JP2002502725A - 製紙産業用のチャック強度が改良された板紙巻心とそのような巻心を作る方法 - Google Patents

製紙産業用のチャック強度が改良された板紙巻心とそのような巻心を作る方法

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JP2002502725A JP2000530364A JP2000530364A JP2002502725A JP 2002502725 A JP2002502725 A JP 2002502725A JP 2000530364 A JP2000530364 A JP 2000530364A JP 2000530364 A JP2000530364 A JP 2000530364A JP 2002502725 A JP2002502725 A JP 2002502725A
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シャルビネン、マルク
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アールストロム アルコア オサケ ユキチュア
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Abstract

(57)【要約】 本発明はチャック強度が改良された、製紙産業のための板紙巻心を作る方法に関する。板紙のプライをマンドレルの周りで螺旋状に巻いてチューブ状にすることによって、仕上がった板紙巻心の壁において、かつ壁の中間の板紙のプライを含む前記筒状面の近傍においてz方向の最大応力を示す筒状の面に、1メートルの長さの板紙巻心に対して以下の条件を適用することによって螺旋状板紙巻心が作られる。すなわち(1)板紙の巻心の内径が73ミリメートルから110ミリメートルである場合、Lmp<1550ミリメートル、好ましくは1450ミリメートル、より好ましくは1300ミリメートル、(2)板紙巻心の内径が111ミリメートルから144ミリメートルまでの場合、Lmp<1900ミリメートル、好ましくは1650ミリメートル以下、より好ましくは1500ミリメートル以下、(3)板紙巻心の内径が145ミリメートルから180ミリメートルである場合、Lmp<2450ミリメートル、好ましくは2200から1500ミリメートル、より好ましくは1500ミリメートル以下、(4)板紙巻心の内径が181ミリメートルから310ミリメートルである場合、Lmp<4500ミリメートル、好ましくは3900ミリメートル以下、より好ましくは3900ミリメートルから2000ミリメートル、但しLmpは板紙巻心の直線長さ1メートル当たりの板紙巻心の壁においてz方向に最大応力を示す筒状面における板紙プライのウエッブエッジ長さである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は特許請求の範囲の請求項1の前文に記載の方法であって、製紙産業用
の板紙巻心であってチャック強度が改良され、肉厚が厚くされ、肉厚Hが10ミ
リメートル以上内径が70ミリメートル以上である板紙巻心を作る方法に関する
。そのような巻心は少なくとも約200/min(3.3m/s)の巻き取り/
巻き戻し速度で使用される。本発明は、また強いチャック強度を要求する同様寸
法のその他の板紙巻心を作る方法にも関する。本発明は、更に本方法で作られた
螺旋状に巻かれ、肉厚の厚い巻心に関する。
【0002】 印刷産業や改質紙産業で使用されている巻心を本明細書では製紙工業用巻心と
称する。そのような巻心は肉厚が厚く、肉厚Hは少なくとも10ミリメートルで
、内径は70ミリメートル以上である。
【0003】 螺旋状の板紙巻心は該心を巻き取り、糊付けし、乾燥させることにより複数の
重ねられた板紙のプライから構成されている。
【0004】 製紙、フィルム、および繊維工業で製造されるウエッブは通常ロール用巻心の
上に巻き上げられる。板紙から作られた巻心、特に螺旋状の巻心は一方のプライ
の上に他方の板紙のプライを糊付けし、特殊な螺旋機械によって板紙を螺旋状に
巻き取ることによって作られる。巻心を形成するために必要とされる板紙の層の
幅、厚さおよび数は製造すべき巻心の寸法と強度要件によって変わる。典型的に
は、プライの幅は50から250ミリメートル(特殊な場合には、約500ミリ メートル)で、プライの厚さは約0.2から1.2ミリメートルであり、プライ の数は約3から30(特殊な場合には約50)である。板紙巻心の強度は心の強度
要件に対応して変動する。一般に、板紙のプライの強度を上げるとその値段も上
がる。一般に、巻心の強度が高ければ高いほど、より高価になるといって差し支
えない。
【0005】 改質紙産業においては、例えば、印刷機で使用される紙ロールの重量は連続し
て増大しており、益々螺旋状巻心の強い強度と能力とを必要としている。紙ロー
ルの重量は新聞紙やファインペーパの600−1800キロからロートグラビア
紙の約2400−5500キロまで著しく変動する。試験目的でこれまで作られ
た最大のロールは約6500キロの重量であった。その場合の大きな紙巻心の直
径は典型的に1.24から最大1.26メートルに達する。
【0006】 印刷機は典型的に2種類のサイズの巻心を使用する。最も一般的な巻心サイズ
は内径が76ミリメートル(3インチ)、肉厚が13ミリメートルまたは15ミ
リメートルである。今日、最幅広で最高速の印刷機、すなわち最大のロールを備
えた印刷機は内径が150ミリメートル(6インチ)で、肉厚が通常13ミリメ
ートルの巻心を使用する。
【0007】 印刷機は直径が1.35メートルの紙ロールを扱う必要があるものとして設計
される。1.5メートルのロールを扱うものと想定したことすらあった。ロール
の幅が3.6メートルまで増大するにつれて、紙ロールの重量は6.5トン、あ
るいは8.5トンまでさえも著しく増大する。
【0008】 印刷産業および改質紙産業において使用される板紙巻心のプライ幅は典型的に
、前述のように、最も一般に使用される内径である76ミリメートル(3インチ
)の内径の巻心では約120から150ミリメートルで、内径が150ミリメー
トル(6インチ)の巻心では190ミリメートルまで達する。巻心に幾何学的形
状によって、平均の巻き角度αは、巻心の直径に応じて約15度から約35度ま
での範囲である。板紙巻心の肉厚は典型的に約10から20ミリメートルである
。平均巻き角度αの定義については以下図3に提供している。
【0009】 紙リールは巻心の上に形成される。この巻心は殆どが螺旋状に巻かれた板紙巻
心であることが常である。
【0010】 良好な掴み(チャック)強度の必要性が、巻心が唯一の軸として作用し、長さ
約50から250ミリメートルの短いチャックを介して部分的あるいは完全に紙
ロールの重量を支持する紙ウエッブのシャフトレス巻き取り/巻き戻しの場合特
に強調される。更に、チャックには印刷機において自動リール交換をするのに必
要とされる加速するベルトの圧力が加えられうる。これらの加速するベルトは巻
心に対して更に1から2トンの余分の歪みを発生させうる。
【0011】 チャック強度は所謂中央ワインダ型式のスリッタワインダが使用される場合、
ロールを作る製紙工場における基本的な要件である。
【0012】 シャフトレス巻き取り、巻き戻しにおいて、紙ロールの重量はチャックの所で
巻心に応力を発生させる。それらの最も危険なものはせん断応力と半径方向応力
である。
【0013】 重量が均等な紙ロールが支持される場合、巻心の壁強度と内径とに応じて、こ
れらの応力はその形態および程度において相違が生じる。巻心内部の異なる点並
びに最大の応力がかかる点における応力の形態は計算可能で、例えば欧州特許第
309123号に記載の方法と装置とを使用して経験的に見出すことも可能であ
る。
【0014】 前述のように、巻心には、例えば紙ロールで使用される場合異なる応力がかか
る。シャフトレス巻き取り/巻き戻しにおいては、巻心は短いチャックを介して
紙ロールを部分的あるいは全体的に支持する唯一のシャフトとして作用する。印
刷機において自動的にリール交換するために必要とされる加速するベルトによっ
て発生する圧力は重量を余分に追加する可能性がある。
【0015】 このような状態において、巻心は数種類の応力が加えられることになり、それ
が巻心を歪ませ、破壊する可能性がある。板紙巻心は直交異方性あるので、これ
らの応力を知っておくことは極めて厄介な作業である。
【0016】 当該技術分野の専門家には周知の近代的なモデリング方法を使用することによ
り、どこに異なる応力が現れるのか、また実際の使用時巻心の壁のどの深さに応
力が発生し、それらがどの程度の規模かを見出すためにせん断応力、圧縮応力す
なわち平面圧縮応力、および引張り応力を分析することが出来る。分析の結果は
、例えば欧州特許第309123号による方法と装置とを使用することによって
経験的に確認することが出来る。欧州特許第309123号による試験方法を使
用することにより、使用状態における巻心の応力をシミュレートすることが可能
である。使用状態において現れるこれらの応力はまたコンピュータデマンドの有
限要素法によってモデル化可能である。本発明の発明者はチャック荷重の応力分
析を実施したが、最も重いz方向の応力は巻心の内面に僅かに向かって、巻心の
中間部において殆ど現れることを示し、かつ(欧州特許第309123号による
装置を使用する)実験的試験もそれを確認した。ここでいうz方向とは板紙のプ
ライの表面レベルに対して垂直の方向を意味し、すなわち仕上がって巻心の断面
においては巻心の半径方向である。
【0017】 プライに対して指向したz方向の最大の引張りおよびせん断応力は半径方向で
心の壁の中間近くで、そこから僅かに内方に発生する。
【0018】 本発明の発明者は本発明の起点となる問題の領域を説明した。従来技術の検討
として米国特許第31,94,275号を明らかにする。しかしながら、前記特
許で扱われている問題は本発明とは全面的に相違し、それによって提供される方
法も本発明と完全に相違する。米国特許第3,194,275号は本発明の詳細
説明に関連して以下詳細に説明する。本発明と米国特許第3,194,275号
に記載の取り合わせとを比較すれば、課題と、その結果の解決方法とは相互に対
して相違していることを示している。
【0019】 本発明の目的は製紙産業用の肉厚の厚い板紙巻心であって、その肉厚が10ミ
リメートル以上で、内径が70ミリメートル以上である巻心を作る改良され、よ
り効率的な方法を提供することである。
【0020】 本発明の別な目的は肉圧が10ミリメートル以上であって、内径が80ミリメ
ートル以上である製紙産業用の肉厚の厚い板紙巻心と、高度のチャック強度を必
要とするその他の板紙巻心の双方のチャック強度を増大する改良された方法と、
同時に、使用時の特性の優れた新規な型式の肉厚の厚い螺旋状の板紙巻心を提供
することである。
【0021】 本発明の別な目的は現在使用されている前述の肉厚の厚い螺旋状の巻心に関わ
る問題を解決し、特に巻心のチャック強度に対して益々増大しているロール重量
が要求する要件に対応する方法を提供することである。
【0022】 これらの目的は特許請求の範囲に記載の装置によって達成可能である。
【0023】 前述のように、典型的な肉厚−内径の数字は例えば15ミリメートルX76ミ
リメートルおよび13ミリメートルX150ミリメートルである。例えば13ミ
リメートルX300ミリメートル(10ミリメートルX300ミリメートル)の
ような最大の巻心に対するチャック荷重によって発生する応力は当然ながら巻心
の幾何学的形状によって直径のより小さい製紙産業用巻心に対するものより小さ
い。このように、13ミリメートルX300ミリメートルの巻心のチャック強度
はそれ自体小径の巻心のチャック強度より大きい。これは、内径が大きいため、
シャフトに対する巻心の軸受け面積が大きいためである。本発明は10ミリメー
トル以下の肉厚の板紙巻心には関与しない。製紙産業用の巻心は該巻心がチャッ
クによって(チャックの拡張により)緊締されうるために、かつ巻心の面と裏当
てロールとの間でニップが形成されうるようにするためには肉厚は厚く、すなわ
ち10ミリメートル以上である必要がある。特に、ワインダとスリッタワインダ
との形状により、実際に巻心の肉厚は十分、すなわち10ミリメートル以上であ
ることが要求される。本発明による装置は種々の直径の全ての製紙産業用巻心の
生産速度を高め、小径の製紙産業用巻心に対してもチャック強度は顕著に増大す
る。3インチ(約76ミリメートル)の内径を有する最も一般に使用されている
巻心に対してチャック強度の向上が最も顕著である。また内径が6インチ(約1
50ミリメートル)の巻心に対してもチャック強度は顕著に改良される。
【0024】 本発明による装置は、また大きいチャック強度を必要とし、印刷産業および改
質紙産業において使用される、本発明による巻心と類似の寸法を有するその他の
板紙巻心の製造にも適用可能である。
【0025】 本発明は、また亀裂破壊メカニズムによって起因する巻心の破壊に対処する。
製紙産業において巻心に破壊が発生する場合、これは実際には最も頻繁に発生す
るメカニズムである。巻心の破壊は巻心の壁内で、および(または)その近傍の
筒状の面において発生し、筒状の面において最大の応力が見い出される。従って
、本発明の発明者は、本発明を説明する特性として筒状の面のレベルおよびその
近傍における巻心プライの幅とウエッブエッジ長さとを提供した。原則として、
巻心の構造寸法を選択することにより、かつ最大の応力面における巻心の直線長
さ1メートル当たりのプライ長さ、すなわちプライ幅を固定することにより決定
される内側プライあるいは外側プライに対して対応する定義を提供することも可
能である。
【0026】 従って、本発明の基本的な目的は断面の壁方向、すなわち巻心のz方向に、ま
た巻心の壁のその他の個所において最大の応力を示す筒状面において、特に巻心
の破壊に至る初期亀裂の可能性のある点を出来る限り少なくすることである。初
期亀裂の潜在的な点に影響を与える、すなわちその数を少なくすることにより、
巻心のチャック強度(積層剥離強度)に対して特に影響を与える、すなわちその
強度を増すことが可能である。
【0027】 製紙産業用の厚い肉厚の板紙巻心のチャック強度を改善するための本発明によ
る取り合わせは例えば、以下に述べる発見を利用している。
【0028】 狭幅のプライでは、巻心の直線長さメートル当たりに形成されるピッチは極め
て小さい。板紙巻心のプライの幅を広げることにより巻心の直線長さメートル当
たりの空隙の長さは小さくなる。
【0029】 本発明の基本的概念は巻心の直線長さメートル当たりの空隙の長さを短くする
ことによって、従来よりも直線長さメートル当たりのプライのウエッブエッジ線
が短い、すなわち従来よりも巻心の直線長さメートル当たりの初期亀裂の潜在的
な点が少ない、製紙産業用の巻心を提供することである。
【0030】 製紙産業用の板紙巻心のチャック強度を改善する本発明による方法と、本発明
による方法によって作られる肉厚の厚い螺旋状の巻心とを添付図面を参照して以
下詳細に説明する。
【0031】 本発明の概念は過酷なチャック荷重条件に対して適しており、製紙産業用の巻
心の従来技術の配置のものより巻心の直線長さメートル当たりの空隙の長さが短
い厚い肉厚の製紙産業用巻心の構造を提供することである。この概念は巻心の製
造に使用される板紙のプライの幅を伸ばすことによって達成される。空隙の数、
すなわち初期亀裂の潜在的な点の数は上記の発見に基づき単位長さ当たり減少し
、このため巻心の能力、すなわちチャック強度と荷重支持能力を伸ばす。このよ
うに、本発明によれば、ある内径を有する巻心に対して従来よりも広幅のプライ
が使用される。巻心の内径と肉厚とは使用されるプライの幅の大きさに影響を与
える。
【0032】 図1aは従来技術による13ミリメートルX150ミリメートルの巻心の概略
側面図である。プライの幅が約154ミリメートルである場合、巻心1メートル
当たりの中間のプライのウエッブエッジ長さは約3340ミリメートルである。
図1bは、第2に一般に使用されている従来技術による15ミリメートルX76
ミリメートルの巻心の概略側面図である。プライの幅が約150ミリメートルで
ある場合、この巻心の1メートル当たりの中間のプライのウエッブエッジ長さは
約1914ミリメートルである。図1cは本発明による13ミリメートルX15
0ミリメートルの巻心の概略側面図である。この巻心のメートル当たりの中間の
プライのウエッブエッジ長さは約1410ミリメートルである。本発明による1
5ミリメートルX76ミリメートルの巻心が使用される場合、約1410ミリメ
ートルの中間のプライのウエッブエッジ長さが中間のプライの約203ミリメー
トルに対応する。図1dは本発明による第2の13ミリメートルX150ミリメ
ートルの巻心の概略側面図である。プライ幅が約445ミリメートルである場合
、この巻心のメートル当たりの中間のプライのウエッブエッジ長さは約1154
ミリメートルである。本発明による15ミリメートルX76ミリメートルの巻心
が使用される場合、約1152ミリメートルの中間のプライのウエッブエッジ長
さは約249ミリメートル幅の中間プライに対応する。
【0033】 種々の内径の製紙産業用巻心が各巻心サイズの基準値特性を使用して特許請求
の範囲に特徴が述べられている。本発明の発明者は、全ての事項が考慮されると
、例えば螺旋状の板紙巻心がマンドレルの周りで板紙のプライを螺旋状に巻いて
チューブ状にすることによって製造される場合、以下述べる板紙巻心の直線メー
トル当たり、仕上がった板紙巻心の壁の厚さ方向の最大の応力を示す筒状面およ
び前記筒状面のその近傍に以下のことが適用されるとチャック強度および巻心の
製造速度を増大させることに関して良好な結果が得られることを観察した。 −内径が73から110ミリメートルの板紙巻心の場合 Lmp<1550ミリメートル、好ましくは1450ミリメートル以下、より好
ましくは1300ミリメートル以下であり、 −内径が111から144ミリメートルの板紙巻心の場合 Lmp<1900ミリメートル、好ましくは1650ミリメートル以下、より好
ましくは1500ミリメートル以下であり、 −内径が145ミリメートルから180ミリメートルの板紙巻心の場合 Lmp<2450ミリメートル、好ましくは2200から1500ミリメートル
、より好ましくは1500ミリメートル以下である。但し、Lmpは板紙巻心の直
線長さメートル当たり板紙巻心の壁内でz方向に最大の応力を示す筒状面におけ
る板紙巻心のウエッブエッジ長さである。
【0034】 また、板紙巻心の内径が181から310ミリメートルである場合、1メート
ル長さの板紙巻心が以下述べるものである場合、全ての関連局面を考慮すればチ
ャック強度と製造速度とを増大することに関して従来技術よりも良好な結果が達
成される。 Lmp<4500ミリメートル、好ましくは3900ミリメートル、より好まし
くは3900から2000ミリメートルである。但しLmpは板紙巻心の直線1メ
ートル当たり板紙巻心の壁内でz方向に最大の応力を示す筒状面上の板紙巻心の
ウエッブエッジ長さである。
【0035】 仕上がった板紙巻心の壁におけるz方向の最大応力は巻心の内面に僅かに向か
って巻心の壁の中間近くに位置する。巻心のz方向の最大応力を示す筒状面は正
確に壁の中間にあるわけではないが、構造上の条件および測定パラメータは事実
上殆ど同一である。最大応力がかかるように板紙巻心に対してある幅が選択され
た場合、巻心の壁の中間にあるプライを含む周りのプライは表1から判るように
殆ど同じ理論的幅を有する。表1は従来技術により各プライが0.53ミリメー
トルの厚さである25枚のプライから構成される13X150ミリメートルのプ
ライ幅についての理論的検討を示している。
【表1】 前記プライ幅は内側のプライ1から始まって報告されており、外側のプライの幅
は155ミリメートルに選択されている。13X150ミリメートルの呼称は肉
厚が13ミリメートルで内径が150ミリメートルの巻心を示す。表1において
以下の参照文字が使用されている。t=プライの順序番号で、数字1は内側プラ
イを示す。svt=プライの肉厚。φt=プライのtの外径。St=プライの幅+ 内側のプライtの空隙。長さt=巻心1メートル当たりのプライtのウエッブエ
ッジ長さ。最大応力は約プライ10−11のところに位置し、そこでのプライ+
空隙の平均は153.837ミリメートルである。巻心の壁の中間はプライ13
に位置し、そこでのプライ+空隙は154.066である。最大応力の点と巻心
の中間の双方におけるプライ+空隙の幅は殆ど均等であることが分かる。理論的
検討に基づいて計算した、1メートル長さの巻心における構造プライのウエッブ
エッジ長さはプライt=10に対して約3280.7ミリメートルであり、プラ
イt=11に対しては3300.347ミリメートルであることが表1から判る
。純粋に実用上の理由から、各プライは独自の幅は厳密ではなく、巻心の構成に
は数個のプライの幅が選択される。例えば、従来技術によれば、13X150ミ
リメートルの巻心は典型的に2種類の幅、すなわち154ミリメートルと155
ミリメートルのプライから構成されている。この場合、理論的な検討に基づき、
表1から判るように、巻心の壁の中間における構造プライのウエッブエッジ長さ
は1メートル長さの巻心において3340ミリメートルである。最大応力時の構
造プライのウエッブエッジ長さと巻心の壁の中間におけるプライのウエッブエッ
ジの長さとの間の差は約50ミリメートルである。76ミリメートルの内径を有
する一般に使用されている巻心に対しても対応する検討を実施可能である。
【0036】 重いロール重量および高速の巻き取りおよび巻き戻し速度に対して螺旋状の板
紙巻心が使用される場合、本発明の利点が際立つ。本発明によって構成された板
紙巻心は少なくとも約200m/min(3.3m/s)である巻き取り速度に
おいて使用される。本発明による板紙巻心は800−900m/min、あるい
はそれ以上高い、約2500m/minまでの巻き取り/巻き戻し速度において
有利である。板紙巻心のプライが広ければ広いほど、初期亀裂が集中する単位長
さ、例えば直線長さメートル当たりのウエッブエッジ長さは短くなる。本発明の
利点はロール重量がより重く、巻心がより小さい、特に内径が76ミリメートル
である巻心に関連しても際立っている。本発明は最広幅で最高速の印刷機で使用
される巻心、すなわちロールが最も重い印刷機で使用される巻心の作動性の明ら
かな改良を提供し、設計されつつある新規な寸法の紙ロールによって設定される
要件を満足する製紙産業用巻心の構成を可能とする。設計されつつある印刷機は
直径が1.35メートルである紙ロールを扱うようにされており、1.5メート
ルまでの直径の紙ロールさへも使用が想定されている。そのような印刷機のロー
ル幅は3.6メートル程度に達し、そのため紙ロールの重量は6.5メートル以
上、8.5メートルまでさえも著しく増大している。本発明はこれらの挑戦に対
応する巻心構造のために価値ある、有利な取り合わせを提供する。
【0037】 本発明の好適な取り合わせを以下説明する。螺旋状の板紙巻心は、仕上がった
板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒状面と、巻心の壁の中間におけ
る板紙のプライを含む前記筒状面の近傍における、以下のプライ幅を使用して製
造される。すなわち、 板紙巻心の内径が −73ミリメートルから110ミリメートルである場合、 少なくとも185ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
ましくは230ミリメートル以上であり、 板紙巻心の内径が −111ミリメートルから144ミリメートルである場合、 少なくとも205ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
ましくは230ミリメートル以上であり、 板紙巻心の内径が −145ミリメートルから180ミリメートルである場合、 少なくとも210ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より好
ましくは350ミリメートルから450ミリメートルであり、 板紙の巻心の内径が −181ミリメートルから310ミリメートルである場合、 少なくとも220ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より好
ましくは350ミリメートルから500ミリメートルまで、但し、最大はある直
径の各巻心の最大プライ幅LmaxであるLmax=(π)X(特定の点における巻心
の直径)までである。
【0038】 一般に使用されている、特に製紙産業において使用されている3インチ(76 ミリメートル)および6インチ(150ミリメートル)の螺旋状板紙巻心は、本 発明によれば、マンドレルの周りで板紙のプライを螺旋状に巻いてチューブ状に
し、仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒状面と巻心の壁
の中間にある板紙のプライを含む前記筒状面の近傍において、1メートル長さの
板紙巻心に対して以下のことを適用することによって製造される。 −内径が約76ミリメートル(3インチ)である場合、 Lmp<1550ミリメートル、好ましくは1400ミリメートル以下、より好
ましくは1300ミリメートル以下であり、 −内径が約150ミリメートル(6インチ)である場合、 Lmp<2200ミリメートル、好ましくは2000−1500ミリメートル、
より好ましくは1500ミリメートル以下であり、 但し、Lmpは巻心の壁の直線1メートル当たり板紙巻心の壁においてz方向に
最大の応力を示す筒状面における板紙プライのウエッブエッジ長さである。
【0039】 以下のことはこれらの3インチ(76ミリメートル)および6インチ(150
ミリメートル)の巻心に対しても適用することが好ましい。螺旋状の板紙巻心は
仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒状面において、かつ
巻心の壁の中間における板紙プライを含む前記筒状面の近傍において、以下のプ
ライ幅を使用することによって製造される。 −板紙巻心の内径が約76ミリメートル(3インチ)である場合、 約185ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好ましくは
210ミリメートルから240ミリメートルまで、および −板紙巻心の内径が約150ミリメートル(6インチ)である場合、 少なくとも230ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より好
ましくは250ミリメートルから450ミリメートルまであるが最大はある直径
の各巻心の最大プライ幅Lmax、但しLmax=(π)X(特定の点における心の直
径)である。
【0040】 仕上がった板紙巻心の壁における厚さ方向に最大応力を示す筒状面および巻心
の壁の中間における板紙プライを含む前記筒状面の近傍において、少なくとも2
00ミリメートル、好ましくは230ミリメートル以上であるが、ある直径の各
巻心の最大プライ幅Lmax以下である、但しLmax=(π)X(特定の点における
巻心の直径)のプライ幅を使用した場合に良好な結果が得られた。
【0041】 製紙産業用板紙巻心は少なくとも約200m/min(3.3m/s)の巻き
取りあるいは巻き戻し速度において使用される。本発明による板紙巻心は約30
0m/min(5m/s)よりも速く、典型的には約800−900m/min
および更に約2500m/minまでの巻き取り/巻き戻し速度において有利で
ある。そのような巻き取り条件に対して、本発明による取り合わせはチャック強
度が改良され、肉厚Hが10ミリメートル以上内径が70ミリメートル以上であ
る肉厚の厚い製紙産業用巻心を提供する。本発明による取り合わせは、また同様
の寸法を有し、高度のチャック強度を必要とする板紙巻心のチャック強度を改良
する上で有利である。
【0042】 本発明の取り合わせにおいては、内径が70ミリメートル以上であり、肉厚が
10ミリメートル以上である仕上がった板紙巻心において、チャック強度を改良
するために、巻心の壁の厚さ方向に最大応力を示す筒状面と、巻心の壁の中間の
プライを含む前記筒状面の近傍において、好ましくは少なくとも200ミリメー
トルであり、より好ましくは230ミリメートル以上であるが、ある直径の各巻
心の理論的な最大プライ幅Lmax以下である、但しLmax=(π)X(特定の点に
おける巻心の直径)のプライ幅が使用される。このように、例えば13X150
ミリメートルの巻心の中間のプライの理論的最大幅は約512.0ミリメートル
である。対応して、13X300ミリメートルの巻心の中間プライの理論的最大
幅はLmax=πX(300ミリメートル+1X13ミリメートル)で、これは約 983.1ミリメートルである。また、対応して、15X76ミリメートルの巻
心の中間プライの理論的最大幅はLmax=πX(76ミリメートル+1X15ミ リメートル)で約285.8ミリメートルである。好ましくは、例えば実際の製
造技術に関連した理由から板紙巻心の中間のプライの幅は巻心の直径に応じて2
30ミリメートルから550ミリメートルである。
【0043】 本発明の利点は当然ながら広幅のプライに対して際立っている。しかしながら
、製造技術に関連した理由から、例えば13X150ミリメートルの巻心に対し
ては、難なく製造をし易くするようなプライを選択することが有利である。本発
明の利点、すなわちチャック強度を高めることは小径の製紙産業用巻心に対して
顕著であるが、巻心の生産速度は製紙産業用巻心の全てのサイズのものに対して
も伸びている。
【0044】 ある内径を有する製紙産業用巻心の製造に対して、特定の巻心寸法については
出来る限り広幅の板紙プライを使用することが好ましい。プライの幅が広ければ
広いほど、単位時間当たりより長い巻心が製造される、すなわち巻心製造速度が
より高くなる。しかしながら、他方、螺旋機械はプライの幅が増すにつれて製紙
工場でより大きい空間を必要とする。このように、前述した製紙産業用巻心を現
在使用されている螺旋機械を使用して製造することは可能でなく、代わりに特殊
な螺旋機械が必要とされる。広幅のプライを扱うことだけで、例えば特殊な機械
を使用してプライを広げることはプライの幅が広がるにつれて益々複雑になる。
また螺旋機械の制御も更に困難となる。実際の巻心製造に関わる理由からプライ
の幅をどの程度まで理論的な最大幅近くまで広げることが可能かが決まる。
【0045】 最も一般的に使用されている製紙産業用の巻心は内径が76ミリメートル(3
インチ)のものである。典型的には、そのような巻心はプライの幅が約140か
ら155ミリメートルである(例えば、内側プライは140ミリメートル幅で、
外側プライは155ミリメートルであり、それらの間には適当な幅の段階がある
)。最も典型的な従来技術の13X150ミリメートル(6インチ)の巻心にお
いては、幅が約150から155ミリメートルのプライが使用されている。他方
、約190ミリメートルの最広幅プライ幅を有する13X150ミリメートルの
巻心が知られている。155ミリメートル幅のプライから構成された前者の巻心
においては、1メートル長さの巻心における中間プライのウエッブエッジ長さは
前述のように約3340ミリメートルであり、190ミリメートル幅のプライか
ら構成された後者の場合、中間プライの対応するウエッブエッジ長さは約270
0ミリメートルである。
【0046】 図2は典型的な三種類の製紙産業用巻心、ずなわち15X76ミリメートル、
13X150ミリメートル、および13X300ミリメートルの巻心に対する中
間のプライの幅の関数としての1メートル長さの巻心における中間プライのウエ
ッブエッジ長さを示す。
【0047】 本発明によれば、例えば13X150ミリメートルの巻心のような実用の巻心
製造に照らせば、適当なプライ幅は約375ミリメートルである。同じ型式の巻
心に対する別な好適な構造プライ幅は例えば約470ミリメートルである。これ
らの2種類の幅並びにその間の幅のプライは特殊な螺旋機械においても依然とし
て十分制御可能である。1メートル長さの13X150ミリメートルの巻心にお
ける375ミリメートル幅のプライのウエッブエッジ長さは約1415ミリメー
トルであり、同じサイズの1メートル長さの巻心における470ミリメートル幅
プライのウエッブエッジ長さは約1154ミリメートルである。本発明による双
方の取り合わせも、前述した典型的な従来技術によるものと比較してプライのウ
エッブエッジ長さを短くする上で明確な改良をもたらしており、従って巻心の直
線メートル当たりの初期亀裂の潜在点の数を明らかに低減している。
【0048】 螺旋状の板紙巻心が狭幅の板紙プライをマンドレルの周りで螺旋状に巻いてチ
ューブ状にすることにより製造される場合、巻心構造体における2個の隣接する
プライ間で空隙が形成される。板紙巻心の隣接する2個のプライの間の空隙幅は
製造方法および作業員の熟練に応じて0.2ミリメートルから2.0ミリメート
ル程度である。2個のプライ間の空隙は巻心に実際と同様に、すなわち動的に負
荷がかけられると初期亀裂が集中する個所である。動的な負荷は、例えば欧州特
許第309123号に従い試験によってシミュレーション可能である。特に、巻
心の負荷のように抗応力タイプの負荷においては、亀裂は初期亀裂から進行し始
める。
【0049】 巻心構造体に初期亀裂が多ければ多いほど、亀裂による破壊の可能性は大きい
。また、初期亀裂の集中個所が多ければ多いほど、すなわち螺旋プライの間の空
隙が多ければ多いほど、進行中の亀裂が別な初期亀裂に到達する速度は速い。例
えば、同じプライの反対側の縁部から亀裂が開始するような場合である。この場
合、プライ材料はその出会い点で裂け目ができ、巻心が層剥離する。
【0050】 平均巻き角度αの定義は図3に提示されている。平均巻き角度は、巻心の軸線
に対して直角な方向と板紙プライのエッジとの間の鋭角αを指す。
【0051】 図4と図5とは内径が50ミリメートルのモデル構造体を使用して、1000
ミリメートルに対する中間プライの長さの関数としての試験巻心のチャック強度
と平面圧縮強度とを指示する。チャック強度試験は欧州特許第309123号に
記載の方法によって実行された(垂直軸「巻心試験強度」)とはチャック強度を指
示する)。板紙巻心の内径は従来の螺旋機械を使用することにより必要なプライ
幅範囲内で変動しうるように50ミリメートルとなるように選択された。例えば
大型の紙ロールに対して一般に使用されている巻心である、内径が76ミリメー
トルと150ミリメートルとの巻心のようなその他の直径に対しても同じ効果が
得られる。
【0052】 図5は図4と同じ巻心構造体を備えた巻心の平面圧縮強度に対する中間プライ
の長さの影響を示す。
【0053】 プライの幅が広がり、そのため平均の巻き取り角度も広がるにつれて、図5の
例によって示すように、巻心の平面圧縮強度は減少する。この減少は異なる板紙
に対して異なる。例えば、米国特許第3,194,275号(3欄、第3行から
第14行)の発明による板紙のような強度の方向性を有する板紙では、平面圧縮
強度は、例えば、本発明において利用されている近代的な比較的四角な板紙より
も平面圧縮強度は減少する。そのような板紙は方向性係数(機械の横断方向CD
強度の値に対する機械の方向MD強度の比)が約1.6から2.5である本発明
を示す全ての例においてそのような板紙が使用された。本発明の発明者は、逆に
本発明において強度に方向性のある板紙は使用していない。
【0054】 プライ幅が広がるにつれて平面圧縮強度が減少することは少なくとも部分的に
板紙の方向性を出来るかぎり四角にすることにより補正可能である。このことは
米国特許第3,194,275号の教示と完全に矛盾する。米国特許第3,19
4,275号による取り合わせにおいては、前記特許の3欄の第3行から第14
行において、可能な限り最高の方向性係数、すなわち、板紙において出来る限り
強力な機械方向が求められていると述べられている。この理由は米国特許第3,
194,275号に記載の課題が可能な限り片巻きである螺旋状の巻心を使用す
ることにより解決しようとしている。この場合、方向性係数は当然ながら出来る
だけ大きい必要がある。本発明においては、本発明の発明者は逆に強度に方向性
のある板紙を使用していない。
【0055】 前述のように、平面圧縮強度は巻心の特定の特性としてしばしば使用されるが
、特に高強度の巻心あるいは激しいチャック荷重がかかるその他の巻心に関連し
た平面圧縮強度の減少は、先に想定され、かつ以前に想定されたように実際の条
件(=過酷な動的荷重)において有害な影響を有しない。米国特許第3,194
,275号は、例えば敷物型式のウエッブのような長いウエッブが使用される場
合実際に必須である巻心の圧縮およびビーム強度に関わる問題の解決法を見つけ
ようとするものである(米国特許第3,194,275号の1欄1、第25行か
ら第30行まで、および第59行から第61行までを参照)。米国特許第3,1
94,275号に記載のような巻心は典型的に、例えば道路あるいは囲い地の底
で土塊を相互に分離する開削作業において使用される、例えば装着カーペット、
織布、プラスチックあるいは「スクリム」のような広幅の製品を扱うために使用さ
れる。そのような広幅の敷物型式の製品は全く巻心を支持しない。逆に、特にビ
ーム強度に対して巻心を引張るのみである。前述のように使用された米国特許第
3,194,275号に記載の巻心の適用はチャック負荷応力に関与していない
。これらの製品は典型的には約10から75m/minである極めて低い速度で
巻き取られる。米国特許第3,194,275号は巻心の長さ方向にプライから
構成されている巻心すなわち片巻きのチューブが螺旋状に巻かれたチューブに代
わっているが、最大限片巻きのチューブに似せようとする方法を提案している。
このことは、使用されるマンドレルが機械方向に出来るだけ方向付けられ、片巻
きのチューブに出来るだけ似せようと螺旋状巻心に巻き取られるようにすること
によって実行される。このことは、(図3で示すように本発明で規定され、米国
特許第3,194,275号が本発明の平均巻き取り角度の余角に対応するよう
に平均巻き取り角度を規定している)最広角の平均巻き取り角度を使用すること
により実行される。
【0056】 本発明は、また製紙産業用巻心の実際の負荷において介在する動的負荷のため
、そのような板紙の巻心および激しいチャック荷重がかかるその他の板紙巻心の
強度と便宜性とを想定する上で最も重要な局面は平面圧縮強度ではなく巻心のチ
ャック強度であるという発見に基づいている。巻心の平面圧縮強度は、他の要素
、例えば肉厚、内径および使用されるプライの幅が一定であるとすれば、チャッ
ク強度を指示するために使用可能である。しかしながら、平面圧縮強度は板紙の
巻心の便宜性を説明するときの主要な基準として通常使用され、前述の制限を念
頭に入れるなら、その説明にも概ね適用可能である。この比較、すなわち静的に
測定可能な特性を使用することにより動的に測定可能な板紙の巻心の特性の説明
は可能であるが、それが可能なのは前述した巻心構造体およびその他のパラメー
タが不変のままで、原材料のみが変化するときのみである。しかしながら、静的
に測定された特性は実際には巻心の応力状態のように動的な応力条件において何
が発生したかを直接示すことは決してありえないので、前記結果は単なる示唆的
なものである。
【0057】 本発明による取り合わせは便宜性の重要な基準である全ての巻心の強度の改良
を提供する。板紙プライが広がると、巻心の直径は不変であるので、平均巻き取
り角度が広がる。板紙のプライが以前より広くなると、空隙、すなわち仕上がっ
た巻心の直線長さの単位長さ当たりの初期亀裂の潜在的な点は小さくなる。その
ため、能力、チャック強度および荷重支持能力が増大する。このため巻心の製造
コストを下げることが可能である。以前は、巻心の空隙による脆弱化作用は本発
明により取り合わせで必要とされるものより強力な板紙を使用することによって
補う必要があった。他方、単位時間当たりの巻心の製造速度が速くなるために経
済的な利点も得られる。
【0058】 板紙の巻心の肉厚の1/5以上はプレス乾燥方法、例えば所謂コンデベルト(C
ondebelt)方法を使用することによって作られることが好ましい板紙のプライか ら構成されることが好ましい。
【0059】 本発明を好適実施例と考えられるものによって前述してきた。このことによっ
て本発明を限定する意図でないことは当然であり、当該技術分野の専門家には明
らかなように、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内で多くの代案
や任意の寸法や修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 内径が150ミリメートルである従来技術による巻心の概略側面図である。
【図1b】 内径が76ミリメートルである第2の一般に使用されている従来技術による巻
心の概略側面図である。
【図1c】 本発明による巻心の概略側面図である。
【図1d】 本発明による第2の巻心の概略側面図である。
【図2】 中間のプライの幅の関数としての1メートル長さの巻心の中間プライのウエッ
ブエッジ長さを示す図である。
【図3】 平均の巻き取り角度αの定義を示す図である。
【図4】 チャック強度に対する中間のプライのウエッブエッジ長さの作用を示す図であ
る。
【図5】 図4に示すものと同じ設計の構造を使用した、巻心の平面圧縮強度に対する板
紙巻心のプライ幅の作用を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 ートルから310ミリメートルである場合、Lmp<45 00ミリメートル、好ましくは3900ミリメートル以 下、より好ましくは3900ミリメートルから2000 ミリメートル、但しLmpは板紙巻心の直線長さ1メート ル当たりの板紙巻心の壁においてz方向に最大応力を示 す筒状面における板紙プライのウエッブエッジ長さであ る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙産業用の板紙巻心であって、前記板紙巻心のチャック強
    度が改良され、肉厚Hが10ミリメートル以上であり、内径が70ミリメートル
    以上である厚い壁を有し、少なくとも約200m/min(3.3m/s)の巻
    き取り/巻き戻し速度で使用される板紙巻心を作り、かつ高度のチャック強度を
    必要とする板紙巻心であって前記と同様の寸法のその他の板紙巻心を作る方法に
    おいて、板紙のプライをマンドレルの周りに螺旋状に巻いてチューブ状にするこ
    とにより、仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒状面にお
    いて、かつ1メートルの長さの板紙巻心において巻心の壁の中間における板紙の
    プライを含む前記筒状面の近傍において以下の条件を適用することによって螺旋
    状の板紙巻心を作る方法であって、 −巻心の内径が73ミリメートルから110ミリメートルの場合、 Lmp<1550ミリメートル、好ましくは1450ミリメートル以下で、より
    好ましくは1300ミリメートル以下であり、 −巻心の内径が111ミリメートルから144ミリメートルの場合、 Lmp<1900ミリメートル、好ましくは1650ミリメートル以下、より好
    ましくは1500ミリメートル以下であり、 −巻心の内径が145ミリメートルから180ミリメートルの場合、 Lmp<2450ミリメートル、好ましくは2200から1500ミリメートル
    、より好ましくは1500ミリメートル以下であり、 Lmpは板紙巻心の直線長さ1メートル当たりの板紙巻心の壁においてz方向の最
    大応力を示す筒状面における板紙のプライのウエッブエッジ長さであることを特
    徴とする製紙産業用の板紙巻心を作る方法。
  2. 【請求項2】 仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒
    状面と、1メートル長さの板紙巻心において巻心の壁の中間における板紙プライ
    を含む前記筒状面の近傍において、 −巻心の内径が181ミリメートルから310ミリメートルの場合、 Lmp<4500ミリメートル、好ましくは3900ミリメートル以下、より好
    ましくは3900ミリメートルから2000ミリメートルであり、 但し、Lmpは板紙巻心の直線長さ1メートル当たりの板紙巻心の壁においてz
    方向の最大応力を示す筒状面における板紙プライのウエッブエッジ長さであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒 状面において、かつ巻心の壁の中間の板紙プライを含む前記筒状面の近傍におい
    て、以下の条件のプライ幅を使用することにより螺旋状の板紙巻心を作る方法で
    あって、 −板紙巻心の内径が73から110ミリメートルである場合、 少なくとも185ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
    ましくは230ミリメートル以上であり、 −板紙巻心の内径が111から144ミリメートルである場合、 少なくとも205ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
    ましくは230ミリメートル以上であり、 −板紙巻心の内径が145から180ミリメートルである場合、 少なくとも210ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より好
    ましくは350から450ミリメートルであるが最大は、ある直径の各巻心の最
    大プライ幅LmaxがLmax=(π)X(特定の点における巻心の直径)であること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒
    状面と、かつ巻心の壁の中間における板紙プライを含む前記筒状面の近傍におい
    て以下の条件のプライ幅を使用して螺旋状の板紙巻心を作る方法であって、 −板紙巻心の内径が181から310ミリメートルである場合、 少なくとも220ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より
    好ましくは350ミリメートルから500ミリメートルであるが、最大はある直
    径の各巻心の最大プライ幅LmaxがLmax=(π)X(特定の点における巻心の直
    径)であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 製紙産業用板紙巻心であって、チャック強度が改良され、肉
    厚Hが少なくとも10ミリメートルで、内径が70ミリメートル以上である厚い
    壁を有し、少なくとも約200m/min(3.3m/s)の巻き取り/巻き戻
    し速度で使用される板紙巻心と、強いチャック強度を必要とする類似の寸法のそ
    の他の板紙巻心とを作る方法であって、仕上がった板紙巻心の壁においてz方向
    の最大応力を示す筒状面と、1メートル長さの板紙巻心において前記壁の中間の
    板紙プライを含む前記筒状面の近傍において以下の条件を適用する方法において
    、 − 板紙巻心の内径が約76ミリメートル(3インチ)である場合、 Lmp<1550ミリメートル、好ましくは1400ミリメートル以下、より好
    ましくは1300ミリメートルであり、 −板紙巻心の内径が約150ミリメートル(6インチ)である場合、 Lmp<2200ミリメートル、好ましくは2200から1500ミリメートル
    、より好ましくは1500ミリメートルであり、 ただし、Lmpが板紙巻心の直線長さ1メートル当たりの板紙巻心においてz方向
    の最大応力を示す筒状面における板紙プライのウエッブエッジ長さであることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 仕上がった板紙巻心の壁においてz方向に最大応力を示す筒
    状面と、前記壁の中間の板紙プライを含む前記筒状面の近傍において以下の条件
    のプライ幅を使用して螺旋状板紙巻心を作る方法において、 −板紙巻心の内径が約76ミリメートル(3インチ)である場合、 少なくとも185ミリメートル、好ましく210ミリメートル以上、より好ま
    しくは210から240ミリメートルであり、 −板紙巻心の内径が約150ミリメートル(6インチ)である場合、 少なくとも230ミリメートル、好ましくは250ミリメートル以上、より好
    ましくは250ミリメートルから450ミリメートルまで、ただし最大はある直
    径の各巻心の最大プライ幅LmaxがLmax=(π)X(特定の点における巻心の直
    径)であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 製紙産業用板紙巻心であって、チャック強度が改良された板
    紙巻心と、類似の寸法を有し、強いチャック強度を必要とするその他の板紙巻心
    であって、前記製紙用板紙巻心が肉厚Hが少なくとも10ミリメートルであり、
    内径が70ミリメートル以上であり、少なくとも約200m/min(3.3m
    /s)の巻き取り/巻き戻し速度で使用される板紙巻心を作ることを特徴とする
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法の使用。
  8. 【請求項8】 請求項1から6までのいずれか1項に記載の製紙産業用板紙
    巻心あるいは、その他の目的に使用されるが強いチャック強度を必要とする板紙
    巻心。
  9. 【請求項9】 仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒
    状面と、板紙の壁の中間における板紙プライを含む前記筒状面の近傍において、
    前記板紙のプライの幅が好ましくは少なくとも200ミリメートル、より好まし
    くは230ミリメートル以上であるが最大はある直径の各巻心の最大プライ幅L max がLmax=(π)X(特定の点における巻心の直径)であり、好ましくは55
    0ミリメートル以下であることを特徴とする請求項8に記載の製紙産業用板紙巻
    心。
  10. 【請求項10】仕上がった板紙巻心の壁においてz方向の最大応力を示す筒
    状面と、前記壁の中間における板紙プライを含む前記筒状面の近傍におけるプラ
    イ幅が、 −板紙巻心の内径が73ミリメートルから110ミリメートルである場合、 少なくとも185ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
    ましくは230ミリメートル以上であり、 −板紙巻心の内径が111ミリメートルから144ミリメートルである場合、 少なくとも205ミリメートル、好ましくは210ミリメートル以上、より好
    ましくは230ミリメートル以上であり、 −板紙巻心の内径が145ミリメートルから180ミリメートルである場合、 少なくとも210ミリメートルで、好ましくは250ミリメートル以上で、よ
    り好ましくは350ミリメートルから450ミリメートルであり、 −板紙巻心の内径が191ミリメートルから310ミリメートルである場合、 少なくとも220ミリメートルで、好ましくは250ミリメートル以上で、よ
    り好ましくは350ミリメートルから500ミリメートルであるが、最大はある
    直径の各巻心の最大プライ幅LmaxがLmax=(π)X(特定の点における巻心の
    直径)であることを特徴とする請求項8に記載の板紙巻心。
  11. 【請求項11】前記板紙巻心の少なくとも一部、好ましくはその肉厚の少な
    くとも1/5が、例えば所謂コンデベルト(Condebelt)法であるプレ
    ス乾燥方法を使用して作られることが好ましい板紙のプライから構成されている
    ことを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の板紙巻心
  12. 【請求項12】紙ロールの巻き取り/巻き戻し時に重量が少なくとも6.5
    トン、好ましくは少なくとも8.5トンであることを特徴とする請求項8から請
    求項11までのいずれか1項に記載の螺旋状板紙巻心の使用。
JP2000530364A 1998-01-23 1999-01-22 製紙産業用のチャック強度が改良された板紙巻心とそのような巻心を作る方法 Pending JP2002502725A (ja)

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