JP2002373329A - 指紋照合装置 - Google Patents

指紋照合装置

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JP2002373329A
JP2002373329A JP2001182198A JP2001182198A JP2002373329A JP 2002373329 A JP2002373329 A JP 2002373329A JP 2001182198 A JP2001182198 A JP 2001182198A JP 2001182198 A JP2001182198 A JP 2001182198A JP 2002373329 A JP2002373329 A JP 2002373329A
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convex
collation
fingerprint
extension line
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JP2001182198A
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Keiichi Nagayama
恵一 永山
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】指紋照合面から撮像手段までの光軸長さを短く
しつつ、良好な画質を得る。 【解決手段】光源11からの検知光が、指先Yがタッチ
される指紋照合面13aで反射されて、第1レンズ1
4、第2レンズ15、第3レンズ15を経て、撮像手段
としてのCCD18に入射される。第1レンズ14はそ
の両面14a、1bがそれぞれ凸とされた両面凸レンズ
とされている。第2レンズ15と第3レンズ16は、1
つのレンズ群を構成するように互いに近接している。第
2レンズ15はその出射面15bのみが凸となった片面
凸レンズとされ、第3レンズ16はその入射面16aの
みが凸となった片面凸レンズとされている。照合面13
aの延長線E1と、第3レンズ16の主面の延長線E2
と、CCD18の撮像面の延長線E3とが、1点Pで交
差するように設定するのが好ましい(シャインプループ
の条件成立)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指紋照合装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】指紋照合装置は、種々の分野で本人確認
のための一手法として広く利用されており、あらかじめ
本人の指紋が電子情報として記憶されている。指紋照合
に際しては、プリズム等の透明部材に形成された指紋照
合面に押しつけられた指先の指紋を光学的に読み取っ
て、読み取った指紋を電気信号に変換し、この変換され
た電気信号を上記記憶されている電子情報と比較するこ
とによりにより、本人であるか否かの判別が行われる。
照合面にタッチされた指先の指紋読取のために、光源か
らの検知光が照合面に照射されて、この照合面からの反
射光が撮像手段に入射されることになる。
【0003】照合面には、他人の指紋を金属、紙、プラ
スチック等の適宜の部材に転写して、転写した指紋を利
用して本人でないにもかかわらず本人であるかのように
偽装することが考えられる。このような偽装防止のため
に、照合面に生体であることを検知する電極膜を形成す
ることも提案されている(例えば特開2000−980
48号公報、特開平10−165382号公報、特開平
9−46205号公報)。
【0004】指紋照合装置において、撮像手段で得られ
る画質を向上させるためには、照合面と、撮像手段の撮
像面と、照合面と撮像手段との間にあるレンズの主面と
の位置関係が、シャインプループの条件を満たすことが
必要となる。すなわち、照合面の延長線と撮像面の延長
線とレンズ主面の延長線とがい1点で交わるようにする
ことが、良好な画質を得る上で重要となる。
【0005】照合面と撮像手段との間に1つのレンズの
みを介在させて、上記シャインプループの条件を満足す
るように設定した場合、撮像手段で得られる画像は歪み
を生じてしまうことになる(照合面に被写体として正方
形を写した場合、撮像手段で得られる画像は台形とな
る)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記画像の歪みを防止
しつつシャインプループの条件を満足させるために、照
合面と撮像手段との間に2つの両面凸レンズを介在させ
るいわゆる4fレンズ系を構成することが考えられる。
すなわち、照合面からの反射光が入射される第1レンズ
と、第1レンズからの出射光が入射される第2レンズと
を有して、各レンズがそれぞれ、入射側の面および出射
側の面が凸とされた両面凸レンズとされる。このような
4fレンズ系においては、2つのレンズの間に構成され
る焦点位置が共通の焦点位置となり、この共通の焦点位
置において光軸と直交する面が、シャインプループの条
件を満足させるときに選択されるレンズの主面となる。
【0007】しかしながら、上述の4fレンズ系の場合
は、第2レンズにおける入射面への入射角が極めて大き
くなってしまうことになる。この入射角が大きくなるこ
とは、第1レンズからの出射光が第2レンズの入射面で
反射されてしまう割合が大きくなって、第2レンズを通
過する光量、特に画像周辺部の光量が減少されてしま
い、撮像手段での光量が減少してしまうことになる。撮
像手段で必要な光量を考慮すると、上記入射角を小さく
すべく、照合面から撮像手段までの光軸長さとなる共役
長さを長く設定せざるを得ないことになり、小型化特に
光軸方向長さを短くすることに制約を受けることにな
る。
【0008】また、4fレンズ系の場合、第2レンズを
通過した後の検知光は、光軸と平行にならず(テレセン
トリックを確保しにくい)、このため倍率変動を生じや
すくて画質悪化の原因となる。
【0009】光軸方向長さを短くする手法として、4f
レンズ系を採用しつつ、第1レンズからの出射光を折り
返すためのミラーを別途設けて、ミラーからの反射光を
第2レンズに入射させることもが考えられる。しかしな
がら、この場合は、光軸と交差する方向の寸法が極めて
大きくなってしまうことになる。また、第2レンズを通
過した後の検知光が光軸と平行にならないことに起因す
る画質悪化の問題は解消されないままである。
【0010】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、ミラーを別途用いることなく
照合面から撮像手段までの光軸長さを短くしつつ、良好
な画質が得られるようにした指紋照合装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては、次のような解決手法を採択して
ある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記
載のように、光源(例えば図3の光源11)からの検知
光を指先(例えば図3の指先Y)がタッチされる照合面
(例えば図3の照合面13a)で反射させて撮像手段
(例えば図3のCCD18)に入射させるようにした指
紋照合装置において、前記照合面から撮像手段に到る光
学経路中に、該照合面側から順次、第1レンズ(例えば
図3の第1レンズ14)、第2レンズ(例えば図3の第
2レンズ15)、第3レンズ(例えば図3の第3レンズ
16)が配設され、前記第1レンズは、入射面と出射面
とがそれぞれ凸とされた両面凸レンズとされ、前記第2
レンズは、該第1レンズに対して離間して配設されると
共に、出射面側のみが凸とされた片面凸レンズとされ、
前記第3レンズは、前記第2レンズに近接して配置され
ると共に、入射面側のみが凸とされた片面凸レンズとさ
れている、ようにしてある。
【0012】上記解決手法によれば、第2レンズと第3
レンズとで実質的に1つのレンズ群を構成するが、この
1つのレンズ群の入射面となる第2レンズの入射面は凸
となっていないので、第1レンズからの反射光が入射さ
れる入射角が小さいものとなる。この結果、4fレンズ
系を採択した場合に比して、同じレベルの画質を得るの
であれば照合面から撮像手段までの光軸長さつまり共役
長さを短くすることができる。
【0013】また、第3レンズを通過した後の検知光線
は、光軸に対してほぼ平行になり、完全に平行にするこ
とも可能であり、倍率変動を防止して良好な画質を得る
ことができる。
【0014】前記照合面の延長線と前記撮像手段におけ
る撮像面の延長線と前記第3レンズにおける主面の延長
線とが、ほぼ1点で交わるように設定されている、よう
にすることができる。この場合、シャインプループの条
件を満足あるいはほぼ満足さえることができて、良好な
画質を得る上でより一層好ましいものとなる。
【0015】前記照合面から前記第1レンズ、第2レン
ズ、第3レンズを経て前記撮像手段に到るまでの光学経
路が一直線となるように設定されている、ようにするこ
とができる。これにより、指紋照合装置が太くなってい
まうのを防止する上で好ましいものとなる。
【0016】前記撮像手段がCCDまたはCMOSイメ
ージャとされて、その撮像面の面積が前記照合面の面積
よりも小さくされている、ようにすることができる。こ
の場合、撮像手段として一般的なCCDまたはCMOS
イメージャを用いつつ、用いるCCDまたはCMOSイ
メージャの面積を小さいものとする上で好ましいものと
なる。
【0017】前記第3レンズからの出射光が、光軸に対
して平行となるように設定されている、ようにすること
ができる。これにより、第3レンズからの出射光を光軸
に対して完全にテレセントリックにして、良好な画質を
得る上で極めて好ましいものとなる。
【0018】なお、以下の実施形態においては、指紋照
合面に生体検知用の電極膜を形成するようにしてある
が、この電極膜は存在しないものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1、図2において、指紋照合装
置のケースKは、底板1と上蓋2とを有する。上蓋2
は、ケースKの上面部2a、前面部2b、後面部2c、
左右の側面部2dを有し、底板1に対して着脱自在とし
て一体化されている。
【0020】ケースK内には、基板10、LEDを利用
して構成された光源11、拡散板12、プリズム13、
第1レンズ14、第2、第3のレンズ15、16、CC
Dカバーガラス17、CCD18、アイリス19等が装
備されている。CCD18は、CMOSイメージャとす
ることもできる。
【0021】上記基板10は、底板1に沿って当該底板
10に固定されている。上記光源11と拡散板12とプ
リズム13とは、第1保持体21を利用して一体的に組
み付けられた状態で、底板1の所定位置に固定されてい
る。上蓋2の前面部2bには、プリズム13に対応した
位置において開口部3が形成されている。プリズム13
の所定面が開口部3を施蓋するようにケースKの外部に
臨んでおり、この所定面が指先Yがタッチされる指紋照
合面13aとされている。なお、指紋照合面13aつま
り上蓋2の前面部2bは、指先Yがタッチし易くなるよ
うに底板1に対して傾斜されている。上記第1保持体2
1は、プリズム13への入射光量が極力多くなるよう
に、リフレクタ(反射板)の機能を有するようにその内
面が白色とされている。
【0022】プリズム13からの反射光は、第1レンズ
14、アイリス19、第2レンズ15、第3レンズ16
を経ることによりほぼ平行光線とされて、最終的にCC
D18に入力される。CCD18に入力された反射光は
電気信号に変換され、この電気信号は、基板10を介し
て、ケーブル23、コネクタ24を介して、パーソナル
コンピュータ等の処理装置に供給される。
【0023】前記各レンズ14〜16、カバーガラス1
7およびCCD18は、第2保持体22に保持されてい
る。ただし、第2レンズ15、第3レンズ16は、第3
保持体20を介して第2保持体22に保持されている。
図2に示される光源11から撮像手段としてのCCD1
8に到る光学経路が、わかりやすく図3に示される。こ
の図3において、光源11で発光された検知光は、拡散
板12によって均一に拡散されてプリズム13に入力さ
れる。プリズム13に入力された検知光は、指紋照合面
13aにタッチされた指先Yで反射された反射光となる
が、この反射光は指紋形状に応じたものとなる。
【0024】第1レンズ14は、入射面14a、出射面
14bがそれぞれ凸となった両面凸レンズとされてい
る。また、第2レンズ14と第3レンズ15とは共働し
て1つのレンズ群を構成すべく互いに近接配置されて、
第1レンズ14とは離れた位置でかつカバアーガラス1
7に近い位置に配設されている。
【0025】第2レンズ15は、入射面15aが平坦面
とされ、出射面15bのみが凸となった片面凸レンズと
されている。第3レンズ16は、入射面16aのみが凸
とされて、出射面16bは平坦面とされた片面凸レンズ
とされている。そして、片面凸レンズとされた第2レン
ズ15と第3レンズ16とは、その凸面同士が向き合う
状態で近接配置されている。
【0026】照合面13aの延長線E1と、レンズ1
5、16からなる1つのレンズ群の主面(第3レンズ1
6の主面)の延長線E2と、CCD18における撮像面
の延長線E3とは、1つの点Pで交差するように設定さ
れている(シャインプループの条件の完全な成立)。な
お、シャインプループの条件を完全に満足させるまでに
は到らないがほぼ満足できるように、延長線E1とE2
とE3とがほぼ1点で交差するように設定してもよい。
【0027】第1レンズ14の各凸面14a、14bの
曲率半径は互いに等しく設定されている。第2レンズ1
5は、第1レンズ14に対して、凸面14bの焦点位置
よりも遠い位置に設定されている。第2レンズ15の凸
面15bの曲率半径と、第3レンズ16の凸面16aの
曲率半径とは、互いに等しくなるように設定されてい
る。そして、第3レンズ16を通過した反射光は、光軸
に対してほぼ平行となるように設定されている(実施形
態では完全平行に設定)。
【0028】図2、図3および前述の説明から明らかな
ように、照合面13aからの反射光が各レンズ14、1
5、16を経てCCD18に到るまでの光学経路は、一
直線とされている。また、照合面13aの面積よりもC
CD18の撮像面積の方が小さくされて、レンズ14〜
16は画像縮小用とされている。
【0029】ここで、照合面13aとCCD18におけ
る撮像面との光軸方向長さとなる共役長さは、同じ画質
を得るのに、4fレンズ系の場合に112mmであった
ものが、図3の実施形態のものでは55mmにすること
ができた。
【0030】次に、プリズム13に着目してその詳細に
ついて、図4〜図7をも参照しつつ説明する。まず、プ
リズム13は、光学プラスチックを例えば射出成形する
ことにより、例えば図4に示すような形状に形成されて
いる。プリズム13は、その指紋照合13aに後述のよ
うに膜形成が行われているが、この膜は薄いので、実質
的に図4に示されるプリズム形状は、光学プラスチック
からなるプリズム本体31の形状そのものと考えること
ができる。
【0031】プリズム本体31は、2等辺頂角を有する
ブロック状とされるが、ほぼ楕円形状とされた指紋照合
面13aの全周囲を囲むように、フランジ部13bを有
するものとされている。そして、指紋照合面13aは、
フランジ部13bよりも若干高くなるように盛り上がっ
て形成されている。これにより、プリズム13でケース
Kの開口部3を塞いだとき、フランジ部13bが開口部
3の内方周縁部に位置されると共に、指紋照合面13a
が開口部3の周縁部にあるケースKの外面とほぼ面一と
なるようにされる。
【0032】プリズム本体31を光学プラスチックによ
って射出成形するとき、図6に示すように、金型のパー
ティングラインが符号αで示され、このラインαはフラ
ンジ部13bの上面高さ位置となるように設定されてい
る。そして、プラスチックの金型内への流入方向(ゲー
トの位置)が、フランジ部13bに沿って設けられてい
る。イジェクタピンは、図6矢印βで示すプリズムの頂
角部分とフランジ部13bに設けられている。
【0033】プリズム本体31のうち指紋照合面13a
を有する面には、膜が成形されている。この膜は、生体
検知膜としての電極膜32と、その保護膜としてハード
コート33との2種類とされている。図5の平面図で
は、電極膜32の存在を明確に示すために電極膜32部
分に右上がりのハッチングを施してあり、同様にハード
コート33の存在を明確に示すためにハードコート33
部分に右下がりのハッチングを施してある。
【0034】まず、電極膜32は、互いに近接配置され
た第1電極41と第2電極42とからなり、例えばIT
O膜等によって透明膜として形成されている。各電極膜
41と42とは、ほぼ楕円形状とされた指紋照合面13
aの長円方向の中心部分が境界となるようにほぼ左右対
称形状に形成されて、それぞれフランジ部13bまで延
設されている。そして各電極41、42には、リード線
(平衡線)43あるいは44がハンダ付けされている。
このハンダ付けに際しては、ハンダ材として、通常のハ
ンダ材にZn、Sb,Ti,Si,Al,Cuなどを添
加した低融点金属酸化物用ハンダ材を用い、超音波ハン
ダ装置によるハンダ付けを行うことによって、プラスチ
ックからなるプリズム本体31へのダメージを防止する
ことができる。電極膜32がITO膜のようにハンダ材
の構成物質であるSn等を含むものであれば、中間層に
Ni/Ni−Cu合金/Cr等のバリア膜を設けて移行
現象による変質を防止するのが好ましい。
【0035】プリズム本体31のうち、指紋照合面13
aが形成されている側の面は、その全面積に渡ってハー
ドコート33が施されている。ハードコート33は、無
孔質で透明とされている。このようなハードコート33
は、例えばシリコン系塗料、アクリル系塗料またはウレ
タン系塗料を、UV硬化または加熱硬化させることによ
って形成することができる。あるいは、この他、透明保
護膜材要求性質として適当なものを用いることができ
る。このようなハードコート33は、電極膜32を全体
的に被覆しているのみならず、電極膜32の全周囲にも
位置されている。このハードコート33は、リード線4
3、44のハンダ付け部分をも被覆している。
【0036】ハードコート33そのものは、金属やプラ
スチックへの密着性が極めて良好なので、電極膜32の
プリズム本体31からの剥離が確実に防止される。ま
た、プリズム本体31と電極膜32とハードコート33
との間には大きな線膨張の相違がないので、温度変化に
伴うクラック発生ということも防止される。ハードコー
ト33は無孔質であるので、溶剤等がハードコート33
を通して電極膜32やプリズム本体31と電極膜32と
の境界面に到達することもなく、電極膜32の保護がよ
り一層確実に行われる。勿論、ハードコート33は、繰
り返しの指先タッチ等によっても摩耗や損傷を受けるこ
ともなく、長期に渡って電極膜32の保護機能を持続す
ることができる。
【0037】ハードコート33に要求される特性とし
て、前述のように無孔質で透明であること(光透過率が
70%以上であることが好ましい)に加えて、次のよう
な条件を満足することが好ましいものである。すなわ
ち、電極膜32との関係上、比誘電率が6以下であるこ
とが好ましく、厚みは70μm以下であることが好まし
い。また、幅広い温度環境下で使用する場合(例えば自
動車に使用の場合)、耐熱性(85度C以上)や耐寒性
(−45度C以下)も考慮することが好ましい。
【0038】実施形態では、光学プラスチックからなる
プリズム本体31をJSR製ARTON(120度Cの
耐熱性、吸水率1%以下、比誘電率4以下)で製作して
ある。また、電極膜32をITO膜として、膜厚1.5
μm以下に形成してある。ハードコート33としては、
三菱レーヨン製のUV硬化型アクLリル系ハードコート
塗料(製品番号UR−1104)を用い、スプレー塗装
で厚さ15μmにコントロールした。なお、厚さコント
ロールには、スプレー塗装以外にスピンコートを用いる
こともできる。このようにして形成したプリズム13
を、−45度Cと80度Cとの間での温度変化を250
サイクル与えた後、85度Cの高温で500時間放置し
た後の状態において、プリズム本体31、電極膜32お
よびハードコート33には、クラック発生や剥離等の異
常はなんら発生しなかった。
【0039】前述した電極膜32は、どのように呼称し
ようが、指先Y等の生体がタッチされたときにその電磁
気的特性が変化するものであれば、適宜の構成とするこ
とができる。すなわち、生体がタッチされたときに電気
抵抗値や電気容量値の一方または両方が変化して、この
変化が、生体以外の物質(例えば紙、金属、プラスチッ
ク等)をタッチしたときとは大きく相違するものであれ
ばよい。このための電極膜32は、前述した公報記載の
各種の構造のものをも利用することができるが、一例と
して、図8に電極膜32を含む生体検知のための等価回
路例を示してある。
【0040】図8において、判別回路45とセンサヘッ
ド回路46とが平衡線47により接続される。センサヘ
ッド回路47のうち少なくとも電極41、42部分が指
紋照合面32に電極膜32として構成されるものであ
る。
【0041】基本的に、発振部51からの高周波が、マ
ッチングトランス52の一次側に与えられる。電極41
と42に生体がタッチされない状態では、マッチングト
ランス52の2次側はオープン状態であるが、電極41
と42とに指先Yが触れることにより、図8のような等
価回路がマッチングトランス52の2次側に接続された
状態となる。指が電極41と42とにタッチされたとき
のトランス52の2次側をみたインピーダンスがマッチ
ングのとれるものとなるように設定されている。電極4
1と42とが生体によって結合されたとき、発振部51
からの高周波がマッチングトランス52で反射されて、
この反射波が検知部53によって検知され、検知された
反射波が生体に相当するものであるが否かが判定部54
で判定されて、この判定結果が判別回路45から出力さ
れる。
【0042】勿論、生体であることが検出され、かつ指
紋照合面13aにタッチされた指先Yの指紋があらかじ
め記憶されている正当なものであるときの両方の条件を
満足したときに、最終的に本人であると確認されること
になる。なお、図8の例では、電気抵抗値Rの変化と電
気容量値C2、C4の両方の変化でもって生体であるか
否かの検知を行うので、生体でないものを誤って生体で
あると波判別してしまう事態を防止して検知精度を向上
させる上で好ましい例となっている。
【0043】図9と図10は、電極41,42の他の構
成例を表している。図5の例においては、電極41,4
2が指紋照合面13aの内部の面の一部を占有する大き
さとされているが、図9の例においては、ほぼ全体を占
有する大きさとされている。また、図10の例において
は、指紋照合面13aの内側だけでなく、外側にも電極
41,42が配置されている。
【0044】いずれにしても図11に原理的に示されて
いるように、電極41と電極42の間には、クリアラン
スGが形成されている。このクリアランスGの値が0で
ない限り、指紋の識別が可能である。
【0045】図12は、アイリス19の第2レンズ15
と第3レンズ16に対する具体的な配置の例を表してい
る。また、図13は、そのアイリス19だけの構成を表
している。これらの図に示されるように、アイリス19
には孔19aが形成されており、入射された光を絞り込
むようになされている。
【0046】もちろん、アイリス19は、図14と図1
5に示されるように、原理的には、光を遮断する部分
(孔19aでない部分)と光を透過させる部分(孔19
a)とを有していればよく、その形状は、図14に示さ
れるように、4角形状であっても、図15に示されるよ
うに、円盤状であってもよい。アイリス19は、第1レ
ンズ14の焦点近傍に配置される。
【0047】
【発明の効果】本発明は、別途ミラーを用いることなく
光軸方向長さを短くして小型化を図ることができる。ま
た、良好な画質を得て、指紋照合の精度向上の上で好ま
しいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された指紋照合装置の一例を示す
全体斜視図。
【図2】図1に示す装置の拡大側面断面図。
【図3】図2に装備された指紋照合用の光学系を示す
図。
【図4】指紋照合面を有するプリズムの一例を示す斜視
図。
【図5】指紋照合面に形成された電極膜とハードコート
とを示す平面図。
【図6】図5のX6−X6線相当断面図。
【図7】図5のX7−X7線相当断面図。
【図8】電極膜を利用して生体検知を行うための等価回
路例を示す図。
【図9】電極の他の構成を示す平面図。
【図10】電極のさらに他の構成を示す平面図。
【図11】電極の電気的な構成の原理を示す図。
【図12】アイリスの具体的な配置の位置を示す断面
図。
【図13】アイリスの構成を示す断面図。
【図14】アイリスの原理的構成を示す斜視図。
【図15】アイリスの他の原理的構成を示す斜視図。
【符号の説明】
K:ケース Y:指先 3:開口部 11:光源 13:プリズム 14:第1レンズ 14a:入射面(凸面) 14b:出射面(凸面) 15:第2レンズ 15a:入射面(平坦面) 15b:出射面(凸面) 16:第3レンズ 16a:入射面(凸面) 16b:出射面(平坦面) 18:CCD(撮像手段) E1:指紋照合面の延長線 E2:第2レンズと第3レンズとからなるレンズ群の主
面 E3:撮像手段における撮像面の延長線 P:交点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA56 CC16 FF42 GG07 GG18 HH02 HH12 JJ03 JJ08 JJ26 LL00 LL05 LL30 LL46 LL49 4C038 FF05 FG01 5B047 AA25 BB04 BC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの検知光を指先がタッチされる照
    合面で反射させて撮像手段に入射させるようにした指紋
    照合装置において、 前記照合面から撮像手段に到る光学経路中に、該照合面
    側から順次、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズが配
    設され、 前記第1レンズは、入射面と出射面とがそれぞれ凸とさ
    れた両面凸レンズとされ、 前記第2レンズは、該第1レンズに対して離間して配設
    されると共に、出射面側のみが凸とされた片面凸レンズ
    とされ、 前記第3レンズは、前記第2レンズに近接して配置され
    ると共に、入射面側のみが凸とされた片面凸レンズとさ
    れている、ことを特徴とする指紋照合装置。
  2. 【請求項2】前記照合面の延長線と前記撮像手段におけ
    る撮像面の延長線と前記第3レンズにおける主面の延長
    線とが、ほぼ1点で交わるように設定されている、こと
    を特徴とする請求項1に記載の指紋照合装置。
  3. 【請求項3】前記照合面から前記第1レンズ、第2レン
    ズ、第3レンズを経て前記撮像手段に到るまでの光学経
    路が一直線となるように設定されている、ことを特徴と
    する請求項1に記載の指紋照合装置。
  4. 【請求項4】前記撮像手段がCCDまたはCMOSイメ
    ージャとされて、その撮像面の面積が前記照合面の面積
    よりも小さくされている、ことを特徴とする請求項1に
    記載の指紋照合装置。
  5. 【請求項5】前記第3レンズからの出射光が、光軸に対
    して平行となるように設定されている、ことを特徴とす
    る請求項1に記載の指紋照合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110073265A (zh) * 2019-03-14 2019-07-30 深圳市汇顶科技股份有限公司 镜头组件和指纹识别模组

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