JP2002503293A - 性能改善のため部品に機能勾配材料コーティングを形成する方法 - Google Patents

性能改善のため部品に機能勾配材料コーティングを形成する方法

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Abstract

(57)【要約】 表面を有し、ローリング、摺動、摩耗又は曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒される部品に機能勾配コーティングを形成するプロセスにおいて、前記表面上に、機能勾配材料(FGM)コーティングを形成するFGMを溶射するステップを備え、該FGMコーティングは、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線とを有する。各弾性率曲線は、その厚さ内の複数の対応するポイントにおける複数の弾性率を含む。弾性率は、約28Mpsiから約60Mpsiまでの範囲である。オプションとして、また炭素含有量曲線がある。

Description

【発明の詳細な説明】 性能改善のため部品に機能勾配材料コーティングを形成する方法 技術分野 本発明は、一般に色々な部品の設計における機能傾斜材料(FGM)の形成に 関し、より詳しくは、ローリング、摺動、摩耗、及び曲げ接触のうち1つ又はそ れ以上に晒される機械部品にFGMコーティングを使用し、その性能特性を改善 することに関する。背景技術 土工機械等の機械の歯車、軸受、カム軸、遊星歯車軸、及び他のエンジン、変 速機、及び/又は車台部品は、絶えずローリング及び/又は摺動接触に晒される。 トラックリンク、トラックローラー、ブシュ、アイドラー、地面作業用具(GE T)もまた、一般に摩耗及び/又は曲げ力に晒される。このような接触を経験す る部品の耐久性と信頼性を増すため、このような金属部品は通常表面硬化される 。表面硬化すると、外面がより硬くなり内側コアが比較的柔らかくなり、これは 、浸炭、誘導硬化、炎焼入れ、または熱処理の当業者が知っている他の選択的プ ロセス等の方法により行われる。 これらの表面硬化プロセスにより表面硬化することの1つの欠点は、マルテン サイトと非マルテンサイト構造の異なる勾配により、硬さの勾配が生じ、この勾 配は部品の弾性率と関係がないことである。従って、部品の外面が内側コアより 硬さが硬く、耐摩耗性が良くても、負荷又は応力が一定に保たれると、部品の歪 み即ち変形は変化しない。言換えると、部品は一定の負荷で一定の量の変形を受 ける。このように、大きい負荷で部品の変形を調整できないことが、長い間、上 述した色々の接触にさらされる色々の種類の部品を設計する際の障害となってい た。ローリング及び/又は摺動の負荷状態に晒される部品において、一定の量の 変形に応じて異なる量のミーゼス応力を示すように設計されることが好ましい。 言換えると、固定した量の負荷で、変形量が変化するように調整された部品を作 り、機械における意図する用途に従って部品の曲げ又は接触疲労抵抗又は耐摩耗 性を調整するすることが好ましい。従って、部品の表面からの深さに関係付けら れ、部品の幾何学的形態に関係付けられた部品を作り、ローリング、摺動、摩耗 又は曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒されるとき、所望のように疲労又は耐摩耗 性が向上する部品を得ることが好ましい。 本発明は、ローリング、摺動、摩耗又は曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒され るこれまで利用されてきた部品の1つ又はそれ以上の問題を解決することを目的 とする。発明の開示 本発明の1態様では、表面を有し、ローリング、摺動、摩耗又は曲げ接触の1 つ又はそれ以上に晒される部品に機能勾配コーティングを形成するプロセスにお いて、前記表面上に、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線(プロファ イル)とを有するFGMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM)を溶射 するステップを備える。各弾性率曲線は、その厚さ内の複数の対応するポイント における複数の弾性率を有する。弾性率は、約28Mpsiから約60Mpsiまで の範囲である。オプションとして、また炭素含有量曲線がある。 この部品の表面には、厚さのあるFGMコーティングが形成される。FGMコ ーティングは、複数の材料組成を有する。これらの用途で選択される材料は、合 金鋼である。金属の炭化物、ホウ化物、窒化物、又は酸化物等の鋼より弾性率が 高い硬い微粒子を添加して、その結果FGMコーティングの弾性率が上がるよう に、FGM組成は調整される。炭素含有量もまた、FGM層の全体にわたって調 整し、マルテンサイト開始(Ms)温度の勾配が生じ、物品の残留応力勾配を制 御できるようにする。図面の簡単な説明 図1は、本発明の1実施例によるFGMコーティングを有する部品の調整した 弾性率曲線の図である。 図2は、本発明の他の実施例によるFGMコーティングを有する部品の調整し た弾性率曲線の図である。 図3は、本発明のさらに他の実施例によるFGMコーティングを有する部品の 調整した弾性率曲線の図である。 図4は、本発明第1実施例の部品の表面からの深さに対する弾性率の上限と下 限を示す図である。 図5は、表面硬化した部品の弾性率曲線の図である。 図6は、浸炭し表面硬化したFGMでない部品についての、深さに対する炭素 の割合と弾性率を示す図である。 図7は、図5の浸炭し表面硬化したFGMでない部品についての、深さに対す る残留応力を示す図である。 図8は、FGMコーティングの1例の部品について、深さに対する炭素の割合 と弾性率を示す図であり、弾性率のみが変更されている。 図9は、図7のFGMコーティングを有する部品について、浸炭し表面硬化し たFGMでない部品と比較して、深さに対する残留応力を示す図である。 図10は、FGMコーティングの1例の部品について、深さに対する炭素の割 合と弾性率を示す図であり、炭素勾配曲線のみが変更されている。 図11は、図9のFGMコーティングを有する部品について、浸炭し表面硬化 したFGMでない部品と比較した、深さに対する残留応力を示す図である。 図12は、FGMコーティングの1例の部品について、深さに対する炭素の割 合と弾性率を示す図であり、弾性率と炭素勾配曲線の両方が変更されている。 図13は、摩耗と曲げ接触に晒され、FGMコーティンクを有する部品の表面 からの深さに対する炭素のパーセントの上限と下限を示す図である。 図14は、ローリング、摺動、摩耗又は曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒され 、FGMコーティングを有する部品の表面からの深さに対する弾性率の上限と下 限を示す図である。 図15は、図11のFGMコーティングを有する部品について、浸炭し表面硬 化したFGMでない部品と比較した、深さに対する残留応力を示す図である。好適な実施例の詳細な説明 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「ローリング接触」という言葉 は、2つの物体の間の接触面で、1方の表面に対する他方の表面の移動が、線速 度ででも回転速度ででも表せるものを言う。 「ローリング接触」という言葉には、例えば転がり軸受けにおけるように、接 触する点での表面速度が、等しく平行であるような接触も含まれる。 「ローリング/摺動接触」という言葉は、同じような接触を表すが、2つの接 触表面の表面速度は大きく異なり、そのため例えば歯車におけるように、接触す る部品が摺動する。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「摺動接触」という言葉は、2 つの物体の間の接触面で、1方の表面が静止し、第2表面に対する一方の表面の 移動を接触界面と一致する速度ベクトルで表すことが出来るものを言う。摺動接 触に晒される部品の例としては、燃料インジェクターのプランジャー、バレル組 立体、ジャーナル軸受等がある。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「摩耗接触」という言葉は、2 つの表面の間の接触で、第2表面の力と速度の組合わせにより、一方の表面から 材料が除去される接触を言う。除去される材料は、例えばGETの摩耗のように 大きい場合もあり、又は例えば歯車の歯の溝のように小さく局所的な場合もある 。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「曲げ接触」という言葉は、2 つの物体の間の接触面で、部品に片持ち梁のように負荷がかかり、そのため部品 を接触面から離す応力がかかるものを言う。例えば、バケット先端等のGETは 、曲げ接触に晒される。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「機能変化材料」という言葉は 、組成及び/又はミクロ構造が、一方の境界から他方へ連続的に変化する材料を 言う。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「弾性率」という言葉は、AS TM方法E111「ヤング率、接線係数、弦係数の標準試験方法」により求めた 弾性率を言う。 この発明の詳細な説明と請求の範囲で使用する「溶射堆積」という言葉は、酸 素アセチレントーチ溶射、ガス安定化プラズマ溶射、水安定化プラズマ溶射、燃 焼溶射、高速酸素供給溶射(HVOF)等の溶射技術を言う。溶射技術は、上述 した方法に限らず、当業者が知っている他の溶射技術を使用することも出来る。 ここで使用する「結合した」という言葉は、基体の表面上の凹凸との機械的連 結に基づく溶射コーティングの基体への結合を言う。この機械的連結は、例えば 、 サンドブラストにより基体の表面を粗くすることにより得られる。コーティング の結合強度は、ASTM推奨方法C633により測定される。 本発明の好適な実施例では、表面を有する部品が提供される。表面は清浄で汚 染がないことが好ましい。クリーニングは、溶剤洗浄、脱脂、サンドブラスト、 化学エッチング、超音波洗浄等の当業者に知られている色々の方法で行うことが 出来る。 本発明の好適な実施例では、FGMは基体表面に溶射されるのが望ましく、ガ ス又は水安定化プラズマ溶射により溶射されるのが好ましい。FGMコーティン グは、表面上に形成される。FGMコーティングの厚さは、約0.5mmから約20 mmの範囲が好ましい。0.5mm以下の厚さが好ましくないのは、薄すぎてFG Mの組成を変えて係数曲線を調整することができないからである。20mm以上の 厚さが好ましくないのは、労力と材料が無駄になるからである。 本発明の好適な実施例では、FGMコーティングはまた、複数の材料組成を有 する。FGMコーティングはまた、複数の弾性率曲線を有する。FGMコーティ ングはまた、複数の炭素勾配曲線を有する。これらの炭素勾配曲線により、マル テンサイト開始(Ms)温度の勾配を生じ、それを単独でまたは弾性率曲線と組 合せて使用して残留応力曲線を生じ、それにより部品の性能を改善することが出 来る。弾性率と炭素の勾配曲線は、実際の用途で部品が晒される接触の量と厳し さによって、部品表面の色々の位置で変化する。コーティングの厚さに対する弾 性率カーブの形状は、与えられた歪みについて最大の負荷に耐える能力を与える ように調整することが好ましい。残留応力カーブの形状は、表面と表面に近い材 料内で最大の圧縮残留応力を与えるように調整される。残留応力曲線は、その厚 さ内の複数の対応する点における複数の弾性率を含む。弾性率は、約28Mpsi から約60Mpsiの範囲が好ましく、ここに単位「Mpsi」は百万ポンド/平 方インチである。 本発明には2つの態様がある。第1の態様では、部品の寿命中に部品の表面材 料が擦り減り使い尽くされる。トラックローラー、トラックリンク、地面作業用 具は、これらの種類の部品の例である。第2の態様では、部品の寿命中部分の形 態がほぼそのままであることを意図する。歯車、軸受、カム軸は、この例である 。 その寿命中部品には少しの摩耗がおこるが、最小限で0.25mm以下である。使用 する形態は、用途の種類と、その特定の部品がどのように接触するかによる。 第2の態様の他の面は、弾性率曲線とFGM炭素勾配曲線が組み合わさり、部 品の寿命を改善するのに有利な残留応力曲線を与えことが出来ることである。第 1の態様では、その部品の寿命中に表面材料は擦り減るので、炭素勾配曲線を制 御する必要はない。 適当な機能勾配材料(FGM)コーティングを有する物品は、熱処理するべき である。FGM層と基部材料の間で炭素含有量に大きな差がないFGMの場合、 部品は、炉内加熱、誘導加熱等の熱処理の当業者が出来る手段でオーステナイト 化するべきである。オーステナイト化した後、マトリックスはオーステナイト又 は炭化物、窒化物、又は酸化物を有するオーステナイトからなるように、温度を 選択するべきである。この温度は、一般には亜共析鋼のAc3温度と過共析鋼の Ac1温度より27.7℃(50°F)から55.6℃(100°F)だけ高い。部品のすべて の部分で完全にオーステナイト化されるように、時間を選択する必要がある。部 品は次に、媒体中で焼入れされ、FGM層がマルテンサイト変態される。部品に 表面から部品の中心部へ行くに従い冷却速度は遅くなる。マルテンサイト変態の 割合も表面から部品の中心部へ向かい減少する。硬化性は、工業上/設計上の要 求に従って、部品の大きさと釣り合い、完成した物品の硬さ、強度、ミクロ構造 にマッチするように選択する必要がある。 表面に近いFGMで炭素勾配があるFGMの場合、部品は、炉内加熱、誘導加 熱等の熱処理の当業者が出来る手段でオーステナイト化するべきである。FGM 層だけでなくコア材料も完全にオーステナイト化されるように温度を選択する必 要がある。この温度は、一般にはコア材料のAc3温度より27.7℃(50°F)か ら55.6℃(100°F)だけ高い。0.20重量%の鋼では、一般的な温度は871℃(160 0°F)である。部品のすべての部分で、FGMの側とコア材料の両方が、完全に オーステナイト化されるように時間を選択する必要がある。部品は次に、媒体中 で焼入れされ、硬化性に従ってFGM層とコア材料がマルテンサイト変態する。 部品に表面から部品の中心へ行くに従い冷却速度は遅くなる。マルテンサイト変 態の割合も表面から中心へ向かい減少する。硬化性は、工業上/設計上の要求に 従 って、部品の大きさと釣り合い、完成した物品の硬さ、強度、ミクロ構造にマッ チするように選択する必要がある。 本発明の第1の態様では、トラックローラー、トラックリンク、地面作業用具 等の部品は、約3mm(0.118インチ)から20mm(0.78インチ)の厚さのFGM コーティング層を有する。表A2、B2、C2及び対応する図1、2、3に示す ように、コーティングの表面から測定してコーティング厚さの最初の25%では、 コーティングの表面から測定してコーティング厚さの最後の25%と比較して、弾 性率は約15%から約30%大きい。当業者は、ある種類の接触状況について、過度 の実験を行わずに、コンピュータシミュレーションにより動的負荷状況にある部 品の有限要素分析法(FEA)を行って、好適な弾性率曲線を作ることが出来る であろう。鉄ベース材料を使用するときは、弾性率は約28Mpsi以下にするこ とは出来ない。60Mpsi以上の弾性率が好ましくないのは、意図する部品の用 途では実際的でなく、また労力と資源を不必要に浪費するからである。 図4を参照すると、摩耗接触に晒される擦り減る部品の第1の態様の好適な実 施例では、部品表面上にFGMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM) が溶射され、FGMコーティングは厚さと、複数の材料組成と、2から4の一連 の弾性率曲線を有する。ここでは記述のため4つの曲線範囲とするが、一連の曲 線は同じで、FGM層は図2に示すのと同じように2つの曲線範囲であるように 見えても良い。図4はまた、部品表面からの深さに対する弾性率のおよその上側 範囲と下側範囲を示す。 部品は、ローリング、摺動、摩耗又は曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒される 。第1の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティングの表面 からコーティング厚さ約15%までで、約28Mpsiから約60Mpsiの範囲であ る。第2の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ 約15%からコーティング厚さ約65%までで、約35Mpsiから約60Mpsiの範 囲である。第3の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティン グ厚さ約65%からコーティング厚さ約85%までで、約45Mpsiから約28Mps iの範囲である。第4の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コー ティング厚さ約85%からコーティング厚さ約100%までで、約32Mpsi から約28Mpsiの範囲である。 他の弾性率曲線では、第1の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して 、コーティングの表面からコーティング厚さ約15%までで、約30Mpsiから約 60Mpsiの範囲である。第2の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定し て、コーティング厚さ約15%からコーティング厚さ約65%までで、約30Mpsi から約60Mpsiの範囲である。第3の弾性率曲線は、コーティングの表面から 測定して、コーティング厚さ約65%からコーティング厚さ約85%までで、約30M psiから約45Mpsiの範囲である。第4の弾性率曲線は、コーティングの表 面から測定して、コーティング厚さ約85%からコーティング厚さ約100%までで 、約30Mpsiから約32Mpsiの範囲である。 本発明以前には前述したように、これらの擦り減る部品は、誘導又は炎焼入れ 等の方法により硬化即ち表面硬化されていた。これらのプロセスにより、表面か ら中心への硬さ勾配が生じるが、図5に示すように、弾性率曲線は変らない。 本発明の第2の態様では、典型的な部品は、歯車、軸受、カム軸であり、FG Mコーティング層の厚さは、約0.5mm(0.02インチ)から4mm(0.16インチ) である。第2の態様に関する部品は、動力を伝達するように設計され、部品の寿 命中部品の完全さが保たれることを意図して設計されている。表面硬化プロセス は、一般に拡散を制御した浸炭プロセスにより実行される。図6に、結果の炭素 勾配曲線と弾性率曲線を示す。図7に結果の残留応力曲線を示す。 図6を参照すると、部品内の深さが深くなると、炭素の割合が減少するが、弾 性率は一定のままである。図7に示すように、比較的浅いところにかなりの量の 残留応力がある。 図8を参照すると、FGMコーティングを有する第2の態様の部品について、 弾性率と炭素含有量のパーセントが示される。FGMコーティングの炭素のパー セントは、図6に示す炭素の曲線の勾配を有する浸炭した部品についてのパーセ ントと非常に似ている。このFGMの例では、炭素の勾配は、従来の浸炭した部 品の勾配に良く似ているが、さらに弾性率曲線が変化している。図9に、結果の 残留応力勾配曲線を示す。弾性率は、一連の4つの曲線で示される。第1の弾性 率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティングの表面からコーティ ング厚さ約15%までで、約28Mpsiから約45Mpsiの範囲である。第2の弾 性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ約15%からコ ーティング厚さ約65%までで、約35Mpsiから約45Mpsiの範囲である。第 3の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ約65% からコーティング厚さ約85%までで、約45Mpsiから約28Mpsiの範囲であ る。第4の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ 約85%からコーティング厚さ約100%までで、約32Mpsiから約28Mpsiの 範囲である。 第1の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ約 15%よりもコーティングの表面で実質的に低い。さらに、第3の弾性率曲線は、 コーティングの表面から測定してコーティング厚さ約85%よりも、コーティング の表面から測定してコーティング厚さ約65%の方が実質的に高い。 図9に示すように、溶射したFGMコーティングの表面直下の残留応力は、溶 射したFGMコーティングがない浸炭した部品の残留応力の量の少なくとも2倍 である。 図10を参照すると、FGM層が部品に形成され、結果としての残留応力が図 6、7に示す従来の浸炭した部品の残留応力から修正されるように、炭素の曲線 が修正される。炭素含有量は、一連の4つの曲線で示すことが出来る。第1の炭 素含有量曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティングの表面からコ ーティング厚さ約15%までで、炭素重量は約0.75%から約0.95%の範囲である。 第2の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ約15 %からコーティング厚さ約65%までで、炭素重量は約0.95%から約0.35%の範囲 である。第3の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング 厚さ約65%からコーティング厚さ約85%までで、炭素重量は約0.5%から約0.1% の範囲である。第4の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーテ ィング厚さ約85%からコーティング厚さ約100%までで、炭素重量は約0.35%か ら約0.1%の範囲である。弾性率曲線は、コーティングの全体で修正されず一定 のままである。図11に示すように、結果としての残留応力の変化は、表面でも っとも大きく、標準の浸炭した部品より殆ど2倍以上増加している。 図12を参照すると、炭素勾配曲線と弾性率曲線の両方が従来の部品から修正 されるように、部品にFGMコーティングが形成される。炭素含有量は、一連の 4つの曲線で表すことが出来る。第1の炭素含有量曲線は、コーティングの表面 から測定して、コーティングの表面からコーティング厚さ約15%までで、炭素重 量は約0.75%から約0.95%の範囲である。第2の弾性率曲線は、コーティングの 表面から測定して、コーティング厚さ約15%からコーティング厚さ約65%までで 、炭素重量は約0.95%から約0.35%の範囲である。第3の弾性率曲線は、コーテ ィングの表面から測定して、コーティング厚さ約65%からコーティング厚さ約85 %までで、炭素重量は約0.5%から約0.1%の範囲である。第4の弾性率曲線は、 コーティングの表面から測定して、コーティング厚さ約85%からコーティング厚 さ約100%までで、炭素重量は約0.35%から約0.1%の範囲である。図13に、コ ーティングの表面からの炭素含有量の割合の他の例を示す。およその上側炭素含 有量範囲と下側炭素含有量範囲が、部品の表面からの深さとの関係で示される。 さらに、図8に示すのと同じように、弾性率は一連の4つの曲線で表すことが 出来る。第1の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティング の表面からコーティング厚さ約15%までで、約28Mpsiから約45Mpsiの範 囲である。第2の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コーティン グ厚さ約15%からコーティング厚さ約65%までで、約35Mpsiから約45Mps iの範囲である。第3の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して、コー ティング厚さ約65%からコーティング厚さ約85%までで、約45Mpsiから約28 Mpsiの範囲である。第4の弾性率曲線は、コーティングの表面から測定して 、コーティング厚さ約85%からコーティング厚さ約100%までで、約32Mpsi から約28Mpsiの範囲である。図14に、コーティングの表面からの深さをパ ーセントで示し、およその弾性率の上側範囲と深さの関係、及びおよその弾性率 の下側範囲と深さの関係を示す。 図15に示すように、上述した弾性率曲線と炭素含有量曲線で示される溶射し たFGMコーティングを有する表面は、表面の残留応力と表面直下の残留応力の 両方が、表面硬化した又は浸炭したものより少なくとも2倍大きい。さらに、表 面直下の残留応力は、表面硬化した又は浸炭したものの表面直下の残留応力より 約70%から約90%の範囲だけ大きい。 本発明の両方の実施例で、好適なセラミックは、炭化チタン(TiC)、タング ステンカーバイト(WC)、Cr23、MoFeB、BC4、及びこれらの混合物 の内の1つが好ましい。ここで使用する「サーメット」という言葉は、セラミッ ク成分と金属成分を含有する種類の材料を言う。サーメットの例は、ニッケル- クロム-アルミニウム-イットリア合金(NiCrAlY)、部分安定化ジルコニア (PSZ)を有するニッケル-クロム(NiCr)、ZrO2とY23を有するNi CrAlY、Al23を有するニッケル、タングステンカーバイト、コバルト- クロムカーバイト等がある。本発明は、上述した材料に限られず、当業者は他の セラミック、サーメット、または金属材料を選択することが出来る。 次の例A、B、Cは、本発明の第1の態様のプロセスを示し、土工機械用トラ ックローラーの基体表面にFGMコーティングを溶射して、弾性率曲線を調整し たものであり、その結果ローリングと、摺動と、摩耗性能が改善された。 次の材料を使用して、ガス安定化プラズマ溶射により、トラックローラーSA Eグレード41B35の基体上に8mm厚さのFGMコーティングを溶射した: M4、TiC、WC、A4635鋼合金。M4材料の組成は、重量パーセントで 次の通りである:C1.5%、Si0.39%、Mn0.40%、P0.015%、S0.14%、C r4.57%、Ni0.08%、Mo4.58%、Cu0.05%、Al0%、Co0.03%、V3.9% 、W5.8%、N0.04%、O90ppm、残り鉄。M4材料は、アンバルコーポレー ションが商品名「AnvalM4」で供給している。A4635材料の組成は、 重量パーセントで次の通りである:C0.35%、Si0.005%、Mn0.17%、P0.0 06%、S0.015%、Cr0.03%、Ni1.78%、Mo0.54%、Cu0.09%、A10% 、Co0%、V0%、W0%、N0.01%以下、O1100ppm、残り鉄。A4635 材料は、ホエガネスコーポレーションが自社製造の金属粉末を混合して製造し、 商品名「AncorsteelA4600V」(炭素0.5重量%)で供給している。同様に、A46 90、A4670、A4625は、それぞれ「Ancorsteel A4600V」を0.90、0.7 0、0.25重量%の炭素と混合して製造される。例A 表A1に示すように、SAEグレード41B35の基体上に、次の組成勾配曲 線で8mm厚さのFGMコーティングを形成した。 表A2に示すように、FGMコーティングは、次の弾性率曲線を有する。 このFGMの弾性率勾配を図1に図式的に示す。 例B 表B1に示すように、SAEグレード41B35の基体上に、次の組成勾配曲 線で8mm厚さのFGMコーティングを形成した。 表B2に示すように、FGMコーティングは次の弾性率曲線を有する。 このFGMの弾性率勾配を図2に図式的に示す。 例C 表C1に示すように、SAEグレード41B35の基体上に、次の組成勾配曲 線で8mm厚さのFGMコーティングを形成した。 表C2に示すように、FGMコーティングは、次の弾性率曲線を有する。 このFGMの弾性率勾配を図3に図式的に示す。 例D 次の例Dは、本発明の第2の態様のプロセスを示し、土工機械用歯車の基体表 面上にFGMコーティングを溶射して、一連の弾性率曲線を得て、その結果摺動 性能が改善された。 表D1に示すように、SAEグレード4118の基体上に、次の組成勾配曲線 で1.2mm厚さのFGMコーティングを形成した。 表D2に示すように、FGMコーティングは、次の弾性率曲線を有する。 このFGMの弾性率勾配と炭素組成勾配を図12に図式的に示す。工業上の適用性 本発明は、ローリング、摺動、摩耗、及び曲げ接触のうち1つ又はそれ以上に 絶えず晒される機械部品を製造するのに有用である。このような部品は一般に、 エンジンと変速機に使用される色々の種類の軸受、カム軸、遊星歯車軸、及び歯 車;トラックローラー、トラックリンク、トラックシユー、履帯(トラック)型 トラクターの履帯用のトラックシューとトラックリンク、土工機械、地面作業用 具である。 一般には、本発明の第1の態様の対象となる部品の種類は、トラックローラー 、 トラックリンク、トラックブシュ、地面作業用具である。また、一般に上にリス トした部品のうち、本発明の第1の態様の対象となる部品の種類は、歯車、軸受 、遊星歯車軸、カム軸である。 本発明は、FGMを使用して、コーティング厚さと部品表面の形態の関数とし て、複数の弾性率曲線を有するFGMコーティングした部品を得て、ローリング 、摺動、摩耗、及び曲げ接触のうち1つ又はそれ以上に晒される部品の性能を向 上させるのに特に有用である。 本発明はまた、ガンバレル、鋼のミルロール、カレンダー加工と紙加工用ミル ロールを製造するのに有用である。 本発明の他の局面、目的、利点は、図面、発明の詳細な説明、請求の範囲から 分かるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チューゾイ リオニード アメリカ合衆国 イリノイ州 61525 ダ ンラップ ノース ヒッコリー グローヴ ロード 12052

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ローリング、摺動、摩耗及び曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒される表面を 有する部品に機能勾配コーティングを形成する方法において、 前記表面上に、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線とを有するF GMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM)を溶射するステップを備 え、前記弾性率曲線は、前記厚さ内の複数の対応するポイントにおける複数の 弾性率を含み、前記弾性率は、約28Mpsiから約60Mpsiまでの範囲であ ることを特徴とする方法。 2. ローリング、摺動、摩耗及び曲げ接触の1つ又はそれ以上に晒される表面を 有する部品に機能勾配コーティングを形成する方法において、 前記表面上に、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線とを有するF GMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM)を溶射するステップを備 え、前記弾性率曲線は、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティングの前記表面か ら前記コーティング厚さの約15%までで、約28Mpsiから約45Mpsiの範 囲の第1の弾性率曲線と、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約15% から約65%までで、約35Mpsiから約45Mpsiの範囲の第2の弾性率曲線 と、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約65% から約85%までで、約45Mpsiから約28Mpsiの範囲の第3の弾性率曲線 と、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約85% から約100%までで、約32Mpsiから約28Mpsiの範囲の第4の弾性率曲 線と、からなることを特徴とする方法。 3. 請求の範囲第2項に記載した方法であって、前記第1の弾性率曲線は、前記 コーティングの前記表面から測定して、前記コーティングの前記表面において 前記コーティング厚さの約15%の点より低い方法。 4. 請求の範囲第2項に記載した方法であって、前記第3の弾性率曲線は、前記 コーティングの前記表面から測定して前記コーティング厚さの約65%の点にお いて、前記コーティングの前記表面から測定して前記コーティング厚さの約85 %の点より低い方法。 5. 請求の範囲第2項に記載した方法であって、前記部品は軸受である方法。 6. 請求の範囲第2項に記載した方法であって、前記部品は内燃エンジン用カム 軸である方法。 7. 請求の範囲第2項に記載した方法であって、前記部品は歯車である方法。 8. 摩耗又は曲げ接触に晒される表面を有する部品に機能勾配コーティングを形 成する方法において、 前記表面上に、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線と、複数の炭 素含有量曲線とを有するFGMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM )を溶射するステップを備え、前記弾性率曲線と前記炭素含有量曲線は、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティングの前記表面か ら前記コーティング厚さの約15%までで、約28Mpsiから約45Mpsiの範 囲の第1の弾性率曲線と、炭素重量約0.75%から約0.95%の範囲の第1炭素含 有量曲線、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約15% から約65%までで、約35Mpsiから約45Mpsiの範囲の第2の弾性率曲線 と、炭素重量約0.95%から約0.35%の範囲の第2炭素含有量曲線、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約65% から約85%までで、約45Mpsiから約28Mpsiの範囲の第3の弾性率曲線 と、炭素重量約0.5%から約0.1%の範囲の第3炭素含有量曲線、及び、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約85% から約100%までで、約32Mpsiから約28Mpsiの範囲の第4の弾性率曲 線と、炭素重量約0.35%から約0.1%の範囲の第4炭素含有量曲線からなるこ とを特徴とする方法。 9. 請求の範囲第8項に記載した方法であって、前記第1の弾性率曲線は、前記 コーティングの前記表面から測定して、前記コーティングの前記表面において 前記コーティング厚さの約15%の点より低い方法。 10. 請求の範囲第8項に記載した方法であって、前記第3の弾性率曲線は、前 記コーティングの前記表面から測定して前記コーティング厚さの約65%の点に おいて、前記コーティングの前記表面から測定して前記コーティング厚さの約 85%の点より低い方法。 11. 請求の範囲第8項に記載した方法であって、前記溶射したFGMコーティ ングを有する前記表面は、前記表面における前記FGMコーティング表面の残 留応力が、前記溶射したFGMコーティングのない浸炭した表面より、少なく とも2倍大きい方法。 12. 請求の範囲第8項に記載した方法であって、前記溶射したFGMコーティ ングを有する前記表面は、表面直下における前記FGMコーティングの残留応 力が、前記溶射したFGMコーティングのない浸炭した表面より、少なくとも 2倍大きい方法。 13. 請求の範囲第8項に記載した方法であって、前記溶射したFGMコーティ ングを有する前記表面は、表面直下における前記FGMコーティングの残留応 力が、前記溶射したFGMコーティングのない浸炭した表面より、約70%から 約90%の範囲で大きい方法。 14. 表面を有し、少なくとも摩耗接触に晒される部品に機能勾配コーティング を形成する方法において、 前記表面上に、厚さと、複数の材料組成と、複数の弾性率曲線とを有するF GMコーティングを形成する機能勾配材料(FGM)を溶射するステップを備 え、前記弾性率曲線は、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティングの前記表面か ら前記コーティング厚さの約15%までで、約30Mpsiから約60Mpsiの範 囲の第1の弾性率曲線と、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約15% から約65%までで、約30Mpsiから約60psiの範囲の第2の弾性率曲線と 、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約65% から約85%までで、約45Mpsiから約30Mpsiの範囲の第3の弾性率曲線 と、 前記コーティングの前記表面から測定して、前記コーティング厚さの約85% から約100%までで、約32Mpsiから約30Mpsiの範囲の第4の弾性率曲 線と、からなることを特徴とする方法。 15. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は土工機械の履帯 用トラックローラーである方法。 16. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は土工機械の履帯 用トラックリンクである方法。 17. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は土工機械用の地 面作業用具である方法。 18. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は土工機械の履帯 用トラックシューである方法。 19. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は土工機械の履帯 用トラックブシュである方法。 20. 請求の範囲第14項に記載した方法であって、前記部品は歯車である方法 。
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