JP2002512483A

JP2002512483A - 格付けを利用して回復ノードを選択する方法と装置

Info

Publication number: JP2002512483A
Application number: JP2000545283A
Authority: JP
Inventors: ウェズレー，ジョゼフ; ハースト，スティーブン・エイ; カダンスキー，ミリアム・シイ; ハンナ，スティーブン・アール; ローゼンツヴァイク，フィリップ・エム; チュー，ダー・ミン; パールマン，ラディア・ジェイ
Original assignee: Sun Microsystems Inc
Current assignee: Sun Microsystems Inc
Priority date: 1998-04-20
Filing date: 1999-03-22
Publication date: 2002-04-23
Also published as: WO1999055041A1; EP1074115A1; US6757843B1; US6185698B1; AU3196899A

Abstract

(57)【要約】本発明に対応した実施形態は、マルチキャスト回復ツリーを形成する方法と装置を含む。この方法はデータプロセッサによって実施され、マルチキャストグループ内の複数の潜在的ヘッドのそれぞれについて、潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判定するステップと、潜在的ヘッドによって複数の潜在的受信側に対して通知を行うステップと、潜在的受信側によって潜在的ヘッドの格付け値に優先順位を付けるステップと、潜在的受信側によって最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それによって潜在的受信側をメンバーとし当該潜在的ヘッドをヘッドとする回復グループを形成するステップと、を備えることもできる。ヘッドが送信側であってもよい。複数のヘッドが存在することもできる。格付け値は、「可能」、「不可能」、「積極的」、および「消極的」を含むこともできる。潜在的ヘッドの格付け値は、静的または動的構成に基づいて判断することもできる。格付け値は、メモリや利用可能なプロセッサ資源などのシステムの資源レベルの限界に基づいて動的に判断することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は概してネットワーク通信に関するものである。さらに詳しく述べると
、本発明はマルチキャスト回復用ダイナミックツリーの形成で回復ノードを選択
するための格付けを使用する方法と装置である。

【０００２】

【従来の技術】

インターネットプロトコル（ＩＰ）マルチキャスティングはネットワーク内の
大きな受信側グループにデータを送信するのに有用である。マルチキャストとは
ネットワーク通信の一形式であり、それにより送信ノードまたは送信側が信号メ
ッセージを複数の宛先に同時に送る。複数の宛先は受信側またはメッセージの受
信側である。その他のネットワーク通信方法には同報通信があり、それにより送
信側は可能なすべての受信側へ送信する。また、ユニキャストもあり、それによ
り送信側は特定の１受信側にだけ送信する。マルチキャストの詳細については、
Ｄ．Ｃｏｍｅｒ，ＴＣＰ／ＩＰによるインターネットワーキング、Ｐｒｅｎｔｉ
ｃｅＨａｌｌ，１９９１，第１７章に述べられているが、本発明と矛盾しない
という点で、ここには参照の形で組み込まれている。

【０００３】マルチキャスト送信側ノードはマルチキャストアドレスにメッセージを送信す
る。送信側は同一マルチキャストアドレスでメッセージに聞き耳をたてているす
べての受信側にメッセージを送信する。特定のマルチキャストアドレスでメッセ
ージを待機している一組の受信側は送信側と対応付けられており、受信側がグル
ープメンバーであるマルチキャストグループを形成する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

マルチキャストグループに加入する受信側の数が多くなるにつれ、送信側はオ
ーバーワークになり、グループメンバー（受信側）からのマルチキャスト回復に
対する受領および要求の通知を処理する必要性が生じるため、処理速度が低下す
る。マルチキャスト回復とは、送信側が受信側からの再送信要求（「回復」要求
）に応じてマルチキャストメッセージを再送信する処理である。ネットワーク通
信量の増大は、ネットワーキング装置のエラーおよび過負荷によりデータメッセ
ージの損失を引き起こす。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本発明に対応する実施態様では、送信側がツリーのルートである複数の受信側
を含む階層ツリー構造を送信側が設定する。ツリーのブランチは回復グループで
ある。回復グループはマルチキャストグループのサブセットである。送信側は第
一回復グループのヘッドである。それぞれの回復グループは、１つのヘッドと最
低１つの受信側を有する。

【０００６】各受信側はヘッドの役割を実行する能力に対応する格付け値を有する。送信側
を除き、ヘッドのそれぞれは、ヘッドの役割を実行するのに十分な格付け値を有
する受信側である。この格付け値が十分高ければ、受信側はヘッドになり、ヘッ
ドの格付け値を含むマルチキャスト制御メッセージを送信して新しいメンバーを
求める通知を開始する。

【０００７】受信側は利用可能なヘッドから通知メッセージを収集する（例えば、近くのヘ
ッド等）。受信側はこの通知の格付け値を使用してヘッドを格付けし、次に格付
けに基づいて最も適切なヘッドを選択する。次に受信側は選択したヘッドに加入
要求メッセージを送信することにより通知メッセージに応答する。ヘッドが受信
側の会員資格要求を拒絶した場合は、受信側は加入要求を次に最適なヘッド、す
なわち次に最も格付けの高いヘッドへ送信する。受信側の一部がヘッドになり、
その他の受信側がグループに加入することでそのヘッドと対応付けられると、階
層ツリー構造が形成される。

【０００８】受信側の格付け値は少なくとも３値の範囲内になる。（１）ヘッドとしての任
務を果たすことが「不可能」、（２）ヘッドとして役割を果たすことが「可能」
、（３）ヘッドとして「積極的」役割を果たす。ヘッドとして「積極的」に役割
を果たすとは受信側が非常に良いヘッド候補であり、役割を果たすことが「可能
」なヘッドより高い位置に格付けされることを表す。本発明に対応する実施態様
では、値の範囲は０から１０までのポイント範囲で表すことができ、ここで０は
ヘッドとしての役割を果たすことが「不可能」なことを表し、１〜９まではヘッ
ドとしての役割を果たすことが「可能」なことを表し、また、１０はヘッドとし
て「積極的」に役割を果たすことを表す。複数のヘッドレベルを作成して格付け
値を追加することで、格付けの柔軟性をさらに拡大することができる。たとえば
、「消極的」値を追加して受信側が役割を果たすことは「可能」だが、「積極的
」に役割を果たす受信側よりリソース容量が多くないことを表す。

【０００９】送信側はツリー内のヘッドにマルチキャスト回復を委任し、送信側がマルチキ
ャスト回復をマルチキャストグループの全受信側のサブセットにだけ与えるよう
にする。これで送信側の作業負荷が軽減し、送信側がメッセージをより大きなマ
ルチキャストグループへ送信することができる。送信側は、メッセージをマルチ
キャストグループアドレスのすべての受信側に、予め設定または動的に決定され
たデータ転送速度で送信する。グループに加入し、ヘッドと対応付けられた受信
側は、それらに対応付けられたヘッドからのマルチキャストメッセージの再送信
を要求する。

【００１０】本発明に対応する実施態様によれば、データプロセッサが実行するマルチキャ
スト回復ツリーを形成する方法および装置には、マルチキャストグループ内の複
数の潜在的ヘッドのそれぞれについて潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を
決定するステップを含む。潜在的ヘッドは、格付け値を含む通知を送信する。複
数の潜在的受信側は、この通知を受信する。潜在的受信側は、潜在的ヘッドから
得た格付け値を優先して最高格付け値を有するヘッドに結びつけ、これにより潜
在的受信側が受信側であり、潜在的なヘッドがヘッドであるグループを形成する
。ヘッドはマルチキャストメッセージの送信側であってもよい。ヘッドは複数あ
ってもよい。ヘッドの任務を実行することが「可能」、「不可能」、「積極的」
および「消極的」を含め、考えられる格付け値には２つまたはそれ以上あってよ
い。

【００１１】本発明に対応する実施態様によれば、データプロセッサが実行するマルチキャ
スト回復ツリーを形成する方法および装置は、複数の潜在的ヘッドのそれぞれに
ついて潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を決定するステップと、潜在的ヘ
ッドにより複数の潜在的受信側に通知するステップと、潜在的受信側により最高
格付け値を有する潜在的ヘッドに結合されるステップと、それによって潜在的受
信側がメンバーであり、最高格付けの潜在的ヘッドがヘッドである回復グループ
を形成するステップを備える。本発明に対応する実施態様は、コンピュータプログラムプロダクトとして、ま
たは搬送波で具体的に表現されているコンピュータデータ信号として実行されて
もよい。本発明に対応する別の実施態様によれば、データプロセッサが実行するマルチ
キャスト回復ツリーを形成する方法および装置は、それぞれが格付け値を有する
複数の通知を潜在的ヘッドから受信するステップと、潜在的ヘッドから得られた
格付け値に優先順位を付けるステップと、最高格付け値を有する潜在的ヘッドに
結合されるステップと、それによって最高格付けのヘッドがヘッドであるグルー
プを形成するステップを備える。本発明に対応する実施態様は、コンピュータ
プログラムプロダクトとして、または搬送波に具体的に表されているコンピュー
タデータ信号として実行されてもよい。本発明に対応する実施態様によれば、潜在的ヘッドになるようにプログラムさ
れているデータプロセッサが実行し、マルチキャスト回復ツリーを形成する方法
および装置は、潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を決定するステップと、
格付け値によって複数の潜在的受信側に通知するステップと、加入メッセージを
潜在的受信側から受信するステップと、潜在的受信側を規定限界に従ってグルー
プに追加するステップを備える。本発明に対応する実施態様はコンピュータプログラムプロダクトとして、また
は搬送波に具体的に表現されているコンピュータデータ信号として実行されても
よい。

【００１２】発明の利点は、一部がこれ以降の説明に述べられ、また一部は当業者によって
理解され、または本発明を実施することにより学習することができる。本発明の
利点は、添付の特許請求の範囲および均等物において特に指摘されている要素お
よびその組み合わせによって認識および達成できる。

【００１３】

【発明の実施の形態】

ここでは本発明に対応する実施態様を詳細に参照し、その例を添付の図面に図
示する。可能な場合には、同一部分または類似部分が参照できるように、同一参
照番号が図面全体に亘って使用される。

【００１４】図１は本発明に照応する実施態様に基づいたネットワーク１００を表す。ネッ
トワーク１００、送信側ノード１０２および複数の受信側１１８〜１５４を有す
る。受信側１１８〜１５４のそれぞれは、送信側１０２をマルチキャストグルー
プの受信側１１８〜１５４のそれぞれに接続する矢印１１６が示すマルチキャス
トメッセージパスに表されるように、送信側ノードのマルチキャストグループの
一部である。受信側１１８〜１５４は５つのサブグループ１０６〜１１４に編成
される。このサブグループは回復グループと呼ばれる。それぞれの回復グループ
はヘッドおよび少なくとも１つの受信側を含む。

【００１５】次の段落では、図１に示されるマルチキャスト回復ツリーに含まれている回復
グループについて述べる。すべてのグループメンバーおよびヘッドの大半（送信
側を除く）が受信側ノードであることに留意されたい。一般に、ヘッドは送信側
ノード１０２、受信側ノード１２０、１２２、１２４、１３２および１４０であ
る。受信側のみ（すなわち、ヘッドではなく）であるノードは、受信側１１８、
１２６、１２８、１３０、１３４、１３６、１３８、１４２、１４４、１４６、
１４８、１５０、１５２および１５４である。

【００１６】グループ１０４は、ヘッド１０２（これも送信側）およびヘッド１０２に対応
付けられているグループメンバー１１８、１２０、１２２および１２４を含む。
グループメンバー１２０、１２２および１２４は、次のレベルの回復グループ１
０６、１０８および１１０のヘッドとして指定されている。しかしながら、グル
ープメンバー１１８は、回復ヘッドではなく、従ってそれに対応付けられている
グループを持たない。

【００１７】グループ１０６は、ヘッド１２０およびグループメンバー１２６、１２８およ
び１３０を含む。ヘッドがグループメンバーであってもよい。たとえば、ヘッド
１２０は、グループ１０６のヘッドであるが、グループ１０４のメンバーでもあ
る。

【００１８】グループ１０８は、ヘッド１２２およびグループメンバー１３２、１３４およ
び１３６を有する。グループメンバー１３２は、グループ１１２のヘッドでもあ
る。グループ１１２は、ヘッド１３２および受信側メンバー１４４、１４６およ
び１４８を含む。

【００１９】グループ１１０は、ヘッド１２４およびメンバー１３８、１４０および１４２
を含む。ヘッド１２４もグループ１０４のメンバーであり、グループメンバー１
４０はグループ１１４のヘッドである。グループ１１４は、ヘッド１４０および
メンバー１５０、１５２および１５４を含む。

【００２０】送信側ノード１０２は、マルチキャストメッセージを受信側１１８、１５４に
通じるマルチキャストメッセージパス１１６に沿ってマルチキャスト回復ツリー
の受信側へ送信する。送信側１０２はメッセージをキャッシュ１７６に保管する
が、その期間はグループメンバー、すなわち受信側１１８、１２０、１２２およ
び１２４のそれぞれからデータパケットの受信応答があるまでである。受信応答
は、それぞれ矢印１５６、１５７、１５８および１５９に示されているように、
グループメンバー１１８、１２０、１２２および１２４のそれぞれから送信側１
０２へのユニキャストメッセージであってもよい。

【００２１】同様に、回復ツリーの他のヘッドのそれぞれは、それぞれのグループメンバー
の受信応答を受信するまでマルチキャストメッセージをデータキャッシュに保管
する。ヘッド１２０、１２２、１２４、１３２および１４０はメッセージを、そ
れぞれのヘッドに対応付けられたデータキャッシュ１７８、１８０、１８２、１
８４および１８６のそれぞれに保管する。

【００２２】マルチキャストデータメッセージが送信された後、それぞれの回復グループの
ヘッドはそのグループメンバーのそれぞれから受信応答を待つ。グループ１０６
のヘッド１２０は、受信側１２６からの矢印１６０、受信側１２８からの矢印１
６１および受信側１３０からの矢印１６２で示されるように、そのメンバーのそ
れぞれから受信応答を待つ。グループ１０８のヘッド１２２は、それぞれ受信側
１３２、１３４および１３６からの矢印１６３、１６４および１６５で示される
ように、受信応答を待つ。グループ１１０のヘッド１２４は、それぞれ受信側１
３８、１４０および１４２からの矢印１６６、１６７および１６８で示されるよ
うに、受信応答を待つ。グループ１１４のヘッド１４０は、それぞれ受信側１５
０、１５２および１５４からの矢印１７２、１７３および１７４に示されるよう
に、受信応答を待つ。グループ１１２のヘッド１３２は、それぞれ受信側１４４
、１４６および１４８からの矢印１６９、１７０および１７１で示されるように
、受信応答を待つ。

【００２３】マルチキャスト回復はグループ１１２に表されており、その中でヘッド１３２
は少なくともそのグループメンバー１４４、１４６または１４８の１つから回復
要求を受信している。これが発生すると、ヘッド１３２はキャッシュ１８４に保
管されているマルチキャストメッセージを破線矢印で示されているマルチキャス
ト回復パス１８８に沿ってそのグループメンバーのそれぞれに再送信する。

【００２４】図２は、マルチキャストメッセージを処理するデータプロセシングシステムが
実行するステップ２０２で始まるステップを表したフローチャート２００である
。ステップ２０４でマルチキャスト回復ツリーが形成された後、ステップ２０６
で送信側１０２はマルチキャストデータメッセージを送信する。マルチキャスト
ツリー形成の詳細については、図３〜図６の考察に示される。ステップ２０８で
は、送信側１０２およびヘッド１２０、１２２、１２４、１３２および１４０が
、マルチキャストデータメッセージをそれぞれのキャッシュ１７６、１７８、１
８０、１８２、１８４、１８６に保管する。

【００２５】ステップ２１０では、ヘッド（ヘッドとしても実行する送信側を含む）はイベ
ントを待つ。これらのイベントは、応答イベント２１２および回復要求イベント
２１８を含み、そのグループメンバーに応答してそれぞれのヘッドによって処理
される。他にイベントが発生しない場合、ヘッドは次のイベントを受信するまで
休止状態で待つ。応答イベント２１２はマルチキャストデータメッセージを受信
したヘッドのグループメンバーのすべてからの通知である。応答イベント２１２
の受信後、ステップ２１６でヘッドはキャッシュメッセージを解放する。ヘッド
は、たとえばキャッシュが満たされた場合など他の状況でキャッシュメッセージ
を解放してもよい。

【００２６】回復要求２１８は、マルチキャストデータメッセージを再送信するために、ヘ
ッドのグループメンバーの少なくとも１つによってヘッドに送信される要求であ
る。ヘッドが回復要求２１８をそのグループメンバーの１つから受信すると、ス
テップ２２０でヘッドはマルチキャスト回復を実行する。すなわち、ヘッドはマ
ルチキャストデータメッセージ（キャッシュに保管されているコピーからの）を
グループへ再送信する。マルチキャスト回復の一例は、図１の破線矢印１８８で
示される。ヘッドはマルチキャスト回復を要求ベースで実行する。ステップ２２
０でマルチキャストメッセージを再送信後、ヘッドはステップ２１０へ戻り、別
のイベントを待つ。

【００２７】図３は、本発明に対応する実施態様により、潜在的ヘッドになるようにプルグ
ラムされたデータプロセシングシステムによって実行されるステップ３０２から
始まるステップを示すフローチャート３００である。

【００２８】ステップ３０３では、潜在的にヘッドになり得る受信側が格付け値を決定する
。（図５参照）。ステップ３０４で、潜在的ヘッドは格付け値を利用してそれが
ヘッドとしての役割を果たし得るかどうかを判定する。格付け値は、ビット、フ
ラグ、または受信側がヘッドの役割を実行する資格があるかどうかを表す何らか
の適切な値であってもよい。格付け値は、静的にまたは動的に構成されてもよい
。格付け値が十分に高ければ、たとえばヘッドであるべき「消極的」、「可能」
または「積極的」なレベルに相当していれば、ステップ３０９で受信側はそのヘ
ッド状態を「真（ＴＲＵＥ）」に設定し、ヘッドとしての役割を果たし始める。
次に、ステップ３１０でヘッドはイベントを待つ。そうでなく、受信側がヘッド
としての役割を果たせない場合は、ステップ３０６で受信側は単に通常の受信側
の役割を果たし、受信側の処理はステップ３０８で停止する。

【００２９】受信側がヘッドとして実行する能力があるとして選択されると、ステップ３１
０で送信通知イベント３１２または受信参加メッセージイベント３１５などのイ
ベントを待つ。通知は潜在的グループメンバーにノードがヘッドとして役割を果
たすことができることを知らせる制御メッセージである。潜在的グループメンバ
ーとしても知られ、参加するグループを探している受信側は、通知メッセージを
収集し、その中に含まれている格付け情報を利用してヘッドを選択する。ヘッド
選択基準については、図４〜６の考察に詳しく述べられている。通知メッセージ
の詳細は、図９の考察で以下に説明される。送信通知イベント３１２が発生する
と、ステップ３１６でヘッドは格付け値に含まれる通知メッセージを送信し、そ
の後ステップ３１０でヘッドは引き続き別のイベントを待つ。

【００３０】グループへの参加を希望し、通知を待っている受信側がたまたまあるとすれば
、ヘッドは最終的に参加メッセージイベント３１５を受信側から受信する。参加
メッセージは、潜在的グループメンバー（受信側）からヘッドへの要求である。
受信側は、受信側が収集した通知リストによって表示されるヘッドから最高格付
けヘッドを選択する。最高格付けヘッドの選択後、受信側はそのヘッドのグルー
プに参加するための要求を送信する。参加メッセージは、図４の考察に詳しく説
明されている。ここでは、受信側をヘッドの回復グループに結合する処理を開始
する。ヘッドが参加メッセージ要求３１５を受信すると、ステップ３１８で、ヘ
ッドはメンバー限界に到達したかどうかの確認チェックを行う。メンバー限界は
、ヘッドが収容できるグループメンバー数の何らかの適切な限界であってもよい
。メンバー限界は、メモリまたは計算パワーなど利用できるシステム資源に影響
されるのが普通であるが、適切な判定基準に関係していてもよい。メンバー限界
の代表的な値は、本発明に対応して実行されるシステムリソースに限界があるた
め、各グループヘッドにつき３２メンバーである。

【００３１】メンバー限界に達した場合は、ヘッドは受信側をグループには受け入れず、ス
テップ３１４でレシーバに拒絶メッセージを送信し、ステップ３１０で別のイベ
ントを待ち続ける。メンバー限界に達していない場合は、ステップ３２０で、ヘ
ッドは新メンバーをグループに追加し、ステップ３２２でメンバー受諾メッセー
ジを新メンバーに送信し、要求受信側にヘッドの回復グループのメンバーになっ
たことを知らせる。これで結合処理は完了する。ここで、受信側はヘッドのグル
ープのメンバーであり、回復要求をヘッドに送信してもよい。この受信側はヘッ
ドになってサブグループを形成し、それによってブランチをツリーに追加しても
よい。

【００３２】図４は、本発明に対応した実施態様にしたがって、潜在的グループメンバー（
受信側）になるようにプログラムされたデータプロセシングシステムによって実
行されるステップ４０２から始まるステップを表すフローチャート４００である
。ステップ４０４では、受信側は最初いかなるグループのメンバーでもないこと
を示す状態を設定し、次にステップ４０６でイベントを待つ。

【００３３】発生するイベントは、タイムアウトイベント４１２、受信済み通知イベント４
０８、受信済みメンバー拒絶イベント４３０および受信済みメンバー受諾メッセ
ージイベント４２４を含む。受信済み通知イベント４０８が発生すると、潜在的
グループメンバーは通知をステップ４１０の受信済み通知リストに追加し、ステ
ップ４０６に戻って別のイベントを待つ。

【００３４】潜在的グループメンバーは、タイムアウトイベント４１２が発生するまで通知
の受信を続ける。本発明に対応した実施態様における通知を収集するタイムアウ
ト値は、規定のヘッド通知間隔の３倍に設定してもよい。ヘッド通知間隔は凡そ
３秒に設定してもよい。他の値として、特定の応用に適切な通知収集間隔および
ヘッド通知間隔を使用してもよい。ステップ４１４で、潜在的グループメンバー
は最高格付けヘッドをリストから選択する。最高格付けにヘッドが１つしかない
場合は、受信側は１つのヘッドだけを選択する。ただし、複数のヘッドが最高格
付けを有する場合は、同一格付けを有するヘッド間を仲裁するためにその全てを
選択する。仲裁処理については、ステップ４１４および４１５の考察で以下に説
明される。ステップ４１０で生成されたリストの通知は、通知を行っているヘッ
ドの格付け値を含む。この格付け値は、アレイまたはリストなどのようにデータ
構造中に保管してもよい。

【００３５】ステップ４１４で最高格付けヘッドを選択した後、ステップ４１５で潜在的グ
ループメンバーは同一格付けを有する複数のヘッドがあるかどうかをチェックす
る。もし無い場合は、タイマーが予め設定された値で再ロードされるステップ４
２２に処理が継続する。予め設定された値は通知間隔を表し、受信側がその処理
前に通知を待つ時間の長さに相当する。このタイマーも、以下に説明されるステ
ップ４３２に関連して検討される。同一格付けを有する複数のヘッドがある場合
、ステップ４１６で潜在的グループメンバーは最も近いＴＴＬ値を有する最高格
付けヘッドを選択する。最も近似した値を有するヘッドは、到達する最少ホップ
数を要求するヘッドであり、部分的には潜在的グループメンバーに対して物理的
近似性に少なくとも基づく。ステップ４１６はタイブレーク方式の１例であり、
これを指定してもよい。潜在的グループメンバーはどのヘッドが最高格付けを有
するかを判定し、ステップ４２０で参加要求を最高格付けヘッドに送信する。次
に、ステップ４２２でタイマーが予め設定された値で再ロードされた後、潜在的
グループメンバーがステップ４０６に戻って別のイベントを待つ。

【００３６】参加要求４２０に応じ、潜在的グループメンバーを拒絶し、受信済みメンバー
シップ拒絶イベント４３０を発生させてもよい。拒絶後、ステップ４３４で潜在
的グループメンバーは拒絶メッセージを送信したヘッドをヘッドリストから削除
し、次に最高格付けメンバーをリストから選択するステップ４１４に進み、上記
のように処理を継続する。潜在的グループメンバーが、メンバー受諾メッセージ
イベント４２４を受信すると、ステップ４２６で潜在的グループメンバーはその
状態を獲得メンバーシップに変更し、ステップ４３２で通知間隔の待ちに対応す
るタイマーを停止させ、ステップ４２８でそのヘッド状態および格付けを判定す
る。このタイマーも上記ステップ４２２に関連して使用される。潜在的グループ
メンバーは、次にステップ４０６へ戻り、別のイベントを待つ。

【００３７】図５は、本発明に対応した実施態様にしたがって、受信側の格付け値を判定す
るためにヘッドまたは潜在的ヘッドとしてプログラムされたデータプロセッシン
グシステムが実行するステップ５０２から始まるステップを表したフローチャー
ト５００である。ステップ５０４では、受信側はその格付けが事前に構成された
ものであるかどうかを判定する。受信側がヘッドであるように静的に構成されて
もよい。静的に構成されたヘッドは必ずヘッドになるように、または絶対ヘッド
にならないように設定してもよい。たとえば、受信側の資源をネットワークの他
のユーザとの共有を望まず、受信側を回復要求のサービスに使用されたくない特
定のノードを有するユーザは、受信側をヘッドとして「不可能」の格付け値に静
的に設定することにより、自己のシステムが絶対ヘッドとして使われないように
指定してもよい。もし受信側がヘッドであるように静的に構成されると、その格
付け値はヘッドとしての役割を果たすことができる「可能」に設定されて、ステ
ップ５０８に戻る。次に、フローチャート３００のステップ３０４で、受信側は
潜在的ヘッドとして処理される。

【００３８】受信側がヘッドになるように静的に構成されていない場合は、ヘッドになるよ
うに動的に構成することができる。受信側がヘッドになるように動的に構成され
ているかどうかを判定する処理は、受信側がその格付け値を計算するステップ５
０６で実行される。ステップ５０６は、図６のフローチャート６００によって示
されているような方法によって実行してもよい。受信側がその格付け値を計算し
た後、ステップ５０８でその値は戻される。格付け値はフローチャート３００の
ステップ３０４に戻される。

【００３９】図６は、本発明に対応した実施態様にしたがって、受信側の格付け値を判定する
ヘッドまたは潜在的ヘッドとしてプログラムされているデータプロセッシングシ
ステムによって実行されるステップ６０２から始まるステップを表すフローチャ
ート６００である。まず、ヘッドまたは潜在的ヘッドは、利用可能なメモリ容量
をチェックする。ステップ６０４では、ヘッドまたは潜在的ヘッドは、利用可能
メモリ容量が０．５メガバイト以下であるかどうかをチェックする。もしそうで
あれば、ステップ６０６で、ヘッドまたは潜在的ヘッドは格付け値を１に設定す
る。もしそうでなければ、ヘッドまたは潜在的ヘッドはステップ６０８へ進み、
利用可能なメモリ容量が５．０メガバイト以下であるかどうかをチェックする。
もしそうであれば、ステップ６１０でヘッドまたは潜在的ヘッドは、格付け値を
２と設定する。もしそうでなければ、ヘッドまたは潜在的ヘッドはステップ６１
２へ進み、利用可能なメモリ容量が１０メガバイト以上であるかどうかをチェッ
クする。もしそうであれば、ステップ６１４で、ヘッドまたは潜在的ヘッドは格
付け値を５に設定する。そうでなければ、ステップ６１６で、ヘッドまたは潜在
的ヘッドは格付け値を４に設定する。

【００４０】ステップ６０６、６１０、６１４および６１６のいずれかを実行した後、ヘッ
ドまたは潜在的ヘッドは高速プロセッサを持っているかどうかをチェックするス
テップ６１８を開始し、利用可能な処理電力をチェックする。もしそうであれば
、ヘッドまたは潜在的ヘッドはステップ６２６の格付け値を戻し、図３に示され
るフローチャート３００のステップ３０４で処理を続行する。

【００４１】ステップ６２０で現行格付け値に３を加えた後、ヘッドまたは潜在的ヘッドは
、ステップ６２２で、５０％以上のプロセッサが利用可能かどうかをチェックす
る。利用可能なプロセッサパワーのレベルは使用されているプロセッサの種類、
プロセッサが実行するタスク数、およびタスクの数値計算の程度を含めた要因に
影響されるが、それに限定されるわけではない。利用可能なプロセッサパワーの
レベルについては、当業者に知られている適切な方法で判定してもよい。プロセ
ッサの５０％以上が利用可能であれば、ヘッドまたは潜在的ヘッドは２を現行格
付け値に追加し、上述したようにステップ６２６で格付け値を戻す。プロセッサ
の５０％以上が利用できない場合は、上述したようにステップ６２６で、ヘッド
または潜在的ヘッドは現行格付け値を単に戻す。格付け値の判定は、利用可能な
メモリおよび処理電力のチェックに限定するものではない。本発明の実施態様に
したがって、その他のシステム資源をチェックし、たとえばネットワーク帯域幅
、利用可能なディスク容量または他の記憶域、および入出力負荷などの格付け値
の判定に利用できる。

【００４２】図７は、プロセッサ７０２を含むコンピュータシステム７００、ヘッドの機能
を実行するようにプログラムされたヘッドソフトウェア７１８を含む記憶域７０
４、および受信側の機能を実行するようにプログラムされた受信側ソフトウェア
７１６、格付け値７２２、キャッシュ７１７、およびヘッドのリスト７２４を表
す。コンピュータシステム７００も、ネットワーク接続７２０、入力デバイス７
０８、出力デバイス７１０、コンピュータ可読媒体７１２およびコンピュータ可
読入力デバイス７１４を含む。ネットワーク１００内のノードのそれぞれは、ネ
ットワーク接続７２０を介してネットワーク内の他のノードに接続されるコンピ
ュータシステム７００などのコンピュータシステムであってもよい。同一ノード
は受信側でもヘッドにもなり得るため、ヘッドソフトウェア７１８および受信側
ソフトウェア７１６は、いずれも記憶域７０４内のシステム７００の一部として
表される。

【００４３】当業者であるならば、データプロセッシングシステム７００も入出力回線、キ
ーボード、マウス、音声入力デバイスなどの入力デバイス、表示端末などの表示
デバイス等々の追加情報を含んでもよいことが理解できる。入力デバイスはフロ
ッピーディスクドライブ、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置、またはＤＶＤ読取装置であっ
て、フロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤドライブなどコンピュータ
可読媒体に保存されているコンピュータ命令を読み取るものであってもよい。デ
ータプロセッシングシステム７００も、図示されていないアプリケーションプロ
グラム、オペレーティングシステム、データなどを含んでもよい。データプロセ
ッシングシステム７００もディスクドライブ、キーボード、表示デバイス、ネッ
トワーク接続、追加メモリ、追加ＣＰＵ、ＬＡＮ、入出力回線など表示されてい
ない数々の要素１３を含んでもよいことが理解できる。

【００４４】次の考察では、方法のステップおよび優先的に考察されたフローチャートは、
記憶域７０４に保管されている命令を実行する適切なプロセッサ７０２によって
実行されることが理解できる。本発明は、特定の遂行またはプログラミング技術
に限定するものではなく、また、本発明は、ここに述べられている機能を実行す
るための適切な方法を利用して遂行してもよいことも理解できる。本発明は、特
定のプログラミング言語またはオペレーティングシステムに限定するものではな
い。

【００４５】記憶域７０４の命令は、コンピュータ読み出し可能媒体７１２から読み取って
もよい。記憶域７０４に含まれている命令を順序どおりに実行することによって
、プロセッサ７０２はここに述べられている処理ステップを実行する。選択的な
実施態様では、ハードワイヤー回路をソフトウェア命令の代わりにまたはそれと
組み合わせて使用し、本発明を構成してもよい。このように、本発明の実施態様
は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組み合わせに限定されるもの
ではない。

【００４６】ここで使用した「コンピュータ読み出し可能媒体」という用語は、プロセッサ
に命令して実行させるのに関与するすべての媒体を指す。そのような媒体は、不
揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む形態をとってもよいが、それに
限定するものではない。たとえば、不揮発性媒体には、記憶デバイスなどの光デ
ィスクまたは磁気ディスクが含まれる。揮発性媒体には、動的メモリが含まれる
。伝送媒体には、コンピュータ内のバスからなるワイヤを含め、同軸ケーブル、
銅線および光ファイバーが含まれる。伝送媒体は、高周波および赤外線データ通
信時に発生するものなど、音波または光波の形態をとることもある。

【００４７】コンピュータ可読媒体の一般的な形態には、たとえばフロッピーディスク、フ
レキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、またはその他すべての磁気
媒体、ＣＤ−ＲＯＭ、その他すべての光媒体、パンチカード、紙テープ、穴の開
いたその他すべての物理媒体、ＲＡＭ、ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、フラッシュＥＰ
ＲＯＭ、その他すべてのメモリーチップ、またはカートリッジ、これ以降に述べ
られている搬送波、またはコンピュータが読み取れるその他すべての媒体形態を
含む。

【００４８】コンピュータ読み出し可能媒体の各種形態は、１つ以上の順序で１つ以上の命
令をプロセッサに搬送して実行させることに関連してもよい。たとえば、命令は
最初にリモートコンピュータの磁気ディスクに搬送されてもよい。リモートコン
ピュータは命令を動的メモリにロードし、命令をモデムを介して電話回線で送信
する。コンピュータシステムに近接したモデムは電話回線のデータを受信し、赤
外線送信機を使ってデータを赤外線信号に変換できる。バスに結合された赤外線
検出器は赤外線信号に搬送されたデータを受信し、そのデータをバスにのせるこ
とができる。バスはデータをメインメモリへ搬送し、そこからプロセッサは命令
を検索し、実行する。メインメモリが受信した命令は、オプションでプロセッサ
が実行する前または後に記憶デバイスに保管されてもよい。命令はＬＡＮ、ＷＡ
Ｎまたはインターネットなど、ネットワークの搬送波を介して送信されてもよい
。

【００４９】図８は、プロセッサ８０２を含むコンピュータシステム８００、受信側の機能
を実行するようにプログラムされている受信側ソフトウェア８１６を含む記憶域
８０４、格付け値８２２、キャッシュ８１８およびヘッド８２２のリストを示し
ている。コンピュータシステム８００もネットワーク接続８２０、入力デバイス
８０８、出力デバイス８１０、コンピュータ可読媒体８１２およびコンピュータ
可読入力デバイス８１４を含む。ネットワーク１００のノードのそれぞれはネッ
トワーク接続８００を介したネットワークの他のノードに接続されているコンピ
ュータシステム８００などのコンピュータシステムであってもよい。これと同じ
ノードが受信側でもヘッドにもなり得るため、ヘッドソフトウェア８１８および
受信側ソフトウェア８１６は両方ともが記憶域８０４内部のシステム８００の一
部として示されている。

【００５０】当業者であれば、データプロセッシングシステム８００は、入出力回線などの
追加情報、キーボード、マウスおよび音声入力デバイスなどの入力デバイス、表
示端末などの表示デバイスを含んでもよいことが理解できる。入力デバイス８０
８は、フロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、またはＤＶＤドライブなどのコンピ
ュータ可読媒体に保管されているコンピュータ命令を読み取るフロッピーディス
クドライブ、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置またはＤＶＤ読取装置であってもよい。デー
タプロセッシングシステム８００も、図示されていないアプリケーションプログ
ラム、オペレーティングシステム、データ等を含んでもよい。データプロセッシ
ングシステム８００は、ディスクドライブ、キーボード、表示デバイス、ネット
ワーク接続、追加メモリ、追加ＣＰＵ、ＬＡＮ、入出力回線、その他など図示さ
れていない多数の要素を含んでもよいことも理解できよう。

【００５１】方法のステップおよび好適に説明されたフローチャートは適切なプロセッサ８
０２によって実行され、記憶域８０４に保管されている命令を実行するというこ
とが理解できる。本発明は特定の遂行またはプログラミング技術に限定するもの
ではなく、また、本発明はここに述べられている機能を遂行するための適切な技
術を用いて遂行してもよいことも理解できる。本発明は、特定のプログラミング
言語またはオペレーティングシステムに限定されるものではない。

【００５２】記憶域８０４の命令は、コンピュータ可読媒体８１２から読み取られてもよい
。記憶域８０４に含まれている命令を順序どおり実行することにより、プロセッ
サ８０２はここに述べられている処理ステップを実行する。選択的な実施態様で
は、ハードワイヤ回路をソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせて
使用し、本発明を遂行してもよい。本発明の実施態様は、ハードウェア回路とソ
フトウェアの特定の組み合わせに限定されるものではない。

【００５３】図９は、本発明に対応した実施態様に利用されているマルチキャスト通知メッ
セージパケット形式９００の１例を示す。パケット形式９００は、パケットヘッ
ダ９０２を含んでいる。パケットヘッダ９０２は、通知メッセージパケットを処
理するために使用され、また、少なくとも次の送信元アドレス９０６、送信元ア
ドレスポート９０８、宛先アドレス９１０、および宛先ポート９１２の項目を含
む。これらの項目は、代表的なマルチキャストメッセージパケット形式に含まれ
る。また、通知メッセージのパケットヘッダに含まれるものとして、通知ヘッド
に対応付けられた格付け値９１４、パケットが通知メッセージであることを示す
メッセージタイプ９１６および現行ＴＴＬ（Time to Live）を示す項目９２０が
ある。ＴＴＬは、最良のヘッドの選択で潜在的グループメンバーによって格付け
値に関連して利用される。グループメンバーは、ホップ数を用いて潜在的グルー
プメンバーからのヘッドまでの距離を判定し、また、ＴＴＬを用いて通知の古さ
を判定する。良いヘッドは潜在的グループメンバーに近く、より新しい通知を有
する。

【００５４】マルチキャストメッセージには、制御メッセージとデータメッセージの２種類
がある。制御メッセージは、マルチキャストデータ分配設定（マルチキャスト回
復ツリーとしても知られる）の設定などのタスクおよびグループメンバーの通知
に利用される。制御メッセージは、プロトコル関連情報を含んでいるのが普通で
あり、受信側が通知の受信をヘッドに送信する場合など、マルチキャストデータ
分配設定でノード間の通信に使用される。データメッセージは、送信側がマルチ
キャストグループの受信側に分配するデータを含む。

【００５５】マルチキャスト通知メッセージパケット形式８００は、本発明に対応した実施
態様で使用される制御メッセージの１例であり、格付け値項目９１４を含む。ヘ
ッドは、パケット形式９００に基づいてマルチキャスト通知メッセージを潜在的
グループメンバーへ送信する。格付け値９１４は、ビット、フラグ、信号または
値を設定するためのすべての同様な手段であってもよい。

【００５６】他の実施態様は、上述した仕様および形態を考慮することによって、当業者に
とって自明である。上述した仕様および形態は実施例としてのみ考慮するように
意図されており、本発明の真の範囲は特許請求の範囲および均等物に説明される
。

【図面の簡単な説明】

本明細書に組み込まれ、一部を構成する添付図面は、詳細な説明とともに、本
発明のいくつかの実施態様を図示し、発明の原理を説明するのに提供される。

【図１】図１は本発明に対応した実施態様によるマルチキャスト回復ツリ
ーの線図である。

【図２】図２は本発明に対応した実施態様によるマルチキャストメッセー
ジを処理し、マルチキャストメッセージを普及および回復させるようにプログラ
ムされたデータプロセッシングシステムが実行するステップを表したフローチャ
ートである。

【図３】図３は本発明に対応した実施態様による潜在的ヘッドになるよう
にプログラムされたデータプロセッシングシステムが実行するステップを表した
フローチャートである。

【図４】図４は本発明に対応した実施態様による潜在的グループメンバー
になるようにプログラムされたデータプロセッシングシステムが実行するステッ
プを表したフローチャートである。

【図５】図５は本発明に対応した実施態様による格付けを決定するように
プログラムされたデータプロセッシングシステムが実行するステップを表したフ
ローチャートである。

【図６】図６は本発明に対応した実施態様による格付けを計算するアルゴ
リズムを実行するようにプログラムされたデータプロセッシングシステムが実行
するステップを表したフローチャートである。

【図７】図７は本発明に対応した実施態様によるヘッドになるようにプロ
グラムされたデータプロセッシングシステムを表す線図である。

【図８】図８は本発明に対応した実施態様に基づいて受信側になるように
プログラムされたデータプロセッシングシステムを表す線図である。

【図９】図９は本発明に対応した実施態様による通知メッセージパケット
の典型的な形式である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者ハースト，スティーブン・エイアメリカ合衆国・03060・ニューハンプシャー州・ナシュア・ドラストリート・８ (72)発明者カダンスキー，ミリアム・シイアメリカ合衆国・01886・マサチューセッツ州・ウエストフォード・ウエストビュードライブ・165 (72)発明者ハンナ，スティーブン・アールアメリカ合衆国・01730・マサチューセッツ州・ベドフォード・ビバリーロード・３ (72)発明者ローゼンツヴァイク，フィリップ・エムアメリカ合衆国・01720・マサチューセッツ州・アクトン・マーシャルパス・26 (72)発明者チュー，ダー・ミンアメリカ合衆国・01720・マサチューセッツ州・アクトン・メインストリート・ 736 (72)発明者パールマン，ラディア・ジェイアメリカ合衆国・01720・マサチューセッツ州・アクトン・ハックルベリーレーン・10 Ｆターム(参考） 5K014 AA01 FA03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】データプロセッサによって実行されるマルチキャスト回復ツ
リーを形成する方法であって、複数の潜在的ヘッドのそれぞれについて、潜在的ヘッドに対応付けられた格付
け値を判定するステップと、前記潜在的ヘッドによって複数の潜在的受信側に対して通知するステップと、潜在的受信側によって前記潜在的ヘッドからの格付け値を優先順位付けするス
テップと、潜在的受信側によって最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それに
よって前記潜在的受信側をメンバーとし前記最高格付け潜在的ヘッドをヘッドと
する回復グループを形成するステップと、を備える方法。
【請求項２】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「消極的」
を含む請求項１に記載の方法。
【請求項３】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「積極的」
を含む請求項１に記載の方法。
【請求項４】前記潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判断するステ
ップは、前記潜在的ヘッドが静的な構成を有しているかどうかを判断するステップと、前記潜在的ヘッドがヘッドとなるように静的に構成されていない場合には、動
的構成に基づいて前記潜在的ヘッドの格付け値を判断するステップと、をさらに含む請求項１に記載の方法。
【請求項５】少なくとも１つの潜在的ヘッドが送信側である請求項１に記
載の方法。
【請求項６】同じ格付け値を有するヘッド間を仲裁するステップをさらに
含む請求項１に記載の方法。
【請求項７】搬送波の形で表現されるコンピュータデータ信号であって、第１のコンピュータプログラムを実行し、複数の潜在的ヘッドのそれぞれにつ
いて潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判定するステップと、前記第１のコンピュータプログラムを実行し、前記潜在的ヘッドによって複数
の潜在的受信側に対して通知するステップと、第２のコンピュータプログラムを実行し、潜在的受信側によって前記潜在的ヘ
ッドの格付け値を優先順位付けするステップと、前記第２のコンピュータプログラムを実行し、潜在的受信側によって最高格付
け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それによって前記潜在的受信側をメンバ
ーとし前記最高格付け潜在的ヘッドをヘッドとする回復グループを形成するステ
ップと、を実行することにより、プロセッサによる実行時に前記プロセッサにマルチキ
ャスト回復ツリーを形成させる命令シーケンスを示すコンピュータデータ信号。
【請求項８】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「消極的」
を含む請求項７に記載のコンピュータデータ信号。
【請求項９】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「積極的」
を含む請求項７に記載のコンピュータデータ信号。
【請求項１０】潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判定するステッ
プは、第３のコンピュータプログラムを実行し、前記潜在的ヘッドが静的な構成を有
しているかどうかを判断するステップと、第４のコンピュータプログラムを実行し、前記潜在的ヘッドがヘッドとなるよ
うに静的に構成されていない場合には、動的構成に基づいて前記潜在的ヘッドの
格付け値を判定するステップと、をさらに含む請求項７に記載のコンピュータデータ信号。
【請求項１１】少なくとも１つの潜在的ヘッドが送信側である請求項７に
記載のコンピュータデータ信号。
【請求項１２】第３のコンピュータプログラムを実行し、同じ格付け値を
有するヘッド間を仲裁するステップをさらに含む請求項７に記載のコンピュータ
データ信号。
【請求項１３】マルチキャスト回復ツリーを形成する装置であって、複数の潜在的ヘッドのそれぞれについて、潜在的ヘッドに対応付けられた格付
け値を判定するように構成された回路と、前記潜在的ヘッドによって複数の潜在的受信側に対して通知するように構成さ
れた回路と、潜在的受信側によって前記潜在的ヘッドの前記格付け値を優先順位付けするよ
うに構成された回路と、潜在的受信側によって最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それに
よって前記潜在的受信側をメンバーとし前記最高格付け潜在的ヘッドをヘッドと
する回復グループを形成するように構成された回路と、を備える装置。
【請求項１４】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「消極的
」を含む請求項１３に記載の装置。
【請求項１５】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「積極的
」を含む請求項１３に記載の装置。
【請求項１６】潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判定するように
構成された前記回路は、前記潜在的ヘッドが静的な構成を有しているかどうかを判定するように構成さ
れた回路と、前記潜在的ヘッドがヘッドとなるように静的に構成されていない場合には、動
的構成に基づいて前記潜在的ヘッドの格付け値を判定するように構成された回路
と、をさらに含む請求項１３に記載の装置。
【請求項１７】少なくとも１つの潜在的ヘッドが送信側である請求項１３
に記載の装置。
【請求項１８】同じ格付け値を有するヘッド間を仲裁するように構成され
た回路を更に含む請求項１３に記載の装置。
【請求項１９】コンピュータ読取可能コードを組み入れたコンピュータ使
用可能媒体を備え、１つ以上のシステムを含むシステムを含むマルチキャスト回
復ツリーを形成するコンピュータプログラムプロダクトであって、複数の潜在的ヘッドのそれぞれについて潜在的ヘッドに対応付けられた格付け
値を判定するように構成された第１のコンピュータ読取可能プログラムコードデ
バイスと、前記潜在的ヘッドによって複数の潜在的受信側に対して通知するように構成さ
れた第２のコンピュータ読取可能プログラムコードデバイスと、潜在的受信側によって前記潜在的ヘッドの格付け値を優先順位付けするように
構成された第３のコンピュータ読取可能プログラムコードデバイスと、潜在的受信側によって最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それに
よって前記潜在的受信側をメンバーとし前記最高格付け潜在的ヘッドをヘッドと
する回復グループを形成させるように構成された第４のコンピュータ読取可能プ
ログラムコードデバイスと、を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２０】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「消極的
」を含む請求項１９に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２１】前記格付け値は、「可能」、「不可能」、および「積極的
」を含む請求項１９に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２２】前記第１のコンピュータ読取可能プログラムコードデバイ
スは前記潜在的ヘッドが静的な構成を有しているかどうかを判定する第５のコン
ピュータ読取可能プログラムコードデバイスと、前記潜在的ヘッドがヘッドと
なるように静的に構成されていない場合には、動的構成に基づいて前記潜在的ヘ
ッドの格付け値を判定する第６のコンピュータ読取可能プログラムコードデバイ
スと、をさらに含む請求項１９に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２３】少なくとも１つの潜在的ヘッドが送信側である請求項１９
に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２４】同じ格付け値を有するヘッド間を仲裁することを更に含む
請求項１９に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項２５】データプロセッサによって実行されるマルチキャスト回復
ツリーを形成する装置であって、複数の潜在的ヘッドのそれぞれについて、潜在的ヘッドに対応付けられた格付
け値を判定する手段と、前記潜在的ヘッドによって複数の潜在的受信側に対して通知する手段と、潜在的受信側によって前記潜在的ヘッドの格付け値を優先順位付けする手段と
、潜在的受信側によって最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それに
より前記潜在的受信側をメンバーとし前記最高格付け潜在的ヘッドをヘッドとす
る回復グループを形成する手段と、を含む装置。
【請求項２６】受信側となるようにプログラムされたデータプロセッサに
よって実行されるマルチキャスト回復ツリーを形成する方法であって、それぞれ格付け値を含む複数の通知を前記潜在的ヘッドから受信するステップ
と、前記潜在的ヘッドの格付け値を優先順位付けするステップと、最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合することにより、最高格付け値の潜
在的ヘッドをヘッドとするグループを形成するステップと、を備える方法。
【請求項２７】マルチキャスト回復ツリーを形成する装置であって、それぞれ格付け値を含む複数の通知を前記潜在的ヘッドから受信するように構
成された回路と、前記潜在的ヘッドの格付け値を優先順位付けするように構成された回路と、最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それによって最高格付け値の
潜在的ヘッドをヘッドとするグループを形成するように構成された回路と、を備える装置。
【請求項２８】マルチキャスト回復ツリーを形成する装置であって、それぞれ格付け値を含む複数の通知を前記潜在的ヘッドから受信する手段と、前記潜在的ヘッドの格付け値を優先順位付けする手段と、最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それによって最高格付け値の
潜在的ヘッドをヘッドとするグループを形成する手段と、を含む装置。
【請求項２９】コンピュータ読取可能コードを組み入れたコンピュータ使
用可能媒体を備え、１つ以上のシステムを含むマルチキャスト回復ツリーを形成
するコンピュータプログラムプロダクトであって、複数の潜在的ヘッドから通知を受信するように構成されたコンピュータ読取可
能コードデバイスと、前記潜在的ヘッドからの格付け値を優先順位付けするように構成されたコンピ
ュータ読取可能コードデバイスと、最高格付け値を有する潜在的ヘッドに結合させ、それによって最高格付け値の
潜在的ヘッドをヘッドとするグループを形成するように構成されたコンピュータ
読取可能コードデバイスと、を含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項３０】搬送波の形で表現されるコンピュータデータ信号であって
、コンピュータプログラムを実行して、それぞれ格付け値を含む複数の通知を複
数の潜在的ヘッドから受信するステップと、前記コンピュータプログラムを実行して、前記潜在的ヘッドの格付け値を優先
順位付けするステップと、前記コンピュータプログラムを実行して最高格付け値を有する潜在的ヘッドに
割り当て、それによって最高格付け値の潜在的ヘッドをヘッドとするグループを
形成するステップと、を実行することによって、プロセッサによる実行時に前記プロセッサにマルチ
キャスト回復ツリーを形成させる命令シーケンスを示すコンピュータデータ信号
。
【請求項３１】潜在的ヘッドとなるようにプログラムされたデータプロセ
ッサによって実行されるマルチキャスト回復ツリーを形成する方法であって、前記潜在的ヘッドと対応付けられた格付け値を判定するステップと、前記格付け値に基づいて複数の潜在的受信側に通知するステップと、潜在的受信側から参加メッセージを受信するステップと、前記潜在的受信側を予め定められた制限に基づいてグループに加えるステップ
と、を備える方法。
【請求項３２】前記予め定められた制限は、メンバー制限である請求項３
１に記載の方法。
【請求項３３】マルチキャスト回復ツリーを形成する装置であって、前記潜在的ヘッドと対応付けられた格付け値を判定するように構成された回路
と、前記格付け値に基づいて複数の潜在的受信側に通知するように構成された回路
と、潜在的受信側から参加メッセージを受信するように構成された回路と、前記潜在的受信側を予め定められた制限に基づいてグループに加えるように構
成された回路と、を備える装置。
【請求項３４】前記予め定められた制限は、メンバー制限である請求項３
３に記載の装置。
【請求項３５】潜在的ヘッドになるようにプログラムされたデータプロセ
ッサによって実行されるマルチキャスト回復ツリーを形成する装置であって、前記潜在的ヘッドと対応付けられた格付け値を判定する手段と、格付け値に基づいて複数の潜在的受信側に通知する手段と、潜在的受信側から参加メッセージを受信する手段と、前記潜在的受信側を予め定められた制限に基づいてグループに加える手段と、を備える装置。
【請求項３６】コンピュータ読取可能コードを組み入れたコンピュータ使
用可能媒体を備え、１つ以上のシステムを含むマルチキャスト回復ツリーを形成
するコンピュータプログラムプロダクトであって、潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判定するように構成されたコンピュ
ータ読取可能コードデバイスと、前記格付け値に基づいて複数の潜在的受信側に通知するように構成されたコン
ピュータ読取可能コードデバイスと、潜在的受信側から参加メッセージを受信するように構成されたコンピュータ読
取可能コードデバイスと、前記潜在的受信側を予め定められた制限に基づいてグループに加えるように構成
されたコンピュータ読取可能コードデバイスと、を含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項３７】前記予め定められた制限は、メンバー制限である請求項３
６に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項３８】搬送波の形で表現されるコンピュータデータ信号であって
、潜在的ヘッドに対応付けられた格付け値を判断するコンピュータプログラムを
実行するステップと、前記コンピュータプログラムを実行し、前記格付け値に基づいて複数の潜在的
受信側に通知するステップと、前記コンピュータプログラムを実行し、潜在的受信側から参加メッセージを受
信するステップと、前記コンピュータプログラムを実行し、前記潜在的受信側を予め定められた制
限に基づいてグループに加えるステップと、を実行することにより、プロセッサによる実行時に前記プロセッサにマルチキ
ャスト回復ツリーを形成させる命令シーケンスである、コンピュータデータ信号
。
【請求項３９】前記予め定められた制限は、メンバー制限である請求項３
８に記載のコンピュータデータ信号。