JP2002509393A - セキュリティを有する通信のための多回線無線電話システムにおけるハンドセットの初期化 - Google Patents
セキュリティを有する通信のための多回線無線電話システムにおけるハンドセットの初期化Info
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Abstract
(57)【要約】
無線電話システムは、１つ以上の無線ハンドセットとベースユニットとを有する。各ハンドセットはハンドセット送受信機を有する。ベースユニットは、ベース送受信機と、ワイヤード・インタフェースを有するハンドセット・ドッキング・ステーションとを有する。ベースユニットは、ハンドセットがそのベースユニットによって前に初期化されていた場合にだけ、そのハンドセットとの間でそのハンドセット送受信機を介してＲＦチャネル上でディジタル通信を行う。そのハンドセットは、ドッキング・ステーションに物理的にドッキングされたときに、ワイヤード・インタフェースを介して初期化される。
Description
【０００１】発明の属する技術分野 本発明は、多回線無線電話システムに関し、特に、時分割多重（Ｔｉｍｅ Ｄ
ｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｅｄ：ＴＤＭ）無線電話システムにおける
通信にセキュリティ（Ｓｅｃｕｒｉｔｙ：安全保護）を与えることに関する。
ｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｅｄ：ＴＤＭ）無線電話システムにおける
通信にセキュリティ（Ｓｅｃｕｒｉｔｙ：安全保護）を与えることに関する。
【０００２】従来の技術 無線（ワイヤレス）電話システムを含めて電話機および電話システムの使用が
普及している。無線電話システムにおいて、コードレスまたは無線電話ハンドセ
ット・ユニットは、アナログまたはディジタル無線（ｒａｄｉｏ）信号を介して
ベース・ユニットと通信する。このベースユニットは、典型的には、標準電話回
線を介して外部電話回線網に接続されている。このようにして、ユーザは無線ハ
ンドセットを用いて、ベースユニットおよび電話回線網を介して別のユーザとの
間で電話呼を設定し通話する。
普及している。無線電話システムにおいて、コードレスまたは無線電話ハンドセ
ット・ユニットは、アナログまたはディジタル無線（ｒａｄｉｏ）信号を介して
ベース・ユニットと通信する。このベースユニットは、典型的には、標準電話回
線を介して外部電話回線網に接続されている。このようにして、ユーザは無線ハ
ンドセットを用いて、ベースユニットおよび電話回線網を介して別のユーザとの
間で電話呼を設定し通話する。
【０００３】 多回線（ｍｕｌｔｉ−ｌｉｎｅ）無線電話システムは、例えば多数の電話ユー
ザとビジネスを行うような様々な状況で使用される。そのようなシステムでは、
典型的には、例えばスペクトル拡散（ｓｐｒｅａｄ−ｓｐｅｃｔｒｕｍ）式の時
分割多元接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ
：ＴＤＭＡ）のようなディジタル通信方式（スキーム）を用いて、最大Ｎ個のハ
ンドセットまでとの間で同時に通信するハンドセットが使用される。ＴＤＭＡシ
ステムにおいては、単一のＲＦチャネルが使用され、各ハンドセットは１つのサ
イクル（ｃｙｃｌｅ）またはエポック（ｅｐｏｃｈ）全体における専用のタイム
スライス（ｔｉｍｅ ｓｌｉｃｅ）またはタイムスロット（ｔｉｍｅ ｓｌｏｔ
）の期間においてデータを送信し受信する。多回線無線電話システムには、例え
ば構内交換電話（ＰＢＸ、Ｐｒｉｖａｔｅ Ｂｒａｎｃｈ Ｅｘｃｈａｎｇｅ）
機構および機能を設けることが望ましい。
ザとビジネスを行うような様々な状況で使用される。そのようなシステムでは、
典型的には、例えばスペクトル拡散（ｓｐｒｅａｄ−ｓｐｅｃｔｒｕｍ）式の時
分割多元接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ
：ＴＤＭＡ）のようなディジタル通信方式（スキーム）を用いて、最大Ｎ個のハ
ンドセットまでとの間で同時に通信するハンドセットが使用される。ＴＤＭＡシ
ステムにおいては、単一のＲＦチャネルが使用され、各ハンドセットは１つのサ
イクル（ｃｙｃｌｅ）またはエポック（ｅｐｏｃｈ）全体における専用のタイム
スライス（ｔｉｍｅ ｓｌｉｃｅ）またはタイムスロット（ｔｉｍｅ ｓｌｏｔ
）の期間においてデータを送信し受信する。多回線無線電話システムには、例え
ば構内交換電話（ＰＢＸ、Ｐｒｉｖａｔｅ Ｂｒａｎｃｈ Ｅｘｃｈａｎｇｅ）
機構および機能を設けることが望ましい。
【０００４】 このような状況において遭遇する１つの問題としてセキュリティ（安全保護）
破り（侵犯）がある。例えば、無許可の第三者が“ブートレッグ（ｂｏｏｔｌｅ
ｇ、無許可の、不法な）”無線ハンドセットを用いてベースユニットを介して通
信するかもしれない。充分なセキュリティがないと、このようなまたはその他の
タイプのセキュリティ破りが発生するかもしれない。
破り（侵犯）がある。例えば、無許可の第三者が“ブートレッグ（ｂｏｏｔｌｅ
ｇ、無許可の、不法な）”無線ハンドセットを用いてベースユニットを介して通
信するかもしれない。充分なセキュリティがないと、このようなまたはその他の
タイプのセキュリティ破りが発生するかもしれない。
【０００５】発明の概要 無線電話システムは、１つ以上の無線ハンドセットとベースユニットとを有す
る。各ハンドセットはハンドセット送受信機を有する。ベースユニットは、ベー
ス送受信機と、ワイヤード・インタフェースを有するハンドセット・ドッキング
・ステーションとを有する。ベースユニットは、ハンドセットがベースユニット
によって前に初期化されていた場合にだけ、ハンドセットとの間でハンドセット
送受信機を介してＲＦチャネル上でディジタル通信を行う。ハンドセットは、ド
ッキング・ステーション（ｄｏｃｋｉｎｇ ｓｔａｔｉｏｎ）に物理的にドッキ
ングされたときに、ワイヤード・インタフェース（ｗｉｒｅｄ ｉｎｔｅｒｆａ
ｃｅ）を介して初期化される。
る。各ハンドセットはハンドセット送受信機を有する。ベースユニットは、ベー
ス送受信機と、ワイヤード・インタフェースを有するハンドセット・ドッキング
・ステーションとを有する。ベースユニットは、ハンドセットがベースユニット
によって前に初期化されていた場合にだけ、ハンドセットとの間でハンドセット
送受信機を介してＲＦチャネル上でディジタル通信を行う。ハンドセットは、ド
ッキング・ステーション（ｄｏｃｋｉｎｇ ｓｔａｔｉｏｎ）に物理的にドッキ
ングされたときに、ワイヤード・インタフェース（ｗｉｒｅｄ ｉｎｔｅｒｆａ
ｃｅ）を介して初期化される。
【０００６】発明の実施の形態 図１を参照すると、この図には本発明の実施形態によるスペクトル拡散式ＴＤ
ＭＡ多回線ディジタル無線電話システム１００のブロック図が示されている。Ｔ
ＤＭＡシステム１００に含まれているベースユニット１１０は、受信機ユニット
１１２および送信機ユニット１１１を有し、電話回線１１５を介して外部電話回
線網（ネットワーク）１１６に結合されている。ベースユニット１１０は、無線
ハンドセットを受けて（支持して、収容して）ベースユニット１１０とハンドセ
ットの間にワイヤード（配線式、有線）インタフェースを形成するドッキング・
ステーション（結合位置）１１８を具えている。さらに、ベースユニット１１０
は、ベースユニット１１０の諸機能全体を制御しモニタする制御器（コントロー
ラ）／マイクロプロセッサ１１３を有する。
ＭＡ多回線ディジタル無線電話システム１００のブロック図が示されている。Ｔ
ＤＭＡシステム１００に含まれているベースユニット１１０は、受信機ユニット
１１２および送信機ユニット１１１を有し、電話回線１１５を介して外部電話回
線網（ネットワーク）１１６に結合されている。ベースユニット１１０は、無線
ハンドセットを受けて（支持して、収容して）ベースユニット１１０とハンドセ
ットの間にワイヤード（配線式、有線）インタフェースを形成するドッキング・
ステーション（結合位置）１１８を具えている。さらに、ベースユニット１１０
は、ベースユニット１１０の諸機能全体を制御しモニタする制御器（コントロー
ラ）／マイクロプロセッサ１１３を有する。
【０００７】 また、システム１００は、Ｎ個の無線ハンドセット１２０1、１２０2、…１２
０Nを具えている。各ハンドセットは、例えばハンドセット１２０1の送信機１２
１および受信機１２２のような送信機および受信機ユニット（送受信機、トラン
シーバ：ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ）を有する。一実施形態において、受信機ユニ
ット１１２はＮ個の論理受信機からなり、送信機ユニット１１１はＮ個の論理送
信機からなり、その結果、受信機および送信機ユニット１１２および１１１は、
Ｎ個の無線ハンドセットの各々に対して１つずつ、合計Ｎ個の論理送受信機を形
成する。任意の時間において、Ｍ個のハンドセット（０≦Ｍ≦Ｎ）が動作状態ま
たは活動状態にある（即ち、電話呼を形成しているプロセスにある）。
０Nを具えている。各ハンドセットは、例えばハンドセット１２０1の送信機１２
１および受信機１２２のような送信機および受信機ユニット（送受信機、トラン
シーバ：ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ）を有する。一実施形態において、受信機ユニ
ット１１２はＮ個の論理受信機からなり、送信機ユニット１１１はＮ個の論理送
信機からなり、その結果、受信機および送信機ユニット１１２および１１１は、
Ｎ個の無線ハンドセットの各々に対して１つずつ、合計Ｎ個の論理送受信機を形
成する。任意の時間において、Ｍ個のハンドセット（０≦Ｍ≦Ｎ）が動作状態ま
たは活動状態にある（即ち、電話呼を形成しているプロセスにある）。
【０００８】 システム１００によって構成される電話システムは、９００ＭＨｚのライセン
スなし（認可不要）の帯域において動作することが好ましく、ＰＣ１４０と共に
小規模なＰＢＸ機能のような機能を提供することが好ましい。一実施形態におい
て、システム１００は、ＴＤＭＡのような時分割多重（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉ
ｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ：ＴＤＭ）と周波数帯域選択の組合せを用いて
、干渉ソース（ｉｎｔｅｒｆｅｒｉｎｇ ｓｏｕｒｃｅ：信号源）を克服し、ベ
ースステーション（基地局）とハンドセットの間に信頼性のあるリンクを維持す
る。ディジタルＴＤＭＡ方式において、各ハンドセットは自己の“タイム・スラ
イス（ｔｉｍｅ ｓｌｉｃｅ）”またはスロット（ｓｌｏｔ）の期間においてだ
けデータを送信しまたは受信する。従って、システム１００は、ベースステーシ
ョン１１０と各ハンドセット１２０i（１≦ｉ≦Ｎ）の間に無線ネットワークを 形成する。一実施形態において、Ｎ＝４では、システム１００は最大４つの無線
ハンドセットを具え、各ハンドセットはそれに充てられたＴＤＭＡエポック中の
固有のタイムスロット（ｔｉｍｅ ｓｌｏｔ：時間スロット）を有する。
スなし（認可不要）の帯域において動作することが好ましく、ＰＣ１４０と共に
小規模なＰＢＸ機能のような機能を提供することが好ましい。一実施形態におい
て、システム１００は、ＴＤＭＡのような時分割多重（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉ
ｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ：ＴＤＭ）と周波数帯域選択の組合せを用いて
、干渉ソース（ｉｎｔｅｒｆｅｒｉｎｇ ｓｏｕｒｃｅ：信号源）を克服し、ベ
ースステーション（基地局）とハンドセットの間に信頼性のあるリンクを維持す
る。ディジタルＴＤＭＡ方式において、各ハンドセットは自己の“タイム・スラ
イス（ｔｉｍｅ ｓｌｉｃｅ）”またはスロット（ｓｌｏｔ）の期間においてだ
けデータを送信しまたは受信する。従って、システム１００は、ベースステーシ
ョン１１０と各ハンドセット１２０i（１≦ｉ≦Ｎ）の間に無線ネットワークを 形成する。一実施形態において、Ｎ＝４では、システム１００は最大４つの無線
ハンドセットを具え、各ハンドセットはそれに充てられたＴＤＭＡエポック中の
固有のタイムスロット（ｔｉｍｅ ｓｌｏｔ：時間スロット）を有する。
【０００９】 上述したように、このようなシステムにおいて、セキュリティが無かったりま
たは破られることは望ましくない。従って、本発明の電話システムは、この問題
を最小化するように、またハンドセットとベースユニットの間に安全保護された
（セキュアな）耐性または耐力のある（ｒｏｂｕｓｔ）通信を提供するように構
成される。本発明において、ベースユニット１１０は、或る固有の識別子（ＩＤ
ｅｎｔｉｆｉｅｒ：ＩＤ）情報またはセキュリティ・コード（ｓｅｃｕｒｉｔｙ
ｃｏｄｅ：保護符号）を供給することができるハンドセットとだけ通信するよ
うに構成されている。このＩＤ情報には、例えば、ハンドセットに割り当てたス
ロット番号（例えば、４回線、４スロット、４ハンドセット・システムにおける
番号１〜４の中の１つ）、およびハンドセット・シリアル番号、および／または
ベース・シリアル番号（またはシリアル番号に基づくセキュリティ番号）等のよ
うな情報が含まれていればよい。ベースユニット１１０によって初期化されたハ
ンドセット１２０iだけがその情報をベースユニット１１０に供給することがで きる。従って、全ての初期化されていないハンドセットは、電話システム１００
の一構成部分として通信を行うことができない。
たは破られることは望ましくない。従って、本発明の電話システムは、この問題
を最小化するように、またハンドセットとベースユニットの間に安全保護された
（セキュアな）耐性または耐力のある（ｒｏｂｕｓｔ）通信を提供するように構
成される。本発明において、ベースユニット１１０は、或る固有の識別子（ＩＤ
ｅｎｔｉｆｉｅｒ：ＩＤ）情報またはセキュリティ・コード（ｓｅｃｕｒｉｔｙ
ｃｏｄｅ：保護符号）を供給することができるハンドセットとだけ通信するよ
うに構成されている。このＩＤ情報には、例えば、ハンドセットに割り当てたス
ロット番号（例えば、４回線、４スロット、４ハンドセット・システムにおける
番号１〜４の中の１つ）、およびハンドセット・シリアル番号、および／または
ベース・シリアル番号（またはシリアル番号に基づくセキュリティ番号）等のよ
うな情報が含まれていればよい。ベースユニット１１０によって初期化されたハ
ンドセット１２０iだけがその情報をベースユニット１１０に供給することがで きる。従って、全ての初期化されていないハンドセットは、電話システム１００
の一構成部分として通信を行うことができない。
【００１０】 代替実施形態において、例えばシリアル（ｓｅｒｉａｌ）番号およびスロット
番号のようなセキュリティ・コードを用いることに加えて、ユーザによりプログ
ラム可能なスクランブラ・コード（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｓｃｒａｍｂｌ
ｅｒ ｃｏｄｅ）が使用される。この実施形態において、初期化の期間において
、ハンドセットのユーザは、ランダム・スクランブラ・シード（ｒａｎｄｏｍ
ｓｃｒａｍｂｌｅｒ ｓｅｅｄ）を入力するよう指示される。次いで、このスク
ランブラ・シードは、ハンドセットとベースユニットの双方に格納（記憶）され
て、その両者間における将来の（その後の）全てのＴＤＭＡ通信をスクランブル
（ｓｃｒａｍｂｌｅ：暗号化）するのに使用される。初期化されたハンドセット
とベースユニットだけがそのスクランブラ・シード（ｓｃｒａｍｂｌｅｒ ｓｅ
ｅｄ）を知っているので、許可されていないハンドセットまたはその他の送受信
機（トランシーバ）装置はそのチャンネル上で盗聴することもまたはそのハンド
セットのスロットを用いることもできない。従って、ユーザによりプログラム可
能なスクランブラによって、余分な（付加的）セキュリティ層（レイヤ）が形成
される。代替実施形態において、スクランブラ・コードまたはシードを、人間の
ユーザに入力を指示することなく、ベースユニットおよび／またはハンドセット
によって自動的に選択してもよい。
番号のようなセキュリティ・コードを用いることに加えて、ユーザによりプログ
ラム可能なスクランブラ・コード（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｓｃｒａｍｂｌ
ｅｒ ｃｏｄｅ）が使用される。この実施形態において、初期化の期間において
、ハンドセットのユーザは、ランダム・スクランブラ・シード（ｒａｎｄｏｍ
ｓｃｒａｍｂｌｅｒ ｓｅｅｄ）を入力するよう指示される。次いで、このスク
ランブラ・シードは、ハンドセットとベースユニットの双方に格納（記憶）され
て、その両者間における将来の（その後の）全てのＴＤＭＡ通信をスクランブル
（ｓｃｒａｍｂｌｅ：暗号化）するのに使用される。初期化されたハンドセット
とベースユニットだけがそのスクランブラ・シード（ｓｃｒａｍｂｌｅｒ ｓｅ
ｅｄ）を知っているので、許可されていないハンドセットまたはその他の送受信
機（トランシーバ）装置はそのチャンネル上で盗聴することもまたはそのハンド
セットのスロットを用いることもできない。従って、ユーザによりプログラム可
能なスクランブラによって、余分な（付加的）セキュリティ層（レイヤ）が形成
される。代替実施形態において、スクランブラ・コードまたはシードを、人間の
ユーザに入力を指示することなく、ベースユニットおよび／またはハンドセット
によって自動的に選択してもよい。
【００１１】 システム１００は、初期化されていないハンドセット１２０iを物理的に配置 する（入れる）物理的ドッキング・ステーション１１８またはレセプタクル（ソ
ケット）／ポートがベースユニット１１０に設けられていて、ハンドセット１２
０iとベースユニット１１０の間にワイヤード（有線、線で結合された）リンク およびインタフェースを形成するように、構成されている。次いで、ハンドセッ
トはそのワイヤード・リンクを介してベースユニットによって初期化される。ベ
ースユニットの物理的位置およびそのドッキング・ステーションまたはポートは
、許可された人に限って、制御されそれにアクセスできるので、またハンドセッ
トは、初期化において係合または嵌合（ｅｎｇａｇｅ）するようにドッキング・
ステーションに物理的にドッキングされなければならないので、許可された人だ
けがハンドセットを初期化することができる。従って、本発明において、許可さ
れたユーザの操作（行動）の結果として、ワイヤード・リンクを介してハンドセ
ットによって初期化されたハンドセットだけが、電話システムとの間の電話通信
を行うことができ、電話通信セキュリティが形成される。以下、図２〜図４を参
照して本発明を詳しく説明する。
ケット）／ポートがベースユニット１１０に設けられていて、ハンドセット１２
０iとベースユニット１１０の間にワイヤード（有線、線で結合された）リンク およびインタフェースを形成するように、構成されている。次いで、ハンドセッ
トはそのワイヤード・リンクを介してベースユニットによって初期化される。ベ
ースユニットの物理的位置およびそのドッキング・ステーションまたはポートは
、許可された人に限って、制御されそれにアクセスできるので、またハンドセッ
トは、初期化において係合または嵌合（ｅｎｇａｇｅ）するようにドッキング・
ステーションに物理的にドッキングされなければならないので、許可された人だ
けがハンドセットを初期化することができる。従って、本発明において、許可さ
れたユーザの操作（行動）の結果として、ワイヤード・リンクを介してハンドセ
ットによって初期化されたハンドセットだけが、電話システムとの間の電話通信
を行うことができ、電話通信セキュリティが形成される。以下、図２〜図４を参
照して本発明を詳しく説明する。
【００１２】 図２を参照すると、この図には、本発明の実施形態に従う、ハンドセット１２
０iを初期化するための、ワイヤード・リンクを介した図１の電話システム１０ ０におけるベースユニット１１０とハンドセット１２０iの間での初期化メッセ ージ交換のためのメッセージ・フォーマット２００の概略的表現が示されている
。メッセージ・フォーマット２００は、ポート１１８によって形成されるワイヤ
ード・リンクを介してベースユニット１１０とハンドセット１２０iの間で情報 を交換するための複数のフィールド２０１〜２０９を含んでいる。ベースユニッ
ト１１０からドッキングされたハンドセット１２０iに送られるメッセージは、 フォーマット２００を有し、それはドッキングされたハンドセット１２０iから ベースユニット１１０に送られるメッセージと同様である。ポート１１８は、ハ
ンドセットのバッテリ（充電池）を充電（再充電）するために配置する充電ポー
トまたはクレードル（受け台）として二重になっていてもよい（二重の機能を持
っていてもよい）。
０iを初期化するための、ワイヤード・リンクを介した図１の電話システム１０ ０におけるベースユニット１１０とハンドセット１２０iの間での初期化メッセ ージ交換のためのメッセージ・フォーマット２００の概略的表現が示されている
。メッセージ・フォーマット２００は、ポート１１８によって形成されるワイヤ
ード・リンクを介してベースユニット１１０とハンドセット１２０iの間で情報 を交換するための複数のフィールド２０１〜２０９を含んでいる。ベースユニッ
ト１１０からドッキングされたハンドセット１２０iに送られるメッセージは、 フォーマット２００を有し、それはドッキングされたハンドセット１２０iから ベースユニット１１０に送られるメッセージと同様である。ポート１１８は、ハ
ンドセットのバッテリ（充電池）を充電（再充電）するために配置する充電ポー
トまたはクレードル（受け台）として二重になっていてもよい（二重の機能を持
っていてもよい）。
【００１３】 初期化されていないハンドセット１２０iがポート１１８に配置されて初期化 されると、ベースユニット１１０がハンドセットに情報を供給し、逆にハンドセ
ットがベースユニットに情報を供給して、ハンドセットを初期化して、その後の
ＴＤＭＡ通信が行われるようなる。一実施形態において、この情報は、セキュリ
ティ・コードまたはＩＤ２０５、スロット番号２０４およびスクランブラ・シー
ド２０７を含んでいる。一実施形態において、セキュリティ・コードはハンドセ
ットのシリアル番号に基づくものであり、好ましくは３２ビットの数（番号）で
ある。このセキュリティ・コードはそのシリアル番号と同じであっても、または
その一部分またはサブセット（ｓｕｂｓｅｔ：部分集合）であってもよい。代替
実施形態において、セキュリティ・コードは、ハンドセットのシリアル番号の代
わりにまたはハンドセットのシリアル番号に加えて、ベースユニット用のシリア
ル番号に基づくものとする。そのベースとハンドセットの間で任意のメッセージ
が交換されるたびに、セキュリティ・コードを用いてハンドセットが認証される
。タイムスロット機構に加えて、このセキュリティ・コードは、ベースユニット
からハンドセットへのメッセージの安全な交換を実現する。
ットがベースユニットに情報を供給して、ハンドセットを初期化して、その後の
ＴＤＭＡ通信が行われるようなる。一実施形態において、この情報は、セキュリ
ティ・コードまたはＩＤ２０５、スロット番号２０４およびスクランブラ・シー
ド２０７を含んでいる。一実施形態において、セキュリティ・コードはハンドセ
ットのシリアル番号に基づくものであり、好ましくは３２ビットの数（番号）で
ある。このセキュリティ・コードはそのシリアル番号と同じであっても、または
その一部分またはサブセット（ｓｕｂｓｅｔ：部分集合）であってもよい。代替
実施形態において、セキュリティ・コードは、ハンドセットのシリアル番号の代
わりにまたはハンドセットのシリアル番号に加えて、ベースユニット用のシリア
ル番号に基づくものとする。そのベースとハンドセットの間で任意のメッセージ
が交換されるたびに、セキュリティ・コードを用いてハンドセットが認証される
。タイムスロット機構に加えて、このセキュリティ・コードは、ベースユニット
からハンドセットへのメッセージの安全な交換を実現する。
【００１４】 ハンドセット用のスロット番号は、３ビットの数であり、それはベースユニッ
ト１１０によって割り当てられ、ワイヤード・リンクを介してハンドセットに送
信される。スロット番号は、システム１００においてハンドセット１２０iをそ の他のハンドセットから区別または識別する固有のタイムスロット番号である。
スクランブラ・シードは、８ビットの数であり、それはベースユニットのシリア
ル番号に基づくものでもあり、またはその代替構成としてシリアル・コンピュー
タ・インタフェースまたはその他の入力（例、無線電話機のキーパッド）を介し
てユーザによりプログラム可能なものであってもよく、送信情報のスペクトルを
ランダム化（ｒａｎｄｏｍｉｚｅ：無作為抽出）するコード（符号）を生成する
のにそのシードが使用される。そのような符号化は、ハンドセットおよびベース
ユニットの送受信機だけに知られる決定論的（ｄｅｔｅｒｍｉｎｉｓｔｉｃ）マ
ッピング（ｍａｐｐｉｎｇ）を用いるので、上述の付加的なセキュリティを実現
することができる。
ト１１０によって割り当てられ、ワイヤード・リンクを介してハンドセットに送
信される。スロット番号は、システム１００においてハンドセット１２０iをそ の他のハンドセットから区別または識別する固有のタイムスロット番号である。
スクランブラ・シードは、８ビットの数であり、それはベースユニットのシリア
ル番号に基づくものでもあり、またはその代替構成としてシリアル・コンピュー
タ・インタフェースまたはその他の入力（例、無線電話機のキーパッド）を介し
てユーザによりプログラム可能なものであってもよく、送信情報のスペクトルを
ランダム化（ｒａｎｄｏｍｉｚｅ：無作為抽出）するコード（符号）を生成する
のにそのシードが使用される。そのような符号化は、ハンドセットおよびベース
ユニットの送受信機だけに知られる決定論的（ｄｅｔｅｒｍｉｎｉｓｔｉｃ）マ
ッピング（ｍａｐｐｉｎｇ）を用いるので、上述の付加的なセキュリティを実現
することができる。
【００１５】 一実施形態において、メッセージ・フォーマットは、図２に示されているよう
な将来の拡張に備えた未使用フィールド２０８を有する７２ビットのフィールド
２００である。メッセージ番号フィールド２０１は、他エンド（ｅｎｄ：端）の
状態の追従を補助する送信の各エンドにおいて生成されるモジュロの４ビット・
フィールドである。このフィールドは、肯定応答（ＡＣＫＮＯＷＬＥＤＧＭＥＮ
Ｔ：ＡＣＫ）用にも使用される。メッセージ・タイプ・フィールド２０２は、４
ビット・フィールドであり、それはベースとハンドセットの間で交換され得るメ
ッセージの相異なるタイプを通知する信号を送るのに使用されるものである。新
／現（ｎｅｗ／ｅｘｉｓｔｉｎｇ）フィールド２０３は、１ビットのフィールド
であり、それはハンドセットが新しいハンドセットかまたは現存する（ｅｘｉｓ
ｔｉｎｇ：既存の）ハンドセットかを示すものである。ここで、０＝新しいハン
ドセットである。ベースユニット１１０から発信されるパケットについては、こ
のフィールドは常に０に設定されている。
な将来の拡張に備えた未使用フィールド２０８を有する７２ビットのフィールド
２００である。メッセージ番号フィールド２０１は、他エンド（ｅｎｄ：端）の
状態の追従を補助する送信の各エンドにおいて生成されるモジュロの４ビット・
フィールドである。このフィールドは、肯定応答（ＡＣＫＮＯＷＬＥＤＧＭＥＮ
Ｔ：ＡＣＫ）用にも使用される。メッセージ・タイプ・フィールド２０２は、４
ビット・フィールドであり、それはベースとハンドセットの間で交換され得るメ
ッセージの相異なるタイプを通知する信号を送るのに使用されるものである。新
／現（ｎｅｗ／ｅｘｉｓｔｉｎｇ）フィールド２０３は、１ビットのフィールド
であり、それはハンドセットが新しいハンドセットかまたは現存する（ｅｘｉｓ
ｔｉｎｇ：既存の）ハンドセットかを示すものである。ここで、０＝新しいハン
ドセットである。ベースユニット１１０から発信されるパケットについては、こ
のフィールドは常に０に設定されている。
【００１６】 前述のように、ローカル（局所）番号フィールド２０４は、３ビット・フィー
ルドであり、それは現存するハンドセットに割り当てられたローカル（スロット
）番号を示している。この番号は、新／現フィールド２０３が０に設定されてい
る場合には無視される。３２ビットＩＤフィールド２０５は、工場で指定したハ
ンドセット１２０i用のＩＤから導出されたセキュリティ・コードまたはＩＤを 示す。これは、そのベースと、そのベースに登録された（即ち初期化された）ハ
ンドセットとの間の通信を保護する（にセキュリティを与える）基礎（ベーシス
）を形成する。５ビットのＡＣＫメッセージ・フィールド２０６は、肯定応答（
承認）を受ける４ビットのメッセージ番号と、１つのＡＣＫビットとを含んでい
る。このフォーマットにおいて、ビット０〜３は肯定応答を受けるメッセージ番
号を表し、ビット４は、０の場合には否定応答（Ｎｅｇａｔｉｖｅ ＡＣＫ：Ｎ
ＡＣＫ）を、１の場合には肯定応答（ＡＣＫ）を表す。肯定応答は、受信エンド
（端）で行われるＣＲＣチェックに基づいて発生する。スクランブラ・シード・
フィールド２０７は、８ビット・フィールドであり、それはＲＦリンクにおいて
スクランブラにシードを与えるのに使用されるものである。それは、付加的（追
加的）セキュリティ層（レイヤ）を形成する。それは、工場コード（符号）から
生成されるまたはシリアル・コンピュータ・インタフェースを介してユーザによ
ってプログラムされるデフォルト（省略値）であればよい。ＣＲＣ符号（コード
）フィールド２０９は、エラー検出および訂正に使用される８ビットの周期冗長
検査（Ｃｙｃｌｉｃ Ｒｅｄｕｎｄａｎｃｙ Ｃｈｅｃｋ：ＣＲＣ）符号である
。
ルドであり、それは現存するハンドセットに割り当てられたローカル（スロット
）番号を示している。この番号は、新／現フィールド２０３が０に設定されてい
る場合には無視される。３２ビットＩＤフィールド２０５は、工場で指定したハ
ンドセット１２０i用のＩＤから導出されたセキュリティ・コードまたはＩＤを 示す。これは、そのベースと、そのベースに登録された（即ち初期化された）ハ
ンドセットとの間の通信を保護する（にセキュリティを与える）基礎（ベーシス
）を形成する。５ビットのＡＣＫメッセージ・フィールド２０６は、肯定応答（
承認）を受ける４ビットのメッセージ番号と、１つのＡＣＫビットとを含んでい
る。このフォーマットにおいて、ビット０〜３は肯定応答を受けるメッセージ番
号を表し、ビット４は、０の場合には否定応答（Ｎｅｇａｔｉｖｅ ＡＣＫ：Ｎ
ＡＣＫ）を、１の場合には肯定応答（ＡＣＫ）を表す。肯定応答は、受信エンド
（端）で行われるＣＲＣチェックに基づいて発生する。スクランブラ・シード・
フィールド２０７は、８ビット・フィールドであり、それはＲＦリンクにおいて
スクランブラにシードを与えるのに使用されるものである。それは、付加的（追
加的）セキュリティ層（レイヤ）を形成する。それは、工場コード（符号）から
生成されるまたはシリアル・コンピュータ・インタフェースを介してユーザによ
ってプログラムされるデフォルト（省略値）であればよい。ＣＲＣ符号（コード
）フィールド２０９は、エラー検出および訂正に使用される８ビットの周期冗長
検査（Ｃｙｃｌｉｃ Ｒｅｄｕｎｄａｎｃｙ Ｃｈｅｃｋ：ＣＲＣ）符号である
。
【００１７】 次いで図３を参照すると、この図には、本発明の実施形態による、ベースステ
ーション１１０の観点からの、ＣＰＵ１１３の制御の下で図１のシステム１００
によって実行されるハンドセット１２０iの初期化を示すフロー図３００が示さ れている。ポート１１８に配置されるまたは“ドッキング”（結合）されるハン
ドセットは、既に初期化され、充電のためだけにドッキングされてもよい。その
代替構成として、ベースユニット１１０に対してハンドセットを初期化するため
に、初期化されていないハンドセット（即ち、初期化されたことのない“新しい
”ハンドセットまたは別のベースユニットに対して前に初期化されたハンドセッ
ト）が、ポート１１８にドッキングされてもよい。さらに、既に初期化されてい
るハンドセットが、再プログラムするためにまたは初期化パラメータの幾つかを
変更するために、即ちハンドセットを再初期化するために、ポート１１８にドッ
キングされてもよい。後者の（これらの）場合、ハンドセットはさらに充電する
必要があってもよい。
ーション１１０の観点からの、ＣＰＵ１１３の制御の下で図１のシステム１００
によって実行されるハンドセット１２０iの初期化を示すフロー図３００が示さ れている。ポート１１８に配置されるまたは“ドッキング”（結合）されるハン
ドセットは、既に初期化され、充電のためだけにドッキングされてもよい。その
代替構成として、ベースユニット１１０に対してハンドセットを初期化するため
に、初期化されていないハンドセット（即ち、初期化されたことのない“新しい
”ハンドセットまたは別のベースユニットに対して前に初期化されたハンドセッ
ト）が、ポート１１８にドッキングされてもよい。さらに、既に初期化されてい
るハンドセットが、再プログラムするためにまたは初期化パラメータの幾つかを
変更するために、即ちハンドセットを再初期化するために、ポート１１８にドッ
キングされてもよい。後者の（これらの）場合、ハンドセットはさらに充電する
必要があってもよい。
【００１８】 こうして、ベースユニット１１０は最初に、関係するＩ／Ｏ装置をポーリング
して、充電クレードル上の即ちポート１１８上のハンドセットの存在を検出する
（ステップ３０１）。ハンドセット１２０iがポート１１８（即ち充電クレード ル）にドッキングしているときは、ベースユニット１１０は最初に、ハンドセッ
ト１２０iのバッテリの電圧レベルが、ハンドセットの通常の機能を可能にする であろう或る閾値（スレッショルド）より高いかどうか、をチェックする（ステ
ップ３０２）。電圧レベルが閾値より高くない場合には、ハンドセットが充分な
電圧に充電されるまでは次の処理ステップは生じない。
して、充電クレードル上の即ちポート１１８上のハンドセットの存在を検出する
（ステップ３０１）。ハンドセット１２０iがポート１１８（即ち充電クレード ル）にドッキングしているときは、ベースユニット１１０は最初に、ハンドセッ
ト１２０iのバッテリの電圧レベルが、ハンドセットの通常の機能を可能にする であろう或る閾値（スレッショルド）より高いかどうか、をチェックする（ステ
ップ３０２）。電圧レベルが閾値より高くない場合には、ハンドセットが充分な
電圧に充電されるまでは次の処理ステップは生じない。
【００１９】 いったん閾値電圧要求（条件）が満たされると（ステップ３０２）、ベースユ
ニット１１０は、メッセージ・フォーマット２００に従って、ポート１１８のワ
イヤード・インタフェースを介してハンドセット１２０iに初期メッセージを送 ることによって、メッセージ送出プロトコルを起動する（ステップ３０３）。こ
のメッセージはメッセージ・タイプ・フィールド２０２において０によって示さ
れるサインオン（ｓｉｇｎ ｏｎ）メッセージである。これによって、図３にお
いてベースユニット１１０の観点からおよび図４においてハンドセット１２０i の観点から記載された各イベント（事象）のシーケンスが開始される。ハンドセ
ットとベースユニットの間で交換される全てのメッセージは非同期的な特性を有
する。この手順の一般的最終目標（ゴール）は、通常の充電を許容するか、また
は初期化されていないハンドセットを初期化することである。初期メッセージに
おいて、ベースユニット１１０は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセー
ジ・タイプ・フィールド２０２（ここでサインオン・メッセージ＝０）およびＣ
ＲＣフィールド２０９の各フィールドを満たす（に書き込む）。（ハンドセット
においてＣＲＣがマッチしない場合には、ハンドセットは、メッセージ番号とと
もに否定応答（ＮＡＣＫ）をベースユニット１１０に送り返す。この場合、ベー
スユニット１１０は再送信メッセージをハンドセットに送る（図３に図示せず）
。ＣＲＣを有する全てのメッセージは、図３に示されていない場合であっても肯
定応答（ＡＣＫ）を必要とする。）
ニット１１０は、メッセージ・フォーマット２００に従って、ポート１１８のワ
イヤード・インタフェースを介してハンドセット１２０iに初期メッセージを送 ることによって、メッセージ送出プロトコルを起動する（ステップ３０３）。こ
のメッセージはメッセージ・タイプ・フィールド２０２において０によって示さ
れるサインオン（ｓｉｇｎ ｏｎ）メッセージである。これによって、図３にお
いてベースユニット１１０の観点からおよび図４においてハンドセット１２０i の観点から記載された各イベント（事象）のシーケンスが開始される。ハンドセ
ットとベースユニットの間で交換される全てのメッセージは非同期的な特性を有
する。この手順の一般的最終目標（ゴール）は、通常の充電を許容するか、また
は初期化されていないハンドセットを初期化することである。初期メッセージに
おいて、ベースユニット１１０は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセー
ジ・タイプ・フィールド２０２（ここでサインオン・メッセージ＝０）およびＣ
ＲＣフィールド２０９の各フィールドを満たす（に書き込む）。（ハンドセット
においてＣＲＣがマッチしない場合には、ハンドセットは、メッセージ番号とと
もに否定応答（ＮＡＣＫ）をベースユニット１１０に送り返す。この場合、ベー
スユニット１１０は再送信メッセージをハンドセットに送る（図３に図示せず）
。ＣＲＣを有する全てのメッセージは、図３に示されていない場合であっても肯
定応答（ＡＣＫ）を必要とする。）
【００２０】 この点において、ベースユニット１１０はハンドセット１２０iからの肯定応 答（ＡＣＫ）を期待する（ステップ３０４）。タイマがタイムアウトするまで肯
定応答（ＡＣＫ）が受信されない場合にはその手順が再度開始する（ステップ３
０５、３０６、３０１）。タイマがタイムアウトする前に肯定応答（ＡＣＫ）が
受信された場合には（ステップ３０４）、ベースユニット１１０は、ドッキング
されたハンドセットが“新しい”かまたは既に初期化されているかどうかを判断
できる（ステップ３１１）。ステップ３１１において、ハンドセット１２０iは 次の３つの状態の中の１つの状態を示す。その３つの状態は、それが新しいハン
ドセットであるか、それがベースユニット１１０によって既に初期化されている
か、またはそれが別のベースユニットによって前に初期化されたことがあるか、
の各状態である。
定応答（ＡＣＫ）が受信されない場合にはその手順が再度開始する（ステップ３
０５、３０６、３０１）。タイマがタイムアウトする前に肯定応答（ＡＣＫ）が
受信された場合には（ステップ３０４）、ベースユニット１１０は、ドッキング
されたハンドセットが“新しい”かまたは既に初期化されているかどうかを判断
できる（ステップ３１１）。ステップ３１１において、ハンドセット１２０iは 次の３つの状態の中の１つの状態を示す。その３つの状態は、それが新しいハン
ドセットであるか、それがベースユニット１１０によって既に初期化されている
か、またはそれが別のベースユニットによって前に初期化されたことがあるか、
の各状態である。
【００２１】 ハンドセットのメッセージが新しいハンドセットを示している場合には（この
場合、ハンドセットのメッセージはフィールド２０５にハンドセットのＩＤを含
んでいる）、そのベースは、それがローカル番号または使用可能なスロットを有
するかどうかチェックする必要がある（ステップ３１２）。例えば、４ハンドセ
ット・システムにおいて、４個のハンドセットが、既に初期化されていて従って
ベースユニット１１０に登録されていた場合には、どのスロットも使用不可能で
ある。ベースユニット１１０が使用可能なローカル番号を有する場合には、ベー
スユニット１１０は、メッセージ・フィールドを更新することによってそれをハ
ンドセットに割り当てる（ステップ３１３）。この場合、ベースユニット１１０
は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２
、固有システムＩＤフィールド２０５、ローカル・スロット番号割当てフィール
ド２０４、スクランブラ・シード・フィールド２０７およびＣＲＣフィールド２
０９のメッセージ用の各フィールドを満たす（書き込む）。この場合、ＩＤフィ
ールド２０５はベースユニット１１０のシリアル番号を含んでいる。
場合、ハンドセットのメッセージはフィールド２０５にハンドセットのＩＤを含
んでいる）、そのベースは、それがローカル番号または使用可能なスロットを有
するかどうかチェックする必要がある（ステップ３１２）。例えば、４ハンドセ
ット・システムにおいて、４個のハンドセットが、既に初期化されていて従って
ベースユニット１１０に登録されていた場合には、どのスロットも使用不可能で
ある。ベースユニット１１０が使用可能なローカル番号を有する場合には、ベー
スユニット１１０は、メッセージ・フィールドを更新することによってそれをハ
ンドセットに割り当てる（ステップ３１３）。この場合、ベースユニット１１０
は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２
、固有システムＩＤフィールド２０５、ローカル・スロット番号割当てフィール
ド２０４、スクランブラ・シード・フィールド２０７およびＣＲＣフィールド２
０９のメッセージ用の各フィールドを満たす（書き込む）。この場合、ＩＤフィ
ールド２０５はベースユニット１１０のシリアル番号を含んでいる。
【００２２】 ハンドセット１２０iは新しいが使用可能なスロットがないと判断された場合 には（ステップ３１２）、ベースユニット１１０は、ユーザが現存する（既存の
）ハンドセットをハンドセット１２０iで置き換えようとしていると仮定する。 この場合、ユーザは、どのローカル番号を置き換える必要があるかに関する情報
を供給する（入力する）よう指示を受ける。この指示は、そのベースからハンド
セットに送られるメッセージによって行われ、そのハンドセットはローカル番号
（Ｌｏｃａｌ Ｎｕｍｂｅｒ）要求およびオーディオ警告を表示する（ステップ
３２１）。いったん、その問合せ（ｑｕｅｒｙ）の結果として、ハンドセットか
ら有効スロット番号の付加された応答が受信されると（ステップ３２２、３２３
）、ベースユニット１１０は、ローカル・スロット番号割り当てを完了し、メッ
セージ用の指定されたフィールドを満たす（に書き込む）（ステップ３１３）。
ハンドセットから応答が受信されない場合には、タイムアウト（時間切れ）が発
せられて、そのベースはその実行を最初の位置から開始する（ステップ３２４）
。
）ハンドセットをハンドセット１２０iで置き換えようとしていると仮定する。 この場合、ユーザは、どのローカル番号を置き換える必要があるかに関する情報
を供給する（入力する）よう指示を受ける。この指示は、そのベースからハンド
セットに送られるメッセージによって行われ、そのハンドセットはローカル番号
（Ｌｏｃａｌ Ｎｕｍｂｅｒ）要求およびオーディオ警告を表示する（ステップ
３２１）。いったん、その問合せ（ｑｕｅｒｙ）の結果として、ハンドセットか
ら有効スロット番号の付加された応答が受信されると（ステップ３２２、３２３
）、ベースユニット１１０は、ローカル・スロット番号割り当てを完了し、メッ
セージ用の指定されたフィールドを満たす（に書き込む）（ステップ３１３）。
ハンドセットから応答が受信されない場合には、タイムアウト（時間切れ）が発
せられて、そのベースはその実行を最初の位置から開始する（ステップ３２４）
。
【００２３】 ハンドセット１２０iが新しいハンドセットでない場合には（ステップ３１１ ）、ベースユニット１１０は、ハンドセット１２０iによって送信された３２ビ ットＩＤ、ローカル番号、およびスクランブラ・シードをチェックする。これら
の番号がベースユニット１１０のメモリに格納された情報とマッチ（一致）する
場合には、ベース・プログラムを出る（ステップ３３１）。ミスマッチ（不一致
）がある場合には、そのベースは、再プログラム・メッセージ（メッセージ・タ
イプ＝８）をハンドセットに送る（ステップ３３１、３３２）。このメッセージ
は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２
およびＣＲＣフィールド２０９の各フィールドが満される（が書き込まる）。
の番号がベースユニット１１０のメモリに格納された情報とマッチ（一致）する
場合には、ベース・プログラムを出る（ステップ３３１）。ミスマッチ（不一致
）がある場合には、そのベースは、再プログラム・メッセージ（メッセージ・タ
イプ＝８）をハンドセットに送る（ステップ３３１、３３２）。このメッセージ
は、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２
およびＣＲＣフィールド２０９の各フィールドが満される（が書き込まる）。
【００２４】 ベースユニット１１０が肯定応答（ＡＣＫ）を受信した場合は、ベースユニッ
トは、新しいハンドセットを処理しているかのように処理チェーンに従って処理
し、その結果、ベースユニットはそのハンドセットを再初期化することができる
（ステップ３３３、３１２）。ベースユニットが否定応答（ＮＡＣＫ）を受信す
るかまたはタイムアウトした場合には、ベースユニットはサービス・ルーチンを
出る（ステップ３３３、３３４、３３５）。
トは、新しいハンドセットを処理しているかのように処理チェーンに従って処理
し、その結果、ベースユニットはそのハンドセットを再初期化することができる
（ステップ３３３、３１２）。ベースユニットが否定応答（ＮＡＣＫ）を受信す
るかまたはタイムアウトした場合には、ベースユニットはサービス・ルーチンを
出る（ステップ３３３、３３４、３３５）。
【００２５】 次いで図４を参照すると、この図には、本発明の実施形態による、ハンドセッ
ト１２０iの観点からの、図１のシステム１００によって実行されるハンドセッ ト１２０iの初期化を示すフロー図４００が示されている。ハンドセット１２０i の処理フローは図３を参照して前に説明したベースユニット１１０の処理フロー
を反映している。いったんそのベースから初期サインオン・メッセージが正しく
受信されると（ステップ４０３）、ハンドセット１２０iは、古／新（ｏｌｄ／ ｎｅｗ）および関連するハンドセット情報を含む肯定応答（ＡＣＫ）で応答する
（ステップ４０４）。特に、ハンドセットが新しい場合には、ハンドセットは、
メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２（＝
１）、新／現ハンドセット・フィールド２０３（＝０；“新”）およびＣＲＣフ
ィールド２０９の各フィールドが満たされた（書き込まれた）メッセージを用い
て応答する（ステップ４０４）。ハンドセット１２０iが既に初期化されている 場合には、ハンドセットは、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タ
イプ・フィールド２０２（＝１）、新／現ハンドセット・フィールド２０３（＝
１；“前に初期化済み”）、固有システムＩＤフィールド２０５、ローカル・ス
ロット番号割当てフィールド２０４、スクランブラ・シード・フィールド２０７
およびＣＲＣフィールド２０９の各フィールドが満たされた（書き込まれた）メ
ッセージで応答する。
ト１２０iの観点からの、図１のシステム１００によって実行されるハンドセッ ト１２０iの初期化を示すフロー図４００が示されている。ハンドセット１２０i の処理フローは図３を参照して前に説明したベースユニット１１０の処理フロー
を反映している。いったんそのベースから初期サインオン・メッセージが正しく
受信されると（ステップ４０３）、ハンドセット１２０iは、古／新（ｏｌｄ／ ｎｅｗ）および関連するハンドセット情報を含む肯定応答（ＡＣＫ）で応答する
（ステップ４０４）。特に、ハンドセットが新しい場合には、ハンドセットは、
メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タイプ・フィールド２０２（＝
１）、新／現ハンドセット・フィールド２０３（＝０；“新”）およびＣＲＣフ
ィールド２０９の各フィールドが満たされた（書き込まれた）メッセージを用い
て応答する（ステップ４０４）。ハンドセット１２０iが既に初期化されている 場合には、ハンドセットは、メッセージ番号フィールド２０１、メッセージ・タ
イプ・フィールド２０２（＝１）、新／現ハンドセット・フィールド２０３（＝
１；“前に初期化済み”）、固有システムＩＤフィールド２０５、ローカル・ス
ロット番号割当てフィールド２０４、スクランブラ・シード・フィールド２０７
およびＣＲＣフィールド２０９の各フィールドが満たされた（書き込まれた）メ
ッセージで応答する。
【００２６】 図４（ステップ４０５以降参照）に示されている処理チェーンはそのベースに
よって要求される動作を反映している。上述のように、ハンドセット１２０iは 、取りうる可能な状態の各々に対する応答を持っている必要がある。特に、その
初期状態に応じて（前セクションにおいて説明した可能な３つの状態の中の１つ
に応じて）、そのベースは、ローカル・スロット番号割り当て（ステップ４０６
）、ユーザによるローカル・メッセージ割当ての供給（入力）（ステップ４０７
）、またはＨＳ対ベースＩＤミスマッチ（ハンドセットとベースのＩＤのミスマ
ッチ）（ステップ４０８）（ユーザの要求に基づくハンドセットの可能な再プロ
グラムに対する要求を示唆している）の各動作を要求する。これによって、ユー
ザがその充電だけを指示すると、ハンドセットを別のベースで充電することを許
容する。また、充電機能だけが実行される場合には、その動作の完了時点におい
て固有の呼出音は生じない。その他の全ての動作が完了すると、固有の呼出音が
生じ（ステップ４２５）、その呼出音は、そのハンドセットおよびベースがその
動作を完了させたことを示す信号をユーザに発するものである。
よって要求される動作を反映している。上述のように、ハンドセット１２０iは 、取りうる可能な状態の各々に対する応答を持っている必要がある。特に、その
初期状態に応じて（前セクションにおいて説明した可能な３つの状態の中の１つ
に応じて）、そのベースは、ローカル・スロット番号割り当て（ステップ４０６
）、ユーザによるローカル・メッセージ割当ての供給（入力）（ステップ４０７
）、またはＨＳ対ベースＩＤミスマッチ（ハンドセットとベースのＩＤのミスマ
ッチ）（ステップ４０８）（ユーザの要求に基づくハンドセットの可能な再プロ
グラムに対する要求を示唆している）の各動作を要求する。これによって、ユー
ザがその充電だけを指示すると、ハンドセットを別のベースで充電することを許
容する。また、充電機能だけが実行される場合には、その動作の完了時点におい
て固有の呼出音は生じない。その他の全ての動作が完了すると、固有の呼出音が
生じ（ステップ４２５）、その呼出音は、そのハンドセットおよびベースがその
動作を完了させたことを示す信号をユーザに発するものである。
【００２７】 本発明の原理に従った上述の無線システムが、ベースユニット１１０がセルラ
電話網における複数のセルの中の１つにサービスを提供するベースステーション
（基地局）を表すような、セルラ・システムであってもよいことを、この分野の
専門家は理解するであろう。
電話網における複数のセルの中の１つにサービスを提供するベースステーション
（基地局）を表すような、セルラ・システムであってもよいことを、この分野の
専門家は理解するであろう。
【００２８】 この分野の専門家によって、請求の範囲に記載した本発明の原理および範囲を
逸脱することなく、本発明の性質を説明するために説明し示した各部分の構成要
素および配置構成の詳細を様々に変形できることは明らかである。
逸脱することなく、本発明の性質を説明するために説明し示した各部分の構成要
素および配置構成の詳細を様々に変形できることは明らかである。
【図１】 図１は、本発明の実施形態による、システムにおける無線ハンドセットを初期
化するためのＴＤＭＡ多回線無線電話システムのブロック図である。
化するためのＴＤＭＡ多回線無線電話システムのブロック図である。
【図２】 図２は、本発明の実施形態による、ハンドセットを初期化するための、無線リ
ンクを介した図１の電話システムにおけるベースユニットとハンドセットの間で
の初期化メッセージ交換用のメッセージ・フォーマットの概略的表現である。
ンクを介した図１の電話システムにおけるベースユニットとハンドセットの間で
の初期化メッセージ交換用のメッセージ・フォーマットの概略的表現である。
【図３】 図３は、本発明の実施形態による、ベースステーションの観点からの、図１の
システムによって実行されるハンドセット初期化を示すフロー図である。
システムによって実行されるハンドセット初期化を示すフロー図である。
【図４】 図４は、本発明の実施形態による、ハンドセットが初期化される観点からの、
図１のシステムによって実行されるハンドセット初期化を示すフロー図である。
図１のシステムによって実行されるハンドセット初期化を示すフロー図である。
１１０ ベースユニット １１１ 送信機ユニット １１２ 受信機ユニット １１３ マイクロプロセッサ １１６ 外部ネットワーク １１８ ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ナツトソン，ポール ゴザード アメリカ合衆国 インデイアナ州 インデ イアナポリス サウス・エマーソン・アベ ニユー 148 (72)発明者 カパデイア，マネツク ベーラム アメリカ合衆国 インデイアナ州 カーメ ル アーバー・ドライブ 538 Ｆターム(参考） 5K027 AA12 HH21 HH23 JJ01 KK01 5K067 AA33 AA35 BB02 CC04 EE02 EE10 EE22 HH05
Claims (12)
- 【請求項１】（ａ）各々がハンドセット送受信機を含む１つ以上の無線ハン
ドセットと、 （ｂ）ベースユニットと、 を具える、無線電話システムであって； 上記ベースユニットは、各ハンドセットがこのベースユニットによって前に初
期化されていた場合にだけそのハンドセットとの間でそのハンドセット送受信機
を介してチャネル上で通信するベース送受信機と、ワイヤード・インタフェース
を有するハンドセット・ドッキング・ステーションと、上記ワイヤード・インタ
フェースを介してそのハンドセットを初期化する手段と、を具えるものである、
無線電話システム。 - 【請求項２】 上記初期化する手段は、そのハンドセットから固有ハンドセ
ット・セキュリティ・コードを取得して局所的に（ローカルに）格納し、 上記ベースユニットは、所与のハンドセットが上記ベースユニットにそのハン
ドセット・セキュリティ・コードを供給した場合にだけ、そのハンドセットが上
記チャンル上で通信することを許容するものである、 請求項１に記載のシステム。 - 【請求項３】 上記初期化する手段はさらに固有ベースユニット・セキュリ
ティ・コードをそのハンドセットに供給し、 上記ベースユニットは、所与のハンドセットが上記固有ベースユニット・セキ
ュリティ・コードおよび上記ハンドセット・セキュリティ・コードを上記ベース
ユニットに供給した場合にだけ、そのハンドセットが上記チャネル上で通信を行
うことを許容するものである、 請求項２に記載のシステム。 - 【請求項４】 上記ベース送受信機は、排他的（専用の）オーディオ・パケ
ット・タイムスロットを各ハンドセットに割り当てるＴＤＭＡエポックに従って
、そのハンドセット送受信機を介して、各ハンドセットとの間に時分割多元接続
（ＴＤＭＡ）リンクを設定し、 上記初期化する手段は、そのハンドセットから固有ハンドセット・セキュリテ
ィ・コードを取得して局所的に格納し、オーディオ・パケット・タイムスロット
に対応する排他的オーディオ・パケット・スロット番号をそのハンドセットに供
給し、 上記ベースユニットは、所与のハンドセットがそのハンドセット・セキュリテ
ィ・コードおよびそのオーディオ・パケット・スロット番号を上記ベースユニッ
トに供給した場合にだけ、そのハンドセットが上記ＲＦチャンル上で通信するこ
とを許容するものである、 請求項２に記載のシステム。 - 【請求項５】 上記ベース送受信機とそのハンドセットの間のディジタル通
信は、上記ベース送受信機とそのハンドセットの双方に必ず知られているそのハ
ンドセットに固有のスクランブラ・シードに従ってスクランブルされ、 上記初期化する手段は、そのハンドセットにこのハンドセットの上記スクラン
ブラ・シードを供給して局所的に格納し、 請求項２に記載のシステム。 - 【請求項６】 上記ハンドセット・セキュリティ・コードは固有ハンドセッ
ト・シリアル番号に基づくものである、請求項２に記載のシステム。 - 【請求項７】 上記初期化する手段は、固有ベースユニット・シリアル番号
に基づく固有ベースユニット・セキュリティ・コードをそのハンドセットに供給
し、 上記ベースユニットは、所与のハンドセットが上記ベースユニット・セキュリ
ティ・コードおよびそのハンドセット・セキュリティ・コードを上記ベースユニ
ットに供給した場合にだけ、そのハンドセットが上記ＲＦチャンル上でディジタ
ル通信を行うことを許容するものである、 請求項１に記載のシステム。 - 【請求項８】 各ハンドセットは充電可能なバッテリによってバッテリ給電
され、上記ドッキング・ステーションは、上記ドッキング・ステーションに物理
的にドッキングされたハンドセットのバッテリを充電する充電手段を具えるもの
である、請求項１に記載のシステム。 - 【請求項９】 上記ベースユニットは、上記ドッキング・ステーションに物
理的にドッキングされたそのハンドセットのバッテリが閾値レベルより低い電圧
を有するかどうかを判断する手段を具えており、 上記初期化する手段は、そのハンドセットを初期化する前にそのバッテリ電圧
が上記閾値レベルより高く充電された後まで待つものである、 請求項８に記載のシステム。 - 【請求項１０】 そのハンドセットと上記ベースユニットは、複数のフィー
ルドからなるメッセージ・フォーマットに従って、上記初期化の期間においてメ
ッセージを交換するものである、請求項１に記載のシステム。 - 【請求項１１】 ワイヤード・インタフェースを有するハンドセット・ドッ
キング・ステーションとベース送受信機とを具えるベースユニットと、各々がハ
ンドセット送受信機を具える１つ以上の無線ハンドセットと、を有する無線電話
システムにおいて、 （ａ）ハンドセットが上記ドッキング・ステーションに物理的にドッキングされ
たとき上記ワイヤード・インタフェースを介してそのハンドセットを初期化する
ステップと、 （ｂ）ハンドセットが上記ベースユニットによって前に初期化されていた場合に
だけ、上記ベースユニット送受信機およびハンドセット送受信機を介して上記ベ
ースユニットとそのハンドセットの間でＲＦチャネル上でディジタル通信を行う
ステップと、 を含む、方法。 - 【請求項１２】 各々がハンドセット送受信機を具える１つ以上の無線ハン
ドセットと通信するベースユニットであって； （ａ）各ハンドセットが上記ベースユニットによって前に初期化されていた場合
にだけ、そのハンドセットとの間でそのハンドセット送受信機を介してＲＦチャ
ネル上でディジタル通信を行うベース送受信機と、 （ｂ）ワイヤード・インタフェースを有するハンドセット・ドッキング・ステー
ションと、 を具え、 ハンドセットが上記ドッキング・ステーションに物理的にドッキングされたと
き、上記ベースユニットは上記ワイヤード・インタフェースを介してそのハンド
セットを初期化するものである、 ベースユニット。
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