JP2002371502A - 木製タイルおよびこれを用いた舗装工法 - Google Patents
木製タイルおよびこれを用いた舗装工法Info
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- JP2002371502A JP2002371502A JP2001220615A JP2001220615A JP2002371502A JP 2002371502 A JP2002371502 A JP 2002371502A JP 2001220615 A JP2001220615 A JP 2001220615A JP 2001220615 A JP2001220615 A JP 2001220615A JP 2002371502 A JP2002371502 A JP 2002371502A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 路面舗装用木製タイルは、レンガやセメ
ント或いはプラスチック系の素材を成形した硬質のもの
に較べ、利点が多いにもかかわらず、割れ対策や腐食対
策のための強度対策を施す必要があるために、特別な装
置による工場での加工工程を必要とし、コスト高の原因
となっていた。 【解決手段】 本発明のタイルは伐採樹木を素材と
し、その軸心に垂直な面で裁断した裁断面をタイル表面
とし、表面形状を素材樹木の幹または枝の軸心をほぼ均
等に囲む正六角形とすることにより、割れ対策のための
処理を不要とし、伐採現場で伐採材樹木をタイルに加工
し現場の舗装に使用する事を可能にした。
ント或いはプラスチック系の素材を成形した硬質のもの
に較べ、利点が多いにもかかわらず、割れ対策や腐食対
策のための強度対策を施す必要があるために、特別な装
置による工場での加工工程を必要とし、コスト高の原因
となっていた。 【解決手段】 本発明のタイルは伐採樹木を素材と
し、その軸心に垂直な面で裁断した裁断面をタイル表面
とし、表面形状を素材樹木の幹または枝の軸心をほぼ均
等に囲む正六角形とすることにより、割れ対策のための
処理を不要とし、伐採現場で伐採材樹木をタイルに加工
し現場の舗装に使用する事を可能にした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は主に屋外の路
面舗装に用いられる木製タイルと、これを用いて行なう
舗装工法に関するものである。
面舗装に用いられる木製タイルと、これを用いて行なう
舗装工法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来の路面舗装用木製タイルは、
表面形形状が正方形又は長方形のブロック状のもので、
耐久性を考慮して割れや腐食に対する対策を施したもの
であった。
表面形形状が正方形又は長方形のブロック状のもので、
耐久性を考慮して割れや腐食に対する対策を施したもの
であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 路面舗装用木製
タイルは、レンガやセメント或いはプラスチック系の素
材を成形した硬質のものに較べ、弾力性や断熱性が高い
ので歩行感覚が柔らかく、かつ雨水の浸透性や、太陽熱
の照り返しが少ないなど自然環境保全の面での利点が多
く、公園や緑地の歩道の路面舗装に用いられる場合が多
い。しかし、木製タイルは前記のような硬質のものに較
べると耐久性の点で劣ることから腐食対策や割れなどに
対する強度対策を施した物が一般的である。例えば、腐
食対策として木材に防腐剤を含浸させたり、割れ防止対
策として木材を強制的に乾燥枯化させたり、或いは腐食
と強度対策を兼ねて特殊な樹脂を木材に含浸させるなど
の処理が行われている。
タイルは、レンガやセメント或いはプラスチック系の素
材を成形した硬質のものに較べ、弾力性や断熱性が高い
ので歩行感覚が柔らかく、かつ雨水の浸透性や、太陽熱
の照り返しが少ないなど自然環境保全の面での利点が多
く、公園や緑地の歩道の路面舗装に用いられる場合が多
い。しかし、木製タイルは前記のような硬質のものに較
べると耐久性の点で劣ることから腐食対策や割れなどに
対する強度対策を施した物が一般的である。例えば、腐
食対策として木材に防腐剤を含浸させたり、割れ防止対
策として木材を強制的に乾燥枯化させたり、或いは腐食
と強度対策を兼ねて特殊な樹脂を木材に含浸させるなど
の処理が行われている。
【０００４】 このような処理は特別な装置による
工場での加工工程を必要とするためにコスト高の原因と
なり、木製タイルは費用対効果の点では硬質タイルに及
ばず、多くの利点を持ちながら木製タイルの採用事例が
増えない原因となっていた。
工場での加工工程を必要とするためにコスト高の原因と
なり、木製タイルは費用対効果の点では硬質タイルに及
ばず、多くの利点を持ちながら木製タイルの採用事例が
増えない原因となっていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決す
るために本発明は、木製タイルの欠点であった費用対効
果の大幅な改善を実現する方法を提案するものである。
すなわち、公園や緑地の造成または整備の段階で出る
伐採樹木を現場でタイルに加工し、そのタイルを現場の
路面舗装に用いることで、タイルの製造および舗装施工
の双方でコストを大幅に引き下げるものである。また、
本発明は伐採樹木の廃棄処分に要する費用を大幅に削減
するので、費用対効果は更に改善される。
るために本発明は、木製タイルの欠点であった費用対効
果の大幅な改善を実現する方法を提案するものである。
すなわち、公園や緑地の造成または整備の段階で出る
伐採樹木を現場でタイルに加工し、そのタイルを現場の
路面舗装に用いることで、タイルの製造および舗装施工
の双方でコストを大幅に引き下げるものである。また、
本発明は伐採樹木の廃棄処分に要する費用を大幅に削減
するので、費用対効果は更に改善される。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面によりこの発明の実施
形態について説明する。
形態について説明する。
【０００７】 図１は本発明による木製タイルを説
明する斜視図である。図１に示すようにタイル表面は素
材樹木の軸心２に垂直な面で裁断された裁断面で、表面
形状は正六角形である。
明する斜視図である。図１に示すようにタイル表面は素
材樹木の軸心２に垂直な面で裁断された裁断面で、表面
形状は正六角形である。
【０００８】 図２は本発明による木製タイルの製
造行程の一例を示す行程説明図である。 即ち、適宜
の長さに裁断した丸太状中間材３を正六角柱状中間材４
に裁断加工し、その六角柱を所望の厚さに小口切りに裁
断して所望のサイズの正六角形木製タイル１とする。
造行程の一例を示す行程説明図である。 即ち、適宜
の長さに裁断した丸太状中間材３を正六角柱状中間材４
に裁断加工し、その六角柱を所望の厚さに小口切りに裁
断して所望のサイズの正六角形木製タイル１とする。
【０００９】 素材樹木を所望の太さの正六角柱に
加工する方法は、例えば素材樹木を軸心を回転軸として
回転可能な状態に保持し、保持具には６０度ごとに回転
を規制するストッパーを設けておき、この状態で丸刃鋸
などで、軸に並行に縦割り裁断をするなどの方法で、鋸
刃と素材樹木の軸心との間隔を冶具を用いて所望のタイ
ルサイズに合わせて定め、６０度ごとに順次縦割り裁断
を行なうなど、汎用の丸刃鋸と冶具とからなる簡単な設
備で済むので、伐採現場に製造設備を設置して現場での
加工が可能である。
加工する方法は、例えば素材樹木を軸心を回転軸として
回転可能な状態に保持し、保持具には６０度ごとに回転
を規制するストッパーを設けておき、この状態で丸刃鋸
などで、軸に並行に縦割り裁断をするなどの方法で、鋸
刃と素材樹木の軸心との間隔を冶具を用いて所望のタイ
ルサイズに合わせて定め、６０度ごとに順次縦割り裁断
を行なうなど、汎用の丸刃鋸と冶具とからなる簡単な設
備で済むので、伐採現場に製造設備を設置して現場での
加工が可能である。
【００１０】 耐久性問題での割れ対策について
は、本発明のタイルにおいては、その形状が素材樹木の
幹または枝の軸心２をほぼ均等に囲む正六角形になって
いるので、図３に示す如く、割れ目５は木目構造の必然
からタイルの中心から放射状に発生する、一方タイルの
形状が正六角形であるので、図４に示す如くタイルを並
べて組合わせた状態では隣接するタイルが互いに夫々の
タイルの中心に向かって圧力６をかけ合うようになり、
割れが発生したした場合にも従来の四角形あるいは長方
形の木製タイルのようにタイルが破断分離する事がな
い。従って本発明の木製タイルでは従来の木製タイルの
ように特別の割れ防止加工を必要としない。
は、本発明のタイルにおいては、その形状が素材樹木の
幹または枝の軸心２をほぼ均等に囲む正六角形になって
いるので、図３に示す如く、割れ目５は木目構造の必然
からタイルの中心から放射状に発生する、一方タイルの
形状が正六角形であるので、図４に示す如くタイルを並
べて組合わせた状態では隣接するタイルが互いに夫々の
タイルの中心に向かって圧力６をかけ合うようになり、
割れが発生したした場合にも従来の四角形あるいは長方
形の木製タイルのようにタイルが破断分離する事がな
い。従って本発明の木製タイルでは従来の木製タイルの
ように特別の割れ防止加工を必要としない。
【００１１】 本発明の木製タイルに防腐処理を施
す場合は、発明の趣旨に鑑みて伐採現場において簡便に
処理が可能な方法が必要であり、例えばタイルを木酢に
浸し置きするとか、火炎で表面を炭化処理するなどの方
法が好ましい。また防腐処理を省略しても簡易舗装とし
て５年程度は充分に機能し得るので、費用対効果の面か
ら防腐処理を省略する事も可能である。
す場合は、発明の趣旨に鑑みて伐採現場において簡便に
処理が可能な方法が必要であり、例えばタイルを木酢に
浸し置きするとか、火炎で表面を炭化処理するなどの方
法が好ましい。また防腐処理を省略しても簡易舗装とし
て５年程度は充分に機能し得るので、費用対効果の面か
ら防腐処理を省略する事も可能である。
【００１２】 本発明の木製タイルおよびこれを用
いた舖装工法は、公園や緑地の造成または整備の段階で
出る伐採樹木を現場でタイルに加工し、そのタイルを現
場での路面舗装に用いることを特徴とするので、素材で
ある伐採樹木はその太さが様々である、したがってタイ
ルのサイズは固定的に標準化することは不可能である
が、各現場で得られる素材の太さに応じてその現場の標
準サイズを定めれば良い。
いた舖装工法は、公園や緑地の造成または整備の段階で
出る伐採樹木を現場でタイルに加工し、そのタイルを現
場での路面舗装に用いることを特徴とするので、素材で
ある伐採樹木はその太さが様々である、したがってタイ
ルのサイズは固定的に標準化することは不可能である
が、各現場で得られる素材の太さに応じてその現場の標
準サイズを定めれば良い。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の木製タイル
はその形状構造に由来して、簡単な汎用設備で製造する
ことができる上に、特別の割れ対策加工を必要としない
ので、伐採材をその現場で加工し、かつ現場での舗装施
工に使用することが可能となる。また、従来は焼却処分
していた伐採材も有効に活用できるようになり、焼却処
分の費用が掛からなくなり総合的なコストダウン効果が
非常に大きい。更には、焼却による一酸化炭素の削減の
効果もあり、屋外とりわけ公園や緑地の園路舗装に木製
タイル舗装を採用する場合の費用対効果の改善と、自然
環境の保全に寄与する所が大きい。
はその形状構造に由来して、簡単な汎用設備で製造する
ことができる上に、特別の割れ対策加工を必要としない
ので、伐採材をその現場で加工し、かつ現場での舗装施
工に使用することが可能となる。また、従来は焼却処分
していた伐採材も有効に活用できるようになり、焼却処
分の費用が掛からなくなり総合的なコストダウン効果が
非常に大きい。更には、焼却による一酸化炭素の削減の
効果もあり、屋外とりわけ公園や緑地の園路舗装に木製
タイル舗装を採用する場合の費用対効果の改善と、自然
環境の保全に寄与する所が大きい。
【図１】本発明の木製タイルの斜視図である。
【図２】本発明の木製タイルの、製造行程の一例を示す
行程説明図である。
行程説明図である。
【図３】本発明の木製タイルの、割れ目の発生状態を説
明する斜視図である。
明する斜視図である。
【図４】本発明の木製タイルを用いて舗装を行なった場
合のタイルの配列と、隣接タイル相互の圧力の加わり方
を説明した平面図である。
合のタイルの配列と、隣接タイル相互の圧力の加わり方
を説明した平面図である。
１ 木製タイル ２ 素材樹木の軸心 ３ 丸太状中間材 ４ 正六角柱状中間材 ５ 割れ目 ６ 隣接タイル相互の圧力
Claims (2)
- 【請求項１】 樹木の幹または枝を素材とし、その
軸心に垂直な面で裁断した裁断面をタイル表面とする木
製タイルであって、その表面形状は素材樹木の幹または
枝の軸心をほぼ均等に囲む正六角形である木製タイル。 - 【請求項２】 伐採現場で発生する伐採樹木を素材
とし、伐採現場または舗装現場において木製タイルに加
工した木製タイルを用いて舗装を行なう舗装工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001220615A JP2002371502A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 木製タイルおよびこれを用いた舗装工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001220615A JP2002371502A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 木製タイルおよびこれを用いた舗装工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002371502A true JP2002371502A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19054412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001220615A Pending JP2002371502A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 木製タイルおよびこれを用いた舗装工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002371502A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2531614C1 (ru) * | 2013-06-03 | 2014-10-27 | Виктор Владимирович Распопов | Способ изготовления тротуарной деревянной плитки |
| JP2015061964A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-04-02 | 岡兵木材工業株式会社 | 割栗石代替材、土留構造体、擁壁構造体、舗装構造体及び土壌構造体 |
| RU2806081C1 (ru) * | 2023-04-11 | 2023-10-25 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Сибирский государственный университет науки и технологий имени академика М.Ф. Решетнева" (СибГУ им. М.Ф. Решетнева) | Покрытие деревянного моста |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001220615A patent/JP2002371502A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2531614C1 (ru) * | 2013-06-03 | 2014-10-27 | Виктор Владимирович Распопов | Способ изготовления тротуарной деревянной плитки |
| JP2015061964A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-04-02 | 岡兵木材工業株式会社 | 割栗石代替材、土留構造体、擁壁構造体、舗装構造体及び土壌構造体 |
| RU2806081C1 (ru) * | 2023-04-11 | 2023-10-25 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Сибирский государственный университет науки и технологий имени академика М.Ф. Решетнева" (СибГУ им. М.Ф. Решетнева) | Покрытие деревянного моста |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050628 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050809 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051206 |