JP2002355134A - テレビ等に装着する小物置台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ等に簡単に着脱でき、かつ、被装着面
が曲面であっても装着できるテレビ等に装着する小物置
台を提供することを目的とする。 【構成】 取付具の基盤部に吸盤首係合部を設けて取付
具の下側に吸盤を装着し、吸盤の両脇に脚柱部を設けた
少なくとも一対の取付具を、吸盤首係合部が同一方向を
向くように、置部の下側に配設し、かつ、脚柱部に着脱
可能な軟質合成樹脂製筒状の調節具を取付具とは別体に
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、テレビやパソコン等
に装着する小物置台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、テレビやパソコンの表示装
置、パソコン本体の上などに装着するトレーは知られて
いた。しかし、従来のテレビなどに装着するトレーは被
装着面が曲面の場合は簡単には装着できなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来のテ
レビなどに装着するトレーが被装着面が曲面の場合には
簡単には装着できない欠点を解決し、簡単に装着でき、
かつ、安価に市販できる簡単な構造のテレビ等に装着す
る小物置台を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、取付具の基
盤部には吸盤頭部が嵌入可能な入り江状に切り欠いた吸
盤頭部挿入部を設け、この吸盤頭部挿入部の下側には吸
盤首部が嵌入可能な入り江状に上記吸盤頭部挿入部と同
一方向に切り欠いた吸盤首部挿入部を設けた吸盤首係合
部を吸盤頭部挿入部を覆うように基盤部と一体に設け、
吸盤笠部と小径の吸盤首部と大径の吸盤頭部から成る吸
盤の吸盤首部を吸盤首部挿入部に挿入して、吸盤笠部と
吸盤頭部との間に取付具の吸盤首係合部を挟んだ状態で
少なくとも上下方向に吸盤が脱落しないように吸盤を吸
盤首係合部に装着し、吸盤首係合部の両脇には、この小
物置台をテレビ等の被装着物に装着した際に被装着面が
ほぼ平な場合は下端が被装着面に当接する長さに複数の
脚柱部を基盤部から下方へ立設し、さらに脚柱長調節用
の軟質合成樹脂製筒状の調節具を取付具とは別体に設け
て脚柱部に着脱可能に成すと共に、少なくとも一対のこ
の吸盤付き取付具をトレー状ないし容器状に形成した置
部の下側に各取付具の入り江状に切り欠いた吸盤首部挿
入部が同一方向を向くように配設したことで上述の課題
を解決した。

【０００５】

【実施例】以下、図面に基づいて、この発明のテレビ等
に装着する小物置台の実施例を説明する。

【０００６】第1図乃至第４図の実施例において、取付
具２は、第２図に裏返した状態の斜視図を示し、第３図
に上から見た状態で吸盤８の装着を説明する斜視図を示
したとおり、基盤部３と吸盤頭押え部４と脚柱部７と吸
盤８とから成っている。

【０００７】吸盤８は、合成樹脂製たわし入れや石鹸受
けなどに用いられる周知の形状であって、笠状の吸盤部
の上側には軸状の吸盤首部１０が延設されていて、この
吸盤首部１０の上側には、吸盤首部１０より大径の吸盤
頭部１１が延設されている。

【０００８】基盤部３は矩形板状で、基盤部３の中央に
は円盤状の吸盤頭部１１が嵌入可能な入り江状に切り欠
いた吸盤頭部挿入部６が設けてある。

【０００９】この吸盤頭部挿入部６の下側には吸盤頭部
挿入部６を覆うように、吸盤首部１０が嵌入可能な入り
江状に吸盤頭部挿入部６と同一方向に切り欠いた吸盤首
部挿入部５を設けた吸盤首係合部４が基盤部３と一体に
設けてある。

【００１０】吸盤８は、第３図に矢印Ａで示すように吸
盤首部１０を取付具２の吸盤首部挿入部５に差し込まれ
て、吸盤８は吸盤笠部９と吸盤頭部１１との間に吸盤首
係合部４を挟んだ状態で少なくとも上下方向に脱落しな
いように吸盤首係合部４に装着されている。

【００１１】吸盤首係合部４の両脇には、この小物置台
をテレビ等の被装着物１４に装着した際に被装着面がほ
ぼ平な場合は下端が被装着面に当接する長さに複数の脚
柱部７を基盤部３から下方へ立設してある。

【００１２】脚柱長調節用の調節具１２は脚柱部７に嵌
着可能に軟質塩化ビニルで筒状に取付具２とは別体に形
成してあり、この実施例では、基盤部３の外側に位置す
る脚柱部７に第４図に矢印Ｂで示すように嵌着してあ
る。

【００１３】置部１は合成樹脂製でトレー状に形成して
あり、少なくとも一対のこの吸盤付き取付具２を、各取
付具の入り江状に切り欠いた吸盤首部挿入部が同一方向
を向くように、置部１の下面に接着してある。

【００１４】なお、置部１は合成樹脂製に限定するもの
ではなく、木製、金属性など任意の材質でよく、取付具
２は、置部１と一体に形成してもよく、置部１とは別体
の取付具２を置部１に装着して一体化する場合は、上述
に限らず、ネジ止めや両面テープによる貼着など任意の
方法でよい。

【００１５】基盤部３の形状も矩形板状に限定するもの
ではなく、置部１と一体化可能であれば、例えば円盤状
や鞍型など任意の形状でよく、吸盤首係合部の厚みや入
り江状に切り欠いた吸盤首挿入部の幅も吸盤首部とほぼ
同サイズにして、吸盤が取付具から容易に外れないよう
にしてもよい。

【００１６】また、脚柱部７も図示の円柱状に限定する
ものではなく、調節具１２が装着可能であれば角柱ある
いは板状であってもよく、装着脚柱部７の本数、配置
も、この発明のテレビ等に装着する小物置台を著しく揺
れることがないように安定して取付けられる本数・配置
であればよく、限定しない。

【００１７】さらに、調節具１２は、この実施例の図示
の長さ、形状に限定するものではなく、この発明のテレ
ビ等に装着する小物置台を装着するときに、被装着面の
凹凸・湾曲に合わせて筒状の調節具を適宜な長さに切断
して嵌着してもよく、材質も軟質塩化ビニルに限定する
ものではなく、例えばナイロン、シリコンなど、嵌着可
能であれば任意の軟質合成樹脂でよい。

【００１８】つぎにこの発明のテレビ等に装着する小物
置台を使用する場合について説明する。

【００１９】第５図乃至第７図は、置部の奥行きが比較
的広い場合で、このテレビ等に装着する小物置台（以
下、小物置台とも言う）では、一対の吸盤付き取付具
を、各取付具の入り江状に切り欠いた吸盤首部挿入部が
同一方向を向くように、平行に置部の下面に配設してあ
る。

【００２０】第６図乃至第７図に示すように被装着物の
テレビの頭部に、少し可撓性を有する硬めのポリエステ
ルシートの貼着シートを粘着剤で貼付し、この貼着シー
トに吸盤が当接するように小物置台を置き、被装着物に
ギュッと押しつける。このとき、吸盤が貼着シートを介
して被装着物に吸い付き、小物置台が被装着物に揺動し
ないように装着される。

【００２１】被装着面が局面の場合は、第１図に実施例
を示したように、調節具を脚柱部に嵌着して、調節具の
長さまたは嵌着の深浅によって調節具で被装着面の凹凸
・湾曲に合わせて脚柱部の長さを補完して、小物置台の
揺動を防ぐ。

【００２２】小物置台を被装着物１４から取外すとき
は、取付具２を吸盤首係合部４が同一方向を向くように
複数の取付具２を置部１の下側に配設してあるので、置
部１を吸盤８の吸盤首部１０が吸盤首係合部４から外れ
る方向にスライドさせて、取付具２付きの置部１を容易
に吸盤８から外し、次に周知乃至公知の方法で簡単に吸
盤８を外すことができるので、小物置台を被装着物１４
から容易に取外すことができる。

【００２３】第８図乃至第９図は置部の奥行きが狭い場
合の実施例を示し、一対の吸盤付き取付具を、各取付具
の入り江状に切り欠いた吸盤首部挿入部が同一方向を向
き、かつ、各取付具が直線状に配置されるように置部の
下面に配設してあり、使用方法は前述の実施例と同様で
ある。

【００２４】なお、貼着シートは被装着面にシボ加工な
どがしてあり、吸盤がうまく吸い付かない場合に用いる
もので、被装着面が滑らかで吸盤が吸い付く場合は用い
なくてもよい。また、被装着物はテレビやパソコンの表
示装置、パソコン本体等、使用者の望む任意のものでよ
く、限定しない。

【００２５】

【発明の効果】以上で説明したとおり、この発明の小物
置台は、取付具の基盤部に吸盤首係合部を設けて取付具
の下側に吸盤を装着し、吸盤首係合部の両脇、即ち、吸
盤の両脇に脚柱部を設けた少なくとも一対の取付具を、
吸盤首係合部が同一方向を向くように、置部の下側に配
設し、かつ、脚柱部に着脱可能な軟質合成樹脂製筒状の
調節具を取付具とは別体に設けた簡単な構造なので従来
技術で安価に生産して提供できる特徴がある。

【００２６】しかも、被貼着面に取付具の吸盤を押し付
けて吸い付かせるだけで簡単に装着でき、かつ、被貼着
面が曲面であっても調節具を脚柱部の長さを補完するよ
うに嵌着するだけで、奥行きのある置部を有する小物置
台を揺動しないように装着できる優れた特長がる。

【００２７】さらに、取付具を吸盤首係合部が同一方向
を向くように複数の取付具を置部の下側に配設してある
ので、取外す際も、置部を吸盤が吸盤首係合部から外れ
る方向にスライドさせるだけで、取付具付きの置部を容
易に吸盤から外し、次に周知乃至公知の方法で簡単に吸
盤を外すことができるので、小物置台を被装着物から容
易に取外すことができる優れた特長がある。

【００２８】

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のテレビ等に装着する小物置台の使用
状態を示す側面図である。

【図２】同じく実施例の取付具を裏返した状態の斜視図
である。

【図３】同じく実施例の取付具を上から見た状態で吸盤
の装着を説明する斜視図である。

【図４】同じく実施例で調節具の着脱を説明する側面図
である。

【図５】同じく取付具を平行に配設した場合の実施例の
平面図である。

【図６】同じく第５図の実施例の使用状態を示す側面図
である。

【図７】取付具を平行に配設した場合の異なる実施例の
使用状態を示す側面図である。

【図８】取付具を直線状に配設した場合の実施例の平面
図である。

【図９】同じく第８図の実施例の使用状態を示す側面図
である。

【符号の説明】

１ 載置部 ２ 取付具 ３ 基盤部 ４ 吸盤首係合部 ５ 吸盤首部挿入部 ６ 吸盤頭部挿入部 ７ 脚柱部 ８ 吸盤 ９ 吸盤傘部 １０ 吸盤首部 １１ 吸盤頭部 １２ 調節具 １３ 貼着シート １４ 被装着物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付具の基盤部には吸盤頭部が嵌入可能
   な入り江状に切り欠いた吸盤頭部挿入部を設け、この吸
   盤頭部挿入部の下側には吸盤首部が嵌入可能な入り江状
   に上記吸盤頭部挿入部と同一方向に切り欠いた吸盤首部
   挿入部を設けた吸盤首係合部を吸盤頭部挿入部を覆うよ
   うに基盤部と一体に設け、吸盤笠部と小径の吸盤首部と
   大径の吸盤頭部から成る吸盤の吸盤首部を吸盤首部挿入
   部に挿入して、吸盤笠部と吸盤頭部との間に取付具の吸
   盤首係合部を挟んだ状態で少なくとも上下方向に吸盤が
   脱落しないように吸盤を吸盤首係合部に装着し、吸盤首
   係合部の両脇には、この小物置台をテレビ等の被装着物
   に装着した際に被装着面がほぼ平な場合は下端が被装着
   面に当接する長さに複数の脚柱部を基盤部から下方へ立
   設し、さらに脚柱長調節用の軟質合成樹脂製筒状の調節
   具を取付具とは別体に設けて脚柱部に着脱可能に成すと
   共に、少なくとも一対のこの吸盤付き取付具をトレー状
   ないし容器状に形成した置部の下側に各取付具の入り江
   状に切り欠いた吸盤首部挿入部が同一方向を向くように
   配設したことを特徴とするテレビ等に装着する小物置
   台。