JP2002364766A - ダイヤフラム弁 - Google Patents

ダイヤフラム弁

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JP2002364766A
JP2002364766A JP2001176754A JP2001176754A JP2002364766A JP 2002364766 A JP2002364766 A JP 2002364766A JP 2001176754 A JP2001176754 A JP 2001176754A JP 2001176754 A JP2001176754 A JP 2001176754A JP 2002364766 A JP2002364766 A JP 2002364766A
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Kenichiro Kaneko
健一郎 金子
Masamichi Nojiri
正理 野尻
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形収縮時の変形量が小さく、溶着部の歪み
が小さいダイヤフラム弁を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のダイヤフラム弁1は、第一ケー
ス3と、この第一ケース3に溶着される第二ケース2と
を備える。このうち第一ケース3は、内部に放圧室34
を持つ筒状の内筒部30と、内部に受圧室33を持ち開
口端面に溶着部38を持つ有底筒状の外筒部39と、内
筒部30に接続され外筒部39の底壁37の外面に沿っ
て延びるとともに管壁に底壁37を兼ねる兼壁部7を持
つ放圧管32と、を有する。放圧管32は、少なくとも
兼壁部7に放圧管32軸方向に延びる収縮リブ8を備え
る。この収縮リブ8により、放圧管32の収縮量バラン
スをとることができ、放圧管32の変形を抑制すること
ができる。そして溶着部38の歪みを抑制することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体の圧力調整に用
られるダイヤフラム弁に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラム弁は気体や液体などの流体
の圧力調整に広く用いられている。例えば自動車の燃料
タンク近傍には、ORVR規制(オンボートリフューエ
リングベーパーリカバリー法)対応のため、給油時にガ
ソリン蒸気をチャコールキャニスタへ運ぶベントライン
が設置されており、その途中に給油時のみ開弁するダイ
ヤフラム弁が取り付けられている。
【0003】図7にベント回路に配設されるダイヤフラ
ム弁の分解図を示す。図に示すようにダイヤフラム弁1
00は、主にアッパーケース101とロワーケース10
2とダイヤフラム103とからなる。
【0004】アッパーケース101は樹脂製であり、下
方に開口する有底円筒状を呈する。アッパーケース10
1の側壁には、アッパーケース101の内部と系外回路
とを連結する連結ニップル104が配設されている。ま
たアッパーケース101の上壁内面には、下方向に延び
るコイルスプリング105が設置されている。
【0005】ロワーケース102は、アッパーケース1
01の下方に設置されている。このロワーケース102
は樹脂製であり、二重円筒状を呈している。ロワーケー
ス102は、内筒部106と外筒部116と受圧ニップ
ル108と放圧ニップル112とを備える。このうち内
筒部106は円筒状を呈している。また外筒部116は
有底リング状を呈している。内筒部106の外周面と外
筒部116の内周面との間には、受圧室107が配置さ
れている。また外筒部116の底壁120には、この受
圧室107と燃料タンク(図略)とを接続するための受
圧ニップル108が配設されている。また外筒部116
の上端面には、リング状の溶着部121が配置されてい
る。そして、この溶着部121がアッパーケース101
の下方開口端と溶着されている。一方、内筒部106の
内周側には、放圧室109が配置されている。また内筒
部106の上端面には、リング状の弁座113が配置さ
れている。また内筒部106の下方には、放圧室109
とキャニスタ(図略)とを接続するために、外筒部11
6の底壁120に沿って径方向に延びる放圧ニップル1
12が配設されている。この放圧ニップル112の管壁
の上側の一部は、外筒部116の底壁120の一部を兼
ねる兼壁部122となっている。
【0006】ダイヤフラム103はゴム製であって薄膜
円盤状を呈している。このダイヤフラム103は、溶着
されるアッパーケース101とロワーケース102との
間に、ちょうど周縁部が挟持された状態で介装されてい
る。またダイヤフラム103の中央には、弁体115が
一体的に形成されている。弁体115は、ダイヤフラム
103の他の部分よりも厚肉に形成されており、円盤状
を呈している。そして弁座113と対向している。また
弁体115の上面には、コイルスプリング105の下端
が圧接する樹脂製の受け座部材111が配設されてい
る。
【0007】次に図8に、このダイヤフラム弁の軸方向
断面図を示す。受圧室107の内圧が所定値以内の場合
は、図に示すように、ダイヤフラム103はコイルスプ
リング105により下方に付勢されている。そして弁体
115は弁座113に着座している。したがって受圧室
107と放圧室109とは隔離されている。一方、受圧
室107の内圧が所定値を超える場合は、ダイヤフラム
103が上方凸状に湾曲するとともに、コイルスプリン
グ105の付勢力に抗して、弁体115が弁座113か
ら離座し上方に移動する。そして受圧室107と放圧室
109とが連通する。この連通により、受圧室107の
超過内圧が放圧室109に開放される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロワーケー
ス102は樹脂製であり、ロワーケース102を構成す
る各々の部位は一体的に成形される。例えば射出成形に
おいては、加熱流動化した溶融樹脂を金型内に射出し、
その中で冷却固化させることによりロワーケース102
を一体的に作製する。
【0009】ここで、溶融樹脂を冷却固化させる際、ロ
ワーケース102を構成する各部位に体積収縮が発生す
る。この体積収縮、すなわち成形収縮の収縮量は、ロワ
ーケース102を構成する各部位の肉厚、形状などによ
り異なり均一ではない。例えば肉厚が厚い部位ほど冷却
固化の際の収縮量は大きい。この収縮量の不均一さによ
り、溶融樹脂を冷却固化させた後において、ロワーケー
ス102を構成する部位に変形が生ずる場合がある。
【0010】ロワーケース102を構成する部位の中で
も、特に放圧ニップル112および外筒部116の底壁
120の変形量は大きい。図1にロワーケース102を
簡略化して示す。なお、図7と対応する部材については
同じ記号を用いる。
【0011】放圧ニップル112においては、上側管壁
に兼壁部122(図中編掛けで示す。)を持っており、
外筒部116が付随している。ここで、外筒部116を
構成する底壁120、およびこの底壁120周縁から立
設される側周壁も、それぞれ収縮する。しかし、これら
の部材の収縮方向は上側管壁の収縮方向とは異なる。こ
のため、上側管壁の収縮は、これらの部材の収縮により
分断されることになる。一方、下側管壁は、これらの部
材の収縮による形状効果を受けない。したがって、下側
管壁は上側管壁よりも収縮が大きくなる。この収縮量差
のため、冷却固化の際、放圧ニップル112は下方向に
引っ張られる。そして図中矢印で示すように、先端が垂
れ下がるように湾曲変形する。
【0012】また外筒部116の底壁120において
は、外筒部116側周壁の収縮により底壁120は外筒
部116側周壁のある上表面側に引っ張られる。このと
き、仮に底壁120に他の部材が設置されていなけれ
ば、底壁120は周方向に均等に上表面側に引っ張られ
る。したがってこの場合、底壁120は、ちょうど椀状
に変形する。しかしながら、底壁120の下表面側に
は、底壁120の径方向に延びる放圧ニップル112が
設置されている。したがって、底壁120の径方向、言
い換えると放圧ニップル112の軸方向には、放圧ニッ
プル112による剛性補強効果が発生する。このため、
底壁120の、放圧ニップル112軸方向への変形は抑
制される。この結果、底壁120は放圧ニップル112
を中央軸として、図中矢印で示すように、軸直方向両側
にはね上がり変形する。
【0013】これら放圧ニップル112および底壁12
0が変形すると、外筒部116の上端面に配置されるリ
ング状の溶着部121(図中簡略化して示す。)が歪む
おそれがある。上述したように、溶着部121はアッパ
ーケースの下方開口端と溶着される。このため、溶着部
121が歪むと、アッパーケースの下方開口端との溶着
性が低下し、アッパーケースとの間の圧密性が確保でき
なくなるおそれがある。
【0014】本発明のダイヤフラム弁は上記課題に鑑み
て完成されたものである。すなわち本発明は、成形収縮
時の変形量が小さく、溶着部の歪みが小さいダイヤフラ
ム弁を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のダイヤフラム弁は、内部に放圧室を持ち開
口端面に弁座を持つ筒状の内筒部と、内部に受圧室を持
ち開口端面に溶着部を持つ有底筒状の外筒部と、内筒部
に接続され外筒部の底壁の外面に沿って延びるとともに
管壁の一部に底壁の一部を兼ねて構成する兼壁部を持つ
放圧管と、を有する箱状の第一ケースと、第一ケースの
溶着部と開口端が溶着される箱状の第二ケースと、第一
ケースと第二ケースとの間に介装され弁座と対向する弁
体を有するダイヤフラムと、第一ケースおよび第二ケー
スの少なくとも一方に配設され弁体が弁座に着座するよ
うに付勢する付勢手段と、よりなり、少なくとも外筒部
と放圧管とが一体成形されるダイヤフラム弁であって、
放圧管は、成形収縮による放圧管の変形を抑制するため
に、少なくとも兼壁部に放圧管軸方向に延びる収縮リブ
を備えることを特徴とする。
【0016】つまり、本発明のダイヤフラム弁は、放圧
管(図1においては放圧ニップルが該当する。)を構成
する部位のうち、外筒部の底壁を兼ねる兼壁部に、放圧
管軸方向に延びる収縮リブを設置するものである。収縮
リブを設けることにより、兼壁部の肉厚は大きくなる。
このため成形収縮時における兼壁部の収縮量は大きくな
る。
【0017】上述したように放圧管は、管壁に兼壁部を
持つ側すなわち兼壁部側ではなく、この兼壁部側と反対
側に、湾曲変形する。そして、放圧管がこのように湾曲
変形するのは、反対側の方が兼壁部側よりも、成形収縮
時の収縮量が大きいからである。したがって湾曲変形を
抑制するためには、兼壁部側の収縮量を大きくし、兼壁
部側と反対側との収縮量のバランスをとってやればよ
い。
【0018】本発明のダイヤフラム弁では、兼壁部に収
縮リブを設けることで兼壁部側の収縮量を大きくしてい
る。そして、この収縮リブにより兼壁部側と反対側との
収縮量のバランスをとり、放圧管の湾曲変形を抑制して
いる。
【0019】ここで収縮リブは、少なくとも兼壁部に設
置されていればよい。例えば放圧管軸方向において、収
縮リブの方が兼壁部よりも長くてもよい。あるいは収縮
リブの方が兼壁部よりも短くてもよい。また収縮リブの
枚数、形状などは特に限定しない。さらに収縮リブの設
置場所は、放圧管の外周面でも内周面でもよい。好まし
くは収縮リブを、放圧管の内周面に立設する構成の方が
よい。放圧管の外周面側、すなわち受圧室側には内筒部
や外筒部が配置されている。このため収縮リブを設置す
る際のスペース的制約が大きい。これに対し放圧管の内
周面は平坦であり、スペース的な制約もない。
【0020】また、放圧管は、成形収縮による外筒部の
底壁の変形を抑制するために、さらに兼壁部の受圧室側
の表面に放圧管軸方向に延びる収縮抑制溝を有する構成
とする方が好ましい。
【0021】上述したように、外筒部の底壁は放圧管の
兼壁部を境に、上表面側にはね上がり変形する。この変
形は、底壁の上表面側から立設された側周壁の収縮によ
り、底壁が上表面側に引っ張られることで起こる。本構
成は、放圧管の兼壁部の上表面側、すなわち受圧室側の
表面に、放圧管軸方向に延びる収縮抑制溝を配設するも
のである。そしてこの収縮抑制溝により、放圧管軸直方
向に発生する底壁の収縮を断ち切るものである。このた
め本構成によると、底壁のはね上がり変形を抑制するこ
とができる。
【0022】また、放圧管は、成形収縮による外筒部の
底壁の変形を抑制するために、さらに兼壁部の放圧管周
方向両端に放圧管軸方向に延びる収縮厚肉部を有する構
成とする方が好ましい。
【0023】つまり本構成は、底壁下表面側に位置する
兼壁部の放圧管周方向両端、言い換えると兼壁部が底壁
と管壁とに分離する部分を厚肉化するものである。厚肉
化することにより、兼壁部が底壁と管壁とに分離する部
分に、底壁下表面側への新たな収縮力が発生する。本構
成は、この収縮力により、底壁が上表面側へ引っ張られ
るのを、下表面側に引き戻すものである。このため本構
成によっても、底壁のはね上がり変形を抑制することが
できる。
【0024】なお、本構成と上記収縮抑制溝を配設する
構成とを組み合わせると、底壁の上表面側への収縮を遮
断する収縮抑制溝の効果と、底壁を下表面側へ引き戻す
収縮厚肉部の効果とを、両方とも得ることができる。こ
のため、より確実に外筒部の底壁の変形を抑制すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】〈第一実施形態〉本実施形態のダ
イヤフラム弁は、自動車のベント回路に配設されてい
る。
【0026】まず、本実施形態のダイヤフラム弁の構成
について説明する。図2に本実施形態のダイヤフラム弁
の分解図を示す。図に示すようにダイヤフラム弁1は、
アッパーケース2とロワーケース3とダイヤフラム4と
コイルスプリング5とを有する。
【0027】アッパーケース2はポリアセタール(PO
M)製であって、下方に開口する有底円筒状を呈する。
アッパーケース2の側壁には、アッパーケース2の内部
と系外回路とを連結する連結ニップル20が配設されて
いる。またアッパーケース2の上壁内面には、リング状
の受け部21が立設されている。そして受け部21の外
周側には、下方向に延びるコイルスプリング5の上端が
環装されている。
【0028】ロワーケース3は、アッパーケース2の下
方に設置されている。このロワーケース3もアッパーケ
ース2と同様にPOM製である。ロワーケース3は、軸
方向に薄い中空二重円筒状を呈している。ロワーケース
3は、内筒部30と外筒部39と受圧ニップル31と放
圧ニップル32とを備える。このうち内筒部30は、円
筒状でありロワーケース3の中央に配置されている。ま
た内筒部30の外周側には、有底リング状の外筒部39
が同軸状に配置されている。そして内筒部30の内周側
には、放圧室34が配置されている。また内筒部30の
外周面と外筒部39の内周面との間には、受圧室33が
配置されている。すなわち、ロワーケース3には同心円
状に、内周側から放圧室34と内筒部30と受圧室33
と外筒部39とが配置されている。内筒部30の上端面
には、リング状の弁座35が配置されている。また内筒
部30の下方には、放圧室34とチャコールキャニスタ
(図略)とを接続するために、外筒部39の底壁37に
沿って拡径方向に延びる放圧ニップル32が配設されて
いる。この放圧ニップル32の管壁の上側の一部は、外
筒部39の底壁37の一部を兼ねる兼壁部7となってい
る。したがって兼壁部7は、放圧ニップル32の軸方向
に延びて形成されている。
【0029】ダイヤフラム4は、アッパーケース2とロ
ワーケース3との間に介装されている。このダイヤフラ
ム4はゴム製であって薄膜円盤状を呈している。ダイヤ
フラム4の周縁部40はリング状であり厚肉に形成され
ている。そしてこの周縁部40は、アッパーケース2の
リング状の下方開口端と、ロワーケース3のリング状の
上方開口端との間で挟持されることにより固定されてい
る。一方ダイヤフラム4の中央部には、弁座35と対向
する弁体41が、一体的に形成されている。この弁体4
1は、厚肉であり、中央上面に凸部42を有する円盤
状、すなわち鍋蓋状を呈している。またダイヤフラム4
の弁体41の上面には、コイルスプリング5の下端が圧
接するPOM製の受け座部材6が配設されている。受け
座部材6は円盤状を呈している。この受け座部材6の上
面には、同心円状にリング壁60が二枚立設されてい
る。そして、内側のリング壁60のさらに内周側には、
コイルスプリング5の下端が挿入されている。また受け
座部材6の中央には、貫通孔61が形成されている。そ
して、弁体41の凸部42が受け座部材6の貫通孔61
に圧入されることにより、受け座部材6とダイヤフラム
4とは接合されている。
【0030】なお、本実施形態においては、アッパーケ
ース2が本発明の第二ケースに、ロワーケース3が本発
明の第一ケースに、放圧ニップル32が本発明の放圧管
に、コイルスプリング5が本発明の付勢手段に、それぞ
れ該当する。
【0031】次に、このダイヤフラム弁の動きについて
説明する。図3に、このダイヤフラム弁の軸方向断面図
を示す。受圧室33の内圧が所定値以内の場合は、ダイ
ヤフラム4はコイルスプリング5の付勢力により下方に
押圧されている。そして弁体41の下面は、内筒部30
の弁座35に着座している。この状態では、受圧室33
と放圧室34との連通が断たれている。一方、受圧ニッ
プル31から受圧室33に燃料ベーパが流入し、内圧が
所定値を超える場合は、ダイヤフラム4が上方凸状に湾
曲する。そしてコイルスプリング5の付勢力に抗して、
弁体41が弁座35から離座し上方に移動する。この移
動により受圧室33と放圧室34とが連通する。そし
て、超過内圧分の燃料ベーパが、受圧室33から放圧室
34に開放され、放圧ニップル32に放出される。
【0032】次に、収縮リブについて説明する。収縮リ
ブ8は、板状を呈しており、放圧ニップル32の内周面
に立設されている。また、収縮リブ8は、放圧ニップル
軸方向に兼壁部7よりも長く配置されている。図4に、
図3中A方向から見たロワーケース3の様子を示す。図
に示すように収縮リブ8は、放圧ニップル32の兼壁部
7の上壁内周面から下方に立設されている。
【0033】次に、収縮抑制溝について説明する。収縮
抑制溝9は、図4に示すように、兼壁部7の受圧室側
(図においては上側)に二列配置されている。この収縮
抑制溝9は兼壁部7に沿って放圧ニップル32の軸方向
に延びて配列されている。なお収縮抑制溝9は、兼壁部
7の他の部分や外筒部39の底壁37よりも図中点線で
示すように肉厚が薄く形成されている。
【0034】次に、収縮厚肉部について説明する。収縮
厚肉部10は、図4に示すように、兼壁部7の放圧ニッ
プル周方向両端に二本配置されている。この収縮厚肉部
9は帯状を呈しており、収縮抑制溝9と同様に、兼壁部
7に沿って放圧ニップル32の軸方向に延びて配置され
ている。なお収縮厚肉部10は図中点線で示すように肉
厚が厚く形成されている。
【0035】次に、本実施形態のダイヤフラム弁1の効
果について説明する。ダイヤフラム弁1のロワーケース
3は、射出成形により一体的に作製される。したがっ
て、ロワーケース3を構成する底壁37や放圧ニップル
32や収縮リブ8や収縮抑制溝9や収縮厚肉部10など
も、同時に一体的に作製される。射出成形において溶融
状態のPOM樹脂が冷却固化する際、成形収縮により放
圧ニップル32は下方向に垂下湾曲しようとする。しか
しながら本実施形態のダイヤフラム弁1には、収縮リブ
8が配置されている。このため放圧ニップル32の兼壁
部7側の収縮量は大きくなる。したがって放圧ニップル
32が垂下湾曲するのを抑制することができる。
【0036】また底壁37は兼壁部7を境に上方に反り
変形しようとする。しかしながら本実施形態のダイヤフ
ラム弁1には、収縮抑制溝9が配置されている。このた
め兼壁部7の上表面側の収縮量が小さくなる。したがっ
て底壁37が上方に反り変形するのを抑制することがで
きる。また本実施形態のダイヤフラム弁1には、収縮厚
肉部10が配置されている。このため底壁37の下方へ
の収縮量は大きくなる。したがって底壁37が上方に反
り変形するのをさらに抑制することができる。
【0037】〈第二実施形態〉本実施形態と第一実施形
態との相違点は収縮リブの配置である。その他の構成に
ついては第一実施形態と同じである。図5にロワーケー
スを放圧ニップル方向から見た図を示す。なお、図4と
対応する部材については、同じ記号で示す。図に示すよ
うに、本実施形態においては収縮リブ8が、兼壁部7の
上面に立設されている。この収縮リブ8は板状を呈して
おり、内筒部30の側壁外周面から外筒部39の側壁内
周面までの間に配置されている。本実施形態によって
も、放圧ニップル32の湾曲を抑制することができる。
【0038】〈第三実施形態〉本実施形態と第一実施形
態との相違点は収縮リブの配置である。その他の構成に
ついては第一実施形態と同じである。図6にロワーケー
スを放圧ニップル方向から見た図を示す。なお、図4と
対応する部材については、同じ記号で示す。図に示すよ
うに、本実施形態においては収縮リブ8が、兼壁部7の
上面および下面に計二本立設されている。上面の収縮リ
ブ8は、上記第二実施形態の収縮リブと同様に、内筒部
30の側壁外周面から外筒部39の側壁内周面までの間
に配置されている。また下面の収縮リブ8は、上記第一
実施形態の収縮リブと同様に、兼壁部7よりも長く配置
されている。本実施形態によると、放圧ニップル32の
兼壁部7側の収縮量は一層大きくなる。このため、放圧
ニップル32の湾曲をより強く抑制することができる。
【0039】〈その他〉以上本発明のダイヤフラム弁の
実施形態について説明した。しかしながら実施形態は上
記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いう
る種々の変形的、改良的形態で実施することもできる。
【0040】例えば上記実施形態のダイヤフラム弁は、
いずれも収縮抑制溝と収縮厚肉部とを併有している。し
かしながら、収縮抑制溝のみ有する形態、あるいは収縮
厚肉部のみ有する形態で実施してもよい。さらに収縮抑
制溝および収縮厚肉部をともに有しない形態で実施して
もよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、成形収縮時の変形量が
小さく、溶着部の歪みが小さいダイヤフラム弁を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダイヤフラム弁を構成するロワーケ
ース(第一ケース)の概略図である。
【図2】 第一実施形態のダイヤフラム弁の分解図であ
る。
【図3】 第一実施形態のダイヤフラム弁の断面図であ
る。
【図4】 図3のA方向から見たロワーケースの様子を
示す図である。
【図5】 第二実施形態のダイヤフラム弁のロワーケー
スを放圧ニップル方向から見た図である。
【図6】 第三実施形態のダイヤフラム弁のロワーケー
スを放圧ニップル方向から見た図である。
【図7】 従来のダイヤフラム弁の分解図である。
【図8】 従来のダイヤフラム弁の断面図である。
【符号の説明】
1:ダイヤフラム弁、2:アッパーケース(第二ケー
ス)、20:連結ニップル、21:受け部、3:ロワー
ケース(第一ケース)、30:内筒部、31:受圧ニッ
プル、32:放圧ニップル(放圧管)、33:受圧室、
34:放圧室、35:弁座、36:開口、37:底壁、
38:溶着部、39:外筒部、4:ダイヤフラム、4
0:周縁部、41:弁体、42:凸部、5:コイルスプ
リング(付勢手段)、6:受け座部材、60:リング
壁、61:貫通孔、7:兼壁部、8:収縮リブ、9:収
縮抑制溝、10:収縮厚肉部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G044 BA39 CA17 EA05 EA08 GA03 GA06 GA08 GA11 GA23 GA28 3H051 AA11 BB10 CC11 DD07 FF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に放圧室を持ち開口端面に弁座を持
    つ筒状の内筒部と、内部に受圧室を持ち開口端面に溶着
    部を持つ有底筒状の外筒部と、該内筒部に接続され該外
    筒部の底壁の外面に沿って延びるとともに管壁の一部に
    該底壁の一部を兼ねて構成する兼壁部を持つ放圧管と、
    を有する箱状の第一ケースと、 該第一ケースの該溶着部と開口端が溶着される箱状の第
    二ケースと、 該第一ケースと該第二ケースとの間に介装され該弁座と
    対向する弁体を有するダイヤフラムと、 該第一ケースおよび該第二ケースの少なくとも一方に配
    設され該弁体が該弁座に着座するように付勢する付勢手
    段と、よりなり、少なくとも該外筒部と該放圧管とが一
    体成形されるダイヤフラム弁であって、 該放圧管は、成形収縮による該放圧管の変形を抑制する
    ために、少なくとも該兼壁部に放圧管軸方向に延びる収
    縮リブを備えることを特徴とするダイヤフラム弁。
  2. 【請求項2】 前記収縮リブは、前記放圧管の内周面に
    立設される請求項1に記載のダイヤフラム弁。
  3. 【請求項3】 前記放圧管は、成形収縮による前記外筒
    部の前記底壁の変形を抑制するために、さらに前記兼壁
    部の前記受圧室側の表面に放圧管軸方向に延びる収縮抑
    制溝を有する請求項1または請求項2に記載のダイヤフ
    ラム弁。
  4. 【請求項4】 前記放圧管は、成形収縮による前記外筒
    部の前記底壁の変形を抑制するために、さらに前記兼壁
    部の放圧管周方向両端に放圧管軸方向に延びる収縮厚肉
    部を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    ダイヤフラム弁。
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