JP2002366568A - オンラインシステム及び装置並びにプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報検索時に、検索条件設定画面を高速化する
とともに、最適な検索条件項目を操作者に提示する検索
条件設定方式を備えたオンラインシステム及び構成装置
並びにプログラムの提供。 【解決手段】オンラインシステムには、業務ＤＢと連動
して更新され、検索用に項目が最適化された情報検索Ｄ
Ｂが備えられている。端末装置は、情報検索の開始にあ
たり、データ管理手段に対し、情報検索の際に検索条件
とする項目データを要求する。続いて、データ管理手段
より、前記検索条件ＤＢから前記項目データを取り出
し、端末装置に応答がなされる。端末装置は前記検索条
件データを取り込み、検索条件の入力画面を作成し表示
する。続いて、前記検索条件の入力画面に従って検索条
件の入力がなされ検索要求が行われる。続いて、データ
管理手段より、業務ＤＢの検索が行われ、端末装置に応
答がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オンラインシステ
ムに関し、特にオンラインシステムの検索条件設定方式
で検索条件を操作者に提示して選択させる方式を含んだ
オンラインシステム及び構成装置並びにプログラムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】オンラインシステムにおける検索の対象
として、一般文書や文献データなどデータベースの属性
項目が多く、データ項目が定型化、層別化が容易でな
く、日々新たなデータが発生しうるデータがある。この
ようなデータをオンラインで検索する際の検索条件設定
方式として、操作者に任意のワードを入力させるものの
ほかに、検索効率を上げるために検索条件を操作者に提
示して選択させる方式のものがある。この方式は、検索
を行う端末がデータベース管理システムから検索条件情
報を取得する際に、業務に関するデータを備えたデータ
ベース本体から直接検索条件情報を引き出し、検索条件
項目を抽出して表示するものである。また、上記した方
式の他に、特開平１０−３２０２４７号公報には、情報
検索の対象となるデータベースに含まれる各テーブルの
定義ファイル及びデータベース構成ファイルを「構成定
義記憶部」に記憶し、検索を行う際には、これらのファ
イルから検索条件情報を読み出すことにより、レスポン
スの向上を図ったデータベース管理システムが紹介され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の情報検索の対象となる情報が格納されたデータ
ベースから検索条件情報を引き出す検索条件設定方式で
は、情報検索の対象となる情報が格納されたデータベー
スの定義情報が大きい場合に、検索条件の抽出処理のた
め、検索を行う端末に検索条件項目を提示するまでに時
間のかかる場合があった。また、検索条件項目が複数の
ファイルにわたっている場合には、複雑なファイル結合
等のデータベース操作を行う必要があり、かかる処理の
ために一層時間がかかってしまうという問題点を有して
いた。また、上記した特開平１０−３２０２４７号公報
の方式を採った場合には、前記方式に比べ検索条件の読
み出しの高速化が期待されるが、必要な検索条件項目の
みを抽出する手段は提供されていない。また、日常的に
日々新たなデータが発生し更新がなされるデータの場合
に、「構成定義記憶部」を如何に元データと連動して更
新していくのかが課題となる。

【０００４】さらに、こうした従来の検索条件設定方式
では、目的とする情報の検索条件項目として不適切な項
目を提示してしまう可能性があるうえ、操作者の属性に
応じて検索条件項目を自動選択して提供することなども
困難である。また、その結果として検索条件項目として
不適当な項目が指定された場合には、無用な処理のため
にシステム資源が浪費されてしまうという状態が生じう
る。特に、常時その内容が変更されうる業務用のオンラ
インシステムの情報検索においては、検索処理の迅速化
と効率化、双方の向上が課題となる。

【０００５】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、オンラインシステムにおい
て、検索条件設定時の高速なレスポンスを確保するとと
もに、検索に必要とされる検索条件項目のみを操作者に
提示する方式を提供し、かつ、元データと連動して更新
することを容易に実現する検索条件設定方式を備えたオ
ンラインシステム及び構成装置並びにプログラムを提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段を提供する本発明は、第１の視点によれば、業務
に関するデータを備えた第１のデータベースと、前記第
１のデータベースの検索条件として用いる検索条件デー
タを格納する第２のデータベースと、端末装置と、前記
第１のデータベースのデータを更新する場合、前記第１
のデータベースの更新内容に応じて前記第２のデータベ
ースに検索条件データを格納するデータ管理手段と、を
備え、前記端末装置は、第１のデータベースの情報検索
を行う場合、前記第２のデータベースより検索条件デー
タを取得して端末装置操作者に検索条件を提示するよう
構成されていること、を特徴とするオンラインシステム
が提供される。また、上記したオンラインシステムにお
いて、前記第２のデータベースに、一の検索条件項目ご
とに一のデータベーステーブルを備えることとし、前記
データ管理手段は、前記第１のデータベースの更新内容
に応じて前記各データベーステーブルごとに検索条件デ
ータを格納し、前記第２のデータベースより検索条件デ
ータを取得して端末装置操作者に検索条件を提示する処
理は、前記各データベーステーブルより検索条件データ
を取得して前記端末装置操作者に検索条件を提示する処
理であることが好ましい。

【０００７】また、第２の視点によれば、業務に関する
データを備えた第１のデータベースと、通信回線を介し
て接続されたデータベースシステムにおいて、前記デー
タベースシステムは、端末装置が前記第１のデータベー
スを検索する場合に、検索条件として用いるデータを格
納する第２のデータベースと、前記第１のデータベース
の更新内容に応じて前記第２のデータベースに検索条件
データを格納する手段と、を備え、前記第１のデータベ
ースの検索を行う端末装置から検索条件データの要求を
受けた場合、前記第２のデータベースより、前記検索条
件データを提供するよう構成されていること、を特徴と
するデータベースシステムが提供される。また、上記し
たデータベースシステムにおいて、前記第２のデータベ
ースは、一の検索条件項目ごとに一のデータベーステー
ブルを備え、前記第２のデータベースに検索条件データ
を格納する手段は、前記第１のデータベースの更新内容
に応じて前記各データベーステーブルごとに検索条件デ
ータを格納する手段とし、前記第２のデータベースより
検索条件データを取得して端末装置操作者に検索条件を
提示する手段は、前記各データベーステーブルより検索
条件データを取得して前記端末装置操作者に検索条件を
提示する手段とすることが好ましい。

【０００８】また、第３の視点によれば、業務に関する
データを備えた第１のデータベースと、前記第１のデー
タベースを検索する場合に検索条件として用いるデータ
を格納する第２のデータベースと、にアクセス可能であ
る端末装置であって、前記第１のデータベースのデータ
を更新する場合、前記第１のデータベースの更新内容に
応じて前記第２のデータベースに検索条件データを格納
する手段を備え、第１のデータベースの情報検索を行う
場合、前記第２のデータベースより前記検索条件データ
を取得し検索条件を提示する手段を備えたこと、を特徴
とする端末装置が提供される。また、上記した端末装置
において、前記第２のデータベースに検索条件データを
格納する手段は、前記第１のデータベースの更新内容に
応じて前記第２のデータベースの各データベーステーブ
ルごとに検索条件データを格納する手段とし、前記第２
のデータベースより前記検索条件データを取得し検索条
件を提示する手段は、前記各データベーステーブルより
検索条件データを取得して前記端末装置操作者に検索条
件を提示する手段とすることが好ましい。

【０００９】また、第４の視点によれば、上記したデー
タベースシステム若しくは端末装置を構成するコンピュ
ータに本発明の検索条件設定方式を行わせるプログラム
が提供される。

【００１０】さらに、第５の視点によれば、前記オンラ
インシステム、データベースシステム、端末装置、プロ
グラムに係る発明において、前記第２のデータベース
に、端末装置操作者の属性によってアクセス権を設定
し、前記端末装置操作者の前記アクセス権の有無に基づ
いて検索条件を提示するよう構成することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施の形態につい
て以下に説明する。本発明に係るオンラインシステム
は、データ管理手段（図１の３０）と、データベース
（図１の２１、２２）と、端末装置（図１の１０ａ、１
０ｂ）を有している。端末装置（図１の１０ａ）は、操
作者の操作を受けて、第１のデータベース（図１の２
１）に格納されたデータの検索に用いる端末である。端
末装置（図１の１０ｂ）は、第１のデータベース（図１
の２１）に格納された業務に関するデータの更新等に用
いる業務用端末である。ここでは、説明のために端末装
置（図１の１０ａ、１０ｂ）を別個に設けたが、端末装
置（図１の１０ａ）に、端末装置（図１の１０ｂ）の業
務データ更新機能を持たせて前記双方の機能を行わせて
もよい。データベースのうち第１のデータベース（図１
の２１）は、業務に関する情報を蓄えたファイル群を格
納し、第２のデータベース（図１の２２）は、第１のデ
ータベース（図１の２１）のデータ項目のうち検索条件
として有意な検索条件データを格納したデータベースで
ある。データ管理手段（図１の３０）は、検索条件デー
タを取得し第２のデータベース（図１の２２）に格納
し、各端末からの要求に対して応答をする処理を少なく
とも行う処理手段である。

【００１２】[検索条件データの蓄積]次に、本発明に係
るオンラインシステムの第１の実施の形態における動作
について、図２を参照して説明する。端末装置（図１の
１０ｂ）において第１のデータベース（図１の２１）に
格納された業務に関するデータを更新が行われると、デ
ータ管理手段（図１の３０）は、検索条件としてあらか
じめ選択した項目にかかるデータを、前記更新データか
ら取り出す（ステップＳ１−１）。続いて、データ管理
手段（図１の３０）は、前記検索条件データを第２のデ
ータベース（図１の２２）に格納・更新を行う（ステッ
プＳ１−２）。ステップＳ１−１、Ｓ１−２の処理を行
うことにより、日々更新される第１のデータベース（図
１の２１）の更新内容にあわせて、検索条件データの提
供に用いる第２のデータベース（図１の２２）の内容も
検索条件として適した形で更新されることになる。

【００１３】[検索条件データベースの利用]端末装置
（図１の１０ａ）は、操作者により情報検索の操作の開
始がなされた場合には、検索条件項目データを、データ
管理手段（図１の３０）に要求する。（ステップＳ２−
１）。続いて、データ管理手段（図１の３０）は、第２
のデータベース（図１の２２）から検索条件データを取
り出し、端末装置（図１の１０ａ）に応答する（ステッ
プＳ２−２）。端末装置（図１の１０ａ）は、受けとっ
た前記検索条件データに基づき、検索条件の入力画面を
作成し表示する（ステップＳ２−３）。続いて、端末装
置の操作者は、前記検索条件の入力画面に従って検索条
件を入力し、データ管理手段（図１の３０）に対して検
索要求を行う（ステップＳ２−４）。続いて、データ管
理手段（図１の３０）は、前記検索条件に基づき第１の
データベース（図１の２１）の検索を行い、端末装置
（図１の１０ａ）に応答する（ステップＳ２−５）。本
実施の形態によれば、検索条件データを取り出すための
複雑なデータベース操作を行う必要がなく、あらかじめ
有意な検索条件データが選択され、かつ、自動的に更新
されているため、第１のデータベース（図１の２１）に
記憶保存されたデータ項目やデータ量が多い場合であっ
ても、操作者に適切な検索項目をすばやく提示できると
ともに、操作者に無用な検索条件を提示することを抑止
することができる。

【００１４】次に、前記データ管理手段の処理をデータ
ベースシステムに行わせる本発明の第２の実施の形態を
説明する。本発明に係るデータベースシステム（図４の
２０ｂ）は、通信回線（図４の５０）を介して端末装置
（図４の１０ａ、１０ｂ）と、業務に関するデータを格
納する第１のデータベース（図４の２１ａ）を備える業
務用データベースシステム（図４の２０ａ）と、に接続
されている。各データベースシステム（２０ａ、２０
ｂ）は、少なくともＤＢＭＳ（図４の２３ａ、２３ｂ）
と、入出力インタフェース（図４の２４ａ、２４ｂ）と
を備え、特に、本発明に係るデータベースシステム（図
４の２０ｂ）は、第１のデータベース（図４の２１ａ）
の検索に有効な検索条件データを格納した第２のデータ
ベース（図４の２２ｂ）を備えている。端末装置（図４
の１０ａ）は、操作者の操作を受けて、第１のデータベ
ース（図４の２１ａ）に格納されたデータの検索に用い
る端末である。端末装置（図４の１０ｂ）は、第１のデ
ータベース（図４の２１ａ）に格納された業務に関する
データの更新等に用いる業務用端末である。ここでは、
説明のために端末装置（図４の１０ａ、１０ｂ）を別個
に設けたが、端末装置（図４の１０ａ）に、端末装置
（図４の１０ｂ）の業務データ更新機能を持たせて前記
双方の機能を行わせてもよい。

【００１５】次に、本発明に係る第２の実施の形態にお
ける動作について、図２を参照して説明する。端末装置
（図４の１０ｂ）より第１のデータベース（図４の２１
ａ）の更新が行われると、データベースシステム（図４
の２０ｂ）は、データベース（図４の２２ｂ）に格納す
る検索条件データを第１のデータベース（図４の２１
ａ）の更新データから取り出す（ステップＳ１−１）。
続いて、データベースシステム（図４の２０ｂ）は、前
記検索条件データをデータベース（図４の２２ｂ）に格
納・更新を行う（ステップＳ１−２）。ステップＳ１−
１、Ｓ１−２の処理を行うことにより、新たに更新がな
された第１のデータベース（図４の２１ａ）の更新内容
にあわせて、検索条件データの提供に用いるデータベー
ス（図４の２２ｂ）の内容も検索条件として適した形で
更新される。

【００１６】そして、端末装置の操作者が情報検索を開
始した場合、データベースシステム（図４の２０ｂ）
は、端末装置（図４の１０ａ）より検索条件データの要
求を受け付ける。（ステップＳ２−１）。データベース
システム（図４の２０ｂ）は、データベース（図４の２
２ｂ）から、検索条件データを取り出し、端末装置（図
４の１０ａ）に応答する（ステップＳ２−２）。続い
て、端末装置（図４の１０ａ）では、受けとった検索条
件データに基づき、検索条件の入力画面が作成され表示
される（ステップＳ２−３）。続いて、端末装置の操作
者より、前記検索条件の入力画面に従って検索条件の入
力がなされ、第１のデータベース（図４の２１ａ）を有
するデータベースシステム（図４の２０ａ）に対して検
索要求が行われる（ステップＳ２−４）。続いて、業務
用データベースシステム（図４の２０ａ）は、第１のデ
ータベースの検索を行い、端末装置（図４の１０ａ）に
応答を返す（ステップＳ２−５）。本実施の形態によれ
ば、検索条件データを取り出すための複雑なデータベー
ス操作を行う必要がなく、あらかじめ有意な検索条件デ
ータが用意されているため、第１のデータベース（図４
の２１ａ）に記憶保存されたデータ項目やデータ量が多
い場合であっても、操作者に適切な検索項目をすばやく
提示できるとともに、操作者に無用な検索条件を提示す
ることを抑止することができるデータベースシステムが
得られる。

【００１７】なお、本実施の形態において第１のデータ
ベース（図４の２１ａ）は、業務用データベースシステ
ム（図４の２０ａ）に備えられているが、本発明にかか
るデータベースシステム（図４の２０ｂ）に備え、ＤＢ
ＭＳ（図４の２３ｂ）に管理させてもよい。また、業務
に関するデータを格納する第１のデータベースのほか
に、検索対象となるデータベースを複数設けてもよく、
検索条件データを第２のデータベース（図４の２０ｂ）
に集中するとともに、これらをネットワークを介して、
端末装置から検索する形態をとってもよい。

【００１８】次に、本発明の第３の実施の形態を説明す
る。前記第２の実施形態で説明したデータベースシステ
ム（図４の２０ａ）における各ステップ（図２参照）
を、データベースシステムを構成するコンピュータに実
行させるプログラムを実行することでその機能・処理が
実現される。この場合、該プログラムを記録した記録媒
体から該プログラムを、該記録媒体の機械読み出し装置
及びインタフェースを介して該コンピュータに読み出
し、主記憶にロードして実行することで、本発明を実施
することができる。または、該コンピュータに、通信回
線を介して、他のコンピュータの記憶装置から前記プロ
グラムを伝送し、上記プログラムを該コンピュータにイ
ンストールし、主記憶にロードして実行するようにして
もよい。

【００１９】次に、本発明の第４の実施の形態を説明す
る。本発明に係る端末装置（図１の１０ａ）は、第１の
データベース（図１の２１）に格納された業務に関する
データの更新等と、第２のデータベース（図１の２２）
に格納されたデータの検索とに用いる業務用端末であ
る。本発明に係る端末装置（図１の１０ａ）は、通信回
線を介して、業務に関するデータを格納する第１のデー
タベース（図１の２１）と、第１のデータベース（図１
の２１）の検索に有効な検索条件データを格納した第２
のデータベース（図１の２２）と、データ管理手段（図
１の３０）とに接続されている。

【００２０】次に、本発明に係る端末装置の第４の実施
の形態における動作について、図２を参照して説明す
る。端末装置（図１の１０ａ）は、第１のデータベース
（図１の２１）の更新を行う場合、前記更新内容から検
索条件としてあらかじめ選択した項目にかかるデータを
取り出す（ステップＳ１−１）。続いて、第２のデータ
ベース（図１の２２）に格納するためのデータベース操
作命令をデータ管理手段（図１の３０）に送る（ステッ
プＳ１−２）。なお、格納すべきデータファイルが存在
しない場合には、該データファイルを生成し、格納する
こととなる。ステップＳ１−１、Ｓ１−２の処理を行う
ことにより、新たに更新がなされた第１のデータベース
（図１の２１）の更新内容にあわせて、検索条件データ
の提供に用いる第２のデータベース（図１の２２）の内
容も更新される。

【００２１】端末装置（図１の１０ａ）は、操作者の操
作の開始を受けた場合には、データ管理手段（図１の３
０）に対し、第２のデータベース（図１の２２）に格納
されたデータを要求する。（ステップＳ２−１）。続い
て、データ管理手段（図１の３０）は、第２のデータベ
ース（図１の２２）から検索条件データを取り出し、端
末装置（図１の１０ａ）に応答として検索条件データを
返す（ステップＳ２−２）。端末装置（図１の１０ａ）
は受けとった前記検索条件データを取り込み、検索条件
の入力画面を作成し表示する（ステップＳ２−３）。続
いて、端末装置（図１の１０ａ）は、操作者より前記検
索条件の入力画面に従って検索条件の入力を受け付け、
データ管理手段（図１の３０）に対して第１のデータベ
ース（図１の２１）を検索するよう要求を行う（ステッ
プＳ２−４）。続いて、データ管理手段（図１の３０）
により、第１のデータベース（図１の２１）の検索が行
われ、端末装置（図１の１０ａ）に応答がなされる（ス
テップＳ２−５）。本実施の形態によれば、検索条件デ
ータを取り出すための複雑なデータベース操作を行う必
要がなく、あらかじめ有意な検索条件データが選択され
ているため、第１のデータベース（図１の２１）に記憶
保存されたデータ項目やデータ量が多い場合であって
も、操作者に適切な検索項目をすばやく提示できるとと
もに、操作者に無用な検索条件を提示することを抑止す
ることができる端末装置が得られる。

【００２２】次に、本発明の第５の実施の形態を説明す
る。前記第１の実施形態で説明した端末装置（図１の１
０ａ）における各ステップ（図２参照）を、端末装置
（図１の１０ａ）を構成するコンピュータにデータベー
ス操作言語を用いて能動的に実行させるプログラムを実
行することでその機能・処理が実現される。この場合、
該プログラムを記録した記録媒体から該プログラムを、
該記録媒体の機械読み出し装置及びインタフェースを介
して該コンピュータに読み出し、主記憶にロードして実
行することで、本発明を実施することができる。また
は、該コンピュータに、通信回線を介して、他のコンピ
ュータの記憶装置から前記プログラムを伝送し、上記プ
ログラムを該コンピュータにインストールし、主記憶に
ロードして実行するようにしてもよい。

【００２３】

【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。図３は、本発明の一実施例のオン
ラインシステムの構成を示す図である。図３を参照する
と、本実施例のデータベースシステム２０は、通信回線
５０を介してデータベース２１、２２の検索が可能なよ
うに端末装置１０ａ、１０ｂと接続されている。また、
データベースシステム２０は、ＤＢＭＳ２３と、入出力
インタフェース２４と、少なくとも２のデータベース２
１、２２と、を備えている。データベース２１、２２の
うち第１のデータベース２１は、業務に関する情報を蓄
えたファイル群を含んだデータベース（以下、業務用Ｄ
Ｂ）である。また、第２のデータベース２２は、業務用
ＤＢのデータ項目のうち検索条件として有意な項目を選
択し、一の検索条件項目ごとに一のデータベーステーブ
ルを生成してあるデータベース（検索条件ＤＢ）であ
る。前記検索条件として有意な項目は、端末の操作者の
属性、利用目的等によって求められ、不要な項目は、権
限管理により参照制限を行うこと、または、取り扱い項
目としてテーブルを作成しない等の処置がなされる。入
出力インタフェース２４は、接続を許可された端末装置
１０ａ、１０ｂからの要求をＤＢＭＳ２３に伝達し、Ｄ
ＢＭＳ２３からの指令、応答等を、データベース等の、
記憶媒体、機器、または第１の端末装置等に伝達する手
段である。端末装置１０ａ、１０ｂは、業務用ＤＢを更
新する機能のほか、検索条件データから作成される検索
条件設定画面を表示し、検索条件の指定を受け付け、検
索要求を送信し、前記検索要求に対する応答を受信し、
前記応答を出力する検索機能を有する端末装置である。
なお、図１には、端末装置１０ａ、１０ｂが示されてい
るが、本実施例において端末装置は、少なくとも１台あ
ればよいため、以下、端末装置１０ａから検索処理を行
う場合として説明する。

【００２４】[検索条件データの蓄積]次に、上記した本
発明に係るオンラインシステムの一実施例における動作
について、図２を参照して説明する。端末装置１０ａよ
り業務データの入力を受けたデータベースシステム２０
は、第１のデータベース２１の更新を行うとともに、前
記更新データから第２のデータベース２２に格納する検
索条件データを取り出す（ステップＳ１−１）。検索条
件データの項目はあらかじめ定めておくことが好まし
く、また、既に格納されている検索条件データと重複等
の不整合が生ずる場合には、当該検索条件データは格納
しないこと、あるいは、再編成等により最適化すること
が好ましい。続いて、データベースシステム２０は、前
記検索条件データを第２のデータベース２２の各データ
ベーステーブルに格納・更新を行う（ステップＳ１−
２）。ステップＳ１−１、Ｓ１−２の処理を行うことに
より、新たに更新する第１のデータベース２１の更新内
容にあわせて、検索条件データの提供に用いる第２のデ
ータベース２２の内容も更新される。

【００２５】[検索条件ＤＢの利用]端末装置１０ａは、
操作者の情報検索操作の開始を受けた場合には、ブラウ
ザや情報検索用ソフトウェアを介してＳＱＬ文等を送信
して、検索条件ＤＢ２２に記憶保存された検索条件デー
タを要求する処理を行う。（ステップＳ２−１）。デー
タベースシステム２０は、端末装置１０ａから送られた
前記ＳＱＬ文等を実行して、検索条件ＤＢ２２の各デー
タベーステーブルから、前記検索条件データを取り出
し、端末装置１０ａに応答する（ステップＳ２−２）。
端末装置１０ａは前記検索条件データを取り込み、検索
条件入力画面を作成し表示する（ステップＳ２−３）。
このとき取り込んだ前記検索条件データは、検索条件入
力欄の各項目や初期値、または、リストボックスやコン
ボボックス内の表示リストの項目等の形で利用される。
続いて、端末装置１０ａの操作者は、検索条件入力画面
に基づき検索条件を入力し、前記入力内容に基づいたＳ
ＱＬ文等を送信して、データベースシステム２０に対し
て検索要求を行う（ステップＳ２−４）。続いて、デー
タベースシステム２０は、前記要求内容に基づき業務用
ＤＢ２１のデータベース操作を行い検索結果を得て、端
末装置１０ａに応答する（ステップＳ２−５）。本実施
例によれば、オンラインシステムのデータ項目やデータ
量が多い場合であっても、各検索条件データに対応する
データベーステーブルは分けられて、あらかじめ生成さ
れているため、検索条件設定時の検索条件表示のレスポ
ンスが格段に向上するという効果を奏する。また、あら
かじめ検索条件データのデータ項目の数を固定し、その
内容の有効性の検討がなされているため、操作者に必要
十分な検索条件情報を与えることにより、良好な検索効
率を備えたオンラインシステムが得られる。

【００２６】また、上記した一実施例では、第２のデー
タベースシステムに業務用ＤＢ２１と検索条件ＤＢ２２
を備えた場合の実施例を説明したが、業務用ＤＢ２１と
検索条件ＤＢ２２とを別のデータベースシステムに設け
てもよく、上記した独立した検索条件ＤＢ２２をオンラ
インシステムに備えた特徴を備える限り、データベース
システムの数は限定されるものではない。例えば、図４
に示すとおり、データベースシステム２０ａに業務用Ｄ
Ｂ２１ａを備え、データベースシステム２０ｂに検索条
件ＤＢ２２ｂを別個に備えてもよい。このような構成を
とった場合には、一の検索条件ＤＢに対応する複数の業
務用ＤＢの検索条件を備えることも容易となり、拡張性
に優れたオンラインシステムが提供される。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検索条件設定の際の検索条件項目の表示が高速であり、
不要な検索条件項目の表示が抑制可能であるオンライン
システムを構築できる、という効果を奏する。その理由
は、本発明においては、情報検索の対象となる情報を備
えた第１のデータベースとは別に、情報検索上必要とさ
れる検索条件情報のみを記憶保存した第２のデータベー
スを設けたためである。

【００２８】また、本発明によれば、操作者の属性に応
じて検索条件項目の表示を管理することが容易となり、
かつ、情報検索の目的とするデータベースでの検索精度
も向上する。その理由は、検索条件データをデータベー
スに記憶保存し、アクセス権による管理が可能であるこ
と、また、操作者に応じた検索条件項目の表示が可能と
なるからである。

【００２９】本発明によれば、日常業務による更新を行
うことのみで検索条件データも最新の状態に維持され
る。その理由は、日常の更新処理と検索条件データ生成
処理を連動するよう構成したことにある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のシステム構成を示す図で
ある。

【図２】本発明の検索条件データ蓄積処理と検索処理に
おける処理の流れを示すフローチャートである。

【図３】本発明の一の実施例のシステム構成を示す図で
ある。

【図４】本発明の第２の実施例のシステム構成を示す図
である。

【符号の説明】

１０ａ、１０ｂ 端末装置 ２０、２０ａ、２０ｂ データベースシステム ２１、２１ａ 業務用ＤＢ ２２、２２ｂ 検索条件ＤＢ ２３、２３ａ、２３ｂ データベース管理システム（Ｄ
ＢＭＳ） ２４、２４ａ、２４ｂ 入出力インタフェース（Ｉ／Ｏ
Ｉ／Ｆ） ３０ データ管理手段 ５０ 通信回線

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】業務に関するデータを備えた第１のデータ
   ベースと、 前記第１のデータベースの検索条件として用いる検索条
   件データを格納する第２のデータベースと、 端末装置と、 前記第１のデータベースのデータを更新する場合、前記
   第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２のデー
   タベースに検索条件データを格納するデータ管理手段
   と、 を備え、 前記端末装置は、第１のデータベースの情報検索を行う
   場合、前記第２のデータベースより検索条件データを取
   得して端末装置操作者に検索条件を提示するよう構成し
   たこと、 を特徴とするオンラインシステム。
2. 【請求項２】請求項１に記載のオンラインシステムにお
   いて、 前記第２のデータベースは、一の検索条件項目ごとに一
   のデータベーステーブルを有し、 前記データ管理手段は、前記第１のデータベースの更新
   内容に応じて前記各データベーステーブルごとに検索条
   件データを格納し、 前記第２のデータベースより検索条件データを取得して
   端末装置操作者に検索条件を提示する処理は、前記各デ
   ータベーステーブルより検索条件データを取得して前記
   端末装置操作者に検索条件を提示する処理であること、 を特徴とするオンラインシステム。
3. 【請求項３】請求項１又は２に記載のオンラインシステ
   ムにおいて、 前記第１のデータベースは、端末装置操作者の属性によ
   ってアクセス権が設定されており、 前記端末装置は、前記端末装置操作者の前記アクセス権
   の有無に基づいて検索条件を提示することを特徴とする
   オンラインシステム。
4. 【請求項４】業務に関するデータを備えた第１のデータ
   ベースと、 通信回線を介して接続されたデータベースシステムにお
   いて、 前記データベースシステムは、 端末装置が前記第１のデータベースを検索する場合に、
   検索条件として用いるデータを格納する第２のデータベ
   ースと、 前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２の
   データベースに検索条件データを格納する手段と、を備
   え、 前記第１のデータベースの検索を行う端末装置から検索
   条件データの要求を受けた場合、前記第２のデータベー
   スより、前記検索条件データを提供するよう構成されて
   いること、 を特徴とするデータベースシステム。
5. 【請求項５】請求項４に記載のデータベースシステムに
   おいて、 前記第２のデータベースには、 一の検索条件項目ごとに一のデータベーステーブルが設
   けられ、 前記第２のデータベースに検索条件データを格納する手
   段は、前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記
   各データベーステーブルごとに検索条件データを格納す
   る手段であり、 前記第１のデータベースの検索を行う端末装置から検索
   条件データの要求を受けた場合、前記各データベーステ
   ーブルより、前記検索条件データを提供するよう構成さ
   れていること、 を特徴とするデータベースシステム。
6. 【請求項６】請求項４又は５に記載のデータベースシス
   テムにおいて、 前記第２のデータベースは、端末装置操作者の属性によ
   ってアクセス権が設定されており、 前記端末装置からの検索条件データの要求に対する応答
   は、前記端末装置操作者の前記アクセス権の有無に基づ
   いて行うことを特徴とするデータベースシステム。
7. 【請求項７】業務に関するデータを備えた第１のデータ
   ベースと、 前記第１のデータベースを検索する場合に検索条件とし
   て用いるデータを格納する第２のデータベースと、 にアクセス可能である端末装置は、 前記第１のデータベースのデータを更新する場合、前記
   第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２のデー
   タベースに検索条件データを格納する手段を備え、 第１のデータベースの情報検索を行う場合、前記第２の
   データベースより前記検索条件データを取得し検索条件
   を提示する手段を備えたこと、 を特徴とする端末装置。
8. 【請求項８】請求項６に記載の端末装置において、 前記第２のデータベースに検索条件データを格納する手
   段は、前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記
   第２のデータベースの各データベーステーブルごとに検
   索条件データを格納する手段であり、 前記第２のデータベースより前記検索条件データを取得
   し検索条件を提示する手段は、前記各データベーステー
   ブルより検索条件データを取得して前記端末装置操作者
   に検索条件を提示する手段であること、 を特徴とする端末装置。
9. 【請求項９】業務に関するデータを備えた第１のデータ
   ベースと、 前記第１のデータベースを検索する場合に、検索条件と
   して用いるデータを格納する第２のデータベースと、 を有するデータベースシステムを構成するコンピュータ
   に、 前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２の
   データベースに検索条件データを格納する処理、 前記第１のデータベースの検索を行う端末装置から検索
   条件データの要求を受けた場合、前記第２のデータベー
   スより前記検索条件データを提供する処理、 を行わせることを含むプログラム。
10. 【請求項１０】請求項７に記載のプログラムにおいて、 前記データベースシステムを構成するコンピュータに行
    わせる、 前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２の
    データベースに検索条件データを格納する処理は、 前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記各デー
    タベーステーブルごとに検索条件データを格納する処理
    であり、 前記第２のデータベースより前記検索条件データを端末
    装置に提供する処理は、 前記各データベーステーブルより前記検索条件データを
    提供する処理であること、 を特徴とするプログラム。
11. 【請求項１１】請求項９又は１０に記載のプログラムに
    おいて、 前記データベースシステムを構成するコンピュータに行
    わせる、前記端末装置からの前記検索条件データの要求
    に対する応答処理は、 端末装置操作者の属性と、 前記第２のデータベースにあらかじめ設定されているア
    クセス権の有無と、 に基づいて行う処理を含むこと、 を特徴とするプログラム。
12. 【請求項１２】業務に関するデータを備えた第１のデー
    タベースと、 前記第１のデータベースを検索する場合に検索条件とし
    て用いるデータを格納する第２のデータベースと、 にアクセス可能である端末装置を構成するコンピュータ
    に、 前記第１のデータベースのデータを更新する場合、前記
    第１のデータベースの更新内容に応じて前記第２のデー
    タベースに検索条件データを格納する処理と、 第１のデータベースの情報検索を行う場合、前記第２の
    データベースより前記検索条件データを取得し検索条件
    を提示する処理と、 を行わせることを含むプログラム。
13. 【請求項１３】請求項１２に記載のプログラムにおい
    て、 前記端末装置を構成するコンピュータに行わせる、 前記第２のデータベースに検索条件データを格納する処
    理は、前記第１のデータベースの更新内容に応じて前記
    第２のデータベースの各データベーステーブルごとに検
    索条件データを格納する処理であり、 前記第２のデータベースより前記検索条件データを取得
    し検索条件を提示する処理は、前記各データベーステー
    ブルより検索条件データを取得して前記端末装置操作者
    に検索条件を提示する処理であること、 を特徴とするプログラム。