JP2002500245A - 洗剤組成物及び器物洗浄方法 - Google Patents

洗剤組成物及び器物洗浄方法

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JP2002500245A JP2000527180A JP2000527180A JP2002500245A JP 2002500245 A JP2002500245 A JP 2002500245A JP 2000527180 A JP2000527180 A JP 2000527180A JP 2000527180 A JP2000527180 A JP 2000527180A JP 2002500245 A JP2002500245 A JP 2002500245A
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スヘルペルス,フレデリツク・ヤン
アンゲフアーレ,ペトルス・アドリアヌス
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ニコルソン,ジヨン・リチヤード
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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Abstract

(57)【要約】 それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される少なくとも2つの分離した構成部分を有する、マルチタンクまたはシングルタンク式機械的器物洗浄装置用の化学的清浄システムが提供され、第1の構成部分は、酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤を含み、ここで、第1の構成部分は洗浄ゾーンまたはステップに導入され、そして、第2の構成部分は後すすぎゾーンまたはステップに導入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、清浄用組成物、及び機械的な器物洗浄における、特に多重の清浄及
びすすぎゾーンまたはステップを有する企業用または産業用のマルチタンクまた
はシングルタンクシステムにおける、それらの使用に関するものである。
【0002】 (発明の背景) 従来のマルチタンク式産業用器物洗浄装置は、分離した予備洗浄、洗浄、すす
ぎ、及び乾燥ゾーンを有するコンベヤーベルトシステムからなっている。新鮮な
洗浄水が、装置のすすぎゾーンに導入され、およびカスケード様式で予備洗浄ゾ
ーンに向けて搬送される一方で、食器はその逆方向に搬送される。
【0003】 そのような装置で使用される食器清浄用組成物は、一般的には、苛性剤(例え
ば、水酸化ナトリウム)水溶液等の清浄成分と、トリポリリン酸ナトリウム等の
金属イオン封鎖剤、及び塩素漂白剤を含んでいる。清浄用組成物と食器の接触時
間は、典型的にはかなり短く、例えば、約1分である。清浄された食器は、一般
的には、非イオン性界面活性剤を含有するすすぎ助剤の希釈溶液を用いて、最終
すすぎステーションですすがれる。
【0004】 従来のシングルタンク式産業用器物洗浄装置には、「廃棄(dump)」型の
装置と「再利用」型の装置の2通りがある。「廃棄」型のシングルタンク装置の
場合には、すすぎ水が次の清浄サイクルで使用される。「廃棄」型装置の例は、
低温シングルタンク装置であり、これらの装置は、現在、米国市場で販売されて
いる。米国で使用されているこれらの装置のすすぎ液には、米国衛生学要件を満
たすため、次亜塩素酸塩が投入される。
【0005】 再利用型装置の場合には、すすぎステップで使用された水は、洗剤溶液を含有
するタンクに流入する。
【0006】 上記の従来のマルチタンクシステムの変形例では、洗浄成分が予備洗浄または
洗浄ゾーンに別々に導入され、一方、漂白剤は、その後、第2洗浄ゾーンに導入
され、すすぎゾーンへと続く。食器は各ゾーンを通過するので、溶液の殆どは、
関係するゾーン内で循環される。
【0007】 産業用器物洗浄で生じる1つの問題は、デンプン残留物が蓄積されることであ
る。特に、食物の調理中に食器が高温にかけられ、そのような食物が配膳の間に
加熱された基体上に長時間留まっているような場合には、デンプン残留物は取り
除くのが難しい。この問題に対する1つの解決策が提案され、EP−A−282
,214に記載されている。この特許文献は、強アルカリ性溶液の無指向性煙霧
様スプレーにより、汚れた食器を洗浄するためのプロセスに関するものである。
【0008】 食器洗浄機のすすぎ浴または洗浄浴のいずれかに投入される低アルカリ性清浄
剤と酵素を用いる産業用食器洗浄プロセスが、WO−94/27488(Hen
kel−Ecolab)に記載されている。この特許公報は、洗浄ゾーンに間欠
的用量の酵素を付加することにより、休止相中の酵素の劣化、特にはアミラーゼ
の劣化を補償する方法を開示している。
【0009】 ドイツ特許明細書DE−A−4 219 620は、漂白剤と酵素を含有する
組成物を洗浄プロセスの異なる段階で投入する家庭用食器洗浄機について記載し
ている。この洗浄機では、酵素は、予備すすぎ中、もしくは清浄サイクルのまさ
しく当初に加えられる。一方、漂白剤は、洗浄液が所望の温度に到達する予め定
められた時間後の清浄サイクル中にのみ加えられる。また、この明細書には、実
施例や好適な組成物の開示は為されていない。
【0010】 EP−A−510,761は、家庭用食器洗浄装置に使用するのに適した、酵
素材料とワックス被包漂白剤粒子を含む、装置用の食器洗浄用液体組成物につい
て言及している。これらの組成物は、顕著な保存安定性を示すことが判明した。
【0011】 WO−96/16152は、マルチタンク式機械的器物洗浄装置用の清浄シス
テムを開示しており、ここでは、酵素と漂白剤が、装置の異なる洗浄タンクまた
はゾーンに投入される。この最後に言及された清浄システムを適用すると、特に
中等度の酵素レベルで、デンプン及び茶渋を良好に取り除くことができる。
【0012】 しかし、価格的な理由や、最適な操作者の安全性を考慮すると、機械的器物洗
浄用の清浄システムにおける酵素濃度を低減することが望ましく、我々は、低酵
素レベルでWO−96/16152のシステムを適用したときにも、デンプン及
び茶渋の除去が達成されることが望ましいと考えた。
【0013】 従って、本発明の目的は、低酵素レベルで効果的に適用できる、産業用機械的
器物洗浄装置のための清浄システムを提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、1回の清浄サイクルで効果的な茶渋の除去と良好なデン
プンの除去の両方を達成できる清浄システムを提供することである。
【0015】 本発明の更なる目的は、漂白可能な汚れの効果的な除去を達成できる酵素作用
による清浄システムを提供することである。
【0016】 本発明の更に別の目的は、休止中に洗浄タンクまたはゾーン内で漂白剤の分解
が起こらず、その結果として、操作者が清浄サイクル毎に正しい量の漂白材料を
投入できるようにする清浄システムを提供することである。
【0017】 驚くべきことに、我々は、今や、漂白構成部分と酵素構成部分を有する清浄シ
ステムを適用し、該漂白構成部分を後すすぎに投入することにより、これらの目
的を達成できることを見出した。
【0018】 (発明の定義) 従って、第1の態様では、本発明は、それぞれの使用濃度へ水性溶解または希
釈される少なくとも2つの分離した構成部分を有する、マルチタンクまたはシン
グルタンク式機械的器物洗浄装置用の化学的清浄システムを提供し、第1の構成
部分は、酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤を
含み、ここで、該第1の構成部分は洗浄ゾーンまたはステップに導入され、およ
び該第2の構成部分は後すすぎゾーンまたはステップに導入される。
【0019】 また、マルチタンクまたはシングルタンク式の産業用または企業用装置におけ
る非常に効果的な器物洗浄方法についても記載され、該方法は: (1)それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される化学的清浄システムの
うちの少なくとも2つの分離した構成部分を調合するステップ、ここで、第1の
構成部分は酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤
を含み; (2)該第1の構成部分を、汚れた食器を清浄化するための洗浄ゾーンまたは
ステップに導入するステップ; (3)該第2の構成部分を、該食器の洗浄を効果的に完了させるための後すす
ぎゾーンまたはステップに導入するステップ を含む。
【0020】 (発明の詳細な説明) 本発明のシステムを使用すると、洗浄液中における酵素レベルが低い場合であ
っても、効果的なデンプン及び汚れの除去性能が得られることが判明した。その
理由は、本システムが、酵素の失活を最小化することにより、洗浄ゾーンまたは
ステップにおける酵素と清浄化すべき食器との接触時間を最大化できることによ
るものである。
【0021】 更に、このシステムを適用すると、各洗浄毎に投入すべき漂白剤の量を最適化
することができる。
【0022】 漂白剤が洗浄ゾーンまたはステップのうちの1つに投入される先行技術のシス
テムでは、必ず、装置中に存在する汚れによる漂白剤の失活、及び、特には休止
中に生じる漂白剤の失活を補償する必要がある。本発明のシステムでは、漂白剤
が後すすぎに投入されるため、この補償は必要でない。
【0023】 本発明のシステムは、広い範囲のpH値で適用することができる。酵素が投入
される洗浄タンクまたはステップにおける洗浄液のpHは、好適には7〜11.
5の範囲である。
【0024】 漂白材料が投入されるすすぎ水のpHは、望ましくは7〜10.5である。 システムのpHは、清浄剤の殆どを含有するその構成部分の使用濃度への溶解ま
たは希釈の結果として得られる水溶液のpHである。このシステムのpHは、勿
論、希釈前の生の構成部分のpHとは異なる。
【0025】 (殆どの)清浄剤を含有する構成部分に対する典型的な水性溶解または希釈率
(投入率)は、水の単位体積当たりのその構成部分の重量が、0.5から5g/
lまでの範囲、好適には1から4g/lまでの範囲、より好適には1から3g/
lまでの範囲になるような割合である。
【0026】 その構成部分のうちの清浄剤の内容は、苛性(強アルカリ性)材料、ビルダー
(即ち、キレート化剤/金属イオン封鎖剤のクラスを含む洗浄性ビルダー)、及
び界面活性剤から選択される1つもしくはそれ以上の物質を含んでいてよい。
【0027】 適当な苛性剤は、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウム、及びアルカリ金属ケイ酸塩、例えばメタケイ酸ナトリウムを含む。
特に効果的なものは、約1.0から約3.3まで、好適には約1.8から約2.
2までのSiO:NaOのモル比を有し、一般的には二ケイ酸ナトリウムと
呼ばれるケイ酸ナトリウムである。
【0028】 適当なビルダー材料(リン酸塩及び非リン酸塩ビルダー材料)は、当分野で広
く知られており、多くのタイプの有機または無機化合物が文献に記載されている
。それらは、アルカリ度と緩衝能を提供し、凝集を防止し、イオン強度を維持し
、汚れから金属を抽出し、及び/又は、洗浄溶液からアルカリ土類金属イオンを
除去するため、あらゆる種類の清浄用組成物で一般的に使用されている。
【0029】 ここで使用可能なビルダー材料は、様々な既知のリン酸塩及び非リン酸塩ビル
ダー材料のうちのいずれか1つもしくはそれらの混合物であってよい。適当な非
リン酸塩ビルダー材料の例は、アルカリ金属クエン酸塩、炭酸塩、及び重炭酸塩
;及び、ニトリロ三酢酸(NTA)の塩;メチルグリシン二酢酸(MGDA);
セリン二酢酸(SDA);イミノ二コハク酸(IDS);二ピコリン酸(DPA
)、オキシ二コハク酸(ODS)、コハク酸アルキル及びアルケニル(AKS)
;エチレンジアミン四酢酸塩、酸化型ヘテロ重合多糖類、ポリマレイン酸塩、ポ
リ酢酸塩、ポリヒドロキシアクリル酸塩等のポリカルボン酸塩、ポリアクリル酸
塩/ポリマレイン酸塩及びポリアクリル酸塩/ポリメタクリル酸塩コポリマー、
及びポリアクリル酸塩/ポリマレイン酸塩と酢酸ビニルのターポリマー(ex.
Huls)、並びにゼオライト;層状シリカ、及びそれらの混合物である。それ
らは、システムのうちの1つより多くの構成部分中に存在し得るが、ビルダーを
含有する唯一の構成部分中、もしくは殆どの総ビルダー材料(重量%で)を含有
する構成部分中に、1から60の範囲で、好適には5から40の範囲で、より好
適には10から30の範囲で存在していてよい。
【0030】 特に好適なビルダーは、クエン酸塩、DPA、ODS、コハク酸アルケニル、
炭酸塩、重炭酸塩、MWが60,000より大きな高分子量ブロックコポリマー
ITA/VA、無水マレイン酸/メタクリル酸(アクリル酸)コポリマー、例え
ば、Sokalan CP5(ex.BASF);NTA、及びポリアクリル酸
/ポリマレイン酸と酢酸ビニルのターポリマー(Hulsにより供給)である。
【0031】 食器及び装置部分へのスケール形成は、装置用器物清浄剤を調合する場合、特
には低量のリン酸塩(例えば、重量で20%、特には10%当量未満の三リン酸
ナトリウム)、及びリン酸塩フリーの装置用器物洗浄組成物を調合する場合、特
別にはゼロ−P装置用器物洗浄組成物を調合する場合、解決するか少なくとも軽
減を要する重大な問題である。
【0032】 この問題を軽減するため、ポリアクリル酸またはポリアクリル酸塩(PAA)
、及び例えばDequestレンジの様々な有機ポリホスホン酸塩等の補助ビル
ダーを、1つもしくはそれ以上のシステム構成部分に組み込んでもよい。また、
生物分解性を改善するため、公表PCT特許明細書WO 94/17170で定
義されている式(I)のブロックコポリマー等の補助ビルダーを使用することも
できる。どの構成部分においても、補助ビルダーの量は、重量%で0.5から1
0までの範囲、好適には0.5から5までの範囲、より好適には1から5までの
範囲であってよい。
【0033】 更に、清浄剤は1つもしくはそれ以上の界面活性剤を含むことができる。また
、界面活性剤は、システムのうちの1つもしくはそれ以上の構成部分に存在して
いてもよい。しかし、殆どの界面活性剤を含有する構成部分において、それらの
界面活性剤は、重量%で20までの範囲、好適には1から15までの範囲、より
好適には3から15までの範囲で存在し得る。そのような界面活性剤(存在する
場合)は、勿論、すすぎ相またはステップですすぎ助剤として使用されるどんな
界面活性剤とも別である。
【0034】 一般的に、従来通りに適切に構築されたまたは高度に構築された組成物には、
洗浄力を補助するため、特には、あるタンパク質の汚れによりもたらされる過剰
な発泡を抑制するため、極少量の低発泡性乃至無発泡性の非イオン性界面活性剤
が存在する。低量のビルダーを含有する活性/酵素ベース組成物においては、高
HLB非イオン性界面活性剤、アニオン性の硫酸塩またはスルホン酸塩界面活性
剤、及びアルキルポリグリコシドクラスの界面活性剤等の洗浄性の高い界面活性
剤をもっと多量に使ってもよい。
【0035】 これらの組成物は更に消泡剤を含んでいてもよい。適当な消泡剤は、モノ−及
びジステアリル酸リン酸塩、シリコーン油、鉱油、長鎖ケトンを含有する有機担
体(例えば、Dehyponシリーズ、ex Henkel KgaA、ドイツ
)を含む。組成物は、重量で0.02から2%まで、好適には重量で0.05か
ら1.0%までの消泡剤を含んでいてよい。
【0036】 漂白剤 本発明によるシステムで使用するのに適した漂白剤は、ハロゲンをベースとし
た漂白剤、または酸素をベースとした漂白剤であってよい。勿論、1種類以上の
漂白剤を用いてもよい。
【0037】 ハロゲンをベースとした漂白剤を使用する場合、ハロゲンベースの漂白剤の性
状が高い活動性を有しているため、本発明によるシステムに漂白剤スカベンジャ
ーも適用しなければならない。還元剤である該漂白剤スカベンジャーは、酵素材
料が投入される洗浄タンクまたはゾーンにすすぎゾーンを介して流入する漂白材
料によりもたらされる失活から酵素を保護する。漂白剤スカベンジャーを付加し
ない場合には、ハロゲンベースの漂白剤が、次の清浄サイクルに投入されるあら
ゆる酵素を完全に失活させるであろう。
【0038】 この保護作用の観点から、漂白剤スカベンジャーは、もし使用する場合、酵素
構成部分が導入されるゾーンまたはステップか、あるいはこのゾーンまたはステ
ップと後すすぎとの間に設けられたゾーンまたはステップかのいずれかである洗
浄ゾーンまたはステップに導入しなければならない。好適には、漂白剤スカベン
ジャーは、後すすぎの前の最終洗浄ゾーンまたはステップに投入される。
【0039】 漂白材料が酵素失活濃度になるのを防止するのに有用な漂白剤スカベンジャー
は、Cl、HClO、及び他の酸化性塩素含有組成物を実質的にCl−イオン
に還元できる還元剤、または、過酸化水素あるいは過酸漂白剤を非酸化形の種に
実質的に還元できる還元剤を含む。還元剤は、食器を損傷したり、酵素や、ビル
ダー及び界面活性剤等の他の清浄組成物構成部分を実質的に化学的に変化させる
ようなものであってはならない。
【0040】 有用な還元剤は、イオウ−オキシ酸及びそれらの塩を含む。入手性、低価格、
及び高性能の理由から最も好適なものは、亜硫酸アンモニウム((NH
)、亜硫酸ナトリウム(NaSO)、重亜硫酸ナトリウム(NaHSO )、メタ重亜硫酸ナトリウム(Na)、メタ重亜硫酸カリウム(K )、及びリチウムハイドロサルファイト(Li)を含む、
イオウ−オキシ酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩である。亜硫酸ナトリウム
が特に好適である。
【0041】 価格的な理由から特に好適であるとは言えないが、別の有用な還元剤はアスコ
ルビン酸である。
【0042】 これらの還元剤は、存在する塩素または酸化性漂白剤を効果的に捕獲するのに
充分な量で使用しなければならない。これらの量は、漂白材料のタイプ、濃度、
及び質に応じてケースバイケースで変わり得ることが理解されよう。
【0043】 漂白剤スカベンジャーが導入される洗浄ゾーンまたはステップにおける漂白剤
スカベンジャーの使用濃度は、該ゾーンまたはステップにおける漂白材料の濃度
より過剰な濃度であることが望ましく、これにより、該漂白剤は、後すすぎから
機能を発揮する。
【0044】 本発明のシステムにハロゲン漂白剤を適用する場合、漂白剤は、重量で0.1
から10%まで、好適には0.5から8%まで、より好適には1から6%までの
範囲の濃度(活性ハロゲンとして)で、後すすぎに導入すべき構成部分中に存在
しているのが望ましい。ハロゲン漂白剤として、アルカリ金属次亜塩素酸塩を使
用することができる。他の適当なハロゲン漂白剤は、ジ−及びトリ−クロロ並び
にジ−及びトリ−ブロモシアヌル酸のアルカリ金属塩である。
【0045】 適当な酸素ベースの漂白剤は、過ホウ酸ナトリウム(テトラ−または一水和物
)、炭酸ナトリウム、または過酸化水素等の過酸素漂白剤である。これらの漂白
剤は、好適には、より低い温度で活性酸素種の遊離を可能にする漂白活性化剤と
共に使用される。漂白剤または過酸前駆体として参照されることも多いこのタイ
プの活性化剤は、数多くの例が当分野で知られており、本明細書で参照として組
み入れた米国特許第3,332,882号及び第4,128,494号等の文献
に詳しく開示されている。好適な漂白活性化剤は、テトラアセチルエチレンジア
ミン(TAED)、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(SNOB
S)、グルコース五酢酸(GPA)、テトラアセチルメチレンジアミン(TAM
D)、シアヌル酸トリアセチル、スルホニルエチル炭酸ナトリウムエステル、ア
セチルオキシベンゼンナトリウム、及びWO 91/10719に開示されてい
るようなモノ長鎖アシルテトラアセチルグルコースであるが、米国特許第4,7
51,015号及び第4,818,426号に開示されているようなスルホフェ
ニル炭酸コリン(CSPC)等の他の活性化剤も使用することができる。
【0046】 ペルオキシ安息香酸前駆体は、本明細書に参照として組み入れたGB 836
,988に開示されているように、当分野では既知である。適当な前駆体の例は
、安息香酸フェニル、p−ニトロ安息香酸フェニル、安息香酸o−ニトロフェニ
ル、安息香酸o−カルボキシフェニル、安息香酸p−ブロモフェニル、ベンゾイ
ルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムまたはカリウム、及び無水安息香酸であ
る。
【0047】 適当な過酸素漂白剤前駆体は、p−ベンゾイルオキシベンゼンスルホン酸ナト
リウム、N,N,N,N−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ノナ
ノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(SNOBS)、及びスルホフェニ
ル炭酸コリン(CSPC)である。
【0048】 漂白構成部分中における過ホウ酸または過炭酸ナトリウムと漂白活性化剤の量
は、好適には、それぞれ重量で30%及び10%を越えず、例えば、それぞれ重
量で4〜30%の範囲、及び2〜10%の範囲である。
【0049】 更に、有機過酸も、本発明のシステムの漂白構成部分における漂白材料として
好適に使用することができる。そのような材料は、通常、次の一般式:
【0050】
【化1】 [式中、Rは、1個から約20個の炭素原子を含有し、場合によって内部アミド
結合を有するアルキレンまたは置換されたアルキレン基;あるいは、フェニレン
または置換されたフェニレン基であり;Yは、水素、ハロゲン、アルキル、アリ
ール、イミド−芳香族または非−芳香族基、COOH、または次の式:
【0051】
【化2】 で表される基、もしくは第4級アンモニウム基である] を有している。
【0052】 本発明に有用な典型的なモノペルオキシ酸は、例えば: (i)ペルオキシ安息香酸、及び環−置換ペルオキシ安息香酸、例えばペルオ
キシ−α−ナフトエ酸; (ii)脂肪族、置換脂肪族、及びアリールアルキルモノペルオキシ酸、例え
ばペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、及びN,N−フタロイルア
ミノペルオキシカプロン酸(PAP);及び (iii)6−オクチルアミノ−6−オキソ−ペルオキシヘキサン酸 を含む。
【0053】 本発明に有用な典型的なジペルオキシ酸は、例えば: (iv)1,12−ジペルオキシドデカン二塩基酸(DPDA); (v)1,9−ジペルオキシアゼライン酸; (vi)ジペルオキシブラシル酸;ジペルオキシセバシン酸、及びジペルオキ
シイソフタル酸; (vii)2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二塩基酸;及び (viii)4,4’−スルホニルビスペルオキシ安息香酸 を含む。
【0054】 また、例えばモノ過硫酸ナトリウム(MPS)等の無機過酸化合物も、本発明
のシステムの漂白構成部分に使用するのに適している。これらのペルオキシ化合
物はすべて、単独で用いてもよく、あるいは、上述の如き過酸前駆体と共に用い
ることもできる。存在する場合、本発明のシステムの漂白剤含有構成部分中にお
ける過酸の濃度は、重量で0.1〜20%が好ましく、好適には0.5〜15%
、より好適には1〜10%である。
【0055】 漂白構成部分に遷移金属錯体触媒を加えることにより、本発明によるシステム
で得られる漂白性能を更に改善することができよう。漂白触媒として使用するの
に好適な遷移金属錯体は、結果として加水分解的に安定な錯体をもたらすような
リガンドを含有する鉄またはマンガンの錯体である。リガンドとしてEP−A−
458,397に開示されているような1,4,7−トリメチル−1,4,7−
トリアザシクロノナン構造を有するマンガン錯体を例として挙げることができる
。存在する場合、すすぎ液中におけるこれらの遷移金属錯体の好適な使用濃度は
、0.1〜20マイクロモル/リットルの範囲である。
【0056】 漂白性能を改善し得る別の群の化合物は、遷移金属酵素、例えばペルオキシダ
ーゼである。
【0057】 酵素構成部分 一般的には、デンプン分解及び/又はタンパク質分解酵素が使用されよう。本
発明で使用できるデンプン分解酵素は、バクテリアまたは真菌類から誘導される
ものであってよい。好適なデンプン分解酵素は、英国特許第1,296,839
号で調製及び開示されている、Bacillus licheniformis
の菌株NCIB 8061、NCIB 8059、ATCC 6334、ATC
C 6598、ATCC 11945、ATCC 8480、及びATCC 9
945 Aから培養されるものである。そのようなデンプン分解酵素の例は、T
ermamylという商品名でNovo Industri A/S(Cope
nhagen、Denmark)が製造・販売しているアミラーゼである。酸化
安定性の故に、他の適当なタイプのアミラーゼは、Duramyl(ex No
vo)及びPurafect OxAm(ex Genencor)である。
【0058】 これらのデンプン分解酵素は、一般的には、顆粒または液体として存在し、約
2から25マルトース単位/ミリグラムまでの酵素活性を有していてよい。それ
らは、本発明の酵素構成部分中に、該酵素構成部分の最終使用組成物が、10か
ら10マルトース単位/キログラムまで、好適には10から10MU/k
gまで、より好適には10から10MU/kgまでのデンプン分解酵素活性
を有するような量で存在することができる。
【0059】 本明細書で言及されるデンプン分解活性は、P.Bernfeldが「酵素学
の方法(Method of Enzymology)」、第I巻(1955年
)、149頁で説明している方法により決定することができる。
【0060】 本発明で使用できる蛋白質分解酵素は、例えば、製品として入手可能な、Gi
st−Brocades N.V.(Delft、Holland)が供給する
スブチリシンMaxatase、及びNovo Industri A/S(C
openhagen、Denmark)が供給するAlcalase等の、B.
subtilis及びB.licheniformisの特定の菌株から得られ
るスブチリシンである。特に適切なのは、8〜12のpH範囲全体を通じて最大
の活性を有するBacillusの菌株から得られるプロテアーゼであり、Es
perase及びSavinaseという商品名でNOVO Industri
A/Sから製品として入手することができる。これらの酵素及び類似の酵素の
調製方法が英国特許第1,243,784号に記載されている。これらの酵素は
、一般的には、例えばマルメ(marumes)、プリル、T−グラニュレート
(T−granulates)等の顆粒、あるいは液体として存在し、500か
ら6,000グリシン単位/mgまでの酵素活性を有してよい。タンパク質分解
酵素活性は、M.L.Ansonが「Journal of General
Physiology」、Vol.22(1938年)、79頁で説明している
方法により決定することができる(1Anson単位/グラム=733グリシン
単位/ミリグラム)。
【0061】 本発明の組成物において、タンパク質分解酵素は、酵素構成部分の最終使用組
成物が、約10から1010グリシン単位/キログラムまで、好適には10
ら1010まで、より好適には10から10までのタンパク質分解酵素活性
を有するような量で存在することができる。
【0062】 脂肪除去能力を改善するため、脂肪分解酵素等の他の酵素を組み込んでもよい
。市販の脂肪分解酵素の典型的な例は、Lipase YL、Amano CE
、Wallerstein AW、Lipase My、及びLipolase
ex.Novo Industriesである。
【0063】 以上で指摘したように、清浄剤、漂白剤、及び酵素は、システムのうちの1つ
より多くの構成部分に存在していてもよいが、一般的に言えば、構成部分の好適
な適用順序に関する以下の説明で定義されている例外は別として、これらの3つ
のクラスの成分のうちの1つを含有する構成部分は、他のクラスの成分を実質的
に含まないか、あるいは全く含まないであろう。
【0064】 典型的な産業用器物洗浄プロセスは、連続式か非連続式のいずれかであり、シ
ングルタンク式またはマルチタンク式/コンベヤー型装置のいずれかで実施され
る。コンベヤーシステムの場合、一般的には、仕切り手段により、予備洗浄、洗
浄、後すすぎ、及び乾燥ゾーンが確立されている。洗浄水は、すすぎゾーンに導
入され、カスケード様式で予備洗浄ゾーンに向けて戻される一方で、汚れた食器
は逆方向に搬送される。
【0065】 新規な化学的清浄システムは、どんな従来型の器物洗浄プロセスにも利用する
ことができる。マルチタンク式/コンベヤー型装置の場合、洗浄組成物と洗浄す
べき物品との接触時間が比較的短い。この接触時間を最大化する手段が常に探求
されている一方で、同時に、最良の清浄性能を得るためには、洗浄組成物の活性
成分に負の影響を及ぼす相互作用時間を最小化することが必要である。
【0066】 順次投入方式では、洗浄組成物の構成部分が、装置の異なる区画に別々に導入
される。従って、逐次投入方式では、負の相互作用を最小化し、これにより、個
々の各構成部分の清浄性能を最大化するため、活性成分を分離する。
【0067】 本発明のシステムをマルチタンク式の装置に適用する場合、好適にはハロゲン
漂白剤を含有する漂白構成部分を先ず後すすぎゾーンに導入するのが望ましく、
次いで、清浄剤が第2洗浄ゾーンに導入され、そして酵素構成部分が第3洗浄ゾ
ーンに導入される。この好適な実施態様では、導入された酵素を痕跡量の漂白剤
が失活させないように、酵素と共に漂白剤スカベンジャーが効果的に導入される
【0068】 本発明の化学的清浄システムの各構成部分は、食器に向けて上向き及び/又は
下向きに配向された適当なスプレーノズルまたはジェット等の通常の手段を用い
て、器物洗浄装置に適用される。好適な実施態様では、搬送経路を移動中の食器
に酵素構成部分が直接噴霧される。その後、食器から酵素の完全なすすぎ落とし
が行われるべきである。
【0069】 化学的清浄システムに、少量の他の様々な構成部分が存在していてもよい。こ
れらの構成部分は、漂白剤スカベンジャー、溶媒、及びエタノール、イソプロパ
ノール、並びにキシレンスルホン酸塩等のヒドロトロープ、流動性調節剤;酵素
安定化剤;汚れ沈殿防止剤;再付着防止剤;曇り防止剤;腐食防止剤;着色剤、
及び他の機能性添加剤を含む。特に有用な銀の曇り防止剤は、ベンゾトリアゾー
ルや、本明細書に参照として取り入れられている米国特許第5,468,410
号(Angevaareら)及び米国特許第5,480,576号(Garyら
)に記載されている1,3−Nアゾール化合物を含む。イソシアヌル酸も曇り防
止剤として使用することができ、参照として組み入れられている米国特許第5,
374,369号(Angevaareら)にも記載されている。
【0070】 本発明の構成部分は、固体(任意に、使用前に溶解される)、水性液体または
非水性液体(任意に、使用前に希釈される)の形態で独立に調合することができ
る。
【0071】 次に、本発明を、以下の非制限的実施例により更に詳細に説明する。実施例中
の部及び百分率は、別に指示のない限り、重量で表されている。
【0072】 実施例1、A−C すすぎ液に次亜塩素酸塩漂白剤を投入する本発明によるシステムの清浄効率を
、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤を加える従来技術システムの清浄効率と比較した
【0073】 シングルタンク式器物洗浄装置で合計4回の洗浄実験を行った。 これらのすべての実験では、1回もしくはそれ以上の洗浄−すすぎサイクルを実
施した。これらのサイクルでは、先ず5リットルの水を用いて洗浄ステップを3
0秒間実施した。その後、再度5リットルの水を用いてすすぎステップを30秒
間実施した。両ステップとも、60℃の温度で実施した。これらのすべての実験
では、洗浄ステップで用いる水に二ケイ酸カリウム緩衝液を加え、pHを10に
した。該緩衝液の濃度は1.42g/lであった。
【0074】 1つの実験ではビルダーを使用しなかった。他の3つの実験では、洗浄ステッ
プで異なるビルダー、即ち:ニトリロ三酢酸(NTA)、Sokalan CP
7(ポリアクリル酸塩/マレイン酸塩)、及びトリポリリン酸ナトリウム(S
TP)を用いる各実験毎に、上記の洗浄−すすぎサイクルを3回行った。洗浄液
中のビルダーの濃度は0.56g/lであった。
【0075】 1つの実験では、すすぎステップで次亜塩素酸塩漂白剤を用いた。他の3つの
実験では、その漂白剤を洗浄ステップで適用した。それぞれの洗浄液及びすすぎ
溶液中における次亜塩素酸塩漂白剤の濃度は、平均で15ppmになるような濃
度であった。そこにはClが存在した。
【0076】 4つの実験のうちの2つでは、洗浄液に、20グラムのASTM(重量比で4
:1のマーガリンと粉ミルクの混合物)からなる汚れを導入した。洗浄液にこの
タイプの汚れを導入したのは、洗浄ゾーンまたはステップに常に幾分かの汚れが
存在する営業的状況を反映させるために行われたものである。 各洗浄−すすぎサイクルでは、予めお茶で3回汚した磁器製のカップを用いた。
【0077】 まとめると、実施例1、A−Cでは以下の実験を行った: A:汚れなし、ビルダーなし、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤を添加; B:汚れなし、洗浄液に0.56g/lのビルダー(NTA、Sokalan
CP7、STP)を使用、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤を添加; C:+20gのASTMによる汚れ、洗浄液に0.56g/lのビルダー(N
TA、Sokalan CP7、STP)を使用、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤
を添加; 1:+20gのASTMによる汚れ、洗浄液に0.56g/lのビルダー(N
TA、Sokalan CP7、STP)を使用、すすぎ液に次亜塩素酸塩漂白
剤を添加。
【0078】 従って、実施例1の実験は本発明によるものであり、一方、実施例A−Cの実
験は先行技術によるものである。
【0079】 これらの実験で得られた洗浄の程度を、視覚的な評点を用いて評価した:評点
法は、4点が非常に乏しい清浄度、3点が乏しい清浄度、2点が中等度の清浄度
、1点が良好な清浄度をそれぞれ表しており、0点は完璧に清浄であることを意
味している。
【0080】 得られた茶渋の除去結果は以下の通りであった:
【0081】
【表1】
【0082】 従って、実施例1の新規なシステムは、洗浄液に同じく汚れを導入した実施例
Cの先行技術システムよりも、有意に優れた茶渋除去性能を示すことが観測され
た。
【0083】 更に、洗浄液に汚れが存在しない場合には、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤が存
在する場合であっても、良好に茶渋を除去できることが観測された(実施例B参
照)。しかし、その場合(即ち、洗浄液中に汚れが存在しない場合)には、ビル
ダーが存在しないと許容可能な洗浄結果を得ることができない(実施例A参照)
ため、ビルダー材料が存在する必要がある。
【0084】 実施例2、D、E これらの実施例では、漂白剤スカベンジャーの適用が本発明によるシステムの
清浄効率に及ぼす効果を、シングルタンク式装置で試験した。実施例1、A−C
で適用したのと同一の試験法を用いて、合計3回の洗浄実験を行った。 次いで、清浄化された食器を、100%が茶渋及び汚れの完全な除去を表す百分
率目盛りで茶及びデンプンの除去率を評点したパネルにより観測した。
【0085】 これらの実験では、指示された使用濃度を得るため、洗浄ステップで以下の成
分を投入した: Termamyl 300L 0.02g/l NTA 0.30g/l 二ケイ酸カリウム 1.42g/l
【0086】 更に、これらのすべての実験では、すすぎステップで、既知のすすぎ助剤を0
.25g/lの使用濃度で適用した。
【0087】 1つの実験では、次亜塩素酸塩漂白剤を使用しなかった。第2の実験では、洗
浄液中に25ppmの活性Clが得られるように、洗浄ステップで次亜塩素酸
ナトリウム漂白剤を投入した。第3の実験では、すすぎ水中に25ppmの活性
Clが得られるように、すすぎステップで次亜塩素酸ナトリウム漂白剤を投入
した。この第3の実験では、洗浄ステップで、亜硫酸ナトリウム漂白剤スカベン
ジャーを25ppmの使用濃度で使用した。
【0088】 清浄性能は、残留茶渋試験及び残留デンプン試験により決定した。1回洗浄す
る前に磁器製のカップをお茶で3回汚した。それとは別に、磁器製のプレートを
馬鈴薯デンプンで汚した。1回の洗浄でのデンプンの除去が不完全なことにより
、デンプンの汚れが徐々に蓄積される様子をまねるため、そのデンプンプレート
を1回目の洗浄後に再度汚し、この連続的な洗浄/デンプン汚損手順を合計5回
行った。
【0089】 洗浄ステップで使用される洗浄液にそれ以外の汚れは付加しなかった。
【0090】 まとめると、実施例2、D、及びEでは、以下の実験を行った: D:汚れなし、洗浄液に0.3g/lのビルダー、次亜塩素酸塩漂白剤、及び
Termamyl 300Lを使用; E:汚れなし、漂白剤なし、洗浄液に0.3g/lのビルダー、Termam
yl 300Lを使用; 2:汚れなし、洗浄液に0.3g/lのビルダー、Termamyl 300
L、及び亜硫酸ナトリウム漂白剤スカベンジャーを使用、すすぎ液に次亜塩素酸
塩漂白剤を使用。
【0091】 茶渋及びデンプンの除去結果は以下の通りであった:
【0092】
【表2】
【0093】 従って、実施例2の新規なシステムは、洗浄液に次亜塩素酸塩漂白剤を適用し
た実施例Dの先行技術システムよりも優れたデンプン除去性能を示すことが観測
された。更に、実施例2の新規なシステムの茶渋除去性能も、漂白剤を全く適用
しない実施例Eの先行技術システムよりも優れていることが観測された。
【0094】 実施例3、4、F これらの実施例では、漂白剤スカベンジャーの適用が本発明によるシステムの
清浄効率に及ぼす効果を、マルチタンク式装置で試験した。洗浄実験を、3つの
洗浄タンクと、それに続く1つのすすぎタンクを有するマルチタンク式の装置で
行った。次いで、清浄化された食器を、100%が茶渋及び汚れの完全な除去を
表す百分率目盛りで茶及びデンプンの除去率を評点したパネルにより観測した。
【0095】 これらの実験では、指示された使用濃度を得るため、第3洗浄タンクに以下の
成分を投入した: Termamyl 300L 0.06g/l Trilon A(40%) 1.75g/l ケイ酸カリウム(SiO:KO=2.15) 0.30g/l KOH(50%) 0.15g/l
【0096】 更に、これらのすべての実験では、すすぎタンクに既知のすすぎ助剤を0.2
5g/lの使用濃度で適用した。1つの実験では、次亜塩素酸塩漂白剤を使用し
なかった。それ以外の実験では、すすぎ水中に25ppmの活性Clが得られ
るように、すすぎタンクに次亜塩素酸ナトリウムを投入した。これらの実験のう
ち、すすぎタンクに次亜塩素酸塩漂白剤を適用した1つの実験では、第3洗浄タ
ンクに亜硫酸ナトリウム漂白剤スカベンジャーを25ppmの使用濃度で使用し
た。
【0097】 茶渋及びデンプンの除去性能は、実施例2、D、及びEで説明した通りに汚し
たカップ及びプレートを用いて決定した。 第3洗浄タンクの洗浄液にそれ以外の汚れは付加しなかった。
【0098】 まとめると、実施例3、4、及びFでは、以下の実験を行った: F:第3洗浄タンクにTermamyl 300Lを使用、すすぎ液に漂白剤
なし; 3:第3洗浄タンクにTermamyl 300Lを使用、すすぎ液に次亜塩
素酸塩漂白剤を使用、漂白剤スカベンジャーなし; 4:第3洗浄タンクにTermamyl 300L及び亜硫酸ナトリウムを使
用、すすぎ液に次亜塩素酸塩漂白剤を使用。
【0099】 茶渋及びデンプンの除去結果は以下の通りであった:
【0100】
【表3】
【0101】 従って、実施例4の新規なシステムは、最良のデンプン除去性能を示すことが
観測された。これは、該実施例では、アミラーゼの酵素安定性を増強させる物質
である亜硫酸ナトリウムを使用した結果である。
【0102】 実施例5〜8 これらの実施例では、酵素の用量が本発明によるシステムの清浄性能に及ぼす
効果を試験した。
【0103】 洗浄実験を、3つの洗浄タンクと、それに続く1つのすすぎタンクを有するマ
ルチタンク式の装置で行った。次いで、清浄化された食器を、今回も、100%
が茶渋及びデンプンの完全な除去を表す百分率目盛りで茶及びデンプンの除去率
を評点したパネルにより観測した。
【0104】 これらのすべての実験では、指示された使用濃度を得るため、第3洗浄タンク
に以下の成分を投入した: Trilon A(40%) 1.75g/l KOH(50%) 0.15g/l ケイ酸カリウム(SiO:KO=2.15) 0.30g/l
【0105】 更に、これらのすべての実験では、すすぎタンクに、既知のすすぎ助剤の他、
次亜塩素酸塩漂白剤を投入した。次亜塩素酸塩の量は、すすぎタンクに1.5%
の活性Clが存在するような量であった。
【0106】 Termamyl 300Lを、0g/lから0.06g/lまでの範囲で変
動する使用濃度を得るため、第3洗浄タンクに投入した。
【0107】 茶渋及びデンプンの除去性能は、実施例2、D、及びEで説明した通りに汚し
たカップ及びプレートを用いて決定した。以下の結果が得られた:
【0108】
【表4】
【0109】 従って、酵素の用量を増大させると、デンプン除去性能を大幅に改善できるこ
とが観測された。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 驚くべきことに、我々は、今や、漂白構成部分と酵素構成部分を有する清浄シ
ステムを適用し、該漂白構成部分を洗浄後すすぎゾーンまたはステップに投入す
ることにより、これらの目的を達成できることを見出した。このことについて、
洗浄後すすぎゾーンまたはステップは、マルチタンクまたはシングルタンク式の
機械的器物洗浄装置において、最終洗浄ゾーンまたはステップの後にそれぞれ実
施されるべく配置されたゾーンまたはステップであると定義される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 (発明の定義) 従って、第1の態様では、本発明は、それぞれの使用濃度へ水性溶解または希
釈される少なくとも2つの分離した構成部分を有する、マルチタンクまたはシン
グルタンク式機械的器物洗浄装置用の化学的清浄システムを提供し、第1の構成
部分は、酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤を
含むものであって、ここで、該第1の構成部分は洗浄ゾーンまたはステップに導
入され、該第2の構成部分が(前記定義の)洗浄後すすぎゾーンまたはステップ
に導入されることを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 また、マルチタンクまたはシングルタンク式の産業用または企業用装置におけ
る非常に効果的な器物洗浄方法についても記載され、該方法は: (1)それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される化学的清浄システムの
うちの少なくとも2つの分離した構成部分を調合するステップ、ここで、第1の
構成部分は酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤
を含み; (2)該第1の構成部分を、汚れた食器を清浄化するための洗浄ゾーンまたは
ステップに導入するステップ、ここで、該第2の構成部分が該食器の洗浄を効果
的に完了させるための前記定義の洗浄後すすぎゾーンまたはステップに導入され
ることを特徴とする; を含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 漂白剤が洗浄ゾーンまたはステップのうちの1つに投入される先行技術のシス
テムでは、必ず、装置中に存在する汚れによる漂白剤の失活、及び、特には休止
中に生じる漂白剤の失活を補償する必要がある。本発明のシステムでは、漂白剤
が洗浄後すすぎに投入されるため、この補償は必要でない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】 この保護作用の観点から、漂白剤スカベンジャーは、もし使用する場合、酵素
構成部分が導入されるゾーンまたはステップか、あるいはこのゾーンまたはステ
ップと洗浄後すすぎとの間に設けられたゾーンまたはステップかのいずれかであ
る洗浄ゾーンまたはステップに導入しなければならない。好適には、漂白剤スカ
ベンジャーは、洗浄後すすぎの前の最終洗浄ゾーンまたはステップに投入される
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】 漂白剤スカベンジャーが導入される洗浄ゾーンまたはステップにおける漂白剤
スカベンジャーの使用濃度は、該ゾーンまたはステップにおける漂白材料の濃度
より過剰な濃度であることが望ましく、これにより、該漂白剤は、洗浄後すすぎ
から機能を発揮する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 本発明のシステムにハロゲン漂白剤を適用する場合、漂白剤は、重量で0.1
から10%まで、好適には0.5から8%まで、より好適には1から6%までの
範囲の濃度(活性ハロゲンとして)で、洗浄後すすぎに導入すべき構成部分中に
存在しているのが望ましい。ハロゲン漂白剤として、アルカリ金属次亜塩素酸塩
を使用することができる。他の適当なハロゲン漂白剤は、ジ−及びトリ−クロロ
並びにジ−及びトリ−ブロモシアヌル酸のアルカリ金属塩である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】 典型的な産業用器物洗浄プロセスは、連続式か非連続式のいずれかであり、シ
ングルタンク式またはマルチタンク式/コンベヤー型装置のいずれかで実施され
る。コンベヤーシステムの場合、一般的には、仕切り手段により、予備洗浄、洗
浄、洗浄後すすぎ、及び乾燥ゾーンが確立されている。洗浄水は、すすぎゾーン
に導入され、カスケード様式で予備洗浄ゾーンに向けて戻される一方で、汚れた
食器は逆方向に搬送される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】 本発明のシステムをマルチタンク式の装置に適用する場合、好適にはハロゲン
漂白剤を含有する漂白構成部分を先ず洗浄後すすぎゾーンに導入するのが望まし
く、次いで、清浄剤が第2洗浄ゾーンに導入され、そして酵素構成部分が第3洗
浄ゾーンに導入される。この好適な実施態様では、導入された酵素を痕跡量の漂
白剤が失活させないように、酵素と共に漂白剤スカベンジャーが効果的に導入さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 11/00 C11D 11/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 フルー,パウル オランダ国、エヌ・エル−3606・アー・エ ヌ・マールセン、マールセンブルクセデイ ク・2 (72)発明者 ニコルソン,ジヨン・リチヤード アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07020、エツジウオーター、リバー・ロー ド・45、ユニリーバー・リサーチ・ユー・ エス・インコーポレイテツド気付 Fターム(参考) 3B082 CC02 CC05 4H003 DA19 DC01 EA09 EA15 EB15 EB32 EC01 EC02 EC03 EE07 EE08 FA28 FA29 FA42

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される少なくとも
    2つの分離した構成部分を有する、マルチタンクまたはシングルタンク式機械的
    器物洗浄装置用の化学的清浄システムであって、第1の構成部分は酵素、または
    酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤を含み、該第1の構成部
    分は洗浄ゾーンまたはステップに導入され、そして、該第2の構成部分は後すす
    ぎゾーンまたはステップに導入される清浄システム。
  2. 【請求項2】 該第2の構成部分の漂白剤がハロゲン漂白剤であり、そして
    該システムが漂白剤スカベンジャーである第3の構成部分を含み、該第3の構成
    部分が、第1の構成部分が導入されるゾーンまたはステップか、あるいは、この
    ゾーンまたはステップと後すすぎとの間に設けられたゾーンまたはステップかの
    いずれかである洗浄ゾーンまたはステップに導入される、請求項1に記載のシス
    テム。
  3. 【請求項3】 該第3の構成部分の漂白剤スカベンジャーが、後すすぎ前の
    最後の洗浄ゾーンまたはステップに導入される、請求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 該第3の構成部分の漂白剤スカベンジャーが、イオウ−オキ
    シ酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩からなる群から選択される、請求項2ま
    たは3に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 該スカベンジャーが導入される洗浄ゾーンまたはステップに
    おける漂白剤スカベンジャーの使用濃度が、該洗浄ゾーンまたはステップにおけ
    る、後すすぎに由来する漂白剤の濃度よりも過剰である、請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 該第1の構成部分に存在する酵素が、アミラーゼ、プロテア
    ーゼ、リパーゼ、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜5
    のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 該第1の構成部分に存在する酵素がアミラーゼである、請求
    項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 マルチタンクまたはシングルタンク式の産業用または企業用
    装置における器物洗浄方法であって、該方法が、 (1)それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される化学的清浄システムの
    少なくとも2つの分離した構成部分を調合するステップ、ここで、第1の構成部
    分は酵素、または酵素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分が漂白剤を含み
    ; (2)該第1の構成部分を、汚れた食器を清浄化するための洗浄ゾーンまたは
    ステップに導入するステップ; (3)該第2の構成部分を、該食器の清浄化を効果的に完了させるための後す
    すぎゾーンまたはステップに導入するステップ を含む器物洗浄方法。
  9. 【請求項9】 マルチタンクまたはシングルタンク式の産業用または企業用
    装置における器物洗浄方法であって、該方法が、 (1)それぞれの使用濃度へ水性溶解または希釈される化学的清浄システムの
    3つの構成部分を調合するステップ、ここで、第1の構成部分は酵素、または酵
    素と清浄剤の混合物を含み、第2の構成部分は漂白剤を含み、そして第3の構成
    部分は漂白剤スカベンジャー剤を含み; (2)該第1の構成部分を、汚れた食器を清浄化するための洗浄ゾーンまたは
    ステップに導入するステップ; (3)漂白剤スカベンジャーを含有する第3の構成部分を、第1の構成部分が
    導入されるゾーンまたはステップか、あるいは、このゾーンまたはステップと後
    すすぎゾーンまたはステップとの間に設けられたゾーンまたはステップかのいず
    れかである洗浄ゾーンまたはステップに導入するステップ;及び (4)漂白剤を含有する該第2の構成部分を後すすぎゾーンまたはステップに
    導入するステップ を含む器物洗浄方法。
  10. 【請求項10】 漂白剤スカベンジャーを含有する該第3の構成部分を、後
    すすぎゾーンまたはステップの前の最後の洗浄ゾーンまたはステップに導入する
    、請求項9に記載の方法。
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