JP2002354228A - 秘匿情報伝送装置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置および電子透かし抽出装置 - Google Patents
秘匿情報伝送装置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置および電子透かし抽出装置Info
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- JP2002354228A JP2002354228A JP2001160933A JP2001160933A JP2002354228A JP 2002354228 A JP2002354228 A JP 2002354228A JP 2001160933 A JP2001160933 A JP 2001160933A JP 2001160933 A JP2001160933 A JP 2001160933A JP 2002354228 A JP2002354228 A JP 2002354228A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で簡単な方法を実現する秘匿情報
伝送装置、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置
および電子透かし抽出装置を得る。 【解決手段】 秘匿情報伝送装置は、周期性を持つPC
R(プログラムクロックリファレンス)を作成するPC
R作成装置3と、秘匿されるべき情報に従って、PCR
の周期を変調する可変遅延装置11と、一つのストリー
ムを使用しながらPCRパケットを画像データに多重し
て、変調された周期でPCRを送信する送信装置とを備
える。
伝送装置、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置
および電子透かし抽出装置を得る。 【解決手段】 秘匿情報伝送装置は、周期性を持つPC
R(プログラムクロックリファレンス)を作成するPC
R作成装置3と、秘匿されるべき情報に従って、PCR
の周期を変調する可変遅延装置11と、一つのストリー
ムを使用しながらPCRパケットを画像データに多重し
て、変調された周期でPCRを送信する送信装置とを備
える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、秘匿情報伝送装
置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし
埋め込み装置および電子透かし抽出装置に関するもので
ある。
置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし
埋め込み装置および電子透かし抽出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、画像や音声などのデータ(通常、
デジタルデータにて構成される)の著作権を保護するた
めに、著作権に関する情報を電子透かしとして画像デー
タまたは音声データに埋め込むことが行われている。デ
ータの不正コピーが行われた場合、その電子透かしによ
って、データの著作権の所在が明らかになる。電子透か
し技術は通信分野でも応用されてきている。電子透かし
技術を応用した通信方法においては、送信元の装置で著
作権に関するID情報を電子透かしとして埋め込むこと
が行われる。
デジタルデータにて構成される)の著作権を保護するた
めに、著作権に関する情報を電子透かしとして画像デー
タまたは音声データに埋め込むことが行われている。デ
ータの不正コピーが行われた場合、その電子透かしによ
って、データの著作権の所在が明らかになる。電子透か
し技術は通信分野でも応用されてきている。電子透かし
技術を応用した通信方法においては、送信元の装置で著
作権に関するID情報を電子透かしとして埋め込むこと
が行われる。
【0003】送信元で画像データファイルまたは音声デ
ータファイルに著作権情報を電子透かしとして埋め込む
ためには、送信するデータファイルにあらかじめ電子透
かしを埋め込んでおく方法と、圧縮符号化の過程におい
て電子透かしを埋め込む方法とがある。
ータファイルに著作権情報を電子透かしとして埋め込む
ためには、送信するデータファイルにあらかじめ電子透
かしを埋め込んでおく方法と、圧縮符号化の過程におい
て電子透かしを埋め込む方法とがある。
【0004】前者の電子透かしを埋め込む方法をして
は、データファイルに含まれるいくつかのビットを変更
することにより、直接的に電子透かしを埋め込む方法
と、各画素に対しDCT(離散コサイン変換)、ウェー
ブレット変換、またはその他の変換を行った後に、部分
的に変換係数を変えて電子透かしを変換後のデータファ
イルに埋め込み、逆変換を行い、結果として電子透かし
が埋め込まれた画像データファイルを生成する方式があ
る。
は、データファイルに含まれるいくつかのビットを変更
することにより、直接的に電子透かしを埋め込む方法
と、各画素に対しDCT(離散コサイン変換)、ウェー
ブレット変換、またはその他の変換を行った後に、部分
的に変換係数を変えて電子透かしを変換後のデータファ
イルに埋め込み、逆変換を行い、結果として電子透かし
が埋め込まれた画像データファイルを生成する方式があ
る。
【0005】後者の電子透かしを埋め込む方法として
は、MPEG(Moving Picture Exp
ert Group)2に準拠した符号化データ作成の
ための符号化の過程において、画素に対しDCTを行っ
た後に部分的に変換係数を変えて電子透かしを埋め込
み、量子化、ジグザグスキャン、可変長符号化、多重化
を行って、トランスポートストリーム(TS)を生成す
る方法のほか、MPEG2符号化データの動きベクトル
の値を変えることによって電子透かしを画像データに埋
め込む方法がある。
は、MPEG(Moving Picture Exp
ert Group)2に準拠した符号化データ作成の
ための符号化の過程において、画素に対しDCTを行っ
た後に部分的に変換係数を変えて電子透かしを埋め込
み、量子化、ジグザグスキャン、可変長符号化、多重化
を行って、トランスポートストリーム(TS)を生成す
る方法のほか、MPEG2符号化データの動きベクトル
の値を変えることによって電子透かしを画像データに埋
め込む方法がある。
【0006】以上説明したように、電子透かしの埋め込
みは画素データに対して埋め込むもの、変換係数に対し
て埋め込むもの、あるいは圧縮符号化と組み合わせて埋
め込むものの、いずれかである。しかし、一つのTSを
使用しながらマルチメディアデータを多重する方法が多
用されている現在では、TSに対してID情報を電子透
かしとして埋め込む方法が開発されている。
みは画素データに対して埋め込むもの、変換係数に対し
て埋め込むもの、あるいは圧縮符号化と組み合わせて埋
め込むものの、いずれかである。しかし、一つのTSを
使用しながらマルチメディアデータを多重する方法が多
用されている現在では、TSに対してID情報を電子透
かしとして埋め込む方法が開発されている。
【0007】MPEG2のTSに対して電子透かしを埋
め込む方法としては、TSを画像データ形式にデコード
し、そのデコードされた画像データに対して直接電子透
かしを埋め込み、再びエンコードしてTSに戻す方式
と、TSをDCT係数までデコードして、部分的にDC
T係数値を変えて電子透かしを埋め込んだ後、再びエン
コードしてTSに戻す方式とがある。これらのうち、T
SをDCT係数までデコードして埋め込む方式は、例え
ば、Frank HARTUNG, Bernd GIROD, DIGITAL WATERMARKI
NG OF MPEG-2 CODED VIDEO IN THE BITSTREAM DOMAIN,
ICASSP 97 PROCEEDINGS, April 21-24, 1997に記載され
ているので参照されたい。
め込む方法としては、TSを画像データ形式にデコード
し、そのデコードされた画像データに対して直接電子透
かしを埋め込み、再びエンコードしてTSに戻す方式
と、TSをDCT係数までデコードして、部分的にDC
T係数値を変えて電子透かしを埋め込んだ後、再びエン
コードしてTSに戻す方式とがある。これらのうち、T
SをDCT係数までデコードして埋め込む方式は、例え
ば、Frank HARTUNG, Bernd GIROD, DIGITAL WATERMARKI
NG OF MPEG-2 CODED VIDEO IN THE BITSTREAM DOMAIN,
ICASSP 97 PROCEEDINGS, April 21-24, 1997に記載され
ているので参照されたい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子透かし埋め
込み装置は以上のように構成されているので、デコード
とエンコードの両方の機能を備えていなければならず、
従って装置の構成が大規模になるなどの課題があった。
込み装置は以上のように構成されているので、デコード
とエンコードの両方の機能を備えていなければならず、
従って装置の構成が大規模になるなどの課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、簡単な構成で簡単な方法を実現す
る秘匿情報伝送装置、秘匿情報解読装置、電子透かし埋
め込み装置および電子透かし抽出装置を得ることを目的
とする。また、この発明は上記のような課題を解決する
ためになされたもので、簡単な秘匿情報伝送方法を得る
ことを目的とする。
めになされたもので、簡単な構成で簡単な方法を実現す
る秘匿情報伝送装置、秘匿情報解読装置、電子透かし埋
め込み装置および電子透かし抽出装置を得ることを目的
とする。また、この発明は上記のような課題を解決する
ためになされたもので、簡単な秘匿情報伝送方法を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る秘匿情報
伝送装置は、周期性を持つ特定種類の信号を作成する信
号作成装置と、秘匿されるべき情報に従って、上記信号
の周期を変調する変調装置と、一つのストリームを使用
しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用されるべき
情報に多重して、上記変調された周期で上記信号を送信
する送信装置とを備えたものである。
伝送装置は、周期性を持つ特定種類の信号を作成する信
号作成装置と、秘匿されるべき情報に従って、上記信号
の周期を変調する変調装置と、一つのストリームを使用
しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用されるべき
情報に多重して、上記変調された周期で上記信号を送信
する送信装置とを備えたものである。
【0011】この発明に係る秘匿情報伝送装置は、秘匿
されるべき情報に従って周期が変調される信号は、時刻
基準参照信号であることを特徴とするものである。
されるべき情報に従って周期が変調される信号は、時刻
基準参照信号であることを特徴とするものである。
【0012】この発明に係る秘匿情報伝送装置は、秘匿
されるべき情報に従って、時刻基準参照信号が表す数値
を変更する変更装置をさらに備え、変調装置は、秘匿さ
れるべき情報に従って、時刻基準参照信号を送信する時
刻を遅延させることを特徴とするものである。
されるべき情報に従って、時刻基準参照信号が表す数値
を変更する変更装置をさらに備え、変調装置は、秘匿さ
れるべき情報に従って、時刻基準参照信号を送信する時
刻を遅延させることを特徴とするものである。
【0013】この発明に係る秘匿情報伝送装置は、変調
装置は、秘匿されるべき情報に応じた規則に従って、時
刻基準参照信号のいくつかを間引くことを特徴とするも
のである。
装置は、秘匿されるべき情報に応じた規則に従って、時
刻基準参照信号のいくつかを間引くことを特徴とするも
のである。
【0014】この発明に係る秘匿情報伝送装置は、送信
装置は、時刻基準参照信号の伝送のために時刻基準参照
信号の専用のパケットを使用することを特徴とするもの
である。
装置は、時刻基準参照信号の伝送のために時刻基準参照
信号の専用のパケットを使用することを特徴とするもの
である。
【0015】この発明に係る秘匿情報伝送方法は、周期
性を持つ特定種類の信号を作成し、秘匿されるべき情報
に従って、上記信号の周期を変調し、一つのストリーム
を使用しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用され
るべき情報に多重して、上記変調された周期で上記信号
を送信するものである。
性を持つ特定種類の信号を作成し、秘匿されるべき情報
に従って、上記信号の周期を変調し、一つのストリーム
を使用しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用され
るべき情報に多重して、上記変調された周期で上記信号
を送信するものである。
【0016】この発明に係る秘匿情報解読装置は、受信
される一つのストリーム中の特定種類の信号を他の種類
の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、上
記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で判
断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表現
された秘匿された情報を推定する推定装置とを備えたも
のである。
される一つのストリーム中の特定種類の信号を他の種類
の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、上
記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で判
断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表現
された秘匿された情報を推定する推定装置とを備えたも
のである。
【0017】この発明に係る秘匿情報解読装置は、受信
される一つのストリーム中の時刻基準参照信号を他の種
類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値判
断装置と、上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増加
すべき規則性と上記数値判断装置で判断された数値に基
づいて、上記時刻基準参照信号の増分として表現された
秘匿された情報を推定する推定装置とを備えたものであ
る。
される一つのストリーム中の時刻基準参照信号を他の種
類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値判
断装置と、上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増加
すべき規則性と上記数値判断装置で判断された数値に基
づいて、上記時刻基準参照信号の増分として表現された
秘匿された情報を推定する推定装置とを備えたものであ
る。
【0018】この発明に係る電子透かし埋め込み装置
は、周期性を持つ特定種類の信号を作成する信号作成装
置と、秘匿されるべき電子透かし情報に従って、上記信
号の周期を変調する変調装置と、一つのストリームを使
用しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用されるべ
き情報に多重して、上記変調された周期で上記信号を送
信する送信装置とを備えたものである。
は、周期性を持つ特定種類の信号を作成する信号作成装
置と、秘匿されるべき電子透かし情報に従って、上記信
号の周期を変調する変調装置と、一つのストリームを使
用しながら上記信号を他の種類の顕在的に利用されるべ
き情報に多重して、上記変調された周期で上記信号を送
信する送信装置とを備えたものである。
【0019】この発明に係る電子透かし抽出装置は、受
信される一つのストリーム中の特定種類の信号を他の種
類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、上
記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で判
断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表現
された秘匿された電子透かし情報を推定する推定装置と
を備えたものである。
信される一つのストリーム中の特定種類の信号を他の種
類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装置
と、上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、上
記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で判
断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表現
された秘匿された電子透かし情報を推定する推定装置と
を備えたものである。
【0020】この発明に係る電子透かし抽出装置は、受
信される一つのストリーム中の時刻基準参照信号を他の
種類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装
置と、上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値
判断装置と、上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増
加すべき規則性と上記数値判断装置で判断された数値に
基づいて、上記時刻基準参照信号の増分として表現され
た秘匿された電子透かし情報を推定する推定装置とを備
えたものである。
信される一つのストリーム中の時刻基準参照信号を他の
種類の顕在的に利用されるべき情報から識別する識別装
置と、上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値
判断装置と、上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増
加すべき規則性と上記数値判断装置で判断された数値に
基づいて、上記時刻基準参照信号の増分として表現され
た秘匿された電子透かし情報を推定する推定装置とを備
えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図であ
る。この電子透かし埋め込み装置(秘匿情報伝送装置)
は、MPEG2に準拠してトランスポートストリーム
(TS)を送信する送信元装置のエンコーダに組み込ま
れている。図1において、1はシステムタイムクロック
(STC)発生装置であり、2はサンプリング発振装置
であり、3はPCR作成装置(信号作成装置)であり、
4は電子透かしデータ入力装置であり、5は遅延決定装
置であり、6はPCR変更装置(変更装置)であり、7
はPCRパケット化装置であり、8は固定遅延装置であ
り、9は第1のFIFO(first−in firs
t−out)メモリであり、10は第1の書き込みパル
ス生成装置であり、11は可変遅延装置(変調装置)で
あり、12は第1の読み出しパルス生成装置である。1
3は画像データ入力装置であり、14は画像符号化装置
であり、15は画像パケット化装置であり、16は第2
のFIFOメモリであり、17は第2の書き込みパルス
生成装置であり、18は第2の読み出しパルス生成装置
であり、19は読み出しパルス除去装置であり、20は
送信装置に付属したセレクタ、50はNOT回路であ
る。
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図であ
る。この電子透かし埋め込み装置(秘匿情報伝送装置)
は、MPEG2に準拠してトランスポートストリーム
(TS)を送信する送信元装置のエンコーダに組み込ま
れている。図1において、1はシステムタイムクロック
(STC)発生装置であり、2はサンプリング発振装置
であり、3はPCR作成装置(信号作成装置)であり、
4は電子透かしデータ入力装置であり、5は遅延決定装
置であり、6はPCR変更装置(変更装置)であり、7
はPCRパケット化装置であり、8は固定遅延装置であ
り、9は第1のFIFO(first−in firs
t−out)メモリであり、10は第1の書き込みパル
ス生成装置であり、11は可変遅延装置(変調装置)で
あり、12は第1の読み出しパルス生成装置である。1
3は画像データ入力装置であり、14は画像符号化装置
であり、15は画像パケット化装置であり、16は第2
のFIFOメモリであり、17は第2の書き込みパルス
生成装置であり、18は第2の読み出しパルス生成装置
であり、19は読み出しパルス除去装置であり、20は
送信装置に付属したセレクタ、50はNOT回路であ
る。
【0022】次に動作について説明する。図1に示され
た送信元装置の電子透かし埋め込み装置において、シス
テムタイムクロック(STC)発生装置1は時計回路で
あって、送信元装置全体の動作を同期させるための基本
クロックパルスとしてのSTCパルスを発生し、送信元
装置の各種の構成要素にSTCパルスを配布する。ST
C発生装置1で発生したSTCパルスの周期は、例えば
27MHzである。
た送信元装置の電子透かし埋め込み装置において、シス
テムタイムクロック(STC)発生装置1は時計回路で
あって、送信元装置全体の動作を同期させるための基本
クロックパルスとしてのSTCパルスを発生し、送信元
装置の各種の構成要素にSTCパルスを配布する。ST
C発生装置1で発生したSTCパルスの周期は、例えば
27MHzである。
【0023】サンプリング発振装置2は、例えば50m
s(0.05Hz)の周期でサンプリング信号を発生
し、PCR作成装置3に供給する。サンプリング信号
は、送信元装置のクロックに宛先装置のクロックを同期
させるためのプログラムクロックリファレンス(PC
R)の生成に利用される。この実施の形態はMPEG2
のTS方式に準拠しており、送信元装置すなわちエンコ
ーダのSTCに、宛先装置すなわちデコーダが自分のS
TCをPLL(phased locked loo
p)を利用して同期させるためにPCRを用いる。
s(0.05Hz)の周期でサンプリング信号を発生
し、PCR作成装置3に供給する。サンプリング信号
は、送信元装置のクロックに宛先装置のクロックを同期
させるためのプログラムクロックリファレンス(PC
R)の生成に利用される。この実施の形態はMPEG2
のTS方式に準拠しており、送信元装置すなわちエンコ
ーダのSTCに、宛先装置すなわちデコーダが自分のS
TCをPLL(phased locked loo
p)を利用して同期させるためにPCRを用いる。
【0024】この実施の形態では、概略的には、PCR
は50msの周期で送信元装置から宛先装置へ送られ、
あるPCRが示す値とその次のPCRが示す値との間に
は50msに相当する相違がある。従って、宛先装置
は、PCRを受信した間隔と、それらが示す値に基づい
て、自分のSTCを送信元装置のSTCに適合させるこ
とが可能である。ただし、この実施の形態では、電子透
かしを表すために後述するような特別な工夫が施されて
いる。
は50msの周期で送信元装置から宛先装置へ送られ、
あるPCRが示す値とその次のPCRが示す値との間に
は50msに相当する相違がある。従って、宛先装置
は、PCRを受信した間隔と、それらが示す値に基づい
て、自分のSTCを送信元装置のSTCに適合させるこ
とが可能である。ただし、この実施の形態では、電子透
かしを表すために後述するような特別な工夫が施されて
いる。
【0025】PCR作成装置3は、サンプリング発振装
置2からサンプリング信号が供給されるたびに(すなわ
ち50msの周期で)、STC発生装置1から出力され
るSTCパルスの個数をサンプルしたSTC個数情報を
作成する。より具体的には、PCR作成装置3は、ST
C発生装置1で発生された27MHzのSTCパルスの
個数をカウントしており、サンプリング発振装置2で発
生された50ms(0.05Hz)周期のサンプリング
タイミング信号が供給されるたびに、その時点までに供
給されたSTCパルスの個数を元PCRとして出力す
る。STCパルスの周期が27MHzでサンプリングタ
イミング信号の周期が0.05Hzであれば、元PCR
は、ゼロ以上の1350000の倍数となる(0,13
50000,2700000,40500
0,...)。これらの元PCRは、逐次的にPCR変
更装置6に供給される。
置2からサンプリング信号が供給されるたびに(すなわ
ち50msの周期で)、STC発生装置1から出力され
るSTCパルスの個数をサンプルしたSTC個数情報を
作成する。より具体的には、PCR作成装置3は、ST
C発生装置1で発生された27MHzのSTCパルスの
個数をカウントしており、サンプリング発振装置2で発
生された50ms(0.05Hz)周期のサンプリング
タイミング信号が供給されるたびに、その時点までに供
給されたSTCパルスの個数を元PCRとして出力す
る。STCパルスの周期が27MHzでサンプリングタ
イミング信号の周期が0.05Hzであれば、元PCR
は、ゼロ以上の1350000の倍数となる(0,13
50000,2700000,40500
0,...)。これらの元PCRは、逐次的にPCR変
更装置6に供給される。
【0026】電子透かしデータ入力装置4には、送信の
対象とされる画像データファイルに挿入される電子透か
し情報が入力されて、これが電子透かしデータファイル
として保存される。必要に応じて(例えば画像データフ
ァイルを送信する指令があったとき)、電子透かしデー
タ入力装置4はこの電子透かしデータファイルを読み出
して、その内容を遅延決定装置5に供給する。
対象とされる画像データファイルに挿入される電子透か
し情報が入力されて、これが電子透かしデータファイル
として保存される。必要に応じて(例えば画像データフ
ァイルを送信する指令があったとき)、電子透かしデー
タ入力装置4はこの電子透かしデータファイルを読み出
して、その内容を遅延決定装置5に供給する。
【0027】ただし、電子透かしデータ入力装置4に
は、画像データファイルの送信の指令があっても、それ
から少なくとも50msの期間は、電子透かしデータフ
ァイルの内容を遅延決定装置5には供給しない。その期
間の経過の後、電子透かしデータ入力装置4は、電子透
かしデータファイルの内容を遅延決定装置5には供給す
る。以下、電子透かしデータ入力装置4から遅延決定装
置5にデータが供給される状態を「電子透かしデータ供
給状態」と呼び、他の状態を「通常状態」と呼ぶ。
は、画像データファイルの送信の指令があっても、それ
から少なくとも50msの期間は、電子透かしデータフ
ァイルの内容を遅延決定装置5には供給しない。その期
間の経過の後、電子透かしデータ入力装置4は、電子透
かしデータファイルの内容を遅延決定装置5には供給す
る。以下、電子透かしデータ入力装置4から遅延決定装
置5にデータが供給される状態を「電子透かしデータ供
給状態」と呼び、他の状態を「通常状態」と呼ぶ。
【0028】この実施の形態における電子透かしデータ
ファイルはアルファベットの小文字26文字を表すアス
キーコードで構成されていると仮定する。ただし、この
仮定はこの発明の理解を容易にすることを目的とし、こ
の発明を限定する意図ではない。
ファイルはアルファベットの小文字26文字を表すアス
キーコードで構成されていると仮定する。ただし、この
仮定はこの発明の理解を容易にすることを目的とし、こ
の発明を限定する意図ではない。
【0029】電子透かしデータ入力装置4は、一定の間
隔をおいて、電子透かしデータファイルを構成する一文
字分のアスキーコードを遅延決定装置5に供給する。コ
ードを受け取るたびに、遅延決定装置5はこのコードに
応じて、「遅延の程度」(α)を決定する。この「遅延
の程度」とは、元PCRの値を変更する程度であり、か
つ後述するように、この値が変更されたPCRの送信を
遅延させる程度でもある。さらに具体的には、遅延決定
装置5は、電子透かしデータ入力装置4からアスキーコ
ードが供給されない「通常状態」では、「遅延の程度」
を常にゼロとしておく。一方、「電子透かしデータ供給
状態」では、図2に示す対応表に準拠して、電子透かし
データ入力装置4から供給される1文字分のアスキーコ
ードに基づいて、「遅延の程度」を決定して、この「遅
延の程度」をPCR変更装置6および可変遅延装置11
に通知する。例えば、電子透かしデータファイルを構成
するコードが“a”を表すなら遅延の程度αは+1m
s、“b”なら+2ms、“c”なら+3ms、“d”
なら+4msとする。
隔をおいて、電子透かしデータファイルを構成する一文
字分のアスキーコードを遅延決定装置5に供給する。コ
ードを受け取るたびに、遅延決定装置5はこのコードに
応じて、「遅延の程度」(α)を決定する。この「遅延
の程度」とは、元PCRの値を変更する程度であり、か
つ後述するように、この値が変更されたPCRの送信を
遅延させる程度でもある。さらに具体的には、遅延決定
装置5は、電子透かしデータ入力装置4からアスキーコ
ードが供給されない「通常状態」では、「遅延の程度」
を常にゼロとしておく。一方、「電子透かしデータ供給
状態」では、図2に示す対応表に準拠して、電子透かし
データ入力装置4から供給される1文字分のアスキーコ
ードに基づいて、「遅延の程度」を決定して、この「遅
延の程度」をPCR変更装置6および可変遅延装置11
に通知する。例えば、電子透かしデータファイルを構成
するコードが“a”を表すなら遅延の程度αは+1m
s、“b”なら+2ms、“c”なら+3ms、“d”
なら+4msとする。
【0030】PCR変更装置6は、遅延決定装置5で決
定された各遅延の程度αに応じて、元PCRを例えば下
記の式に従って変更して、新PCRを得る。 新PCR = 元PCR + (1350000/5
0)*α 上記の式によれば、元PCRが、0,1350000,
2700000,4050000,...であって、電
子透かし情報として送信するアルファベット文字が順に
“a”、“b”、“c”、“d”・・・なら、新PCR
は順に、27000,1404000,278100
0,4158000,...となる。このようにして変
更されたPCRをPCR変更装置6はPCRパケット化
装置7に供給する。
定された各遅延の程度αに応じて、元PCRを例えば下
記の式に従って変更して、新PCRを得る。 新PCR = 元PCR + (1350000/5
0)*α 上記の式によれば、元PCRが、0,1350000,
2700000,4050000,...であって、電
子透かし情報として送信するアルファベット文字が順に
“a”、“b”、“c”、“d”・・・なら、新PCR
は順に、27000,1404000,278100
0,4158000,...となる。このようにして変
更されたPCRをPCR変更装置6はPCRパケット化
装置7に供給する。
【0031】PCR変更装置6から供給された(電子透
かしのコードのために変更されているかもしれない)P
CRをPCRパケット化装置7はパケット化する。すな
わち、ペイロードにPCR用データが格納されたパケッ
トを生成する。かかるパケットを以後、PCRパケット
と呼ぶ。
かしのコードのために変更されているかもしれない)P
CRをPCRパケット化装置7はパケット化する。すな
わち、ペイロードにPCR用データが格納されたパケッ
トを生成する。かかるパケットを以後、PCRパケット
と呼ぶ。
【0032】PCRパケット化装置7で生成されたPC
Rパケットは、第1のFIFOメモリ9に供給される。
第1のFIFOメモリ9は、FIFO機能をもち、PC
Rパケット化装置7から供給されたPCRパケットを、
供給された順番で蓄積し、蓄積したその順番で出力す
る。
Rパケットは、第1のFIFOメモリ9に供給される。
第1のFIFOメモリ9は、FIFO機能をもち、PC
Rパケット化装置7から供給されたPCRパケットを、
供給された順番で蓄積し、蓄積したその順番で出力す
る。
【0033】PCRパケットの第1のFIFOメモリ9
への書き込みは、固定遅延装置8および第1の書き込み
パルス生成装置10により、統制される。具体的には、
サンプリング発振装置2により発生させられたサンプリ
ング信号は、固定遅延装置8にも供給される。固定遅延
装置8は、サンプリング発振装置2により50msの周
期で発生させられたおのおのの上記サンプリング信号を
一定時間遅延させてから第1の書き込みパルス生成装置
10に供給する。この遅延時間は、サンプリング発振装
置2で発生させられた一つのサンプリング信号の発生か
ら、このサンプリング信号に起因するPCRパケットが
PCRパケット化装置7から出力されるまでに要する時
間に等しい。すなわち、一つのPCRパケットを作成す
るためにPCR作成装置3、PCR変更装置6およびP
CRパケット化装置7が要する処理の時間の合計に等し
い。
への書き込みは、固定遅延装置8および第1の書き込み
パルス生成装置10により、統制される。具体的には、
サンプリング発振装置2により発生させられたサンプリ
ング信号は、固定遅延装置8にも供給される。固定遅延
装置8は、サンプリング発振装置2により50msの周
期で発生させられたおのおのの上記サンプリング信号を
一定時間遅延させてから第1の書き込みパルス生成装置
10に供給する。この遅延時間は、サンプリング発振装
置2で発生させられた一つのサンプリング信号の発生か
ら、このサンプリング信号に起因するPCRパケットが
PCRパケット化装置7から出力されるまでに要する時
間に等しい。すなわち、一つのPCRパケットを作成す
るためにPCR作成装置3、PCR変更装置6およびP
CRパケット化装置7が要する処理の時間の合計に等し
い。
【0034】第1の書き込みパルス生成装置10は、こ
のような遅延されたサンプリング信号が固定遅延装置8
から供給されるたびに、第1のFIFOメモリ9にPC
Rパケットを書き込むための書き込みタイミングパルス
を遅延時間なしに生成し、このパルスを第1のFIFO
メモリ9に供給する。従って、あるPCRパケットが第
1のFIFOメモリ9に到着する時に、そのPCRパケ
ットに対応した書き込みタイミングパルスがやはり第1
のFIFOメモリ9に到着する。これにより、第1のF
IFOメモリ9は、個々のPCRパケットが第1のFI
FOメモリ9に到着するたびに、PCRパケットを蓄積
することができ、結果的に、PCRパケットを順序よく
蓄積することが可能である。
のような遅延されたサンプリング信号が固定遅延装置8
から供給されるたびに、第1のFIFOメモリ9にPC
Rパケットを書き込むための書き込みタイミングパルス
を遅延時間なしに生成し、このパルスを第1のFIFO
メモリ9に供給する。従って、あるPCRパケットが第
1のFIFOメモリ9に到着する時に、そのPCRパケ
ットに対応した書き込みタイミングパルスがやはり第1
のFIFOメモリ9に到着する。これにより、第1のF
IFOメモリ9は、個々のPCRパケットが第1のFI
FOメモリ9に到着するたびに、PCRパケットを蓄積
することができ、結果的に、PCRパケットを順序よく
蓄積することが可能である。
【0035】第1のFIFOメモリ9からのPCRパケ
ットの読み出しは、固定遅延装置8、可変遅延装置11
および第1の読み出しパルス生成装置12により統制さ
れる。具体的には、固定遅延装置8は、サンプリング発
振装置2により50msの周期で発生させられたおのお
のの上記サンプリング信号を上記の通り一定時間(一つ
のPCRパケットを作成するためにPCR作成装置3、
PCR変更装置6およびPCRパケット化装置7が要す
る処理の時間の合計)遅延させてから可変遅延装置11
に供給する。また、電子透かしのアルファベットを表示
するコードに応じて遅延決定装置5で決定された「遅延
の程度」(α)は可変遅延装置11にも通知される。可
変遅延装置11は、この遅延の程度αとある時間(第1
のFIFOメモリ9において入力されたデータを出力す
るのに要する通常の時間)の合計分、さらにサンプリン
グ信号を遅らせてから第1の読み出しパルス生成装置1
2に供給する。
ットの読み出しは、固定遅延装置8、可変遅延装置11
および第1の読み出しパルス生成装置12により統制さ
れる。具体的には、固定遅延装置8は、サンプリング発
振装置2により50msの周期で発生させられたおのお
のの上記サンプリング信号を上記の通り一定時間(一つ
のPCRパケットを作成するためにPCR作成装置3、
PCR変更装置6およびPCRパケット化装置7が要す
る処理の時間の合計)遅延させてから可変遅延装置11
に供給する。また、電子透かしのアルファベットを表示
するコードに応じて遅延決定装置5で決定された「遅延
の程度」(α)は可変遅延装置11にも通知される。可
変遅延装置11は、この遅延の程度αとある時間(第1
のFIFOメモリ9において入力されたデータを出力す
るのに要する通常の時間)の合計分、さらにサンプリン
グ信号を遅らせてから第1の読み出しパルス生成装置1
2に供給する。
【0036】例えば、第1のFIFOメモリ9において
入力されたデータを出力するのに要する通常の時間が1
msであると仮定する。そして、電子透かし情報に対応
するアルファベット文字が順に、“a”、“b”、
“c”、“d”・・・であると仮定する。それぞれのア
ルファベット文字に対応する「遅延の程度」分の遅延時
間は、1ms、2ms、3ms、4ms・・・・である
ので、可変遅延装置11での合計の遅延時間は順に、2
ms、3ms、4ms、5ms・・・である。
入力されたデータを出力するのに要する通常の時間が1
msであると仮定する。そして、電子透かし情報に対応
するアルファベット文字が順に、“a”、“b”、
“c”、“d”・・・であると仮定する。それぞれのア
ルファベット文字に対応する「遅延の程度」分の遅延時
間は、1ms、2ms、3ms、4ms・・・・である
ので、可変遅延装置11での合計の遅延時間は順に、2
ms、3ms、4ms、5ms・・・である。
【0037】第1の読み出しパルス生成装置12は、こ
のような遅延されたサンプリング信号が可変遅延装置1
1から供給されるたびに、第1のFIFOメモリ9から
PCRパケットを読み出すための読み出しタイミングパ
ルスを遅延時間なしに生成し、このパルスを第1のFI
FOメモリ9に供給する。読み出しタイミングパルスが
第1のFIFOメモリ9に供給されるたびに、第1のF
IFOメモリ9は、そのパルスに対応したPCRパケッ
トを読み出す。従って、あるPCRパケットが第1のF
IFOメモリ9から読み出せる時期からそのPCRパケ
ットに対応する電子透かし情報の文字に応じた遅延時間
だけ遅れた時期に、そのPCRパケットが第1のFIF
Oメモリ9から出力される。
のような遅延されたサンプリング信号が可変遅延装置1
1から供給されるたびに、第1のFIFOメモリ9から
PCRパケットを読み出すための読み出しタイミングパ
ルスを遅延時間なしに生成し、このパルスを第1のFI
FOメモリ9に供給する。読み出しタイミングパルスが
第1のFIFOメモリ9に供給されるたびに、第1のF
IFOメモリ9は、そのパルスに対応したPCRパケッ
トを読み出す。従って、あるPCRパケットが第1のF
IFOメモリ9から読み出せる時期からそのPCRパケ
ットに対応する電子透かし情報の文字に応じた遅延時間
だけ遅れた時期に、そのPCRパケットが第1のFIF
Oメモリ9から出力される。
【0038】このため、送信元装置のエンコーダの第1
のFIFOメモリ9から読み出されるPCRパケットに
関しては、そのパケットに対応する文字コードに応じて
PCRの値が修正されているだけでなく、そのパケット
に対応する文字に応じた遅延時間を有している。かかる
PCRパケットはセレクタ20に供給される。PCRパ
ケットを受けたセレクタ20は、直ちにPCRパケット
をMPEG2に準拠したTSに載せて宛先装置に送信す
る。後述するように、セレクタ20においては、PCR
パケットの送信は、画像の送信よりも優先されるように
なっている。
のFIFOメモリ9から読み出されるPCRパケットに
関しては、そのパケットに対応する文字コードに応じて
PCRの値が修正されているだけでなく、そのパケット
に対応する文字に応じた遅延時間を有している。かかる
PCRパケットはセレクタ20に供給される。PCRパ
ケットを受けたセレクタ20は、直ちにPCRパケット
をMPEG2に準拠したTSに載せて宛先装置に送信す
る。後述するように、セレクタ20においては、PCR
パケットの送信は、画像の送信よりも優先されるように
なっている。
【0039】上述の通り、「通常状態」では、PCRパ
ケットは50msの周期で送信元装置から宛先装置へ送
られ、あるPCRパケットに格納されたPCRが示す値
とその次のPCRパケット(PCR)に格納されたPC
Rが示す値との間には50msに相当する相違がある。
すなわち、前回受信したPCRよりも50msの増分を
示すPCRを宛先装置が受信した時には、前回のPCR
の受信から50msの時間が経過している。従って、受
信されたPCRパケットは受信時刻に適した正確な時刻
を示すため、宛先装置は、PCRパケットが示す値に基
づいて、自分のSTCを送信元装置のSTCに同期させ
ることが可能である。
ケットは50msの周期で送信元装置から宛先装置へ送
られ、あるPCRパケットに格納されたPCRが示す値
とその次のPCRパケット(PCR)に格納されたPC
Rが示す値との間には50msに相当する相違がある。
すなわち、前回受信したPCRよりも50msの増分を
示すPCRを宛先装置が受信した時には、前回のPCR
の受信から50msの時間が経過している。従って、受
信されたPCRパケットは受信時刻に適した正確な時刻
を示すため、宛先装置は、PCRパケットが示す値に基
づいて、自分のSTCを送信元装置のSTCに同期させ
ることが可能である。
【0040】「電子透かしデータ供給状態」では、以上
の説明から理解されるように、あるPCRパケットと次
のPCRパケットの送信間隔は、50msと電子透かし
の文字コードに相当する分の遅延時間αの合計時間であ
るが、それらのPCRパケットに格納されたPCRが示
す値同士の間は、この合計時間(50+α)に相当する
相違がある。すなわち、前回受信したPCRよりも50
ms+αの増分を示すPCRを宛先装置が受信した時に
は、前回のPCRの受信から50ms+αの時間が経過
している。従って、「電子透かしデータ供給状態」で
も、受信されたPCRパケットは受信時刻に適した正確
な時刻を示すため、宛先装置は、PCRパケットが示す
値に基づいて、やはり自分のSTCを送信元装置のST
Cに同期させることが可能である。
の説明から理解されるように、あるPCRパケットと次
のPCRパケットの送信間隔は、50msと電子透かし
の文字コードに相当する分の遅延時間αの合計時間であ
るが、それらのPCRパケットに格納されたPCRが示
す値同士の間は、この合計時間(50+α)に相当する
相違がある。すなわち、前回受信したPCRよりも50
ms+αの増分を示すPCRを宛先装置が受信した時に
は、前回のPCRの受信から50ms+αの時間が経過
している。従って、「電子透かしデータ供給状態」で
も、受信されたPCRパケットは受信時刻に適した正確
な時刻を示すため、宛先装置は、PCRパケットが示す
値に基づいて、やはり自分のSTCを送信元装置のST
Cに同期させることが可能である。
【0041】一方、画像データ入力装置13は、MPE
G符号化されていないオリジナルの画像データファイル
を画像符号化装置14に供給する。この画像データファ
イルは、後述する手順に従ってMPEG2に準拠するよ
うに符号化され、MPEGシステムストリームとして宛
先装置に伝送される。
G符号化されていないオリジナルの画像データファイル
を画像符号化装置14に供給する。この画像データファ
イルは、後述する手順に従ってMPEG2に準拠するよ
うに符号化され、MPEGシステムストリームとして宛
先装置に伝送される。
【0042】画像符号化装置14は、この符号化されて
いない画像データファイルをMPEG2に準拠するよう
に符号化する。画像パケット化装置15は、画像符号化
装置14で符号化された画像データファイルをMPEG
2のTSに載せて伝送するために、この画像データファ
イルを細分化して、画像パケットを生成し、これらの画
像パケットを第2のFIFOメモリ16に供給する。画
像パケットの生成においては、画像パケット化装置15
は、STC発生装置1から供給されるSTCパルスを参
照しながら、画像データファイルが宛先装置で復号およ
び再生されるべき時刻を示すタイムスタンプ(DTS、
PTS)を生成し、タイムスタンプを画像パケットのヘ
ッダに格納する。
いない画像データファイルをMPEG2に準拠するよう
に符号化する。画像パケット化装置15は、画像符号化
装置14で符号化された画像データファイルをMPEG
2のTSに載せて伝送するために、この画像データファ
イルを細分化して、画像パケットを生成し、これらの画
像パケットを第2のFIFOメモリ16に供給する。画
像パケットの生成においては、画像パケット化装置15
は、STC発生装置1から供給されるSTCパルスを参
照しながら、画像データファイルが宛先装置で復号およ
び再生されるべき時刻を示すタイムスタンプ(DTS、
PTS)を生成し、タイムスタンプを画像パケットのヘ
ッダに格納する。
【0043】第2のFIFOメモリ16は、画像パケッ
ト化装置15で生成された画像パケットを生成された順
番に蓄積し、蓄積した順番で出力する。画像パケットの
第2のFIFOメモリ16への書き込みは、第2の書き
込みパルス生成装置17により統制される。この目的の
ため、画像パケット化装置15で生成された画像パケッ
トは、第2のFIFOメモリ16のための第2の書き込
みパルス生成装置17にも供給される。各画像パケット
が供給されるたびに、第2の書き込みパルス生成装置1
7は、この画像パケットを第2のFIFOメモリ16に
書き込むためのパルスを生成し、このパルスを第2のF
IFOメモリ16に供給する。従って、ある画像パケッ
トが第2のFIFOメモリ16に到着する時に、その画
像パケットに対応した書き込みタイミングパルスも第2
のFIFOメモリ16に到着する。これにより、第2の
FIFOメモリ16は、個々の画像パケットが第2のF
IFOメモリ16に到着するたびに、画像パケットを蓄
積することができ、結果的に、画像パケットを順序よく
蓄積することが可能である。
ト化装置15で生成された画像パケットを生成された順
番に蓄積し、蓄積した順番で出力する。画像パケットの
第2のFIFOメモリ16への書き込みは、第2の書き
込みパルス生成装置17により統制される。この目的の
ため、画像パケット化装置15で生成された画像パケッ
トは、第2のFIFOメモリ16のための第2の書き込
みパルス生成装置17にも供給される。各画像パケット
が供給されるたびに、第2の書き込みパルス生成装置1
7は、この画像パケットを第2のFIFOメモリ16に
書き込むためのパルスを生成し、このパルスを第2のF
IFOメモリ16に供給する。従って、ある画像パケッ
トが第2のFIFOメモリ16に到着する時に、その画
像パケットに対応した書き込みタイミングパルスも第2
のFIFOメモリ16に到着する。これにより、第2の
FIFOメモリ16は、個々の画像パケットが第2のF
IFOメモリ16に到着するたびに、画像パケットを蓄
積することができ、結果的に、画像パケットを順序よく
蓄積することが可能である。
【0044】第2のFIFOメモリ16からの画像パケ
ットの読み出しは、第2の読み出しパルス生成装置1
8、読み出しパルス除去装置19およびNOT回路50
により統制される。画像パケットの読み出しは、第2の
FIFOメモリ16から画像パケットの読み出しが可能
であって、なおかつ上記の第1のFIFOメモリ9から
PCRパケットが読み出されていない時期に実行され
る。
ットの読み出しは、第2の読み出しパルス生成装置1
8、読み出しパルス除去装置19およびNOT回路50
により統制される。画像パケットの読み出しは、第2の
FIFOメモリ16から画像パケットの読み出しが可能
であって、なおかつ上記の第1のFIFOメモリ9から
PCRパケットが読み出されていない時期に実行され
る。
【0045】具体的には、第2の読み出しパルス生成装
置18は、一定間隔をおいて読み出しパルスを発生し
て、第2のFIFOメモリ16に供給する。読み出しタ
イミングパルスが第2のFIFOメモリ16に供給され
るたびに、第2のFIFOメモリ16は、画像パケット
を読み出し、セレクタ20に供給する。ただし、第2の
読み出しパルス生成装置18と第2のFIFOメモリ1
6の間には、読み出しパルス除去装置19が介在させら
れている。
置18は、一定間隔をおいて読み出しパルスを発生し
て、第2のFIFOメモリ16に供給する。読み出しタ
イミングパルスが第2のFIFOメモリ16に供給され
るたびに、第2のFIFOメモリ16は、画像パケット
を読み出し、セレクタ20に供給する。ただし、第2の
読み出しパルス生成装置18と第2のFIFOメモリ1
6の間には、読み出しパルス除去装置19が介在させら
れている。
【0046】読み出しパルス除去装置19は、AND回
路を有しており、その一方の入力端は第2の読み出しパ
ルス生成装置18の出力端に接続されており、他方の入
力端はNOT回路50の出力端に接続されている。NO
T回路50の入力端は第1の読み出しパルス生成装置1
2の出力端に接続されている。この構成の下、NOT回
路50の入力端に第1の読み出しパルス生成装置12か
ら読み出しパルスが入力されると、たとえ第2の読み出
しパルス生成装置18が読み出しパルスを生成したとし
ても、読み出しパルス除去装置19はその読み出しパル
スを第2のFIFOメモリ16に伝達せずに廃棄する。
従って、第1のFIFOメモリ9からPCRパケットが
読み出されている間は、第2のFIFOメモリ16から
画像パケットが読み出されない。
路を有しており、その一方の入力端は第2の読み出しパ
ルス生成装置18の出力端に接続されており、他方の入
力端はNOT回路50の出力端に接続されている。NO
T回路50の入力端は第1の読み出しパルス生成装置1
2の出力端に接続されている。この構成の下、NOT回
路50の入力端に第1の読み出しパルス生成装置12か
ら読み出しパルスが入力されると、たとえ第2の読み出
しパルス生成装置18が読み出しパルスを生成したとし
ても、読み出しパルス除去装置19はその読み出しパル
スを第2のFIFOメモリ16に伝達せずに廃棄する。
従って、第1のFIFOメモリ9からPCRパケットが
読み出されている間は、第2のFIFOメモリ16から
画像パケットが読み出されない。
【0047】換言すれば、第2のFIFOメモリ16か
ら画像パケットが読み出されるのは、第1のFIFOメ
モリ9からPCRパケットが読み出されていない期間だ
けである。この実施の形態では、どの時点においても第
2のFIFOメモリ16がオーバーフローしないよう
に、第2のFIFOメモリ16に画像パケットが書き込
まれる周期よりも、十分に短い周期で第2の読み出しパ
ルス生成装置18は読み出しパルスを発生する。
ら画像パケットが読み出されるのは、第1のFIFOメ
モリ9からPCRパケットが読み出されていない期間だ
けである。この実施の形態では、どの時点においても第
2のFIFOメモリ16がオーバーフローしないよう
に、第2のFIFOメモリ16に画像パケットが書き込
まれる周期よりも、十分に短い周期で第2の読み出しパ
ルス生成装置18は読み出しパルスを発生する。
【0048】また、読み出しパルス除去装置19は、第
2のFIFOメモリ16が画像パケットを蓄積していな
いことを示すエンプティフラグが有効である時も、第2
の読み出しパルス生成装置18からの読み出しパルスを
除去する。従って、第2のFIFOメモリ16に既に読
み出し可能な画像パケットが存在し、かつ上記の第1の
FIFOメモリ9からPCRパケットが読み出されてい
ない時期に、画像パケットは第2のFIFOメモリ16
から読み出される。
2のFIFOメモリ16が画像パケットを蓄積していな
いことを示すエンプティフラグが有効である時も、第2
の読み出しパルス生成装置18からの読み出しパルスを
除去する。従って、第2のFIFOメモリ16に既に読
み出し可能な画像パケットが存在し、かつ上記の第1の
FIFOメモリ9からPCRパケットが読み出されてい
ない時期に、画像パケットは第2のFIFOメモリ16
から読み出される。
【0049】上述のようにして、画像パケットとPCR
パケットは、FIFOメモリ9および16から同時に読
み出されることが避けられているため、別々の時期にセ
レクタ20に供給される。また、第1の読み出しパルス
生成装置12で生成された上記の読み出しタイミングパ
ルスは、セレクタ切換の目的のためセレクタ20にも供
給される。この読み出しタイミングパルスが供給される
と、セレクタ20は第1のFIFOメモリ9に接続され
た入力端を優先する。従って、第1のFIFOメモリ9
から読み出されたPCRパケットが、優先的にMPEG
2のTSに載せられて宛先装置に送出される。上記の説
明から明らかなように、PCRパケットの伝送の基本周
期は50msであるが、秘匿される情報により周期は適
宜改変される。
パケットは、FIFOメモリ9および16から同時に読
み出されることが避けられているため、別々の時期にセ
レクタ20に供給される。また、第1の読み出しパルス
生成装置12で生成された上記の読み出しタイミングパ
ルスは、セレクタ切換の目的のためセレクタ20にも供
給される。この読み出しタイミングパルスが供給される
と、セレクタ20は第1のFIFOメモリ9に接続され
た入力端を優先する。従って、第1のFIFOメモリ9
から読み出されたPCRパケットが、優先的にMPEG
2のTSに載せられて宛先装置に送出される。上記の説
明から明らかなように、PCRパケットの伝送の基本周
期は50msであるが、秘匿される情報により周期は適
宜改変される。
【0050】他の時には、セレクタ20は、第2のFI
FOメモリ16に接続された入力端を優先する。従っ
て、この時に、第2のFIFOメモリ16から画像パケ
ットが読み出されていれば、画像パケットがTSに載せ
られて宛先の装置に送出される。
FOメモリ16に接続された入力端を優先する。従っ
て、この時に、第2のFIFOメモリ16から画像パケ
ットが読み出されていれば、画像パケットがTSに載せ
られて宛先の装置に送出される。
【0051】宛先の装置では、上述したPCRパケット
と画像パケットとが混在したTSを受信する。ここで、
宛先の装置が、MPEG2に準拠した普通の画像デコー
ダであると仮定する。すなわち、この場合の宛先装置
は、MPEG2の画像データファイルを復号および再生
することができること以外には、特別な工夫の施されて
いない装置である。上述の通り、受信されたTSのうち
PCRパケットに関しては、宛先装置のデコーダでは、
「電子透かしデータ供給状態」であっても「通常状態」
であっても、受信されたPCRパケットは受信時刻に適
した正確な時刻を示すため、宛先装置は、PCRパケッ
トが示す値に基づいて、自分のSTCを送信元装置のS
TCに逐次的に同期させることが可能である。すなわ
ち、送信元装置のSTCと宛先装置のSTCの同期性は
常に正確に維持される。
と画像パケットとが混在したTSを受信する。ここで、
宛先の装置が、MPEG2に準拠した普通の画像デコー
ダであると仮定する。すなわち、この場合の宛先装置
は、MPEG2の画像データファイルを復号および再生
することができること以外には、特別な工夫の施されて
いない装置である。上述の通り、受信されたTSのうち
PCRパケットに関しては、宛先装置のデコーダでは、
「電子透かしデータ供給状態」であっても「通常状態」
であっても、受信されたPCRパケットは受信時刻に適
した正確な時刻を示すため、宛先装置は、PCRパケッ
トが示す値に基づいて、自分のSTCを送信元装置のS
TCに逐次的に同期させることが可能である。すなわ
ち、送信元装置のSTCと宛先装置のSTCの同期性は
常に正確に維持される。
【0052】また、この宛先装置では、受信されたTS
の画像パケットに割り当てられたタイムスタンプに基づ
いて画像データファイルの復号もしくは再生を行う。上
述の通り、宛先装置で動作の基準となるSTCについて
は、PCRパケットにより、逐次的に時刻合わせが行わ
れるが、画像データファイルの復号もしくは再生は時刻
合わせの影響を全く受けない。つまり、普通の送信元装
置から受信した画像データファイルの復号または再生と
全く同様に、上述の実施の形態の送信元装置から受信し
た画像データファイルの復号または再生を行うことがで
きる。従って、この実施の形態は、既存のMPEGシス
テムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコー
ダで画像信号を再生することが可能である。
の画像パケットに割り当てられたタイムスタンプに基づ
いて画像データファイルの復号もしくは再生を行う。上
述の通り、宛先装置で動作の基準となるSTCについて
は、PCRパケットにより、逐次的に時刻合わせが行わ
れるが、画像データファイルの復号もしくは再生は時刻
合わせの影響を全く受けない。つまり、普通の送信元装
置から受信した画像データファイルの復号または再生と
全く同様に、上述の実施の形態の送信元装置から受信し
た画像データファイルの復号または再生を行うことがで
きる。従って、この実施の形態は、既存のMPEGシス
テムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコー
ダで画像信号を再生することが可能である。
【0053】この実施の形態による伝送方法によれば、
TS中に、PCRパケットと画像パケットとが混在する
が、普通の宛先装置にとっては、PCRパケットは画像
の復号もしくは再生に直接利用されないので、再生する
画像には何の痕跡も生じない。また、PCRの埋め込ま
れたままの画像データを宛先装置が保存するとき、また
はPCRの埋め込まれたままの画像データを宛先装置が
転送するときにも、普通の装置は保存または転送された
画像データ中の秘匿情報を解析したり認識したりするこ
とができない。この実施の形態の原理が適用された検査
装置だけが、保存または転送された画像データ中のPC
Rの改変の痕跡を電子透かしとして検出することが可能
である。
TS中に、PCRパケットと画像パケットとが混在する
が、普通の宛先装置にとっては、PCRパケットは画像
の復号もしくは再生に直接利用されないので、再生する
画像には何の痕跡も生じない。また、PCRの埋め込ま
れたままの画像データを宛先装置が保存するとき、また
はPCRの埋め込まれたままの画像データを宛先装置が
転送するときにも、普通の装置は保存または転送された
画像データ中の秘匿情報を解析したり認識したりするこ
とができない。この実施の形態の原理が適用された検査
装置だけが、保存または転送された画像データ中のPC
Rの改変の痕跡を電子透かしとして検出することが可能
である。
【0054】次に、上述のように情報が秘匿されて伝送
されたTSから情報を抽出して解読する装置を説明す
る。図3は、この発明の実施の形態1に係る電子透かし
抽出装置の構成を示すブロック図である。この電子透か
し抽出装置は、MPEG2に準拠して送信されたTSを
受信する宛先装置のデコーダに組み込まれている。図3
において、21は受信パケット識別装置(識別装置)で
あり、22はPCRパケット分解装置であり、23はシ
ステムタイムクロック発生装置であり、24はPCRパ
ケット受信時刻検出装置(周期性判断装置)であり、2
5はPCRパケット基本周期検出装置(周期性判断装
置)であり、26はPCRパケット受信ズレ検出装置
(周期性判断装置)26であり、27は電子透かし情報
検出装置(推定装置)であり、28は画像パケット分解
装置であり、29は画像復号化装置であり、30は画像
表示装置である。
されたTSから情報を抽出して解読する装置を説明す
る。図3は、この発明の実施の形態1に係る電子透かし
抽出装置の構成を示すブロック図である。この電子透か
し抽出装置は、MPEG2に準拠して送信されたTSを
受信する宛先装置のデコーダに組み込まれている。図3
において、21は受信パケット識別装置(識別装置)で
あり、22はPCRパケット分解装置であり、23はシ
ステムタイムクロック発生装置であり、24はPCRパ
ケット受信時刻検出装置(周期性判断装置)であり、2
5はPCRパケット基本周期検出装置(周期性判断装
置)であり、26はPCRパケット受信ズレ検出装置
(周期性判断装置)26であり、27は電子透かし情報
検出装置(推定装置)であり、28は画像パケット分解
装置であり、29は画像復号化装置であり、30は画像
表示装置である。
【0055】次に、図3に示す電子透かし抽出装置の動
作について説明する。上述の電子透かし埋め込み装置か
ら送信されたMPEG2のTSは、この電子透かし抽出
装置の受信パケット識別装置21、PCRパケット分解
装置22および画像パケット分解装置28に供給され
る。
作について説明する。上述の電子透かし埋め込み装置か
ら送信されたMPEG2のTSは、この電子透かし抽出
装置の受信パケット識別装置21、PCRパケット分解
装置22および画像パケット分解装置28に供給され
る。
【0056】受信パケット識別装置21は、MPEG2
のTSに含まれる各パケットの種類を識別して、識別さ
れたパケットの種類をそのパケットに関連する装置に通
知する。具体的には、受信したパケットがPCRパケッ
トであれば、PCRパケット分解装置22とPCRパケ
ット受信時刻検出装置24にその旨を通知し、画像パケ
ットであれば画像パケット分解装置28にその旨を通知
する。
のTSに含まれる各パケットの種類を識別して、識別さ
れたパケットの種類をそのパケットに関連する装置に通
知する。具体的には、受信したパケットがPCRパケッ
トであれば、PCRパケット分解装置22とPCRパケ
ット受信時刻検出装置24にその旨を通知し、画像パケ
ットであれば画像パケット分解装置28にその旨を通知
する。
【0057】PCRパケット分解装置22は、PCRパ
ケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21か
らの通知に基づいて、そのPCRパケットを分解して、
パケットのペイロードからPCRを取り出す。さらに、
PCRパケット分解装置22は、自分に届いた時期から
一定の遅延時間の後、抽出したPCRをシステムタイム
クロック発生装置23に供給する。
ケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21か
らの通知に基づいて、そのPCRパケットを分解して、
パケットのペイロードからPCRを取り出す。さらに、
PCRパケット分解装置22は、自分に届いた時期から
一定の遅延時間の後、抽出したPCRをシステムタイム
クロック発生装置23に供給する。
【0058】システムタイムクロック(STC)発生装
置23は時計回路であって、宛先装置全体の動作を同期
させるための基本クロックパルスとしてのSTCパルス
を発生し、宛先装置の全体にSTCパルスを配布する。
PCRパケット分解装置22から送られたPCRに基づ
いて、STC発生装置23は、PLLを利用して、自身
が発生するSTCパルスを送信元装置のSTCに同期さ
せる。上述と同様に、「電子透かしデータ供給状態」で
あっても「通常状態」であっても、受信されたPCRパ
ケットは受信時刻に適した正確な時刻を示すため、宛先
装置ではPCRパケットが示す値に基づいて、自分のS
TCを送信元装置のSTCに逐次的に同期させることが
可能である。すなわち、送信元装置のSTCと宛先装置
のSTCの同期性は常に正確に維持される。
置23は時計回路であって、宛先装置全体の動作を同期
させるための基本クロックパルスとしてのSTCパルス
を発生し、宛先装置の全体にSTCパルスを配布する。
PCRパケット分解装置22から送られたPCRに基づ
いて、STC発生装置23は、PLLを利用して、自身
が発生するSTCパルスを送信元装置のSTCに同期さ
せる。上述と同様に、「電子透かしデータ供給状態」で
あっても「通常状態」であっても、受信されたPCRパ
ケットは受信時刻に適した正確な時刻を示すため、宛先
装置ではPCRパケットが示す値に基づいて、自分のS
TCを送信元装置のSTCに逐次的に同期させることが
可能である。すなわち、送信元装置のSTCと宛先装置
のSTCの同期性は常に正確に維持される。
【0059】PCRパケット受信時刻検出装置24にP
CRパケットが入力されると、PCRパケット受信時刻
検出装置24はこれが入力された時刻を検出して、その
検出時刻をPCRパケット基本周期検出装置25および
PCRパケット受信ズレ検出装置26に通知する。
CRパケットが入力されると、PCRパケット受信時刻
検出装置24はこれが入力された時刻を検出して、その
検出時刻をPCRパケット基本周期検出装置25および
PCRパケット受信ズレ検出装置26に通知する。
【0060】PCRパケット基本周期検出装置25は、
断続的に送られてくるPCRパケットの受信時刻の検出
結果から、標準的なPCRパケットの基本周期を検出す
る。上記の説明に従えばPCRパケットの伝送の基本周
期は50msである。上述の通り、送信元装置は、少な
くとも50msの初期段階では、電子透かしでPCRを
改変しない「通常状態」を継続するので、基本周期が容
易に検出される。
断続的に送られてくるPCRパケットの受信時刻の検出
結果から、標準的なPCRパケットの基本周期を検出す
る。上記の説明に従えばPCRパケットの伝送の基本周
期は50msである。上述の通り、送信元装置は、少な
くとも50msの初期段階では、電子透かしでPCRを
改変しない「通常状態」を継続するので、基本周期が容
易に検出される。
【0061】PCRパケット受信ズレ検出装置26に
は、PCRパケット基本周期検出装置25から検出され
た基本周期が通知される。PCRパケット受信ズレ検出
装置26は、現在のPCRパケットの受信時期と直前の
PCRパケットの受信時期との間隔と、基本周期との相
違を検出し、この相違(基本受信時刻からの遅延)を電
子透かし情報検出装置27に通知する。
は、PCRパケット基本周期検出装置25から検出され
た基本周期が通知される。PCRパケット受信ズレ検出
装置26は、現在のPCRパケットの受信時期と直前の
PCRパケットの受信時期との間隔と、基本周期との相
違を検出し、この相違(基本受信時刻からの遅延)を電
子透かし情報検出装置27に通知する。
【0062】電子透かし情報検出装置27は、PCRパ
ケット受信ズレ検出装置26から通知された相違(基本
受信時刻からの遅延)に基づいて、電子透かし情報を構
成するアルファベットの小文字を表すコードを推定す
る。すなわち、図4に従って、送信元装置の遅延決定装
置5と逆の動作を行う。このようにして、送り元装置の
エンコーダで挿入された電子透かし情報が復元される。
ケット受信ズレ検出装置26から通知された相違(基本
受信時刻からの遅延)に基づいて、電子透かし情報を構
成するアルファベットの小文字を表すコードを推定す
る。すなわち、図4に従って、送信元装置の遅延決定装
置5と逆の動作を行う。このようにして、送り元装置の
エンコーダで挿入された電子透かし情報が復元される。
【0063】一方、画像パケット分解装置28は、画像
パケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21
からの通知に基づいて、その画像パケットを分解して、
パケットのペイロードから符号化された画像データを抽
出し、パケットのヘッダからタイムスタンプを抽出す
る。
パケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21
からの通知に基づいて、その画像パケットを分解して、
パケットのペイロードから符号化された画像データを抽
出し、パケットのヘッダからタイムスタンプを抽出す
る。
【0064】画像復号化装置29は、STC発生装置2
3から供給されるSTCパルスを参照しながら、画像パ
ケット分解装置28が抽出したタイムスタンプに基づい
て、画像パケット分解装置28から出力された符号化さ
れた画像データを復号して画像信号を生成し、画像信号
を画像表示装置30に供給する。画像表示装置30は、
画像信号に基づいて、画像を表示する。上述の通り、宛
先装置で動作の基準となるSTCについては、PCRパ
ケットにより、逐次的に時刻合わせが行われるが、画像
データファイルの復号は時刻合わせの影響を全く受けな
いので、再生する画像には何の痕跡も生じない。以上の
ようにして、この電子透かし抽出装置は、TSに埋め込
まれた情報を解読でき、かつ画像を支障なく復号するこ
とができる。
3から供給されるSTCパルスを参照しながら、画像パ
ケット分解装置28が抽出したタイムスタンプに基づい
て、画像パケット分解装置28から出力された符号化さ
れた画像データを復号して画像信号を生成し、画像信号
を画像表示装置30に供給する。画像表示装置30は、
画像信号に基づいて、画像を表示する。上述の通り、宛
先装置で動作の基準となるSTCについては、PCRパ
ケットにより、逐次的に時刻合わせが行われるが、画像
データファイルの復号は時刻合わせの影響を全く受けな
いので、再生する画像には何の痕跡も生じない。以上の
ようにして、この電子透かし抽出装置は、TSに埋め込
まれた情報を解読でき、かつ画像を支障なく復号するこ
とができる。
【0065】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、PCRを送信する間隔を変更することにより、秘匿
情報を伝送するようにしたので、普通のMPEGデコー
ダには秘匿情報の存在を全く認識されることなく、特別
のデコーダによってのみ当該情報を解読することが可能
であるという効果がある。また、PCRを送信する間隔
を変更しても、PCRが示す数値には送信間隔の変更に
伴う補正的な改変がされているので、既存のMPEGシ
ステムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコ
ーダで画像信号を再生することが可能である。
ば、PCRを送信する間隔を変更することにより、秘匿
情報を伝送するようにしたので、普通のMPEGデコー
ダには秘匿情報の存在を全く認識されることなく、特別
のデコーダによってのみ当該情報を解読することが可能
であるという効果がある。また、PCRを送信する間隔
を変更しても、PCRが示す数値には送信間隔の変更に
伴う補正的な改変がされているので、既存のMPEGシ
ステムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコ
ーダで画像信号を再生することが可能である。
【0066】また、秘匿情報を画像信号そのものやその
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を符号化したり復号化したりすることなく、秘
匿情報を挿入したり抽出したりすることが可能である。
従って、電子透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時
間を短縮することが可能である。
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を符号化したり復号化したりすることなく、秘
匿情報を挿入したり抽出したりすることが可能である。
従って、電子透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時
間を短縮することが可能である。
【0067】上記の実施の形態では、PCRパケットを
送信する基本周期を50msにしたが、本発明をこれに
限定する意図ではなく、基本周期を変更してもよい。ま
た、上記の実施の形態はMPEG2のTSを利用して秘
匿情報を伝送するが、本発明をこれに限定する意図では
なく、他の規格または様式のストリームに上記の実施の
形態の原理を応用して秘匿情報を載せてもよい。
送信する基本周期を50msにしたが、本発明をこれに
限定する意図ではなく、基本周期を変更してもよい。ま
た、上記の実施の形態はMPEG2のTSを利用して秘
匿情報を伝送するが、本発明をこれに限定する意図では
なく、他の規格または様式のストリームに上記の実施の
形態の原理を応用して秘匿情報を載せてもよい。
【0068】また、STCの周波数を現行のMPEG2
に合わせて27MHzにしたが、本発明をこれに限定す
る意図ではなく、他のシステムで利用する場合には周波
数を変更してもよい。また、上記の実施の形態では、秘
匿情報を伝達するために、MPEG2のTSにPCR専
用のパケットを載せて伝送しているが、PCR専用のパ
ケットを使用せずに他の種類のパケットにPCRを格納
してもよい。さらに、MPEG1のストリームまたはM
PEG2のPS(プログラムストリーム)を利用して秘
匿情報を伝送する場合には、PCRに代えてSCR(シ
ステムクロックリファレンス)を時刻基準参照信号とし
て利用することができる。すなわち、SCRが示す値と
送信間隔を秘匿情報に応じて変更すればよい。この場合
にも、ストリームにSCR専用のパケットを載せて伝送
してもよいし、SCR専用のパケットを使用せずに他の
種類のパケットにSCRを格納してもよい。
に合わせて27MHzにしたが、本発明をこれに限定す
る意図ではなく、他のシステムで利用する場合には周波
数を変更してもよい。また、上記の実施の形態では、秘
匿情報を伝達するために、MPEG2のTSにPCR専
用のパケットを載せて伝送しているが、PCR専用のパ
ケットを使用せずに他の種類のパケットにPCRを格納
してもよい。さらに、MPEG1のストリームまたはM
PEG2のPS(プログラムストリーム)を利用して秘
匿情報を伝送する場合には、PCRに代えてSCR(シ
ステムクロックリファレンス)を時刻基準参照信号とし
て利用することができる。すなわち、SCRが示す値と
送信間隔を秘匿情報に応じて変更すればよい。この場合
にも、ストリームにSCR専用のパケットを載せて伝送
してもよいし、SCR専用のパケットを使用せずに他の
種類のパケットにSCRを格納してもよい。
【0069】また、上記の実施の形態では、秘匿される
電子透かし情報としてアルファベットの小文字を使用し
ていたが、それ以外の文字を使用してもよい。また、電
子透かし抽出装置においては、PCRパケットを受信す
る間隔から電子透かし情報を認識しているが、上述の通
り、PCRパケット中のPCRが示す数値そのものも秘
匿される情報を反映している。従って、PCR(SCR
を利用する場合はSCR)が示す数値から情報を電子透
かし抽出装置が認識するようにしてもよい。すなわち、
図5に示すように、PCRパケット受信時刻検出装置2
4、PCRパケット基本周期検出装置25およびPCR
パケット受信ズレ検出装置26を設けずに、その代わり
に、PCRが表す数値を判断する数値判断装置40を設
け、PCRが表す数値が本来増加すべき規則性と数値判
断装置40で判断された数値に基づいて、PCRの増分
として表現された秘匿された情報を電子透かし情報検出
装置27が推定するような代替的な形態を実現してもよ
い。
電子透かし情報としてアルファベットの小文字を使用し
ていたが、それ以外の文字を使用してもよい。また、電
子透かし抽出装置においては、PCRパケットを受信す
る間隔から電子透かし情報を認識しているが、上述の通
り、PCRパケット中のPCRが示す数値そのものも秘
匿される情報を反映している。従って、PCR(SCR
を利用する場合はSCR)が示す数値から情報を電子透
かし抽出装置が認識するようにしてもよい。すなわち、
図5に示すように、PCRパケット受信時刻検出装置2
4、PCRパケット基本周期検出装置25およびPCR
パケット受信ズレ検出装置26を設けずに、その代わり
に、PCRが表す数値を判断する数値判断装置40を設
け、PCRが表す数値が本来増加すべき規則性と数値判
断装置40で判断された数値に基づいて、PCRの増分
として表現された秘匿された情報を電子透かし情報検出
装置27が推定するような代替的な形態を実現してもよ
い。
【0070】さらに、上記の実施の形態では、送信元の
電子透かし埋め込み装置では、MPEGの規格に準拠す
るために、各画像パケットにタイムスタンプ(PTS、
DTS)を付与し、宛先装置では、タイムスタンプに従
って画像の復号および再生を行うが、復号および再生の
時刻に高い精度が要求されない環境では、タイムスタン
プとして無意味な情報を与えて、宛先装置では復号およ
び再生でタイムスタンプを参照しないようにしてもよ
い。また、MPEG以外の規格または様式を利用する場
合は、タイムスタンプそのものを使用しなくてもよい。
電子透かし埋め込み装置では、MPEGの規格に準拠す
るために、各画像パケットにタイムスタンプ(PTS、
DTS)を付与し、宛先装置では、タイムスタンプに従
って画像の復号および再生を行うが、復号および再生の
時刻に高い精度が要求されない環境では、タイムスタン
プとして無意味な情報を与えて、宛先装置では復号およ
び再生でタイムスタンプを参照しないようにしてもよ
い。また、MPEG以外の規格または様式を利用する場
合は、タイムスタンプそのものを使用しなくてもよい。
【0071】実施の形態2.次に、この発明の他の実施
の形態を説明する。図6は、この発明の実施の形態2に
係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図で
ある。この電子透かし埋め込み装置(秘匿情報伝送装
置)は、MPEG2に準拠してトランスポートストリー
ム(TS)を送信する送信元装置のエンコーダに組み込
まれている。
の形態を説明する。図6は、この発明の実施の形態2に
係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図で
ある。この電子透かし埋め込み装置(秘匿情報伝送装
置)は、MPEG2に準拠してトランスポートストリー
ム(TS)を送信する送信元装置のエンコーダに組み込
まれている。
【0072】図6において、31はPCRパターン決定
装置であり、32はPCR伝達・停止装置(変調装置)
であり、33は第1の書き込みパルス生成装置であり、
34は第1の読み出しパルス生成装置である。他の構成
要素は、図1に示された実施の形態1の電子透かし埋め
込み装置の構成要素と同じである。
装置であり、32はPCR伝達・停止装置(変調装置)
であり、33は第1の書き込みパルス生成装置であり、
34は第1の読み出しパルス生成装置である。他の構成
要素は、図1に示された実施の形態1の電子透かし埋め
込み装置の構成要素と同じである。
【0073】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に、STC発生装置1はSTCパルスを発生し、
送信元装置の各種の構成要素にSTCパルスを配布す
る。サンプリング発振装置2は、例えば5ms(0.5
Hz)の周期でサンプリング信号を発生し、PCR作成
装置3に供給する。PCR作成装置3は、サンプリング
発振装置2からサンプリング信号が供給されるたびに
(すなわち5msの周期で)、PCRを作成し、これら
のPCRを逐次的にPCR伝達・停止装置32に供給す
る。PCRは、直前のPCRに比べて5msの周期だけ
異なる値を有する。
と同様に、STC発生装置1はSTCパルスを発生し、
送信元装置の各種の構成要素にSTCパルスを配布す
る。サンプリング発振装置2は、例えば5ms(0.5
Hz)の周期でサンプリング信号を発生し、PCR作成
装置3に供給する。PCR作成装置3は、サンプリング
発振装置2からサンプリング信号が供給されるたびに
(すなわち5msの周期で)、PCRを作成し、これら
のPCRを逐次的にPCR伝達・停止装置32に供給す
る。PCRは、直前のPCRに比べて5msの周期だけ
異なる値を有する。
【0074】電子透かしデータ入力装置4には、送信の
対象とされる画像データファイルに挿入される電子透か
し情報が入力されて、これが電子透かしデータファイル
として保存される。必要に応じて(例えば画像データフ
ァイルを送信する指令があったとき)、電子透かしデー
タ入力装置4はこの電子透かしデータファイルを読み出
して、その内容をPCRパターン決定装置31に供給す
る。
対象とされる画像データファイルに挿入される電子透か
し情報が入力されて、これが電子透かしデータファイル
として保存される。必要に応じて(例えば画像データフ
ァイルを送信する指令があったとき)、電子透かしデー
タ入力装置4はこの電子透かしデータファイルを読み出
して、その内容をPCRパターン決定装置31に供給す
る。
【0075】この実施の形態では、サンプリング発振装
置2の発振周期のために本来5msの周期で宛先装置に
送信されるべきPCRを、電子透かし情報に応じて間引
くことにより、秘匿されるべき電子透かし情報を表現す
る。この目的のため、PCRパターン決定装置31は、
電子透かし情報に応じて、PCRを宛先装置に伝送する
パターンを決定する。
置2の発振周期のために本来5msの周期で宛先装置に
送信されるべきPCRを、電子透かし情報に応じて間引
くことにより、秘匿されるべき電子透かし情報を表現す
る。この目的のため、PCRパターン決定装置31は、
電子透かし情報に応じて、PCRを宛先装置に伝送する
パターンを決定する。
【0076】今、この実施の形態における電子透かしデ
ータファイルはアルファベットの小文字26文字を表す
アスキーコードで構成されていると仮定する。ただし、
この仮定はこの発明の理解を容易にすることを目的と
し、この発明を限定する意図ではない。PCRパターン
決定装置31は、文字を表すアスキーコードを利用し
て、PCRを伝送するか否かを表すパターンを決定し、
このパターンをPCR伝達・停止装置32に供給する。
ータファイルはアルファベットの小文字26文字を表す
アスキーコードで構成されていると仮定する。ただし、
この仮定はこの発明の理解を容易にすることを目的と
し、この発明を限定する意図ではない。PCRパターン
決定装置31は、文字を表すアスキーコードを利用し
て、PCRを伝送するか否かを表すパターンを決定し、
このパターンをPCR伝達・停止装置32に供給する。
【0077】パターンの決定のときには、図7に示され
た文字とコードの変換図が利用される。図7に示すよう
に、アルファベットの小文字が“a”であれば、これを
表すコードは16進数で61、2進数で1100001
である。“b”であれば、16進数で62、2進数で1
100010である。“c”であれば、16進数で6
3、2進数で1100011である。“d”であれば、
16進数で64、2進数で1100100である。も
し、電子透かしデータ入力装置4から電子透かし情報が
入力されない場合は、16進数でff、2進数で111
1111のコードが電子透かしデータ入力装置4から供
給されているのと等価である。この実施の形態では、P
CRパターン決定装置31は、文字に応じた7ビットの
2進数コードの“0”と“1”のパターンをPCR伝送
パターンとして出力する。
た文字とコードの変換図が利用される。図7に示すよう
に、アルファベットの小文字が“a”であれば、これを
表すコードは16進数で61、2進数で1100001
である。“b”であれば、16進数で62、2進数で1
100010である。“c”であれば、16進数で6
3、2進数で1100011である。“d”であれば、
16進数で64、2進数で1100100である。も
し、電子透かしデータ入力装置4から電子透かし情報が
入力されない場合は、16進数でff、2進数で111
1111のコードが電子透かしデータ入力装置4から供
給されているのと等価である。この実施の形態では、P
CRパターン決定装置31は、文字に応じた7ビットの
2進数コードの“0”と“1”のパターンをPCR伝送
パターンとして出力する。
【0078】PCR伝達・停止装置32は、PCRパタ
ーン決定装置31から供給されたPCR伝送パターンに
応じて、PCR作成装置3から5msの周期で送られて
くるPCRをPCRパケット化装置7に伝達したり、停
止(破棄)したりする。図8を参照して、PCR伝達・
停止装置32の機能を説明する。PCR伝達・停止装置
32は、50msの周期でPCRパターン決定装置31
で決定されたPCR伝送パターンを読み込み、50ms
の周期で電子透かし情報の文字を表現する。
ーン決定装置31から供給されたPCR伝送パターンに
応じて、PCR作成装置3から5msの周期で送られて
くるPCRをPCRパケット化装置7に伝達したり、停
止(破棄)したりする。図8を参照して、PCR伝達・
停止装置32の機能を説明する。PCR伝達・停止装置
32は、50msの周期でPCRパターン決定装置31
で決定されたPCR伝送パターンを読み込み、50ms
の周期で電子透かし情報の文字を表現する。
【0079】具体的には、図8に示すように、50ms
の周期の最初の10msの期間にPCR作成装置3から
供給された2つのPCRは停止せず、そのままPCRパ
ケット化装置7に通過させる。3番目のPCRについて
は、文字を表現すべき場合には停止し、文字を表現しな
い場合にはそのまま通過させる。従って、50msの各
期間でのこれらの最初の3つのPCRは、文字の存在の
検出に役立てられうる。
の周期の最初の10msの期間にPCR作成装置3から
供給された2つのPCRは停止せず、そのままPCRパ
ケット化装置7に通過させる。3番目のPCRについて
は、文字を表現すべき場合には停止し、文字を表現しな
い場合にはそのまま通過させる。従って、50msの各
期間でのこれらの最初の3つのPCRは、文字の存在の
検出に役立てられうる。
【0080】そして、その後の35ms期間にPCR作
成装置3から供給された7つのPCRについては、PC
R伝送パターンに従って、PCRパケット化装置7に伝
達または停止する。例えば、文字“a”を表すには、そ
の文字に対応する2進数コード「1100001」に従
って、ビットが“1”である1番目、2番目、7番目の
PCRはそのまま通過させ、“0”である3番目、4番
目、5番目、6番目のPCRは停止させる。文字“b”
を表すには、その文字に対応する2進数コード「110
0010」に従って、ビットが“1”である1番目、2
番目、6番目のPCRはそのまま通過させ、“0”であ
る3番目、4番目、5番目、7番目のPCRは停止させ
る。電子透かし情報が入力されない場合(2進数コード
が1111111の場合)には、全てのPCRは停止さ
れずにそのまま通過させられる。従って、文字が表現さ
れない期間は、PCRは規則的すなわち定期的に通過す
る。
成装置3から供給された7つのPCRについては、PC
R伝送パターンに従って、PCRパケット化装置7に伝
達または停止する。例えば、文字“a”を表すには、そ
の文字に対応する2進数コード「1100001」に従
って、ビットが“1”である1番目、2番目、7番目の
PCRはそのまま通過させ、“0”である3番目、4番
目、5番目、6番目のPCRは停止させる。文字“b”
を表すには、その文字に対応する2進数コード「110
0010」に従って、ビットが“1”である1番目、2
番目、6番目のPCRはそのまま通過させ、“0”であ
る3番目、4番目、5番目、7番目のPCRは停止させ
る。電子透かし情報が入力されない場合(2進数コード
が1111111の場合)には、全てのPCRは停止さ
れずにそのまま通過させられる。従って、文字が表現さ
れない期間は、PCRは規則的すなわち定期的に通過す
る。
【0081】PCRパケット化装置7は、PCR伝達・
停止装置32から伝達されたPCRをパケット化しPC
Rパケットを生成する。PCRパケット化装置7で生成
されたPCRパケットは、第1のFIFOメモリ9に供
給される。第1のFIFOメモリ9は、FIFO機能を
もち、PCRパケット化装置7から供給されたPCRパ
ケットを、供給された順番で蓄積し、蓄積したその順番
で出力する。
停止装置32から伝達されたPCRをパケット化しPC
Rパケットを生成する。PCRパケット化装置7で生成
されたPCRパケットは、第1のFIFOメモリ9に供
給される。第1のFIFOメモリ9は、FIFO機能を
もち、PCRパケット化装置7から供給されたPCRパ
ケットを、供給された順番で蓄積し、蓄積したその順番
で出力する。
【0082】PCRパケットの第1のFIFOメモリ9
への書き込みは、固定遅延装置8および第1の書き込み
パルス生成装置33により、統制される。固定遅延装置
8は、サンプリング発振装置2により5msの周期で発
生させられたおのおのの上記サンプリング信号を一定時
間遅延させてから第1の書き込みパルス生成装置33に
供給する。この遅延時間は、サンプリング発振装置2で
発生させられた一つのサンプリング信号の発生から、こ
のサンプリング信号に起因するPCRパケットがPCR
パケット化装置7から出力されるまでに要する時間に等
しい。すなわち、一つのPCRパケットを作成するため
にPCR作成装置3、PCR伝達・停止装置32および
PCRパケット化装置7が要する処理の時間の合計に等
しい。
への書き込みは、固定遅延装置8および第1の書き込み
パルス生成装置33により、統制される。固定遅延装置
8は、サンプリング発振装置2により5msの周期で発
生させられたおのおのの上記サンプリング信号を一定時
間遅延させてから第1の書き込みパルス生成装置33に
供給する。この遅延時間は、サンプリング発振装置2で
発生させられた一つのサンプリング信号の発生から、こ
のサンプリング信号に起因するPCRパケットがPCR
パケット化装置7から出力されるまでに要する時間に等
しい。すなわち、一つのPCRパケットを作成するため
にPCR作成装置3、PCR伝達・停止装置32および
PCRパケット化装置7が要する処理の時間の合計に等
しい。
【0083】また、第1の書き込みパルス生成装置33
には、PCRパターン決定装置31が出力した、文字に
応じたPCR伝送パターンが供給される。第1の書き込
みパルス生成装置33は、PCR伝送パターンに基づい
て、伝送すべきPCRに対応したサンプリング信号が固
定遅延装置8から供給されるたびに、第1のFIFOメ
モリ9にPCRパケットを書き込むための書き込みタイ
ミングパルスを遅延時間なしに生成し、このパルスを第
1のFIFOメモリ9に供給する。一方、伝送すべきで
ないPCRに対応したサンプリング信号は無視する。従
って、あるPCRパケットが第1のFIFOメモリ9に
到着する時に、そのPCRパケットに対応した書き込み
タイミングパルスがやはり第1のFIFOメモリ9に到
着する。これにより、第1のFIFOメモリ9は、個々
のPCRパケットが第1のFIFOメモリ9に到着する
たびに、PCRパケットを蓄積することができ、結果的
に、PCRパケットを順序よく蓄積することが可能であ
る。
には、PCRパターン決定装置31が出力した、文字に
応じたPCR伝送パターンが供給される。第1の書き込
みパルス生成装置33は、PCR伝送パターンに基づい
て、伝送すべきPCRに対応したサンプリング信号が固
定遅延装置8から供給されるたびに、第1のFIFOメ
モリ9にPCRパケットを書き込むための書き込みタイ
ミングパルスを遅延時間なしに生成し、このパルスを第
1のFIFOメモリ9に供給する。一方、伝送すべきで
ないPCRに対応したサンプリング信号は無視する。従
って、あるPCRパケットが第1のFIFOメモリ9に
到着する時に、そのPCRパケットに対応した書き込み
タイミングパルスがやはり第1のFIFOメモリ9に到
着する。これにより、第1のFIFOメモリ9は、個々
のPCRパケットが第1のFIFOメモリ9に到着する
たびに、PCRパケットを蓄積することができ、結果的
に、PCRパケットを順序よく蓄積することが可能であ
る。
【0084】第1の書き込みパルス生成装置33で生成
された書き込みタイミングパルスは、第1の読み出しパ
ルス生成装置34にも供給される。第1の読み出しパル
ス生成装置34はパルスの受信から一定時間経過後に、
読み出しタイミングパルスを生成して、第1のFIFO
メモリ9に供給する。読み出しタイミングパルスが第1
のFIFOメモリ9に供給されるたびに、第1のFIF
Oメモリ9は、そのパルスに対応したPCRパケットを
読み出して、セレクタ20に供給する。
された書き込みタイミングパルスは、第1の読み出しパ
ルス生成装置34にも供給される。第1の読み出しパル
ス生成装置34はパルスの受信から一定時間経過後に、
読み出しタイミングパルスを生成して、第1のFIFO
メモリ9に供給する。読み出しタイミングパルスが第1
のFIFOメモリ9に供給されるたびに、第1のFIF
Oメモリ9は、そのパルスに対応したPCRパケットを
読み出して、セレクタ20に供給する。
【0085】一方、画像データを処理する構成要素、セ
レクタ20およびNOT回路50は、実施の形態1の構
成要素と同じであり、その動作も同じである。この実施
の形態2においても、画像パケットとPCRパケットは
同時に読み出されることが避けられ、別々の時期にセレ
クタ20に供給され、PCRパケットが優先的に宛先装
置に送信される。上記の説明から明らかなように、PC
Rパケットの伝送の基本周期は5msであるが、秘匿さ
れる情報により周期は適宜改変される。
レクタ20およびNOT回路50は、実施の形態1の構
成要素と同じであり、その動作も同じである。この実施
の形態2においても、画像パケットとPCRパケットは
同時に読み出されることが避けられ、別々の時期にセレ
クタ20に供給され、PCRパケットが優先的に宛先装
置に送信される。上記の説明から明らかなように、PC
Rパケットの伝送の基本周期は5msであるが、秘匿さ
れる情報により周期は適宜改変される。
【0086】宛先の装置では、上述したPCRパケット
と画像パケットとが混在したTSを受信する。ここで、
宛先の装置が、MPEG2に準拠した普通の画像デコー
ダであると仮定する。すなわち、この場合の宛先装置
は、MPEG2の画像データファイルを復号および再生
することができること以外には、特別な工夫の施されて
いない装置である。上述の通り、受信されたTSのうち
PCRパケットは秘匿情報に応じて間引かれるために、
必ずしも定期的に受信されないが、受信されたPCRパ
ケットは受信時刻に適した正確な時刻を示すため、宛先
装置のデコーダでは、PCRパケットが示す値に基づい
て、自分のSTCを送信元装置のSTCに逐次的に同期
させることが可能である。すなわち、送信元装置のST
Cと宛先装置のSTCの同期性は常に正確に維持され
る。
と画像パケットとが混在したTSを受信する。ここで、
宛先の装置が、MPEG2に準拠した普通の画像デコー
ダであると仮定する。すなわち、この場合の宛先装置
は、MPEG2の画像データファイルを復号および再生
することができること以外には、特別な工夫の施されて
いない装置である。上述の通り、受信されたTSのうち
PCRパケットは秘匿情報に応じて間引かれるために、
必ずしも定期的に受信されないが、受信されたPCRパ
ケットは受信時刻に適した正確な時刻を示すため、宛先
装置のデコーダでは、PCRパケットが示す値に基づい
て、自分のSTCを送信元装置のSTCに逐次的に同期
させることが可能である。すなわち、送信元装置のST
Cと宛先装置のSTCの同期性は常に正確に維持され
る。
【0087】また、この宛先装置では、受信されたTS
の画像パケットに割り当てられたタイムスタンプに基づ
いて画像データファイルの復号もしくは再生を行う。上
述の通り、宛先装置で動作の基準となるSTCについて
は、PCRパケットにより、逐次的に時刻合わせが行わ
れるが、画像データファイルの復号もしくは再生は時刻
合わせの影響を全く受けない。つまり、普通の送信元装
置から受信した画像データファイルの復号または再生と
全く同様に、上述の実施の形態の送信元装置から受信し
た画像データファイルの復号または再生を行うことがで
きる。従って、この実施の形態は、既存のMPEGシス
テムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコー
ダで画像信号を再生することが可能である。
の画像パケットに割り当てられたタイムスタンプに基づ
いて画像データファイルの復号もしくは再生を行う。上
述の通り、宛先装置で動作の基準となるSTCについて
は、PCRパケットにより、逐次的に時刻合わせが行わ
れるが、画像データファイルの復号もしくは再生は時刻
合わせの影響を全く受けない。つまり、普通の送信元装
置から受信した画像データファイルの復号または再生と
全く同様に、上述の実施の形態の送信元装置から受信し
た画像データファイルの復号または再生を行うことがで
きる。従って、この実施の形態は、既存のMPEGシス
テムストリームと互換性があり、現在のMPEGデコー
ダで画像信号を再生することが可能である。
【0088】この実施の形態による伝送方法によれば、
TS中に、PCRパケットと画像パケットとが混在する
が、普通の宛先装置にとっては、PCRパケットは画像
の復号もしくは再生に直接利用されないので、再生する
画像には何の痕跡も生じない。また、PCRの埋め込ま
れたままの画像データを宛先装置が保存するとき、また
はPCRの埋め込まれたままの画像データを宛先装置が
転送するときにも、普通の装置は保存または転送された
画像データ中の秘匿情報を解析したり認識したりするこ
とができない。この実施の形態の原理が適用された検査
装置だけが、保存または転送された画像データ中のPC
Rの改変の痕跡を電子透かしとして検出することが可能
である。
TS中に、PCRパケットと画像パケットとが混在する
が、普通の宛先装置にとっては、PCRパケットは画像
の復号もしくは再生に直接利用されないので、再生する
画像には何の痕跡も生じない。また、PCRの埋め込ま
れたままの画像データを宛先装置が保存するとき、また
はPCRの埋め込まれたままの画像データを宛先装置が
転送するときにも、普通の装置は保存または転送された
画像データ中の秘匿情報を解析したり認識したりするこ
とができない。この実施の形態の原理が適用された検査
装置だけが、保存または転送された画像データ中のPC
Rの改変の痕跡を電子透かしとして検出することが可能
である。
【0089】次に、上述のように情報が秘匿されて伝送
されたTSから情報を抽出して解読する装置を説明す
る。図9は、この発明の実施の形態2に係る電子透かし
抽出装置の構成を示すブロック図である。この電子透か
し抽出装置は、MPEG2に準拠して送信されたTSを
受信する宛先装置のデコーダに組み込まれている。
されたTSから情報を抽出して解読する装置を説明す
る。図9は、この発明の実施の形態2に係る電子透かし
抽出装置の構成を示すブロック図である。この電子透か
し抽出装置は、MPEG2に準拠して送信されたTSを
受信する宛先装置のデコーダに組み込まれている。
【0090】図9において、35は情報存在検出装置
(周期性判断装置)であり、36はPCRパケット受信
パターン検出装置(周期性判断装置)であり、37は電
子透かし情報検出装置(推定装置)である。他の構成要
素は、図3に示された実施の形態1の電子透かし抽出装
置の構成要素と同じである。
(周期性判断装置)であり、36はPCRパケット受信
パターン検出装置(周期性判断装置)であり、37は電
子透かし情報検出装置(推定装置)である。他の構成要
素は、図3に示された実施の形態1の電子透かし抽出装
置の構成要素と同じである。
【0091】次に動作について説明する。上述の電子透
かし埋め込み装置から送信されたMPEG2のTSは、
この電子透かし抽出装置の受信パケット識別装置21、
PCRパケット分解装置22および画像パケット分解装
置28に供給される。
かし埋め込み装置から送信されたMPEG2のTSは、
この電子透かし抽出装置の受信パケット識別装置21、
PCRパケット分解装置22および画像パケット分解装
置28に供給される。
【0092】受信パケット識別装置21は、MPEG2
のTSに含まれる各パケットの種類を識別して、受信し
たパケットがPCRパケットであれば、PCRパケット
分解装置22とPCRパケット受信時刻検出装置24に
その旨を通知し、画像パケットであれば画像パケット分
解装置28にその旨を通知する。
のTSに含まれる各パケットの種類を識別して、受信し
たパケットがPCRパケットであれば、PCRパケット
分解装置22とPCRパケット受信時刻検出装置24に
その旨を通知し、画像パケットであれば画像パケット分
解装置28にその旨を通知する。
【0093】PCRパケット分解装置22は、PCRパ
ケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21か
らの通知に基づいて、そのPCRパケットを分解して、
パケットのペイロードからPCRを取り出し、自分に届
いた時期から一定の遅延時間の後、抽出したPCRをシ
ステムタイムクロック発生装置23に供給する。PCR
パケット分解装置22から送られたPCRに基づいて、
STC発生装置23は、PLLを利用して、自身が発生
するSTCパルスを送信元装置のSTCに同期させる。
上述と同様に、受信されたPCRパケットは受信時刻に
適した正確な時刻を示すため、宛先装置ではPCRパケ
ットが示す値に基づいて、自分のSTCを送信元装置の
STCに逐次的に同期させることが可能である。すなわ
ち、送信元装置のSTCと宛先装置のSTCの同期性は
常に正確に維持される。
ケットが送られてきた旨の受信パケット識別装置21か
らの通知に基づいて、そのPCRパケットを分解して、
パケットのペイロードからPCRを取り出し、自分に届
いた時期から一定の遅延時間の後、抽出したPCRをシ
ステムタイムクロック発生装置23に供給する。PCR
パケット分解装置22から送られたPCRに基づいて、
STC発生装置23は、PLLを利用して、自身が発生
するSTCパルスを送信元装置のSTCに同期させる。
上述と同様に、受信されたPCRパケットは受信時刻に
適した正確な時刻を示すため、宛先装置ではPCRパケ
ットが示す値に基づいて、自分のSTCを送信元装置の
STCに逐次的に同期させることが可能である。すなわ
ち、送信元装置のSTCと宛先装置のSTCの同期性は
常に正確に維持される。
【0094】PCRパケット受信時刻検出装置24にP
CRパケットが入力されると、PCRパケット受信時刻
検出装置24はこれが入力された時刻を検出して、その
検出時刻を情報存在検出装置35およびPCRパケット
受信パターン検出装置36に通知する。
CRパケットが入力されると、PCRパケット受信時刻
検出装置24はこれが入力された時刻を検出して、その
検出時刻を情報存在検出装置35およびPCRパケット
受信パターン検出装置36に通知する。
【0095】情報存在検出装置35は、PCRパケット
受信時刻検出装置24で検出されたPCRパケットの受
信時刻から、PCRパケットの送信パターンを検査し、
秘匿情報が存在するか否か検出する。具体的には、も
し、電子透かし情報が伝送されていない状態なら、PC
Rパケット受信時刻検出装置24は、5ms周期で必ず
PCRパケットを受信することになる。従って、情報存
在検出装置35により、秘匿された情報が存在しないこ
とを認識することが可能である。
受信時刻検出装置24で検出されたPCRパケットの受
信時刻から、PCRパケットの送信パターンを検査し、
秘匿情報が存在するか否か検出する。具体的には、も
し、電子透かし情報が伝送されていない状態なら、PC
Rパケット受信時刻検出装置24は、5ms周期で必ず
PCRパケットを受信することになる。従って、情報存
在検出装置35により、秘匿された情報が存在しないこ
とを認識することが可能である。
【0096】一方、電子透かし情報が伝送されると、P
CRパケットの受信の欠落が生ずる。この欠落は、図8
に示された50msの周期の3番目のPCRの停止に起
因する。これにより、これ以降の35msの期間に、電
子透かし情報として、1文字のアルファベット小文字を
示すパターンが存在することが判明する。さらに、上記
35msの期間以降の15msの期間において、最初と
2番目のPCRパケットが受信され、3番目のPCRパ
ケットが受信されない場合、それ以降の35msの期間
にも電子透かし情報を表すPCRパケットパターンが存
在すると判定する。以後、情報存在検出装置35は情報
の存在の有無の判断を繰り返す。情報が存在すると判断
するたびに、情報存在検出装置35はPCRパケット受
信パターン検出装置36に情報の存在を表す信号を供給
する。
CRパケットの受信の欠落が生ずる。この欠落は、図8
に示された50msの周期の3番目のPCRの停止に起
因する。これにより、これ以降の35msの期間に、電
子透かし情報として、1文字のアルファベット小文字を
示すパターンが存在することが判明する。さらに、上記
35msの期間以降の15msの期間において、最初と
2番目のPCRパケットが受信され、3番目のPCRパ
ケットが受信されない場合、それ以降の35msの期間
にも電子透かし情報を表すPCRパケットパターンが存
在すると判定する。以後、情報存在検出装置35は情報
の存在の有無の判断を繰り返す。情報が存在すると判断
するたびに、情報存在検出装置35はPCRパケット受
信パターン検出装置36に情報の存在を表す信号を供給
する。
【0097】情報の存在を表す信号が供給されると、P
CRパケット受信パターン検出装置36は、上記35m
sの期間中のPCRパケット受信パターンを検査する。
すなわち、5msの周期で、7回PCRパケットの受信
の有無を判断し、この受信パターンを7ビットのバイナ
リコードとして画像表示装置30に通知する。例えば、
もし、PCRパケットが35msの期間の1番目、2番
目、7番目の時刻に受信され、3番目、4番目、5番
目、6番目の時刻に受信されなかった場合、バイナリー
コードは1100001である。
CRパケット受信パターン検出装置36は、上記35m
sの期間中のPCRパケット受信パターンを検査する。
すなわち、5msの周期で、7回PCRパケットの受信
の有無を判断し、この受信パターンを7ビットのバイナ
リコードとして画像表示装置30に通知する。例えば、
もし、PCRパケットが35msの期間の1番目、2番
目、7番目の時刻に受信され、3番目、4番目、5番
目、6番目の時刻に受信されなかった場合、バイナリー
コードは1100001である。
【0098】電子透かし情報検出装置37は、PCRパ
ケット受信パターン検出装置36が検出した受信パター
ンをバイナリデータとして受け取って、図7の変換表に
従って、それをアルファベットの小文字に当てはめて電
子透かし情報を検出する。上記の例のように、PCRパ
ケット受信パターン検出装置36で検出されたバイナリ
ーコードが1100001である場合、電子透かし情報
は16進コードでは61、文字でいえば“a”と判断さ
れる。すなわち、電子透かし情報検出装置37は、図7
に示す対応表に従って、送信元装置のPCRパターン決
定装置31と逆の動作を行う。このようにして、送り元
装置のエンコーダで挿入された電子透かし情報が復元さ
れる。
ケット受信パターン検出装置36が検出した受信パター
ンをバイナリデータとして受け取って、図7の変換表に
従って、それをアルファベットの小文字に当てはめて電
子透かし情報を検出する。上記の例のように、PCRパ
ケット受信パターン検出装置36で検出されたバイナリ
ーコードが1100001である場合、電子透かし情報
は16進コードでは61、文字でいえば“a”と判断さ
れる。すなわち、電子透かし情報検出装置37は、図7
に示す対応表に従って、送信元装置のPCRパターン決
定装置31と逆の動作を行う。このようにして、送り元
装置のエンコーダで挿入された電子透かし情報が復元さ
れる。
【0099】一方、画像パケット分解装置28、画像復
号化装置29および画像表示装置30の動作は、実施の
形態1におけるこれらの動作と同じである。従って、画
像復号化装置29は、STC発生装置23から供給され
るSTCパルスを参照しながら、画像パケット分解装置
28が抽出したタイムスタンプに基づいて、画像パケッ
ト分解装置28から出力された符号化された画像データ
を復号して画像信号を生成し、画像信号を画像表示装置
30に供給する。画像表示装置30は、画像信号に基づ
いて、画像を表示する。上述の通り、宛先装置で動作の
基準となるSTCについては、PCRパケットにより、
逐次的に時刻合わせが行われるが、画像データファイル
の復号は時刻合わせの影響を全く受けないので、再生す
る画像には何の痕跡も生じない。以上のようにして、こ
の電子透かし抽出装置は、TSに埋め込まれた情報を解
読でき、かつ画像を支障なく復号することができる。
号化装置29および画像表示装置30の動作は、実施の
形態1におけるこれらの動作と同じである。従って、画
像復号化装置29は、STC発生装置23から供給され
るSTCパルスを参照しながら、画像パケット分解装置
28が抽出したタイムスタンプに基づいて、画像パケッ
ト分解装置28から出力された符号化された画像データ
を復号して画像信号を生成し、画像信号を画像表示装置
30に供給する。画像表示装置30は、画像信号に基づ
いて、画像を表示する。上述の通り、宛先装置で動作の
基準となるSTCについては、PCRパケットにより、
逐次的に時刻合わせが行われるが、画像データファイル
の復号は時刻合わせの影響を全く受けないので、再生す
る画像には何の痕跡も生じない。以上のようにして、こ
の電子透かし抽出装置は、TSに埋め込まれた情報を解
読でき、かつ画像を支障なく復号することができる。
【0100】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、PCRを送信する間隔を変更する(より正確にはP
CRの送信を間引く)ことにより、秘匿情報を伝送する
ようにしたので、普通のMPEGデコーダには秘匿情報
の存在を全く認識されることなく、特別のデコーダによ
ってのみ当該情報を解読することが可能であるという効
果がある。また、PCRを送信する間隔を変更しても、
受信されたPCRは受信時刻に適した正確な時刻を示す
ため、既存のMPEGシステムストリームと互換性があ
り、現在のMPEGデコーダで画像信号を再生すること
が可能である。
ば、PCRを送信する間隔を変更する(より正確にはP
CRの送信を間引く)ことにより、秘匿情報を伝送する
ようにしたので、普通のMPEGデコーダには秘匿情報
の存在を全く認識されることなく、特別のデコーダによ
ってのみ当該情報を解読することが可能であるという効
果がある。また、PCRを送信する間隔を変更しても、
受信されたPCRは受信時刻に適した正確な時刻を示す
ため、既存のMPEGシステムストリームと互換性があ
り、現在のMPEGデコーダで画像信号を再生すること
が可能である。
【0101】また、秘匿情報を画像信号そのものやその
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を符号化したり復号化したりすることなく、秘
匿情報を挿入したり抽出したりすることが可能である。
従って、電子透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時
間を短縮することが可能である。
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を符号化したり復号化したりすることなく、秘
匿情報を挿入したり抽出したりすることが可能である。
従って、電子透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時
間を短縮することが可能である。
【0102】上記の実施の形態では、PCRパケットを
送信する基本周期を5msにしたが、本発明をこれに限
定する意図ではなく、基本周期を変更してもよい。ま
た、電子透かし情報としてアルファベットの小文字を伝
送する周期を50msにしたが、この周期も変更してよ
い。また、上記の実施の形態はMPEG2のTSを利用
して秘匿情報を伝送するが、本発明をこれに限定する意
図ではなく、他の規格または様式のストリームに上記の
実施の形態の原理を応用して秘匿情報を載せてもよい。
送信する基本周期を5msにしたが、本発明をこれに限
定する意図ではなく、基本周期を変更してもよい。ま
た、電子透かし情報としてアルファベットの小文字を伝
送する周期を50msにしたが、この周期も変更してよ
い。また、上記の実施の形態はMPEG2のTSを利用
して秘匿情報を伝送するが、本発明をこれに限定する意
図ではなく、他の規格または様式のストリームに上記の
実施の形態の原理を応用して秘匿情報を載せてもよい。
【0103】また、上記の実施の形態では、秘匿情報を
伝達するために、MPEG2のTSにPCR専用のパケ
ットを載せて伝送しているが、PCR専用のパケットを
使用せずに他の種類のパケットにPCRを格納してもよ
い。さらに、MPEG1のストリームまたはMPEG2
のPSを利用して秘匿情報を伝送する場合には、PCR
に代えてSCRを時刻基準参照信号として利用すること
ができる。すなわち、SCRの送信を秘匿情報に応じて
間引けばよい。この場合にも、ストリームにSCR専用
のパケットを載せて伝送してもよいし、SCR専用のパ
ケットを使用せずに他の種類のパケットにSCRを格納
してもよい。
伝達するために、MPEG2のTSにPCR専用のパケ
ットを載せて伝送しているが、PCR専用のパケットを
使用せずに他の種類のパケットにPCRを格納してもよ
い。さらに、MPEG1のストリームまたはMPEG2
のPSを利用して秘匿情報を伝送する場合には、PCR
に代えてSCRを時刻基準参照信号として利用すること
ができる。すなわち、SCRの送信を秘匿情報に応じて
間引けばよい。この場合にも、ストリームにSCR専用
のパケットを載せて伝送してもよいし、SCR専用のパ
ケットを使用せずに他の種類のパケットにSCRを格納
してもよい。
【0104】さらに、上記の実施の形態では、送信元の
電子透かし埋め込み装置では、MPEGの規格に準拠す
るために、各画像パケットにタイムスタンプ(PTS、
DTS)を付与し、宛先装置では、タイムスタンプに従
って画像の復号および再生を行うが、復号および再生の
時刻に高い精度が要求されない環境では、タイムスタン
プとして無意味な情報を与えて、宛先装置では復号およ
び再生でタイムスタンプを参照しないようにしてもよ
い。また、MPEG以外の規格または様式を利用する場
合は、タイムスタンプそのものを使用しなくてもよい。
電子透かし埋め込み装置では、MPEGの規格に準拠す
るために、各画像パケットにタイムスタンプ(PTS、
DTS)を付与し、宛先装置では、タイムスタンプに従
って画像の復号および再生を行うが、復号および再生の
時刻に高い精度が要求されない環境では、タイムスタン
プとして無意味な情報を与えて、宛先装置では復号およ
び再生でタイムスタンプを参照しないようにしてもよ
い。また、MPEG以外の規格または様式を利用する場
合は、タイムスタンプそのものを使用しなくてもよい。
【0105】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、周期
性を持つ特定種類の信号を作成する信号作成装置と、秘
匿されるべき情報に従って、上記信号の周期を変調する
変調装置と、一つのストリームを使用しながら上記信号
を他の種類の顕在的に利用されるべき情報に多重して、
上記変調された周期で上記信号を送信する送信装置とを
備えるように秘匿情報伝送装置を構成したので、秘匿情
報を画像信号そのものやその符号化信号に挿入したので
ないため、画像信号の全部やその一部を符号化したり復
号化したりすることなく、秘匿情報を挿入したり解読し
たりすることが可能である。従って、秘匿情報伝送装置
や秘匿情報解読装置の構造を簡単にし、かつ埋め込みお
よび解読に要する時間を短縮することが可能であるなど
の効果がある。
性を持つ特定種類の信号を作成する信号作成装置と、秘
匿されるべき情報に従って、上記信号の周期を変調する
変調装置と、一つのストリームを使用しながら上記信号
を他の種類の顕在的に利用されるべき情報に多重して、
上記変調された周期で上記信号を送信する送信装置とを
備えるように秘匿情報伝送装置を構成したので、秘匿情
報を画像信号そのものやその符号化信号に挿入したので
ないため、画像信号の全部やその一部を符号化したり復
号化したりすることなく、秘匿情報を挿入したり解読し
たりすることが可能である。従って、秘匿情報伝送装置
や秘匿情報解読装置の構造を簡単にし、かつ埋め込みお
よび解読に要する時間を短縮することが可能であるなど
の効果がある。
【0106】この発明によれば、秘匿されるべき情報に
従って周期が変調される信号は、時刻基準参照信号であ
るように構成したので、普通のデコーダには秘匿情報の
存在を全く認識されることなく、特別のデコーダによっ
てのみ当該情報を解読することが可能であるなどの効果
がある。
従って周期が変調される信号は、時刻基準参照信号であ
るように構成したので、普通のデコーダには秘匿情報の
存在を全く認識されることなく、特別のデコーダによっ
てのみ当該情報を解読することが可能であるなどの効果
がある。
【0107】この発明によれば、秘匿されるべき情報に
従って、時刻基準参照信号が表す数値を変更する変更装
置をさらに備え、変調装置は、秘匿されるべき情報に従
って、時刻基準参照信号を送信する時刻を遅延させるよ
うに構成したので、変更装置による時刻基準参照信号の
数値の変更の程度と、変調装置による時刻基準参照信号
の遅延の程度が合致するため、送信元の秘匿情報伝送装
置にデコーダを完全に同期させることが可能であるなど
の効果がある。
従って、時刻基準参照信号が表す数値を変更する変更装
置をさらに備え、変調装置は、秘匿されるべき情報に従
って、時刻基準参照信号を送信する時刻を遅延させるよ
うに構成したので、変更装置による時刻基準参照信号の
数値の変更の程度と、変調装置による時刻基準参照信号
の遅延の程度が合致するため、送信元の秘匿情報伝送装
置にデコーダを完全に同期させることが可能であるなど
の効果がある。
【0108】この発明によれば、変調装置は、秘匿され
るべき情報に応じた規則に従って、時刻基準参照信号の
いくつかを間引くように構成したので、普通のデコーダ
には秘匿情報の存在を全く認識されることなく、特別の
デコーダによってのみ当該情報を解読することが可能で
あるなどの効果がある。
るべき情報に応じた規則に従って、時刻基準参照信号の
いくつかを間引くように構成したので、普通のデコーダ
には秘匿情報の存在を全く認識されることなく、特別の
デコーダによってのみ当該情報を解読することが可能で
あるなどの効果がある。
【0109】この発明によれば、送信装置は、時刻基準
参照信号の伝送のために時刻基準参照信号の専用のパケ
ットを使用するように構成したので、周期が変調された
時刻基準参照信号であっても伝送ストリームへ載せるの
が容易であるなどの効果がある。
参照信号の伝送のために時刻基準参照信号の専用のパケ
ットを使用するように構成したので、周期が変調された
時刻基準参照信号であっても伝送ストリームへ載せるの
が容易であるなどの効果がある。
【0110】この発明によれば、周期性を持つ特定種類
の信号を作成し、秘匿されるべき情報に従って、上記信
号の周期を変調し、一つのストリームを使用しながら上
記信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報に多重
して、上記変調された周期で上記信号を送信するように
秘匿情報伝送方法を構成したので、秘匿情報を画像信号
そのものやその符号化信号に挿入したのでないため、画
像信号の全部やその一部を符号化したり復号化したりす
ることなく、秘匿情報を挿入したり解読したりすること
が可能である。従って、秘匿情報伝送装置や秘匿情報解
読装置の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび解読に要
する時間を短縮することが可能であるなどの効果があ
る。
の信号を作成し、秘匿されるべき情報に従って、上記信
号の周期を変調し、一つのストリームを使用しながら上
記信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報に多重
して、上記変調された周期で上記信号を送信するように
秘匿情報伝送方法を構成したので、秘匿情報を画像信号
そのものやその符号化信号に挿入したのでないため、画
像信号の全部やその一部を符号化したり復号化したりす
ることなく、秘匿情報を挿入したり解読したりすること
が可能である。従って、秘匿情報伝送装置や秘匿情報解
読装置の構造を簡単にし、かつ埋め込みおよび解読に要
する時間を短縮することが可能であるなどの効果があ
る。
【0111】この発明によれば、受信される一つのスト
リーム中の特定種類の信号を他の種類の顕在的に利用さ
れるべき情報から識別する識別装置と、上記信号の周期
性を判断する周期性判断装置と、上記信号が本来有する
基本周期と上記周期性判断装置で判断された周期性に基
づいて、上記信号の周期として表現された秘匿された情
報を推定する推定装置とを備えるように秘匿情報解読装
置を構成したので、秘匿情報を画像信号そのものやその
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を復号化することなく、秘匿情報を解読するこ
とが可能である。従って、秘匿情報解読装置の構造を簡
単にし、かつ解読に要する時間を短縮することが可能で
あるなどの効果がある。
リーム中の特定種類の信号を他の種類の顕在的に利用さ
れるべき情報から識別する識別装置と、上記信号の周期
性を判断する周期性判断装置と、上記信号が本来有する
基本周期と上記周期性判断装置で判断された周期性に基
づいて、上記信号の周期として表現された秘匿された情
報を推定する推定装置とを備えるように秘匿情報解読装
置を構成したので、秘匿情報を画像信号そのものやその
符号化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部や
その一部を復号化することなく、秘匿情報を解読するこ
とが可能である。従って、秘匿情報解読装置の構造を簡
単にし、かつ解読に要する時間を短縮することが可能で
あるなどの効果がある。
【0112】この発明によれば、受信される一つのスト
リーム中の時刻基準参照信号を他の種類の顕在的に利用
されるべき情報から識別する識別装置と、上記時刻基準
参照信号が表す数値を判断する数値判断装置と、上記時
刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則性と上
記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上記時刻
基準参照信号の増分として表現された秘匿された情報を
推定する推定装置とを備えるように秘匿情報解読装置を
構成したので、秘匿情報を画像信号そのものやその符号
化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部やその
一部を復号化することなく、秘匿情報を解読することが
可能である。従って、秘匿情報解読装置の構造を簡単に
し、かつ解読に要する時間を短縮することが可能である
などの効果がある。
リーム中の時刻基準参照信号を他の種類の顕在的に利用
されるべき情報から識別する識別装置と、上記時刻基準
参照信号が表す数値を判断する数値判断装置と、上記時
刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則性と上
記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上記時刻
基準参照信号の増分として表現された秘匿された情報を
推定する推定装置とを備えるように秘匿情報解読装置を
構成したので、秘匿情報を画像信号そのものやその符号
化信号に挿入したのでないため、画像信号の全部やその
一部を復号化することなく、秘匿情報を解読することが
可能である。従って、秘匿情報解読装置の構造を簡単に
し、かつ解読に要する時間を短縮することが可能である
などの効果がある。
【0113】この発明によれば、周期性を持つ特定種類
の信号を作成する信号作成装置と、秘匿されるべき電子
透かし情報に従って、上記信号の周期を変調する変調装
置と、一つのストリームを使用しながら上記信号を他の
種類の顕在的に利用されるべき情報に多重して、上記変
調された周期で上記信号を送信する送信装置とを備える
ように電子透かし埋め込み装置を構成したので、電子透
かし情報を画像信号そのものやその符号化信号に挿入し
たのでないため、画像信号の全部やその一部を符号化し
たり復号化したりすることなく、電子透かし情報を挿入
したり抽出したりすることが可能である。従って、電子
透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置の構造を簡単
にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時間を短縮する
ことが可能であるなどの効果がある。
の信号を作成する信号作成装置と、秘匿されるべき電子
透かし情報に従って、上記信号の周期を変調する変調装
置と、一つのストリームを使用しながら上記信号を他の
種類の顕在的に利用されるべき情報に多重して、上記変
調された周期で上記信号を送信する送信装置とを備える
ように電子透かし埋め込み装置を構成したので、電子透
かし情報を画像信号そのものやその符号化信号に挿入し
たのでないため、画像信号の全部やその一部を符号化し
たり復号化したりすることなく、電子透かし情報を挿入
したり抽出したりすることが可能である。従って、電子
透かし埋め込み装置や電子透かし抽出装置の構造を簡単
にし、かつ埋め込みおよび抽出に要する時間を短縮する
ことが可能であるなどの効果がある。
【0114】この発明によれば、受信される一つのスト
リーム中の特定種類の信号を他の種類の顕在的に利用さ
れるべき情報から識別する識別装置と、上記信号の周期
性を判断する周期性判断装置と、上記信号が本来有する
基本周期と上記周期性判断装置で判断された周期性に基
づいて、上記信号の周期として表現された秘匿された電
子透かし情報を推定する推定装置とを備えるように電子
透かし抽出装置を構成したので、秘匿情報を画像信号そ
のものやその符号化信号に挿入したのでないため、画像
信号の全部やその一部を復号化することなく、秘匿情報
を抽出することが可能である。従って、電子透かし抽出
装置の構造を簡単にし、かつ抽出に要する時間を短縮す
ることが可能であるなどの効果がある。
リーム中の特定種類の信号を他の種類の顕在的に利用さ
れるべき情報から識別する識別装置と、上記信号の周期
性を判断する周期性判断装置と、上記信号が本来有する
基本周期と上記周期性判断装置で判断された周期性に基
づいて、上記信号の周期として表現された秘匿された電
子透かし情報を推定する推定装置とを備えるように電子
透かし抽出装置を構成したので、秘匿情報を画像信号そ
のものやその符号化信号に挿入したのでないため、画像
信号の全部やその一部を復号化することなく、秘匿情報
を抽出することが可能である。従って、電子透かし抽出
装置の構造を簡単にし、かつ抽出に要する時間を短縮す
ることが可能であるなどの効果がある。
【0115】この発明によれば、受信される一つのスト
リーム中の時刻基準参照信号を他の種類の顕在的に利用
されるべき情報から識別する識別装置と、上記時刻基準
参照信号が表す数値を判断する数値判断装置と、上記時
刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則性と上
記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上記時刻
基準参照信号の増分として表現された秘匿された電子透
かし情報を推定する推定装置とを備えるように電子透か
し抽出装置を構成したので、秘匿情報を画像信号そのも
のやその符号化信号に挿入したのでないため、画像信号
の全部やその一部を復号化することなく、秘匿情報を抽
出することが可能である。従って、電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ抽出に要する時間を短縮するこ
とが可能であるなどの効果がある。
リーム中の時刻基準参照信号を他の種類の顕在的に利用
されるべき情報から識別する識別装置と、上記時刻基準
参照信号が表す数値を判断する数値判断装置と、上記時
刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則性と上
記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上記時刻
基準参照信号の増分として表現された秘匿された電子透
かし情報を推定する推定装置とを備えるように電子透か
し抽出装置を構成したので、秘匿情報を画像信号そのも
のやその符号化信号に挿入したのでないため、画像信号
の全部やその一部を復号化することなく、秘匿情報を抽
出することが可能である。従って、電子透かし抽出装置
の構造を簡単にし、かつ抽出に要する時間を短縮するこ
とが可能であるなどの効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電子透かし埋
め込み装置の構成を示すブロック図である。
め込み装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示された電子透かし埋め込み装置で使
用される、埋め込まれる電子透かし情報とPCRの遅延
の程度の関係を表す対応表である。
用される、埋め込まれる電子透かし情報とPCRの遅延
の程度の関係を表す対応表である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電子透かし抽
出装置の構成を示すブロック図である。
出装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示された電子透かし抽出装置で使用さ
れる、PCRの遅延の程度と埋め込まれる電子透かし情
報の関係を表す図である。
れる、PCRの遅延の程度と埋め込まれる電子透かし情
報の関係を表す図である。
【図5】 代替的な形態の電子透かし抽出装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る電子透かし埋
め込み装置の構成を示すブロック図である。
め込み装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態2で利用される文字とコードの変
換図である。
換図である。
【図8】 図6に示される電子透かし埋め込み装置によ
る文字情報の表現方法を示すタイムチャートである。
る文字情報の表現方法を示すタイムチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る電子透かし抽
出装置の構成を示すブロック図である。
出装置の構成を示すブロック図である。
1 システムタイムクロック発生装置、2 サンプリン
グ発振装置、3 PCR作成装置(信号作成装置)、4
電子透かしデータ入力装置、5 遅延決定装置、6
PCR変更装置(変更装置)、7 PCRパケット化装
置、8 固定遅延装置、9 第1のFIFOメモリ、1
0 第1の書き込みパルス生成装置、11 可変遅延装
置(変調装置)、12 第1の読み出しパルス生成装
置、13画像データ入力装置、14 画像符号化装置、
15 画像パケット化装置、16第2のFIFOメモ
リ、17 第2の書き込みパルス生成装置、18 第2
の読み出しパルス生成装置、19 読み出しパルス除去
装置、20 送信装置に付属したセレクタ、21 受信
パケット識別装置(識別装置)、22 PCRパケット
分解装置、23 システムタイムクロック発生装置、2
4 PCRパケット受信時刻検出装置(周期性判断装
置)、25 PCRパケット基本周期検出装置(周期性
判断装置)、26 PCRパケット受信ズレ検出装置
(周期性判断装置)、27 電子透かし情報検出装置
(推定装置)、28 画像パケット分解装置、29 画
像復号化装置、30 画像表示装置、31 PCRパタ
ーン決定装置、32 PCR伝達・停止装置(変調装
置)、33 第1の書き込みパルス生成装置、34 第
1の読み出しパルス生成装置、35 情報存在検出装置
(周期性判断装置)、36 PCRパケット受信パター
ン検出装置(周期性判断装置)、37 電子透かし情報
検出装置(推定装置)、40 数値判断装置、50 N
OT回路。
グ発振装置、3 PCR作成装置(信号作成装置)、4
電子透かしデータ入力装置、5 遅延決定装置、6
PCR変更装置(変更装置)、7 PCRパケット化装
置、8 固定遅延装置、9 第1のFIFOメモリ、1
0 第1の書き込みパルス生成装置、11 可変遅延装
置(変調装置)、12 第1の読み出しパルス生成装
置、13画像データ入力装置、14 画像符号化装置、
15 画像パケット化装置、16第2のFIFOメモ
リ、17 第2の書き込みパルス生成装置、18 第2
の読み出しパルス生成装置、19 読み出しパルス除去
装置、20 送信装置に付属したセレクタ、21 受信
パケット識別装置(識別装置)、22 PCRパケット
分解装置、23 システムタイムクロック発生装置、2
4 PCRパケット受信時刻検出装置(周期性判断装
置)、25 PCRパケット基本周期検出装置(周期性
判断装置)、26 PCRパケット受信ズレ検出装置
(周期性判断装置)、27 電子透かし情報検出装置
(推定装置)、28 画像パケット分解装置、29 画
像復号化装置、30 画像表示装置、31 PCRパタ
ーン決定装置、32 PCR伝達・停止装置(変調装
置)、33 第1の書き込みパルス生成装置、34 第
1の読み出しパルス生成装置、35 情報存在検出装置
(周期性判断装置)、36 PCRパケット受信パター
ン検出装置(周期性判断装置)、37 電子透かし情報
検出装置(推定装置)、40 数値判断装置、50 N
OT回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 Fターム(参考) 5B057 CA19 CB19 CE08 CG05 CH20 5C059 KK43 MA00 RB02 RB10 RC03 RC04 RC35 RD03 SS06 UA10 5C063 AA01 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 CA23 CA36 DA03 DA07 DA13 DB09 5C076 AA14 BA06
Claims (11)
- 【請求項1】 周期性を持つ特定種類の信号を作成する
信号作成装置と、 秘匿されるべき情報に従って、上記信号の周期を変調す
る変調装置と、 一つのストリームを使用しながら上記信号を他の種類の
顕在的に利用されるべき情報に多重して、上記変調され
た周期で上記信号を送信する送信装置とを備えた秘匿情
報伝送装置。 - 【請求項2】 秘匿されるべき情報に従って周期が変調
される信号は、時刻基準参照信号であることを特徴とす
る請求項1記載の秘匿情報伝送装置。 - 【請求項3】 秘匿されるべき情報に従って、時刻基準
参照信号が表す数値を変更する変更装置をさらに備え、 変調装置は、秘匿されるべき情報に従って、時刻基準参
照信号を送信する時刻を遅延させることを特徴とする請
求項2記載の秘匿情報伝送装置。 - 【請求項4】 変調装置は、秘匿されるべき情報に応じ
た規則に従って、時刻基準参照信号のいくつかを間引く
ことを特徴とする請求項2記載の秘匿情報伝送装置。 - 【請求項5】 送信装置は、時刻基準参照信号の伝送の
ために時刻基準参照信号の専用のパケットを使用するこ
とを特徴とする請求項2記載の秘匿情報伝送装置。 - 【請求項6】 周期性を持つ特定種類の信号を作成し、 秘匿されるべき情報に従って、上記信号の周期を変調
し、 一つのストリームを使用しながら上記信号を他の種類の
顕在的に利用されるべき情報に多重して、上記変調され
た周期で上記信号を送信する秘匿情報伝送方法。 - 【請求項7】 受信される一つのストリーム中の特定種
類の信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報から
識別する識別装置と、 上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、 上記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で
判断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表
現された秘匿された情報を推定する推定装置とを備えた
秘匿情報解読装置。 - 【請求項8】 受信される一つのストリーム中の時刻基
準参照信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報か
ら識別する識別装置と、 上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値判断装
置と、 上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則
性と上記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上
記時刻基準参照信号の増分として表現された秘匿された
情報を推定する推定装置とを備えた秘匿情報解読装置。 - 【請求項9】 周期性を持つ特定種類の信号を作成する
信号作成装置と、 秘匿されるべき電子透かし情報に従って、上記信号の周
期を変調する変調装置と、 一つのストリームを使用しながら上記信号を他の種類の
顕在的に利用されるべき情報に多重して、上記変調され
た周期で上記信号を送信する送信装置とを備えた電子透
かし埋め込み装置。 - 【請求項10】 受信される一つのストリーム中の特定
種類の信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報か
ら識別する識別装置と、 上記信号の周期性を判断する周期性判断装置と、 上記信号が本来有する基本周期と上記周期性判断装置で
判断された周期性に基づいて、上記信号の周期として表
現された秘匿された電子透かし情報を推定する推定装置
とを備えた電子透かし抽出装置。 - 【請求項11】 受信される一つのストリーム中の時刻
基準参照信号を他の種類の顕在的に利用されるべき情報
から識別する識別装置と、 上記時刻基準参照信号が表す数値を判断する数値判断装
置と、 上記時刻基準参照信号が表す数値が本来増加すべき規則
性と上記数値判断装置で判断された数値に基づいて、上
記時刻基準参照信号の増分として表現された秘匿された
電子透かし情報を推定する推定装置とを備えた電子透か
し抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160933A JP2002354228A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 秘匿情報伝送装置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置および電子透かし抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160933A JP2002354228A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 秘匿情報伝送装置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置および電子透かし抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002354228A true JP2002354228A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=19004283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001160933A Pending JP2002354228A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 秘匿情報伝送装置、秘匿情報伝送方法、秘匿情報解読装置、電子透かし埋め込み装置および電子透かし抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002354228A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007049334A1 (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-03 | Fujitsu Limited | 電子透かし埋め込み/抽出装置 |
US7987369B2 (en) | 2005-03-03 | 2011-07-26 | Interdigital Technology Corporation | Using watermarking to reduce communication overhead |
-
2001
- 2001-05-29 JP JP2001160933A patent/JP2002354228A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7987369B2 (en) | 2005-03-03 | 2011-07-26 | Interdigital Technology Corporation | Using watermarking to reduce communication overhead |
US8458481B2 (en) | 2005-03-03 | 2013-06-04 | Interdigital Technology Corporation | Using watermarking to reduce communication overhead |
WO2007049334A1 (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-03 | Fujitsu Limited | 電子透かし埋め込み/抽出装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
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