JP2002515172A - 電気コネクタ用相互ロック解放ラッチシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コネクタ（１０）は、１対のカバー（１６）を有するコネクタ副組立体（２０）を含む。１対のカバー（１６）は、副組立体（２０）上に固定され、嵌合面（２４）からケーブル出口に延出してケーブル（１２）の部分に沿って延びるストレインリリーフ部（３６）を画定する。１対のラッチ部材（６０）が、コネクタに固定される。各ラッチ部材（６０）は、副組立体（２０）の対向する両側面に沿ってカバーに画定された各溝（２２）内に配置される。操作部（６８）は、ストレインリリーフ部（３６）に沿って後方に突出し、操作の際にラッチ解放するために相手コネクタからラッチ部（６４）を解放するようストレインリリーフ部（３６）に向って撓み得る。操作部（６８）の突起（７２）は、ラッチ部材（６０）からの後方を向く嵌合解除力をカバー（１６）のストレインリリーフ部（３６）に伝えるために、ストレインリリーフ部（３６）の凹部（４０）内に受容される。

Description

【発明の詳細な説明】 電気コネクタ用相互ロック解放ラッチシステム 本発明は、電気コネクタの分野に関し、更に詳細には嵌合するコネクタ対を相 互にラッチするためのシステムに関する。 ケーブルに接続可能な電気コネクタには、米国特許第５，１６７，５２３号明 細書に開示されているように、別のコネクタと嵌合するための端子の配列を有す る絶縁インサートの周囲のシールドを含み、その周囲に絶縁カバーが取り付けら れているものがある。ラッチ部材は、絶縁カバー内に配置され、嵌合面に沿って ラッチ部から、コネクタ組立体の後方へ突出する操作部に後方へ延びる。これら ラッチ部材は、互いに及びラッチ部材間のケーブルに向って手動で撓み可能であ り、嵌合解除するために相手コネクタの対応するラッチ部からラッチ部を外す。 その後、後方を向く嵌合解除力が印加され、相手コネクタから離れるようにコネ クタ組立体を後方へ移動する。 ラッチ部上、及び組立体内のラッチ部を保持するためにコネクタにより画定さ れる保持システム上に生ずる応力を低減するために、コネクタ組立体の多数回挿 抜の長い実使用寿命を有することが望ましい。 本発明は、コネクタの絶縁カバー内に配置されるラッチ部材であって、操作完 了の際に協働するカバーの部分と並んで後方に突出する操作部を含み、操作部に 印加される後方を向く嵌合解除力をカバーの部分に伝えて組立体内のラッチ部材 の保持の応力を解放するラッチ部材を提供する。 操作部の内向き面は、カバーの部分に対して操作部が撓み完了した際に、カバ ーの部分の凹部に受容される１個以上の突起を有する。 次に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 図１は、本発明の電気コネクタの前方からの斜視図である。 図２は、上カバーを除いてラッチを示したコネクタの平面図である。 図３は、嵌合解除の際に操作されるラッチの１つを例示したコネクタの後方端 の拡大部分断面図である。 の後方端の拡大部分断面図である。 図４は、ケーブルが仮想線で示されたコネクタ組立体の背面図である。 図５は、本発明のラッチアームの斜視図である。 図６は、図１ないし図３のコネクタのカバーの部分を示す斜視図である。 コネクタ１０は、複数の導電体を有するケーブル１２に接続されるタイプのコ ネクタであり、嵌合面１４で相手コネクタ（図示せず）と嵌合可能である。対を なすコネクタは、それらを嵌合状態に固定するよう互いにラッチされるように設 計されている。１対のラッチ部材６０は、上下の絶縁カバー１６内の保護され、 コネクタ副組立体２０の対向する両側面に沿って固定され、嵌合面１４からケー ブル出口２４の後方へラッチ溝２２に沿って延びる。 各ラッチ部材６０は、ラッチ部６４を有し剛性のある弾性本体６２と、この本 体６２に沿った偏倚部６６と、後方端の操作部６８とを含む。副組立体２０に並 んだ溝２２内に配置されると、ラッチ部６４は、カバー１６の前端２６の前方且 つ副組立体２０の嵌合面１４を超えた前方へ延びる。溝２２に沿って、タブ２８ がコネクタ副組立体２０のシールドの側面から横方向外側に延び、前端２６から 後方に離間する支点２８を形成する。カバー１６の後端３４近傍では、偏倚部６ ６がコネクタ副組立体２０の側面３０と係合可能である。操作部６８は、カバー の後端３４に沿った開口３２から後方に延び、ケーブル１２の被覆部に沿って延 びるカバー１６のストレインリリーフ部３６近傍に並んで共に延びる。 図２及び図３に示されるように、操作部６８は、ストレインリリーフ部３６の 外面３８から外側に離間し、嵌合したコネクタを嵌合解除するためにラッチ解除 する際に操作して外面３８に向って撓むように設計されている。 本発明によれば、カバー１６のストレインリリーフ部３６の外面３８は、外面 に沿って少なくとも１個の凹部４０を画定するよう突出する。本発明の各ラッチ 部材６０は、操作部６８が外面３８に対して手動で付 勢される際に、凹部４０に関連し凹部４０に進入する少なくとも１個の突起７２ を有する内向き面７０を含む。このため、ストレインリリーフ部３６の外面３８ に当接して操作位置にある両ラッチ部材６０が嵌合したコネクタを撓めると、コ ネクタ１０は、カバー１６と各ラッチ部材とを保持係合するよう力を加えるとい うよりむしろカバーのストレインリリーフ部に直接引張り力Ｆを加えるようにコ ネクタを嵌合解除するために手動で引張ることができる。これにより、多数回挿 抜（嵌合及び嵌合解除）の長い実使用寿命を経済的な方法でコネクタに提供する 。 各ラッチ部材の操作部６８の内向き面７０は、カバーのストレインリリーフ部 の筒形と一致する形状であることが好ましく、また、そのために横断方向に窪む 。突起７２は、内向き面７０を横切って延び、図４に示されるように、実質的な 角度を隔ててストレインリリーフ部の外面３８の周辺を取り囲むように延びる凹 部４０内に着座する。各突起７２は、操作の際、凹部の凸形底面に相補的に一致 するように窪む。 図３及び図５に示されるように、ラッチ部材６０は、ステンレス鋼等の打抜き 加工及び曲げ加工された金属部材７４から製造されてもよいし、操作部６８は、 金属部材７４の後端７６上に成形によって画定されてもよい。プラスチック被覆 ７８は、内面７０に沿って１個以上の突起７２を画定し、好ましくは外向き面８ ２に沿ってリブが形成された把持部８０を画定して手動係合及び把持を容易にす る。本体部６２に沿って、後方に延びるランス８４が形成され、コネクタ内にラ ッチ部材６０を保持するために、ランス８４の後方端でスロット８６を貫通する コネクタ副組立体２０のタブ２８と係合する。 図６に示されるように、各カバー１６は、ボス４８の配列を有する一側４６に 沿った面４４と相補的なボス受容穴５０の配列を有する他側５４に沿った面５２ とを有するストレインリリーフ部３６を具備してもよい。このため、ケーブル１ ２の部分に沿ってストレインリリーフ部３６が配置された状態でカバー対がコネ クタ副組立体２０の周囲に固定される際に、面４４及び面５２はボス４８が穴５ ０内にスナップ係合するこ とにより当接し、ケーブルの周囲にストレインリリーフ部３６を互いに固定する 。ストレインリリーフ部の内径は、好ましくはケーブル被覆外径より若干小さい ので、絶縁ケーブル被覆が圧縮され、ケーブル出口におけるケーブルのきつい曲 げからストレインリリーフ部をも保護する。 複数の突起７２及び凹部４０を具備してもよく、本明細書に開示された特定実 施形態に対して他の変形、変更を加えてもよい。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．嵌合面（１４）から後面に延びるカバー（１６，１６）を有するコネクタ副 組立体（２０）と、前記カバーの各溝（２２）内に固定され、前記嵌合面から、 前記後面から後方に突出する操作部（６８）に延びる１対のラッチ部材（６０） とを具備し、前記操作部（６８）が、操作の際に前記両カバー（１６）の近端部 分（３６）の向って撓むようになっているコネクタにおいて、 前記操作部（６８）のカバー対向面（７０）が少なくとも１個の突起（７２） を有し、該突起（７２）は、前記カバー近端部の対向面（３８）に向って延びて 前記操作部（６８）の操作完了の際に前記対向面に画定される対応する凹部（４ ０）内に受容され、 操作が完了された前記操作部が、前記コネクタを後方へ移動するために前記操 作部（６８）に印加された後向き力を前記カバー（１６，１６）の前記近端部に 伝達し、前記ラッチ部材（６０）上及びその保持システム上の応力を軽減するこ とを特徴とするコネクタ（１０）。 ２．前記操作部（６８）が複数の前記突起（７２）を有することを特徴とする請 求の範囲第１項記載のコネクタ（１０）。 ３．前記操作部（６８）が、前記少なくとも１個の突起（７２）を画定するため の成形されたプラスチック被覆（７８）を有することを特徴とする請求の範囲第 １項又は第２項記載のコネクタ（１０）。 ４．前記少なくとも１個の突起（７２）の各々が、延長された角度を隔てて前記 操作部（６８）の前記内向き面（７０）を横切って延びることを特徴とする請求 の範囲第１項ないし第３項のいずれか１項記載のコネクタ（１０）。 ５．前記少なくとも１個の突起（７２）は、凹部の凸形底面と一致するように窪 んでいることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１項記載の コネクタ（１０）。