JP2002354019A - 通信装置、宛先変更装置、通信方法及び通信制御プログラム - Google Patents

通信装置、宛先変更装置、通信方法及び通信制御プログラム

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JP2002354019A
JP2002354019A JP2001157129A JP2001157129A JP2002354019A JP 2002354019 A JP2002354019 A JP 2002354019A JP 2001157129 A JP2001157129 A JP 2001157129A JP 2001157129 A JP2001157129 A JP 2001157129A JP 2002354019 A JP2002354019 A JP 2002354019A
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Yoshiharu Kurose
義敏 黒瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】宛先変更装置を有するネットワークの通信にお
いて、通信装置間の通信経路を短くすることである。 【解決手段】サーバ34の送信元変更部49は、中継装
置32において宛先の変更されたクライアント31から
の通信データに対する応答データの送信元を、送信元変
更データベース50に登録されている送信元に変更す
る。これにより中継装置32を経由せずにクライアント
31に応答データを送信できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続される通信装置、宛先変更装置、宛先変更装置を有す
るネットワークにおける通信方法及びその通信制御プロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ユーザ毎に実行するサービス
の変更を行えるようにする場合や通信の集中するサーバ
の負荷分散を行う場合の一手法として通信の宛先や送信
元を変更する宛先変更装置が用いられている。このよう
な宛先変更装置は、通信を行う端末に追加機能を必要と
しない上に、宛先や送信元の情報を変更することでEnd-
to-End通信を行っている通信端末の変更を自由に行える
特徴を持つ。宛先変更装置は、ユーザ毎のサービスの実
行やサーバの負荷分散等を目的として、受信した通信内
容の宛先と送信元を変更しEnd-to-End通信を制御するこ
とが可能である。
【0003】図38は、宛先と送信元を示す識別子が付
加されたデータがやり取りされる通信網における従来の
宛先IPアドレスの変換方法の説明図である。クライア
ント12は、サーバ(A)13を宛先としてデータを送
信する(図38、)。このデータの中には宛先のIP
アドレスが含まれる。
【0004】宛先変更装置11は、データの中の宛先I
Pアドレスをサーバ13からサーバ14(サーバB)の
アドレスに変換して新たな宛先にデータを転送する(図
38,)。宛先変更装置11は、クライアント12か
ら受信するデータの宛先アドレスを変更し、復路の送信
元アドレスを変更することで、End-to-End通信の制御を
行う。これにより、図38に示すように宛先IPアドレ
スが「A」、送信元IPアドレスが「C」のデータが、
宛先IPアドレスが「B」、送信元アドレスが「C」の
データに変換されてサーバ14に送信される。
【0005】サーバ14は、クライアント12からの要
求としてデータを受信し、所定のデータ処理を行ってか
ら、応答データをクライアント12に送信する(図3
8,)。
【0006】宛先変更装置11は、サーバ14からの応
答データの送信元IPアドレスをサーバ13のものに変
更し、クラインと12にその応答データを転送する(図
38,)。
【0007】このように宛先変更装置11により応答デ
ータの送信元IPアドレスがサーバ13のIPアドレス
に変更されることにより、クライアント12からはサー
バ13と通信しているように見える。これにより、サー
バの物理的あるいは論理的位置を隠蔽するための機能
を、サーバ13、あるいはクライアント12に追加せず
にサーバ13の代わりにサーバ14を使用することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の宛先変更装置11を利用した方法は、宛先変更
装置11が、クライアント12からサーバ13宛の通信
内容と、サーバ14からクライン12への通信内容の両
方を書き換える必要があるために通信は必ず宛先変更装
置11を経由する必要がある。
【0009】仮に、サーバ14からの通信が宛先変更装
置11を経由しない場合は(図39、に波線で示すル
ート)、クライアント12は通信を行っていないサーバ
14からの通信だと認識するため通信が正常に行われな
いという問題点がある。
【0010】このため、宛先変更装置11は、サーバ1
4からの応答が宛先変更装置11を経由するように、宛
先変更の際に送信元のIPアドレスを宛先返納装置自身
のIPアドレス(IDアドレス D)に書き換えサーバ1
4に送信する。これにより、サーバ14は、応答データ
を宛先変更装置11宛に送信し(図39,)、サーバ
14からの応答データを受信した宛先変更装置11は、
通信内容の宛先と送信元を変更して、クライアント12
に対して送信する(図39,)。
【0011】しかしながら、上記方法では、サーバが分
散して広域ネットワークに配置されているような場合に
は以下の問題が生じる。すなわち、クライアント12と
宛先変更装置11間及び、宛先変更装置11とサーバ1
4間の経路が遠く、逆にクライアント12とサーバ14
間の経路が近い場合には、直接クライアント12とサー
バ14とが通信する場合と比較して通信の伝送路遅延が
発生する問題や、無駄な通信経路を使用することで帯域
資源を消費するという問題がある。
【0012】例えば、図39に示すようにクライアント
12とサーバ14との間には経由するルータ15は1個
しか存在しないが、宛先変更装置11を経由する経路上
にはルータ15が6個存在しており、その分伝送路遅延
が増加し、ネットワークの帯域資源を多く消費すること
になる。
【0013】本発明の課題は、宛先変更装置を有するネ
ットワークの通信において、通信装置間の通信経路を短
くすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は、発明の
説明図である。請求項1記載の発明は、宛先変更装置を
有するネットワークに接続される通信装置において、通
信データを送受信する送受信手段と、前記宛先変更装置
において宛先が変更された通信データに対する応答デー
タの送信元を前記通信データの本来の宛先に変更する送
信元変更手段とを備える。
【0015】図1において、通信装置25から特定の通
信装置宛に送信された通信データは、宛先変更装置21
において宛先が変更され通信装置22に転送される。通
信装置22の送信元変更手段24は、送受信手段23で
受信した通信データに対する応答データの送信元を変更
前の宛先に変更する。
【0016】これにより、受信側の通信装置22から、
宛先変更装置21を経由せずに、発信側の通信装置25
に対して応答データを送信することができる。従って、
通信装置22から宛先変更装置21を経由して発信側の
通信装置25に至る経路が冗長な経路を含む場合でも、
受信側の通信装置22から発信側の通信装置22に至る
最適な経路で応答データを送信することができる。
【0017】なお、送信元変更手段24は、必ずしも通
信装置25からの通信データが転送される通信装置22
の内部に設ける必要はなく、ネットワーク上の別の通信
装置に設けても良い。
【0018】請求項2記載の発明は、宛先変更装置を有
するネットワークに接続された通信装置において、通信
データを送受信する送受信手段と、前記宛先変更装置か
ら送信される宛先の変更情報を取得する取得手段と、前
記宛先変更装置から転送される通信データに対する応答
データの送信元を前記変更情報に基づいて変更する送信
元変更手段とを備える。
【0019】この発明によれば、宛先変更装置から送信
されてくる変更情報に従って応答データの送信元を変更
することができるので、通信装置22が送信元の変更情
報を保持しておく必要がない。また、応答データを宛先
変更装置を経由せずに発信側の通信装置に送信できるの
で、最適な経路で通信を行うことができる。
【0020】図2は、請求項3及び請求項4記載の発明
の説明図である。請求項3記載の発明は、宛先変更装置
を有するネットワークに接続された通信装置において、
通信データを送受信する送受信手段23と、前記宛先変
更装置に対して受信した通信データの宛先の変更情報の
送信を要求する要求手段26と、前記宛先端末装置から
送信されてくる変更情報に基づいて前記通信データの応
答データの送信元を変更する送信元変更手段24とを備
える。
【0021】この発明では、通信装置22が、宛先変更
装置21に対して宛先の変更情報の送信を要求し、宛先
変更装置21から送信されてくる変更情報に従って応答
データの送信元を変更する。これにより、本来の宛先の
通信装置を送信元として応答データを送信することがで
きるので、発信側の通信装置25がその応答データを送
信データに対する応答データとして認識することができ
る。従って、宛先変更装置21を経由せずに、発信側の
通信装置25に応答データを送信することが可能となり
通信経路を最適化できる。
【0022】上記の発明において、前記送信元変更手段
は、変更前の宛先を示す変更情報に基づいて変換表を作
成し、該変換表に基づいて通信データに対する応答デー
タの送信元を変更するようにしても良い。
【0023】このように構成することで、宛先変更装置
21から送信されてくる宛先情報に基づいて変換表を作
成することができる。そして、その変換表により応答デ
ータが送信元を変更すべきものか否かを判断し、変更す
べき応答データの送信元を変更することができる。
【0024】上記の発明において、複数の通信処理手段
と、通信データに付加される識別情報に基づいて前記複
数の通信処理手段の中の該当する通信処理手段に処理を
割り当てる分類手段とを備えるようにしても良い。
【0025】このように構成することで、通信装置が複
数の通信処理手段を有する場合に、最適な通信処理手段
を使用することができる。請求項4記載の発明は、通信
データを送受信する送受信手段27と、通信データの宛
先を変更する宛先変更手段28と、通信データの宛先の
変更情報を変更先の通信装置22に送信させる宛先情報
作成手段29とを備える。
【0026】この発明によれば、宛先変更装置21によ
り宛先が変更された送信データを受信した通信装置22
は、宛先変更装置21から送信されてくる変更情報に基
づいて応答データの送信元を本来の宛先に変更すること
ができる。
【0027】請求項5記載の発明の宛先変更装置は、通
信データを送受信する送受信手段と、通信装置から送信
されてくる通信データの宛先を変更する宛先変更手段
と、宛先の変更情報の送信要求を受信したとき、通信デ
ータの宛先の変更情報を該当する通信装置に送信させる
変更情報作成手段とを備える。
【0028】この発明によれば、通信装置からの宛先の
変更情報の送信要求に応じて変更情報を送信すること
で、通信装置側では、送信元の変更に関する情報を保持
する必要が無い。また、送信元を変更前の宛先に変更し
て送信することができるので、中継装置を経由せずに最
適な通信経路で復路の通信を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図3は、本発明の第1の実施
の形態のネットワークの概要を示す図である。
【0030】このネットワークは、クライアント31
と、中継装置(宛先変更装置)32と、サーバ33(サ
ーバA),サーバ34(サーバB)とから構成されてい
る。図3において、クライアント31は通信データの送
受信機能を有している。中継装置32は、宛先変更機能
を有し、受信したデータの宛先を予め決められた他のサ
ーバのIPアドレスに変更する。
【0031】サーバ(通信装置)33、34は、通信デ
ータの送受信機能、通信データの内容に対応する通信処
理を実行する機能を有し、サーバ34は、さらに応答デ
ータの送信元を変更する機能を有する。
【0032】図4は、第1の実施の形態のクライアント
31,中継装置32及びサーバ34の構成を示す図であ
る。クライアント31は、データの送信と受信を行うデ
ータ送信部41とデータ受信部42を有する。
【0033】中継装置32は、データの送受信を行うデ
ータ受信部43と、データ送信部44と、受信した通信
データの宛先を宛先変更データベース46に登録されて
いるデータに基づいて変更する宛先変更部45とを有す
る。
【0034】図5(A)は、宛先変更データベース46
に登録されるデータの一例を示す図である。宛先変更デ
ータベース46には、変更の対象となる宛先のIPアド
レス(図5(A)では、サーバ33のIPアドレス
「A」)と、変更後の宛先のIPアドレス(図5(A)
では、サーバ34のIPアドレス「B」)が予め登録さ
れている。中継装置32の宛先変更部45は、受信した
通信データの宛先が宛先変更データベース46に登録さ
れているか否かを調べ、宛先が登録されている場合に
は、宛先変更データベース46に登録されている宛先に
変更する。
【0035】サーバ34は、データ受信部47と、クラ
イアント31から依頼された通信処理を実行する通信処
理部48と、処理結果を送信するための応答データの送
信元を変更する送信元変更部49と、変更対象となる送
信元と変更後の送信元が登録される送信元変更データベ
ース50とを有する。
【0036】図5(B)は、送信元変更データベース5
0に登録されるデータの一例を示す図である。送信元変
更データベース50には、変更の対象となる送信元のI
Pアドレス(図5(B)では、サーバ34のIPアドレ
ス「B」)と、変更後の送信元のIPアドレス(図5
(B)では、サーバ33のIPアドレス「A」)が予め
登録されている。サーバ34の送信元変更部49は、送
信データの送信元を送信元変更データベース50に登録
されている送信元(この場合、サーバ33のIPアドレ
ス「A」)に変更する。
【0037】次に、図6、図7のフローチャート及び図
8の送信データ例を参照しながら、第1の実施の形態の
宛先及び送信元の変更処理について説明する。クライア
ント31が、サーバ33を宛先として特定の処理を依頼
する通信データを送信する。中継装置32の宛先変更デ
ータベース46には、変更対象の宛先と、変更後の宛先
が予め登録されている。中継装置32は、データ受信部
43から他の装置からの通信データを受信したとの通知
があったか否かを判別する(図6,S11)。
【0038】中継装置32の宛先変更部45は、通信デ
ータを受信したとの通知を受け取ったなら(S11,Y
ES)、通信内容(通信データ)の宛先が宛先変更デー
タベース46に登録されているか否かを判別する(図
6,S12)。
【0039】宛先が登録されている場合には(S12,
YES)、通信データの宛先を宛先変更データベース4
6に登録されている変更後の宛先に変更する(S1
3)。そして、宛先を変更した通信データをデータ送信
部44に出力する(S14)。宛先の変更された通信デ
ータは、中継装置32のデータ送信部44により変更後
の宛先に送信される。
【0040】次に、図7は、サーバ34における送信元
変更処理のフローチャートである。サーバ34の送信元
変更データベース50には、変更対象の送信元のIPア
ドレスと、変更後の送信元のIPアドレスが予め登録さ
れている。サーバ34の送信元変更部49は、通信処理
部48から通信処理の処理結果を含む応答データを受信
したか否かを判別する(図7,S21)。
【0041】通信処理部48から応答データを受信して
いるときには(S21,YES)、応答データの送信元
が送信元変更データベース50に登録されているか否か
を判別する(S22)。送信元が送信元変更データベー
ス50に登録されているときには(S22、YES)、
送信元を送信元データベース50に登録されている変更
後の送信元に変更する(S23)。そして、変更した応
答データをデータ送信部51に出力する(S24)。
【0042】ここで、中継装置32の宛先変更機能とサ
ーバ34の送信元変更機能を、図3、図4及び図6を参
照して説明する。今、クライアント31のIPアドレス
が「C」、サーバ33のIPアドレスが「A」、サーバ
34のIPアドレスが「B」であるとする。
【0043】クライアント31からサーバ33に対し
て、図8(A)に示すような通信データが送信される。
この場合、送信元IPアドレスとしてクライアント31
のIPアドレス「C」が、宛先IPアドレスとしてサー
バ33のIPアドレス「A」が指定されている。なお、
送信されるデータは、文字、画像等どのような種類のデ
ータでも良い。
【0044】中継装置32は、データ受信部43でクラ
イアント31からの通信データを受信すると(図3,図
4,)、宛先変更部45にその通信データを出力する
(図4,)。宛先変更部45は、通信データの宛先と
宛先変更データベース46に登録されている宛先とを照
合する。通信データの宛先が宛先変更データベース46
に登録されている場合には、宛先のIPアドレスをサー
バ33のIPアドレスの「A」からサーバ34のIPア
ドレスの「B」に変更する。そして、変更した通信デー
タをデータ送信部44に出力する(図4,)。
【0045】データ送信部44は、宛先変更部45から
受け取った宛先の変更された通信データをネットワーク
に送出する(図4,)。図8(A)、(B)は、中継
装置32において宛先が変更される前の通信データと、
中継装置32において宛先が変更された後の通信データ
の内容を示している。
【0046】図8(A)と(B)は、同じ通信データで
あり、その通信データの宛先が、サーバ33のIPアド
レス「A」からサーバ34のIPアドレス「B」に変更
されている。
【0047】サーバ34のデータ受信部47が通信デー
タを受信すると(図3,図4,)、データ受信部47
は、受信したデータを通信処理部48に出力する(図
4,)。通信処理部48は、通信内容に基づき何らか
の処理を行い、データ部を書き換えた応答データを送信
元変更部49に出力する(図4,)。
【0048】送信元変更部49は、通信内容と送信元変
更データベース50に記憶されているデータに基づいて
送信元のIPアドレスを変更する。図8(C)、(D)
は、サーバ34の送信元変更部49により送信元が変更
される前の通信データと変更された後の通信データを示
す図である。
【0049】図8(C)及び(D)に示すように、送信
元として自己のIPアドレスの代わりに本来の宛先であ
るサーバ33のIPアドレスを設定する。データ送信部
49は、送信元を変更した応答データをデータ送信部5
1に出力し(図4,)、データ送信部51はその応答
データをネットワークに送出する(図3,図4,)。
クライアント31は、データ受信部42にてサーバ34
からの応答データを、自分がデータを送信したサーバ3
3からの応答として認識する(図3,図4,)。
【0050】上述した第1の実施の形態によれば、サー
バ34が送信元の変更機能を有することで、中継装置3
2を経由せずにクライアント31に応答データを送信す
ることができる。従って、サーバ34とクライアント3
1との通信経路が、中継装置32を介した通信経路より
短い場合には、より短い通信経路でデータの送信を行う
ことができ、通信経路による遅延を少なくできる。
【0051】なお、上述した実施の形態では、宛先変更
データベース46、あるいは送信元変更データベース5
0を中継装置32,あるいはサーバ34内に保持してい
るが、外部装置にデータを保持させ、LDAP(lightw
eight directory access protocol)などのプロトコル
を用いて、データが必要になった場合にその都度データ
アクセスを行っても良い。
【0052】また、クライアント31,中継装置32、
サーバ34からなるネットワークの例を示したが、この
ような構成に限定されない。クライアント31、中継装
置32、サーバ34間にデータ転送装置などを配置して
も良いし、任意に構成することができる。
【0053】さらに、上記の実施の形態では、中継装置
32とサーバ33は別の装置で構成しているが、サーバ
33が中継装置32の機能を持ち、宛先変更を行うよう
にしても良い。
【0054】上述したことは第1の実施の形態に限ら
ず、以下に述べる他の実施の形態についても適用でき
る。次に、図9及び図10は、本発明の第2の実施の形
態のネットワークの概要を示す図である。
【0055】図9及び図10のネットワークの構成は、
図3の第1の実施の形態のネットワークの構成と基本的
には同じである。異なる点は、中継装置62がポート番
号の書き換え機能を有し、サーバ62がそのポート番号
に基づいて複数の通信処理の中から通信処理を選択して
実行できる点である。
【0056】図9に示すように、クライアント31から
サーバ33を宛先とし、宛先IPアドレスが「A」、送
信元IPアドレスが「C」、宛先ポートが「80」、送
信元ポートが「100」の通信データが送信されると、
中継装置61は、その通信データが宛先を変更すべき通
信データであれば、本来の宛先であるサーバ33のIP
アドレス「A」をサーバ62のIPアドレス「B」に書
き換え、送信元ポート番号「80」から「10」に書き
換える。
【0057】サーバ63は、応答データの送信元IPア
ドレスを自己のIPアドレス「B」からサーバ33のI
Pアドレス「A」に書き換え、宛先ポート番号及び送信
元ポート番号を、それぞれクライアント31の送信デー
タで指定された送信元ポート番号「80」と宛先ポート
番号「100」に書き換える。図10についても同様で
ある。
【0058】次に、図11は、第2の実施の形態のクラ
イアント61,中継装置62及びサーバ64の構成を示
す図である。以下の説明では、図4の各装置と同じ機能
をはたすブロックには同じ符号を付けてそれらの説明は
省略する。
【0059】中継装置62の宛先変更部65は、受信し
たデータが宛先を変更すべき通信データの場合には、宛
先と送信元ポート、あるいは宛先ポートを書き換えてデ
ータ送信部44に出力する。
【0060】図12(A)は、宛先変更データベース4
6に登録されるデータの一例を示す図である。宛先変更
データベース46には、変更の対象となる宛先のIPア
ドレス「A」に対応づけて変更後の宛先IPアドレス
「B」が、送信元ポート番号「100」に対応づけて宛
先変更後の送信元ポート番号「10」が、送信元ポート
番号「90」に対応づけて宛先変更後の送信元ポート番
号「20」が予め登録されている。
【0061】サーバ64の分類部66は、受信した通信
データの送信元ポート番号を識別子として、分類データ
ベース69に登録されているデータに基づいて分類し、
複数の通信処理部67の中の該当する通信処理部67に
通信処理を依頼する。通信処理部67は、通信内容に応
じた処理を実行し、その結果を送信元変更部68に出力
する。送信元変更部68は、通信処理部67から出力さ
れた応答データが送信元を変更すべきデータか否かを判
断し、変更する必要のある応答データの場合には、送信
元を変更してデータ送信部51に出力する。
【0062】図12(C)、(B)は、それぞれ分類デ
ータベース69と送信元変更データベース50の一例を
示す図である。分類データベース69には、図12
(C)に示すように送信元ポート番号「10」、「2
0」に対応づけて、それぞれ通信処理の内部ポート番号
「1000」、「2000」が登録されている。
【0063】送信元変更データベース50には、図12
(B)に示すように、変更前の送信元IPアドレス
「B」に対応づけて変更後の送信元IPアドレス「A」
が、宛先ポート番号「10」に対応づけて、送信元変更
後の宛先ポート番号「100」が、宛先ポート番号「2
0」に対応づけて変更後の宛先ポート番号「90」が登
録されている。
【0064】次に、中継装置62の宛先変更部65にお
ける宛先変更処理を図13のフローチャートを参照して
説明する。宛先変更部65は、データ受信部43から通
信データを受信したか否かを判別する(図13,S3
1)。通信データを受信した場合には(S31,YE
S)、通信データの宛先が宛先変更データベース46に
登録されているか否かを判別する(S32)。
【0065】通信データの宛先が宛先変更データベース
46に登録されている場合には(S32,YES)、通
信データの宛先を宛先変更データベース46の情報に基
づいて変更する(S33)。さらに、送信元ポート番号
を宛先変更データベース46の情報に基づいて変更する
(S34)。そして、宛先及び送信元ポート番号等を変
更した通信データをデータ送信部44に出力する(S3
5)。
【0066】次に、サーバ64の分類部66における分
類処理を図14のフローチャートを参照して説明する。
分類部66は、データ受信部47から通信データを受信
したか否かを判別する(図14,S41)。通信データ
を受信した場合には(S41,YES)、通信データの
送信元ポート番号が分類データベース69に登録されて
いるか否かを判別する(S42)。
【0067】送信元ポート番号が分類データベース69
に登録されている場合には(S42,YES)、その送
信元ポート番号に対応する内部ポート番号を有する通信
処理部67に通信データを出力する(S43)。
【0068】上記の処理により、クライアント61によ
り指定された宛先ポート番号を内部ポート番号に変換
し、その内部ポート番号に対応する通信処理部67に処
理を実行させることができる。これらの処理によりクラ
イアント61により指定された処理を実行する通信処理
部67(通信ポート等)が使用中でも、中継装置62が
サーバ64の他の通信処理部67を指定することができ
る。
【0069】次に、サーバ64の送信元変更部の送信元
変更処理を図15のフローチャートを参照して説明す
る。送信元変更部68は、通信処理部67から通信デー
タで指定されたサービスに対する処理結果を含む応答デ
ータを受信したか否かを判別する(図15,S51)。
応答データを受信したときには(S51,YES)、応
答データの送信元が送信元変更データベース50に登録
されているか否かを判別する(S52)。
【0070】送信元が送信元変更データベース50に登
録されている場合には(S52,YES)、応答データ
の送信元を送信元変更データベース50の内容に基づい
て変更する(S54)。そして、送信元を変更した応答
データをデータ送信部51に出力する(S55)。
【0071】ここで、図11を参照しながら、第2の実
施の形態の中継装置62及びサーバ64の処理を説明す
る。中継装置62の宛先変更データベース46には、図
12(A)に示すように、予め変更対象のIPアドレス
「A」と変更後のIPアドレス「B」、送信元ポート番
号「100」と宛先変更後の送信元ポート番号「10」
等が対応づけて登録されている。
【0072】中継装置62は、クライアント61から通
信データを受信すると(図11,)、宛先変更部65
に通信データを出力する(図11,)。宛先変更部6
5は、通信データの宛先と宛先変更データベース46に
登録されている宛先を照合し、一致する宛先が登録され
ている場合には、その宛先に対応づけて登録されている
変更後の宛先に変更する。例えば、サーバ63のIPア
ドレス「A」が宛先として指定されている場合には、そ
の宛先に対応付けられているサーバ64のIPアドレス
「B」をその通信データの宛先として変更する。さら
に、送信元ポート番号を「100」から「10」に変更
する。そして、宛先を変更した通信データをデータ送信
部44に出力する(図11,)。
【0073】サーバ64のデータ受信部47は、中継装
置62から通信データを受信すると(図11,)、受
信した通信データを分類部66に出力する(図11,
)。分類部66は、受信した通信データに含まれる識
別子、例えば送信元ポート番号と分類データベース69
に登録されている情報とに基づいて内部ポート番号に変
換し、その内部ポート番号により通信処理部67を特定
し、該当する通信処理部67に処理を行わせる(図1
1,)。分類データベース69には、図12(C)に
示すように送信元ポート番号「10」に対応づけてサー
バ64の通信処理の内部ポート番号「1000」が予め
登録されており、中継装置62により送信元ポート番号
として「10」が指定されると、ポート番号が内部ポー
ト番号の「1000」に変換され、その内部ポート番号
により指定される通信処理部67が稼働される。
【0074】通信処理部67は、通信データの内容に基
づき処理を行い、処理結果に基づいて依頼された通信デ
ータに対する応答データを作成して送信元変更部68に
出力する(図11,)。
【0075】送信元変更部68は、応答データと送信元
変更データベース50の情報に基づいて応答データの送
信元を変更する。例えば、送信元を自己のIPアドレス
「B」から本来の宛先であるサーバ63のIPアドレス
「A」に変更する。さらに、送信元送信元変更データベ
ース50に登録されている宛先ポート番号、送信元ポー
ト番号に基づいて宛先ポート番号及び送信元ポート番号
を書き換える。この実施の形態では、宛先ポート番号
「10」(中継装置62の送信元ポート番号)を、クラ
イアント61の送信元ポート番号である「100」に変
換する。そして、送信元変更部68は、送信元及び宛先
ポート番号を変更した応答データをデータ送信部51に
出力する(図11,)。
【0076】データ送信部51は、その応答データをク
ライアント61宛に送信する(図11,)。ここで、
図16及び図17の通信データを例にとり、中継装置6
2及びサーバ64における宛先と送信元の変更処理を説
明する。
【0077】図16(A)〜(D)及び図17(A)〜
(D)は、中継装置62及びサーバ64において宛先あ
るいは送信元が変更される前の通信データと、変更され
た後の通信データの内容を示している。
【0078】クライアント61から、図16(A)に示
すような宛先IPアドレスが「A」、宛先ポート番号が
「80」、送信元ポート番号が「100」の通信データ
を受信すると(図9、)、中継装置62は、図16
(B)に示すように、その通信データの宛先IPアドレ
スを「B」、宛先ポート番号を「80」、送信元ポート
番号を「10」に変更してネットワークに送出するする
(図9、)。この宛先及びポート番号の変更は、図1
2(A)に示す宛先変更データベース46に登録されて
いる宛先IPアドレス、送信元ポート番号に基づいて行
われる。
【0079】中継装置62からサービスを依頼する通信
データを受信すると、サーバ64は、受信した通信デー
タにより指定される通信処理を実行した後、処理結果の
データを送信するための応答データを作成する。このと
き、初期状態の応答データは、図16(C)に示すよう
に、宛先IPアドレスが「C」、送信元IPアドレスが
「B」、宛先ポート番号が「10」、送信元ポート番号
が「80」となる。
【0080】サーバ64の送信元変更部68は、その応
答データの送信元を本来の宛先であるサーバ63のIP
アドレスの「A」に、宛先ポート番号を「100」に変
更してデータ送信部51に出力する(図11,)。こ
の送信元変更部68による送信元及びポート番号の変更
は、図12(B)に示す送信元変更データベース50に
登録されているIPアドレス及び宛先ポート番号に基づ
いて行われる。
【0081】この応答データを受信したクライアント6
1は、サーバ64からの応答データを、自分がサーバ6
3に送信した送信データに対する応答データとして認識
することができる。
【0082】同様に、クライアント61から、図10及
び図17(A)に示すような宛先IPアドレスが
「A」、宛先ポート番号が「80」、送信元ポート番号
が「90」の通信データを受信すると(図10、)、
中継装置62は、図17(B)に示すように、その通信
データの宛先IPアドレスを「B」、送信元ポート番号
を「20」に変更してネットワークに送出するする(図
10、)。
【0083】サーバ64は、中継装置62からサービス
を依頼する通信データを受信すると、受信した通信デー
タにより指定される通信処理を実行した後、処理結果の
データを送信するための応答データを作成する。このと
き、受信した通信データの内容から、図17(C)に示
すように、宛先IPアドレスが「C」、送信元IPアド
レスが「B」、宛先ポート番号が「20」、送信元ポー
ト番号が「80」の応答データが作成される。サーバ6
4の送信元変更部68は、その応答データの送信元を、
本来の宛先であるサーバ63のIPアドレス「A」に、
宛先ポート番号を「90」に変更してネットワークに送
出する(図10,)。
【0084】上述した第2の実施の形態によれば、応答
データの送信元を変更することで中継装置62を経由せ
ずにクライアント61に応答データを送信することがで
きるので、中継装置62を経由する通信経路が長い場合
でも、より短い通信経路を介して通信を行うことができ
る。さらに、中継装置62がクライアント61によりし
てされた通信ポート番号を変更することで、クライアン
ト61により指定されたサーバ64の通信処理部が使用
されているときにも、サーバ64の他の通信処理部を利
用して処理を実行させることができる。
【0085】なお、上述した第2の実施の形態では、中
継装置62が送信元ポート番号を変更するようにしてい
るが、宛先ポート番号を変更しても良いし、サーバ64
の通信処理部67等を指定する他の識別子を用いても良
い。
【0086】次に、図18は、本発明の第3の実施の形
態のネットワークの概要を示す図である。このネットワ
ークは、上述した実施の形態と同様にクライアント71
と、中継装置72と、サーバ73(サーバA),サーバ
74(サーバB)とから構成されている。
【0087】中継装置72は、宛先変更機能と、情報追
加機能を有し、宛先変更に関する情報を宛先を変更した
サーバ74に通知する。サーバ74は、中継装置からの
宛先変更に関する情報を取得し、その取得した情報に基
づき応答データの送信元を変更する機能を有する。これ
により、第3の実施の形態では、サーバ74が、予め送
信元を変更するための情報を持たなくとも中継装置72
から送信元を変更するための情報を得ることができる。
そして、その情報に基づいて送信元を変更することで、
通信の復路において中継装置72を経由せずにクライア
ント71と通信することができる。
【0088】図20は、第3の実施の形態のクライアン
ト71,中継装置72及びサーバ74の構成を示す図で
ある。クライアント71は、データの送信と受信を行う
データ送信部41とデータ受信部42を有する。
【0089】中継装置72は、データの送受信を行うデ
ータ受信部43とデータ送信部44と、受信した通信デ
ータの宛先を宛先変更データベース46に登録されてい
るデータに基づいて変更する宛先変更部75と、宛先の
変更情報を作成する情報追加部(変更情報作成手段)7
6とを有する。
【0090】中継装置72の宛先変更部75は、受信し
た通信データの宛先が宛先変更データベース46に登録
されているか否かを調べ、宛先が登録されている場合に
は、その宛先変更データベース46に登録されている宛
先に変更する。
【0091】情報追加部76は、通信データの変更前の
宛先を示す変更情報を含む通信データを作成する。図2
0(A)は、宛先変更データベース46に登録されるデ
ータの一例を示す図である。宛先変更データベース46
には、変更の対象となる宛先のIPアドレス(図20
(A)では、サーバ73のIPアドレス「A」)と、変
更後の宛先のIPアドレス(図20(A)では、サーバ
74のIPアドレス「B」)が予め登録されている。
【0092】サーバ74は、データ受信部47と、中継
装置72からの宛先の変更情報から変更すべき送信元に
関する情報を抽出する変更処理部77と、クライアント
71から依頼された処理を実行する通信処理部48と、
応答データの送信元を変更する送信元変更部78と、変
更対象となる送信元と変更後の送信元が登録される送信
元変更データベース50とを有する。
【0093】図20(B)は、送信元変更データベース
50に登録されるデータの一例を示す図である。この場
合、送信元変更データベース50の変更後の送信元IP
アドレスを記憶する領域は空白になっており、送信元変
更部78が、中継装置72から送信されてくる変更情報
に基づいて変更後の送信元IPアドレスを書き込む。
【0094】次に、中継装置72における宛先変更処理
及び情報追加処理を、図21及び図22のフローチャー
トを参照して説明する。最初に、クライアント71が、
サーバ73を宛先として所定の処理を依頼する通信デー
タを送信する。中継装置72は、データ受信部43から
通信データの受信の通知があったか否かを判別する(図
21,S61)。中継装置37の宛先変更部75は、通
信データを受信したとの通知を受け取ったなら(S6
1,YES)、通信データの宛先が宛先変更データベー
ス46に登録されているか否かを判別する(図21,S
62)。なお、中継装置72の宛先変更データベース4
6には、変更対象の宛先のIPアドレスと変更後の宛先
のIPアドレスが予め登録されている。
【0095】宛先が登録されている場合には(S62,
YES)、通信データの宛先を宛先変更データベース4
6に登録されている変更後の宛先に変更する(S6
3)。宛先変更部75は、変更前の宛先と変更後の宛先
を示す情報を情報追加部76に出力する(S64)。さ
らに、クライアント71から受信した通信データを情報
追加部76に出力する(S65)。
【0096】情報追加部76は、宛先変更部75からデ
ータを受信したか否かを判別する(図22,S71)。
宛先変更部75からデータを受信した場合には(S7
1,YES)、そのデータに宛先変更に関する情報が含
まれているか否かを判別する(S72)。
【0097】宛先変更に関する情報が含まれている場合
には(S72,YES)、中継装置72を送信元とし、
宛先変更データベース46のデータに基づいて変更した
送信先を宛先とする通信データを作成し、作成した宛先
の変更情報を含む通信データをデータ送信部44に出力
する(S73)。さらに、クライアント71から受信し
た通信データをデータ送信部44に出力する(S7
4)。
【0098】次に、サーバ74の変更処理部77におけ
る変更情報の取得処理を、図23のフローチャートを参
照して説明する。変更処理部77は、データ受信部47
からデータを受信したか否かを判別する(図23,S8
1)。データを受信した場合には(S81,YES)、
通信データの送信元が中継装置72か否かを判別する
(S82)。
【0099】送信元が中継装置72である通信データを
受信した場合には(S82,YES)、宛先変更に関す
る情報(通信データのデータ項目部の変更前の宛先を示
すデータ)を抽出し、抽出したデータ、つまり宛先の変
更情報を送信元変更部78に通知する(S83)。ま
た、変更処理部77は、データ受信部47で受信した通
信データを通信処理部48に出力する(S84)。
【0100】上記の処理により、中継装置72から送信
されてくる宛先の変更に関する変更情報が変更処理部7
7により抽出され、送信元変更部78に出力される。次
に、送信元変更部78における送信元変更データベース
50の更新処理を図24のフローチャートを参照して説
明する。
【0101】送信元変更部78は、変更処理部77から
宛先変更情報の抽出の通知があったか否かを判別する
(図24,S91)。通知がないときには(S91,N
O)、通信処理部48から処理結果を含む応答データを
受信したか否かを判別する(S92)。
【0102】通信処理部48から応答データを受信した
場合には(S92,YES)、応答データの送信元が送
信元変更データベース50に登録されているか否かを判
別する(S93)。
【0103】送信元が送信元変更データベース50に登
録されている場合には(S93,YES)、応答データ
の送信元を送信元変更データベース50に登録されてい
る変更後の送信元に変更する(S94)。そして、送信
元を変更した応答データをデータ送信部51に送信する
(S95)。
【0104】ステップS91において、変更処理部77
から変更の通知を受信した場合には(S91,YE
S)、ステップS96に進み、通知された宛先の変更情
報を送信元変更データベース50の該当する送信元の送
信元変更後項目(変更後の送信元)として格納する。
【0105】上記の処理により、変更処理部77により
抽出された宛先の変更情報に基づいて送信元変更データ
ベース50の変更後の送信元を示すデータを設定するこ
とができる。
【0106】ここで、図25の通信データを例にとり、
図18及び図19を参照しながら、第3の実施の形態の
中継装置62及びサーバ64の処理動作を説明する。図
25(A)〜(E)は、中継装置62及びサーバ64に
おいて宛先あるいは送信元が変更される前の通信データ
と、変更された後の通信データの内容を示している。
【0107】クライアント71から、図25(A)に示
すような宛先IPアドレスが「A」、送信元IPアドレ
スが「C」、宛先ポート番号が「80」、送信元ポート
番号が「100」の通信データを受信すると(図18,
図19、)、中継装置72の宛先変更部76は、その
通信データの宛先と宛先変更データベース46に登録さ
れているデータに基づいて、図12(C)に示すように
宛先IPアドレスを「A」から「B」に変更し、さらに
宛先の変更に関するデータを情報追加部86に出力する
(図19,)。
【0108】情報追加部76は、宛先変更部75から受
信する宛先の変更に関するデータに基づいて変更前の宛
先IPアドレスをデータ部に付加し、送信元IPアドレ
スとして中継装置72のIPアドレスの「D」を設定し
た通信データ、すなわち、図25(B)に示す通信デー
タと、図12(C)に示すクライアント81から受信し
た通信データをデータ送信部44に出力する(図19,
)。
【0109】データ送信部44は、情報追加部76から
出力される、宛先の変更情報を含む通信データと、宛先
が変更された通信データをサーバ74に送信する(図1
9,)。
【0110】サーバ74のデータ受信部47が中継装置
72からの通信データを受信すると(図19,)、受
信したデータを変更処理部77に出力する(図19,
)。変更処理部77は、受信した変更情報から変更後
の送信元を示す情報を抽出し、抽出した情報を、送信元
変更部78に出力する(図19,)。また、クライア
ント71の通信データを通信処理部48に出力する(図
19,)。
【0111】通信処理部48は、通信データのデータ部
の処理依頼内容に基づいて処理を実行し、処理結果を含
む応答データを作成し送信元変更部78に出力する(図
19,)。このとき作成される応答データは、図25
(D)に示すように、クライアント71のIPアドレス
「C」を宛先IPアドレスとし、自装置のIPアドレス
「B」を送信元IPアドレスとする通信データである。
【0112】送信元変更部78は、変更処理部77から
出力される変更情報に基づいて、例えば、図20(B)
に示す送信元変更データベース50の変更前の送信元I
PアドレスBに対応する変更後の送信元IPアドレスと
して「A」を設定する。そして、その送信元変更データ
ベース50のデータに基づいて、通信データの送信元を
変更してデータ送信部51に出力する(図19,(1
0))。これにより、図25(E)に示すように、応答
データの送信元IPアドレスが「B」から「A」に変更
される。
【0113】データ送信部51は、送信元が変更された
応答データをクライアント71に送信する(図18,図
19,(11))。上述した第3の実施の形態によれ
ば、サーバ74が予め送信元を変更するための情報を保
持していなくとも、中継装置72から送信される宛先の
変更情報を受信し、その変更情報に基づいて通信データ
の送信元を変更することができる。そして、送信元を変
更することで、中継装置72を経由せずにクライアント
71に応答データを送信することができるので、最適な
通信経路で復路の通信を行うことができる。
【0114】次に、図26及び図27は、本発明の第4
の実施の形態のネットワークの概要を示す図である。こ
のネットワークは、クライアント81と、中継装置82
と、サーバ83(サーバA),サーバ84(サーバB)
とから構成されている。
【0115】中継装置82は、宛先変更機能と、情報追
加機能を有し、宛先変更に関する情報を宛先を変更した
サーバ84に通知する。サーバ84は、中継装置82に
対して宛先の変更情報の送信を要求し、その送信要求に
対して中継装置82から送信されてくる宛先の変更情報
に基づき応答データの送信元を変更する機能を有してい
る。
【0116】この第4の実施の形態では、サーバ84
が、予め送信元を変更するための情報を持たなくとも中
継装置82で作成される変更情報に従って送信元を変更
することができる。
【0117】次に、図28は、第4の実施の形態のクラ
イアント81,中継装置82及びサーバ84の構成を示
す図である。クライアント81は、データの送信と受信
を行うデータ送信部41とデータ受信部42を有する。
【0118】中継装置82は、データの送受信を行うデ
ータ受信部43とデータ送信部44と、受信した通信デ
ータの宛先を宛先変更データベース46に登録されてい
る宛先に変更する宛先変更部75と、宛先の変更情報を
作成する情報追加部86とを有する。
【0119】中継装置82の宛先変更部75は、受信し
た通信データの宛先が宛先変更データベース46に登録
されているか否かを調べ、宛先が登録されている場合に
は、その宛先変更データベース46に登録されている宛
先に変更する。
【0120】情報追加部86は、宛先を変更した通信デ
ータの本来の宛先を示す変更情報を含む通信データを作
成する。図29(A)は、宛先変更データベース46に
登録されるデータの一例を示す図である。宛先変更デー
タベース46には、変更の対象となる宛先のIPアドレ
ス(図29(A)では、サーバ83のIPアドレス
「A」)と、変更後の宛先のIPアドレス(図29
(A)では、サーバ84のIPアドレス「B」)が予め
登録されている。
【0121】サーバ84は、データ受信部47と、中継
装置82からの宛先変更情報に基づいて送信元データベ
ース50のデータを更新する変更処理部77と、送信元
から依頼された通信処理を実行する通信処理部48と、
送信データの送信元を変更する送信元変更部78と、変
更対象となる送信元と変更後の送信元が登録される送信
元変更データベース50と,中継装置82に宛先の変更
情報の送信を要求する変更検出部(要求手段)85とを
有する。
【0122】図29(B)は、送信元変更データベース
50に登録されるデータの一例を示す図である。この場
合、送信元変更データベース50の変更後の送信元IP
アドレスを記憶する領域は空白になっており、変更検出
部85が中継装置82に対して宛先の変更に関する情報
の送信を要求し、送信元変更部78が中継装置82から
送信されてくる変更情報に基づいて送信元変更データベ
ース50に変更後の送信元IPアドレスを書き込む。
【0123】次に、中継装置82における宛先変更処
理、サーバ84における変更情報要求処理等について図
30〜図34のフローチャートを参照して説明する。最
初に、サーバ84の変更検出部85における変更情報要
求処理を、図30のフローチャートを参照して説明す
る。
【0124】変更検出部85は、タイマ等により時間を
計測し、一定時間が経過したか否かを判別する(図3
0,S101)。一定時間が経過している場合には(S
101,YES)、予めIPアドレスを登録している中
継装置に対して送信元変更に関する情報の送信要求デー
タを作成し、そのデータ部に宛先の変更に関する情報の
送信要求であることを示す識別子”GET”を格納する
(S102)。そして、作成した送信要求データをデー
タ送信部51に出力する(S103)。
【0125】上記の処理により、一定時間毎に予め登録
してある中継装置82に対して送信元の変更に関する情
報の送信を要求する送信要求データが送信される。この
送信要求に対して、後述する処理により中継装置82か
ら送信元変更に関する情報が送信されてくる。
【0126】次に、中継装置82における宛先変更処理
を、図31のフローチャートを参照して説明する。中継
装置82の宛先変更部75は、情報追加部86からデー
タが送られてきたか否かを判別する(図31,S11
1)。データを受信した場合には(S111,YE
S)、ステップS112に進み宛先変更データベース4
6から宛先変更に関する情報を抽出し、情報追加部86
にその抽出した情報を出力する。
【0127】情報追加部86からデータを受信していな
い場合には(S111,NO)、ステップS113に進
み、データ受信部47から通信データを受信したか否か
を判別する。データ受信部47から通信データを受信し
ている場合には(S113,YES)、その通信データ
の宛先が宛先変更データベース46に登録されているか
否かを判別する(S114)。
【0128】受信した通信データの宛先が宛先変更デー
タベース46に登録されていない場合には(S114,
NO)、ステップS115に進みその通信データを情報
追加部86に出力する。
【0129】通信データの宛先が宛先変更データベース
46に登録されている場合には(S11,YES)、ス
テップS116に進み、通信データの宛先を宛先変更デ
ータベース46に登録されているアドレスに変更する。
そして、宛先を変更した通信データをデータ送信部44
に出力する(S117)。
【0130】上記の処理により情報追加部86から宛先
の変更に関する情報が要求された場合に、宛先変更部7
5は、宛先変更データベース46から該当する情報を抽
出し、その抽出した情報を情報追加部86に出力する。
【0131】次に、情報追加部86における変更情報作
成処理を図32のフローチャートを参照して説明する。
情報追加部86は、宛先変更部75からデータを受信し
たか否かを判別する(図32,S121)。宛先変更部
75からデータ受信した場合には(S121,YE
S)、ステップS123に進み、通信データのデータ部
に識別子”GET”が格納されている否かを判別する。
【0132】通信データのデータ部に識別子”GET”
が格納されている場合には(S123,YES)、ステ
ップS122に進み、宛先変更部75に対して宛先の変
更に関する情報を要求する。
【0133】データ部に識別子”GET”が格納された
通信データは、前述したように送信元の変更に関する情
報を取得するとためにサーバ84から送信される送信要
求データであり、識別子”GET”を含む通信データを
受信した場合には、情報追加部86は、宛先変更部75
に宛先の変更に関する情報を要求する。情報追加部86
から宛先変更に関する情報の要求を受信すると、宛先変
更部75は、変更前の宛先を宛先変更データベース46
から調べ、変更前の宛先を示す情報を情報追加部86に
出力する。
【0134】宛先変更部75から出力された通信データ
のデータ部に識別子”GET”が格納されていない場合
には(S123,NO)、中継装置82を送信元とし、
変更後の宛先を宛先とし、データ部に変更前の宛先を格
納した通信データを作成し、その通信データをデータ送
信部44に出力する(S124)。その後、クライアン
ト81から受信した通信データをデータ送信部44に出
力する(S125)。
【0135】次に、サーバ84の変更処理部77の変更
情報取得処理を図33のフローチャートを参照して説明
する。最初に、データ受信部47からデータを受信した
か否かを判別する(図33,S131)。データ受信部
47から受信したデータの送信元が中継装置82になっ
ている通信データか否かを判別する(S132)。
【0136】送信元が中継装置82となっている通信デ
ータのときには(S132,YES)、データ部に格納
されている宛先の変更に関するデータを抽出し、抽出し
た変更情報を送信元変更部78に通知する(S13
3)。また、クライアント81からの処理依頼の通信デ
ータを通信処理部48に出力する(S134)。
【0137】次に、サーバ84の送信元変更部78が、
中継装置82から送信される宛先の変更情報に基づいて
送信元変更データベース50の変更後の送信元を設定ま
たは変更する処理及び送信元を変更する処理を、図34
のフローチャートを参照して説明する。
【0138】最初に、送信元変更部78は、変更処理部
77から何らかの通知があったか否かを判別する(図3
4,S141)。変更処理部77から通知を受け取った
場合には(S141,YES)、すなわち、変更検出部
85が宛先変更に関する情報の送信を中継装置82に要
求し、中継装置82からその情報が送信されてきた場合
には、ステップS146に進み、その情報を送信元変更
データベース50の変更後の送信元として設定する。こ
れにより、サーバ84は、予め変更すべき送信元の情報
を保持していなくとも、中継装置82から送信される変
更情報に基づいて変更すべき送信元の情報を取得でき
る。
【0139】変更処理部77から何も通知が無いときに
は(S141,NO)、ステップS142に進み、通信
処理部48から通信データを受信したか否かを判別する
(S142)。通信処理部48から通信データを受信し
た場合には(S142,YES)、通信データの送信元
が送信元変更データベース50に登録されているか否か
を判別する(S143)。
【0140】送信元が送信元変更データベース46に登
録されている場合には(S143,YES)、通信デー
タの送信元を送信元変更データベース50に登録されて
いるデータに基づいて変更する(S144)。さらに、
変更した通信データをデータ送信部51に出力する。
【0141】ここで、図35及び図36の通信データを
例にとり、図26〜図29を参照しながら、本発明の第
4の実施の形態の処理動作を説明する。図35(A)〜
(C)は、図26のネットワーク構成に対応する通信デ
ータを示している。
【0142】サーバ84の変更検出部85は、一定時間
の経過を検出すると、宛先変更に関する情報の送信を要
求する(図28,(1))。このとき、変更検出部85
で作成される送信要求の通信データは、図35(A)に
示すように、宛先IPアドレスとして中継装置82のI
Pアドレス「D」が、送信元IPアドレスとしてサーバ
84のIPアドレス「B」が、データ部に識別子”GE
T”が格納されたデータである。
【0143】中継装置82のデータ受信部43は、サー
バ84から送信元の変更に関する情報の送信要求を受信
すると(図28,(2))、その送信要求を宛先変更部
75に出力する。宛先変更部75は、その送信要求を情
報追加部86に出力する(図28,(4))。
【0144】情報追加部86は、宛先変更部75から受
信した通信データに識別子”GET”が含まれていると
きには、宛先変更部75に対して宛先変更に関する情報
を要求し(図28,(5))、宛先の変更情報を取得す
る(図28,(6))。そして、取得した宛先の変更情
報を含む通信データを作成してデータ送信部44に出力
する(図28,(7))。このとき作成される通信デー
タは、図35(B)に示すように、宛先IPアドレスと
して「B」、送信元IPアドレスとして中継装置82の
IPアドレスの「D」が設定され、データ部に変更前の
宛先のIPアドレス「A」が設定されたデータである。
【0145】サーバ84のデータ受信部47は、中継装
置82からの通信データを受信し(図28,(8))、
受信した通信データを変更処理部77に出力する(図2
8,(9))。変更処理部77は、受信した通信データ
のデータ部に格納されている宛先の変更情報を抽出し、
送信元変更部78に通知する(図28,(10))。
【0146】送信元変更部78は、変更処理部77から
通知された変更情報に基づいて送信元変更データベース
50の変更後の送信元を設定する。すなわち、図29
(B)に示す送信元変更データベースの空白となってい
る変更後の送信元として、変更情報により指定されたサ
ーバ83のIPアドレス「A」を設定する。
【0147】次に、クライアント81からサーバAに対
して図35(C)に示すような通信データが送信される
と(図27,図28,(11))、前述した第3実施の
形態と同様に、中継装置82の宛先変更部75でその通
信データの宛先が変更され、データ送信部4に出力され
る(図28,(13))。
【0148】図35(D)は、中継装置82からサーバ
84に送信される通信データを示しており、宛先IPア
ドレスが、サーバ83のIPアドレス「A」からサーバ
84のIPアドレス「B」に変更されている。
【0149】この通信データは、サーバ84のデータ受
信部47で受信され(図28,(14))、データ受信
部47から変更処理部77に出力される(図29,(1
5))。さらに、変更処理部77から通信処理部48に
出力される(図29,(16))。そして、通信処理部
77により、通信データで指定される処理が実行され、
処理結果を返信するための応答データが作成されて送信
元変更部78に出力される(図28,(17))。
【0150】図36(A)は、通信処理部48で作成さ
れる応答データをの一例を示しており、宛先IPアドレ
スとしてクライアント81のIPアドレス「C」が、送
信元IPアドレスとしてサーバ84のIPアドレス
「B」が設定されている。
【0151】送信元変更部78は、通信内容(例えば、
送信元から)と送信元変更データベース50に登録され
ているデータから送信元を変更すべきか否かを判断し、
変更したまたは変更しない通信データをデータ送信部5
1に出力する(図28,(18))。そして、データ送
信部51からその通信データがネットワークに送出され
る(図28,(19))。
【0152】上述した第4の実施の形態によれば、サー
バ94が送信元の変更に関する情報の送信要求を中継装
置82に送信し、それに対して中継装置82から送信さ
れてくる変更情報に基づいて送信元変更データベース5
0の変更後の送信元を示すデータを設定することができ
る。従って、サーバ94自身が通信データの送信元の変
更に関する情報を保持していなくとも、その情報を中継
装置82から入手することで応答データの送信元を変更
することができる。
【0153】また、中継装置82,サーバ84が複数存
在する場合には、1台の中継装置が送信元の変更に関す
る情報を管理するようにしても良い。このようにするこ
とで、送信元の変更に関する情報を1台の中継装置で管
理すればよいので、変更情報の管理が容易になる。
【0154】次に、図37は、上述した通信装置の送信
元変更機能等を実現する通信制御プログラムを、CD−
ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の可搬記録
媒体101、あるいはプログラム提供者の有する記憶装
置102に記憶しておいて、そのプログラムをユーザの
情報処理装置103にロードして実行する場合の説明図
である。
【0155】通信制御プログラムがCD−ROM、フロ
ッピーディスク等の可搬記録媒体101に記録されてい
る場合には、その可搬記録媒体101を情報処理装置1
02のドライブ装置に挿入してプログラムを読み取り、
読み取ったプログラムをRAM、ハードディスク等の記
憶装置104に格納してプログラムを実行する。また、
プログラム提供者から通信回線を介してプログラムが提
供される場合には、プログラム提供者の記憶装置10
2、メモリ等に格納されているプログラムを通信回線を
介して情報処理装置103で受信し、受信したプログラ
ムをRAM、ハードディスク等の記憶装置104に格納
して実行する。なお、可搬記録媒体101に記録するプ
ログラムは、実施の形態で述べたプログラムの一部の機
能を有するものであっても良い。
【0156】上述した実施の形態では、サーバ33,6
3・・・を宛先とする通信データが転送されるサーバ3
4,64・・・が応答データの送信元を変更する機能を
有する場合について説明したが、送信元を変更する機能
は、必ずしも通信データが転送されるサーバ34,64
・・・自身が持つ必要はない。サーバ34,64と別に
ネットワークに接続されるルータ等がそれらの機能を有
し、サーバ34,64・・・から出力された応答データ
の送信元を変更するようにしても良い。
【0157】また、宛先変更装置をクライアント31,
61・・等の通信装置と別に設けるのではなく、クライ
アント31,61・・・が宛先を変更する機能を有する
ようにしても良い。
【0158】本発明は、クライアントとサーバとの間の
通信に限らず、サーバ間の通信にも適用できる。 (付記1)宛先変更装置を有するネットワークに接続さ
れる通信装置において、通信データを送受信する送受信
手段と、前記宛先変更装置において宛先が変更された通
信データに対する応答データの送信元を前記通信データ
の本来の宛先に変更する送信元変更手段とを備えること
を特徴とする通信装置。 (付記2)宛先変更装置を有するネットワークに接続さ
れた通信装置において、通信データを送受信する送受信
手段と、前記宛先変更装置から送信される宛先の変更情
報を取得する取得手段と、前記宛先変更装置において宛
先が変更された通信データに対する応答データの送信元
を前記変更情報に基づいて変更する送信元変更手段とを
備えることを特徴とする通信装置。 (付記3)宛先変更装置を有するネットワークに接続さ
れた通信装置において、通信データを送受信する送受信
手段と、前記宛先変更装置に対して受信した通信データ
の宛先の変更情報の送信を要求する要求手段と、前記宛
先端末装置から送信されてくる変更情報に基づいて応答
データの送信元を変更する送信元変更手段とを備えるこ
とを特徴とする通信装置。 (付記4)複数の通信処理手段と、通信データに付加さ
れる識別情報に基づいて前記複数の通信処理手段の中の
該当する通信処理手段に処理を割り当てる分類手段とを
備えることを特徴とする付記1、2または3記載の通信
装置。 (付記5)前記分類手段は、通信データに含まれる通信
ポートを指定する情報をに基づいて前記複数の通信処理
手段の中の該当する通信処理手段に処理を割り当てるこ
とをことを特徴とする付記4記載の通信装置。 (付記6)通信データを送受信する送受信手段と、通信
データの宛先を変更する宛先変更手段と、宛先の変更情
報を変更先の通信装置に送信させる変更情報作成手段と
を備えることを特徴とする宛先変更装置。 (付記7)通信データを送受信する送受信手段と、送信
データの宛先を変更する宛先変更手段と、宛先の変更情
報の送信要求を受信したとき、通信データの宛先の変更
情報を該当する通信装置に送信させる変更情報作成手段
とを備えることを特徴とする宛先変更装置。 (付記8)前記宛先変更手段は、ネットワークに接続さ
れた通信装置から送信される通信データの宛先を変更
し、前記変更情報作成手段は、変更前の宛先を示す情報
を変更情報として送信することを特徴とする付記6また
は7記載の宛先変更装置。 (付記9)前記変更情報作成手段は、変更前の宛先を示
す情報を通信データのデータ部に付加して送信させるこ
とを特徴とする付記6、7または8記載の宛先変更装
置。 (付記10)宛先変更装置と複数の通信装置とからなる
ネットワークにおける通信方法であって、前記宛先変更
装置において宛先が変更された送信データに対する応答
データの送信元を該送信データの本来の宛先に変更して
送信することを特徴とする通信方法。 (付記11)宛先変更装置と複数の通信装置とからなる
ネットワークにおける通信方法であって、前記宛先変更
装置に対して宛先の変更情報の送信を要求し、前記宛先
変更装置から宛先の変更情報を受信し、前記宛先変更装
置において宛先が変更された通信データに対する応答デ
ータの送信元を前記変更情報に基づいて変更して送信す
ることを特徴とする通信方法。 (付記12)宛先変更装置と複数の通信装置とからなる
ネットワークにおける通信方法であって、通信データを
送受信し、前記宛先変更装置から送信される宛先の変更
情報を取得し、前記宛先変更装置において宛先が変更さ
れた通信データに対する応答データの送信元を前記変更
情報に基づいて変更して送信することを特徴とする通信
方法。 (付記13)宛先変更装置と複数の通信装置からなるネ
ットワークにおける通信を制御する通信制御プログラム
であって、通信データを送受信する機能と、前記宛先変
更装置において宛先が変更された通信データに対する応
答データの送信元を該通信データの本来の宛先に変更し
て送信させる機能を実現させるコンピュータ実行可能な
通信制御プログラム。 (付記14)宛先変更装置を有するネットワークにおけ
る通信を制御する通信制御プログラムであって、通信デ
ータを送受信する機能と、前記宛先変更装置に対して宛
先の変更情報の送信を要求する機能と、前記宛先端末装
置から送信されてくる変更情報に基づいて応答データの
送信元を変更する機能を実現するコンピュータ実行可能
な通信制御プログラム。 (付記15)通信データを送受信する機能と、宛先変更
装置において宛先が変更された通信データに対する応答
データの送信元を該通信データの本来の宛先に変更して
送信させる機能を実現するプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体。
【0159】
【発明の効果】本発明によれば、受信側の通信装置か
ら、宛先変更装置を経由せずに、発信側の通信装置に対
して応答データを送信することができる。これにより、
通信装置から宛先変更装置を経由して発信側の通信装置
に至る経路が冗長な経路を含む場合でも、宛先変更装置
を経由しない最適な経路でデータを送信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の説明図(1)。
【図2】発明の説明図(2)。
【図3】第1の実施の形態のネットワークの概要を示す
図である。
【図4】第1の実施の形態の各装置の構成を示す図であ
る。
【図5】図5(A)は、宛先変更データベースの、図5
(B)は、送信元変更データベースの構成を示す図であ
る。
【図6】第1の実施の形態の宛先変更処理のフローチャ
ートである。
【図7】第1の実施の形態の送信元変更処理のフローチ
ャートである。
【図8】図8(A)〜(D)は、第1の実施の形態の通
信データの一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態のネットワークの概要を示す
図(その1)である。
【図10】第2の実施の形態のネットワークの概要を示
す図(その2)である。
【図11】第2の実施の形態の各装置の構成を示す図で
ある。
【図12】図12(A)〜(C)は、データベースの構
成を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の宛先変更処理のフローチ
ャートである。
【図14】第2の実施の形態の分類処理のフローチャー
トである。
【図15】第2の実施の形態の送信元変更処理のフロー
チャートである。
【図16】図16(A)〜(D)は、第2の実施の形態
の通信データの一例を示す図(その1)である。
【図17】同図(A)〜(D)は、第2の実施の形態の
通信データの一例を示す図(その1)である。
【図18】第3の実施の形態のネットワークの概要を示
す図である。
【図19】第3の実施の形態の各装置の構成を示す図で
ある。
【図20】データベースの構成を示す図である。
【図21】第3の実施の形態の宛先変更処理のフローチ
ャートである。
【図22】第3の実施の形態の情報追加処理のフローチ
ャートである。
【図23】第3の実施の形態の変更処理部の変更情報の
取得処理のフローチャートである。
【図24】第3の実施の形態の送信元データベースの変
更処理のフローチャートである。
【図25】同図(A)〜(E)は、第3の実施の形態の
通信データの一例を示す図である。
【図26】第4の実施の形態のネットワークの概要を示
す図(その1)である。
【図27】第4の実施の形態のネットワークの概要を示
す図(その1)である。
【図28】第4の実施の形態の各装置の構成を示す図で
ある。
【図29】同図(A)、(B)は、データベースの構成
を示す図である。
【図30】第4の実施の形態の変更検出部における変更
情報要求処理のフローチャートである。
【図31】第4の実施の形態の宛先変更処理のフローチ
ャートである。
【図32】第4の実施の形態の変更情報作成処理のフロ
ーチャートである。
【図33】第4の実施の形態の変更情報の取得処理のフ
ローチャートである。
【図34】第4の実施の形態の送信元データベースの変
更処理のフローチャートである。
【図35】同図(A)〜(C)は、第4の実施の形態の
通信データの一例を示す図(1)である。
【図36】同図(A)〜(C)は、第4の実施の形態の
通信データの一例を示す図(2)である。
【図37】記録媒体の説明図である。
【図38】従来のIPアドレスの変換方法の説明図であ
る。
【図39】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
21 中継装置 22 通信装置 23 送受信手段 24 送信元変更手段 31 クライアント 32 中継装置 33、34 サーバ 43 データ受信部 44 データ送信部 45 宛先変更部 48 通信処理部 49 送信元変更部 76 情報追加部 77 変更処理部 85 変更検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】宛先変更装置を有するネットワークに接続
    される通信装置において、 通信データを送受信する送受信手段と、 前記宛先変更装置において宛先が変更された通信データ
    に対する応答データの送信元を前記通信データの本来の
    宛先に変更する送信元変更手段とを備えることを特徴と
    する通信装置。
  2. 【請求項2】宛先変更装置を有するネットワークに接続
    された通信装置において、 通信データを送受信する送受信手段と、 前記宛先変更装置から送信される宛先の変更情報を取得
    する取得手段と、 前記宛先変更装置において宛先の変更された通信データ
    に対する応答データの送信元を前記変更情報に基づいて
    変更する送信元変更手段とを備えることを特徴とする通
    信装置。
  3. 【請求項3】宛先変更装置を有するネットワークに接続
    された通信装置において、 通信データを送受信する送受信手段と、 前記宛先変更装置に対して通信データの宛先の変更情報
    の送信を要求する要求手段と、 前記宛先端末装置から送信されてくる変更情報に基づい
    て応答データの送信元を変更する送信元変更手段とを備
    えることを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】通信データを送受信する送受信手段と、 通信装置から送信されてくる通信データの宛先を変更す
    る宛先変更手段と、 宛先の変更情報を変更先の通信装置に送信させる変更情
    報作成手段とを備えることを特徴とする宛先変更装置。
  5. 【請求項5】通信データを送受信する送受信手段と、 通信装置から送信されてくる送信データの宛先を変更す
    る宛先変更手段と、 宛先の変更情報の送信要求を受信したとき、通信データ
    の宛先の変更情報を該当する通信装置に送信させる変更
    情報作成手段とを備えることを特徴とする宛先変更装
    置。
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