JP2002501574A - 金属またはメタロイドの流体抽出 - Google Patents

金属またはメタロイドの流体抽出

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Abstract

(57)【要約】 固体または液体材料を、流動性媒体、特に超臨界CO2とキレート剤とに対して曝露させることによって、固体または液体材料から金属種またはメタロイド種を抽出する方法が記載されている。このキレート剤は、前記種とキレートを生成し、このキレートは流体に可溶性であって、前記材料からの前記種の除去を可能とする。好適例においては、抽出溶媒が超臨界CO2であり、キレート剤が、有機リンキレート剤、特に硫黄を含有する有機リンキレート剤からなり、キレート剤の混合物も含む。キレート剤の例には、モノチオホスフィン酸、ジチオホスフィン酸、硫化ホスフィン、モノチオリン酸、およびこれらの混合物がある。本方法は、工業廃棄溶液、特に酸性溶液から、金属とメタロイドとを除去するための、環境上良好な方法を提供する。キレートと超臨界流体とは再生可能であり、汚染種を回収する経済的かつ効率的な方法を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】 金属またはメタロイドの流体抽出発明の分野 本発明は、有機リンキレート化剤および硫黄含有有機リンキレート化剤を用い て、金属またはメタロイドを媒体から抽出する方法および組成物に関するもので ある。行政機関による支援の承認 本発明には、米国エネルギー省により、認可番号CC−S−588193−0 02−Cに基づいて一部資金が提供されており;米国政府は、本発明に一定の権 利を有する。発明の背景 廃棄物の処理および処分は、重要な社会的および経済的論点である。世界中の 産業においては、有毒性物質への環境的な暴露の生物学的危険を低下させるため に、多額の資金が投じられている。重金属イオンおよびメタロイドの、汚染され た土壌および酸性廃棄物溶液からの抽出は、環境的廃棄物管理において重要であ る。このような汚染物を土壌から、例えば金属またはメタロイドを溶解する酸で 土壌を処理することにより、除去することができる。酸性溶解に続いて、選択的 沈殿、電解採取または溶媒抽出を実施する。酸性溶解は、しばしば多くの副産物 を生成し、この副産物が、これら自身で、重大な環境的問題を生じうる。 代替の解毒プロセスは、汚染物を容器中または該汚染物が環境中に進入するの を防止する可溶性マトリックス中に封入することである。この方法には、尚、嵩 の大きいマトリックスの貯蔵が必要であり、汚染物中に含まれる、潜在的に有用 な物質の再生または再利用ができない。 重金属またはメタロイド汚染物を土壌および廃棄物溶液から除去するための、 現在の技術は、酸浸出および溶媒抽出に依存している。溶媒抽出に普通に用いら れる有機溶媒は、典型的に可燃性であり、有毒性である。さらに、金属およびメ タロイドで汚染された廃棄物溶液は、しばしば酸性が極めて強く、2未満のpH 値を有することがある。酸性媒体中の金属またはメタロイドは、抽出に用いられ る多くのキレート化剤が、酸性溶液中で不安定であるか、または酸性溶液から抽 出するのが化学的に不適切であるので、抽出するのが困難であることが明らかに なっている。発明の概説 本発明は、金属およびメタロイドを廃棄物流から抽出するための方法および組 成物を提供する。本発明のプロセスは、特に、金属およびメタロイド種を酸性媒 体から抽出するのに有効である。金属およびメタロイドの酸性溶液からの抽出を 容易にするには、CO2、特に超臨界CO2および有機リンキレート化剤を用いる 。本発明の実施態様では、代表的に、超臨界CO2および硫黄含有有機リンキレ ート化剤を用いる。有機リンキレート化剤は、酸性溶液中で極めて安定であり、 金属およびメタロイド種の有効な抽出を提供する。さらに、本発明は、種々の産 業廃棄物、特に酸性廃棄媒体からの高価な金属の有効な分離を提供する。硫黄含 有有機リンキレート化剤は、高価な金属(例えば金、白金およびパラジウム)の 選択的抽出に特に有用である。これにより、汚染された高価な金属を再生するこ とができる。 この方法の1つの実施態様は、酸性媒体中の金属またはメタロイド種を、流体 溶媒、特に超臨界流体溶媒および有機リンキレート化剤に曝すことを含む。硫黄 含有有機リンキレート化剤は、優れた抽出効率を提供する。酸性媒体を、流体ま たは超臨界流体およびキレート化剤に、金属またはメタロイド種とキレート化剤 との間にキレートを形成するのに十分な時間にわたり、曝す。次に、流体または 超臨界流体を、可溶化された金属キレートが溶解している媒体から除去する。そ の後、金属またはメタロイドキレートを、流体から沈殿することができる。この プロセスにより、環境的に有害な抽出溶媒を用いずに、金属およびメタロイドが 、酸性媒体から効果的かつ効率的に除去される。さらに、種々の高価な金属を、 有機リンキレート化剤を用いて、選択的に抽出することができる。 本発明の好適なキレート化剤は、有機リン化合物を含む。ここで、モノチオホ スフィン酸、ジチオホスフィン酸、硫化ホスフィン、モノチオリン酸およびこれ らの混合物を含むが、これらには限定されない硫黄含有有機リンキレート化剤を 用いる際に、最良の結果が得られると考えられる。図面の簡単な説明 図1は、本発明に従って、基体から金属およびメタロイドを抽出するための抽 出装置の図式図である。発明の詳説 本発明は、多くの種々の金属およびメタロイドを、特に液体および固体が酸性 である(即ち、pH<7、一般的にpH<2)、液体または固体(以下媒体また は基体と呼ぶ)から抽出するのに好適である。金属は、溶液中で陽イオンを形成 し、水と共に酸よりもむしろ水酸化物を形成する酸化物を生成する元素である。 金属には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、貴金属(高価な金属の 金、白金および銀を含む)、希金属、希土類金属(ランタニド)アクチニド(超 ウラン金属を含む)、軽金属、重金属、合成金属および放射性金属が含まれるが 、これらには限定されない。メタロイドは、金属特性および非金属特性を共に有 する元素であり、これには、ヒ素、セレンおよびテルルが含まれるが、これらに は限定されない。 本明細書において、種々の重金属、高価な金属およびメタロイドを、媒体、特 に酸性媒体から抽出するための方法の特定例を提供する。また、本発明は、放射 性金属、例えばウランを、酸性溶液から抽出する方法の特定例を提供する。 1.抽出流体 本発明において用いるのに適する流体および/または超臨界流体には、二酸化 炭素、窒素、亜酸化窒素、メタン、エチレン、プロパンおよびプロピレンが含ま れる。二酸化炭素は、この適度な化学定数(Tc=31℃、Pc=73気圧)およ びその不活性(即ち、二酸化炭素は、超臨界条件において実施する抽出において も、非爆発性であり、抽出に対して完全に安全である)のために、臨界値以下の (subcritical)流体抽出および超臨界の流体抽出の両方において、特に有用な流 体であることが見いだされた。二酸化炭素はまた、豊富に入手でき、比較的安価 であるため、好ましい溶媒である。 臨界値以下の二酸化炭素または超臨界の二酸化炭素を得るのに必要な条件を、 二酸化炭素についての状態図を用いて決定することができる。この条件は、代表 的には、本発明における溶媒として特に有用である超臨界二酸化炭素について、 臨界温度および臨界圧力より高くする必要がある。しかし、臨界点よりも高い事 実上すべての条件が、本発明の抽出プロセスを実施するのに有用な超臨界の二酸 化炭素流体溶媒を得るのに受け入れられる。 抽出流体を、個別に、あるいは混合流体または超臨界流体溶媒として組み合わ せて用いることができる。他の抽出流体の例並びにこれらの臨界温度および臨界 圧力を、次の表1に示す。 さらに、変性溶媒(変性剤とも呼ぶ)を、超臨界流体を含む抽出流体に加えて 、この溶媒特性を改善することができる。ここで、最も有用な変性溶媒には、水 ;有機溶媒、例えば低いないし中程度の沸点を有するアルコールおよびエステル 、特に低級アルキルアルコールおよび低級アルキルエステル、例えばメタノール 、エタノール、酢酸エチル等;並びにリン酸エステル、特に低級アルキルリン酸 エステル、例えばトリブチルホスフェートが含まれる。ここでは、ホスフェート エステルが、変性剤の好ましい部類である。 変性剤を、抽出物質と組み合わせて、抽出物質への金属またはメタロイド種の 溶解度を高めるのに十分な濃度で用いる。さらに特に、代表的に変性剤を抽出物 質に、約0.1重量%〜約20.0重量%の割合で加えるが、このことには限定 されない。変性剤は、最も代表的には、開示する作動条件においては、超臨界流 体ではない。 1つの実施態様において、選択した変性剤または変性剤の混合物を、超臨界流 体を抽出容器に供給する前に、超臨界流体と、記載した割合で混ぜ合わせる。あ るいはまた、超臨界流体を、抽出容器に、変性剤を用いずに供給することができ る。次に、変性剤を、抽出容器中に導入し、これにより超臨界流体と混ぜ合わせ る。 2.流体抽出装置 本発明の流体抽出は、静的および動的(即ち連続的)の両方とすることができ るが、ここで好ましい抽出方法は、動的方法である。連続的キレート化について 提案する実施態様において、超臨界流体抽出装置10を、図1に例示する。好ま しくはISCO 260Dシリンジポンプ(米国ネブラスカ州リンカーン所在の ISCO)である2つのポンプ12、14およびカスタマイズされた(customize d)超臨界抽出器システム18を用いた。超臨界流体階級溶媒(米国ペンシルヴェ ニア州プラムステッドビル所在のScott Specialty Gasesから入手できる)を、 シリンダー16から供給し、冷媒循環器(図示せず)により冷却し、シリンジポ ンプ12を用いて超臨界流体抽出器システム18に送達した。キレート化剤を、 シリンジポンプ14により送達し、次にT接合部を用いて超臨界流体と混合した 。次に、超臨界流体およびキレート化剤の混合物を、超臨界流体抽出器システム 1 8中に流入させた。 装置の1つの実施態様は、温度を制御したオーブン20、温度平衡装置22、 入口バルブ24、液体抽出容器26、出口バルブ28、圧力レストリクター30 および採集容器32を備える、超臨界流体抽出器システムを用いる。約3.5m lの容積を有する温度平衡装置22(米国カリフォルニア州サニーベール所在のD ionexから入手できる)を用いることができる。 本発明の液体抽出容器26を、市販の超臨界流体抽出セル(Dionexから入手で きる)から修正した。修正した抽出セルは、1.0cmの内径を有しており、長 さが13cmであり、10mlの容積を有していた。好ましくは直径が1/16 である入口管36が、抽出容器26の底部に延在し、これにより超臨界流体が、 液体抽出容器を通って、容器の底部から容器の最上部に流れるようにした。抽出 容器を通して流した後に、超臨界流体は、抽出容器26から出口配管38を通っ て流出する。 液体抽出容器26、出口バルブ28および温度平衡装置22を、オーブン20 中に、好ましくはオメガ(Omega)BS5001J1-Aベンチトップ温度制御装置(米国コ ネティカット州スタンフォード)を用いて、温度を±0.1℃に制御しながら配 置した。抽出容器26を、水平に、または鉛直に配向させることができる。ここ では、最良の結果は、容器26および出口バルブ28をオーブン20中に、鉛直 に配向させて配置する際に得られると考えられる。 溶融シリカ毛細管(好ましくは内径50μm×外径3.75μmであり、長さ 40cm;米国カリフォルニア州フォルサム所在のJ&W Scientificから入手でき る)を、圧力レストリクター30として用いて、抽出圧力を維持した。安価であ り、丈夫であり、可撓性であり、かつ使い捨てのレストリクターを、PEEK管 の内側に溶融シリカ毛細管レストリクターを固定することにより、構成した。ま た、比較として、ISCOから得られる市販のステンレススチールレストリクタ ーおよび露出した溶融シリカレストリクターを用いた。露出した溶融シリカレス トリクターに関して、極性CO2−メタノール(95対5)を、6μLの水を含 む液体容器を通して連続的に流した際に、毛細管は脆くなり、通常は40分〜1 時間後に壊れた。溶融シリカレストリクターにおける破壊の位置は、最も頻繁に は、オーブンの外側の出口から約3〜5cmの位置において生じ、これは、除圧 されたCO2の膨張により生じたレストリクターの振動のためであると考えられ る。しかし、溶融シリカレストリクターをPEEK管の内側に固定した際には、 極性流体によるレストリクターの破壊は、6時間の試験中には生じなかった。 比較のために、ステンレススチールレストリクターを一層丈夫にし、溶融シリ カレストリクターを脆くする手順である、ヒートガンでの高温空気の吹きつけに より脱プラグ(de-plugged)できるものとした。不都合なことに、ステンレススチ ールレストリクターは、溶融シリカレストリクターよりも、顕著に高価である。 安全上の理由から、放射性同位体を用いる際に、ステンレススチールレストリク ターが好ましい。 超臨界流体の流量を、種々の要因、例えば用いる材料によって変化させること ができる。この方法および装置の実施態様において、60℃および200°気圧 において約1.5ml/分の超臨界流体流量を用いた。本発明の多くの実施態様 に用いる超臨界流体抽出装置10により、静的抽出(セルを通る流れがない超臨 界流体で加圧した抽出容器)および動的抽出(セルを通る連続的な超臨界流体流 )を共に、出口バルブおよび入ロバルブ24、28を用いることにより、可能で ある。 3.有機リンキレート化剤 超臨界流体を、有機リンキレート化剤と組み合わせて用いる。ここで、硫黄含 有有機リンキレート化剤を用いる際に、最良の結果が得られると考えられる。本 発明の実施態様により、以下に示す硫黄含有有機リンキレート化剤を用いて、良 好な抽出効率が得られ、これには、ジチオホスフィン酸、モノチオホスフィン酸 、硫化ホスフィン、モノチオリン酸およびこれらの混合物が含まれるが、これら には限定されない。しかし、キレート化剤は、抽出される金属またはメタロイド 種とキレートを形成する、すべての硫黄含有有機リン化合物とすることができ、 ここでこのようにして形成したキレートは、流体または超臨界流体溶媒に可溶で ある。 好適な有機リンキレート化剤は、式1:(式中で、Xは酸素および硫黄から成る群から選択されたものであり、R1〜R3 は独立して、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、低級アルキル基、低級アルコ キシ基、ハロゲン化された低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基 、低級チオアルキル基およびこれらの混合物から成る群から選択されたものであ る)で表される。本明細書中で用いる「低級アルキル基」または「低級アルコキ シ基」という用語は、10個以下の炭素原子を有する化合物を意味し、これには 、直鎖状化合物および分枝状化合物が共に含まれ、並びに不飽和部分、例えば二 重結合または三重結合を有する化合物が含まれる。本明細書中で用いる「ハロゲ ン化された」という用語は、アルキル基またはアルコキシ基上に存在する水素原 子のうち少なくとも1個が、ハロゲン原子、特にフッ素原子で置換された化合物 を意味する。 ホスフィン酸、特にモノホスフィン酸は、本発明を実施するのに特に好適であ る。好適なホスフィン酸は、式2: (式中で、R4およびR5は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化さ れた低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基およびこれらの混合物 から成る群から選択されたものである)で表される。 好適なジチオホスフィン酸は、式3:(式中で、R6およびR7は独立して、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ ゲン化された低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基およびこれら の混合物から成る群から選択されたものである)で表される。ジチオホスフィン 酸がジ−トリメチルペンチルジチオホスフィン酸を含む際に、良好な結果が得ら れる。実施態様においては、ジ−2,4,4−トリメチルペンチルジチオホスフ ィン酸を用いる。 好適なモノチオホスフィン酸は、式4: (式中で、R8およびR9は独立して、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ ゲン化された低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基およびこれら の混合物から成る群から選択されたものである)で表される。ジートリメチルペ ンチルモノチオホスフィン酸を用いる際に、良好な結果が得られる。実施態様に おいては、ジ−2,4,4−トリメチルペンチルモノチオホスフィン酸を用いた 。 好適な硫化ホスフィンは、式5:(式中で、R10〜R12は独立して、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ ン化された低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基およびこれらの 混合物から成る群から選択されたものである)で表される。硫化トリイソブチル ホスフィンを用いる際に、良好な結果が得られる。 好適なモノチオリン酸は、式6: (式中で、R13およびR14は独立して、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ ロゲン化された低級アルキル基、ハロゲン化された低級アルコキシ基およびこれ らの混合物から成る群から選択されたものである)で表される。ジエチルヘキシ ルオキシモノチオリン酸を用いる際に、良好な結果が得られる。 4.流体抽出法 流体、特に上述したような超臨界流体を、シリンダー16から抽出容器26に 供給する(図1)。流体が超臨界CO2である場合、優れた結果が得られる。用 いられる抽出流体がCO2であるとき、二酸化炭素ガスの圧力は73気圧以上で 、しかも32℃以上の温度で、超臨界二酸化炭素を形成するのが好ましいが、他 の流体及び超臨界流体も満足な抽出効率を与える。 有機リン酸のキレート剤は、シリンジポンプ12により配送され、更に予め超 臨界流体と混合され、同時にか又は続けて媒体と混合される。代表的に、キレー ト剤は、超臨界流体と予め組み合わされ、媒体と組み合わされる。本発明の好適 な例では、有機リン酸のキレート剤は、メタノールで希釈した(1:1)。キレ ート剤はまた、抽出流体に可溶な溶媒で希釈することができる。抽出流体がCO2 である場合、その後キレート剤を、例えば、超臨界CO2に可溶な、アルコール 、ハロゲン化炭化水素又は低分子量液体と組み合わせることができる。 本発明の好適な例では、超臨界流体は、1%から約10%(V/V)までの、 更に代表的には約1%から約5%(V/V)までの、有機リン酸のキレート剤を 含む。目下のところ、最良の結果は、超臨界流体が約3%(V/V)の有機リン 酸のキレート剤を含む場合に達成されると考えられる。 超臨界流体及びキレート剤は、固体又は液状金属若しくは半金属を含有する酸 性の媒体と抽出容器中で完全に混合される。本発明の好適な例では、超臨界流体 及びキレート剤は、入口チューブを通り、抽出容器の基部又はボトムに約30分 間連続して流れ込み、即ち、動的抽出法を用いる。かかる流れパターンは、超臨 界流体とキレート剤とを抽出容器のボトムからトップまで酸性媒体と完全に混合 させることができる。動的抽出期間中、金属及び/又は半金属キレートの形態は 、抽出流体によって試料から抽出され、更に抽出容器から超臨界流体のストリー ムと共に流れ出ることができる。金属及び/又は半金属のキレートは、次いで適 切な回収溶媒を含む回収容器中に回収される。適切な回収溶媒には、これらに制 限されることはないが、クロロホルム、メチル−イソブチルケトン、アルコール 及びハロゲン化炭化水素が含まれる。 本発明の特に好適な例は、以下の例に記載される。これらの例は、例示的なも のに過ぎず、本発明をこれらの例に示す特定の特徴に限定するものと解釈しては ならない。実施例1 ここで記述されたすべての実験は、上述し、かつ図1に示されている実験室で 作成した超臨界流体抽出装置を使用して行った。この例は、様々な酸性媒体から のHg、Cu、Cd、Pb、Zn、As、Sb、Se及びUイオンの抽出法に関する。試験された 酸性媒体は、0.1モル塩酸(HCl)、1.0モルHC1、0.1モル硝酸(HNO3)、1.0モルHNO3 、O.05モル硫酸(H2SO4)及び0.5モルH2SO4溶液を含んでいた。それぞれ抽出され た酸性溶液は、約10μg/mlの金属又はメタロイドイオンを含んでいた。ウラニル イオン、U(VI)が、分析等級の硝酸ウラニルから調製された。すべての他の金属 溶液は、AASスタンダード溶液から調製した。 このサンプルで利用される抽出流体は、臨界超過のCO2を含んでいた。キレー ト試薬は、ジ−2,4,4−トリメチルペンチル ジチオホスフィン酸であり、 ジ−2,4,4−トリメチルペンチル ジチオホスフィン酸は、ニュージャージ ーのサイテック・インダストリーズによって供給され、さらに精製することなく 使用された。臨界超過のCO2は、3%(v/v)ジ−2,4,4−トリメチルペンチル ジチオホスフィン酸と混合された。金属イオンは、30分間流動条件の下でキレ ート化され、抽出された。超臨界条件及び抽出条件は、両方とも60℃で300気 圧であった。 抽出されたサンプルは、「ギルソンオートサンプラー」を有する「パーキン− エルマー・サイエンクス・エラン5000インダクティブリー・カップル・プラ ズマ・マス・スペクトロメーター」を使用し、分析された。抽出能率は、抽出前 に存在する金属イオンの量で、抽出工程後の抽出管溶液中に残っている金属イオ ンの量を割ることにより、計算される。 これら抽出の結果は、下記の表IIに示されている。硫黄含有有機リンのキレー ト試薬が、抽出工程のために有害な又は可燃性の有機化学薬品を使用することな く、酸性溶液から金属イオンを取り除くための新規かつ能率的な手段を提供する ことを表IIは示している。しかしながら、特別な酸性媒体中のいくつかの金属イ オンは、抽出のために他の硫黄含有有機リン殺虫剤のキレート試薬を必要とする かもしれない。より詳細に、Hg2+、Cu2+、Cd2+、Pb2+、及びSe+4イオンが、0.1 と1.0モル濃度の両方でHCl、H2SO4及びHNO3溶液から(臨界超過CO2中のジチオホ スフィン酸を利用して)十分に抽出されたことを表2は示している。また、U(VI) が異なる酸性溶液から能率よく抽出されるかもしれないことも、この実施例から の結果は示している。H2SO40.5モル中のウラニルイオンに対しては50.3%の抽出 能率であった。Zn2+、As3+、及びSb3+はHCl及びH2SO4溶液の両方 から能率的に抽出された。しかしながら、1モルHNO3溶液中では、Zn2+、As3+及 びSb3+の抽出能率は、それぞれ、90、0及び0に減少した。 いかなる特別の理論にも拘束されないが、1.0モルHNO3からZn2+、As3+及びS b3+の抽出能率が減少するのは、ジチオホスフィン酸の部分的酸化のためかもし れない。キレート試薬の酸化物、抽出物は、おそらく(R)2-P(S)-S-S(S)P−(R)2 であり、ここでRは、利用されるジチオホスフィン酸のR基を表す。この酸化物 の形成は、キレート試薬の濃度を減少させる。キレート試薬の配位子に対して相 互に競争するために、キレート試薬とより弱い相互作用を有する金属イオン(即 ち、As3+Sb3+及びZn2+)はより低い抽出能率を結果として生ずる。 実施例2 この実施例は、キレート試薬としてモノチオホスフィン酸を有する臨界超過CO 。を使用した酸性媒体からのHg、CU、Cd、Pb、Zn、As、Sb、Se及びの抽出につ いて記述する。試験された酸性媒体は、0.1モルHCl、1.0モルHCl、0.1モルHNO3 、1.0モルHNO3、0.05モルH2SO4及び0.5モルH2SO4溶液を含む。全金属及びメタロ イドイオンは、それぞれのイオン10μg/mlを含む酸性溶液から抽出さ れた。ウラニルイオンは、分析等級のウラニル硝酸から調製された。すべての他 の金属溶液は、AASスタンダード溶液から調製された。抽出方法は、流体抽出方 法(FLUID EXTRACTION METHOD)に記載の上記方法と同一であった。 この実施例で利用された抽出流体は、3%(v/v)ジ2,4,4−トリメチルペ ンチル モノチオホスフィン酸と混合した臨界超過CO2を含んでいた。ジ2,4 ,4−トリメチルペンチルモノチオホスフィン酸は、ニュージャージーのサイテ ック インダストリーズにより供給され、さらに精製することなく使用された。 金属イオンはキレート化され、30分間流動条件下で抽出された。超臨界条件及び 抽出条件の両方は、60℃で300気圧であった。抽出されたサンプルは実施例1 に上述されたように分析された。 この抽出手順の結果は、表IIIの下に示された。これら抽出の結果は、モノチ オホスフィン酸及び臨界超過のCO2を用いる抽出法は、酸性溶液から金属及びメ タロイドを取り除くための新規かつ能率的な手段を提供する。この方法は、抽出 工程において、有毒又は可燃性の有機化学薬品の使用を不要とする。 さらに詳細には、Hg、Cu、Se及びUの抽出能率は実施例1で上述したものと類 似している。しかしながら、Cd、Pb、Zn、As及びSbに対して抽出能率はわずかに 低い。実施例1において上で示されたようなモノチオホスフィン酸を利用すると き、As及びSbは、HNO3溶液から抽出されるだけかもしれない。Hg、Cu、及びSeは 、試験されたすべての酸性媒体に優れた抽出能率を提供した。1.0モルHCl溶液の 抽出能率は低く、約62.5%であるにもかかわらず、Cdの抽出能率は、極めて高か った。0.5モルH2SO4における抽出能率は約46.8%に減少したけれども、Uの抽出 では、すべての試験された酸性媒体において優れた抽出能率を生じた。Pb及びZn の抽出能率は、1モルHCl及び1モルHNO3の抽出能率が各々51.5%及び53.1%で あったことを除いて、すべての試験された酸性溶液において100%近くであった 。モノチオホスフィン酸を利用する0.1モルHClから、AsとSbはほぼ90%抽出能率 で抽出され、1.0モルHClから生じる抽出能率より幾分低かった。 例III 上記した例IIと同様の方法で、Hg、CU、Cd、Pb、Zn、AS、Sb、 Se及びUを、0.1モルのHCl及び0.1モルのHNO3溶液から、超臨界 CO2を含有するキレート剤として3%(V/V)のジ−エチルヘキシルオキシ モノチオリン酸を用いて抽出した。ジ−エチルヘキシルオキシモノチオリン酸は 、独国のAG Bayer社によって供給され、更に精製することなく使用した 。各酸性溶液は約10μg/mLの各金属又は半金属イオンを含んでいた。ウラ ニルイオンは、分析等級の窒化ウラニルから調製した。すべての他の金属溶液は 、AAS標準溶液から調製した。これらのイオンは、30分間の動的条件下に錯 体化して抽出された。超臨界の条件及び抽出の条件は、共に、60℃及び300 気圧であった。抽出した試料は上述したように分析した。 表IVに提供した結果は、As及びSbを除いては、モノチオリン酸のキレー ト剤と超臨界CO2とを用いたHCl及びHNO3中での、すべての金属及び半 金属イオンに対する抽出効率が極めて高かった。したがって、モノチオリン酸を 用いた抽出は、金属及び半金属イオンを酸性溶液から、抽出工程のために有毒で あるか又は可燃性の高い有機化学物質を用いることなく除去するための、新規で かつ効率的な手段であることが証明された。 例IV この例は、超臨界CO2を含む3%(V/V)のジチオホスフィン酸を用いた 、酸性溶液からの貴金属の抽出に関する。特に、用いたジチオホスフィン酸は、 ジ−2,4,4−トリメチルペンチル ジチオホスフィン酸であった。このジ− 2,4,4−トリメチルペンチル ジチオホスフィン酸は、米国ニュージャージ ー州所在のCytec Industries社によって供給され、更に精製す ることなく用いられた。金属イオン、特にAu、Pt及びPdは、上述した前記 例と同様の方法で抽出した。超臨界及び抽出条件は、共に、60℃及び200気 圧で、試料を約30分間、動的に抽出した。試験した酸性媒体は、0.1モルの HCl、1.0モルのHCl、0.1モルのHNO3、1.0モルのHNO3、0 .05モルのH2SO4及び0.5モルのH2SO4であった。すべての酸性溶液は 、約50μg/mLの各貴金属イオンを含有していた。これらの金属溶液は、A AS標準溶液から調製した。抽出された試料は上述したようにして分析した。 この抽出方法の結果を下の表Vに提供する。更に特に、貴金属である金、パラ ジウム及び白金は、超臨界CO2を含むジチオホスフィン酸を用いたすべての酸 性溶液中で、1モルのHNO3溶液中の白金を除いては、100%の効率レベル で抽出された。1モルHNO3溶液中の白金の抽出効率は、77.4%でより一 層低かった。したがって、より一層高い濃度の硝酸(1.0モル)では、Pt4+ の抽出効率は低下することがわかる。特定の理論とは関係なく、本出願人は、抽 出効率の低下がおそらく、上述したように、硝酸によるキレート剤の部分的な酸 化に起因すると考える。この例は、ジチオホスフィン酸が金属及び/又は半金属 種を酸性溶液から効率よく抽出することを示す。 例V 前記例で記載したのと同様の方法で、貴金属Au、Pd及びPtを、超臨界C O2を含む3%(V/V)ジ−2,4,4−トリメチルペンチル モノチオホス フィン酸を用いて抽出した。このジ−2,4,4−トリメチルペンチル モノチ ォホスフィン酸は、米国ニュージャージー州所在のCytec Industr ies社によって供給され、更に精製することなく用いられた。抽出条件及び超 臨界条件は共に、60℃及び200気圧であった。各イオンは、約30分間の動 的条件下に、錯体化し及び抽出された。貴金属イオンは、約50μg/mLの各 貴金属を含有する酸性溶液から抽出した。金属溶液は、AAS標準溶液から調製 した。次の酸性溶液、0.1モルのHCl、1.0モルのHCl、0.1モルの HNO3、1.0モルのHNO3、0.05モルのH2SO4及び0.5モルのH2 SO4を、モノチオホスフィン酸のキレート剤を用いた抽出効率のために試験し た。抽出された試料は上述したようにして分析した。 この抽出方法の結果を表VIに提供するが、この表は、貴金属Au、Pd及び Ptが、モノチオホスフィン酸を用いて、1.0モルのHNO3中のPtを除いて 、酸性媒体から効率的に抽出されることを示す。更に特に、金及びパラジウムは 共に、モノチオホスフィン酸を用いて試験したすべての酸性溶液から100%の 効率で抽出された。Pt4+金属イオンは、100%又は100%に近い効率で、 1.0モルのHNO3を除き、その場合でも抽出効率は約66%であるが、すべ ての酸性溶液から抽出された。特定の理論とは関係なく、本出願人は、抽出効率 の低下がおそらく、上述したように、硝酸によるキレート剤の部分的な酸化に起 因すると考える。 例VI 前述した例に記したと同様にして、キレート剤として3%(v/v)ジ−エチ ルヘキシルオキシ モノチオリン酸(di−ethylhexyloxy ph osphorothioic acid)を含有する超臨界的CO2を用いて、 基質から貴金属Au、Pd及びPtを抽出した。ジ−エチルヘキシルオキシ モ ノチオリン酸は、ドイツのAG Bayerにより供給されたもので、それ以上 精製しないで使用した。金属イオンを0.1モルのHCl、1.0モルのHCl 、0.1モルのHNO3、1.0モルのHNO3、0.05モルのH2SO4及び0 .5モルのH2SO4の諸溶液から抽出した。各酸性溶液は約50μg/mlの各 貴金属イオンを含有していた。諸金属溶液はAAS標準溶液から調製した。これ 等のイオンを錯体化し動的状態下で約30分抽出した。超臨界的及び抽出状態は 60℃と200atmであった。抽出した試料を上述したようにして分析した。 表VIIに示す結果は、1.0モルのHNO3中のPt4+以外は、モノチオリン酸 を用いて貴金属Au、Pd及びPtの全てが全ての酸性溶液から効率的に抽出さ れることを示す。さらに詳述すると、Au及びPdの両者が全ての酸性溶液中で 100%の効率で抽出された。Pt4+イオンは全ての酸性溶液から100%又は 100%近い効率で効率的に抽出されたが、1.0モルのHNO3場合には抽出 効率は依然として約61%であった。或る特定の理論に拘束されるものではない が、出願人は抽出効率の減少はおそらく上述したように硝酸によるキレート剤の 部分酸化によるものであることを示唆する。 これ等の実験の結果は、種々の酸性媒質からの貴金属のモノチオリン酸抽出が 、毒性又は引火性有機化学物質を使用せずに酸性溶液からそのようなイオンを取 り出す為の新規で効率的な手段を提供することを示している。 例VII 前述した例に記したと同様にして、3%トリ−イソブチルホスフィンスルフィ ドキレート酸を含有する超臨界的CO2を用いて、酸性溶液から貴金属Au、P d及びPtを抽出した。トリ−イソブチルホスフィンスルフィドはニュージャー ジー州のサイテック インダストリーから供給されたもので、それ以上精製しな いで使用した。金属イオンを0.1モルのHCI、1.0モルのHCl、0.1 モルのHNO3、1.0モルのHNO3、0.05モルのH2SO4及び0.5モル のH2SO4の諸酸性溶液は、夫々約50μg/mlの各貴金属イオンを含有して いた。諸金属溶液はAAS標準溶液から調製した。3%(v/v)ジ−2,4, 4トリメチルペンチル ホスフィン酸キレート剤を含有する超CO2を用いて、 0.1モルのHCl、1.0モルのHClからも同じ貴金属イオンを抽出した。 これ等のイオンを錯体化し動的状態下で約30分抽出した。超臨界的及び抽出状 態は60℃と200atmであった。 表VIIIに記した結果は、トリ−イソブチルホスフィンスルフィドキレート剤を 用いると、試験した全ての貴金属が全ての酸性媒質から100%又は100%近 い効率で抽出されたことを示す。Pd2+とPt2+の両者の為にジ−2,4,4ト リメチルペンチル ホスフィン酸を用いると、1.0モルのHClから抽出する 場合、抽出効率は若干低く夫々82.2%と94.0%となった。試験した両酸 性媒質中のAu3+の抽出は100%であった。0.1モルのHCl中のPd2+と Pt2+の抽出は100%の効率であった。1.0モルのHCl中の抽出効率は、 他の硫黄含有有機燐キレート剤の抽出効率よりも低い。或る特定の理論に拘束さ れるものではないが、ホスフィン酸が前述の例中で試験した酸に比べて比較的弱 い酸であることによるものと思われる。また、低い抽出効率はルイスの硬−軟の 酸−塩基思想に基づいて、硫黄含有キレート剤に比べてホスフィン酸の比較的弱 い金属−キレート剤間相互作用によるものと思われる。従って、この例は硫黄含 有有機燐キレート剤を用いると酸性溶液からの貴金属イオンの優れた抽出効率と 、ホスフィン酸に対する好首尾な抽出結果が得られることを示す。 例VIII 有機ホスフィンスルフィドも金及びパラジウムに対する選択的キレート剤であ ることを示す為に、この例では3%(v/v)ジ−エチルヘキシルモノチオリン 酸をキレート剤として含有する超臨界的CO2を用いてAu3+を抽出した。この 例では工業用電子ボードからの金の抽出を記す。工業用電子ボード中の金を先ず HCl溶液を用いて約0.7のpHで溶解した。酸性溶液は約400μm/ml の金イオンを含有していた。金溶液はAAS標準溶液から調製した。金イオンを 錯体化し約30分間動的状態下で抽出した。超臨界的条件と抽出条件は60℃で 200atmであった。 表IXに記した結果は、この新規なキレート化/超臨界的流体抽出技術を用いて 、工業用電子ボードからの金イオンが酸性溶液から効率的に抽出されることを示 す。さらに詳述すると、両試料について100%の効率で酸性溶液から金イオン が抽出された。従って、この例は抽出工程に毒性又は引火性の有機薬品を使用す ることなく、工業用電子ボードから金を効率的に抽出し金を再生する為と工業的 用途に硫黄含有有機燐キレート剤を用い得ることを示す。 本発明は工業廃棄物から金属とメタロイドを抽出できること、特に超臨界的C O2中の有機燐キレート剤を用いて酸性媒質から金属とメタロイドを抽出できる ことを示す。本発明は硫黄含有有機燐キレート剤が酸性媒質又は非酸性媒質中の 多くの金属種とメタロイド種に対して著しく優れた抽出効率を与えることを示す 。抽出工程は二次的廃棄物の製造を最小としながら、酸性液状廃棄物の為の工業 的 規模の抽出に拡大し、鉱物質原料と廃棄工業的電子物質からの有用金属の抽出に 拡大することができる。 本発明の原理と若干の好適な実施態様を記述し説明したが、そのような原理か ら逸脱することなく本発明を構成と詳細部について修整し得ることが当業者には 明らかであるべきである。本発明者等は次に記す特許請求の範囲の精神と範囲内 に含まれる全ての修整を特許請求する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ワイ チェン エム アメリカ合衆国 アイダホ州 83843 モ スクワ リッジ ロード 472 (72)発明者 ユーヘ リン アメリカ合衆国 アイダホ州 83843 モ スクワ サウス クリーヴランド 405 ナンバー5 (72)発明者 クワン ヤク フワ アメリカ合衆国 アイダホ州 83843 モ スクワ エス アスバーグ 420 ナンバ ー12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.固体または液体の媒体から金属種および/またはメタロイド種を抽出する方 法であって、 前記媒体を、二酸化炭素および式 (ここでXは酸素および硫黄からなる群より選択されており、R1−R3はヒド ロキシル基、スルフヒドリル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ ン化低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキコシ基およびこれらの組み合わせ からなる群より互いに独立に選択されている)で表されるキレート剤に曝露さ せ、前記キレート剤が前記種とキレートを生成し、このキレートが前記二酸化 炭素に可溶性である、固体または液体の媒体から金属種および/またはメタロ イド種を抽出する方法。 2.前記二酸化炭素が未臨界である、請求項1記載の方法。 3.前記二酸化炭素が超臨界である、請求項1記載の方法。 4.Xが酸素である、請求項1記載の方法。 5.Xが硫黄である、請求項1記載の方法。 6. R1−R3のうちの少なくとも一つがスルフヒドリル基である、請求項4記 載の方法。 7.R1−R3のうちの少なくとも一つがスルフヒドリル基である、請求項5記載 の方法。 8.R1−R3のうちの少なくとも一つがヒドロキシル基である、請求項4記載の 方法。 9.R1−R3のうちの二つが低級アルキル基である、請求項6記載の方法。 10.R1−R3のうちの二つが低級アルキル基である、請求項7記載の方法。 11.R1−R3のうちの二つが低級アルキル基である、請求項8記載の方法。 12.R1−R3のうちの二つが低級アルコキシ基である、請求項6記載の方法。 13.R1−R3が低級アルキル基である、請求項5記載の方法。 14.R1−R3が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子の炭素鎖 長を有する、請求項13記載の方法。 15.R1とR2とR3とが同じである、請求項5記載の方法。 16.R1−R3がイソブチル基である、請求項15記載の方法。 17.前記低級アルキル基が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子 の炭素鎖長を有する、請求項9記載の方法。 18.前記の各アルキル基が同じである、請求項9記載の方法。 19.前記の各アルキル基がトリメチルペンチル基である、請求項18記載の方法 。 20.前記アルキル基が2,4,4−トリメチルペンチル基である、請求項18記 載の方法。 21.前記アルキル基が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子の炭 素鎖長を有する、請求項10記載の方法。 22.前記の各アルキル基が同じである、請求項10記載の方法。 23.前記の各アルキル基がトリメチルペンチル基である、請求項22記載の方法 。 24.前記アルキル基が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子の炭 素鎖長を有する、請求項11記載の方法。 25.前記の各アルキル基が同じである、請求項11記載の方法。 26.R2とR3とがトリメチルペンチル基である、請求項25記載の方法。 27.前記アルキル基が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子の炭 素鎖長を有する、請求項12記載の方法。 28.前記の各アルキル基が同じである、請求項11記載の方法。 29.前記の各アルキル基がイソブチル基である、請求項28記載の方法。 30.前記キレート剤が、ホスフィン酸、モノチオホスフィン酸、ジチオホスフィ ン酸、硫化ホスフィン、モノチオリン酸およびこれらの混合物からなる群より 選択されている、請求項1記載の方法。 31.前記金属種またはメタロイド種を酸性媒体から抽出する、請求項1記載の方 法。 32.前記の曝露工程が、超臨界二酸化炭素を前記固体または液体媒体を通して連 続的に流すことからなる、請求項1記載の方法。 33.固体または液体の媒体から金属種および/またはメタロイド種を抽出する方 法であって、 ホスフィン酸、モノチオホスフィン酸、ジチオホスフィン酸、硫化ホスフィ ン、モノチオリン酸およびこれらの混合物からなる群より選択された有機リン キレート剤を含有する超臨界二酸化炭素へと前記媒体を曝露させ、前記キレー ト剤の少なくとも一種が前記種とキレートを生成し、このキレートが前記二酸 化炭素に可溶性である、固体または液体の媒体から金属種および/またはメタ ロイド種を抽出する方法。 34.前記ホスフィン酸キレート剤が、式 (ここでR4およびR5は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低級 アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基、またはこれらの組み合わせである )によって表され、ジチオホスフィン酸キレート剤が、式 (ここでR6およびR7は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低 級アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基およびこれらの組み合わせからな る群より互いに独立して選択されている)によって表され、モノチオホスフィ ン酸キレート剤が、式 (ここでR8およびR9は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低 級アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基およびこれらの組み合わせから独 立して選択されている)によって表され、硫化ホスフィンキレート剤が、式 (ここでR10−R12は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低級 アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基およびこれらの組み合わせからなる 群より選択されている)によって表され、モノチオリン酸キレート剤が、式 (ここでR13、R14は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低級 アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基およびこれらの組み合わせからなる 群より選択されている)によって表されている、請求項33記載の方法。 35.R4とR5とが同じであり、R6とR7とが同じであり、R8とR9とが同じであ り、R10とR11とR12とが同じであり、R13とR14とが同じ である、請求項34記載の方法。 36.R4−R14が、それぞれ、約2個の炭素原子から約8個の炭素原子の炭素鎖 長を有する、請求項34記載の方法。 37.前記金属種またはメタロイド種を酸性の水溶液から抽出する、請求項33記 載の方法。 38.金属種およびメタロイド種を含有する材料を処理する方法であって、 前記材料の容器を準備し、 ホスフィン酸、モノチオホスフィン酸、ジチオホスフィン酸、硫化ホスフィ ン、モノチオリン酸およびこれらの混合物からなる群より選択されたキレート 剤を含有する超臨界二酸化炭素に対して、前記容器中の前記材料を曝露させ、 前記キレート剤の少なくとも一種が前記種とキレートを生成し、このキレート が二酸化炭素に可溶性であり、および 前記容器から前記二酸化炭素と前記の可溶化された種とを除去する、金属種 およびメタロイド種を含有する材料を処理する方法。 39.改質溶媒を前記二酸化炭素に添加することを更に含んでおり、この改質溶媒 が、水、低級アルキルのアルコール、低級アルキルのエステル、リン酸エステ ルおよびこれらの混合物からなる群より選択されている、請求項1記載の方法 。 40.改質溶媒を前記二酸化炭素に添加することを更に含んでおり、この改質溶媒 が、水、低級アルキルのアルコール、低級アルキルのエステル、リン酸エステ ルおよびこれらの混合物からなる群より選択されている、請求項33記載の方 法。 41.媒体から金属種またはメタロイド種を抽出するための組成物であって、 超臨界二酸化炭素、および ホスフィン酸、モノチオホスフィン酸、ジチオホスフィン酸、硫化ホスフィ ン、モノチオリン酸およびこれらの混合物からなる群より選択されたキレート 剤 を含有する組成物。
JP50902398A 1996-07-26 1997-07-25 金属またはメタロイドの流体抽出 Pending JP2002501574A (ja)

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