JP2002511799A - コイルばね組立て機械のための複式レーシングワイヤ機構 - Google Patents

コイルばね組立て機械のための複式レーシングワイヤ機構

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Abstract

(57)【要約】 コイルばね16’を一緒に縛ってコイルばね組立体20’を形成するコイルばね組立て機械10’であって、コイルばね組立体の頂部平面および底部平面の少なくとも一方においてコイルばねの隣接する列の一部を一緒に留めるクランプジョーであって、コイルばねの列の端部分と協働して、レーシングワイヤが螺旋状の移動通路を通過して動くにつれて螺旋状のレーシングワイヤ用の螺旋状の移動通路を画成するクランプジョーを含むコイルばね組立て機械である。この機械は更に2種類の異なる物理的特性を有するレーシングワイヤを螺旋状の移動通路へ代替的かつ選択的に供給するレーシングワイヤ形成兼付与機構44’、64を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 コイルばね組立て機械のための複式レーシングワイヤ機構 本発明はコイルばね組立て機械に関し、特にコイルばね組立て機械においてば ねコアのコイルの列を一緒に固定するレーシング(lacing)機構に関する。 発明の背景 従来技術において、螺旋状のレーシングワイヤを用いてコイルばね組立体の隣 接するコイルばねの列を相互に接続することによりコイルばね組立体、すなわち ばねコアを作ることがよく知られている。そのようなコイルばね組立体は内部の ばねマットレス用のばねコアを形成するために使用されることが多い。この製品 分野においては、隣接するばねの列のコイルばねはコイルばね組立体の頂部平面 と底部平面とにおいて螺旋状のレーシングワイヤによって相互に接続される。 この形式の典型的な組立て機械においては、上側および下側の螺旋状のレーシ ングワイヤの各々は先ずレーシングワイヤ形成装置の一対の形成ヘッドの一方に より形成され、その後コイルばね組立体の隣接するばねの列を相互に接続するた めに該組立体の一方の側縁部から他方の側縁部まで巻き上げられ、すなわち進行 する、あるいは縛るようにされる。隣接するばねの列を相互に接続したコイルば ね組立体を組み立てるように機能するコイルばね組立て機械が、例えば米国特許 第3,774,652号並びに同第4,686,753号に示されている。ばねワイヤを取り上げ、 螺旋状のレーシング形態に巻き、その後その螺旋状のレーシングワイヤをコイル ばね組立体の一方の側縁部から他方の側縁部ま巻き上げ、進行すなわち縛るよう にするレーシングワイヤ形成装置が1件以上の米国特許第3,122,177号、同第3,5 03,115号、同第3,541,828号、および同第3,736,784号に開示されている。 1996年4月10日に出願され、本特願の譲受人に譲渡されている出願中の 特願第08/631,841号においては、例えば異なるゲージのワイヤのような異なる 物理的特性のレーシングワイヤによってばね組立体の長さに亘ってばね組立体が 配列、あるいは区分化されている新規なマットレスのばね組立体が開示されてい る。この出願中の特願に開示されているように、例えば異なるゲージのワイヤの ような異なる物理的特性のレーシングワイヤを使用することにより、マットレス の長さに亘って、あるいは、もしもレーシングワイヤが長手方向に延びている場 合にはばね組立体の縁部の近傍で固さの異なる区画を形成することが出来る。今 日まで、そして本願発明まで、共通のばね組立体に対して異なる物理的特性のレ ーシングワイヤを適用する機械あるいは機構は存在しなかった。これまでは、レ ーシングワイヤをばね組立体に供給する機構は常に形状および物理的特性が同一 か、あるいは概ね同一のレーシングワイヤをばね組立体に供給し、そのような装 置は、一方のレーシングワイヤから、例えば異なるゲージのワイヤのような物理 的特性の異なるレーシングワイヤに自動的に切り替えることはできなかった。 従って、本発明の目的はばね組立体のその表面での固さを変えるために単一の 、あるいは共通のばね組立体に異なる物理的特性のレーシングワイヤを自動的に 切り替え、順次供給することが可能なコイルばね組立体のための改良されたレー シング機構を提供することである。 本発明の更に別の目的は、製造および作動が経済的で、コイルばね組立て機械 のレーシングワイヤを供給する部分の床空間を最小にする可変型レーシングワイ ヤ供給機械を提供することである。 発明の要約 これらの目的を達成するために、本発明は、ばね組立体を形成するべくコイル ばねを相互に結ぶためのコイルばね組立て機械において、コイルばね組立体の頂 部平面および底部平面の少なくとも一方においてコイルばねの隣接する列の端部 分を相互に緊締するクランプジョーであって、該クランプジョーがレーシングワ イヤが螺旋状の移動通路を運動するにつれて螺旋状のレーシングワイヤのための 螺旋状通路を画成するようコイルばねの端部分と協働するダイと、少なくとも2 種類の異なる物理的特性を有するレーシングワイヤを前記移動通路に選択的に供 給するレーシングワイヤ形成機構とを含むコイルばね組立体からなる。このよう に供給される螺旋状のレーシングワイヤは例えば異なるゲージのワイヤから形成 されるように異なる物理的特性を有するので、その結果出来たコイルばね組立体 は頂部平面あるいは底部平面において、ばね組立体の表面に亘って異なる固さの 区画とされる面を有する。例えば、もしもコイルばね組立体の中央部分を結ぶの により太いゲージのワイヤが使用され、端部分を結ぶのにより細いゲージのワイ ヤが使用されるとすれば、中央部分すなわち中央区画は端区画よりもより固さの 大きなものとなる。 図面の簡単な説明 本発明のこれら、およびその他の目的は図面に関する以下の説明から直ちに明 らかとなる。 図1は従来技術によるコイルばね組立て機械の上面図、 図2は図1に示す従来技術による機械のレーシングワイヤ形成部分の側立面図 、 図3は本発明によるコイルばね組立て機械の上面図、 図4は図3に示す機械のレーシングワイヤ形成部分の正立面斜視図、 図5は本発明による機械のレーシングワイヤ形成部分の側立面図、 図6は図3の丸で囲った部分の拡大図、 図7は図3の丸で囲った部分の拡大図、および 図8は図3に示す機械の制御システムの一部の線図である。 図1と図2とを参照すると、多数の列14のコイルばね16を組み立てられた 内部ばねユニット20に組み立てる従来技術による移送兼組立て機械10が示さ れている。図1および図2に示す特定の移送兼組立て機械10は、内側ばねユニ ット20の長手方向に延びるばねの連続した群22から作られた内側ばねユニッ ト20を組み立てるように作動可能である。ばねの連続した群22はそのような 群の長くて連続したロールから組立て機械に供給される。 組立て機械10内では、これらのばねの群22はばね組立体の頂部平面および 底部平面においてクランプダイ26によって留められ、このように留められてい る間に螺旋状のレーシングワイヤ28がクランプダイ26まで、かつそこを通し て送られ、クランプダイ26は留められたばねと共に螺旋状のレーシングワイヤ 28がクランプダイを通して送られるにつれて該ワイヤ用の螺旋状の通路を形成 する。内側のばねユニットの頂部平面および底部平面において一対の螺旋状のレ ーシングワイヤ28がクランプダイ26まで、かつそこを通して送られた後、レ ーシングワイヤの少なくとも一端はそれ自体の上に折り曲げられ、縛られたばね からレーシングワイヤが巻き戻されないようにする。次に、ダイ26は開放され 、 ばね組立体はコイルばねの後続の次の列をクランプダイ26に供給するように割 り出され、この後コイルばねの次の列の端の巻き部分すなわち端部分上に一対の 螺旋状のレーシングワイヤを通す工程が繰り返される。コイルばねの適当数の列 が螺旋状のレーシングワイヤ28によって一緒に縛られた後、カッタ機構が作動 してコイルばねの隣接する列の間の接続部を切断して境界ロッド供給機械すなわ ちマットレス組立て機械に供給し得る状態の完成された内側ばね組立体20を形 成する。 連続した列のばねから作った内側ばねユニット20を組み立てるものとして従 来技術による機械を示し、かつ説明したきたが、この機械は個々に結節した、あ るいは結節していないコイルばねから組み立てたばねユニットを形成することも 可能であるが、その場合ばねは連続したばねのロールの代わりに従来の移送機構 によって組立て機械まで供給される。 組立て機械に供給するように準備した螺旋状のレーシングワイヤを提供するた めに、適当なゲージのワイヤが払い出しリール30、32から螺旋状ワイヤ形成 機構40に供給される。この機構40は払い出しリール30、32から概ね真直 なワイヤ34、36を受け取り、形成ヘッド42、44内でワイヤを螺旋状に形 成するように作動する。このように螺旋状に形成されたワイヤ28は形成機構4 0の形成ヘッド42、44から頂部および底部の螺旋状の送りチューブ46、4 8内へ送り込まれる。適当な長さの螺旋状に形成されたワイヤがチューブ内へ送 り込まれた後、螺旋状のワイヤは螺旋状ワイヤ形成機構40の前方に位置したカ ッタ機構(図示せず)によって所定長さに切断される。次に、所定長さに切断され た螺旋状のワイヤ28は、組立て機械が留められていないコイルばね14の隣接 する列を留めてしまうまでは送りチューブ46、48に貯えられる。クランプ2 6が閉鎖されると、補助螺旋状送り機構50が作動して送りチューブ46、48 から螺旋状のレーシングワイヤをクランプダイ26内へ、かつそこを通してコイ ルばね16の留められた端の巻き部分、すなわち端部分上へ推進させる。 前述した機械の殆どは従来からのもので、当該分野では周知のものである。こ のような適用に対して適しているそのような機械の一つはウイスコンシンリ州、 カイノッシャにあるフランク.エル.ウエルズ社(Frank L.Wells Company of Kinosya,Wisconsin)によって製造、販売されているウエルズ オートマチック ユニット アセンブラ(Wells Automatic Unit Assembler)である。 さて図3、図4、図5、図6、図7および図8を参照すると、本願発明が示さ れている。図3、図4および図5に示す移送兼組立て機械は、図1および図2を 参照して図示し、かつ説明した移送兼組立て機械と同じか、あるいは概ね同じで ある多くの要素を有する。2種類の機械が同一か、あるいは概ね同一である要素 、あるいは組立体を含む範囲では、これらの要素あるいは組立体は図3から図5 までにおいて、図1および図2に示す機械に付けたものと同じ数字を与えられて いるが、図3から図5においてはプライム記号(’)を付している。 本願発明の実施によると、ばねユニットすなわちばねコア20’は当該ばねコ アの領域内での螺旋状のレーシングワイヤ28’、28aの物理的特性が異なる ため固さが異なる領域すなわちゾーンである複数の領域すなわちゾーンに分離さ れる。ばねコアを構成するばね16、あるいはばねの列14はばねコアの全ての 領域において同一であり、固さの異なる領域を作る上で何ら貢献しない。各ばね 16は上部平面において上面を、下部平面において下面を有し、ばねの上面と下 面との間に複数の螺旋状の巻きを備えている。ばね16は従来の結節した、ある いは未結節のコイルばね、あるいはばねの連続した群でもよいが、いずれにして もばね16は並置した列と段とに配置されている。ばね16の隣接した列14は 、それぞれ上側平面および下側平面の双方において螺旋状のレーシングワイヤ2 8’、28aによって相互に接続され、そのため螺旋状のレーシングワイヤはば ねの上面および下面の一部を囲んでいる(図5および図6参照)。ばねコア20 ’の螺旋状のレーシングワイヤ28’、28aはばねコアの種々の領域内で異な る特性を有する。このような異なる特性は、1996年4月10に出願され、そ の開示を参考のために本明細書に含めている、本特願の譲受人が所有する出願中 の米国特許願第08/631,841号に明確に示し、かつ説明しているように、マット レスのばねコイルの種々の領域すなわちゾーンに異なる固さを提供する。 本発明の好適実施例において、マットレスのばねコア20’の選択した長手方 向に延びている領域、すなわちゾーンにおける螺旋状のレーシングワイヤ28a は図6と図7とを比較すると最も明瞭に判るように、マットレスのばねコアのそ の他の長手方向に延びる領域、すなわちゾーンよりも太いゲージのワイヤで作ら れている(図7参照)。より太いゲージの螺旋状のレーシングワイヤ28aを有す るマットレスのばねコアの長手方向に延びているゾーンは、より細いゲージの螺 旋状のレーシングワイヤを有するマットレスのばねコアの長手方向に延びるゾー ンよりも固さ、すなわち剛性がより大きい。ばねコア20’は任意の数の長手方 向に延びるゾーン、すなわち領域にも分割可能である。しかしながら、特定の長 手方向に延びるゾーンにおける螺旋状のレーシングワイヤは同一であり、そのた め長手方向に延びるゾーンはそのゾーン内では固さ、すなわち剛性が均一である 。当該ゾーンにおいて固さを増大させたい長手方向に延びるゾーンを任意の数だ けばねコア組立体20’のその他の長手方向に延びるゾーンにおける螺旋状レー シングワイヤよりも太いゲージの螺旋状レーシングワイヤ28aを用いて構成す ることが可能である。 図1と図2とに示す機械と図3、図4および図5に示す機械との間の主な相違 は本願発明によって作った機械の螺旋状ワイヤ形成機構40が4個の形成ヘッド 42’、44’、62、64を有し、そのうちの2個(44’、64)はばねコ アの頂部平面におけるばね16’の頂部の巻き、すなわち頂部分上に送られる螺 旋状のワイヤを形成し、2個(42’、62)はばね16’の底部の巻き16b 、すなわち底部分上に送るべき螺旋状のワイヤを形成し、ばね組立体の底部平面 においてコイルばね16’の底部の巻き、すなわち底部分を接合するために使用 される。頂部平面において螺旋状ワイヤを形成するこれらの形成ヘッド44’の 一方は好適実施例においては、例えば17 1/2ゲージのような細いゲージの ワイヤ36’を形成するように作動し、他方の形成ヘッド64は例えば14 1 /2のような太いゲージのワイヤを頂部平面において螺旋状に形成するように作 動する。同様に、ばねユニット20’の底面16bの平面においてばねユニット に供給するように螺旋状に細いゲージのワイヤ32’および太いゲージのワイヤ 60の双方を形成するための一対の形成ヘッド42’、62が設けられている。 図3を参照すると、4個の形成ヘッド42’、44’、62および64に対し て、細いゲージのワイヤ34’、36’を供給するように図示された2個の払い 出しリール30’、32’および太いゲージ60、61を供給する2個の払い出 しリール56、58とが設けられている。2個の形成ヘッド44’、64は、ば ねユニットの頂部平面に供給すべく細いゲージのワイヤ36’と太いゲージのワ イヤ61とを螺旋状に形成し、形成ヘッド42’、62はばねユニットの底部平 面に供給すべく細いゲージのワイヤ34’と太いゲージのワイヤ60とを螺旋状 に形成する。図3から図5においては、ばねユニットの頂部平面に細いゲージの レーシングワイヤと太いゲージのレーシングワイヤとを交互に送るための単一の 送りチューブ46’が示されている。ばねユニットの底部平面に細いゲージレー シングワイヤと太いゲージのレーシングワイヤ28’、28aを交互に送るため の第2の送りチューブ48’が送りチューブ46’の下に位置している。 図3を参照すると、細いゲージの螺旋状のワイヤ34’が螺旋状に形成するヘ ッド42’まで払い出しロール30’から供給され、前記形成ヘッド42’にお いて比較的真っ直ぐのワイヤが螺旋状28’に形成される。このように螺旋状に 形成されたワイヤ28’は次に螺旋状送りチューブ46’内へ送り込まれる。代 替的かつ選択的に、太いゲージのワイヤ61が払い出しリール60から形成ヘッ ド62まで払い出しされ、形成ヘッドによって螺旋状28aに変換され、螺旋状 の送りチューブ46’あるいは48’に供給される。 ばねユニット20’の頂部平面において補助螺旋状送り機構50’に形成ヘッ ド42’、62から螺旋状に形成されたレーシングワイヤ28’、28aを選択 的に移送するために、螺旋状の送りチューブ46’が、該送りチューブ46’の 入力端68が形成ヘッド64の排出端と整合している第1の位置と、入力端68 が形成ヘッド44’の排出端と整合している第2の位置との間で軸線66の周り を枢動するように装着されている。送りチューブ46’の入力端をこのように水 平運動させるために、該チューブの入力端68はスライド69に装着され、前記 スライドには複動空圧シリンダ70が装着されている。このシリンダはスライド 69を、従って送りチューブ46’の入力端68を前記2位置の間で運動させる ように作動する。好適実施例において、この送りチューブ46’は、送りチュー ブが細いゲージのワイヤを螺旋状に形成するヘッド42’の排出端と整合してい る第1の位置までばね73によって弾圧されている。 類似のスライド74と空圧シリンダ76とが第2の、すなわち下方の送りチュ ーブ48’を、2位置のうちの一方の位置において前記送りチューブが細いゲー ジのワイヤ34’の下側形成ヘッド42’と整合し、その位置において下側の細 いゲージのワイヤ形成ヘッドから細いゲージの螺旋状のレーシングワイヤを受け 入れるような2位置の間で第2の、すなわち下側の送りチューブ48’の入力端 71を運動させるように作動する。第2の位置においては、下側の送りチューブ 48’は太いゲージのレーシングワイヤ形成ヘッド62から螺旋状のレーシング ワイヤを受け取る。 組立て機械10’は図8において線図で示すようにプログラム可能制御装置9 0を含む。制御装置90は、そこを通して例えば操作者が前記機械10’の作動 を構成でき、かつ機械の状態やその他の情報が操作者に対して伝達されるプログ ラム可能なタッチスクリーンのような操作者とのインタフェース91を含む。制 御装置90は前記機械10’の種々の制御可能要素に接続された複数の信号ライ ン92を有する。制御装置90は、また細いゲージあるいは太いゲージのレーシ ングワイヤをそれぞれ選択的に送るために2位置の間で送りチューブ46’、4 8’を運動させるように複動シリンダ70、76を制御する単動あるいは複動の ソレノイド制御弁93のソレノイドの制御入力側に接続している、少なくとも1 本の出力信号ライン92a、あるいは好ましくは2本のライン92a,92bを 含む。 制御装置90は、また従来技術による機械の一部である、あるいは本発明の好 適実施例の一部でない要素を含む、本機械10’の種々の制御可能で監視可能な 要素から接続されている複数の入力ライン94を有する。これらの入力ラインは 制御装置90に、制御機能を調整可能な種々の機械要素の状態に関する情報を提 供する。制御装置90は、また送りチューブ46’、48’が細いゲージのレー シングワイヤを送るのに適当な位置にあるとき作動する近接スイッチ95、95 b、あるいは送りチューブ46’、48’が太いゲージのレーシングワイヤを送 るのに適した位置にあると作動するスイッチ96a,96bのようなセンサから 接続された信号ライン98を含む。 更に、レーシングワイヤ送り機構50’の作動および細いゲージのワイヤの形 成ヘッド42’、62あるいは太いゲージのワイヤ形成ヘッド44’、64のい ずれかの選択的作動をそれぞれ制御する2組の出力信号ライン、すなわちライン 97およびライン97a,97bが設けられている。制御装置90は、細いゲー ジのワイヤを送る位置にチューブ46、48’が存在することを証明する信号を センサ95、95bから受け取ると出力ライン97aで発生した信号を細いゲー ジのワイヤ形成ヘッド42’、62に対して調整し、太いゲージのワイヤの送り 位置にチューブ46’、48’が存在していることを証明する信号をセンサ96 a、96bから受け取ると出力ライン97bで発生した信号を太いゲージのワイ ヤ形成ヘッド44’、64に対して調整する。送り機構50’への信号は双方の センサ95a,95bあるいは双方のセンサ96a,96bから信号を受け取る と調整される。 制御装置90は、各内側ばね組立体当たりのコイルばねの列の数を規定し、内 側ばね組立体ユニットの各レーシングワイヤ位置において所望されるレーシング ワイヤのサイズを識別する、操作者によって設定された設定を記憶する。レーシ ングワイヤのサイズは多数の方法のいずれか一方法によって規定しうる。考えら れる一方法は、操作者がレーシングワイヤの位置のリストをスクロールダウンし 、各位置が所望のレーシングワイヤの種類のリストの間でスイッチを設定するこ とである。設定は典型的には、例えば、ばねユニットの第1の部分において多数 の連続したレーシングワイヤの位置の各々に対して細いゲージのワイヤを割り当 て、次にばねユニットの第2の部分おける多数の連続したレーシングワイヤの位 置の各々に対して太いゲージのワイヤを割り当て、最終的にばねユニットの第3 の部分の多数の連続したレーシングワイヤの位置の各々に対して細いワイヤを割 り当てるように行なう。そのような設定は、一旦入力されると特定のばね組立体 の種類用の識別番号の下で記憶させ、次に組立て機械での将来のジョブが準備さ れると前記識別番号により呼び出すことができる。 チューブ46’、48’が2個以上の角度位置の間で枢動可能、並進可能ある いは運動可能であるような、2種類以上のレーシングワイヤ用に同じ制御論理を 採用することが可能である。そのような場合、シリンダ70、76および制御弁 93、あるいはその他の何らかの制御技術を使用して複数の位置の間で確実に切 り替えを行なう。 本明細書において図示、説明はしていないが、当該技術分野の専門家には、螺 旋状のワイヤ形成機構40’は螺旋状に形成されたレーシングワイヤが適当な長 さの螺旋状に形成され、送りチューブ46’に送られた後螺旋状に形成されたレ ーシングワイヤを切断する、空気シリンダ80によって作動する切断装置(図示 せず)を含むことが認められる。同様に、当該技術分野の専門家には、移送兼組 立て機械10’は、螺旋状のワイヤが結節されたコイルばね16’から回って外 れるのを阻止するために螺旋状のワイヤの端が該ワイヤ自体の上に折り返すよう に送り端とは反対側の端部あるいは両端に位置した捩じり装置を含むことが認め られる。 作動 図3から図8までに示す移送兼組立て機械の作動において、コイルばねの列が コイルばねのロール24’から間欠的に組立て機械内へ動かされる。連続したば ねの場合、ばねはロール24’から供給される。ばねが不連続のばね、あるいは 従来の結節した、あるいは非結節のコイルばねである場合、ばねは従来の移送機 構によって組立て機械内へ移送される。コイルがねの縛られた列を割り出し、後 続の次の縛っていないコイルばねの列が組立て機械内へ動くと、クランプダイ2 6’がダイの内部で縛っていないコイルばねの頂部の巻きと底部の巻きとを閉じ 、留める。一旦、留められると、送りチューブ46’あるいは48’に貯えられ た螺旋状のレーシングワイヤ28’または28aはチューブからクランプダイに よって画成された螺旋状の軌道内へ送られる。この軌道へのレーシングワイヤの このような送りは補助螺旋状送り機構50’によって実行される。 ばねの選択された数の列が螺旋状ワイヤ形成装置42’に形成された細いゲー ジの螺旋状のレーシングワイヤ28’によって縛られた後、送りチューブ46’ 、48’は図3に示す実線の位置から図3に示す鎖線の位置まで移動する。そこ で、螺旋状ワイヤ形成装置62および64からの太いゲージの螺旋状レーシング ワイヤ28aは送りチューブ46’、48’内へ送り込まれる。螺旋状のレーシ ングワイヤをこれらのチューブ内に位置させた状態で、コイルばねの次の後続の 列を留めると、太いゲージのレーシングワイヤ28aは補助螺旋状送り機構50 ’によってクランプダイ26’内へ、かつそこを通して送り込まれ、太いゲージ のレ ーシングワイヤ28aによってその列のコイルばね14’を一緒に固定する。プ ログラム化された数の列が太いゲージの螺旋状のレーシングワイヤ28aによっ て縛られるまで、この工程は所定のプログラムに従って繰り返される。その後、 螺旋状の送りチューブ46’、48’は第1の位置まで戻され、そこでこれらの チューブは細いゲージの螺旋状形成装置42’、44’と整合し、この工程は細 いゲージの螺旋状レーシングワイヤ28’で繰り返される。細いゲージのばねお よび太いゲージのばねの所定のプログラムがばねユニット20’に対して適用さ れた後、該ユニットの隣接する列の間の接続部は組立て機械の従来のカッタによ って切断され、組み立てられたばねユニットは組立て機械から送り出される。 前述の作動手順は制御装置90の制御の下で実行される。好ましくはライン9 2bの信号により弁93を通常の位置に位置させて、シリンダ70、76は弁9 3によって制御された空気により、送りチューブ46’、48’を、例えば細い ゲージのレーシングワイヤ28、28aを送る位置に保持する位置に保持され、 センサ95a,95bはチューブの位置を制御装置90に対して確証するように 作動する。この確証によってライン96aの信号が装置を作動させ細いレーシン グワイヤを送ることが出来るようにする。細いゲージのレーシングワイヤの選択 した数の列が送られた後、組立て機械10’の割り出し、および縛られ済のばね ユニットの列の計数を制御し、かつ追跡し続けるようにプログラム化された制御 装置90によって信号ライン92bが消勢され、ライン92aが付勢されてチュ ーブ46’、48’を太いゲージのワイヤを送る位置まで動かす。その結果のチ ューブの動きは、チューブ46’、48’が細いゲージのワイヤ位置から動くに つれてスイッチ95a,95bを消勢させ、チューブ46、48が太いゲージワ イヤ位置内へ動くにつれてスイッチ96a,96bを付勢させる。スイッチ96 ,96bの作動に応答して、制御装置90はライン96bでの信号によって太い ゲージワイヤ形成および送り要素を使用可能とする。 太いゲージのレーシングワイヤの選択した数の列が送られた後、その列を計数 している制御装置90は信号ライン92aを非作動にし、ライン92aを作動さ せてチューブ46’、48’を細いゲージのワイヤを再び送る位置まで動かす。 その結果のチューブの動きは、チューブ46’、48’が太いゲージのワイヤの 位置から動くにつれてスイッチ96a,96bを非作動にし、細いゲージのワイ ヤ位置までチューブ46’、48’が動くにつれて、スイッチ95a,95bを 作動させる。スイッチ95a,96bの作動に応答して、制御装置90はライン 96aの信号により細いゲージのワイヤを形成し、送る要素を再び使用可能にす る。前述のサイクルは操作者によって入力されたレーシングワイヤプログラムデ ータに従って継続される。 本発明の単一の好適実施例のみを説明してきたが、当該技術分野の専門家は本 発明の精神から逸脱することなく実行可能な多数の変更や修正を認める。例えば 、螺旋状のワイヤ形成機構の形成ステーションに異なるゲージのワイヤを送る代 わりに、払い出しロールは、同じゲージであるが、異なる硬度あるいはその他の 物理的特性を有するワイヤを送ってこの同じ目的を達成する、すなわちばねコア にわたって異なる固さのゾーンを形成するために異なる特性の螺旋状のレーシン グワイヤで縛ったばねコアの種々のゾーンを有するワイヤを送り出すことが可能 である。更に、形成機構40’の種々の形成ヘッドを螺旋状の送り機構50’の 入力端と接続するために螺旋状送りチューブ46’、48’の各々の上に一端を 移送する代わりに、このように整合させるために形成機構40’全体を移動させ ることが可能である。これら、およびその他の変更や修正は本発明が関わる技術 分野の専門家には直ちに認められる。従って、本発明を以下の請求の範囲による 以外は限定する意図はない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 シュネイク,ジョン,ビー. アメリカ合衆国64836 ミズーリ州カーシ ッジ,フォール ストリート 405

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. コイルばね組立体を形成するためにコイルばねを一緒に縛るコイルばね 組立て機械において、 コイルばね組立体の頂部平面と底部平面の一方においてコイルばねの隣接する 列の端部分を一緒に留めるクランプジョーであって、前記コイルばねの前記列の 端部分と協働して、螺旋状のレーシングワイヤが螺旋状の移動通路を通って動か されるにつれて螺旋状のレーシングワイヤ用の螺旋状の移動通路を画成するダイ を含むクランプジョーと、 2種類の物理的特性を有するレーシングワイヤを前記螺旋状の移動通路に代替 的かつ選択的に供給するレーシングワイヤ形成兼付与機構とを含むことを特徴と するコイルばね組立て機械。 2. 前記レーシングワイヤ形成兼付与機構が、各々が種々の物理的特性のワ イヤを支持する一対のワイヤ払い出しリールと、前記リールの各々からのワイヤ を螺旋状のワイヤ形状に形成する一対の螺旋状ワイヤ形成装置と、前記螺旋状ワ イヤ形成装置の各々からワイヤを前記螺旋状移動通路内へ、かつそこを通して代 替的かつ選択的に移送する螺旋状ワイヤ移送機構とを含むことを特徴とする請求 の範囲第1項に記載のコイルばね組立体。 3. 前記螺旋状のワイヤ形成兼付与機構が前記螺旋状のワイヤ形成装置の各 各から選択的にワイヤを受け取る送りチューブと、前記形成装置の各々の排出端 の間で前記送りチューブの少なくとも一端を動かし、一方前記チューブの反対側 の端部を前記螺旋状の移動通路の入力端と整合させて位置させる手段とを含むこ とを特徴とする請求の範囲第2項に記載のコイルばね組立て機械。 4. 前記螺旋状ワイヤ形成兼付与機構が前記螺旋状ワイヤ形成装置の各々か らワイヤを選択的に受け取る送りチューブと、前記送りチューブの一端を前記形 成装置の各々の排出端と整合した位置の間で動かし、一方前記チューブの反対側 の端部を概ね静止させ、かつ前記螺旋状の移動通路の入力端と整合させた状態に しておく手段とを含むことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のコイルばね組 立体。 5. 前記送りチューブの前記少なくとも一端が入力端であり、前記反対側の 端部が排出端であり、前記機構が更に前記螺旋状ワイヤを前記螺旋状移動通路内 へ回転させて送り込む螺旋状ワイヤ送り機構を含むことを特徴とする請求の範囲 第4項に記載のコイルばね組立て機械。 6. レーシングコイルばねを一緒に縛ってコイルばね組立体を形成するコイ ルばね組立て機械において、 前記コイルばね組立体の頂部平面と底部平面とにおいてコイルばねの隣接する 列の端巻き部を一緒に留めるクランプジョーであって、コイルばねの前記列の端 巻き部分と協働してレーシングワイヤが頂部および底部の螺旋状移動通路を通過 するにつれてレーシングワイヤ用の頂部および底部の螺旋状移動通路を画成する ダイを含むクランプジョーと、 2種類の物理的特性を有するレーシングワイヤを代替的かつ選択的に前記螺旋 状移動通路の各々に供給するレーシングワイヤ形成兼付与機構とを含むことを特 徴とするコイルばね組立て機械。 7. 前記螺旋状ワイヤ形成兼付与機構が、2対のワイヤ払い出しリールであ って、それぞれが異なる物理的特性を有するワイヤを支持するワイヤ払い出しリ ールと、前記対のリールの各々からのワイヤを螺旋状のワイヤ形状に形成する一 対の螺旋状ワイヤ形成装置と、前記螺旋状ワイヤ形成装置の各対からワイヤを前 記螺旋状移動通路内へ、かつそこを通して選択的に移動させる螺旋状ワイヤ移送 機構とを含むことを特徴とする請求の範囲第6項に記載のコイルばね組立体。 8. 前記螺旋状のワイヤ形成兼付与機構が前記螺旋状ワイヤ形成装置からワ イヤを受け取る一対の送りチューブと、前記送りチューブの各々の少なくとも一 端を前記形成装置の各対の排出端の間で選択的に動かし、一方前記チューブの反 対側の端部を前記螺旋状の移動通路の入力端と整合させて位置させる手段とを含 むことを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコイルばね組立体。 9. 前記螺旋状ワイヤ形成兼付与機構が前記螺旋状ワイヤ形成装置からワイ ヤを受け取る一対の送りチューブを含み、前記送りチューブの各々の一端を一つ の前記形成装置の排出端と整合してその間を選択的に動かし、一方前記チューブ の反対側の端部を概ね静止させ、かつ一つの前記螺旋状移動通路の入力端と整合 した状態にしておく手段とを含むことを特徴とする請求の範囲第8項に記載のコ イルばね組立て機械。 10. 前記対の送りチューブの前記少なくとも一端が入力端であり、前記反 対側の端部が排出端であり、前記機構が更に前記螺旋状のワイヤを前記螺旋状の 移動通路内へ回転させて送り込む螺旋状ワイヤ送り機構を含むことを特徴とする 請求の範囲第8項に記載のコイルばね組立体。 11. コイルばねを一緒に縛ってコイルばね組立体を形成するコイルばね組 立て機械において、 前記コイルばね組立体の頂部平面および底部平面の一方においてコイルばねの 隣接する列の端部分を一緒に留めるクランプジョーであって、前記コイルばねの 前記列の端部分と協働して、レーシングワイヤが螺旋状のレーシングワイヤを通 過して動くにつれて螺旋状の移動通路を画成するダイを含むクランプジョーと、 2種類の異なるゲージのレーシングワイヤを前記螺旋状の移動通路に代替的か つ選択的に供給するレーシングワイヤ形成兼付与機構とを含むことを特徴とする コイルばね組立体。 12. 前記レーシングワイヤ形成兼付与機構は、各々が異なるゲージのワイ ヤを支持している一対のワイヤ払い出しリールと、前記リールの各々からのワイ ヤを螺旋状のワイヤ形態に形成する一対の螺旋状ワイヤ形成装置と、前記螺旋状 ワイヤ形成装置の各々からワイヤを前記螺旋状の移動通路内へ、かつそこを通し て代替的かつ選択的に移送する螺旋状ワイヤ移送機構とを含むことを特徴とする 請求の範囲第11項に記載のコイルばね組立て機械。 13. コイルばねを一緒に縛って異なる固さの長手方向ゾーンを有するコイ ルばね組立体を形成するコイルばね組立て機械であって、前記コイルばね組立体 の頂部平面と底部平面の一方においてコイルばねの隣接する列の端部分を一緒に 留めるクランプジョーを含み、このクランプジョーが、コイルばねの前記列の端 部分と協働して、レーシングワイヤがレーシングワイヤ形成兼付与機構から螺旋 状の移動通路へ、そして螺旋状の移動通路を通って移動するにつれて螺旋状の移 動通路を画成するダイを含むをコイルばね組立て機械を作動させる方法において 、 異なる物理的特性の2本のワイヤを前記レーシングワイヤ形成兼付与機構に供 給し、 前記2本の異なる特性のワイヤを前記レーシングワイヤ形成兼付与機構内で螺 旋状のレーシングワイヤの形態に形成し、 2種類の異なる物理的特性を有する前記レーシングワイヤを前記螺旋状移動通 路に代替的かつ選択的に供給し、前記頂部平面および底部平面の一方の内部で2 種類の異なる物理的特性のレーシングワイヤを有するコイルばね組立体を組み立 てることを含む、コイルばね組立て機械を作動させる方法。 14. 前記レーシングワイヤ形成兼付与機構が、各々が異なる物理的特性の ワイヤを支持する一対のワイヤ払い出しリールと、前記リールの各々からのワイ ヤを螺旋状のワイヤ形態に形成する一対の螺旋状ワイヤ形成装置とを含み、前記 方法が前記払い出しリールの各々から前記螺旋状ワイヤ形成装置の一方にワイヤ を搬送することを含むことを特徴とする請求の範囲第13項に記載の方法。 15. 前記螺旋状ワイヤ形成兼付与機構が前記螺旋状ワイヤ形成装置の各々 からワイヤを選択的に受け取る送りチューブを含み、前記方法が更に 前記送りチューブの一端を前記形成装置の各々の排出端の間で動かし、一方前 記チューブの反対側の端部を前記螺旋状の移動通路の入力端と整合させて位置さ せること含むことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の方法。
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