JP2002371938A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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JP2002371938A
JP2002371938A JP2001178759A JP2001178759A JP2002371938A JP 2002371938 A JP2002371938 A JP 2002371938A JP 2001178759 A JP2001178759 A JP 2001178759A JP 2001178759 A JP2001178759 A JP 2001178759A JP 2002371938 A JP2002371938 A JP 2002371938A
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housing
flange
vibration
supply device
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JP2001178759A
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Yoshihide Ogawa
義英 小川
Hiromasa Suzuki
宏昌 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/04Feeding by means of driven pumps
    • F02M37/08Feeding by means of driven pumps electrically driven
    • F02M37/10Feeding by means of driven pumps electrically driven submerged in fuel, e.g. in reservoir
    • F02M37/103Mounting pumps on fuel tanks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料ポンプにおいて発生する振動の伝搬を抑制
し、ひいてはその振動に起因する騒音の発生を抑制する
ことのできる燃料供給装置を提供する。 【解決手段】内燃機関の燃料供給装置として、燃料タン
ク11の開口部17を封止する封止板15に設けられた
フランジ16に、ポンプユニット10のハウジング40
の装着部40aを挿入装着して、燃料タンク11内部に
燃料を吸入して吐出するポンプユニット10が取り付け
支持される。フランジ16のハウジング40との装着対
向面には両者の接触面積を減少させる凹部80a〜80
dが設けられ、間隙空間81a〜81dが形成されてい
る。これら凹部80a〜80dにより、ハウジング40
の装着部40aからフランジ16に伝搬する振動を抑制
し、ひいてはこの振動に起因する騒音の発生を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等に燃料
を供給する燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関などにおいては、その吸気ポー
ト等に燃料噴射弁を介して燃料を供給する燃料供給装置
が設けられる。一般にこうした燃料供給装置は燃料ポン
プを備えており、この燃料ポンプによって燃料タンクか
ら燃料を吸入し、その燃料を上記燃料噴射弁あるいは蓄
圧管などに連結されている燃料供給ホースに圧送する。
また通常、こうした燃料の通路にはフィルタが設けられ
ており、上記燃料ポンプにより吸入され、燃料供給ホー
スなどに圧送される燃料に混入されている異物等をこの
フィルタによって捕捉することで、同異物等が燃料噴射
弁等に至らないようにしている。
【0003】ところで従来、上記燃料供給装置は、その
設置スペース等の要求から、電動式ポンプを内装したポ
ンプユニットが燃料タンクの内部に取り付け支持され
た、いわゆるインタンク式の装置として構成されている
ことが多い(たとえば、特開平10−331737号公
報参照)。
【0004】図6および図7は、こうしたインタンク式
の燃料供給装置の構成例を示す断面図である。ここで、
図6はポンプユニットを長手方向に(縦方向に)切断し
た縦断面図であり、また図7は同ポンプユニットを燃料
タンクへの取付面に平行に切断した横断面図である。ち
なみに、図6においてA’−A’線に沿って切断した断
面図が図7に相当し、また図7においてB’−B’線に
沿って切断した断面図が図6に相当している。
【0005】図6および図7に示されるように、この燃
料供給装置は、燃料タンク111にポンプユニット11
0が内装されている。この燃料タンク111の開口部1
17には、同燃料タンク111内に貯留されている燃料
が外部に漏出しないように封止板115が封止部材12
1を介して取り付けられている。そして、これらは押さ
え板118とそれを固定する複数のボルト120とによ
り、押さえ板118とともに燃料タンク111に固定さ
れている。この封止板115には燃料タンクの内部に向
かって延びる略円形断面のフランジ116が一体形成さ
れている。また、同封止板115には、フランジ116
と同様に燃料タンク111の内部方向に延びてポンプユ
ニット110の燃料吐出口に嵌合される円筒状の接続管
122も一体形成されており、その接続管122の内周
には段付きの貫通孔123が形成されている。この貫通
孔123には断面L字状をなす内部通路124を有する
燃料供給管125の下部が挿入され固定されている。そ
して、燃料供給管125の上部は、燃料ホース126を
介して内燃機関の上記燃料噴射弁あるいは蓄圧管等に連
結されている。
【0006】一方、ポンプユニット110は、燃料ポン
プ112やフィルタ141が収容されているハウジング
140と、ハウジング140内に収容されている燃料ポ
ンプ112への燃料の吸入口となるストレーナ139と
を有して構成されている。燃料ポンプ112は、ハウジ
ング140のほぼ中央部に配置されており、ハウジング
140の下部に一体形成されている燃料ポンプ収容部外
壁130と、この外壁130に沿った形状に形成されて
同外壁130に挿入装着されるブラケット131とによ
り支持されている。これら燃料ポンプ収容部外壁130
とブラケット131とは、同外壁130に設けられた複
数の爪133とこれら複数の爪133に対応してブラケ
ット131に設けられた複数の孔132とによりスナッ
プフィット係合されている。ストレーナ139は、その
一端が燃料ポンプ112の下部に設けられた燃料吸入管
136に取り付けられ、多端は燃料タンクの底面111
aに当接されて、燃料タンク111内の燃料の残量が少
なくなった場合にも燃料を吸入できるようにしてある。
【0007】そして、フランジ116にハウジング14
0の装着部140aが挿入装着され、フランジ116に
設けられた複数の爪128とこれら複数の爪128に対
応して同装着部140aに設けられた複数の孔127と
がスナップフィット係合されることにより、ハウジング
140がフランジ116に対して着脱可能に取り付けら
れている。
【0008】次に、上記構成において燃料タンク111
に貯留されている燃料が流通する経路について説明す
る。燃料ポンプ112が稼動すると燃料吸入管136に
吸引力が発生し、その吸引力によりストレーナ139が
燃料に浸漬されている部分から燃料が吸入される。吸入
された燃料は、燃料吸入管136を通って燃料ポンプ1
12に流入し、同燃料ポンプ112の上部に設けられて
いる燃料吐出管137から所定の吐出圧をもって吐出さ
れる。この燃料吐出管137に対応して、ハウジング1
40内部にはフィルタ141が収容されるフィルタ収容
空間142への流入管147がハウジング140と一体
に形成されており、両管は封止部材152により燃料が
流通する内周面が封止されるかたちで連通されている。
なお、燃料ポンプ上部に配設されている符号138で示
す部材は、上記電動式ポンプである燃料ポンプ112と
動力や制御信号をやりとりするためのターミナルである
(ただし、ターミナルへの配線の図示は割愛してあ
る)。こうして燃料はフィルタ141の上部空間143
に供給されたのちフィルタ141によってろ過され、フ
ィルタ141の下部空間144に到達する(図6の矢印
X’)。
【0009】フィルタ141によりろ過された燃料は、
燃料ポンプ112からの吐出圧を受けて、フィルタ14
1の下部空間144から上部に向かう連絡路156およ
び155を通ってポンプユニット110の外部に連通す
る流出管148から吐出される(図6の矢印Y’)。そ
してこの吐出された燃料は、燃料タンク111の開口部
117を封止する封止板115に設けられた接続管12
2と連通され、さらにこの接続管122に挿入固定され
た燃料供給管125を通って燃料ホース126に到達す
る。そして、その燃料ホース126により内燃機関の上
記燃料噴射弁等へと圧送される。
【0010】なお図7において、符号170で示す部材
は燃料の残量レベルを計量するフロートであり、そのフ
ロート170の角度に対応した信号を出力するセンサ1
71とともに燃料の残量を示すレベル計172を構成し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記燃料供
給装置においては、燃料ポンプ112の稼動により燃料
を燃料タンク111から吸入して燃料ホース126へと
圧送する際、同燃料ポンプ112の稼動に伴う振動が発
生する。そして、その振動は燃料ポンプ112を収容し
ているハウジング140に伝達され、そのハウジング1
40の装着部140aからフランジ116に伝搬して燃
料タンク111を振動させるなど騒音の発生源ともな
る。
【0012】なお、上記内燃機関に燃料を供給する燃料
供給装置に限らず、周期振動する燃料ポンプを有して燃
料の吐出、圧送を行う燃料供給装置においては、その振
動に起因する上記実情もおおむね共通したものとなって
いる。
【0013】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、燃料ポンプにおいて発生する
振動の伝搬を抑制し、ひいてはその振動に起因する騒音
の発生を抑制することのできる燃料供給装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1に記載の発明は、燃料供給装置として、燃料タン
クとその燃料タンクに貯留された燃料を吸入して吐出す
るポンプユニットとを備え、前記ポンプユニットのハウ
ジングが前記燃料タンクに設けられるフランジにより支
持されてなる燃料供給装置において、前記ハウジングと
前記フランジとの係合面の少なくとも一部に、前記ハウ
ジングから前記フランジへの振動の伝搬を抑制する振動
伝搬抑制手段を設けたことをその要旨とする。
【0015】上記構成によれば、上記ポンプユニットの
ハウジングの上記フランジへの振動の伝搬は、上記振動
伝搬抑制手段により減衰される。このため、そのフラン
ジが設けられている燃料タンクへの振動の伝搬を抑制す
ることができるようになる。また、上記ポンプユニット
において発生する振動の上記フランジを介しての周囲へ
の伝搬がされにくくなり、その振動に起因する騒音の発
生を抑制することができるようにもなる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の燃料供給装置において、前記ハウジングは前記フラン
ジに挿入装着されて支持されてなり、前記振動伝搬抑制
手段が、それらハウジングとフランジとの装着対向面に
1乃至複数の間隙空間を形成するように設けられた凹部
であることをその要旨とする。
【0017】上記構成によれば、上記装着対向面に間隙
空間を形成するように設けられた凹部により同装着対向
面における接触面積が減少され、上記ポンプユニットの
ハウジングのフランジへの振動の伝搬は抑制される。こ
のため、上記ポンプユニットの振動に起因する騒音の発
生を抑制することができるようにもなる。また、ハウジ
ングまたはフランジに設けた凹部が、該凹部周辺におけ
る剛性を強化させるため、この点からも振動の伝搬を抑
制する効果を奏するようになる。さらに、上記ハウジン
グのフランジへの装着部を伝搬されやすい固有振動数
が、上記燃料タンクの固有振動数に近い値の場合にあっ
ては、その装着部の形状を適宜変更することにより上記
伝搬されやすい固有振動数を調整することができるよう
になる。これにより、上記装着部を介して伝搬される振
動に起因する燃料タンクとの共振の発生を回避すること
ができ、その共振による騒音の発生を防止することがで
きるようにもなる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の燃料供給装置において、前記凹部が、前記フランジ側
に設けられてなることをその要旨とする。上記構成によ
れば、上記フランジ側に設けられた凹部により、上記装
着対向面における接触面積の減少がフランジ側において
確実に行われるようになる。このため、上記ハウジング
側で上記装着対向面における接触面積について意識する
ことなく、ポンプユニットの形状を、要求の異なるさま
ざまな仕様に対応して自由度高く設計することができる
ようになる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の燃料供給装置において、前記凹部が、前記ポ
ンプユニットから発生される振動の指向性に対応して設
けられてなることをその要旨とする。
【0020】上記構成によれば、上記ポンプユニットの
ハウジングの振動の指向性に対応して上記凹部が設けら
れるため、上記ハウジングからフランジへの振動伝搬が
効果的に抑制され、その振動に起因する騒音の発生をよ
り効果的に抑制することができるようになる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかに記載の燃料供給装置において、前記凹部に振
動吸収材が充填されてなることをその要旨とする。上記
構成によれば、上記ポンプユニットにおいて発生した振
動が、上記凹部により形成される間隙空間に充填された
振動吸収材により、その伝搬抑制効果がいっそう顕著に
抑制されて伝搬されるようになり、発生する騒音をより
効果的に抑制することができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる燃料供給装
置の一実施の形態について図1〜図5を使って説明す
る。
【0023】図1および図2に、本実施の形態にかかる
燃料供給装置の構成例を示す。ここで、図1はこのポン
プユニットを長手方向に(縦方向に)切断した縦断面図
であり、また図2は同ポンプユニットを燃料タンクへの
取付面に平行に切断した横断面図である。ちなみに、図
1においてA−A線に沿って切断した断面図が図2に相
当し、また図2においてB−B線に沿って切断した断面
図が図2に相当している。
【0024】図1および図2に示されるように、この燃
料供給装置は、燃料タンク11にポンプユニット10が
内装されている。この燃料タンク11の開口部17に
は、同燃料タンク11内に貯留されている燃料が外部に
漏出しないように封止板15が封止部材21を介して取
り付けられている。そして、これらは押さえ板18とそ
れを固定する複数のボルト20とにより、押さえ板18
とともに燃料タンク11に固定されている。この封止板
15には燃料タンクの内部に向かって延びる略円形断面
のフランジ16が一体形成されている。また、同封止板
15には、フランジ16と同様に燃料タンク11の内部
方向に延びてポンプユニット10の燃料吐出口に嵌合さ
れる円筒状の接続管22も一体形成されており、その接
続管22の内周には段付きの貫通孔23が形成されてい
る。この貫通孔23には断面L字状をなす内部通路24
を有する燃料供給管25の下部が挿入され固定されてい
る。そして、燃料供給管25の上部は、燃料ホース26
を介して内燃機関の燃料噴射弁あるいは蓄圧管等に連結
されている。
【0025】一方、ポンプユニット10は、燃料ポンプ
12やフィルタ41が収容されているハウジング40
と、ハウジング40内に収容されている燃料ポンプ12
への燃料の吸入口となるストレーナ39とを有して構成
されている。燃料ポンプ12は、ハウジング40のほぼ
中央部に配置されており、ハウジング40の下部に一体
形成されている燃料ポンプ収容部外壁30と、この外壁
30に沿った形状に形成されて同外壁30に挿入装着さ
れるブラケット31とにより支持されている。フィルタ
41は、その燃料ポンプ12の周囲に区画壁を隔てて配
設され、フィルタ収容空間42の外周側の外壁はハウジ
ング40となっている。これら燃料ポンプ収容部外壁3
0とブラケット31とは、同外壁30に設けられた複数
の爪33とこれら複数の爪33に対応してブラケット3
1に設けられた複数の孔32とによりスナップフィット
係合されている。ストレーナ39は、その一端が燃料ポ
ンプ12の下部に設けられた燃料吸入管36に取り付け
られ、多端は燃料タンクの底面11aに当接されて、燃
料タンク11内の燃料の残量が少なくなった場合にも燃
料を吸入できるようにしてある。
【0026】そして、フランジ16にハウジング40の
装着部40aが挿入装着され、フランジ16に設けられ
た複数の爪28とこれら複数の爪28に対応して同装着
部40aに設けられた複数の孔27とがスナップフィッ
ト係合されることにより、ハウジング40がフランジ1
6に対して着脱可能に取り付けられている。
【0027】ここで、本実施の形態の燃料供給装置にお
いて、フランジ16とハウジング40の装着部40aと
の装着対向面には、フランジ16側においてその軸方向
に凹部80a〜80dが設けてある。このフランジ16
に設けた凹部80a〜80dは、装着部40aとの装着
対向面において間隙空間81a〜81dを形成し、ハウ
ジング40とフランジ16とが直接接触する面積を減少
させてそれら両者間の振動の伝搬が減衰される。また併
せて、フランジ16に設けた上記凹部80a〜80dに
より、同部位の剛性が高められてもいる。さらに、これ
らフランジ16に設ける凹部80a〜80dの形状、
数、および位置は、装着部40aからフランジ16へと
伝搬されやすい固有振動数を燃料タンク11の固有振動
数からずらして設計されている。
【0028】次に、上記構成において燃料タンク11に
貯留されている燃料が流通する経路について説明する。
燃料ポンプ12が稼動すると燃料吸入管36に吸引力が
発生し、その吸引力によりストレーナ39が燃料に浸漬
されている部分から燃料が吸入される。吸入された燃料
は、燃料吸入管36を通って燃料ポンプ12に流入し、
同燃料ポンプ12の上部に設けられている燃料吐出管3
7から所定の吐出圧をもって吐出される。この燃料吐出
管37に対応して、ハウジング40内部にはフィルタ4
1が収容されるフィルタ収容空間42への流入管47が
ハウジング40と一体に形成されており、両管は封止部
材52により燃料が流通する内周面が封止されるかたち
で連通されている。なお、燃料ポンプ上部に配設されて
いる符号38で示す部材は、電動式ポンプである燃料ポ
ンプ12と動力や制御信号をやりとりするためのターミ
ナルである(ただし、ターミナルへの配線の図示は割愛
してある)。こうして燃料はフィルタ41の上部空間4
3に供給されたのちフィルタ41によってろ過され、フ
ィルタ41の下部空間44に到達する(図1の矢印
X)。
【0029】フィルタ41によりろ過された燃料は、燃
料ポンプ12からの吐出圧を受けて、フィルタ41の下
部空間44から上部に向かう連絡路56および55を通
ってポンプユニット10の外部に連通する流出管48か
ら吐出される(図1の矢印Y、および図1のC−C線に
沿った断面図である図3)。そしてこの吐出された燃料
は、燃料タンク11の開口部17を封止する封止板15
に設けられた接続管22と連通され、さらにこの接続管
22に挿入固定された燃料供給管25を通って燃料ホー
ス26に到達する。そして、その燃料ホース26により
内燃機関の燃料噴射弁等へと圧送される。
【0030】なお図2において、符号70で示す部材は
燃料の残量レベルを計量するフロートであり、そのフロ
ート70の角度に対応した信号を出力するセンサ71と
ともに燃料の残量を示すレベル計72を構成している。
【0031】以上説明したように、本実施の形態にかか
る燃料供給装置によれば、以下のような効果を得ること
ができるようになる。 (1)本実施の形態においては、燃料ポンプ12を保持
しているハウジング40をその装着部40aによりフラ
ンジ16に挿入装着する際に、フランジ16にその装着
対向面において凹部80a〜80dを設けて間隙空間8
1a〜81dを形成し、装着部40aとの接触面積を減
少させている。このため、燃料ポンプ12の稼動ととも
にハウジング40に発生する振動のフランジ16への伝
搬は、上記凹部80a〜80dにより形成される間隙空
間81a〜81dにて好適に減衰される。これにより、
ポンプユニット10の振動に起因する騒音の発生を抑制
することができるようにもなる。
【0032】(2)また、フランジ16に設けた凹部8
0a〜80dは、フランジ16のハウジング40の装着
部40aとの装着部位における剛性を高くする効果も併
せもっている。この効果によっても、同装着部40aか
らフランジ16への振動の伝搬は抑制され、その振動に
起因する騒音の発生を抑制することができるようにな
る。さらに、装着部40aからフランジ16へと伝搬さ
れやすい固有振動数が、上記燃料タンク11の固有振動
数からずらして設定されているため、装着部40aにお
いて伝搬される振動による燃料タンク11の共振の発生
を好適に回避することもでき、それに起因する騒音の発
生を防止することができるようにもなる。
【0033】(3)また、本実施の形態においては上記
装着対向面の接触面積を減少させる間隙空間81a〜8
1dを、フランジ16側の装着対向面に設けた凹部80
a〜80dにより形成している。このため、ハウジング
40側においてはフランジ16との装着対向面の接触面
積等について意識することなく、ポンプユニットに要求
されるさまざまなの仕様に対応して自由度高く設計する
ことができるようになる。
【0034】(4)さらに、ハウジング40の装着部4
0aが燃料にて満たされている場合には、上記装着対向
面における間隙空間81a〜81dを伝搬する振動は、
液体である燃料の粘性によってより好適に減衰される。
このため、フランジ16への振動の伝搬に起因する騒音
の発生をより効果的に抑制することができるようにもな
る。
【0035】なお、上記実施の形態は以下のように変更
して実施してもよい。 ・上記実施の形態においては、ハウジング40がフラン
ジ16の内部に挿入されるかたちで両者の挿入装着が行
われる構成について例示したが、必ずしもこれに限定さ
れるものではない。フランジ16とハウジング40との
嵌合は、フランジ16がハウジング40の内部に挿入さ
れる構造としてもよい。
【0036】・上記実施の形態においては、フランジ1
6にハウジング40を挿入装着する装着対向面におい
て、フランジ16に爪28を、ハウジング40の装着部
40aに孔27を設け、両者をスナップフィット係合さ
せて支持する場合について説明したが、必ずしもこの構
造に限定されるものではない。両者のうちのどちらに爪
を設け、あるいは孔を設けるかは、任意である。また、
ハウジング40の支持は必ずしもスナップフィットによ
り行う必要はなく、他の手段によってハウジング40の
支持を行ってもよい。
【0037】・上記実施の形態においては、フランジ1
6とハウジング40の装着部40aとの装着対向面に設
ける凹部80a〜80dは円周方向に沿って所定の幅を
もち、その軸方向に所定の長さをもつ場合について説明
したが、必ずしも例示した構成に限定されるものではな
い。これら凹部80a〜80dは別形状であってもよ
い。また、80a、80b、80c、および80dが各
別の形状であってもよい。たとえば、図2のD部に相当
する部分を拡大して示す図4の変形例のように、フラン
ジ16に設ける凹部の円周方向の幅の一つひとつを小さ
くしてもよい。また、上記凹部は軸方向の所定の幅に対
して円周方向に所定の長さを設けた形状にしてもよい。
さらに、図2のD部相当部を拡大して示す図5の変形例
のように、ハウジング40の装着部40a側に装着対向
面における間隙空間を形成するように凹部を設けてもよ
い。この場合も上記実施の形態に準じた効果を得ること
ができる。このようなフランジ16および装着部40a
との装着対向面に形成された凹部を、フランジ16およ
び装着部40aの両方に設けて、装着対向面における両
者の接触面積を減少させてもよい。また、これら形成さ
れる凹部は、ハウジング40をフランジ16によって支
持する機械的構造を満たす範囲内で、その形状、数、お
よび位置について任意に設けることができる。
【0038】・上記実施の形態においては、燃料ポンプ
12の稼動によるハウジング40の振動の指向性につい
て特に触れていないが、この指向性があらかじめわかっ
ている場合には、その振動の振幅が大きい部位に上記装
着対向面における凹部を設けるようにしてもよい。この
ように配設することによりハウジング40からのフラン
ジ16への上記振動伝搬抑制効果をいっそう顕著なもの
とすることができるようになる。
【0039】・上記実施の形態においては、上記凹部8
0a〜80dが形成する間隙空間81a〜81dが空洞
である場合について、すなわち空気や燃料の蒸気などの
気体で充満されている場合について説明したが、同間隙
空間81a〜81dには振動吸収材など振動の伝搬を積
極的に抑制する部材を充填してもよい。この場合、燃料
ポンプの稼動に起因した振動の伝搬がより好適に抑制さ
れ、それによる騒音発生をより効果的に低減させること
ができるようになる。
【0040】・上記実施の形態においては、フィルタ4
1を備えた構成のポンプユニット10について例示した
が、必ずしもフィルタ41を燃料供給装置として備えて
いる構成でなくてもよい。
【0041】・上記実施の形態においては、フィルタ4
1の収容室42を構成する外周の隔壁がそのままハウジ
ング40となっている場合について説明したが、必ずし
もこの構造に限定されるものではない。本実施の形態に
て説明したフランジ16とハウジング40との装着対向
面に設けた凹部80a〜80dによる振動伝搬の抑制機
構は、他の振動伝搬抑制機構と併用してもよい。たとえ
ば、特開平10−331737号公報において提案され
ている燃料供給装置のように、燃料ポンプの稼動ととも
に振動するフィルタ収容部が、フランジ16との装着部
となるハウジング外壁と所定の距離を隔てて設けられて
いる構造の燃料供給装置に、本発明を適用することもで
きる。
【0042】・上記実施の形態においては、ハウジング
40をフランジ16に支持する構造として、フランジ1
6がハウジング40に挿入装着される場合について例示
したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
上記支持構造は挿入装着に限らず、両者が係合して支持
されるどのような場合にも、その係合面に凹部を設ける
ことにより両者間の振動伝搬抑制の効果を本実施の形態
に準じて得ることができるようになる。
【0043】・上記実施の形態においては、ハウジング
40からフランジ16への振動の伝搬を抑制する機構と
して、両者間の係合面に間隙空間を形成する凹部を設け
た場合について例示したが、必ずしもこれに限定される
ものではない。上記振動の伝搬を抑制する機構として
は、ほかにたとえば、両者間の係合面に振動吸収材を介
装するなどして実現することもできる。
【0044】・上記実施の形態においては、燃料タンク
に設けられるフランジにより支持されるポンプユニット
を燃料タンク内部に設けた場合について説明したが、こ
のポンプユニットは燃料タンクの外部に設けてもよい。
【0045】・上記実施の形態においては、内燃機関用
燃料供給装置について例示したが、内燃機関を対象とす
るものに限定されるものではなく、もちろん車両用の燃
料供給装置に限定されるものでもない。周期振動する燃
料ポンプを有して燃料の吐出、圧送を行う一般の燃料供
給装置においても、上記実施の形態に準じたかたちで広
く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる燃料供給装置の一実施の形態に
ついてその構成例を示す縦断面図。
【図2】同実施の形態についてその構成例を示す横断面
図。
【図3】同実施の形態についてその一部の構成例を示す
拡大断面図。
【図4】同実施の形態の変形例についてその要部を拡大
して示す断面図。
【図5】同実施の形態の変形例についてその要部を拡大
して示す断面図。
【図6】従来の燃料供給装置についてその構成例を示す
縦断面図。
【図7】従来の燃料供給装置についてその構成例を示す
横断面図。
【符号の説明】
10…ポンプユニット、11…燃料タンク、11a…燃
料タンク底面、12…燃料ポンプ、15…封止板、16
…フランジ、17…開口部、18…押さえ板、20…ボ
ルト、21…封止部材、22…接続管、23…貫通孔、
24…内部通路、25…燃料供給管、26…燃料ホー
ス、30…燃料ポンプ収容部外壁、31…ブラケット、
36…燃料吸入管、37…燃料吐出管、38…ターミナ
ル、39…ストレーナ、40…ハウジング、40a…ハ
ウジングの装着部、41…フィルタ、42…フィルタ収
容空間、47…流入管、48…流出管、52…封止部
材、53…Oリング、80a〜80d…凹部、81a〜
81d…間隙空間。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクとその燃料タンクに貯留された
    燃料を吸入して吐出するポンプユニットとを備え、前記
    ポンプユニットのハウジングが前記燃料タンクに設けら
    れるフランジにより支持されてなる燃料供給装置におい
    て、 前記ハウジングと前記フランジとの係合面の少なくとも
    一部に、前記ハウジングから前記フランジへの振動の伝
    搬を抑制する振動伝搬抑制手段を設けたことを特徴とす
    る燃料供給装置。
  2. 【請求項2】前記ハウジングは前記フランジに挿入装着
    されて支持されてなり、前記振動伝搬抑制手段が、それ
    らハウジングとフランジとの装着対向面に1乃至複数の
    間隙空間を形成するように設けられた凹部である請求項
    1に記載の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】前記凹部が、前記フランジ側に設けられて
    なる請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】前記凹部が、前記ポンプユニットから発生
    される振動の指向性に対応して設けられてなる請求項2
    または3に記載の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】前記凹部に振動吸収材が充填されてなる請
    求項2〜4のいずれかに記載の燃料供給装置。
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