JP2002363749A - 結晶膜の製造方法 - Google Patents

結晶膜の製造方法

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JP2002363749A
JP2002363749A JP2001165283A JP2001165283A JP2002363749A JP 2002363749 A JP2002363749 A JP 2002363749A JP 2001165283 A JP2001165283 A JP 2001165283A JP 2001165283 A JP2001165283 A JP 2001165283A JP 2002363749 A JP2002363749 A JP 2002363749A
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crystal
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Kazuo Fujiura
和夫 藤浦
Masahiro Sasaura
正弘 笹浦
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 KTa1−xNbおよびK1−yLi
Ta1−xNbのCVD法による結晶膜の製造
方法の提供。 【解決手段】 KTa1−xNb(0<x<1)
の組成を有する結晶膜の製造方法は、第1の出発材料成
分として一般式(1)で表されるKのβ−ジケトン錯体
(ここでRは1から7の炭素数を有するアルキル基であ
り、R′はアルキル基またはC2n+1であり、n
は1から3である)と、第2の出発材料成分としてTa
のガス状化合物およびTaの蒸発可能な化合物の少なく
とも1つと、第3の出発材料成分としてNbのガス状化
合物およびNbの蒸発可能な化合物の少なくとも1つ
と、酸化剤として使用される酸素含有ガスとを、それぞ
れガス流として基板を設けた反応系に導入し、これらの
成分を気相または前記基板上で反応させ、基板上にKT
1−xNbの結晶を生成する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光通信用部品に使用する結晶
膜の製造方法であり、特にCVD法を用いる製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、光通信システムの大容量・高速化
ならびに高機能化に対する要求は、急激に高まってお
り、その実現に向けた光信号処理デバイスの開発が急務
となっている。これまでの光信号処理では半導体デバイ
スが中心であったが、高速性、低雑音性を考慮すれば、
誘電体の非線形効果を利用した方が有利であることは知
られている。
【0003】その中でも、KTa1−xNb(K
TN)およびK1−yLiTa −xNb(K
LTN)の組成を有する結晶材料は、非常に大きな2次
の電気光学効果および電界印加型の2次の非線形光学効
果を有しており、その高い性能指数から、デバイスへの
応用が期待されてきた。しかし、その性能指数を引き出
すためには、導波路化が必須であるが、これまでKTN
結晶の導波路化は実現されていない。これは、導波路作
製に必要な結晶膜の製造方法が確立されていないためで
ある。
【0004】従来、一般的な結晶膜の作製にはスパッタ
法やCVD法が用いられている。KTNやKLTNのス
パッタでは、所望の組成を得るためには、製造する結晶
よりもK濃度が高いターゲットを用いなければならな
い。このKリッチなターゲットは潮解性があり、安定な
製造が困難であるという問題がある。また、スパッタ法
では、10μm以上の厚さを有する膜を製造するには、
成膜速度が不充分である。また、スパッタ法で成膜した
結晶は、欠陥濃度が高く導波路では損失が高いという問
題がある。
【0005】一方、CVD法は、条件によっては10μ
m/時間以上の成膜速度が実現でき、かつ均質な膜が得
られる方法であり、導波路の作製法としても実績のある
方法で、石英ガラスの導波路作製法としても利用されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CVD法は、
構成成分を含む原料を気化させ、気相あるいは基板上で
反応させる方法であるため、CVD法で成膜する場合に
は、構成成分を含む揮発性化合物が必須である。KTN
またはKLTNにおいて、TaやNbはハロゲン化物あ
るいはアルコキシドが高い揮発性を有しており、CVD
法を用いる場合の原料として使用することができる。
【0007】しかし、KおよびLiについては十分な蒸
気圧を有する化合物があまり知られておらず、特にKに
ついては、CVD法に用いるのに有効な原料が知られて
いない。これは、KおよびLiなどのアルカリ金属元素
は、イオン性が高く、揮発に必要な分子性を持たせるこ
とが困難であるという本質的な理由による。
【0008】そこで、本発明では、KTNおよびKLT
NのCVD法による結晶膜の製造方法を提供する。そし
て、この方法によって得られた結晶膜を備える、光信号
処理デバイスを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のKTa1−xNb(0<x<1)の
組成を有する結晶膜の製造方法は、第1の出発材料成分
として一般式(1)
【0010】
【化7】
【0011】で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここで
Rは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、R′
はアルキル基またはC2n+1であり、nは1から
3である)と、第2の出発材料成分としてTaのガス状
化合物およびTaの蒸発可能な化合物の少なくとも1つ
と、第3の出発材料成分としてNbのガス状化合物およ
びNbの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、酸化剤
として使用される酸素含有ガスとを、それぞれガス流と
して基板を設けた反応系に導入し、これらの成分を気相
または基板上で反応させ、基板上にKTa1−xNb
の結晶を生成する。
【0012】本発明のK1−yLiTa1−xNb
(0<x<1、および0<y<1)の組成を有する
結晶膜の製造方法は、第1の出発材料成分として一般式
(1)
【0013】
【化8】
【0014】で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここで
Rは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、R′
はアルキル基またはC2n+1であり、nは1から
3である)と、第2の出発材料成分として一般式(2)
【0015】
【化9】
【0016】で表されるLiのβ−ジケトン錯体(ここ
でRは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、
R′はアルキル基またはC2n+1であり、nは1
から3である)と、第3の出発材料成分としてTaのガ
ス状化合物およびTaの蒸発可能な化合物の少なくとも
1つと、第4の出発材料成分としてNbのガス状化合物
およびNbの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、酸
化剤として使用される酸素含有ガスと、をそれぞれガス
流として基板を設けた反応系に導入し、これらの成分を
気相または基板上で反応させ、基板上にK1−yLi
Ta1−xNbの結晶を生成する。
【0017】本発明の他のKTa1−xNb(0
<x<1)の組成を有する結晶膜の製造方法は、第1の
出発材料成分として一般式(1)
【0018】
【化10】
【0019】で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここで
Rは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、R’
はアルキル基またはC2n+1であり、nは1から
3である)と、第2の出発材料成分としてTaのガス状
化合物およびTaの蒸発可能な化合物の少なくとも1つ
と、第3の出発材料成分としてNbのガス状化合物およ
びNbの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、をそれ
ぞれガス流として基板を設けた反応系に導入し、これら
の成分を気相または基板上で反応させ、基板上にKTa
1−xNbの結晶を生成する。
【0020】本発明の他のK1−yLiTa1−x
(0<x<1、および0<y<1)の組成を有
する結晶膜の製造方法は、第1の出発材料成分として一
般式(1)
【0021】
【化11】
【0022】で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここで
Rは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、R’
はアルキル基またはC2n+1であり、nは1から
3である)と、第2の出発材料成分として一般式(2)
【0023】
【化12】
【0024】で表されるLiのβ−ジケトン錯体(ここ
でRは1から7の炭素数を有するアルキル基であり、
R’はアルキル基またはC2n+1であり、nは1
から3である)と、第3の出発材料成分としてTaのガ
ス状化合物およびTaの蒸発可能な化合物の少なくとも
1つと、第4の出発材料成分としてNbのガス状化合物
およびNbの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、を
それぞれガス流として基板を設けた反応系に導入し、こ
れらの成分を気相または基板上で反応させ、基板上にK
1−yLiTa1−xNbの結晶を生成する。
【0025】ここで、前述の酸素含有ガスが、酸素、ま
たは酸素と、水素および窒素の少なくとも1つとの混合
ガスであることが好ましい。
【0026】また、反応に必要なエネルギーが、熱、
光、およびプラズマの少なくとも1つから供給されるこ
とが好ましい。
【0027】さらに、本発明は、上述の製造方法によっ
て製造された結晶膜を具える光通信用部品を提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、より詳細
に説明する。
【0029】本発明では、KTa1−xNb(0
<x<1)(以下、単にKTNと記載する)の結晶膜を
製造するために、Kの原料化合物としてKのβ−ジケト
ン錯体を用い、K1−yLiTa1−xNb
(0<x<1および0<y<1)(以下、単にKLT
Nと記載する)の結晶膜を製造するために、KおよびL
iの原料化合物としてそれぞれの金属β−ジケトン錯体
を用いることを特徴としている。Kのβ−ジケトン錯体
およびLiのβ−ジケトン錯体は、それぞれ一般式
(1)および(2)で表される。
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】(上記式中、Rは1から7の炭素数を有す
るアルキル基であり、R′はアルキル基またはC
2+1であり、nは1から3である)一般式(1)およ
び(2)からもわかるように、金属β−ジケトン錯体
は、金属イオンに酸素を介して有機物が配位した構造に
なっており、KまたはLiを含む酸素と炭素の6員環に
電子が非局在化する事によって、安定化されている。
【0033】また、この6員環の電子状態は、炭素原子
に結合する2種類の置換基RおよびR′によって制御可
能である。また、この置換基は立体的な構造を決定する
ため、KまたはLiを取り囲むような構造を実現すれ
ば、揮発性を増すことができる。この金属β−ジケトン
錯体を用いれば、KまたはLiを300℃以下の温度で
揮発させ、CVD法に必要な蒸気圧を確保することが可
能である。
【0034】しかし、一般にこの化合物は揮発と分解が
競合するため、置換基RおよびR′を選択し、分解に対
する安定性を向上させることが重要である。この安定性
を確保するためには、置換基が炭素数の多いアルキル基
であることが望ましい。一方、揮発性をあげるにはアル
キル基の水素をフッ素に置換することが効果的である。
したがって、本発明においては、分解に対する熱安定性
を重視する場合には、直鎖の長いアルキル基あるいはt
−ブチル基を用い、揮発性を望む場合にはC
2n+1を用いる。また、安定性および揮発性のバラン
スを取るために、2つの置換基のうち一つRをアルキル
基にし、もう一方R′をフッ素置換アルキル基とするこ
とも効果的である。
【0035】具体的に、好ましいKのβ−ジケトン錯体
としては、限定するものではないが、2,2−ジメチル
3,5−オクタンジオン、2,2−ジメチル6,6,6
−トリフルオロ3,5−ヘキサンジオン、5,5,5−
トリフルオロ2,4−ペンタンジオン、2,2−ジメチ
ル6,6,7,7,7−ペンタフルオロ3,5−ヘプタ
ンジオン、および2,2−ジメチル6,6,7,7,
8,8,8−ヘプタンフルオロ3,5−オクタンジオン
などを配位子として有するものが挙げられる。また、好
ましいLiのβ−ジケトン錯体としては、限定するもの
ではないが、2,2,6,6−テトラメチル3,5−ヘ
プタンジオンなどを配位子として有するものが挙げられ
る。
【0036】本発明のKTNの結晶膜を製造する方法
は、上述したKのβ−ジケトン錯体と、結晶膜を構成す
る金族元素の1つであるTaのガス状化合物および/ま
たはTaの蒸発可能な化合物と、Nbのガス状化合物お
よび/または蒸発可能な化合物と、酸化剤としての酸素
含有ガスとを、ガス流として反応系に導入する。この反
応系には基板が設けてあり、導入された成分は気相また
は基板上で反応して、基板上にKTNの結晶膜を製造す
る。
【0037】また、本発明のKLTNの結晶膜を製造す
る方法は、上述したKのβ−ジケトン錯体と、Liのβ
−ジケトン錯体と、結晶膜を構成する金族元素であるT
aのガス状化合物および/またはTaの蒸発可能な化合
物と、Nbのガス状化合物および/または蒸発可能な化
合物と、酸化剤としての酸素含有ガスとを、ガス流とし
て反応系に導入する。この反応系には基板が設けてあ
り、導入された成分は気相または基板上で反応して、基
板上にKLTNの結晶膜を製造する。
【0038】ここで、本発明で用いるTaのガス状化合
物および/または蒸発可能な化合物としては、好ましく
は、Ta(OCのようなアルコキシド、Ta
Cl のようなハロゲン化物などを挙げることができ、
Nbのガス状化合物および/または蒸発可能な化合物と
しては、好ましくはNb(OCのようなアル
コキシド、NbClのようなハロゲン化物などを挙げ
ることができる。
【0039】上述した酸素含有ガスとは、好ましくは酸
素、または水素および窒素の少なくとも1つと、酸素と
を含有するガスである。また、Kのβ−ジケトン錯体お
よび/またはLi−ジケトン錯体の置換基にフッ素化ア
ルキルを用いる場合は、フッ素ゲッターとして水素を含
む酸素含有ガスを用いることが好ましい。
【0040】本発明に用いられる基板としては、SrT
iO、SiO、MgO、MgAl、NdGa
、KTa1−xNbおよびK1−yLi
−xNb、K1−yLiTa1−xNb
などが挙げられる。反応時の基板の温度は400〜
1200℃が、作成したKTNあるいはKLTNの結晶
性が均質であるということから好ましい。
【0041】また、Kのβ−ジケトン錯体およびLiの
β−ジケトン錯体は、金属イオンに既に酸素が結合して
いるため、酸化剤を使用しなくても熱分解によって酸化
物を生成できるという利点もある。但し、炭素の混入を
防止するため、酸素含有ガスを導入することが好まし
い。
【0042】この方法を用いると成膜速度も速く100
〜150μm/時間で成膜できる。
【0043】このようにして製造されたKTa1−x
および/またはK1−yLiTa1−xNb
の結晶膜は、非線形光学効果および電気光学効果
を有し、波長変換、波形整形、および光増幅などの光信
号処理デバイスに用いることができる。
【0044】
【実施例】上記の本発明の効果を実施例を用いて説明す
る。
【0045】(実施例1)本実施例で用いたCVD装置
の概略図を図1に示す。K原料としては、置換基の両方
がt−ブチル基である、K(DPM)(2,2,6,6
−テトラメチル3,5−ヘプタンジオン錯体)を用い、
Ta原料にはTa(OC)、Nb原料にはNb
(OC)を用いた。K(DPM)は固体原料で
あり、Ta(OC)およびNb(OC)
は液体原料である。原料はそれぞれ独立に温度制御が可
能なバブラー、すなわちTa原料バブラー1、Nb原料
バブラー2、およびK原料バブラー3に充填し、ヒータ
ー(図1中に記載なし)によって温度制御した。原料の
キャリアガスとしては、K(DPM)はアルゴンを用
い、その他のTaおよびNb原料については酸素を用い
た。原料温度はK(DPM)が200℃、Ta(OC
5)は142℃、Nb(OC)は145℃と
し、供給量はキャリアガス流量で調整した。配管は原料
の凝縮を防止するために205℃に温度管理した。原料
ガスを混合器4にて混合した後、反応管5に導入した。
装置内の圧力は1.3kPa(10Torr)の減圧と
し、基板7は外部加熱(電気炉)6により、600℃、
700℃、800℃、900℃、1000℃、および1
100℃に加熱した。基板にはSrTiOを用いた。
【0046】結晶の組成はKTa0.65Nb0.35
になるよう、キャリアガスを制御し、厚さ2.0μ
mに膜を形成した。各温度で形成された各結晶膜につい
てその形態をSEMで観察し、結晶相をX線回折によっ
て同定した。また、波長1.55μmにおける光透過損
失はプリズムカップリング法によって測定し、結晶膜の
均質性は第2次高調波の強度分布を測定することによっ
て測定した。各結果を表1に示す。
【0047】基板温度600℃で作製したKTNの膜は
X線回折の結果、アモルファスであった。また、光透過
損失は0.08dB/cmであり、導波路材料として
は、十分に低損失な膜が得られた。成膜速度は0.3μ
m/minであった。
【0048】この膜を、大気中1000℃で2時間熱処
理する事によって結晶化し、多結晶膜が得られた。X線
回折により、大気中1000℃で2時間処理した後の膜
は基板であるSrTiOに配向していることが明らか
になった。SEM観察の結果、平均粒径は7μmであっ
た。なお、この膜での光透過損失は0.1dB/cm
で、結晶化による散乱損失の顕著な増加はみられず、H
e−Neレーザの入射でも、とくに粒界部分での光散乱
は確認できなかった。
【0049】基板温度を700℃、800℃、および9
00℃にした場合は、基板に配向した多結晶膜が得られ
た。それぞれの温度における成膜速度は、0.5μm/
min、0.9μm/min、1.5μm/minであ
った。また温度の上昇とともに結晶膜の粒径が、増加し
ており900℃では平均粒径が25μmに達していた。
これら多結晶膜の光透過損失は、いずれも0.1dB/
cm前後であり、光学的に均質な膜が作製できた。
【0050】基板温度が1000℃では、SEMならび
にX線回折の結果、単結晶膜が得られていることが明ら
かになった。この膜の光学特性はほぼ多結晶膜と同じで
あるが、わずかに散乱損失の低減が確認できた。
【0051】図2に基板温度1000℃で成長させた結
晶の誘電率の温度依存性を示す。この図から明らかなよ
うに、相転移温度付近で、30000という高い比誘電
率に達しており、この膜が均質で、バルクの単結晶とほ
ぼ同様の特性を有していることがわかる。
【0052】また、基板温度1100℃の場合は、単結
晶膜の作製が可能であったが、KOの揮発が顕著にな
っており、K(DPM)の供給量を増加させる必要があ
った。
【0053】
【表1】
【0054】600=600℃で成膜した後に大気中
1000℃で2時間熱処理をおこなったものである。
【0055】(実施例2〜7)実施例1の基板をSrT
iOの代わりに、SiO(実施例2)、MgO(実
施例3)、MgAl(実施例4)、NdGaO
(実施例5)、KTa 1−xNbおよびK1−y
LiTa1−xNb(実施例6)、ならびにK
1−yLiTa1−xNb(実施例7)を用い
ることを除いて、実施例1と同様にして各実施例につき
各温度にて結晶膜を製造した。
【0056】得られた各結晶膜について実施例1と同様
にして結晶相の同定、結晶粒径、光透過損失、均質性に
ついて測定した。得られた結果は、実施例1と同様であ
った。それぞれ測定結果を表2(実施例2)、表3(実
施例3)、表4(実施例4)、表5(実施例5)、表6
(実施例6)、および表7(実施例7)に示す。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】(実施例8〜12)実施例1の、K原料に
用いるβ−ジケトンの配位子が、2,2−ジメチル3,
5−オクタンジオン(実施例8)、2,2−ジメチル
6,6,6−トリフルオロ3,5−ヘキサンジオン(実
施例9)、5,5,5−トリフルオロ2,4−ペンタン
ジオン(実施例10)、2,2−ジメチル6,6,7,
7,7−ペンタフルオロ3,5−ヘプタンジオン(実施
例11)、2,2−ジメチル6,6,7,7,8,8,
8−ヘプタンフルオロ3,5−オクタンジオン(実施例
12)であることを除いて、実施例1と同様にして各実
施例につき各温度にて結晶膜を製造した。
【0064】得られた各結晶膜について実施例1と同様
にして結晶相の同定、結晶粒径、光透過損失、均質性に
ついて測定した。これらの実施例8〜12はいずれも、
実施例1と同様の特性を有する結晶膜が得られたが、フ
ッ素を含有する原料を用いた場合(実施例9、実施例1
0、実施例11、および実施例12)には、成長速度の
低下が見られ、HOを反応系に導入することで、低下
を抑制することができた。
【0065】各測定結果を、表8(実施例8)、表9
(実施例9)、表10(実施例10)、表11(実施例
11)、および表12(実施例12)に示す。
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】(実施例13)出発原料として、K(DP
M)に加え、Li(DPM)を用い、TaCl、Nb
Clを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、各温
度において結晶膜を作製した。得られた各膜の組成はK
0.9Li0.1Ta0.65Nb0.35であっ
た。得られた各結晶膜について実施例1と同様にして結
晶相の同定、結晶粒径、光透過損失、均質性について測
定した。得られた結果を表13に示す。
【0072】
【表13】
【0073】結晶膜の形態および透過特性は、実施例1
とほぼ同様であり、この方法によって高品質なKLTN
結晶が得られることがわかる。
【0074】図3に1000℃で得られた結晶膜の誘電
率の温度依存性を示す。この誘電率測定から、均質な膜
が得られていることが明らかである。
【0075】(実施例14)本実施例では、本発明の一
例である図4に示すような波長変換デバイスを形成す
る。図4(a)は、波長変換デバイスの斜視図であり、
図4(b)は図4(a)のA−Aに沿った断面図であ
る。
【0076】SiO基板9に下部電極10としてAu
膜を蒸着したものを用い、基板の温度を900℃にして
実施例1と同様の方法で、KTN結晶膜を基板の上に5
μm形成し、その上に、実施例2の方法で膜厚0.4μ
mのKLTN結晶膜を形成した。いずれの結晶膜も粒径
15μmの多結晶体であった。このKLTN結晶膜をフ
ォトリソグラフィーによって、幅0.4μmのリッジ導
波路12に加工した。その後、さらに実施例1の方法
で、基板全面にKTN結晶膜を形成した。このKTN結
晶膜は、KLTN結晶膜の上に膜厚3μmになるように
成長させた。このようにして、KTN結晶膜11に囲ま
れたKLTN結晶膜よりなる導波路を得た。
【0077】製造した導波路の屈折率差は2.5%であ
り、高次モードのカットオフ波長は0.6μmであり、
これより長波長は単一モード導波路として機能する。製
造した導波路長は3cmであり、導波路の光透過損失は
0.15dB/cmであった。
【0078】このKTN結晶膜の上部に金蒸着で上部電
極13を形成した。電極のピッチは、0.773μmを
ポンプ光とし1.55μm帯の光を波長変換するために
必要な擬似位相整合を実現するグレーティングピッチに
対応している。この場合、電極ピッチは12μmとな
る。したがって、この導波路は波長変換デバイスとして
機能する。
【0079】このようにして、図4に示すような電極を
具備した波長変換デバイスを製造した。電極に1kV/
cmに対応する電圧を印加し、入射端から偏波保持ファ
イバを用いて、1.54μmの信号光と0.773μm
のポンプ光を同時に入射し、出射光を光スペクトラムア
ナライザを用いて測定した。
【0080】図5に、測定された波長変換後のスペクト
ルを示す。図中、14は信号光の波長を表しており、1
5はポンプ光の二次回折光の波長を表しており、16は
変換光の波長を表している。図5から明らかなように、
差周波発生による波長変換が実現されていることが明ら
かである。さらに、信号光および変換光波パラメトリッ
ク増幅されており、入力信号光に対する変換光の利得は
約15dBに達している。これは、従来のLNの波長変
換デバイスでは実現できない、高い利得である。この図
から明らかなように、本発明の方法を用いれば、SiO
基板上に、機能性を有するKTNあるいはKLTN導
波路を積層配置する事が可能である。
【0081】(実施例15)基板温度を1000℃に設
定したことを除いて実施例14と同様にして波長変換デ
バイスを製造した。基板温度を変えたことにより、成膜
した結晶が単結晶であったが、実施例14とほぼ同様の
特性が得られた。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって、従
来では実現できなかったKTN結晶およびKLTN結晶
のCVD法による結晶膜の作製が可能となった。さら
に、この方法では、アモルファス、多結晶、単結晶の製
造が可能であり、光学的に高品質な膜の製造が可能であ
るため、単なるパッシブ導波路に限らず、非線形光学効
果や電気光学効果を有する光信号処理デバイスの製造が
可能である。さらに、SiO基板上にも製造が可能で
あるため、現在、光通信分野で幅広く使用されている石
英系光波回路上への機能性デバイスの作製が可能となる
という利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における成膜装置の概略図である。
【図2】実施例1で製造したKTN膜の誘電率測定結果
を表すグラフである。
【図3】実施例13で製造したKLTN膜の誘電率測定
結果を表すグラフである。
【図4】実施例14で製造した波長変換デバイスの図で
あり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のA−A
に沿った断面図である。
【図5】実施例14で製造した波長変換デバイスを用い
て測定された波長変換スペクトルを表す図である。
【符号の説明】
1 Ta原料バブラー 2 Nb原料バブラー 3 K原料バブラー 4 混合器 5 反応管 6 電気炉 7 基板 8 ロータリーポンプ 9 SiO基板 10 下部電極 11 KLT結晶膜 12 KLTN導波路 13 上部電極 14 信号光 15 ポンプ光の2次回折光 16 変換光
フロントページの続き Fターム(参考) 2K002 AB12 BA03 BA04 CA02 DA06 EA04 EA07 FA05 FA17 HA21 4G048 AA03 AA04 AB01 AC08 AD02 AE05 4K030 AA11 AA14 BA01 BA13 BA17 BA42 BB05 DA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 KTa1−xNb(0<x<1)
    の組成を有する結晶膜の製造方法であって、 第1の出発材料成分として一般式(1) 【化1】 で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から7
    の炭素数を有するアルキル基であり、R′はアルキル基
    またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第2の出発材料成分としてTaのガス状化合物およびT
    aの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 第3の出発材料成分としてNbのガス状化合物およびN
    bの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 酸化剤として使用される酸素含有ガスとを、それぞれガ
    ス流として基板を設けた反応系に導入し、これらの成分
    を気相または前記基板上で反応させ、基板上にKTa
    1−xNbの結晶を生成することを特徴とする結
    晶膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 K1−yLiTa1−xNb
    (0<x<1、および0<y<1)の組成を有する結
    晶膜の製造方法であって、 第1の出発材料成分として一般式(1) 【化2】 で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から7
    の炭素数を有するアルキル基であり、R′はアルキル基
    またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第2の出発材料成分として一般式(2) 【化3】 で表されるLiのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から
    7の炭素数を有するアルキル基であり、R′はアルキル
    基またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第3の出発材料成分としてTaのガス状化合物およびT
    aの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 第4の出発材料成分としてNbのガス状化合物およびN
    bの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 酸化剤として使用される酸素含有ガスと、をそれぞれガ
    ス流として基板を設けた反応系に導入し、これらの成分
    を気相または前記基板上で反応させ、基板上にK1−y
    LiTa1−xNbの結晶を生成することを特
    徴とする結晶膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 KTa1−xNb(0<x<1)
    の組成を有する結晶膜の製造方法であって、 第1の出発材料成分として一般式(1) 【化4】 で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から7
    の炭素数を有するアルキル基であり、R’はアルキル基
    またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第2の出発材料成分としてTaのガス状化合物およびT
    aの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 第3の出発材料成分としてNbのガス状化合物およびN
    bの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、をそれぞれ
    ガス流として基板を設けた反応系に導入し、これらの成
    分を気相または前記基板上で反応させ、基板上にKTa
    1−xNbの結晶を生成することを特徴とする結
    晶膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 K1−yLiTa1−xNb
    (0<x<1、および0<y<1)の組成を有する結
    晶膜の製造方法であって、 第1の出発材料成分として一般式(1) 【化5】 で表されるKのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から7
    の炭素数を有するアルキル基であり、R’はアルキル基
    またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第2の出発材料成分として一般式(2) 【化6】 で表されるLiのβ−ジケトン錯体(ここでRは1から
    7の炭素数を有するアルキル基であり、R’はアルキル
    基またはC2n+1であり、nは1から3である)
    と、 第3の出発材料成分としてTaのガス状化合物およびT
    aの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、 第4の出発材料成分としてNbのガス状化合物およびN
    bの蒸発可能な化合物の少なくとも1つと、をそれぞれ
    ガス流として基板を設けた反応系に導入し、これらの成
    分を気相または前記基板上で反応させ、基板上にK
    1−yLiTa1−xNbの結晶を生成するこ
    とを特徴とする結晶膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記酸素含有ガスが、酸素、または酸素
    と、水素および窒素の少なくとも1つとの混合ガスであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の結晶膜の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記反応に必要なエネルギーが、熱、
    光、およびプラズマの少なくとも1つから供給されるこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の結晶
    膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の製造
    方法によって製造された結晶膜を具えることを特徴とす
    る光通信用部品。
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