JP2002352922A - 同軸ケーブルの装着装置 - Google Patents

同軸ケーブルの装着装置

Info

Publication number
JP2002352922A
JP2002352922A JP2001152738A JP2001152738A JP2002352922A JP 2002352922 A JP2002352922 A JP 2002352922A JP 2001152738 A JP2001152738 A JP 2001152738A JP 2001152738 A JP2001152738 A JP 2001152738A JP 2002352922 A JP2002352922 A JP 2002352922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial cable
outer peripheral
holding
ground
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001152738A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Onoe
政美 尾上
Yukihiro Furuyama
之啓 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001152738A priority Critical patent/JP2002352922A/ja
Publication of JP2002352922A publication Critical patent/JP2002352922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対して同軸ケーブルの信号線を直接簡
単に装着でき、同軸ケーブルが基板に対して接続できる
方向が任意に設定できる同軸ケーブルの装着装置を提供
すること。 【解決手段】 高周波信号配線用の同軸ケーブル30の
信号線32を基板23,25,27に直接装着するため
の同軸ケーブルの装着装置40であり、同軸ケーブル3
0の信号線32を基板23,25,27に電気的に接続
した状態で、同軸ケーブル30の一部分70の外周部を
保持することで、同軸ケーブル30の一部分70の残部
74を任意の方向に向けるための金属製の外周部保持部
60と、外周部保持部60から延長して形成されてお
り、外周部保持部60を基板23,25,27の穴に挿
入して固定する挿入固定部64を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号配線用
の同軸ケーブルの信号線を基板に直接装着するための同
軸ケーブルの装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一例として、たとえばテレビ
ジョン受像機を挙げると、テレビジョン受像機には、た
とえばケーブルテレビジョンの番組を受信するためのチ
ューナや、BS(衛星放送)デジタルテレビジョン放送
を受信するためのチューナなどを備えているものがあ
る。このようなテレビジョン受像機の回路基板は、複数
種類のチューナを備えているのであるが、このチューナ
はたとえばメインの回路基板に対して同軸ケーブルで接
続されている。あるいは、同軸ケーブルはチューナ同志
やチューナとスプリッタを接続する。この同軸ケーブル
は、高周波信号配線用の同軸ケーブルであり、高周波信
号を送るものである。従来この種の同軸ケーブルは、別
部品としてコネクタを備えており、複数のチューナを有
する受信装置を組み立てる際には、複数の種類のチュー
ナを回路基板にマウントした後に、各チューナと回路基
板の間にはコネクタを用いて同軸ケーブルを配線すると
いう作業が必要である。あるいは、メインの回路基板に
対して、チューナ、スプリッタおよび同軸ケーブルの3
種類の部品をそれぞれマウントする必要がある場合もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このために、ケーブル
の配線状況や配線形状に応じて別部品の複雑な構造のコ
ネクタを用いているので、ケーブルの配線及びコネクタ
の装着の機械化が難しく手作業で行う必要があり、作業
効率の改善が難しい。またコネクタを用いて同軸ケーブ
ルを回路基板に対して固定する場合に、この作業を手作
業により行うと電気接触状態にばらつきが生じてしま
い、信号線を電気的に回路基板に半田付けするよりもイ
ンピーダンスのマッチングで差が生じやすい。そしてチ
ューナの回路基板に対して同軸ケーブルが接続できる方
向が限られており、受信装置の回路基板上におけるチュ
ーナの配置に制限がある。そこで本発明は上記課題を解
消し、基板に対して同軸ケーブルの信号線を直接簡単に
装着でき、同軸ケーブルが基板に対して接続できる方向
が任意に設定できる同軸ケーブルの装着装置を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、高周
波信号配線用の同軸ケーブルの信号線を基板に直接装着
するための同軸ケーブルの装着装置であり、前記同軸ケ
ーブルの前記信号線を前記基板に電気的に接続した状態
で、前記同軸ケーブルの一部分の外周部を保持すること
で、前記同軸ケーブルの前記一部分の残部を任意の方向
に向けるための金属製の外周部保持部と、前記外周部保
持部から延長して形成されており、前記外周部保持部を
前記基板の穴に挿入して固定する挿入固定部と、を備え
ることを特徴とする同軸ケーブルの装着装置である。
【0005】請求項1では、外周部保持部が同軸ケーブ
ルの信号線を基板に対して電気的に接続した状態で、同
軸ケーブルの一部分の外周部を保持することで、同軸ケ
ーブルの一部分の残部を任意の方向に向けるようになっ
ており、金属製である。挿入固定部は、外周部保持部か
ら延長して形成されている。この挿入固定部は、外周部
保持部を基板の穴に挿入して固定する。これによって、
外周部保持部と挿入固定部は一体物であり、部品点数を
少なくできるとともに、この外周部保持部が同軸ケーブ
ルの一部分の外周部を保持しながら挿入固定部を用いて
基板側に確実に固定することができる。しかも外周部保
持部の一部分の残部は、任意方向に向けることができる
ので、基板を有するたとえばチューナのような機器が、
チューナを取り付ける回路基板に対して任意の配置で取
り付けることができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の同軸
ケーブルの装着装置において、前記同軸ケーブルは、前
記信号線と、前記信号線を覆う内側電気絶縁体と、前記
内側電気絶縁体の周囲に形成されているグラウンド部
と、前記グラウンド部の周囲を覆っている外側電気絶縁
体を有し、前記外周部保持部は、前記外周部保持部から
延長して形成されて前記同軸ケーブルの前記グラウンド
部を固定するためのグラウンド部固定部を有する。請求
項2では、外周部保持部のグラウンド部固定部は、外周
部保持部から延長して形成されており、同軸ケーブルの
グラウンド部を固定するようになっている。従って、外
周部保持部のグラウンド部固定部は、同軸ケーブルのグ
ラウンド部を固定しながら電気的接地性と電気的な安定
性を増して、外来ノイズに対して抵抗力を高めることが
できる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載の同軸
ケーブルの装着装置において、前記挿入固定部は、前記
基板の前記穴から抜けるのを防止する抜け止め爪を有す
る。請求項3では、挿入固定部の抜け止め爪が、基板の
穴から抜け出るのを防止することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項2に記載の同軸
ケーブルの装着装置において、前記外周部保持部は、前
記同軸ケーブルの前記外側電気絶縁体の外周形状に合っ
た外周形状を有し、前記同軸ケーブルの前記一部分の前
記残部は、前記外周部保持部の軸方向に沿った第1方向
と、前記第1方向とは交差する方向に曲げて配置され
る。請求項4では、同軸ケーブルの一部分の残部は、外
周部保持部の軸方向に沿った第1方向と、この第1方向
とは交差する別の任意の方向に曲げて配置することがで
きる。
【0009】請求項5の発明は、請求項4に記載の同軸
ケーブルの装着装置において、前記外周部保持部は、前
記同軸ケーブルの前記外側電気絶縁体をはめ込んだあと
で曲げる折曲部を有し、前記外周部保持部と前記挿入固
定部は、断面ほぼU字型を有し、前記グラウンド部固定
部は、前記同軸ケーブルの前記グラウンド部をはめ込ん
だあとで曲げる折曲部を有し、前記グラウンド部固定部
は、断面ほぼU字型を有している。請求項5では、外周
部保持部の折曲部を折り曲げることにより、同軸ケーブ
ルの外側電気絶縁体をはめ込んで保持できる。そしてグ
ラウンド部固定部の折曲部は、同軸ケーブルのグラウン
ド部をはめ込んで曲げることにより、固定することがで
きる。
【0010】請求項6の発明は、請求項5に記載の同軸
ケーブルの装着装置において、前記外周部保持部は、前
記同軸ケーブルの前記外側電気絶縁体の前記一部分を収
容する収容部と、前記収容部内の前記一部分を抑える前
記折曲部としての抑え爪を有する。請求項6では、外周
部保持部の収容部は外側電気絶縁体の一部分を収容した
状態で、その一部分は抑え爪により抑えて確実に保持す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明の同軸ケーブルの装着装置
を有している電子機器の一例として、テレビジョン受像
機を示している。テレビジョン受像機10は、キャビネ
ット12と陰極線管14および回路基板20を有してい
る。図2は、図1の回路基板20の一例を示している。
回路基板20は、たとえば複数の種類のチューナ22,
24,26、そしてスプリッタ25を有している。スプ
リッタ25は、たとえばアンテナから入力されケーブル
25Aを介して送られてくる高周波信号を分配する信号
分配機である。スプリッタ25は、たとえば3つのチュ
ーナ22,24,26に対して同軸ケーブル30を介し
て分配される。各々のチューナ22,24,26間での
高周波信号の受け渡しは、なるべく最短な同軸ケーブル
30により相互に行うことが望ましい。またチューナの
配置によっては、同軸ケーブル30がなるべく引きまわ
されないで最短で配線しなければならない。各チューナ
22,24,26は、たとえば回路基板20に対して高
周波信号配線用の同軸ケーブル30により電気的に接続
されている。
【0013】図2の実施の形態では3つのチューナとス
プリッタ25が回路基板20の上に設けられているが、
たとえばチューナ22は地上波によるテレビジョン番組
を受信するためのチューナであり、チューナ24はBS
デジタルテレビジョン番組を受信するためのチューナで
あり、チューナ26はCS(通信衛星)デジタルテレビ
ジョン番組を受信するためのチューナである。あるいは
この他にケーブルテレビジョン番組を受信するチューナ
を設けてもよい。図2に示すチューナ22は、同軸ケー
ブルの装着装置40と同軸ケーブル30により、回路基
板20に電気的かつ機械的に接続されている。同様にし
てチューナ24は同軸ケーブルの装着装置40と同軸ケ
ーブル30を用いて回路基板20に電気的かつ機械的に
接続されている。チューナ26は、同軸ケーブルの装着
装置40と同軸ケーブル30を用いて回路基板20に電
気的かつ機械的に接続されている。
【0014】ここで、図9〜図11を参照して、本発明
の実施の形態に用いられている同軸ケーブルの構造例に
ついて説明する。図9(A)と図9(B)は同軸ケーブ
ル30の構造例を示しており、同軸ケーブル30は、中
心導体である信号線32、内側電気絶縁体34、グラウ
ンド部36、外側電気絶縁体38を有している。信号線
32は中心導体もしくは中心の信号線とも呼んでおり、
たとえば軟銅線、錫メッキ軟銅線、銀メッキ軟銅線、抵
抗線、軟銅覆鋼線、錫メッキ銅覆鋼線、銀メッキ銅覆鋼
線、銅パイプなどであり、銅より線が基本となり、銀メ
ッキ、錫メッキなどが施されている。この信号線32は
このように導電性を有する金属により断面円形状に作ら
れている。
【0015】内側電気絶縁体34は、内側被覆とも呼ん
でおり、信号線32の周囲を覆って電気的な絶縁を行っ
ている。この内側電気絶縁体34は、たとえばポリエチ
レン充実、ポリエチレンコルデル、テフロン(登録商
標)、発泡ポリエチレンなどにより作られている。グラ
ウンド部36は、内側電気絶縁体34の周囲に形成され
ており、たとえば軟銅線編組、錫メッキ軟銅線編組、銀
メッキ軟銅線編組、アルミニウム管により作られてい
て、グラウンド膜またはグラウンド導体等とも呼ばれて
いる。外側電気絶縁体38は、グラウンド部36の周囲
を覆うようにして形成されている。外側電気絶縁体38
は、たとえば電気絶縁性を有するビニル、ポリエチレ
ン、ガラス繊維編組、ナイロン、シリコンゴムなどによ
り作られている。
【0016】図10は図9の同軸ケーブル30の断面構
造例を示している。この同軸ケーブルは、次のようなも
のである。電気信号を伝えるための導線の一種であり伝
送媒体である。導体と絶縁体が、交互に同心円状に配置
されているためにこの名称がある。外部からの電波障害
に強く、外部への信号の漏れが少ないなどのメリットが
ある。テレビアンテナのケーブルによく使われており、
コンピュータではEthernet(登録商標)(ネッ
トワーク上でデータをやりとりするための仕様の一種)
などのネットワークケーブルに使用されている。中心に
伝送用導体があり、その周囲を絶縁体で囲み、さらにそ
の上を金属シールドで覆い、全体を保護外筒で被覆した
もの。シールド媒体なので電気的雑音に強く、物理的な
強度も大きい。広帯域性、双方向性などの特徴のほか
に、経済性がよい。
【0017】図11に示すように、この同軸ケーブル3
0の信号線32は、たとえば直角に折り曲げる。グラウ
ンド部36は、所定長さEだけ外側電気絶縁体38から
露出している。図11に示す同軸ケーブル30の形状
が、同軸ケーブル30を図2のチューナ22,24,2
6のいずれかの基板23,25,27や回路基板20に
対して装着する前の準備状態である。
【0018】図3は、同軸ケーブルの装着装置40と、
同軸ケーブル30を示しており、図3では同軸ケーブル
の装着装置40に対してすでに同軸ケーブル30は保持
されている。図4は、同軸ケーブルの装着装置40が同
軸ケーブル30に対して取り付けられる前の状態を示し
ている。図5は図3のように同軸ケーブルの装着装置4
0が同軸ケーブル30に対して取り付けられた状態で、
同軸ケーブル30の残りの部分、つまり残部74がどの
任意の方向にでも折り曲げて配線できるような様子を示
している。図6は、同軸ケーブル30が、同軸ケーブル
の装着装置40により図2に示すチューナ22,24,
26の基板23,25,27のいずれかに装着された状
態の例を示している。
【0019】図3と図4に示すように、同軸ケーブルの
装着装置40は、概略的には、金属製の外周部保持部6
0と、挿入固定部64と、そしてグラウンド部固定部6
6を有している。同軸ケーブルの装着装置40は、一例
として図7と図8に示すような形状を有しており、金属
板を所定形状にたとえば打ち抜くことで形成することが
できる。同軸ケーブルの装着装置40の材質としては、
機械的な強度を有し導電性を有する金属たとえばスチー
ル、鉄、ブリキ(普通の鉄鋼)により作ることができ
る。
【0020】同軸ケーブルの装着装置40の外周部保持
部60は、図3と図4に示す同軸ケーブル30の一部分
70に対してはめ込んで装着されて、この一部分70を
図6に示すように基板23あるいは基板25、あるいは
基板27に対して固定するためのものである。同軸ケー
ブル30の一部分70を除く残部74は、外周部保持部
60からは解放されており、自由状態である。外周部保
持部60は、同軸ケーブル30の信号線32を基板側に
電気的に接続した状態で同軸ケーブル30の一部分70
を保持することで、同軸ケーブル30の一部分70の残
部74を、図5に示すように任意の方向に向けることが
できるようにするものである。
【0021】外周部保持部60は、図4に示すように断
面ほぼU字型を有しており、収容部80と、折曲部とし
ての複数の抑え爪84を有している。収容部80の中に
同軸ケーブル30の一部分70が収容されると、図3に
示すように抑え爪84は一部分70の外周面に沿って折
り曲げることができる。これによって、円筒状の収容部
80の中には、抑え爪84との協働により、同軸ケーブ
ル30の一部分70を確実にしかも簡単に保持すること
ができる。
【0022】図3と図4の外周部保持部60と挿入固定
部64は一体構造である。挿入固定部64は、たとえば
4つの脚部86を有しており、4つの脚部86にはそれ
ぞれ抜け止め爪90が外側に向けて飛び出すようにして
形成されている。4つの脚部86は、図6に示すように
基板23(25あるいは27)の穴94に対してそれぞ
れ挿入するようになっており、このように脚部86が穴
94に挿入されると、抜け止め爪90が基板23の裏面
側に突き当たることから、脚部86が基板23から抜け
ないようになっている。これにより同軸ケーブルの装着
装置40は基板23あるいは基板25あるいは基板27
に確実に挿入してワンタッチで固定することができる。
【0023】図5の外周部保持部60は、グラウンド部
固定部66を有している。このグラウンド部固定部66
は、外周部保持部60の軸方向ALに沿って延長して形
成されている部分である。図4に示すように外周部保持
部60の収容部80と挿入固定部64が断面ほぼU字型
を形成している。同様にして、グラウンド部固定部66
も、やや小さいが断面ほぼU字型を有している。このグ
ラウンド部固定部66は、折り曲げることにより図3に
示すように同軸ケーブル30のグラウンド部36を保持
するようになっている。このように金属製のグラウンド
部固定部66の折曲部67により折り曲げてグラウンド
部36を包み込むようにして固定することにより、同軸
ケーブル30の電気的な接地性と電気的な安定性を増し
て、外来ノイズに対して抵抗力を高めることができる。
【0024】図5の同軸ケーブルの装着装置40の構造
を採用することにより、同軸ケーブル30の残部74
は、同軸ケーブルの装着装置40の外周部保持部60の
軸方向ALと平行もしくは一致する第1方向R1、また
は矢印R2あるいは矢印R3で示すような第1方向R1
と交差する任意の方向に折り曲げるようにして任意の位
置に配線することができる。これは同軸ケーブルがフレ
キシブル性を有しているためであるとともに、同軸ケー
ブル30の残部74は外周部保持部60には拘束されて
いないからである。これに対して図3と図6に示すよう
に、同軸ケーブル30の一部分70は外周部保持部60
に確実に固定されているので、その一部分70の軸方向
は軸方向ALに一致している。
【0025】図12は、図5に示すように同軸ケーブル
30の残部74が第1方向R1に向けて配置された例を
示している。図13は、同軸ケーブル30の残部74が
矢印R2方向(第2方向ともいう)に向けて配置された
様子を示している。図14は、同軸ケーブル30の残部
74が矢印R3方向(第3方向ともいう)に向けて配置
された例を示している。
【0026】図12〜図14において、L字型に折り曲
げられた信号線32の端部は、たとえば基板23あるい
は25あるいは27の導体部に対してたとえば半田10
0により電気的に接続されている。また同軸ケーブルの
装着装置40は、脚部86の抜け止め爪90により基板
23あるいは25,27から抜け出ないようにしてあ
る。
【0027】このようにして、図2に示す各チューナ2
2,24,26のそれぞれの基板23,25,27に対
しては、同軸ケーブル30の図3に示す一部分70は、
同軸ケーブルの装着装置40により確実に基板23,2
5,27に対して確実にかつ簡単に固定することができ
る。この同軸ケーブルの装着装置40は、チューナ2
2,24,26の基板同志はもちろんのこと、スプリッ
タ25とチューナ、チューナの基板と回路基板を確実に
かつ簡単に接続することができる。そして信号線32
は、基板側に対して電気的に接続した状態を保つことが
でき、同軸ケーブル30の残部74は、外周部保持部6
0にはその動きが拘束されていないので、図5に示すよ
うに第1方向R1あるいは第2方向であるR2あるいは
第3方向であるR3あるいはその他の任意の方向に向け
て配線することができる。従って、図2に示すように、
チューナ22,24,26が比較的近接して回路基板2
0に対して取り付けられていたとしても、それぞれのチ
ューナを接続するための同軸ケーブル30の配線は、基
板23,25,27からそれぞれ任意の方向に向けて取
り出すことができるのである。
【0028】たとえば図12の例では、同軸ケーブル3
0の残部74は第1方向R1方向に配線して取り出すこ
とができる。図13の例では、同軸ケーブル30の残部
74は、基板23あるいは25,27の穴110を通し
て、第2方向であるR2の方向に取り出すことができ
る。図14の例では、図13の例とは逆に、残部74は
第3方向R3の方向に配線することができる。
【0029】本発明の同軸ケーブルの装着装置は、同軸
ケーブルを基板上にマウントして、かつ機械的な強度を
維持することができる。基板面に対してどの方向へも同
軸ケーブルの引き出しが可能であり、セット上のチュー
ナ配置に自由度を持たせることが可能である。一種類の
装着装置を用意すれば、同軸ケーブルは上下左右どちら
への配線にも対応できる。
【0030】放送受信装置内で、高周波信号伝達用の同
軸ケーブルにコネクタの付いたものを使わずに、ケーブ
ルを基板上へ直接マウントしてしまうことができる。ま
た、同軸ケーブルは、直接基板に接続できるメリットを
利用して、基板面に対してどの方向へ差し出すことが可
能である。
【0031】高周波電波信号などを受信する受信装置で
は、同一セット基板上に受信部、分配部など別回路装置
が混在しており、それぞれを配置したあと信号の伝達用
として同軸ケーブルを使用する。チューナがセット基板
上に配置される場所によって、この同軸ケーブルの装着
装置における同軸ケーブルの残部の向きを変更すること
により、セット設計に自由度を持たせて小型化を実現す
る。チューナ相互はたとえば75Ωの同軸ケーブルで接
続されるが、同軸ケーブルの装着装置内部のインピーダ
ンスも75Ωで保たれるように設計を施し、同軸ケーブ
ルはそのままダイレクトにチューナの基板へマウントす
る。同軸ケーブルの装着装置は外側のアース(グラウン
ド部)は、同軸ケーブルを挟んで左右2つかそれ以上の
引っかかり形状を持ったピンによって電気的に接地され
る。同軸ケーブルの配線先も同様な同軸ケーブルの装着
装置を付け、直接半田付けすることによりインピーダン
スのばらつきを抑えることができる。チューナ内部やセ
ット上の基板同士で高周波信号を高純度で伝達したいと
きに高いVSWR(電圧定在波比(Voltage S
tanding WaveRacio))品質を保ち、
かつ妨害に強い構造を持った同軸ケーブルを使える時は
このコネクタとケーブルを使用すれば安価で高品質な信
号伝達が可能になる。
【0032】本発明の同軸ケーブルの装着装置を用いる
ことにより、単純に同軸ケーブルの装着装置は基板側に
はめ込むことで同軸ケーブルの一部分を取り付けること
ができるので、工数を削減することができる。同軸ケー
ブルの装着装置は、金属の一体物で形成しているので、
部品点数の削減を図りコストダウンを図ることができ
る。同軸ケーブルを基板側に接続する場合に、インピー
ダンスのばらつきを抑え込むことができ、同軸ケーブル
の引き出す方向を自由に設定できる。
【0033】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、電子機器
の一例としてテレビジョン受像機を例に挙げているが、
これに限らずたとえば放送受信装置の他の例としては、
プラズマディスプレイパネル(PDP)や、背面投射型
の表示装置、CATV(ケーブルテレビジョン)用ST
B(セットトップボックス)、BSデジタル用STB、
BSアナログSTB、デジタル地上波STB、パーソナ
ルコンピュータ、有線配信システム(業務用)等であっ
ても勿論構わない。
【0034】図15と図16は本発明の同軸ケーブルの
装着装置が用いられた別の電子機器の例を示している。
図15は、たとえばテレビジョン受像機に接続されるセ
ットトップボックス1010とテレビジョン受像機11
00を示している。このセットトップボックス1010
はテレビジョン受像機1100とは別の電子機器であ
り、内部には図16に示すような回路基板20、チュー
ナ22,24,26、スプリッタ25、同軸ケーブルの
装着装置40等を有している。図16の各構成要素の構
成等は、図2〜図14を参照して説明した内容と同様で
あるので、同じ符号を付けてその説明を用いる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板に対して同軸ケーブルの信号線を直接簡単に装着で
き、同軸ケーブルが基板に対して接続できる方向が任意
に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同軸ケーブルの装着装置を有する電子
機器の一例としてテレビジョン受像機を示す斜視図。
【図2】テレビジョン受像機に内蔵された回路基板およ
び複数のチューナの例を示す斜視図。
【図3】各チューナの基板、スプリッタ、回路基板に対
して同軸ケーブルを装着するための同軸ケーブルの装着
装置を示す斜視図。
【図4】同軸ケーブルの装着装置と同軸ケーブルが組み
立てられようとする状態を示す斜視図。
【図5】同軸ケーブルの残部が同軸ケーブルの装着装置
に対して自由な方向に向けて配線できる様子を示す斜視
図。
【図6】同軸ケーブルの一部分が同軸ケーブルの装着装
置により基板に対して固定されている状態を示す斜視
図。
【図7】同軸ケーブルの装着装置の正面図。
【図8】同軸ケーブルの他の方向から見た側面図。
【図9】同軸ケーブルの形状例を示す図。
【図10】同軸ケーブルの断面構造例を示す図。
【図11】同軸ケーブルの設定をする際の形状例を示す
図。
【図12】同軸ケーブルの残部が第1方向R1に沿って
配線された状態を示す図。
【図13】同軸ケーブルが第2方向R2に沿って配線さ
れた様子を示す図。
【図14】同軸ケーブルが第3方向R3に沿って配線さ
れた様子を示す図。
【図15】本発明の同軸ケーブルの装着装置が用いられ
たセットトップボックスの例を示す図。
【図16】図15のセットトップボックス内の構成例を
示す図。
【符号の説明】
10・・・テレビジョン受像機(電子機器)、22,2
4,26・・・チューナ、23,25,27・・・チュ
ーナの基板、30・・・同軸ケーブル、32・・・信号
線、40・・・同軸ケーブルの装着装置、60・・・外
周部保持部、64・・・挿入固定部、66・・・グラウ
ンド部固定部、70・・・同軸ケーブルの一部分、74
・・・同軸ケーブルの残部、86・・・脚部、84・・
・抑え爪(折曲部)、90・・・抜け止め爪、AL・・
・軸方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号配線用の同軸ケーブルの信号
    線を基板に直接装着するための同軸ケーブルの装着装置
    であり、 前記同軸ケーブルの前記信号線を前記基板に電気的に接
    続した状態で、前記同軸ケーブルの一部分の外周部を保
    持することで、前記同軸ケーブルの前記一部分の残部を
    任意の方向に向けるための金属製の外周部保持部と、 前記外周部保持部から延長して形成されており、前記外
    周部保持部を前記基板の穴に挿入して固定する挿入固定
    部と、を備えることを特徴とする同軸ケーブルの装着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記同軸ケーブルは、前記信号線と、前
    記信号線を覆う内側電気絶縁体と、前記内側電気絶縁体
    の周囲に形成されているグラウンド部と、前記グラウン
    ド部の周囲を覆っている外側電気絶縁体を有し、 前記外周部保持部は、前記外周部保持部から延長して形
    成されて前記同軸ケーブルの前記グラウンド部を固定す
    るためのグラウンド部固定部を有する請求項1に記載の
    同軸ケーブルの装着装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入固定部は、前記基板の前記穴か
    ら抜けるのを防止する抜け止め爪を有する請求項1に記
    載の同軸ケーブルの装着装置。
  4. 【請求項4】 前記外周部保持部は、前記同軸ケーブル
    の前記外側電気絶縁体の外周形状に合った外周形状を有
    し、 前記同軸ケーブルの前記一部分の前記残部は、前記外周
    部保持部の軸方向に沿った第1方向と、前記第1方向と
    は交差する方向に曲げて配置される請求項2に記載の同
    軸ケーブルの装着装置。
  5. 【請求項5】 前記外周部保持部は、前記同軸ケーブル
    の前記外側電気絶縁体をはめ込んだあとで曲げる折曲部
    を有し、前記外周部保持部と前記挿入固定部は、断面ほ
    ぼU字型を有し、 前記グラウンド部固定部は、前記同軸ケーブルの前記グ
    ラウンド部をはめ込んだあとで曲げる折曲部を有し、前
    記グラウンド部固定部は、断面ほぼU字型を有している
    請求項4に記載の同軸ケーブルの装着装置。
  6. 【請求項6】 前記外周部保持部は、前記同軸ケーブル
    の前記外側電気絶縁体の前記一部分を収容する収容部
    と、前記収容部内の前記一部分を抑える前記折曲部とし
    ての抑え爪を有する請求項5に記載の同軸ケーブルの装
    着装置。
JP2001152738A 2001-05-22 2001-05-22 同軸ケーブルの装着装置 Pending JP2002352922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152738A JP2002352922A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 同軸ケーブルの装着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152738A JP2002352922A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 同軸ケーブルの装着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002352922A true JP2002352922A (ja) 2002-12-06

Family

ID=18997364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001152738A Pending JP2002352922A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 同軸ケーブルの装着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002352922A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010277774A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd 同軸ケーブルの回路基板への接続方法
JP2011040334A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Toshiba Corp 高周波モジュールの接続構造及び接続方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010277774A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd 同軸ケーブルの回路基板への接続方法
JP2011040334A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Toshiba Corp 高周波モジュールの接続構造及び接続方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200395716A1 (en) Coaxial Cable Male Connector For Transmitting Super-High Frequency Signals
US8410990B2 (en) Antenna with integrated RF module
US11424580B2 (en) Compact coaxial cable connector for transmitting super high frequency signals
US6575762B2 (en) Connection of coaxial cable to a circuit board
US20200203902A1 (en) Connectors for coaxial cables
TWI431959B (zh) 接收設備
CN102201632B (zh) 连接装置、天线装置和接收装置
US6976873B2 (en) Connector
US4422700A (en) Grounded multi-pin connector for shielded flat cable
KR100824822B1 (ko) Rf 튜너 장치
CN107123857B (zh) 天线装置和接收装置
KR20150029172A (ko) 안테나유닛을 구비한 신호중계장치
US20070126639A1 (en) Three-dimensional antenna structure
US6612870B1 (en) Connector of the input/output type with grounded shielded cables and method of producing and of mounting such a connector
JP2002352922A (ja) 同軸ケーブルの装着装置
JP7008197B2 (ja) 同軸ケーブル用コンセント
US11133569B2 (en) Compact connector for transmitting super high frequency signal
CN210723408U (zh) 连接器总成及其线端连接器与板端连接器
JP6778903B2 (ja) 同軸ケーブル用コンセント
JP2015018697A (ja) 同軸ケーブルコネクタおよびアンテナ装置
JP6854435B2 (ja) 同軸ケーブル用コンセント
TWI730805B (zh) 用於傳輸超高頻訊號之同軸纜線公連接器
US20210091517A1 (en) Coaxial connector device
US20220247137A1 (en) Internal Printed Circuit Board-to-Printed Circuit Board Connector for Wireless Communication Device
CN110913253B (zh) 连接器模块与机上盒