JP2002511893A - 改良された支持体及び着色剤の安定剤 - Google Patents

改良された支持体及び着色剤の安定剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は着色剤、特に着色剤と着色剤の安定剤のファミリーとともに使用するための改良された支持体に関する。本発明の着色剤の安定剤は、着色剤が電磁放射線に暴露される時にそれを安定化することができる。着色剤安定剤は、インキセットの夫々のインキが色にかかわらず実質的に同様の耐光性を有するインキセツトの製造を可能にする。更に、本発明は着色剤、特に本発明の着色剤と着色剤の安定剤とともに使用するための改良された支持体に関する。改良された支持体は通常の支持体と較べて優れた印刷品質を有する印刷支持体の製造を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された支持体及び着色剤の安定剤 技術分野 本発明は着色剤、特に着色剤及び着色剤の安定剤のファミリーとともに使用す るための改良された支持体に関する。本発明の着色剤の安定剤はそれが電磁放射 線に暴露される時に着色剤を安定化することができる。着色剤の安定剤は、イン キセットの夫々のインキが、色にかかわらず、実質的に同様の耐光性を有するイ ンキセットの製造を可能にする。更に、本発明は着色剤、特に本発明の着色剤及 び着色剤の安定剤とともに使用するための改良された支持体に関する。改良され た支持体は通常の支持体と較べて優れた印刷品質を有する印刷された支持体の製 造を可能にする。背景技術 着色剤の重大な問題は、それらが電磁放射線、例えば、日光または人工光等に 暴露された時に退色する傾向があることである。光に暴露された時の着色剤の退 色の殆どが光分解メカニズムのためであると考えられる。これらの分解メカニズ ムとして、着色剤が置かれる環境条件に応じた着色剤の酸化または還元が挙げら れる。また、着色剤の退色は、それらが存する支持体に依存する。 安定な光生成物及び中間体の生成物分析は光分解の幾つかの重要な様式を明ら かにした。これらとして、着色剤からの電子放出、基底状態または励起一重項状 態の酸素との反応、アミノ置換ベンゾフェノン、例えば、トリフェニルメタン色 素を生成する中央の炭素−フェニル環結合の開裂、無色のロイコ色素を生成する 還元及びラジカル中間体を生成する電子または水素原子引抜が挙げられる。 種々の因子、例えば、温度、湿度、O2、O3、SO2、及びNO2を含む気体の反応、 並びに水溶性の不揮発性光分解生成物が着色剤の退色に影響することが示されて いた。着色剤退色に影響する因子は或る量の相互依存性を示すことが明らかであ る。特別な支持体上の特別な着色剤の退色に関する観察が一般の着色剤及び支持 体に適用し得ないのは、この複雑な挙動のためである。 一定温度の条件下で、大気の相対湿度の上昇が種々の着色剤−支持体系につい て着色剤の退色を増大することが観察された(例えば、McLaren,K.,J.Soc.Dyers Colour,1956,72,527)。例えば、大気の相対湿度が上昇するにつれて、繊維の含 水量が増大するので、繊維が膨潤し得る。これが支持体構造中の気体の反応体の 拡散を助ける。 着色剤の光化学変化を生じる光源の能力はまた光源のスペクトル分布、特に着 色剤の変化を生じるのに最も有効な波長の放射線の比率及び波長の関数としての 着色剤分解の量子収率に依存する。光化学原理に基いて、高エネルギー(短い波 長)の光は低エネルギー(長い波長)の光よりも退色を生じるのに有効であると 予想されるであろう。研究はこれが常に原因であるとは限らないことを明らかに した。異なるクラスの100種以上の着色剤が研究され、一般に最も不安定なもの が可視光により有効に退色され、一方、高い耐光性のものが主として紫外線によ り分解されることが判明した(McLaren,K.,J.Soc.Dyers Colour,1956,72,86)。 着色剤安定性に関する支持体の影響が極めて重要であり得る。着色剤退色は支 持体中の一つ以上の化学基により遅延または促進し得る。このような基は基底状 態の種または励起状態の種であり得る。また、支持体の多孔度が着色剤安定性に 重要な因子である。高多孔度は支持体への水分及び気体の反応体の侵入を促進す ることにより着色剤の退色を促進し得る。また、支持体は分解を生じることがで きる波長の光から着色剤を遮蔽することにより保護剤として作用し得る。 また、染色された工業的ポリマーの光化学が考慮される時はいつでも、支持体 の純度が重要な考慮事項である。例えば、工業銘柄の綿、ビスコースレーヨン、 ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリイソプレンはカルボニル基不純物を含 むことが知られている。これらの不純物は300nmより大きい波長の光(これらは 日光中に存在する)を吸収し、こうして、これらの不純物の励起は着色剤退色を 生じることができる反応性種をもたらし得る(van Beek,H.C.A.,Col.Res.Appl.,1 983,8(3),176)。 従来の印刷支持体は許容し得る印刷品質をもたらす。しかしながら、或る種の 印刷欠陥が依然として存在して望ましくない印刷品質をもたらす。印刷欠陥、例 えば、“フェザリング”及び“ウィッキング”は所望の印刷パターンを超えて着 色剤または着色剤組成物を望ましくない程に広げ、かつ/または着色剤または着 色剤組成物を印刷支持体に引っ張る。その結果がスミアのある印刷パターンであ り、着色剤または着色剤組成物のかなりの部分が印刷支持体の意図された領域の 上下に移行する。 それ故、多種の着色剤を日光及び人工光の両方の作用から安定化することがで きる方法及び組成物に対する要望がある。印刷欠陥、例えば、着色剤組成物の“ フェザリング”及び“ウィッキング”を最小にする、優れた印刷品質を与えるこ とができる改良された支持体に対する要望がまたある。更に、印刷欠陥を最小に するとともに、多種の着色剤及び着色剤組成物について日光及び人工光の両方の 作用からかなりの光安定性を与えるこのような改良された支持体に対する要望が ある。発明の開示 本発明は可視波長範囲の放射線を含む放射線に対して着色剤を安定化する組成 物及び方法を提供することにより上記要望に取り組む。また、本発明は着色剤及 び着色剤組成物用の改良された支持体を提供する。改良された支持体は優れた印 刷品質の生成を可能にするとともに可視波長範囲の放射線を含む放射線に対する 増進された耐光性を着色剤及び着色剤組成物に与える。 また、本発明は、着色剤が着色剤の安定剤と会合している、改良された安定性 を有する着色剤組成物に関する。一実施態様において、着色剤の安定剤は極めて 短い三重項状態寿命を有する1種以上のポルフィン(例えば、Kubatら,Photophy sical properties of metal complexes of meso-tetrakis(4-sulphonatophenyl )porphyrin,J.Photochem.and Photbio.A:Chemistry 96(1996),93-97頁(当 該文献の記載内容は本明細書に含まれる)を参照のこと)を含む。特に好適なポ ルフィンとして、下記の一般構造を有するポルフィンが挙げられるが、これらに 限定されない。(式中、Rはプロトン供与部分であり、かつMは鉄、コバルトまたは銅である) 望ましくは、RはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)である。 このようなポルフィンの例は下記の構造を有するCu-メソ-テトラ-(4-スルファ ネートフェニル)-ポルフィン(CuTPPS4と称される)及びCu-メソ-テトラ-(N-メ チル-4-ピリジル)-ポルフィンである。 また、その銅イオンが鉄イオンまたはコバルトイオンで置換し得る。その分子が 比較的短い寿命の三重項状態を有する限り、その他の金属イオンがポルフィン分 子中で置換し得る。 本発明の更に別の実施態様において、着色剤の安定剤は少なくとも1種の金属 または金属塩と組み合わせて少なくとも1種のポルフィンを含む。予期しないこ とに、ポルフィンを含む組成物への比較的小さい濃度の金属または金属塩の混入 が優れた着色剤安定性をもたらすことが発見された。好ましい金属または金属塩 として、ランタニド及びランタニド塩が挙げられるが、これらに限定されない。 ランタニド元素として、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウムプラ セオジミウム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニ ウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、スリウム、イッ テルビウム、及びルテチウムが挙げられる。 溶液中の金属または金属塩の溶解性を改良するために、金属溶解性増進剤が添 加されてもよい。特に有益な金属溶解性増進剤として、キレート剤が挙げられる が、これに限定されない。必要により、表面活性剤が金属/ポルフィン組成物に 添加されて金属または金属塩とポルフィンの相互作用を増大し得る。表面活性剤 の他に、チヌビン(商標)化合物(チバ−ガイギー・コーポレーション)の如き その他の添加剤が着色剤組成物に混入されてもよい。 着色剤の安定剤が適用される支持体として、紙、木材、木材製品または複合材 料、織布、不織布、織物、プラスチック、ガラス、金属、または安定化された着 色剤をその上に有することにより利益があるあらゆるその他の支持体が挙げられ るが、これらに限定されない。別の実施態様において、着色剤の安定剤は写真画 像を衣類に転写するのに使用されるような伝熱製品のポリマー被覆物中に存在す る。 それ故、本発明の実施態様の夫々は、1種以上の安定化分子が着色剤と会合す る時に、着色剤を安定化する安定化分子を与える。それ故、安定化分子は着色剤 組成物への添加剤として使用し得る。例えば、或る種の安定化分子は水に難溶性 であるので、それらは溶剤系または油系(水系ではない)着色剤組成物に直接添 加し得る。更に、安定化分子は安定化分子のその中の可溶化を可能にする添加剤 を含むその他の着色剤組成物に添加し得る。更に、安定化分子はその分子を大き い水溶性分子、例えば、シクロデキストリンに結合することにより水性溶液中に 可溶化し得る。 着色剤の安定剤はインクジェットインキに特に有効である。本明細書に記載さ れる着色剤の安定剤の使用は着色を強化し、光に暴露された時に着色を安定化す る。更に、着色剤の安定剤はインクジェットプリンターによる使用に設計された 紙の如き紙に特に有効である。本明細書に記載される支持体中の着色剤の安定剤 の使用は、それが適用される着色剤を安定化する。また、支持体中の着色剤の安 定剤は光への暴露後の支持体それ自体の黄変を減少するという予期しない結果を 有することがわかった。 着色剤の安定剤はインキセットの形成に特に重要であり、この場合、インキセ ットの夫々のインキは、色にかかわらず、インキセット中のその他のインキと実 質的に同じ耐光性を有する。インキセットはマルチカラーのテキスト及び/また はグラフィックスの生産を可能にし、これらは時間の延長された期間にわたり、 かつ/または光への延長された暴露後にそれらの色を一様に保持する。 また、本発明は上記着色剤組成物の如き着色剤組成物をその上に有する改良さ れた支持体に関する。高い印刷品質、印刷ビブランス(vibrance)、及び着色剤安 定性が上記の改良された支持体と着色剤組成物を組み合わせることにより得られ る。 本発明のこれらの特徴及び利点並びにその他の特徴及び利点が、開示された実 施態様の以下の詳細な説明及び請求の範囲を見た後に明らかになるであろう。発明を実施するための最良の形態 本発明は可視波長範囲の放射線を含む放射線に対して着色剤を安定化する組成 物及び方法に関する。更に、本発明は1種以上のインキを含むインキセットに関 するものであり、インキの夫々が可視波長範囲の放射線を含む放射線への暴露後 に実質的に同様の耐光性を有する。更に、本発明は着色剤及び着色剤組成物用の 改良された支持体に関する。改良された支持体は優れた印刷品質の生成を可能に するとともに、可視波長範囲の放射線を含む放射線に対して増進された耐光性を 着色剤及び着色剤組成物に与える。安定化分子を着色剤溶液と混合することによ り着色剤を安定化することに関する組成物及び方法が以下に最初に取り組まれる であろう。続いて、着色剤を安定化分子を含む処理支持体に適用することにより 着色剤を安定化することに関する組成物及び方法が説明されるであろう。 本明細書に使用される“組成物”という用語及び“着色組成物”の如き変化は 本発明の着色剤及び1種以上の着色剤の安定剤を意味するために本明細書に使用 される。組成物は必要により分子包接体(includant)を含んでいてもよい。 本明細書に使用される“着色剤”という用語は、典型的には有機物質、たとえ ば、有機着色剤または染料であるあらゆる物質を無制限に含むことを意味する。 その用語は単一物質または2種以上の物質の混合物を含むことを意味する。 “光安定性”という用語は、着色剤が、本発明の1種以上の着色剤安定化分子 の1種と会合した時に、着色剤がこのような化合物と会合しない時よりも電磁放 射線(日光または人工光が挙げられるが、これらに限定されない)に対し安定で あることを意味するために本明細書に使用される。 本明細書に使用される“分子包接体”という用語は少なくとも一つのキャビテ ィを形成する化学構造を有するあらゆる物質を意味することが意図されている。 即ち、分子包接体はキャビティを含む構造である。本明細書に使用される“キャ ビティ”という用語は着色剤の少なくとも一部を受け入れるのに十分なサイズの あらゆる開口部または空間を含むことを意味する。 “官能化分子包接体”という用語は、着色剤の安定剤の一つ以上の分子が分子 包接体の夫々の分子に共有結合される分子包接体を意味するために本明細書に使 用される。“置換度”という用語は分子包接体の夫々の分子に共有結合されるこ れらの分子または脱離基(以下に定義される)の数を表すために本明細書に使用 される。 “誘導体化分子包接体”という用語は分子包接体の夫々の分子に共有結合され た二つより多い脱離基を有する分子包接体を意味するために本明細書に使用され る。“脱離基”という用語は2分子求核置換反応に関与することができるあらゆ る脱離基を意味するために本明細書に使用される。分子包接体の例として、シク ロデキストリンが挙げられるが、これらに限定されない。 “人工光”という用語は通常の光源(通常の白熱光電球及び蛍光電球が挙げら れるが、これらに限定されない)から生じられる比較的広いバンド幅を有する光 を意味するために本明細書に使用される。 “その上に”という用語はその上またはその中を意味するために本明細書に使 用される。例えば、本発明は着色組成物をその上に有する支持体を含む。“その 上に”の定義によれば、着色組成物は支持体の上に存在してもよく、またはそれ は支持体中にあってもよい。 着色剤溶液への安定化分子の混合 本発明は、着色剤の安定剤が着色剤溶液と会合している、改良された安定性を 有する着色剤組成物に関する。着色剤の安定剤は着色剤溶液と混合されることが 望ましい。着色剤の安定剤は単独または少なくとも1種の金属もしくは金属塩と 組み合わせての1種以上のポルフィンであることが望ましい。本発明の着色剤の 安定剤は着色剤と混合されて、その混合物が人工光または日光の如き電磁放射線 に暴露される時に着色剤を安定化する。 更に、本発明は1種以上の着色剤の安定剤を着色剤溶液と会合させることを特 徴とする着色剤の安定化方法に関する。必要により、着色剤の安定剤を着色剤の 安定剤及び着色剤の溶解性及び/または相互作用を改良するために分子包接体、 キレート剤、またはその他の物質と会合させてもよい。 本発明の別の実施態様において、着色剤の安定剤は極めて短い三重項状態寿命 を有するポルフィン(例えば、Kubatら,Photophysical properties of metal co mplexes of meso-tetrakis(4-sulphonatophenyl)porphyrin,J.Photochem.and Ph otbio.A:Chemistry96(1996),93-97頁(当該文献の記載内容は本明細書に含まれ る)を参照のこと)により代表される。特に好適なポルフィンとして、下記の構 造を有するポルフィンが挙げられるが、これらに限定されない。 (式中、Rはプロトン供与部分であり、かつMは鉄、コバルトまたは銅である) 望ましくは、RはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)である。 望ましくは、着色剤の安定剤は下記の構造を有するポルフィンCu-メソ-テトラ -(4-スルファネートフェニル)-ポルフィン(CuTPPS4と称される)及びCu-メソ- テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィン(CuTMPS4と称される)により代表さ れる。また、その銅イオンが鉄イオンまたはコバルトイオンで置換し得る。また、FeTP PS4、Cu TPPS4またはCo TPPS4の場合、硫酸部分は溶液中の時にナトリウム塩の 如き塩で置換されてもよいことが理解される。着色剤溶液は約0.1%〜10%wt/wt のポルフィン、更に好ましくは約0.3%〜1%wt/wtのポルフィン、更に好ましく は約0.5%wt/wtのポルフィンで安定化し得る。 別の実施態様において、着色剤の安定剤は1種以上の金属または金属塩、例え ば、ランタニド及びランタニド塩と組み合わせて1種以上のポルフィンを含む。 望ましくは、着色剤溶液中の金属または金属塩の量は約0.01%〜10%wt/wtの金 属、更に望ましくは約0.03%〜1%wt/wtの金属、最も望ましくは約0.05%wt/wt の金属である。ランタニド及びランタニド塩が所望の金属であるが、その他の金 属、例えば、マグネシウム、鉄、亜鉛、及びその他の遷移金属が使用されてもよ い。溶液中の金属または金属塩の溶解性を改良するために、金属溶解性増進剤が 添加されてもよい。特に有益な金属溶解性増進剤として、キレート剤、例えば、 EDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)またはEGTA(エチレングリコールービス( β−アミノエチルエーテル))が挙げられるが、これらに限定されない。 更に別の実施態様において、着色剤の安定剤はポルフィン及びユーロピウムの 如きランタニドを含む。望ましくは、着色剤溶液中のポルフィンの量は約0.1% 〜10%wt/wtのポルフィン、更に望ましくは約0.3%〜1%wt/wtのポルフィン、 最も望ましくは約0.5%wt/wtのポルフィンである。望ましくは、着色剤溶液中の ランタニドの量は約0.01%〜10%wt/wtのランタニド、更に望ましくは、約0.03 %〜1%wt/wtのランタニド、最も望ましくは約0.05%wt/wtのランタニドである 。ユーロピウム及びユーロピウム塩が所望のランタニドであるが、ランタニド系 列のその他の金属がまた使用されてもよい。 次のように制限されることを意図するものではないが、着色剤溶液と混合され 、または着色剤が適用される支持体の上もしくは中にある、本発明の上記安定化 化合物は、染料分子の励起状態をクエンチングすることによりそれを基底状態に 有効に戻すことにより作用すると理論づけられる。これは染料発色団を無色にす る酸化反応またはその他の化学反応が起こる可能性を減少する。 クエンチングプロセスは幾つかのプロセスにより起こり得る。一つのこのよう なプロセスは、高原子番号を有する原子、例えば、ヨウ素、キセノン及びランタ ニドが今まで禁制された電子遷移を起きさせることにより、かつ励起状態寿命を 減少することにより染料分子の励起電子遷移に作用し得る重原子効果(内部また は外部)と称される。この効果は染料の基底状態への染料の迅速な戻りを可能に する。 別のクエンチングプロセスは逆電子移動を伴う。この場合、励起染料分子のク エンチングは連続電子移動により起こる。添加剤またはクエンチャー、及び染料 は電子供与によりイオン対を形成し、その中で逆電子移動が励起エネルギードナ ー、即ち、染料の全失活をもたらす。 別のクエンチングプロセスは、クエンチャー(添加剤)分子が励起染料よりも 低い励起エネルギー状態を有する条件を伴う。この場合、励起エネルギーをクエ ンチャーに移動して、それにより染料分子をその基底状態に戻すことが可能であ るかもしれない。これらのメカニズムがThe Royal Society of Chemlstryにより 発行されたChemistry and Light,Suppan,P,1994,65-69頁に更に十分に説明され ており、当該文献の記載内容は本明細書に含まれる。 染料または着色剤は、例えば、有機染料であってもよい。説明のためのみによ り、有機染料クラスとして、トリアリールメチル染料、例えば、マラカイト・グ リーン・カルビノール塩基{4-(ジメチルアミノ)-α-〔4-(ジメチルアミノ)フェ ニル〕-α-フェニル-ベンゼン-メタノール}、マラカイト・グリーン・カルビノ ール塩酸塩{N-4-〔〔4-(ジメチルアミノ)フェニル〕フェニル-メチレン〕-2,5- シクロヘキシルジエン-1-イリデン}-N-メチル-メタンアミニウムクロリドまた はビス〔p-(ジメチルアミノ)フェニル〕フェニルメチリウムクロリド}、及びマ ラカイト・グリーン・オキサレート{N-4-〔〔4-(ジメチルアミノ)フェニル〕− フェニルメチレン〕-2,5-シクロヘキシルジエン-1-イリデン}-N-メチル-メタン アミニウムクロリドまたはビス〔p-(ジメチルアミノ)フェニル〕フェニルメチリ ウムオキサレート}、モノアゾ染料、例えば、シアニン・ブラック、クリソイジ ン〔ベーシック・オレンジ2;4-(フェニルアゾ)-1,3-ベンゼンジアミン一塩酸 塩〕、ビクトリア・ピュアー・ブルーBO、ビクトリア・ピュアー・ブルーB、 塩基性フシン及びβ−ナフトール・オレンジ、チアジン染料、例えば、メチレン ・グリーン、塩化亜鉛複塩〔3,7-ビス(ジメチルアミノ)-6-ニトロフェノチア ジン-5-イウムクロリド、塩化亜鉛複塩〕、オキサジン染料、例えば、ルミクロ ム(7,8-ジメチルアロキサジン)、ナフタルイミド染料、例えば、ルシファー・イ エローCH{6-アミノ-2-〔(ヒドラジノカルボニル)アミノ〕-2,3-ジヒドロ-1,3- ジオキソ-1H-ベンズ〔de〕イソキノリン-5,8-ジスルホン酸ニリチウム塩}、アジ ン染料、例えば、 ジャヌス・グリーンB{3-(ジエチルアミノ)-7-〔〔4-(ジメチルアミノ)フェニル 〕アゾ〕-5-フェニルフェナジニウムクロリド}、シアニン染料、例えば、イン ドシアニン・グリーン{カルジオ−グリーンまたはフォックス・グリーン、2-〔7 -〔1,3-ジヒドロ-1,1-ジメチル-3-(4-スルホブチル)-2H-ベンズ〔e〕インドール -2-イリデン〕-1,3,5-ヘプタトリエニル〕-1,1-ジメチル-3-(4-スルホブチル)-1 H-ベンズ〔e〕インドリウムヒドロキシド内塩ナトリウム塩}、インジゴ染料、例 えば、インジゴ{インジゴ・ブルーまたはバット・ブルー1;2-(1,3-ジヒドロ-3- オキソ-2H-インドール-2-イリデン)-1,2-ジヒドロ-3H-インドール-3-オン}、ク マリン染料、例えば、7-ヒドロキシ-4-メチル-クマリン(4-メチルウンベリフェ ロン)、ベンゾイミダゾール染料、例えば、ヘキスト33258〔ビスベンズイミドま たは2-(4-ヒドロキシフェニル)-5-(4-メチル-1-ピペラジニル)-2,5-ビ-1H-ベン ゾイミダゾール三塩酸塩五水和物〕、パラキノイダル染料、例えば、ヘマトキシ リン{ナチュラル・ブラック1;7,11b-ジヒドロベンゾ〔b〕-インデノ〔1,2-d〕ピ ラン-3,4,6a,9,10(6H)-ペントール}、フルオレセイン染料、例えば、フルオレセ インアミン(5-アミノフルオレセイン)、ジアゾニウム塩染料、例えば、ジアゾ・ レッドRC(アゾイックジアゾNo.10またはファスト・レッドRC塩;2-メトキ シ-5-クロロベンゼンジアゾニウムクロリド、塩化亜鉛複塩)、アゾイックジアゾ 染料、例えば、ファスト・ブルーBB塩(アゾイックジアゾNo.20;4-ベンゾイル アミノ-2,5-ジエトキシ-ベンゼンジアゾニウムクロリド、塩化亜鉛複塩)、フェ ニレンジアミン染料、例えば、ディスパース・イエロー9〔N-(2,4-ジニトロフ ェニル)-1,4-フェニレンジアミンまたはソルベント・オレンジ53〕、ジアゾ染料 、例えば、ディスパース・オレンジ13〔ソルベント・オレンジ52;1-フェニルア ゾ-4-(4-ヒドロキシフェニルアゾ)ナフタレン〕、アントラキノン染料、例えば 、ディスパース・ブルー3〔セリトン・ファスト・ブルーFFR;1-メチルアミノ-4 -(2-ヒドロキシエチルアミノ)-9,10-アントラキノン〕、ディスパース・ブルー1 4〔セリトン・ファスト・ブルーB;1,4-ビス(メチルアミノ)-9,10-アントラキ ノン〕、及びアリザリン・ブルー・ブラックB(モルダント・ブラック13)、トリ スアゾ染料、例えば、ダイレクト・ブルー71{ベンゾ・ライト・ブルーFFLまたは シリウス・ライト・ブルーBRR;3-〔(4-〔(4-〔(6-アミノ-1-ヒドロキシ-3-スル ホ-2-ナフタレニル)ア ゾ〕-6-スルホ-1-ナフタレニル)アゾ〕-1-ナフタレニル)アゾ〕-1,5-ナフタレン ジスルホン酸四ナトリウム塩}、キサンテン染料、例えば、2,7-ジクロロ-フルオ レセイン、プロフラビン染料、例えば、3,6-ジアミノアクリジンヘミスルフェー ト(プロフラビン)、スルホナフタレイン染料、例えば、クレゾール・レッド(o- クレゾールスルホナフタレイン)、フタロシアニン染料、例えば、銅フタロシア ニン{ピグメント・ブルー15;(SP-4-1)-〔29H,31H-フタロシアネート(2-)-N29,N30 ,N31,N32〕銅}、カロテノイド染料、例えば、トランス−β−カロテン(フード ・オレンジ5)、カルミン酸染料、例えば、カルミン、カルミン酸(7-a-D-グル コピラノシル-9,10-ジヒドロ-3,5,6,8-テトラヒドロキシ-1-メチル-9,10-ジオキ ソ-2-アントラセンカルボン酸)のアルミニウムまたはカルシウム−アルミニウ ムレーキ、アズール染料、例えば、アズールA〔3-アミノ-7-(ジメチルアミノ) フェノチアジン-5-イウムクロリドまたは7-(ジメチルアミノ)-3-イミノ-3H-フェ ノチアジン塩酸塩〕、及びアクリジン染料、例えば、アクリジン・オレンジ〔ベ ーシック・オレンジ14;3,8-ビス(ジメチルアミノ)アクリジン塩酸塩、塩化亜 鉛複塩〕及びアクリフラビン(アクリフラビン・ニュートラル;3,6-アクリジン -ジアミンとの3,6-ジアミノ-10-メチルアクリジニウムクロリド混合物)が挙げ られる。 本発明の幾つかの実施態様において、着色剤及び/または着色剤の安定剤は分 子包接体と会合している。“会合している”という用語は、その最も広い意味で 、着色剤及び/または着色剤の安定剤が分子包接体に少なくとも接近しているこ とを意味する。例えば、着色剤及び/または着色剤の安定剤は水素結合、ファン デルワールスカ等により分子包接体に接近して維持し得る。また、着色剤及び/ または着色剤の安定剤は分子包接体に共有結合されてもよいが、これは通常所望 されず、また必要ではない。更に別の例として、着色剤及び/または着色剤の安 定剤は分子包接体のキャビティ中に少なくとも部分的に含まれてもよい。 分子包接体は着色剤溶液に添加でき、または紙の如き支持体に混入でき、続い てこれが着色剤溶液で被覆される。分子包接体はその性質が無機または有機であ ってもよい。或る実施態様において、分子包接体の化学構造は分子包接錯体を生 成するように適合される。分子包接体の例は、説明のためにのみ、クラスレート またはインターカレート、ゼオライト、及びシクロデキストリンである。シクロ デキストリンの例として、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、 γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβ−シ クロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチ ルαシクロデキストリン、カルボキシメチルαシクロデキストリン、カルボキシ メチルβシクロデキストリン、カルボキシメチルγシクロデキストリン、オクチ ルスクシネート化αシクロデキストリン、オクチルスクシネート化βシクロデキ ストリン、オクチルスクシネート化γシクロデキストリン並びに硫酸化βシクロ デキストリン及び硫酸化γ−シクロデキストリン(Cerestar U.S.A.,Incorporate d,Hammond,Indiana)が挙げられるが、これらに限定されない。 本明細書に使用される“誘導体化シクロデキストリン”という用語はシクロデ キストリンの夫々の分子に共有結合された二つより多い脱離基を有するシクロデ キストリンを意味する。“脱離基”という用語は2分子求核置換反応に関与する ことができるあらゆる脱離基を意味するために本明細書に使用される。誘導体化 シクロデキストリンの例として、ヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリン、 ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルαシクロデキスト リン、カルボキシメチルαシクロデキストリン、カルボキシメチルβシクロデキ ストリン、カルボキシメチルγシクロデキストリン、オクチルスクシネート化α シクロデキストリン、オクチルスクシネート化βシクロデキストリン、オクチル スクシネート化γシクロデキストリン並びに硫酸化βシクロデキストリン及び硫 酸化γ−シクロデキストリンが挙げられるが、これらに限定されない。所望の誘 導体化シクロデキストリンはエチルヒドロキシβ−シクロデキストリンである。 望ましい分子包接体はγ−シクロデキストリンである。別の望ましい分子包接 体はβ−シクロデキストリンである。その他の実施態様において、分子包接体は エチルヒドロキシβ−シクロデキストリンである。以下の理論により束縛される ものではないが、分子包接体は溶液中の着色剤分子の凝集を抑制するものと考え られる。本発明を実施するのに使用し得るその他の凝集抑制剤は澱粉、ペクチン 、アミロース、クラスレート及びクラウンエーテルである。インキ中で凝集を抑 制し、かつ/または染料を安定化する目的のためのインキ配合物への誘導体化シ ク ロデキストリンの添加は本発明の一局面と考えられることが理解されるべきであ る。 実用的な問題として、着色剤、着色剤の安定剤及び分子包接体はおそらくこれ らの分子を調製するのに使用された成分に応じて固体である。しかしながら、こ のような物質のいずれかまたは全部が液体であってもよい。着色組成物は1種以 上のその成分が液体であるので液体であってもよく、または分子包接体がその性 質上有機である場合には、溶媒が使用される。好適な溶媒として、アミド、例え ば、N,N-ジメチルホルムアミド、スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド 、ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、及びメチルブチルケトン、 脂肪族炭化水素及び芳香族炭化水素、例えば、ヘキサン、オクタン、ベンゼン、 トルエン、及びキシレン、エステル、例えば、酢酸エチル、水等が挙げられるが 、これらに限定されない。分子包接体がシクロデキストリンである場合、特に好 適な溶媒はアミド及びスルホキシドである。 本発明の組成物が固体である実施態様において、着色剤及び選択された化合物 が緊密に接触し、またはファンデルワールス半径に近い会合している時に、着色 剤に関する上記化合物の有効性が改良される。この目的のために、存在し得るそ の他の成分と一緒の成分の十分なブレンドが望ましい。このようなブレンドは一 般に当業者に知られている手段のいずれかにより行われる。着色組成物がポリマ ーを含む場合、着色剤及び着色剤の安定剤が軟化または溶融ポリマーに少なくと も部分的に可溶性である場合にブレンドが促進される。このような場合、組成物 は、例えば、2本ロールミル中で容易に調製される。また、本発明の組成物は液 体であつてもよい。何とならば、1種以上のその成分が液体であるからである。 幾つかの用途について、本発明の組成物は典型的には粒状形態で使用されるで あろう。その他の用途において、組成物の粒子は非常に小さいものであるべきで ある。このような粒子の形成方法が当業者に公知である。 また、着色組成物は必要によりキャリヤーを含んでもよく、その性質は当業者 に公知である。多くの用途について、キャリヤーはポリマー、典型的には熱硬化 性ポリマーまたは熱可塑性ポリマーであり、後者がより普通である。熱可塑性ポ リマーの例として、末端キャップしたポリアセタール、例えば、ポリ(オキシメ チレン)またはポリホルムアルデヒド、ポリ(トリクロロアセトアルデヒド)、ポ リ(n-バレルアルデヒド)、ポリ(アセトアルデヒド)、ポリ(プロピオンアルデヒ ド)等;アクリルポリマー、例えば、ポリアクリルアミド、ポリ(アクリル酸)、 ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチルアクリレート)、ポリ(メチルメタクリレート )等;フルオロカーボンポリマー、例えば、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ペ ルフッ素化エチレンプロピレンコポリマー、エチレンーテトラフルオロエチレン コポリマー、ポリ−(クロロトリフルオロエチレン)、エチレン−クロロトリフル オロエチレンコポリマー、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(フッ化ビニル)等; エポキシ樹脂、例えば、エピクロルヒドリンとビスフェノールAの縮合生成物; ポリアミド、例えば、ポリ(6−アミノカプロン酸)またはポリ(ε−カプロラ クタム)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンセバカミド) 、ポリ(11-アミノウンデカン酸)等;ポリアラミド、例えば、ポリ(イミノ-1, 3-フェニレンイミノイソフタロイル)またはポリ(m-フェニレンイソフタルアミ ド)等;パリレン、例えば、ポリ-p-キシレン、ポリ(クロロ-p-キシレン)等; ポリアリールエーテル、例えば、ポリ(オキシ-2,6-ジメチル-1,4-フェニレン) またはポリ(p-フェニレンオキサイド)等;ポリアリールスルホン、たとえば、 ポリ(オキシ-1,4-フェニレンスルホニル-1,4-フェニレンオキシ-1,4-フェニレン -イソプロピリデン-1,4-フェニレン)、ポリ(スルホニル-1,4-フェニレンオキシ -1,4-フェニレンスルホニル-4,4-ビフェニレン)等;ポリカーボネート、例えば 、ポリ(ビスフェノールA)またはポリ(カルボニルジオキシ-1,4-フェニレン イソプロピリデン-1,4-フェニレン)等;ポリエステル、例えば、ポリ(エチレン テレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキシ レン-1,4-ジメチレンテレフタレート)またはポリ(オキシメチレン-1,4-シクロ ヘキシレンメチレンオキシテレフタロイル)等;ポリアリールスルフィド、例え ば、ポリ(p-フェニレンスルフィド)またはポリ(チオ-1,4-フェニレン)等; ポリイミド、例えば、ポリ(ピロメリットイミド-1,4-フェニレン)等;ポリオ レフィン、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1-ブテン)、ポリ(2 -ブテン)、ポリ(1-ペンテン)、ポリ(2-ペンテン)、ポリ(3-メチル-1-ペンテン) 、ポリ(4-メチル-1-ペンテン)、1,2-ポリ-1,3-ブタジエン、1,4-ポリ-1,3-ブタ ジエ ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリアクリロニトリル、ポリ(酢酸ビ ニル)、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリスチレン等;並びに以上のコポリマー、例 えば、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン(ABS)コポリマー、スチレン-n-ブ チルメタクリレートコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー等が挙げられ るが、これらに限定されない。 更に普通に使用される熱可塑性ポリマーの幾つかとして、スチレン-n-ブチル メタクリレートコポリマー、ポリスチレン、スチレン-n-ブチルアクリレートコ ポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリカーボネート、ポリ(メチル メタクリレート)、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリアミド(ナイロン-12)、ポリエ チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、及びエポキシ樹脂 が挙げられる。 熱硬化性ポリマーの例として、アルキッド樹脂、例えば、無水フタル酸−グリ セロール樹脂、マレイン酸−グリセロール樹脂、アジビン酸−グリセロール樹脂 及び無水フタル酸−ペンタエリスリトール樹脂;アリル樹脂(ジアリルフタレー ト、ジアリルイソフタレート、ジアリルマレエート、及びジアリルクロレンデー トの如きモノマーがポリエステル化合物の不揮発性架橋剤として利用できる); アミノ樹脂、例えば、アニリン−ホルムアルデヒド樹脂、エチレン尿素−ホルム アルデヒド樹脂、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルム アルデヒド樹脂、スルホンアミド−ホルムアルデヒド樹脂、及び尿素−ホルムア ルデヒド樹脂;エポキシ樹脂、例えば、架橋エピクロルヒドリン−ビスフェノー ルA樹脂;フェノール樹脂、例えば、ノボラック及びレゾールを含むフェノール ーホルムアルデヒド樹脂;並びに熱硬化性ポリエステル、シリコーン、及びウレ タンが挙げられるが、これらに限定されない。 着色剤、着色剤の安定剤、及び任意の分子包接体に加えて、本発明の着色組成 物はまたそれが意図される用途に応じて付加的成分を含むことができる。このよ うな付加的成分の例として、当業者により使用されるその他の添加剤の中でも電 荷キャリヤー;熱酸化に対する安定剤;粘弾性変性剤;架橋剤;可塑剤;電荷調 節添加剤、例えば、四級アンモニウム塩;流動調節添加剤、例えば、疎水性シリ カ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸リチウム、ポリ ビニルステアレート、及びポリエチレン粉末;充填剤、例えば、炭酸カルシウム 、クレー及びタルク;表面活性剤;緩衝剤/pH調節剤;キレート剤;湿潤剤;腐 食抑制剤;殺菌剤;及びチヌビン(商標)化合物が挙げられるが、これらに限定 されない。電荷キャリヤーは当業者に公知であり、典型的にはポリマー被覆金属 粒子である。望ましい表面活性剤として、C12〜C18表面活性剤、例えば、セチ ルトリメチルアンモニウムクロリド、カルボキシメチルアミロース、及びアセチ レングリコール、例えば、サーフィノール(商標)104Eが挙げられるが、これら に限定されない。望ましい緩衝剤/pH調節剤として、ボラックス、塩酸及び水酸 化ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。望ましいキレート剤とし て、EDTA及びEDTA錯体またけ塩が挙げられるが、これらに限定されない。望まし い湿潤剤として、エチレングリコール及びグリセリンが挙げられるが、これらに 限定されない。望ましい腐食抑制剤として、商品名コブラテク(商標)99として 販売されるベンゾトリアゾールが挙げられるが、これに限定されない。望ましい 殺菌剤として、商品名GIV-GARD DXN(商標)として販売される2,6-ジメチル-m- ジオキサン-4-オールアセテートが挙げられるが、これに限定されない。チヌビ ン(商標)化合物はチバ−ガイギー社により製造される化合物のクラスであり、 これはベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール及びヒンダードアミンを含む。望ま しいチヌビン(商標)化合物として、2-(2'-ヒドロキシ-3'-sec-ブチル-5'-tert -ブチルフェニル)-ベンゾトリアゾール、ポリ-(N-β-ヒドロキシエチル-2,2,6,6 -テトラメチル-4-ヒドロキシ-ピペリジルスクシネート及び2-(2'-ヒドロキシ-3' ,5'-ジtertブチルフェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾールが挙げられるが、こ れらに限定されない。着色組成物中のこのような付加的成分の同一性及び量は当 業者に公知である。 本発明の着色剤の安定剤がインクジェットインキ中の染料を安定化するのに使 用される場合、インキ配合物がインクジェットカートリッジに入れられる前に、 組成物をミリポア(商標)フィルターの如き小さい細孔のフィルター(0.45μ) で濾過することが望ましい。これは粒の問題のためのカートリッジインキノズル の目詰まりを減少または排除するであろう。 本発明の着色剤の安定剤は1種以上のインキを含むインキセットの生成を可能 にし、そのインキセットの夫々のインキは、色にかかわらず、インキセット中の その他のインキと同様の耐光性を有する。このようなインキセットはマルチ−カ ラーのテキスト及び/またはグラフィックスを生産するのに使用されてもよく、 それらは時間の延長された期間にわたって、かつ/または光への延長された暴露 後にそれらの色を一様に保持する。一つの望ましいインキセットはシアンインキ 、マゼンタインキ、イエローインキ及びブラックインキを含み、そのマゼンタイ ンキはポルフィンの形態の着色剤の安定剤及びユーロピウムの如き金属を含み、 イエローインキは金属を含まないポルフィンの形態の着色剤の安定剤を含む。別 の望ましいインキセットはシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ及び ブラックインキを含み、そのシアンインキはベンゾフェノンの形態の着色剤の安 定剤を含み、マゼンタインキ及びイエローインキはポルフィンの形態の着色剤の 安定剤及びユーロピウムの如き金属を含む。 あらゆる所望のインキセットにおいて、単一インキが本発明に従って安定化さ れてもよく、またはインキの幾つかが本明細書に記載された1種以上の安定剤を 利用して安定化されてもよいことが理解されるべきである。その他のインキセッ トが本発明の範囲内にある。黒色が顔料であり、インキセット中のその他の色が 染料であるインキセットが本発明に含まれる。インキが実質的に同じ耐光性を有 するインキセットが望ましいが、幾つかの実施態様において、インキセット中の インキが耐光性を変えて特別に調節したインキセットを製造することが望ましい かもしれない。 着色剤及び着色剤の安定剤が適用される支持体として、紙、木材、木材製品ま たは複合材料、織布、不織布、織物、プラスチック、ガラス、金属、または安定 化された着色剤をその上に有することにより利益があるあらゆるその他の支持体 が挙げられるが、これらに限定されない。プラスチック支持体として、プラスチ ックフィルム、プラスチック不織布、またはプラスチック織布が挙げられるが、 これらに限定されない。好ましい支持体は紙である。あらゆる既存または将来の 型の紙または紙製品が本発明に使用されてもよい。 紙または紙製品の例として、印刷紙及び筆記用紙、包装紙及び工業用紙、板紙 、及びティッシュ紙が挙げられるが、これらに限定されない。印刷紙及び筆記用 紙 として、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。無木材塗工紙、木 材含有塗工紙、無木材未塗工紙、例えば、ボンド紙及び筆記用紙、封筒、オフセ ット紙及び不透明回覧用紙、無カーボン紙、便箋用紙、フォームボンド紙、帳簿 用紙、謄写版原紙用紙、及び複写用紙、複写紙、ファックス原紙、感熱原紙、工 業用紙、スーパーカレンダー掛け用紙、及び特殊紙、木材含有未塗工紙、例えば 、スーパーカレンダー掛け用紙、名簿用紙、特殊紙の加工原紙及び出版用紙、ブ リストル、例えば、塗工ブリストル、未塗工漂白ブリストル、荷札用紙、塗工荷 札用紙、ファイルホルダー用紙、及び作表用紙、並びに薄紙、例えば、タバコ紙 、聖書用紙、軽量紙、軽量特殊紙、複写用紙、綿繊維紙、及び特殊薄紙。 包装紙及び工業用紙の例として、以下のものが挙げられるが、これらに限定さ れない。漂白クラフト紙、例えば、食料品バッグ、貨物用紙袋、包装紙、及び加 工原紙、未漂白クラフト紙、例えば、食料品バッグ、貨物用紙袋加工原紙、包装 紙、及ひ封筒。板紙の例として、以下のものが挙げられるが、これらに限定され ない。容器用板紙、例えば、未漂白段ボール原紙、漂白段ボール原紙、段ボール 中しん、及びすき合わせチップボール、折り畳み箱用板紙、例えば、固形漂白重 亜硫酸板紙、漂白ブリストル及び未漂白ブリストル、塗工リサイクル板紙、塗工 未漂白クラフト板紙、ミルク用板紙、びん用板紙、プレート用板紙及び食品サー ビス原料(塗工または未塗工)、及び折りたたみ用板紙、石膏壁板紙、並びにチュ ーブ/かん用板紙及びドラム用板紙。ティッシュ用紙の例として、衛生ティッシ ュ、例えば、浴室用ティッシュ、顔面用ティッシュ、ナプキン、タオル、ワイパ ー原料、及びその他の衛生ティッシュペーパーが挙げられるが、これらに限定さ れない。 本発明の改良された支持体は着色剤及び着色剤組成物に特に適している。改良 された支持体は優れた印刷品質の生成を可能にするとともに可視波長範囲の放射 線を含む放射線に対する着色剤及び着色剤組成物の増進された耐光性を与える。 改良された支持体はあらゆる着色剤または着色剤組成物、特に上記の1種以上の 光安定剤を含む着色剤または着色剤組成物と一緒の使用に適している。 本発明の改良された支持体は1種以上のシクロデキストリンと組み合わせて1 種以上のポリマーバインダーを含むバインダー組成物で被覆されたベース層を含 む。バインダー組成物が適用されるベース層として、紙、木材、木材製品または 複合材料、織布、不織布、織物、プラスチック、ガラス、金属、またはバインダ ー組成物をその上に維持することができるあらゆるその他の支持体が挙げられる が、これらに限定されない。好適な支持体の例が先に開示されている。 ベース層は一つ以上の上記層を含んでもよい。望ましくは、ベース層は塗工ま たは未塗工繊維含有支持体、例えば、フォトグロシイ・ベース、プレゼンテーシ ョン・マット・フォトベース、並びにハイ・クオリティ・マット紙及びウェット ストレングス・メディア;フィルム、例えば、ホワイト・オパキュー・フィルム ズ(例えば、キムジュラ(商標)、K-C)、クリアーズ・フィルムズ(例えば、メリ ネックス(商標)、ICI)、バックリット・フィルムズ、及びビニル;または不織布 、例えば、チベックス(商標)である。更に望ましくは、ベース層は塗工紙また は未塗工紙である。最も望ましくは、ベース層はポリエチレンの如きポリマーフ ィルムで被覆されたセルロースシートを含む塗工紙である。 バインダー組成物は1種以上のポリマーバインダーを含む。好適なバインダー 材料として、天然産ポリマー、合成により変性された天然産ポリマーまたはWate r-Soluble Polymers,C.L.McCormick,J.Bock,及びD.N.Schulz,Vol.17,Encycloped ia of Polymer Science and Engineerring,John Wiley and Sons,Pubhshers(19 89),730-84頁に例示されたような合成ポリマーが挙げられるが、これらに限定 されない。望ましくは、バインダー組成物は1種以上の下記のポリマーを含む。 ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリヒドロキシエ チルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリアクリルアミド 、ポリメタクリルアミド、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロー ス、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩、ポリメタ クリル酸及びポリメタクリル酸塩、ポリビニルスルホネート及びポリビニルスル ホネート塩、ポリ-2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸及びポリ-2- アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸塩、ポリアクリルオキシトリメチ ルアンモニウムクロリド、ポリメタクリルオキシトリメチルアンモニウムクロリ ド、及びポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド。望ましく は、バインダー組成物はナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリビニルピ ロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVOH)またはこれらの組み合わせを含む 。 バインダー組成物はまた1種以上のデキストリンを含む。好適なシクロデキス トリンとして、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロ デキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβ−シクロデキス トリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルαシクロ デキストリン、カルボキシメチルαシクロデキストリン、カルボキシメチルβシ クロデキストリン、カルボキシメチルγシクロデキストリン、オクチルスクシネ ート化αシクロデキストリン、オクチノレスクシネート化βシクロデキストリン 、オクチルスクシネート化γシクロデキストリン並びに硫酸化βシクロデキスト リン及び硫酸化γ−シクロデキストリン(Cerestar U.S.A.,Incorporated,Hamm ond,Indiana)が挙げられるが、これらに限定されない。望ましくは、バインダ ー組成物はβ−シクロデキストリン(β-CD)、ヒドロキシプロピルβ−シクロデ キストリン(hp-β-CD)、またはこれらの組み合わせを含む。 本発明の一実施態様において、バインダー組成物は約90〜約10重量%のポリマ ーバインダー及び約10〜約90重量%のシクロデキストリンを含む。更に望ましく は、バインダー組成物は約75〜約25重量%のポリマーバインダー及び約25〜約75 重量%のシクロデキストリンを含む。最も望ましくは、バインダー組成物は約65 〜約25重量%のポリマーバインダー及び約35〜約75重量%のシクロデキストリン を含む。 ポリマーバインダー及びシクロデキストリンに加えて、本発明のバインダー組 成物はまた付加的成分を含んでもよい。このような付加的成分の例として、当業 者により使用されるその他の添加剤の中でも電荷キャリヤー;熱酸化に対する安 定剤;粘弾性変性剤;架橋剤;可塑剤;電荷調節添加剤、例えば、四級アンモニ ウム塩;流動調節添加剤、例えば、疎水性シリカ、ステアリン酸亜鉛、ステアリ ン酸カルシウム、ステアリン酸リチウム、ポリビニルステアレート、及びポリエ チレン粉末;充填剤、例えば、炭酸カルシウム、クレー及びタルク;表面活性剤 ;粘着防止剤;キレート剤;及びチヌビン(商標)化合物が挙げられるが、これ ら に限定されない。電荷キャリヤーは当業者に公知であり、典型的にはポリマー被 覆金属粒子である。望ましい表面活性剤として、C12〜C18表面活性剤、例えば 、セチルトリメチルアンモニウムクロリド及びカルボキシメチルアミロース、並 びにその他の表面活性剤、例えば、トリトンX-100及びサーフィノール(商標)420 が挙げられるが、これらに限定されない。チヌビン(商標)化合物はチバ−ガイ ギー社により製造される化合物のクラスであり、これはベンゾフェノン、ベンゾ トリアゾール及びヒンダードアミンを含む。望ましいチヌビン(商標)化合物と して、2-(2'-ヒドロキシ-3'-sec-ブチル-5'-tert-ブチルフェニル)-ベンゾトリ アゾール、ポリ-(N-β-ヒドロキシエチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ヒドロキシ- ピペリジルスクシネート及び2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジtertブチルフェニル)-5 -クロロ-ベンゾトリアゾールが挙げられるが、これらに限定されない。着色組成 物中のこのような付加的成分の同一性及び量は当業者に公知である。典型的には 、1種以上の上記添加剤はバインダー組成物の合計重量を基準として約1〜14重 量%の量でバインダー組成物中に存在する。 本発明の一実施態様において、バインダー組成物は粒子の形態の充填材を含む 。バインダー組成物中の選択された粒状材料の混入は粗い外被覆表面をもたらし 、これが加工性を改良し(即ち、プリンターロールが支持体を容易につかむ)、“ セット−オフ”を防止する(即ち、印刷された像と隣接するシートまたは支持体 との間の広範な接触を防止する)。被覆物の厚さ以下の粒子サイズを有する粒子 が望ましい印刷品質を与えることがわかった。粒子が改良された支持体の光沢を 弱くしないことを条件として、あらゆる粒子がバインダー組成物中に使用されて もよい。好適な粒子として、澱粉粒子、ポリアミド粒子、ポリエチレン粒子及び アルミニウム三水和物粒子が挙げられるが、これらに限定されない。望ましくは 、粒子は約12〜約50ミクロンの粒子サイズを有するポリアミド粒子を含む。 バインダー組成物はあらゆる通常の被覆方法(ロッドコーティング、浸漬被覆 、噴霧被覆、グラビアコーティング、ナイフコーティング、スロットコーティン グ、及びロールコーティングを含むが、これらに限定されない)によりベース層 に被覆される。望ましくは、バインダー組成物は、バインダー組成物が浴から浴 に延びるロールに移され、そしてベース層の少なくとも一つの表面に移される方 法に よりベース層に適用される。必要により、同じ被覆物または異なる被覆物がベー ス層の同じ側または反対側に施されてもよい。次いで被覆されたベース層がロッ ドの下または上を通過し、これがベース層からの過剰の被覆物を計量する。一旦 被覆されると、ベース層は通常のオーブン中またはあらゆるその他の手段により 乾燥される。 ベース層の表面に被覆されるバインダー組成物の量は、使用されるベース層の 型及び最終製品の用途に応じて変化し得る。例えば、未塗工紙の形態のベース層 はベース層の増大された多孔性のために塗工紙またはフィルムの形態のベース層 よりも多いバインダー組成物を必要とし得る。望ましくは、バインダー組成物は 約3.0〜約60.0g/m2のベース層表面積の被覆物重量を生じるようにベース層に適 用される。更に望ましくは、被覆物重量は約9.0〜約23.0g/m2のベース層表面積 である。更に望ましくは、被覆物重量は約15.0〜約20.0g/m2のベース層表面積で ある。 以下のことにより制限されるものではないが、本発明の改良された支持体及び 上記安定化化合物は染料分子の励起状態をクエンチングし、それを基底状態に戻 すことにより作用すると理論づけられる。これは染料発色団を無色にする酸化ま たはその他の化学反応の可能性を減少する。本発明の改良された支持体は、単独 でまたは上記安定化化合物と組み合わせて、上記のものを含むあらゆる染料また は着色剤に安定性を与える。 本発明の改良された支持体はまたキャリヤー内で着色された組成物と一緒の使 用に適していると考えられる。多くの用途について、キャリヤーはポリマー、典 型的には熱硬化性ポリマーまたは熱可塑性ポリマーであり、後者がより一層普通 である。好適な熱硬化性ポリマー及び熱可塑性ポリマーの例が先に開示されてい る。 本発明が以下の実施例により更に説明される。しかしながら、このような実施 例は本発明の精神または範囲を何ら限定するものではないと見なされる。実施例 において、全ての部は特にことわらない限り重量部である。実施例 実施例1 ポルフィン着色剤の安定剤を含むインキの調製及び試験 この実施例は処理紙または未処理紙に関する本発明の安定化添加剤を含み、ま たは含まない種々のインキの退色試験の結果を報告する。更に具体的には、紙は 未処理ヒューレット−パッカードプレミアム紙、またはインキに対し約50%wt/w tのヒドロキシプロピルγ−シクロデキストリンの溶液を紙に対し約5〜15%wt/ wtの濃度で紙に使用して調製された処理ヒューレットーパッカードプレミアム紙 とした。 この実施例の安定化添加剤はポルフィンである。詳しくは、ポルフィンCu-メ ソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィン(CuTPPS4と称される)及び Cu-メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィン(CuTMPS4と称される)(ポ ルフィリン・プロダクツ社、ローガン、UTから入手し得る)を使用し、これらは 夫々下記の構造式により表される。 本発明は、金属イオンCu、CoまたはFeが本発明のポルフィン構造中で互換可能 に使用し得ることを提供する。ポルフィンの化学の付加的背景がKubatら“Photo physical properties of metal complexes ofmeso-tetrakis(4-sulphonato phenyl)Porphyrin,”Joumal of Photochemistry and Photobiology A:Chemistry 96(1996)93-97、及びその中に引用された文献(当該文献の記載内容は本明細書 に含まれる)に見られる。 紙の印刷シートをアトラス・ウェザロメーターに入れ、下記の条件下で指定さ れた時間数にわたって暴露した。440nmで0.54W/m2、55%湿度、45℃ブラックパ ネル温度、ボロシリケートフィルター。 マゼンタ色の変化をXrite比色計(モデル938、スペクトロデンシトメーター、 グランドビル、ミシガン)により測定し、これはCielab,D-50-2により記載され たようにしてL、a*、b*に基いてΔE*値を測定した。結果を下記の表に報告する 。 処理紙及び未処理紙を以下のようにして調製されたA1、A2、A3、A4、B1、B2、 B3、B4、C1、C2、C3、及びC4と称されるインキで印刷した。 A1インキ 脱イオン水 84.80% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 4.00 アシッド・レッド52 0.40 A2インキ 脱イオン水 85.40% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 3.00 アシッド・レッド52 0.80 A3インキ 脱イオン水 86.00% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 2.00 アシッド・レッド52 1.20 A4インキ 脱イオン水 86.60% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 1.00 アシッド・レッド52 1.60 B1インキ 脱イオン水 83.02% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 5.78 アシッド・レッド52 0.40 B2インキ 脱イオン水 84.07% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 4.33 アシッド・レッド52 0.80 B3インキ 脱イオン水 85.11% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 2.89 アシッド・レッド52 1.20 B4インキ 脱イオン水 86.16% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 1.44 アシッド・レッド52 1.60 C1インキ 脱イオン水 82.62% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 6.18 アシッド・レッド52 0.40 C2インキ 脱イオン水 82.62% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARDDXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 4.63 アシッド・レッド52 0.80 C3インキ 脱イオン水 84.91% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 3.09 アシッド・レッド52 1.20 C4インキ 脱イオン水 86.06% 2ピロリドン 10.00 GIV-GARD DXN(商標) 00.20 COBRATEC(商標)99 00.10 トリエタノールアミン 00.50 リアクティブ・レッド120 1.54 アシッド・レッド52 1.60 上記インキを退色試験して下記の結果を得た。添加剤を含まないインキ インキを約0.5%のCuTPPS4安定化添加剤で調製し、HP紙及びHPγ-CD紙につい て退色試験し、下記の結果を得た。HP プレミアム紙に関する0.5%のCuTPPS4でつくられたインキ ヒドロキシ−プロピルγ-CD紙に関する0.5%のCuTPPS4でつくられたインキ 更に、HP-1600マゼンタインキを約0.5%のCuTPPS4安定化添加剤で調整し、HP 紙及びHPγ-CD紙で退色試験し、下記の結果を得た。15 時間多種サンプル HP-1600マゼンタインキをまた約0.5%のCuTMPS4安定化添加剤で調製し、HP紙 及びHPγ-CD紙で退色試験し、下記の結果を得た。15 時間多種サンプル 実施例2 ポルフィン及びランタニド着色剤の安定剤を含むインキの調製及び試験 この実施例は未処理紙に関する本発明の安定化添加剤を含み、または含まない 種々のインキの退色試験の結果を報告する。更に具体的には、紙は未処理QISフ ォト・グロシイ紙とした。 この実施例の安定化添加剤はポルフィン及びユーロピウム塩である。具体的に は、上記実施例1のように、ポルフィンCu-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェ ニル)-ポルフィン(CuTPPS4と称される)(ポルフィリン・プロダクツ社、ローガ ン、UTから入手し得る)を使用した。ユーロピウム塩、硝酸ユーロピウム(EuNと 称する)(ストレム・ケミカル社、ニューバリーポート、MA)を使用した。 種々のマゼンタインキ組成物の48時間促進退色試験を行った。安定化添加剤を 含まないマゼンタ対照をQIS紙媒体に適用した。インキ組成物及び紙媒体を48時 間試験にかけた後、ΔE*値及び△H*値を測定した。下記のインキ配合物を使用し て、同様の測定を行った。 a)マゼンタ+0.5重量%のCuTPPS4 b)マゼンタ+0.05重量%のEuN c)マゼンタ+0.5重量%のCuTPPS4+0.05重量%のEuN 得られる測定値を以下に示す。 実施例3 ポリビニルピロリドン(PVPK-90、インターナショナル・スペシャルティ・プ ロダクツ)7.0部を脱イオン水63.4部に添加することにより、被覆組成物を配合 した。組成物を加熱し、攪拌してPVPを溶解した。この溶液に、トリトンX-100( ローム・アンド・ハース)1.4部、サーフィノール(商標)420(エア ー・プロダクツ)0.1部、及びグリセロール(フィッシャー・サイエンティフィ ック)3.5部を添加した。β−シクロデキストリン、β-CD、及びヒドロキシプロ ピル−β−シクロデキストリン、hp-β-CD(セレスター)を夫々1.8部及び22.9部 で組成物に添加した。組成物を攪拌し、必要により加熱して透明溶液を得た。そ の溶液を室温に冷却し、その後に支持体に適用した。 実施例4 ポリ(アクリル酸ナトリウム)溶液(ポリサイエンシズ、140,000M.W.、水中2 5%)2.8部を容器に入れ、脱イオン水61.2部で希釈することにより被覆組成物を 配合した。この溶液に、ポリビニルピロリドン(PVP K-90、インターナショナル ・スペシャルティ・プロダクツ)6.3部を添加した。組成物を加熱し、攪拌してP VPを溶解した。この溶液に、トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)1.4部、 サーフィノール(商標)420(エアー・プロダクツ)0.1部、及びグリセロール( フィッシャー・サイエンティフィック)3.5部を添加した。β−シクロデキスト リン、β-CD、及びヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、hp-β-CD( セレスター)を夫々1.8部及び22.9部で組成物に添加した。組成物を攪拌し、必 要により加熱して透明溶液を得た。その溶液を室温に冷却し、その後に支持体に 適用した。 実施例5 ポリ(アクリル酸ナトリウム)溶液(ポリサイエンシズ、225,000M.W.、水中2 0%)3.5部を容器に入れ、脱イオン水60.5部で希釈することにより被覆組成物を 配合した。この溶液に、ポリビニルピロリドン(PVP K-90、インターナショナル ・スペシャルティ・プロダクツ)6.3部を添加した。組成物を加熱し、攪拌してP VPを溶解した。トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)1.4部、サーフィノー ル(商標)420(エアー・プロダクツ)0.1部、及びグリセロール(フィッシャー ・サイエンティフィック)3.5部を組成物に添加した。β−シクロデキストリン 、β-CD、及びヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、hp-β-CD(セレ スター)を夫々1.8部及び22.9部で組成物に添加した。組成物 を攪拌し、必要により加熱して透明溶液を得た。その溶液を室温に冷却し、その 後に支持体に適用した。 実施例6 トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)に代えてダウ・コーニング・スー パー・ウェッター(ダウ・コーニング、Q2-5211)2.0部を使用した以外は、被覆 組成物を実施例4のようにして配合した。 実施例7 ポリ(ビニルアルコール)(エアボール523、エアー・プロダクツ)3.3部を熱い 脱イオン水62.0部に溶解することにより、被覆組成物を配合した。ポリ(アクリ ル酸ナトリウム)溶液(ポリサイエンシズ、225,000M.W.、水中20%)3.7部を添 加し、続いてポリビニルピロリドン(PVP K-90、インターナショナル・スペシャ ルティ・プロダクツ)6.3部を添加した。組成物を加熱し、攪拌してPVPを溶解し た。トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)1.4部及びサーフィノール(商標 )420(エアー・プロダクツ)0.1部を組成物に添加した。β−シクロデキストリ ン、β-CD、及びヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、hp-β-CD(セ レスター)を夫々1.8部及び22.9部で組成物に添加した。組成物を攪拌し、必要 により加熱して透明溶液を得た。その溶液を室温に冷却し、その後に支持体に適 用した。 実施例8 ポリビニルピロリドン(PVP K-90)に代えてポリビニルピロリドン(PVP K-12 0、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ)を使用した以外は、被 覆組成物を実施例7のようにして配合した。 実施例9 ポリ(アクリル酸ナトリウム)溶液(ポリサイエンシズ、225,000M.W.、水中2 0%)に代えてポリ(アクリル酸ナトリウム)溶液(パラガム(商標)231、 パラーケム・サザン社)を使用して、被覆組成物を実施例7のようにして配合し た。 実施例10 ポリ(ビニルアルコール)(エアボール523、エアー・プロダクツ)の10%溶液5 00g及びポリビニルピロリドン(PVP K-90、インターナショナル・スペシャルテ ィ・プロダクツ)の20%溶液250gを混合することにより、被覆組成物を配台した 。トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)の33%溶液3.0g及びオルガゾル( 商標)ポリアミド粒子(18ミクロン)1.0gを組成物に添加した。ヒドロキシプロ ピル−β−シクロデキ名トリン、hp-β-CD(セレスター)の50%溶液150gを組成物 に添加した。組成物を攪拌し、必要により加熱して透明溶液を得た。その溶液を 室温に冷却し、その後に支持体に適用した。 実施例11 ポリ(ビニルアルコール)(エアボール523、エアー・プロダクツ)の10%溶液2 50g、トリトンX-100(ローム・アンド・ハース)の33%溶液6.1g、及びサーフィ ノール(商標)420(エアー・プロダクツ)0.5gを混合することにより、被覆組 成物を配合した。ナトリウムカルボキシメチルセルロース(カタログNo.41927-3 、アルドリッチ・ケミカルズ社)の5%溶液1500g及びヒドロキシプロピル−β −シクロデキストリン、hp-β-CD(セレスター)の50%溶液150gを組成物に添加 した。組成物を攪拌し、必要により加熱して透明溶液を得た。その溶液を室温に 冷却し、その後に支持体に適用した。 実施例12 ポリ(ビニルアルコール)(エアボール523、エアー・プロダクツ)の10%溶液1 500g、トリトンX.100(ローム・アンド・ハース)4g、及びサーフィノール(商 標)420(エアー・プロダクツ)1.0gを混合することにより、被覆組成物を配合 した。ナトリウムカルボキシメチルセルロース(カタログNo.41927-3、アルドリ ッチ・ケミカルズ社)の5%溶液1000g及びヒドロキシプロピル−β −シクロデキストリン、hp-β-CD(セレスター)の50%溶液300gを組成物に添加 した。組成物を攪拌し、必要により加熱して透明溶液を得た。その溶液を室温に 冷却し、その後に支持体に適用した。 実施例13 ポルフィン着色剤の安定剤を含むインキの調製 この実施例は本発明の安定化添加剤の1種を含む種々のインキの調製を報告す る。更に具体的には、この実施例の安定化添加剤はポルフィン、Cu-メソ-テトラ -(4-スルファネートフェニル)-ポルフィン(CuTPPS4と称される)(ポルフィリン ・プロダクツ社、ローガン、UTから入手し得る)であり、これは下記の構造式に より表される。 この実施例において、下記の成分の1種以上を使用して、シアンインキ、マゼ ンタインキ、イエローインキ及びブラックインキを含むインキセットを調製した 。脱イオン水;緩衝剤/pH調節剤としてのボラックス、塩酸及び/または水酸化 ナトリウム;キレート剤としてのEDTAまたはそのナトリウム塩;湿潤剤としての エチレングリコール及び/またはグリセリン;殺菌剤としてのGIV-GARDDXN(商標 );腐蝕抑制剤としてのCOBRATEC(商標)99;及び染料としてのプロジェット・ シアンI、DB168リキッド、リアクティブ・レッド187、アシッド・レッド52及び /またはアシッド・イエロー17。CuTPPS4ポルフィンに加 えて、ランタニド塩、ユーロピウムニトリド(EuNO3)をまた着色剤の安定剤と して使用した。調製したインキ組成物を以下に示し、夫々の成分を重量%で示す 。 実施例14 種々のバインダーでつくられた被覆物に関するシクロデキストリンの効果 異なるポリマーバインダーでつくられたフォトグロシイ被覆物に実施例13のイ ンキで印刷された像の退色特性に関するシクロデキストリン(CD)含量の効果を測 定するために、以下の実験を行った。 4種のバインダー:(1)5重量%のCMC(カルボキシメチルセルロースのナトリ ウム塩、アルドリッチ・ケミカル社からのカタログ番号42,927);(2)10重量%の PVOH(ポリビニルアルコール、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社から のエアボール523);(3)5重量%のPAA(ナトリウムポリアクリレート=ポリアク リル酸のナトリウム塩、ポリサイエンシズ社からのパラガム(商標)131;及び( 4)10重量%のPVP(ポリビニルピロリドン、ISPテクノロジーズか らのPVP-K90)の水性原液を調製した。夫々の原液に、3重量%のトリトンX-100 (ユニオン・カーバイド・ケミカルズから)を添加した。加えて、50重量%のヒ ドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、hp-β-CD(セレスター)及び3重 量%のトリトンX-100の水性原液を調製した。シクロデキストリン溶液及びバイ ンダー溶液を適当な比で合わせてシクロデキストリンの固形分、fcd=Mcd/(Mcd+Mポリマー )、(式中、Mcd及びMポリマーは夫々合わせた溶液中のシクロデキスト リン固形分及びポリマー固形分の重量である)を含む溶液を得た。 溶液を7ミルのジェン−コート・インクジェットフォトグロシイベースシート にロッド−コーティングし、オーブン乾燥した。使用したロッドを、約4ポンド /144.3ヤード2の比較的一定の乾燥被債重量を得るように選んだ。例えば、#20 マイヤーロッドを使用することにより、約4.5ポンド/144.3ヤード2のfcd=100% (ポリマーバインダーなし)被覆物を得た。同様に、#68マイヤーロッドを使用 することにより、約4.5ポンド/144.3ヤード2のfcd=50%カルボキシメチルセル ロース被覆物を得た。#60マイヤーロッドを使用することにより、3.9ポンド/14 4.3ヤード2のfcd=50%ポリビニルアルコール被覆物を得た。#58マイヤーロッド を使用することにより、3.7ポンド/144.3ヤード2のfcd=50%ポリビニルピロリ ドン被覆物を得た。ナトリウムポリアクリレート被覆物について3.8ポンド/144 .3ヤード2の被覆重量を得るために、2回通過を必要とし、第一の通過は#34マイ ヤーロッドによるものであり、第二の通過は二重巻きの#60マイヤーロッドによ るものであった。 次いで実施例13のインキを使用して、先に調製したフォトグロシイ媒体を印刷 した。特に、原色、マゼンタ、シアン及びイエローのソリッド正方形を印刷した 。次いで340nmで1.10W/m2の公称輻射照度及び63℃の温度で43時問にわたってア トラスCi35ウェザロメーター(アトラス・エレクトリック・デバイシズ)中でキ セノンランプからの紫外線で照射することにより、印刷サンプルを退色させた。 スペクトラデンシトメーター(X-Rite)測定を退色の前後に行った。退色を原色 (マゼンタ、シアン及びイエロー)に関するΔE値により定量した。結果を以下 に示す。 マゼンタについて、退色がCD含量にかかわらずPVOHバインダー中で抑制された 。CMC及びPVPは同様に挙動し、増大されたCD含量が約60%まで退色を抑制した。 退色がPAAバインダー中で最も顕著であり、多量(80%)のCDが退色を抑制する のに必要であった。シアンについて、退色がCD含量にかか わらずCMCバインダー、PVOHバインダー及びPAAバインダーについて抑制された。 退色がPVPバインダー中でのみ有意であり、CDがPVPを置換することにより退色を 最も抑制するようである。イエローについて、PVOH及びPVPが同様に挙動し、増 大されたCD含量が約60%まで退色を抑制した。CMCがわずかに悪く、一方、退色 が再度PAA中で最も顕著であった。 こうして本発明を説明したが、その多数の変化及び改良が、本発明の精神また は範囲から逸脱しないで、当業者に容易に明らかであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月22日(1998.12.22) 【補正内容】 請求の範囲 1.2種以上のインキを含むインキセットであって、インキセットのインキが実 質的に同様な耐光性を有し、インキセットの1種のインキがマゼンタインキを 含む、前記インキセット。 2.インキセットの1種以上のインキがポルフィンを含む請求の範囲第1項に記 載のインキセット。 3.ポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)である )により表される請求の範囲第2項に記載のインキセット。 18.マゼンタインキが金属または金属塩を更に含む請求の範囲第15項に記載のイ ンキセット。 19.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第18項に記載のインキセット。 20.金属または金属塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む請求の範囲第 18項に記載のインキセット。 21.少なくとも1種の着色剤の安定剤がベンゾフェノンを含む請求の範囲第14項 に記載のインキセット。 22.インキセットのインキが実質的に同様の耐光性を有するインキセットの製造 方法であって、 2種以上のインキを含むインキセットであって、インキセットの1種のインキ がマゼンタインキを含むものを用意する工程、及び 1種以上の着色剤の安定剤をインキセットの1種以上のインキに添加する工程 を含むインキセットの製造方法。 53.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第52項に記載の方法。 54.金属または金属塩がランタニドまたはランタニド塩を含む請求の範囲第53項 に記載の方法。 55.ランタニドまたはランタニド塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む 請求の範囲第54項に記載の方法。 56.少なくとも1種のポルフィンが分子包接体と会合している請求の範囲第51項 に記載の方法。 57.分子包接体が1種以上のシクロデキストリンである請求の範囲第56項に記載 の方法。 58.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシプ ロピルβ−シクロデキストリンまたはヒドロキシエチルβ−シクロデキストリ ンを含む請求の範囲第57項に記載の方法。 59.ボラックス、塩酸、水酸化ナトリウム、EDTAまたはそのナトリウム塩、エチ レングリコール、グリセリン、殺菌剤、腐蝕抑制剤またはこれらの組み合わせ を着色剤と会合させることを更に含む請求の範囲第51項に記載の方法。 60.ベース層、及び ベース層の上のバインダー組成物 を含む組成物であって、バインダー組成物が1種以上のシクロデキストリンと 組み合わせて1種以上のポリマーバインダーを含む組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/843,410 (32)優先日 平成9年4月15日(1997.4.15) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/903,911 (32)優先日 平成9年7月31日(1997.7.31) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/055,785 (32)優先日 平成9年8月15日(1997.8.15) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/062,643 (32)優先日 平成9年10月22日(1997.10.22) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マクドナルド ジョン ジー アメリカ合衆国 ジョージア州 30033 ディケイター ノールウッド テラス 1472 (72)発明者 バッグウェル アリソン エス アメリカ合衆国 ジョージア州 30040 カミングス ウェーリントン プレイス 4310 (72)発明者 ブラーナム ケリー ディー アメリカ合衆国 ジョージア州 30044 ローレンスヴィル レイ プレイス 3337 (72)発明者 ストークス ブルース ジー アメリカ合衆国 ジョージア州 30188 ウッドストック エイヴァリー クリーク ドライヴ 1042 (72)発明者 ターケヴィッチ リーアニッド エイ アメリカ合衆国 ジョージア州 30202 アルファレッタ センテニアル ドライヴ 10760

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.2種以上のインキを含むインキセットであって、インキセットのインキが実 質的に同様な耐光性を有することを特徴とするインキセット。 2.インキセットの1種以上のインキがポルフィンを含む請求の範囲第1項に記 載のインキセット。 3.ポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)であ る) により表される請求の範囲第2項に記載のインキセット。 4.ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCu-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCu -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンであり、または ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCo-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCo -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンである請求の範囲第3項 に記載のインキセット。 5.金属または金属塩がポルフィンを含む1種以上のインキに添加される請求の 範囲第2項に記載のインキセット。 6.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第5項に記載のインキセット。 7.金属または金属塩がランタニドまたはランタニド塩を含む請求の範囲第5項 に記載のインキセット。 8.ランタニドまたはランタニド塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む 請求の範囲第7項に記載のインキセット。 9.ポルフィンが分子包接体と会合している請求の範囲第2項に記載のインキセ ット。 10.分子包接体が1種以上のシクロデキストリンである請求の範囲第9項に記載 のインキセット。 11.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシ プロピルβ−シクロデキストリンまたはヒドロキシエチルβ−シクロデキス トリンを含む請求の範囲第10項に記載のインキセット。 12.1種以上のインキがボラックス、塩酸、水酸化ナトリウム、EDTAまたはその ナトリウム塩、エチレングリコール、グリセリン、殺菌剤、腐蝕抑制剤また はこれらの組み合わせを更に含む請求の範囲第5項に記載のインキセット。 13.インキセットがシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ及びブラッ クインキを含む請求の範囲第1項に記載のインキセット。 14.マゼンタインキ及びイエローインキが少なくとも1種の着色剤の安定剤を含 む請求の範囲第13項に記載のインキセット。 15.少なくとも1種の着色剤の安定剤がポルフィンを含む請求の範囲第14項に記 載のインキセット。 16.ポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)であ る) により表される請求の範囲第15項に記載のインキセット。 17.ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCu-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCu -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンであり、または ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCo-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCo -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンである請求の範囲第16項 に記載のインキセット。 18.マゼンタインキが金属または金属塩を更に含む請求の範囲第15項に記載のイ ンキセット。 19.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ば れる請求の範囲第18項に記載のインキセット。 20.金属または金属塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む請求の範囲第 18項に記載のインキセット。 21.少なくとも1種の着色剤の安定剤がベンゾフェノンを含む請求の範囲第14項 に記載のインキセット。 22.インキセットのインキが実質的に同様の耐光性を有するインキセットの製造 方法であって、 2種以上のインキを含むインキセットを用意する工程、及び 1種以上の着色剤の安定剤をインキセットの1種以上のインキに添加する工 程 を含むインキセットの製造方法。 23.1種以上の着色剤の安定剤がポルフィンを含む請求の範囲第22項に記載の方 法。 24.ポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)であ る) により表される請求の範囲第23項に記載の方法。 25.ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCu-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCu -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンであり、または ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCo-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCo -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンである請求の範囲第24項 に記載の方法。 26.金属または金属塩がポルフィンを含む1種以上のインキに添加される請求の 範囲第23項に記載の方法。 27.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第26項に記載の方法。 28.金属または金属塩がランタニドまたはランタニド塩を含む請求の範囲第26 項に記載の方法。 29.ポルフィンが分子包接体と会合している請求の範囲第23項に記載の方法。 30.分子包接体が1種以上のシクロデキストリンである請求の範囲第29項に記載 の方法。 31.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシ プロピルβ−シクロデキストリンまたはヒドロキシエチルβ−シクロデキス トリンを含む請求の範囲第30項に記載の方法。 32.1種以上のインキがボラックス、塩酸、水酸化ナトリウム、EDTAまたはその ナトリウム塩、エチレングリコール、グリセリン、殺菌剤、腐蝕抑制剤また はこれらの組み合わせを更に含む請求の範囲第26項に記載の方法。 33.インキセットがシアンインキ、マゼンタインキ、イエローインキ及びブラッ クインキを含む請求の範囲第22項に記載の方法。 34.マゼンタインキ及びイエローインキが少なくとも1種の着色剤の安定剤を含 む請求の範囲第33項に記載の方法。 35.少なくとも1種の着色剤の安定剤がポルフィンを含む請求の範囲第34項に記 載の方法。 36.ポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である) である) により表される請求の範囲第35項に記載の方法。 37.ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCu-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCu -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンであり、または ポルフィンが夫々下記の構造: を有するCo-メソ-テトラ-(4-スルファネートフェニル)-ポルフィンまたはCo -メソ-テトラ-(N-メチル-4-ピリジル)-ポルフィンである請求の範囲第36項 に記載の方法。 38.マゼンタインキが金属または金属塩を更に含む請求の範囲第35項に記載の方 法。 39.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第38項に記載の方法。 40.金属または金属塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む請求の範囲第 38項に記載の方法。 41.少なくとも1種の着色剤の安定剤がベンゾフェノンを含む請求の範囲第34項 に記載の方法。 42.着色剤と下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)であ る) により表される少なくとも1種のポルフィンを含むことを特徴とする組成物 。 43.金属または金属塩を更に含む請求の範囲第42項に記載の組成物。 44.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第43項に記載の組成物。 45.金属または金属塩がランタニドまたはランタニド塩を含む請求の範囲第43項 に記載の組成物。 46.ランタニドまたはランタニド塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む 請求の範囲第45項に記載の組成物。 47.少なくとも1種のポルフィンが分子包接体と会合している請求の範囲第42項 に記載の組成物。 48.分子包接体が1種以上のシクロデキストリンである請求の範囲第47項に記載 の組成物。 49.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシ プロピルβ−シクロデキストリンまたはヒドロキシエチルβ−シクロデキス トリンを含む請求の範囲第48項に記載の組成物。 50.ボラックス、塩酸、水酸化ナトリウム、EDTAまたはそのナトリウム塩、エチ レングリコール、グリセリン、殺菌剤、腐蝕抑制剤またはこれらの組み合わ せを更に含む請求の範囲第42項に記載の組成物。 51.ポルフィンを着色剤と会合させることを含む着色剤の安定化方法であって、 少なくとも1種のポルフィンが下記の式 (式中、Mは鉄、コバルトまたは銅であり、かつRはSO3H、 COOH、またはR1COOH(式中、R1は1〜6個の炭素のアルキル基である)であ る) により表されることを特徴とする着色剤の安定化方法。 52.金属または金属塩を着色剤と会合させることを更に含む請求の範囲第51項に 記載の方法。 53.金属または金属塩がMg、Fe、Znまたはランタニド及びそれらの塩から選ばれ る請求の範囲第52項に記載の組成物。 54.金属または金属塩がランタニドまたはランタニド塩を含む請求の範囲第53項 に記載の方法。 55.ランタニドまたはランタニド塩がユーロピウムまたはユーロピウム塩を含む 請求の範囲第54項に記載の方法。 56.少なくとも1種のポルフィンが分子包接体と会合している請求の範囲第51項 に記載の方法。 57.分子包接体が1種以上のシクロデキストリンである請求の範囲第56項に記載 の方法。 58.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシ プロピルβ−シクロデキストリンまたはヒドロキシエチルβ−シクロデキス トリンを含む請求の範囲第57項に記載の方法。 59.ボラックス、塩酸、水酸化ナトリウ春、EDTAまたはそのナトリウム塩、エチ レングリコール、グリセリン、殺菌剤、腐蝕抑制剤またはこれらの組み合わ せを着色剤と会合させることを更に含む請求の範囲第51項に記載の方法。 60.ベース層、及び ベース層の上のバインダー組成物 を含む組成物であって、バインダー組成物が1種以上のシクロデキストリン と組み合わせて1種以上のポリマーバインダーを含む組成物。 61.1種以上のポリマーバインダーがポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルア ルコール(PVOH)、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチ ルメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリエチ レングリコール、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチ ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー ス、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸及びポリメタ クリル酸塩、ポリビニルスルホネート及びポリビニルスルホネート塩、ポリ -2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸及びポリ-2-アクリルアミ ド-2-メチルプロパンスルホン酸塩、ポリアクリルオキシトリメチルアンモ ニウムクロリド、ポリメタクリルオキシトリメチルアンモニウムクロリド、 ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドまたはこれらの組み合わせを含 む請求の範囲第60項に記載の組成物。 62.バインダー組成物がナトリウムカルボキシメチルセルロース、ナトリウムポ リアクリレート、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVOH )またはこれらの組み合わせを含む請求の範囲第61項に記載の組成物。 63.1種以上のシクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β−シクロデキ ストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロデキストリン、ヒドロキシ プロピルβ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリ ン、ヒドロキシエチルαシクロデキストリン、カルボキシメチルαシクロデ キストリン、カルボキシメチルβシクロデキストリン、カルボキシメチルγ シクロデキストリン、オクチルスクシネート化αシクロデキストリン、オク チルスクシネート化βシクロデキストリン、オクチルスクシネート化γシク ロデキストリン、硫酸化βシクロ元キストリン、硫酸化γ−シクロデキスト リンまたはこれらの組み合わせを含む請求の範囲第60項に記載の組成物。 64.1種以上のシクロデキストリンがβ−シクロデキストリン(β-CD)、ヒドロキ シプロピルβ−シクロデキストリン(hp-β-CD)またはこれらの組み合わせ を含む請求の範囲第63項に記載の組成物。 65.バインダー組成物が約90〜約10重量%のポリマーバインダー及び約10〜約90 重量%のシクロデキストリンを含む請求の範囲第60項に記載の組成物。 66.バインダー組成物が約65〜約25重量%のポリマーバインダー及び約35〜約75 重量%のシクロデキストリンを含む請求の範囲第65項に記載の組成物。 67.ベース層が約3.0〜約60.0g/m2の基本重量を有する請求の範囲第65項に記載の 組成物。 68.ベース層が約15.0〜約20.0g/m2(ベース層表面積)の基本重量を有する請求 の範囲第67項に記載の組成物。 69.ベース層が紙、木材、木材製品または複合材料、織布、不織布、織物、プラ スチック、ガラス、金属またはこれらの組み合わせの一つ以上の層を含む請 求の範囲第60項に記載の組成物。 70.ベース層が紙の一つ以上の層を含む請求の範囲第69項に記載の組成物。 71.ベース層がポリエチレンフィルムで被覆された紙層を含む請求の範囲第70項 に記載の組成物。 72.着色剤組成物を請求の範囲第60項に記載の組成物の表面に会合させること を含む着色剤組成物の光安定化方法。 73.着色剤組成物の光安定化方法であって、着色剤組成物が請求の範囲第42項に 記載の着色剤組成物を含む光安定化方法。
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