JP2002501353A - 通信システムおよびマルチプルキャパシティの無線通信トランクにおけるアドレッシング方法 - Google Patents

通信システムおよびマルチプルキャパシティの無線通信トランクにおけるアドレッシング方法

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Abstract

(57)【要約】 無線通信リンク上の複数の電話回線(102)をセルラネットワークに接続するための無線トランクを有する通信システム(101)は、1つ又はこれより多いトランクライン経由して、ワイヤレスアクセス通信ユニット(106)に接続されたプライベートブランチ交換システム又はキーシステムなどの中央電話スイッチを含んでいる。ワイヤレスアクセス通信ユニットは、好ましく、中央電話スイッチからの各ラインのための個別の加入者インターフェース(104)を含んでいる。ワイヤレスアクセス通信ユニット(106)は、各加入者インターフェースからデータを収集し、該データを空中プロトコルと両立しうるフォーマットに整え、1つ又はこれより多いワイヤレスチャンネル上の情報をセルラベースステーションに伝送する。これにより、ワイヤレスアクセス通信ユニットは、ワイヤレストランク上の中央電話スイッチのトランクラインから受信されたコールをネットワークに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1)発明の分野 本発明は通信サービスを提供する方法とシステムに関する。
【0002】 2)背景 私設分岐交換機(PBXs)や簡易交換式システム(Key type sy
stem)のような局所的な制限された電話スイッチングシステムは、公衆電話
サービスの代替として、または付属システムとして、数年にわたりビジネス事務
所やその他施設で利用されてきた。PBXまたは簡易交換システムにおいては、
公衆電話サービスにアクセスすることなく、利用者は自局内システムで通話する
ことができた。自局内システムでの電話の通話量が多ければ、そのようなシステ
ムを利用することにより、多大な経済的利益が得られる。
【0003】 他方、PBXや簡易交換システムを利用するものが、上記システムに接続され
ていない者に電話をする必要が生じたとき、一般的には、そのような外線通話は
、PBXや簡易交換システム制御装置から地上通信線を経由して公衆電話会社を
経由しなければならない。そのような2つの機能(すなわち、自局内システム通
話と外線通話)を可能とする、PBXや簡易交換システムへ接続するため手動で
電話の通話経路を確保する特殊目的電話が開発されている。例えば、机上用の電
話には、異なる電話回線に接続可能なボタンが設けられている。適切なボタンを
押下することにより、利用者は、構内通話からの回線か、公衆電話ネットワーク
を介する通話を指定した回線かを選択する。
【0004】 他のPBXや簡易交換システムでは、通話経路の回線選択を自動化しているも
のもある。例えば、利用者は、最初のダイヤリングの番号により、自局内システ
ム通話か公衆電話ネットワークを介した通話かを選択でき、PBXや簡易交換シ
ステムは、その最初の番号を分析し、適切な伝送手段を利用し目的の場所へ通話
をまわす。
【0005】 PBXや簡易交換システムは、私設構内電話システムとして経済的な面から利
用価値の高いものである一方、長距離の場合は、PBXや簡易交換システムを使
用する利用者は、PBXに接続された地上通信線を有する構内交換キャリア(L
ocal Exchange Carrier(LEC))に依存する必要があ
る。LECは、通話線を長距離キャリアに接続する。利用者は、構内交換キャリ
アと長距離キャリアのそれぞれに、長距離電話の使用料を払わねばならない。長
距離サービスは高い。特に長距離通話の時間が長いと、膨大なものとなる。
【0006】 長距離サービスにはコスト高のほかに、現存するPBXや簡易交換システムの
もう1つの潜在的な不利益として、遠隔地域での展開が難しいか、または費用が
かかることが挙げられる。例えば、遠距離サービスか、または、他の公衆ネット
ワークサービスが必要とされた場合、一般的にはPBXや簡易交換システムの展
開は、地上通信線が設置された地域に制限される。そうすることで、PBXや簡
易交換システムにおいて、遠隔サービス提供者に接続するための構内交換キャリ
アへの接続が可能となる。所望の展開場所に、地上通信線がなければ、PBXや
簡易交換システムを利用した遠隔アクセスを提供する地上通信線への接続は費用
高となってしまう。従来型のPBXや簡易交換システムは、遠距離アクセスや他
タイプの公衆ネットワークサービスのための地上通信線とインターフェースを必
要とする場所においては、ほとんど移動できない。
【0007】 長距離サービスまたはその他ネットワークサービスに接続可能なPBXや簡易
交換電話システムで構成される通信システムで、低コストでのアクセスを提供可
能なものが必要とされている。比較的低費用でネットワーク資源や遠距離領域へ
のアクセスを可能とするPBXや簡易交換式システムに対する用途の広い仕組み
も必要とされている。PBXや簡易交換システムまたは、その他ローカルエリア
ネットワークタイプのローカル利用者に対して、遠隔サービスエリヤやその他ネ
ットワークサービスを提供する確固とし、順応性のある通信プロトコルを与えら
れた通信システムも必要とされている。
【0008】 発明の要約 本発明におけるひとつの観点は、多数の電話回線を無線通信リンクを介して携
帯電話ネットワークへ接続する無線トラックを有する通信システムである。本発
明のひとつの実施の形態では、私設分岐交換機や簡易交換システムのような、中
央電話スイッチや顧客構内装置(Customer Premises Equ
ipment(CPE))は、1つ又は複数のトランクを介して無線アクセス通
信装置に接続される。該無線アクセス通信装置は、1つ又は複数の無線通信チャ ネルを有するCPEを携帯電話ネットワークへ提供する。通話は、CPEにより
選択的に接続され、地上通信線を介してネットワークへ送られるか、もしくは、
地上通信線を迂回する無線アクセス通信装置へ送られる。基地局の収容力とトラ
フィック量の許容範囲において、ある地域にある多数の無線アクセス通信装置は
、基地局を同一とする携帯電話ネットワークと通信を行う。
【0009】 本発明のもう1つの観点では、CPEに接続される多数のトランクインタフェ ースと、携帯電話ネットワークへの1つ又は複数の無線通信リンクを確立する無
線トランシーバーから構成される無線アクセス通信装置が提供される。各トラン
クインターフェースは、ボコーダー(vocoder)および加入者インターフ
ェースから構成される回線カードに接続される。コントローラは、回線カードと
無線トランシーバーとをつなぐため、無線伝送のフォーマットから、CPEトラ
ンク伝送におけるフォーマットへの変換、又は逆の変換を補助する。無線アクセ
ス通信装置とネットワーク間で通信されるデータは、無線アクセス通信装置で暗
号化され、モバイルスイッチングセンターや、モバイルスイッチングセンターと
基地局サブシステムの間に設けた、個別のトランスコーディング装置で解読化さ
れる。
【0010】 本発明におけるもう1つの観点としては、無線アクセス通信装置は各CPEト ランクに、各CPEトランクが加入者としてネットワークに接続したことを記録
する。各CPEトランクは、特別な加入者識別コードによりアドレスされる。無
線アクセス通信装置は、GSM信号を利用して、ネットワークに情報を送り、信
号通信する方法であるGSM態様のネットワークとの通信は、無線アクセス通信
装置により、利用者に意識されることなく行われる。
【0011】 本発明における更にもう1つの観点としては、無線アクセス通信装置は、定期
的に各無線アクセス通信装置にあるCPEトランクに再記録を行うことである。
基地局では、無線アクセス通信装置からの再記録信号を受信し、モニターする。
所定の時間内に再記録信号がなければ、警告メッセージをネットワークへ発する
。無線アクセス通信装置は、特別な装置識別コードが付与され、基地局は異なる
無線通信リンクを単一の無線アクセス通信装置に相関させるようにする。
【0012】 本発明における更なるもう1つの観点としては、無線アクセス通信装置の各ト
ランクインターフェースは、個々に認証され、データの暗号化および解読化に必
要な個別の暗号キーを準備することである。利用者キーは、各トランクインター
フェースおよびネットワークの中央レジスタに保持される。認証手続き中、認証
パラメータ(例えば、乱数)は、トランクインタフェースに伝送され、承認返答
と、保持された利用者キーに基づいた暗号キーを生成する。ネットワークは、そ
の末端において、一致承認返答と暗号キーを生成する。無線アクセス通信装置は
、承認返答をネットワークに返答送信し、先への通信手順が更に先に進む前に、
証明される。
【0013】 本発明における更なるもう1つの観点としては、ダイヤル番号(DTMFトー
ンのような)が、少なくともひとつの無線通信リンクを含む通信パスを介して伝
送されることである。通話準備において、ダイアルされた番号は、信号メッセー
ジとして、無線アクセス通信装置から基地局へ伝送される。通話中においては、
ダイアル番号は、各番号の開始および終了を指示するGSM DTAPメッセー
ジを利用して無線アクセス通信装置からネットワークへ伝送される。DTAPメ
ッセージは、利用者に意識されることなく基地局サブシステムへ中継される。
【0014】 本発明の好ましい実施の形態において、無線アクセス通信装置は、周波数分割
マルチプル接続(FDMA)、時分割マルチプル接続(TDMA)、および符号
分割マルチプル接続(CDMA)を利用した通信プロトコルに従って機能し、そ
れによって、通信チャネルは、要求ごとに無線アクセス通信装置へ割り当てられ
る。好ましい実施の形態においては、無線アクセス通信装置と携帯電話ネットワ
ークの基地局間の通信は、複数の無線全二重通信チャネルによって実施され、各
CPEトランクに1つのチャネルが割り当てられる。ベース信号の通信は、ある
周波数域帯での時分割伝送でなされ、ユーザー信号の通信(無線アクセス通信装
置からのものを含む)は、異なる周波数域帯での時分割伝送でなされる。このよ
うな、実施の形態において、ユーザー信号のタイムスロットは、ベース信号のタ
イムスロットから時間的にオフセットされ、無線伝送は、スペクトラム拡散技術
を利用して実施される。
【0015】 本発明における一層の実施の形態、改良形態、変更形態および機能向上も、以
下で説明される。
【0016】 (発明を実施するための最良の形態) 図1に、本発明の好ましい実施の形態による通信システム101の全体システ
ムアーキテクチャを示す。図1に示したシステムアーキテクチャにおいて、中央
電話交換機105に複数の電話局102が接続されている。ここでの電話局10
2とは、電話であってもよいし、モデム、FAX、それに完了呼接続(completed
call connection)を介して通信できるその他の装置であってもよいことは理解 されるところである。ここでは中央電話交換機105を「加入者宅内設備」ないし
「CPE」と呼称するが、このCPE105は、例えば私設支線交換機(PBX)な
いしボタンシステム(key system)であってもよい。これらのPBXやボタンシス
テムについては、種々の構成が当業界でよく知られているところである。
【0017】 図1に示した好ましい実施の形態では、CPE105は、公共交換電話網(P
STN)125と無線式アクセス通信装置106(本明細書及び図面においては、
「加入者宅内無線装置」ないし「CPRU」と呼称することがある)との両方に接続 されている。後ほど詳述するように、好ましい実施の形態にあっては発呼は、P
STN125と無線アクセス通信装置106とに発呼の種類に応じてに選択的に
つながる。無線アクセス通信装置106は無線中継線108(複数の無線通信リ ンクからなる)を介して基地局109と通信する。基地局109は、地理的に近 くにあるその他の基地局109と共に基地局制御器112につながっている。こ
の基地局制御器112は、移動電話交換局(MSC)116とつながっている変換
装置115に接続されている。所望によっては、基地局制御器112を、間に介
在する変換装置115を通さないで移動電話交換局116に直接接続してもよい
【0018】 変換装置115と接続しているか、或いは、所望に応じてMSC116と接続
しているにしても、基地局制御器112は、運用支援システム(OSS)122に
つながっている運用維持センター(OMC)120とも接続されている。移動電話
交換局116は、図1に示すように加入者宅登録認証センター(HLR/AuC) 123と運用支援システム122とに接続してある。尚、基地局109は地方管
理端末121とも接続されていてもよい。
【0019】 後で説明するように、一態様での本発明は、無線中継線を有するシステムでの
通信を捗らせるための信号技術とプロトコルを提供するものである。ここでの信
号情報は、CPE105とPSTN125との通信が無線アクセス通信装置10
6の能力を利用して行われるように、通信システム101の種々のインターフェ
ースを介して転送されるようになっている。好ましい実施の形態では、通信シス
テムはIS-661通信プロトコル(或いは、IS-661プロトコルの改訂版)と
GSM通信プロトコルのそれぞれの一部を組み込んで、「ハイブリッド」プロトコ
ルを利用している。好ましい信号技術とプロトコルについての詳細な説明は、好
ましいシステムの基本的な構成をその作用と共に説明した後に行うとする。
【0020】 後述するように、一態様での本発明は、少なくとも一本の無線中継線を含む通
信路を介してダイアル数値(dialed digits)(例えば、DTMFトーンの如く)を 転送できるようにすることにある。発呼が開始すると、無線アクセス通信装置1
06から基地局109に信号メッセージとしてダイアル数値が送られる。発呼が
行われている最中では、ダイアル数値は無線アクセス通信装置106からGSM
DTAPメッセージを利用する通信網に送られて、各数値の始まりと終わりと を標示する。DTAPメッセージは基地局106と基地局制御器112とを介し
てそのまま移動電話交換局116に中継される。この数値転送に関する詳細な説
明は、好ましいシステムの基本的な構成をその作用と共に説明した後に行うとす
る。
【0021】 また後述するように、一態様での本発明は、図1に示し通信システムの如くの
無線通信システムでの認証及びセキュリティの技術を提供することにある。好ま
しくは無線アクセス通信装置106はCPE105と接続した複数の中継線ない
しユーザインターフェース接続に対応できるのが望ましく、その場合での認証は
中継線ないしユーザインターフェース接続毎に個別的に行われる。ある態様にあ
っては、無線アクセス通信装置106は、通信網による個々の加入者の集まりと
して扱われる。無線アクセス通信装置106が対応する各中継線ないしユーザイ
ンターフェース接続で、通信網から受信した認証パラメータに基づいて専用解読
鍵を取り出す。従って、無線アクセス通信装置106で、それぞれが固有の暗号
かパターンを有する複数の暗号化ベアラパス(encrypted bearer paths)が通信網
を介して送られる。好ましい認証及びセキュリティの技術の詳細な説明について
は、好ましいシステムの基本的な構成をその作用と共に説明した後に行うとする
【0022】 図1に示した好ましい通信システムでは、電話局102から出呼が行われ、直
接PSTN125を介して(即ち、陸上通信線を介して)、または、無線アクセス
通信装置106を用いて無線中継線108を介してPSTN125に転送される
。複数ある電話局102の内の一つから発呼を開始する場合、直接PSTN12
5に、或いは、無線アクセス通信装置106に送られる。この発呼の経路指定は
、手動選択によるか、または、番号のダイアルインで自動的になされるか、何れ
かであり、詳細については後述する。好ましい実施の形態では近距離電話発呼は
PSTN125に直接送られるが、長距離電話発呼は無線アクセス通信装置10
6を介して送られる。
【0023】 図1に示したシステムの動作は、部分的にもCPEの特性に依存する。前述し
たようこのCPE105は、例えばPBXやボタン型システム(key-type system
)の何れかであってもよい。CPE105がPBXからなる場合での実施の形態 では、このPBXとしては、電話局102からの出呼を、ユーザがダイアルした
電話番号もしくはアクセス数値の何れかに応じて無線アクセス通信装置106か
、PSTN125の何れかへ転送できるのが望ましい。例えばユーザはある数値
(例えば、「8」)を最初にダイアルして無線アクセス通信装置106にアクセスし
、別の数値(例えば、「9」)を最初にダイアルしてPSTN125に直接LECア
クセスする。このようにして、例えばユーザは無線アクセス通信装置106にア
クセスして長距離送信電話発呼を行うか、または、PSTN125にアクセスし
てその他の種類の出呼を行うことになる。別の方法としては、ある種のPBXを
、ダイアル番号を解析して長距離及び近距離発呼の経路指定を行うようの構築し
てもよい。この機能を利用することで、無線アクセス通信装置106を介して長
距離発呼を転送するが、近距離発呼や緊急発呼についてはPSTN125を介し
て転送するように、PBXを構築することができる。
【0024】 CPE105がボタンシステムからなる実施の形態にあっては、ユーザは電話
機本体のボタンを押下してライン(無線アクセス通信装置106との接続線か、 PSTN125との接続線)を手動選択することになる。例えば、ユーザは長距 離発呼の送出には発呼処理装置106を、また、その他の発呼の送出にはPST
N125を選択することになるであろう。ある種のPBXの如く一部のボタンシ
ステムは、ダイアルされた番号を解析して、発呼における最初の数値とダイアル
した数値の数との何れか一方、または、両方に応じて当該発呼を無線アクセス通
信装置106か、PSTN125の何れかへ送出するように構築されていてもよ
い。このようにして、例えば長距離発呼は無線アクセス通信装置106を介して
、また、短距離ないし緊急発呼はPSTN125を介して送出できるように、キ
ーシステムを構築することができるのである。
【0025】 別の実施の形態にあっては、システムの融通性は小さいが、潜在的なアーキテ
クチャがより簡単となるようにシステムを構築してもよい。例えば、全ての受信
発呼がPSTN125からCPE105に直接送られるようにする一方、全ての
近距離発信発呼(音声やデータの何れにしても)や全ての長距離データ発信発呼、
身体障害者のための全てのTTY発呼が、PSTN125を介して直接送られる
ように、システムを構築してもよい。そのような実施の形態にあっては、無線ア
クセス通信装置106は、一般に長距離音声通信発信機能を有するものとなろう
【0026】 CPE105は、CPE中継線インターフェース104を介して無線アクセス
通信装置106につながっている。CPE中継線インターフェース104は、そ
れぞれが例えばループ起動トランクか、またはグラウンド起動トランクの何れか
からなる複数のCPEトランクからなる。当業者にはよく知られているように、
ループ起動トランクとグラウンド起動トランクとは何れも、同一地域内交換設備
(即ち、同一PBXないしKTS)に対応している。
【0027】 CPE105がPBXで構成されている実施の形態においては、PBXとして
はある動作特性を有するものが望ましい。即ち、PBXとしては、PBXと無線
アクセス通信装置106との間のCPE中継線インターフェース104上のルー
プ起動トランクか、または、グラウンド起動トランク(または、両方)に対応する
ばかりではなくて、ループ起動トランクないしグラウンド起動トランク上のDT
MFアドレス信号にも対応しているのが望ましい。このPBXは、前述したよう
にPSTN125かまたは無線アクセス通信装置106を介して発呼を送出でき
るのが望ましく、従って、何れかのトランクがPSTN125につながり、何れ
かのトランクが無線アクセス通信装置106につながっているかを識別する機能
を備えているのが望ましい。PBXとしては、出呼がなされた場合に試行するト
ランク群の順序を指定すると共に、無線アクセス通信装置106から無線システ
ムへのアクセスに問題が発生した場合に無線アクセス通信装置106の代わりに
PSTN125を介して長距離送出発呼を転送する機能が備わっているのが望ま
しいのである。
【0028】 他方、CPE105がボタン電話システム(KTS)からなる実施の形態では
、KTSにある動作特性があるのが望ましい。即ち、KTSとしては、KTSと
無線アクセス通信装置106との間におけるCPE中継線インターフェース10
4上のループ起動トランクまたはグラウンド起動トランク(または、両方)に対応
しているばかりではなくて、ループ起動ないしグラウンド起動トランク上のDT
MFアドレス信号にも対応していて、前述したように発呼をPSTN125か、
または、無線アクセス通信装置106を介して転送する機能が備わっているのが
望ましい。また、これは必ずしも必須ではないが、補助発呼支援機能(supplemen
tary call support features)と、経路選択機能(即ち、無線アクセス通信装置1
06とPSTN125に連なるトランク群を識別して試行するトランク群の順序
をKTSに指定する機能)とがKTSに備わっていてもよい。このようにKTS に経路選択機能が備わっているのであれば、無線アクセス通信装置106から無
線システムへのアクセスに問題が発生した場合に無線アクセス通信装置106の
代わりにPSTN125を介して長距離送出発呼を転送する機能が備わっていな
ければならない。
【0029】 無線アクセス通信装置106は、無線システムを介してCPE105へアクセ
スする無線トランクのゲートウェイとして作用し、CPE105からの出呼が無
線通信網においてなされるように個々のCPEトランクを無線通信リンクと関連
付ける。図6は、複数(図示の例では4本)のCPEトランク602を介してCP
E105(図1参照)に接続した無線アクセス通信装置605の一実施の形態を示
している。この無線アクセス通信装置605は、複数の無線通信リンク(ないし「
パイプ」)609を介して無線通信網、特に、基地局(図6においては図示せず)に
接続されている。無線アクセス通信装置605は無線通信リンク609を確立し
て、それとCPEトランク602との相関をとるので、特定のCPEトランク6
02での通信が割り当てられた無線通信リンク609を介して行われることにな
る。CPE105と接続されているユーザは、CPE105を介して何れかのC
PEトランク602に接続されることで無線アクセス通信装置605(従って、 無線通信網)にアクセスすることができるのである。このようにして、CPE1 05と接続されている潜在的大勢のユーザが無線通信網への出呼を行うことがで
き、しかも、CPEトランク602(ひいては、無線通信リンク609)の数と等
しい数のユーザが同時に発呼を行うことができるのである。
【0030】 前述の無線アクセス通信装置106は、無線通信網へアクセスするCPE10
5のゲートウェイとして作用し、好ましくは種々の機能を実行できるのが望まし
い。好ましい実施の形態では、この無線アクセス通信装置106は、出呼の際の
フック外し検出を行い、CPE105へのダイアルオンの送信(従って、電話局 102に対する出呼促進)を手助けするようになっている。また、この無線アク セス通信装置106は、無線通信チャンネル(例えば、無線通信網がTDMAと TDDの何れか一方、または両方である場合、空中タイムスロット)の獲得を開 始すると共に、発呼制御手順を開始する。発呼が確立している間、この無線アク
セス通信装置106はダイアルされたアドレス数値(即ち、DTMF音)を検出し
て、検出した数値を発呼制御信号を介して通信網へ転送する。その際無線アクセ
ス通信装置106は、基地局109から受信したものであって、発呼の種別(基 地局109で行われた数値解析に基づく)をあらばすダイアル終端標識に応じて 通常の発呼か、緊急発呼を開始すべきかどうかを判定する。また、この無線アク
セス装置106はCPE105からのフック外し過渡をも検出して、このフック
外し過渡に応答して通信網へのリリース手順を開始する。発呼が終了すると、無
線通信装置106により、CPE105による回線開放のための遮断手順の陸上
通信線クリアー制御がなされる。この機能の一部として、無線アクセス装置10
6は、従来の無線システムが対応している開放ガードタイム(release guard tim
es)を実行する。
【0031】 無線アクセス通信装置106は、前述した機能の他に、活発呼の間、DTMF
数値のシグナリングにも対応している。この機能の一部として、この無線アクセ
ス通信装置106は活発呼中にCPE105からのDTMF音を検出して、DT
APシグナリングを介して通信網にその数値を転送する。また、発呼中に、この
無線アクセス通信装置106は、ベアラパスを介して通信網からそのまま受信し
た発呼進行音をCPE105に転送するようであってもよい。通信網から発呼進
行DTAPシグナリングが受信される都度、この無線アクセス通信装置106は
この発呼進行DTAP信号をCPE105へ送出すべき発呼進行音に変換する。
この無線アクセス通信装置106は、必要なときにはCPE105にリオーダ音
を送出して、無線通信網の混雑、もしくは、永続信号タイマー時間切れ状態(per
manent signal timer expiry conditions)をCPE106に報知するようにして
もよい。
【0032】 また、無線アクセス通信装置106としては、ベアラ処理に関係のある機能を
複数行えるのが望ましい。例えば、好ましい実施の形態としては、音声通信の電
気的音声分析合成(vocoding)を無線アクセス通信装置106が行うようにしてい
る。これについて詳述すれば、電気的音声分析合成には、通信網への音声の符号
化もしくは圧縮と、それとは反対方向(即ち、CPE106)への音声の復号化な
いし解凍(decompression)とからなる。また、無線アクセス通信装置106とし ては、順方向エラー矯正(FEC)と、ベアラ音声の符号化及び復号化(無線アク
セス通信装置106と相互符号化(transcoding)装置115とは、暗号化のピア・
ツー・ピアエンドポイントである)と、エコー相殺機能などを行えるのが望ましい
。符号化と復号化については、無線アクセス通信装置106は、無線送信(即ち 、無線トランク108を経由して送信)に先立ってベアラデータを符号化し、通 信網から受信したベアラデータを復号化する。エコー相殺機能は、例えばCPE
105とのインターフェースに2-4芯線(2-4 wire)ハイブリッド構造が用いら れているのであれば、無線通信網で発生すると思われるエコーを抑制するために
無線アクセス通信装置106に設ける。
【0033】 好ましい実施の形態にあっては、無線システムにおける無線アクセス通信装置
106は、呼登録機能、登録解除機能、ユーザ認証機能、ベアラ情報の暗号化機
能、通信網管理機能などの管理及びセキュリティ機能に対応している。無線アク
セス通信装置106は、音声送出手段を構成している他に、活発呼中にエンド・ ツー・エンド信号及び緊急発呼(即ち、「911」)にも対応しているのが望ましい 。
【0034】 好ましい無線アクセス通信装置201の詳細な構成を図2に、また、その無線
アクセス通信装置201の好ましいソフトウェア構成の詳細を図3にそれぞれ示
す。図2に示したように、無線アクセス通信装置201は、中継線インターフェ
ース(例えば、図1に示した中継線インターフェース104)を介してCPE10
5(図1を参照)を無線アクセス通信装置201に接続する複数の加入者側ポート
203を備えている。各加入者側ポート203は無線アクセス通信装置201へ
は一つの呼接続に対応しており、例えばRJ-11型インターフェースで構成さ れていてもよい。図2では加入者側ポート203は合計四個あるとして図示して
いるが、これらの加入者側ポート203の数は、無線アクセス通信装置201を
利用する特定の用途、或いは、その環境に応じて変わる。例えば、無線アクセス
通信装置201は一つの加入者側ポート203を備えていてもよいし、或いは、
その無線通信装置201が一般にアクセスし得る無線通信チャンネルの数の如く
運用上の要件により限られるだけの沢山の加入者側ポート203を備えていても
よい。また、加入者側ポート203はどのようなインターフェースであってもよ
いが、前述のRJ-11型インターフェースは斯かるインターフェースの一例に 過ぎない。
【0035】 各加入者側ポート203は個々のラインインターフェース装置ないしラインカ
ード部205に接続されている。従って、無線アクセス通信装置201は、加入
者側ポート203毎に一個として、四個のラインカード部205からなる。ライ
ンカード部205は、CPE105から無線アクセス通信装置201への物理的
な加入者側ラインインターフェースをなしていると共に、デジタル化及びデータ
圧縮機能をも行うようになっている。
【0036】 図2においては、複数のラインカード部205の内の一つについてその詳細を
示しているが、残りのラインカード部205についてはそれと同一構成となって
いる。ラインカード部205は、どれか一つの加入者側ポート203と接続した
加入者側インターフェース207からなる。この加入者側インターフェース20
7は、電池電源供給や過負荷保護、管制、2-4芯線ハイブリッドなどを含む従 来公知のループインターフェース機能をなす加入者側ラインインターフェース回
路(SLIC)217を備えている。このラインカード部205がループ起動及び
グラウンド起動信号方式に対応しているのが望ましい。これらループ起動信号方
式とグラウンド起動信号方式との選択は、例えば無線アクセス通信装置201に
設けられている手動式トグルスイッチないしディップスイッチ(図示せず)を用い
ることでこれを行ってもよく、各ラインカード部205はループ起動ないしグラ
ウンド起動トランクとインターフェースするようにそれぞれ構築してもよい。ま
た、加入者側インターフェース207には、従来型CODEC、または、別の方
法として、ラインカード部205と、加入者側203に接続したユーザ局(例え ば、図1に示した電話局102)との間でアナログ・デジタル変換とデジタル・ア ナログ変換を行う加入者側ライン音声処理回路(SLAC)215も備わっている
。CODECないしSLAC215は、従来型μ法則パルスコード変調(PCM)
インターフェースをなしている。加入者側インターフェース207には、呼出し
音を発生する呼出し音発生器216も備わっている。
【0037】 CODECないしSLAC215からは二値化データストリームが出力され、
これが信号線214を介して電気的音声分析合成装置206に送出され、かくて
音声分析合成装置206により圧縮データ信号に形成される。電気的音声分析合
成装置206は、比較的高速のデジタル信号処理器211(例えば一秒当たり2 000万命令の処理速度か、その他の適当な速度で稼働)と、高速スタティック ランダムアクセスメモリ(SRAM)212やEPROM213の如くの支援モジ
ュールとからなる。電気的音声分析合成装置206は好ましくは、それ自体の符
号化機能の一部として、例えば無線アクセス通信装置201がエラーを含むデー
タフレーム、もしくは、順方向エラー矯正(FEC)では訂正できないエラーを含
むデータフレームを検出したような状況に対応できるようにするために、予測ス
ピーチパターンを導き出す補間機能を備えているのが望ましい。また、この電気
的音声分析合成装置206の符号化機能には、CPE105への出力を無効にす
るミュート機能が含まれているのが望ましく、制御トラフィック交換時の如くそ
のようにするのが有益である。この電気的音声分析合成装置206は、例えば8
Kbpの割合で圧縮データ信号を出力すると共に、この信号を制御部220に設
けた制御ラインカード組立体(LCA)226に供給する。制御部220はこれに
より四個の圧縮データ信号、即ち、各ラインカード部205から一つの圧縮デー
タ信号を受信することになる。
【0038】 各ラインカード部205には加入者側インターフェースモジュール(SIM)2
08が設けられている。SIM208の一般的な機能としては、システムセキュ
リティを確保すること、加入者認証情報や加入者特有データの如くの情報を含む
加入者特有情報を記憶することにある。好ましい実施の形態としては、SIM機
能は、通信網から見れば各CPEトランクが異なった加入者と見られることがあ
るので、無線アクセス通信装置201が対応する各CPEトランク毎に再生され
るようにするのが望ましい。この再生作用については図6を参照しながら説明す
る。図6では、複数のCPEトランク602が無線アクセス通信装置605(各 CPEトランク602は、図2に詳細図に示した加入者側ポート203と接続さ
れている)と接続されているものと図示している。各CPEトランク602毎に 独立したSIM606が対応している。従って、CPEトランク602が四本あ
る場合では、無線アクセス通信装置605は四個のSIM606から成り立つこ
とになる。この無線アクセス通信装置605は、物理的無線通信リンク609を
取り扱う無線トランシーバ(図示せず)へデータとその他の情報を転送するために
、各CPEトランク602についき一台とする複数のラジオインターフェース装
置607をも備えている。
【0039】 一般に、通信システム内における各加入者は特に識別パラメータと、考えられ
る別システムのパラメータとが必要である。複数のCPEトランク(図2に示し た複数の加入者側ポート203に対応)がシステムにより個々の特有加入者と見 なされる限り、各CPEトランクは固有識別子と、好ましくは固有認証パラメー
タとその他のシステムパラメータとに関連付けられているのが望ましく、これは
各ラインカード205において用いられているそれぞれのSIM208を利用し
て少なくとも部分的に実行できる。
【0040】 SIM208の機能(functionality)は、無線アクセス通信装置のハードウェ アアーキテクチャ内での一個かそれ以上の取外し不能SIMチップでそれを行う
ようにしてもよい。SIM208は、その内蔵不揮発性メモリ(例えばROMや 不揮発性RAM)に加入者識別子の如くの加入者情報を記憶している。好ましい 実施の形態としては、加入者識別子として、国際移動電話加入者識別(IMSI)
番号を利用するのが望ましい。SIM208は、前述のように加入者識別子を記
憶しているばかりではなくて、例えばあるGSM用途で従来用いられている「A 3」認証手順ないし「A8」認証手順の何れか一方、または、両方の如くの認証手 順を実行するようになっている。この認証作用については後で詳述する。
【0041】 一態様における本発明は、無線アクセス通信を内106から鳴子の増井通信シ
ステム101のセキュリティ機能に関係している。そのようなセキュリティ機能
には、例えば認証と符号化とが含まれている。
【0042】 無線アクセス通信装置106ではセル式移動電話システムの各ゾーンにおける
無線リソースが利用されていることから、他人が移動電話機を無断使用するのと
同じやり方で無線アクセス通信装置106の同一性を無断使用するケースが考え
られる。例えば、大部分のアナログ移動電話通信網において移動電話のクローン
が繁殖して、斯かる電話の無断使用に起因して大量の減益を来すようなことがあ
る。
【0043】 このことから好ましい通信システム101では、通信網リソースが不法に使用
されるのを阻止するためにも、また、無線アクセス通信装置106(及びその他 の無線装置)が加入者以外の他人による詐欺行為に使われるのを防ぐためにも、 認証手順が使われるのが望ましい。この認証作用は、加入者毎の登録と、一部の
正規呼設定とを利用して1-in-N方式で行う、即ち、N回の呼設定毎に認証を行
うのが望ましい。但し、Nはシステムに応じて適宜設定する。
【0044】 また、好ましい実施の形態としては、認証リクエストとレスポンスとは、GS
M移動電話管理(MM)プロトコルの一環としてMSC116と無線アクセス通信
装置106との間で交信されるようになっており、また、GSM A3/A8認 証機構に基づいているのが望ましい。ユーザ側にあっては、各CPEトランク毎
に標準のGSM SIM機能が無線アクセス通信装置106に含まれている。加 入者の身元(即ち、IMSI)と加入者キー値(K)とは、各CPEトランク毎に無
線アクセス通信装置106においてCPEトランクに対応するGSM SIM機 能内に記憶されている。他方、通信網側にあっては、MSC116は、HLR/
AuC123の宅内登録(HLR)装置に対して一式の認証情報をリクエストする
。好ましい実施の形態としては、この一式の認証情報は、本明細書において三認
証情報と称する三つの認証パラメータからなる。HLR/AuC123のHLR
/AuC装置のHLR部品及びはMSC116に対して三認証情報を転送する。
【0045】 三認証情報は、生成ランダム番号(RAND)と、加入者SIMカードの認証に
利用した署名レスポンス(SRES)と、無線アクセス通信装置106と通信網と
の間の無線リンクを介して情報を符号化、復号化するのに利用する暗号化鍵(K c)との三つからなる。二つのアルゴリズム(一般にA3とA8として当業界で知
られている)と、認証手順のために暗号化鍵Kcと照明レスポンスSRESとを 生成するA3/A8組合せアルゴリズムの何れか一方においては、HLR/Au
C123のAuC装置と無線アクセス通信装置106との両方に記憶されている
加入者キー値Kiとが使われる。HLR/AuC123のAuC装置ではランダ
ム番号RANDを生成するのにランダム番号生成器を利用しており、生成したラ
ンダム番号RANDはMSC116により無線アクセス通信装置106へ供給さ
れる。無線アクセス通信装置106は、このランダム番号RANDを加入者キー
値Kiと一緒にA3アルゴリズムに入れて、署名レスポンスSRESを生成する
一方、A8あるゴリ済むに入れて暗号化鍵Kcを生成する。
【0046】 この署名応答SRESは、MSC116に戻され、続いてVLR内でビジター
位置レジスタ(VLR)により応答SRESと比較される。戻された署名応答SR ESがVLR内の署名応答値と一致するなら、加入者は、登録をし、呼をし、他
のネットワーク対話をすることを許可される。他方、戻された署名応答SRES
がVLR内の署名応答値と一致しないなら、加入者は、登録をし、呼をし、他の
ネットワーク対話をすることを禁止される。そのような場合、基地局109は、
許可(authentication)の試みが失敗したことをMSC116により通知され、
基地局109は、許可の失敗のメッセージとともに、無線アクセス通信ユニット
106への呼の接続を終わらせる。
【0047】 好ましくは、HLR/AuC123のAuC部と、SIM部は、加入者のキー
値Kiの存在とA3/A8アルゴリズムについて知っている唯一の部分である。 HLR/AuC123のAuC部は、各々の許可要求に対して新しい乱数RAN
Dを発生し、署名された応答SRESと暗号キーKcを導出し、必要なら、それ らをHLR/AuC123のAuC部とMSC116に通過する。MSC116
は、署名応答SRESまたは暗号キーKcの実際の導出には関係される必要はな
い。
【0048】 図27は、許可処理を説明する図であり、通信システム101の好ましい実施
形態において、機能性(functionality)の導出を含む。図26に示されるよう に、乱数RAND、署名応答SRESおよび暗号キーKcを含む許可の3つ組(tr
iplet)は、HLR/AuC123からの要求により転送された後で、MSC11
6のVLRに格納される。乱数RANDは無線アクセスユニット106に送られ
、そこで、署名応答SRESと暗号キーKcとをローカルに発生するため加入者 キー値Kiとともに用いられる。署名応答SRESは、MSC116のVLRに 格納されるSRESに対する比較のため無線アクセス通信ユニット106により
MSC116に戻される。その後、暗号キーKcは無線通信チャンネルを通る通 信の暗号化するために使用される。
【0049】 ユーザー端でのベアラ(bearer)暗号化は、無線アクセス通信ユニット106
により行われる。ネットワーク端でのベアラ情報の暗号化は、好ましくは、トラ
ンスコード(transcoding)ユニット115で実行される。信号メッセージ(たと えば制御トラフィック)の暗号化は、随意に実行できる。広い範囲の適当なアル
ゴリズムがベアラ暗号化のために選択できる。たとえば、GSM A5/1アル ゴリズムがそのような目的のため利用できる。
【0050】 呼の確立の1部として、許可プロセスの間の暗号キーKcの確立と関連して暗
号モード設定過程を用いて、暗号化が行われる。暗号キーKcは、MSC116 から基地局制御器112にリレーでき、次に、基地局制御器112は、Nインタ フェース115を通る信号メッセージを用いて基地局109に暗号キーKcをリ レーする。次に、基地局109は、インバンド(inband)信号を用いて、暗号キ
ーKcをトランスコードユニット115に逆にリレーする。
【0051】 図2に戻って説明すると、無線アクセス通信ユニット201の制御選択部22
0は、無線アクセス通信ユニット201の事実上全ての面でタイミングと制御を
行う。制御選択部220は、たとえば16ビットRISCプロセッサ(シーメン
ス社製のC165またはC163プロセッサなど)と、関連するサポートモジュ
ール(すなわち、SRAM、フラッシュメモリなど)からなるプロセッサ225
を含む。SIM208へのアクセスは、ホストプロセッサ225により開始され
、制御部220における制御ラインカード・アッセンブリ(LCA)により制御
されフォーマットされる。また、プロセッサ225は、多くのシステムの活動を
統合し、種々のモジュールの間でデータを動かす。
【0052】 プロセッサ225は、制御LCA226に結合され、制御LCA226は、上
述のように、ラインカード部205の各々からボコーダに結合される。また、制
御LCA226は、無線インタフェース制御ラインカード・アッセンブリ(RI
FLCA)に結合される。制御LCA226は、無線アクセス通信ユニット20
1の無線部とラインカード部との間のインタフェースを提供する。制御LCA2
26は、データをまとめ、フォーマットし、また、無線(OTA)プロトコルを
制御する。これにより、4つまでのシリアルデータストリーム(各ラインカード
部205から1つ)とそれぞれの無線通信チャンネルとの間の統合を維持する。
【0053】 無線インタフェースLCA227は、基地バンドプロセッサ228に結合され
る。基地バンドプロセッサ228は、デジタル無線ASIC(DRA)229を
含んでいてもよい。基地バンドプロセッサ228は、無線部240に結合される
。無線部240は、好ましくは、制御LCA226に結合される選択器により選
択可能な複数のアンテナ243からなる。これにより、1以上のアンテナ243
からの信号は、無線受信機241(または各アンテナ243につき1台の無線受
信機)に与えられる。1つの実施形態では、無線アクセス通信ユニット201が
通信する各時間フレームに対し最良のアンテナ(及び/または無線受信機)を選
択するように、アンテナ多様化技法が使用される。
【0054】 無線アクセス通信ユニット201は、外部の直流電源250またはオンボード
電池251により電力が供給される。電池251は、予備の電源として使用でき
、外部電源250が切断されたときや利用できないときに自動的に使用される。
無線アクセス通信ユニット201の電力部221は、論理部と無線部とに必要な
電力を供給するローカルの電圧調整器と、任意の必要なループ電池電圧を供給す
るスイッチング調整器とからなる。
【0055】 無線アクセス通信ユニット201は、観察者に装置の状況を示すため、LED
231または他の視覚表示機構を備える。表示されるステータス条件の種類は、
たとえば、電力が入っているか否か、装置が機能しているか否か(すなわち、す
べての自己テストに合格したか)、または、装置がサービス中であるか否か(す
なわち、基地局に現在登録されているか)を含む。
【0056】 動作時には、圧縮シリアルデータが、制御LCA226の制御のもとで複数の
ラインカードの間で転送される。制御LCA226は、圧縮シリアルデータを、
無線インタフェース227に適したフォーマットにする。また、制御LCA22
6は、任意の必要な暗号化をおこない、順方向誤り修正情報を追加する。制御L
CA226は、データを無線インタフェースLCA227に送り、無線インタフ
ェースLCA227は、そのデータを基地バンドプロセッサ228に通す。無線
インタフェースLCA227は、チャンネルとタイミングの情報を追跡し、チャ
ンネルとタイミングのパラメータに従ってデータを処理することを基地バンドプ
ロセッサ228に指示する。好ましい実施形態では、基地バンドプロセッサ22
8は、米国特許第5,629,956号、第5,610,940号または第5,
548,253号に示した送信機に関して既に述べたように、連続位相変調スペ
クトル拡散信号、または他の種類の直角位相信号または関連する信号を定式化す
るための送信機を含む。無線インタフェースLCA227により決定されるよう
に、適当な時間間隔で、基地バンドプロセッサ228は、データを無線部240
に送り、無線部240は、信号を適当な送信周波数に変換し、無線で送信するた
めに任意の必要なフィルタリングを行う。無線アクセス通信ユニット106によ
り使用される周波数バンドは、一般に、そのシステムが配備されている全体的な
通信システムにより命令される。たとえば、周波数バンドは、1930〜199
0MHzのPCS周波数バンド内、または、任意の他の適当な1以上の周波数バン
ドである。
【0057】 入ってくるメッセージ信号は、1以上のアンテナにより受信され、必要なら、
ダウン(down)変換及び/またはフィルタリングのため無線受信機241に送られ
る。ダウン変換及び/またはフィルタリングがなされたデータは、次に、基地バ
ンドプロセッサ228に送られ、そこで、受信信号が復調される。好ましい実施
形態では、無線アクセス通信ユニット201は、スペクトル拡散フォーマットを
用いてデータを送信し受信する。そのような実施形態において、好ましくは、ス
ペクトル拡散相関器(correlator)を含む。当業界において広い範囲のスペクト
ル拡散相関器が知られており、その例として、たとえば、米国特許第5,629
,956号、第5,610,940号、第5,396,515号または第5,4
99,265号に説明または記載されている実施形態がある。
【0058】 基地バンドプロセッサ228は、数ある中で、入ってくる信号を受信するため
の最良のアンテナ243(および/または無線受信機)の選択において制御LC
A226により使用される受信信号強度指標(RSSI)を出力する。スペクト
ル拡散相関の後で、基地バンドプロセッサ228は、無線インタフェースLCA
227にデータビットのストリームを出力し、無線インタフェースLCA227
は、そのデータが受信された無線通信チャンネルに基いて、適当なラインカード
205にデータを転送する。次に、そのデータは、ラインカード205により処
理され、そのラインカード205に接続される加入者ポート203を介してCP
E105に送られる。
【0059】 図3は、無線アクセス通信ユニット201のための好ましいソフトウエア構造
の図である。図3に示されるように、無線アクセス通信ユニット201のソフト
ウエアは、無線アクセス通信ユニット201によりサポートされる物理的インタ
フェースに基き、機能的に2つの部分に分けられる。これらの2つの主な部分は
、ラインマネジャ350無線マネジャ351として参照される。
【0060】 ラインマネジャ350は、一般に、無線アクセス通信ユニット201とCPE
105の間のCPE回線管理と通信を扱う。また、このCPE回線管理と通信に
加えて、ラインマネジャ350は、呼の信号、DTMF認識および集められたD
TMFの数字(digits)の無線マネジャ351への転送受け持つ。ラインマネジャ
350は、複数のラインドライバ303および複数のSIMドライバ304から
なり、1つのラインドライバ303および1つのSIMドライバ304が無線ア
クセス通信ユニット201によりサポートされる各CPE回線のために用いられ
る。1つのラインドライバ303および1つのSIMドライバ304とが集まっ
て、1つのCPEラインソフトウエア部302となる。
【0061】 無線マネジャ351は、基地局109への通信インタフェースとリンク管理を
扱う(図1参照)。また、無線マネジャ351は、先に詳細に説明したように、 (ラインマネジャ350を介しての)CPE105からのDTMFの数字の受信
と、基地局109へのDTMF数字の中継(最終的にはPSTN125に送られ
る)を受け持つ。また、無線マネジャ351は、基地局制御器112、モバイル
スイッチセンター116などの種々のネットワークにおける存在との終端間通信
プロトコルを実行する(図1参照)。無線マネジャ351により実行される無線
通信プロトコルの1例では、たとえば、GSM直接アプリケーション転送部(D
TAP)プロトコル、または、ここで説明されているIS−661無線(「O−
Notes」)プロトコルである。物理的無線レベルで、無線アクセス通信ユニット 201の無線マネジャは、好ましくは、IS−661プロトコルを実行する。
【0062】 図3にさらに説明されているように、無線マネジャ351は、複数のCPEラ
インリンクオブジェクト310からなり、CPEラインリンクオブジェクト31
0は、無線アクセス通信ユニット201によりサポートされる各CPE回線(す
なわち加入者ポート203)のために用いられる。各CPEラインリンクオブジ
ェクト310は、1つのCPEラインまたは回線のための信号源を提供し、とも
に1つの信号プロトコルスタックを形成する多くの部分からなる。信号プロトコ
ルスタックのこれらの部分は、ともにCPEラインとのインタフェースとして動
作して、呼の管理、移動の管理、音声通話を完成するために必要な無線源機能性
、および、ネットワーク資源を使用するために要求される登録機能性を提供する
【0063】 各CPEラインリンクオブジェクト310は、CPEラインマネジャ311か
らなり、CPEラインマネジャ311の目的は、適当なCPEラインまたは回線
のためのCPEラインソフトウエア部302とのインタフェースをすることであ
る。好ましい実施形態では、CPEラインマネジャは、GSM呼管理部312と
GSM移動管理部313とのインタフェースをし、これらの両者は、GSM移動
管理部314とのインタフェースをする。GSM移動管理部314は、プロトコ
ル適応(PAL)部315とのインタフェースをし、プロトコル適応(PAL)
部315は、無線(OTA)状態装置316とのインタフェースをする。OTA
状態装置316は、一般に、物理的無線インタフェースの管理を受け持ち、無線
送信/受信インタフェース・スロット管理(RTRX)部分321と通信する。
【0064】 動作時には、図13〜図22の呼のフローの図を参照して後で詳細に説明する
ように、CPEラインマネジャ311は、GSM移動管理部314に信号を送り
、接続確立手順を開始する。また、CPEラインマネジャ311は、ネットワー
クへのDTMF数字の送信、音声パスを有効にすること、リーン音の発生、ビジ
ー音の発生(相互に作用する複数の非PSTN局において)、および、CPE1
05へのフックの徴候の送信を制御する。さらに、CPEラインマネジャ311
は、通常および緊急の呼の手順とともに、CPEで開始された呼のクリアを管理
する。
【0065】 GSM呼管理コンポーネント312と、GSM登録コンポーネント313と、
GSM移動性管理コンポーネント314は、それぞれ呼管理、登録、及び移動性
(モビリティ)管理に関係したある程度(段階)のGSM機能を提供する。プロ
トコル適応コンポーネント315は、もし必要であれば、GSM信号線方式(si
gnaling)プロトコルをオーバージエアプロトコル(例えば、IS−661オー バージエアプロトコルのような)に適合させる。OTA状態マシン316はオー
バージエアプロトコルを実施し、上述したように、物理的な無線インターフェー
スを管理する。
【0066】 複数のCPE回線リンクオブジェクト310に加えて、OTA管理部351は
さらに、無線アクセス通信ユニット201のハードウェア(回線ドライバ303
及びSIMドライバ304に制御されたハードウェアを含む。)にプログラミン
グインターフェースを提供する、ハードウェアサービスコンポーネント320を
備える。OTA管理部351は、パワー・オン/リセット初期化(POST)コ
ンポーネント323及びデバッグポート管理部322と同様に、マルチタスクオ
ペレーティングシステムであってもよいし、リアルタイムオペレーティングシス
テム(RTOS)330を含んでもよい。デバッグポート管理部322が提供さ
れるとき、ソフトウェアの内部状態に外側からアクセスすることができ、またソ
フトウェアのダウンロードが許可される。
【0067】 上述のコンポーネントに加えて、OTA管理部351はまた演算、処理及び管
理(OAM)コンポーネント324を備える。OAMコンポーネントはアプリケ
ーションレベルで実行し、障害の認識、アラームの発生と送信、及び障害検出及
びアラームにおいて必要とされる呼処理データのための回線管理部350との通
信のような機能を実行する。モニターされた障害又は故障の型は、例えば、ハー
ドウェア故障(電源障害、無線装置障害、回線カード障害などのような)、ソフ
トウェア故障、通信故障、及びサービス品質の故障(例えば、時間周期毎の不成
功に終わった呼の試行、時間周期毎の時間スロット交換要求、時間周期毎の不成
功に終わった時間スロット交換、時間周期毎の消失した呼の数、ビットエラーレ
ートで表示されるチャネル品質など)、その他を含んでもよい。ソフトウェア、
ハードウェア、及び遠距離通信機能の結びつきによる複数の故障を引き起こす単
一の障害は、報告される単一の障害に帰着するように、障害報告を調整してもよ
い。
【0068】 1つの態様において、無線アクセス通信ユニット201をサポートするために
用いられるオーバージエア管理部351の機能性は、移動体ユーザアプリケーシ
ョンをサポートするために用いられる機能性の部分集合又は変形としてみなすこ
とができる。例えば、移動体ユーザをサポートするための従来のGSMシステム
の中で用いられる移動性管理インターフェース(MMI)ソフトウェアコンポー
ネントは、図3に図示されるソフトウェアアーキテクチャにおいて、CPE回線
管理部311に置き換えられる。移動体ユーザアプリケーションに関する他の違
いは、(移動体ユーザアプリケーションのための信号線方式(signaling)プロ トコルスタックの単一の論理的段階を有することに対して)信号線方式プロトコ
ルスタックの論理的段階が無線アクセス通信ユニット201に接続された各CP
E回線に提供されることと、SIMドライバが、例えば複数の独立SIMドライ
バ304の提供によって、複数のSIM(又はそれらの論理的等価物)を収容す
るように移動体ユーザアプリケーションに対して変形されることとである。さら
に、CPE105からのハードウェア音声パスを基地局通信リンクと関連付ける
、1つの能力が追加される。また、信号線方式プロトコルも、ここに詳述される
ように、基地局109(図1を参照。)によるデジット分析をサポートするため
に変形される。ある移動体ユーザアプリケーションにおいて従来用いられるDS
AT及びDTAアダプタソフトウェアコンポーネントは、無線アクセス通信ユニ
ット201によって必要とされず、従って実施されない。
【0069】 図1を戻って参照すると、無線アクセス通信ユニット106は、上述のように
、無線システムの基地局109とインターフェースをとり、これによってPST
N125への最終アクセスを可能にする。好ましい基地局401のブロック図が
図4に図示されている。基地局401は、コモングローバルバス基板(バックプ
レーン)により互いに接続された、多くの分離したコンポーネント(構成要素)
を備える。これらのコンポーネントはデジタル回線カード404と、オーバージ
エア(OTA)プロセッサカード405と、電源モジュール407と、複数の無
線カード406とを含み、これらすべては電子回路モジュール420上に存在す
る。電子回路モジュール420は、短絡による損傷などを防止するための保護回
路403を備えるI/Oモジュール421に接続されている。各無線カード40 6は、保護回路403を介して、複数のアンテナ403の1つに接続されている
。デジタル回線カード404は、保護回路403を介して、バックホール回線4
30上で(図1に図示されるように、基地局コントローラ112及びMSC11
6を介して)PSTN125に接続され、あるいはまた他の物理的な接続上で他
の基地局109に接続されている。可能ならば、基地局401は局所的電源ライ
ン425に接続してもよい。
【0070】 動作中において、(図4において参照番号412として特定される)無線アク
セス通信ユニットは、オーバージエアメッセージを基地局401へ送信し、オー
バージエアメッセージを基地局401から受信する。複数のアンテナ411及び
無線カード406は、アンテナダイバーシティを達成するために基地局401に
おいて用いられる。典型的に、1つのアンテナ411は所定の時間においてオー
バージエア信号を送信又は受信するために選択される。スペクトル拡散通信を用
いるとき、OTAプロセッサカード405は、無線アクセス通信ユニット412
から受信されたスペクトル拡散信号を相関させ、それをデータビットに変換する
ための、スペクトル拡散相関器及び他のベースバンド処理回路を備えることがで
きる。OTAプロセッサカード405はデジタル回線カード404にデータを転
送し、デジタル回線カード404はデータをフォーマット化し、それをPSTN
125へ他の介在するシステムコンポーネント(基地局コントローラ112及び
MSC116のような)を介してバックホールで送る。同様に、デジタル回線カ
ード404はPSTN125からデータを受信し、OTAプロセッサカード40
5にデータを転送し、OTAプロセッサカード405はオーバージエアプロトコ
ルのためのデータをフォーマット化し、選択された無線カード406及びアンテ
ナ411を用いてフォーマット化されたデータを送信する。
【0071】 無線カード406の主要な機能は、RFデータパックを送信しかつ受信するこ
とと、パケットデータ完全性サービス(例えば周期的冗長性チェック)を実行す
ることと、アンテナダイバーシティアルゴリズムをサポートすることである。O
TSプロセッサカード405の主要な機能は、無線カード406とデジタル回線
カード404の間でベアラデータを移動させることである。OTAプロセッサカ
ードはまた、デジタル回線カード404からの演算、処理管理、管理及び準備(
OAM&P)要求を実行し、デジタル回線カード404と信号線方式情報を(内
部の基地局メッセージ又は「I−ノート」を用いて)通信し、及び無線アクセス
通信ユニット412と信号線方式情報を(オーバージエア信号線方式メッセージ
又は「O−ノート」を用いて)通信する。
【0072】 デジタル回線カード404の主要な機能は、バックホール回線430上の「D
−チャネル」(LAPD)伝送のためのリンクアクセス手順を処理すること、O
TAプロセッサカード405と(基地局コントローラ112のような)ネットワ
ーク側バックホールコンポーネントの間でベアラデータを交換すること、及びバ
ックホール回線430上のベアラデータを多重化し、多重分離することである。
デジタル回線カード404の他の主要な機能は、オーバージエアベアラフレーム
タイミングを(T1回線のような)バックホール回線430上のタイミングと同
期させること、ネットワーク上でサポートされたOAM&P手順と無線インター
フェースとの間の変換を提供すること、バックホール回線430上のLAPD伝
送へ/から内部の基地局メッセージ(例えばI−ノート)をマッピングすること
、OTAプロセッサカード405と通信して信号線方式情報を(例えば、信号線
方式I−ノートを用いて)送受信することである。
【0073】 基地局401のための好ましいハイレベルソフトウェアアーキテクチャが図5
に図示されている。図5に図示されているソフトウェアアーキテクチャによれば
、基地局401のソフトウェアは2つの機能的グループに分割され、1つの機能
的グループはオーバージエア機能に関係し、他の機能的グループは回線カード機
能に関係する。これら2つの主たる機能的グループは、図5にOTA管理部50
2及び回線カード管理部503として図示され、これらの各々は好ましくはそれ
ら自身のプロセッサボード上で実行する。OTA管理部502と回線カード管理
部503の間の通信は、デジタル回線カード404上に物理的に存在するデュア
ルポートRAM(図示せず)を用いて実行することができる。
【0074】 OTA管理部502と回線カード管理部503のためのソフトウェアは、異な
るプロセッサを用いて実行することができる。例えば、好ましい実施形態におい
て、OTA管理部502のためのソフトウェアはMC68430マイクロプロセ
ッサを用いて実行され、同時に回線カード管理部503のためのソフトウェアは
MC68MH360マイクロプロセッサを用いて実行され、これらの両方はモト
ローラ・コーポレーションにより製造される。OTA管理部502のためのマイ
クロプロセッサは好ましくはバスマスターであり、グローバルバス(すなわちバ
ックプレーン)を介するデュアルポートRAMへのアクセスを有する。I−ノー
トの形式のIS−661信号線方式メッセージと、ベアラデータは、デュアルポ
ートRAMインターフェースを介して転送され、これによってOTA管理部50
2と回線カード管理部503の間の信号線方式通信が可能になる。
【0075】 OTA管理部502の主要なハイレベル機能は、デュアルポートRAMと無線
カード406の間でベアラデータを移動することと、回線カード管理部503と
無線アクセス通信ユニット412の間で呼制御信号線方式を処理することである
。OTA管理部502の他の機能は、無線リソース管理と、地上リソース管理と
、OAM&Pサポートとを含む。
【0076】 回線カード管理部503の主要なハイレベル機能は、デュアルポートRAMと
バックホール回線430の間のベアラデータの多重化と多重分離(例えばT1バ
ックホール回線を用いるとき、CCITT I.460のようなプロトコルに従
う)と、バックホール回線430上でのLAPD伝送の実行(例えばQ.921
インターフェースプロトコルを用いて)と、OTA管理部502とバックホール
LAPDの間の信号線方式メッセージのルーティング及び変換と、OAM&Pサ
ポートとを含む。
【0077】 基地局401と関連付けられた種々のインターフェースが図5に点線として図
式的に図示され、無線アクセス通信ユニット412と基地局401の間のオーバ
ージエアインターフェース又は「O−インターフェース」560と、OTA管理
部502と回線カード管理部503の間の内部インターフェース又は「I−イン
ターフェース」と、基地局401とネットワーク側バックホールコンポーネント
(図1に図示される基地局コントローラ112、MSC116、及びPSTN1
25のような)の間のネットワークインターフェース又は「N−インターフェー
ス」とを含む。これらのインターフェースに関するさらに別の情報はここに説明
され、以下に後述される図10に要約のレベルで図示される。
【0078】 動作中において、基地局401は無線アクセス通信ユニット412のための無
線リソースを管理し、これによって無線トランク108(図1を参照)のネット
ワーク側のサポートを提供する。広範な種々の異なる通信スキームと無線リソー
スプロトコルを用いてもよい。例えば、基地局401がオーバージエア通信のた
めのIS−661プロトコルを実施するとき、基地局401は、時間スロットと
スペクトル拡散コードとを含み、無線アクセス通信ユニット412と基地局40
1の間の無線通信チャネルをサポートするために必要なリソースを管理する。基
地局401はまた、PSTN125への接続を提供するバックホール回線へのデ
ータ転送と、バックホール回線からのデータの転送のための多重化機能を提供す
る。基地局401は、例えば、上述したようにPSTN125へのデータと、P
STN125からのデータをMSC116を介してパイプラインで伝送する基地
局コントローラ112へのT1(又は断片的T1)バックホール回線430上の
データを多重化することができる。
【0079】 基地局401(又は図1における109)を基地局コントローラ112(図1
を参照)に接続する、N−インターフェースでのプロトコルの信号伝送は、Q.
921LAPDプロトコルを用いて伝送してもよい。基地局401を無線アクセ
ス通信ユニット412に接続する、O−インターフェースでのプロトコルの信号
伝送は、IS−661プロトコルに従うオーバージエア信号線方式メッセージ(
「O−ノート」)を用いて達成することができる。O−ノートはIS−661R
Fパケットの中のベアラデータとともに送信してもよい。
【0080】 また、OTA管理部502と回線カード管理部503のそれぞれのための特定
のソフトウェア機能コンポーネントが図5に表されている。OTA管理部502
は、信号処理コンポーネント513と、OTA管理部502のためのベアラデー
タの転送を処理するOTAデータリンクコンポーネント514を含む。信号処理
コンポーネント513とOTAデータリンクコンポーネント514は、IS−6
61(又は他の適当な)オーバージエアプロトコルを実施し、基地局401上で
プロトコルを実行するためのプロトコル状態マシンを含む、IS−661プロト
コルコンポーネント512と対話する。これによって、信号処理コンポーネント
513とOTAデータリンクコンポーネント514は、IS−661パケット5
41におけるベアラデータと信号線方式情報を転送する。IS−661プロトコ
ルコンポーネント512は、OAM&Pコンポーネント510及びI−インター
フェースルーターコンポーネント511とインターフェースをとり、IS−66
1プロトコルへの信号線方式の任意の必要な変換を提供する。
【0081】 回線カード管理部503は、回線カード管理部503のためのベアラデータの
転送を処理する、信号処理コンポーネント523とベアラデータリンクコンポー
ネント524とを備える。信号処理コンポーネント523とベアラデータリンク
コンポーネント524は、バックホール回線430上で利用可能な1つ以上のT
1時間スロットを備える、T1バックホールリンク553上のベアラデータ55
2の(例えばI.460のフォーマットにおける)転送及び受信を実行する。ま
た回線カード管理部503は、LAPD信号線方式リンク551上で信号線方式
メッセージ(例えばN−ノート)の転送し、受信をするLAPDコンポーネント
522を備える。ゆえに、N−インターフェース562を介して、1つは信号線
方式のためであり、もう1つはベアラトラフィックのためである2つの別の情報
「パイプ」が提供され、O−インターフェース560に対して、OTA管理部5
02は信号線方式とベアラデータを無線チャネル上で多重化する。LAPDコン
ポーネント522は、OAM&Pコンポーネント520及びI−インターフェー
スルーターコンポーネント521とインターフェースをとる。回線カード管理部
503のI−インターフェースルーターコンポーネント521は、OTA管理部
502のI−インターフェースルーターコンポーネント511と通信し、これに
よって回線カード管理部503とOTA管理部502の間でI−ノートを転送す
ることが可能になる。
【0082】 ベースステーション401は、発呼関連機能のためにラジオ及び地上ベアラチ
ャネルと接続し、管理しており、オペレーション・マネージメント・センタ12
0(図1)を通じてシステムオペレータによって制御されているOAM&Pを介
してシステム管理を支援している。そのラジオ・リソース・マネージメントの機
能の一部によって、ベースステーション401は、無線アクセス通信装置412
からの外向性の(通常及び緊急の)音声発呼を支援する。無線アクセス通信装置
412への入信ページ(incoming pages)は、ベースステーション401によって
支援されていてもよい。無線アクセス通信装置412は、静止した装置として具
体化されてもよいので、モバイルユーザの使用を支援するために別の意味で必要
とされるハンドオフ(handoff)機能は、無線アクセス通信装置を支援するために ベースステーション401によって利用される必要はない。しかし、ベースステ
ーション401がTDMAを利用しているプロトコルを使用する場合には、ベー
スステーション401をタイムスロット相互交換(TSI)に対応させて、それ
によって容認できない干渉を起こしているタイムスロット中のトラヒックが「ゆ
とりのある(quieter)」タイムスロットに再配置されるようにするのが望ましい 。アナログ式では、FDMA又はCDMA技術が空中(over-the-air)プロトコル
用に利用される場合には、ベースステーション401は、周波数相互変換又はコ
ード相互変換をそれぞれ利用できる。
【0083】 他のラジオ・リソース・マネージメント機能の間で、ベースステーション40
1は、ラジオチャネル(無線電話転送回線108の無線通信チャネルを含んでい
る)を地上ベアラ(即ち、バックホール(backhaul))チャネルへのマッピングを
処理する。また、ベースステーション401は、OAM&P機能を通じて、管理
上の状態変化、配置、ラジオリソース供給への支援を提供する。また、ベースス
テーション401は、ラジオリソース用の障害処理と警報処理を提供し、また、
ベースステーション制御部112に障害又は警報信号を送出する。加えて、ベー
スステーション401は、空中インターフェースを横切るフローコントロール、
各ラジオチャネル用のパワーコントロール処理、ラジオリンクの中断についての
ラジオリンクの回復、及びベースステーション制御部112へのデバッグ情報ロ
グの信号送出(signaling)を提供する。様々なラジオチャネル用のパワーコント ロール処理の一部によって、ベースステーション401は解析用にラジオリソー
スに関連するメトリクス(metrics)作業をベースステーション制御部112に送 出する。
【0084】 容量とトラヒックの制約を条件として、複数の無線アクセス通信装置412が
ベースステーション401のサービスエリア内に展開されている場合には、ベー
スステーション401は、概して一以上の無線アクセス通信装置412からの発
呼を扱うことができる。無線アクセス通信装置412の数は、ベースステーショ
ン401で利用できる無線チャネル数に依存し、発呼要求の際のトラヒックの量
はベースステーション401に作られる。ここに詳述したように、特定の無線ア
クセス通信装置412に割り当てられた複数の無線チャネルを論理的に結合させ
るため、また、そのような事項の登録抹消を促進するためにベースステーション
401は、所望により配置されてもよい。
【0085】 地上リソース処理に関して、ベースステーション401は、バックホール線4
30を越えて(T1タイムスロットの如くの)バックホールチャネルを処理し、
割り当てる。ベースステーション401は、信号メッセージを通じてベースステ
ーション制御部112にバックホールチャネル配置を示す。無線アクセス通信装
置106がモバイル型でない態様においては、ベースステーション401はハン
ドオフ(handoff)を支援する必要はなく、ハンドオフに便宜を図るためにバック ホールチャネルを別ルートで送ることを支援する必要もない。ベースステーショ
ン401のOAM&Pコンポーネントは、管理上の状態変化、配置、地上リソー
スの供給への支援を提供する。また、地上リソースのメトリクス実行の支援を提
供し、メトリクスをベースステーション制御部112に送出する。さらに、OA
M&Pコンポーネント520は、地上リソース用の障害処理と警報処理を提供し
、また、それらはベースステーション制御部112に送出される。また、ベース
ステーション401は、スリップ処理とT1バックホールコネクション用回復、
ラジオチャネルとバックホールチャネル間のベアラレート適合、及び、トランス
コーダ(transcoder)装置115をコントロールするようにベアラフレーム内に縦
にならべた信号を提供する。
【0086】 発呼コントロール支援に関して、ベースステーション401は、無線アクセス
通信装置412から受信された外向き音声発呼を安定させ、維持し、分解するこ
とに含まれている。それらの機能に適する好ましい発呼フローは、図14から図
19までに示されており、以下に詳述されている。また、ベースステーション4
01は、所望により、電話発呼がアクティブな間、エンドユーザからPSTN1
25に信号を送るDTMFを転送する。この信号送出は、明らかにベースステー
ション401を通じて転送され、I−インターフェースとN−インターフェース
の変換手順によって支援されている。また、ベースステーション401は、外向
き電話発呼用のディジット解析を提供する。
【0087】 また、ベースステーション401は、好ましくは、種々の方法で保安支援を提
供することが望ましい。ベースステーション401は、例えば、トランスコーデ
ィング・装置115と無線アクセス通信装置106で起こるベアラ暗号化用の支
援を提供する。また、ベースステーション401は、ユーザ同一性の保護のため
にGSM臨時モバイル電話加入者同一性(TMSI)を支援してもよい。
【0088】 再度図1を参照すると、ここにベースステーション制御部112の態様が記載
されている。図1に記載されているように、ベースステーション109は、(以
前、図5に関して記載されていたN−インターフェースのような)N−インター
フェースのようなインターフェースを越えてベースステーション制御部112に
接続されている。(信号化されたメッセージとベアラトラヒックを含む)データ
は、ベースステーション109とベースステーション制御部112の間にN−イ
ンターフェースを越えて通過する。
【0089】 好ましいベースステーション制御部112は、一以上のベースステーション1
09を処理するために用いられるベースステーションサブシステム・制御部とし
ての一態様に見られてもよい。ベースステーション制御部112の主な責任は、
MSC116とラジオ・アクセス・サブシステム(即ち、実際のラジオチャネル
を確立し、維持するための責任あるシステムコンポーネント)の間のインターフ
ェースを提供することである。好ましい態様においては、ベースステーション制
御部112は、IS−661通信プロトコルとGSM通信プロトコルの形態を組
み込んでおり、それによって、「ハイブリッド」プロトコルとして呼んでもよい
ものを利用している。別の方法では、ベースステーション制御部112は、IS
−661プロトコルを全体として用いて、又は、GSMプロトコルを全体として
用いて実行してもよい。
【0090】 IS−661プロトコルによれば、ラジオリソースの処理は、ベースステーシ
ョン制御部112に与えられたさほどでもない役割として、ベースステーション
109に属する。一方、GSM型システムでは、ベースステーション制御部11
2は、ラジオリソース処理により大きな役割を果たしており、本質的にラジオイ
ンターフェース処理を担当するコンパクトなスイッチを含んでいると見られても
よい。GSMシステムでは、ベースステーション制御部112は、ベースステー
ション109とモバイルステーション(無線アクセス通信装置106と同じ)に
ハンドオフと解放(release)ラジオチャネルを割り当てる際に知らせることがで きるように配置されている。GSM型システムにおけるベースステーション10
9とベースステーション制御部112との間のインターフェースは、Abisイン ターフェースと呼ばれる。
【0091】 IS−661とGSMプロトコルの両方を持つ「ハイブリッド」プロトコルを
利用する通信システムでは、ベースステーション制御部112は好ましくは多様
なリソース処理機能を実行するのが望ましい。それらの機能の一部によって、ベ
ースステーション制御部112は、無線アクセス通信装置106からの外向き音
声発呼用に、ベースステーション109からMSC116への経路を形成するた
めにベアラ回路とベアラ連結物との切り替えを行なう。ベアラ回路の切り替えに
加えて、ベースステーション制御部112は、無線アクセス通信装置106から
MSC116や他のネットワーク要素への信号送出経路を提供する。必要ならば
、ベースステーション制御部112は、GSM Aインターフェース571上の
BSSMAPラジオリソース処理手順とN−インターフェース562上の「N−
ノート」ラジオリソース処理手順との間で相互作用して実行する。
【0092】 ベースステーション制御部112は、割り当て及び解放ラジオチャネルに必要
とされる。IS−661プロトコルが利用される場合には、ベースステーション
109は、実際に空中リソースを割り当てたり、解放したりする存在である。し
かし、発呼セットアップの一部によって、ベースステーション112は、この過
程を調整する存在である。また、ベースステーション制御部112は、バックホ
ールチャネルの割り当てや解放をコントロールする。IS−661プロトコルが
利用される場合、ベースステーション109は、ベアラリソースをバックホール
チャネルにわたって実際に割り当てる存在である。しかし、発呼セットアップの
一部によって、ベースステーション制御部112は、その上、この過程を調整す
る。
【0093】 また、ベースステーション制御部112は、転送データの暗号化に関連してい
る。好ましくは、トランスコーディング装置115(図1)がベアラ暗号化用の
ネットワーク末端である場合、ベースステーション制御部112は、ベアラメッ
セージの暗号化をセットアップし、調整する。
【0094】 認証や同定等の一定のモビリティ処理手順によって、無線アクセス通信装置1
06とMSC116との間のエンドツーエンド方式で実行され、本質的に相互作
用の必要なくベースステーション112を介して転送される。他のモビリティ処
理機能のために、ベースステーション制御部112は、N−インターフェースと
A−インターフェース手順間で相互作用して実行する。例えば、ベースステーシ
ョン制御部112は、配置更新やネットワークレベル登録(ここに詳述する通常
及び周期的の両方)、登録抹消やIMSI分離、タイムスロット置換再割り当て
、それにモビリティ処理回路確立用に、N−インターフェースとA−インターフ
ェース手順間で相互作用して実行してもよい。
【0095】 発呼コントロールメッセージと手順は、無線アクセス通信装置106とMSC
116との間をエンドツーエンド方式で実行され、ベースステーション制御部1
12を介してそのまま転送される。一つの態様として、ベースステーション制御
部12は、発呼コントロール信号送出を実行するために、無線アクセス通信装置
106とMSC116との間の信号送出経路を提供する。
【0096】 ベースステーション制御部112は、多様なインターフェースを支援してもよ
い。好ましくは、ベースステーション制御部112は、トランスコーディング装
置115へのT−インターフェース、又は、トランスコーディング装置の機能性
がベースステーション制御部112によって強化されている場合には、強化され
たベースステーション制御部/トランスコーディング装置とMSC116との間
のGSM Aインターフェース571を支援することが望ましい。別の方向では
、また好ましくは、ベースステーション制御部112は、様々なベースステーシ
ョン109に接続されているN−インターフェースを支援するのが望ましい。
【0097】 好ましい形態において、図1に示されているように、ベースステーション制御
部112は、トランスコーディング装置115と情報の送受信を行なう。ある態
様のトランスコーディング装置115は、ベースステーション制御部112とM
SC116との間に、一形態としてのベースステーションサブシステム(BSS
)を含んでいる。好ましくは、トランスコーディング装置115は、ベースステ
ーション制御部112の処理管理下にあるのが望ましいが、実際にはMSC11
6の前に配置されるので、それによって、ベースステーション制御部112は、
MSC116のサイトから遠方に配置することができる。トランスコーディング
装置115は、複数のトランスコーディング装置棚を含んでおり、ベースステー
ション制御部112の管理下にはあるが、互いに独立して動作している。好まし
い形態では、各トランスコーディング装置棚は、92ベアラチャネルまで支援す
るのが望ましい。
【0098】 トランスコーディング装置115は、概してベアラパス上にキーとなる機能の
ネットワーク側プロセスを提供する。この過程は、例えば、音声・トランスコー
ディング、ネットワーク側の順方向エラー訂正(FEC)、ベアラ音声のネット
ワーク側の暗号化と解読の各過程を含んでいてもよい。
【0099】 音声トランスコーディング機能に関して、トランスコーディング装置115は
、好ましくは、ユーザ側から受信した符号化音声データと64キロビット/秒で
ネットワーク側から受信した「μ法則」符号化パルス符号変調(PCM)データ
との間の双方向の変換を提供することが望ましい。無線アクセス通信装置106
(図1)でのボコーダ206によって、ネットワークに向けて空中送信用にCP
E105から受信された音声を圧縮する。逆方向では、無線アクセス通信装置1
06でのボコーダ206によって、CPE105への伝送前に空中音声を解凍(d
ecompress)する。
【0100】 好ましくは、トランスコーディング装置115は、その他のものとの間に音声
符号器と音声復号器とを含んでいる。トランスコーディング装置115での音声
符号器によりネットワークから64キロビット/秒で送られてくるPCM音声デ
ータを受信して、無線アクセス通信装置106に送信するためにこのデータを下
位レートの空中チャネルに圧縮する。順方向エラー訂正(FEC)情報は、FE
C機能によってトランスコーディング装置115で別々に加えられる。トランス
コーディング装置115での音声復号器によって、無線アクセス通信装置106
からの圧縮された音声データを処理して、このデータをトランスコードして、M
SC116に伝送するための64キロビット/秒のPCM音声データを生成する
。トランスコーディング装置115での音声復号器は、さらに、予想される音声
パターンを出力する追加機能を提供して、ついには、ベースステーション109
によって、順方向エラー訂正機能によって訂正されないエラーを含むフレームを
検出する。また、トランスコーディング装置115での音声復号器は、トラヒッ
ク伝送を管理する間のように必要なときに、A−インターフェースへの出力を無
音にするための無音化機能を提供する。
【0101】 順方向エラー訂正(FEC)に関して、ユーザからネットワークへの方向では
、FEC情報は、無線アクセス通信装置106によってメッセージ上に加えられ
る。ベースステーション制御部112及び/又はトランスコーディング装置11
5におけるチャネル復号機能によって、FEC情報を用いてエラーの存在を検出
し、また、受信したものの送られたビットをおよそ見積もっている。ネットワー
クからユーザへの方向では、ベースステーション制御部12及び/又はトランス
コーディング装置115では、フレームがN−インターフェースにわたって送ら
れる前に、ボコーディング機能から受信したフレームに順方向エラー訂正を適用
する。ネットワークからユーザへの方向でのFEC復号化は、無線アクセス通信
装置106によって実行される。
【0102】 暗号化および解読機能に関して、本システムで利用されるベアラ暗号化(また
は暗号化)の手法は、好ましくはGSM A5/1アルゴリズムに基づく。GS
M A5/1アルゴリズムは、当業界において周知のアルゴリズムである。ベア
ラ音声については、暗号化および解読のためのシステム内の2つの終点は、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106およびトランスコーディングユニット115
である。ここでは、通信は、(あるタイプの時分割多重アクセスすなわちTDM
Aシステムに見られるように)時間フレームおよび時間スロットに分割され、暗
号化および解読は1フレームを基準として行われる。
【0103】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106をおよびトランスコーディングユニッ
ト115は、好ましくは以下の意味において「暗号化同期」である。すなわち、
ワイヤレスアクセス通信ユニット106が利用してフレームを暗号化するフレー
ム数は、トランスコーディングユニット115が利用して解読するフレーム数と
同じであり、その逆もまた同じである。GSM A5/1アルゴリズムは、フレ
ーム数に基づいて、1フレームを基準として暗号化/解読マスクの生成を含む。
典型的には、暗号化同期の確立および再確立は、コールセットアップのときに生
じ、およびエラー状態(無線リンクまたはバックホールリンクにおいて起こった
か否か)に起因する暗号化同期のロスから回復したときに生じる。いったん暗号
化同期が確立されると(または場合によって再確立されると)、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106およびトランスコーディングユニット115は、無線ま
たはバックホールインターフェースの各フレームサイクルに対してフレーム数を
増加させる。好ましくは、同一のフレーム長(例えば、20ミリ秒)が無線また
はバックホール時間フレームの双方に対して用いられてフレーム数を増加させ、
各フレームサイクルは、通常、暗号化/解読機能の2つの終点間でフレーム数同
期を維持する。
【0104】 トランスコーディングユニット115は、数多くのインターフェースをサポー
トする。トランスコーディングユニット115は、MSC116においてトラン
スコーディングユニット115をリンクするAインターフェースと、トランスコ
ーディングユニット115をベースステーションコントローラ112にリンクす
るTインターフェースとをサポートする。Tインターフェースは、ベアラ音声デ
ータを伝送する。ベアラ音声データは、トランスコーディングユニットベアラ機
能により処理され、またSS7リンクを介して信号を送るAインターフェース上
をMSC116へとリレーする。好ましくは、トランスコーディングユニット1
15は、SS7リンクおよび選択的にはX.25または類似タイプのリンクを介
して、ベースステーションコントローラ112とMSC116との間で信号の透
過パススルーを提供する。Tインターフェースはまた、トランスコーディングユ
ニット115のOAM&P制御のための信号と、トランスコーディングユニット
機能の動的な呼び出しごとの制御のための、トランスコーディングユニット11
5とベースステーションコントローラ112との間のインバンド信号を伝送する
。トランスコーディングユニット115とベースステーションコントローラ11
2との間で交換される信号は、特定の時間スロット(例えば、時間フレームの第
1時間スロット)に集中され、Dチャネル(LAPD)プロトコルのためのレベ
ル2リンクアクセス手順を経て制御される。
【0105】 図9は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106、ベースステーション109
、ベースステーションコントローラ112および/またはトランスコーディング
ユニット115において果たされるベアラ経路機能の好ましい内訳を示すハイレ
ベル図である。図9に示されるように、ワイヤレスアクセス通信ユニットベアラ
経路機能901は、音声符号化および復号化911と、前進型誤信号訂正(FE
C)912と、暗号化および復号化913と、トーン生成914とを含む。ベー
スステーションベアラ経路機能902は、バックホールフレーミング921とチ
ャネル多重化および逆多重化922とを含む。ベースステーションコントローラ
およびトランスコーディングユニットベアラ経路機能903は、音声符号化およ
び復号化931と、前進型誤信号訂正(FEC)932と、暗号化および復号化
933と、バックホールフレーミング934およびチャネル多重化および逆多重
化935とを含む。これらの機能は、本システムの様々な要素に関連して前に説
明しており、本明細書の他の部分でも様々な詳しさで、または参考としてここに
組み込まれる資料の中で、さらに説明する。
【0106】 図9に示されるように、ワイヤレスアクセス通信ユニット106において果た
されるスピーチ符号化/復号化、暗号化/解読およびFEC機能は、ベースステ
ーションコントローラ112および/またはトランスコーディングユニット11
5にも同じように設けられる。ベースステーション109において果たされるチ
ャネル多重化/逆多重化およびバックホールフレーミング機能もまた、ベースス
テーションコントローラ112および/またはトランスコーディングユニット1
15により同じように設けられる。
【0107】 再び図1を参照して、トランスコーディングユニット115はモバイル交換セ
ンター(MSC)116に接続される。MSC116はPSTN125に接続さ
れている。MSC116はベースステーションサブシステム(BSS)およびP
STN125の間のインターフェースとして動作し、長距離ネットワークへのゲ
ートウェイとして動作するセルラー交換機である。MSC116は、コールセッ
トアップ、ルーティング選択、入来および外出チャネル間の交換、通信制御およ
び接続の開放を含む電話交換能力を有する。加えて、MSC116は、承認、暗
号化、無線リソース管理および位置登録更新手順を含む、加入者の移動管理を考
慮して上記の機能を果たす。MSC116により、ワイヤレスアクセス通信ユニ
ット106がPSTN125と相互作用することもまた可能になる。MSC11
6は、デジタル多重化システム(DMS)「スーパーノード」ベース交換システ
ムの一部であってもよい。このシステムは、セルラーネットワークで交換機能を
提供できる。また、好ましくは、ビジター位置登録(VLR)はMSC116と
同じ場所に配置され、統合される。
【0108】 MSC116は、様々なインターフェースをサポートできる。MSC116は
、AインターフェースとPSTNインターフェースをサポートできる。Aインタ
ーフェースは、MSC116およびベースステーションサブシステム(BSS)
間、特にベースステーションコントローラ112およびトランスコーディングユ
ニット115間の結合を提供する。PSTNインターフェースは、MSC116
とPSTN125とを接続するのに用いられる。MSC116とPSTN125
にわたって、音声および回路トラヒックが伝送される。MSC116はまた、モ
バイルアプリケーションパート(MAP)インターフェースもまた提供できる。
モバイルアプリケーションパート(MAP)インターフェースは、移動情報をネ
ットワークレベル要素間での伝送を許可するCCS7アプリケーションである。
加えてMSC116は、ビリングセンターインターフェースと、動作管理センタ
ー(OMC)インターフェースと、サービスセンターインターフェースとをサポ
ートできる。ビリングセンターインターフェースは、MSC116を、請求書を
ダウンロードするための下流プロセッサに接続するのに用いられる。動作管理セ
ンター(OMC)インターフェースは、MSC116およびビジター位置登録(
VLR)を運営するのに用いられる。サービスセンターインターフェースは、シ
ョートメッセージをリレーし、格納および送信するサービスセンターの機能をモ
バイルステーションに接続するのに用いられる。
【0109】 好ましくは、MSC116は様々な機能を果たす。例えば、好ましくはMSC
116は加入者を認証し、そしてシステムにアクセス可能であればモバイルステ
ーションを認証する。MSC116はPSTN125とインターフェースにより
結合し、例えば、公衆ランドモバイルネットワーク(PLMN)またはPCS−
1900ネットワークとインターフェースにより結合する。MSC116はまた
、地上チャネルの割り当て、および呼制御および信号送信サポートも提供する。
加えてMSC116は、PSTN125へのエコーキャンセレーション、データ
ベース情報の取り扱いおよび管理、手数料記録、加入者登録および位置管理の取
り扱いおよび動作計測を行うことができる。
【0110】 MSC116は、図1の集積ユニットHLR/AuC123として一まとめに
示されるように、ホーム位置登録(HLR)および認証センター(AuC)に接
続されている。HLR/AuC123はデジタル(例えば、DMS)スーパーノ
ードプラットフォーム上に構築でき、様々な機能体と相互接続されている。機能
体は、ビジター位置登録、MSCおよびモバイルアプリケーションパート(MA
P)とを含む。HLR/AuC123のHLR要素は加入者、加入者に割り当て
られたサービス、そのようなサービスの状態についての情報や、サービスが開始
された場合のサービスの動作をサポートするのに求められるさらなる情報を含む
。HLRはMSC116および/またはVLRからの要求に応答して、加入者デ
ータを提供し、または更新する。HLRはVLRと通信して加入者データをダウ
ンロードし、VLRにより対象とされる地域のモバイルステーションに対するコ
ールルーティング情報を獲得する。
【0111】 HLR/AuC123のAuC要素は、ネットワークにアクセスするために認
証を試みるのに用いられる加入者鍵を含む。AuC要素は加入者鍵を用いて認証
ベクトルを生成する。認証ベクトルとは、HLR要素を介してVLRに提供され
る。認証に関する更なる詳細は既に説明したので、上記から見出すことができる
【0112】 OCS1900モバイルシステムのようなモバイルシステムでは、HLR/A
uC123のHLR要素により保持される情報により、地理的な位置にかかわら
ず、一意の番号を利用してモバイルステーションにアドレッシングできるように
なる。よって、モバイルステーションはネットワーク内で、およびネットワーク
間を自由に移動できる。固定アクセスワイヤレスサービスを提供するシステムで
は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106および関連する要素が利用され、H
LR要素は、完全なモバイルベースシステム内のモバイルステーションに対して
保持されるのと同様の情報を含む。HLR/AuC123のHLR要素は、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106とインターフェースする加入者に関する情報
を含む。前に説明したように、ワイヤレスアクセス通信ユニット106と接続さ
れている個々のCPEトランク(例えば、図6に示すCPEトランク602)は
、HLRおよびHVRに対する個々の加入者(すなわち「モバイルステーション
」)として現れる。そのため、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に接続さ
れた各CPEトランクは、それ自身の(好ましくは一意の)加入者識別番号を有
する。加入者識別番号は、前に説明したように国際モバイル加入者識別(IMS
I)を含む。国際モバイル加入者識別(IMSI)はCPE105の製造時に割
り当てられたCPEトランクの、一意かつ恒久的な識別子である。または加入者
識別番号は、モバイル加入者ISDN(MSISDN)番号を含む。モバイル加
入者ISDN(MSISDN)番号は、CPE105に割り当てられた公衆PS
TN番号の1つである。
【0113】 ワイヤレスアクセスネットワークが個々のモバイル加入者にサービスを提供す
るように構成されることが多く、ワイヤレスアクセス通信ユニット106にサー
ビス可能なので、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、ワイヤレスアクセ
スネットワークから透過した非モバイルアスペクトを維持するための機能を含む
ことができる。例えば、モバイル電話加入者は、しばしばワイヤレスネットワー
クに信号を送り、定期的にVLRをリフレッシュする。ワイヤレスネットワーク
に透過するシステムの固定的なワイヤレスの局面を維持するため、ワイヤレスア
クセス通信ユニット106は、例えばGSM周期的登録手法を用いてネットワー
クレベル登録を定期的に行い、「加入者」に対するVLRのエントリが有効に維
持できる。ワイヤレスアクセス通信ユニット106はまた、予め接続されている
ベースステーション109の地域と異なる地域においてベースステーション10
9を介して登録が行われると、常時ネットワークレベルの登録を行う。初期のお
よび周期的な登録に関する詳細は、上に説明されている。
【0114】 音声コールの確立および維持に関連する所定の特徴が、以後、通信システムの
様々な要素間の相互作用を参照して、より詳しく説明される。通信システムにお
いては、ワイヤレスアクセス通信ユニット106が配置される。
【0115】 CPE105により初期化される「外出」音声コールの確立に関して、無線通
信チャネル、移動管理接続性、およびコールセットアップの獲得を取り扱い、加
えて、好ましくは様々なエラーまたは例外条件を取り扱う能力を有する。ワイヤ
レスアクセス通信ユニット106がCPE105によるトランク占有を検出する
と、ワイヤレスアクセス通信ユニット106はそのCPEトランクを「ビジー」
としてマークし、ダイヤルトーンを発する(ベースステーション109と通信可
能であると仮定する)。同時に、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は無線
通信チャネル獲得手続きを初期化する。ワイヤレスアクセス通信ユニット106
がCPE105からダイヤルされた第1の桁を検出すると、またはCPE105
から何らかの桁を受信する前に、CPE105からのオンフックを検出すると、
ダイヤルトーンは除去される。
【0116】 無線通信チャネルの初期獲得を容易にするために、最初に起動されると、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106は好ましくは近隣のベースステーション10
9のスルーサーチを行い、適切なベースステーション109を見つける。ワイヤ
レスアクセス通信ユニット106はベースステーション109と通信を確立し、
現在のベースステーション109からの周辺のベースステーションマップを獲得
する。周辺のベースステーションマップは、ワイヤレスアクセス通信ユニット1
06に近隣のベースステーション109のリストを提供する。近隣のベースステ
ーション109のリストは、無線通信のための候補である。周辺のベースステー
ションマップを利用して、ワイヤレスアクセス通信ユニット106はベースステ
ーション選択表を作り上げる。ベースステーション選択表は、近隣のベースステ
ーション109に関する信号品質情報などを含む。ベースステーション選択表は
、ワイヤレスアクセス通信ユニット106の不揮発性メモリに格納される。続い
て電源が入れられると、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、既存のベー
スステーション選択表を利用してそのベースステーションの獲得を能率よく行う
【0117】 CPE105からのトリガを受けて外出コールをセットアップし、または登録
を行うと、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は無線通信チャネルの獲得を
試みる。所定のワイヤレスシステムでは、無線通信チャネルの獲得は、ワイヤレ
スシステムの制御チャネルとの相互作用により実現される。あるタイプのTDM
Aシステムでは、チャネル獲得プロセスは、ベースステーション109により確
立された時間フレーム内の時間スロットの獲得を伴う。時間スロットの獲得は、
例えば米国特許第5,455,822号により詳しく説明されているハンドシェ
イクプロトコルにしたがって行われる。
【0118】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106が、ベースステーション109と通信
するための利用可能な無線通信チャネルを見つけることができないならば、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106の次の動作は、アクティブな他のコールがあ
るか否か、またはワイヤレスアクセス通信ユニット106によって設定された他
のコールがあるか否かによって左右される。アクティブな他のコールがなく、さ
らにワイヤレスアクセス通信ユニット106によって設定された他のコールがな
いならば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106が通信可能なベースステーシ
ョン109を見つけるために、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、周辺
の領域を調べる。(例えば、受信された信号の質やトラヒックの可用性に基づい
て)適当なベースステーション109が発見されたならば、ワイヤレスアクセス
通信ユニット106は、新しいベースステーション109における無線通信チャ
ネルを獲得しようと試みる。(例えば、特定の実施の形態において、ワイヤレス
アクセス通信ユニット106は、タイムスロット内に送信される汎用ポーリング
メッセージを探してもよい。ここで、汎用ポーリングメッセージは、上記参照の
米国特許第5,455,822号公報において記載されているように、通信する
ための無線タイムスロットの有効性を示す。)ワイヤレスアクセス通信ユニット
106が、無線通信チャネルの獲得に失敗したならば、再度獲得を試みてもよく
、または異なるベースステーション109を探してもよい。ワイヤレスアクセス
通信ユニット106は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106が無線通信チャ
ネルを獲得するか、または無線通信チャネルを獲得しようとする試みが失敗した
ことを示すリンク確立タイムアウトが満了するまで、このプロセスを続ける。
【0119】 現在のベースステーション109との別の無線通信チャネルを獲得しようとす
る試みが失敗であったときに、アクティブな他のコールがある、またはワイヤレ
スアクセス通信ユニット106によって設定された他のコールがあるならば、ワ
イヤレスアクセス通信ユニット106は、チャンネルを獲得しようとする試みが
失敗であることを示す。その代わりとして、ワイヤレスアクセス通信ユニット1
06は、異なるベースステーション109とのコールを設定しようと試み、それ
によって、同時に2つの異なるベースステーション109との通信を行おうと試
みてもよい(1つが、現在アクティブなコールを処理し、もう1つが、最新のコ
ールを処理する)。
【0120】 無線通信チャネルを獲得しようとする試みが失敗であったならば、ワイヤレス
アクセス通信ユニット106は、CPEトランクにおいて「リオーダー」トーン
を発し、無線通信状態が混雑していることを示す。ワイヤレスアクセス通信ユニ
ット106が、CPE105に対するグラウンドスタートトランクインターフェ
ースを有するならば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、使用されてい
ないCPEトランクを確保することによって、CPEトランクを働かせる(つま
り、先端を各CPEトランク602のアースに付ける)。混雑した状態が続いて
いる限り、CPE105は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106向けのコー
ルをPSTN125へ迂回させようとする(CPE105は、コールのルート設
定能力があると仮定する)。「混雑」状態であるならば、ワイヤレスアクセス通
信ユニット106は、現在使用しているベースステーション109における無線
チャネルを探し続ける。混雑状態が解消されたならば(例えば、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106が、ベースステーション109からの汎用ポーリングメ
ッセージを確認することができる、またはベースステーション109から通信チ
ャネルが使用可能であることを示す情報を受け取ることができるならば)、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106は、無線通信状態が混雑していないことを示
す。ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、CPE105に対するグラウン
ドスタートトランクインターフェースを有するならば、ワイヤレスアクセス通信
ユニット106は、CPEトランクを解放する(つまり、先端をアースから外す
)ことによっていずれのCPEトランクも働かせない。
【0121】 無線チャネルの獲得に成功したならば、ワイヤレスアクセス通信ユニットは、
ディジットの伝送と解析を続行する。最初にダイヤルされたディジットを検出し
たならば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、発信音を除去し、ディジ
ット解析処理を始める。好ましい実施の形態において、無線通信チャネルが確立
した後で、ディジットが受け取られるように、ディジットはワイヤレスアクセス
通信ユニット106からリレーされる。ディジット解析は、ベースステーション
で行われる。ベースステーション109は、ディジットを格納し、ディジットを
解析し、コールのタイプと、ダイヤルシーケンスの最後とを判断する。
【0122】 実例としての実施の形態において、ベースステーション109は、以下のよう
にディジットを解析する。ベースステーション109が、ディジットパターン「
X11」を検出するならば、ダイヤルが完了したものと判断する。ここで「X」
は、「4」または「9」である。ディジットシーケンスが「911」であるなら
ば、ベースステーション109は、コールタイプが緊急コールであることを示す
。その他のタイプのコールは、いずれも通常コールとして示される。最初の3つ
のディジットが「411」または「911」でないならば、ベースステーション
109は、ディジットを受信しつづけ、ダイヤル完了タイムアウト時間(例えば
4秒)を用いてダイヤルの最後を検出する。ダイヤル完了タイムアウト時間を使
用するために、最初のディジットがベースステーション109によって受信され
たときにダイヤルタイマーが作動し、新しいディジットが受信されるたびにダイ
ヤルタイマーはリセットされる。ダイヤルタイマーがダイヤル完了タイムアウト
時間までカウントするとき、ベースステーション109は、ダイヤルが完了した
と判断する。
【0123】 ダイヤルシーケンスが完了したことを検出したとき、ベースステーション10
9は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に対するトリガーを発し、コール
の確立を維持しつづける。このコールの確立は、モバイリティーマネージメント
接続の確立とコールのセットアップを含む。このトリガーは、コールのタイプ(
つまり、通常または緊急)も示す。
【0124】 ユーザ(つまり、電話ステーション102)からベースステーション109へ
の通信パスを確立しようとする際に、いくつかの例外またはエラーが生じる可能
性がある。例えば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、ベースステーシ
ョン109と通信するために使用不可能であるならば、ワイヤレスアクセス通信
ユニット106は、発信音を出さない。その代わりに、ワイヤレスアクセス通信
ユニット106は、CPE105を介してユーザにリオーダートーンを発する。
トランクの確保がワイヤレスアクセス通信ユニット106によって認識された後
で、所定のタイムアウト時間にワイヤレスアクセス通信ユニット106によって
ディジットが受信されないならば、以下に記載されているように、そのトランク
に対して不変の信号処理を行う(つまり、そのトランクを拡張オフフック状態と
して処理する)。ユーザからのダイヤルが完了しないならば、またはダイヤルさ
れた番号が無効であるならば、MSC116は、適切な処置を行う。そのような
状況において、ベースステーション109は、通常ダイヤルの末端を検出し、ワ
イヤレスアクセス通信ユニット106がコールをセットアップするきっかけを引
き起こす。不十分なディジットシーケンスまたは無効なディジットシーケンスが
、ベースステーション109によってDTAPセットアップメッセージに充填さ
れて、MSC116に送信される。MSC116において実行されるディジット
解析において、例外状況を検出すると、MSC116は、DTAPリリースメッ
セージをワイヤレスアクセス通信ユニット106に戻す。このDTAPリリース
メッセージは、ダイヤルされた番号が無効であることを示す。
【0125】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、現在使用しているベースステーシ
ョン109との通信を失うならば、または1つまたは複数の無線通信リンクの質
が、アクセス可能な最低限度(例えば、ビットエラー率の高さ、信号の弱さに基
づいて)を下回るならば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、ベースス
テーション109と十分な通信を行うことができるように、ベースステーション
取得処理を開始する。ワイヤレスアクセス通信ユニット106とCPE105と
の間のグラウンドスタートトランクインターフェースの場合、ワイヤレスアクセ
ス通信ユニット106は、CPEトランクを確保する(つまり、先端を各CPE
トランク602におけるアースに繋ぐ)ことによってCPEトランクを働かせる
。ベースステーションの再獲得が完了するとき(現在使用しているベースステー
ション109との通信を再び確立するとき、または異なるベースステーションと
のRFリンクが十分強いことを発見するときのいずれかのとき)、ワイヤレスア
クセス通信ユニット106は、ベースステーション109との通信が失われたと
き、または割り込まれたとき、作動していたCPEトランクを作動しないように
する。
【0126】 本発明の別の態様において、複数のCPEトランクがワイヤレスアクセス通信
ユニット106に物理的に接続されていても、ワイヤレスアクセス通信ユニット
106によってサポートされるCPEトランクは、それぞれネットワークへの論
理加入者に相当する。したがって、例えば、4つのCPEトランク602がワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106に接続されている場合、4つの無二の加入者
識別子が割り当てられる。各CPEトランク602に対して異なる論理加入者識
別子を使用することによって、ワイヤレスアクセス通信ユニット106がベース
ステーション109への1つまたは複数のワイヤレスリンクを使用して複数のコ
ールを処理することができる。特定の実施の形態において、各CPEトランク6
02は、アドレスを指定するためのモバイルステーションISDN(MSISD
N)番号と、CPEトランク602の無二のインターナショナルモバイル加入者
識別(IMSI)番号で識別される。ワイヤレスアクセス通信ユニット106が
、接続されるCPEトランクに代わって、「モバイリティーマネージメント」処
理とコール制御処理を始めるならば、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は
、CPEトランクに割り当てられたIMSIを使用する。
【0127】 システムのネットワークサイド(ベースステーション109、ベースステーシ
ョンコントローラ112、MSC116等)では、ワイヤレスアクセス通信ユニ
ット106と関連する各論理加入者は、別々のユーザとして認識される。つまり
、各論理加入者は、ベースステーション109とワイヤレスで通信可能である別
々の携帯加入者のようである。ベースステーション109は、通常、1つのエン
ティティ(つまり、ワイヤレスアクセス通信ユニット106)に属する異なるI
MSIのグループを知る必要がない。IMSIは、1つまたは複数の加入者イン
タフェースモジュール(SIM)606チップに収容されることが好ましい。こ
のIMSIは、工場でプログラムされる。各SIM606チップは、ワイヤレス
アクセス通信ユニット106に配置されたならば、特定のCPEトランクに属す
る。本明細書のほかの場所でも記載されているように、IMSIは、登録、確認
、およびネットワークアクセスのために使用される。
【0128】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106に格納されるIMSIはそれぞれ、好
ましくは、HLR/AuC123のHLR成分において格納されるMSISDN
に対応する。MSISDN番号は、MSISDN番号に変換されるNANP番号
と同等、つまり1+NPA+NXX+XXXX形式の番号であってもよい。MS
ISDN番号は、コールの発生とビリング(billing)の生成のために使用される 。MSISDN番号は、CPE105に割り当てられる周知のPSTN番号の1
つであってもよい。したがって、MSISDN番号は、PSTN125からCP
E125に割り当てられる。
【0129】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106には、インターナショナルモバイルイ
クイップメントアイデンティティー(IMEI)番号の形式における識別番号が
割り当てられてもよい。IMEI番号は、工場で割り当てられてもよく、好まし
くは、各ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、無二のIMEI番号と関連
している。イクイップメントアイデンティティレジスタ(EIR)エレメントが
ネットワーク内で使用されるならば、イクイップメントアイデンティティレジス
タエレメントは、システムにおける各ワイヤレスアクセス通信ユニット106の
IMEI番号を含む。ワイヤレスアクセス通信ユニット106によって発生する
警告は、識別の目的でIMEI番号を使用してもよい。
【0130】 本明細書において以前に記載されているように、本発明は、1つの態様におい
て、ワイヤレストランクを有するシステムにおける通信を容易にするためのプロ
トコルと信号技術とを提供する。CPE105とPSTN125との間の通信が
、ワイヤレスアクセス通信ユニット106の能力を利用できるように、信号情報
は、通信システム101の1つまたは複数のさまざまなインターフェースを用い
て伝送される。好ましい実施の形態において、通信システム801は、「ハイブ
リッド」プロトコルを使用することによって、IS−661通信プロトコルとG
SM通信プロトコルの性質を組み合わせる。
【0131】 IS−661のさまざまな態様は、以下のように要約される。IS−661プ
ロトコルによれば、ベースステーション109と、モバイルステーションまたは
他のユーザステーションとの間の無線通信が、周波数分割の二重通信方式(FD
D)を使用することによって実行される。ここで、ベースステーション109は
、ベースステーションの周波数バンドを介して信号を送信し、モバイルステーシ
ョンまたはその他のユーザステーションは、モバイル/ユーザのステーションの
周波数バンドを介して信号を送信する。タイムスロットにしたがって、送信は区
別される。ベースステーションの周波数バンドおよびモバイル/ユーザのステー
ションの周波数バンドのそれぞれにおけるTDMAタイムフレームは、32個の
タイムスロットを含み、それぞれは、625μsの長さであり、結局TDMAタ
イムフレームの継続時間は、20msとなる。(しかしながら、ある変形例では
、16個の二重通信方式のタイムスロットが使用される。)操作上好ましい周波
数は、1850から1990MHzであり、シンセサイザーが調整するステップ
サイズの大きさは100kHzである。通信は、1.6MHzのRFチャネルの
間隔を有するスペクトラム拡散通信を用いて実行される。スペクトラム拡散変調
は、二乗余弦の平方根を使用する方法で(using a root raised cosine method) 実行されるパルス形成を伴うMSKまたはOQPSKであってもよい。好ましく
は、スペクトラム拡散のチッピングレートは、2つのチャネル、つまりIチャネ
ルとQチャネルのそれぞれにおいて1.25Mチップ(Mcps)である。シス
テムはアンテナの多様性を提供する。さらにシステムは、(例えば3dBの)所
定のステップにおいて、モバイルステーションまたはその他のユーザステーショ
ンの電源制御も規定する。
【0132】 通信システムのさまざまなインターフェースは、さまざまなプロトコルを使用
する。このプロトコルは、通信パスのチェーンのどこにインターフェースがある
かにある程度左右される。図10は、本発明の好ましい実施の形態に係る通信シ
ステム801のさまざまな構成部品間にあるインターフェースを示す図である。
これらのインターフェースの一部は、図5において示された好ましいベースステ
ーション109と共に以前に包括的に記載されている。図10において示された
さまざまなインターフェースは、ワイヤレスアクセス通信ユニット106とベー
スステーション109との間の無線インターフェースまたは「O−インターフェ
ース」560と、ベースステーション109内部(つまり、図5において示され
ているように、好ましいベースステーション501のラインカードマネージャー
503とOTAマネージャー502との間)の内部インターフェースまたは「I
−インターフェース」561と、ベースステーション109とベースステーショ
ンコントローラ112との間のネットワークインターフェースまたは「N−イン
ターフェース」562とを含む。ベースステーションコントローラ112は、G
SM A インターフェース571のような標準インターフェースを介してMSC
116と通信する。
【0133】 好適な実施の形態では、図1に示される本発明の実施の形態に従って、トラン
スコーディングユニット(transcoding unit)115が、ベースステーション制
御部112とMSC116との間に配置される。この実施の形態では、「T−イ
ンターフェース」と呼ばれる付加的なインターフェースが、ベースステーション
制御部112とトランスコーディングユニット115との間に設けられ、上記ト
ランスコーディングユニット115は、GSM A インターフェース571の
ような標準インターフェースを通して、MSC116と通信する。
【0134】 図10に示される通信インターフェースの各々について、まずは、ワイヤレス
アクセス通信ユニット106とベースステーション109との間の「O−インタ
ーフェース」560から、より詳細に説明する。「O−インターフェース」56
0は、1つ又はそれ以上のワイヤレスの空中通信チャンネルを有しており、各チ
ャンネルは、好ましくは(必須ではないが)、全デュプレックス(duplex)通信を
サポートすべく、順方向の通信リンク及び逆方向の通信リンクを有している。O
−インターフェース560の空中通信チャンネルは、時分割多重アクセス(TD
MA),周波数分割多重アクセス(FDMA)又は符号分割多重アクセス(CD
MA)若しくはそれらの組合せを利用するプロトコルを含む、種々の異なる多重
アクセス通信プロトコルのいずれかにより実現されてもよい。O−インターフェ
ース560は、ある別の実施の形態において、例えば制御トラフィック(traffi
c)及びシグナリング(signaling)情報を伝送するために使用されるベースステ
ーション109からのワイヤレスの放送チャンネルを有していてもよい。他の実
施の形態では、専用の放送制御チャンネルが用いられない。
【0135】 好適な実施の形態では、上記ベースステーション109が、セルのアイソレー
ション(cell isolation)のために、FDMA,TDMA及びCDMAのアスペ
クトを利用するセルラーネットワーク(cellular network)の一部である。例示
的な実施の形態では、ユーザが隔離され、多重アクセスがTDMAによって実現
される。周波数分割デュプレキシング(FDD:frequency division duplexing
)が、16の全デュプレックスのユーザが共通のRF無線周波数を共有すること
を可能とするために採用される。上記セルラーネットワークにおいて、隣接した
セルは、9つの周波数チャンネルのうちの1つを割り当てられ、また、セルの間
でアイソレーションを実現すべく、7のコード再利用パターンを用いる。直接シ
ーケンス拡散スペクトラム伝送が、ワイヤレスアクセス通信ユニット106を含
み、ベースステーション109及びセル内のユーザにより用いられる。拡散スペ
クトラム伝送は、同じプロキシミティ(proximity)内で動作する他のシステム (例えばPCSシステム)に関する場合と同様に、セル間の干渉を軽減する。隣
接した群におけるセルは、直交する又は略直交する拡散符号,伝送パワー制御,
指向性のアンテナ及びタイムスロットインターチェンジ(TSI)を含む、種々
の干渉除去技術を用いる。
【0136】 図25には、本発明の1つの実施の形態において、O−インターフェース56
0を通じて通信するために用いられ得る、1つの可能な通信プロトコルが示され
ている。図25に示されたプロトコルは、時分割多重アクセス(TDMA)及び
拡散スペクトラム技術を用いる。図25に示されるように、プーリング・ループ
(pooling loop)1380(「メジャーフレーム」)が、複数のタイムスロット
1381(「マイナーフレーム」)を有する。各マイナーフレーム1381は、
時分割デュプレックスにおいて、ベースステーション109(例えばセルラース
テーション)とユーザステーション(例えばモバイルユーザ)との間の通信を有
する‐‐つまり、ベースステーション109が、ユーザステーションに対して伝
送を行ない、また、ユーザステーションは、同じマイナーフレーム1381内で
、ベースステーション109へ伝送し戻す。
【0137】 より詳しくは、図25におけるプーリングループ1380の一部の分解図に示
されるように、マイナーフレーム1381は、ベース伝送1383の前に、モバ
イル又はユーザ伝送1382を有する。マイナーフレーム1381は、また、タ
ーンアラウンドギャップ(turn around gap)1388及びガードタイムギャッ プ(guard time gap)1389により継続されるユーザ伝送1382の前に、可
変の無線遅延ギャップ1384を有する。ギャップ1389の後は、ベース伝送
1383であり、該ベース伝送1383は、他のターンアラウンドギャップ13
93により継続される。ユーザ伝送1382は、プリアンブル(preamble)13
85,プリアンブルサウンディングギャップ(preamble sounding gap)138 6、及び、ユーザメッセージインターバル(user message interval)1387 を有する。ベース伝送は、プリアンブル1390,プリアンブルサウンディング
ギャップ1391及びベースメッセージインターバル1392を有する。
【0138】 図26には、O‐インターフェース560を通ずる通信に使用され得る、他の
通信プロトコルが示される。図26に示されるプロトコルは、FDMA(伝送が
異なる周波数の割当てにより区別されるという意味で)およびTDMA(伝送が
別々の時間の割当てにより区別されるという意味で)の両方のアスペクトを用い
る。図26に示されるように、ある周波数帯域1510が、ベースからユーザま
での伝送用に、ベースステーション109に割り当てられ、また、他の周波数帯
域1511が、ユーザからベースまでの伝送用に、ユーザステーション(例えば
受話器又は他のワイヤレスユニット)に割り当てられる。反復するメジャータイ
ムフレーム(又は「プーリング・ループ」)1501は、各周波数帯域1510
,1511における通信用に規定される。複数の(例えば16の)ベースタイム
スロット1502及びユーザタイムスロット1503が、好ましくはユーザタイ
ムスロット1503がベースタイムスロット1502にある量の時間だけ遅れを
とりつつ、反復するメジャータイムフレーム1501内に規定される。
【0139】 16のベースタイムスロット1502及び16のユーザタイムスロット150
3が各メジャータイムフレーム1501に規定される好適な実施の形態では、第
1のベースタイムスロット1502と第1のユーザタイムスロット1503との
間のタイムラグ1505が、8のタイムスロット等のタイムスロットの数に対応
して、予めセットされた時間量であり、また、それによって、「スロットオフセ
ット」と呼ばれる。このタイムラグつまりスロットオフセット1505は、割り
当てられたベースタイムスロット1502において、ユーザステーション時間が
、逆方向のリンク伝送を伝送するために完全なタイムフレーム持続時間を待つ必
要なく、ベース周波数帯域1510における伝送を受信し、ベースからユーザま
での伝送を処理し、送信/受信周波数の切換えを行ない、そして、対応するユー
ザタイムスロット1503における逆のリンク伝送を伝送することを可能とする
。スロットオフセット1505は、8つのタイムスロット以外の時間量を有する
ことができる、若しくは、主要な時間フレーム1501が、スロットオフセット
1505が全く存在しないように規定され得る。
【0140】 また別に、一定したタイムラグつまりスロットオフセット1505を有する代
わりに、ベースタイムスロット1502及びユーザタイムスロット1503は、
該ベースタイムスロット1502と対応するユーザタイムスロット1503(す
なわちデュプレックスペアリング)との間のスペースが例えばユーザのタイプに
基づいて動態的に選択されつつ、個々に割り当てられ得る。
【0141】 好適な実施の形態では、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に割り当てら
れたユーザタイムスロット1503及びベースタイムスロット1502が、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106における無線トランシーバの送信/受信周波
数の切換えを可能とするのに十分な時間量だけオフセットされる。1つの実施態
様では、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、送信/受信周波数の切換え
を行なうのに約625マイクロ秒を要する。これは、タイムスロット1502,
1503が長さでそれぞれ1.35ミリ秒であると、タイムスロット持続時間の
半分に対応する。「実際上の」タイムスロットを形成するためには、ベースタイ
ムスロット1502と対応するユーザタイムスロット1503との間の8のスロ
ットのオフセットが、目下好ましい。8のスロットのオフセットは、好適な実施
の形態の関係において、ワイヤレスアクセス通信ユニット106による送信/受
信周波数の切換えの可能な数を軽減しつつ、ワイヤレスアクセス通信ユニット1
06につき4つのトランクを、有用な空中スロットスペースに収納するのに十分
であるとされる。
【0142】 1つの実施の形態に従って、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、ベー
スステーション109とのスロットの割当てを取り決めるときに、いずれの空中
スロットが、ワイヤレスアクセス通信ユニット106におけるコールに割り当て
られたかを指示するスロット割当てマップを、ベースステーション109へ送信
する。ベースステーション109は、ベースタイムスロット1502及びユーザ
タイムスロット1503を、有効なタイムスロット1502,1503の蓄えか
ら引き出すために、スロット割当てマップの情報を用いる。ベースステーション
109は、例えばワイヤレスアクセス通信ユニット106の送信/受信切換え時
間の制約に基づき、この選択を行なう。
【0143】 好適な通信プロトコルの1つのアスペクトでは、単一のベースタイムスロット
1502及び単一のユーザタイムスロット1503が、選択的に、デュプレック
スの通信チャンネルを有する。好適な実施の形態では、図26に関して記述され
たプロトコルのタイムフレーム1501が、可能な16のデュプレックスの通信
チャンネルの全体に関して、16のベースタイムスロット1502及び16の対
応するユーザタイムスロット1503をサポートする。好適な実施の形態では、
各ベースタイムスロット1502及びユーザタイムスロット1503が、持続時
間で1.35ミリ秒であり、また、各タイムスロットは、符号化された言語又は
他のデータの伝送に関して、9.6キロビット/秒を可能とする。
【0144】 単一のベースステーション109によりサポート可能なワイヤレスアクセス通
信ユニット106の数は、概して、ベースステーション109において有用な通
信チャンネルの数、及び、ワイヤレスアクセス通信ユニット106により必要と
される通信チャンネル(すなわちCPEトランク)の数の相関関係にあるもので
ある。例えば、ベースステーション109において、16の通信チャンネルが有
用である場合に、また、各ワイヤレスアクセス通信ユニット106が、4つのC
PEトランク602を有する場合に、ベースステーション109は、4つのワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106を有することができ、各々は、与えられた時
間に最大容量で動作する。しかしながら、ワイヤレスアクセス通信ユニット10
6が、所定の期間だけ最大容量に満たないところで、また、ブロッキング条件及
び期待される加入者のロードに基づき、動作することが予期される場合に、ワイ
ヤレスアクセス通信ユニット106が、共有された供給源としてベースステーシ
ョン109を用いつつ、4つ以上のワイヤレス通信ユニット106が、単一のベ
ースステーション109へ割り当てられてもよい。加えて、ベースステーション
109が、1つ又はワイヤレスアクセス通信ユニット106との通信と同時に、
モバイル受話器又は他のワイヤレスデバイスのような他のワイヤレスユーザと通
信する。
【0145】 通信チャンネルは、それらが、ある実施の態様では、予め割り当てられてもよ
いが、好ましくは、要求に基づいて、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に
割り当てられる。空中通信チャンネルの動態的な割当ての利点は、より多くのユ
ーザがサポートされ得ることである。図26に示されるプロトコルに関して、空
中通信チャンネルは、好ましくは、ワイヤレスアクセス通信ユニット106から
ベースステーション109までの要求に基づいて割り当てられる。空中通信チャ
ンネルの割当てが、(たとえ行なうとしても)ベースステーション109と通信す
るモバイルユーザに関した同様の形式で、--すなわち、ベースステーション10
9が一部であるネットワークについてのセルラー通信プロトコルに従って、実行
される。例えば、空中通信チャンネルは、専用の制御チャンネルの援助によって
割り当てられてもよい。また、適切であればいかなる他の空中通信チャンネルを
割り当てる若しくは指定するためのメカニズムが用いられてもよい。
【0146】 O−インターフェース560が、概して、ワイヤレスアクセス通信ユニット1
06とベースステーション109との間の直接的なワイヤレスインターフェース
を含む一方、図10に詳しく示されるような幾つかの他のインターフェースが、
情報をPSTN125と交換する際に必要とされる。PSTN125への進行に
おける次のインターフェースは、I−インターフェース561である。I−イン
ターフェース561は、ベースステーション109の内部にあり、また、概して
、特にネットワークへの帰路伝送に適したフォーマットへの無線メッセージの変
換及びその逆の場合に備える。I−インターフェース561の更なる詳細は、図
5に関して説明される。
【0147】 図10に示されるような、ワイヤレスアクセス通信ユニット106からPST
N125への進行における次のインターフェースは、N−インターフェース56
2であり、それは、ベースステーション109をベースステーション制御部11
2へ接続するものである。N−インターフェース562は、ここで更に説明され
るように、トラフィック及びシグナリングの通信チャンネルを有する。物理層に
おいて、N−インターフェース562は、トランスポート機構として、部分的な
T1サービスを利用する。各部分的なT1リンクは、64キロビット/秒から1
.536メガビット/秒までの転送速度をサポートする。T1リンク上の各タイ
ムスロットは、4つまでの16キロビット/秒のべアラーチャンネル(bearer ch
annel)をサポートする。
【0148】 N−インターフェース562のトラフィックチャンネルは、1つの無線トラフ
ィックチャンネル(すなわち1つの空中通信チャンネル)に関するデータ(例えば 言語データ)を運ぶための、非集計的な16キロビット/秒のチャンネルを有す る。4つのまでのかかるトラフィックチャンネルは、1つの64キロビット/秒
のT1タイムスロットへ多重送信され得る。単一の信号チャンネルが、64キロ
ビット/秒の速度で、シグナリング及びOAM&P情報を運ぶために、各ベース
ステーション109について設けられる。信号トラフィックは、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106とMSC116との間で中継される信号トラフィックと
同様に、ベースステーション109とベースステーション制御部112との間の
リンクに属する制御情報を有する。
【0149】 N−インターフェース562を通ずるシグナリング及び動作若しくは管理上の
通信を統制するために、LAPD端末終点識別子(TEIs)が、ローカルマネジ
メント端末(もし設けられていれば)とベースステーション109との間の制御情
報とともに、ベースステーション制御部112とベースステーション109との
間のシグナリング及びOAM&P情報の転送用に用いられる。TEIsは、好ま
しくは、ベースの共通機能(図7参照,後述)及びN−インターフェース562
上でメッセージを送受信するトランシーバに割り当てられる。ベースの共通機能
(TEI)は、N−インターフェース562上のT1タイムスロットに対して、永
久に割り当てられ、T1タイムスロット数から導き出される。トランシーバTE
Iが半永久的であり、また、コンフィグレーションパラメータから確定される。
上記ベースの共通機能及び帰路トランシーバ内の異なる機能的な存在物は、サー
ビスアクセスポイント識別子(SAPS)を用いて、アドレス指定される。特定
の実施の形態では、単一の帰路トランシーバが、ベースステーション109によ
りサポートされ、従って、かかる実施の形態では、たった1つのトランシーバT
EIが用いられる。
【0150】 図7は、本発明の好適な実施の形態に関連して用いられるN−インターフェー
ス562のための、インターフェースシグナリング構成をより詳細に示す。図7
に示されるように、ベースステーション制御部(BSC)702は、複数の論理
リンク711から715までにおいて、ベースステーション(OBTS)703
へ接続されており、物理的な見方より、それらの全ては、単一のデジタルタイム
スロットチャンネル(又はDS0)上へ多重送信され、パルスコード変調(PCM
)を用いて伝送される。図7に示されるベースステーション703は、端末終点
識別子TEI B及びTEI Cによりそれぞれ識別される、2つのトランシー
バ706,707(それぞれ「TRX1」及び「TRX2」と指定される)と、
端末終点識別子TEI Aにより識別されるベースの共通機能(BCF)705
を有する。
【0151】 論理リンク711から715は、サービス・アクセス・プロバイダ識別子(se
rvice access provider identifier : SAPI)タイプによって分類することがで きる。例えば、図7に示された実施態様では、”62”というSAPIタイプは
ОAM&P信号(ОAM&P signaling)を示し、”0”というSAPIタイプ
はトラヒック信号を示している。図7に示されたインタフェイス信号構造で説明
されるように、1つのОAM&P SAPI論理リンク712と1つのトラヒッ ク信号論理リンク713とが1つのトランシーバ(transceiver)706と論理 的に結合され、今1つのОAM&P SAPI論理リンク714と1つのトラヒ ック信号論理リンク715とが他のトランシーバ(transceiver)707と論理 的に結合されている。第3のОAM&P論理リンク711はベース共通機能部7
05と論理的に結合されている。
【0152】 トラヒック制御に対する信号メッセージは、各々トランシーバ706及び70
7に接続された2つの論理リンク713及び715に伝送される。ベース・ステ
ーション703とベース・ステーション・コントローラ702との間の相互動作
のために論理リンク713及び715によって伝えられる信号メッセージは、例
えば、バックハウル(backhaul)及び電波発生源管理や移動管理などの機能に関
連付けられる。チャンネル713及び715によって伝えられる信号メッセージ
は、また、エンド−ツー−エンド・コール(end-to-end call)制御および無線 電信アクセス通信ユニット106とMSC 116との間の移動管理信号に関連 付けられ、そして、搬送ノート内に入れられている。更に、ベース・ステーショ
ン703によりベース・ステーション・コントローラ702に送られ、そして搬
送ノートに入れられた観測カウンタ(observation counter)及びオペレーショ ン・メジャーメント(operation measurement)は、論理リンク713及び71 5を横切って伝達することができる。
【0153】 (例えばОAM&Pなどの)管理ファンクションに関連付けられたメッセージ
は、論理リンク711,712及び714上でベース共通ファンクション705
及びトランシーバ706及び707にそれぞれ伝えられる。ОAM&Pメッセー
ジは、ベース・ステーション・コントローラ703によってベース・ステーショ
ン703の管理に与えられる。
【0154】 好ましい実施態様では、ベース・ステーション・コントローラ112はT−イ
ンタフェイスを通じてトランスコーディング・ユニット(transcoding unit)1
15に接続されており、そのことは図1に示されているが図10では明確には示
されていない。上記T−インタフェイスは、ベアラー(bearer)音声チャンネル
・リンク及び信号リンクを含む多様な異なるリンクを伝えるT1接続を通じて、
ベース・ステーション・コントローラ112をトランスコーディング・ユニット
115に結合させる。T−インタフェイスは、ベース・ステーション109とト
ランスコーディング・ユニット115の間のインバンド(inband)信号情報(す
なわち、暗号化/暗号解読アルゴリズムの終点)に加えて、コード化され暗号化
された音声およびFEC情報を包含した複数の16キロビット(kilobits)/秒
のベアラー音声チャンネルを伝える。一つの実施態様においては、4つまでのか
かるベアラー音声チャンネルが一つのDSОタイムスロット(timeslot)に多重
送信され得る。ベアラー音声チャンネルは、トランスコーディング及び一定の比
率に応じた適応相関性のためにトランスコーディング・ユニット115によって
処理され、そのことが、ベアラー音声チャンネル・データを、MSC116に中
継するために、64キロビット/秒のパルス−コード変調された(PCM)音声デ
ータにフォーマット(format)する。
【0155】 ベアラー・データに加えて、T−インタフェイスは、1つ若しくはそれ以上の
信号リンクも伝える。例えば、T−インタフェイスは、標準的なLAPDデータ
・リンクを用いて、ベース・ステーション・コントローラ112によりトランス
コーディング・ユニット115のОAM&P制御のための信号・リンクを伝える
。T−インタフェイスは、また、各々1つのT1 DSОタイムスロットを用い て、ベース・ステーション・コントローラ112とMSC116との間に、SS
7信号・リンクを伝える。これらリンクの信号情報は、トランスコーディング・
ユニット115を介して、ベース・ステーション・コントローラ112とMSC
116との間で通過的に中継される。T−インタフェイスは、また、ベース・ス
テーション109と動作管理センタ(operations management center:ОMC)
120との間で通信リンクを随意的に伝え得る。
【0156】 トランスコーディング・ユニット115は(もし、備えられていれば)、例え
ばGSM A−インタフェイスのような標準的なインタフェイスによってMSC 116に接続される。その代わりに、トランスコーディング・ユニット115の
機能性がベース・ステーション・コントローラ112内に組み込まれても良く、
その場合には、ベース・ステーション・コントローラ112は、例えばGSM A−インタフェイスのような標準的なインタフェイスによってMSC116に接
続されることになるであろう。A−インタフェイスは、図1に表示され、また、
図7においても参照数字571で示されている。GSM A−インタフェイスの 詳細は、例えば、”モバイル・スイッチング・センタ(Mobile Switching Cente
r:MSC)とベース・ステーション・サブシステム(Base Station Subsystem :BSS)とのインタフェイス;層3スペシフィケーション(Layer 3 Specific
ation)”GSMリコメンデーション08.08に記載されている。好ましい実施
態様、つまり、ここに記載された実施態様の特徴と機能性をサポートするために
、好ましくは、標準的なGSM A−インタフェイスに対して何等かの変更が加 えられる。かかる変更は、例えば、トラヒック及び信号の両方を伝えるために物
理的インタフェイスとしてT1ラインを用いることや、特定の地理的領域(例え
ば、北アメリカなど)においてはマイクロ・ロー・コーディング(μ-low codin
g)を用いることなどを含むものである。
【0157】 ベアラー・リンクがトランスコーディング・ユニット115とMSC116と
の間をつなぐのに対して、A−インタフェイスに対する信号リンクは、一般に、
ベース・ステーション・コントローラ112とMSC116との間で論理的に伝
わる。トランスコーディング・ユニット115は、特に言及されたように、T−
インタフェイスを通じて受け渡された16キロビット/秒のベアラー・リンクを
処理して、MSC116に向かう64キロビット/秒のパルス−コード変調リン
クを発生させる。A−インタフェイス信号チャンネルは、信号接続制御部(sign
aling connection control part:SCCP)論理信号リンクを伝える。SCC Pリンクは、PSTN125と繋がっている無線電信アクセス通信ユニット10
6の各アクティブCPEトランク(つまり ”論理モバイル・ステーション”) のために、ベース・ステーション・コントローラ112とMSC116との間で
維持される。A−インタフェイスを通じて伝えられる信号情報は、リンク,A−
インタフェイス電波発生源管理,A−インタフェイス・移動性管理信号,無線電
信アクセス通信ユニット106とMSC116との間でベース・ステーション・ コントローラ112によって中継されるコール(call)制御信号及び、随意的に
、ベース・ステーション・コントローラ112とОMC120との間のОAM&
P信号のために、ベース・ステーション・コントローラ112とMSC116と
の間でSS7信号を含んでいる。A−インタフェイス信号トラヒックは、トラン
スコーディング・ユニット115(もしも、備えられていれば)を通り過ぎ、そ
して、トランスコーディング・ユニット115は、特に言及したように、ベース
・ステーション・コントローラ112とMSC116との間で信号情報をトラン
スペアレントリ(transparently)に中継する。
【0158】 この明細書中で以前に言及したように、信号のGSMと非GSMの両様相は、
本発明に従った好ましい通信システム101に利用されている。好ましい実施態
様においては、GSM信号及びメッセージングの様相が通信システム101内で
用いられ、その結果、物理的プロトコル(physical protocol)の相互の作用は 、ネットワーク・レベルで基本的に明白となる。この実施態様では、非GSM物
理的層(non-GSM physical layer)が採用されており、一方、MSC116との
通信はGSM信号フォーマットを用いてパッケージされ、その結果、無線電信シ
ステムの非GSM様相がネットワークに対して明らかとなる。好ましいシステム
で用いられる種々のインタフェイスの詳細は以上に記載され、一方、通信システ
ム101内で実行される信号及びプロトコルは、以下により詳細に説明される。
信号及びプロトコルは、図1,7及び10に示された特定のインタフェイスを参
照して説明されると同時に、信号及びプロトコルの様相もまた同様に他のインタ
フェイス形態を用いて採用され得る。
【0159】 図8は、好ましい通信システム101のある特定の実施態様に対するプロトコ
ル構造を示す線図であり、更に、О−インタフェイス560,N−インタフェイ
ス562及びA−インタフェイス571を横切っての、無線電信アクセス通信ユ
ニット106,ベース・ステーション109,ベース・ステーション・コントロ
ーラ112及びMSC116の間の接続の好ましい関係を示している。図8に示
されたプロトコル構造においては、”CM”は接続管理に関連付けられ、”MM
”は移動性管理に関連付けられ、”ОTA”はオーバ−ザ−エア・プロトコル(
over-the-air protocol)に関連付けられ、”LAPD”Dチャンネルに対する リンク・アクセス・プロトコルに関連付けられ、”IWF”は相互動作機能に関
連付けられ、”PhL”は物理的・レイヤー(physical layer)に関連付けられ
、”BSSMAP”はベース・ステーション・サブシステム管理アプリケーショ
ン・パート(base station subsystem management application part)に関連付
けられ、”SCCP”はSS7信号接続制御部に関連付けられ、”MTP”はメ
ッセージ伝達部に関連付けられ(MTP層2及び3)、”ОAM”は操作メイン
テナンス及びアドミニストレーション(administration)に関連付けられ、”N
TS−MM”はN−ノート(N-Note)移動性管理に関連付けられ、そして、”N
TS−RR”はN−ノート電波発生源(radio resource)管理に関連付けられて
いる。
【0160】 殆どの物理的な無線電信機能に対しては、通信システムの好ましい実施態様は
IS−661移動性システム用のプロトコル構造を利用する。より水準の高い機
能性に対しては、以下により詳細に説明するように、通信システムの好ましい実
施態様はGSMの様相を用いる。
【0161】 コール制御プロトコルは、GSMディレクション・トランスファ・アプリケー
ション・パート(direction transfer application part:DTAP)コール制 御エンティティ(entity)であり、図8においてはGSM−CM層として示され
ている。このGSM DTAPコール制御エンティティ(すなわち、GSM−C M層)は、(1)無線電信アクセス通信ユニット106とMSC116との間で の通常の出力音声コール(すなわち、CPE105に源を発する)の確立,メイ
ンテナンス及びレリーズ(release);(2)無線電信アクセス通信ユニット1 06とMSC116との間での緊急の(すなわち、”911”)出力音声コール の確立,メインテナンス及びレリーズ;及び(3)アクティブ・コール中での、
ネットワーク・ディレクションにおけるCPE105からのDTMFトーン(to
ne)の信号、を含む様々な特徴をサポートしている。ディジット解析が好ましく
はベース・ステーション109で行われるので、無線電信アクセス通信ユニット
106とベース・ステーション109との間にトランスペアレント(transparen
t)なディジット伝送が与えられる。更に、システムは、また、好ましくは、制 御伝達(CT−TRA)О−ノートを介してDTAPプロトコル・メッセージに
トランスポート(transport)能力を与える。
【0162】 図8においてはGSM−MM層として示されているGSM DTAP移動性管 理エンティティは、認証および加入者の身元確認を含む種々の移動性管理手順を
実行するために、端と端を繋いで(無線電信アクセス通信ユニット106とMS C116との間で)用いられる。他の移動性管理手順は、О−ノートとN−ノー
トを用いるプロトコル部分としてО−インタフェイス560とN−インタフェイ
ス562にサポートされており、図8においてはОTA−MMエンティティ及び
NTS−MMエンティティとして示されている。これら他の移動性管理手順は、
位置の更新またはネットワーク−レベルの登録(標準的なものと周期的なものの
両方),IMSIの分離または登録抹消,一時的に移動する加入者の同一性(T
MSI)の実際の位置および移動性管理接続の確立(通常および緊急コールの両
方に対して)を含んでいる。これら移動性管理手順は、ベース・ステーション1
09及びベース・ステーション・コントローラ112内で相互動作を受け、ベー
ス・ステーション・コントローラ112は、これらを、A−インタフェイス57
1を通じて、対応するGSM移動性管理手順に変換する。更に、無線電信アクセ
ス通信ユニット106とベース・ステーション109との間でのベース−レベル
登録(標準的なものと周期的なものの両方)は、О−ノート移動性管理手順によ
ってサポートされている。
【0163】 GSM−CM及びGSM−MMプロトコルは、無線電信・アクセス通信ユニッ
ト106とベース・ステーション109との間を端から端まで繋いで伝え、そし
て、プロトコル・メッセージは、ベース・ステーション109及びベース・ステ
ーション・コントローラ112を介して、トランスペアレントリイ(transparen
tly)に中継される。プロトコル・メッセージは、О−インタフェイス560を 横切るトランスポートО−ノート(CT−TRA)メッセージ,ベース・ステー
ション109とベース・ステーション・コントローラ112との間のLAPD信
号リンクを用いてN−インタフェイス562を横切るトランスポートN−ノート
・メッセージ、及びSCCP信号・リンクを用いてA−インタフェイス571上
のBSSMAPメッセージ内に入れられ得る。
【0164】 オーバ−ザ−エア移動性管理手順は、ベース・ステーション109内でN−ノ
ート移動性管理手順と相互動作し、図8においてはNTS−MM層として示され
ている。NTS−MM手順は、N−インタフェイス562のLAPD信号リンク
を越えて伝わり、A−インタフェイス上の対応するDTAP移動性管理(GSM
−MM)手順と、ベース・ステーション・コントローラ112内で相互動作する
。GSM−MMプロトコルは、従って、無線電信アクセス通信ユニット106と
MSC116との間の端から端までを部分的につないで、また、ベース・ステー ション・コントローラ112とMSC116との間を部分的に伝わることになる
【0165】 オーバ−ザ−エア電波発生源管理は、図8に示されたОTA電波発生源(ОT
A−RR)管理プロトコル・エンティティによって与えられる。かかる電波発生
源管理機能は、リンク取得,失ったリンクの回復,ビアラー・メッセージの暗号
化,オーバ−ザ−エア・スロットのネゴシエーション(negotiation)及びタイ ム・スロットの相互交換,ディジット伝達及び解析,アサインメント(assignme
nt)及びモード変更,リンク・レリース(ネットワークにより創生されたか、又
は無線電信アクセス通信ユニット106により創生されたか),ベース補助情報
、及び周囲ベース・テーブル情報を含むものである。О−インタフェイス560
では、電波発生源管理は、ОTA−RRエンティティによりО−ノート・プロト
コルの一部として実行される。
【0166】 О−インタフェイス560上のО−ノート・プロトコルは、無線電信通信チャ
ンネル(すなわち、無線電信通信リンク)を管理するために、リンク層機能を有
している。これらリンク層管理機能は、ARQ,周期的な冗長度チェック(CR
C),分割および分割解除,パワー制御などを含んでいる。
【0167】 ベース・ステーション・コントローラ112及びMSC116との相互作用を
要する電波発生源機能性の要素は、ベース・ステーション109により、N−イ
ンタフェイス562上のN−ノート・プロトコル内で電波発生源機能性と相互動
作させられ、図8においてNTS−RRエンティティで示されている。ベース・
ステーション・コントローラ112は、次には、電波発生源機能性をA−インタ
フェイス571上においてBSSMAP層機能と相互動作させる。チャンネル・
アサインメント,チャンネル・レリーズなどの電波発生源管理手順は、BSSM
AP手順を介しMSC116により始められ、そして、ベース・ステーション・
コントローラ112が、これらをN−インタフェイス562上でNTS−RRプ
ロトコル手順に書き換える。
【0168】 N−インタフェイス562を通じて、電波発生源管理に対するNTS−RRプ
ロトコル手順は、暗号化,アサインメント及びモード変換並びにリンク・レリー
ズを有することになる。電波発生源機能に加えて、NTS−RRエンティティは
、N−インタフェイス562のバックハウル・リンク上でベアラー・チャンネル
の割当および割当解除を管理するための手順を含んでいる。
【0169】 N−インタフェイス562上で、信号・リンクはLAPDプロトコルに基づい
ている。A−インタフェイスを通じて、BSSMAPメッセージはSCCP接続
部に伝えられる。SCCP及びMTP層は、ベース・ステーション・コントロー
ラ112とMSC116との間に確固とした信号リンクを与えるために用いられ
る。
【0170】 種々のBSSMAPプロシージャが、無線アクセス通信ユニット106の機能
をサポートするためのA−インタフェース571上に与えられる。これらのBS
SMAPプロシージャは例えば、割り当て、阻止、リセット、解放、暗号モード
制御及び初期メッセージを含む。
【0171】 無線アクセス通信ユニット106は、もし、望まれるのであれば、固定の方法
で分散されてもよいため、確実な移動の特徴がサポートされなくてもよい。例え
ば、無線アクセス通信ユニット106は、異なる基地局、放送チャネル、非対称
チャネル、サブレートチャネル、統合されたチャネル、多重モードトラヒック、
信号方式メッセージの暗号化、または、無線放送Dチャネルに対するインコール
ハンドオーバ(in-call handover)をサポートする必要がない。また、無線アク
セス通信ユニット106は、入り呼(incoming call)のページング、SMS呼 の読み出し、または、補足のサービスに関する呼をサポートする必要がない。こ
れらの特徴をなくすことにより、無線アクセス通信ユニット106がより容易に
実施され、また、基地局サブシステムと他のネットワーク側の構成要素から要求
されるサポートの特徴が単純化される。
【0172】 通常の呼の移動管理接続の確立は、無線アクセス通信ユニット106の移動管
理エンティティ(すなわち、図8に示すGSM−MMエンティティ)により始め
られる。そのために、移動管理エンティティはMSC116に対して、接続管理
(CM)サービス要求メッセージを、通常の呼を示すサービスタイプフィールド
とともに送信する。CMサービス受領メッセージを送信することによりMSC1
16は応答する。MSC116からのCMサービス受領メッセージを受信したと
きに、無線アクセス通信ユニット106は、後の記述及び参照することにより組
み入れられる関連出願のうちの少なくともいずれかにおいて説明されるように、
通常の呼の設定を続ける。
【0173】 通常の呼に対して、移動管理接続確立プロシージャ(mobility management co
nnection establishment procedure)は、認証プロシージャを含んでもよい。そ
のようなプロシージャは認証に対して、認証のためのDTAP移動管理信号の信
号方式に基いてもよく、また、MSC116と無線アクセス通信ユニット106
の間を端から端まで走らせてもよい。
【0174】 緊急の呼(すなわち、"911")に対して、無線アクセス通信ユニット106
の移動管理エンティティ(すなわち、図8に示すGSM−MMエンティティ)は
、移動管理接続確立プロシージャを、緊急の呼を示すCMサービスタイプフィー
ルドとともにCMサービス要求メッセージを送信することにより、初期化する。
その応答において、MSC116はCMサービス受領メッセージを無線アクセス
通信ユニット106に送信する。MSC116からのCMサービス受領メッセー
ジを受信したときに、無線アクセス通信ユニット106は緊急の呼の設定を続け
る。緊急の呼に対して、ネットワークは認証プロシージャを呼び出す必要はない
【0175】 もし、サービス要求がMSC116により拒否されたとき、または、サービス
要求のタイムアウトの期限が切れたときは、無線アクセス通信ユニット106は
CPE105に対してレコーダ音を出力し、呼確立プロシージャを中止してもよ
い。
【0176】 無線アクセス通信ユニット106は呼接続の確立において移動管理接続確立プ
ロシージャを利用するのが好ましいが、CPEトランクは典型的にはシステムの
可動構成要素とならない。通信システム101は、ここで一般的に記述されるよ
うに、移動通信システムにおいて利用される技術を、無線アクセス通信ユニット
106を通じて無線トランク108の設定及び保守を促進させるように適合させ
る。無線アクセス通信ユニット106を含む通信システム101における移動通
信システムの態様の利用は、別々の基地局のサブシステム又はPSTN125へ
の他の特定目的の無線経路を要求することなしに、現存する移動通信システムの
インフラストラクチャーが本発明に係る無線トランクをサポートすることができ
るという利点を有する。
【0177】 移動管理接続確立プロシージャが完了後、無線アクセス通信ユニット106は
MSC116とDTAP信号送信をやり取りし、出中継呼(outgoing call)を 設定する。通常の呼を設定するプロシージャと緊急の呼を設定するプロシージャ
との間の基本的な差異は、呼が開始される方法にある。通常の呼については、無
線アクセス通信ユニット106がDTAP設定メッセージを基地局109へ空の
被呼アドレスフィールドとともに送信する。基地局109は、設定メッセージの
被呼アドレスフィールドを、基地局制御部112の向こう側のMSC116に対
する設定メッセージを中継する前に、ディジット解析プロシージャの部分として
以前に格納されたディジットで満たす。緊急の呼に対して、無線アクセス通信ユ
ニット106は、DTAP緊急設定メッセージをMSC116に送る。DTAP
緊急設定メッセージは、基地局109と基地局制御部112とを介して透明に中
継される。MSC116は呼出し要求の受領を示すためにDTAP呼進行メッセ
ージを返送する。
【0178】 もし、無線アクセス通信ユニット106がPSTN相互作用を示すDTAP進
行メッセージをMSC116から受信すれば、無線アクセス通信ユニット106
は、CPEトランクと無線通信リンクとの間にその音声経路を接続する(例えば
、無線放送時間スロット、もし無線通信チャネルがTDMA時間スロットの場合
)。無線アクセス通信ユニット106はその後、呼出し進行音(call progress
tone)(ビジー/呼出し音)が帯域内ネットワーク(すなわち、PSTN125
)からの到着を期待する。呼び出しが進行するため、無線アクセス通信ユニット
106は、MSC116から受信した呼び出し進行信号をCPE上の適当な音や
信号に変換する。
【0179】 もし、無線アクセス通信ユニット106がDTAP警告メッセージをMSC1
16から受信すれば、無線アクセス通信ユニット106は、CPE105に対す
るリングバック音を生成する。その音は以下の所定の条件の元で除去される。 その条件は、(1)DTAP接続メッセージがMSC116から受信され、呼び
出されたユーザがその読み出しに答えたことを示す;(2)その呼は、DTAP
切断または解放完了メッセージとともにネットワーク端から明確になる;(3)
その呼はリンクレベル(無線放送)解放を介して解放される;(4)無線アクセ
ス通信ユニット106にて時間切れが発生する;(5)無線アクセス通信ユニッ
ト106はCPE105からのオンフック指示を検出する。
【0180】 もし、無線アクセス通信ユニット106が、呼び出されたパーティがビジーで
あることを示すDTAP切断または解放完了メッセージを受信すれば、無線アク
セス通信ユニット106による動作はPSTNインターワーキング(interworki
ng)の有無に依存する。もし、無線アクセス通信ユニット106がPSTNイン
ターワーキングの指示を受信しなかったときは、無線アクセス通信ユニット10
6はCPE105に対してビジー音を出力し、ビジー音タイマを始動させる。も
し、無線アクセス通信ユニット106がCPE105からオンフック指示を検出
すれば、または、ビジーオンタイマによりビジー音タイムアウト期限の時間切れ
が計時されれば、ビジー音は無線アクセス通信ユニット106により除去される
。一方、もし、被呼者がビジーである旨の指示が受信されたときは、PSTNイ
ンターワーキングがあれば、ビジー音が、PSTN125によるベアラー経路上
の帯域内において出力され、CPE105への経路の全域において無線通信アク
セスユニット106を介して中継される。
【0181】 もし、無線アクセス通信ユニット106が、接続が完了した旨を示すDTAP
接続メッセージをネットワークから受信すれば、もし、無線アクセス通信ユニッ
ト106がまだそれを実行してなければ、無線アクセス通信ユニット106はベ
アラー経路を接続し、DTAP接続承認メッセージをPSTN125に返送する
【0182】 呼確立の間の例外条件のイベントにおいて、無線アクセス通信ユニット106
は呼確立プロシージャを中止する。また、グランド開始(ground-start)CPE
トランクのために、それはCPE105に対する切断指示を通過させる。
【0183】 好ましくは、呼のクリアリング(call clearing)がまたサポートされ、CP E105またはMSC116のいずれかにおいて始められてもよい。CPE10
5は、切断信号を無線アクセス通信ユニット106に出力することにより呼のク
リアリングを始める。もし、CPE105がその呼に対する被呼者であれば、無
線アクセス通信ユニット106は、呼のクリアリングガードタイムアウト期間(
例えば600msec)のタイミングを開始する。その終わりでは、CPEトランク
を解放し、DTAP信号方式を用いて呼をクリアし、任意の放送源(over-the-a
ir resources)を解放する。
【0184】 呼のクリアリングは、ネットワークから無線アクセス通信ユニット106への
呼のクリアリングメッセージの伝送によりネットワーク側(すなわち、MSC1
16にて)上で開始される。無線アクセス通信ユニット106の応答はCPEト
ランクがグランド開始トランクまたはループ開始トランクを含むか否かに依存す
る。もし、CPEトランクがグランド開始トランクであれば、無線アクセス通信
ユニット106は呼のクリアリングメッセージをPSTN125から受信したと
きに、呼のクリアリングガードタイムアウト期間(すなわち、600msec)のタ
イミングを開始する。その期間の終わりでは、CPE105に切断指示が送信さ
れ、受話器外し信号タイマがスタートする。その目的は後述する。無線アクセス
通信ユニット106はCPE105からの切断信号を待ち、その切断信号を受信
した後、受話器外しタイマを停止させ、CPEとランクを解放する。平行して、
ネットワークに対する呼のクリアリングが完了するまで実行され、呼に対する放
送源が解放される。
【0185】 もし、一方、CPEトランクがループ開始トランクを含むのであれば、無線ア
クセス通信ユニット106が呼クリアリングメッセージをPSTN125から受
信したときに、無線アクセス通信ユニット106が受話器外し信号タイマをスタ
ートさせる。無線アクセス通信ユニット106はCPE105からの切断信号を
待ち、切断信号受信後、受話器外しタイマを停止し、CPEトランクを解放する
。平行して、ネットワークに対する呼のクリアリングが完了するまで実行され、
その呼に対する放送源が解放される。
【0186】 ネットワーク開始呼のクリアリングの後、もし、CPE105を通じて呼を生
成したユーザがオフフックのままであれば、受話器外し信号(オフフックが延び
た)状態がCPEトランク上で生ずる。無線アクセス通信ユニット106はこの
状態を前述の受話器外し信号タイマを用いて処理する。もし、受話器外し信号タ
イマがCPE105からの切断信号を受信することなく時間切れになったときは
、無線アクセス通信ユニット106はレコーダ音をCPE105に出力する。も
し、この状態でレコーダ音の出力が所定時間(例えば60秒)経過した後、無線
アクセス通信ユニット106がまだCPE105からの切断を検出してないとき
、無線アクセス通信ユニット106はレコーダ音を除去し、トランクをビジー状
態に保持し、CPE105からの切断の受信を保留する。
【0187】 呼進行音は次のように要約され得る。ダイアル音が、オフフックの変化が使用
されていないCPEトランク上で検出されたとき、無線アクセス通信ユニット1
06からCPE105へ出力される。DTAP切断または解放完了メッセージが
、呼び出されたユーザがビジーである旨の指示とともに、無線アクセス通信ユニ
ット106で受信されたとき、ビジー音が出力される(非PSTNインターワー
キングの場合のみ)。DTAP変更メッセージ(DTAP Altering message)が受 信されたとき、呼出し音が出力される(非PSTNインターワーキングの場合の
み)。無線アクセス通信ユニット106により無線アクセスの輻輳が検出される
間、または、前述のように受話器外し信号タイマの時間切れが生じたとき、レコ
ーダ音が出力される。
【0188】 無線アクセス通信ユニット106は、通話が有効である間、DTMF音の伝送
をサポートしてもよい。「順」方向において、無線アクセス通信ユニット106
はCPE105により生成されるDTMF音を検出し、これらの音をMSC11
65へのDTAP信号に変換する。MSC116は、DTAP DTMF信号方
式メッセージを受信したときに、PSTN125へのDTMF音を再生する。「
逆」方向において、そのような方法での有効な通話の間、DTMF音信号方式は
現在のGSMプロトコルでは一般にサポートされていない。
【0189】 無線アクセス通信ユニット106は好ましくは2つの主な種類(ネットワーク
レベルとベースレベル)の登録をサポートする。ネットワークレベルとベースレ
ベル登録に対して、無線アクセス通信ユニット106は2つの異なる登録を行な
う。ここでは「通常」の登録および「周期的」な登録という。これにより、本発
明の一実施形態において、4種類の登録がサポートされる。
【0190】 無線アクセス通信ユニット106によりサポートされる2種類のネットワーク
レベル登録は、通常のネットワークレベル登録と周期的なネットワーク登録を含
む。無線アクセス通信ユニット106に接続されるCPEトランクのそれぞれが
ネットワークにより個々の加入者として参照されることから、登録プロシージャ
は典型定期には個々のCPEトランクのために無線アクセス通信ユニット106
により実行される。各CPEトランクはその唯一の識別子(例えばそのIMSI
)にしたがい別々に登録される。もし、特定のCPEトランクに対して登録が失
敗すれば、無線アクセス通信ユニット106はCPEトランクに、登録が失敗し
たとしてマークを付す。
【0191】 無線アクセス通信ユニット106の電源が立ち上げられたとき、または、無線
アクセス通信ユニット106が所在地の領域を変更したときに、通常のネットワ
ークレベル登録がなされる―すなわち、以前に登録されていた場所とは異なる所
在地の領域にある基地局109と通信を開始する。登録プロシージャは、A−イ
ンタフェース571上の通常の位置更新プロシージャを含んでも良い。
【0192】 図28は通常のネットワークレベルの登録を示すコールフロー図である。図2
8に示すように、パワーアップすることにより、無線アクセス通信装置106は
無線通信チャンネル(例えば、図25に関して前述したようなTDMAシステム
におけるオーバ・ザ・エアータイムスロット)を設定する。無線通信チャンネル
を得た後、無線アクセス通信装置106は基地局109に対して、論理接続は動
作の送信と無線アクセス通信装置106に関するデータの保持のために要求され
ていることを示す配信要求を送信する。配信要求は制御通信配信要求(CT−S
RQ)メッセージの形態をとることができる。基地局109は制御通信確認メッ
セージで返信する。その後無線アクセス通信装置106は基地局109に対して
、CPE幹線の加入者識別子(即ち、IMSIs)と無線アクセス通信装置10
6の機器識別子(即ち、IMEI)に関する情報を含む1つ以上の制御通信搬送
メッセージを送信する。それに応答して、基地局109は、IMEIとIMSI
s間のマッピングをそれの機器・加入者テーブル(ここでもそれの“IMEI表
”という)に入力する。そのとき基地局109は“アラーム”メッセージを生成
し、アラームを、無線アクセス通信装置106を識別する情報(即ち、そのIM
EI)および無線アクセス通信装置106が登録されたというメッセージととも
にOSS122に送信する。登録情報を送信した後、無線アクセス通信装置10
6は、図28に示すように、制御通信解除(CT−REL)メッセージを基地局
109に送信することにより、論理接続を解除する。
【0193】 通常のネットワークレベルの登録に加えて、無線アクセス通信装置106は周
期的なネットワークレベルの登録も行うことができる。そうするために、無線ア
クセス通信装置106は、初期登録後に、登録間隔が所定時間よりも小さくなる
ように選択された周期性で、各IMSI(即ち、各CPE幹線)を周期的に再登
録する。例えば、上記所定時間としては、MSC116におけるビジター位置設
定レジスタ(VLR)の記録保持時間より少ない時間量としてもよい。また、所
定時間としては、無線ネットワークに対して超過負担とならない十分な長さとな
るように選択されるべきである。周期的なネットワークレベルの登録は、Aイン
ターフェース571において周期的位置設定更新処理工程に移行する。上記周期
性はGSMネットワーク下部構造において構成可能である。
【0194】 また、無線アクセス通信装置106は、好ましくは2種類のベースレベル登録
、即ち、通常登録とベース周期的登録、を保持する。ベースレベル登録用には、
各CPE幹線はそれの独特な識別子(即ち、IMSI)により別々に登録される
【0195】 通常のベースレベル登録は、無線アクセス通信装置106が、それが以前に登
録されたものと異なるが同じ設定領域に属する基地局109との通信を開始する
ときに、実行される。通常のベースレベル登録は、無線アクセス通信装置106
が、設定領域を変更する必要なしに、新たな周辺の基地テーブルを受信すること
を可能にする。ベースレベル登録工程は、Aインターフェースにおいて通常の位
置設定更新処理工程に移行する。
【0196】 また、無線アクセス通信装置106は、基地局109で各IMSI(即ち、各
CPE幹線)を周期的に登録することにより、周期的なベースレベル登録を実行
する。再登録の周期性は基地局109によって制御される。周期性はOAM&P
により構成可能であり、再登録の周期が例えば16秒となるように選択してもよ
い。
【0197】 ベース周期的登録の周期は、無線アクセス通信装置106の「健康状態」を監視
するための機構として利用できる。この態様では、ベース周期的登録は、無線ア
クセス通信装置109が現在それと通信中であることを知るための基地局109
の「心拍」として機能することができる。
【0198】 登録解除は、無線アクセス通信装置106がパワーオフされるときに、無線ア
クセス通信装置106に接続された各CPE幹線に代わってシステムによって実
行される。無線アクセス通信装置106は、パワーオフ時に、実際にパワーダウ
ンする前に各CPE幹線に対して登録解除を含む制止工程を開始する。
【0199】 無線アクセス通信装置106において不履行が検知された場合、オペレータに
不履行を知らせるためにアラームメッセージが送信される。欠陥が検出されると
、無線アクセス通信装置106は、制御通信搬送(CT−TRA)メッセージを
用いて基地局109に欠陥通知(即ち、アラームメッセージ)を送信する。その
とき基地局109は、欠陥存在としての基地局対象を用いて、基地局コントロー
ラ112に欠陥報告を送信する。
【0200】 図29はアラーム通知を示すコールフロー図である。図29に示すように、先
ず、無線通信チャンネル(例えば、図25に関して前述したようなTDMAシス
テムにおけるタイムスロット)が、そのようなチャンネルがすでに設定されてい
ない場合に、得られる。次に、無線アクセス通信装置106から基地局109に
対して、論理接続は動作と無線アクセス通信装置106に関するタイプデータの
保持から必要であることを示す配信要求が送信される。配信要求は制御通信配信
要求(CT−SRQ)メッセージの形態をとる。基地局109から制御通信確認
メッセージを受信した後、無線アクセス通信装置106はアラーム情報を自由に
基地局109に送信する。アラーム情報は必要に応じて1つより多くの物理的メ
ッセージで搬送してもよい。アラーム情報の送信後、無線アクセス通信装置10
6は、制御通信解除(CT−REL)メッセージを送信することにより、論理接
続を解除する。そして、基地局109はアラーム情報を基地局アラームメッセー
ジ形態にパッケージ化し、オペレーション管理センタ(OMC)120および・
またはOSS122にそれを送信する。
【0201】 無線アクセス通信装置106によって基地局109に送信されたアラームメッ
セージまたはアラーム情報の形態は、識別子フィールド、誤り種類フィールド、
状態フィールド、誤り原因フィールド、およびログ番号フィールドを含む多重フ
ィールドを有してもよい。識別子フィールドは、国際モービル機器アイデンチテ
ィ(IMEI)番号などの無線アクセス通信装置106を識別する情報を含む。
誤り種類フィールドは、発生した誤り、例えば、通信誤り、配信の質の誤り、処
理誤り、または機器誤りなどの種類を示す情報を含む。状態フィールドは、無線
アクセス通信装置106が動作中であるか非動作状態であるかを示す。誤り原因
フィールドは、例えば、無線装置誤り、回線カード誤り、または不知の誤りなど
の原因を示す。ログ番号はアラームを追跡するために使用される。無線アクセス
通信装置106は、各々が対応するログ番号を有するトリガアラームのログ数を
有してもよい。ログ処理されたアラーム情報は後で整備用に使用してもよい。
【0202】 もし誤りが無線アクセス通信装置106での資源(即ち、ハードウェアまたは
ソフトウェア)に関するときは、もしそれが識別可能ならば、アラーム通知は好
ましくは誤りの資源を識別する。有効にアラームの追跡を維持するために、欠陥
表は無線アクセス通信装置106の制御部に保持されてもよい。アラームが通知
されると、欠陥表への入力が行われる。欠陥表は同じアラームが再度通知される
ことを防止するのに役立つ。欠陥表はパワーオンまたは休止においてクリア処理
されてもよい。
【0203】 基地局109は、無線アクセス通信装置106において設定されたアラームを
、基地局アラームメッセージフォーマットを用いて、基地局コントローラ112
に中継する。基地局アラームメッセージフォーマットは、誤り種類フィールド、
欠陥検査フィールド、誤り原因フィールド、および追加情報フィールドなどの多
数フィールドを有してもよい。誤り種類フィールドは(例えば、機器誤りなど)
の誤りの種類を示す情報を含み、誤り検査フィールドは(警報などの)誤りの重
大性を示し、誤り原因フィールドは(無線アクセス通信装置106などの)フィ
ールドの発生源を示し、追加情報フィールドは、通常は誤りに関する詳細を含み
、無線アクセス通信装置106からのアラームの特別な場合は、無線アクセス通
信装置106から受信されたアラームメッセージのコピーを含む。
【0204】 図1に示すような本発明の好ましい実施例によれば、無線アクセス通信装置1
06は、PSTN125の長距離機能性への接続性を構成するGSM基軸のセグ
メントを介した通常の出力音声コールを設定、保持および解除する可能性を提供
する。無線アクセス通信装置106と他のシステム構成要素は、幹線管理信号生
成、アドレス信号生成、およびCPE105へのコール進行音の提供を含む標準
信号生成機能を、CPEインターフェース上に保持することにより、CPE10
5への有線回線の透過性を提供する。
【0205】 パワーアップ後初期化工程の役割として、好ましくはその後周期的に、無線ア
クセス通信装置106は近くの基地局109とPSTN125も登録する。ここ
で、登録とは、一般的に、無線アクセス通信装置106に接続された加入者(即
ち、CPE幹線602)がネットワークに対して自己確認する処理工程として説
明される。無線アクセス通信装置106に接続された各CPE幹線はネットワー
クによって個々の加入者と見なされるので、登録工程は典型的には個々のCPE
幹線に代わって実行され、多数のCPE幹線用に反復されることが必要であって
もよい。
【0206】 図12はネットワークレベル登録処理工程を示すコールフロー図である。図1
2に示す最初の処理工程として、無線アクセス通信装置106は、近くの基地局
109への無線通信チャンネル(例えば、TDMAまたはTDDシステムのタイ
ムスロット、またはFDDシステムでの周波数チャンネル、または他の規定チャ
ンネル)を得る。無線通信チャンネルは無線システムによって利用されている特
別なプロトコルにより得られる。次に、無線アクセス通信装置106は、システ
ムによって利用されている特別な登録用プロトコルにより、ネットワークレベル
の登録処理工程を実行する。登録処理工程は、例えば、Aインターフェース57
1での位置設定更新処理工程を含むこともできる。無線アクセス通信装置106
は、ネットワーク下部構造により制御された周期性で、その後のネットワークレ
ベルの登録処理を一定間隔で行う。また、無線アクセス通信装置106は、もし
その前に通信中であった基地局と異なる配置領域の基地局109を介して通信を
開始する場合は、ネットワークレベルの登録処理を行ってもよい。登録後は、無
線通信チャンネルは引き渡され、MSC116は、図12に示すように、資源解
除処理を設定する。
【0207】 ネットワークレベルの登録処理に加えて、無線アクセス通信装置106は、基
地局109により制御された周期性で、基地局109の周期的登録を一定間隔で
行うこともできる。各登録の試みに対して、無線アクセス通信装置106は無線
通信チャンネルおよびレジスタを得、そしてコールが進行中でない場合は、無線
通信チャンネルを引き渡す。もしコールが進行中であれば、無線アクセス通信装
置106は新たなチャンネルを得る必要はないが、もし特別な無線プロトコルの
下で可能な場合は、存在する通信チャンネルを超えて登録情報を送信することが
できる。周期的ベースレベルの登録に加えて、無線アクセス通信装置106は、
その前に通信中であった基地局と異なる基地局であるが同じ配置領域の基地局を
介して通信を開始する場合は、基地局109の初期登録も行う。
【0208】 無線アクセス通信装置106がパワーオフされているときは、無線アクセス通
信装置106に接続された各CPE幹線に代わって、システムによって登録解除
が行われる。図13はネットワークレベルの登録解除処理工程を示すコールフロ
ー図である。図13に示す処理の最初の工程として、無線アクセス通信装置10
6は、近くの基地局109への無線通信チャンネル(例えば、TDMAタイムス
ロット)を得る。無線通信チャンネルは、無線システムによって利用されている
特別なRFプロトコルにより得られる。次に、無線アクセス通信装置106は、
システムによって利用されている特別なプロトコルにより、IMSI離脱工程な
どのネットワークレベル登録解除工程を実行する。登録解除後は、無線通信チャ
ンネルは引き渡され、図13に示すように、MSC116が資源開放処理を設定
する。
【0209】 無線アクセス通信装置106による登録処理後、出力コールは、CPE105
、無線アクセス通信装置106、および基地局サブシステムを介してPSTN1
25に配置されることもできる。図14乃至19は、ダイヤル音、数値送信、数
値分析および、経路設定している情報の異なるレベルを有するPBXとKTXを
含む種々の形態のCPEの実施形態の下で、出力コールに対するコール設定を示
すコールフロー図である。例えば、図14は、無音PBX,即ち、ダイヤル番号
の解析に基づくルートコールの能力のないPBXとして実施されたCPE105
に対するダイヤル音、数値送信および数値分析を示すコールフロー図である。図
14に示すように、(例えば、図1に示すような電話局などの)ユーザ102が
オフ・フックとなり、CPE105(即ち、PBX)にオフ・フック刺激を送信
する。オフ・フック信号を検知すると、PBX105はダイヤル音をユーザ10
2に発行する。そのときユーザ102はアクセス符号(即ち、所定の桁数、例え
ば’81)をダイヤルして、無線アクセス通信装置106により提供された無線 幹線にアクセスする。上記アクセス符号桁数を検知すると、PBX105はダイ
ヤル音を取り去り、無線アクセス通信装置106に接続された幹線を捕捉する。
【0210】 中継回線の捕捉を検出すると、無線アクセス通信ユニット106は、ユーザー
102へ第2のダイヤルトーンを出力する。その第2のダイヤルトーンは、PB
X105を通じてユーザー102へ供給される。その第2のダイヤルトーンの適
用に並行して、その無線アクセス通信ユニット106は、空中通信チャンネルの
取得を開始する。TDMAまたはTDDシステムでは、例えば、その手順におけ
るステップは一般に、空中上のタイムスロットの捕捉を伴う。
【0211】 ダイアルトーンを検出すると、ユーザー102は、コールされるパーティの番
号をダイアルする。無線アクセス通信ユニット106は、最初の数字を検出し、
その後は第2のダイヤルトーンを取り除く。もし空中通信チャンネルの取得がこ
のときに敢行されなかったならば、無線アクセス通信ユニット106は一時バッ
ファに受信した数字を格納する。
【0212】 空中通信チャンネルをうまく取得した後、図14に示したように、無線通信ユ
ニット106は、制御通話サービス要求(CT−SQR)メッセージを基地局10
9へ送信して、その基地局にて数字解析アプリケーションにサービスを要求する
。基地局109は数字解析アプリケーションを開始し、そして、制御通話認証( CT−ACK)メッセージを無線アクセス通信ユニット106へ戻す。その無線 アクセス通信ユニット106は、その後、ユーザー102から受け取った数字を
ひとつづつ基地局109へ送信する。各数字は制御通話送信(CT−TRA)メッ
セージ送信される。各数字の値は、例えばCT−TRAメッセージ内の4ビット
フィールドにより示されてもよい。基地局109は各受信した数字を格納する。
すべてのアドレス数字が基地局109で受信されると、基地局109は、(数字 の解析により)数字列が完璧か検出し、そして、前記ダイヤル用のシーケンスが 完璧であったことを示す内容のメッセージを添えて、制御通話送信(CT−TR A)メッセージをセントラルコールプロセッシングユニット106に戻す。無線 アクセス通信ユニット106は次いで、コールの開始に進むことができる。
【0213】 ダイヤルトーン、数字の送信および、“無言”KTS、つまりダイアル番号の
解析に基づく呼出にルートできる能力なしのキータイプシステムとして実現され
るCPE105に対する解析が無ければ図15は、図14に似る。図15に示し
たように、ユーザー102は、最初に無線アクセス通信ユニット106に出て行
くラインを選ぶ。ユーザー102は、次いでフックオフにして、オフフックの信
号をCPE105(つまりKTS)に送る。オフフック信号を検出すると、CPE
105は、無線アクセス通信ユニット106に接続された中継回線を捕捉する。
無線アクセス通信ユニット106は、中継回線の捕捉を検出し、そして、応答と
してダイヤルトーンをユーザー102へ出力する。ダイヤルトーンの解析に並行
して無線アクセス通信ユニット106は、空中通信チャンネルの取得に進む。T
DMAまたはTDDシステムでは、このステップは一般に空中タイムスロットの
捕捉を伴う。
【0214】 ユーザー102がダイヤルトーン102を検出したとき、コールされるパーテ
ィの数字をダイヤルする。第1の数字を検出した後、無線アクセス通信ユニット
106はダイヤルトーンを取り除く。このとき、空中通信チャンネルの取得が敢
行されなかったならば、無線アクセス通信ユニット106は一時バッファにその
数字を記憶する。
【0215】 空中通信チャンネルがうまく得られたとき、無線アクセス通信ユニット106
は、図15に示すように、制御通話サービス要求(CT−SRQ)メッセージを基
地局109へ送信し、基地局109での数字解析アプリケーションにサービスを
要求する。基地局109は、数字解析アプリケーションを開始し、そして、制御
通話認証(CT−ACK)メッセージを無線アクセス通信ユニット106に戻す。
無線アクセス通信ユニット106は次いでユーザーから受信した数字を受け取る
毎に一つづつ基地局109に送信する。各数字は図14に関して述べたように、
制御通話送信(CT−TRA)メッセージの一部として送信される。基地局109
は、受信した各数字を格納する。すべてのアドレスの数字が基地局109で受信
された後、基地局109は(その数字解析に基づき)ダイヤル用のシーケンスが完
全であったか検出し、そして制御通話送信(CT−TRA)メッセージを、ダイヤ
リングが完璧であったことを示す内容を伴ない中央コールプロセッシングユニッ
ト106に戻す。
【0216】 図16は、ダイヤルトーン、数字送信および数字解析を示すが、ダイヤルナン
バーの解析に基づくルートコールに十分なビルトインのインテリジェンスを有す
るにPBXシステムとして実現したCPE105が無ければ、図14および15
に似る。図16で示したように、ユーザー102は、最初にオフフックして、オ
フフック信号をCPE105(つまりPBX)に送信する。オフフック信号を検出
すると、CPE105はユーザー102へダイヤルトーンを出力する。ユーザー
102は次いで、外部ラインにアクセスするためにアクセスコード(つまり“8 ”や“9”のような所定の数字)をダイヤルする。コードの数字のアクセスを検 出したとき、CPE105はダイヤルトーンを取り除き、数字の解析を開始する
。ダイヤルしたナンバーが所定のアクセスコードの数であることが検出されると
、CPE105は第2のダイヤルトーンをユーザー102に出力する。
【0217】 ユーザー102はその後、コールされるパーティの数字をダイヤリングする。
ユーザー102からの第1の数字を検出すると、CPE105はダイヤルトーン
を取り除き、そして数字の解析を開始する。CPE105によりすべての数字が
受信されたとき、そのCPE105はその数字解析から、完全な電話ナンバーが
ダイヤルされたことを決定する。CPE105は、又、そのデジタル解析から、
そのコールが長距離(つまりアクセスコードに続くコールの第1の数字が“1”)
か否かを決定し、もしコールが長距離のとき、無線アクセス通信ユニット106
に接続された中継回線を捕捉する。CPE105はそのコールを直接PSTN1
25につなぐ。
【0218】 CPE公衆回線の捕捉を検出すると、無線アクセス通信ユニット106はユー
ザーに第2のダイヤルトーンを出力する。この第2のダイヤルトーンは、ユーザ
ー側のCPE105により、無音声化され、つまり、第2のダイヤルトーンはユ
ーザー102へ通過しない。第2のダイヤルトーンの印加に並行して、無線アク
セス通信ユニット106は空中通信チャンネルを得るために進む。例えばTDM
AまたはTDDシステムでは、このステップは一般にエアータイムスロットの捕
捉を伴う。第2のダイヤルトーンがCPE105により検出されると、CPE1
05は無線アクセス通信ユニット106へ、DTMFトーンとしてユーザー10
2から早期に受信した数字を外部出力する。第1の数字(つまりDTMFトーン)
を検出すると、無線アクセス通信ユニット106は第2のダイヤルトーンを除く
。もし、空中通信チャンネルの取得がこのときに完全に行われていないとき、無
線通信チャンネルが得られるような時間まで無線アクセス通信ユニット106は
、数字を一時バッファに格納する。
【0219】 空中通信チャンネルがうまく得られた後、無線アクセス通信ユニット106は
、制御通話サービス要求(CT−SRQ)メッセージを基地局109へ送信し、基
地局109での数字解析アプリケーションにサービスを要求する。基地局109
は、数字解析アプリケーションを開始し、そして、制御通話認証(CT−ACK)
メッセージを無線アクセス通信ユニット106に戻す。無線アクセス通信ユニッ
ト106は次いでユーザーから受信した数字を受け取る毎に一つづつ基地局10
9に送信する。各数字は、制御通話送信(CT−TRA)メッセージの一部として
送信される。基地局109は、受信した各数字を格納する。すべてのアドレスの
数字が基地局109で受信された後、基地局109はダイヤル用のシーケンスが
完全であったか検出し、そして制御通話送信(CT−TRA)メッセージを、ダイ
ヤリングが完璧であったことを示す内容を伴ない中央コールプロセッシングユニ
ット106に戻す。無線アクセス通信ユニット106はコールの開始を伴ってそ
の後進むことができる。
【0220】 図17は、ダイヤルトーン、ダイヤルナンバーの解析に基づくルートコールす
るに十分なビルトインのインテリジェンスを有するキータイプシステム(KTS)
として具体化されたCPE105に対する数字送信および数字解析を示すことを
除けば、図14、15および16に似る。図17に示したように、ユーザー10
2は最初にオフフックしてオフフック信号をCPE105(つまりKTS)に送信
する。そのオフフック信号を検出すると、CPE105はユーザー102にダイ
ヤルトーンを出力する。ユーザー102はその後、コールされるパーティの数字
をダイヤリングする。ユーザーから最初の数字を検出すると、CPE105fダ
イヤルトーンを取り除き、そして数字の解析を開始する。
【0221】 CPE105によりすべての数字が受信された後、そのCPE105はその数
字解析から、完全な電話番号がダイヤルされたかを決定する。そのCPE105
はまたその数字解析から、そのコールが長距離(つまり最初にダイヤルされた数 字が“1”)であるか否かを決定し、もしそのコールが長距離ならば、無線アク セス通信ユニット106に接続された中継回線を捕捉する。もし、そのコールが
長距離でないならば、CPE105はそのコールを直接PSTN125につなぐ
【0222】 中継回線が捕捉されたとき、無線アクセス通信ユニット106はCPE105
に第2のダイヤルトーンを出力する。この第2のダイヤルトーンは、ユーザー側
のCPE105により無音声化され、つまり第2のトーンはユーザーを通過しな
い。第2のダイヤルトーンの印加に並行して、無線アクセス通信ユニット106
は空中通信チャンネルを得るために進む。TDMAまたはTDDシステムでは、
このステップは一般にエアータイムスロットの捕捉を伴う。第2のダイヤルトー
ンがCPE105により検出されると、CPE105は無線アクセス通信ユニッ
ト106へ、ユーザー102から早期に受信した数字を外部出力する。第1の数
字を検出すると、無線アクセス通信ユニット106は第2のダイヤルトーンを除
く。もし、空中通信チャンネルの取得がこのときに完全に行われていないとき、
無線通信チャンネルが得られるような時間まで無線アクセス通信ユニット106
は、数字を一時バッファに格納する。
【0223】 空中通信チャンネルがうまく得られた後、無線アクセス通信ユニット106は
、制御通話サービス要求(CT−SRQ)メッセージを基地局109へ送信し、基
地局109での数字解析アプリケーションにサービスを要求する。基地局109
は、数字解析アプリケーションを開始し、そして、制御通話認証(CT−ACK)
メッセージを無線アクセス通信ユニット106に戻す。無線アクセス通信ユニッ
ト106は次いでユーザーから受信した数字を受け取る毎に一つづつ基地局10
9に送信する。各数字は、制御通話送信(CT−TRA)メッセージの一部として
送信される。基地局109は、受信した各数字を格納する。すべてのアドレスの
数字が基地局109で受信された後、基地局109はダイヤル用のシーケンスが
完全であったか検出し、そして制御通話送信(CT−TRA)メッセージを、ダイ
ヤリングが完璧であったことを示す内容を伴ない中央コールプロセッシングユニ
ット106に戻す。無線アクセス通信ユニット106はコールの開始を伴ってそ
の後進むことができる。
【0224】 もし無線アクセス通信ユニット106がダイヤルトーン(または第2のダイヤ ルトーン)を出力し、そして現時点でCPE105から数字を受信していないな らば、ダイヤルのタイムアウト状況が起きる。その場合、無線アクセス通信ユニ
ット106は、ユーザーへの永久的な処置を捕捉し出力していた、あらゆる空中
通信チャンネルを開放する(つまり、非登録手順を実行し、MSC116に対し 、コールのために割り当てられていたいかなるリソースをも開放させる)。
【0225】 図18および19は、二つのシナリオになるコールステップの成功した手順を
示すフローである。図18は、MSC116での非PSTNインターワーキング
を伴う成功したCPE志向のノーマル(つまり緊急でない)コールステップのシー
ケンスのためのフローである。図18に示したように、ダイヤルトーン、数字の
送信および数字解析の提供は、図14〜17のコールフローに示したいずれかの
シナリオにしたがって実行される。各々の例では、コールフローは、基地局10
9から無線アクセス通信ユニット106へのダイヤリング指示の最後で終了する
。基地局109からダイヤリング指示の最後を受信すると、無線アクセス通信ユ
ニット106は、ノーマルコールに対して、移動性管理接続の確立手順を開始す
る。この手順は、SCCPリンクがA-インタフエイス571をコールするため に確立される結果となり、そして、更に、コールを扱うために移動性管理接続が
MSC116でセットアップされる結果となる。この手順の一部は、もし所望な
らば、コールに対する手順を設定する承認および暗号モードを伴ってもよい。
【0226】 移動性管理接続手順を行った後、無線アクセス通信ユニット106は図18に
示すように、直接送信アプリケーションパート(DTAP)セットアップメッセー
ジを基地局109へ送信する。基地局109はそのDTAPセットアップメッセ
ージを傍受し、そしてコールされたアドレス領域内に、数字解析ステップの間よ
り以前に無線アクセス通信ユニット106から受信した数字を満たす。基地局1
09はその後、基地局コントローラを通じてMSC116へDTAPメッセージ
を進める。そのMSC116は、図18に示したように、DTAPコール進行メ
ッセージを無線アクセス通信ユニット106へ送信することにより、DTAPセ
ットアップメッセージの受信を認める。
【0227】 ベアラリソース割当て手続きは、この後、A−インターフェース571から始
まりO−インターフェース560に進行するワイヤレス固定アクセスシステムの
各インターフェースで実行される。ベアラリソース割当て手続きは、A−インタ
ーフェース571とN−インターフェース562とO−インターフェース560
とに割り当てられたベアラチャンネルとなり、ベースステーションコントローラ
112を介してセットアップされるスイッチコネクションとなる。
【0228】 ベアラリソース割当て手続きが完了した後、MSC116は、DTAP警告メ
ッセージを、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に送信する。ワイヤレスア
クセス通信ユニット106は、CPE105(すなわち、PBXもしくはKTS
、又はその他の同様のシステム)を通るインバンドパスを経由して、リングバッ
クトーン(呼出し音)をユーザ102に送る。コール(呼出し)された集団がコ
ールに応答するときに、MSC116は、DTAP接続メッセージを、ワイヤレ
スアクセス通信ユニット106に送信する。その時点で、ワイヤレスアクセス通
信ユニット106はそのスピーチパス(音声経路)に加わり、リングバックトー
ンをユーザ102に送る。ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、DTAP
接続承認メッセージでもってMSC116に応答し、この後コールは会話状態と
なる。
【0229】 図19は、図18と同様に、正常なCPEから発信されたノーマルコールセッ
トアップシーケンス用のコールフロー(呼出し系統)を示しているが、PSTN
はMSC116で相互動作を行っている。図19に示されているように、ダイヤ
ルトーン(発信音)、デジット伝送及びデジット分析の伝送は、図14〜図17
のコールフロー図に示された任意のシナリオに従って実行される。ベースステー
ション109からダイヤル動作指示の終了を受信すると、ワイヤレスアクセス通
信ユニット106は、ノーマルコール(通常呼出し)のためのモービリティ管理
コネクション確立手続きを指示する。図18のコールフローと同様に、この手続
きは、A−インターフェース(GSMシステムであると仮定する)と交差するコ
ールのために確立されたSCCPリンクとなり、さらにコールを取り扱うための
MSC116でもってセットアップされたモービリティ管理コネクションとなる
。もし希望があれば、この手続きの一部はコールのための認証・暗号モード設定
手続きを伴っていてもよい。
【0230】 モービリティ管理コネクション手続きが完了した後、ワイヤレスアクセス通信
ユニット106は、DTAPセットアップメッセージをベースステーション10
9に送信する。DTAPセットアップメッセージは、空のコールされた集団のア
ドレスフィールドを含み、MSC116に送られる。ベースステーション109
は、DTAPセットアップメッセージを遮断し、デジット分析ステップ時よりも
早くワイヤレスアクセス通信ユニットから受信されたデジット(位数)を、アド
レスフィールド中に充填する。ベースステーション109は、この後、ベースス
テーションコントローラ112を経由してMSC116にDTAPセットアップ
メッセージを伝送する。MSC116は、図18に示されているように、DTA
Pコール進行メッセージをワイヤレスアクセス通信ユニット106に送信するこ
とにより、DTAPセットアップメッセージの受信を認識する。ベアラリソース
割当て手続きは、この後、図8のコール流れと同様に、A−インターフェースか
ら始まりO−インターフェースに進行するワイヤレス固定アクセスシステムの各
インターフェースで実行される。ベアラリソース割当て手続きは、A−インター
フェースとN−インターフェースとO−インターフェースとに割り当てられたベ
アラチャンネルとなり、ベースステーションコントローラ112を介してセット
アップされたスイッチコネクションとなる。
【0231】 ベアラリソース割当て手続きが完了した後、MSC116は、DTAP進行メ
ッセージを、PSTN125との相互動作を指示しているワイヤレスアクセス通
信ユニット106に送信する。ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、この
時点でそのスピーチパスに加わる。ネットワークは、接続されたスピーチパス上
でリングバックトーンを検出し、そしてリングバックトーンは、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106によって、CPE105(すなわち、KTSもしくはP
BX、又はその他の同様のシステム)を経由してユーザ102に中継伝送される
。コールされた集団がコールに応答するときに、ネットワークはリングバックト
ーンを除去する。MSC116は、DTAP接続メッセージを、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106に送信する。ワイヤレスアクセス通信ユニット106は
DTAP接続認識メッセージでもって応答し、この後コールは会話状態に移行す
る。
【0232】 図18又は図19に示されたいずれか1つのコール流れシナリオにおいて、も
しコールされた集団がビジーであれば(混んでいれば)、該コールは一般に拒絶
される。PSTN相互動作でない場合は、MSC116からのDTAP接続解除
メッセージに応答して、ワイヤレスアクセス通信ユニット106からユーザ10
2にビジートーン(話中音)が送信され、DTAP解放手続きが初期化される。
オンフック信号がユーザ102から検出されたとき、ワイヤレスアクセス通信ユ
ニット106は、コールリソース解放手続きを初期化する。PSTN相互動作の
場合は、ビジートーンはPSTN125から送信される。CPE105がユーザ
102からオンフック信号を検出したとき、それは接続解除メッセージをワイヤ
レスアクセス通信ユニット106に送信し、これはこの後、コールリソース解放
手続がその後に続くDTAP解放手続きを初期化する。
【0233】 長距離ネットワークインターフェース上で相互動作するISDNの場合は、ワ
イヤレスアクセス通信ユニット106は、MSC116から受信されたDTAP
信号に基づいて、CPE105に対する適当なコールプログレストーン(呼出し
進行音)を生成する。このようなコールプログレストーンは、例えば、ビジート
ーン及びリングバックトーンを含む。PSTN相互動作の場合は、これらのコー
ルプログレストーンは、PSTN125によって生成され、これらをCPE10
5に中継伝送するワイヤレスアクセス通信ユニット106にインバンドで回送さ
れる。ダイヤルトーンは、常に、ワイヤレスアクセス通信ユニット106によっ
て生成される。また、ビジー時に、又は永久処理の一部として、ワイヤレスアク
セス通信ユニット106によって、再要求トーン(再要求音)が生成されてもよ
い。
【0234】 図20〜図22は、種々のコールシナリオを示すコールフロー図である。図2
0は、アクティブコール時のコール待ち状態用のコールフローを示している。図
20に示されているように、第1のユーザは、ネットワーク上で、あるアクティ
ブコールに連結される。第2のユーザは第1のユーザにコールを行うことを望み
、オフフック信号の生成が惹起される。CPE105(すなわち、KTS、PB
X又はその他の同タイプのシステム)はオフフック信号を検出し、ダイヤルトー
ンでもって応答する。第2のユーザは第1のユーザの電話番号をダイヤルするが
、このコールは長距離ではないので(というより、むしろステーションからステ
ーションへである)、それはCPE105それ自体によって処理され、この後そ
れをワイヤレスアクセス通信ユニット106に送信する。第2のユーザから第1
のデジットを検出すると、CPE105はダイヤルトーンを除去する。
【0235】 該番号がダイヤルされた後、CPE105は第1のユーザにコールを伝達しよ
うと試みる。第1のユーザがすでにコールに連結されていることを知れば、CP
E105は第1のユーザにコール待ちトーン(呼出し待ち音)を発信し、他のコ
ールする者が接続を試みていることを第1のユーザに知らせる。CPE105は
また、第2のユーザにもリングバックトーンを発信し、第1のユーザが呼び出さ
れていることを知らせる。
【0236】 もし、第1のユーザがフックフラッシュでもってコール待ちトーンに応答すれ
ば、CPE105はフックフラッシュ信号を検出し、初期会話をホールド状態に
する。CPE105は、この後、第1のユーザと第2のユーザとを会話に接続す
る。第1のユーザは、この後、図20に示されているように、フックフラッシュ
信号を用いることにより、会話をつなぎとめることができる。
【0237】 図21は、3経路のコールセットアップシナリオを示すコールフロー図である
。図21に示されたコールフローの最初に、第1のユーザがネットワーク上です
でにアクティブコールに連結されていると仮定する。第1のユーザは、この後、
第2のユーザに対してステーションからステーションへのコールを行うことを決
定する。そうするために、第1のユーザは、CPE105にフックフラッシュ信
号を供給する。CPE105は、第1のユーザにリコールダイヤルトーンを与え
、そして元の会話をホールド状態にすることにより応答する。第1のユーザは、
この後、第2のユーザの内線にダイヤルする。CPE105がダイヤルされた内
線の第1のデジットを検出したときに、それはリコールダイヤルトーンを終了す
る。
【0238】 内線のダイヤル動作が完了した後、CPE105は、第2のユーザにコールを
行うことを試みる。同時に、CPE105は、第1のユーザにリングバックトー
ンを供給する。CPE105が第2のユーザからオフフック信号を受信したとき
、それは第1のユーザへのリングバックトーンを終了する。第1のユーザと第2
のユーザとは、この後、アクティブコール中で会話をすることができる。第1の
ユーザからフックフラッシュ信号を検出すると、CPE105は2つのコールを
接続し、3経路コールを達成する。
【0239】 図20及び図21のコール流れ状態のそれぞれにおいては、コールの特徴が透
明な仕様で末端ユーザに与えられる。さらに、コールは、PSTN125上でも
同様に透明な仕様で達成される。
【0240】 図22は、CPE105からPSTN125へのアクティブコール時における
DTMF信号送信手続きを示している。予め設定された最小DTMF中断期間(
例えば、20ミリ秒)を超えるCPE105からのDTMFトーンを検出すると
、ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、DTAPスタートDTMFメッセ
ージをMSC116に送信する。DTAPスタートDTMFメッセージはデジッ
トが送信されたことを示している。MSC116がこのメッセージを受信したと
き、それはネットワークに向けてDTMFトーンを再生成し、DTAPスタート
DTMF認識メッセージを、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に戻す。
【0241】 ワイヤレスアクセス通信ユニット106がDTAPスタートDTMF認識メッ
セージを検出したとき、それはDTAPストップDTMFメッセージをMSC1
16に送信する。DTAPストップDTMFメッセージを受信すると、MSC1
16はネットワークに対してDTMFトーンの送信を停止する。MSC116は
、DTAPストップDTMF認識メッセージを、ワイヤレスアクセス通信ユニッ
ト106に戻す。この手続きは、CPE105によって送信された各DTMFト
ーンに対して繰り返される。
【0242】 DTAPスタートDTMFメッセージ及びDTAPストップDTMFメッセー
ジは、両方とも、実在しているGSMプロトコルによってサポートされるメッセ
ージである。ワイヤレスアクセス通信ユニット106は、DTAPスタートDT
MFメッセージ及びDTAPストップDTMFメッセージを利用して、アクティ
ブコール時にDTMFトーンに関連する情報を、透明な仕様でベースステーショ
ン109及びベースステーションコントローラ112に伝送する。これにより、
DTMFトーンは、ワイヤレス通信チャンネルと交差して関係づけられ、ネット
ワークに中継伝送される前に、MSC116で再生される。
【0243】 通常コール及び緊急コールの両方とも、図1の好ましい通信システム101に
よって取り扱われることができる。緊急コール(すなわち、「911」コール)
は、好ましく、CPE105によって直接PSTN125に送られる。これは、
その他のコールが送られるのと同一の仕様で達成されてもよい。例えば、ユーザ
は、緊急コールに対してPSTNアクセスコードをダイヤルしてもよく(PBX
の場合)、あるいはデスクセットからPSTNトランクを選択してもよい(KT
Sの場合)。これに代えて、CPE105は、受信されたデジットを分析するこ
とによりPSTNトランクに緊急コールを送るように構成されることができる。
それにもかかわらず、もしトリガを受信してこのようなコールを初期化した場合
は、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に、緊急コールを確立し、維持し、
かつ破壊する能力をもたせるのが望ましいかもしれない。ワイヤレスアクセス通
信ユニット106は、GSMを基礎とするセグメントを用いてこれらの緊急コー
ルオペレーションを実行してもよい。
【0244】 図23及び図24は、本発明の2つの特定の実施形態におけるワイヤレスリソ
ースのためのそれぞれのスペクトル配置を示す周波数分布図である。図23は、
周囲の空気中での5MHzの周波数バンド幅での、可能なスペクトル配置を示し
ている。図23に示されているように、5MHzのバンド幅は、1.6MHz間 隔の中心周波数をもち、各周縁の中心周波数から5MHzのバンド幅の外縁部ま
で0.9MHzの間隔をもつ3つのサブバンドに分割されてもよい。図24は、 周囲の空気中での6.6MHzの周波数バンド幅での、可能なスペクトル配置を 示している。図24に示されているように、6.6MHzのバンド幅は、1.6M
Hz間隔の中心周波数をもち、各周縁の中心周波数から6.6MHzのバンド幅 の外縁部まで0.9MHzの間隔をもつ4つのサブバンドに分割されてもよい。 図23と図24のいずれかにかかる実施形態において、ワイヤレストランスミッ
タは(ベースステーション109とワイヤレスアクセス通信ユニット106のい
ずれかで)、信号を、好ましくはほぼ1.6MHzの最大バンド幅をもつ直列に 広がるスペクトル信号を伝送する。図23及び図24中の特定のスペクトル配置
は、単なる例示の意味で、好ましく広がったスペクトルのワイヤレス通信パスの
ための可能なスペクトル配置を示している。しかしながら、どのようなスペクト
ル配置でも、ベースステーション109とワイヤレスアクセス通信ユニット10
6との間で利用される特定のワイヤレスコネクションの対象に用いることができ
る。
【0245】 1つ又はこれより多い実施形態が、本発明の種々の態様に従って上述されてい
るが、これらの実施形態の多数の変形例が、ここで説明されているのと同一又は
類似のオペレーション理論を組み込みつつ存在する。例えば、当業者にとっては
、CPE105及びワイヤレスアクセス通信ユニット106の機能が単一のユニ
ット中で組み合わせられることができることは明らかなことであろう。また、1
つ又はこれより多いテレフォンステーション102が、CPE105をバイパス
することにより、ワイヤレスアクセス通信ユニット106に直接接続されること
も可能である。さらに、CPE105は、電話回線を伴ったテレフォンステーシ
ョン102に接続される必要はなく、これに無線で接続されてもよい(すなわち
、ワイヤレスPBX)。
【0246】 本発明のある態様にかかるローカルエリヤ通信システムは、PBX又はKTS
からネットワークへの陸上回線接続を必要とするシステムとは対照的に、遠隔地
域及び/又は地方に配備することが比較的容易であろう。ワイヤレスアクセス通
信ユニットをPBX又はKTSに接続することに加えて、遠隔地に配置されたロ
ーカルエリア通信システムが、比較的少ない配備努力の追加でもって、ワイヤレ
スネットワーク(長距離アクセスを含む)の恩恵を受けることができる。
【0247】 ここでは、本発明の好ましい実施形態が記述されているが、本発明の範囲及び
概念の範囲内において、多数の変形例が可能である。このような変形例は、明細
書及び図面を参照すれば、当業者にとって明らかなことであろう。本発明は、そ
れゆえ、添付の請求項の精神と範囲とにより限定されるほかは、何ら限定される
べきものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態における、システム全体の構成を示す図
【図2】本発明の好ましい実施の形態における、無線アクセス通信装置の基本
構成を示すブロック図。
【図3】図2に示された無線アクセス通信装置のソフトウェアの構成を示す図
【図4】基地局の構成を示すブロック図。
【図5】図4に示された基地局のソフトウェア体系を示す図。
【図6】本発明の好ましい実施の形態における、無線アクセス通信装置に接続
されたマルチプルトランクのアドレシング方法を示すブロック図。
【図7】基地局と基地局制御装置間の信号送信インターフェースの構成を示す
図。
【図8】システム通信プロトコルのアーキテクチャを示すブロック図。
【図9】好ましい実施の形態における無線アクセス通信装置(CPRU)、基
地局および基地局制御装置構成要素間で利用されるベアラ(bearer)のパ
ス分割機能を示すブロック図。
【図10】好ましい実施の形態における異なった構成要素間のインターフェー
スを示すブロック図。
【図11】異なる設置エリアでの基地局制御装置に接続された多元無線アクセ
ス通信装置を示す説明図。
【図12】ネットワークレベルの記録手続きを示す通話フローチャート。
【図13】ネットワークレベルの無記録手続きを示す通話フローチャート。
【図14】PBXを有する通信システムにおける発信音、番号伝送および番号
分析を示す通話フローチャート。
【図15】簡易交換システム(KTS)を含む通信システムにおける発信音、
番号伝送および番号分析を示す通話フローチャート。
【図16】もうひとつのタイプのPBXを有する通信システムにおける発信音
、番号伝送および番号分析を示すフローチャート。
【図17】もひとつのタイプのKTSを含む通信システムにおける発信音、番
号伝送および番号分析を示す通話フローチャート
【図18】相互接続ネットワークであるPSTNを伴わない発信通話準備の成
功を示す通話フローチャート。
【図19】相互接続ネットワークであるPSTNを伴う発信通話準備の成功を
示す通話フローチャート。
【図20】通話待ちを含むシナリオを示す通話フローチャート。
【図21】3方向通話を含むシナリオを示す通話フローチャート。
【図22】DTMFトーン伝送を示す通話フローチャート。
【図23】本発明の実施の形態における2つの実例である周波数スペクトル配
分を示す度数分布表。
【図24】本発明の実施の形態における2つの実例である周波数スペクトル配
分を示す度数分布表。
【図25】図1に示される通信システムで使用される無線通信プロトコルのタ
イミングチャートを示す図。
【図26】図1に示される通信システムで使用されるもうひとつの無線通信プ
ロトコルのタイミングチャートを示す図。
【図27】認証プロセスを示す図。
【図28】ネットワークレベルの記録を示す通話フローチャート。
【図29】警告報告方法を示す通話フローチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/987,957 (32)優先日 平成9年12月10日(1997.12.10) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/988,505 (32)優先日 平成9年12月10日(1997.12.10) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/988,262 (32)優先日 平成9年12月10日(1997.12.10) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/987,872 (32)優先日 平成9年12月10日(1997.12.10) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/987,893 (32)優先日 平成9年12月10日(1997.12.10) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ジー・アール・コンラッド・ローダー アメリカ合衆国80863コロラド州ウッドラ ンド・パーク、アスペン・ドライブ121番 (72)発明者 ダグラス・ジー・スミス アメリカ合衆国22201バージニア州アーリ ントン、ノース・ベイッチ・ストリート 1200番 (72)発明者 リチャード・シー・モー アメリカ合衆国80918コロラド州コロラ ド・スプリングズ、ドートマンド2030番、 アパートメント817 (72)発明者 イスメイル・アイ・ソラ アメリカ合衆国80919コロラド州コロラ ド・スプリングズ、セブン・オークス・ド ライブ5145番 (72)発明者 イゼット・エム・ビルジック アメリカ合衆国80919コロラド州コロラ ド・スプリングズ、ゴールドクレスト・コ ート6841番 (72)発明者 アルバート・エイチ・ユハン アメリカ合衆国07869ニュージャージー州 ランドルフ、アッシュ・レイン29番 (72)発明者 フィリップ・ダグラス ドイツ連邦共和国デー−81379ミュニク、 キストラーホフ・シュトラーセ90番 Fターム(参考) 5K067 AA21 BB02 DD17 EE02 EE06 EE10 EE16 GG01 GG11 HH11

Claims (163)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤレス通信装置と基地局の間にワイヤレス結線を設置す
    る工程と、複数のユーザ・ステーションをワイヤレス・アクセス通信装置の複数
    のユーザ・インターフェースに接続する工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置
    のユーザ・インターフェースの各々を基地局に対して異なる論理構成体として識
    別して、ワイヤレス通信装置を媒介物として使用することにより、ユーザ・ステ
    ーションと基地局の間で通信する工程とを備える通信方法。
  2. 【請求項2】 1個の加入者識別子がユーザ・インターフェースの各々に対
    応するように、複数の加入者識別子をユーザ・インターフェースに割当てる工程
    を更に備え、又、通信トランザクションをユーザ・インターフェース用の加入者
    識別子と関連付けることによって、通信トランザクションがユーザ・インターフ
    ェースの特定のものに振向けられる請求項1に記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 基地局を備えるセルラー・ネットワークでユーザ・インター
    フェースの各々を別個に認証する工程を更に備える請求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 基地局でユーザ・インターフェースの各々を別個に登録する
    工程を更に備える請求項1に記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 基地局を備えるセルラー・ネットワークの中央レジスタでユ
    ーザ・インターフェースの各々を別個に登録する工程を更に備える請求項1に記
    載の通信方法。
  6. 【請求項6】 ワイヤレス通信装置を媒介物として使用することにより、ユ
    ーザ・ステーションと基地局の間で通信する上記工程が、要求に応じてユーザ・
    ステーションと基地局の間のコールを完了する工程を備え、又、ユーザ・ステー
    ションは、コールを完了するためにユーザ・インターフェースに選択的に接続さ
    れ、更に、所定時点において、1個より多いユーザ・ステーションが1個のユー
    ザ・インターフェースに接続されることのない請求項1に記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 コールがユーザ・インターフェースを介して完了され、更に
    、ユーザ・ステーションが基地局に対してユーザ・インターフェースの論理構成
    体として識別される請求項6に記載の通信方法。
  8. 【請求項8】 複数の中継線に接続された複数の加入者インターフェースと
    、基地局へのワイヤレス結線を設置する無線トランシーバと、加入者インターフ
    ェースと無線トランシーバに接続された制御器とを備え、又、制御器は、加入者
    インターフェースと無線トランシーバの間のデータの転送を管理する一方、加入
    者インターフェースの各々が基地局に対して異なる論理構成体として識別され、
    更に、複数の中継線に接続されたユーザから基地局に加入者インターフェースを
    介して設置されるコールが、設置されたコールを仲介する加入者インターフェー
    スに対応する論理構成体と関連付けられるワイヤレス・アクセス通信装置。
  9. 【請求項9】 加入者インターフェースの各々に不揮発性メモリを更に設け
    、且つ、不揮発性メモリは、その対応する加入者インターフェースをセルラー・
    ネットワークに対して一意的に識別する加入者識別子を記憶し、更に、セルラー
    ・ネットワークは基地局を備える請求項8に記載のワイヤレス・アクセス通信装
    置。
  10. 【請求項10】 制御器が、無線トランシーバをして加入者インターフェー
    スの各々のために別個に認証メッセージを基地局に送信させる請求項8に記載の
    ワイヤレス・アクセス通信装置。
  11. 【請求項11】 制御器が、無線トランシーバをして加入者インターフェー
    スの各々のために別個に登録メッセージを基地局に送信させる請求項8に記載の
    ワイヤレス・アクセス通信装置。
  12. 【請求項12】 加入者インターフェースに接続された中継線が中央電話交
    換機に接続される請求項8に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  13. 【請求項13】 中央電話交換機が、ユーザからのコールを設置するために
    ユーザを加入者インターフェースに選択的に接続する請求項12に記載のワイヤ
    レス・アクセス通信装置。
  14. 【請求項14】 中央電話交換機が、構内交換機(PBX)か又はボタン電
    話(KTS)のどちらかを備える請求項12に記載のワイヤレス・アクセス通信
    装置。
  15. 【請求項15】 複数の加入者識別子をワイヤレス通信装置の複数の中継線
    に割当てて、1個の加入者識別子を中継線の各々に対応させる工程と、ワイヤレ
    ス・アクセス通信装置と基地局の間にワイヤレス結線を設置する工程と、複数の
    中継線の内の第1中継線用の加入者識別子をワイヤレス通信装置から基地局に送
    信する工程と、第1中継線を識別するために第1中継線用の加入者識別子を使用
    して、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間で通信トランザクションを完
    了する工程とを備える通信方法。
  16. 【請求項16】 通信トランザクションが認証メッセージの交換を備える請
    求項15に記載の通信方法。
  17. 【請求項17】 通信トランザクションが登録メッセージの交換を備える請
    求項15に記載の通信方法。
  18. 【請求項18】 ワイヤレス・アクセス通信装置を媒介物として使用してユ
    ーザから基地局へのコールを完了するために、ユーザを第1中継線に選択的に接
    続する工程を更に備える請求項15に記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 ユーザを第1中継線に選択的に接続する上記工程が、ユー
    ザを構内交換機(PBX)で切換える工程を備える請求項18に記載の通信方法
  20. 【請求項20】 第1中継線に接続されたユーザからのコールを開始する要
    求をワイヤレス通信装置において受信する工程と、第1中継線用の加入者識別子
    と基地局において関連付けられたワイヤレス通信チャネルをワイヤレス・アクセ
    ス通信装置に割当てる工程と、第1中継線に接続されたユーザ用のワイヤレス通
    信チャネルを介してコールを設定する工程と、その後、ワイヤレス・アクセス通
    信装置を媒介物として使用してワイヤレス通信チャネルを介してユーザと基地局
    の間でトラフィック・メッセージを交換する工程とを更に備え、又、上記コール
    の源が、基地局において第1中継線用の加入者識別子によって識別される請求項
    15に記載の通信方法。
  21. 【請求項21】 ユーザからのコールを終了する工程と、第1中継線に接続
    された第2ユーザからのコールを開始する第2要求をワイヤレス通信装置におい
    て受信する工程と、第1中継線用の加入者識別子と基地局において関連付けられ
    た第2ワイヤレス通信チャネルをワイヤレス・アクセス通信装置に割当てる工程
    と、第1中継線に接続された第2ユーザ用の第2ワイヤレス通信チャネルを介し
    て第2コールを設定する工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置を媒介物として
    使用して第2ワイヤレス通信チャネルを介して第2ユーザと基地局の間でトラフ
    ィック・メッセージを交換する工程とを更に備え、又、上記第2コールの源が、
    基地局において第1中継線用の加入者識別子によって識別される請求項20に記
    載の通信方法。
  22. 【請求項22】 ワイヤレス・アクセス通信装置を媒介物として使用してワ
    イヤレス通信チャネルを介してユーザと基地局の間でトラフィック・メッセージ
    を交換する上記工程が、第1中継線に接続されたユーザから、コールデータをワ
    イヤレス・アクセス通信装置において受信する工程と、ワイヤレス・アクセス通
    信装置においてコールデータをユーザ対基地トラフィック・メッセージとしてフ
    ォーマットする工程と、ユーザ対基地トラフィック・メッセージをワイヤレス・
    アクセス通信装置からワイヤレス通信チャネルを介して基地局に送信する工程と
    、ユーザ対基地トラフィック・メッセージを基地局において受信する工程と、基
    地対ユーザ・トラフィック・メッセージを基地局からワイヤレス通信チャネルを
    介してワイヤレス・アクセス通信装置に送信する工程と、基地対ユーザ・トラフ
    ィック・メッセージをワイヤレス・アクセス通信装置において受信する工程と、
    第1中継線に接続されたユーザにユーザ対基地トラフィック・メッセージを第1
    中継線を介して伝達する工程とを備える請求項20に記載の通信方法。
  23. 【請求項23】 複数の中継線の内の第2中継線用の加入者識別子をワイヤ
    レス通信装置から基地局に送信する工程と、第2中継線を識別するために第2中
    継線用の加入者識別子を使用して、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間
    で第2通信トランザクションを完了する工程とを更に備える請求項15に記載の
    通信方法。
  24. 【請求項24】 第2通信トランザクションが認証メッセージの交換を備え
    る請求項23に記載の通信方法。
  25. 【請求項25】 第2通信トランザクションが登録メッセージの交換を備え
    る請求項23に記載の通信方法。
  26. 【請求項26】 複数の加入者識別子をワイヤレス通信装置に接続された複
    数の中継線の各々に割当てて、各加入者識別子が中継線の内の1本をセルラー・
    ネットワークで一意的に識別する工程と、ワイヤレス通信装置を介したセルラー
    ・ネットワークへのコールを完了するために、要求に応じてユーザを中継線に接
    続する工程と、ユーザからのコール要求に応えるために、ワイヤレス通信装置か
    らセルラー・ネットワークへのワイヤレス通信チャネルを設置する工程と、ワイ
    ヤレス通信チャネルを介してユーザからのコールを完了する工程とを備え、又、
    各コールは、コールが発する中継線に割当てられた加入者識別子によるアドレス
    指定目的のために、セルラー・ネットワークで識別される通信方法。
  27. 【請求項27】 新しいワイヤレス通信チャネルが、ユーザからの各々の新
    しいコール要求により設置されると共に、新しいコール要求に応じて完了される
    コールの時間の間維持される請求項26に記載の通信方法。
  28. 【請求項28】 異なる時に同じ中継線に接続された複数の異なるユーザを
    アドレス指定するために、同じ加入者識別子が再使用される請求項26に記載の
    通信方法。
  29. 【請求項29】 各中継線に割当てられた加入者識別子を使用して、中継線
    の各々を独立的に登録する工程を更に備える請求項26に記載の通信方法。
  30. 【請求項30】 加入者識別子が国際移動加入者識別子(IMSI)を備え
    る請求項26に記載の通信方法。
  31. 【請求項31】 ローカル・エリア電話交換機と、ローカル・エリア電話交
    換機に接続された複数のユーザ・ステーションと、複数の中継線を介してローカ
    ル・エリア電話交換機に接続されたワイヤレス・アクセス通信装置と、ワイヤレ
    ス・アクセス通信装置とのワイヤレス通信チャネルを設置し得る基地局とを備え
    、又、ローカル・エリア電話交換機が、ユーザ・ステーションを中継線に選択的
    に接続し、更に、中継線に接続されたユーザとネットワークの間で情報を通信す
    るために、基地局が中継線を独立的にアドレス指定する通信システム。
  32. 【請求項32】 基地局が、バックホール結線を介して移動交換センターに
    接続されている請求項31に記載の通信システム。
  33. 【請求項33】 移動交換センターがホーム・ロケーション・レジスタに接
    続され、又、ホーム・ロケーション・レジスタが、中継線を個々のネットワーク
    加入者として一意的に識別する複数の加入者識別子を耐久的に記憶する請求項3
    2に記載の通信システム。
  34. 【請求項34】 加入者識別子が国際移動加入者識別子(IMSI)を備え
    る請求項33に記載の通信システム。
  35. 【請求項35】 ワイヤレス・アクセス通信装置が、中継線を一意的に識別
    する加入者識別子を記憶する不揮発性メモリを備える請求項33に記載の通信シ
    ステム。
  36. 【請求項36】 中継線の内の1本をネットワークで登録するために、加入
    者識別子の内の1個がワイヤレス・アクセス通信装置から移動交換センターに送
    信される請求項35に記載の通信システム。
  37. 【請求項37】 ローカル・エリア電話交換機が、構内交換機(PBX)か
    又はボタン電話(KTS)のどちらかを備える請求項31に記載の通信システム
  38. 【請求項38】 ワイヤレス・アクセス通信装置が、1個の加入者インター
    フェースが各中継線に対応するように、複数の中継線に接続された複数の加入者
    識別子と、基地局と通信するためのマルチプル・アクセス通信プロトコルに従っ
    て作動する無線トランシーバと、加入者インターフェースと無線トランシーバに
    接続された制御器とを備え、又、制御器が、加入者インターフェースと無線トラ
    ンシーバの間のデータの交換を管理する請求項31に記載の通信システム。
  39. 【請求項39】 基地局と移動交換センターの間に接続された基地局制御器
    を更に備え、又、基地局制御器と移動交換センターは、ネットワークと連通して
    各中継線用のSCCPリンクを維持する請求項32に記載の通信システム。
  40. 【請求項40】 複数の加入者識別子をワイヤレス通信装置の複数の中継線
    に割当てて、1個の加入者識別子を各中継線に対応させる工程と、ワイヤレス通
    信装置とセルラー・ネットワークの間にワイヤレス結線を設置する工程と、各加
    入者識別子をセルラー・ネットワークで登録する工程と、中継線に接続されたユ
    ーザからセルラー・ネットワークへのコール要求に応える工程とを備える通信方
    法。
  41. 【請求項41】 中継線に接続されたユーザからセルラー・ネットワークへ
    のコール要求に応える上記工程が、複数の中継線の内の1本に接続されたユーザ
    からのコールを開始する要求をワイヤレス通信装置において受信する工程と、ワ
    イヤレス通信装置とセルラー・ネットワークの基地局の間でワイヤレス通信リン
    クを設置する工程と、ユーザに接続された中継線用の加入者識別子をワイヤレス
    通信装置から基地局に送信する工程と、セルラー・ネットワークにおいて加入者
    識別子の前の登録を確認する工程と、その後、ワイヤレス通信装置を媒介物とし
    て使用して、ワイヤレス通信リンクを介してユーザとセルラー・ネットワークの
    間で通信する工程とを備える請求項40に記載の通信方法。
  42. 【請求項42】 ワイヤレス通信装置を媒介物として使用して、ワイヤレス
    通信リンクを介してユーザとセルラー・ネットワークの間で通信する上記工程が
    、ユーザからのコールデータをワイヤレス・アクセス通信装置において受信する
    工程と、コールデータをユーザ対基地トラフィック・メッセージとしてフォーマ
    ットする工程と、ユーザ対基地トラフィック・メッセージをワイヤレス通信リン
    クを介してワイヤレス通信装置から基地局に送信する工程と、ユーザ対基地トラ
    フィック・メッセージを基地局において受信する工程と、基地対ユーザメッセー
    ジを基地局からワイヤレス・アクセス通信装置に送信する工程と、基地対ユーザ
    ・トラフィック・メッセージをワイヤレス・アクセス通信装置において受信する
    工程と、基地対ユーザ・トラフィック・メッセージに含まれる情報を上記1本の
    中継線を介してワイヤレス通信装置からユーザに伝達する工程とを備える請求項
    41に記載の通信方法。
  43. 【請求項43】 ワイヤレス通信装置の電源を切る時に加入者識別子の各々
    を登録解除する工程を更に備える請求項40に記載の通信方法。
  44. 【請求項44】 各加入者識別子をセルラー・ネットワークで周期的に再登
    録する工程を更に備える請求項40に記載の通信方法。
  45. 【請求項45】 ワイヤレス・アクセス通信装置とセルラー・ネットワーク
    の基地局サブシステムの間にワイヤレス結線を設置して、ワイヤレス・アクセス
    通信装置を少くとも1個の非ワイヤレス装置に接続する工程と、非GSM無線プ
    ロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局サブシステムの間
    で上記ワイヤレス結線を介してコールデータを通信する工程と、GSMプロトコ
    ルを使用して、基地局サブシステムと移動交換センターの間で上記コールデータ
    を交換する工程とを備える通信方法。
  46. 【請求項46】 基地局サブシステムが、基地局制御器に接続された複数の
    基地局を備え、又、非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセス
    通信装置と基地局サブシステムの間で上記ワイヤレス結線を介してコールデータ
    を通信する上記工程が、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局サブシステムの
    基地局の間でコールデータを通信する工程を備え、更に、GSMプロトコルを使
    用して、基地局サブシステムと移動交換センターの間で上記コールデータを交換
    する上記工程が、GSMプロトコルを使用して、基地局制御器と移動交換センタ
    ーの間で上記コールデータを交換する工程を備える請求項45に記載の通信方法
  47. 【請求項47】 ワイヤレス・アクセス通信装置と移動交換センターの間に
    複数のベアラ・パスを設置する工程を更に備え、且つ、各ベアラ・パスは、ワイ
    ヤレス・アクセス通信装置に接続された非ワイヤレス装置に対応する請求項46
    に記載の通信方法。
  48. 【請求項48】 基地局制御器と移動交換センターの間に複数のSCCPリ
    ンクを設置及び維持して、1個のSCCPリンクをベアラ・パスの各々に対応さ
    せる工程を更に備える請求項47に記載の通信方法。
  49. 【請求項49】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局サブシステムの間で上記ワイヤレス結線を介してコールデー
    タを通信する上記工程が、IS−661フォーマットを使用してコールデータを
    通信する工程を備える請求項45に記載の通信方法。
  50. 【請求項50】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局サブシステムの間で上記ワイヤレス結線を介してコールデー
    タを通信する上記工程が、タイム・フレームの複数のタイム・スロットの中から
    デュプレックス・タイム・スロットをワイヤレス・アクセス通信装置に割当てる
    工程と、デュプレックス・タイム・スロットのユーザ送信セグメントの間にワイ
    ヤレス・アクセス通信装置から基地局サブシステムの基地局に第1周波数帯でユ
    ーザ対基地トラフィック・メッセージを送信する工程と、デュプレックス・タイ
    ム・スロットの基地送信セグメントの間に基地局からワイヤレス・アクセス通信
    装置に第2周波数帯で基地対ユーザ・トラフィック・メッセージを送信する工程
    とを備える請求項45に記載の通信方法。
  51. 【請求項51】 ユーザ送信セグメントと基地送信セグメントがタイム・フ
    レームの時間の半分によって分離されている請求項50に記載の通信方法。
  52. 【請求項52】 ワイヤレス・アクセス通信装置とセルラー・ネットワーク
    の基地局の間にワイヤレス結線を設置して、ワイヤレス・アクセス通信装置を複
    数の非ワイヤレス装置に接続する工程と、非GSM無線プロトコルを使用して、
    ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間で上記ワイヤレス結線を介してコー
    ルデータを通信する工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置から受信したコール
    データを基地局から基地局制御器にバックホール結線を介して送信する工程と、
    GSMプロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセス通信装置から受信した上記
    コールデータを基地局制御器から移動交換センターに中継する工程と、GSMプ
    ロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセス通信装置用のコールデータを移動交
    換センターから基地局制御器に送信する工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置
    用のコールデータをバックホール結線を介して基地局に中継する工程とを備える
    通信方法。
  53. 【請求項53】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局の間で上記ワイヤレス結線を介してコールデータを通信する
    上記工程が、IS−661プロトコルを使用してコールデータを通信する工程を
    備える請求項52に記載の通信方法。
  54. 【請求項54】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局の間で上記ワイヤレス結線を介してコールデータを通信する
    上記工程が、タイム・フレームの複数のタイム・スロットの中からデュプレック
    ス・タイム・スロットをワイヤレス・アクセス通信装置に割当てる工程と、デュ
    プレックス・タイム・スロットのユーザ送信セグメントの間にワイヤレス・アク
    セス通信装置から基地局に第1周波数帯でユーザ対基地トラフィック・メッセー
    ジを送信する工程と、デュプレックス・タイム・スロットの基地送信セグメント
    の間に基地局からワイヤレス・アクセス通信装置に第2周波数帯で基地対ユーザ
    ・トラフィック・メッセージを送信する工程とを備える請求項52に記載の通信
    方法。
  55. 【請求項55】 ユーザ送信セグメントと基地送信セグメントがタイム・フ
    レームの時間の半分によって分離されている請求項54に記載の通信方法。
  56. 【請求項56】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局の間で上記ワイヤレス結線を介してコールデータを通信する
    上記工程が、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間でシグナリング・メッ
    セージを送信する工程を備える請求項52に記載の通信方法。
  57. 【請求項57】 非GSM無線プロトコルを使用して、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と基地局の間で上記ワイヤレス結線を介してコールデータを通信する
    上記工程が、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間でベアラ・トラフィッ
    ク・メッセージを送信する工程を備える請求項52に記載の通信方法。
  58. 【請求項58】 基地局と、複数の非ワイヤレス装置に接続されて、基地局
    と非ワイヤレス装置の間の通信パスを提供するワイヤレス・アクセス通信装置と
    、基地局に接続された基地局制御器と、基地局制御器に接続された移動交換セン
    ターとを備え、又、通信パスが、非GSMプロトコルを使用してワイヤレス・ア
    クセス通信装置と基地局が通信するためのワイヤレス結線を備え、更に、GSM
    プロトコルを使用して移動交換センターと基地局制御器が通信する通信システム
  59. 【請求項59】 非GSMフォーマットがIS−661フォーマットを備え
    る請求項58に記載の通信システム。
  60. 【請求項60】 基地局が少くとも2個のバックホール・トランシーバを備
    える請求項58に記載の通信システム。
  61. 【請求項61】 バックホール・トランシーバが、論理ターミナル・エンド
    ポイントを備え、且つ、各バックホール・トランシーバが、トラフィック・シグ
    ナリング用の第1論理リンクと、オペレーション、事務管理及び管理シグナリン
    グ用の第2論理リンクを支持する請求項60に記載の通信システム。
  62. 【請求項62】 基地局が、各々のバックホール・トランシーバの第1論理
    リンクと第2論理リンクを基地局制御器への通信用の単一タイム・スロットに多
    重化する請求項61に記載の通信システム。
  63. 【請求項63】 基地局の機能構成体が、サービス・アクセス・ポイント識
    別子を使用してアドレス指定可能である請求項61に記載の通信システム。
  64. 【請求項64】 基地局制御器とワイヤレス・アクセス通信装置が、音声の
    符号化及び復号化用のエンドポイントを備える請求項58に記載の通信システム
  65. 【請求項65】 基地局制御器とワイヤレス・アクセス通信装置が、ベアラ
    ・トラフィックの暗号化と暗号解読用のエンドポイントを備える請求項58に記
    載の通信システム。
  66. 【請求項66】 基地局制御器とワイヤレス・アクセス通信装置が、順誤り
    訂正用のエンドポイントを備える請求項58に記載の通信システム。
  67. 【請求項67】 トランスコーディング装置を更に備え、又、移動交換セン
    ターがトランスコーディング装置を介して基地局制御器に接続されている請求項
    58に記載の通信システム。
  68. 【請求項68】 基地局制御器と移動交換センターがGSM A−インター
    フェースを介して通信する請求項58に記載の通信システム。
  69. 【請求項69】 ワイヤレス・アクセス通信装置がローカル・エリア電話交
    換機を介して非ワイヤレス装置に接続されている請求項58に記載の通信システ
    ム。
  70. 【請求項70】 ローカル・エリア電話交換機が、構内交換機(PBX)か
    又はボタン電話(KTS)のどちらかを備える請求項69に記載の通信システム
  71. 【請求項71】 ワイヤレス・アクセス通信装置が、複数の中継線を介して
    ローカル・エリア電話交換機に接続された複数の加入者ポートと、1個のユーザ
    ・インターフェースが各加入者ポートに対応するように、加入者ポートに接続さ
    れた複数のユーザ・インターフェースと、無線トランシーバと、ユーザ・インタ
    ーフェースと無線トランシーバに接続された制御器とを備え、又、制御器は、ユ
    ーザ・インターフェースと無線トランシーバの間のデータの転送を管理する請求
    項69に記載の通信システム。
  72. 【請求項72】 ユーザ・インターフェースが個々にアドレス指定可能であ
    る請求項71に記載の通信システム。
  73. 【請求項73】 基地局制御器と移動交換センターが複数のSCCPリンク
    を維持し、又、1個のSCCPリンクが、非ワイヤレス装置の内の一つからのコ
    ールを接続するための各ユーザ・インターフェースに対応する請求項71に記載
    の通信システム。
  74. 【請求項74】 ワイヤレス・アクセス通信装置が、基地局と基地局制御器
    を介して非ワイヤレス装置から移動交換センターへのコールを設定及び維持する
    請求項71に記載の通信システム。
  75. 【請求項75】 基地局が、マルチプル・アクセス通信プロトコルを支持す
    ると共に、要求に応じて移動ユーザ・ステーションとの無線通信パスを設置する
    請求項58に記載の通信システム。
  76. 【請求項76】 複数の非ワイヤレス通信装置と、非ワイヤレス通信装置に
    接続された中央電話交換機と、中央電話交換機に接続されていると共に第1無線
    機を備えるワイヤレス・アクセス通信装置と、電話ネットワークに接続された第
    2無線機とを備えることにより、非ワイヤレス通信装置の1個以上から開始され
    たコールが、第1ワイヤレス無線機と第2ワイヤレス無線機の間でワイヤレス通
    信リンクを介して完了される通信システム。
  77. 【請求項77】 中央電話交換機が構内交換機(PBX)システムを備える
    請求項76に記載の通信システム。
  78. 【請求項78】 中央電話交換機がキー・システムを備える請求項76に記
    載の通信システム。
  79. 【請求項79】 第2ワイヤレス無線機が、ワイヤレス・セルラー・ネット
    ワークの一部を成す基地局に配置されている請求項76に記載の通信システム。
  80. 【請求項80】 基地局が、GSM A−インターフェースを介して電話ネ
    ットワークに接続されている請求項79に記載の通信システム。
  81. 【請求項81】 基地局が、基地局制御器を介して電話ネットワークに電話
    ネットワークに接続されている請求項79に記載の通信システム。
  82. 【請求項82】 中央電話交換機が、各々の非ワイヤレス通信装置からのコ
    ール情報を集配信し、又、ワイヤレス・アクセス通信装置がコール情報を無線フ
    ォーマットに翻訳する請求項76に記載の通信システム。
  83. 【請求項83】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個が電話機を備える請
    求項76に記載の通信システム。
  84. 【請求項84】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個がモデム又はファッ
    クス装置を備える請求項76に記載の通信システム。
  85. 【請求項85】 ワイヤレス・アクセス通信装置が複数のライン・カードを
    備え、又、ライン・カードの各々は、中央電話交換機に接続されたインターフェ
    ースを備える請求項76に記載の通信システム。
  86. 【請求項86】 無線フォーマットが時分割マルチプル・アクセス・フォー
    マットを備える請求項76に記載の通信システム。
  87. 【請求項87】 無線フォーマットが周波数分割マルチプル・アクセス・フ
    ォーマットを備える請求項76に記載の通信システム。
  88. 【請求項88】 複数の非ワイヤレス通信装置からの入力を中央電話交換機
    に集配信する工程と、非ワイヤレス通信装置の1個以上からコール情報を中央電
    話交換機において受信する工程と、コール情報をワイヤレス・アクセス通信装置
    に伝達する工程と、コール情報を無線フォーマットでフォーマットする工程と、
    コール情報をワイヤレス・アクセス通信装置からワイヤレス・リンクを介して受
    信機に送信する工程とを備える通信方法。
  89. 【請求項89】 受信機が基地局に配置されている請求項88に記載の通信
    方法。
  90. 【請求項90】 基地局においてコール情報を無線フォーマットからバック
    ホール・フォーマットに翻訳する工程と、バックホール・フォーマットのコール
    情報を基地局から電話ネットワークに移送する工程とを更に備える請求項89に
    記載の通信方法。
  91. 【請求項91】 バックホール・フォーマットのコール情報を基地局から電
    話ネットワークに移送する上記工程が、コール情報をGSM Aインターフェー
    スを介して電話ネットワークに移送する工程を備える請求項90に記載の通信方
    法。
  92. 【請求項92】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個が電話機を備える請
    求項88に記載の通信方法。
  93. 【請求項93】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個がモデム又はファッ
    クス装置を備える請求項88に記載の通信方法。
  94. 【請求項94】 コール情報をワイヤレス・アクセス通信装置に伝達する上
    記工程が、1個の加入者ポートが各中継線に対応するように、コール情報を複数
    の中継線を介して中央電話交換機からワイヤレス通信装置における複数の加入者
    ポートに転送する工程を備え、又、1個の加入者インターフェースが各加入者ポ
    ートに対応するように、ワイヤレス・アクセス通信装置における複数の加入者イ
    ンターフェースにおいて上記情報を受信する工程を更に備える請求項88に記載
    の通信方法。
  95. 【請求項95】 コール情報を無線フォーマットでフォーマットする上記工
    程が、時分割マルチプル・アクセス・フォーマットでの送信用にコール情報をパ
    ケット化する工程を備える請求項88に記載の通信方法。
  96. 【請求項96】 コール情報をワイヤレス・アクセス通信装置からワイヤレ
    ス・リンクを介して受信機に送信する上記工程が、周波数分割マルチプル・アク
    セス手法を用いて割当てられた周波数でコール情報を送信する工程を備える請求
    項88に記載の通信方法。
  97. 【請求項97】 複数の中継線と、中継線に接続されたワイヤレス・アクセ
    ス通信装置と、中継線に接続された中央交換機とを備え、又、ワイヤレス・アク
    セス通信装置が、中継線に接続された中継線インターフェースと、セルラー・ネ
    ットワークと通信するためのワイヤレス通信プロトコルに従って作動する無線ト
    ランシーバと、中継線インターフェースと無線トランシーバに接続された制御器
    とを備えることにより、データが中継線インターフェースと無線トランシーバの
    間で転送され、更に、中央交換機が、ワイヤレス・アクセス通信装置を介したセ
    ルラー・ネットワークへのコールを完了するように、ユーザを中継線に選択的に
    接続する通信システム。
  98. 【請求項98】 中央交換機が構内交換機(PBX)システムを備える請求
    項97に記載の通信システム。
  99. 【請求項99】 中央交換機がキー・システムを備える請求項97に記載の
    通信システム。
  100. 【請求項100】 電話ネットワークに接続された基地局と、時分割マルチ
    プル・アクセス手法を用いた複数のタイム・スロットでの通信を支持する基地局
    に配置されたワイヤレス・トランシーバと、ワイヤレス・トランシーバと通信す
    る複数の無線機と、複数の中央電話交換機と、中央電話交換機の各々に接続され
    た複数の異なる非ワイヤレス通信装置とを備え、又、各々の無線機がワイヤレス
    ・アクセス通信装置に接続されると共に、少くとも1個の中央電話交換機が各ワ
    イヤレス・アクセス通信装置に接続されることにより、各々のワイヤレス・アク
    セス通信装置が、非ワイヤレス通信装置から受信したコール情報を1個以上のタ
    イム・スロットでワイヤレス・トランシーバに送信する通信システム。
  101. 【請求項101】 中央電話交換機の少くとも1個が構内交換機(PBX)
    システムを備える請求項100に記載の通信システム。
  102. 【請求項102】 中央電話交換機の少くとも1個がキー・システムを備え
    る請求項100に記載の通信システム。
  103. 【請求項103】 基地局が、GSM Aインターフェースを介して電話ネ
    ットワークに接続されている請求項100に記載の通信システム。
  104. 【請求項104】 基地局が、基地局制御器を介して電話ネットワークに接
    続されている請求項100に記載の通信システム。
  105. 【請求項105】 各々のワイヤレス・アクセス通信装置が、非ワイヤレス
    通信装置から受信したコール情報を無線フォーマットに翻訳する請求項100に
    記載の通信システム。
  106. 【請求項106】 無線フォーマットがGSMフォーマットを備える請求項
    105に記載の通信システム。
  107. 【請求項107】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個が電話機を備える
    請求項100に記載の通信システム。
  108. 【請求項108】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個がモデムを備える
    請求項100に記載の通信システム。
  109. 【請求項109】 非ワイヤレス通信装置の少くとも1個がファックス装置
    を備える請求項100に記載の通信システム。
  110. 【請求項110】 ワイヤレス・アクセス通信装置において障害を検出する
    工程と、障害通知メッセージをワイヤレス通信リンクを介してワイヤレス・アク
    セス通信装置からセルラー・ネットワークの基地局に送信する工程と、障害通知
    メッセージを基地局において受信する工程と、障害通知メッセージに応じて、基
    地局アラーム・メッセージを基地局からオペレーションズ管理センターに送信す
    る工程とを備える、通信システムおける障害状態の信号を出す方法。
  111. 【請求項111】 障害がハードウェア又はソフトウェアの故障障害を含む
    請求項110に記載の方法。
  112. 【請求項112】 障害がサービス故障障害の質を含む請求項110に記載
    の方法。
  113. 【請求項113】 障害が通信故障障害を含む請求項110に記載の方法。
  114. 【請求項114】 障害通知メッセージが、ワイヤレス・アクセス通信装置
    と関連する恒久機器識別子を含む請求項110に記載の方法。
  115. 【請求項115】 ワイヤレス・アクセス通信装置を媒介物として使用して
    、ワイヤレス通信リンクを介して電話ステーションと基地局の間で通信する工程
    を更に備える請求項110に記載の方法。
  116. 【請求項116】 ローカル・エリア電話交換機に接続された少なくとも1
    個の加入者ポートと、加入者ポートに接続された加入者インターフェースと、情
    報をワイヤレス結線を介して基地局と送受信する無線トランシーバと、無線トラ
    ンシーバと加入者インターフェースに接続された制御器とを備えることにより、
    通信パスをワイヤレス・アクセス通信装置と1人以上のユーザの間に設置でき、
    又、制御器は、無線トランシーバと加入者インターフェースの間でのデータの転
    送を管理し、更に、制御器は、ワイヤレス・アクセス通信装置での障害の検出に
    より、無線トランシーバにアラーム・メッセージを基地局に送信させるワイヤレ
    ス・アクセス通信装置。
  117. 【請求項117】 障害がハードウェア又はソフトウェアの故障障害を含む
    請求項116に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  118. 【請求項118】 障害がサービス故障障害の質を含む請求項116に記載
    のワイヤレス・アクセス通信装置。
  119. 【請求項119】 障害が通信故障障害を含む請求項116に記載のワイヤ
    レス・アクセス通信装置。
  120. 【請求項120】 アラーム・メッセージが、ワイヤレス・アクセス通信装
    置と関連する恒久機器識別子を含む請求項116に記載のワイヤレス・アクセス
    通信装置。
  121. 【請求項121】 1個の加入者識別子が各中継線に対応するように、複数
    の加入者識別子をワイヤレス・アクセス通信装置に接続された複数の中継線の各
    々に割当てる工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置とセルラー・ネットワーク
    の基地局の間にワイヤレス通信を創設する工程と、少くとも1個の加入者識別子
    を基地局で登録する工程と、中継線の内の1本に接続されたユーザからのコール
    を開始する要求をワイヤレス・アクセス通信装置において受信する工程と、上記
    要求に応じて、ワイヤレス通信リンクを介してワイヤレス・アクセス通信装置と
    基地局の間でコールを設定する工程と、その後、ワイヤレス・アクセス通信装置
    を介してユーザとセルラー・ネットワークの間で通信する工程と、ユーザに接続
    された中継線用の加入者識別子をワイヤレス・アクセス通信装置から基地局に周
    期的に送信する工程とを備える通信方法。
  122. 【請求項122】 中継線の第2の1本に接続された第2ユーザからの第2
    コールを開始する要求をワイヤレス・アクセス通信装置において受信する工程と
    、第2コールを開始する上記要求に応じて、第2ワイヤレス通信リンクを介して
    ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間で第2コールを設定する工程と、そ
    の後、第2ワイヤレス・アクセス通信装置を介して第2ユーザとセルラー・ネッ
    トワークの間で通信する工程と、第2ユーザに接続された中継線用の加入者識別
    子をワイヤレス・アクセス通信装置から基地局に周期的に送信する工程とを更に
    備える請求項121に記載の通信方法。
  123. 【請求項123】 少くとも1個の加入者識別子をセルラー・ネットワーク
    登録する上記工程の前に、上記少くとも1個の加入者識別子を不揮発性メモリか
    ら検索する工程を更に備える請求項121に記載の通信方法。
  124. 【請求項124】 上記少くとも1個の加入者識別子をセルラー・ネットワ
    ークの中央レジスタで登録する工程を更に備える請求項121に記載の通信方法
  125. 【請求項125】 ユーザに接続された中継線用の加入者識別子をワイヤレ
    ス・アクセス通信装置から基地局に周期的に送信する上記工程が、加入者識別子
    を再登録用の加入者識別子の前の送信に続く所定時間内に周期的に送信する工程
    を備える請求項121に記載の通信方法。
  126. 【請求項126】 加入者識別子の前の送信に続く所定時間内に加入者識別
    子を受信しなかった時に、アラーム・メッセージを基地局からセルラー・ネット
    ワークの中央事務管理装置に送る工程を更に備える請求項121に記載の通信方
    法。
  127. 【請求項127】 ローカル・エリア電話交換機に接続された少なくとも1
    個の加入者ポートと、加入者ポートに接続された加入者インターフェースと、情
    報をワイヤレス結線を介して基地局と送受信する無線トランシーバと、無線トラ
    ンシーバと加入者インターフェースに接続された制御器とを備えることにより、
    通信パスをワイヤレス・アクセス通信装置と1人以上のユーザの間に設置でき、
    又、制御器は、無線トランシーバと加入者インターフェースの間でのデータの転
    送を管理し、更に、制御器は、ワイヤレス結線が維持される限り、無線トランシ
    ーバに登録メッセージを基地局に周期的に送信させるワイヤレス・アクセス通信
    装置。
  128. 【請求項128】 加入者インターフェースと関連する加入者識別子を記憶
    する不揮発性メモリを更に備え、又、基地局に周期的に送信される登録メッセー
    ジは加入者識別子を備える請求項127に記載のワイヤレス・アクセス通信装置
  129. 【請求項129】 基地局が、登録メッセージの周期的送信を所定時間内に
    受信しなかった時に、アラーム・メッセージをセルラー・ネットワークの中央オ
    フィスに送信する請求項127に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  130. 【請求項130】 制御器が、ワイヤレス結線が維持される限り、無線トラ
    ンシーバに第2登録メッセージを中央レジスタに周期的に送信させる請求項12
    7に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  131. 【請求項131】 複数の通信ポートを有するワイヤレス・アクセス通信装
    置とセルラー・ネットワークの間にワイヤレス通信を創設する工程と、要求に応
    じて複数のユーザ・ステーションから通信ポートへのコール要求に応えると共に
    、それに応じてワイヤレス・アクセス通信装置を介してセルラー・ネットワーク
    へのコールを創設する工程と、通信ポートをセルラー・ネットワークで周期的に
    登録する工程とを備える通信方法。
  132. 【請求項132】 1個の加入者識別子が各通信ポートに対応するように複
    数の加入者識別子を通信ポートに割当てる工程を更に備え、又、通信ポートをセ
    ルラー・ネットワークで周期的に登録する上記工程が、セルラー・ネットワーク
    の各通信ポート用の加入者識別子をワイヤレス・アクセス通信装置からセルラー
    ・ネットワークに周期的に送信する工程を備える請求項131に記載の通信方法
  133. 【請求項133】 通信ポートをセルラー・ネットワークで周期的に登録す
    る上記工程が、通信ポートをセルラー・ネットワークの中央レジスタで登録する
    工程を備える請求項132に記載の通信方法。
  134. 【請求項134】 通信ポートをセルラー・ネットワークの中央レジスタで
    登録する上記工程が、中央レジスタの記録保持時間より短い周期インタバルで各
    加入者識別子を送信する工程を備える請求項133に記載の通信方法。
  135. 【請求項135】 周期インタバルが16秒以下である請求項134に記載
    の通信方法。
  136. 【請求項136】 中央レジスタが、セルラー・ネットワークの移動交換セ
    ンターのビジター・ロケーション・レジスタを備える請求項133に記載の通信
    方法。
  137. 【請求項137】 通信ポートをセルラー・ネットワークで周期的に登録す
    る上記工程が、通信ポートをセルラー・ネットワークの基地局で周期的に登録す
    る工程を備え、又、ワイヤレス・アクセス通信装置とセルラー・ネットワークの
    間にワイヤレス通信を創設する上記工程が、ワイヤレス・アクセス通信装置と基
    地局の間にワイヤレス通信を創設する工程を備える請求項131に記載の通信方
    法。
  138. 【請求項138】 基地局における加入者ポートの一つの周期的登録を受信
    しなかった時に、アラーム・メッセージを基地局からセルラー・ネットワークの
    中央オフィスに送信する工程を更に備える請求項137に記載の通信方法。
  139. 【請求項139】 通信ポートをセルラー・ネットワークの中央レジスタで
    周期的に登録する工程を更に備える請求項137に記載の通信方法。
  140. 【請求項140】 中央レジスタが、セルラー・ネットワークの移動交換セ
    ンターのビジター・ロケーション・レジスタを備える請求項139に記載の通信
    方法。
  141. 【請求項141】 フォワード・リンクとリバース・リンクを有するワイヤ
    レス結線をワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間に設置する工程と、ユー
    ザ要求に応じて、電話コールをワイヤレス結線を介して創設する工程と、デュア
    ル・トーン多周波(DTMF)トーンをユーザからワイヤレス・アクセス通信装
    置において受信する工程と、受信した各DTMFトーンに対して、1対のダイレ
    クト・トランスファー・アプリケーション・パート(DTAP)メッセージをワ
    イヤレス・アクセス通信装置においてフォーマットする工程と、受信した各DT
    MFトーンに対して、1対の上記DTAPメッセージをワイヤレス結線を介して
    基地局に送信する工程と、受信した各DTMFトーンに対して、1対の上記DT
    APメッセージを基地局から移動交換センターに中継する工程とを備え、又、1
    対の上記DTAPメッセージは、受信したDTMFトーンの起動時間と停止時間
    を示し、更に、1対の上記DTAPメッセージの第1のものはDTMFトーンの
    開始時に送信される一方、1対の上記DTAPメッセージの第2のものはDTM
    Fトーンの終了時に送信される通信方法。
  142. 【請求項142】 1対の上記DTAPメッセージの第1のものに含まれる
    トーン情報により1対の上記DTAPメッセージの第1のものを受信した時に、
    DTMFトーンを移動交換センターにおいて再発生する工程を更に備える請求項
    141に記載の通信方法。
  143. 【請求項143】 1対の上記DTAPメッセージの各々に応じて確認メッ
    セージを基地局を介して移動交換センターからワイヤレス・アクセス通信装置に
    送信する工程を更に備える請求項141に記載の通信方法。
  144. 【請求項144】 電話コールをワイヤレス結線を介して創設する上記工程
    が、DTMFトーンをユーザからワイヤレス・アクセス通信装置において受信す
    る工程と、制御トラフィック・メッセージをワイヤレス・アクセス通信装置から
    基地局に送信する工程と、制御トラフィック・メッセージを基地局において受信
    する工程と、受信されたDTMFトーンに対応する1組の数字を基地局において
    解析して、コールあて先番号を導出する工程と、コール・セットアップ要求を基
    地局から移動交換センターに送る工程と、コールあて先番号を基地局から移動交
    換センターに送信する工程とを備え、又、制御トラフィック・メッセージの各々
    が、受信されたDTMFトーンを示す情報を含む請求項141に記載の通信方法
  145. 【請求項145】 ワイヤレス・アクセス通信装置とユーザが中央電話交換
    機を介して通信する請求項141に記載の通信方法。
  146. 【請求項146】 中央電話交換機が構内交換機(PBX)を備える請求項
    141に記載の通信方法。
  147. 【請求項147】 中央電話交換機がボタン電話(KTS)を備える請求項
    141に記載の通信方法。
  148. 【請求項148】 コールをワイヤレス通信チャネルを介してワイヤレス通
    信装置と基地局の間で創設する工程と、ユーザ・ステーションからのトーン信号
    をワイヤレス通信装置において受信する工程と、トーン信号をワイヤレス通信装
    置においてシグナリング・メッセージに翻訳する工程と、シグナリング・メッセ
    ージをワイヤレス通信装置から基地局に送信する工程と、シグナリング・メッセ
    ージを基地局からバックホール結線を介して遠隔地に中継する工程と、遠隔地に
    おいて受信された後にシグナリング・メッセージをトーン信号に翻訳し戻す工程
    とを備え、又、ワイヤレス通信装置はユーザ・ステーションに接続され、更に、
    各シグナリング・メッセージは、受信された特定のトーンの開始又は終了を示す
    情報を含む通信方法。
  149. 【請求項149】 トーン信号をワイヤレス通信装置においてシグナリング
    ・メッセージに翻訳する上記工程が、トーン信号の開始又は終了に応じてダイレ
    クト・トランスファ・アプリケーション・パート(DTAP)メッセージをフォ
    ーマットする工程を備える請求項148に記載の通信方法。
  150. 【請求項150】 加入者ポートと、加入者ポートに接続された加入者イン
    ターフェースと、無線トランシーバと、無線に接続された制御器とを備え、又、
    加入者インターフェースが、トーン検出器とタイマを備えると共に、制御器が、
    加入者インターフェースに接続された非ワイヤレス装置からのコール要求に応じ
    て、無線トランシーバと基地局の間にワイヤレス結線を設置し、更に、トーン検
    出器が、加入者ポートを介した非ワイヤレス装置からのデュアル・トーン多周波
    (DTMF)トーンの受信を検出する一方、タイマが、トーン検出器が所定長さ
    時間にDTMFトーンの受信を検出する時にトーン検出信号を発生し、且つ、制
    御器は、コールがワイヤレス結線に完了される前に発生するトーン検出信号に応
    じて、無線トランシーバに制御トラフィック・シグナリング・メッセージを基地
    局に送信させると共に、ワイヤレス結線を介したアクティブ・コール中に発生す
    るトーン検出信号に応じて、無線トランシーバにDTMFトーン起動・停止シグ
    ナリング・メッセージを基地局を介して移動交換センターに送信させるワイヤレ
    ス・アクセス通信装置。
  151. 【請求項151】 加入者ポートがローカル・エリア電話交換機に接続され
    ている請求項150に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  152. 【請求項152】 ローカル・エリア電話交換機が構内交換機(PBX)を
    備える請求項151に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  153. 【請求項153】 ローカル・エリア電話交換機がボタン電話(KTS)を
    備える請求項151に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  154. 【請求項154】 加入者ポートが複数の加入者ポートの内の一つである請
    求項150に記載のワイヤレス・アクセス通信装置。
  155. 【請求項155】 ワイヤレス結線をワイヤレス・アクセス通信装置と基地
    局の間に設置する工程と、デュアル・トーン多周波(DTMF)トーンをユーザ
    からワイヤレス・アクセス通信装置において受信する工程と、電話コールの創設
    前のワイヤレス・アクセス通信装置におけるDTMFトーンの受信に応じて、1
    個以上の制御トラフィック・トランスポート・メッセージをワイヤレス結線を介
    して基地局に送信する工程と、基地局において実行されるコール・セットアップ
    手順に応じて、ユーザからの電話コールをワイヤレス結線を介して創設する工程
    と、電話コールの創設後のワイヤレス・アクセス通信装置におけるDTMFトー
    ンの受信に応じて、各々のDTMFトーンの開始後には第1ダイレクト・トラン
    スファー・アプリケーション・パート(DTAP)メッセージを、又、各々のD
    TMFトーンの終了後には第2DTAPメッセージをワイヤレス・アクセス通信
    装置から移動交換センターにワイヤレス結線を介して送信する工程とを備える通
    信方法。
  156. 【請求項156】 各々のDTMFトーンに対する第1及び第2DTAPメ
    ッセージの受信に応じて、各々のDTMFトーンを移動交換センターにおいて再
    発生する工程を更に備える請求項155に記載の通信方法。
  157. 【請求項157】 ワイヤレス・アクセス通信装置がユーザとローカル・エ
    リア電話交換機を介して通信する請求項155に記載の通信方法。
  158. 【請求項158】 ローカル・エリア電話交換機が、構内交換機(PBX)
    か又はボタン電話(KTS)のどちらかを備える請求項157に記載の通信方法
  159. 【請求項159】 基地局において繰返しタイム・フレームを発生する工程
    と、繰返しタイム・フレームにおいて複数のタイム・スロットを発生する工程と
    、要求に応じて、タイム・スロットを基地局との通信用ワイヤレス装置に割当て
    る工程と、ワイヤレス・アクセス通信装置と基地局の間にコールを創設する工程
    と、ワイヤレス・アクセス通信装置を媒介物として使用して、コール情報を非ワ
    イヤレス装置と基地局の間で送受信する工程と、上記コール中に、デュアル・ト
    ーン多周波(DTMF)トーンを非ワイヤレス装置からワイヤレス・アクセス通
    信装置において受信する工程と、各DTMFトーンに対して、各DTMFトーン
    の開始と終了を示す複数のダイレクト・トランスファー・アプリケーション・パ
    ート(DTAP)メッセージをフォーマットする工程と、各DTMFトーンに対
    して、繰返しタイム・フレームの1個以上のタイム・フレームでの上記コールに
    割当てられたタイム・スロットの間にDTAPメッセージをワイヤレス・アクセ
    ス通信装置から基地局に送信する工程と、DTAPメッセージを基地局から遠隔
    地に伝達する工程と、DTAPメッセージを遠隔地においてDTMFトーンに翻
    訳し戻す工程とを備え、又、上記コールを支持するために、ワイヤレス・アクセ
    ス通信装置には通信用タイム・スロットの内の一つが割当てられている通信方法
  160. 【請求項160】 非ワイヤレス装置がローカル・エリア電話交換機を備え
    、又、ローカル・エリア電話交換機に接続されたユーザからDTMFトーンをロ
    ーカル・エリア電話交換機において受信する工程を更に備える請求項159に記
    載の通信方法。
  161. 【請求項161】 非ワイヤレス装置が電話機を備える請求項159に記載
    の通信方法。
  162. 【請求項162】 DTAPメッセージが、少くとも1個のDTAPスター
    トDTMFメッセージと少くとも1個のDTAPストップDTMFメッセージを
    含む請求項159に記載の通信方法。
  163. 【請求項163】 遠隔地におけるDTAPメッセージの受信の確認に応じ
    て、DTAP確認メッセージを基地局からワイヤレス・アクセス通信装置に送る
    工程を更に備える請求項159に記載の通信方法。
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