JP2002515213A - 非静止衛星配置のためのアンテナターミナル装置 - Google Patents

非静止衛星配置のためのアンテナターミナル装置

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JP2002515213A JP54664698A JP54664698A JP2002515213A JP 2002515213 A JP2002515213 A JP 2002515213A JP 54664698 A JP54664698 A JP 54664698A JP 54664698 A JP54664698 A JP 54664698A JP 2002515213 A JP2002515213 A JP 2002515213A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動衛星の配置の中から選択した衛星(2、3)との間で無線信号を送受信するアンテナターミナル装置(1、10)に関連し、アンテナターミナル装置によって照準を合わせられる衛星の位置を決定するための手段と、選択されて照準合わせした衛星との間で送受信する準平面波の焦点を焦点球面Sに合わせる手段を含むアンテナターミナル装置(1、10)に関連する。主要送受信源が、準球面波として信号を送受信し、移動衛星の決定位置によって制御される焦点球面S上を独立して移動する。

Description

【発明の詳細な説明】 非静止衛星配置のためのアンテナターミナル装置 本発明は、地上の低軌道の非静止衛星との間でデータを送受信するアンテナタ ーミナル装置に関する。 アンテナターミナル装置は、衛星の一定の配置から、またこの配置に向けて、 公共または個人、民間または軍事用途によって高速のデータ伝送装置の中に挿入 するように構成される。 このような配置は、地球を中心とする低軌道または中軌道に非常に多数の非静 止衛星を含む。従来の配置では、高度が800〜1500kmであり、衛星は一 連の軌道面上で角方向に規則正しく配置され、たとえば8個の衛星を互いに45 °ずつ離して各軌道上に配置し、非常に傾斜した8個の軌道面が地球を囲んで、 地球のあらゆる地点が常時、こうした衛星の少なくとも2個、そうでなければ3 個の照準に合わせられるようにする。衛星のために低軌道を選択するのは、ネッ トワークへアクセスする集中基地局向けに静止軌道を介した伝播時間とは相容れ ない強い対話性の必要性があり、データ伝送量が多く、従って受 信機が受信する出力が大きいためである。しかし、こうした選択により衛星の移 動が速くなり、1500kmのところにある一定軌道上に配置される衛星が、地 上の一地点に照準を合わせられるのは約10分間だけである。 地上のターミナルとの連続した通信を行う衛星数を減らすには、前記ターミナ ルが、できるだけ長く、従ってできるだけ水平線まで衛星を追跡可能でなければ ならない。これらのターミナルに対する第2の条件は、通信フローを、水平線に 到達する衛星から、より照準を合わせられる別の衛星に、高速で切り替えできる ようにすることにある。また、アンテナ利得は、送受信ビームに対して約30d Biのレベルでなければならない。 この問題に対しては、幾つかの解決方法が検討された。第1の解決方法は、電 子走査アンテナを使用することからなる。しかし、この解決法は、カバーする角 方向の範囲が非常に広範であるため(方位角0〜360°仰角10〜90°)、 極めて多くの能動素子を必要とする。すなわち複数の移相器や、放射素子と自身 の損失ならびに分割器/組み合わせ器の損失をカバーする移相器との間に配置さ れ低ノイズで受信し高出力で送信する増幅器等を必要とする。従ってそのコスト は著しく高い。 もう1つの解決方法は、軍の分野で生まれたものであり、地平線を越えて移動 する複数のターゲットの追跡が可能である。これは米国特許第3755815号 に記載されており、またMicrowave Journal(1975年10 月号31−34頁)にも記載されている。この方法は、誘電体材料からなるドー ムレンズに結合された送信用能動素子のアレイを用いることからなり、水平線ま で及び水平線を越えてビームを偏向できる。この解決方法の主な欠点は、数百個 の能動素子を備えるアレイが必要なために、製造コストが非常に高いことにある 。 誘電体レンズまたは導波レンズの使用による無線ビームの偏向手段は他にも既 知であり、たとえば「Lo and Lee−Antenna Handboo k」に開示されているが、その技術は、レンズの軸を中心として約10°という 狭い偏向角度に、偏向手段を制限するものであって、ターゲットを追跡しない。 さらにマイクロ波アンテナ(PCT特許出願WO8809066号)の分野で は、ビームの所望の方向に応じて、マイクロ波集束レンズと、焦点球面の一部に 位置決定可能なホーン型の送受信源とに組み合わせた平面アレーアンテナが既知 である。 これらのアンテナは、放射面が平面状アレーであるため、低い仰角ではアンテナ の指向性が非常に低減する(仰角約10°では約−7.6dB)という欠点を有 するが、ここで求められているのは一定の指向性である。 従って本発明は、非静止衛星の一定配置から、またこの配置に向けて、簡単か つコンパクトで製造費が安価であって高速伝送通信を維持できる装置を目的とす る。 このために本発明は、無線信号の送受信アンテナに対して照準合わせ可能な空 間で移動する少なくとも1つの遠隔送受信機システムとの間で信号を送受信し、 前記遠隔送受信機から送信される準平面波の集束レンズを含み、焦点球面Sを有 し、また準球面波ビームとして信号を送受信し、焦点球面Sの一部を移動する少 なくとも1つの主要送受信源を有し、 a)遠隔送受信機から送信または受信される準平面波の偏向レンズと、 b)遠隔送受信機の既知の位置と関連して主要送受信源のそれぞれの位置を制 御する手段との組み合わせを含むことを特徴とする。 このように集束レンズと偏向レンズとを組み合わせることに よって、平面波ビームを形成するとともに、この平面波ビームを殆ど水平線まで 偏向することができ、前記平面波ビームは、各瞬間の衛星位置に対応する集束レ ンズの焦点球面の一点に配置された主要送受信源により、送信または受信される 。 本発明は特に、無線信号の送受信アンテナターミナルから照準を合わせること ができる空間の異なる地点にいる少なくとも2個の遠隔送受信機システムとの間 で信号を送受信し、 a)照準を合わせた前記遠隔送受信機の所定の瞬間における位置決定手段と、 b)遠隔送受信機の選択手段と、 c)少なくとも2個の主要送受信源を含む、先に説明したアンテナと、 d)主要送受信源が衝突しないように構成した焦点球面Sで主要送受信源の移 動を制御する手段と、 e)主要送受信源間の切り換え手段とを含むことを特徴とする。 このようにして、一定配置の非静止衛星によるデータ伝送を連続して維持する ことができる。主要送受信源の数を2個におさめたので、アンテナの全体費用が 非常に安くなる。しかも、 こうした構成における装置は、2個のカセグレンアンテナを用いる解決法よりも ずっと小さい。従って従来の装置よりもずっと簡単なツールが得られ、これは、 費用を安くして従来の方法で家の屋根に設置可能なため、個人レベルでも据え付 けることができる。 好適な実施形態によれば、準球面波として信号を送受信する主要送受信源は、 集束レンズの焦点球面の一部で移動可能なホーンアンテナ型を呈する。 好適な実施形態によれば、主要送受信源は、方位及び傾斜モータ対の作用によ り移動可能である。 これらの構成により、従来の構成部品と簡単な機械組立手段とを用いて費用を 安くできる。 好適な実施形態によれば、準平面波を準球面波に集束させる集束レンズは、広 範な走査領域を有する多焦点収束レンズとして構成される。 特に走査領域は、主要送受信源がその焦点球面上を移動することによって、集 束レンズの回転対称軸に対して30°より上のところにある。 こうした構成により、簡単な技術で広範な走査領域を得るこ とができる。 好適な変形実施形態によれば、集束レンズは、凸型誘電体レンズとして構成さ れる。有利な変形実施形態では、この集束レンズは、凹型導波レンズとして構成 される。 普通にある安価な材料を主成分とする集束レンズのこうした実施形態は、従来 の幾つかの解決方法で用いられた能動構成要素のアレイとは違って装置の費用を さらに安くできる。 好適な実施形態によれば、準平面波の偏向レンズは、誘電体のドームレンズの 形態をとる。より詳しくは、このドームレンズは、ほぼ半球形の輪郭を有する。 この実施形態は、同時に殆ど水平線までビームを偏向でき、しかもアンテナの 保護用レードームを構成する。 好適な実施形態によれば、レンズの少なくとも1つは整合層を含む(4分の1 波長に対応する)。この整合層は好適には、レンズの誘電体の屈折率の平方根に 等しい屈折率を持つ誘電体からなる。有利な変形実施形態によれば、整合層の厚 みは、使用される波長の4分の1に等しく、複数の止まり穴を開けられている。 この整合層は、誘電体レンズの表面での反射現象によって発 生する損失と結合を低減する効果がある。 下記に挙げた本発明の好適な実施形態の説明及び図面により、本発明の目的及 び長所をよりよく理解することができるだろう。この説明はもちろん例として挙 げられているのであり、限定的な性質を持つものではない。 第1図は、本発明によるアンテナターミナルと、このアンテナターミナルが組 み込まれる衛星データ伝送システムの構成要素とを概略的に示す図である。 第2図は、本発明によるアンテナの主な構成要素を詳しく示す図である。 第3図は、方位角/仰角モータ対により、集束レンズの焦点球面Sの一部で主 要送受信源を移動する機械システムの実施形態を示す図である。 第4図は、主要送受信源の信号を切り替える電子手段の好適な取付を示す図で ある。 第5図は、この同じ取付の変形実施形態を示す図である。 第6図は、方位角/仰角モータ対により、集束レンズの焦点球面の一部で主要 送受信源を移動する機械システムの第2の実施形態を示す図である。 第7図は、X/Yモータ対により、集束レンズの焦点球面の一部で主要送受信 源を移動する機械システムの実施形態を示す図である。 第8図は、主要送受信源の実施形態の斜視図(図10a)と断面図(図10b )とを示す図である。 第9図は、第8図の実施形態による主要送受信源を取り付ける、第6図の機構 を示す図である。 第10図は、方位角/仰角モータ対およびX/Yモータ対により集束レンズの 焦点球面の一部で主要送受信源を移動する機械システムの実施形態を概略的に示 す図である。 第11図は、単一の送受信源が作動しているとき、斜めの軸を備えたモータ対 により、集束レンズの焦点球面の一部で主要送受信源を移動する機械システムの 実施形態を概略的に示す図である。 第12図は、第11図の実施形態で2個の送受信源が作動している図である。 第13図から第15図は、集束レンズの3種類の変形実施形態の断面図である 。 第16図は、偏向レンズの双曲面形の変形実施形態を示す図 である。 第1図は、地球5を中心とする軌道4上の2個の非静止衛星2、3に照準を合 わせたアンテナ1を示す。衛星の軌道は決定しており、ずっと以前から公知であ る。しかしながら残留空気抵抗、日射圧力または高度制御に関連して偏移(約± 0.5°に制限される)し、こうした偏移は、衛星のスラスタにより一定の間隔 で修正される。これらの衛星は、受信アンテナ及び指向性ビーム8、9に高出力 信号を送信する送信アンテナ6、7を備える。 データ伝送システムを使用する個人または会社は、標準のTV衛星アンテナの ように、たとえば屋根に固定式に設置されるアンテナ1を含むアンテナターミナ ルを備える。このアンテナターミナルはさらに、衛星の追跡と、無線信号の送受 信と、権限を持つユーザ(加入者)に対する暗号情報の復号化とを行う制御電子 手段10を含む。アンテナターミナルはまた、詳しく説明しないがメモリ装置や 、キーボード12、スクリーン13を含むマイクロコンピュータPC型の計算機 11にも接続される。マイクロコンピュータのメモリ装置は、衛星の軌道を特徴 付ける情報(位置推算表)の記憶手段と、こうした軌道情報及 びアンテナターミナルの地理的な位置決定(経度、緯度)とに応じて、どの衛星 がどのような局地的な地理角度(方位角、仰角)で照準に入るかを所定の瞬間に 計算可能なソフトウェアとを含む。 アンテナターミナル1、10はまた、この実施形態において、コマンドに応じ て放送を受信するためにテレビ14に接続されている。前記テレビは、テレビ会 議に適用するためのカメラ15を備えている。同様にアンテナターミナル1、1 0は、電話16、またファックス(図示せず)にも接続されている。アンテナタ ーミナルを介したデータ伝送を必要とする各機器は、アンテナターミナルの制御 電子手段を含むケース10に場合によっては組み込まれる、コネクタケース17 に接続される。 本発明によるアンテナ1を第2図に詳細に示す。本発明の好適な実施形態では 、衛星から送られる無線ビームを偏向可能なドームレンズ21を含み、この衛星 は、天頂からほぼ水平線まで集束レンズ22に向けて局地的に照準を合わせられ る空間のあらゆる方向に配置可能である。集束レンズ22は、衛星から受信する 平面波を球面波に(また、その逆に)変換する。アンテナ1はまた、球面波ビー ムを送受信する2個の主要送受信源 23、24と、これらの主要送受信源を位置決定する機械接続部(図示せず)と 、これらの要素を支持する機械構造25とを含む。主要送受信源の下に配置され た装置とレンズとは、金属製の保護シリンダ26内に組み込まれる。 偏向ドームレンズ21は既知のタイプのものである。このレンズは、おおざっ ぱに述べるとマイクロ波帯域における光学レンズのように機能する。その機能は 、0°から80°〜85°に含まれる角度θ2に従って傾斜した準平面波ビーム を、0°から30°〜40°に含まれる角度θ1に従って傾斜した準平面波ビー ムに偏向することにある。 ドームレンズは、ほぼ半球形である。このようなドームレンズは、1975年 10月の「Microwave Journal」にその原理が記載されている 。ドームレンズは、マイクロ波の誘電体材料、たとえば無線ビームを偏向する容 量が大きい熱硬化性材料を鋳造して製造される(誘電率εが約10)。こうした 材料は、Rogers Corp社によって生産される「登録商標Duroid s」ファミリーのTMM(熱硬化性材料「Thermoset Microwa ve Material」)10型の材料か、またはEmerson&Cumm ingsのK10を含む。これらの材料は、たとえば、セラミック微粒子を含む PTFE(PolyTetraFluorEthylene、登録商標テフロン −Teflonでより知られている)型の母型を主成分としており、雨や悪天候 を殆ど受け付けず、風によって変形しないように充分な剛性を備える。従って、 これらはアンテナの組立手段を保護するレードームの機能を果たせる。 選択される波長(数センチメートル)のために、得られる形状に対して必要な 精度は約ミリメートルの単位でなければならない。従って、精度の条件がそれほ ど厳しくないので(精度は、写真機のレンズよりもずっと低い)製造が簡単にな る。 選択される強い偏向出力により、走査角度を2〜2.7に増やすことができる ので、内部ビームの角度30〜40°だけでほぼ水平線まで走査が可能である。 偏向出力をそれ以上にすると表面で信号が一部反射する現象が発生し、全体とし てアンテナの性能が劣化することになる。半球形レンズの内径は25cmであり 、その厚みは、選択した材料の屈折率に応じて頂点で約3〜5mm、縁で3〜7 cmである。ドームレンズの外部輪郭はまた球形ドームに近い。従って考慮され た実施形態では、 レードームの外形は約60cmであり、これは衛星TV受信用のパラボラアンテ ナに匹敵する寸法である。 集束レンズ22はまた、誘電体材料から製造されるタイプのマイクロ波レンズ である。このレンズは、おおよそ光学レンズと同様に作動し、屈折率は1を越え る(誘電体内の波長は、真空中の波長よりも短い)。従って、このようなレンズ の構成は凸型であり、これは「Lo and Lee−Antenna Han dbook」のたとえば16−19頁から16−59頁に記載されている。この レンズの機能は、0〜35°の角度に傾斜した準平面波束を、それに近い傾斜を 持つ軸を備えた準球面波束に変換することにある。 こうした多焦点レンズにより、主要送受信源が移動すると広範な走査が得られ る(レンズの軸を中心として30〜40°)。このタイプのレンズは、非常に細 いビームで約10°走査される場合が文献から既知であるが、ここでは集束レン ズの利得は重要ではないので、30〜40°に拡大して適用しても特定の問題を 提起せず、そのビームはずっと広い。当業者は、集束システムにより可能な操作 範囲が、ビーム幅の数として表されることを知っている。この場合にも、こうし たレンズは、誘電率 の高い(εが約10)複合型材料の鋳造により容易に得られる。使用される波長 が数センチメートルであるという同様の理由から、求められる鋳造の精度はミリ メートル単位にすぎない(照準合わせ可能なスペクトルで作動するレンズの場合 よりもずっと大きい波長に相当する)。ドームレンズ21の実施形態に関して先 に述べた複合材料はまた、この集束レンズ22の製造用にも用いられる。誘電体 レンズの選択により広帯域が得られるので、アンテナを介して高速のデータ伝送 が可能になる。 集束レンズの直径は、ドームレンズの内径が50cmである場合、約35cm である。集束レンズは水平に配置され、その光学中心は、半球形のドームレンズ の光学中心と一致する。このレンズの焦点球面の半径は、選択された材料の詳し い特徴に応じて約30〜50cmである。 この焦点球面の一部に(集束レンズの軸を中心として一般には35°の範囲) 、球面波を送受信する2個の送受信源23、24が移動式に配置される。これは 、たとえば衛星TV受信における従来型のホーンアンテナであり、放物面反射鏡 によって照らされるホーンが用いられる。 使用されるホーンの特定の特徴は、ここでは集束レンズに照 準を合わせる角度と、使用される波長とに関連する。データ伝送量については、 対戦型ゲーム、遠隔作業、遠隔教育、対話型ビデオ、インターネット型のデータ 伝送などをカバーする多様な用途に対して、約1〜5Mbpsの最大送信容量及 びそれよりも大きい最大受信容量(すなわち10〜50Mbps)を考慮する必 要である。さらに、この用途におけるホーンの位置により、ビームの開きが±3 0°になる。ビームの端における−10〜−15dBの減衰を受け入れることに より、従来の方法でホーンの入口の直径を計算すると、使用される周波数帯域( Kuバンド、すなわち11〜14.3Ghz帯)に対して直径は50〜60mm である。 第3図は、球の一部で2個のホーンの移動機能を果たすことができる簡単な機 構の組立図であり、2個のホーンの移動は独立して行われている。この組立手段 は主に、同心の二重リング32、33と、ホーン23、24を支持する揺動脚3 0、31とを含む。こうした構成においてホーンの自在軸により決定される球部 分が、集束レンズ22の焦点球面に適切に対応するようにするためには、従来と 同じ性質の機械支持手段(図示せず)により二重リングの中央に焦点レンズ22 を配置する。 この構成において、第1のホーン23は、第2のホーン24を支持する組立手 段の「内部」の組立手段によって駆動される。この第1のホーン23の上部は、 剛性のプラスチックからなる揺動型支持構造30に基部が円弧形状である2個の 腕部で連結されており、前記2個の腕部は、第2のホーン24を支持する揺動脚 31の移動を妨げない。揺動脚30は、軸Aに沿って内部リング32に連結され ている。 垂直軸を中心とする揺動脚の移動は、たとえばリング32の内部に軸Aに沿っ て配置されたステッパモータ型の傾斜モータ36によって行われる。この移動に よって、−35°〜+35°の傾斜β1に達することができる。傾斜は、衛星の 仰角によって決まる。つまり、その場所の天頂に衛星が位置する場合傾斜は0で あるし、その場所の水平線上10°のところに衛星が配置する場合は、±35° である。 内部リング32は、同様にステッパモータ型の別のモータ34により回転駆動 され、その作動により方位角α1を0°〜360°に決定することができる。こ のモータはたとえば2個のリングの外側に配置されて、歯付きリングを介して内 部リングを回転駆動する。 従って、2個の方位角モータ34および傾斜モータ36の作動を組み合わせる ことにより、開き角度±35°の焦点球面の球形ドーム上のあらゆる選択位置に 第1のホーン23を配置可能であり、残りのホーンは常に集束レンズの中心に向 けられたままになる。2個のモータ34、36の制御により、非静止衛星を追跡 することができ、衛星の移動速度は、たとえばホーンが仰角−35°の位置から 仰角+35°の位置まで約10分間で移動することに対応する。 かくして方位角モータ34及び傾斜モータ36の双方が、方位角/仰角モータ の対を構成する。 第2のホーンを組み立てる場合も、先に述べた第1のホーンを組み立てる場合 と非常に似ている。第2のホーン24の下部は、揺動構造31に連結されており 、内部の揺動脚の通過を妨げるおそれがないような寸法を有する。この揺動脚は 外部リング33に吊り下げられている。他方のアンテナの位置決定モータとあら ゆる点において同じように、アンテナ24の方位角α2は方位角モータ37の作 動により決定され、傾斜角β2は傾斜モータ35の作動により得られる。 ホーンの方位角/傾斜ステッパモータの制御及び電力供給の 電子手段は、当業者にとって既知のものである。 2個のホーン23、24の間の切り替えを可能にする電子組立手段を第4図に 示した。増幅器46(「SSPA:Solid State Power Am plifier」:固体状態出力増幅器)を含む送信信号チャンネル42と、増 幅器47(「LNA:Low Noise Amplifier」:低ノイズ増 幅器)を含む受信信号チャンネル43とは、サーキュレータ41に接続される。 こうした既知の性質のサーキュレータは受動回路素子であり、3つのポートの間 で所定の一方向に信号を循環し、送受信を分離することができる。これは例えば フェライトから構成される。このサーキュレータ41は、ホーンの一方と選択的 に接続するスイッチ40に接続される。スイッチ40は、柔軟な同軸ケーブル4 4、45によりホーンに接続される。スイッチは、ダイオードをベースとする既 知のタイプのものであり、2個のホーン間で少なくとも1マイクロ秒で切り換わ る。電源供給手段など、この説明の中で言及していない付属の構成部品は、この 分野における従来のものである。 装置の作動モードには幾つかの段階がある。第1段階は、装置の設置である。 水平軸とアンテナの南北の向きをチェックし ながら、建物の屋根にアンテナを機械式に固定する。次いでアンテナを、電源と 、制御用マイクロコンピュータ11と、TV14、カメラ15、電話16の各機 器とに接続する。 同じ段階で、一定配置の衛星の位置推算表(位置軌道パラメータおよび所定の 最初の瞬間における衛星の速度)をアンテナの制御用ホストコンピュータのメモ リに入力する。これらのデータは、フロッピーディスクとして提供することがで きる。 アンテナターミナルの現地時間および地上位置(緯度、経度)の入力後、コン ピュータは、記憶された軌道パラメータに対応する瞬間からの経過時間に応じて 、その衛星の配置の現在位置を計算し、アンテナターミナルからの理論上の照準 ゾーンとこれらの位置とを比較する。システムの自動校正手順は、2個のホーン 23、24を、照準とする衛星の理論上の位置に向け、しばらくの間追跡し、受 信及び送信出力レベルと、アンテナの空間的な向きと、追跡の品質とを収集デー タによってチェックすることにより実施できる。装置に対して行う修正診断は、 これらの校正データに応じて自動的に行われる。 通常の使用段階では、ユーザがシステムを作動すると(コンピュータを作動し てアンテナに電源供給する)、制御ソフトウ ェアがこの時間における衛星の位置を計算することにより、今、地球のこの位置 からどの衛星が照準に入るかを決定する。水平線から最も高い衛星の座標から、 コンピュータ11は、集束レンズの焦点球面上でホーンがとらなくてはならない 対応位置を計算し、このホーンを移動させるステッパモータに命令を送り、最も 照準が合う衛星に対応してホーンを送受信電子手段に選択的に接続する。その場 合にデータの送受信が可能になる。 周知のように、コンピュータは、衛星を追跡するために使用されるホーンの位 置に対して行う修正を計算し、それに応じて位置モータを制御する。衛星の規則 正しい追跡のために必要な位置決め精度は、アンテナの主ローブの幅と、前記ア ンテナの移動前の信号の許容できる減衰量とによって決められる。この場合、ロ ーブの開きが5°で許容できる信号損失が0.3dBの場合、モータによるホー ンの焦点合わせの精度は0.75°であり、これは0.65cmの位置決定精度 を持つ半径50cmの焦点球面に対応する。低軌道を周回する衛星の追跡では、 約6秒ごとにホーンが0.65cmだけ移動することになる。衛星の追跡の際に 、通信ストリームを確保するホーンの移動は、他方のホーンの移動に優先し、ソ フトウェアは常時、必要な場 合には、第2のホーンが第1のホーンの行程外を移動することによって、いかな る衝突も発生しないようにする。 衛星の10°未満である仰角(水平線に近づいている衛星)あるいは受信信号 の異常な低下のような基準に応じて(樹木、丘または他の局地的な恒久的/一時 的な障害物を考慮した場合、または静止軌道上のアークに近い帯域内の通過によ り、静止軌道衛星による又は静止軌道衛星からの妨害のために接続を遮断せざる を得ない場合)、コンピュータは、第2の照準が合う衛星を決定し、該衛星の位 置に対応するように第2のホーンを位置決定する。次にこのホーンを選択的に接 続し、この衛星の追跡を行う。2個のホーンアンテナ間の切り換え時間は、この 実施形態では1マイクロ秒であり、1Mbps〜最大5Mbpsで伝送されるデ ータ容量に対して約1〜50ビットに対応するデータ損失がある。損失データの 再生は、信号により伝送される誤り訂正符号の使用により行われる。 位置推算表の更新は、新しいデータを含むフロッピーディスクを入れるか、ま たはターミナルの自動要求により衛星ネットワーク自体からダウンロードするこ とにより実施できる。 先に説明したように、こうした組立で用いられるモータの出 力は、1kg未満の小さい質量の移動に適合されるので、市販されている従来の 安価なモータを使用することができる。これは2個のカセグレンアンテナを使用 する衛星追跡法よりも有利であり、カセグレンアンテナの方法では、モータを数 kgの質量の正確な位置決定に適合しなければならないためにコスト高になる。 アンテナの位置決定に必要な精度レベルと、2つの移動の間の経過時間に必要 な精度レベルを守れば、従来の機械組立手段および簡単な電子手段を用いて、確 実にこれらの精度レベルに到達できる。従って、選択されたこの解決法は、経済 的に製造できる。 上記の適用は、様々な構成部品が既知のタイプのものか、または製造上の仕様 が面倒ではないので、安価であると同時に小型装置を提供する。 上記の装置は、その垂直軸を中心として回転対称性を有し、風の向きに関係な く風を取り入れ、円筒形及び半球形の形状を選択しているために抗力係数が小さ いので、突風が吹いたときに移動の維持に関する問題が提起されるレードームの ない従来のアンテナよりも有利である。 集束レンズ22の変形実施形態では、水晶−二酸化ケイ素の材料を用いて製造 している。 別の変形実施形態では、2個のホーン23、24間を切り替え可能にする電子 組立手段を、第5図に示した組立に代えている。この組立では、各ホーン23、 24が、サーキュレータ41’、41”を含み、送信信号増幅ユニット46’、 46”および受信信号増幅ユニット47’、47”が、これらのサーキュレータ に直接接続されている。2個の主要送受信源の送信信号増幅器は、チャンネル4 2から送信信号が送られる選択的な接続装置40’に2個の同軸ケーブル45’ 、44’によって接続される。同様に受信信号の低ノイズ増幅器も、受信信号の チャンネル43が接続される選択的接続装置40”に同軸ケーブル45”、44 ”によって接続される。 こうした構成は、柔軟な同軸ケーブルで発生する信号損失の影響を低減するこ とを目的としており、この損失は、長さ約0.5mの各ケーブルで1dBと推定 される。この変形実施形態は、増幅器が2個あるためにコストがかかるが、増幅 器の出力が同じ場合には、同等の実効放射電力(EIRP)を約1dB改善し、 また受信時の性能指数(G/T)を約2dB改善する。ア ンテナの性能が同じ場合、集束レンズおよびドームレンズの寸法を小さくし、従 ってアンテナ全体の寸法を小さくすることができる。 第6図は、第3図の方位角/仰角モータを備えた機械組立の変形実施形態を示 す。各送受信源23、24は、焦点球面の下半分と回転駆動軸54、55とにそ れぞれ配置された、焦点球面Sに同心の円弧52、53を含む支持腕部50、5 1に取り付けられる。この回転駆動軸54、55は、垂直線に平行に延びて前記 方位角モータ56、57に連結される。従って主要送受信源23、24は、それ ぞれ個別の方位角Az1、Az2に沿って移動する。 一方で、各主要送受信源23、24は、仰角モータ58、59による仰角移動 El1、El2のために、円弧52、53に沿って案内される。こうした仰角移 動El1、El2により、照準に入る2個の衛星の照準軸S1、S2を決定する ことができる。 衛星追跡方法に関する変形実施形態では、記載された受動的な技術の代わりに 能動的な技術を用いており、これは、衛星の位置を特徴付けるデータを予めコン ピュータのメモリに保存す るだけである。そのため、リアルタイムで制御しなくても適切なときに適切な場 所に主要送受信源が配置される。検討される変形実施形態では、各ホーンが複数 の受信機を含み、たとえば4個の受信機を正方行列に配置し、各受信機から受信 した信号の和及び差に対応する出力信号を供給する。所定の衛星を追跡し始める と、コンピュータ11が計算するデータに応じてホーンが配置される。次に、信 号の和及び差について時間的な変化を分析することによって、衛星がどの方向に 移動するかを決定し、その結果として衛星を観測できる。ホストコンピュータは 、記憶してある位置推算表を、実際に観測した衛星の位置に応じて自動的にかつ 定期的にに更新することができる。 図示されていない他の変形実施形態では、ユーザがマイクロコンピュータを持 たず、衛星の追跡ソフトや位置推算表の記録メモリは、メモリ付きマイクロプロ セッサに組み込まれている。メモリ付きマイクロプロセッサは、従来の暗号化さ れたTV受信機用の復調器のサイズであって、暗号化された送信に適合する変調 器/復調器と一体化することもでき、たとえばTV受信機の下に配置するケース 内に組み込まれる。一定の間隔で位置推算表をダウンロードする手順は、ユーザ が介入せずに自動的 に行われる。 上記のすべての変形実施形態において、マルチメディアシステムの作動帯域が 、衛星を直接使用したテレビの帯域と同じである場合には、2個の静止軌道衛星 に照準合わせするように適合される位置に、2個の送受信源を配置可能である。 つまり、その場合には、同一のアンテナターミナルが、マルチメディア用途と、 この2つの衛星から送られる放送受信とを交互に行い、2個の衛星は、送受信源 を移動することにより任意に変更できる。 また別の変形実施形態では、本発明の装置と同様の装置を、地上ターミナルレ ベルではなく衛星レベル、たとえば任意の位置にある幾つかの地上局だけに画像 を送信する観測衛星レベルに設置する。衛星が地上局を追跡する原理は、地上の ターミナルが非静止衛星を追跡する原理と同じである。この用途では、広帯域ビ ームを送信するために受信出力が弱い衛星に適合される従来の受信アンテナと比 べて、地上局の寸法を著しく小さくできる(たとえばアンテナの受信信号につい て20dBの利得が得られる場合は、係数が10である)。こうした構成により 、また送信データの守秘性を改善できる。しかも解決法は簡単で あり、コストは安く(特に非常に多数の素子を備えたアクティブアンテナと比べ て)、エネルギー消費が少ないので、衛星で極めて有利に実施できる。 本発明の範囲は、例として考慮された上記の実施形態の細部に限定されるもの ではなく、その反対に当業者が意図する様々な変更に拡大される。 第7図に示した移動する送受信源を支持する機械組立手段の別の変形実施形態 では、主要送受信源23、24のそれぞれが、いわゆるX/Yモータ対の作動に より移動可能である。半円弧60は、焦点球面の径方向に対向する2地点、たと えば東と西に連結されている。送受信源23はこの円弧に沿って移動し、この円 弧が、送受信源に連結される第2のモータ61の作動により案内面の役割をする 。第2の送受信源24は、第2のモータ63によって案内されながら別の円弧6 2に同様に取り付けられる。図示されていないが、それぞれの半円弧60、62 は、X/Yモータ対の第2のモータを構成する一定の主要モータによって第1の 軸Oxを中心として回転駆動され、円弧60の半径は、円弧62の半径よりも小 さい。従って第2のモータ61と63は、第2の軸Oyを中心として送受信源を 移動可能にし、 第2の軸Oy自体も第1のモータ群を介して第1の軸に対して移動可能であり、 第2の軸Oyは第1の軸Oxに常に直交する。送受信源の一方は「北」の衛星に 向けて信号を送受信し、他方は「南」の衛星に向けて送受信するので、送受信源 の位置の衝突は回避される。2個の腕部または円弧の相対的な位置決定は、一方 がレンズの上方を通る場合に可能である。 第6図と第7図の組立は、第3図と第5図の組立に比べて小型性に優れる。し かも、送受信源がレンズを照らす角度を高くするように構成されており、これは 、集束球面レンズを使用する場合には必要である。 主要送受信源の前に取り付けられる増幅器の接続の別の変形実施形態では、第 7図と第9図に示された送受信源の機械組立手段を用いており、各弧が導波手段 であるためにマイクロ波信号を搬送し、従来の回転ジョイントを弧の連結部に取 り付けている。この構成は、信号の損失を少なくし、従って主要送受信源から増 幅器を離すことができる。 第10図に示された、移動する送受信源を支持する機械組立の別の変形実施形 態では、主要送受信源23が、方位角/仰角モータ対70、71の作動により移 動可能であり、第2の主要 送受信源24がX/Yモータ対72、73の作動により移動可能であり、第1の 主要送受信源の方位角モータ70が、アンテナ全体をさらに駆動する。 第11図と第12図に示された移動する送受信源を支持する機械組立の別の変 形実施形態では、主要送受信源23、24のそれぞれが、斜めの回転軸80、8 1と82、83を備えたモータ対の作動により移動可能である。 主要送受信源の各支持体は、腕部84、85と前腕部86、87を含み、主要 送受信源23、24は、前腕部86、87の自由端88、89に固定されている 。第1のモータ80、82は、垂直線に対して第1の角度αO1、αO2だけずれた 第1の斜軸O1、O2を中心として腕部84、85を回転駆動し、第2のモータ8 1、83は、第1の角度α01、α02よりも大きい第2の角度α’01、α’02だけ 垂直線に対してずれた第2の斜軸O’1、O’2を中心として腕部84、85に対 して前腕部86、87を回転駆動し、各モータ対の第1および第2の軸は垂直線 の両側に延びている。 また、集束レンズと偏向レンズの組立手段が主要送受信源の支持体とは異なる 支持体に取り付けられている、ターミナルが、 ビームにほぼ平行に延びるように、前記組立手段の支持体を駆動するための追加 モータ90をさらに含む。 もちろん、本発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、たとえば走査 アクティブアンテナ等の他の実施形態や、より一般的には、記載した手段と同等 の1つまたは複数の手段を用いた全ての実施形態に適用可能であり、これらの実 施形態では、同じ機能を果たすことによって、たとえば支持体に取り付けられた 各主要送受信源が、焦点球面の少なくとも下半分で移動するように、少なくとも 1つのモータ対の作動により移動可能になるといった同じ結果が得られる。 さらに光学素子の変形実施形態では、集束レンズ及び偏向レンズを単一の同じ レンズに代える。このレンズは、誘電体材料からなる一定の球面集束レンズの形 状をとり、レンズと同心の焦点球面に向けて平行なマイクロ波ビームの焦点を合 わせる。アンテナの送受信源は、上記の機械装置に従って取り付けられ、この焦 点球面上を移動できる。これらの送受信源は、先に考慮された種類のホーンであ るか、または、いわゆる「当て板」型のプリント回路である。これらの当て板は 、1個の送受信源につき1個か(第8a図、第8b図)、または集束システムが 劣 化する場合に、この劣化を補償できる小型アレイとしてまとめられる(第7図) 。当て板を備えたこの変形実施形態はよりコンパクトであるので、アンテナター ミナルの全体の外形寸法を制限しようとすればするほど、送受信源を移動するた めのスペースが狭まる球面レンズの場合には特に有効である。 3個の送受信源を備えた装置を検討することもでき、そのうちの1個は、静止 アーク内の衛星に照準合わせされて球面レンズに固定式に取り付けられる。この ような構成により、単一のアンテナを用いて、ユーザの自由な選択により、また 移動する送受信源を位置決定する遅延なしに、非静止衛星向けの高速伝送情報を 備えるマルチメディア用途(2個の移動する送受信源を要する)または静止衛星 からのテレビ画像の直接受信(たとえマルチメディアシステム以外の周波数帯域 を用いていても)が可能になる。 主要送受信源に接続されるケーブルに代替する別の変形実施形態は、信号を送 受信するために光ファイバを用いることからなる。光ファイバは、送受信源と増 幅器との組合せ手段の移動に従うときに柔軟であるという長所を有する。支持体 はそれ自体が、主要送受信源を移動するモータの運動情報を伝送するた めの光伝導体として使用できる。 その場合、装置は、光送信のための発光ダイオード(数100MHzの帯域) と、光データを受信するためのフォトダイオードとを含む。半円形の部分の連結 ポイントの位置にミラーを取り付けて、光を光伝導管の方に伝送している。 前記管は、主要送受信源、増幅器および移動モータを供給するために電流を伝 える役割をし、間隔を開けた2個の導体トラックを含むとともに、電流を受ける ために送受信源の位置にスイッチを配置する。 誘電体からなる集束レンズ22は、同じ機能を果たす他のレンズによって交換 可能である。このような変形実施形態を第13図から第16図に示した。第13 図から分かるように、第1の変形実施形態は、誘電体アンテナを「ゾーニングす る」、つまり材料の厚みを除去することにより位相の遅延がゾーニング前後で一 定のままであるようにすることからなる(約360°の多重化)。この図では、 ゾーン除去部93、94に対応する2端91、92が形成されており、このよう にしてレンズの容量及び質量を低減できる。こうしたゾーニング技術は、ゾーン 端で反射により性能が低下するという短所を持つので、レンズ の輪郭の段差の数をできる限り減らさなければならない。 第14図に示した集束レンズの第2の変形実施形態は、誘電体材料を、場合に よってはゾーニングした導波レンズ22”’に代えることからなる(アンテナ22 ”は第14図に示された段差91を有する)。これらの導波レンズは、既知のも のである。その原理は、屈折率が1未満のレンズを合成することにある(何故な ら、導波管内の波長は、真空中の波長よりも長い)。従って、同等の集束手段を 有する誘電体レンズとは逆の曲率でなければならない。そのために、ここでは凹 レンズである。このオプションは、誘電体レンズより幅の狭い通過帯域を提供す るという欠点を有するが、製造費が最も安くてすみ、レンズはたとえば所望の凹 面に応じてアルミニウムブロックの成形により製造され、互い違いに配置された 一連の平行な穴をこのブロックにあける。 誘電体レンズの場合、アンテナの性能を改善したい場合には誘電体/空気の境 界面における反射を少なくすることが必要である。有利には、4分の1波長の厚 みの整合層を設ける。この整合層は有利には、誘電体の屈折率の平方根√nに等 しい屈折率を持つ誘電体からなるコーティングとして形成される。もう 1つの変形実施形態は、4分の1波長の一定の厚みに複数の止まり穴を開けるこ とからなり、その密度は、りの誘電体の屈折率と穴内の空気の屈折率との平均が 誘電体の屈折率の平方根√nに等しい屈折率に等しくなるようにする。所定の誘 電率を持つ誘電体を「シミュレーションする」ことに帰するこの方法は従来のも のである。 半球形のドーム形偏向レンズについては既に述べたが、これは、最も標準的な 方法である。変形実施形態は、第16図に示したように、焦点距離の短い双曲面 または放物面の形状を使用することからなる。この図では、双曲面のドーム形偏 向レンズ21、集束レンズ22が示されており、ドームレンズはここではゾーニ ングされる(図示されているステップ101)。これにより傾斜の大きい角度で 照らされる面積が増加するので(水平線上の衛星の仰角が小さい)、こうした条 件で集束レンズの利得の低下を補償できる。高さ35〜40cmのドームレンズ は、直径30cmのディスクに相当する有効な放射面を得ることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年5月25日(1999.5.25) 【補正内容】 請求の範囲 1. 無線信号の送受信アンテナから照準を合わせることができる空間を移動す る少なくとも1つの遠隔送受信機システム(2、3)との間で信号を送受信し、 遠隔送受信機から送信される準平面波の集束レンズ(22)を含み、準球面波ビ ームとして信号を送受信する少なくとも1つの主要送受信源(23、24)がそ の一部を移動する焦点球面Sを有する、送受信アンテナ装置であって、 a)遠隔送受信機によって送信または受信される準平面波の偏向レンズ(21 )と、 b)遠隔送受信機の既知の位置と関連して主要送受信源のそれぞれの位置を制 御する手段(10、11)とを組み合わせて含むことを特徴とする送受信アンテ ナ装置。 2. 無線信号の送受信アンテナターミナルから照準を合わせることができる空 間の異なる地点にいる少なくとも2個の遠隔送受信システム(2、3)との間で 信号を送受信し、 a)所定の瞬間における照準を合わせた前記遠隔送受信機の位置決定手段と、 b)遠隔送受信機の選択手段と、 c)少なくとも2個の主要送受信源(23、24)を含む請求項1に記載のア ンテナ(1)と、 d)主要送受信源が衝突しないように取り付けられた焦点球面Sにおける主要 送受信源の移動を制御する手段(11)と、 e)主要送受信源間の切り換え手段(40)とを含むことを特徴とする送受信 アンテナターミナル装置。 3. 切り換え時間中に失ったデータを復旧する手段をさらに含むことを特徴と する請求項2に記載の装置。 4. 準球面波ビームとして信号を送受信する主要送受信源(23、24)が、準 球面波を準平面波として集束させる集束レンズ(22)の焦点球面Sの一部を移 動するホーンアンテナ型をしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか 一項に記載の装置。 5. 少なくとも1つの主要送受信源(23、24)が、送信及び受信信号を増 幅するモジュール(41、46、47)を含むことを特徴とする請求項1から4 のいずれか一項に記載の装置。 6. 準平面波を準球面波として集束させる集束レンズ(22) が、広範な走査領域を有する多焦点収束レンズとして構成されることを特徴とす る請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。 7. 走査領域が、主要送受信源(23、24)を焦点球面Sを移動させること によって、集束レンズの回転対称軸に対して30°を越えることを特徴とする請 求項6に記載の装置。 8. 集束レンズ(22)が、凸型の誘電体レンズとして構成されることを特徴 とする請求項6または7に記載の装置。 9. 集束レンズ(22)が、凹型の導波レンズとして構成されることを特徴と する請求項6または7に記載の装置。 10.集束レンズ(22)が、「ゾーニング」されていることを特徴とする請求 項6から9のいずれか一項に記載の装置。 11.準平面波の偏向レンズ(21)が、誘電体のドームレンズの形状をとるこ とを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。 12.ドームレンズ(21)の輪郭が、ほぼ半球形であることを特徴とする請求 項11に記載の装置。 13.ドームレンズ(21)の内部及び外部輪郭が、ほぼパラボラ形、楕円形ま たは双曲面形であることを特徴とする請求項 11に記載の装置。 14.外部環境の状態に対して装置を隔離する、偏向レンズ(21)と一体化し た手段を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。 15.偏向レンズ(21)の厚さが、頂点から土台部分に向かうにつれて厚くな っていくことを特徴とする請求項11から14のいずれか一項に記載の装置。 16.レンズ(21、22)の少なくとも一方が、4分の1波長型の整合層を含 むことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。 17.整合層が、レンズの誘電体の屈折率の平方根に等しい屈折率を持つ誘電体 から構成されることを特徴とする請求項16に記載の装置。 18.整合層が、使用される波長の4分の1に等しい厚さを有し、レンズの誘電 体の屈折率の平方根に等しい屈折率を形成するように構成された、一定の密度を もつ複数の止まり穴が開けられていることを特徴とする請求項16に記載の装置 。 19.遠隔送受信機が一定の配置の衛星であり、所定の瞬間に照準を合わせられ る衛星の位置決定手段が、 所定の瞬間における各衛星の軌道パラメータのデータベースと、 アンテナターミナルの地上位置パラメータの記憶手段と、 最初の軌道パラメータと最初の瞬間から経過した時間とにより、各衛星の現在 位置を計算するソフトウェアと、 アンテナターミナルの位置から照準を合わせられる角度のゾーンと軌道位置と を比較するソフトウェアと、 遠隔送受信機の軌道パラメータのデータベースの定期的な更新手段とを含むこ とを特徴とする請求項2から18のいずれか一項に記載の装置。 20.主要送受信源(23、24)が、移動中の遠隔送受信機から受信したビー ムに対する照準の差の検出手段を含むことを特徴とする請求項1から19のいず れか一項に記載の装置。 21.焦点球面の少なくとも下半分で移動するように、各主要送受信源(23、 24)が、支持体に取り付けられ、少なくとも1つのモータ対の作動によって移 動することを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。 22.集束レンズ/球面レンズの組立手段が、主要送受信源の支持体とは別の支 持体に取り付けられ、前記集束レンズ/球面 レンズ装置の支持体を駆動するための追加モータ(90)をさらに含み、ビーム にほぼ平行に延びることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の 装置。 23.主要送受信源(23、24)が、方位角/仰角のモータ対(34、35、 56、57;36、37、58、59)により移動可能であることを特徴とする 請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 24.主要送受信源の各支持体が、主要送受信源(23、24)が固定式に取り 付けられている揺動手段(30、31)を含み、各揺動手段が、前記モータ対の 一方のいわゆる方位角モータ(34、35)により一定の軸に沿って、またモータ 対の他方のいわゆる傾斜モータ(36、37)により垂直線に対して、移動可能 であることを特徴とする請求項23に記載の装置。 25.主要送受信源の各支持体が、焦点球面と同心の円弧をなし、焦点球面の下 半分にそれぞれ配置される、腕部(50、51)を含み、各腕部が、モータ対の 方位角モータ(56、57)により方位角に従って移動可能であり、主要送受信 源の各々が、モータ対の別のモータ(58、59)の円弧に沿って移動可能であ ることを特徴とする請求項23に記載の装置。 26.主要送受信源の各々が、X/Yモータ対により移動可能であり、第1のモ ータが、水平な第1の軸Oxを中心として主要送受信源の各々を回転し、第2の モータ(61、63)が、第1の軸に常に直交し、第1のモータによって第1の 軸に対して移動可能な第2の軸Oyを中心として、主要送受信源の各々を回転す ることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 27.主要送受信源(23)が、方位角/仰角モータ対(70、71)により移 動可能であり、第2の送受信源(24)が、X/Yモータ対(72、73)によ り移動可能であり、主要送受信源(23)の方位角モータ(70)が、さらにア ンテナ(1)の組立手段全体をもまた駆動することを特徴とする請求項1から2 2のいずれか一項に記載の装置。 28.主要送受信源(23、24)の各々が、斜めの回転軸(O1、O2;O’1 、O’2)を備えたモータ対(80、82;81、83)により移動可能である ことを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 29.主要送受信源(23、24)の各支持体が腕部(84、85)および前腕 部(86、87)を含み、主要送受信源が前 腕部の自由端(88、89)に固定され、第1のモータ(80、82)が垂直線 に対して第1の角度(αO1、αO2)だけずれた第1の斜めの軸(O1、O2)を中 心として腕部を回転駆動し、第2のモータ(81、83)が第1の角度(αO1、 aO2)を越える第2の角度(α’O1、α’O2)だけ垂直線に対してずれた斜めの 第2の軸(O’1、O’2)を中心として腕部に対して前腕部を回転駆動し、各モ ータ対の第1の軸および第2の軸が垂直線の両側に延びることを特徴とする請求 項28に記載の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 無線信号の送受信アンテナから照準を合わせることができる空間を移動す る少なくとも1つの遠隔送受信機システム(2、3)との間で信号を送受信し、 遠隔送受信機から送信される準平面波の集束レンズ(22)を含み、準球面波ビ ームとして信号を送受信する少なくとも1つの主要送受信源(23、24)がそ の一部を移動する焦点球面Sを有する、送受信アンテナ装置であって、 a)遠隔送受信機によって送信または受信される準平面波の偏向レンズ(21 )と、 b)遠隔送受信機の既知の位置と関連して主要送受信源のそれぞれの位置を制 御する手段(10、11)とを組み合わせて含むことを特徴とする送受信アンテ ナ装置。 2. 無線信号の送受信アンテナターミナルから照準を合わせることができる空 間の異なる地点にいる少なくとも2個の遠隔送受信システム(2、3)との間で 信号を送受信し、 a)所定の瞬間における照準を合わせた前記遠隔送受信機の位置決定手段と、 b)遠隔送受信機の選択手段と、 c)少なくとも2個の主要送受信源(23、24)を含む請求項1に記載のア ンテナ(1)と、 d)主要送受信源が衝突しないように取り付けられた焦点球面Sにおける主要 送受信源の移動を制御する手段(11)と、 e)主要送受信源間の切り換え手段(40)とを含むことを特徴とする送受信 アンテナターミナル装置。 3. 切り換え時間中に失ったデータを復旧する手段をさらに含むことを特徴と する請求項2に記載の装置。 4. 準球面波ビームとして信号を送受信する主要送受信源(23、24)が、 準球面波を準平面波として集束させる集束レンズ(22)の焦点球面Sの一部を 移動するホーンアンテナ型をしていることを特徴とする請求項1から3のいずれ か一項に記載の装置。 5. 少なくとも1つの主要送受信源(23、24)が、送信及び受信信号を増 幅するモジュール(41、46、47)を含むことを特徴とする請求項1から4 のいずれか一項に記載の装置。 6. 準平面波を準球面波として集束させる集束レンズ(22) が、広範な走査領域を有する多焦点収束レンズとして構成されることを特徴とす る請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。 7. 走査領域が、主要送受信源(23、24)を焦点球面Sを移動させること によって、集束レンズの回転対称軸に対して30°を越えることを特徴とする請 求項6に記載の装置。 8. 集束レンズ(22)が、凸型の誘電体レンズとして構成されることを特徴 とする請求項6または7に記載の装置。 9. 集束レンズ(22)が、凹型の導波レンズとして構成されることを特徴と する請求項6または7に記載の装置。 10.集束レンズ(22)が、「ゾーニング」されていることを特徴とする請求 項6から9のいずれか一項に記載の装置。 11.準平面波の偏向レンズ(21)が、誘電体のドームレンズの形状をとるこ とを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。 12.ドームレンズ(21)の輪郭が、ほぼ半球形であることを特徴とする請求 項11に記載の装置。 13.ドームレンズ(21)の内部及び外部輪郭が、ほぼパラボラ形、楕円形ま たは双曲面形であることを特徴とする請求項 11に記載の装置。 14.外部環境の状態に対して装置を隔離する、偏向レンズ(21)と一体化し た手段を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。 15.偏向レンズ(21)の厚さが、頂点から土台部分に向かうにつれて厚くな っていくことを特徴とする請求項11から14のいずれか一項に記載の装置。 16.レンズ(21、22)の少なくとも一方が、4分の1波長型の整合層を含 むことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。 17.整合層が、レンズの誘電体の屈折率の平方根に等しい屈折率を持つ誘電体 から構成されることを特徴とする請求項16に記載の装置。 18.整合層が、使用される波長の4分の1に等しい厚さを有し、レンズの誘電 体の屈折率の平方根に等しい屈折率を形成するように構成された、一定の密度を もつ複数の止まり穴が開けられていることを特徴とする請求項16に記載の装置 。 19.遠隔送受信機が一定の配置の衛星であり、所定の瞬間に照準を合わせられ る衛星の位置決定手段が、 所定の瞬間における各衛星の軌道パラメータのデータベースと、 アンテナターミナルの地上位置パラメータの記憶手段と、 最初の軌道パラメータと最初の瞬間から経過した時間とにより、各衛星の現在 位置を計算するソフトウェアと、 アンテナターミナルの位置から照準を合わせられる角度のゾーンと軌道位置と を比較するソフトウェアと、 遠隔送受信機の軌道パラメータのデータベースの定期的な更新手段とを含むこ とを特徴とする請求項2から18のいずれか一項に記載の装置。 20.主要送受信源(23、24)が、移動中の遠隔送受信機から受信したビー ムに対する照準の差の検出手段を含むことを特徴とする請求項1から19のいず れか一項に記載の装置。 21.焦点球面の少なくとも下半分で移動するように、各主要送受信源(23、 24)が、支持体に取り付けられ、少なくとも1つのモータ対の作動によって移 動することを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。 22.集束レンズ/球面レンズの組立手段が、主要送受信源の支持体とは別の支 持体に取り付けられ、前記集束レンズ/球面 レンズ装置の支持体を駆動するための迫加モータ(90)をさらに含み、ビーム にほぼ平行に延びることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の 装置。 23.主要送受信源(23、24)が、方位角/仰角のモータ対(34、35、 56、57;36、37、58、59)により移動可能であることを特徴とする 請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 24.主要送受信源の各支持体が、主要送受信源(23、24)が固定式に取り 付けられている揺動手段(30、31)を含み、各揺動手段が、前記モータ対の 一方のいわゆる方位角モータ(34、35)により一定の軸に沿って、またモー タ対の他方のいわゆる傾斜モータ(36、37)により垂直線に対して、移動可 能であることを特徴とする請求項23に記載の装置。 25.主要送受信源の各支持体が、焦点球面と同心の円弧をなし、焦点球面の下 半分にそれぞれ配置される、腕部(50、51)を含み、各腕部が、モータ対の 方位角モータ(56、57)により方位角に従って移動可能であり、主要送受信 源の各々が、モータ対の別のモータ(58、59)の円弧に沿って移動可能であ ることを特徴とする請求項23に記載の装置。 26.主要送受信源の各々が、X/Yモータ対により移動可能であり、第1のモ ータが、水平な第1の軸Oxを中心として主要送受信源の各々を回転し、第2の モータ(61、63)が、第1の軸に常に直交し、第1のモータによって第1の 軸に対して移動可能な第2の軸Oyを中心として、主要送受信源の各々を回転す ることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 27.主要送受信源(23)が、方位角/仰角モータ対(70、71)により移 動可能であり、第2の送受信源(24)が、X/Yモータ対(72、73)によ り移動可能であり、主要送受信源(23)の方位角モータ(70)が、さらにア ンテナ(1)の組立手段全体をもまた駆動することを特徴とする請求項1から2 2のいずれか一項に記載の装置。 28.主要送受信源(23、24)の各々が、斜めの回転軸(O1、O2;O’1 、O’2)を備えたモータ対(80、82;81、83)により移動可能である ことを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。 29.主要送受信源(23、24)の各支持体が腕部(84、85)および前腕 部(86、87)を含み、主要送受信源が前 腕部の自由端(88、89)に固定され、第1のモータ(80、82)が垂直線 に対して第1の角度(αO1、αO2)だけずれた第1の斜めの軸(O1、O2)を中 心として腕部を回転駆動し、第2のモータ(81、83)が第1の角度(αO1、 αO2)を越える第2の角度(α’O1、α’O2)だけ垂直線に対してずれた斜めの 第2の軸(O’1、O’2)を中心として腕部に対して前腕部を回転駆動し、各モ ータ対の第1の軸および第2の軸が垂直線の両側に延びることを特徴とする請求 項28に記載の装置。 30.無線信号の送受信アンテナから照準を合わせることができる空間で移動す る少なくとも1つの遠隔送受信機システム(2、3)との間で無線信号を送受信 し、遠隔送受信機から送信される準平面波の固定された集束光学装置(22)を 含み、焦点球面Sを有する、送受信アンテナ装置であって、 a)焦点球面Sの一部を移動する、準球面波ビームとして信号を送受信する少 なくとも1つの主要送受信源(23、24)と、 b)遠隔送受信機の既知の位置と関連して主要送受信源のそれぞれの位置を制 御する手段(10、11)と、 c)主要送受信源間の切り換え手段との組み合わせを含むことを特徴とする送 受信アンテナ装置。 31.集束光学装置が、球面レンズからなり、該装置がさらに、前記アンテナか ら照準を合わせることができる空間における固定された遠隔送受信機システムに 照準を合わせた球面レンズに固定された少なくとも1つの主要送受信源を含む、 ことを特徴とする請求項30に記載のアンテナ装置。
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