JP2002503045A - デコード方法、スピーチコード処理ユニット及びネットワーク要素 - Google Patents
デコード方法、スピーチコード処理ユニット及びネットワーク要素Info
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Abstract
Description
FO)に係る。更に、本発明は、請求項1の前文に記載の方法に係る。
ほぼ次の3つのクラスに分類することができる。a)非崩壊の、即ち良好なスピ
ーチフレーム、b)崩壊したスピーチフレーム、及びc)不連続送信(DTX)
モード中に発生されるフレームであって、一般に、サイレンス記述子(SID)
フレームと、送信休止中に受け取られる使用不能なフレームとを含むフレーム。 通常の動作モードにおいては、移動ユニットが、送信されるべきスピーチをエ
ンコードし、そしてエンコードされたスピーチは、エアインターフェイスを経て
送信された後にデコードされる。移動ユニットがコールを受信するときに、スピ
ーチは、エアインターフェイスのネットワーク側でエンコードされ、そして受信
側移動ユニットにおいてデコードされる。それ故、通常の動作モードにおいて、
特殊な構成が施されない状態では、スピーチは、移動対移動コールにおいて2回
エンコード及びデコードされ、認知されるスピーチのクオリティに低下を招く。
タンデムフリーオペレーション(TFO)は、2つの移動ユニット間の動作モー
ドであって、スピーチが1回しかエンコードされずそしてスピーチがそのエンコ
ードされた形態でネットワークを経て受信移動ユニットへ送信される動作モード
である。
ド情報を、移動ネットワークを経て受信端に送信することはできないので、GS
Mでは、TFOオペレーション中に、Aインターフェイスを経て全てのフレーム
を良好なフレームとして送信できることが分かっている。Aインターフェイスと
は、送信移動ネットワークと受信移動ネットワークとの間のインターフェイスで
ある。従来の非TFOオペレーションにおいては、スピーチがAインターフェイ
スを経てPCMコードサンプルのようなデジタルリアルタイム波形として送信さ
れる。 いわゆる不良フレーム取り扱い手順は、移動通信手段から受信したエラー性の
フレームを良好なフレームへと変換して、Aインターフェイスを経て送信すると
きに使用される。DTXフレームに含まれたコンフォートノイズ情報を、Aイン
ターフェイスを経て送信するために、コンフォートノイズ情報は、良好なスピー
チフレームへと変換されて、Aインターフェイスを経て送信されねばならない。
ームの取り扱いについて説明する。 コンフォートノイズ挿入 不連続送信(DTX)では、音声アクティビティ検出器(VAD)が送信側に
おいてユーザが話しをしているかどうか検出する。ユーザが話しをしているとき
には、入力スピーチを表すスピーチパラメータが各フレームごとにスピーチエン
コーダに発生され、そして受信端へと送信される。しかしながら、ユーザが話し
を止めると、優勢なバックグランドノイズを表すパラメータが発生され、そして
スピーチパラメータに代わって受信側へ送信される。その後、送信がオフにされ
る。送信は、ユーザが再び話し始めたときに通常の送信レートで再開されるか、
又はユーザが話さない間のバックグランドノイズを表すパラメータを更新して、
送信休止中に優勢なバックグランドノイズに生じる変化に適応させるために低い
レートで再開される。この説明全体にわたり、優勢なバックグランドノイズを表
すこれらのパラメータは、コンフォートノイズパラメータ又はCNパラメータと
称する。
チが合成される。しかしながら、コンフォートノイズパラメータが受信され、そ
の後、送信がスイッチオフにされたときには、スピーチデコーダは、受信したコ
ンフォートノイズパラメータを使用して、送信側のバックグランドノイズに類似
した特性をもつノイズをローカル合成する。この合成ノイズは、一般に、コンフ
ォートノイズ(CN)と称され、そして受信側でCNをローカルに発生する手順
は、一般に、コンフォートノイズ挿入(CNI)と称される。
、或いは以前に受け取ったコンフォートノイズパラメータ値から更新されたパラ
メータ値へとフレームごとに徐々に補間することにより、CNI手順に適用され
る。前者の方法は、コンフォートノイズパラメータが常にできるだけ新鮮である
よう確保する。しかしながら、前者の方法は、認知されるCN特性に段階的作用
を生じさせ、従って、この不便さを軽減するために、後者の補間方法がしばしば
使用される。後者の方法は、受け取ったコンフォートノイズパラメータの補間が
優勢なバックグランドノイズの特性にある程度の遅延を導入し、従って、実際の
バックグランドノイズとCNとの間にある程度のコントラストを導入するという
欠点がある。
4「ヨーロピアンデジタルセルラーテレコミュニケーションシステム(フェーズ
2);全レートスピーチトラフィックチャンネルに対するコンフォートノイズの
特徴(European digital cellular telecommunications system (Phase 2); Comf
ort noise aspect for full rate speech traffic channels)(GSM06.1 2)」、1994年9月に説明されており、以下、これをGSM06.12仕様
と称する。
指す。フレーム置き換えの目的は、崩壊したフレームの影響を隠匿することであ
る。というのは、崩壊した又は失われたスピーチフレームを通常にデコードする
と、非常に不快なノイズの影響が生じるからである。受信したスピーチの主観的
なクオリティを改善するために、第1の失われたスピーチフレームは、以前の良
好なスピーチフレームの繰り返し又は外挿と置き換えられる。崩壊したスピーチ
フレームは、受信端へ送信されない。多数の連続的なフレームが失われた場合に
は、スピーチデコーダの出力が徐々に減衰し、接続に関する問題をユーザに指示
する。フレーム置き換え手順は、ETSI仕様書草案prETSI300 58
0−3、「デジタルセルラーテレコミュニケーションズシステム;全レートスピ
ーチ;パート3:全レートスピーチチャンネルに対する失われたフレームの置き
換え及び減衰(Digital cellular telecommunications system; Full rate speec
h; Part 3: Substitution and muting of lost frames for full rate speech c
hannels)(GSM06.11、バージョン4.0.5)」、1997年11月に
説明されており、これは、以下、GSM06.11仕様と称する。
Oオペレーションについては、その後に説明する。 移動対移動コールの基本的なブロック図が図1に示されている。アップリンク
移動ステーション(UMS)100、即ち送信端の移動ステーションにおいて、
時間ドメインの波形は、先ず、固定長さのフレームに分割され、そしてスピーチ
は、スピーチコード化ブロック101においてエンコードされ、即ちスピーチコ
ードパラメータに変換され、これらは、チャンネルコード化ブロック102にお
いてエラー修正目的で冗長な情報を挿入することによりチャンネルエンコードさ
れる。これらの保護されたスピーチフレームは、次いで、エアインターフェイス
(AI)を経て送信される。
コードブロック111においてチャンネルデコードが実行され、即ちチャンネル
エラーが修正され、そして冗長な情報がスピーチコードパラメータから除去され
る。スピーチコードパラメータは、シリアルのアップリンクAbisインターフ
ェイスを経てアップリンクトランスコーダ(UTR)120へ送信され、そこで
、スピーチコードパラメータは、スピーチデコードブロック122においてデジ
タル時間ドメインスピーチ波形に変換される。通常の非TFOモードでは、スイ
ッチ121が図1に示すようにオープンであり、スピーチ波形は、本質的に不変
のままTFOパッキングブロック123に通される。UTRの出力は、Aインタ
ーフェイスを経て公衆交換電話ネットワーク(PSTN)又は別の移動電話ネッ
トワークへ送信される。
がAインターフェイスから受け取られる。非TFOオペレーションでは、スイッ
チ133がスピーチエンコードブロック132の出力をDTRの出力に接続し、
そしてTFO抽出ブロック133は、時間ドメイン波形を不変のまま通過する。
波形は、スピーチエンコードブロック132においてスピーチコードパラメータ
へと変換される。スピーチコードパラメータは、ダウンリンクAbisインター
フェイスに転送される。 ダウンリンクベースステーション(DBS)140では、ダウンリンクAbi
sインターフェイスから受け取られたスピーチパラメータがチャンネルエンコー
ドブロック141においてチャンネルエンコードされる。チャンネルエンコード
されたパラメータは、ダウンリンク移動ステーション(DMS)150、即ち受
信移動ステーションへ送信される。DMSにおいては、チャンネルコードがチャ
ンネルデコードブロック151において除去され、そしてスピーチコードパラメ
ータが、スピーチデコードブロック152において時間ドメイン波形即ちデコー
ドされたスピーチへと変換されて戻される。
るスピーチ信号のクオリティに対して否定的な影響を与えることである。ダウン
リンクトランスコーダ(DTR)130のスピーチエンコードブロック132に
おける波形のエンコードは、オリジナル入力信号に対する第2の連続する圧縮で
あるから、DTR130のスピーチエンコーダ132の出力におけるパラメータ
は、2つの圧縮に生じたエラーのために、オリジナルスピーチ波形の非常に正確
な再現ではない時間ドメイン波形を表す。タンデムフリーオペレーション(TF
O)は、少なくともあるケースにおいてこの問題を軽減するように設計されてい
る。
ステーション対移動ステーションの電話コールにおいては、アップリンクトラン
スコーダとダウンリンクトランスコーダとの間でパラメータを時間ドメインスピ
ーチ波形に変換せずに、時間ドメインスピーチ波形を表わすパラメータをアップ
リンク移動ステーションスピーチエンコーダからダウンリンク移動ステーション
スピーチデコーダへ直接送信することにより、スピーチが送信される。
状態では、オリジナルのスピーチ信号が、ロスのあるスピーチ圧縮アルゴリズム
で2回コード化され、圧縮が行なわれるたびにスピーチのクオリティを低下させ
るからである。単一エンコードとタンデムエンコードとの間の相違は、スピーチ
コーデックのビットレートが非常に低いときには著しく重要となる。64kビッ
ト/sのPCMコード化のG.711規格によって例示される古い高ビットレー
トのスピーチコード化規格は、連続的なコード化に対して非常に頑丈である。し
かしながら、4kビット/sないし16kビット/sの範囲で動作する現状のス
ピーチコーダは、2回以上の連続コード化に対して非常に敏感である。
する。タンデムフリーのオペレーションにおいては、アップリンクトランスコー
ダ120のスピーチデコードブロック122により受け取られたスピーチパラメ
ータが、TFOパッキングブロック123においてデコードされたスピーチ波形
の最下位ビットに埋め込まれ、これは、図1において、スイッチ121の閉じた
位置で示される。スピーチパラメータが埋め込まれたスピーチ波形は、次いで、
Aインターフェイスへ転送される。 TFOモードを実行できるようにするために、コールのダウンリンク端は、当
然、アップリンク端と同じスピーチコード規格を使用する移動電話ネットワーク
になければならない。しかしながら、コールは、Aインターフェイスから多数の
デジタル送信リンクを経てダウンリンク移動電話ネットワークへ転送することも
できる。
フェイスからダウンリンクトランスコーダ130によって受け取られる。TFO
抽出ブロック131は、埋め込まれたスピーチパラメータをスピーチ波形から抽
出する。TFOオペレーションにおいては、スイッチ133がTFO抽出ブロッ
クの出力をダウンリンクトランスコーダの出力に接続する。抽出されたオリジナ
ルパラメータは、次いで、ダウンリンクAbisインターフェイスに転送され、
そして更に、ダウンリンクベースステーション140を経、エアインターフェイ
スを経て、ダウンリンク移動ステーションへ転送され、そのスピーチデコードブ
ロック152は、次いで、アップリンク移動ステーション100のスピーチエン
コードブロックによりエンコードされたオリジナルのスピーチパラメータをデコ
ードする。
これらのエラー及びBFHオペレーションは、送信移動ステーションのスピーチ
エンコーダ101のパラメータと、受信移動ステーションのスピーチデコーダ1
52のパラメータとの間にある程度の不一致を生じさせることがある。通常、こ
れらの不一致は、多数の連続フレームに対して正しいパラメータが受け取られた
後に減少される。 タンデムフリーオペレーションにおけるBFH及びCNI取り扱い 通常、送信端における不良フレーム取り扱い及びコンフォートノイズ挿入につ
いての機能は、アップリンクトランスコーダ120のスピーチデコーダブロック
122に配置される。これらの機能は、図1には示されていない。いずれかのス
ピーチフレームが崩壊又は失われるか、或いはDTX送信の休止が生じたときに
は、スピーチデコーダブロック122が、上述したようにこれらの状態に対応す
るスピーチコードパラメータを発生する。
MS150は、BFH及びCNIに関するTFOオペレーションには含まれず、
非TFOの場合と同様に、透過的に動作する。DTRのスピーチエンコーダ13
2は、TFOの間も通常に動作するが、その出力はダウンリンクAbisインタ
ーフェイスに転送されず、むしろAインターフェイス流から抽出されたスピーチ
コードパラメータに置き換えられる。BFH及びCNIに関するオペレーション
は、UTR120のスピーチデコーダ122において行なわれる。
ック図が図2に示されている。エンコードされたスピーチパラメータ、即ちパラ
メータ量子化インデックスは、パラメータ抽出ブロック122aにおいて受信し
た情報流から抽出される。BFH及びCNIオペレーションは、BFI/CNI
ブロック122bにおいてこれらのパラメータ量子化インデックスに対して実行
され、その後、量子化解除ブロック122cにおいてこれらインデックスの量子
化解除(デコード)が行なわれる。量子化解除の後に、これらのパラメータは、
スピーチ合成ブロック122dにおいてスピーチ合成に使用され、デコードされ
た出力信号が発生される。BFI及びCNIフラグは、アップリンクベースステ
ーション110により発生された信号であり、これらの信号は、崩壊及びDTX
フレームについてデコーダ122に通知する。BFI/CNIブロック122b
は、BFI及びCNIフラグによって制御される。
TR120のスピーチデコーダ122及びTFOパッキングブロック123を示
す図である。図3から明らかなように、CNI及びBFHオペレーションは、ス
ピーチデコーダ122においてパラメータ量子化インデックスに対して実行され
る。それ故、UTR120におけるタンデムフリーオペレーションは、デコーダ
122からの既に使用可能なパラメータを時間ドメインの波形信号にパッキング
(埋め込み)することにより簡単に行なわれる。 タンデムフリーオペレーション中のBFHオペレーションは、単純であり、非
TFOモードの場合と同様に行うことができる。GSM06.11仕様書は、タ
ンデムフリーオペレーション中にも使用できるBFH機能の公知の例示的解決策
を含んでいる。CNIオペレーションは簡単である。というのは、量子化がメモ
リレスであって、これは、コンフォートノイズ発生中の、又はアクティブなスピ
ーチとコンフォートノイズとの間の移行中の全ての情報が、現在送信されている
パラメータに含まれることを意味するからである。例えば、送信経路の異なる部
分をリセットする際に問題は生じない。公知のCNI解決策は、GSM06.1
2に記載されている。
パックされるパラメータ情報は、良好なスピーチフレームを発生するのに必要な
全ての情報を含まねばならない。というのは、ダウンリンク移動ステーションが
アップリンク端におけるCNIオペレーションに気付かないからである。この要
求により、コンフォートノイズパラメータに対して簡単な変換が実行されて、そ
れらをスピーチパラメータフレームに変換する。これは、最新のコンフォートノ
イズパラメータを記憶し、そして更新されたコンフォートノイズパラメータが受
信されて記憶されるか又はアクティブなスピーチパラメータが受信されるまで、
それらをAインターフェイス流に繰り返し転送することを含む。上述したように
コンフォートノイズパラメータの補間が所望される場合には、パラメータをAイ
ンターフェイス流に転送する前にこの補間を行うことができる。コンフォートノ
イズパラメータは、良好なスピーチパラメータフレームに存在する全てのパラメ
ータを含んでいないので、これらの欠落スピーチパラメータは、変換プロセス中
に何らかのやり方で形成する必要がある。
す。デコーダのクオンタイザが図3と同様に非予想型であるときには、パラメー
タのBFH及びCNI処理が何ら問題を発生しない。しかしながら、現状の低レ
ートエンコーダ及びデコーダに使用されるのは、予想型クオンタイザである。
ノイズ挿入及び不良フレーム取り扱いのオペレーションを、スピーチデコーダに
おいて量子化解除された(デコードされた)パラメータを使用して実行しなけれ
ばならず、即ち図3に示すようにデクオンタイザ(量子化解除装置)ブロック1
22cの前ではなく、その後に実行しなければならない。その理由は、予想型の
量子化及び量子化解除では、量子化されたエンティティ(この場合は、スピーチ
パラメータ)が独立したものでないからである。予想式に量子化されたエンティ
ティを評価(デコード)するときには、各評価されたエンティティに対する評価
結果が、評価中の量子化されたエンティティのみに依存するのではなく、以前の
エンティティにも依存する。それ故、崩壊したエンコードされたパラメータを、
適当なCN又はBFHパラメータに単純に置き換えることはできない。この置き
換えは、置き換えるCN又はBFHパラメータを、既に受け取られた良好なパラ
メータに基づいて調整しなければならないが、送信休止又は障害の間に信号発生
についての知識がないので、次に受け取られる良好なパラメータは、デコーダで
発生されたものではなく別の経過に依存し、休止の終りに非常に厄介な音響欠陥
を招く。それ故、CNI及びBFHオペレーションは、予想量子化解除の後に、
デコードされたスピーチパラメータに対して実行され、そしてCNI又はBFH
ブロックに対応するコード化されたスピーチパラメータは得られない。CNI又
はBFHブロックを表すコード化されたパラメータが得られないので、それらを
、コード化されたパラメータの残り部分と共に時間ドメインスピーチ波形に埋め
込むことはできない。この問題のために、アップリンク移動ステーションが予想
型クオンタイザをもつスピーチコーデックを使用するときには、公知のタンデム
フリーオペレーションにおいてCNI及びBFHオペレーションを行うことがで
きない。
リーオペレーションにおいてCNI及びBFHオペレーションを実行するための
方法を実現することである。本発明の別の目的は、タンデムフリーオペレーショ
ンにおいて予想式に量子化されたスピーチデータのデコードに関連してCNI及
びBFHオペレーションを行うことのできるスピーチデコーダを実現することで
ある。 これらの目的は、量子化解除されたBFH/CNI処理されたスピーチパラメ
ータから再エンコードされたスピーチパラメータを発生し、そしてこれらの再エ
ンコードされたパラメータをBFH及びCNI手順の間に受信端へ送信すること
により達成される。
徴とする。本発明によるスピーチコード処理ユニットは、スピーチコード処理ユ
ニットに関する独立請求項の特徴部分に記載したことを特徴とする。本発明によ
るテレコミュニケーションネットワーク要素は、テレコミュニケーションネット
ワーク要素に関する独立請求項の特徴部分に記載したことを特徴とする。従属請
求項は、本発明の更に別の効果的な実施形態を規定する。 本発明は、デコードされたパラメータを使用できるようにする特殊なフィード
バックループを使用することによりタンデムフリーオペレーションを実行し、コ
ンフォートノイズ挿入及び不良フレーム取り扱いオペレーションを実行し、これ
らオペレーションの出力に対応するパラメータ量子化インデックスを発生し、そ
してアップリンク移動ステーションからダウンリンク移動ステーションへの送信
経路においてスピーチエンコーダとスピーチデコーダを同期する。この機能は、
パラメータを部分的にデコードしそして再エンコードし、そしてクオンタイザの
予想メモリを特定のやり方で同期及びリセットすることにより実現される。本発
明は、TFOオペレーションにおいて予想型の、より一般的には非ステートレス
のエンコーダにより生じる問題に対する解決策を提供する。
発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 本発明の好ましい実施形態による例えばアップリンクトランスコーダ又はスピ
ーチコード処理ユニットのようなネットワーク要素220のブロック図が図4に
示されており、そして本発明の好ましい実施形態によるスピーチコード処理ブロ
ック201が図5に示されている。図4から明らかなように、ネットワーク要素
は、スピーチデコーダ200及びTFOパッキングブロック123を備えている
。ネットワーク要素は、送信経路の要素の前に配置された他の要素から、エンコ
ードされたスピーチパラメータ及び信号、例えば、信号流における種々の中断を
示すBFI及びCNIフラグを受け取り、そして時間ドメインのスピーチ信号、
及び任意の埋め込まれたエンコードされたスピーチパラメータを含む出力信号を
発生する。更に、この実施形態では、公知デコーダのブロック122a、122
b、122cの機能が、本発明によるスピーチコード処理ブロック201におい
て実現される。このようなスピーチコード処理ブロック201が図5に示されて
いる。この実施形態では、出力、入力及びスピーチ合成ブロック122dが、上
述した公知のデコーダ122と同様であり、ここでは詳細に説明しない。スピー
チコード処理ブロック201は、パラメータ抽出ブロック202、予想デクオン
タイザブロック203、BFH/CNI処理ブロック204及び予想クオンタイ
ザブロック205を備えている。デクオンタイザ及びクオンタイザブロックは、
更に、メモリ203a、205aを有する。
る。通常のTFOオペレーション、即ちアップリンクAIにおいてフレームの崩
壊がないときのDTX休止と休止との間のオペレーションについて先ず説明し、
TFOオペレーション中の不良フレーム取り扱いについて第2に説明し、そして
TFOオペレーション中のコンフォートノイズ挿入について最後に説明する。 通常のTFOオペレーション 通常のTFOオペレーションでは、パラメータ抽出ブロック202が、エンコ
ードされたスピーチパラメータの到来フレームから所望のパラメータを抽出する
。抽出されたエンコードされたパラメータは、予想型デクオンタイザブロック2
03へ転送され、このブロック203は、そのメモリ203aに記憶された以前
の量子化解除されたパラメータに関する情報を使用してエンコードされたパラメ
ータを量子化解除する。量子化解除されたパラメータは、BFH/CNI処理ブ
ロック204へ転送され、このブロックは、通常のTFOオペレーション中に、
パラメータを不変の状態でスピーチ合成へと向ける。パラメータ抽出ブロック2
02からの抽出されたパラメータは、スイッチ部材206の位置Aで表されたT
FOパッキングへと向けられる。本発明において、デコードプロセスの付加的な
目的は、不良フレーム取り扱い及び不連続送信オペレーションのために再エンコ
ードクオンタイザブロック205のメモリに対して正しい初期値を与える。
ータデクオンタイザブロックメモリ203aの内容は、再エンコードを適切に初
期化するためにクオンタイザメモリ205aにコピーされる。これは、メモリ2
03aからメモリ205aへの矢印で示されている。 BFHオペレーションでは、予想デクオンタイザブロック203により発生さ
れたデコードされたスピーチパラメータに対してBFHプロセスが実行される。
処理されたパラメータは、BFH/CNI処理ブロック204からスピーチ合成
へ、そして予想クオンタイザブロック205へ転送される。予想クオンタイザブ
ロック205は、量子化解除及び処理されたパラメータを再エンコードして、新
たなパラメータ量子化インデックス及び量子化パラメータを形成する。新たに形
成された再量子化されたパラメータは、ダウンリンク端へ送信するためにTFO
パッキングへと向けられ、これは、スイッチ部材206の位置Bで表される。そ
の後、量子化メモリ205aの内容は、デクオンタイザ203のメモリ203a
へコピーされる。コピー動作は、図5においてメモリ205aからメモリ203
aへの破線矢印で示されている。このコピー動作は、予想型デクオンタイザブロ
ック203の同じ状態を生じさせ、これは、量子化ブロック205で形成された
エンコードされたパラメータが実際にアップリンク移動ステーションから受け取
られた場合に生じる。量子化ブロック205で形成されたエンコードされたパラ
メータは、TFOパッキングオペレーションを経てダウンリンク移動ステーショ
ンへ転送されるので、UTRのスピーチデコーダ200及びDMSのスピーチデ
コーダ152は、同期状態に保たれる。
デクオンタイザブロックメモリ203aの内容は、再エンコードを適切に初期化
するためにクオンタイザメモリ205aへコピーされる。これは、メモリ203
aからメモリ205aへの矢印で表される。 不連続送信(DTX)動作モードでは、各フレームごとにクオンタイザのメモ
リを更新することにより通常のやり方で予想量子化を実行することはできない。
それ故、コンフォートノイズパラメータを量子化できるようにする特殊な構成で
、UMSのエンコーダとUTRのデコーダとの間でクオンタイザメモリの同期を
確保しなければならない。公知のGSMシステムに使用された解決策は、適当な
同期方法の例として表すことができる。DTXモード中の改良型全レート(EF
R)コード化のGSM仕様によれば、クオンタイザメモリは、コンフォートノイ
ズパラメータの量子化に対してエンコーダ及びデコーダの両方においてメモリを
同じ値に凍結することにより移動ユニットとトランスコーダとの間で同期される
。この同期は、ETSI仕様書、EN301 247 V4.0.1(1997
年11月)の「デジタルセルラーテレコミュニケーションズシステム(フェーズ
2);改良型全レート(EFR)スピーチトラフィックチャンネルに対するコン
フォートノイズの特徴(Digital cellular telecommunications system (Phase 2
); Comfort noise aspects for Enhanced Full Rate (EFR) speech traffic cha
nnels)」に詳細に説明されており、これは、GSM仕様書06.62、バージョ
ン4.0.1としても知られている。しかしながら、本発明は、GSMシステム
の例に限定されるものではない。UMSのエンコーダとUTRのデコーダとの間
でクオンタイザメモリを同期するための他の機構も、本発明の種々の実施形態に
使用できる。
ダからUTRデコーダへ送信され、そして上述した特殊な構成を使用してデコー
ドされる。DTX中の各フレームにおいて、次の段階が実行される。コンフォー
トノイズパラメータは、公知のCNIオペレーションに関連して既に述べたよう
に、繰り返されるか、又は補間される。デコード動作の後に、パラメータは、B
FHの場合と同様に予想クオンタイザブロック205を使用して再エンコードさ
れ、そしてクオンタイザブロック205のメモリ205aが更新される。新たに
形成され再量子化されたパラメータは、ダウンリンク端へ送信するためにTFO
パッキングに向けられる。このように、UTRのスピーチデコーダ200及びD
MSのスピーチデコーダ152は、同期状態に保たれる。というのは、量子化ブ
ロック205により形成されたエンコードされたパラメータがTFOパッキング
オペレーションを経てダウンリンク移動ステーションへ転送されるからである。
リンク移動ステーションのスピーチエンコーダにおける予想クオンタイザメモリ
がそのリセット状態からスタートされる。このオペレーションをTFO接続の他
の要素へ反映するために、次の段階が実行される。予想量子化解除ブロック20
3の量子化解除オペレーションも、リセット状態からスタートされる。再エンコ
ードは、通常スピーチの第1フレーム中にデコードされたスピーチパラメータに
対して実行されて、UTRの再エンコードクオンタイザブロック205のメモリ
205a及びDMSのスピーチデコーダのデクオンタイザブロックのメモリを同
期状態に保持し、同期が失われることにより生じる厄介な聴覚作用を防止する。
、最後に再エンコードされたコンフォートノイズフレームにより残されたメモリ
内容を使用する。再エンコードの後に、クオンタイザブロック205のメモリ2
05aの内容は、次のフレームに対してデクオンタイザ203のメモリ203a
へコピーされる。第2及びそれ以降の良好なスピーチフレームでは、抽出ブロッ
ク202で抽出されたパラメータがTFOパッキングに向けられ、そしてデコー
ドブロック203におけるスピーチパラメータのデコード動作が、通常のTFO
オペレーションと同様に続けられる。
の図は、BFH/CNI処理状態において、タンデムフリーオペレーション中に
1組のパラメータを処理する単一サイクルを示している。先ず、ステップ310
において、パラメータが受け取られ、その後、パラメータがステップ320にお
いてデコードされる。デコードされたパラメータはステップ330において処理
される。この処理段階では、BFH/CNI処理が上述したように実行される。
処理されたパラメータは、ステップ340において再エンコードされる。エンコ
ーダの状態は、ステップ350において、デコードブロックメモリを更新するこ
とによりデコーダへ少なくとも部分的に転送される。受信したパラメータを更に
送信するために、それらの少なくとも一部分がステップ360において、処理及
び再エンコードされたパラメータに置き換えられ、その後、パラメータは、ステ
ップ370において、送信経路に更に送信される。
送信移動ステーションに使用されたときに、タンデムフリーオペレーション中に
CNI及びBFHを適切に処理できるようにすることである。公知の解決策では
、タンデムフリーオペレーションにおいて厄介な可聴欠陥を伴わずに予想型クオ
ンタイザ及びBFH/CNIの組合せは考えられない。 本発明による方法を実施する機能的ブロックは、多数の異なるネットワーク要
素に配置することができる。機能的ブロックは、いわゆるトランスコーダユニッ
ト(TRCU)に配置されるのが効果的である。トランスコーダユニットは、ス
タンドアローンユニットでもよいし、例えば、ベースステーション(BS)、ベ
ースステーションコントローラ(BSC)、又は移動交換センター(MSC)に
一体化することもできる。しかしながら、本発明は、トランスコーダユニットに
おける実施のみに限定されない。
されるようなシステムに限定されない。スピーチパラメータの一部分のみが予想
型エンコーダによってエンコードされそしてあるスピーチパラメータがステート
レスエンコーダによってエンコードされる移動通信システムにおいては、本発明
の好ましい実施形態によるスピーチデコーダは、例えば、ステートレスエンコー
ダによりエンコードされたスピーチパラメータを既知のやり方で処理し、そして
予想式にエンコードされたパラメータを上述した本発明のやり方で処理すること
ができる。 本発明はGSMシステムのみに限定されない。GSMシステムは、ここでは、
一例として取り上げられたに過ぎない。本発明は、本発明の出願時点で開発中で
あるいわゆる第3世代のセルラーシステムのようなデジタルセルラー移動テレコ
ミュニケーションシステムにも適用できる。
以前の入力に少なくともある程度依存するようなデコーダ又はエンコーダを意味
する。又、「スピーチコード処理ユニット」という用語は、エンコードされたス
ピーチパラメータをデコードし及び/又はエンコードされたスピーチパラメータ
のコードを第1コード方法から第2コード方法へ変換する機能的エンティティを
意味する。 以上の説明から、本発明の範囲内で種々の変更がなされ得ることが当業者に明
らかであろう。本発明の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本発明の真の精
神から逸脱せずに、多数の修正や変更がなされ得ることが明らかであろう。
る。
ド処理ブロックを示すブロック図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 非ステートレスエンコーダによりエンコードされたスピーチ
信号パラメータを処理する方法において、 上記エンコードされたスピーチパラメータを、非ステートレスデコーダを使用
してデコードし、 上記デコードされたスピーチパラメータを処理し、 上記処理されたデコードされたスピーチパラメータを、第2の非ステートレス
エンコーダを使用して再エンコードし、 上記非ステートレスデコーダの状態を、上記第2の非ステートレスエンコーダ
の状態で少なくとも部分的に更新し、そして 少なくとも1つのエンコードされたスピーチパラメータを、再エンコードされ
たスピーチパラメータに置き換えて、処理されたエンコードされたスピーチパラ
メータを発生する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 上記再エンコード段階の前に、上記第2の非ステートレスエ
ンコーダの状態を、非ステートレスデコーダの状態で更新する請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 上記スピーチパラメータ処理段階において、コンフォートノ
イズ情報をデコードされたスピーチパラメータへと変換する請求項1に記載の方
法。 - 【請求項4】 上記スピーチパラメータ処理段階において、不良フレーム取
り扱い情報をデコードされたスピーチパラメータへと変換する請求項1に記載の
方法。 - 【請求項5】 エンコードされたスピーチパラメータをデコードし、そして
デコードされた時間ドメインスピーチ信号と、その信号を表わすエンコードされ
たスピーチパラメータとを発生するスピーチコード処理ユニットにおいて、 エンコードされたスピーチパラメータをデコードするための非ステートレスデ
コードブロックと、 上記デコードされたスピーチパラメータを処理するためのスピーチパラメータ
処理ブロックと、 上記処理されたスピーチパラメータをエンコードして、信号を表わすエンコー
ドされたスピーチパラメータを発生するための非ステートレスエンコードブロッ
クと、 を備えたことを特徴とするスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項6】 上記非ステートレスデコードブロックは、予想型デクオンタ
イザであり、そして 上記非ステートレスエンコードブロックは、予想型クオンタイザである請求項
5に記載のスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項7】 上記スピーチパラメータ処理ブロックは、コンフォートノイ
ズ処理ブロックである請求項5に記載のスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項8】 上記スピーチパラメータ処理ブロックは、不良フレーム取り
扱いブロックである請求項5に記載のスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項9】 上記ユニットは、トランスコーダユニットである請求項5に
記載のスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項10】 上記ユニットは、アップリンクトランスコーダユニットで
ある請求項5に記載のスピーチコード処理ユニット。 - 【請求項11】 エンコードされたスピーチパラメータを受け取り、そして
エンコードされたスピーチパラメータが埋め込まれた時間ドメインスピーチ信号
を送信するためのテレコミュニケーションネットワーク要素において、このネッ
トワーク要素は、スピーチコード処理ユニットを備え、この処理ユニットは、 エンコードされたスピーチパラメータをデコードするための非ステートレスデ
コードブロックと、 上記デコードされたスピーチパラメータを処理するためのスピーチパラメータ
処理ブロックと、 上記処理されたスピーチパラメータをエンコードして、埋め込まれたエンコー
ドされたスピーチパラメータを発生するための非ステートレスエンコードブロッ
クと、 を備えたことを特徴とするテレコミュニケーションネットワーク要素。 - 【請求項12】 上記非ステートレスデコードブロックは、予想型デクオン
タイザであり、そして 上記非ステートレスエンコードブロックは、予想型クオンタイザである請求項
11に記載のテレコミュニケーションネットワーク要素。 - 【請求項13】 上記スピーチパラメータ処理ブロックは、コンフォートノ
イズ処理ブロックである請求項11に記載のテレコミュニケーションネットワー
ク要素。 - 【請求項14】 上記スピーチパラメータ処理ブロックは、不良フレーム取
り扱いブロックである請求項11に記載のテレコミュニケーションネットワーク
要素。 - 【請求項15】 上記ユニットは、トランスコーダユニットである請求項1
1に記載のテレコミュニケーションネットワーク要素。 - 【請求項16】 上記ユニットは、アップリンクトランスコーダユニットで
ある請求項11に記載のテレコミュニケーションネットワーク要素。
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