JP2002514411A - サイズ拡大型繊維素溶解酵素、及び繊維素溶解酵素のサイズ変更方法 - Google Patents

サイズ拡大型繊維素溶解酵素、及び繊維素溶解酵素のサイズ変更方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、線維素溶解性酵素であるフィブロラーゼのα2−マクログロブリンとの相互作用を小さくするようにすることによって、より少ない投与用量で、該繊維素溶解酵素による血栓溶解をより迅速かつ効果的にすることを課題とするものである。 【解決手段】 少なくとも1つの大きな有機分子をフィブロラーゼに共有結合させることによって修飾されたサイズ拡大型繊維素溶解酵素を解決手段とし、この大きな有機分子としてはポリエチレングリコールを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には生化学の分野に関し、詳細には繊維素溶解酵素のサイズ修
飾に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願は米国仮特許出願第60/084833号(1998年5月8日出願)
の利益を主張するものである。 フィブロラーゼは、ミナミアメリカマムシ(Agkistrodon contortrix contort
rix)の毒液から単離されたメタロプロテイナーゼである。フィブロラーゼは、
約23kDaの小さな毒液メタロプロテイナーゼの代表的なものである。この酵
素は、フィブリンおよびフィブリノーゲンのα鎖およびβ鎖を切断するタンパク
質分解活性を有する。フィブリンは閉塞性血栓の主成分であるため、フィブロラ
ーゼの分解作用によって、血栓は溶解され、除去される。フィブロラーゼの繊維
素溶解活性は試験管および動物モデルの両方で調べられている。この酵素は、フ
ィブリン凝塊を効果的に溶解することがインビトロ[Guan, A. L. 他、Arch. Bi
ochem. Biophys. 289:197〜207(1991)]で明らかにされ、そし
てインビボ[Markland, F. S. 他、Circulation、90:2448〜2456(
1994);Markland, F. S. 他、Natural Toxins II(Singh, B. R. およびTu
, A. T. 編)、427頁〜438頁、Plenum Press, New York(1996)]で
明らかにされている。フィブロラーゼは十分に発達した血栓を分解できるが、こ
の構造体の形成に対する作用は有していない。
【0003】 フィブロラーゼは試験管内でフィブリン(フィブリノーゲン)を分解するが、
循環中では、この酵素はα2−マクログロブリン(α2M)によって効率的に不
活性化されている。インビボでの完全な血栓溶解を可能にするためには、フィブ
ロラーゼは、α2Mによってその迅速な不活性化が阻止されなければならない。
α2Mは、かなり高い濃度(約3μM)で循環系に存在する一般的なプロテアー
ゼ阻害剤である。この阻害剤は小さなプロテアーゼに結合して、これを封鎖し、
プロテイナーゼと非常に大きな720kDaの四量体阻害剤分子との共有結合を
形成することによって循環からプロテアーゼを除くことができる。
【0004】 プロテイナーゼとα2Mとの相互作用は立体的な影響を受け、プロテイナーゼ
のサイズと直接関連しているようである[Werb, Z. 他、Biochemical Journal、
139:359〜368(1974)]。ガラガラヘビ(Crotalus atrox)から
得られる68kDaの出血性メタロプロテイナーゼはα2Mで阻害されないが、
別の非常に関連する、より小さな23kDaのメタロプロテイナーゼは、α2M
により迅速かつ効果的に結合して阻害される[Baramova, E. N. 他、Biochemist
ry、29:1069〜1074(1990)]。プロテイナーゼがα2Mに一旦
結合すると、プロテイナーゼは、本質的に、循環から除かれ、標的分子(フィブ
ロラーゼの場合、血栓)に作用することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、線維素溶解酵素であるフィブロラーゼは、その血栓溶解活性
の効果を変えないで、フィブロラーゼのサイズを変える水溶性の大きい有機分子
との共有結合によって修飾される。その立体サイズおよび回転サイズが増大した
ことによりサイズ修飾されたフィブロラーゼは、より小さな速度論でα2Mと相
互作用することができ、従って、より長い活性の循環半減期を有することができ
る。フィブロラーゼのα2Mとの相互作用が小さくなることによって、より少な
い投与用量における繊維素溶解酵素による血栓溶解は、より迅速かつ効果的にな
る。
【0006】 繊維素溶解酵素(フィブロラーゼ、あるいはガラガラヘビ(Crotalus)種また
はマムシ(Agkistridon)種の類似した小さな繊維素溶解酵素(例えば、A. pisc
ovirus conantiの繊維素溶解酵素[Retzios, A. D. 他、Protein Expressing Pu
rification、1(1):33〜39(1990)]またはC. basiliscus basili
scusの繊維素溶解酵素[Retzios, A. D. 他、Protein Expressing Purification
、1(1):33〜39(1990);Retzios, A. D. 他、Biochemistry、3
1:4547〜4557(1992)])、あるいは他の生物から単離された酵
素を含むが、これらに限定されない)のサイズ修飾は多数の種々の方法で行うこ
とができる。
【0007】 付加される基は、任意の化学的に不活性な大きな水溶性の非荷電有機分子であ
って、約5,000Da〜約50,000Daの分子量を有し、酵素に対する付
加に必要な成分を含有する有機分子であり得る。ポリエチレングリコールによっ
て例示される炭素原子が2個〜5個のポリアルキレングリコールは、酵素に対す
る付加に好適な分子である。他の好適な大きな有機分子には、ポリアラニン、ポ
リグリシンおよびポリリシンなどの単一アミノ酸のポリマーが含まれる。あるい
は、ポリエチレンおよびポリビニルなどの大きな有機ポリマーを使用することが
できる。さらに、抗体に由来するFabフラグメントなどの天然のヒトタンパク
質は、好適な大きな有機分子であり得る。
【0008】 付加された大きな有機分子はそれぞれ、何らかの反応し得る成分を加えないで
も、酵素の回転サイズを大きく増大させる。大きな有機分子を繊維素溶解酵素に
付加させる1つの方法は、修飾するための大きな有機分子に含まれるNHSエス
テルによる共有結合によって例示される。NHSエステルは、フィブロラーゼま
たは任意の他の毒素繊維素溶解酵素の表面リシン残基のε−アミノ基と反応して
、共有結合したアミド結合を生成する。
【0009】 サイズ修飾された繊維素溶解酵素の1つのタイプを作製する方法を下記に詳し
く記載する。繊維素溶解酵素の活性保持に対するサイズ修飾剤付加の程度を決定
するために本発明者らが行った特異的なアッセイに関する細部もまた含まれる。
【0010】
【発明の実施の形態】
<修飾された繊維素溶解酵素の作製方法および活性測定方法> A.天然型フィブロラーゼの精製:Agkistridon contortrix contortrix(ミナ
ミアメリカマムシ)の粗毒液は、それぞれが異なる活性を有する多数の種々のタ
ンパク質からなる。フィブロラーゼは、毒液の主要なタンパク質の1つである。
フィブロラーゼの精製に関する方法論は、Marklandの実験室によって発表されて
いる[Loayza, S. L. 他、J. Chromatog. B. 662:227〜243(199
4)]。これは、異なるタイプの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を各
段階で用いるかなり簡便な3段階のクロマトグラフィー精製である。最初の段階
は、フィブロラーゼが負荷サンプル中のそれ以外のタンパク質の大部分から分離
される疎水性相互作用HPLCである。ヒドロキシルアパタイト(HAP)HP
LCによって、ほぼ最終的な精製が可能になる。HAPカラムから得られた繊維
素溶解活性を含有するサンプルは、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(SDS−PAGE)で分析した場合、分子量が23kDaの単
一バンドのみを含む。ポリCAT−Aカチオン交換HPLCカラムでの最終精製
によって、フィブロラーゼの2つの異なるイソ型が分離される。イソ型はともに
、インビトロで試験されたときに同一の血栓溶解活性を有する。この2つのイソ
型の差は、グルタミン残基が2つのイソ型の一方のアミノ末端から切断されてい
ることである。
【0011】 B.水溶性のNHS含有の大きな有機分子を結合させるフィブロラーゼのサイ
ズ変更方法:一級アミンに付加し得るN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)
エステルを含有する活性化されたポリエチレングリコール(PEG)が市販され
ている。図1を参照[Clark, R. 他、Journal of Biological Chemistry、27
1(36):21969〜21977(1996)]。タンパク質のα−アミノ
基は必ずしも付加に利用されないため、修飾には、リシンのε−アミノ基が一般
に使用される。NHSエステルの付加がフィブロラーゼを修飾するために使用さ
れ、良好な結果が得られている。これにより、分子量が約5,000Da〜約5
0,000Da(好ましくは、約10,000Da〜約30,000Da)のポ
リエチレングリコールが表面のリシン残基(1つまたは複数)に結合する。PE
G化されたフィブロラーゼは、所望するPEG化度に依存する種々の化学量論で
、所望する分子量のPEGをフィブロラーゼと反応することによって得られる。
【0012】 本発明者らは、反応時間およびPEG対フィブロラーゼのモル比を変更するこ
とによって、PEG(分子量20,000)対フィブロラーゼが10:1のモル
比での室温で10分間の反応により、フィブロラーゼの多数の異なるPEG化体
が得られることを見出した。このようなPEG化フィブロラーゼには、マトリッ
クス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI−MS)で測定される4
3,331Daの分子量を有する主要型が含まれる。この分子量は、1分子のフ
ィブロラーゼに対して1分子のPEGが付加したことに対応する。これは図2に
示される。この場合、反応条件、緩衝液および温度は図1に示され、反応物比は
10:1(SPA−PEG対天然型フィブロラーゼ)である。
【0013】 SDS−PAGEで分析した場合、PEG化反応の生成物である修飾型フィブ
ロラーゼは、球状タンパク質について予想されることから、異常なほどに移動し
たが、単一の主バンドとして存在する。修飾型タンパク質の主要な43kDa形
態を、10kDa〜150kDaのタンパク質がサイズにより分離されるHPL
C(SW3000−XLカラム)を使用するサイズ排除クロマトグラフィーで精
製する。図3を参照。このカラムに2回通すことによって、MW43kDa(M
ALDI−MSによる測定)のPEG化フィブロラーゼの均一溶液が得られた。
2.5x60cmのカラムに対する操作条件には、2ml/分の流速での、50
mM HEPES(pH7.4)、147mMのNaClを用いたアイソクラチ
ック溶出が含まれる。サイズ分画カラムに最初通したとき、PEG化された繊維
素溶解酵素の主要型のほぼ均一な調製物が得られる。最終精製は、同じ操作条件
で使用する同じサイズ分画カラムを通す2回目の操作によって行われた。
【0014】 C.PEG結合の化学量論および位置の決定:フィブロラーゼの構造を、その
x線構造が知られているアダマリシン亜科(adamalysin sub-family)サブファ
ミリー[Stocker, W. 他、Protein Sci. 4(5):823〜40(1995)
]の他のタンパク質との大きな相同性に基づいてモデル化した。図4を参照。S
PA−PEGの結合点である表面のリシン残基がマゼンタ色で示され、活性部位
のヒスチジン残基が黄色で強調されている。フィブロラーゼの予想される活性部
位は、3個のヒスチジン残基、ならびに1個の亜鉛原子および1個のメチオニン
ターンを含有する。これは、このクラスの酵素の特徴的なモチーフである。PE
Gまたは他の大きな有機分子鎖の付加が活性部位の構造および立体化学にどのよ
うに影響するかを理解することは、NHSを含有する大きな有機分子の付加によ
る分子量の変化が酵素活性にどのように影響するかを明らかにする助けになる。
【0015】 フィブロラーゼの一次構造には7個のリシン残基が存在する。本発明者らのフ
ィブロラーゼモデルから、これらのリシン残基はそれぞれ、活性部位の十分外側
に位置しているので、これらの残基の修飾は明らかに酵素の活性に影響していな
い[Bolger他、準備中]。PEG付加物を含有する精製物をSDS−PAGEで
分析して、PEG化調製物の均一性を明らかにしたが、修飾型フィブロラーゼの
真の質量を質量分析法で決定した。付加体の正確な質量を測定することによって
、フィブロラーゼの各化学種に結合したPEG分子の数を計算することができる
。フィブロラーゼにおける付加位置は、修飾されたタンパク質の部位特異的な酵
素的切断、その後、得られたペプチドフラグメントのアミノ酸分析およびペプチ
ド配列決定により決定することができる。
【0016】 簡単に記載すると、PEGまたは他の大きな分子量の有機分子が付加した位置
を決定するために、上記のようにして分子篩HPLC精製の後で得られた天然型
フィブロラーゼおよび修飾物の両方を、標準的な手順を使用して還元し、アルキ
ル化する[Guan, A. L. 他、Arch. Biochemm. Biophys. 、289:197〜2
07(1991)]。次いで、PEG化酵素および天然型酵素を別々にTPCK
処理トリプシンで消化する。消化生成物を、0.1%トリフルオロ酢酸中のアセ
トニトリルの上昇グラジエントとともにC18カラムを使用する逆相HPLCで
分離する。PEG化タンパク質および天然型タンパク質の消化物において異なる
ペプチドをアミノ酸含有量についてアッセイし、必要な場合には配列決定して、
フィブロラーゼの既知の一次構造における付加の位置を同定する。このプロセス
は、NHS―PEGの結合部位がリシン残基のみであり得るという本発明者らの
知識により助けられる。消化ペプチドはまた質量分析法で分析される。質量分析
法によって、アミノ酸分析を伴うトリプシン消化と同じ情報が得られるが、さら
に、付加型PEGペプチドの正確な分子量を測定することができる。最も望まし
いフィブロラーゼ誘導体は、天然の繊維素溶解活性の100%に近い活性を有し
、その一方で、α2Mとの相互作用、および循環系からのクリアランス速度を低
下させる任意の他の血液産生プロテイナーゼ阻害剤との相互作用が弱められた誘
導体である。付加物の数および位置に関する情報は、活性および阻害に関するデ
ータとともに、最も少ない治療用量を必要とする最も有用な血栓溶解剤である修
飾型酵素の選択を可能する。
【0017】 D.インビトロでの繊維素溶解活性に関する試験:大きな有機分子−タンパク
質の付加度が決定されると、修飾型フィブロラーゼによる酵素活性の保持がイン
ビトロアッセイで測定され、PEG化フィブロラーゼおよび天然型フィブロラー
ゼの両方の繊維素溶解効力が、単独で、そしてα2Mの存在下で比較された。
【0018】 大きな有機分子で修飾された酵素のサイズ排除HPLCから得られる溶出ピー
クのタンパク質を、非特異的なタンパク質分解に対するアッセイ(比色法による
アゾカゼインアッセイ)およびBajwa他により記載されるフィブリン特異的なフ
ィブリンプレート法[Bajwa, S. S. 他、Toxicon、18:285〜290(19
80)]の両方を用いて繊維素溶解活性についてアッセイした。
【0019】
【表1】
【0020】 繊維素溶解活性を測定する2つの方法のうち、後者はフィブリンの分解に特異
的である。フィブリンプレート法における比活性の定量化は、フィブリンプレー
トにおけるタンパク質分解の面積を単位重量のタンパク質について計算すること
によって行われる。大きな有機分子で修飾されたフィブロラーゼおよび未修飾型
フィブロラーゼを比較すると、PEGをNHS架橋法でフィブロラーゼに結合さ
せたときにタンパク質溶解活性が喪失していないことが明らかである。
【0021】 繊維素溶解活性がPEG化フィブロラーゼによって保持されていることは明ら
かであるが、酵素の反応速度論に対するPEG化の作用が注目される。フィブロ
ラーゼ(PEG化型または未修飾型)と、フィブリンのα鎖内におけるフィブロ
ラーゼにより切断される切れやすい結合を含有する合成された蛍光消光型オクタ
ペプチド基質との相互作用の速度論は、反応時間における蛍光の変化をモニター
することによって決定される。図5を参照。LysとLeuとの間のフィブロラ
ーゼにより切断されやすい結合が切断されると、ペプチドは二分される。切断に
より、今度は、蛍光性Abzと4−Nba(蛍光シグナルを増大させる消光基)
との距離が増大する。シグナルの増大速度はペプチドの切断速度に比例する。
【0022】 所定の波長の光で励起されたとき、蛍光基は特徴的な蛍光シグナルを生成する
が、消光基を伴う所定の幾何構造の場合にはシグナルを発しない。本発明者らの
合成ペプチドの場合、消光基は、蛍光基および消光基の両方がペプチドに結合さ
れているときには蛍光基からのシグナルに必要なエネルギーを完全に吸収する。
ペプチドが切断された場合、蛍光基と消光基との距離が非常に大きくなり、その
エネルギーは吸収されず、蛍光シグナルとして放出される。蛍光シグナルの増大
速度は、試験されている酵素による合成ペプチドの切断速度に比例する。
【0023】 PEG化フィブロラーゼおよび天然型フィブロラーゼによる切断速度を比較す
ることによって、修飾型タンパク質のタンパク質分解活性が天然型物質の活性か
ら著しく変化しているかどうかが明らかにされる。いくつかのデータは、合成ペ
プチドのフィブロラーゼ切断が非常に迅速であることを示している。図6を参照
。蛍光基および消光基(それぞれ、2−アミノベンゼンおよび4−ニトロベンジ
ルアミド)を含有する合成ペプチドは、フィブロラーゼにより切断されやすい結
合が切断されたときに、より大きな蛍光シグナル発する。蛍光シグナルの増大速
度はペプチドの切断速度に比例する。この実験では、等モル量のフィブロラーゼ
およびペプチドがストップフロー蛍光計内で混合された。切断速度はシグナルの
変化速度により明らかにされる。サンプルの添加に伴うシグナルの急激な低下お
よび回復は系の人為的なものである。
【0024】 E.α2Mとの相互作用による繊維素溶解活性の喪失:繊維素溶解活性に対す
る付加の作用が明らかにされると、付加型フィブロラーゼとα2Mとの相互作用
速度が決定され、天然型フィブロラーゼとの相互作用と比較された。既に述べた
ように、循環系からのフィブロラーゼクリアランスの主な手段はα2Mである。
α2Mおよびフィブロラーゼの相互作用は、フィブロラーゼによってα2Mの親
和性領域内のペプチド結合が切断されることにより媒介される。この切断は、親
和性領域を切断した薬剤を不可逆的に捕捉するα2Mの立体配座を変化させる。
SDS−PAGEにおいて、α2Mの立体配座の変化を生じさせる切断は、モノ
マー(180kDa)のα2Mが、それぞれが約90kDaの2つの部分に分解
されることによって可視化することができる[Baramova, E. N. 、Biochemistry
、29:1069〜1074(1990)]。SDS−PAGEは、フィブロラ
ーゼのα2Mに対する結合の速度論を観測するために使用することができるが、
天然型フィブロラーゼの場合、フィブロラーゼとα2Mとのインビトロでの相互
作用は非常に早いので、速度論パラメーターを測定することができない(未発表
データ)。
【0025】 SDS−PAGEは、修飾型フィブロラーゼまたは天然型フィブロラーゼのα
2Mに対する結合を観測する重要な道具であるが、蛍光性化合物の2−(p−ト
ルイジニル)ナフタレン−6−スルホン酸(TNS)との立体配座が変化したα
2Mとの相互作用を使用して、相互作用の速度論を明らかにすることができる。
TNSは、非常に低い親和性で天然型α2Mに結合するが、その親和性は、α2
Mの立体配座が親和性領域内での切断によって変化したときに劇的に増大する[
Strickland, D. K. 他、Biochemistry、30:2797〜2803(1991)
]。この切断の速度論は、TNSの蛍光シグナルの変化を記録することによって
モニターすることができる。α2Mが切断されると、シグナルが増大する[Bjor
k, I. 他、Biochemistry、28(4):1568〜1573(1989)]。α
2Mの修飾型フィブロラーゼおよび未修飾型フィブロラーゼとの会合速度を比較
して、この相互作用の速度論を得ることができる。図7を参照。
【0026】 未修飾型フィブロラーゼは、α2Mにより迅速かつ効率的に不活性化される。
アッセイを、PEG化フィブロラーゼおよび天然型フィブロラーゼのα2Mによ
る阻害の違いを明らかにするために行った。既知濃度のフィブロラーゼの両形態
を、精製された状態または血漿中のいずれかで既知量のα2Mとインキュベーシ
ョンした(α2Mの血漿中の濃度は文献値の2.9μMであると仮定した)。混
合物を37℃で45秒間インキュベーションし、次いでフィブリンプレートに直
接置いた。表2により明らかであるように、天然型フィブロラーゼは、α2Mの
精製形態または血漿形態のいずれによっても効果的に不活性化されている。PE
G化フィブロラーゼは、α2Mのいずれかの形態の存在下で活性の喪失を示して
いない。
【0027】
【表2】
【0028】
【実施例】実施例1 方法: フィブロラーゼを3段階のHPLC手順でAgkistridon contortrix contortri
xの粗毒液から単離した[Loyaza他、(1994)]。精製された酵素を、次い
で、スクシンイミドエステル官能基を含有する20kDaのPEGと反応させた
。このエステルは、7個存在するフィブロラーゼの表面リシン残基のε−アミノ
基と容易に反応した。反応後、PEG化フィブロラーゼをSDS−PAGEによ
り分子サイズの変化について分析した。異なる分子量形態のPEG化酵素を分子
篩クロマトグラフィーで分離した。PEG化フィブロラーゼをフィブリンプレー
トアッセイで繊維素溶解活性について調べ、α2Mとの相互作用の速度論を蛍光
アッセイにより測定した。相互作用の程度を、フィブロラーゼにより誘導される
α2Mの切断をSDS−PAGEで分析することによってモニターした。
【0029】 結果: PEG化反応のSDS−PAGE分析によって、それぞれが20kDaの整数
値で異なるおよそ7種の異なるフィブロラーゼのPEG化体が存在することが明
らかにされた。天然型フィブロラーゼはすべて、この反応で消費された。反応時
間を変えることによって、これらの化学種のそれぞれが種々の量で得られた。P
EG化物は、100%に近い天然の繊維素溶解活性を保持し、SDS−PAGE
で検出されるように、α2Mとの大きく低下した相互作用を有していた。
【0030】実施例2 方法: フィブロラーゼを、実施例Iに記載されている3段階のHPLC手順でAgkist
ridon contortrix contortrixの粗毒液から単離した。精製された酵素を、次い
で、スクシンイミドエステル官能基を含有する20kDaのPEGと反応させた
。このエステルは、フィブロラーゼの7個の表面リシン残基のε−アミノ基と容
易に反応した。NHS−PEG対フィブロラーゼの10:1の化学量論を含有す
る反応を10分間行い、その後、過剰のメチルアミンを加えて停止させた。反応
が完了した後、PEG化フィブロラーゼの1つの化学種を2段階の分子篩HPL
C手順で精製した。MALDI−MSを使用して、このPEG化フィブロラーゼ
の分子量を測定した。α2Mの繊維素溶解活性の阻害に対するPEG化の作用を
、生理食塩水(コントロール)、ヒトα2Mまたは異なる種の血漿と軽くインキ
ュベーションした後、フィブリンプレートアッセイを使用して測定した。
【0031】 結果: 分子篩HPLCの後、精製されたPEG化フィブロラーゼのSDS−PAGE
による分析によって、63kDaの見かけの分子量を有する単一の主バンドが見
出された。MALDI−MSに供した場合、このバンドは、1個のPEG20,
000Da分子がフィブロラーゼに付加したことに対応する43kDaのMWを
有することが明らかにされた。PEG化物は、100%に近い天然の繊維素溶解
活性を有していた。α2M(精製型または血漿中のいずれか)の存在下、天然の
タンパク質における繊維素溶解活性は、45秒間のインキュベーションの後で完
全に阻害されたが、PEG化フィブロラーゼは、同じ条件下で、100%に近い
その活性を保持していた。
【0032】 実施例3〜13 実施例2の手順を、下記の大きな有機分子を20kDaのPEGの代わりに使
用することにより行うことができる: 実施例3〜13…代用体 実施例3…5kDaのポリエチレングリコール 実施例4…50kDaのポリエチレングリコール 実施例5…10kDaのポリエチレングリコール 実施例6…30kDaのポリエチレングリコール 実施例7…40kDaのポリプロピルグリコール 実施例8…12kDaのポリブチルグリコール 実施例9…18kDaのポリペンチルグリコール 実施例10…24kDaのポリアラニングリコール 実施例11…30kDaのポリグリシングリコール 実施例12…40kDaのポリリシングリコール 実施例13…30kDaのポリビニルグリコール
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、N−ヒドロキシスクシンイミドを含有するポリエチレングリコールの
繊維素溶解酵素に対する共有結合付加である。
【図2】 図2は、SDS−PAGEで分析されたフィブロラーゼに対するNHS−PE
Gによる付加の時間変化である。レーンA:0分反応(コントロール)。レーン
B〜F:2分、4分、6分、8分および10分の反応時間に対応する。レーンM
:MWは標準品である。
【図3】 図3は、2ml/分でアイソクラチック溶出される分子篩カラム(TSKゲル
SW3000−XL、2.5x60cmカラム)でのモノPEG化フィブロラー
ゼ誘導体の分離を示す。
【図4】 図4は、メチンシンファミリーの2つの非常に関連するメンバーのx線構造に
基づくフィブロラーゼの三次元モデルである。
【図5】 図5は、フィブロラーゼのために合成された蛍光消光型オクタペプチド基質を
示す。
【図6】 図6は、フィブロラーゼによる蛍光生成性オクタペプチドの切断を示す。
【図7】 図7は、TNSの蛍光放出によって測定されるフィブロラーゼとα2Mとの相
互作用速度を示す:a)フィブロラーゼ−α2M複合体と相互作用するTNSの
飽和レベルを示す曲線;およびb)TNSと複合体との迅速な相互作用を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月5日(2000.6.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スゥエンソン,スティーブン,D アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91007 アルカディア ウエスト シエラ ドライブ 116 Fターム(参考) 4B050 CC02 DD11 GG01 GG02 GG03 GG05 GG06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの大きな有機分子を酵素に共有結合させること
    によって修飾されたサイズ拡大型繊維素溶解酵素。
  2. 【請求項2】 前記酵素がフィブロラーゼである請求項1記載のサイズ拡大型
    繊維素溶解酵素。
  3. 【請求項3】 前記大きな有機分子が水溶性である請求項1記載のサイズ拡大
    型繊維素溶解酵素。
  4. 【請求項4】 前記大きな有機分子がポリマー分子である請求項1に記載のサ
    イズ拡大型繊維素溶解酵素。
  5. 【請求項5】 前記ポリマー分子がポリエチレングリコールである請求項4記
    載のサイズ拡大型繊維素溶解酵素。
  6. 【請求項6】 約1個〜約7個のポリマー分子が前記酵素に結合している請求
    項2記載のサイズ拡大型繊維素溶解酵素。
  7. 【請求項7】 繊維素溶解酵素のサイズを変更するための方法であって、 (a)前記繊維素溶解酵素を、付加成分を含有する大きな有機分子と組み合わせ
    る工程;および (b)少なくとも1個の大きな有機分子を前記酵素に結合させる工程 を含む方法。
  8. 【請求項8】 前記大きな有機分子がポリマー分子である請求項7記載の方法
  9. 【請求項9】 前記付加成分がスクシンイミドエステルである請求項7記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 前記繊維素溶解酵素がフィブロラーゼである請求項7記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記大きな有機分子が水溶性である請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ポリマー分子がポリエチレングリコールである請求項1
    1記載の方法。
  13. 【請求項13】 約1個〜約7個のポリマー分子が前記酵素に結合している請
    求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 モル過剰量の前記ポリマーを前記酵素と組み合わせる請求項
    10記載の方法。
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