JP2002514229A - 収縮フィルム用可塑化ポリエステル - Google Patents

収縮フィルム用可塑化ポリエステル

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、低温収縮包装用の熱収縮性フィルム又はシートとして有用なポリエステル/可塑剤ブレンドに関する。この熱収縮性フィルムまたはシートは、(A)ガラス転移温度が40〜150℃及びインヘレント粘度が0.5〜1.2dL/gのポリエステル90〜99重量%と(B)グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によって得られたC7〜C33モノグリセリドから選ばれる可塑剤1〜10重量%((A)及び(B)の合計重量を100%とする)とのブレンドを含んでなる。このポリエステルは、ジカルボン酸100モル%及びジオール100モル%に基づき、少なくとも80モル%の、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸からの反復単位を含むジカルボン酸成分及び少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからの反復単位を含むジオール成分からなる。

Description

【発明の詳細な説明】 収縮フィルム用可塑化ポリエステル 発明の分野 本発明は、熱収縮性フィルムまたはシートとして有用な、そして更に詳しくは 、低温収縮包装用のフィルムまたはシートとして有用なポリエステル/可塑剤ブ レンドに関する。 発明の背景 熱収縮性プラスチックフィルムは、ガラス、金属、セラミック及びプラスチッ クのボトル、箱、缶、管、ならびに木材のラベル、保護、小包及び包装に使用さ れている。例えば、熱収縮性フィルムは、タンパー・エビデント・ラベルとして 食品及び医薬品に、また、プライマリー・ラベルとしてソフトドリンクボトルの ようなプラスチック容器に広く使用されている。収縮フィルムは、(1)フィル ムがx軸とy軸の両方向に収縮する包装用の二軸延伸フィルムと、(2)フィル ムが主に伸張または延伸された方向に収縮し、伸張または延伸されていない方向 の収縮がわずかである一軸延伸フィルムとの2つのカテゴリーに分類される。 最も広く使用されている収縮フィルムは、ポリ塩化ビニル(PVC)であるが 、収縮フィルムはポリスチレン(OPS)、延伸ポリエチレン、延伸ポリプロピ レン及びポリエステルから製造されている。PVCは熱収縮性が優れているが、 低温収縮包装には不適当である。さらに、PVCを焼却すると塩化水素が発生し 、それが焼却炉を腐蝕し、環境を汚染する。 熱収縮性ポリエステルフィルムの例は、米国特許第4,996, 291号及び同第4,963,418号に開示されている。米国特許第4,99 6,291号は、ポリエチレンテレフタレートから製造される熱収縮性ポリエス テルフィルムを開示している。これには、添加剤は記載されているが、可塑剤の 記載はない。米国特許第4,963,418号は、ポリエステル、ポリエステル コポリマーまたはポリエステルとポリエステルコポリマーとの混合物から製造さ れる熱収縮性ポリエステルフィルムを開示している。可塑剤または他の添加剤と のブレンドを形成することについては、何ら示唆されていない。 従来開示されているポリエステルフィルムは、少なくとも2つの重大な欠点を 有する。すなわち、収縮開始温度が50〜60℃より高く、且つ収縮率が4%/ ℃より大きい。収縮開始温度が高いということは、フィルムまたはシートが収縮 トンネルまたは収縮炉中で収縮し始めるのに必要な温度が比較的高いことを意味 する。開始温度が高いと容器や中身が損なわれるおそれがある。もう一方の欠点 は、温度増加度当たりの収縮%を意味する収縮率が比較的高いことである。収縮 率が高いと、収縮トンネル通過時に、収縮フィルムまたはシートにしわまたは気 泡が形成される。 米国特許第5,534,570号において、本発明者らは意外にも、可塑剤が 温度200〜300℃においてポリエステル中に混和できる充分な安定性を有す るならば、炭素数12〜20のエポキシ化脂肪酸のC4〜C20アルキルエステル から選ばれる臨界量の可塑剤を溶融ブレンドすることによって、ポリエステルか ら製造される熱収縮性フィルムまたはシートの収縮開始温度及び収縮率を低下さ せることができることを確認した。さらに、ポリエステル/可塑剤ブレンドから 、他のフィルムに見られるような環境上の欠点を有さない透明なフィルムが生成 された。 発明の要約 熱収縮性フィルムは、(A)ガラス転移温度が40〜150℃及びインヘレン ト粘度が0.5〜1.2dL/gのポリエステル90〜99重量%と(B)200 〜300℃の温度においてポリエステル中に混和できる充分な安定性を有する、 グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によって得られたC7〜C33モ ノグリセリドから選ばれた可塑剤1〜10重量%とのブレンド((A)と(B) の合計重量を100%とする)を含んでなる。このポリエステルは、ジカルボン 酸100モル%及びジオール100モル%に基づき、少なくとも80モル%の、 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸からの反復単位を含むジカルボン酸成分、 及び少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからの反復単 位を含むジオール成分を含んでなる。 発明の説明 本発明の成分(A)のポリエステルはコポリエステルを含む。ポリエステルは 、半結晶質でも非晶質でもよいが、非晶質が好ましい。ポリエステルは、ジカル ボン酸100モル%及びジオール100モル%に基づくジカルボン酸及びジオー ルからの反復単位を含む。ジカルボン酸成分は、炭素数8〜14の芳香族ジカル ボン酸を少なくとも80モル%含む。ポリエステルは任意に、ジカルボン酸10 0モル%に基づき20モル%以下の、芳香族ジカルボン酸以外の1種またはそれ 以上の種々のジカルボン酸、例えば、炭素数4〜12の飽和脂肪族ジカルボン酸 及び炭素数8〜12の脂環式ジカルボン酸で改質することができる。ジカルボン 酸の具体例はテレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジ カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル −4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸 、セバシン酸などである。ポリエステルは1種またはそれ以上の前記ジカルボン 酸から製造できる。 用語「ジカルボン酸」は、これらの酸に対応する酸無水物、エステル及び酸塩 化物を含むものとする。 ジオール成分は、少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノー ルからの反復単位を含む。さらに、ジオール成分は任意に、ジオール100モル %に基づき90モル%以下の、1,4−シクロヘキサンジメタノール以外の1種 またはそれ以上の種々のジオールで改質されることができる。このような追加の ジオールとしては、炭素数6〜15の脂環式ジオール及び炭素数3〜8の脂肪族 ジオールが挙げられる。1,4−シクロヘキサンジメタノールに添加できるこの ようなジオールの例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ レングリコール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、2 ,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(ネオペンチルグリコール)、ペン タン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジ オール−(2,4)、2−メチルペンタンジオール−(1,4)、2,2,4− トリメチルペンタン−ジオール−(1,3)、2−エチルヘキサンジオール−( 1,3)、2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオー ル−(1,3)、1,4−ジ(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス −(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1, 1,3,3−テトラメチルーシクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエ トキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェ ニル)−プロパンなどである。ポリエステルは1種またはそれ以上の前記ジオー ルから製造できる。 ポリエステルはさらに、少量の三官能価または四官能価コモノマー、例えば、 トリメリット酸無水物、トリメチロールプロパン、ピロメリット酸二無水物、ペ ンタエリトリトール、ならびに一般に公知の、他のポリエステル形成性多酸及び ポリオールを含むことができる。 本発明の目的のために、好ましい成分(A)のポリエステルは、テレフタル酸 からの反復単位からなるジカルボン酸成分並びに、エチレングリコール65〜9 0モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール35〜10モル%からの反復 単位からなるジオール成分を有する。より好ましくは、ジオール部分は、エチレ ングリコール67〜75モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール33〜 25モル%からなる。 成分(A)として有用なポリエステルはインヘレント粘度が0.5〜1.2dL /gである。好ましくは、ポリエステルは、フェノール60重量%及びテトラク ロロエタン40重量%からなる溶媒100ml当たりポリマー0.50gを用いて 25℃において測定した場合に0.6〜0.9dL/gのインヘレント粘度を有す る。成分(A)として有用なポリエステルはまた、ガラス転移温度が40〜15 0℃、好ましくは50〜100℃である。 ポリエステルは公知の従来の重縮合法によって製造できる。このような方法は 、ジカルボン酸とジオールとの直接縮合、またはジアルキルジカルボキシレート を用いたエステル交換を含む。例えば、テレフタル酸ジアルキル、例えば、テレ フタル酸ジメチルを触媒の存在下において高温でジオールとエステル交換する。 ポリエステルは固相重合法に供することもできる。 本発明の成分(B)は、グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によ って得られるC7〜C33モノグリセリドから選ばれた 可塑剤である。脂肪酸は、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、モノ不飽和ま たはマルチ不飽和であることができる。このような脂肪酸の例をいくつか挙げる と以下の通りである:イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル 酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペ ンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、フ ィタン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、カプロレイン 酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、エライジン酸、ブラシジン酸 、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エレオステアリン酸、リノレン酸及びア ラキドン酸。好ましくは、成分(B)は、Eastman Chemical Companyから商品名 Myvaplex 600Pで市販されている可塑剤、モノステアリン酸グリセリルである。 本発明者らは意外にも、これらの材料によって、米国特許第5,534,57 0号に開示されたエポキシ化脂肪酸のC4〜C20アルキルエステルと同様な、比 較的低い開始温度及び収縮率を有する熱収縮性フィルムを提供できることを見出 した。これらの可塑剤は、200〜300℃、好ましくは250〜280℃の温 度においてポリエステル中に混和できる充分な安定性を有する。用語「充分な安 定性」とは、これらの可塑剤が200〜300℃の温度範囲内で分解及び揮発性 に対して安定性であるべきことを意味する。 本発明のポリエステル/可塑剤ブレンドの製造方法は、最初に乾燥空気もしく は乾燥窒素の雰囲気中で、または減圧下でポリエステルを乾燥させることを含む 。溶融加工条件下において、ポリエステルは水のような不純物の存在下に分解を 受けるので、ポリエステルは無水の形態で本発明のブレンド中に混和するのが好 ましい。 可塑剤は、任意の適当な溶融ブレンド法、例えば、バッチ混合、一軸スクリュ ー押出または二軸スクリュー押出によってポリエステ ルと混合する。好ましくは、可塑剤は、液体または固体ポンプ輸送装置を用いて ポリエステルの溶融体中に注入する。ポリエステル/可塑剤ブレンドは、重合が ほとんど完了した、重合の最後にポリエステルに可塑剤を添加することによって も製造できる。溶融配合の完了後、押出物をストランドの形態で取り出し、切断 のような常法に従って回収する。 前述のようにして製造した押出物は、成分(A)のポリエステルと混合する濃 縮物として使用できる。濃縮物ペレットとポリエステルペレットを混合する方法 は、添加剤供給装置で濃縮物ペレットを供給し、そしてポリエステルペレットと 濃縮物ペレットを機械的に混合することを含む。ポリエステル/濃縮物ブレンド は溶融ブレンドし、乾燥させ、そしてフィルムまたはシートの形態に押出する。 ポリエステル/可塑剤ブレンド中のポリエステルの重量百分率は90〜99% である。より好ましくは、ポリエステルはポリエステル/可塑剤ブレンドの94 〜98重量%を構成する。本発明のポリエステル/可塑剤ブレンドは、フェノー ル60重量%及びテトラクロロエタン40重量%からなる溶媒100ml当たりポ リマー0.50gを用いて23℃において測定した場合に0.55〜1.5dL/ g、好ましくは0.70〜0.80dL/gのインヘレント粘度を有する。 ブレンドの性能特性を向上させるために、本発明の組成物に多くの他の成分を 添加できる。例えば、嵌め外し剤(denesting agent)、粘着防止剤、安定剤、 酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、金属奪活剤、着色剤、例えば、二酸化チタ ン及びカーボンブラック、粒状シリカ、カオリン、炭酸カルシウム、帯電防止剤 、充填剤などを本発明の組成物に含ませることができる。これら全ての添加剤及 びその使用法は公知であるので、これ以上の説明を必要としない。従 って、限られた数にのみ言及するが、本発明の目的達成を妨げない限り、これら の化合物は全て使用できることが理解される。 本発明のポリエステル/可塑剤ブレンドは、全ての型のフィルム、特に熱収縮 性フィルム及びシートを製造するための優れた出発原料として役立つ。熱収縮性 プラスチックフィルムは、ガラス、金属、セラミック及びプラスチックのボトル 、箱、缶、管、ならびに木材のラベル、保護、小包及び包装に使用されている。 例えば、熱収縮性フィルムは、タンパー・エビデント・ラベルとして食品及び医 薬品に、プライマリー・ラベルとしてソフトドリンクボトルのようなプラスチッ ク容器上に、薬及び乾電池用の保護ラップとして広く使用されている。 以下、実施例によって本発明を更に説明するが、これらが本発明の代表例であ ることは言うまでもない。実施例中の全ての部及び百分率は特に断らない限り、 重量に基づく。例I テレフタル酸100モル%、エチレングリコール65〜70モル%及び1,4 −シクロヘキサンジメタノール30〜35モル%からなる、I.V.が0.75 のポリエステルペレットを露点−29℃以下の乾燥空気中で65℃において4時 間乾燥した。PETGポリエステルを一軸スクリュー押出機のホッパー中に入れ 、260℃において0.127〜0.254mm(5〜10mil)のシートに押出 した。 ポリエステルは、I.V.が0.73dL/g及びTg(DSCによって20℃ /分で測定)が82℃であった。PETGポリエステルの試験結果を表Iに要約 する。例II PETGポリエステル99重量%及びモノステアリン酸グリセリ ル1重量%からのシートの製造 固体モノステアリン酸グリセリル10重量%及び例Iにおいて製造したPET Gポリエステルペレット90重量%を用いて、ポリエステル/可塑剤濃縮物を製 造した。濃縮物ペレットを例IからのPETGポリエステルペレットと10/9 0の比で各々機械的にブレンドした。一軸スクリュー押出機を用いてペレットを シートに押出した。 シート中のモノステアリン酸グリセリルの最終濃度は1重量%であった。ポリ マーはTg(DSCによって20℃/分で測定)が77℃であった。試験結果を 表Iに要約する。例III PETGコポリエステル98重量%及びモノステアリン酸グリセリル2重量% からのシートの製造 固体モノステアリン酸グリセリル10重量%及び例Iにおいて製造したPET Gポリエステルペレット90重量%を用いて、ポリエステル/可塑剤濃縮物を製 造した。濃縮物ペレットを、例IからのPETGポリエステルペレットと20/ 80の比で各々機械的にブレンドした。一軸スクリュー押出機を用いてペレット をシートに押出した。 シート中のモノステアリン酸グリセリルの最終濃度は2重量%であった。ポリ マーはTg(DSCによって20℃/分で測定)が75℃であった。試験結果を 表Iに要約する。例IV PETGコポリエステル97重量%及びモノステアリン酸グリセリル3重量% からのシートの製造 固体モノステアリン酸グリセリル10重量%及び例Iにおいて製造したPET Gポリエステルペレット90重量%を用いて、ポリエ ステル/可塑剤濃縮物を製造した。濃縮物ペレットを例IからのPETGポリエ ステルペレットと30/70の比で各々機械的にブレンドした。一軸スクリュー 押出機を用いてペレットをシートに押出した。 シート中のモノステアリン酸グリセリルの最終濃度は3重量%であった。ポリ マーはTg(DSCによって20℃/分で測定)が70℃であった。試験結果を 表Iに要約する。例V PETGコポリエステル96重量%及びモノステアリン酸グリセリル4重量% からのシートの製造 固体モノステアリン酸グリセリル10重量%及び例Iにおいて製造したPET Gポリエステルペレット90重量%を用いて、ポリエステル/可塑剤濃縮物を製 造した。濃縮物ペレットは例IからのPETGポリエステルペレットと40/6 0の比で各々機械的にブレンドした。一軸スクリュー押出機を用いてペレットを シートに押出した。 シート中のモノステアリン酸グリセリルの最終濃度は4重量%であった。ポリ マーはTg(DSCによって20℃/分で測定)が68℃であった。試験結果を 表Iに要約する。 表Iの結果から、熱収縮性ポリエステルフィルムのガラス転移温 度は、300℃未満の温度で、揮発性の低い可塑剤の臨界量をポリエステルと溶 融ブレンドすることによってかなり低下させることができることが明白である。例VI PVCシートを、横断方向(TD)には延伸せずに、90℃において縦方向( MD)に延伸比3倍でフィルムに延伸した。すなわち、フィルムを一軸延伸した 。延伸フィルムの収縮を恒温の水浴中で30秒間測定した。各々60,70,8 0及び90℃で測定したデータを表IIに示す。収縮開始温度、すなわち、フィル ムが2%収縮する温度は約60℃であった。PVC収縮に関する試験結果を表II に要約する。例VII 例Iにおいて製造したPETGポリエステルをシートに押出してから、90℃ においてMD延伸比4倍でフィルムに延伸した。PETGの収縮開始温度は約6 4℃であった。PETG収縮に関する試験結果を表IIに要約する。例VIII 例Iにおいて製造したPETGポリエステルペレットを、1%モノステアリン 酸グリセリルと溶融ブレンドし、シートに押出してから、90℃においてMD延 伸比4倍でフィルムに延伸した。収縮に関する試験結果を表IIに要約する。例IX 例Iにおいて製造したPETGポリエステルペレットを、2%モノステアリン 酸グリセリルと溶融ブレンドし、シートに押出してから、90℃においてMD延 伸比4倍でフィルムに延伸した。収縮に関する試験結果を表IIに要約する。例X 例Iにおいて製造したPETGポリエステルペレットを、3%モノステアリン 酸グリセリルと溶融ブレンドし、シートに押出してから、85℃においてMD延 伸比4倍でフィルムに延伸した。収縮に関する試験結果を表IIに要約する。例XI 例Iにおいて製造したPETGポリエステルペレットを、4%モノステアリン 酸グリセリルと溶融ブレンドし、シートに押出してから、85℃においてMD延 伸比4倍でフィルムに延伸した。収縮に関する試験結果を表IIに要約する。 表IIの結果から、収縮開始温度は可塑剤を用いた改質によって低下することが 明白である。さらに、これらのデータから、PETGの収縮開始温度は比較的高 いのでPETGはPVCより劣っていることがわかる。 60℃における収縮は、可塑剤を添加していないPETGの場合には0%であ るのに比べて、ポリエステル/2%可塑剤ブレンドでは3%である。従って、2 %モノステアリン酸グリセリルで可塑化されたPETGは、最大収縮率がPVC よりも依然として高いが、収縮開始温度はPVCと同じである。 ポリエステル/3%可塑剤ブレンドは収縮開始温度が約56℃であり、60℃ における収縮が12%である。これは、収縮開始温度が比較的低いので、より低 温の収縮包装に使用できる。このように可塑化されたPETGは、可塑剤を添加 していないPETG6763に比べていっそう優れた収縮特性を有する。 ポリエステル/4%可塑剤ブレンドは、収縮開始温度が約54℃であるので、 これは熱過敏性の非常に高い収縮包装に適している。 本発明のポリエステル/可塑剤ブレンドによって製造できる熱収縮性フィルム は、環境上安全で、しかも、以前の熱収縮性フィルムに見られるような、収縮開 始温度が比較的高く且つ収縮率が比較的高いという欠点を持たない。本発明の熱 収縮性フィルムは、耐熱性、印刷適性、耐衝撃性及び耐応力亀裂性を示すと共に 、押出時に優れた溶融流動性を示す。 本発明を、特にその好ましい実施態様及び方法に関して詳述したが、本発明の 精神及び範囲内で変更及び修正が可能なことはいうまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(A)ジカルボン酸100モル%及びジオール100モル%に基づき、 (1)少なくとも80モル%の、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸からの 反復単位を含むジカルボン酸成分、及び (2)少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからの反 復単位を含むジオール成分 を含んでなる、ガラス転移温度が40〜150℃及びインヘレント粘度が0.5 〜1.2dL/gのポリエステル90〜99重量%と (B)グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によって得られたC7 〜C33モノグリセリドから選ばれた可塑剤1〜10重量%((A)及び(B)の 合計重量を100%とする) とのブレンドを含んでなる熱収縮性フィルムまたはシート。 2.ポリエステルのジカルボン酸成分がテレフタル酸からの反復単位から本質 的になる請求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルムまたはシート。 3.ポリエステルのジオール成分がエチレングリコール67〜75モル%及び 1,4−シクロヘキサンジメタノール33〜25モル%からの反復単位から本質 的になる請求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルムまたはシート。 4.成分(A)のポリエステルが0.6〜0.9dL/gのインヘレント粘度を有 する請求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルムまたはシート。 5.成分(A)のポリエステルが50〜100℃のガラス転移温度を有する請 求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルムまたはシート。 6.前記可塑剤が成分(A)及び(B)の重量に基づき2〜6重量%の量で存 在する請求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルムまたはシート。 7.前記脂肪酸が、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル 酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペ ンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、フ ィタン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、カプロレイン 酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、エライジン酸、ブラシジン酸 、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エレオステアリン酸、リノレン酸及びア ラキドン酸からなる群から選ばれる請求の範囲第1項に記載の熱収縮性フィルム またはシート。 8.前記可塑剤がモノステアリン酸グリセリルである請求の範囲第1項に記載 の熱収縮性フィルムまたはシート。 9.(I)温度200〜315℃において、 (A)ジカルボン酸100モル%及びジオール100モル%に基づき、 (1)少なくとも80モル%の、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸からの 反復単位を含むジカルボン酸成分、及び (2)少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからの反 復単位を含むジオール成分 を含んでなる、ガラス転移温度が40〜150℃及びインヘレント粘度が0.5 〜1.2dL/gのポリエステル90〜99重量%と (B)グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によって得られたC7 〜C33モノグリセリドから選ばれた可塑剤1〜10重量%((A)及び(B)の 合計重量を100%とする) とを混合し、そして (II)このブレンドをフィルムまたはシートに成形する ことを含んでなる熱収縮性フィルムまたはシートの製造方法。 10.(A)ジカルボン酸100モル%及びジオール100モル%に基づき、 (1)少なくとも80モル%の、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸からの 反復単位を含むジカルボン酸成分、及び (2)少なくとも10モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールからの反 復単位を含むジオール成分 を含んでなる、ガラス転移温度が40〜150℃及びインヘレント粘度が0.5 〜1.2dL/gのポリエステル88〜94重量%;と (B)グリセロールと炭素数4〜30の脂肪酸との反応によって得られたC7 〜C33モノグリセリドから選ばれた可塑剤6〜12重量%((A)及び(B)の 合計重量を100%とする) を含んでなる、熱収縮性フィルムまたはシートの製造に使用されるポリエステル /可塑剤濃縮物。
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