JP2002502883A - インターロイキン−12および呼吸合法体ウイルス抗原を含んで成るワクチン - Google Patents
インターロイキン−12および呼吸合法体ウイルス抗原を含んで成るワクチンInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、RSV抗原のような抗原、および懸濁状の鉱物に吸着することができるインターロイキンIL-12を含んで成るワクチン組成物に関する。このようなワクチン組成物は、抗原に対する防御免疫反応をモジュレートする。
Description
【0001】 (技術分野) 発明の背景 免疫系は、病原体を攻撃するために多くの機構を使用する:しかしこのような
機構のすべてが免疫感作後に賦活化される必要はない。ワクチンにより誘導され
る防御免疫は、病原体に抵抗する、またはそれを排除するための適切な免疫応答
を誘導するワクチンの能力に依存する。病原体に依存して、これには細胞性およ
び/または体液性免疫反応が必要である。
機構のすべてが免疫感作後に賦活化される必要はない。ワクチンにより誘導され
る防御免疫は、病原体に抵抗する、またはそれを排除するための適切な免疫応答
を誘導するワクチンの能力に依存する。病原体に依存して、これには細胞性およ
び/または体液性免疫反応が必要である。
【0002】 免疫反応におけるヘルパーT細胞の役割に関する代表例は、T細胞がそれらが
生産するサイトカインに基づきサブセットに分けられ、そしてこのような細胞中
で観察されるサイトカインの独特なプロフィールによりそれらの機能が決定され
る。このT細胞モデルには2つの主要なサブセットを含む:細胞性および体液性
免疫反応の両方を上昇させるIL-2およびインターフェロン-γ(IFN-γ)を生産 するTh1細胞、および体液性免疫反応を上昇させるIL-4、IL-5およびIL-10を生産
するTh2細胞である(Mosmannら、J.Immumol.126:2348(1986))。多くの場合、免 疫感作された生物中でより強い免疫反応を得るために抗原の免疫原的効力を強化
すること、そして抗原をもつ病原体に対する宿主の抵抗性を強化することが望ま
しい。一緒に投与される抗原の免疫原性を強める物質は、アジュバントとして知
られている。例えばある種のリンホカインはアジュバント活性を有し、これによ
り抗原に対する免疫反応を強化する(Nencioniら、J.Immumol.139:800-804(1987
);Howardらへの欧州特許第285441号明細書)。
生産するサイトカインに基づきサブセットに分けられ、そしてこのような細胞中
で観察されるサイトカインの独特なプロフィールによりそれらの機能が決定され
る。このT細胞モデルには2つの主要なサブセットを含む:細胞性および体液性
免疫反応の両方を上昇させるIL-2およびインターフェロン-γ(IFN-γ)を生産 するTh1細胞、および体液性免疫反応を上昇させるIL-4、IL-5およびIL-10を生産
するTh2細胞である(Mosmannら、J.Immumol.126:2348(1986))。多くの場合、免 疫感作された生物中でより強い免疫反応を得るために抗原の免疫原的効力を強化
すること、そして抗原をもつ病原体に対する宿主の抵抗性を強化することが望ま
しい。一緒に投与される抗原の免疫原性を強める物質は、アジュバントとして知
られている。例えばある種のリンホカインはアジュバント活性を有し、これによ
り抗原に対する免疫反応を強化する(Nencioniら、J.Immumol.139:800-804(1987
);Howardらへの欧州特許第285441号明細書)。
【0003】 発明の要約 本発明は、1以上の呼吸合胞体ウイルス(RSV)抗原、インターロイキン IL-1
2および懸濁状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。IL-12は鉱
物懸濁物に吸着させるか、または単にそれらと混合することができる。本発明の
特定の態様では、IL-12をミョウバン(例えば水酸化アルミニウムまたはリン酸 アルミニウム)のような鉱物懸濁物に付着させる。このようなワクチン組成物は
抗原に対する防御免疫をモジュレートし;すなわちワクチン組成物は量的および
質的にワクチン接種された宿主の抗体反応を改善することができ、そして病原体
に対する防御反応に関して細胞性免疫を量的に上昇させることができる。本発明
の特定の態様では、RSV抗原はRSV Fおよび/またはGタンパク質抗原である。
2および懸濁状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。IL-12は鉱
物懸濁物に吸着させるか、または単にそれらと混合することができる。本発明の
特定の態様では、IL-12をミョウバン(例えば水酸化アルミニウムまたはリン酸 アルミニウム)のような鉱物懸濁物に付着させる。このようなワクチン組成物は
抗原に対する防御免疫をモジュレートし;すなわちワクチン組成物は量的および
質的にワクチン接種された宿主の抗体反応を改善することができ、そして病原体
に対する防御反応に関して細胞性免疫を量的に上昇させることができる。本発明
の特定の態様では、RSV抗原はRSV Fおよび/またはGタンパク質抗原である。
【0004】 本発明はまた、RSV抗原およびIL-12と懸濁状の鉱物を混合することを含んで成
るワクチン組成物の調製法に関する。特に、IL-12は鉱物懸濁物上に吸着させる 。また本発明は、防御免疫反応に関してワクチンの体液性および/または細胞性
免疫を誘導する、または上昇させる方法に関し、この方法は脊椎動物宿主に、RS
V抗原、IL-12および懸濁状の鉱物の混合物を生理学的に許容できる溶液中に含ん
で成るワクチン組成物の効果的量を投与することを含んで成る。特にIL-12は鉱 物懸濁物に吸着している。
るワクチン組成物の調製法に関する。特に、IL-12は鉱物懸濁物上に吸着させる 。また本発明は、防御免疫反応に関してワクチンの体液性および/または細胞性
免疫を誘導する、または上昇させる方法に関し、この方法は脊椎動物宿主に、RS
V抗原、IL-12および懸濁状の鉱物の混合物を生理学的に許容できる溶液中に含ん
で成るワクチン組成物の効果的量を投与することを含んで成る。特にIL-12は鉱 物懸濁物に吸着している。
【0005】 発明の詳細な説明 IL-12は種々の抗原提示細胞、主にマクロファージおよび単球により生産され る。これは自然なT細胞からTh1細胞の誘導に重要な要素である。IL-12の生産ま
たはそれに対して反応する能力は、例えば寄生体の感染中、最も顕著なものでは
リーシュマニア症(Scottら、米国特許第5,571,515号明細書)で、防御的なTh1-
様反応の発生に極めて重要となることが示された。IL-12の効果は、NK細胞お よびTヘルパー細胞により生産されるIFN-γにより媒介される。IFN-γは、T−
依存的タンパク質抗原に対するIgG2a抗体の誘導(FinkelmanおよびHolmes,Annu. Rev.Immunol.8 :303-33(1990)に、そしてT−依存的抗原に対するIgG3反応(Snap
perら、J.Exp.Med.175:1367-1371(1992)に重要である。インターロイキン-12(I
L-12)は始めはナチュラルキラー細胞刺激因子と呼ばれたが、ヘテロ二量体サイ
トカインである(Kobayashiら、J.Exp.Med.170:827(1989))。組換え宿主細胞中
でのIL-12タンパク質の発現および単離は、国際公開第90/05147号明細書に記載 されている。
たはそれに対して反応する能力は、例えば寄生体の感染中、最も顕著なものでは
リーシュマニア症(Scottら、米国特許第5,571,515号明細書)で、防御的なTh1-
様反応の発生に極めて重要となることが示された。IL-12の効果は、NK細胞お よびTヘルパー細胞により生産されるIFN-γにより媒介される。IFN-γは、T−
依存的タンパク質抗原に対するIgG2a抗体の誘導(FinkelmanおよびHolmes,Annu. Rev.Immunol.8 :303-33(1990)に、そしてT−依存的抗原に対するIgG3反応(Snap
perら、J.Exp.Med.175:1367-1371(1992)に重要である。インターロイキン-12(I
L-12)は始めはナチュラルキラー細胞刺激因子と呼ばれたが、ヘテロ二量体サイ
トカインである(Kobayashiら、J.Exp.Med.170:827(1989))。組換え宿主細胞中
でのIL-12タンパク質の発現および単離は、国際公開第90/05147号明細書に記載 されている。
【0006】 本明細書に記載する研究は、呼吸合胞体ウイルス(RSV)ワクチン中のアジュバ
ントとしてのIL-12の利用性に関する。したがって本発明はRSV抗原、IL-12およ び懸濁状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。本発明の特定の
態様では、IL-12はミョウバン(例えば水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミ ニウム)のような鉱物懸濁物に付着させる。このようなワクチン組成物は抗原に
対する防御免疫反応をモジュレートする;すなわちワクチン組成物は、病原体抗
原に対する防御反応に関してワクチン接種された宿主の細胞性免疫を誘導するこ
とができる。特定の態様では、抗原はRSV Fタンパク質および/またはGタンパ
ク質である。
ントとしてのIL-12の利用性に関する。したがって本発明はRSV抗原、IL-12およ び懸濁状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。本発明の特定の
態様では、IL-12はミョウバン(例えば水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミ ニウム)のような鉱物懸濁物に付着させる。このようなワクチン組成物は抗原に
対する防御免疫反応をモジュレートする;すなわちワクチン組成物は、病原体抗
原に対する防御反応に関してワクチン接種された宿主の細胞性免疫を誘導するこ
とができる。特定の態様では、抗原はRSV Fタンパク質および/またはGタンパ
ク質である。
【0007】 IL-12は数種の適当な源から得ることができる。これは組換えDNA法により 生産することができ;例えばヒトIL-12をコードする遺伝子を宿主系にクローン 化し、そして発現させて、大量の純粋なヒトIL-12を生産することが可能である 。また本発明に有用であるのは、IL-12の生物学的に活性なサブユニットまたは 断片である。さらに、特定のTリンパ球系は高レベルのIL-12を生産し、すなわ ち即座に利用できる供給源を提供する。市販されている組換えヒトおよびマウス
IL-12の供給源には、ジェネティックス インスティチュート社(Genetics Insti
tute,Inc.:ケンブリッジ、マサチューセッツ州)を含む。本発明の抗原、例え ばRSV抗原は哺乳動物宿主のような脊椎動物中で抗原に対する免疫反応を誘導す るために使用することができる。例えば抗原はRSV Fタンパク質(Collinsら、Pr oc.Natl.Acad.Sci.USA 81 :7683-7687 (1984)またはGタンパク質(Satakeら、Nu c. Acids Res.13 :7795-7812(1985)抗原または免疫反応を刺激する能力を保持す るそれらの部分であることができる。そのような免疫原性部分の例は、RSV Fタ ンパク質のアミノ酸部分283-315、289-315および294-299を含んで成る。このよ うな領域は中和およびアンチフュージョン(antifusion)抗体の両方を誘導するRS
V Fタンパク質のエピトープを含む(Paradisoら、米国特許第5,639,853号明細書
)。あるいは自然な二量体状態のRSV Fタンパク質(140kD)を使用することもで きる(Paradisoら、米国特許第5,223,254号明細書)。
IL-12の供給源には、ジェネティックス インスティチュート社(Genetics Insti
tute,Inc.:ケンブリッジ、マサチューセッツ州)を含む。本発明の抗原、例え ばRSV抗原は哺乳動物宿主のような脊椎動物中で抗原に対する免疫反応を誘導す るために使用することができる。例えば抗原はRSV Fタンパク質(Collinsら、Pr oc.Natl.Acad.Sci.USA 81 :7683-7687 (1984)またはGタンパク質(Satakeら、Nu c. Acids Res.13 :7795-7812(1985)抗原または免疫反応を刺激する能力を保持す るそれらの部分であることができる。そのような免疫原性部分の例は、RSV Fタ ンパク質のアミノ酸部分283-315、289-315および294-299を含んで成る。このよ うな領域は中和およびアンチフュージョン(antifusion)抗体の両方を誘導するRS
V Fタンパク質のエピトープを含む(Paradisoら、米国特許第5,639,853号明細書
)。あるいは自然な二量体状態のRSV Fタンパク質(140kD)を使用することもで きる(Paradisoら、米国特許第5,223,254号明細書)。
【0008】 本発明の方法は、この方法は脊椎動物に、抗原、例えばFおよび/またはGタ ンパク質のようなRSV抗原、アジュバント量のIL-12および懸濁状の鉱物の混合物
を含んで成るワクチン組成物の免疫的に効果的な用量を投与することを含んで成
る。特にIL-12は鉱物懸濁物に吸着している。本明細書で使用するように、IL-12
の「アジュバント量」とは、ワクチン抗原、例えばFおよび/またはGタンパク
質のようなRSV抗原に対する免疫反応を強化またはモディファイするために十分 であるIL-12の量を意味するものとする。本明細書で使用するワクチン組成物の 「免疫的に効果的な」用量とは、免疫反応を誘導するために適当な用量である。
具体的な用量は、処置する脊椎動物の年齢、体重、および医学的状態、ならびに
投与方法に依存する。適当な用量は当業者により容易に決定されるだろう。ワク
チン組成物は場合によっては、生理食塩水またはグリセロールもしくはプロピレ
ングリコールのようなエタノールポリオールのような医薬的にまたは生理学的に
許容できる賦形剤中で投与することもできる。
を含んで成るワクチン組成物の免疫的に効果的な用量を投与することを含んで成
る。特にIL-12は鉱物懸濁物に吸着している。本明細書で使用するように、IL-12
の「アジュバント量」とは、ワクチン抗原、例えばFおよび/またはGタンパク
質のようなRSV抗原に対する免疫反応を強化またはモディファイするために十分 であるIL-12の量を意味するものとする。本明細書で使用するワクチン組成物の 「免疫的に効果的な」用量とは、免疫反応を誘導するために適当な用量である。
具体的な用量は、処置する脊椎動物の年齢、体重、および医学的状態、ならびに
投与方法に依存する。適当な用量は当業者により容易に決定されるだろう。ワク
チン組成物は場合によっては、生理食塩水またはグリセロールもしくはプロピレ
ングリコールのようなエタノールポリオールのような医薬的にまたは生理学的に
許容できる賦形剤中で投与することもできる。
【0009】 ワクチン組成物は場合により、植物油またはそれらの乳剤、表面活性物質、例
えばヘキサデシルアミン、オクタデシルアミノ酸エステル、オクタデシルアミン
、リソレシチン、ジメチル−ジオクタデシルアンモニウムブロミド、N,N-ジコク
タデシル-N'-Nビス(2-ヒドロキシエチル-プロパンジアミン)、メトキシヘキサデ
シルグリセロールおよびプルロニックポリオール;ポリアミン、例えばピラン、
硫酸デキストラン、ポリIC、カルボポール;ペプチド、例えばムラミルジペプチ
ド、ジメチルグリシン、タフトシン、免疫刺激複合体;油性乳剤;MPL(商標)(3-
O-脱アシル化モノホスホリルリピッドAのようなリポ多糖;RIBIイムノンケム リサーチ社(ImmunoChem Research,Inc.)、ハミルトン、モンタナ州);および鉱
物ゲルのようなさらなるアジュバントを含んで成ることができる。本発明の抗原
はリポソーム、コキレート(cochleate)、ポリ−ラクチド、ポリ−グリコライド
およびポリ−ラクチド−コ−グリコライドのような生分解性ポリマー、またはIS
COMS(免疫刺激複合体)中に包含することもでき、そして補助的な有効成分も使
用することができる。本発明の抗原は、細菌毒素およびそれらの弱毒化誘導体と
組み合わせて投与することもできる。本発明の抗原は限定するわけではないがIL
-2、IL-3、IL-15、IFN-γおよびGM-CSFを含む他のリンホカインと組み合わせて 投与することもできる。
えばヘキサデシルアミン、オクタデシルアミノ酸エステル、オクタデシルアミン
、リソレシチン、ジメチル−ジオクタデシルアンモニウムブロミド、N,N-ジコク
タデシル-N'-Nビス(2-ヒドロキシエチル-プロパンジアミン)、メトキシヘキサデ
シルグリセロールおよびプルロニックポリオール;ポリアミン、例えばピラン、
硫酸デキストラン、ポリIC、カルボポール;ペプチド、例えばムラミルジペプチ
ド、ジメチルグリシン、タフトシン、免疫刺激複合体;油性乳剤;MPL(商標)(3-
O-脱アシル化モノホスホリルリピッドAのようなリポ多糖;RIBIイムノンケム リサーチ社(ImmunoChem Research,Inc.)、ハミルトン、モンタナ州);および鉱
物ゲルのようなさらなるアジュバントを含んで成ることができる。本発明の抗原
はリポソーム、コキレート(cochleate)、ポリ−ラクチド、ポリ−グリコライド
およびポリ−ラクチド−コ−グリコライドのような生分解性ポリマー、またはIS
COMS(免疫刺激複合体)中に包含することもでき、そして補助的な有効成分も使
用することができる。本発明の抗原は、細菌毒素およびそれらの弱毒化誘導体と
組み合わせて投与することもできる。本発明の抗原は限定するわけではないがIL
-2、IL-3、IL-15、IFN-γおよびGM-CSFを含む他のリンホカインと組み合わせて 投与することもできる。
【0010】 ワクチンはヒトまたは動物に、限定するわけではないが非経口的、イントラル
テリアル(intrarterial)、皮内的、経皮的(徐放性ポリマーの使用によるよう な)、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経口および鼻内の投与経路を含む様々な
経路で投与することができる。そのようなワクチン内で使用する抗原の量は、抗
原の同一性に大変依存するだろう。多くのキャリアー抗原で使用される確立され
た用量範囲を、本発明のワクチンに適合するように調整または操作することは、
十分に当業者の能力の範囲内であろう。本発明のワクチンは未成熟および成体の
温血動物の両方、特にヒトを処置するための使用に意図される。典型的にはIL-1
2および抗原を同時投与するが;しかし場合によっては当業者は、IL-12は抗原を
用いたワクチン接種前、または後に極めて近い時間で投与することができる。
テリアル(intrarterial)、皮内的、経皮的(徐放性ポリマーの使用によるよう な)、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経口および鼻内の投与経路を含む様々な
経路で投与することができる。そのようなワクチン内で使用する抗原の量は、抗
原の同一性に大変依存するだろう。多くのキャリアー抗原で使用される確立され
た用量範囲を、本発明のワクチンに適合するように調整または操作することは、
十分に当業者の能力の範囲内であろう。本発明のワクチンは未成熟および成体の
温血動物の両方、特にヒトを処置するための使用に意図される。典型的にはIL-1
2および抗原を同時投与するが;しかし場合によっては当業者は、IL-12は抗原を
用いたワクチン接種前、または後に極めて近い時間で投与することができる。
【0011】 本発明のRSV抗原は、免疫反応をモジュレートまたは強化するために別の分子 にカップルすることができる。適当なキャリアータンパク質は、キャリアーとし
て哺乳動物に投与するのに安全であり、しかも免疫的に効果的である細菌毒素を
含む。例には百日咳、ジフテリアおよび破傷風トキソイドおよびジフテリアトキ
ソイドの非毒性変異体、CRM197のような非毒性の突然変異体タンパク質(交差反 応物質(CRM))を含む。少なくとも1つのT−細胞エピトープを含む天然の毒素
またはトキソイドの断片も、抗原のキャリアーとして有用である。抗原とキャリ
アー分子との結合体の調製法は当該技術分野では周知であり、そして例えばDick
およびBurret、Contrib Microbial Immunol.10:48-114(Cruse JM,Lewis RE Jr 編集;Based,Krager(1988)および米国特許第5,360,897号明細書(Andersonら)) に見いだすことができる。
て哺乳動物に投与するのに安全であり、しかも免疫的に効果的である細菌毒素を
含む。例には百日咳、ジフテリアおよび破傷風トキソイドおよびジフテリアトキ
ソイドの非毒性変異体、CRM197のような非毒性の突然変異体タンパク質(交差反 応物質(CRM))を含む。少なくとも1つのT−細胞エピトープを含む天然の毒素
またはトキソイドの断片も、抗原のキャリアーとして有用である。抗原とキャリ
アー分子との結合体の調製法は当該技術分野では周知であり、そして例えばDick
およびBurret、Contrib Microbial Immunol.10:48-114(Cruse JM,Lewis RE Jr 編集;Based,Krager(1988)および米国特許第5,360,897号明細書(Andersonら)) に見いだすことができる。
【0012】 IL-12のアジュバント作用は、多くの重要な意義を有する。IL-12のアジュバン
ト性(adiuvanticity)はワクチン接種した生物中の抗原に対して生産される防 御抗体の濃度を上昇させることができる。その結果、効果的(すなわち防御的)
なワクチン接種を、通常必要とされる量よりも少ない量で達成することができる
。この抗原の必要量の減少は、調製することが難しく、しかも経費がかかるワク
チン使用の普及を導くことができる。さらにアジュバントとしてのIL-12の使用 は、免疫反応を誘導するには抗原性が弱いか、または免疫原性がよくない抗原の
能力を強めることができる。また通常効果的な免疫感作に必要とされる通常の濃
度で抗原が毒性である時、より安全なワクチン接種を提供することもできる。抗
原の量を減らすことにより、毒性反応の危険性が減る。さらにアジュバント作用
は、短期間に多数のワクチンにより免疫感作される個体の抗原負荷量を減らすこ
とができる。
ト性(adiuvanticity)はワクチン接種した生物中の抗原に対して生産される防 御抗体の濃度を上昇させることができる。その結果、効果的(すなわち防御的)
なワクチン接種を、通常必要とされる量よりも少ない量で達成することができる
。この抗原の必要量の減少は、調製することが難しく、しかも経費がかかるワク
チン使用の普及を導くことができる。さらにアジュバントとしてのIL-12の使用 は、免疫反応を誘導するには抗原性が弱いか、または免疫原性がよくない抗原の
能力を強めることができる。また通常効果的な免疫感作に必要とされる通常の濃
度で抗原が毒性である時、より安全なワクチン接種を提供することもできる。抗
原の量を減らすことにより、毒性反応の危険性が減る。さらにアジュバント作用
は、短期間に多数のワクチンにより免疫感作される個体の抗原負荷量を減らすこ
とができる。
【0013】 多くの場合、ワクチン接種の処方には「防御」免疫反応を刺激するために、数
週間または数カ月にわたり抗原の投与を必要とする。防御免疫反応は、ワクチン
が対象とする特定の病原体(1つまたは複数)による増殖的感染から免疫感作し
た生物を保護するために十分な免疫反応である。限定するわけではないがFタン
パク質およびGタンパク質のようなRSV抗原のような抗原を、懸濁状のミョウバ ンに混合または吸着させて一緒に投与する時、IL-12は防御免疫反応の生成を促 進することができる。これは効果的なワクチン接種処方のタイムコースを減らす
ことができる。場合によっては、防御的反応の生成を単回の用量で生じるかもし
れない。
週間または数カ月にわたり抗原の投与を必要とする。防御免疫反応は、ワクチン
が対象とする特定の病原体(1つまたは複数)による増殖的感染から免疫感作し
た生物を保護するために十分な免疫反応である。限定するわけではないがFタン
パク質およびGタンパク質のようなRSV抗原のような抗原を、懸濁状のミョウバ ンに混合または吸着させて一緒に投与する時、IL-12は防御免疫反応の生成を促 進することができる。これは効果的なワクチン接種処方のタイムコースを減らす
ことができる。場合によっては、防御的反応の生成を単回の用量で生じるかもし
れない。
【0014】 本明細書に記載する研究の目的は、RSVに対するワクチン用の免疫反応モディ ファイヤーとして組換えIL-12を使用することの可能性を決定することであった 。そのためには、BALB/cマウス群をRSVのA2種の天然の融合(F)タンパク質およ びIL-12の量を増加させながら免疫感作させた。Fタンパク質およびIL-12は水酸
化アルミニウム(AlOH、Alu-gel-S(商標)、セルバ ファイン バイオケミカルズ(
Serva Fine Biochemicals)、ウエストベリー、ニューヨーク州)アジュバントに
吸着させた。その後にワクチンが全身性の細胞性および体液性免疫反応を誘導す
る能力について比較した。本明細書に記載する結果では、IL-12が全身性の体液 性および細胞性免疫反応の両方の強力なモディファイヤーであることが証明され
た。補体の補助および抗-Fタンパク質IgG2a抗体の力価における有意な増加が、
1次および2次ワクチン接種後に観察された。さらに0.01および0.1μgのIL-12 は、細胞性免疫反応を誘導するためのF/AlOHの能力に甚大な効果を有した。RSV のA2株を用いた攻撃誘発から5日後、セロネガティブおよびセロポジティブマウ
スの肺には増加した抗原−依存的キラーT細胞活性が含まれた。
化アルミニウム(AlOH、Alu-gel-S(商標)、セルバ ファイン バイオケミカルズ(
Serva Fine Biochemicals)、ウエストベリー、ニューヨーク州)アジュバントに
吸着させた。その後にワクチンが全身性の細胞性および体液性免疫反応を誘導す
る能力について比較した。本明細書に記載する結果では、IL-12が全身性の体液 性および細胞性免疫反応の両方の強力なモディファイヤーであることが証明され
た。補体の補助および抗-Fタンパク質IgG2a抗体の力価における有意な増加が、
1次および2次ワクチン接種後に観察された。さらに0.01および0.1μgのIL-12 は、細胞性免疫反応を誘導するためのF/AlOHの能力に甚大な効果を有した。RSV のA2株を用いた攻撃誘発から5日後、セロネガティブおよびセロポジティブマウ
スの肺には増加した抗原−依存的キラーT細胞活性が含まれた。
【0015】 AlOHアジュバントワクチンにより生成される免疫反応に関するIL-12の作用様 式を説明するために、天然のFタンパク質と培養したバルク脾臓細胞に由来する
上清を、ヘルパーT細胞サブセットに付随するサイトカインについて分析した。
本明細書に与える結果は、IL-12が1型ヘルパーT細胞(Th1)により支配される
免疫反応を誘導するワクチン成分の能力を上昇させることを示唆した。ワクチン
中のIL-12の存在は、培養上清中のIFN-γの量の上昇と関連しているようである 。さらに配合物中にIL-12量を増大させると、ワクチンが2型ヘルパーT細胞(T
h2)の生成する能力を減少させることを意味している。すなわち、ワクチン中の
IL-12の量が増すほど、培養上清は低量のIL-5を含む。しかし1.0μgより多い用 量では、Th1およびTh2の両サイトカインは減少するようである。
上清を、ヘルパーT細胞サブセットに付随するサイトカインについて分析した。
本明細書に与える結果は、IL-12が1型ヘルパーT細胞(Th1)により支配される
免疫反応を誘導するワクチン成分の能力を上昇させることを示唆した。ワクチン
中のIL-12の存在は、培養上清中のIFN-γの量の上昇と関連しているようである 。さらに配合物中にIL-12量を増大させると、ワクチンが2型ヘルパーT細胞(T
h2)の生成する能力を減少させることを意味している。すなわち、ワクチン中の
IL-12の量が増すほど、培養上清は低量のIL-5を含む。しかし1.0μgより多い用 量では、Th1およびTh2の両サイトカインは減少するようである。
【0016】 本明細書に記載する研究では、RSV天然の付着(G)タンパク質およびホルマリ ン-不活性化RSV(FI-RSV)の免疫原性に及ぼすIL-12の免疫調節効果も調査した。 両ワクチンは齧歯類でTh2ヘルパーT細胞の誘導に関連する免疫反応を生成する ことを示した。FI-RSVワクチンはファイザー(Pfizer)により配合されたもとは
Lot-100ワクチンの複製であった(Fulginitiら、Am.J.Epidemiol,89:435-448(19
69)およびChinら、Am.J.Epidemiol,89:449-463(1969))。両ワクチンともAlOHに
吸着し、単独または10倍増したIL-12の用量の存在下で配合した。
Lot-100ワクチンの複製であった(Fulginitiら、Am.J.Epidemiol,89:435-448(19
69)およびChinら、Am.J.Epidemiol,89:449-463(1969))。両ワクチンともAlOHに
吸着し、単独または10倍増したIL-12の用量の存在下で配合した。
【0017】 IL-12の免疫調節特性を決定するための幾つかの基準を評価した。IL-12はレシ
ピエントを攻撃誘発後に、異例な肺炎反応に偏らせるG/AlOHおよびFI-RSVの能力
を改質する能力が特に有意であった。FI-RSV単独またはG/AlOH単独のいずれかで
2回免疫感作し、そしてRSVのA2株で攻撃誘発したマウスは、異例な肺炎反応を 発症し;このような炎症反応は、攻撃誘発から5日後の気管支肺胞洗浄(BAL)液中
の統計的に有意に上昇した割合の好酸球およびIL-5量が特徴であった。対照的に
肺の好酸球はRSVのA2株で実験的に感染させた対照マウスでは観察されなかった 。
ピエントを攻撃誘発後に、異例な肺炎反応に偏らせるG/AlOHおよびFI-RSVの能力
を改質する能力が特に有意であった。FI-RSV単独またはG/AlOH単独のいずれかで
2回免疫感作し、そしてRSVのA2株で攻撃誘発したマウスは、異例な肺炎反応を 発症し;このような炎症反応は、攻撃誘発から5日後の気管支肺胞洗浄(BAL)液中
の統計的に有意に上昇した割合の好酸球およびIL-5量が特徴であった。対照的に
肺の好酸球はRSVのA2株で実験的に感染させた対照マウスでは観察されなかった 。
【0018】 FI-RSVにIL-12の10倍増加用量を加えると、攻撃誘発後のBAL液中に検出される
相対的な好酸球の割合およびIL-5量が両方とも有意に減少した。IL-5および好酸
球に同時に生じた減少は、血清中の抗-Fおよび抗-Gタンパク質に特異的なIgG1か
らIgG2a抗体への有意な変換であった。すなわちIL-12を含有するFI-RSVを用いた
ワクチン接種は、IgG1の有意な減少をもたらし、そしてIgG2aタンパク質−特異 的抗体力価の上昇をもたらした。したがってこのデータは、IL-12はFおよびG タンパク質-特異的T2ヘルパーT細胞の誘導、そしてそれらの同時のIL-5分泌 を制限し、そして代わりにIFN-γ-分泌Th1ヘルパーT細胞を生産することを意味
している。すなわちこの結果は、FI-RSV中のIL-12の存在が、そして最終的には 免疫反応の部位で、明らかなTh1ヘルパー細胞サブセットの誘導を支配すること を示唆している。このデータはまた、IL-12注射により生産されたTh1ヘルパーT 細胞は、FI-RSVがT2ヘルパーT細胞を誘導する能力を妨害するという考えを支持 している。
相対的な好酸球の割合およびIL-5量が両方とも有意に減少した。IL-5および好酸
球に同時に生じた減少は、血清中の抗-Fおよび抗-Gタンパク質に特異的なIgG1か
らIgG2a抗体への有意な変換であった。すなわちIL-12を含有するFI-RSVを用いた
ワクチン接種は、IgG1の有意な減少をもたらし、そしてIgG2aタンパク質−特異 的抗体力価の上昇をもたらした。したがってこのデータは、IL-12はFおよびG タンパク質-特異的T2ヘルパーT細胞の誘導、そしてそれらの同時のIL-5分泌 を制限し、そして代わりにIFN-γ-分泌Th1ヘルパーT細胞を生産することを意味
している。すなわちこの結果は、FI-RSV中のIL-12の存在が、そして最終的には 免疫反応の部位で、明らかなTh1ヘルパー細胞サブセットの誘導を支配すること を示唆している。このデータはまた、IL-12注射により生産されたTh1ヘルパーT 細胞は、FI-RSVがT2ヘルパーT細胞を誘導する能力を妨害するという考えを支持 している。
【0019】 G/AlOHに10倍増加用量のIL-12を加えると、肺のIL-5濃度の有意な減少および 抗-Gおよび抗-Fタンパク質IgGサブクラス抗体比に変化をもたらしたが、マウス を攻撃誘発した後にIL-12はG/AlOHが肺好酸球増加症に傾かせる能力をモディフ ァイすることはできないように思われる。すなわちデータは、全身性の体液性免
疫反応および好酸球の可動化および複製の制御のために明確な経路が存在するこ
とを示唆している。あるいはIL-5以外のサイトカインが肺の好酸球生成に役割を
果たしているのかもしれない。IL-12をG/AlOHに加えると、BAL液にIL-5の有意な
減少をもたらすが、攻撃誘発後の肺組織中の好酸球の相対的割合に有意な効果は
なかった。しかしIL-5は使用したアッセイでは検出できないレベルで肺に存在し
ているかもしれない。またIL-12が好酸球の偏りを制限することができないのは 、FI-RSVと比べた時にG/AlOH中に比較的大量のGタンパク質によるものか、ある
いは天然のGタンパク質が好酸球へ偏る可能性をもつ幾つかのエピトープを持つ
のかもしれないという可能性もある。このようなエピトープの中にはホルマリン
処理により破壊され得るものもある。すなわちFI-RSVとG/AlOHとの間でそれらが
好酸球へ偏らせる能力についての矛盾は、量的な現象かもしれない。一方ではIL
-12がG/AlOHにより偏らされる異例の肺の炎症反応を変換することができないの は、重度にグリコシル化されたタンパク質の独自性に関連するのかもしれない。
疫反応および好酸球の可動化および複製の制御のために明確な経路が存在するこ
とを示唆している。あるいはIL-5以外のサイトカインが肺の好酸球生成に役割を
果たしているのかもしれない。IL-12をG/AlOHに加えると、BAL液にIL-5の有意な
減少をもたらすが、攻撃誘発後の肺組織中の好酸球の相対的割合に有意な効果は
なかった。しかしIL-5は使用したアッセイでは検出できないレベルで肺に存在し
ているかもしれない。またIL-12が好酸球の偏りを制限することができないのは 、FI-RSVと比べた時にG/AlOH中に比較的大量のGタンパク質によるものか、ある
いは天然のGタンパク質が好酸球へ偏る可能性をもつ幾つかのエピトープを持つ
のかもしれないという可能性もある。このようなエピトープの中にはホルマリン
処理により破壊され得るものもある。すなわちFI-RSVとG/AlOHとの間でそれらが
好酸球へ偏らせる能力についての矛盾は、量的な現象かもしれない。一方ではIL
-12がG/AlOHにより偏らされる異例の肺の炎症反応を変換することができないの は、重度にグリコシル化されたタンパク質の独自性に関連するのかもしれない。
【0020】 上記のように、本明細書に与える結果はIL-12がRSVの精製された天然のGおよ
びFタンパク質の両方に対して生成される全身性の体液性免疫反応の有力な調節
物質であることを示している。にもかかわらず、IL-12の存在はすべてのRSVワク
チンでIgG2aサブクラスに起因する補体結合中和抗体力価を強化しないようであ る。増加した血清の補体結合中和抗体力価は、G/AlOHまたはFI-RSVのいずれかで
2次免疫感作した2週間後に観察されなかった。FI-RSVワクチンに関しては、IL
-12が中和抗体力価に正の影響を及ぼすことができないのは、IgG2a補体結合抗体
生成の原因であるGおよびFタンパク質エピトープのホルマリン処理による破壊
が反映しているのかもしれない。ワクチン中にIL-12の量が増えるほど、中和お よびIgG1抗体は減少する。対照的にF/AlOHに反応して、IL-12は再生的にIgG2aお
よび補体が強化する中和力価を増加させる(以下の表1および2を参照にされた
い)。
びFタンパク質の両方に対して生成される全身性の体液性免疫反応の有力な調節
物質であることを示している。にもかかわらず、IL-12の存在はすべてのRSVワク
チンでIgG2aサブクラスに起因する補体結合中和抗体力価を強化しないようであ る。増加した血清の補体結合中和抗体力価は、G/AlOHまたはFI-RSVのいずれかで
2次免疫感作した2週間後に観察されなかった。FI-RSVワクチンに関しては、IL
-12が中和抗体力価に正の影響を及ぼすことができないのは、IgG2a補体結合抗体
生成の原因であるGおよびFタンパク質エピトープのホルマリン処理による破壊
が反映しているのかもしれない。ワクチン中にIL-12の量が増えるほど、中和お よびIgG1抗体は減少する。対照的にF/AlOHに反応して、IL-12は再生的にIgG2aお
よび補体が強化する中和力価を増加させる(以下の表1および2を参照にされた
い)。
【0021】 天然のFおよびGタンパク質をワクチン接種した後に、IL-12がIgG2a補体結合
中和抗体の生成に影響を及ぼすことができない説明は、より複雑と思われる。い
かなる理論にも拘束されることを望まないが、1つの説明はIL-12の投与後に上 昇するタンパク質−特異的IgG2a抗体のほとんどが、非−中和エピトープに対し て向けられているということである。別の可能性は、G/AlOH中のFタンパク質の
混入が、IL-12のGタンパク質−特異的IgG2a中和抗体の生成に及ぼす効果をわか
りにくくする補体結合中和抗体を誘導したということである。
中和抗体の生成に影響を及ぼすことができない説明は、より複雑と思われる。い
かなる理論にも拘束されることを望まないが、1つの説明はIL-12の投与後に上 昇するタンパク質−特異的IgG2a抗体のほとんどが、非−中和エピトープに対し て向けられているということである。別の可能性は、G/AlOH中のFタンパク質の
混入が、IL-12のGタンパク質−特異的IgG2a中和抗体の生成に及ぼす効果をわか
りにくくする補体結合中和抗体を誘導したということである。
【0022】 このデータはIL-12の最適用量が0.01から1.0μgの間であり;IL-12のより高い
用量(10μg)は逆効果と思われることを示唆している。この結論は、ワクチン防 御体液性および細胞性免疫反応を生成する能力に基づく。まとめて考えると結果
は、ワクチン配合物中の組換えIL-12の使用が、全身性の体液性および細胞性免 疫反応を調節することを支持している。さらにレシピエントの一般的健康にに及
ぼす不都合な効果は、IL-12の投与後に観察されなかった。
用量(10μg)は逆効果と思われることを示唆している。この結論は、ワクチン防 御体液性および細胞性免疫反応を生成する能力に基づく。まとめて考えると結果
は、ワクチン配合物中の組換えIL-12の使用が、全身性の体液性および細胞性免 疫反応を調節することを支持している。さらにレシピエントの一般的健康にに及
ぼす不都合な効果は、IL-12の投与後に観察されなかった。
【0023】 まとめると、本明細書に与える結果はIL-12が懸濁状の鉱物を含有するRSVワク
チンに免疫反応モディファイヤーとして有用であることを示していた。さらに免
疫反応の変換はヒトの使用に適当なIL-12用量で起こる。すなわちミョウバンゲ ルにIL-12を加えて抗原性を補強したRSV FおよびGタンパク質は、単独または他 のウイルス抗原と組み合わせて、RSVワクチン調製物として特に適当である。
チンに免疫反応モディファイヤーとして有用であることを示していた。さらに免
疫反応の変換はヒトの使用に適当なIL-12用量で起こる。すなわちミョウバンゲ ルにIL-12を加えて抗原性を補強したRSV FおよびGタンパク質は、単独または他 のウイルス抗原と組み合わせて、RSVワクチン調製物として特に適当である。
【0024】 以下の実施例は本発明を具体的に説明する目的で提供し、本発明の範囲を限定
することを意図していない。本明細書に引用するすべての参考文献の教示は、引
用により本明細書に編入する。
することを意図していない。本明細書に引用するすべての参考文献の教示は、引
用により本明細書に編入する。
【0025】
実施例1:水酸化アルミニウムアジュバントに吸着したRSV Fタンパク質の免 疫原性に及ぼすIL-12の効果 実験計画 この実験の目的は、組換えマウスIL-12が水酸化アルミニウムアジュバントを 用いて配合されたRSVの融合タンパク質の免疫原性に及ぼす効果を決定すること である。天然のメスBALB/cマウス(8〜10週齢)は、精製した天然の融合(F)
タンパク質を用いて第0および4週に筋肉内にワクチン接種した。このFタンパ
ク質はAlu-Gel-S(商標)(2%の水酸化アルミニウム、セルバ ファイン ケミカル
ズ、ウェストベリー、ニューヨーク州)に吸着していた。
タンパク質を用いて第0および4週に筋肉内にワクチン接種した。このFタンパ
ク質はAlu-Gel-S(商標)(2%の水酸化アルミニウム、セルバ ファイン ケミカル
ズ、ウェストベリー、ニューヨーク州)に吸着していた。
【0026】 ワクチンは、各マウスが3.0μgのFタンパク質/用量、1回の用量あたり100μ
gの水酸化アルミニウム(AlOH)、および0、0.01、0.1または1.0μgのIL-12/用 量を受容するように調製した。対照マウスは100μgのAlu-Gel-S(商標)(PBS中)の
みを注射した。初回免疫から4週間後および2次ワクチン接種から2週間後、血
清をELISAにより幾何平均終点抗体力価(geometric mean endpoint antibody ti
ter)を決定するために集めた。マイクロウェルは高度に精製されたイオン交換精
製したFタンパク質で覆われていた。さらに中和抗体力価はウイルスのA2株に対
して補体の存在下、または不在下でプラーク減少中和試験(plaque reduction n
eutralization test)により決定した。
gの水酸化アルミニウム(AlOH)、および0、0.01、0.1または1.0μgのIL-12/用 量を受容するように調製した。対照マウスは100μgのAlu-Gel-S(商標)(PBS中)の
みを注射した。初回免疫から4週間後および2次ワクチン接種から2週間後、血
清をELISAにより幾何平均終点抗体力価(geometric mean endpoint antibody ti
ter)を決定するために集めた。マイクロウェルは高度に精製されたイオン交換精
製したFタンパク質で覆われていた。さらに中和抗体力価はウイルスのA2株に対
して補体の存在下、または不在下でプラーク減少中和試験(plaque reduction n
eutralization test)により決定した。
【0027】 ワクチンの明らかなヘルパーT細胞サブセットの生成能力に及ぼすIL-12の効 果を決定するために、バルク脾臓細胞懸濁液を2次免疫感作から2週間後に得、
そして濃度を上げた精製したFタンパク質、精製したUV−不活性化RSV A2、CRM1 97 、コンカナバリンA(ConA、Tリンパ球マイトジェン)の存在下で、または培
地単独で6日間培養した。このような培養物からの上清をプールし、そして捕捉
−ELISAによりインターフェロン-γ(IFN-γ)およびインターロイキン-5(IL-5
)の存在について試験した。 結果 表1に示す結果は、ELISAにより決定した幾何平均終点抗体力価である。中和 抗体の力価は幾何平均中和抗体力価であり、そして補体を供給するために5%血
清の存在下(+)および不在(−)下でプラーク減少中和試験により決定した。
抗体力価は、初回および2次ワクチン接種からそれぞれ4および2週間後に決定
した。
そして濃度を上げた精製したFタンパク質、精製したUV−不活性化RSV A2、CRM1 97 、コンカナバリンA(ConA、Tリンパ球マイトジェン)の存在下で、または培
地単独で6日間培養した。このような培養物からの上清をプールし、そして捕捉
−ELISAによりインターフェロン-γ(IFN-γ)およびインターロイキン-5(IL-5
)の存在について試験した。 結果 表1に示す結果は、ELISAにより決定した幾何平均終点抗体力価である。中和 抗体の力価は幾何平均中和抗体力価であり、そして補体を供給するために5%血
清の存在下(+)および不在(−)下でプラーク減少中和試験により決定した。
抗体力価は、初回および2次ワクチン接種からそれぞれ4および2週間後に決定
した。
【0028】 IL-12は初回および2次ワクチン接種からそれぞれ4週間後(表1の上パネル )および2週間後(表1の下パネル)に、F/AlOHにより生成される全身性の体液
免疫反応を増した。例えば、用量あたり0.1または1.0μgのいずれかのIL-12を用
いて配合されたF/AlOHで初回免疫感作した4週間後に、全IgG終点抗体力価はF/A
lOH単独で免疫感作したマウスの血清中の終点力価と比べた時に、有意に異なり 、そしてそれぞれ10倍および18倍強化された。同様な様式で、全IgG抗体力価は 2次ワクチン接種から2週間後に、それぞれ3および8倍上昇した(下のパネル
、表1)。データはさらにIgG抗体力価の上昇がワクチン中のIL-12の用量に依存
することを示していた。これはFタンパク質-特異的IgG2a力価の決定後に最もよ
く例示された。F/AlOH単独で1次免疫感作した4週間後に誘導された血清の抗- Fタンパク質IgG2a抗体力価と比べた時、F/AlOHに0.01、0.1または1.0μgのいず
れかのIL-12を加えて配合したワクチンは、それぞれ4−、48−および158−倍有
意に上昇した(上パネル、表1)。IgG2a抗体力価の上昇は、F/AlOHにIL-12を加
えた2次ワクチン接種から2週間後にも観察された。
免疫反応を増した。例えば、用量あたり0.1または1.0μgのいずれかのIL-12を用
いて配合されたF/AlOHで初回免疫感作した4週間後に、全IgG終点抗体力価はF/A
lOH単独で免疫感作したマウスの血清中の終点力価と比べた時に、有意に異なり 、そしてそれぞれ10倍および18倍強化された。同様な様式で、全IgG抗体力価は 2次ワクチン接種から2週間後に、それぞれ3および8倍上昇した(下のパネル
、表1)。データはさらにIgG抗体力価の上昇がワクチン中のIL-12の用量に依存
することを示していた。これはFタンパク質-特異的IgG2a力価の決定後に最もよ
く例示された。F/AlOH単独で1次免疫感作した4週間後に誘導された血清の抗- Fタンパク質IgG2a抗体力価と比べた時、F/AlOHに0.01、0.1または1.0μgのいず
れかのIL-12を加えて配合したワクチンは、それぞれ4−、48−および158−倍有
意に上昇した(上パネル、表1)。IgG2a抗体力価の上昇は、F/AlOHにIL-12を加
えた2次ワクチン接種から2週間後にも観察された。
【0029】 最も重要なことは、データはIL-12の添加がF/AlOHが補体により補助される血 清の中和抗体力価を生成する能力を増すことができることを示唆していた。F/Al
OHに1.0μgのIL-12を加えて注射したマウスの血清の補体が補助する中和抗体力 価は、初回免疫感作から4週間後に少なくとも7倍高められた(上パネル、表1
)。0.1または1.0μgのIL-12のいずれかを加えて配合したF/AlOHで2次ワクチン
接種後、中和抗体力価はそれぞれ5倍および10倍上昇した(下パネル、表1)。
OHに1.0μgのIL-12を加えて注射したマウスの血清の補体が補助する中和抗体力 価は、初回免疫感作から4週間後に少なくとも7倍高められた(上パネル、表1
)。0.1または1.0μgのIL-12のいずれかを加えて配合したF/AlOHで2次ワクチン
接種後、中和抗体力価はそれぞれ5倍および10倍上昇した(下パネル、表1)。
【0030】 結果はIL-12を注射したマウスの脾臓に由来する免疫細胞が、アルミニウムゲ ル単独をワクチン接種したマウスに由来する細胞に比べて、抗原が提示された時
に複製する可能性がより高いことを意味していた(図1)。例えばF/AlOHに0.01
μgのIL-12を加えて2回免疫感作したマウスに由来する脾免疫細胞の刺激指数は
、天然のFタンパク質とインビトロ培養した後に、F/AlOH単独で免疫感作したマ
ウスの脾免疫細胞の約2倍であった。この結果はさらに0.01μgより高いIL-12の
用量を使用することは逆効果であることを示唆していた。F/AlOHに0.1μgまたは
1.0μgのいずれかのIL-12を加えてワクチン接種したマウスの刺激指数は5倍低 かった。
に複製する可能性がより高いことを意味していた(図1)。例えばF/AlOHに0.01
μgのIL-12を加えて2回免疫感作したマウスに由来する脾免疫細胞の刺激指数は
、天然のFタンパク質とインビトロ培養した後に、F/AlOH単独で免疫感作したマ
ウスの脾免疫細胞の約2倍であった。この結果はさらに0.01μgより高いIL-12の
用量を使用することは逆効果であることを示唆していた。F/AlOHに0.1μgまたは
1.0μgのいずれかのIL-12を加えてワクチン接種したマウスの刺激指数は5倍低 かった。
【0031】 アルミニウムアジュバントの明らかな抗原依存的ヘルパーT細胞サブセット生
成能力に及ぼす種々の用量のIL-12の効果を見積もるために、バルク脾臓細胞懸 濁液を調製し、そして天然のFタンパク質の存在下、または不在下で培養した。
データはF/AlOHがIL-12無しで配合された時、2型-様ヘルパーT細胞反応が生じ
たことを示唆した。IFN-γは天然のFタンパク質と6日間培養した脾臓細胞の上
清にはほとんど検出できなかった(図2A)。代わりに同じ上清は1mlの培養上
清あたり6ngのIL-5を含んだ(図2B)。
成能力に及ぼす種々の用量のIL-12の効果を見積もるために、バルク脾臓細胞懸 濁液を調製し、そして天然のFタンパク質の存在下、または不在下で培養した。
データはF/AlOHがIL-12無しで配合された時、2型-様ヘルパーT細胞反応が生じ
たことを示唆した。IFN-γは天然のFタンパク質と6日間培養した脾臓細胞の上
清にはほとんど検出できなかった(図2A)。代わりに同じ上清は1mlの培養上
清あたり6ngのIL-5を含んだ(図2B)。
【0032】 IL-12をF/AlOHに加えると、脾免疫細胞がIFN-γを分泌する能力が増すようで あった(図2A)。天然のFタンパク質を用いて6日間培養した後、1、9、16
および16単位のIFN-γが、それぞれF/AlOH単独、またはそれに0.01、0.1または1
.0μgのいずれかのIL-12を加えたワクチンを接種したマウスに由来する脾臓細胞
による上清1mlあたりに分泌された(図2A)。しかしデータは、ワクチン中の
0.1または1.0μgのIL-12の存在が培養上清中のIL-5の量の減少に関連していたこ
とを示す。換言すると、F/AlOHに10倍増しのIL-12用量を加えてワクチン接種し たマウスに由来する同じ上清が、それぞれ上清1mlあたり6、13、2および0.4n
gのIL-5を分泌した(図2B)。
および16単位のIFN-γが、それぞれF/AlOH単独、またはそれに0.01、0.1または1
.0μgのいずれかのIL-12を加えたワクチンを接種したマウスに由来する脾臓細胞
による上清1mlあたりに分泌された(図2A)。しかしデータは、ワクチン中の
0.1または1.0μgのIL-12の存在が培養上清中のIL-5の量の減少に関連していたこ
とを示す。換言すると、F/AlOHに10倍増しのIL-12用量を加えてワクチン接種し たマウスに由来する同じ上清が、それぞれ上清1mlあたり6、13、2および0.4n
gのIL-5を分泌した(図2B)。
【0033】
【表1】
【0034】 BALB/cマウスは、水酸化アルミニウム(AlOH、100μg/用量)に吸着させた天
然のFタンパク質(3μg/用量)で、第0週および第4週に筋肉内にワクチン 接種した。IL-12はワクチンに示した用量で加えた。対照マウスはPBSにAlOHを加
えて注射した。上および下のパネルは、それぞれ1次および2次ワクチン接種か
ら4および2週間後の抗体力価を表す。 ★ 数字は、ELISAにより測定された幾何平均終点抗体力価である。 † 数字は幾何平均中和抗体力価であり、そして5%補体の存在下(+)または
不在下(−)でプラーク減少中和試験により測定した。1群あたり5匹のマウス
であった。a P<0.05 対 F/AlOHに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種した後 に誘導されたIgG力価。b P<0.05 対 F/AlOHに0.0、0.01または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導されたIgG力価。c P<0.05 対 F/AlOHに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種した後に誘導され
たIgG力価。d P<0.05 対 F/AlOHに0.01、0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導されたIgG力価。e P<0.05 対 F/AlOHに1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種した後に誘導され
たIgG力価。f P<0.05 対 F/AlOHに0.0、0.01または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導された補体依存的中和抗体力価。g P<0.05 対 F/AlOHに0.0または0.01μgのIL-12を加えてワクチン接種した後
に誘導された補体依存的中和抗体力価。h P<0.05 対 IL-12を加えずにF/AlOHでワクチン接種した後に誘導された補体
依存的中和抗体力価。
然のFタンパク質(3μg/用量)で、第0週および第4週に筋肉内にワクチン 接種した。IL-12はワクチンに示した用量で加えた。対照マウスはPBSにAlOHを加
えて注射した。上および下のパネルは、それぞれ1次および2次ワクチン接種か
ら4および2週間後の抗体力価を表す。 ★ 数字は、ELISAにより測定された幾何平均終点抗体力価である。 † 数字は幾何平均中和抗体力価であり、そして5%補体の存在下(+)または
不在下(−)でプラーク減少中和試験により測定した。1群あたり5匹のマウス
であった。a P<0.05 対 F/AlOHに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種した後 に誘導されたIgG力価。b P<0.05 対 F/AlOHに0.0、0.01または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導されたIgG力価。c P<0.05 対 F/AlOHに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種した後に誘導され
たIgG力価。d P<0.05 対 F/AlOHに0.01、0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導されたIgG力価。e P<0.05 対 F/AlOHに1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種した後に誘導され
たIgG力価。f P<0.05 対 F/AlOHに0.0、0.01または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種 した後に誘導された補体依存的中和抗体力価。g P<0.05 対 F/AlOHに0.0または0.01μgのIL-12を加えてワクチン接種した後
に誘導された補体依存的中和抗体力価。h P<0.05 対 IL-12を加えずにF/AlOHでワクチン接種した後に誘導された補体
依存的中和抗体力価。
【0035】 実施例2:F/AlOHの全身性体液性免疫反応を誘導する能力に及ぼすIL-12の遠 位部位での投与効果 実験計画 この実験の目的は、組換えマウスIL-12がF/AlOHの遠位部位に注射された時、 全身性体液性免疫反応に及ぼす生物学的効果を決定することであった。そのため
に、天然のメスBALB/cマウス(8〜10週齢)を、RSVのA2株に由来するイオン交 換で精製した天然の融合(F)タンパク質で筋肉内(IM)に初回免疫した。Fタンパ ク質(3μg/用量)は、水酸化アルミニウムアジュバント(AlOH、100μg/用量
、Alu-gel-S(商標))に吸着していた。F/AlOHを10倍増加させた用量の組換えマ ウスIL-12と組み合わせて(1、10、100ng IL-12/用量)投与した。簡単にF/Al
OHにIL-12を加えた2つの免疫感作プロトコールを採用した。第1のシナリオで は、マウス群は一方の太股にF/AlOHをIM注射され、そして反対側の太股に10倍量
に増加した用量のIL-12を受容した。第2の場合はマウス群は1回、10倍量に増 加した用量のIL-12の3つのうちの1つを用いて配合したF/AlOHから成るワクチ ンを1回注射された。ワクチンは4℃で一晩インキューベーションされ、IL-12 のAlOHへの吸着に最大時間とした。さらに対照マウスは、F/AlOH単独、PBS中に Fタンパク質のみ、またはPBSにAlOHのみを加えたもののいずれかでワクチン接 種した。1次ワクチン接種から4週間後、血清をELISAにより幾何平均終点抗-F
タンパク質合計およびサブクラスIgG抗体力価の決定に集めた。 結果 結果を表2に表し、F/AlOHでワクチン接種した後に誘導された全身性の体液性
免疫反応をIL-12が増す能力が確認された。F/AlOH単独と比較する時、10または1
00ngのいずれかのIL-12を加えたF/AlOHにより誘導される抗-Fタンパク質総合Ig
G抗体力価は、1次免疫感作から4週間後に有為に大きかった。より重要なこと は、ワクチン中に10または100ngのいずれかのIL-12の存在は、統計的に強化され
たタンパク質特異的IgG2a抗体力価と関連した(表2)。しかしデータはまた、 単回用量のプロトコールでは、IL-12が注射の局所的部位に存在しなければなら ないことを示唆していた。マウスをF/AlOH単独で初回免疫し、そしてIL-12を遠 位部位に注射する時、統計的に低い抗−Fタンパク質抗体力価が得られた(表2
)。F/AlOHに100ngのIL-12を加えて注射したマウスのタンパク質特異的IgG2a抗 体力価は、F/AlOH単独に100ngのIL-12を反対側のの太股に投与したコホートマウ
スよりも10倍大きかった。
に、天然のメスBALB/cマウス(8〜10週齢)を、RSVのA2株に由来するイオン交 換で精製した天然の融合(F)タンパク質で筋肉内(IM)に初回免疫した。Fタンパ ク質(3μg/用量)は、水酸化アルミニウムアジュバント(AlOH、100μg/用量
、Alu-gel-S(商標))に吸着していた。F/AlOHを10倍増加させた用量の組換えマ ウスIL-12と組み合わせて(1、10、100ng IL-12/用量)投与した。簡単にF/Al
OHにIL-12を加えた2つの免疫感作プロトコールを採用した。第1のシナリオで は、マウス群は一方の太股にF/AlOHをIM注射され、そして反対側の太股に10倍量
に増加した用量のIL-12を受容した。第2の場合はマウス群は1回、10倍量に増 加した用量のIL-12の3つのうちの1つを用いて配合したF/AlOHから成るワクチ ンを1回注射された。ワクチンは4℃で一晩インキューベーションされ、IL-12 のAlOHへの吸着に最大時間とした。さらに対照マウスは、F/AlOH単独、PBS中に Fタンパク質のみ、またはPBSにAlOHのみを加えたもののいずれかでワクチン接 種した。1次ワクチン接種から4週間後、血清をELISAにより幾何平均終点抗-F
タンパク質合計およびサブクラスIgG抗体力価の決定に集めた。 結果 結果を表2に表し、F/AlOHでワクチン接種した後に誘導された全身性の体液性
免疫反応をIL-12が増す能力が確認された。F/AlOH単独と比較する時、10または1
00ngのいずれかのIL-12を加えたF/AlOHにより誘導される抗-Fタンパク質総合Ig
G抗体力価は、1次免疫感作から4週間後に有為に大きかった。より重要なこと は、ワクチン中に10または100ngのいずれかのIL-12の存在は、統計的に強化され
たタンパク質特異的IgG2a抗体力価と関連した(表2)。しかしデータはまた、 単回用量のプロトコールでは、IL-12が注射の局所的部位に存在しなければなら ないことを示唆していた。マウスをF/AlOH単独で初回免疫し、そしてIL-12を遠 位部位に注射する時、統計的に低い抗−Fタンパク質抗体力価が得られた(表2
)。F/AlOHに100ngのIL-12を加えて注射したマウスのタンパク質特異的IgG2a抗 体力価は、F/AlOH単独に100ngのIL-12を反対側のの太股に投与したコホートマウ
スよりも10倍大きかった。
【0036】
【表2】
【0037】 † 天然のメスBALB/cマウスを、水酸化アルミニウムアジュバンド(AlOH)に吸
着させた天然の融合(F)タンパク質(3μg/用量)で筋肉内(IM)に初期免疫 した。F/AlOHは、組換えマウスIL-12を10倍に増した用量と組み合わせて投与し た(100、10、1ng IL-12/用量)。F/AlOHにIL-12を加えた2つの免疫感作法を
使用した:2inj.、2つの部位は1方の太股にF/AlOHをIM注射し、そして反対側
の太股に10倍増したIL-12の用量を受容したマウスを表し;1inj.、1部位はマ ウスが、F/AlOHに10倍量に増加した用量のIL-12の3つのうちの1つ加えて成る ワクチンを1回注射されたことを示す。さらに対照マウスは、F/AlOH単独、PBS 中にFタンパク質のみ、またはPBSにAlOHを加えたもののみのいずれかでワクチ ン接種した。数字は、1群あたり5匹のマウスの幾何終点力価である。 a P<0.05 対 IL-12を遠位に注射されたマウスからの血清抗F-タンパク質抗 体力価、およびF/AlOH単独で免疫感作したマウスの力価。b P>0.05 対 F/AlOH単独で免疫感作したマウスの血清抗F-タンパク質抗体力
価。
着させた天然の融合(F)タンパク質(3μg/用量)で筋肉内(IM)に初期免疫 した。F/AlOHは、組換えマウスIL-12を10倍に増した用量と組み合わせて投与し た(100、10、1ng IL-12/用量)。F/AlOHにIL-12を加えた2つの免疫感作法を
使用した:2inj.、2つの部位は1方の太股にF/AlOHをIM注射し、そして反対側
の太股に10倍増したIL-12の用量を受容したマウスを表し;1inj.、1部位はマ ウスが、F/AlOHに10倍量に増加した用量のIL-12の3つのうちの1つ加えて成る ワクチンを1回注射されたことを示す。さらに対照マウスは、F/AlOH単独、PBS 中にFタンパク質のみ、またはPBSにAlOHを加えたもののみのいずれかでワクチ ン接種した。数字は、1群あたり5匹のマウスの幾何終点力価である。 a P<0.05 対 IL-12を遠位に注射されたマウスからの血清抗F-タンパク質抗 体力価、およびF/AlOH単独で免疫感作したマウスの力価。b P>0.05 対 F/AlOH単独で免疫感作したマウスの血清抗F-タンパク質抗体力
価。
【0038】 実施例3:セロネガティブレシピエントを対象としてF/AlOHが細胞性免疫反応 を誘導する能力に及ぼすIL-12の効果 実験計画 この実験の目的は、IL-12をF/AlOHに加えることが細胞性免疫反応を増大させ ることができるかどうかを確かめることであった。天然のメスBALB/cマウス(8
〜10週齢)を、組換えマウスIL-12を加えたFタンパク質に基づく3種のワクチ ン1つで筋肉内に初回免疫した。天然のFタンパク質はRSVのA2 株からイオン交
換精製した後に得た。ワクチンは水酸化アルミニウム(AlOH、100μg/用量)に 吸着しFタンパク質(3μg/用量)に10倍増加させたIL-12用量の3種(0.01、
0.1および1.0μgのIL-12/用量)の1つを加えて成った。水酸化アルミニウムは
ワイエス−レーダーレ ワクチン アンド ペディアトリックス(Wyeth-Lederle V
accines and Pediatrics、パールリバー、ニューヨーク州)で調製された。対 照マウスはF/AlOH単独でワクチン接種されるか、またはモック感染したHep2細胞
ライゼートを鼻内投与した。1次ワクチン接種から4週間後、マウスをRSV A2( 〜106PFU)で鼻内に攻撃誘発し、そして気管支肺胞洗浄(BAL)を5日後に行った
。炎症細胞の細胞溶解能力を、同系のRSV−感染および対照標的細胞とインキュ ーベーションした後に、標準的な4−時間の51Cr放出アッセイにより直接測定
した。 結果 図3に示す結果は、IL-12がF/AlOHの細胞性免疫反応を生じる能力を強化した ことを示した。F/AlOHに0.01μgのIL-12を加えて初回免疫したマウスに由来する
BAL細胞の細胞溶解活性(黒三角)は、攻撃誘発から5日後の同系のRSV−感染(
実線)標的細胞に対して39%であった。F/AlOHのみで初回免疫されたマウスのBA
L細胞(黒丸)を同系のRSV−感染標的細胞とインキューベーションする時、細胞
毒性は検出されなかった。さらにこの結果は、キラー細胞活性が抗原依存的であ
ることを示していた。F/AlOHに加えて0.01μgのIL-12でワクチン接種したマウス
に由来するBAL細胞は、ウイルスに感染していない同系の対照標的(破線)を溶解 しなかった。
〜10週齢)を、組換えマウスIL-12を加えたFタンパク質に基づく3種のワクチ ン1つで筋肉内に初回免疫した。天然のFタンパク質はRSVのA2 株からイオン交
換精製した後に得た。ワクチンは水酸化アルミニウム(AlOH、100μg/用量)に 吸着しFタンパク質(3μg/用量)に10倍増加させたIL-12用量の3種(0.01、
0.1および1.0μgのIL-12/用量)の1つを加えて成った。水酸化アルミニウムは
ワイエス−レーダーレ ワクチン アンド ペディアトリックス(Wyeth-Lederle V
accines and Pediatrics、パールリバー、ニューヨーク州)で調製された。対 照マウスはF/AlOH単独でワクチン接種されるか、またはモック感染したHep2細胞
ライゼートを鼻内投与した。1次ワクチン接種から4週間後、マウスをRSV A2( 〜106PFU)で鼻内に攻撃誘発し、そして気管支肺胞洗浄(BAL)を5日後に行った
。炎症細胞の細胞溶解能力を、同系のRSV−感染および対照標的細胞とインキュ ーベーションした後に、標準的な4−時間の51Cr放出アッセイにより直接測定
した。 結果 図3に示す結果は、IL-12がF/AlOHの細胞性免疫反応を生じる能力を強化した ことを示した。F/AlOHに0.01μgのIL-12を加えて初回免疫したマウスに由来する
BAL細胞の細胞溶解活性(黒三角)は、攻撃誘発から5日後の同系のRSV−感染(
実線)標的細胞に対して39%であった。F/AlOHのみで初回免疫されたマウスのBA
L細胞(黒丸)を同系のRSV−感染標的細胞とインキューベーションする時、細胞
毒性は検出されなかった。さらにこの結果は、キラー細胞活性が抗原依存的であ
ることを示していた。F/AlOHに加えて0.01μgのIL-12でワクチン接種したマウス
に由来するBAL細胞は、ウイルスに感染していない同系の対照標的(破線)を溶解 しなかった。
【0039】 またデータは、0.01μgよりも多いIL-12用量は細胞性免疫反応の増加には逆効
果であることを示唆していた(図3)。F/AlOHに0.1(逆三角)または1.0(右向
三角)μgのいずれかを加えた1次免疫感作は、F/AlOHに0.01μgのIL-12を加え て初回免疫したマウスと比べた時、攻撃誘発から5日後のBAL細胞にそれぞれ3 および8倍低い細胞溶解活性をもたらした。
果であることを示唆していた(図3)。F/AlOHに0.1(逆三角)または1.0(右向
三角)μgのいずれかを加えた1次免疫感作は、F/AlOHに0.01μgのIL-12を加え て初回免疫したマウスと比べた時、攻撃誘発から5日後のBAL細胞にそれぞれ3 および8倍低い細胞溶解活性をもたらした。
【0040】 実施例4:セロポジティブレシピエントを対象としてF/AlOHが細胞性免疫反応 を誘導する能力に及ぼすIL-12の効果 実験計画 この実験の目的は、RSVに前以て感染させたレシピエントを対象として、F/AlO
Hの細胞性免疫反応を広げる能力に及ぼすIL-12の効果を決定することであった。
天然のメスBALB/cマウス(8〜10週齢)を、RSVのA2株で実験的感染により初回 免疫した。4週間後、マウスにFタンパク質に基づくワクチンに組換えマウスIL
-12を加えた3種のうちの1つで筋肉内に注射した。ワクチンは水酸化アルミニ ウム(AlOH、100μg/用量)に吸着したFタンパク質(3μg/用量)に、10倍増
加させたIL-12用量の3種の1つから成った(0.01、0.1および1.0μgのIL-12/ 用量)。水酸化アルミニウムはワイエス−レーダーレ アンド ペディアトリック
ス(Wyeth-Lederle Vaccines and Pediatrics)で調製された。対照マウスはRS
Vで感染させることにより初回免疫し、そしてF/AlOH単独で2次ワクチン接種す るか、またはモック感染したHep2細胞ライゼートを鼻内投与した。2次ワクチン
接種から2週間後、マウスをRSV A2(〜106PFU)で鼻内に攻撃誘発し、そして気管
支肺胞洗浄(BAL)を5日後に行った。炎症細胞の細胞溶解活性を、同系のRSV−
感染および対照標的細胞とインキューベーションした後に、標準的な4−時間の 51 Cr放出アッセイにより直接測定した。 結果 図4に表すデータは、すべての3種のIL-12用量でF/AlOHが前以てRSVで感染さ
せたマウスの細胞性免疫反応を広げる能力を増幅させたことを証明した。F/AlOH
に0.1μgのIL-12を加えて2次ワクチン接種したマウスに由来するBAL細胞の細胞
溶解活性(逆黒三角)は、攻撃誘発から5日後の同系のRSV−感染(実線)標的 細胞に対して58%であった(エフェクター:標的比=54:1)。感染により初回 免疫され、そしてF/AlOH単独で2次ワクチン接種されたマウスのBAL細胞(黒丸 )を、同じ同系のRSV−感染標的細胞とインキューベーションした時、細胞溶解 活性は35%であった。キラー細胞活性を18:1のエフェクター:標的比で調査した
時、細胞溶解活性はそれぞれ52%および27%であった。さらにこの結果は、キラ
ー細胞活性が抗原依存的であることを示していた。RSVで初回免疫し、そしてF/A
lOHにIL-12を加えて2次ワクチン接種したマウスに由来するBAL細胞は、ウイル スに感染していない対照標的(破線)を溶解しなかった。
Hの細胞性免疫反応を広げる能力に及ぼすIL-12の効果を決定することであった。
天然のメスBALB/cマウス(8〜10週齢)を、RSVのA2株で実験的感染により初回 免疫した。4週間後、マウスにFタンパク質に基づくワクチンに組換えマウスIL
-12を加えた3種のうちの1つで筋肉内に注射した。ワクチンは水酸化アルミニ ウム(AlOH、100μg/用量)に吸着したFタンパク質(3μg/用量)に、10倍増
加させたIL-12用量の3種の1つから成った(0.01、0.1および1.0μgのIL-12/ 用量)。水酸化アルミニウムはワイエス−レーダーレ アンド ペディアトリック
ス(Wyeth-Lederle Vaccines and Pediatrics)で調製された。対照マウスはRS
Vで感染させることにより初回免疫し、そしてF/AlOH単独で2次ワクチン接種す るか、またはモック感染したHep2細胞ライゼートを鼻内投与した。2次ワクチン
接種から2週間後、マウスをRSV A2(〜106PFU)で鼻内に攻撃誘発し、そして気管
支肺胞洗浄(BAL)を5日後に行った。炎症細胞の細胞溶解活性を、同系のRSV−
感染および対照標的細胞とインキューベーションした後に、標準的な4−時間の 51 Cr放出アッセイにより直接測定した。 結果 図4に表すデータは、すべての3種のIL-12用量でF/AlOHが前以てRSVで感染さ
せたマウスの細胞性免疫反応を広げる能力を増幅させたことを証明した。F/AlOH
に0.1μgのIL-12を加えて2次ワクチン接種したマウスに由来するBAL細胞の細胞
溶解活性(逆黒三角)は、攻撃誘発から5日後の同系のRSV−感染(実線)標的 細胞に対して58%であった(エフェクター:標的比=54:1)。感染により初回 免疫され、そしてF/AlOH単独で2次ワクチン接種されたマウスのBAL細胞(黒丸 )を、同じ同系のRSV−感染標的細胞とインキューベーションした時、細胞溶解 活性は35%であった。キラー細胞活性を18:1のエフェクター:標的比で調査した
時、細胞溶解活性はそれぞれ52%および27%であった。さらにこの結果は、キラ
ー細胞活性が抗原依存的であることを示していた。RSVで初回免疫し、そしてF/A
lOHにIL-12を加えて2次ワクチン接種したマウスに由来するBAL細胞は、ウイル スに感染していない対照標的(破線)を溶解しなかった。
【0041】 さらにデータは、F/AlOHが細胞性免疫反応を拡大する能力はワクチン中のIL-1
2の用量に依存したことを示唆した(図4)。セロホジティブ動物では、抗原− 依存的キラー細胞活性の最大レベルは、攻撃誘発から5日後にF/AlOHに0.1μgの
IL-12で2次免疫感作したマウスの肺に生じたようであった(逆黒三角、図4) 。
2の用量に依存したことを示唆した(図4)。セロホジティブ動物では、抗原− 依存的キラー細胞活性の最大レベルは、攻撃誘発から5日後にF/AlOHに0.1μgの
IL-12で2次免疫感作したマウスの肺に生じたようであった(逆黒三角、図4) 。
【0042】 実施例5:異例の肺炎症反応に関してIL-12が疾病素質に及ぼす効果 実験計画 この実験の目的は、攻撃誘発後にBALB/cマウスを異例の肺炎症反応に罹患し易
くする高度に精製された天然のGタンパク質またはファイザー(Pfizer) Lot100 ホルマリン不活性化ワクチンの複製のいずれかの能力に及ぼすIL-12の効果を決 定することであった。両ワクチンは、水酸化アルミニウムアジュバントに吸着し
ていた。
くする高度に精製された天然のGタンパク質またはファイザー(Pfizer) Lot100 ホルマリン不活性化ワクチンの複製のいずれかの能力に及ぼすIL-12の効果を決 定することであった。両ワクチンは、水酸化アルミニウムアジュバントに吸着し
ていた。
【0043】 天然のメスのBALB/cマウス(8〜10週齢)を第0および第4週に、水酸化アル ミニウム(AlOH、Alu-gel-S(商標)、セルバ、100μg用量)アジュバントに吸着し
た1μgの精製した天然のアタッチメントである糖タンパク質(G)または0.1ml
のホルマリン-不活性化RSV(FI-RSV)のいずれかを筋肉内(IM)にワクチン接種した
。FI-RSVワクチンは、元はファイザー(Pfizer)により製剤されたLot-100ワクチ ンの複製であり、そしてAlOH(1600μg用量)に吸着していた。このワクチンはサ
ブユニットワクチンについて望ましくない免疫反応である異例の肺炎症反応に関
する基準として使用した。
た1μgの精製した天然のアタッチメントである糖タンパク質(G)または0.1ml
のホルマリン-不活性化RSV(FI-RSV)のいずれかを筋肉内(IM)にワクチン接種した
。FI-RSVワクチンは、元はファイザー(Pfizer)により製剤されたLot-100ワクチ ンの複製であり、そしてAlOH(1600μg用量)に吸着していた。このワクチンはサ
ブユニットワクチンについて望ましくない免疫反応である異例の肺炎症反応に関
する基準として使用した。
【0044】 IL-12をG/AlOHおよびFI-RSVに、10倍増加した用量で加えた(0.1〜10.0μgのIL
-12/用量)。さらにマウスの同伴群をRSVのA2株で感染させ(0.05ml、鼻内に)
、AlOH(1600μg/用量)に吸着した0.1mlのホルマリン-不活性化パラインフルエ
ンザウイルス3型(FI-PIV3)ワクチンをIM注射するか、または50μlのモック−感
染させたHep2細胞ライゼート(MOCK)を鼻内投与した。2次ワクチン接種から2週
間後、ELISAにより幾何平均中和抗体力価を決定するために、血清をアフィニテ ィ精製したGタンパク質またはイオン交換精製したFタンパク質のいずれかを被
覆したマイクロウェル中に集めた。幾何平均中和抗体力価は、ウイルスのA2株に
対する補体の存在下および不在下で、プラーク減少中和試験によっても決定した
。
-12/用量)。さらにマウスの同伴群をRSVのA2株で感染させ(0.05ml、鼻内に)
、AlOH(1600μg/用量)に吸着した0.1mlのホルマリン-不活性化パラインフルエ
ンザウイルス3型(FI-PIV3)ワクチンをIM注射するか、または50μlのモック−感
染させたHep2細胞ライゼート(MOCK)を鼻内投与した。2次ワクチン接種から2週
間後、ELISAにより幾何平均中和抗体力価を決定するために、血清をアフィニテ ィ精製したGタンパク質またはイオン交換精製したFタンパク質のいずれかを被
覆したマイクロウェル中に集めた。幾何平均中和抗体力価は、ウイルスのA2株に
対する補体の存在下および不在下で、プラーク減少中和試験によっても決定した
。
【0045】 IL-12が局所的な肺炎症反応に及ぼす効果を特徴付けるために、気管支肺胞洗 浄(BAL)を感染性ウイルス(RSV A2、-106PFU)で攻撃誘発してから5日後に行
った。炎症細胞の形態は、細胞標本をDIF-QIK(商標)(白血球を染色する試薬:バ
キスター インターナショナル社(Baxter International Inc.)、ディアフィール
ド、イリノイ州)で染色し、そして少なくとも400個の細胞を数えた後に決定し た。BAL液もIFN-γおよびIL-5の存在について捕捉-ELISAにより調査した。群間 のIL-5およびIFN-γ分泌における統計的差異は、ANOVA(JMPソフトウェアによ る変異体の分析;SASインスティチュート、キャリー、ノース カロライナ州) によるOD490を比較した後に決定した。 結果 データは、Lot-100 FI-RSVワクチンの複製で非経口的な免疫感作が、主に2型
(Th2)表現型であるFおよびGタンパク質依存的ヘルパーT細胞反応をBALB/cマ
ウスに生成し易くさせたことを示唆する。2次免疫感作から2週間後の血清抗−
G(表3)および血清抗−F(表4)タンパク質IgG1対IgG2a抗体比は、この結 論を支持した。FI-RSVで2次ワクチン接種後に観察された血清抗−Fタンパク質
IgG1対IgG2a抗体力価の比は、75.3であった(表4)。同様に2次ワクチン接種 から2週間後観察された血清抗−Gタンパク質IgG1対IgG2a抗体力価の比は、184
.2より大きかった(表3)。
った。炎症細胞の形態は、細胞標本をDIF-QIK(商標)(白血球を染色する試薬:バ
キスター インターナショナル社(Baxter International Inc.)、ディアフィール
ド、イリノイ州)で染色し、そして少なくとも400個の細胞を数えた後に決定し た。BAL液もIFN-γおよびIL-5の存在について捕捉-ELISAにより調査した。群間 のIL-5およびIFN-γ分泌における統計的差異は、ANOVA(JMPソフトウェアによ る変異体の分析;SASインスティチュート、キャリー、ノース カロライナ州) によるOD490を比較した後に決定した。 結果 データは、Lot-100 FI-RSVワクチンの複製で非経口的な免疫感作が、主に2型
(Th2)表現型であるFおよびGタンパク質依存的ヘルパーT細胞反応をBALB/cマ
ウスに生成し易くさせたことを示唆する。2次免疫感作から2週間後の血清抗−
G(表3)および血清抗−F(表4)タンパク質IgG1対IgG2a抗体比は、この結 論を支持した。FI-RSVで2次ワクチン接種後に観察された血清抗−Fタンパク質
IgG1対IgG2a抗体力価の比は、75.3であった(表4)。同様に2次ワクチン接種 から2週間後観察された血清抗−Gタンパク質IgG1対IgG2a抗体力価の比は、184
.2より大きかった(表3)。
【0046】 さらにFI-RSVでの免疫感作には、攻撃誘発から5日後のBAL液中にIL-5生産の 上昇および異例の肺炎症免疫反応の誘導が付随した(表6)。
【0047】 表6で”%EOS"カラム中の結果は、ウイルスで攻撃誘発してから5日後のBAL 液中で数えた好酸球(EOS)の幾何平均相対百分率である。“ND"は測定されなかっ
たことを示す。IL-5は捕捉ELISAにより検出され、そして標準曲線から定量した 。“IL-5(OD)"カラムの結果は、幾何平均光学密度(OD490)である。
たことを示す。IL-5は捕捉ELISAにより検出され、そして標準曲線から定量した 。“IL-5(OD)"カラムの結果は、幾何平均光学密度(OD490)である。
【0048】 攻撃誘発から5日後にFI-RSVでワクチン接種したマウスの肺中に観察される好
酸球の幾何平均相対百分率(38.5%)は、FI-RSVでワクチン接種し、そして1次
感染を受けた対照マウス、または実験的感染により免疫感作したマウス(<1.0 %)と比べた時に有意に上昇した(表6)。さらに、FI-RSV(106pg/ml)でワク チン接種したマウスの洗浄液中に分泌されたIL-5の量は、感染から5日後にFI-P
IV3(<8pg/ml)または感染性ウイルス(<35pg/ml)のいずれかのレシピエント
に由来するこのような液と比べた時に有意に上昇した(表6)。
酸球の幾何平均相対百分率(38.5%)は、FI-RSVでワクチン接種し、そして1次
感染を受けた対照マウス、または実験的感染により免疫感作したマウス(<1.0 %)と比べた時に有意に上昇した(表6)。さらに、FI-RSV(106pg/ml)でワク チン接種したマウスの洗浄液中に分泌されたIL-5の量は、感染から5日後にFI-P
IV3(<8pg/ml)または感染性ウイルス(<35pg/ml)のいずれかのレシピエント
に由来するこのような液と比べた時に有意に上昇した(表6)。
【0049】 結果は、この実験で使用したGタンパク質がBALB/cマウスに免疫原性であるF
タンパク質濃度を含んでいたことを示している。注目すべきことは、G/AlOHで2
次ワクチン接種してから2週間後に観察された血清抗−Fタンパク質全IgG抗体 力価であった(表4)。データは、GおよびG/AlOH中の混入Fタンパク質の両方
がFI-RSVと同様に、主にTh2ヘルパーT細胞サブセットを誘導したことを意味し た。2次ワクチン接種後の血清抗−Fタンパク質IgG1対IgG2a抗体比は、617より
大きかった(表4)。同様な様式で、G/AlOHで2次ワクチン接種後の血清Gタン
パク質−特異的IgG1対IgG2a抗体比は、1251より大きかった(表3)。さらにG/A
lOHでの免疫感作は、攻撃誘発から5日後のBAL液中の異例な肺炎症反応の誘導お
よびIL-5の存在と関連した(表6)。攻撃誘発から5日後にG/AlOHで2回ワクチ
ン接種したマウスの肺に観察される好酸球の幾何平均相対的百分率(35.0%)は
、FI-PIV3でワクチン接種され、そして1次感染を受けた対照マウス(6.5%)に
比べた時に有意に上昇した。さらにG/AlOHでワクチン接種したマウスの洗浄液中
に分泌されたIL-5の量(167pg/ml)は、感染から5日後にモック感染したHep-2 細胞ライゼート(<35pg/ml)、感染性ウイルス(<35pg/ml)またはFI-PIV3(<
8pg/ml)のいずれかのレシピエントに由来する液と比較して有意に上昇した(表
6)。
タンパク質濃度を含んでいたことを示している。注目すべきことは、G/AlOHで2
次ワクチン接種してから2週間後に観察された血清抗−Fタンパク質全IgG抗体 力価であった(表4)。データは、GおよびG/AlOH中の混入Fタンパク質の両方
がFI-RSVと同様に、主にTh2ヘルパーT細胞サブセットを誘導したことを意味し た。2次ワクチン接種後の血清抗−Fタンパク質IgG1対IgG2a抗体比は、617より
大きかった(表4)。同様な様式で、G/AlOHで2次ワクチン接種後の血清Gタン
パク質−特異的IgG1対IgG2a抗体比は、1251より大きかった(表3)。さらにG/A
lOHでの免疫感作は、攻撃誘発から5日後のBAL液中の異例な肺炎症反応の誘導お
よびIL-5の存在と関連した(表6)。攻撃誘発から5日後にG/AlOHで2回ワクチ
ン接種したマウスの肺に観察される好酸球の幾何平均相対的百分率(35.0%)は
、FI-PIV3でワクチン接種され、そして1次感染を受けた対照マウス(6.5%)に
比べた時に有意に上昇した。さらにG/AlOHでワクチン接種したマウスの洗浄液中
に分泌されたIL-5の量(167pg/ml)は、感染から5日後にモック感染したHep-2 細胞ライゼート(<35pg/ml)、感染性ウイルス(<35pg/ml)またはFI-PIV3(<
8pg/ml)のいずれかのレシピエントに由来する液と比較して有意に上昇した(表
6)。
【0050】 FI-RSVまたはG/AlOHのいずれかでのワクチン接種とは対照的に、RSVの野生型A
2株での感染はFタンパク質依存的1型(Th1)ヘルパーT細胞反応を誘導した。 感染性ウイルス中に含まれるFタンパク質により誘導される全身性の体液性免疫
反応は、2次血清抗−Fタンパク質IgG1対IgG2a抗体比が1.0より低いことが特徴
であった(表4)。最も重要なことは、異例な肺炎症反応が前のRSV感染とは関 連していなかったことである(表6)。肺の好酸球は、1次感染を受けた天然の
マウスには観察されなかった(表6)。
2株での感染はFタンパク質依存的1型(Th1)ヘルパーT細胞反応を誘導した。 感染性ウイルス中に含まれるFタンパク質により誘導される全身性の体液性免疫
反応は、2次血清抗−Fタンパク質IgG1対IgG2a抗体比が1.0より低いことが特徴
であった(表4)。最も重要なことは、異例な肺炎症反応が前のRSV感染とは関 連していなかったことである(表6)。肺の好酸球は、1次感染を受けた天然の
マウスには観察されなかった(表6)。
【0051】 この結果はIL-12が、複製ワクチンまたはG/AlOHのいずれかでワクチン接種し た後に生じる体液性免疫反応に甚大な影響を有したことを示唆している。この結
果はIL-12の用量が重要であることを意味していた。例えばデータは0.1または1.
0μgのIL-12の、Fタンパク質が混入したG/AlOHへの添加が、G/AlOH単独でワク チン接種したマウスからの力価と比較した時に、2次免疫感作から2週間後の血
清抗−Fタンパク質IgG2a抗体力価をそれぞれ4および1,300倍増加させたことを
示した(表4)。
果はIL-12の用量が重要であることを意味していた。例えばデータは0.1または1.
0μgのIL-12の、Fタンパク質が混入したG/AlOHへの添加が、G/AlOH単独でワク チン接種したマウスからの力価と比較した時に、2次免疫感作から2週間後の血
清抗−Fタンパク質IgG2a抗体力価をそれぞれ4および1,300倍増加させたことを
示した(表4)。
【0052】 IL-12の阻害効果は、G/AlOHに10μgを添加した後にも観察された。データは、
IL-12がG/AlOHの抗−Fタンパク質IgG1抗体力価を生成する能力を制限したこと を意味していた。G/AlOH単独により生成される力価と比較する時、G/AlOHに10μ
gのIL-12を加えた2次免疫感作は、5倍そして有意に低いIgG1抗体力価を生成し
た(表4)。データは10μgのIL-12が、Lot-100複製ワクチンのその特徴的な抗-
Fタンパク質全IgG抗体力価を誘導する能力を阻害したことを示す。血清抗体力 価は、FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えて2回免疫感作したマウスよりも17倍低か った(表4)。
IL-12がG/AlOHの抗−Fタンパク質IgG1抗体力価を生成する能力を制限したこと を意味していた。G/AlOH単独により生成される力価と比較する時、G/AlOHに10μ
gのIL-12を加えた2次免疫感作は、5倍そして有意に低いIgG1抗体力価を生成し
た(表4)。データは10μgのIL-12が、Lot-100複製ワクチンのその特徴的な抗-
Fタンパク質全IgG抗体力価を誘導する能力を阻害したことを示す。血清抗体力 価は、FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えて2回免疫感作したマウスよりも17倍低か った(表4)。
【0053】 表3および4に示す結果は、ELISAにより測定された幾何平均終点抗体力価で ある。1/2aは、幾何平均IgG1対IgG2aサブクラス抗体力価の比である。“NT"は試
験しなかったことを示し;“ND"は測定されなかったことを示す。
験しなかったことを示し;“ND"は測定されなかったことを示す。
【0054】 IL-12の添加は、FI-RSVまたはG/AlOHのいずれかで2次ワクチン接種した後に 生成する抗−Gタンパク質全IgG抗体力価の規模を劇的に変えなかったようであ る(表3)。しかしワクチン中のIL-12の存在は、IgG1抗体力価を有意に低下さ せる一方、IgG2aタンパク質特異的抗体力価は有意に上昇した(表3)。
【0055】 この結果は、IgG1がワクチンのTh2およびTh1ヘルパー細胞反応を誘導する能力
をモディファイしたことを意味する。血清GおよびFタンパク質特異的IgG1およ
びIgG2a抗体力価の変換(表3および4)が、この仮説を支持している。例えば 2次免疫感作から2週間後、F−タンパク質特異的抗体サブクラス比は、0.1μg
のIL-12をG/AlOHへ添加することにより617.1から92.1に減少した(表4)。さら
にIL-12を0.1から1.0μg/用量に10倍増加させると、Fタンパク質−特異的抗体 サブクラス比の0.1への減少をもたらした。しかしデータは1.0μgよりも多いIL-
12の投与は、逆効果であったことを示唆した。例えば、G/AlOHに1.0μgのIL-12 を加えて2次ワクチン接種した後に誘導されるF−タンパク質特異的IgG2a抗体 サブクラス力価は、G/AlOH単独で生成されるものと比べた時に1,300倍大きかっ た(表4)。しかしG/AlOHに10μgIL-12を加えて免疫感作すると、G/AlOHに1.0 μgIL-12を加えて免疫感作した後に生成したものに匹敵するF−タンパク質特異
的IgG2aサブクラス抗体力価をもたらした。
をモディファイしたことを意味する。血清GおよびFタンパク質特異的IgG1およ
びIgG2a抗体力価の変換(表3および4)が、この仮説を支持している。例えば 2次免疫感作から2週間後、F−タンパク質特異的抗体サブクラス比は、0.1μg
のIL-12をG/AlOHへ添加することにより617.1から92.1に減少した(表4)。さら
にIL-12を0.1から1.0μg/用量に10倍増加させると、Fタンパク質−特異的抗体 サブクラス比の0.1への減少をもたらした。しかしデータは1.0μgよりも多いIL-
12の投与は、逆効果であったことを示唆した。例えば、G/AlOHに1.0μgのIL-12 を加えて2次ワクチン接種した後に誘導されるF−タンパク質特異的IgG2a抗体 サブクラス力価は、G/AlOH単独で生成されるものと比べた時に1,300倍大きかっ た(表4)。しかしG/AlOHに10μgIL-12を加えて免疫感作すると、G/AlOHに1.0 μgIL-12を加えて免疫感作した後に生成したものに匹敵するF−タンパク質特異
的IgG2aサブクラス抗体力価をもたらした。
【0056】 このデータは、IL-12が明らかなヘルパーT細胞サブセットの誘導を介して、 攻撃誘発後の肺組織中に好酸球の浸潤および/または複製をモディファイする能
力を有することを意味する。これはIL-12が攻撃誘発から5日後に、肺にIL-5の 量および好酸球の相対的割合を増加させるようにマウスにさせるワクチンの能力
に及ぼす影響により例証される(表6)。FI-RSV単独でワクチン接種したマウス
に由来するBAL液と比較する時、0.1または1.0μgのIL-12をFI-RSVワクチンに加 えると、IL-5の量および好酸球の相対数がそれぞれ有意に減少した(表6)。用
量あたり1.0μgのIL-12をG/AlOHに加えても、攻撃誘発後のBAL液中にIL-5の減少
をもたらした。しかしIL-12はBALB/cマウスが攻撃誘発後に肺好酸球増加症に罹 患し易くするG/AlOHの能力に及ぼす変換効果はもたないようであった(表6)。
異例の肺炎症反応がウイルスのA2株で感染させることにより免疫感作したマウス
では観察されなかったことは注目すべきであった。さらに、IL-5および好酸球増
加症は1次感染から5日後の対照マウスの肺には観察されなかった(表6)。IF
N-γは調査したすべての群でベースラインであるか、それに近かった(データは
示さず)。
力を有することを意味する。これはIL-12が攻撃誘発から5日後に、肺にIL-5の 量および好酸球の相対的割合を増加させるようにマウスにさせるワクチンの能力
に及ぼす影響により例証される(表6)。FI-RSV単独でワクチン接種したマウス
に由来するBAL液と比較する時、0.1または1.0μgのIL-12をFI-RSVワクチンに加 えると、IL-5の量および好酸球の相対数がそれぞれ有意に減少した(表6)。用
量あたり1.0μgのIL-12をG/AlOHに加えても、攻撃誘発後のBAL液中にIL-5の減少
をもたらした。しかしIL-12はBALB/cマウスが攻撃誘発後に肺好酸球増加症に罹 患し易くするG/AlOHの能力に及ぼす変換効果はもたないようであった(表6)。
異例の肺炎症反応がウイルスのA2株で感染させることにより免疫感作したマウス
では観察されなかったことは注目すべきであった。さらに、IL-5および好酸球増
加症は1次感染から5日後の対照マウスの肺には観察されなかった(表6)。IF
N-γは調査したすべての群でベースラインであるか、それに近かった(データは
示さず)。
【0057】 表5に示す結果は、幾何平均中和抗体力価である。力価は1次および2次ワク
チン接種からそれぞれ4および2週間後に、補体の供給源として5%血清の存在
下(+)または不在下(−)でプラーく減少中和試験により測定した。
チン接種からそれぞれ4および2週間後に、補体の供給源として5%血清の存在
下(+)または不在下(−)でプラーく減少中和試験により測定した。
【0058】 IL-12はFおよびGタンパク質−特異的IgG1対IgG2a抗体サブクラスの比を変換
したが、1次および2次ワクチン接種からそれぞれ4および2週間後の補体が援
助する中和抗体力価には有意な統計的増加はなかった(表5)。実際に、この結
果はIL-12が2次ワクチン接種から2週間後に血清中和抗体力価を減少させるこ とを意味していた。FI-RSV単独でワクチン接種したマウスの幾何平均血清中和抗
体力価は、FI-RSVに10μgのIL-12を加えたレシピエントの力価よりも少なくとも
4倍大きかった。G/AlOH中の10μgIL-12の存在も、2次ワクチン接種から2週間
後の補体−非依存的中和抗体に統計的に有意な10倍の減少をもたらした。しかし
Fタンパク質が混入したG/AlOHにより誘導される補体−依存的中和抗体力価の規
模は、実験的感染によりワクチン接種したマウスの規模と等しかった(表5)。
したが、1次および2次ワクチン接種からそれぞれ4および2週間後の補体が援
助する中和抗体力価には有意な統計的増加はなかった(表5)。実際に、この結
果はIL-12が2次ワクチン接種から2週間後に血清中和抗体力価を減少させるこ とを意味していた。FI-RSV単独でワクチン接種したマウスの幾何平均血清中和抗
体力価は、FI-RSVに10μgのIL-12を加えたレシピエントの力価よりも少なくとも
4倍大きかった。G/AlOH中の10μgIL-12の存在も、2次ワクチン接種から2週間
後の補体−非依存的中和抗体に統計的に有意な10倍の減少をもたらした。しかし
Fタンパク質が混入したG/AlOHにより誘導される補体−依存的中和抗体力価の規
模は、実験的感染によりワクチン接種したマウスの規模と等しかった(表5)。
【0059】
【表3】
【0060】 表3の注釈a 数字は、幾何平均終点抗体力価である。力価はELISAにより2次ワクチン接種
から2週間後に集めた血清について測定した。NTおよびDTは、それぞれ試験して
いない、および測定していないことを示す。1群あたり5匹のマウスであった。 b P<0.05 対 FI-RSV単独またはそれに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワク チン接種したマウスに由来する全血清IgG抗体力価。c P<0.05 対 FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由来
する全血清IgG抗体力価。d P<0.05 対 FI-RSVに1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ
ウスに由来する血清IgG1抗体力価。e P<0.05 対 FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由来
する血清IgG2a抗体力価。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する血清IgG2a抗体力価。g P<0.05 対 G/AlOHに10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由 来する血清IgG1抗体力価。h P<0.05 対 G/AlOHに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスに由来する血清IgG2a抗体力価。
から2週間後に集めた血清について測定した。NTおよびDTは、それぞれ試験して
いない、および測定していないことを示す。1群あたり5匹のマウスであった。 b P<0.05 対 FI-RSV単独またはそれに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワク チン接種したマウスに由来する全血清IgG抗体力価。c P<0.05 対 FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由来
する全血清IgG抗体力価。d P<0.05 対 FI-RSVに1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ
ウスに由来する血清IgG1抗体力価。e P<0.05 対 FI-RSVに0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由来
する血清IgG2a抗体力価。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する血清IgG2a抗体力価。g P<0.05 対 G/AlOHに10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスに由 来する血清IgG1抗体力価。h P<0.05 対 G/AlOHに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスに由来する血清IgG2a抗体力価。
【0061】
【表4】
【0062】 表4の注釈a 数字は、幾何平均終点抗体力価である。力価はELISAにより2次ワクチン接種
から2週間後に集めた血清について測定した。NTおよびDTは、それぞれ試験して
いない、および測定していないことを示す。1群あたり5匹のマウスであった。 b P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する全血清IgG抗体。c P<0.05 対 FI-RSVに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスに由来する全血清IgG抗体。d P<0.05 対 FI-RSV単独または0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接 種したマウスに由来する血清IgG1抗体。e P<0.05 対 FI-RSV単独または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウ
スに由来する血清IgG2a抗体。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する血清IgG2a抗体。g P<0.05 対 G/AlOH単独でワクチン接種したマウスに由来する血清IgG1抗体 。h P<0.05 対 G/AlOH単独または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウ
スに由来する血清IgG2a抗体。
から2週間後に集めた血清について測定した。NTおよびDTは、それぞれ試験して
いない、および測定していないことを示す。1群あたり5匹のマウスであった。 b P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する全血清IgG抗体。c P<0.05 対 FI-RSVに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスに由来する全血清IgG抗体。d P<0.05 対 FI-RSV単独または0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接 種したマウスに由来する血清IgG1抗体。e P<0.05 対 FI-RSV単独または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウ
スに由来する血清IgG2a抗体。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1または1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマ ウスに由来する血清IgG2a抗体。g P<0.05 対 G/AlOH単独でワクチン接種したマウスに由来する血清IgG1抗体 。h P<0.05 対 G/AlOH単独または0.1μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウ
スに由来する血清IgG2a抗体。
【0063】
【表5】
【0064】a 数字は、幾何平均終点抗体力価である。力価は1次および2次ワクチン接種 からそれぞれ4および2週間後に、プラーク減少中和試験により、そして5%補
体の存在下(+)または不在下(−)で測定した。1群あたり5匹のマウスであ
った。b BALB/cマウスはFI-RSVまたはG/AlOH単独、あるいは10倍増加させた用量の組 換えマウスIL-12を加えて筋肉内に免疫感作した。c P<0.05 対 FI-RSVに1.0または10.0μgのIL-12を加えて、またはFI-PIV3で ワクチン接種したマウスに由来する血清中和抗体力価。d P<0.05 対 G/AlOH単独、または1μgのIL-12または10μgのIL-12を加えて ワクチン接種したマウスに由来する血清中和抗体力価。
体の存在下(+)または不在下(−)で測定した。1群あたり5匹のマウスであ
った。b BALB/cマウスはFI-RSVまたはG/AlOH単独、あるいは10倍増加させた用量の組 換えマウスIL-12を加えて筋肉内に免疫感作した。c P<0.05 対 FI-RSVに1.0または10.0μgのIL-12を加えて、またはFI-PIV3で ワクチン接種したマウスに由来する血清中和抗体力価。d P<0.05 対 G/AlOH単独、または1μgのIL-12または10μgのIL-12を加えて ワクチン接種したマウスに由来する血清中和抗体力価。
【0065】
【表6】
【0066】a BALB/cマウスは第0および4週に、ホルマリンで不活性化したRSV(FI-RSV)に
加えて組換えマウスIL-12の10倍増加用量を筋肉内に免疫感作した。対照マウス は、ホルマリン−不活性化パラインフルエンザウイルス3型(FI-PIV3)、QS-21 と混合した天然の融合タンパク質(F/QS-21)をワクチン接種するか、またはRSV のA2株を感染させた。さらに対照マウスはモック−感染したHep2細胞ライゼート
の鼻内投与を受けるか(MOCK)、またはPBS/QS-21を筋肉内注射された。b 数字は、ウイルスでの攻撃誘発から5日後のBAL液中で数えた好酸球(EOS) の幾何平均相対百分率である。NDは測定しなかったことを表す。c IL-5は捕捉ELISAにより検出され、そして標準曲線から定量された。数字は幾
何平均光学密度(OD490)である。d P<0.05 対 FI-PIV3またはFI-RSVに1.0μgのIL-12を加えたいずれかをワク チン接種したマウスで検出された好酸球。e P<0.05 対 G/AlOHまたはFI-RSV単独のいずれかをワクチン接種したマウス で検出された好酸球。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスで検出されたIL-5(OD490)。g P<0.05 対 FI-RSVに1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスで検出
されたIL-5(OD490)。
加えて組換えマウスIL-12の10倍増加用量を筋肉内に免疫感作した。対照マウス は、ホルマリン−不活性化パラインフルエンザウイルス3型(FI-PIV3)、QS-21 と混合した天然の融合タンパク質(F/QS-21)をワクチン接種するか、またはRSV のA2株を感染させた。さらに対照マウスはモック−感染したHep2細胞ライゼート
の鼻内投与を受けるか(MOCK)、またはPBS/QS-21を筋肉内注射された。b 数字は、ウイルスでの攻撃誘発から5日後のBAL液中で数えた好酸球(EOS) の幾何平均相対百分率である。NDは測定しなかったことを表す。c IL-5は捕捉ELISAにより検出され、そして標準曲線から定量された。数字は幾
何平均光学密度(OD490)である。d P<0.05 対 FI-PIV3またはFI-RSVに1.0μgのIL-12を加えたいずれかをワク チン接種したマウスで検出された好酸球。e P<0.05 対 G/AlOHまたはFI-RSV単独のいずれかをワクチン接種したマウス で検出された好酸球。f P<0.05 対 FI-RSVに0.1、1.0または10.0μgのIL-12を加えてワクチン接種 したマウスで検出されたIL-5(OD490)。g P<0.05 対 FI-RSVに1.0μgのIL-12を加えてワクチン接種したマウスで検出
されたIL-5(OD490)。
【0067】 実施例6:BALB/cマウスに防御免疫反応を生成するF/AlOHの能力に及ぼすIL-1 2の効果 実験計画 この実験の目的は、肺に防御免疫反応を生じるF/AlOHの能力を改善するIL-12 の能力を調査することであった。自然なメスのBALB/cマウス(8〜10週齢)を、
RSVのA2株に由来するイオン交換精製した天然の融合(F)タンパク質で筋肉内(IM
)に初回免疫した。Fタンパク質(30ng/用量)を、PBSのみ、または組換えマウ
スIL-12の2つのうちの1つの用量(10または100ng IL-12/用量)と組み合わせ
て投与した。Fタンパク質およびIL-12を水酸化アルミニウムアジュバント(AlO
H、100μg/用量)に4℃で一晩吸着させた。さらに対照マウスは、RSVのA2株で 実験的感染により免疫感作した。1次免疫感作から4週間後、すべてのマウスを
RSV A2(50μl、〜5×106 PFU)で攻撃誘発した。肺組織中のウイルス複製のレ
ベルは、4日後に評価した。簡単に説明すると、肺および気管支組織をまとめて
摘出し、ホモジナイズし、清澄化し、急激に凍結し、そして感染性ウイルスにつ
いてアッセイするまで−70℃で保存した。呼吸管組織中のウイルス複製のレベル
は、Hep-2細胞単層を使用するプラークアッセイで評価した。血清も1次ワクチ ン接種から4週間後に、幾何平均終点抗-Fタンパク質合計およびサブクラスIgG
抗体力価をELISAにより測定するために集めた。幾何平均血清中和抗体力価も、 5%補体の存在または不在下で、ウイルスのA2株に対するプラーク減少中和試験
により明らかになった。 結果 図5に示す結果は、攻撃誘発から4日後に決定した肺組織1グラムあたりのウ
イルスの幾何平均プラーク形成単位(PFU)である。表7に示したデータは、ELIS
Aにより測定された幾何平均終点抗-Fタンパク質IgG抗体力価である。中和抗体 力価は幾何平均中和抗体力価であり、そして5%補体の存在または不在下でプラ
ーク減少中和試験により測定した。抗体力価は1次ワクチン接種から4週間後に
測定した。
RSVのA2株に由来するイオン交換精製した天然の融合(F)タンパク質で筋肉内(IM
)に初回免疫した。Fタンパク質(30ng/用量)を、PBSのみ、または組換えマウ
スIL-12の2つのうちの1つの用量(10または100ng IL-12/用量)と組み合わせ
て投与した。Fタンパク質およびIL-12を水酸化アルミニウムアジュバント(AlO
H、100μg/用量)に4℃で一晩吸着させた。さらに対照マウスは、RSVのA2株で 実験的感染により免疫感作した。1次免疫感作から4週間後、すべてのマウスを
RSV A2(50μl、〜5×106 PFU)で攻撃誘発した。肺組織中のウイルス複製のレ
ベルは、4日後に評価した。簡単に説明すると、肺および気管支組織をまとめて
摘出し、ホモジナイズし、清澄化し、急激に凍結し、そして感染性ウイルスにつ
いてアッセイするまで−70℃で保存した。呼吸管組織中のウイルス複製のレベル
は、Hep-2細胞単層を使用するプラークアッセイで評価した。血清も1次ワクチ ン接種から4週間後に、幾何平均終点抗-Fタンパク質合計およびサブクラスIgG
抗体力価をELISAにより測定するために集めた。幾何平均血清中和抗体力価も、 5%補体の存在または不在下で、ウイルスのA2株に対するプラーク減少中和試験
により明らかになった。 結果 図5に示す結果は、攻撃誘発から4日後に決定した肺組織1グラムあたりのウ
イルスの幾何平均プラーク形成単位(PFU)である。表7に示したデータは、ELIS
Aにより測定された幾何平均終点抗-Fタンパク質IgG抗体力価である。中和抗体 力価は幾何平均中和抗体力価であり、そして5%補体の存在または不在下でプラ
ーク減少中和試験により測定した。抗体力価は1次ワクチン接種から4週間後に
測定した。
【0068】 F/AlOHに10または100ngのIL-12のいずれかを添加すると、PBS中のF/AlOH単独 で1次免疫感作した4週間後に生成される場合よりも有意に効力的な免疫反応を
誘導した。感染性ウイルスは、F/AlOHに10または100ngのいずれかのIL-12を加え
て初回免疫し、そしてRSV A2で攻撃誘発したマウスの肺組織中に検出されなかっ
た。対照的に、PBS中F/AlOH単独またはPBS/AlOH単独のいずれかで初回免疫した マウスの肺は、3log10PFUウイルスより多くを含んでいた。
誘導した。感染性ウイルスは、F/AlOHに10または100ngのいずれかのIL-12を加え
て初回免疫し、そしてRSV A2で攻撃誘発したマウスの肺組織中に検出されなかっ
た。対照的に、PBS中F/AlOH単独またはPBS/AlOH単独のいずれかで初回免疫した マウスの肺は、3log10PFUウイルスより多くを含んでいた。
【0069】 Fタンパク質−特異的終点IgGおよび補体-援助中和抗体力価に関する血清の調
査では、IL-12を配合したワクチンの増大した効力が、最高になった全身性の体 液性免疫反応と関連していたことを示唆した(表7)。F/AlOHに100ngのIL-12を加
えて免疫感作した後に生じた平均補体−援助中和抗体力価は、PBS中のF/AlOH単 独で初回免疫したマウスの場合よりも有意に大きかった。これにもかかわらず、
F/AlOHに10ngのIL-12を加えた免疫感作は、上昇したFタンパク質−特異的終点I
gGおよび補体−援助中和抗体力価をもたらさなかった(表7)。しかしこのよう
なマウスの肺はウイルスの複製を阻害した(表5)。このようにIL-12、上昇し た全身性の体液性免疫反応および改善された効力との間の相関は確立できなかっ
た。すべてについて同様に、関係が無いことはワクチン中に最適な30ng未満のF
タンパク質用量が関連した。とにかく少なくとも10ngのIL-12を添加することは 、F/AlOHがBALB/cマウスに、PBS中F/AlOH単独でのワクチン接種後に生成される ものよりも有意に効力的な全身性の免疫反応を誘導する能力を強化した。
査では、IL-12を配合したワクチンの増大した効力が、最高になった全身性の体 液性免疫反応と関連していたことを示唆した(表7)。F/AlOHに100ngのIL-12を加
えて免疫感作した後に生じた平均補体−援助中和抗体力価は、PBS中のF/AlOH単 独で初回免疫したマウスの場合よりも有意に大きかった。これにもかかわらず、
F/AlOHに10ngのIL-12を加えた免疫感作は、上昇したFタンパク質−特異的終点I
gGおよび補体−援助中和抗体力価をもたらさなかった(表7)。しかしこのよう
なマウスの肺はウイルスの複製を阻害した(表5)。このようにIL-12、上昇し た全身性の体液性免疫反応および改善された効力との間の相関は確立できなかっ
た。すべてについて同様に、関係が無いことはワクチン中に最適な30ng未満のF
タンパク質用量が関連した。とにかく少なくとも10ngのIL-12を添加することは 、F/AlOHがBALB/cマウスに、PBS中F/AlOH単独でのワクチン接種後に生成される ものよりも有意に効力的な全身性の免疫反応を誘導する能力を強化した。
【0070】
【表7】
【0071】 ‡ BALB/cマウスは水酸化アルミニウムアジュバント(AlOH、100μg/用量)ア
ジュバントに吸着したイオン交換精製したFタンパク質(30ng/用量)で筋肉内
(IM)に初回免疫した。F/AlOHはPBS単独と、または100または10ngの組換えマウ スIL-12/用量を組み合わせて投与した。さらに対照マウスは、RSVのA2株を実験
的に感染させることにより免疫感作させた。数字は、群あたり平均5匹のマウス
の幾何終点IgGおよび中和抗体力価(log10)±1の平均標準偏差である。中和抗 体力価(log10)は5%補体の存在下(+)または不在下(−)で測定した。a P<0.05 対 PBS中のF/AlOH単独でワクチン接種したマウスの血清抗体力価。 b P>0.05 対 PBS中のF/AlOH単独でワクチン接種したマウスの血清抗体力価。 均等物 当業者は日常的な実験を使用するだけで、本明細書に記載した本発明の具体的
態様に対する多くの均等物を認識し、そして確認することができる。そのような
均等物は、本発明の範囲に包含されるものとする。
ジュバントに吸着したイオン交換精製したFタンパク質(30ng/用量)で筋肉内
(IM)に初回免疫した。F/AlOHはPBS単独と、または100または10ngの組換えマウ スIL-12/用量を組み合わせて投与した。さらに対照マウスは、RSVのA2株を実験
的に感染させることにより免疫感作させた。数字は、群あたり平均5匹のマウス
の幾何終点IgGおよび中和抗体力価(log10)±1の平均標準偏差である。中和抗 体力価(log10)は5%補体の存在下(+)または不在下(−)で測定した。a P<0.05 対 PBS中のF/AlOH単独でワクチン接種したマウスの血清抗体力価。 b P>0.05 対 PBS中のF/AlOH単独でワクチン接種したマウスの血清抗体力価。 均等物 当業者は日常的な実験を使用するだけで、本明細書に記載した本発明の具体的
態様に対する多くの均等物を認識し、そして確認することができる。そのような
均等物は、本発明の範囲に包含されるものとする。
【図1】 F/AlOHに加えて増加させたIL-12用量を加えてワクチン接種したBALB/cマウス に由来する脾免疫細胞の増殖的反応を示すグラフである。黒塗りの棒は天然のF
タンパク質でのインビトロ刺激後の増殖を説明している。
タンパク質でのインビトロ刺激後の増殖を説明している。
【図2】 図2Aおよび2Bは、BALB/cマウスを対象としてIFN-γ(図2A)およびIL-5
(図2B)分泌脾臓細胞を生成するF/AlOHの能力に及ぼすIL-12の効果を示すグ ラフである。
(図2B)分泌脾臓細胞を生成するF/AlOHの能力に及ぼすIL-12の効果を示すグ ラフである。
【図3】 F/AlOHが細胞性免疫反応を誘導または拡大する能力に及ぼすIL-12の効果、お よび1次免疫感作後にF/AlOHが抗原−依存的キラー細胞を誘導する能力に及ぼす
IL-12の影響を示すグラフである。実線および破線は、攻撃誘発から5日後に気 管支肺胞洗浄エフィクター細胞をそれぞれ同系のRSV-感染または対照標的細胞と
インキューベーションした後に観察されたキラー細胞活性を示す。
IL-12の影響を示すグラフである。実線および破線は、攻撃誘発から5日後に気 管支肺胞洗浄エフィクター細胞をそれぞれ同系のRSV-感染または対照標的細胞と
インキューベーションした後に観察されたキラー細胞活性を示す。
【図4】 RSVで前以て感染させたセロポジティブBALB/cマウスの細胞性免疫反応をF/AlO
Hが追加免疫(booster)する能力に及ぼすIL-12の効果を示している。実線およ び破線は、攻撃誘発から5日後に気管支肺胞洗浄エフィクター細胞をそれぞれ同
系のRSV-感染または対照標的細胞とインキューベーションした後に観察されたキ
ラー細胞活性を表す。
Hが追加免疫(booster)する能力に及ぼすIL-12の効果を示している。実線およ び破線は、攻撃誘発から5日後に気管支肺胞洗浄エフィクター細胞をそれぞれ同
系のRSV-感染または対照標的細胞とインキューベーションした後に観察されたキ
ラー細胞活性を表す。
【図5】 F/AlOHをワクチン接種したBALB/cマウスに誘導される防御免疫反応に及ぼす組
換えIL-12の効果を説明するグラフである。棒は幾何平均の1標準偏差である。 アスタリスクは感染性ウイルスが検出可能レベル未満であったことを表す。
換えIL-12の効果を説明するグラフである。棒は幾何平均の1標準偏差である。 アスタリスクは感染性ウイルスが検出可能レベル未満であったことを表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C085 AA04 BA51 BB24 DD75 EE03 EE06 EE07 FF13
Claims (27)
- 【請求項1】 呼吸合胞体ウイルス抗原、アジュバント量のインターロイキ
ン-12、および懸濁状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合により生理学的 に許容できる賦形剤を含んで成るワクチン組成物。 - 【請求項2】 インターロイキン-12が鉱物懸濁物に吸着している、請求項 1に記載のワクチン組成物。
- 【請求項3】インターロイキン-12がヒトのインターロイキン-12である、請
求項1に記載のワクチン組成物。 - 【請求項4】 懸濁状の鉱物がミョウバンの水性懸濁物である、請求項1に
記載のワクチン組成物。 - 【請求項5】 ミョウバンが水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミニウム
である、請求項4に記載のワクチン組成物。 - 【請求項6】 呼吸合胞体ウイルス抗原が、RSV Fタンパク質、RSV Gタンパ
ク質およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載のワ
クチン組成物。 - 【請求項7】 呼吸合胞体ウイルス抗原がキャリアー分子に結合している、
請求項1に記載のワクチン組成物。 - 【請求項8】 キャリアー分子が破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百
日咳トキシンおよびそれらの非−毒性変異体から成る群から選択される、請求項
7に記載のワクチン組成物。 - 【請求項9】 インターロイキン-12のアジュバント量が約0.01μg〜約1.0 μgである、請求項1に記載のワクチン組成物。
- 【請求項10】 脊椎動物宿主に、呼吸合胞体ウイルス抗原、アジュバント
量のインターロイキン-12、および懸濁状の鉱物の混合物を含んで成り、そして 場合により生理学的に許容できる賦形剤を含んで成る効果的量のワクチン組成物
を投与することを含んで成る、呼吸合胞体ウイルス抗原に対する免疫反応を誘導
する方法。 - 【請求項11】 インターロイキン-12が鉱物懸濁物に吸着している、請求 項10に記載の方法。
- 【請求項12】 インターロイキン-12がヒトのインターロイキン-12である
、請求項10に記載の方法。 - 【請求項13】 懸濁状の鉱物が、ミョウバンの水性懸濁物である、請求項
10に記載の方法。 - 【請求項14】 ミョウバンが水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミニウ
ムである、請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 インターロイキン-12のアジュバント量が約0.01μg〜約1.
0μgである、請求項10に記載の方法。 - 【請求項16】 呼吸合胞体ウイルス抗原がキャリアー分子に結合している
、請求項10に記載の方法。 - 【請求項17】 キャリアー分子が破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、
百日咳トキシンおよびそれらの非−毒性変異体から成る群から選択される、請求
項16に記載の方法。 - 【請求項18】 呼吸合胞体ウイルス抗原が、RSV Fタンパク質、RSV Gタン
パク質およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項10に記載
の方法。 - 【請求項19】 呼吸合胞体ウイルス抗原、アジュバント量のインターロイ
キン-12、および懸濁状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合により生理学 的に許容できる賦形剤を含んで成る免疫原性組成物。 - 【請求項20】 インターロイキン-12が鉱物懸濁物に吸着している、請求 項19に記載の免疫原性組成物。
- 【請求項21】 インターロイキン-12がヒトのインターロイキン-12である
、請求項19に記載の免疫原性組成物。 - 【請求項22】 懸濁状の鉱物がミョウバンの水性懸濁物である、請求項1
9に記載の免疫原性組成物。 - 【請求項23】 ミョウバンが水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミニウ
ムである、請求項22に記載の免疫原性組成物。 - 【請求項24】 呼吸合胞体ウイルス抗原が、RSV Fタンパク質、RSV Gタン
パク質およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項19に記載
の免疫原性組成物。 - 【請求項25】 呼吸合胞体ウイルス抗原がキャリアー分子に結合している
、請求項19に記載の免疫原性組成物。 - 【請求項26】 キャリアー分子が破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、
百日咳トキシンおよびそれらの非−毒性変異体から成る群から選択される、請求
項25に記載の免疫原性組成物。 - 【請求項27】 インターロイキン-12のアジュバント量が約0.01μg〜約1.
0μgである、請求項19に記載の免疫原性組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US7445098P | 1998-02-12 | 1998-02-12 | |
US60/074,450 | 1998-02-12 | ||
PCT/US1999/002848 WO1999040937A2 (en) | 1998-02-12 | 1999-02-10 | Vaccines comprising interleukin-12 and respiratory syncytial viral antigens |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP2000531188A Pending JP2002502883A (ja) | 1998-02-12 | 1999-02-10 | インターロイキン−12および呼吸合法体ウイルス抗原を含んで成るワクチン |
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US20030129161A1 (en) * | 2001-09-17 | 2003-07-10 | Hsien-Jue Chu | Interleukin-12 as a veterinary vaccine adjuvant |
CN108300705B (zh) * | 2017-01-12 | 2021-10-22 | 厦门大学 | 稳定呼吸道合胞病毒融合蛋白的方法 |
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PT784486E (pt) * | 1994-10-05 | 2006-07-31 | Univ Vanderbilt | Inerleucina-12 como um adjuvante para vacinas contra paramyxoviridae |
GB9422990D0 (en) * | 1994-11-15 | 1995-01-04 | Cortecs Ltd | Immunogenic compositions |
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