JP2002360379A - 釣用座部装置及びそれに使用する足載せ装置 - Google Patents

釣用座部装置及びそれに使用する足載せ装置

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JP2002360379A
JP2002360379A JP2001176209A JP2001176209A JP2002360379A JP 2002360379 A JP2002360379 A JP 2002360379A JP 2001176209 A JP2001176209 A JP 2001176209A JP 2001176209 A JP2001176209 A JP 2001176209A JP 2002360379 A JP2002360379 A JP 2002360379A
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Shigeki Terada
茂喜 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】足を水面側に下ろして釣りができる釣用座部装
置及びそれに使用する足載せ装置を提供する。 【解決手段】釣用座台装置Aは、足を水面側に下ろした
状態で載せることができる足載せ装置1と、座台2と、
座台2の傾斜角度を調整できる脚部材3,3と、背もた
れ部材4とを備えている。足載せ装置1は、座台2の両
側面部前方から下方へ突出する左右一対の回動アーム1
1,11と、回動アーム11,11の間に回動自在に設
けてある板状の足載せ部材12を備えている。座台2の
背もたれ部材4側の内角部二箇所には、脚部材3を着脱
可能な脚取付部23が設けてある。座台2の底面側の前
部側及び後部側には、座台2の左右方向に沿ってスペー
サ21,21aが設けてある。スペーサ21,21aの
間に設けられる空間部によって、座台2の下面側には足
載せ装置1を折り畳んだ状態で収容することができる収
容部22が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣用座部装置及びそ
れに使用する足載せ装置に関する。更に詳しくは、足を
水面側に下ろして釣りができる釣用座部装置及びそれに
使用する足載せ装置に関する。また、水位が高いところ
でも足がぬれることなく、足を伸ばして釣りができる釣
用座部装置及びそれに使用する足載せ装置に関する。更
に、釣り人の着座位置の前方に例えば釣り竿保持具用の
竿受部材等の施設部材があった場合でも、施設部材を避
けて設置することができる釣用座部装置及びそれに使用
する足載せ装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えばへら鮒釣り等のような釣りにおいて
は、7〜8時間もの長時間にわたって気長に釣りを行う
ことが多い。このため、図17に示すように、着座部分
にクッションや簀の子等の敷物7を敷いて、その上で正
座をしたりあるいは胡座を組んだりして釣りを行ってい
る。
【0003】またへら鮒釣りは、一般に管理池と呼ばれ
るへら鮒釣り専用の釣り堀で行われることが多い。管理
池には、ドラム缶等のフロートの上に通路を橋渡して形
成した桟橋8が多数設けられている。桟橋8には、長時
間釣りを行う釣り人に配慮して、釣り竿保持具30を桟
橋8に固定しやすいように竿保持具固定用の竿受部材1
00が所要間隔をおいて多数設けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の釣りのやり方では、次のような問題が生
じていた。即ち、上記したように足を曲げた状態で長時
間座っていると、足が痛くなることに加え、腰痛症等の
身体への悪影響も大きい。このため、足を水面側に伸ば
した状態で釣りを行いたいところであるが、水位が高い
場所では、足が水面に付いてしまうことがあるため、足
を自由に伸ばすことはできない。
【0005】また、へら鮒釣りの釣り場として利用され
る管理池の多くには、上記したように釣り竿保持具用の
竿受部材100が設けてあるので、竿受部材100が邪
魔になって自由に足を伸ばすことができない。
【0006】(発明の目的)そこで本発明の目的は、足
を水面側に下ろして釣りができる釣用座部装置及びそれ
に使用する足載せ装置を提供することにある。また本発
明の他の目的は、水位が高いところでも足がぬれること
なく、足を伸ばして釣りができる釣用座部装置及びそれ
に使用する足載せ装置を提供することにある。本発明の
更に他の目的は、釣り人の着座位置の前方に例えば釣り
竿保持具用の竿受部材等の施設部材があった場合でも、
施設部材を避けて設置することができる釣用座部装置及
びそれに使用する足載せ装置を提供することにある。そ
の他の本発明の目的は、以下の説明によって明らかにな
るであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、座部と、足を水面側に下ろした状態で載せ
ることができる足載せ装置と、を有していることを特徴
とする、釣用座部装置である。
【0008】第2の発明にあっては、足載せ装置は、座
部から下方に向けて設けてある延長部材と、当該延長部
材に設けてある足載せ部材とを備えていることを特徴と
する、第1の発明に係る釣用座部装置である。
【0009】第3の発明にあっては、足載せ装置は、足
を載せる高さを調整することができる手段を有している
ことを特徴とする、第1または第2の発明に係る釣用座
部装置である。
【0010】第4の発明にあっては、座部を接地面に設
けたときの接地面に対する座部の傾斜角度を調整できる
手段を備えていることを特徴とする、第1,2または第
3の発明に係る釣用座部装置である。
【0011】第5の発明にあっては、足載せ装置は、座
部に設けてある収容部に収容できるように構成してある
ことを特徴とする、第1,2,3または第4の発明に係
る釣用座部装置である。
【0012】第6の発明にあっては、釣り場に設けてあ
る施設部材を収容する収容部が延長部材の下側に設けて
あることを特徴とする、第1,2,3,4または第5の
発明に係る釣用座部装置である。
【0013】第7の発明にあっては、釣り場に設けてあ
る施設部材に固定できる手段を有していることを特徴と
する、第1,2,3,4,5または第6の発明に係る釣
用座部装置である。
【0014】第8の発明にあっては、座部は、閉じるこ
とにより足載せ装置を収容可能なケースを形成すること
ができるように構成してあることを特徴とする、第1,
2,3,4,5,6または第7の発明に係る釣用座部装
置である。
【0015】第9の発明にあっては、足を水面側に下ろ
した状態で釣りをすることができる足載せ装置であっ
て、閉じることによりケースを形成することができる座
部に着脱可能であり、上記ケースに収容できるように構
成してあることを特徴とする、足載せ装置である。
【0016】第10の発明にあっては、足載せ装置は足
を載せることができる足載せ部材を備えており、当該足
載せ部材は伸縮可能で長さを調整できるように構成して
あることを特徴とする、第9の発明に係る足載せ装置で
ある。
【0017】第11の発明にあっては、座部と、第9ま
たは第10の発明に係る足載せ装置と、を有しているこ
とを特徴とする、釣用座部装置である。
【0018】本明細書にいう「釣り場に設けてある施設
部材」としては、例えば釣り竿保持具用の竿受部材や桟
橋等を挙げることができる。
【0019】(作 用)本発明によれば、座部に座った
状態で足載せ装置に足を載せることで、足を水面側に下
ろして釣りができる。したがって、足や腰が痛い等の身
体へ負担を軽減することができる。
【0020】足載せ装置が座部から下方に向けて設けて
ある延長部材と、当該延長部材に設けてある足載せ部材
とを備えているものでは、座部を桟橋等に置き、延長部
材を水面側に下ろした状態で釣用座部装置を設置する。
そして、水面側に下ろした延長部材に設けてある足載せ
部材に足を載せる。これにより、足を水面側に下ろして
釣りができる。
【0021】足を載せる高さを調整することができる手
段を有しているものでは、例えば延長部材の長さ等を短
く調整して足を載せる位置を高くする。これにより、水
位が高い場所でも足を伸ばして釣りができる。
【0022】座部を接地面に設けたときの接地面に対す
る座部の傾斜角度を調整できる手段を備えているもので
は、例えば釣用座部装置を設置すると座部が傾くような
場所でも、座部を水平に保つことができるので快適に釣
りができる。
【0023】足載せ装置が座部に設けてある収容部に収
容できるように構成してあるもの、あるいは座部が閉じ
ることにより足載せ装置を収容可能なケースを形成する
ものでは、全体をコンパクトな状態にして持ち運びや保
管をすることができる。
【0024】釣り場に設けてある施設部材を収容する収
容部が延長部材の下側に設けてあるるものでは、例えば
釣り竿保持具用の竿受部材等を避けて釣用座部装置を設
置できるので、釣用座部装置の安定性を保つことができ
る。
【0025】釣り場に設けてある施設部材に固定できる
手段を有しているものでは、例えば釣り竿保持具用の竿
受部材等に釣用座部装置を固定することで、釣用座部装
置を釣り場に安定した状態で設置することができる。こ
れにより、釣用座部装置が水面へ落ちることを防止する
ことができる。
【0026】足載せ装置が足を載せることができる足載
せ部材を備えており、当該足載せ部材が伸縮可能で長さ
を調整できるように構成してあるものでは、足載せ部材
の長さを替えることで、座部の短辺部側あるいは長辺部
側のどちら側にでも足載せ装置を設けることができる。
したがって、座部をどちら側に向けても釣りをすること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。 [実施の形態1]図1は本発明に係る釣用座台装置の第
1の実施の形態を示す斜視説明図、図2は足載せ装置と
背もたれ部材の主な動きを示す釣用座台装置の側面視説
明図である。
【0028】釣用座部装置である釣用座台装置Aは、足
を水面側に下ろした状態で載せることができる足載せ装
置1と、座部である座台2と、座台2の傾斜角度を調整
して座台2を水平に保つことができる脚部材3,3と、
背もたれ部材4とを備えている。
【0029】なお、図1で足載せ装置1と背もたれ部材
4を結ぶ方向を釣用座台装置Aの前後方向とし、それに
ほぼ直角に交差する方向を釣用座台装置Aの左右方向と
して説明する。これについては、後述する他の実施の形
態についても同様である。
【0030】まず、主に座台2について説明する。座台
2は所要の厚さの方形状に形成され、アルミニウム製で
十分な強度を有している。図2で座台2の底面側の前部
側及び後部側には、座台2の左右方向に沿ってスペーサ
21,21aが設けてある。このスペーサ21,21a
の間に設けられる空間部によって、座台2の下面側には
足載せ装置1を折り畳んだ状態で収容することができる
収容部22が構成される。
【0031】なお、本実施の形態では、座台2の大きさ
は、図1で縦55cm(釣用座台装置Aの前後方向)、
横50cm(釣用座台装置Aの左右方向)、最大厚さ
4.5cmであるが、特にこれに限定されない。
【0032】図1で、座台2の上面後部側(背もたれ部
材4側)の角部内側二箇所には、後述する脚部材3を着
脱可能な開口部(開口穴)を備えた脚取付部23が設け
てある。脚部材3は、バネ(図では見えず)によって付
勢されている板状の押圧部231によって押圧され、脚
取付部23に固定されている。脚取付部23,23は、
公知技術を採用しているので、構造についての詳細な説
明は省略する。
【0033】座台2の前部側の中央部分には、側面視逆
L字状の一対の取付具24,24が並設してある。この
取付具24,24の上面部には、釣り竿を掛ける釣り竿
保持具を固定できる直方体形状で木製の竿保持具受25
が設けてある。本実施の形態では、竿保持具受25は木
製であるが、例えば合成樹脂、金属、またはそれらの組
み合わせ、あるいはそれらと木材との組み合わせ等や、
その他の材料で形成することもできる。
【0034】脚部材3,3について説明する。脚部材
3,3は、アルミニウム製でパイプ状に形成されてお
り、上記した脚取付部23,23に挿入して設けてあ
る。座台2から下部へ突出する脚部材3,3の長さは、
押圧部231による固定を解除することによって適宜調
整することができる。
【0035】この構造によれば、座台2から突出する脚
部材3,3の長さを変えることにより、接地面に対する
座台2の傾斜角度を調整することができる。これによ
り、例えば接地面に障害物があったり、接地面が凸凹し
ている場合に、脚部材3,3の長さを調整して座台2を
水平に保つことができる。
【0036】なお、脚部材3,3は、図2に示すよう
に、使用しないときに例えば前方のスペーサ21内側に
設けてある穴で構成される脚収容部211,211にき
つく挿し込んで収容することができる。
【0037】足載せ装置1について説明する。足載せ装
置1は、座台2の両側面部前方から下方へ突出する左右
一対の延長部材である回動アーム11,11と、この回
動アーム11,11の間に回動自在(折り畳み自在)に
設けてある板状の足載せ部材12を備えている。
【0038】回動アーム11,11は、座台2の両側面
部前方に設けてある締付ボルト等の締付固定具111,
111によって回動自在に軸支され、固定されている。
回動アーム11,11は、締付固定具111,111に
よって任意の角度で固定できる。
【0039】回動アーム11,11はアルミニウム製
で、基部側の外パイプ13,13と、外パイプ13,1
3にスライド可能に収容してある内パイプ14,14を
有している。外パイプ13,13には、長さ方向に等間
隔で所要数の係止孔311,・・・が設けてある。内パ
イプ14,14には、係止孔311,・・・に係止され
る先端部が半球状の係止突起312,312が設けてあ
る。係止突起312,312は、バネ(図面では表れな
い)によって突出する方向へ付勢され、常態では突出し
ており、指で押し込めば突出しない(引っ込む)ように
できる。
【0040】この構造によれば、係止突起312,31
2を指で押し込んだ状態で内パイプ14,14をスライ
ドさせ、その後、係止突起312,312を任意の係止
孔311,・・・に係止することにより、回動アーム1
1,11の長さを段階的に調整することができる。
【0041】足載せ部材12は、回動アーム11,11
の内パイプ14,14に設けてある軸部141,141
(図1では奥側が隠れて見えない)によって回動自在に
軸支されており、連結アーム151,151を備えた金
属製で折り畳み式の留め具15により、回動アーム1
1,11に対してほぼ直角に固定することができる。こ
の構造によれば、留め具15,15の各連結アーム15
1,・・・を内側に折り畳むことにより、足載せ部材1
2を回動アーム11,11の間に折り畳んで収容するこ
とができる。
【0042】背もたれ部材4について説明する。背もた
れ部材4は、座台2の上面部後方から突出する一対の回
動アーム41,41と、回動アーム41,41の先端側
に固定されている板状の背もたれ部42とを備えてい
る。回動アーム41,41は、締付ボルト等の締付固定
具421,421により、座台2に着脱可能に設けてあ
る。また回動アーム41,41は、座台2上の締付固定
具421,421に側方向から取り付けてある締付ボル
ト等の締付固定具43,43により、前後方向へ回動自
在に軸支されている。
【0043】この構造によれば、使用時に背もたれ部材
4を釣り人の使用しやすい任意の角度に調整することが
できるし、不要時には背もたれ部材4を座台2から取り
外すことができる。また、図2の仮想線で示すように、
釣用座台装置Aを持ち運ぶ際に、背もたれ部材4を前方
に倒すと共に、足載せ装置1を座台2底部の収容部22
に収容して、釣用座台装置A全体をコンパクトな状態に
して持ち運びや保管をすることができる。
【0044】(作 用)図3は釣用座台装置の使用状態
を示す側面視説明図、図4は釣用座台装置の他の使用状
態を示す側面視説明図である。本実施の形態に係る釣用
座台装置Aの作用を、例えばへら鮒釣りで良く利用され
る釣り場である管理池の桟橋で使用した場合を例に挙げ
て説明する。
【0045】ただし、釣用座台装置Aは管理池での使用
に限定するものではなく、一般の河川や湖等で使用でき
ることは言うまでもない。これについては、後述する他
の実施の形態についても同様である。
【0046】図1ないし図4を参照する。釣用座台装置
Aは、図2に仮想線で示すように、足載せ装置1と背も
たれ部材4を折り畳んでコンパクトにすることができ
る。
【0047】そして、折り畳んだ釣用座台装置Aを桟橋
へ設置する際は、例えば次のようにする。なお、図3及
び図4中、符号10は接地面となる桟橋の上面を示し、
符号100は一般的に桟橋に設けてある釣り竿保持具を
取り付けるための竿受部材を示している。
【0048】(図3に示すように、足を桟橋から下ろし
た状態で釣りをする場合) 図2で座台2のスペーサ21内側に設けてある脚収
容部211,211に収容していた脚部材3,3を、座
台2後部側の内角部に設けてある脚取付部23,23に
取り付ける。
【0049】 折り畳んだ状態の足載せ装置1と背も
たれ部材4を開く方向へ回動させ、図1に示すように、
釣用座台装置Aを使用可能な状態に戻す。
【0050】 釣用座台装置Aを設置する管理池の水
位が高く、足載せ装置1が水面に接する恐れがある場合
は、足載せ装置1の回動アーム11,11の長さを短く
調整したり、足載せ装置1,1を前方に出して傾斜させ
る。図3の状態では、上記したとおり、回動アーム1
1,11をやや短めにし、且つ、足載せ装置1,1を前
方に出して傾斜させている。背もたれ部材4は、釣り人
の好みの角度に調整する。
【0051】 桟橋の前部には竿受部材100が設け
てあるので、足載せ装置1が竿受部材100に当たらな
いように、座台2を竿受部材100の上面に載せた状態
で設置する。このとき、座台2の安定性を保つため、座
台2の底部前方に設けてあるスペーサ21を竿受部材1
00の前面側に引っ掛かるような状態で設置することが
好ましい。また、釣用座台装置Aを設置した際に座台2
が前後に傾斜しているときは、座台2後部から下部へ突
出する脚部材3,3の長さを調整して座台2を水平に調
整する。
【0052】なお、脚部材3,3の長さを短くすること
により、水平線に対して座台2を後部下方に傾けること
もできる。このようにすれば、釣り人の腰の位置が下が
って体が後ろに反るような状態となるため、釣り人が前
方(水面)に落下する危険性を少なくすることができ
る。
【0053】 必要に応じて、釣用座台装置Aの前部
側に設けてある竿保持具受25に釣り竿保持具30を取
り付ける。以上のようにして釣用座台装置Aを釣り場に
設置し、足を足載せ装置1に載せ、足を水面側に下ろし
た状態で(伸ばした状態で)釣りを行う。
【0054】(図4に示すように、足載せ装置1を畳ん
だ状態で釣りをする場合)座台2から脚部材3,3を取
り外し、足載せ装置1を座台2底面側の脚収容部211
に収容する。このようにすれば、座台2を竿受部材10
0の上に置かないで桟橋の上面10に直接置くことがで
き、従来と同じように、座台2に正座をしたりあるいは
胡座を組んだりして釣りを行うことができる。このよう
な使い方は、雨等によって管理池の水位が上がり、足載
せ装置1を水面に下ろすことができない場合等に効果的
である。
【0055】[実施の形態2]図5は本発明に係る釣用
座台装置の第2の実施の形態を示す斜視説明図、図6は
釣用座台装置の座台固定部材を拡大して下方斜め方向か
ら見た概略説明図、図7は図6で示した座台固定部材を
上方斜め方向から見た概略説明図、図8は足載せ装置と
背もたれ部材の主な動きを示す釣用座台装置の側面視説
明図、図9は釣用座台装置の使用状態を示す側面視説明
図、図10は釣用座台装置の他の使用状態(座台固定部
材を高くして使用した状態)を示す側面視説明図であ
る。
【0056】なお、図7において、後述する竿保持具受
25Bは説明の都合上、仮想線で表している。また、第
1の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を
付して示し、第1の実施の形態で示してある箇所につい
ては、説明を省略し、主に相異点を説明する。これにつ
いては、後述する第3の実施の形態についても同様であ
る。
【0057】釣用座台装置Bは、第1の実施の形態に係
る釣用座台装置Aと、主に足載せ装置1Bの回動アーム
11Bの構造が異なっている。また、座台2を釣り場に
固定して、釣用座台装置Bを釣り場に安定した状態で設
置することができる座台固定部材5が新たに設けてある
点が第1の実施の形態に係る釣用座台装置Aと相違して
いる。
【0058】まず、足載せ装置1Bの回動アーム11
B,11Bについて説明する。回動アーム11B,11
Bは、座台2の両側面部前方に起立して設けてある軸受
部26,26に締付固定具111,111を介して回転
自在に軸支され、固定されている。回動アーム11B,
11Bは、釣用座台装置Aの前方へやや突出するように
逆L字状に形成されている。このような構造により、回
動アーム11B,11Bの突出部分の下部側に、釣り場
(例えば管理池の桟橋)に設けてある竿受部材100
(図9参照)が収容される空間部である収容部Sが形成
される。
【0059】次に図5ないし及び図8を参照して、座台
固定部材5について説明する。座台固定部材5は、側面
視逆L字状の一対の取付具24B,24Bを有してい
る。座台2の前面部のほぼ中央には、座台2に固定して
ある縦に長い板状のスペーサ500を挟んで、方形状の
ガイド板51が固定されている。一対の取付具24B,
24Bは、上記スペーサ500の左右両側に並設してお
り、ガイド板51によって座台2との間にややきつく挟
まれた状態で保持されている。取付具24B,24Bに
力を加えれば、取付具24B,24Bをガイド板51に
対して上下にスライドさせることができ、座台固定部材
5全体の高さを調整することができる。
【0060】取付具24B,24Bの上面部には、座台
2に釣り竿保持具を取り付けることができる木製の竿保
持具受25Bが橋渡して設けてあり、木ねじ等で固定さ
れている。
【0061】取付具24B,24Bの折曲部分の上部内
側部分には、横方向に長い板状のスペーサ240が橋渡
して固定されている。そして、竿保持具受25Bとスペ
ーサ240の間、つまり取付具24B,24Bの間に設
けられる空隙部に、下部側が側面視逆L字状に曲げてあ
る挟込部材52が差し込まれて設けてある。挟込部材5
2は、後述する幅調整ねじ53を操作することによって
前後方向に進退移動する。挟込部材52を後退させ、挟
込部材52の内側とガイド板51の間で後述する竿受部
材100を挟み込み、釣用座台装置Aを釣り場に固定す
る。
【0062】挟込部材52の逆L字状の部分の上面端部
側は、図7に示すように、半円状に起立して形成された
螺合片521を構成している。この螺合片521に幅調
整ねじ53が螺合されている。
【0063】符号54は、幅調整ねじ53を回転自在に
軸支する側面視L字状の軸受部を示している。この軸受
部54には上下方向にスライド溝541が設けてあり、
このスライド溝541に上記した幅調整ねじ53の基端
側が挿通して設けてある。幅調整ねじ53の先部側は、
竿保持具受25Bに形成された貫通孔251に挿通して
いる。取付金具24B,24Bを上下にスライドさせる
と、竿保持具25Bと共に、幅調整ねじ53も同様にス
ライド溝541に沿って上下移動する。
【0064】上記のような構造によれば、幅調整ねじ5
3を回すことによって、挟込部材52の螺合片521
(図6では見えず、図7を参照)を幅調整ねじ53のね
じ溝に沿って進退させることができ、結果的に挟込部材
52の挟み込み幅を調整できる。このようにして、挟込
部材52で竿受部材100を挟み込んで座台2を釣り場
に固定し、釣用座台装置Aを安定した状態で設置するこ
とができる。
【0065】また、座台固定部材5を方形状のガイド板
51に沿って上下にスライドさせることによって、挟込
部材52の高さを所定の範囲内で調整することができ
る。これにより、桟橋等の釣り場に設けてある竿受部材
100の高さに応じて、挟込部材52の高さを調整する
ことができる。
【0066】図10では、挟込部材52を上方にスライ
ドさせ、図9に比べて高さがある竿受部材100Aに釣
用座台装置Bを固定した状態を示している。
【0067】(作 用)図5ないし図10を参照して、
釣用座台装置Bの作用を説明する。なお、第1の実施の
形態で示した作用のうち、同様のものは説明を主に省略
する。これについては、後述する第3の実施の形態につ
いても同様である。
【0068】釣用座台装置Bは、図8に示すように、足
載せ装置1Bと背もたれ部材4を折り畳んでコンパクト
にできる。そして、折り畳んだ釣用座台装置Bを例えば
管理池の桟橋等へ設置する際は、次のようにする。
【0069】 折り畳んだ状態の足載せ装置1Bと背
もたれ部材4を開く方向へ回動させ、釣用座台装置Bを
使用可能な状態に戻す(図5参照)。
【0070】 桟橋の前部には竿受部材100が設け
てあるので、竿受部材100の後方に座台2(詳しくは
ガイド板51)の前面部を合わせ、足載せ装置1を竿受
部材100の前に出す。竿受部材100は、回動アーム
11B,11Bの突出部分の下部側に設けられる収容部
Sに収容される。よって、釣用座台装置Bの設置に竿受
部材100が邪魔になるようなことはない。
【0071】このように、竿受部材100を避けて釣用
座台装置Bを桟橋の上面10に直接載せた状態で設置す
ることによって、図3に示すように、釣用座台装置Aを
竿受部材100の上に載せて使用する場合と比べ、水面
に対する釣り人の視点(ポイント)を下げることができ
る。したがって、魚のひきのタイミングが確認しやすい
等の点から、釣りが行いやすい。
【0072】また、第1の実施の形態に係る釣用座台装
置Aと相違して、釣用座台装置Bを竿受部材100の上
ではなく、桟橋の上面10に直接載置することができる
ので、釣用座台装置Bの重心を下げることができ、ぐら
つかず安定した釣りができる。
【0073】 座台固定部材5の挟込部材52の挟み
込み幅を幅調整ねじ53で調整し、座台2を竿受部材1
00に固定する。これにより、釣用座台装置Aは釣り場
にしっかりと固定されるので、釣り人がバランスを崩し
て(前のめりになって)、水面へ落ちることを防止でき
る。
【0074】 必要に応じて、釣用座台装置Aの前部
側に設けてある竿保持具受25Bに釣り竿保持具(図示
省略)を取り付ける。
【0075】なお、図面では表していないが、必要に応
じて、座台2の底部側に収容していた脚部材3,3を座
台2の上面後部側の脚取付部23,23に設けて、座台
2の水平度を調整することもできる。
【0076】また、座台固定部材5は挟込部材52,5
2の高さを調整することができるので、図10に示すよ
うに、竿受部材100Aが高い場合にも対応することが
できる。なお、第1の実施の形態と同様(図3参照)
に、釣用座台装置Bの前部側を竿受部材100の上に載
せて使用することもできる。
【0077】[実施の形態3]図11は本発明に係る釣
用座台装置の第3の実施の形態を示す斜視説明図、図1
2は釣用座台装置を開いて、ケースの中に収容されてい
る足載せ装置が表われている状態を示す斜視説明図、図
13は足載せ装置を示す斜視説明図、図14は図13で
示す足載せ装置をI方向から見た拡大正面視説明図、図
15は足載せ装置を座台の短辺部側に設けた場合の釣用
座台装置を示す斜視説明図、図16は足載せ装置を座台
の長辺部側に設けた場合の釣用座台装置を示す斜視説明
図である。
【0078】釣用座台装置Cは、ケース20と、ケース
20内に収容可能な足載せ装置1Cを備えている。なお
本実施の形態では、ケース20の大きさは、ケース20
を開いた状態で縦約50cm、横約75cm、厚さ約5
cmであるが、特にこれに限定するものではない。
【0079】まず、ケース20について説明する。ケー
ス20は、アルミニウム製で十分な強度を有している。
ケース20は、開いた状態で座台2Cとして使用する。
ケース20は長方形の座板200を有し、一方が開口し
た箱体200A,200Bを、開口側を対向させてヒン
ジ27,27,27によって連結して開閉可能とした構
造である。
【0080】箱体200A,200Bの外角部に設けて
ある合計四箇所の各脚取付部23,・・・には、脚部材
3Cあるいは脚部材30Cが設けられる。各脚部材3C
は脚部材30Cに比べて長く、脚部材3Cは4本、脚部
材30Cは2本設けてある。各脚取付部23,・・・に
設けられた脚部材3C,30Cのうちの二つに、後述す
る足載せ装置1Cの回動アーム11C,11Cが設けら
れる。なお、符号201は提手を示している。
【0081】脚部材3C,30Cは、ケース20内に収
容された足載せ装置1Cの足載せ部材12Cの内側に収
容されている。図12で符号121,・・・は、脚部材
3C,30Cを足載せ装置1Cに固定する差込固定具を
示している。長さの異なる脚部材3C,30Cを適宜取
り替えて使用し、接地面に対する座台2Cの高さと角度
を調整する。
【0082】図11で箱体200Aの上面部には、直方
体形状で木製の竿保持具受25C,25Cが取付ねじ2
02,202によって着脱可能に設けてある。図11で
箱体200Bの右側面部の内側には、締付ねじ203を
有するスライド板204が設けてある。締付ねじ203
をガイド溝205に沿って下方にスライドさせると、箱
体200B内部に収容されていたスライド板204が下
方に突出する。
【0083】この構造によれば、ケース20を図12の
ように開いた状態でスライド板204を箱体200A側
にスライドさせることにより、箱体200B側に設けて
ある嵌合溝(図面では表れない)にスライド板204が
嵌入れられる。これによって、開いた状態のケース20
を閉まらないように固定できる。
【0084】次に、足載せ装置1Cについて説明する。
箱体200A,200Bの内部には、上記したように、
図13に示す足載せ装置1Cが収容されている。足載せ
装置1Cは、ケース20外角部の各脚部材3C,30C
に設けられる左右一対の回動アーム11C,11Cと、
この回動アーム11C,11Cの先端部間に回動自在
(折り畳み自在)に設けてある足載せ部材12Cを備え
ている。
【0085】回動アーム11C,11Cは、足載せ部材
12Cに設けてあるアルミニウム製の外パイプ13C,
13Cと、外パイプ13C,13Cにスライド可能に収
容してあるアルミニウム製の内パイプ14C,14Cを
有している。回動アーム11C,11Cは、足載せ装置
1Cをケース20内に収容する場合においては、図13
及び図14に示すように、内パイプ14Cを外パイプ1
3Cに収容して短くする。
【0086】外パイプ13Cには、長さ方向に等間隔で
多数の係止孔311,・・・(図13では見えず、図1
4ないし図16を参照)が設けてある。内パイプ14
C,14Cには、係止孔311,・・・に係止される先
端部が半球状の係止突起312,312が設けてある。
係止突起312,312は、第1及び第2の実施の形態
と同じように、バネ(図面では表れない)によって突出
する方向へ付勢され、常態では突出しており、指で押し
込めば突出しないようにできる。この構造によれば、係
止突起312,312を任意の係止孔311,・・・に
係止することにより、回動アーム11C,11Cの長さ
を段階的に調整することができる。
【0087】また、外パイプ13C,13Cには、長さ
方向に等間隔で設けてある上記した係止孔311,・・
・の外側の所要の位置に(例えば図14で係止孔311
の右側のやや下辺りに)、別に係止孔313,313
(図面では片方の係止孔313しか表れていない)が設
けてある。足載せ装置1Cを図13及び図14に示すよ
うに折り畳んだ状態では、係止突起312,312は外
側に設けてある上記係止孔313,313からやや突出
して設けてある。
【0088】内パイプ14C,14Cの先端側には、座
台2Cに固定して設けられた脚部材3C,3Cに取着可
能な取着部材6を備えている。この取着部材6により、
座台2に足載せ装置1Cを着脱可能に設けることができ
る。取着部材6は、図13で上方から見ると(平面視
で)略L形状に曲げて構成されている。取着部材6は、
回動アーム11Cの内パイプ14Cに設けられる支持部
61と、座台2Cに設けられた脚部材3C(または30
C)に固定される固定部62を有している。固定部62
は、支持部61との間に設けてある回転部63と締付ボ
ルト64によって回転自在に軸支されている。
【0089】固定部62は、アルミニウム製で一対の保
持部621,621を有している。保持部621は、脚
部材3C(または30C)を挿入して設けることができ
るように、接触面である内側が湾曲して形成されてい
る。保持部621,621は、ボルトやナット等からな
る固定具622によって回転部63に回動自在に相対し
て設けてある。これにより、固定部62は、回転部63
に対して所要の角度範囲内で上下に回動可能に設けてあ
る。また、固定部62は、蝶ナット623による締め付
けによって、回転軸部63に所要の回転角度で固定する
ことができる。
【0090】保持部621,621の接触面で構成され
る脚部材3C(または30C)の挿入口は、脚部材3
C,30Cの外径よりも大きい。そして、挿入口に脚部
材3C(または30C)を挿入し、保持部621,62
1の一方に設けてある締付ボルト624(例えばプラス
チック製の摘みを有するボルト)で締め付けることによ
って、取着部材6を脚部材3C(または30C)に取り
付けることができる。
【0091】回転部63は、支持部61の先端側に設け
てある締付ボルト64によって所要角度で固定される。
支持部61は、ボルトやナット等からなる固定具61
1,611によって内パイプ14Cを締め付け固定する
挟持部612,613を有している。挟持部612,6
13は、直方体形状で接触面である内側が湾曲してい
る。挟持部613には、先端側がすぼまるようにして形
成された取付部614が設けてある。取付部614の先
端側に回転部63が設けられる。
【0092】足載せ部材12Cは、先端側が厚みを薄く
して形成された断面略「コ」状の足載摺動部122と、
足載摺動部122に入れ子式(スライド式)に嵌め込ん
で設けてある断面略「コ」状の足載ガイド部123を有
している。この構造によれば、足載ガイド部123に差
し入れる足載摺動部122の長さを調整することで、足
載せ部材12C全体の長さを所要の範囲内で伸縮させる
ことができる。符号124は、足載せ部材の長さを固定
するための固定ボルトを示している。である。符号12
5は固定ボルト124が貫通して設けられるガイド溝
(図16参照)を示している。
【0093】このような構成により、足載せ部材12C
を短くした状態では、図15に示すように座台2Cの短
辺部側に足載せ装置1Cを設けるようにする。一方、足
載せ部材を12C長く伸ばした状態では、図16に示す
ように座台2の長辺部側に足載せ装置1Cを設けるよう
にする。なお、足載せ部材12Cは、短くした状態で座
台2Cの短辺部側の長さと合うように予め設計され、長
くした状態では座台の長辺部側の長さを合うように予め
設計されている。
【0094】図13及び図14中で、符号15は折り畳
んだ状態の留め具を示している。符号152は留め具1
5の所要の位置に設けてあるストッパーを示している。
このストッパー152によって、図13で折り畳まれて
起立した状態の回動アーム11C,11Cが展開方向と
逆方向へ開く(倒れる)ことを防止している。
【0095】また、足載せ装置1Cを畳んだ状態では、
取着部材6,6は足載せ部材12Cの中央側(内側)に
向いている。しかも、折り畳んだ状態の足載せ装置1C
全体の厚みができるだけ薄くなるように、取着部材6,
6は足載せ部材12,12の上方で、足載せ部材12C
と大体において平行になるように角度をつけて設けてあ
る。これにより、足載せ装置1Cを折り畳んでケース2
0内に支障なく収容することができる。
【0096】(作 用)図11ないし図16を参照し
て、釣用座台装置Cの作用を説明する。釣用座台装置C
は、足載せ装置1Cをケース20の内部に収容して、図
11に示す状態で持ち運びや保管をすることができる。
なお、箱体200A,200Bの外角部に取り付けられ
る脚部材3C,30Cは、ケース20内に収容された足
載せ装置1Cの差込受具121,・・・により固定され
ているので、脚部材3C,30Cがケース20内で触れ
合って耳障りな音が出ることを防止できる。
【0097】釣り場における釣用座台装置Cの設置は次
のようにして行う。 まずケース20を開き、図12で箱体300Bの左
側面部の内側に設けてあるスライド板204を箱体20
0A側にスライドさせ、締付ねじ203で固定する。ケ
ース20は、開くことによって箱体200A,200B
の長辺部の外面同士が密着し、直板状になって座台2C
を構成する。
【0098】 ケース20内部に設けてある足載せ装
置1Cを取出す。足載せ装置1Cに固定してある脚部材
3C,30Cのうちのいずれか四本を取り外し、箱体2
00A,200Bの外角部にある各脚取付部13,・・
・に取り付ける。本実施の形態では、すべて長い方の各
脚部材30C,・・・を使用している。
【0099】 釣用座台装置Aを設置する際には、各
脚部材30C,・・・の長さを調整し、座台2Cとなっ
たケース20が水平になるようにする。なお、第1の実
施の形態でも述べたように、座台2C後部側の脚部材3
0C,30Cの長さを短くする(あるいは、短い方の脚
部材3Cを使用する)ことにより、桟橋の上面10に対
して座台2を後部下方に傾けることもできる。
【0100】 釣用座台装置Cを使用する向き(座台
2の短辺側を前に向けて使用するか、あるいは座台2の
長辺側を前に向けて使用するか)を決める。図15に示
すように、座台2の短辺側を前に向けて使用する場合
は、以下のようにして、足載せ装置Cを座台2の短辺側
の角部に設けてある脚部材3C,3Cに取り付ける。
【0101】即ち、まず、図13の状態で折り畳まれて
いる足載せ装置1Cの回動アーム11C,11Cを矢印
II,II方向に回動させ、図15に示すように取着部材
6,6の支持部61,61が座台2Cの長手方向と平行
になるようにする。この状態では、長さ方向に等間隔で
設けてある係止孔311,・・・の所要の位置に、係止
突起312,312が固定される。
【0102】またこの状態では、回動アーム11C,1
1Cは座台2C前方のやや外側に位置する。よって、回
動アーム11C,11Cを座台2C前方の内側に設ける
ように設計した場合と比べ、足載せ部材12Cの長さ、
つまり、足を載せるスペースを広く取ることができる。
【0103】次に、足載せ部材12Cを開いて、足載せ
部材12Cが回動アーム11C,11Cと大体において
垂直になるようにする。回動アーム11C,11Cの長
さは、使用する釣り場の水位等に応じて適宜調整する。
【0104】 足載せ装置1Cを座台2Cに取り付け
たら、水面側に足載せ装置1Cを出して、釣用座台装置
Cを桟橋の上面10に設置する。釣用座台装置Cは図3
に示す釣用座台装置Aのように、座台2を竿受部材10
0の上部に載せた状態で設置することができる。また、
回動アーム11C,11Cの取着部材6,6を脚部材3
C,3Cの高い位置で取り付ければ、図9に示す釣用座
台装置Bのように、回動アーム11C,11Cが竿受部
材100を跨ぐようにして釣用座台装置Cを桟橋の上面
10設置することもできる。
【0105】なお、図11で箱体200Aの上面部に取
り付けて置いた竿保持具受25C,25Cは、図15で
座台2Cのほぼ前方中央に位置するスライド板204の
締付ねじ203に立てた状態で設ける。締付ねじ203
は左右に移動するので、竿保持具受25Cの位置の位置
を微調整できる。
【0106】 一方、図16に示すように、座台2C
の長辺側を前に向けて使用する場合は、足載せ部材12
Cを伸ばして、足載せ装置1Cを座台2Cの長辺部側の
角部に設けてある脚部材3C,3Cに取り付けて使用す
る。
【0107】以上説明したように、釣用座台装置Cは、
足載せ部材12Cを伸縮可能としたことで、ケース20
内に収容できるコンパクトな形状にも関わらず、足載せ
装置1Cを座台2Cの短辺部側あるいは長辺部側のどち
ら側にでも設置することができる。
【0108】また、開いた状態で座台2Cとして使用で
きるケース20は、例えば釣用座台装置(例えば商品名
「スーパー銀閣G−83」、株式会社スノーピーク製)
として市販され、市場に多く出回っている。本実施の形
態に係る足載せ装置3Cは、市販のケース20に装着す
ることができるように予め設計してあるので、ケース2
0を所有している釣り人にとっては、足載せ装置3Cだ
けを購入すれば、釣用座台装置C導入のためのコストも
安価に抑えることができる。
【0109】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0110】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明によれば、座部に座った状態で足載せ装置
に足を載せることで、足を水面側に下ろして釣りができ
る。したがって、足や腰が痛い等の身体へ負担を軽減す
ることができる。
【0111】(b)足載せ装置が座部から下方に向けて
設けてある延長部材と、当該延長部材に設けてある足載
せ部材とを備えているものでは、延長部材を水面側に下
ろして足載せ部材に足を載せることで、足を水面側に下
ろして釣りができる。
【0112】(c)足を載せる高さを調整することがで
きる手段を有しているものでは、例えば延長部材の長さ
等を短く調整して足を載せる位置を高くすることによっ
て、水位が高い場所でも足を伸ばして釣りができる。
【0113】(d)座部を接地面に設けたときの接地面
に対する座部の傾斜角度を調整できる手段を備えている
ものでは、例えば釣用座部装置を設置すると座部が傾く
ような場所でも、座部を水平に保つことができるので快
適に釣りができる。
【0114】(e)足載せ装置が座部に設けてある収容
部に収容できるように構成してあるもの、あるいは座部
が閉じることにより足載せ装置を収容可能なケースを形
成するものでは、全体をコンパクトな状態にして持ち運
びや保管をすることができる。
【0115】(f)釣り場に設けてある施設部材を収容
する収容部が延長部材の下側に設けてあるものでは、例
えば釣り竿保持具用の竿受部材等を避けて釣用座部装置
を設置できるので、釣用座部装置の安定性を保つことが
できる。
【0116】(g)釣り場に設けてある施設部材に固定
できる手段を有しているものでは、例えば釣り竿保持具
用の竿受部材等に釣用座部装置を固定することで、釣用
座部装置を釣り場に安定した状態で設置することができ
る。これにより、釣用座部装置が水面へ落ちることを防
止することができる。
【0117】(h)足載せ装置が足を載せることができ
る足載せ部材を備えており、当該足載せ部材が伸縮可能
で長さを調整できるように構成してあるものでは、足載
せ部材の長さを替えることで、座部の短辺部側あるいは
長辺部側のどちら側にでも足載せ装置を設けることがで
きる。したがって、座部をどちら側に向けても釣りをす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釣用座台装置の第1の実施の形態
を示す斜視説明図。
【図2】足載せ装置と背もたれ部材の主な動きを示す釣
用座台装置の側面視説明図。
【図3】釣用座台装置の使用状態を示す側面視説明図。
【図4】釣用座台装置の他の使用状態を示す側面視説明
図。
【図5】本発明に係る釣用座台装置の第2の実施の形態
を示す斜視説明図。
【図6】釣用座台装置の座台固定部材を拡大して下方斜
め方向から見た概略説明図。
【図7】図6で示した座台固定部材を上方斜め方向から
見た概略説明図。
【図8】足載せ装置と背もたれ部材の主な動きを示す釣
用座台装置の側面視説明図。
【図9】釣用座台装置の使用状態を示す側面視説明図。
【図10】釣用座台装置の他の使用状態(座台固定部材
を高くして使用した状態)を示す側面視説明図。
【図11】本発明に係る釣用座台装置の第3の実施の形
態を示す斜視説明図。
【図12】釣用座台装置を開いて、ケースの中に収容さ
れている足載せ装置が表われている状態を示す斜視説明
図。
【図13】足載せ装置を示す斜視説明図。
【図14】図13で示す足載せ装置をI方向から見た拡
大正面視説明図。
【図15】足載せ装置を座台の短辺部側に設けた場合の
釣用座台装置を示す斜視説明図。
【図16】足載せ装置を座台の長辺部側に設けた場合の
釣用座台装置を示す斜視説明図。
【図17】従来の釣り方法を示す説明図。
【符号の説明】
1,1B,1C 足載せ装置 11,11B,11C 回動アーム 111 締付固定具 12,12B,12C 足載せ部材 121 差込受具 122 足載摺動部 123 足載ガイド部 124 固定ボルト 125 ガイド溝 13,13C 外パイプ 14,14C 内パイプ 141 軸部 15 留め具 151 連結アーム 152 ストッパー 151 連結アーム 2,2C 座台 20 ケース 200 座板 200A,200B 箱体 21,21a スペーサ 22 収容部 23 脚取付部 24,24B 取付具 240 スペーサ 25,25B,25C 竿保持具受 27 ヒンジ 200A,200B 箱体 201 提手 204 スライド板 205 ガイド溝 211 脚収容部 251 貫通孔 3,3C,30C 脚部材 30C 脚部材 300B 箱体 311,313 係止孔 312 係止突起 4 背もたれ部材 42 背もたれ部 421 締付固定具 41 回動アーム 43 締付固定具 5 座台固定部材 500 スペーサ 51 ガイド板 52 挟込部材 521 螺合片 53 幅調整ねじ 54 軸受部 541 スライド溝 6 取着部材 61 支持部 611 固定具 612,613 挟持部 613 挟持部 614 取付部 62 固定部 621 保持部 622 固定具 623 蝶ナット 624 締付ボルト 63 回転部 64 締付ボルト A,B,C 釣用座台装置 S 収容部 10 桟橋の上面 100,100A 竿受部材 30 竿保持具

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部と、足を水面側に下ろした状態で載
    せることができる足載せ装置と、を有していることを特
    徴とする、 釣用座部装置。
  2. 【請求項2】 足載せ装置は、座部から下方に向けて設
    けてある延長部材と、当該延長部材に設けてある足載せ
    部材とを備えていることを特徴とする、 請求項1記載の釣用座部装置。
  3. 【請求項3】 足載せ装置は、足を載せる高さを調整す
    ることができる手段を有していることを特徴とする、 請求項1または2記載の釣用座部装置。
  4. 【請求項4】 座部を接地面に設けたときの接地面に対
    する座部の傾斜角度を調整できる手段を備えていること
    を特徴とする、 請求項1,2または3記載の釣用座部装置。
  5. 【請求項5】 足載せ装置は、座部に設けてある収容部
    に収容できるように構成してあることを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載の釣用座部装置。
  6. 【請求項6】 釣り場に設けてある施設部材を収容する
    収容部が延長部材の下側に設けてあることを特徴とす
    る、 請求項1,2,3,4または5記載の釣用座部装置。
  7. 【請求項7】 釣り場に設けてある施設部材に固定でき
    る手段を有していることを特徴とする、 請求項1,2,3,4,5または6記載の釣用座部装
    置。
  8. 【請求項8】 座部は、閉じることにより足載せ装置を
    収容可能なケースを形成することができるように構成し
    てあることを特徴とする、 請求項1,2,3,4,5,6または7記載の釣用座部
    装置。
  9. 【請求項9】 足を水面側に下ろした状態で釣りをする
    ことができる足載せ装置であって、 閉じることによりケースを形成することができる座部に
    着脱可能であり、上記ケースに収容できるように構成し
    てあることを特徴とする、 足載せ装置。
  10. 【請求項10】 足載せ装置は足を載せることができる
    足載せ部材を備えており、当該足載せ部材は伸縮可能で
    長さを調整できるように構成してあることを特徴とす
    る、 請求項9記載の足載せ装置。
  11. 【請求項11】 座部と、請求項9または10記載の足
    載せ装置と、を有していることを特徴とする、 釣用座部装置。
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