JP2002512375A - 核医療造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法および装置 - Google Patents

核医療造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 造影される対象物の分布ならびに測定されたシングルズ・レートおよびコインシデンス・レートに基づく、γ線カメラ造影システムのランダム・コインシデンスを補正する方法および装置を提供する。対象物から放射されたγ線放射は、対象物プロファイルを生成するために、複数のコインシデンス事象の検出を含めて複数の投影角で検出される(303)。シングルズ・レートおよびコインシデンス・レートも、投影角のそれぞれについて測定される。その後、対象物プロファイルおよび正規分布関数の畳み込みとしてランダムズ・プロファイルの計算することを含めて、検出されたコインシデンス事象のランダム・コインシデンスを表すランダムズ分布を決定する。ランダムズ分布の決定には、さらに、測定されたシングルズ・レートおよび測定されたコインシデンス・レートに基づく投影角のそれぞれのランダムズ・フラクションの計算と、その後の、投影角のそれぞれのランダムズ・プロファイルおよびランダムズ・フラクションに基づくランダムズ分布の計算が含まれる。コインシデンス投影データは、放射画像を生成する前に、ランダムズに基づいて補正される(305)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、医療造影の分野に関する。具体的には、本発明は、γ線カメラ造影
システムでのランダム・コインシデンスの補正に関する。
【0002】 (発明の背景) 核医学では、患者の体内に注入された放射性薬品が発する放射をγ線カメラを
使用して検出することによって、身体の内部構造または機能の画像を獲得してい
る。コンピュータ・システムが、γ線カメラを制御して、データを獲得し、その
後、獲得されたデータを処理して画像を生成する。核医学造影技法には、シング
ルフォトン放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)およびポジトロン放出断
層撮影法(PET)が含まれる。SPECT造影は、身体から発する個々のγ線
の検出に基づき、PET造影は、電子−陽電子(ポジトロン)消滅に起因する、
同時に反対方向に放出されるγ線対の検出に基づく。したがって、PET造影を
、コインシデンス(同時)造影と称する場合がある。
【0003】 コインシデンス造影の画像品質に影響する要因の1つが、ランダム・コインシ
デンスの検出(散乱同時計数)である。PET造影システムでは、コインシデン
ス事象は、通常は、180°離れた2つの別々の検出器によって観察される、比
較的狭いタイム・ウィンドウ内で発生する2つの事象として識別される。しかし
、そのタイム・ウィンドウ内で検出される事象対の一定割合は、真のコインシデ
ンス事象の結果(たとえば単一の電子−ポジトロン消滅に基づく)ではなく、別
々の関係しない消滅事象に基づいている。このようにして検出された事象対を、
ランダム・コインシデンスまたは単に「ランダムズ」と称する。ランダムズを真
のコインシデンスとして誤解することは、造影プロセスの不正確さの原因となり
、したがって、画像品質を低下させることになる。
【0004】 ランダムズ補正を実行する既知の技法の1つが直接測定手法である。具体的に
言うと、主コインシデンス・タイミング回路と並列に副タイミング回路を設け、
ある検出器からの信号に時間遅延を加える。この遅延は、真のコインシデンス事
象が副タイミング回路に記録されないような十分な大きさにされる。その結果、
副タイミング回路で検出される事象は、ランダム・コインシデンスのみに起因す
るものになる。このような事象は、その後、すべての検出されたコインシデンス
の組から取り除かれる。しかし、この技法に伴う問題の1つが、この技法が追加
ハードウェアを設けることによって実施される傾向があり、この追加ハードウェ
アが、γ線カメラ・システムの複雑さ、コスト、およびサイズを増やすことであ
る。さらに、ランダム・データは、ノイズが多くなる傾向を有する。というのは
、コインシデンスの総数は、一般に、総計数率のごくわずかな割合であるからで
ある。もう1つの手法は、数学的モデルを使用してランダムズを推定することで
ある。しかし、これまでに作成された数学的モデルは、患者のサイズおよび形状
の変動に起因するランダムズの空間的変動を考慮していない。したがって、従来
技術の上記および他の短所を克服する、γ線カメラ・システムでランダムズを補
正する技法が必要である。
【0005】 (発明の概要) 本発明には、造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法および
装置が含まれる。対象物の画像を生成するためのデータは、コインシデンス事象
の検出を含めて、対象物からの放射を検出することによって獲得される。検出さ
れた放射に関連するシングルズ・レートおよびコインシデンス・レートを測定し
、シングルズ・レートとコインシデンス・レートの両方に基づいて、ランダム・
コインシデンス・データを生成する。その後、画像を生成するためのデータが、
ランダム・コインシデンス・データに基づいて補正される。
【0006】 本発明のもう1つの態様では、検出されたコインシデンス事象に基づいて対象
物の分布が決定され、対象物の分布に基づいてランダム・コインシデンス・デー
タが生成される。本発明のもう1つの態様では、対象物の分布ならびに測定され
たシングルズ・レートおよびコインシデンス・レートに基づいて、ランダム・コ
インシデンス・データが生成される。本発明の他の特徴は、添付図面および以下
の詳細な説明から明らかになる。
【0007】 本発明を、制限ではなく例として添付図面の図に示す。添付図面では、同様の
符号が同様の要素を示す。
【0008】 (詳細な説明) γ線カメラ造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法および装
置を説明する。以下の説明では、説明のために、本発明を完全に理解してもらう
ために多数の具体的な詳細を示す。しかし、本発明を、これらの具体的な詳細な
しで実践できることは、当業者には明白であろう。他の場合には、本発明の説明
を容易にするために、周知の構造および装置はブロック図または他の記号形式で
示す。
【0009】 I.概要 いくつかの実施形態では、本発明は、PET造影とSPECT造影の両方が可
能な二重検出器γ線カメラ・システムで実施することができる。そのようなシス
テムは、米国カリフォルニア州ミルピータス(Milpitas)のADAC
Laboratories社から入手可能である。図1に、そのようなシステム
の1つのブロック図を示す。図示のシステムは、二重検出器システムであるが、
本発明は、二重検出器システムでの実施に制限されず、PET造影とSPECT
造影の両方の実行が可能なシステムに制限されないことに留意されたい。図1の
γ線カメラ・システムには、2つのシンチレーション検出器10に結合された処
理システム18が含まれる。検出器10は、ガントリ11に取り付けられ、ガン
トリ11は、XY平面に垂直(Z軸に平行)な回転軸に対して、検出器10を個
別にまたは同時に回転することができる。検出器10は、図1では、コインシデ
ンス造影に使用することができるものなどのように、回転軸のまわりに互いに相
対的に180°の向きに構成された状態で図示されている。患者12は、検出器
10の間に配置されたテーブル14に横たわる。検出器10のそれぞれには、シ
ンチレーション結晶、光学的にこの結晶に結合された光電子増倍管(PMT)の
アレイ、およびPMTの出力を受け取り、処理し、処理された出力を処理システ
ム18に供給するように結合された適当な処理回路が含まれる。
【0010】 γ線カメラ・システムには、2つのトランスミッション放射点源16も含まれ
、このトランスミッション放射点源16は、検出器10の視野(FOV)のわず
かに外に配置される。この点源は、一般に、患者12の減衰マップを獲得する目
的のトランスミッション走査に使用される。点源16のそれぞれは、対向する検
出器10と同時に回転軸のまわりを回転するように取り付けられている。一実施
形態では、点源16のそれぞれが、セシウム(Cs−137)662keV源で
ある。各源16は、扇型ビーム・プロファイルで対向する検出器に放射線を送出
するように構成される。トランスミッション源16は、下でさらに説明するよう
に、コインシデンス・データまたはSPECT放射データのいずれかの補正のた
めのトランスミッション造影に使用することができる。
【0011】 処理システム18は、検出器10によって獲得されたデータの受取り、獲得さ
れたデータに基づく画像の再構成、検出器10を適当に位置決めするためのガン
トリ11の制御、およびユーザ・コマンドに基づく検出器10の造影モード(P
ETまたはSPECT)の制御を含む、γ線カメラ・システムの総合的な動作を
制御する。しかし、代替実施形態では、上述の機能またはその態様のいくつかを
、検出器10内、ガントリ11内、または別々のモジュール内に実装することが
できることに留意されたい。
【0012】 処理システム18は、パーソナル・コンピュータ(PC)、サーバおよびワー
クステーション、シングルボード・コンピュータなど、通常のコンピュータ・シ
ステムとするか、これを含むものとすることができる。図2に、そのような実施
形態の1つによる、処理システム18のブロック図を示す。しかし、処理システ
ム18の具体的なアーキテクチャは、本発明の実践において重要ではないことに
留意されたい。図示の実施形態では、処理システム18に、中央処理装置(CP
U)20、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)21、読取専用メモリ(RO
M)22、および大容量記憶装置23が含まれ、これらのそれぞれが、バス・シ
ステム28に結合される。バス・システム28は、適当なブリッジ、コントロー
ラ、および/またはアダプタによって一緒に結合される複数の物理バスを表して
いる。バス・システム28には、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LC
D)、または類似物とすることのできる表示装置(コントローラを含む)24、
キーボード25、マウス、トラックボール、タッチパッド、または類似物などの
ポインティング装置26、データ通信装置27、およびプリンタ29も結合され
る。データ通信装置27は、処理システム18が検出器10および/または他の
コンピュータ・システムもしくはコンポーネントと通信するのに使用することが
でき、たとえば、ネットワーク・アダプタ、モデム、または他の適当なデータ通
信装置とすることができる。表示装置24およびプリンタ29は、それぞれ、処
理システム18によって再構成された断層画像の表示および印刷に使用すること
ができる。
【0013】 ここで、本発明の態様の一部またはすべてを、ソフトウェアで実施できること
に留意されたい。すなわち、本発明を、少なくとも部分的に、処理システム18
などのコンピュータ・システム内で、メモリに格納された命令のCPU実行シー
ケンスに応答して実行することができる。この命令は、RAM、ROM、大容量
記憶装置、またはこれらの組合せから実行することができる。いくつかの実施形
態では、ソフトウェア命令の代わりにまたはこれと組み合わせて、ハードウェア
回路を使用して、本発明を実施することができる。したがって、本発明は、ハー
ドウェア回路とソフトウェアの特定の組合せに制限されず、そのようなソフトウ
ェアの特定の供給源に制限されない。
【0014】 ここで、患者の造影に関連する総合的なプロセスを簡単に検討することが有用
である。したがって、図3に、コインシデンス放射データの獲得とそのデータか
らの画像の生成に関する全体的なルーチンを示す。図3のルーチンは、コインシ
デンス造影に関するが、本発明の諸態様は、当業者に明白であるように、SPE
CT造影および関連トランスミッション走査にも適用可能であることに留意され
たい。また、本発明の範囲から逸脱しない、図3のルーチンに対する多数の変形
形態が可能であることに留意されたい。
【0015】 図3を参照すると、301で、ブランク(参照)トランスミッション走査を実
行して、角度位置のそれぞれの参照強度レベルI0を決定する。「ブランク」ト
ランスミッション走査とは、患者またはテーブルが存在しない状態で実行される
トランスミッション走査であり、臨床前の試験設定で実行することができる。一
般に、1つのブランク走査からのデータを、複数の患者の造影分析に使用するこ
とができる。しかし、システム・パラメータのドリフトを考慮に入れるために、
新しいブランク・トランスミッション走査を周期的に(たとえば2〜3ヵ月ごと
に)実行することが望ましいであろう。302で、臨床設定で、処理システム1
8内の初期分析パラメータをセット・アップする。これらのパラメータには、た
とえば、造影モード(すなわち、PETまたはSPECT、放射走査またはトラ
ンスミッション走査など)、検出器の初期構成、回転軸まわりの角度位置の総数
、各位置での総獲得時間などを含めることができる。次に、検出器を、回転軸の
まわりに互いに相対的に180°の向きに構成する。次に、ステップ303で、
角度位置のそれぞれで患者の放射走査およびトランスミッション走査を実行する
。放射走査とトランスミッション走査は、同時または順次のいずれかで実行する
ことができることに留意されたい。304で、処理システム18が、トランスミ
ッション・データから減衰マップを生成し、この減衰マップが、デッドタイムに
関して補正される。305で、処理システム18が、ランダムズに関してコイン
シデンス放射データを補正し、306で、処理システムが、デッドタイム補正さ
れた減衰マップを使用して不均一減衰に対して放射データを補正することによっ
て、ランダムズ補正された放射データを再構成して、断層画像の組を生成する。
【0016】 II.デッドタイム補正 本発明のデッドタイム補正技法は、シングルズ計数率の知識を必要とせず、特
定の検出器特性に関する先見的知識を必要としない。減衰材料内の深さd ̄(注
:上バーは、本翻訳文においてその直ぐ前の文字に付くものである)で測定され
た放射強度レベルIは、式(1)に示されているように表すことができることが
周知である。
【数1】 ここで、μは、減衰材料の減衰係数であり、I0は、減衰材料での放射の測定さ
れた入射強度である。式(1)から、次式が得られる。
【数2】 しかし、式(2)は、デッドタイム損失をこうむるシステムでは完全に正確では
ない。したがって、デッドタイム損失を有するシステムの場合、式(2)を式(
3)として書き直すことができる。ここで、D0は、デッドタイム損失について
ブランク走査を補正するのに適当な補正係数であり、Dは、デッドタイム損失に
ついて、患者が存在するトランスミッション走査を補正するのに適当な補正係数
である。
【数3】 IおよびI0は測定値であるから、患者の減衰マップは、比D0/Dを決定する
ことによって、デッドタイム損失について補正することができる。
【0017】 ここで、図1のγ線カメラ・システムを詳細に考慮することが有用である。図
4に、検出器10の1つとそれに対応する点源16の1つを示す。患者12は検
出器10と点源16の間に配置されている。一実施形態では、点源16が、扇型
ビーム38で662keVのγ放射線を送るように構成されたCs−137源で
あって、検出器10の結像面30での扇型ビーム38の放射軸(x)方向の放射
幅が、検出器10の放射軸方向FOVと本質的に一致するようになっている。扇
型ビーム38の幅は、軸(z)方向では相対的に狭くされている。上で述べたも
のなどのいくつかの従来技術システムとは異なり、点源16は、対応する検出器
10のFOVにわたって物理的に移動するのではなく、FOVの外に位置決めさ
れたままになっている。扇型ビーム38は、源16をFOVの外で横に移動する
か、源16でコリメーション(図示せず)を選択的に変更することによって、検
出器10の結像面30にわたって軸方向に走査することができる。
【0018】 図4の構成では、結像面30の部分33が、患者12の放射の「影」の中に含
まれるが、結像面30のもう1つの部分31は、放射の影に含まれず、したがっ
て、源16からの全強度の放射を受ける。これは、検出器10の各角度位置につ
いて成り立つ。本発明のデッドタイム補正技法は、領域31で測定される強度レ
ベルIと、参照走査中に測定された強度レベルI0が、両方の強度レベルがデッ
ドタイム損失について補正された後に同一にならなければならないという仮定に
基づく。したがって、この仮定は、これから説明するように、比D0/Dの決定
に使用することができる。
【0019】 本発明によれば、サンプル区域が、源16に最も近い放射軸方向FOVの縁で
の各検出器10の結像面30の部分32として定義される。サンプル区域32は
、結像面30のうちで、造影セッション中に患者の放射の影になる可能性が最も
低いか、結像面30の他の領域よりも影になる可能性が実質的に低い領域として
選択される。したがって、ブランク走査中にサンプル区域32で測定される、所
与の角度でのデッドタイム補正されたトランスミッション強度を、I0,SA・D0, SA と表すものとする。同様に、患者が存在する時にサンプル区域32で測定され
る、その角度でのデッドタイム補正されたトランスミッション強度を、ISA・D SA と表すものとする。したがって、上の仮定は、式(4)によって表すことがで
きる。 ISA・DSA=I0,SA・D0,SA (4)
【0020】 式(4)から、次式が得られる。
【数4】
【0021】 式(5)を使用して、式(3)の量D0/DをISA/I0,SAに置換することが
できる。したがって、本発明は、患者走査中のサンプル区域32での強度レベル
SAと参照走査中のサンプル区域32で測定された強度レベルI0,SAの比を、患
者のトランスミッション・マップを補正するためのデッドタイム補正係数として
使用することができる。この比を、1つの角度位置について決定し、その後、ト
ランスミッション・マップ全体に均一に適用することができる。その代わりに、
角度位置のそれぞれについて別々の比を決定し、トランスミッション・マップに
個別に適用することもできる。後者の手法は、より正確であると思われる。
【0022】 上で説明した技法は、一般に、デッドタイム損失が検出器の結像面にわたって
均一であるという仮定に基づくことに留意されたい。しかし、この仮定が成立し
ない場合があるので、本発明には、これから説明するように、検出器の結像面で
のデッドタイム損失の局所変動を補正する技法も含まれる。
【0023】 図5Aないし5Cを参照すると、結像面に垂直の方向から見た検出器10が示
されている。図からわかるように、サンプル区域32は、検出器10の放射軸方
向FOV40の縁に沿って定義することができる。図5Aの実施形態では、サン
プル区域32は、検出器10の軸方向視野全体に沿って定義される。注記したよ
うに、サンプル区域32は、患者の放射の影42がサンプル区域32を覆わない
(またはほとんど覆わない)ように定義される。極端に大きい患者を走査する時
など、いくつかの場合に、放射の影が、実際にいくつかの角度位置でサンプル区
域32におちる場合がある。したがって、図5Bに示された代替手法は、検出器
10の放射軸方向FOVの縁で互いに軸方向に隣接する2つ(以上)の別々のサ
ンプル区域32aおよび32bを定義することである。したがって、患者の放射
の影が、所与の角度位置でサンプル区域の1つにおちる場合であっても、患者の
体の輪郭は不規則なので、その影が、もう一方のサンプル区域に同時におちない
可能性が高い。したがって、各角度について、そのようなサンプル区域32aお
よび32bのそれぞれで測定された強度のうちの大きい方を、デッドタイム補正
係数を計算するための強度レベルISAとして採用する。本発明の範囲内で、1つ
または複数のサンプル区域を定義するための多数の他の手法が可能である。たと
えば、図5Cに、2つのサンプル区域32cおよび32dが重なり合うように定
義されたもう1つの実施形態を示す。
【0024】 図6に、上で説明した技法による、患者の減衰マップを補正するルーチンを示
す。具体的に言うと、図6のルーチンは、図3のルーチンの部分304を詳細に
示すものである。以下のルーチンは、検出器ごとに独立に実行されることに留意
されたい。まず、601で、所与の角度θに対して、サンプル区域内の平均比I SA /I0,SAを決定する。上で注記したように、この比の単一の計算をすべての角
度に使用することができる。しかし、図6のルーチンでは、角度ごとに別々の計
算を行う。次に、602で、各(x,y)位置について、式(3)および(5)
に従って、適当な減衰係数∫μd ̄を決定する。603で、検討しなければなら
ない追加の角度がある場合には、604で次の角度を選択し、このルーチンを6
01から繰り返す。そうでない場合には、このルーチンは終了する。したがって
、上で説明したように生成される減衰マップは、デッドタイムについて適切に補
正される。
【0025】 上で注記したように、前述の技法では、デッドタイムが検出器の結像面にわた
って均一であることが仮定される。しかし、この仮定は正しくない場合がある。
検出器のデッドタイムが、検出器の結像面に沿って変化する場合には、検出器の
放射軸方向FOVの外側の縁でのサンプリングが、対象物の中央をサンプリング
する、放射軸方向FOVの反対側でのデッドタイムを表さない可能性がある。対
象物の中央を表す投影データの小さいデータ誤差が、再構成される画像内のかな
りのアーチファクトを引き起こす可能性がある。
【0026】 図4をもう一度参照すると、検出器10の回転軸36が示されている。回転軸
36は、中央領域34に含まれる。中央領域34は、全体のすべての角度位置に
対して扇型ビーム38の内側の縁(すなわち、図4の向きで右側の縁)によって
定義される。中央領域34は、検出器10の放射軸方向FOVの内側の縁によっ
てサンプリングされることに留意されたい(いくつかのシステムでは、必要であ
れば、中央領域34を、放射軸方向FOVを広げるためにテーブル14を適切に
移動させて検出器10の回転を補足することによってカバーできる)。しかし、
図示のシステムは、検出器10が患者の回りで回転する二重検出器システムであ
るから、中央領域34は、検出器の360°の回転の後に、各検出器によって2
回カバーすることができる。
【0027】 中央領域34は、各検出器によって2回カバーすることができるので、検出器
によって最初にカバーされた時に獲得されるデータは、検出器の結像面にわたる
デッドタイムの変動がないならば、その検出器によって2回目にカバーされる時
に獲得されるデータと同一にならなければならない。サンプルの投影を示す図7
を参照すると、中央領域34の2回のサンプリングの間の不一致は、投影の中心
51での不連続50として現れる可能性がある。やはり、そのような不連続は、
再構成される画像内のかなりのアーチファクトを引き起こす可能性がある。本発
明によれば、そのような不連続は、全般的に、不連続を表すサイノグラム空間の
値の平均をとり、平均値に基づいてこれらの値を再計算することによって補正さ
れる。したがって、不連続は、そのような技法によって平滑化され、再構成され
る画像のアーチファクトが除去されるか、深刻さが少なくなる。この手順は、す
べての投影およびすべての放射軸方向スライスに対して実行される。その結果、
この手順によって、検出器の結像面に沿ったデッドタイムの局所変動の一部が補
正される。
【0028】 図8は、対象物のサイノグラム56のフォーマットを示す図である。上で説明
した二重回転式検出器システムでは、各検出器が、トランスミッション走査中に
複数の斜線58のそれぞれに沿ったデータを獲得する。サイノグラム56の左側
の斜線58のそれぞれは、検出器が特定の角度位置にある間に検出器によって獲
得されたデータを表し、サイノグラム56の右側の対応する斜線58は、180
°反対の角度位置に位置決めされた時に同一の検出器によって獲得されたデータ
を表す。サイノグラム56の中心線60は、検出器10の回転軸36(図4)に
対応する。同様に、サイノグラム56の中央ストリップ63は、中央領域34に
対応する。データの斜線58は、中心線60を越えて延びるが、これは、トラン
スミッション扇型ビーム38の内側の縁が、回転軸36を越えて延びるからであ
る。
【0029】 本発明の一実施形態によれば、上で説明した不連続性補正技法が、すべての投
影データに適用される。図9に、この技法を実施するルーチンを示す。901で
、所与の投影θについて、処理システム18が、左側の角度として定義された検
出器回転から生じた(すなわちサイノグラムの左側)サイノグラム56の中央ス
トリップ63内のデータ値の平均を計算する。この平均値を左平均AVGL と呼
ぶ。やはり901で、右側の角度として定義された検出器回転から生じたサイノ
グラム56の中央ストリップ63内のデータ値の平均を計算する。この平均値を
右平均AVGRと呼ぶ。1つの放射軸方向スライスが、統計的に有意になるのに
十分な中央ストリップ・データをもたらさない場合には、この平均を計算するた
めに、複数の放射軸方向スライスを一緒に平均することができることに留意され
たい。
【0030】 対応する左データ値と右データ値は、同一対象物の密度を表すので、そのよう
なデータ値は、同一でなければならない。これに関して、「対応する」左データ
値と右データ値は、中心線60の両側で水平に位置合せされたデータ値であり、
中心線60から等距離である。たとえば、図8の点65は、左データ値を表し、
点66は、対応する右データ値を表す。しかし、局所デッドタイム変動に起因し
て、対応する左データ値と右データ値が同一でない場合がある。その結果が、図
7に示されたような投影のグリッチになる可能性がある。その結果、投影を正し
く位置合せするために、本発明に従って2つの補正係数を適用する。
【0031】 具体的に言うと、平均AVGLおよびAVGRを計算した後に、902で、その
平均値に基づいて左補正係数FLおよび右補正係数FRを計算する。補正係数FL
およびFRは、所与の投影θについて、それぞれすべての対応する左データ値お
よび右データ値を平均値に向うように計算される。たとえば、左補正係数FL
、FL=(AVGR+AVGL)/(2・AVGL)として計算することができ、右
補正係数FRは、FR=(AVGR+AVGL)/(2・AVGR)として計算する
ことができる。
【0032】 次に、903で、所与の投影θの左データ値LEFTに、左補正係数FLを乗
じ、投影θの右データ値RIGHTに、右補正係数FRを乗ずる。904および
907によって、所与の投影θのすべてのデータ値(すなわち、サイノグラムの
所与の水平線に沿ったすべてのデータ値)について、その投影θのすべてのデー
タ値に同一の左補正係数および右補正係数を使用して、903の計算を繰り返す
。投影θのデータ値のすべての対が調節された時に、905および908によっ
て、すべての放射軸方向スライスについて、スライスごとの新しい左右の平均値
AVGLおよびAVGRと新しい補正係数FLおよびFRの計算を含めて、901な
いし904を繰り返す。前述のステップを、サイノグラムで表されるすべての他
の投影θについて繰り返す(906および909)。したがって、投影データは
、同一の点を表す2つのデータ値が、180°離れた2つの角度のいずれかから
カバーされた時に、同一でなければならないという提案に基づいて効果的にスケ
ーリングされる。したがって、この技法によって、検出器の結像面に沿ったデッ
ドタイムの局所変動が補正される。
【0033】 III.ランダムズ補正 本発明には、ランダムズに対してコインシデンス放射データを補正する技法も
含まれる。従来技術のランダムズ補正技法に伴う問題の1つが、患者のサイズお
よび形状の変動を考慮に入れられないことである。したがって、本発明の技法は
、実際の患者の分布を使用して、ランダムズ補正を実行する。さらに、本発明の
基本的な前提は、対象物内に分布する放射源、FOVの外部からの放射源、使用
されるエネルギ・ウィンドウ、およびカメラの幾何学的形状に起因して、シング
ルズ・レートが一定のままである場合でも、ランダムズ・フラクションRfが変
化する可能性があるということである。したがって、ランダムズ補正も、シング
ルズ・レートおよびコインシデンス・レートの両方の関数として実行される。よ
り具体的に言うと、コインシデンス・レートとシングルズ・レートの両方が、ラ
ンダムズ・フラクションRfの決定に使用される。
【0034】 下でさらに説明するように、患者投影データP(x,y,θ)は、計算された
ランダムズ分布R(x,y,θ)に基づいて補正される。ランダムズ分布R(x
,y,θ)は、測定されたランダムズ・プロファイルR0(x,y,θ)および
ランダムズ・フラクションRf(S,C)の関数として計算される。ランダムズ
・フラクションRf(S,C)は、各角度θのシングルズ・レートSおよびコイ
ンシデンス・レートCの両方の関数として計算される。ランダムズ・プロファイ
ルR0(x,y,θ)は、患者プロファイルP(x,y,θ)と広い(高いσ)
正規分布の畳み込みとして計算される。したがって、この手法は、コインシデン
ス・レートまたは対象物分布を考慮に入れない従来技術のランダムズ補正技法と
は異なる。
【0035】 図10を参照すると、本発明によるランダムズ補正を実行する全体的なルーチ
ンが示されている。1001で、γ線カメラ・システムが、すべての角度θにつ
いて、生のコインシデンス(放射)投影データP(x,y,θ)を取得する。任
意選択として、1002で、γ線カメラ・システムが、複数の放射軸方向スライ
スの軸方向の平均P ̄(x,y,θ)を計算する。たとえば、軸方向の平均P ̄
(x,y,θ)のそれぞれは、3つ(または他の適当な数)の軸方向に隣接する
放射軸方向スライスの平均とすることができる。望むならば、そのような平均値
計算を省略することができる。1003で、処理システム18が、ランダムズ・
プロファイルR0(x,y,θ)を計算する。1004で、処理システム18が
、ランダムズ・フラクションRf(S,C)を計算するが、このSは、所与の角
度θのシングルズ・レートを表し、Cは、その角度θのコインシデンス・レート
を表す。1005で、処理システム18が、式(6)に従ってランダムズ分布R
(x,y,θ)を計算する。 R(x,y,θ)=R0(x,y,θ)・Rf(S,C) (6)
【0036】 1006で、処理システム18が、式(7)に示されるように、平均投影デー
タP ̄(x,y,θ)からランダムズ分布データR(x,y,θ)を引いて、補
正された患者投影データPc(x,y,θ)を作ることによって、ランダムズに
ついて平均患者投影データP ̄(x,y,θ)を補正する。
【数5】
【0037】 図11に、ランダムズ・プロファイルR0(x,y,θ)を計算するルーチン
を示す。以下の説明から明らかになるように、図11のルーチンのほとんどが、
臨床設定ではなく、臨床前の試験設定で実行されることを意図されていることに
留意されたい。例外は、ランダムズ・プロファイルR0(x,y,θ)の最終計
算が、臨床設定すなわち、造影セッション中に実行されることである。したがっ
て、1101で、γ線カメラ・システムを操作して、高い計数率と低い計数率の
両方で、複数の角度θについて、単純なファントムによって放射されるコインシ
デンス活動の投影データを獲得する。単純な直円筒ファントムが、適すると思わ
れる。これに関して、「低い」計数率とは、ランダムズを無視できる(たとえば
、総コインシデンス事象の1%未満)計数率である。次に、1102で、獲得し
た高計数率および低計数率のデータセットを、それぞれ、上で説明した技法など
の適切なデッドタイム補正技法を使用して、システム・デッドタイムについて補
正する。次に、1103で、所与の角度θの高計数率投影データと低計数率投影
データの間の差としてランダムズR(x,y)を計算する。1104で、上で述
べた正規分布関数のσ値を計算する。正規分布関数は、式(8)に従って定義さ
れ、周知の数学関数である。
【数6】
【0038】 σ値は、ランダムズ分布R(x,y)と高計数率ファントムおよび正規分布G
(x,y)からの投影データの畳み込みの間の差を最小化することによって、す
なわち、
【数7】 を最小化することによって計算される。たとえばχ2法または最小2乗法などを
使用する、単純な曲線のあてはめ手順を使用することができる。上で説明したも
のなどの造影システムの場合、一実施形態によれば、200/√2のσ値が現在
は適当であると思われる。
【0039】 ランダムズ・プロファイルR0(x,y,θ)決定の最終態様は、患者の投影
データに基づいて、臨床設定で実行される。より具体的に言うと、1105で、
ランダムズ・プロファイルR0(x,y,θ)が、式(9)に示されているよう
に、上で説明した形で計算されたσ値を使用して、軸方向平均投影データP ̄(
x,y,θ)および正規分布G(x,y)の畳み込みとして計算される。
【数8】
【0040】 図12に、一実施形態による、シングルズ・レートSおよびコインシデンス・
レートCの両方の関数としてランダムズ・フラクションRfを計算するルーチン
を示す。図12のルーチンは、臨床前設定で実行されることを意図されているこ
とに留意されたい。1201で、γ線カメラ・システムを操作して、さまざまな
異なる計数率で複数のファントムのそれぞれについてコインシデンス投影放射デ
ータを得る。対応するコインシデンス・レートCおよびシングルズ・レートSが
、データ獲得処理中に記録される。ファントムは、広い範囲の患者の身体のサイ
ズおよび形状を公平に表すように選択される。一実施形態では、サイズが異なる
3つの直円筒ファントムを使用する。1202で、シングルズ・レートSおよび
対応するコインシデンス・レートCを、ファントムごとにプロットする。図14
に、3つの異なるファントムに対応する、3つのC対Sプロット81、82、お
よび83の例を示す。1203で、図13に関連してこれから説明するように、
線形外挿を使用することによって、複数の(C,S)対のそれぞれのデータから
ランダムズ分布Rを決定する。
【0041】 図13に、所与の投影角θからの円筒ファントムからとられた投影データのプ
ロット70を示す。検出される総強度I(すなわち、カウントの総数)は、すべ
ての検出された真のコインシデンスT、すべての検出された散乱コインシデンス
Sc、およびすべての検出されたランダムズRの合計として表すことができる。
したがって、プロット70の部分73は、ランダムズRの寄与を表し、部分72
は、散乱Scの寄与を表し、部分71は、真のコインシデンスTの寄与を表す。
上の1203で、ランダムズからの寄与を表す部分73が、線形外挿を使用して
近似される。より具体的に言うと、コインシデンス事象は、曲線70の下の陰付
き領域74によって表される、FOVの外辺部で測定される。最も内側の境界で
の領域74の高さが、図13の線76によって表されるように、検出器の表面に
わたって線形外挿される。したがって、曲線70の、線76の下にある面積が、
ランダムズに起因するカウントの総数の近似値になる。この近似は、曲線70の
下の線76の上の陰付き区域によって表される、ランダムズの貢献の小さいフラ
クションを考慮していないことに留意されたい。しかし、下で説明するもう1つ
の実施形態では、この種の近似誤差を防ぐ形でランダムズ・フラクションRf
計算することができる。さらに、ランダムズ・フラクションRfが過小評価され
る場合であっても、式(9)から計算されるランダムズ・プロファイルの形状は
、そのような誤差に影響されない。
【0042】 したがって、1203で、この線形外挿を使用して、複数の(C,S)対のそ
れぞれに対してランダムズRが決定される。その後、(C,S)対のそれぞれに
対してランダムズRをカウントの総数で割ることによって、ランダムズ・フラク
ションRfを計算する。その後、1205で、シングルズ・レートSに対してラ
ンダムズ・フラクションRfをプロットし、1206で、さまざまな一定のシン
グルズ・レートSについて、コインシデンス・レートCに対してランダムズ・フ
ラクションRfをプロットする。1207で、Rf対Cの曲線を、式(10)にあ
てはめて、係数AおよびBを決定する。 Rf=A・S2/C+B (10)
【0043】 本発明の一実施形態では、値A=1.09×10-5 1/kcpsおよびB=
0.19が、上で説明したものなどのシステムに適当であると思われる。しかし
、これらの係数は、使用される造影システムの特定の設計などの多数の要因に起
因して、他の実施形態では異なる可能性があることに留意されたい。
【0044】 最後に、1208で、計算された係数AおよびBと共に式(10)を、造影セ
ッション中に使用するためにγ線カメラ造影システム内に適当な形式で格納する
。その後、式(10)を、患者の造影中に適用して、測定されたシングルズ・レ
ートおよびコインシデンス・レートに基づいて、さまざまな角度θについてRf
を計算する。より具体的に言うと、計算されたRf値は、式(6)による総ラン
ダムズ分布R(x,y,θ)の決定に使用され、このランダムズ分布は、式(7
)による患者投影データPc(x,y,θ)の補正に使用される。
【0045】 低計数率では、式(10)の方程式が、カウントの少ない状態で過剰補正を行
う可能性があると思われる。したがって、シングルズ計数率がスレッショルド計
数率未満の時に、Rfの代替方程式を使用することができる。たとえば、式(1
1)の方程式は、上で説明したものなどのγ線カメラ・システムの450kcp
s未満の計数率に適する可能性がある。
【数9】
【0046】 上で注記したように、ランダムズ・フラクションRfを計算するための前述の
技法は、線形外挿の結果として総ランダムズRを過小評価する可能性がある。し
たがって、図15Aおよび15Bに、この近似を回避し、正規分布関数G(x,
y)のより正確なσ値を提供することもできる、ランダムズ・フラクションRf
を計算する代替ルーチンを示す。1501で、γ線カメラ・システムを操作して
、高計数率および低計数率の両方でファントムのコインシデンス(放射)投影デ
ータを得る。その後、このデータをプロットする。上で注記したように、この文
脈での低計数率は、100kcps以下など、ランダムズを無視できる計数率を
指す。次に、1502で、高計数率データおよび低計数率データを、システム・
デッドタイムについて補正する。1503で、高計数率投影データと低計数率投
影データの間の差としてランダムズ曲線を計算する。1504で、ランダムズ曲
線の下のカウントの総数Rを、高計数率曲線の下のカウントの総数TotalH
で割ることによって、ランダムズ・フラクションRfを計算する。1505で、
σの値を決定するために、計算されたランダムズ曲線を式(12)にあてはめる
。χ2法または最小2乗法による曲線のあてはめを使用することができる。曲線
のあてはめを実行する前に、Rfの値の合計がとられることに留意されたい。
【数10】
【0047】 その後、追加のσ値を得るために、他の計数率について前のステップを繰り返
す(1506)。その後、追加のσ値を得るために、異なるサイズの他のファン
トムについて前のステップを繰り返す(1507)。次に、1508で、前に決
定したσ値のすべてについて、平均σ値σ ̄を計算し、1509で、平均σ ̄を
、正規分布関数G(x,y)の最終的なσ値として採用する。1510で、獲得
したデータからC対S対Rfの3次元プロットを計算し、1511で、造影シス
テム中の後の使用(すなわちRfの計算)のために、プロットを適当な形式で造
影システムに格納する。たとえば、プロットは、ルックアップ・テーブルの形で
格納することができる。
【0048】 IV.トランスミッション源の二重使用 上で注記したように、上で説明した造影システムのトランスミッション点源1
6は、Cs−137源とすることができ、これは、662keVの光ピークを有
する放射を送る。Cs−137点源は、そのようなシステムでPETデータの補
正のためのトランスミッション走査を実行するのに望ましいことがわかっている
。Cs−137の662keV光ピークは、一般的なPET放射性薬品であるフ
ルオロデオキシグルコース(flourodeoxyglucose、FDG)
の511keV光ピークに近いが、過度なエネルギ・レベル・オーバーラップを
引き起こすほど近くはないので、トランスミッション・マップの最小限のエネル
ギ・レベル・スケーリングが必要である。さらに、Cs−137の662keV
光ピークは、FDG光ピークより高いので、トランスミッション画像への散乱に
起因する汚染が減る。さらに、Cs−137の662keV光ピークは、送られ
たγ線の大多数がほとんどの汎用の核医療コリメータを完全に貫通できるように
するのに十分に高い。この特性によって、Csー137の使用が、これから説明
するように、SPECTデータの補正のためのトランスミッション走査の実行に
有利になる。
【0049】 γ線検出器は、通常は、SPECT造影中にコリメートされ、一般に、平行ホ
ール・コリメータが使用される。図16に、検出器10の1つの結像面30に結
合された平行ホール・コリメータ82を示す。コリメータ82には、平行なホー
ルを形成する複数の鉛隔壁81が含まれる。図16には、さらに、コリメータ8
2の隔壁81を貫通して検出器10の結像面30に達するCs−137トランス
ミッション源16からのγ線83も示されている。上で注記したように、いくつ
かの従来技術システムは、線源を使用し、この線源は、対応する検出器のFOV
を直接に横切って走査される。そのような技法では、送られた光子のかなりの数
が、コリメータのホールを介して検出器まで通過する。というのは、送られた光
子の多くの経路が、コリメータのホールと平行になるからである。したがって、
そのようなシステムのトランスミッション走査でリメータを外す必要はない。
【0050】 しかし、さまざまな理由から、上で説明したシステム(図4参照)のように、
源がトランスミッション走査中にFOVの外にとどまるトランスミッション源構
成を使用することが望ましい場合がある。その結果、送られるγ線は、図16に
示されているように、鋭角でコリメータに入射する。そのようなシステムでは、
標準的なシングルズトランスミッション源(すなわち、実質的に662keV未
満の光ピークを有する源)が、標準的なSPECTコリメータと共に使用された
場合には、コリメータのホールに対する光子の相対的な入射角に起因して、送ら
れた光子の少数(存在するとして)が、コリメータを介して検出器まで通過する
。むしろ、光子のほとんどが、コリメータの隔壁によって吸収されるはずである
。したがって、トランスミッション走査を実行する前にコリメータを除去するこ
とが必要になるが、これは時間がかかり、困難になる可能性がある。しかし、本
発明に従って662keVのCs−137トランスミッション源を使用すること
によって、汎用核医療コリメータ(511keVコリメータを除く)を使用する
時に、コリメータに入射する送られた光子のうちの高い比率(一般に、少なくと
も50%)が、隔壁を完全に貫通して、結像面に達する。しかし、光子貫通を増
やすために、300keV未満のエネルギ・レーティングを有するコリメータが
好ましいと思われる。50%以上の貫通は、現在のデータ処理技術を使用してS
PECTデータを補正するために患者の高品質のトランスミッション・マップを
生成するのに十分である。したがって、Cs−137トランスミッション源を使
用することによって、SPECTデータを補正するためにトランスミッション走
査を実行する前にコリメータを除去する必要がなくなる。再構成されたトランス
ミッション・マップは、単一光子放射源のエネルギ・レベルと一致するように適
宜スケーリングしなければならないことに留意されたい。そのようなスケーリン
グを実行する技法は、当業者には周知である。
【0051】 したがって、γ線カメラ造影システムのランダム・コインシデンスを補正する
方法および装置を説明した。本発明は、特定の例示的実施形態に関して説明され
たが、請求項に記載された発明の広義の趣旨および範囲から逸脱せずに、これら
の実施形態に対してさまざまな修正および変更を行うことができることは明白で
ある。したがって、本明細書および図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味
であるものと見なされなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二重検出器γ線カメラ造影システムを示す図である。
【図2】 一実施形態による、図1のγ線カメラ・システムの処理システムを示す図であ
る。
【図3】 患者の減衰補正されたコインシデンス放射像を生成するための全体的なルーチ
ンを示す流れ図である。
【図4】 検出器に扇型ビームを送る点源と、検出器の結像面で画定されたサンプル区域
を示す図である。
【図5A】 一実施形態による、検出器の結像面上で画定されたサンプル区域を示す図であ
る。
【図5B】 もう1つの実施形態による、検出器の結像面上に設けられたサンプル区域を示
す図である。
【図5C】 もう1つの実施形態による、検出器の結像面上に設けられたサンプル区域を示
す図である。
【図6】 デッドタイムについて減衰マップを補正するルーチンを示す流れ図である。
【図7】 データの不連続性を有する、対象物の投影データを示す図である。
【図8】 対象物のトランスミッション・データのサイノグラムの諸態様を示す図である
【図9】 獲得されたトランスミッション・データの不連続性を補正するルーチンを示す
流れ図である。
【図10】 ランダムズ補正を実行する全体的なルーチンを示す流れ図である。
【図11】 図10のルーチンによる、対象物の分布の関数としてランダムズ・プロファイ
ルを獲得するルーチンを示す流れ図である。
【図12】 図10のルーチンによる、シングルズ計数率およびコインシデンス計数率の両
方の関数としてランダムズ・フラクションを獲得するルーチンを示す流れ図であ
る。
【図13】 真のコインシデンス、散乱、およびランダム・コインシデンスを含む、対象物
の投影データを示す図である。
【図14】 それぞれが異なるファントムに対応する、シングルズ・レート対コインシデン
ス・レートの3つのプロットを示す図である。
【図15A】 ランダムズ・フラクションを得る代替ルーチンの一部を示す流れ図である。
【図15B】 ランダムズ・フラクションを得る代替ルーチンの残りの部分を示す流れ図であ
る。
【図16】 平行ホール・コリメータに填め合わされたγ線検出器と、コリメータの隔壁を
貫通するCs−137点源からのγ線を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月18日(2000.10.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2G088 EE02 GG18 JJ04 JJ06 LL30 【要約の続き】 基づいて補正される(305)。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法で
    あって、 コインシデンス事象の検出を含めて、対象物からの放射を検出することによっ
    て、該対象物の画像を生成するためのデータを獲得することと、 該検出された放射に関連するシングルズ・レートおよびコインシデンス・レー
    トを測定することと、 該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートの両方に基づいて、ラ
    ンダム・コインシデンス・データを生成することと、 該ランダム・コインシデンス・データに基づいて、該画像を生成するための該
    データを補正することと を含む方法。
  2. 【請求項2】 該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートの測
    定が、複数の投影角について該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レ
    ートを測定することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、該コインシデンス事象に基づいて対象物プロファイ
    ルを生成することを含み、該ランダム・コインシデンス・データの生成が、該対
    象物プロファイル、該シングルズ・レート、および該コインシデンス・レートに
    基づいて該ランダム・コインシデンス・データを生成することを含むことを特徴
    とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該ランダム・コインシデンス・データの生成が、さらに、該
    対象物プロファイルおよび正規分布関数の関数として該ランダム・コインシデン
    ス・データを生成することを含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 造影システムでランダム・コインシデンスを補正する方法で
    あって、 コインシデンス事象の検出を含めて、対象物からの放射を検出することによっ
    て該対象物の画像を生成するためのデータを獲得することと、 該検出されたコインシデンス事象に基づいて、対象物分布を決定することと、 該対象物分布に基づいて、ランダム・コインシデンス・データを生成すること
    と、 該ランダム・コインシデンス・データに基づいて、該画像を生成するための該
    データを補正することと を含む方法。
  6. 【請求項6】 該方法が、さらに、該放射に関連するシングルズ・レートお
    よびコインシデンス・レートを測定することを含み、該ランダム・コインシデン
    ス・データの生成が、該対象物分布、該測定されたシングルズ・レート、および
    該測定されたコインシデンス・レートに基づいて該ランダム・コインシデンス・
    データを生成することを含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該対象物分布に基づく該ランダム・コインシデンス・データ
    の生成が、該対象物分布および正規分布関数の関数として該ランダム・コインシ
    デンス・データを生成することを含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法
  8. 【請求項8】 γ線カメラ造影システムでランダム・コインシデンスを補正
    する方法であって、 複数のコインシデンス事象の検出を含めて、造影される対象物から放射される
    γ線放射を検出することと、 該放射された放射に関連するシングルズ・レートおよびコインシデンス・レー
    トを測定することと、 該検出されたコインシデンス事象に基づいて、対象物プロファイルに対応する
    コインシデンス投影データを生成することと、 対象物分布、該測定されたシングルズ・レート、および該測定されたコインシ
    デンス・レートに基づいて、該検出されたコインシデンス事象のランダム・コイ
    ンシデンスを表すランダムズ分布を決定することと、 該ランダムズ分布に基づいて、該コインシデンス投影データを補正することと
    、 該補正されたコインシデンス投影データに基づいて、該対象物の画像を生成す
    ることと を含む方法。
  9. 【請求項9】 該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートの測
    定が、複数の投影角について該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レ
    ートを測定することを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ランダムズ分布の決定が、 該対象物プロファイルおよび正規分布関数の畳み込みとしてランダムズ・プロ
    ファイルを計算することを含む、該対象物プロファイルに基づいて該ランダムズ
    ・プロファイルを計算することと、 該測定されたシングルズ・レートおよび該測定されたコインシデンス・レート
    に基づいて、該投影角のそれぞれについてランダムズ・フラクションを計算する
    ことと、 該投影角のそれぞれについて、該ランダムズ・プロファイルおよび該ランダム
    ズ・フラクションに基づいて該ランダムズ分布を決定することと を含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 γ線カメラ造影システムでランダム・コインシデンスを補
    正する方法であって、 複数のコインシデンス事象の検出を含めて、造影される対象物から放射される
    γ線放射を検出することと、 複数の投影角のそれぞれについて、該放射された放射に関連するシングルズ・
    レートおよびコインシデンス・レートを測定することと、 該検出されたコインシデンス事象に基づいて、対象物プロファイルを表すコイ
    ンシデンス投影データを生成することと、 該検出されたコインシデンス事象のランダム・コインシデンスを表すランダム
    ズ分布を決定することであって、 該対象物プロファイルおよび正規分布関数の畳み込みとしてランダムズ・プロ
    ファイルを計算することを含む、該対象物プロファイルに基づいて該ランダムズ
    ・プロファイルを計算することと、 該測定されたシングルズ・レートおよび該測定されたコインシデンス・レート
    に基づいて、該投影角のそれぞれについてランダムズ・フラクションを計算する
    ことと、 該投影角のそれぞれについて、該ランダムズ・プロファイルおよび該ランダム
    ズ・フラクションに基づいて、該ランダムズ分布を決定することと を含む、ランダムズ分布を決定することと、 該ランダムズ分布に基づいて、該コインシデンス投影データを補正することと
    、 該補正されたコインシデンス投影データに基づいて、該対象物の画像を生成す
    ることと を含む方法。
  12. 【請求項12】 医療造影システムであって、 ガントリと、 該ガントリによって支持される複数の放射検出器と、 該検出器を制御するように構成された処理システムと、 コインシデンス事象を検出する手段を含む、該放射検出器を用いて対象物から
    の放射を検出することによって、該対象物の画像を生成するためのデータを獲得
    する手段と、 該検出された放射に関連するシングルズ・レートおよびコインシデンス・レー
    トを測定する手段と、 該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートの両方に基づいて、ラ
    ンダム・コインシデンス・データを生成する手段と、 該ランダム・コインシデンス・データに基づいて、該画像を生成するための該
    画像データをランダム・コインシデンスに関して補正する手段と を含む医療造影システム。
  13. 【請求項13】 該シングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートを
    測定する手段が、複数の投影角について該シングルズ・レートおよび該コインシ
    デンス・レートを測定する手段を含むことを特徴とする、請求項12に記載の医
    療造影システム。
  14. 【請求項14】 さらに、該コインシデンス事象に基づいて対象物プロファ
    イルを生成する手段を含み、該ランダム・コインシデンス・データを生成する手
    段が、該対象物プロファイル、該シングルズ・レート、および該コインシデンス
    ・レートに基づいて該ランダム・コインシデンス・データを生成する手段を含む
    ことを特徴とする、請求項12に記載の医療造影システム。
  15. 【請求項15】 該ランダム・コインシデンス・データを生成する手段が、
    さらに、該対象物プロファイルおよび正規分布関数の関数として該ランダム・コ
    インシデンス・データを生成する手段を含むことを特徴とする、請求項14に記
    載の医療造影システム。
  16. 【請求項16】 医療造影システムでランダム・コインシデンスを補正する
    装置であって、 コインシデンス事象を検出する手段を含む、対象物からの放射を検出すること
    によって該対象物の画像を生成するためのデータを獲得する手段と、 該検出されたコインシデンス事象に基づいて、対象物分布を決定する手段と、 該対象物分布に基づいて、ランダム・コインシデンス・データを生成する手段
    と、 該ランダム・コインシデンス・データに基づいて、該画像を生成するための該
    データを補正する手段と を含む装置。
  17. 【請求項17】 さらに、該放射に関連するシングルズ・レートおよびコイ
    ンシデンス・レートを測定する手段を含み、該ランダム・コインシデンス・デー
    タを生成する手段が、該対象物分布、該測定されたシングルズ・レート、および
    該測定されたコインシデンス・レートに基づいて該ランダム・コインシデンス・
    データを生成する手段を含むことを特徴とする、請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 該対象物分布に基づいて該ランダム・コインシデンス・デ
    ータを生成する手段が、該対象物分布および正規分布関数の関数として該ランダ
    ム・コインシデンス・データを生成する手段を含むことを特徴とする、請求項1
    6に記載の装置。
  19. 【請求項19】 γ線カメラ造影システムであって、 ガントリと、 該ガントリによって支持される複数のγ線放射検出器と、 該放射検出器および該ガントリに結合された処理システムであって、該コンピ
    ュータ・システムが、対象物の断層画像を生成するために該放射検出器および該
    ガントリを制御するように構成され、該処理システムが、 複数のコインシデンス事象の検出を含めて、該対象物から放射されるγ線放射
    を検出するように該検出器を制御し、 該放射された放射に関連するシングルズ・レートおよびコインシデンス・レー
    トを測定し、 該検出されたコインシデンス事象に基づいて、対象物プロファイルに対応する
    コインシデンス投影データを生成し、 対象物分布、該測定されたシングルズ・レート、および該測定されたコインシ
    デンス・レートに基づいて、該検出されたコインシデンス事象のランダム・コイ
    ンシデンスを表すランダムズ分布を決定し、 該ランダムズ分布に基づいて、該コインシデンス投影データを補正し、 該補正されたコインシデンス投影データに基づいて、該対象物の該断層画像を
    生成する ように構成される、処理システムと を含む、γ線カメラ造影システム。
  20. 【請求項20】 該処理システムが、さらに、複数の投影角について該シン
    グルズ・レートおよび該コインシデンス・レートを測定することによって、該シ
    ングルズ・レートおよび該コインシデンス・レートを測定するように構成される
    ことを特徴とする、請求項19に記載のγ線カメラ造影システム。
  21. 【請求項21】 該処理システムが、 該対象物プロファイルおよび正規分布関数の畳み込みとしてランダムズ・プロ
    ファイルを計算することを含む、該対象物プロファイルに基づいて該ランダムズ
    ・プロファイルを計算することと、 該測定されたシングルズ・レートおよび該測定されたコインシデンス・レート
    に基づいて、該投影角のそれぞれについてランダムズ・フラクションを計算する
    ことと、 該投影角のそれぞれについて、該ランダムズ・プロファイルおよび該ランダム
    ズ・フラクションに基づいて、該ランダムズ分布を決定することと によって該ランダムズ分布を決定するように構成されることを特徴とする、請
    求項19に記載のγ線カメラ造影システム。
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