。マシ ンテーブルに取り付けられたセンサーT18を基準データとして選択した。次に、 これらの熱センサーからのデータを等式(1)に代入して、以下のように、X軸 、Y軸及びZ軸についての熱誤差予測モデルを確立した。 Ez=0.4179+0.114*(T8−T18)−0.0008*(T8−T182 −0.0128*(T8−T15)+0.0005*(T8−T152 …(2) Ey=0.4017+0.0045*(T6−T18)=0.00040*(T6−T182 =0.05712*(T6−T8)−0.00074*(T6−T82 …(3) Ex=0.5248+0.015*(T8−T18)−0.00041*(T8−T182 −0.020*(T9−T18)+0.0015*(T9−T182 +0.00062*(T11−T20)−0.00056*(T11−T202 −0.0068*(T7−T11)+0.000084*(T7−T112 …(4) 図18a、図18b、図18cは、それぞれX軸、Y軸、Z軸におけるスピンド ル膨張についての実験結果とモデルで予測した結果の比較を示す。 結果として生ずるモデルの精度は、図12に関して前述したように、アルミニ ウム板にカウンタボアをあけることによって、ウエット状態下の実際の機械加工 テストで、モデルで予測した誤差と部品誤差を比較することによって変えるのが よい。次に、測定した位置誤差をモデルの予測と比較することができる。図19 a、図19b、図19cは、それぞれ、この例に関するX軸、Y軸、Z軸につい ての実際の部品誤差とモデルで予測した誤差の比較をグラフにより表す。 今、本発明の新規なモデルのリアルタイム誤差補償への使用を詳細に説明する 。モデル化した誤差の補償に関して、上述したように構成されたモデルを、リア ルタイム誤差補償(RTEC)コントローラにインストールする。RTECコン トローラは、一般的に、ここに援用される米国特許第5,375,066号の開 示により構成して、作動させるのが好ましい。 一般的には、機械に配置された熱センサーからの入力データを、上述した全示 差ウエットモデルへの入力データとして利用し、この全示差ウエットモデルを使 用して、マシンコントローラによって生じたフィードバック位置決め信号への適 当なリアルタイム補償入力データを決定する。かくして、RTECコントローラ は、機械が使用するエンコーダタイプの位置フィードバック信号を変更して、全 示差ウエットモデルによって指図された方法で、形状誤差と熱誤差の両方を補償 する。 図20を参照すると、誤差制御システム2000は、工作機械2018の全示 差ウエットモデルを定めるデータを記憶しているIBMコンパチブルパーソナル コンピュータ2002を使用して実施するのが好ましい。コンピュータ2002 は全示差ウエットモデルを使用して、(位置エンコーダ2010によって発生さ れる)エンコーダ位置フィードバック信号2008をマシンコントローラ200 6に送る前に、RTECコントローラによって、エンコーダ位置フィードバック 信号2008の操作を制御する。エンコーダフィードバックパルス2008を遮 断する間、RTECコントローラ2004は、全示差ウエットモデ ルによって制御されるコンピュータ2002からの信号に基づくフィードバック 信号に加えるべきパルスの数、又は、このフィードバック信号から減じるべきパ ルスの数を決定する。加えるべきパルス又は減じるべきパルスの数を、コンピュ ータ2002の熱モデル及び補償アルゴリズムによって指図される位置補償の量 によって決定する。補償システムの全体がマシンコントローラに対して透過性( トランスペアレント)であり、それ故に、マシンコントローラの複雑で詳細な知 識は効果的な補償のために必要でない。 図20に示すように、RTECコントローラ2004は、位置フィードバック ループ内で、正確な位置エンコーダ2010(例えば、ガラススケール)とマシ ンコントローラ2006との間に配置される。RTECコントローラ2004は 、例えば、イー(Yee)等の米国特許第5,275,066号に開示されてい る既知の原理によって、TIフローティングポイントDSPに基づくPCプラグ インカードに構成される。多目的16チャネル14ビットA/D変換PCプラグ インカードは、工作機械に取り付けられる熱センサー2014のインターフェー スとして設けられる。RTECコントローラ2004は、機械の原位置を追跡し て、パルスをマシンコントローラに操作し(パルスを加え、又は、パルスを減じ )、ISAバス2016を介してコンピュータ2002と連絡する。コンピュー タ2002は、フロントエンドユーザ方式のインターフェースと、機械誤差補正 モデルと、この機械誤差補正モデルが処理する熱データの読みとを実行する。 コンピュータ2002が実行する機械2018についての誤差補正モデルは、 熱センサー2014からの熱補正を推定する。上記したように、この誤差補正モ デルは示差モデルであるのが好ましく、従って、熱補正を、絶対温度測定に基づ くのでなく、センサーのところで測定された周囲温度の変化に基づいて決定する 。次に、全部の補正値をRTECコントローラ2004に送り、このRTECコ ントローラ2004は、マシンコントローラ2006に行く直角位相フィードバ ックパルスを操作して、補償を達成する。コンピュータ2002は、機械201 8の現在位置と、RTECコントローラ2004に基づくシステムの状態を連続 的に求めて、補償をRTECコントローラ2004に周期的に送る。 RTECコントローラ2004は、オリジナルエンコーダフィードバック信号 2008が、RTECコントローラ2004を通って、RTECコントローラ2 004が作動していない場合にデータ破壊されなかった機械コントローラ200 6に入るように設計されている。このバイパスの特徴により、RTECコントロ ーラ2004が何らかの理由で故障したときでも、機械2018の安全な作動を 確保する。また、追加の安全装置として、RTECソフトウエアが、オリジナル パルスに加えられ、又は、オリジナルパルスから引かれるパルスの最大の数を制 限する。この特徴により、機械に対する不合理な補償を防止し、しカルて、起こ りうる機械のクラッシュを回避する。 RTECコントローラ2004を機械コントローラ2006と首尾よくインタ ーフエースさせた後、一連のマシニングテストを行って、モデリング方法論の組 合せ及びそのリアルタイム誤差修正への適用を確認した。これらの同様なマシニ ングテストをウエットコンデションの下で行った。機械を一晩クールダウンさせ た後、実際のマシニング誤差を評価するいかなる補償も行うことなくテスト1を 行った。機械が完全にウオームアップ状態にあったときに、リアルタイム誤差補 償を実行してテスト2を行った。機械を一晩クールダウンさせた後、リアルタイ ム誤差補償を実行してテスト3を行った。切削テストには、コールドスタート( サイクルI)、中間ウオームアップ状態(サイクルII)、暖機状態(サイクルII I)のもとに2.54cm(1インチ)の厚さのアルミニウム板に行なわれた一連の穴 の穴あけ及び深座ぐり(C bore)が含まれ、一連の穴は各サイクルにおい て2つの連続したパスで心残し穴あけされる、すなわち、第2パスにおける4つ の穴は、第1パスで穴あけされた4つの穴に対してX方向に2.54cm(1インチ) オフセットして穴あけされる。マシニングサイクル間では、スピンドルを、いか なる摺動運動なしに冷却剤を用いて1時間半5000回転/分で運転した。第1 2図は、これらのテストに関するアルミニウム板の穴の位置を示す。第21a図 、21b図及び21c図は、いかなる補償もなしに夫々X軸、Y軸及びZ軸にお いてテストで観察された誤差を示す。X軸、Y軸及びZ軸は、テスト2で夫々観 察されたようなX軸、Y軸及びZ軸に関する本発明による補償による結果を示す 。第23a図、23b図及び23c図は、本発明による補償によるテスト3で観 察されたX軸、Y軸及びZ軸の位置決め誤差を示す。これらの結果は、 穴♯1に対する呼称値からの偏差を示す。 かくして、補償なしに及び補償により行われた切削テストは、全特性決定及び 補償方法論の有効性を証明した。また、モデルの堅牢さが、異なる切削テストを 行い、機械をセミウエット状態及びコールド状態からスタートさせ、両方の場合 に熱誤差が実質的に減じられたことを示したことによって証明された。この正確 さの向上は、上述したような全示差ウエットモデルを用いることの結果である。 勿論、このモデルの堅牢性にもかかわらず、機械対機械の変化や、時間による機 械の構成要素及び副組立体の機械的状態の劣化は、機械の形状特性及び熱特性を 変え、モデルの最新化を要求する。 最後に、本発明が、機械工具の形状及び熱誤差を正確にモデリングし、これら の誤差のリアルタイム補償を行うように機械工具を制御するための改良装置及び 方法を提供することがわかろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マー クアンヒー アメリカ合衆国 メリーランド州 20879 ゲイザースバーグ セスナ アベニュー 7901−シー (72)発明者 ラウ ハーバート アメリカ合衆国 メリーランド州 20879 ゲイザースバーグ セスナ アベニュー 7901−シー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 正確な位置決めコントローラを備えた装置の位置決め誤差を補整する方法で あって、 (1) 複数の温度変化の温度変化に対する装置の位置決め誤差を正確に測定し 、 (2) 位置決め誤差の全示差ウエットモデルを作り、 (3) リアルタイムで相対的温度変化を測定し、前記モデルを用いてリアルタ イム位置補整信号を発し、装置の正確な位置決めコントローラの作動を修正 する、 方法。 2. 前記工程(3)において、コントローラが機械によって用いられたエンコーダ タイプの位置フィードバック信号を修正し、全示差ウエットモデルによって命 ぜられた仕方で形状及び熱誤差を補整する、請求の範囲第1項記載の方法。
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