JP2002368754A - 複合メディア通信方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ミリ波等システムと有線系の各種電気通信メ
ディアを複合して利用することにより、ミリ波等システ
ムの降雨による回線障害の影響を避ける。 【解決手段】 通信システムの中央制御装置２０で、シ
ステム内の分割された各ブロックの通信スピード等通信
トラフィックの状況を監視し、各ブロックの通信スピー
ドに一定水準以上の差異を生じた場合、特定のブロック
の通信スピードが急激に低下したとき等には、中央制御
装置２０から各ブロック内の各加入者端末１８のルータ
ー等回線制御装置２４に対し制御信号を送信することに
より、各ブロックにおけるミリ波等システムへのアクセ
ス条件を調整し、全体としてのバランスの取れたサービ
スの提供を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、電気通信サービス
の方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】準ミリ波或いはミリ波による加入者系無
線アクセスシステム（以下「ミリ波等システム」と称
す。）は、地上に有線ケーブルを敷設する必要が無く、
迅速に通信回線を構築できる特色を生かし高速インター
ネットサービスのために都市部を中心に整備が進んでい
るが、強降雨時の回線断が問題であり長距離になると回
線断時間確率が大きくなるために基地局から１ｋｍ程度
の範囲をサービスエリアとしており、広範囲をサービス
エリアとする場合には多数の基地局を配置する必要があ
る。このため、都市中心部から離れた加入者密度の低い
地域では基地局当りの加入者数が設備投資を回収するの
に十分な規模とならずサービスの提供が困難であるとい
う問題があった。

【０００３】また、光ファイバー回線等有線ケーブルを
使用する方式では震災事、伝送経路における事故・火災
等によりケーブル切断の可能性の問題があった。

【０００４】また、ミリ波等システム及びCATVによる通
信サービス（以下「CATV」と称す。）は、通信媒体を加
入者で共用することから通信スピードを一定水準以上に
保つためには、システムの使用頻度がピークとなる時点
を基準にした設計が必要であり、システム当りの加入者
端末数が限定されるという問題があった。

【０００５】また、光ファイバー回線においても多数の
加入者端末を一の専用回線に集約する場合等、加入者の
利用が集中する時間帯において通信スピードが低下する
問題があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、ミリ波等システムと有線系の各種電気通信メディ
アを複合して利用することにより、ミリ波等システムの
降雨による回線障害の影響を避けると共に、ミリ波等シ
ステムへの加入者のアクセス条件を調整することにより
CATV等の特定のブロックにおいて使用頻度が上がった場
合に該ブロック以外のブロックにおけるミリ波等システ
ムへのアクセスを制限し、該ブロックのトラフィックを
ミリ波等システムに吸収等各メディアの持つ特性を生か
し相互に補い合う点である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の方式では、ミリ
波等システムに降雨障害が発生した場合、該障害による
ミリ波等システムの通信不能地域においては有線系通信
メディアを活用することで通信の途絶を通信スピードの
低下に置換え対処することを可能としミリ波等システム
のサービスエリアの拡大を可能とする。

【０００８】また、通信システムの中央制御装置におい
てサービスエリア全域の通信トラフィック状況を監視
し、特定ブロックにおいて通信スピードの低下が判明し
た場合、ミリ波等システムへのアクセス条件を調整し、
該ブロックの通信トラフィックをミリ波等システムに吸
収し、該通信スピードの低下の緩和を可能とすることに
より、全体システム設計上の収容可能な加入者端末数の
増加を可能とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１にサービスエリアをブロック
に分割する例を示している。この例においては、サービ
スエリアをCATV等の通信媒体を共用するブロック別に１
〜１６のブロックに分割している。図２に示す通信シス
テムの中央制御装置２０では、各ブロック１〜１６にお
ける通信スピード等の通信トラフィックの状況、各ブロ
ック１〜１６及びブロック内の各加入者端末１８へのミ
リ波等システムのアクセスの可能性等を監視する。

【００１０】通常時においては、各加入者端末１８は、
PC等２３から通信要求が発生した場合、ルーター等回線
制御装置２４において選択可能な通信メディアの通信ス
ピード等を検知し、最適の通信メディアを選択する。

【００１１】中央制御装置２０における監視データでブ
ロック毎の通信スピードに一定水準以上の差異を生じた
場合には、中央制御装置２０から各ブロック内の各加入
者端末１８のルーター等回線制御装置２４に対し制御信
号を送信することにより、各ブロックにおけるミリ波等
システムへのアクセス条件を調整し、全体としてのバラ
ンスの取れたサービスの提供を行う。

【００１２】特定ブロック内の一部にミリ波等システム
の降雨障害が発生したことをミリ波等システムの基地局
の通信・制御装置２１が検知した場合には、降雨障害の
発生していない加入者端末のミリ波等システムへのアク
セスのウエイトを高め、CATV等の利用率を低減すること
により降雨障害の発生した加入者端末によるCATV等の利
用率の増加によるCATV等の通信スピードの低下を緩和す
る。

【００１３】特定ブロックの通信スピードの大幅な低下
を中央制御装置２０が検知した場合には、該ブロックに
おけるミリ波等システムへのアクセス条件を他のブロッ
クに比較し緩和することにより通信トラフィックをミリ
波等システムに吸収し、通信スピードの回復を図る。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明の通信サービ
スの方式により、降雨による回線断の補償によりミリ波
等システムのサービスエリアの拡大、又、通信トラフィ
ックのピークの緩和により各種通信メディアの収容加入
者数の増加を可能とし、安価な通信サービスの提供を可
能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に係るシステムのサービスエリ
ア内のブロック配置の１例の概念図である。

【図２】図２は、特定ブロックにおける回線構成の１例
の概念図である。

【符号の説明】 １〜１６ サービスエリア内におけるCATV等の通信媒体
を共用するブロック １７ ミリ波等システムの基地局 １８ 加入者端末 １９ CATV等の回線制御局 ２０ 中央制御装置 ２１ ミリ波等システムの基地局の通信・制御装置 ２２ ミリ波等システムの基地局の空中線 ２３ 加入者端末のPC等 ２４ 加入者端末のルーター等回線制御装置 ２５ 加入者端末の空中線 ２６ ミリ波等システムの無線リンク ２７ CATV等のネットワーク網

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の通信メディアを一のサービスとし
   て提供し、サービスエリア全域の通信トラフィックを集
   中管理し、サービスエリア内の各ブロックの通信トラフ
   ィック状況に合わせブロック内の加入者端末から各通信
   メディアへのアクセスに関するウエイトを変更すること
   により特定の通信メディアに回線障害が発生した場合及
   び特定のブロック内で集中的なアクセスがあった場合に
   対処する等各メディアの弱点を相互に補完する形式の電
   気通信サービスの方式。