JP2002515540A - 清掃用組成物及び着色消失性染料を備えた清掃器具 - Google Patents

清掃用組成物及び着色消失性染料を備えた清掃器具

Info

Publication number
JP2002515540A
JP2002515540A JP2000549697A JP2000549697A JP2002515540A JP 2002515540 A JP2002515540 A JP 2002515540A JP 2000549697 A JP2000549697 A JP 2000549697A JP 2000549697 A JP2000549697 A JP 2000549697A JP 2002515540 A JP2002515540 A JP 2002515540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detergent composition
cleaning
pad
layer
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000549697A
Other languages
English (en)
Inventor
ウィリアム ウィルマン,ケネス
ジョン ポリシッチオ,ニコラ
リー ジャクソン,ニコル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002515540A publication Critical patent/JP2002515540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/04Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties combined with or containing other objects
    • C11D17/049Cleaning or scouring pads; Wipes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/40Dyes ; Pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/43Solvents
    • C11D2111/14

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色消失性洗剤組成物の提供。 【解決手段】 本発明は使い捨て清掃用パツド、好適には高吸収性材料の有効量を備えた使い捨てパツドと共に使用する洗剤組成物に関する。前記パツドは好適には柄を備えた清掃器具の一部であり、該清掃用パツドは好適には取り外し自在である。洗剤組成物は着色消失性染料と、好適には線状構造を有し比較的親水性の好適には限定量の洗剤界面活性剤とを含み、該組成物中、疎水性物質の量は好適には約3%未満に保たれ、pHは好適には約9より高く高吸収性材料により着色消失性染料が吸収され易くしてなる。本発明はまた、清掃用パツドと共に洗剤組成物を使用する方法をも提供し、また洗剤組成物と清掃用パツドの両者を備えたキツトを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は使い捨て吸収性パツド、特に硬質表面から汚れを除去するのに有用な
高吸収性材料を備えてなるパツドを備える清掃器具、例えばモツプ、と共に使用
する洗剤組成物に関する。本発明は特に取り外しできる吸収材清掃用パツドと共
に使用する洗剤溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明の背景 床の清掃に使用する普通の装置は木綿紐、セルロ−ス及び/または合成細長片
、スポンジなどを備えたモツプを始めとしていずれも再使用される。本発明は使
い捨てできる清掃用パツドを備えたモツプに関する。例えば米国特許5,094,559
号[1992年3月10日発行、リベラ(Rivera)ら]は使い捨て清掃用パツドを備えたモ
ツプを記載している。清掃が完了した後でパツドをモツプの柄から外し、吸収性
層が床に接触するように再び取り付ける。
【0003】 同様に、米国特許5,419,015号[1995年5月30日発行、ガルシア(Garcia)]は取り
外しでき洗浄できる作業用パツドを備えたモツプを記載している。このパツドは
モツプヘツド上のホツクに結合できる上部層と、合成プラスチツクの微細孔発泡
体の中心層と、清掃作業中被清掃表面と接触する下部層とからなると記載してい
る。ガルシアにより清掃用溶液の吸収用として記載されている合成プラスチツク
発泡体は水および水系溶液に対する吸収能力が比較的低い。従って、使用者はパ
ツドの吸収能力内に入るように少量の清掃用溶液を使用しなければならないか、
さもなければ被清掃表面上に著量の清掃用溶液を残したままにしなければならな
い。
【0004】 本発明は主として使用中パツドをすすぎ洗いする必要性を軽減できる取り外し
可能な清掃用パツドを備えた清掃器具と共に使用する洗剤溶液に関する。この清
掃器具は、好適には代表的な硬質表面の床のような広い面積[例えば7.432m2〜9
.29m2(80〜100平方フィ−ト)]をパツドの交換を必要としないで清掃することを
可能にする清掃用パツド主成分の重量(g)当たり吸収した流体重量(g)につ
いて充分な吸収能力をもつ、取り外し可能な清掃用パツドを備えた清掃器具であ
る。このことは、言い換えれば、好適には以下に開示するタイプの高吸収性材料
を使用することを必要とする。このような高吸収性材料と共に使用する洗剤組成
物はマスタ−ズ(Masters)らの同時出願に係る仮特許願SN 60/045,858号(1997年
5月8日出願)(この文献はこれを引用することにより本明細書に援用する)に記
載のように高吸収性材料を使用する目的を挫折させることがないように注意深く
調剤しなければならない。
【0005】 好適な清掃器具は、例えば清掃作業中汚れた表面と接触する多数の表面を提供
することによつて、汚れた表面と接触する新しい表面および/または端部を連続
的に供給するために有利な汚れ除去効果をもつパツドを備える。
【0006】 発明の概要 上記仮特許願明細書に記載のように、高吸収性材料を備えた清掃器具と共に使
用する洗剤組成物は洗剤溶液が高吸収性材料に過度に含まれていなくても清掃す
るのに充分な洗剤を必要とするが、しかし約0.5%以上の洗剤組成物を含ませ
なくても洗剤組成物の性能を低下させない洗剤組成物である。該仮特許出願の組
成物は優れた清掃性を提供し、当該技術分野における真の改善をなすものである
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、意外にも、そのような使い捨てパツドと共にこれらの組成物を使用す
ると潜在的な問題がある。すなわち、清掃に必要な低濃度の溶液は明るくするこ
とが困難な条件下で、及び/またはある種の床の上では、若干の消費者にとつて
、溶液の存在が見え難いことが判明した。染料を添加することでこの問題は解決
されるが、しかし、また驚くべきことに、低濃度の洗剤及び染料を使用している
にも拘らず、少量の染料が急速に幅木、冷蔵庫、キャビネツトなどのような床で
ない表面上に蓄積し、またパツド中にも色が蓄積してパツドに許容できない外観
を与えることが判明した。これらの予想し得ない問題は、優れた清掃性能及び利
便性にも拘らず、これらの消費者を満足させ得ない。これらの問題はいずれの使
い捨てモツプについてもあると思われる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述のように、ここに開示したこれらの予想し得ない問題の第1の解決策は、
消費者に処理した区域の範囲をより容易に決定することができるように清掃用溶
液中に染料を添加することである。この染料は消費者が全被清掃区域をより容易
に完全に処理でき、また使い捨て清掃器具の吸収剤吸収容量が限定されているた
めに問題となることができる余計の処理を回避することを可能となす。また先に
述べたように、連続して使用することにより生ずる表面上に染料の蓄積を回避す
るために、時間を経過しても蓄積しない染料であるべきか、或は染料の着色を変
えるか及び/または着色を消失するメカニズムをもつ染料でなければならない。
染料は例えば光の作用、酸素の作用、水および/または溶媒などのような揮発性
成分の喪失および/またはpHの変化、例えば酸性物質の吸収、酸性物質との反
応および/またはアルカリ性物質の蒸発によるpH変化により破壊される発色団
をもつ染料が好適である。このような染料は当該技術分野で周知である。ブル−
の染料が特に好ましいが、イエロ−(黄色)及びグリ−ン(緑色)の染料もその
香気が色と適合性であるならば、これらの染料も使用できる。バイオレツト(紫
色)および/またはライトパ−プル(明るい桃色)のようなバイオレツトの変異
色も使用できる。これら染料使用の主たる目的は清掃適用工程を簡略化すること
であるが、染料の色はまた審美的価値をも有する色彩であることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
詳細な記載 I.洗剤組成物 本発明の清掃器具は清掃溶液として作用する洗剤組成物と組み合わせて使用さ
れる。以下に記載する高吸収性材料を備えた好適な清掃器具と共に使用できる好
適な洗剤組成物は、高吸収性材料に清掃溶液を過剰に含ませなくても清掃溶液が
充分に清掃できるが、しかし、通常、約0.5%以下の洗剤界面活性剤が含まれ
れば充分性能を発揮できる洗剤組成物である。従って、洗剤界面活性剤のレベル
(量)は好適には約0.01%〜約0.5%、より好適には0.1%〜0.45
%、更に好適には0.2%〜0.45%である。溶媒を含めた疎水性物質のレベ
ル(量)は好適には約0.3%未満、より好適には約2%以下、更に好適には約
1%以下である。pHは好適な高吸収性材料への洗剤溶液の吸収が妨害されるの
を回避するために通常約9.3以上、好適には約10以上、より好適には約10
.3以上である。アルカリ度は縞模様形成/フイルム形成(ストリ−キング/フ
イルミング)問題を回避するために、少なくとも部分的に揮発性により付与され
ることが好ましい。
【0010】 洗剤界面活性剤は線状構造をもつことが好ましく、例えば分枝鎖基及び芳香族
基は存在すべきではなく、洗剤界面活性剤は例えば約8個〜約12個、好適には
約8個〜約11個の炭素鎖を含む疎水性鎖をもつ比較的水溶性であるものが好ま
しく、非イオン性界面活性剤の場合には約9〜約14、好適には約10〜約13
、より好適には約10〜約12のHLBをもつ。本発明はまた、有効量の高吸収
性材料を備えた清掃器具と共に、ここに記載の洗剤組成物の説明書と一緒に該洗
剤組成物を容器中に収納してなる洗剤組成物をも包含し、或は清掃器具或は高吸
収性材料を備えてなる少なくとも使い捨て清掃用パツドとここに記載の洗剤組成
物とを包含するキツトをも包含する。
【0011】 洗剤組成物(清掃溶液)は1種或はそれ以上の洗剤界面活性剤、所望のアルカ
リ性pH付与用アルカリ性物質、及び適宜、溶媒、ビルダ−、キレ−ト剤、泡抑
制剤、酵素などを含む水系溶液である。適切な界面活性剤としてはアニオン性界
面活性剤、非イオン性界面活性剤、双生イオン界面活性剤及び両性界面活性剤、
好適には約8〜約12個、好適には約8〜約11個の炭素原子を含む疎水性鎖をも
つアニオン性洗剤界面活性剤及び非イオン性洗剤界面活性剤を挙げることができ
る。アニオン性洗剤界面活性剤の非限定例には線状アルキル硫酸塩、アルキルス
ルホン酸塩などがある。非イオン性洗剤界面活性剤の例はアルキルエトキシレ−
トなどであり、双生イオン界面活性剤の例はベタイン及びスルホベタインであり
、両性界面活性剤の例はアルキルアンホグリシネ−ト及びアルキルイミノプロピ
オネ−トなどである。上記物質の全部が商業的に入手でき、マックカッチェオン
(McCutcheon)の第1巻:「乳化剤及び洗剤(Emulsifiers and Detergents)」[ノ−
ス・アメリカン出版部、マックカッチェオン・ディビジョン、エム・シ−出版社
(North American Division MC Publishing Co.)1995]に記載されている。
【0012】 適当な溶媒としてはモノ−及びジ−エチレングリコ−ル−n−ヘキシルエ−テ
ル、モノ−、ジ−及びトリ−プロピレングリコ−ル−n−ブチルエ−テルなどの
ようなオキシエチレングリコ−ルおよびオキシプロピレングリコ−ルの短鎖(例
えばC1〜C6)誘導体が挙げられる。疎水性溶媒としては例えば水への溶解度が
約3%未満、より好適には約2%以下の溶媒である。
【0013】 適当なビルダ−としてはオルトホスフェ−ト及びピロホスフェ−トのようなリ
ン酸源から誘導されたビルダ−、ニトリロ三酢酸、S,S−エチレンジアミン二
コハク酸などのような非リン酸源からそれぞれ誘導されたビルダ−が挙げられる
。適当なキレ−ト剤にはエチレンジアミン四酢酸及びクエン酸などがある。適当
な泡抑制剤にはシリコ−ンポリマ−および線状または分枝鎖状C10〜C18脂肪酸
或は脂肪族アルコ−ルがあり、適当な酵素としてはリパ−ゼ、プロテア−ゼ、ア
ミラ−ゼ、及び汚れ分解触媒として有用なことが知られた他の酵素を挙げること
ができる。これらの成分の合計濃度はストリ−キング/フイルミング問題を回避
するために低濃度、好適には約お1%以下、より好適には約0.05%以下であ
る。本発明組成物はストリ−キング/フイルミングを生ずる物質を本質的に含む
べきでないことが好ましい。
【0014】 従って、大部分のpH緩衝用にはフイルミング/ストリ−キングを生じないア
ルカリ性物質を使用することが好ましい。適当なアルカリ性緩衝剤は炭酸塩、重
炭酸塩、クエン酸塩などであり、好適なアルカリ性pH緩衝剤は下記の一般式を
もつアルカノ−ルアミンである: CR2(NR2)CR2OH 上記式中、各Rは水素原子及び1個〜4個の炭素原子をもつアルキル基からなる
群から選ばれ、上記アルカノ−ルアミン化合物中の合計炭素数は3個〜6個で、好
適には2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロパノ−ルである。
【0015】 本発明で使用するのに適切で、好適な清掃溶液は好適には線状アルコ−ルエト
キシレ−ト洗剤界面活性剤[例えばシェル・ケミカル・カンパニ−(Shell Chemi
cal Co.)から入手できるネオド−ル1−5(Neodol 1-5)(登録商標)]、及び
アルキルスルホン酸塩[例えばステパン社(Stepan Co.)から入手できる線状C8 スルホン酸塩であるビオタ−ジ PAS-8s(Bioterge PAS-8s)]を約0.1%〜約0
.5%;水酸化カリウム、炭酸カリウム及び/または重炭酸カリウムを約0〜約
2%、好適には約0.05%〜約0.1%;揮発性アルカリ性物質例えば2−ア
ミノ−2−メチル−プロパノ−ルを約0.01〜約1%、好適には約0.1%〜
約0.6%;染料及び/または香料のような任意補助剤;及び約99.9%〜約
90%の脱イオン水または軟水を含む。
【0016】 ストリ−キング/フイルミングを回避するためにアルカリ度を少なくとも部分
的に揮発性物質により付与されるのが好ましい。
【0017】 II. 着色消失性染料 本発明の組成物及び/または清掃溶液に使用する染料は色が消失(消えて見え
なくなる)染料である。染料の色は組成物及び/または清掃溶液をスプレ−後、
約5分間以内に処理した表面上で消えて見えなくなることが好ましい。色は清掃
溶液がパツド中に吸い込まれたら実質上消えて見えなくなる。貯蔵中に沈殿を形
成することはない。壜中では約1年間に亙り目視により見える色の変化は見られ
ない。壜中に約3ヶ月貯蔵した後にも有用な程度の色が溶液中に残存する。しか
し、有用な染料がこれら基準を全て完全に満たさなければならないことはない。
【0018】 好適なタイプの染料はpH指示薬染料である。特に好ましい染料はアルカリ性
条件下、例えばpH10.2〜10.8では深色をもつが清掃溶液中に見られる
pHよりも低いpHでは淡色化或は無色に変わる染料である。床上にスプレ−し
た時に清掃溶液のpHはCO2を吸収することにより、或はアルカリ性成分、例
えば揮発性アミン溶媒の蒸発により、pHが低下する。従って、アミンのような
アルカリ性物質の適切な選択により清掃溶液のpHを調整して上記指示薬の色変
化pHと合うようにすることが望ましい。
【0019】 色の消失は清掃溶液のpH低下以外にも他の状況、例えば非プロトン化形態の
指示薬の不溶解性によつても起こり得る。例えば、チモ−ルフタレインは何も添
加剤を含まない水には完全に不溶性である。しかし、チモ−ルフタレインはアル
カリ性溶液には可溶性で、溶液の色をブル−(青色)に変えるが、ある種の界面
活性剤溶液中には完全に可溶性であるが着色を示さない。しかし、この界面活性
剤溶液への溶解性は以下に説明するように負の要因が同時に伴う。幾らかの指示
薬の場合、非可逆的分解が起こり得る。チモ−ルフタレイン溶液またはキシレノ
−ルフタレイン溶液からは色が消失しても色は水酸化ナトリウムの添加により完
全に回復できる。フェノ−ルフタレイン、クレゾ−ルフタレイン、ナフト−ルフ
タレイン及びチモ−ルブル−による色の消失は水酸化ナトリウムを添加しても何
の効果も示さないことから、非可逆的であるように思われる。これは強塩基性溶
液中でそれらフタレイン指示薬は脱色されたカルビノ−ル塩基を形成すると云う
状態に関係がある。
【0020】 適切な色消失性染料及び色消失染料系は米国特許4,353,866号[1982年10月12日
発行、ロング゛(Wrong)]、 同4,420,412号(1983年12月13日発行、ロング゛)、同
4,384,869号(1983年5月24日、ロング)、 同4,499,001号[1985年2月12日、エオガ
(Eoga)]、 同4,248,827号[1981年2月3日、キトコ(Kitko)]、 同4,308,625号(198
2年1月5日発行、キトコ)、 同4,678,658号[1987年7月7日発行、カセイ(Casey)ら
]、 同4,793,988号(1988年12月27日発行、カセイら)、 同4,965,063号(1990年10
月23日発行、カセイら)、 同5,557,303(1991年10月15日発行、カセイ)、 同5,06
4,635号(1991年11月12日発行、カセイ)、及び同5,110,492号(1992年5月5日発行
、カセイ)に開示されている。これらの特許及び該特許に引用されている文献の
すべてはこれを引用することにより本明細書に援用する。他のpH指示薬は著書
指示薬(Indicators)”[エドムンド・ビショップ(Edmund Bishop)著、パ−
ガモン・プレス(Pergamon Press)発行]中のエバ・バニア(Eva Banya)による
第3章“酸-塩基指示薬(Acid-Base Indicators)”に開示されている。この記載
はこれを引用することにより本明細書に援用する。
【0021】 好適なタイプの色消失性染料はpH指示薬である。この理由は色消失のメカニ
ズムが空気中のCO2の作用及び/または清掃溶液中のアルカリ性物質の消失に
より自然に起こるpHの低下に基づくからである。適切なpH指示薬としてはフ
タレイン、特にo−クレゾ−ルフタレイン;チモ−ルフタレイン;フェノ−ルフ
タレイン;p−キシレノ−ルフタレイン;チモ−ルブル−、m−クレゾ−ルパ−
プル及びクレゾ−ルレツドのようなスルホンフタレイン及びそれらの混合物であ
る。好適なpH指示薬はフタレイン系の指示薬である。この理由はフタレイン系
指示薬はアルカリ性の時には着色した種がpHが低下すると無色に変化するから
である。これらの指示薬の内の若干の指示薬には余り好ましくないものもある。
例えば(チモ−ルブル−のような)スルホン化フタレインは非常に良好な水溶性
をもつが、CO2を吸収すると黄色(イエロ−)に変色して無色にはならない。
試験したこれらの指示薬は非可逆的分解を受けるように思われる。
【0022】 チモ−ルフタレイン及びキシレノ−ルフタレインは、フェノ−ルフタレイン、
クレゾ−ルフタレインまたはナフト−ルフタレイン変異種に比べて安定であるた
めに好適である。チモ−ルフタレインは完全な色の発現及び安定性維持のために
、キシレノ−ルフタレインのように高い溶液pHを必要としないから、高度に好
適である。
【0023】 これらのフタレイン指示薬は−フタレイン基上に2個のOH基を有するからそ
れらの1個のOH基だけの脱プロトン化が必要であり、溶解性及び安定性を増強
するためにそれら染料にエトキシル化基を添加するか、或は染料にグラフトして
水溶性ポリマ−とすることが可能である。
【0024】 pH指示薬の脱プロトン化形への変換を促進し脱プロトン化形の安定化を助勢
する如何なることも望ましい。プロトン化構造を安定化する添加物は不溶性体生
成の阻止を助勢するが、溶液の色強度を低下させ、場合によりその安定性も低下
させる。指示薬−H分子は指示薬-とH+との間で平衡関係にあり、ここに指示薬 - は所望の着色種(例えばブル−)であり、アルカリ性条件はH+を除去し易くす
る。カチオン類、二価イオンなどのような指示薬-を安定化する物質が好適であ
る。色の強度はアルミニウムキャップ内張を備えた壜に一杯にしておけば事実増
大する。
【0025】 色の安定性は指示薬を容器中に部分的に満たして場合より気密にシ−ルして容
器に指示薬を一杯に満た方が遥かに良好である。もし開放ビ−カ−中に一夜放置
すると、0.09%のC115非イオン性界面活性剤、0.05%のC8スルホン
酸塩アニオン性界面活性剤及び0.35%の1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサンからなる組成物中のチモ−ルフタレイン溶液はその着色を88%喪失
するが、キシレノ−ルフタレインはその着色を17%喪失する。プラスチツク壜
、例えば高密度ポリエチレン壜に比べてガラス壜を使用する方が安定性効果があ
るようには思われない。窒素で脱ガスした製品は安定性に有利である。
【0026】 pHを上げることは色の安定性のために良い。しかし、使用できる最高pHは
、ヒトに対する安全性、被清掃表面の安全性、清掃溶液をスプレ−してから適当
な時間内に変色するためのCO2吸収能力、及びパツド中で色の消失の所望性(
パツドは許容できるpHレベルpHを下げることができなければならない)に対
する問題により実際上は制限される。pHの緩衝は、化学薬剤で最終結果の外観
を損なわない量(レベル)で行わなければならない。1,3−ビス(ジアミノメ
チル)シクロヘキサン及び他のジアミン類は濁りを生じないで比較的多い量(0
.1%〜0.5%)で使用できるから、理想的であると思われる。
【0027】 揮発性アミン類はより迅速に系のpHを低下させ、且つ蒸発により残さ量を制
限するから特に望ましい。アミンが充分に揮発性であれば清掃溶液のpHを下げ
るのにCO2の吸収を必要としない。イオン化した指示薬と併用するのに有効な
遊離アミンの総量は指示薬のイオン化状態の安定化、従ってブル−の着色の安定
化を助勢する。
【0028】 界面活性剤は染料の色の安定化に大きな役割を演ずる。界面活性剤は染料の溶
解性を画期的に改善し沈殿の生成を少なくする。特定の界面活性剤は指示薬染料
のpK値を移動させることにより色安定性に負に作用するものもある。これは界
面活性剤がプロトン化染料をミセル中に引き込み、それにより脱プロトン化(及
び発色)を起こすのにより高いpHが必要となるからである。もし開放ビ−カ−
中に一夜放置すると、0.15%アルキルエトキレ−ト/アルキルスルホネ−ト
界面活性剤溶液中のチモ−ルフタレイン溶液はその色を88%喪失するが、界面
活性剤を含まない同じ溶液中ではその色を39%喪失するに過ぎない。少ない量
(低濃度)の界面活性剤を使用することにより、アルキルカルボキレ−ト[ネオ
ドツクス(Neodox)]を組成物中に配合することにより、或はアルキルポリグリコ
シド系処方を使用することにより改善された着色及び/または安定性を達成でき
る。もし湿潤するのに充分な界面活性剤が利用でき、しかしミセルを著量に生成
しないなら、すなわちモノマ−富化状態なら、安定性は大きく増強されるに違い
ない。この理由は、低界面活性剤量(濃度)および/または高臨界ミセル濃度は
改善された着色及び改善された安定性を示すからである。
【0029】 特定の溶媒は着色安定性を助勢できる。1%エタノ−ル及び0.75%ブトキ
シプロパノ−ル含有処方は0.5%EtOHだけを含有する対応する溶液より半分満
たしたジャ−中でより良好な着色安定性を示す。
【0030】 添加順序は低安定性を回避するのを助勢する。溶液は沈殿の生成を促進し着色
の喪失を促進する大きい分子の形成を避けるために染料の添加前では高pH(例
えば >10.5)であることが望ましい。50℃に溶液を加温すると恐らく染料
の溶解度が上昇するために着色強度が5%増大する。
【0031】 染料の混合物は、それら混合染料がより少種類の染料の場合より異なる及び/
またはより多種の可視色を生ずるから、特に望ましい。フェノ−ルフタレインと
チモ−ルフタレインとの混合物は特に望ましい。清掃用組成物中の染料の量或は
濃度は通常、清掃溶液の約0.0005〜約0.01重量%、好適には約0.0
005〜約0.005重量%、より好適には約0.001〜約0.0025重量
%である。色の可視性及び審美性がこれらの量(濃度)を制限するが、染料は所
望の結果を達成するのに最低の量(濃度)で使用することが好ましい。通常、指
示薬は約8〜約10.5のpHで色が変化する。
【0032】 存在する界面活性剤と溶媒との種類及び量(濃度)は、これらの配合により染
料が所望の色変化をする能力に有意な作用を及ぼすべきではない。従って、界面
活性剤及び溶媒は溶液のpHを緩衝或は変化させない限り、如何なる界面活性剤
及び溶媒でも使用できる。以下に記載する例は所望の色喪失を生ずる。
【0033】 pH変化以外の手段により色を消失する他の染料も使用できる。これらの染料
は、光感受性のために、酸素との相互作用、溶媒の喪失により、或は染料の色が
貯蔵中保護されている限り他の次後の反応により、色を消失できる。有用な光感
受性染料の1例は亜鉛フタロシアニンテトラスルホン酸ナトリウム塩である。こ
れを不透明な壜またはUV光を除去する壜中に貯蔵すると、良好な安定性が達成
できるが、しかし、ひとたび該光感受性染料溶液を被清掃表面に適用すると、色
は消失して見えなくなり、永久に色による汚れを残さない。
【0034】 pH緩衝剤または漂白剤のような成分(これは一旦パツド中に清掃溶液が吸収
されると染料を速やかに脱色できる)をパツドに添加することができる。更に、
染料を脱色する成分量を制限して、一旦パツドが清掃溶液で飽和するようになつ
てもパツドに染料の色が残つていてパツドの交換を要することを示すように、パ
ツド−pH緩衝剤(漂白剤)成分系を設計できる。1例として、もし使用者がパ
ツドに清掃溶液の吸収量を150ml以下に所望するなら、使用者は150ml
だけの清掃溶液のpHを低下させるのに充分な緩衝剤をパツド中に添加すること
ができる。この清掃溶液量を超えさえすればパツドは変色し始めパツドの交換時
期であることを示す。
【0035】 本発明はまた有効量の高吸収性材料を備えた吸収性構造体と共に使用する本発
明の洗剤組成物を使用する説明書と一緒に、該洗剤組成物の容器中に収納してな
る洗剤組成物、及び適宜容器中に収納してなるここに記載の洗剤組成物と、清掃
器具または少なくとも高吸収性材料を備えてなる使い捨て清掃パツドとを備えて
なるキツトをも包含する。
【0036】 本発明は更に、洗剤組成物と、高吸収性材料を備え汚れた表面を清掃する清掃
パツドとの使用方法、すなわち有効量の洗剤組成物、通常約1%以下の洗剤界面
活性剤、約3%未満のレベルの溶媒を含めた疎水性物質を含み約9以上のpHを
もつ洗剤組成物の有効量を被清掃表面に適用し、高吸収性材料を備えた吸収性構
造体中に前記組成物を吸収することを包含する表面の清掃方法にも関する。
【0037】 本発明の好適な一面においては、本発明は表面を清掃する清掃器具と共に色消
失性染料を含有する本明細書記載の洗剤組成物の使用法に関するものであり、該
清掃器具は a.柄;及び b.高吸収性材料を備え、実質上平面状表面の各々が被清掃表面と接触する
多数の実質上平面状表面を有する取り外しできるパツドで、好適には、掃除する
層と後記第2層との間に位置し第2層より狭い巾を有する第1層と、第2層を備
えてなるパツド構造とを備える取り外し可能な清掃用パツド とを備える。
【0038】 清掃器具の柄に清掃用パツドを取り付けるのに使用する手段に依存して、清掃
用パツドが更に別個の取り付け層を備えることが好適である。これらの実施態様
では吸収性層は清掃する層と取り付け層との間に設けられる。
【0039】 本発明の洗剤組成物と、好適には本発明の清掃器具は木材、ビニル、リノリウ
ム、ワツクス処理してない床、セラミツク、ホルミカ(Formica)(登録商標)、
磁器、ガラス、ウォ−ルボ−ドなどを包含する全ての硬質表面と適合する。
【0040】 III. 清掃用パツド 本発明は、好適には高吸収性材料を備え、また好適には顕著な清掃効果を呈す
る取り外しできる、及び/または使い捨てできる清掃用パツドの利便性を改善す
る。好適な清掃性能による有益な効果は可溶化された汚れを除去するパツドの能
力に加えて以下に記載する好適な構造上の特徴に関連がある。ここに記載の好適
な清掃用パツドは、以下に記載する好適な洗剤組成物と共に使用すると、最適な
性能を与える。
【0041】 清掃用パツドは好適には、0.62kPa(0.09psi)の制限圧力下で20分(1200
秒)後に測定した時(以下に“t1200吸収容量”と称する)に清掃用パツド1g
当たり少なくとも約10gの脱イオン水の吸収容量を有する。パツドの吸収容量
は脱イオン水に暴露後20分(1200秒)で測定する。この理由はこの時間が
床のような硬質表面を清掃するのに代表的な時間であるからである。この制限圧
力は清掃処理中にパツドに働く代表的圧力を表わす。清掃用パツドは0.62kPa(0.
09psi)の圧力下でこの1200秒の時間内に著量の清掃用溶液を吸収することが
できなければならない。好適には清掃用溶液は少なくとも約15g/g、より好
適には少なくとも約20g/g、更に好適には少なくとも約25g/g、最も好
適には少なくとも約30g/gのt1200吸収容量をもつ。清掃用パツドは少なく
とも約10g/gのt900吸収容量、より好適には少なくとも約20g/gのt9 00 吸収容量をもつことが好ましい。
【0042】 t1200吸収容量及びt900吸収容量に対する値は圧力下作業(以下に“PUP
”と称呼する)により測定した。この方法については下記の試験方法の項で詳述
する。
【0043】 清掃用パツドはまた好ましくは、しかし必ずとは云わないが、少なくとも約1
00g、より好適には少なくとも約200g、更に好適には少なくとも約300
g、最も好適には少なくとも約400gの(脱イオン水)の総流動体容量をもつ
。100gより少ない総流動体容量をもつパツドも本発明の範囲内のものである
が、通常の家庭で見られる広い面積を清掃するのに上記より高容量パツドと同等
に適しているとは云えない。
【0044】 以下に吸収性パツドの各構成要素について詳述するが、しかし、当業者は同じ
ような目的を達成するために種々の物質を代替しても同等の結果が得られること
を認めるであろう。
【0045】 A.吸収材層 吸収材層は好適には清掃用パツドを使用中該パツドにより吸収された流体及び
汚れを保持する役目をする。以下に記載する好適な掃除層は流体を吸収するパツ
ドの能力に幾らかの作用を及ぼすが、好適な吸収材層は所望の総吸収力を達成す
るのに主たる役割を演ずる。更に、吸収材層は好適には清掃用パツドに複数個の
平面状表面を提供するように設計された複数個の層を備える。
【0046】 流体吸収力の基本的見地から、吸収材層は好適には“掃除層”から流体及び汚
れを除去でき、従って掃除層は被清掃表面から汚れを連続的に除去する。吸収材
層はまた通常の使用時圧力下で吸収したものを保持でき、吸収した汚れ、清掃用
溶液などが“絞り出される”のを避けられることが好ましい。
【0047】 吸収材層はその使用中流体を吸収保持できる任意の材料からなることができる
。所望の総流体容量を達成するために、吸収材層に比較的高い流体容量(吸収材
1g当たり流体のg数に関して)をもつ材料を含ませることが好ましい。本明細
書で使用する“高吸収性材料”とは2.07kPa(0.3psi)の制限圧力下で測定したと
きに水に対して少なくとも15g/gのg/g容量をもつ吸収材を意味する。本
発明で有用な清掃用流体(溶液)の大部分は水性系であるから、高吸収性材料は
水または水−系流体に対して比較的高いg/g容量をもつことが好ましい。
【0048】 代表的高吸収性材料としては水不溶性、水膨潤性、高吸収性ゲル化性ポリマ−
(本明細書では“高吸収性ゲル化性ポリマ−”と云う)を挙げることができ、こ
れらは文献により周知である。これらの材料は水に対し非常に高い吸収容量を示
す。本発明で有用な高吸収性ゲル化性ポリマ−は広範囲に亙つて変化する寸法、
形状、および/または構造(組織)をもつことができる。これらのポリマ−は最
大寸法:最小寸法の比が大きくない粒子(例えば顆粒、フレ−ク、粉末、粒子間
凝集体、粒子間架橋凝集体など)の形態であることができ、或はこれらのポリマ
−は繊維、シ−ト、フイルム、泡体、積層体などの形態であることができる。繊
維形態の高吸収性ゲル化性ポリマ−を使用すれば清掃作業中粒子形態に比して増
大した高吸収性材料の清掃用溶液保持効果と汚れ保持効果とが得られる。高吸収
性ゲル化性ポリマ−の容量は通常水性混合物に対して水よりも低いが、これらの
材料はそのような混合物に対してもなお顕著な吸収容量を示す。特許文献には水
膨潤性材料の開示で満たされている。例えば米国特許3,699,103号[ハ−パ−(Har
per)ら、1972年6月13日発行]、同3,770,731号[ハ−モン(Harmon)、1972年6月20
日発行]、同再発行特許32,649号[ブラント(Brandt)ら、1989年4月19日再発行]、
同4,834,735号[アレマニ−(alemany)ら、1989年5月30日]を参照されたい。
【0049】 本発明で有用な高吸収性ゲル化性ポリマ−としては大量の流体を吸収できる種
々の水不溶性、水膨潤性ポリマ−を挙げることができる。このようなポリマ−材
料はまた通常“ヒドロコロイド”とも呼ばれ、カルボキシメチルデンプン、カル
ボキシメチルセルロ−ス及びヒドロキシプロピルセルロスのような多糖類;ポリ
ビニルアルコ−ル及びポリビニルエ−テルのような非イオン形;ポリビニルピリ
ジン、ポリビニルモルホリニオン及びN,N−ジメチルアミノエチル−またはN
,N−ジエチルアミノプロピル−アクリレ−トまたはメタクリレ−ト及びそれら
の4級塩を挙げることができる。通常、本発明で有用な高吸収性ゲル化性ポリマ
−はスルホン酸、より代表的にはカルボキシ基のような多数のアニオン性官能基
をもつ。本発明で使用するのに適したポリマ−の例は重合性不飽和酸含有モノマ
−から製造したポリマ−類である。こうして、このようなモノマ−としては少な
くとも1個の炭素−炭素間オレフィン性二重結合をもつオレフィン性不飽和酸及
び酸無水物が挙げられる。更に詳しくは、これらのモノマ−はオレフィン性不飽
和カルボン酸及びカルボン酸無水物、オレフィン性不飽和スルホン酸及びそれら
の混合物から選ぶことができる。
【0050】 本発明で有用な高吸収性ゲル化性ポリマ−の製造に際して通常少量の非酸型モ
ノマ−も使用できる。このような非酸型モノマ−には、例えば、酸含有モノマ−
並びにカルボン酸基またはスルホン酸基を全く含まないモノマ−の水溶性または
水分散性エステルがある。こうして、任意の非酸型モノマ−としては下記のタイ
プの官能基を含むモノマ−を挙げることができる:カルボン酸またはスルホン酸
エステル、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、ニトリル基、4級アンモニウ
ム塩基、アリ−ル基(例えばスチレンモノマ−由来のフェニル基のようなフェニ
ル基)。これらの非酸型モノマ−は周知の物質であり、例えば米国特許4,076,66
3号(マスダら、1978年2月28日発行)及び米国特許4,062,817号[ウェスタ−マン(W
esterman)、1977年12月13日発行]に非常に詳細に記載されている。これ
らはこれを引用することにより本明細書に援用する。
【0051】 オレフィン性不飽和カルボン酸及び酸無水物モノマ−はアクリル酸それ自体に
より代表されるアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル
酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(クロトン酸)、α−フェニ
ルアクリル酸、β−アクリロキシプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビ
ン酸、アンゲリカ酸、桂皮酸、p−クロロ桂皮酸、β−ステアリルアクリル酸、
イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニツト酸、マレイ
ン酸、フマル酸、トリカルボキシエチレン及び無水マレイン酸がある。
【0052】 オレフィン性不飽和スルホン酸モノマ−としてはビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸及びスチレンスルホン酸のような脂肪族ま
たは芳香族ビニルスルホン酸;スルホエチルアクリレ−ト、スルホエチルメタク
リレ−ト、スルホプロピルアクリレ−ト、スルホプロピルメタクリレ−ト、2−
ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルスルホン酸及び2−アクリルアミド
−2−メチルプロパン−スルホン酸のようなアクリル及びメタクリルスルホン酸
が挙げられる。
【0053】 本発明で使用する好適な高吸収性ゲル化性ポリマ−はカルボキシ基を含有する
。これらのポリマ−としては加水分解されたデンプン−アクリロニトリルグラフ
トコポリマ−、部分的に中和され加水分解されたデンプン−アクリロニトリルグ
ラフトコポリマ−、デンプン−アクリル酸グラフトコポリマ−、部分中和デンプ
ン−アクリル酸グラフトコポリマ−、ケン化ビニルアセテ−ト−アクリルエステ
ルコポリマ−、加水分解されたアクリロニトリルまたはアクリルアミドコポリマ
−、上述の任意のコポリマ−、部分中和ポリアクリル酸のそれぞれ僅かに網状架
橋結合したポリマ−、及び部分中和ポリアクリル酸の僅かに網状架橋結合したポ
リマ−が挙げられる。これらのポリマ−は単独で、或は2種またはそれ以上の異
なるポリマ−類の混合物の形態で使用できる。これらのポリマ−物質の例は米国
特許3,661,875号、同4,076,663号、同4,093,776号、同4,666,983号、及び同4,73
4,478号に開示されている。これらの特許はこれを引用することにより本明細書
に援用する。
【0054】 高吸収性ゲル化性ポリマ−を製造するのに使用する最も好適なポリマ−物質は
部分中和ポリアクリル酸の僅かに網状架橋結合したポリマ−及び部分中和デンプ
ンの僅かに網状架橋結合したポリマ−及びそれらの誘導体である。最も好適には
、ヒドロゲル形成性吸収性ポリマ−は中和し僅かに網状架橋結合したポリアクリ
ル酸[すなわちポリ(アクリル酸ナトリウム/アクリル酸)]を約50〜約95%
、好適には約75%含む。網状架橋結合はポリマ−を実質上水不溶性となし、一
部には高吸収性ゲル化性ポリマ−の吸収特性及び抽出可能なポリマ−含量特性を
決定する。これらのポリマ−の網状架橋結合方法及び網状架橋結合剤は米国特許
4,076,663号に極めて詳細に記載されている。
【0055】 高吸収性ゲル化性ポリマ−は1種の形態(すなわちホモポリマ−)であるのが
好適であるが、ポリマ−の混合物も本発明の清掃器具では使用できる。例えば、
デンプン−アクリル酸グラフトコポリマ−と部分的に中和したポリアクリル酸の
僅かに網状架橋結合したポリマ−との混合物も本発明で使用できる。
【0056】 先行技術刊行物に記載された任意の高吸収性ゲル化性ポリマ−が本発明で有用
であるが、本発明では著量割合(吸収性構造体の例えば約50重量%以上)の高
吸収性ゲル化性ポリマ−が吸収性構造体中に含まれるべきであり、特に吸収材層
の1つ或はそれ以上の区域がそれら区域の約50重量%以上が高吸収性ゲル化性
ポリマ−からなるであろう。膨潤粒子によりゲルが閉塞される問題により流体の
流れが妨害されることがあり、それによりゲル化性ポリマ−が所望の期間内に全
吸収容量で吸収するゲル化性ポリマ−の能力に悪影響を及ぼす。米国特許5,147,
343号[ケレンバ−ガ−(Kellenberger)ら、1992年9月15日発行]、及び米国特許5,
149,335号(ケレンバ−ガ−ら、1992年9月22日発行)は高吸収性ゲル化性ポリマ
−の流体(0.9%食塩水)の2.07kPa(0.3psi)の制限圧力下での負荷下の吸収
性(AUL)について記載している(これらの各特許の開示はこれを引用すること
により本明細書に援用する)。AULを測定する方法はこれらの特許に記載されて
いる。これら特許に記載されたポリマ−は比較的高割合量の高吸収性ゲル化性ポ
リマ−の区域を含む本発明の実施態様に有用である。特に、高割合(レベル)の
高吸収性ゲル化性ポリマ−が清掃用パツドに組み込まれる場合には、これらのポ
リマ−は好ましくは米国特許5,147,343号に記載の方法により測定して1時間後
に少なくとも約24 ml/g、より好適には少なくとも約27 mg/gのAULをもつか、或
は米国特許5,149,335号に記載の方法により測定して15分後に少なくとも約15 ml
/g、より好適には約18 ml/gのAULをもつであろう。米国特許願SN 08/219,547号[
ゴ−ルドマン(Goldman)、1994年3月29日出願]及び同08/416,396号(ゴ−ルドマ
ン、1995年4月6日出願)(これら両者はこれを引用することにより本明細書に援
用する)もゲル閉塞の問題を取り扱い、この問題を解決するのに有用な高吸収性
ゲル化性ポリマ−を記載している。これらの特許出願は特により高い制限圧力下
、特に4.83kPa(0.7psi)でさえゲルの閉塞を回避する高吸収性ゲル化性ポリマ−
を記載している。吸収性層が高割合量(例えば吸収性区域の約50重量%以上)
の高吸収性ゲル化性ポリマ−を備える区域を含む本発明の実施態様では高前述の
ゴ−ルドマンらによる特許出願に記載のような吸収性ゲル化性ポリマ−であるこ
とが好適である。
【0057】 他の好適な高吸収性材料には米国特許願SN08/563,866号[デスマレ−ス(DesMa
rais)ら、1995年11月29日出願]及び米国特許5,387,207号[ダイア−(Dyer)ら、1
995年2月7日発行] に記載されているような親水性ポリマ−泡体(フォ−ム)が
ある。これらの文献は高内部相油中水型エマルション(普通HIPEsと云う)を重
合することに得られる親水性吸収性ポリマ−泡体を記載し、これらの泡体は流体
の処理能力に影響を与える種々の物理特性(気孔寸法、キャピラリ−吸引性、密
度など)を与えるように容易に適合できる。それ自体として、これらの材料は単
独で、または他のこのような泡体と併用して、或は繊維質構造体と併用して、本
発明により必要とする総容量を提供するのに特に有用である。
【0058】 高吸収性材料が吸収性層に含まれる場合には、吸収性層は高吸収性材料を吸収
性層の少なくとも約15重量%、より好適には少なくとも約20重量%、更に好適に
は少なくとも約25重量%含むことが好ましい。
【0059】 吸収性層はまた繊維質材料からなる、或は繊維質材料を含むものであることが
できる。本発明で有用な繊維質材料には天然産繊維(加工或は非加工)並びに合
成された繊維であることができる。適切な非加工/加工天然産繊維の例は木綿、
エスパルト(Esparto)草、バガス、大麻、亜麻、絹、ウ−ル、木材パルプ、化
学的に変成した木材パルプ、ジュ−ト、エチルセルロ−ス及びセルロ−スアセテ
−トである。適当な合成繊維はポリ塩化ビニル、ポリフツ化ビニル、ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリ塩化ビニリデン、オ−ロン(ORLON)(登録商標)のよう
なポリアクリル、ポリビニルアセテ−ト、レイヨン(Rayon)(登録商標)、ポリ
エチルビニルアセテ−ト、不溶性または可溶性ポリビニルアルコ−ル、ポリエチ
レン[例えばプルペツクス(PULPEX)(登録商標)]及びポリプロピレンのようなポリ
オレフィン、ナイロンのようなポリアミド、ポリエステル[例えばダクロン(DACR
ON)(登録商標)またはコ−デル(KODEL)(登録商標)]、ポリウレタン、ポリスチ
レンなどから造ることができる。吸収性層は天然産繊維だけから、合成繊維だけ
から、或は天然産繊維と合成繊維との任意の適合性組み合わせからなることもで
きる。
【0060】 本発明で有用な繊維は親水性繊維、疎水性繊維または親水性繊維と疎水性繊維
との両者の組み合わせであることができる。先に記載のように、親水性繊維か疎
水性繊維かの選択は吸収性層適合性に含まれる他の物質(及びある程度掃除層)
に依存する。すなわち、繊維の性質は清掃用パツドが必要な流体の保持延引と必
要な総流体吸収量とを示すよう性質である。本発明で使用するのに好適な親水性
繊維は、セルロ−ス性繊維、変成セルロ−ス性繊維、レイヨン、ポリエステル繊
維、親水性ナイロン[ヒドロフィル(HYDROFIL)(登録商標)]のようなナイロン繊維
を挙げることができる。好適な親水性繊維はまた例えばポリエチレンまたはポリ
プロピレンのようなポリオレフィン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリスチレン
、ポリウレタンなどから得られた熱可塑性繊維である疎水性繊維を界面活性剤処
理またはシリカ処理のような親水性化処理により得ることもできる。
【0061】 好適な木材パルプ繊維はクラフト法及びサルファイト法のような周知の化学プ
ロセスから得ることができる。南方地域の軟木から由来する木材パルプが、それ
らの優れた吸収特性の故に、特に好適である。これらの木材パルプ繊維は、砕木
のような機械的プロセス、機械的、熱機械的、化学−機械的及び化学−熱機械的
リファイナ−パルプ化プロセスにより得ることができる。再生または副産木材パ
ルプ繊維並びに漂白または未漂白木材パルプも使用できる。
【0062】 本発明で使用する他のタイプの親水性繊維は化学的に堅くしたセルロ−ス繊維
である。ここに使用する“化学的に堅くしたセルロ−ス繊維”とは乾燥条件下及
び水性条件下の両条件下で繊維の堅さを増大するために化学的手段により堅くし
たセルロ−ス繊維を意味する。このような手段には例えば繊維を被覆及び/また
は含浸する化学的硬直化剤を添加することが含まれる。このような手段としては
また、例えば、ポリマ−鎖を架橋することにより化学的構造を変えることにより
繊維を堅くすることも挙げられる。
【0063】 繊維を吸収性層(またはその構成要素)として使用する場合には、繊維は適宜
、熱可塑性材料と併用することもできる。この熱可塑性材料を溶融すると、熱可
塑性材料の少なくとも一部が、通常繊維間の毛細管勾配の故に、繊維の交叉域に
移行する。これらの交叉域は熱可塑性材料に対する結合部位となる。冷えると、
これらの交叉域における熱可塑性材料は固化してそれぞれの各層においてマトリ
ツクスまたはウェブの繊維を互いに結合して保持する結合部位を形成する。
【0064】 種々の効果の内で、繊維の交叉域の結合により全体の圧縮弾性率及び熱により
結合した部材の強度を増大する効果が得られる。化学的に堅くしたセルロ−ス繊
維の場合には、熱可塑性材料の溶融と溶融体の移行とは、得られるウェブの平均
気孔寸法を大きくさせ、一方、最初に造つた時のウェブの密度及び基材重量を維
持する効果を有する。これは、改善された流体透過性の故に、熱的に結合したウ
ェブが最初に流体に触れた時に、及びその後続いて流体に触れた時にも、湿つた
時の堅いウェブ繊維の堅さを保留できる堅くした繊維の能力と、湿つた時及び湿
つて圧縮された時の熱可塑性材料が繊維交叉域で結合したまま保たれる能力とが
合わさつて、該ウェブの流体侵入性を改善できる。結局、堅くなつた繊維が熱的
に結合したウェブはそれらの最初の総体積を保持し、しかも、熱可塑性材料によ
り前に占有されていた区域は開放的となり、従って平均繊維間毛管気孔寸法を増
大する。
【0065】 本発明で有用な熱可塑性材料は粒子、繊維、または粒子と繊維との併用物を含
む種々の任意の形態であることができる。熱可塑性繊維は、それらが多数の繊維
間結合部位を形成ことができるために、特に好適な形態である。好適な熱可塑性
材料は各吸収性層の初期ウェブまたはマトリツクスを構成する繊維を大きく損傷
しない温度で融解できる任意の熱可塑性材料である。この熱可塑性材料の融点は
約190℃以下、好適には約75℃〜約175℃であることが好適である。結局
、この熱可塑性材料の融点は、熱的に結合した吸収材構造体が清掃用パツド中で
使用される時に、貯蔵するのに適した温度より低くない温度である。熱可塑性材
料の融点は通常約50℃以上である。
【0066】 熱可塑性材料、特に熱可塑性繊維は、ポリエチレン(例えばプルペツクス(PUL
PEX)(登録商標)]及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリエステル、
コポリエステル、ポリビニルアセテ−ト、ポリエチルビニルアセテ−ト、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル、ポリアミド、コポリアミド、ポ
リスチレン、ポリウレタン、塩化ビニル/ビニルアセテ−トコポリマ−のような
前述の任意のコポリマ−などの種々の熱可塑性ポリマ−から造ることができる。
得られた熱的に結合した吸収性部材に対する所望の特性に依存して、好適な熱可
塑性材料としては例えばポリエチレンまたはポリプロピレンのようなポリオレフ
ィン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタンなどの疎水性繊
維を界面活性剤処理またはシリカ処理して親水性化した熱可塑性繊維が挙げられ
る。疎水性熱可塑性繊維の表面は、例えば非イオン性またはアニオン性界面活性
のような界面活性剤を該繊維に例えばスプレ−処理することにより、または該繊
維を界面活性剤中に浸漬することにより、または熱可塑性繊維を製造する際に溶
融熱可塑性ポリマ−の一部として界面活性剤を含ませるなどの、界面活性剤処理
により親水性化できる。前記溶融および再固化の際に界面活性剤は熱可塑性繊維
表面に止まる傾向がある。好適な界面活性剤にはアイ・シ−・アイ・アメリカズ
社(ICI Americas Inc.)(米国、デラウエア−、ウイルミングトン)により製
造されたブリジ(Brij)(登録商標)及び米国、コネチカツト洲、グリ−ンウィッ
チ所在のグリコ・ケミカル社(Glyco Chemical Inc.)によりペゴスパ−ス(Pegos
perse)(登録商標)の商品名で市販されている種々の界面活性剤がある。非イオン
界面活性剤の他に、アニオン界面活性剤も使用できる。これらの界面活性剤は、
例えば熱可塑性繊維の1cm2当たり約0.2〜約1gの量で適用される。
【0067】 好適な熱可塑性繊維は単一ポリマ−から造ることができる(1成分繊維)か、
或は1種より多いポリマ−繊維(例えば2成分繊維)から造ることができる。こ
こで使用する“2成分繊維”とは1種のポリマ−から造られた芯繊維を構成する
熱可塑性繊維が異種のポリマ−から造られた熱可塑性ポリマ−鞘内に収納された
熱可塑性繊維を云う。鞘を構成するポリマ−は往々にして芯繊維とは異なる温度
、通常芯を構成するポリマ−より低い温度で溶融する。その結果、これらの2成
分繊維は鞘ポリマ−の溶融により熱的結合を生じ、しかも芯ポリマ−の所望の強
度特性を維持する。
【0068】 本発明で使用するのに好適な2成分繊維は下記のポリマ−の鞘/芯の組み合わ
せを備える:ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチルビニルアセテ−ト/ポ
リプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル、ポリプロピレン/ポリエステル、
コポリエステル/ポリエステルなど。ここで使用するのに特に好適な2成分熱可
塑性繊維はポリプロピレンまたはポリエステル芯繊維と融点が芯繊維より低いコ
ポリエステル、ポリエチルビニルアセテ−トまたはポリエチレン鞘繊維[例えば
ダナクロン社(Danaklon a/s)、窒素社(Chisso Corp.)及びハ−キュレス(Hercul
es)から入手できるセルボンド(CELBOND)(登録商標)]である。これらの2成
分繊維は同芯繊維であつても偏芯繊維であつてもよい。ここに“同芯”及び “
偏芯”とは2成分繊維の断面積を通して鞘が同じ厚さをもつか同じでない厚さを
もつかを云う。同芯2成分繊維がより細い繊維太さでより大きい圧縮強度を与え
ることができるから望ましい。
【0069】 熱的に結合した繊維材料の製法は米国特許願SN 08/479,096[リチャ−ド(Richa
rd)ら、1995年7月3日出願、特に第16−20頁参照]及び米国特許5,549,589号[ホ−
ネイ(Horney)ら、1996年8月27日発行、特に9-10欄参照]に記載されている。これ
らの2つの文献の開示はこれを引用することによりここに援用する。
【0070】 吸収性層は上記した“高吸収性材料”のような高吸収性をもたないHIPE−由来
の親水性ポリマ−泡体(フォ−ム)であることもできる。このような泡体及びそ
の製法は米国特許5,550,167号[デスマレイス(DesMarais)、1996年8月27日発行]
及び米国特許願SN 08/370,695号[スト−ン(Stone)ら、1995年1月10日出願](こ
れらは2つ共これを引用することによりここに援用する)に記載されている。
【0071】 清掃用パツドの吸収性層は、セルロ−ス繊維(適宜、熱的に結合された)と膨
潤性高吸収性ゲル化性ポリマ−との混合物のような均質な材料からなることがで
きる。或はまた、吸収性層は、熱的に結合した風送沈積材料の層と高吸収性材料
の別個の層のような別個の層からなることもできる。例えば熱的に結合したセル
ロ−ス繊維の層を高吸収性材料より低く(すなわち高吸収性材料の下に)配置(
すなわち、高吸収性材料と掃除層との間に配置)できる。吸収性層を形成すると
きに高吸収性容量と加圧下で流体の保持性とを達成し、且つ同時に流体の初期の
吸収を遅らせるために、上述のような別個の層を使用することが好ましい。この
点で、吸収層の最低面として吸収性の低い層を高吸収性材料と掃除層との間に挿
入することにより高吸収性材料を掃除層から離して配置することもできる。例え
ば、セルロ−ス繊維層を高吸収性材料より低く(すなわち高吸収性材料の下に)
配置(すなわち高吸収性材料と掃除層との間に)配置できる。
【0072】 好適な実施態様では、吸収性層は、風送沈積セルロ−ス繊維の熱的結合ウェブ
層[米国ワシントン洲のウエアハウザ−社(Weyerhaeuser)から入手できるフリン
ト・リバ−(Flint River)(商品名)及びアル・サ−マル・シ−(AL Thermal C)
(デンマ−ク国バルデのダナクロン社)(Danaklon a/s)から入手できる熱可塑性
プラスチツク]と、膨潤性ヒドロゲル形成性高吸収性ポリマ−とからなる。上記
高吸収性ポリマ−は掃除層から離れた上記吸収性に接して1つの別個の層が位置
するように組み入れられることが好ましい。薄層、例えばセルロ−ス繊維(適宜
熱的に結合された)薄層が高吸収性ゲル化ポリマ−の上に配置されて流体の拘束
を強化できる。
【0073】 B. 任意しかし好適な掃除層 掃除層は清掃作業中汚れた表面と接触する清掃用パツドの一部である。掃除層
として有用な物質は掃除層が清掃作業中その一体性を保持するのに充分な耐久性
のものでなければならない。その上、清掃用パツドを清掃用溶液と併用する場合
には、掃除層は液体と汚れとを吸収して吸収した液体と汚れとを吸収性層に移す
ことができなければならない。このことが、掃除層が確実に被清掃表面から次々
に溶液と汚れとを連続的に除去することが可能となす。清掃器具を清掃用溶液と
共に使用するか(すなわち湿つた状態で使用するか)、清掃用溶液なしで使用す
るか(すなわち乾燥状態で使用するか)により、掃除層は、粒状物質の除去に加
えて、被清掃表面を磨き、ほこりをとり、汚れをこすり落すような他の機能の達
成を容易にしなければならない。
【0074】 掃除層は単層構造または多層構造であることができ、それら層の1つまたはそ
れ以上が汚れた表面の汚れをこすり落とし粒状物を取り込み易くするためにスリ
ツトを付けてもよい。この掃除層は汚れた表面上を通ると、汚れ(と清掃用溶液
を使用した場合には該溶液)に作用して頑丈に付着した汚れの付着をゆるめ乳化
して汚れをパツドの吸収性層に自由に通り易くする。掃除層は比較的大きな微粒
状の汚れがパツドの吸収性層内に自由に入つてパツドの吸収性層内に捕捉され易
くするために比較的大きな通路を提供する開口(例えばスリツト)を備えること
が好ましい。パツドの吸収性層への粒状物の移動を容易にするために掃除層とし
て使用するには低密度構造体が好適である。
【0075】 掃除層の所望の一体性を付与するために、掃除層として特に適した材料として
はポリオレフィン(例えばポリエチレン及びポリプロピレン)、ポリエステル、
ポリアミド、合成セルロ−ス[例えばレ−ヨン(Rayon)(登録商標)]及びそれらの
混合物のような合成物質が挙げられる。このような合成物質はカ−ド機処理、ス
パンボンド処理、メルトブロ−、エア−レイド、ニ−ドルパンチなどの周知の方
法を使用して製造できる。
【0076】 C. 任意取り付け層 本発明の好適な清掃用パツドは清掃器具の柄に、或は好適な清掃器具において
は支持体ヘツドにパツドを結合する取り付け層を備える。取り付け層は、パツド
の吸収性層が清掃器具の柄の支持ヘツドに取り付けられるのに不適な場合に必要
である。取り付け層は流体流が清掃用パツドの頂部表面(すなわち柄への接触表
面)を通るのを阻止する手段としても機能し、更にパツドの一体性を強化するの
にも機能する。掃除層及び吸収性層と同様に、取り付け層は、上述の要件に叶う
かぎり、単層構造体または多層構造体からなることができる。
【0077】 本発明の好適な実施態様においては、取り付け層は既知のホツク及びル−プ技
法を使用することにより柄の支持ヘツドに機械的に結合できる表面を備える。こ
のような実施態様では取り付け層は柄の支持ヘツドの底面に永久的に結合するホ
ツクに機械的に取り付け自在な少なくとも1つの面を備える。
【0078】 所望の流体非透過性及び取り付け性を達成するために、例えばメルトブロ−し
たフイルムと繊維質不織構造体とからなる積層構造体を使用するのが好適である
。好適な態様では取り付け層はスパンボンデツドポリプロピレンからなる2層の
間にメルトブロ−したポリプロピレンフイルムの層を有する3層材である。
【0079】 D. 任意しかし好適な複数個平面状表面 流体を吸収し保持する清掃用パツドの能力が硬質表面清掃能力に対して重要で
ある[例えば米国特許願SN 08/756,507号、ホルト(Holt)ら)、米国特許願SN 08/7
56,864号、シェリ−(Sherry)ら、及び米国特許願SN 08/756,999号、ホルト(Holt
)ら、いずれも1996年11月26日出願、(これらは引用することにより本明細書の
援用する)]が、好適な性能は清掃用パツツドの全体の構造を適切に定めること
により達成される。更に詳しくは、本質的に1つの平らな床接触表面(すなわち
清掃中汚れた表面に接触するための本質的に平らな1つの表面)をもつパツドは
、汚れが平らな表面の最前部端に蓄積する傾向があり、この最前部端は清掃用溶
液が吸収性層に運ばれる主要点であるから、最良の結果を与えない。
【0080】 好適なパツドは高性能を得るために清掃中複数個の平面状表面を備える。好適
な清掃用パツドは柄に取り外し自在に取り付けできる上部表面と、床或は清掃中
他の堅い表面に接触する下部表面とを備える。この下部表面は3つの実質上異な
る平面状表面からなることが好ましい。これらの平面状表面は下部表面に当るる
面に直交して区切られて設けられる。すなわち、パツドを装着した清掃器具を静
止状態から前方に動すと、摩擦によりパツドの前端部下部表面が被清掃表面と接
触するようにパツドが“押圧もち上げられる”。前方向に進む動きが減ると下部
表面中央部が被清掃表面と接触する主要表面となる。清掃具及びパツドが静止状
態から後方に動かされると、摩擦によりパツドの後端部下部表面が被清掃表面と
接触するようにパツドが押圧もち上げられる。この後方及び前方への清掃運動が
繰り返されると、汚れた表面とパツドの該表面に接触する部分とは同じように変
化する。
【0081】 好適なパツドの増強された清掃効果は一部には清掃中の前進及び後進運動から
生ずるパツドの“もち上げ”動作によるものと信じられる。具体的には、一方向
の清掃動作を止めて清掃具上に力が掛けられると、被清掃表面と接触するパツド
下部平面状表面が被清掃表面から被清掃表面へと移動すると汚れは上方向に舞い
上がるようにパツドが“もち上げられる”。
【0082】 本発明の清掃用パツドは清掃作業中に圧力が加えられる間でさえ吸収した流体
を保持できなければならない。本明細書では、このことを吸収した流体の“絞り
出し”を回避する清掃用パツドの能力、或は逆に加圧下で吸収した流体を保持す
る能力として述べられる。絞り出しを測定する方法は試験方法の項に記載してい
る。簡潔には、飽和清掃用パツドが1.724kPa(0.25psi)の圧力を受けた時に流体
で飽和した清掃用パツドの流体保持能力を測定する。本発明の清掃用パツドは好
適には約40%以下の絞り出し値、より好適には約25%以下の、更に好適には
約15%以下の、最も好適には約10%以下の絞り出し値をもつ。
【0083】 IV. 清掃器具 上述の洗剤組成物は望ましくは表面を清掃するための清掃器具と共に使用され
、該清掃器具は a.柄;及び b.有効量の高吸収性材料を備え、実質上平面状平面の各々が被清掃表面 と接触する複数個の実質上平面状表面を備えた取り外し自在な清掃用 パツド、より好適にはパツドがある長さとある巾をもつ、複数個の実 質上平面状表面を備た取り外し自在な清掃用パツド; とを備え、該パツドが i.掃除層;と ii.第1層と第2層とを備える吸収性層であつて、第1層が掃除層と 第2層との間に設置され(すなわち第1層は第2層の下にあ つて)第2層より狭い巾をもつ ことからなる。
【0084】 好適なパツドにより得られる清掃性能の重要な一面は清掃作業中汚れた表面に
接触する複数個の平面状表面を提供できることに関連する。モツプのような清掃
器具に関しては、これらの平面状表面は通常の清掃作業中(すなわち清掃器具が
パツドの巾方向に実質上直角方向に前方法及び後方向に動かされる間)平面状表
面の各々が清掃用パツドの“押圧もち上げ”動作の結果被清掃表面と接触できる
ように備えられる。
【0085】 当業者は本発明特許請求の範囲請求項記載の本発明を実施するために種々の材
料を使用できること認識するであろう。すなわち、種々の清掃器具及び清掃用パ
ツド要素に関して下記に好適な材料を記載するが、本発明の範囲はこのような開
示に限定されるものはないことを承知されたい。
【0086】 a. 上記清掃器具の柄は清掃器具を握り易くする任意の材料であることが
できる。清掃器具の柄は実際に清掃を行える任意の長い耐久性材料からなること
が好ましい。柄の長さは清掃器具の最終用途により決められるであろう。
【0087】 柄はその一端において清掃用パツドが離脱自在に取り付けられる支持ヘツドを
備える。使用し易くするために、支持ヘツドは既知の継手アセンブリを使用して
柄に旋回支軸式に取り付けるのがよい。清掃用パツドが清掃作業中取り付けられ
たままでいる限り、支持ヘツドに清掃用パツドを取り付ける任意の適切な手段を
使用できる。適切な取り付け手段の例にはクランプ、ホツクとル−プ、[例えば
ベルクロ(Velcro)(登録商標)]などがある。好適な実施態様では、支持ヘツドは
その下面に吸収性清掃用パツドの上側層(好適には別の取り付け層)を機械的に
取り付けるホツクを備える。
【0088】 流体分与手段を備えた好適な柄は同時出願に係る米国特許願SN 08/756,774号[
1996年11月26日出願、ヴイ・エス・ピング゛(V.S.Ping)ら、P&G事件6383](この
文献はこれを引用することによりここに援用する)に詳細に記載されている。流
体分与手段を備えていない他の好適な柄は同時出願に係る米国特許願SN 08/716
,755号[1996年9月23日出願、エイ・ジェイ・ア−ウィン(A.J.Irwin)、 P&G
事件6262](この文献はこれを引用することによりここに援用する)に詳細に記
載されている。
【0089】 b. 清掃用パツド 先に記載した清掃用パツドは柄に取り付けないでも使用でき、或は清掃器具の
一部としても使用できる。従って、清掃用パツドは柄に取り付ける必要はない構
造に造ることができ、すなわち、清掃用パツドは柄と組み合わせて使用できるか
、或は単独使用製品として使用できる。パツドとしては先に記載したような任意
取り付け層を備えたパツドを造ることが好ましい。取り付け層以外のパツド自体
は上述の通りである。
【0090】 本明細書で使用するとき、“直接流体流通性”とは流体が2つの清掃用パツド
要素或は層(例えば掃除層と吸収性層)の間に流体が実質上たまることなく容易
に移動できるか、或は挿入された層により移動を制限されないことを意味する。
例えば、薄地の織物、不織ウェブ、構造接着剤(construction adhesives)などが
上記2つの異なる要素間に存在でき、同時に流体が一方の要素或は層から他方の
要素或は層へ通過するとき該2つの異なる要素が流体の通過を実質上妨害または
制限しなければ“直接流体流通性”が維持される。
【0091】 本明細書で使用するとき、“Z次元”とは清掃用パツドまたは清掃用パツド要
素の長さ及び巾に直角な次元を云う。このZ−次元は通常、清掃用パツドまたは
パツド要素である厚さに相当する。
【0092】 本明細書で使用するとき、“X−Y”次元とは清掃用パツドまたは清掃用パツ
ド要素である厚さに直角な面を云う。X次元及びY次元は通常、清掃用パツドま
たはパツド要素の長さ及び巾に相当する。通常、清掃用パツドに柄を付けて使用
する場合には清掃器具はパツドのY−次元に平行方法、すなわち巾に直角に動く
【0093】 本明細書で使用するとき、“層”とは主たる次元がX−Yである清掃用パツド
の部材または要素、すなわち清掃用パツドの長さと巾とに平行な部材または要素
である。層とは必ずしも材料の単一層またはシ−トを意味するものではないと理
解されたい。従って、層は所要のタイプの材料の幾つかのシ−トまたはウェブの
積層体かまたは組み合わせ体であることができる。
【0094】 本明細書で使用するとき、“親水性”とは表面上に沈着した水性流体によつて
湿り得る表面を云う。親水性と湿潤性とは通常、関与する流体と表面との接触角
及び表面張力に関して規定される。これは米国化学協会の刊行物接触角、湿潤性
及び接着性(Contact angle, Wettability and Adhesion)[ロバ−ト・エフ・グ−
ルド(Robert F. Gould)]著、(著作権1964)に詳細に記載されている。(この記載
は本明細書に援用する)。流体と表面との間の接触角が90°未満であるか、流
体が表面を横切つて自然に流延する傾向がある(これら両方の傾向は通常一緒に
存在する)ときに表面は流体により湿潤される(すなわち親水性である)と云わ
れる。逆に、接触角が90°より大きく、流体が表面を横切つて自然に流延しな
ければ表面は“疎水性”と云われる。
【0095】 本発明で使用する“スクリム”とは清掃用パツドの掃除層(基材層)の被清掃
表面接触側に模様を与え且つ清掃用パツドの吸収性層への所要の移動を可能にす
るのに充分な度合いの開口度をもつ耐久性材料を意味する。好適な材料は合成材
料で金網のような網目をもつ連続した開口構造をもつ材料である。これらの材料
の開口面積は、網目を構成する互いに連絡する繊維の数を変えたり、互いに連絡
する繊維の太さを調整することにより容易に調整できる。他の適切な材料には模
様が基材上に不連続な地模様(texture)を印刷(押圧付着)することにより得ら
れる材料である。この局面では、耐久性材料(例えば合成材料)は1つずつの点
および/または線のような連続または不連続模様として基材上に印刷(押圧付着
)されて所要の地模様を基材上に与え得る。同様に、連続または不連続模様を剥
離性材料上に印刷すれば、この印刷した地模様は次にスクリムとして作用する。
これらの地模様は繰り返される模様であつても不揃いな模様であつてもよい。所
望の地模様を形成するために記載した上記処理策の1つまたはそれ以上は最適の
スクリム材料を形成するために組み合わせできる。スクリム及び/または掃除層
基材層のZ次元の高さ及び開口面積は吸収性芯材中への液体の流れを制御および
/または遅延させるのを助勢する。スクリム及び/または掃除層(基材層)のZ
次元の高さは清掃する表面と接触する液体の体積を調整し、同時に吸収芯材中へ
の液体の吸収速度、流体の通過を調整するのを助勢する。
【0096】 本発明の目的に対し、清掃用パツドの“上部層”は被清掃表面から相対的に離
れた層(すなわち清掃器具に関してはその使用中に清掃器具の柄に相対的に近接
した表面)である。“低部層”とは逆に被清掃表面に相対的に近い清掃用パツド
の層(すなわち清掃器具に関してはその使用中清掃器具の柄から相対的に離れた
層)を意味する。このようなものとして、掃除層は最も下部の層であり、吸収性
層は掃除層に比して上部層である。“上部”および“下部”とは複数層(例えば
掃除層が2層材料である場合)である層について云うときにも同様に使用する。
“上部”および“下部”とは清掃用パツドの厚さにおいて2種またはそれ以上の
材料の相対的位置を記載するのに使用する。説明のために述べれば、材料Bが材
料Aより掃除層に近く位置していれば、材料Aは材料Bより“上部”材料である
。同様にして、この説明例において材料Bは材料Aの“下部”材料である。
【0097】 本明細書で使用するすべての%、比および割合は、他に特定されなければ、重
量による。全ての数的範囲は妥当な精度をもつ普通の意味で使用される。すべて
の文献はそれらの開示が本発明に関連する範囲で本明細書に援用される。
【0098】 III. 清掃用パツドの他の実施態様 頑丈な汚れの残留物を除く清掃用パツドの能力を増強し、清掃する表面と接触
する清掃用流体(清掃用液体)の量を多くするために、清掃用パツド中にスクリ
ム材を組み込むことが望ましい。スクリムは、特に使用時に圧力がパツドにかけ
られるときに、清掃用パツドの掃除層に耐久性で丈夫な材料からなる地模様を与
える。スクリムは被清掃表面に密接するように設置される。従って、スクリムは
掃除層または吸収層の一部として組み込まれるか、或は好適には掃除層と吸収層
との間に位置した、別の層として、備えられる。好適な一実施態様では、スクリ
ム材が全清掃用パツドと同じX−Y次元のものである場合には、スクリム材が被
清掃表面と顕著な度合いで直接接触しないように組み込まれることが好ましい。
これにより、硬質表面を横切つてパツドが容易に移動する能力を維持し、使用し
た清掃溶液の不均一な除去を防止することが助勢されるであろう。そのようなも
のとして、スクリム材が掃除層の一部であると、スクリム材はこの要素の上部層
である。スクリム材は同時にパツドに掃除機能を与えるのに充分な低部に位置し
なければならないことは云うまでもない。こうして、スクリム材が吸収性層の一
部として組み込まれているときはスクリム材は吸収性層の下部層である。別の実
施態様ではスクリム材が被清掃表面と直接するように設置することが好ましい。
【0099】 加うるに、スクリム材を適切に位置取りするのに重要なことは、スクリムがパ
ツドを通る流体流を顕著に妨害しないことである。従って、スクリム材は比較的
開放的なウェブである。
【0100】 スクリム材は丈夫で開放性(孔のあいた)地模様をもつウェブであるように加
工できる材料である。このような材料にはポリオレフィン(例えばポリエチレン
、ポリプロピレン)、ポリエステル、ポリアミドなどがある。当業者はこれらの
異なる材料が異なる度合いの堅さを示すことは承知であろう。こうして、スクリ
ム材の堅さはパツド/清掃器具の最終目的に依存して調整できる。スクリムが別
個の層として組み込まれる場合には、このような材料の多くの所商品源を利用で
きる[例えば、米国、ミナソタ洲、ミネアポリス所在のコンウェッド・プラスチ
ツクス(Conwed Plastics)から入手できるデザイン番号VO1230]。或はまた、ス
クリム材は樹脂または他の合成材料(例えばラテツクス)を基材上に印刷するこ
とにより組み入れることができる[米国特許4,745,021号(1988年5月17日発行、ピ
ング゛III (Ping III)ら)、及び米国特許4,733,774号(1988年5月29日発行、ピン
グIIIら参照]。これらの特許文献はこれを引用することにより本明細書に援用す
る。
【0101】 清掃用パツドを構成する種々の層は清掃作業中の充分な一体性をもつパツドと
なす任意の手段を使用してそれらを結合することができる。掃除層と取り付け層
とは一様な連続した接着剤層、接着剤の模様層もしくは接着剤の互いに離れた線
、螺旋、もしくは点の任意の配列の使用を含めた種々の任意の結合手段により、
吸収性層に結合できるか、或はそれらを相互に結合できる。別の結合手段として
、熱結合、加圧結合、超音波結合、動力学的機械的結合もしくは他の適切な結合
手段、もしくは当該技術分野で知られているこれらの手段の組み合わせがある。
結合は清掃パツドの周辺で行うか(例えば、掃除層及び任意取り付け層及び/ま
たはスクリム材の熱シ−リング)、及び/または清掃用パツドの表面上に模様を
形成するように清掃用パツドの面積(すなわち、X−Y面)を横切つて行うこと
ができる。清掃用パツドの層をパツドの面積を横切る超音波による結合はパツド
の使用中別々のパツド層の剪断を回避してパツドの一体性を与えるであろう。
【0102】 清掃用パツドは多数の実質上平坦な表面を必要としない。各層は単一材料層か
らなることができ、これらの層の1層またはそれ以上が2層またはより多くの層の
積層体であることができる。例えば、好適な実施態様においては、掃除層はカ−
ド処理したポリプロピレンの下部層に細長い溝を付して(スリツト処理して)な
る2層積層体である。また、流体の流れを抑制しない材料を掃除層と吸収性層と
の間に、及び/または吸収層と任意の取り付け層との間に設置できる。しかし、
掃除層と吸収性層とが実質上流体流通性で、清掃用パツドに所要の吸収性を付与
できることが重要である。掃除層と取り付け層とは吸収性層より大きく、それら
掃除層と取り付け層とが吸収性層の周辺の回りに共に結合してそれら層に一体性
を付与することか好ましい。掃除層と取り付け層とはまた、接着剤の一様な連続
層、接着剤の模様層、または別々の線、螺旋、または点の任意の配列を使用する
ことを含めた種々の任意の結合手段により吸収性層に結合できるか、或は相互に
結合できる。別法として、結合手段は熱結合、加圧結合、超音波結合、動力学機
械的結合或は当該技術分野で既知の他の好適な結合手段またはこれら結合の組み
合わせを挙げることができる。結合は清掃用パツドの周辺で行うか、及び/また
は掃除層の表面上に模様を形成するように清掃用パツドの表面を横切つて行うこ
とができる。
【0103】 清掃用パツドの他の実施態様では、清掃用パツドの掃除層及び任意取り付け層
は吸収性と組み合わされて3層積層構造体をなすことができる。具体的には、吸
収性層は2層の別々の繊維質層の間に配置された粒状高吸収性ゲル化材料からな
ることができる。この実施態様では、高吸収性材料ゲル化性材料領域の該材料の
濃度が高濃度である故に、高吸収性材料は上述したゲル閉塞作用を示さないこと
が好適である。特に好適な実施態様では、各前記繊維質層はセルロ−ス質繊維の
熱結合した繊維質ウェブであり、下部繊維質材料層は掃除層と直接流体流通性で
ある。或はまた、内部層は繊維質材料と高吸収性材料との混合物であることもで
き、この場合には高吸収性材料は該内部層の比較的高割合量(%)で存在するこ
とが好ましい。上にある次の層(上部層)より小さい下部層を備える異なる寸法
の層を使用することにより段を創出することができる。掃除層と取り付け層とが
ある場合、このような組み合わせは多数の平坦面を備えたパツドを提供する。
【0104】 吸収性層にテ−パ−を付けても、多数平坦面を生ずることができる。一実施態
様では、複数層の上部層は次第に増大する高濃度の高吸収性材料を備え、下部層
は高吸収性材料を殆ど或は全く備えない。このような実施態様では1層またはそ
れより多い層からなる上部層は高吸収性材料と繊維質材料との均質な混合物であ
ることができる。或はまた、1層及び両方の上部層は別個の層、例えば、本質的
に連続した高吸収性粒子の層を取り巻く2つの繊維質層であることができる。
【0105】 必要要件ではないが、本出願人らは最先端縁部及び最後端縁部では高吸収性材
料粒子の量或は濃度を減少するか除去することが望ましいことを見出した。
【0106】 IV. 試験方法 A. 加圧下の性能 この試験は初期制限圧力約0.6kPa(0.09psi)下でピストン/シリンダ−ア
センブリ中に横にして配置したの清掃用パツドについて脱イオン水のg/g吸収
量を決定する(清掃用パツドサンプルの組成に依存して、試験時間中、サンプル
が水を吸収し膨潤するにつれて制限圧は僅かに低下する)。この試験の目的は、
パツドを使用条件(水平な吸収性芯材及び水平な圧力下)に曝したときに実用時
間中に流体を吸収する清掃用パツドの流体を吸収する能力を評価するにある。
【0107】 PUP容量試験に対する供試流体は脱イオン水である。この流体は殆どゼロ静
水圧で所要の吸収条件下で清掃用パツドにより吸収される。この試験は同時出願
中の仮特許願SN 60/045,858[1997年5月8日ロナルド・エイ・マスタ−(Ronald A.
Master)らにより出願(事件番号6555P2)]に開示されている。
【0108】 デ−タは全試験時間の1200秒(20分)に亙り間隔を置いて記録される。P
UP吸収容量は下記のようにして決定される: t1200吸収容量(g/g)=[Wr(t=0)−Wr(t=1200)−Wffc]/Wd 式中、t1200吸収容量は1200秒後のパツドの g/g 容量であり、Wr(t=0)
試験開始前の貯槽512のgで表わした重量であり、Wr(t=1200)は試験開始後
1200秒後の貯槽512のgで表わした重量であり、Wffcは焼結ガラスロ−
トの補正重量であり、Wdは清掃用パツドサンプルの乾燥重量である。上記式に
おいて使用したWr(t=30)及びWr(t=900)(すなわち試験開始後30秒及び900
秒後の貯槽の重量)を使用する以外は、サンプルのt30及びt900の吸収容量も
同様にして測定される。サンプルのt30吸収性%は[t30吸収容量]/[t1200
収容量]×100%として計算される。
【0109】 B. 絞り出し 使用時の圧力に曝したときに流体を保持し、従って流体の絞り出しを回避する
、清掃用パツドの能力は本発明によりもう一つの他の重要なパラメ−タである。
“絞り出し”は1.5kPa(0.25psi)の圧力下でワツトマン(Whatman)濾紙でサンプル
から吸い取ることができる流体量を測定することによつて全清掃用パツド上で測
定する。絞り出しは[特に掃除層または被掃除層表面接触層からなるパツドの表
面から吸収(wicking)による]水平姿勢での吸収によつて脱イオン水を容量まで飽
和したサンプル上で行われる[飽和したサンプルを得る一つの手段は米国特許願S
N 08/542,497号[ダイア−(Dyer)ら、1995年10月13日出願、(この米国特許願明
細書の記載はこれを引用することによりここに援用する)]に記載の水平吸収重
量測定法(Horizontal Gravimetric Wicking Method)に記載されている]。好適に
はサンプル表面を横切つて圧力を一様に分布させる空気充填袋を使用することに
よつて圧力がかけられる装置中に流体含有サンプルを水平に設置する。絞り出し
値は湿つたサンプルの重量当たりの失われた供試流体の重量として報告される。
【0110】
【実施例】
実施例1 下記の成分を含有する洗剤組成物/溶液を床表面に適用し、(ポリアクリル酸
ナトリウム、好適には架橋結合したリアクリル酸ナトリウム高吸収性材料の有効
量を含有し)図に示す上述の清掃器具により除去した。その結果、きれいな床と
なつた。
【0111】
【表1】
【0112】 ★ シェル社製ネオド−ル(Neodol)1-5:アルコ−ル1モル当たり約5モルのエ チレンオキシドによりC11アルコ−ルをエトキル化したエトキシル化物系 非イオン性洗剤; ★★ ダウワノ−ル(Dowanol)PNBグリコ−ルエ−テル:ダウ・ケミカル社製; ★★★ 泡抑制剤はステアリン酸ポリエチレングリコ−ル(4重量%、CAS♯ 9004993);メチル化シリカ(2重量%、CAS♯67762907);オクタメチ ルシクロテトラシロキサン(2重量%、CAS♯556672)を含有する。 安定性上の理由から下記が最良の添加順序であることが判明した: a) エタノ−ル中0.5%チモ−ルフタレインの最終濃度をもつプレミ ツクスを造る; b) 別のビ−カ−に、所定量の脱イオン水を秤量し、NaOH溶液(但しNaOH
は表1の処方には記載されていない)2,3滴を使用してpH=11.0に調整した; c) 上記エタノ−ル中チモ−ルフタレインの溶液と溶媒とを別のビ−カ 中で一緒にし、攪拌し、工程b)の脱イオン水中に迅速に注加し; 残りの成分を上記c)で得た溶液に添加した。
【0113】 有効量、通常約0.0005〜約0.02%、好適には約0.001〜約0.
01%、より好適には約0.002〜約0.003%の泡抑制剤により特にセラ
ミツク表面上でスポツティングとフイルミングに技術上の改善が達成された。こ
の理由はモツプがセラミツク表面を横切つて移動するときに泡が発生してセラミ
ツク表面上の仕上げラインが少しのまだらさしか生じないからである。もし多量
の泡が発生すると乾いた後に条痕を生ずる。更に、消費者の調査によるとモツプ
処理中に床上に現れる泡はフイルミング/ストリ−キングを生ずると認識する消
費者も幾らかいることが示された。
【0114】 モツプ処理中に床上の泡を少なくすると、フイルミング/ストリ−キングを生
じないことに対し種々の程度の技術上及び知覚上の有利な効果を得ることができ
る。この効果の程度は泡が発生する量、及び特に、モツプ処理中にどの程度の量
の泡に制御するかに依存する。
【0115】 既知の泡抑制剤を使用できるが、シリコ−ン泡抑制剤を使用するのが高度に望
ましい。この理由はシリコ−ン泡抑制剤は非常に低濃度で有効であり、従って必
要な全水不溶性物質を最少にでき、しかも存在する泡抑制剤の少なくとも有効量
を含ませることができるからである。 他の例を下記に掲げる:
【0116】
【表2】
【0117】 実施例2 光感受性染料を含む下記の組成物を使用できる。最良の安定性を得るためには
組成物は不透明な壜に貯蔵すべきである。
【0118】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ポリシッチオ,ニコラ ジョン アメリカ合衆国オハイオ州、メーソン、ロ ーレルウッド、コート 4976 (72)発明者 ジャクソン,ニコル リー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 フォックス、ラン、トレイル 4151、アパ ートメント ナンバー 2 Fターム(参考) 3B074 AA01 AA02 AB02 AC03 CC02 4H003 AB14 AC08 BA22 DA05 EB04 EB14 EB37 ED02 ED29 FA12 FA19 FA28

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨てパツドを備えた清掃器具と共に使用される、着色消
    失性染料を含む洗剤組成物であつて、該使い捨てパツドは適宜高吸収性材料を備
    え、該使い捨てパツドが高吸収性材料を備える場合には該洗剤組成物は適宜(1
    )約10%以下の1種またはそれ以上の洗剤界面活性剤;(2)約3%未満の濃
    度に限定された溶媒を含めた疎水性物質を含有し;及び/または(3)適宜9よ
    り高いpHを有してなる、使い捨てパツドを備えた清掃器具と共に使用される着
    色消失性染料を含む洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 着色消失性染料が特定のpH着色変化範囲をもつ指示薬から
    なる、請求項1記載の洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 pH指示薬が約8〜約10.5の着色変化pH範囲をもつ、
    請求項2記載の洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 着色消失性染料が光感受性染料で光の作用により着色を消失
    する、請求項1記載の洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 着色消失性染料が酸素との相互作用により着色を消失する染
    料である、請求項1記載の洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 着色消失性染料が溶媒の蒸発により着色を消失する染料であ
    る、請求項1記載の洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 洗剤界面活性剤の濃度が約0.01%〜約0.5%で、溶媒
    を含めた疎水性物質の濃度が約2%以下であり、pHが約10より高いpHをも
    つ、請求項1記載の洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 洗剤組成物の濃度が約0.1%〜約0.45%で、溶媒を含
    めた疎水性物質の濃度が約1%以下であり、pHが約10.3より高いpHをも
    つ、請求項1記載の洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 洗剤界面活性剤が線状構造をもつ、請求項8記載の洗剤組成
    物。
  10. 【請求項10】 洗剤組成物が有効量の泡抑制剤を含む、請求項8記載の洗
    剤組成物。
  11. 【請求項11】 泡抑制剤の濃度が約0.0005%〜約0.02%である
    、請求項10記載の洗剤組成物。
  12. 【請求項12】 泡抑制剤の濃度が約0.001%〜約0.01%である、
    請求項10記載の洗剤組成物。
  13. 【請求項13】 泡抑制剤がシリコ−ン泡抑制剤からなる、請求項10記載
    の洗剤組成物。
  14. 【請求項14】 洗剤界面活性剤の主として線状構造をもつ、請求項1記載
    の洗剤組成物。
  15. 【請求項15】 洗剤界面活性剤が線状構造をもち、直鎖アニオン性及び非
    イオン性洗剤界面活性剤からなる群から選ばれる、請求項1記載の洗剤組成物。
  16. 【請求項16】 洗剤組成物が少なくとも有効量の揮発性アルカリ性剤によ
    り付与されたアルカリ度をもつ、請求項1記載の洗剤組成物。
  17. 【請求項17】揮発性アルカリ性剤が一般式 CR2(NR2)CR2OH (式中、各Rは水素原子及び1〜4個の炭素原子を含むアルキル基からなる群か
    ら選ばれ、アルカリ性剤化合物中の総炭素数が3〜6個である) で表わされるアルカノ−ルアミンである、請求項16記載の洗剤組成物。
  18. 【請求項18】揮発性アルカリ性剤が2−アミノ−2−メチルプロパノ−ル
    である、請求項17記載の洗剤組成物。
  19. 【請求項19】 着色消失性染料が約8〜約10.5のpH範囲で着色を変
    化させるpH指示薬である、請求項1記載の洗剤組成物。
  20. 【請求項20】 着色消失性染料がチモ−ルフタレインである、請求項19
    記載の洗剤組成物。
  21. 【請求項21】 着色消失性染料がチモ−ルフタレインとフェノ−ルフタレ
    イとの混合物である、請求項19記載の洗剤組成物。
  22. 【請求項22】 高吸収性材料を備えてなるパツドを備えた清掃器具と、請
    求項1記載の洗剤組成物とを包含する、キツト。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の洗剤組成物を高吸収性材料を備えたパツド
    共に使用する使用説明書と一緒に該洗剤組成物を容器中に収納してなる請求項1
    記載の洗剤組成物。
  24. 【請求項24】 請求項1の洗剤組成物の有効量を被清掃表面に適用し、適
    用した洗剤組成物を高吸収性材料含有吸収構造体中に吸収することを包含する、
    表面の清掃方法。
  25. 【請求項25】 表面がセラミツクであり、洗剤組成物が有効量の泡抑制剤
    を含んでなる、請求項24記載清掃方法。
JP2000549697A 1998-05-18 1999-05-18 清掃用組成物及び着色消失性染料を備えた清掃器具 Pending JP2002515540A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8583798P 1998-05-18 1998-05-18
US60/085,837 1998-05-18
PCT/US1999/010971 WO1999060089A1 (en) 1998-05-18 1999-05-18 Implement containing cleaning composition and disappearing dye

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002515540A true JP2002515540A (ja) 2002-05-28

Family

ID=22194270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000549697A Pending JP2002515540A (ja) 1998-05-18 1999-05-18 清掃用組成物及び着色消失性染料を備えた清掃器具

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1080176B1 (ja)
JP (1) JP2002515540A (ja)
AT (1) ATE309322T1 (ja)
AU (1) AU4084699A (ja)
BR (1) BR9910538A (ja)
CA (1) CA2330864C (ja)
DE (1) DE69928247T2 (ja)
ES (1) ES2252944T3 (ja)
WO (1) WO1999060089A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504294A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 単相変色剤
JP2010521572A (ja) * 2007-03-26 2010-06-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 可視表示を変化させる液体洗剤組成物系
JP2010521573A (ja) * 2007-03-26 2010-06-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 可視表示を変化させる液体組成物系

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60136264D1 (de) * 2000-01-21 2008-12-04 Kao Corp Bodenreinigungstuch
AUPQ747900A0 (en) * 2000-05-12 2000-06-08 Novapharm Research (Australia) Pty Ltd Biocidal cloth
WO2005072594A1 (en) * 2004-01-26 2005-08-11 The Procter & Gamble Company Cleaning wipe with active graphic
MX2007004067A (es) * 2004-10-04 2007-05-24 Procter & Gamble Una composicion con un colorante de complejo metalico y surfactante.
JP4903216B2 (ja) 2005-11-17 2012-03-28 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 明示された双極性コポリマーの使用方法および適用
US8067350B2 (en) 2005-12-15 2011-11-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Color changing cleansing composition
US20080081020A1 (en) 2006-10-03 2008-04-03 Huang Yeong H Color change surgical prep solution

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4070510A (en) * 1976-03-12 1978-01-24 Acme Chemical Company Aqueous polish composition
JPS5358506A (en) * 1976-11-09 1978-05-26 Dainichi Seika Kogyo Kk Detergent composition
US5110492A (en) * 1985-05-24 1992-05-05 Irene Casey Cleaner and disinfectant with dye
US5094559A (en) * 1986-05-12 1992-03-10 Colgate-Palmolive Company Disposable cleaning pad and method
FR2673640B1 (fr) * 1991-03-07 1994-08-19 Reckitt Colman Nouvelles compositions a usage menager, leur procede de preparation et leurs applications notamment dans le domaine de l'entretien menager.
JPH05154077A (ja) * 1991-12-02 1993-06-22 Asahi Chem Ind Co Ltd pH指示薬付きワイパー
EP0631610B1 (en) * 1992-03-20 1997-06-18 Unilever Plc Improvements in or relating to cleaning compositions
US5482654A (en) * 1994-11-09 1996-01-09 Warnaway Corporation Safety indicator system
BR9711529A (pt) * 1996-09-23 1999-08-24 Procter & Gamble Implemento de limpeza
WO1998042819A1 (en) * 1997-03-20 1998-10-01 The Procter & Gamble Company Detergent composition for use with a cleaning implement comprising a superabsorbent material and kits comprising both

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504294A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 単相変色剤
JP4731481B2 (ja) * 2003-08-29 2011-07-27 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 単相変色剤
JP2010521572A (ja) * 2007-03-26 2010-06-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 可視表示を変化させる液体洗剤組成物系
JP2010521573A (ja) * 2007-03-26 2010-06-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 可視表示を変化させる液体組成物系

Also Published As

Publication number Publication date
EP1080176A1 (en) 2001-03-07
BR9910538A (pt) 2001-01-16
AU4084699A (en) 1999-12-06
WO1999060089A1 (en) 1999-11-25
CA2330864C (en) 2006-10-10
ES2252944T3 (es) 2006-05-16
EP1080176B1 (en) 2005-11-09
DE69928247D1 (de) 2005-12-15
DE69928247T2 (de) 2006-08-03
CA2330864A1 (en) 1999-11-25
ATE309322T1 (de) 2005-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0970182B1 (en) Detergent composition for use with a cleaning implement comprising a superabsorbent material and kits comprising both
US6677287B1 (en) Implement containing cleaning composition and disappearing dye
EP0929250B1 (en) A cleaning implement having high absorbent capacity
AU739966B2 (en) A cleaning implement comprising a removable cleaning pad having multiple cleaning surfaces
AU735474B2 (en) A cleaning implement having controlled fluid absorbency
US6003191A (en) Cleaning implement
EP1019475B1 (en) Detergent composition for hard surfaces comprising hydrophilic shear-thinning polymer at very low level
AU732487B2 (en) A cleaning implement
JP2002515540A (ja) 清掃用組成物及び着色消失性染料を備えた清掃器具
US6979371B1 (en) Detergent composition for hard surfaces comprising hydrophilic shear-thinning polymer at very low level
MXPA00011383A (en) Implement containing cleaning composition and disappearing dye
AU7216401A (en) A cleaning implement comprising a removable cleaning pad having multiple cleaning surfaces

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070213