JP2002351727A - データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体

Info

Publication number
JP2002351727A
JP2002351727A JP2001159886A JP2001159886A JP2002351727A JP 2002351727 A JP2002351727 A JP 2002351727A JP 2001159886 A JP2001159886 A JP 2001159886A JP 2001159886 A JP2001159886 A JP 2001159886A JP 2002351727 A JP2002351727 A JP 2002351727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
index
data
counter
section
updating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001159886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4047557B2 (ja
Inventor
Susumu Ajisawa
丞 味沢
Minoru Yamanaka
稔 山中
Nobuyuki Sekiya
修志 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001159886A priority Critical patent/JP4047557B2/ja
Publication of JP2002351727A publication Critical patent/JP2002351727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4047557B2 publication Critical patent/JP4047557B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンライン・データベース管理システムに関
し,オンライン業務中のデータベースにおける実表とイ
ンデックスとの整合性確認の処理コストを削減すること
を目的とする。 【解決手段】 データベース4のデータ部41とインデ
ックス部40とに整合性保証用のカウンタ411,401 を設
け,データ部41とインデックス部40の更新の際にこ
れらのカウンタをそれぞれ更新し,データベース4の検
索の際には,これらのカウンタが同値かどうかによって
整合性を確認するとともに,不整合の可能性が認識され
ると,インデックス部40を再検索し,再検索の結果に
よって整合性を再確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,オンライン業務中
のデータベースにおける実データ本体とインデックスと
の整合性の確認を効率よく実行できるようにしたデータ
ベース管理システム,データベース管理処理方法,デー
タベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】データベースの検索に用いられる木構造
のインデックスは,根ページを頂点とする二等辺三角形
状の論理構造を持っている。そのため,高トラフィック
なオンライン業務等において,更新多重度が増大すると
根ページ付近へのアクセスが競合し,検索性能が悪化す
る。
【0003】そこで,検索処理を更新処理に影響させず
に動作させる方法として,実表データを参照する際に,
インデックスにロックを取らずに検索処理を動作させる
(検索処理に対し最新の更新処理結果を保証しない状態
を参照させる)ことで,検索・更新処理の同時実行性能
を高めることが行われている。
【0004】この方法でインデックスから得たデータ
(最新状態が保証されていない)をもとに,実表データ
にロックを取ることで最新状態を保証し,データを応用
プログラムに返却する際,検索条件とは異なる結果集合
(更新結果が反映された状態)が実表から得られる可能
性があり,検索処理の精度が落ちる。
【0005】そこで,インデックスから得られた結果集
合が実表データのロック後においても,依然として検索
条件を満たしているかを再評価する必要があるが,その
処理が応用プログラムへのレスポンスに悪影響を与えて
いた。
【0006】図6および図7に従って,従来技術のオン
ライン・データベース管理システムの例について説明す
る。例えば,データベースとして図6に示すような従業
員データテーブル60(以下,実表という)があり,従
業員番号インデックス61(以下,インデックスとい
う)が設けられていたとする。この従業員データベース
を更新する際に,更新トランザクションが実表とインデ
ックスとをロックし,これらを同時に占有して更新処理
を行い,また参照トランザクションにおいても実表とイ
ンデックスとを同時にロックして参照するようにすれ
ば,どのタイミングの参照トランザクションにおいて
も,実表とインデックスとの間の内容の不一致が生じる
ことはない。
【0007】しかし,アクセス頻度の大きいオンライン
業務用のデータベースにおいて,実表とインデックスと
を同時にロックし続けると,検索性能が悪化することに
なる。そこで,特にインデックスの占有期間を短縮する
ために,従来,このようなケースにおいて,実表とイン
デックスとのロック期間を別々にし,例えば図7(A)
に示すように,更新トランザクションでは,最初に実表
をロックして占有し,実表を更新した後に,インデック
スを占有してインデックスを更新するようにしている。
【0008】この場合,例えば図7(B)に示すような
タイミングの参照トランザクションがあると,インデッ
クスを占有してインデックスを検索した後,実表にアク
セスしたときに,インデックス参照後のインデックス更
新によって,一時的に実表とインデックスとの間の内容
の不一致が生じることになる。
【0009】従来技術では,この不一致に対処するた
め,参照トランザクションにおいて実表を占有して参照
した後に,検索結果のデータが検索条件を満たすかどう
かの評価を行っていた。
【0010】図8に,従来技術のデータベース更新処理
のフローチャートを示す。データベース更新(削除を含
む)要求に対して,更新トランザクションは,まず実表
における更新対象の行をロックによって占有する(ステ
ップS100)。次に,更新要求に従って,実表の更新
対象の行を更新する(ステップS101)。更新対象が
複数行に渡る場合には,ステップS100,S101を
複数行分繰り返す。
【0011】その後,更新によってインデックス項目が
変更されたかどうかを判定し(ステップS102),更
新内容がインデックス項目に関係なければ,ステップS
106へ進む。更新内容がインデックス項目に関係あ
り,インデックスの変更が必要な場合には,変更の必要
なインデックスの該当部分をロックによって占有し(ス
テップS103),インデックス中のインデックス項目
を実表の更新内容に応じて更新し(ステップS10
4),その後,アンロックしてインデックスを解放する
(ステップS105)。ステップS106では,ロック
していた実表をアンロックして解放し,処理を終了す
る。
【0012】図9に,従来技術のデータベース検索処理
のフローチャートを示す。データベース検索(参照)要
求に対して,参照トランザクションは,まず検索条件の
範囲のインデックスをロックによって占有する(ステッ
プS110)。次に要求された検索条件に従ってインデ
ックスを検索し,その検索の結果Aを記憶する(ステッ
プS111)。インデックスを検索した後,アンロック
して解放する(ステップS112)。
【0013】その後,インデックスの検索結果Aに従っ
て1件ずつ,実表における取り出し対象行をロックして
占有し(ステップS113),結果Aに対応する実表の
行を取り出す(ステップS114)。取り出した行(実
表データ)について評価のためのデータを生成し,検索
条件を満たすかどうかを調べる(ステップS115)。
満たす場合には(ステップS116),ステップS11
8へ進む。実表から取り出した行を調べた結果,インデ
ックスと実表とが不一致であり,実表から取り出した行
の検索条件が満たされていないことがわかった場合,そ
の結果を破棄する(ステップS117)。以上のステッ
プS113〜S117を,検索結果Aについて1件ずつ
繰り返し(ステップS118),すべての結果Aについ
て妥当性を評価したならば,妥当な検索結果だけを要求
元へ返却する(ステップS119)。その後,実表をア
ンロックして解放し(ステップS120),検索処理を
終了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように,検索条
件の再評価のために実表データをさらに加工して評価対
象とするデータを生成する必要があるような性質のイン
デックス(例 :フルテキスト検索用インデックス,XM
Lタグ検索用インデックス等)を用いた検索処理では,
一回の評価コスト(データ生成コスト)が非常に高い。
【0015】また,インデックスから得られた結果集合
のうち,どのデータが最新状態に変更されたのか(再評
価が必要なのか)が不明であるため,検索処理では全て
のデータに対して評価処理を行う必要がある。
【0016】本発明は上記問題点の解決を図り,実表と
インデックスとの整合性を確認するための処理コストを
削減することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は,オンライン業
務中のデータベースにおいて,検索処理を行う契機で,
実表(データ)とインデックスの整合性を,整合性保証
用のカウンタを用いて確認する機構,および不整合の可
能性を認識した契機で,インデックスの再検索により整
合確認を行う機構と,オンライン業務中のデータベース
において,更新処理を行う契機で,実表とインデックス
の整合性保証用のカウンタをメンテナンスする機構とを
備えることを特徴とする。
【0018】整合性を確認する機構では,実表とインデ
ックスとの整合性をカウンタの値を比較することによっ
て行うことにより,実表データを加工して評価対象とす
るデータを生成する処理を省略することができる。
【0019】また,不整合の可能性を認識した契機で,
整合確認を行う機構では,再評価のためのデータをロッ
クした実表データから加工・生成するのではなく,再度
同条件でインデックスを検索することで条件を満たして
いるか否かを評価する。なお,このときには,実表デー
タがロック済みであるため,他者から更新されることは
なく,必ず最新状態が得られる。
【0020】また,再評価は,結果集合の全てに対して
行うのではななく,初回のインデックス検索以降,実表
データをロックするまでにインデックスの情報が最新化
された可能性がある行に対してのみ行うことにより,再
評価ための処理の負荷を軽減することができる。特に検
索対象がXML文書のようなタグ付きの構造化文書であ
る場合,従来技術では構造化文書の内容まで1件1件調
べる必要があり,再評価ための処理のオーバヘッドが大
きいが,本発明では構造化文書の内容まで立ち入った検
索条件の確認は不要であるため,本発明による検索性能
向上の効果は大きい。
【0021】以上の手段は,コンピュータと,そのコン
ピュータにインストールされ実行されるソフトウェアプ
ログラムとによって実現することができ,そのプログラ
ムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモリ,
半導体メモリ,ハードディスク等の適当な記録媒体に格
納することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は,本発明の構成例を示す。
オンライン・データベース管理システム1は,データベ
ース4に対する更新および検索機能を有するシステムで
あり,CPU,メモリ等とソフトウェアプログラムとに
よって構成される。データベース4は,インデックス部
40と実表のデータ部41から構成される。インデック
ス部40およびデータ部41には,それぞれの行データ
(レコード)ごとに整合性を保証するためのカウンタ4
01,411が設けられる。カウンタ401,411
は,行データの世代番号を記憶する。データベース4と
して,ここではリレーショナル・データベースを例に説
明するが,インデックスを利用するデータベースであれ
ば本発明を適用することができ,本発明はリレーショナ
ル・データベースに限られない。
【0023】オンライン・データベース管理システム1
における更新要求処理部2は,ユーザまたは応用プログ
ラム等からのデータベース4の更新要求を処理する部分
である。検索要求処理部3は,ユーザまたは応用プログ
ラム等からのデータベース4の検索要求を処理する部分
である。
【0024】更新要求処理部2の実表更新部20は,更
新要求のあった実表のデータを更新する。このとき,カ
ウンタ更新部21によって該当するデータのカウンタ4
11を+1する。また,更新したデータがインデックス
部40に関係するデータであり,インデックス部40の
更新も必要である場合には,インデックス更新部22に
よって,該当するインデックスを更新する。このとき,
カウンタ更新部23によってインデックス部40のカウ
ンタ401を+1し,対応するデータのカウンタ411
の値と同値になるようにする。
【0025】検索要求処理部3のインデックス検索部3
0は,データベース4の検索要求があると,まず指定さ
れた検索条件に従ってインデックス部40を検索する。
このとき,検索結果として実表内の位置とともにカウン
タ401の値を記憶しておく。次に,インデックス部4
0の検索結果を用い,実表データアクセス部31によっ
て,データ部41をアクセスする。カウンタ検査部32
によって,カウンタ401の値と対応するデータのカウ
ンタ411との値を比較し,同値であれば,検索結果出
力部35によって,検索結果を出力する。
【0026】カウンタ401とカウンタ411の値が異
なるものがあれば,インデックス再検索部33によっ
て,再度,インデックス部40の検索を行い,再検索さ
れたインデックスの検索結果の中に,実表データアクセ
ス部31でアクセスしたデータが含まれているかどうか
を整合性確認部34によって再確認する。もし,再検索
された検索結果の中に,実表データアクセス部31でア
クセスしたデータが含まれていなければ,そのデータを
検索結果から破棄する。含まれていれば,アクセスした
データを検索結果として検索結果出力部35に通知し,
検索要求元へ返却する。
【0027】以下,具体例に従ってさらに詳しく説明す
る。図2は,本実施の形態におけるデータベースの構成
例を示す。このデータベースでは,XML(extensible
markup language)文書化されたデータが,データ部4
1の従業員データXMLテーブルによって管理されてい
る。各行データ(レコード)は,整合性保証のためのカ
ウンタ411と,所定のタグによって定義された従業員
データが記述されたXML文書42とを有する。インデ
ックス部40は,従業員番号をインデックスとして,X
ML文書42における<employee-no> タグ中に,同じ従
業員番号を持つデータの実表内の位置を指し示す<emplo
yee-no> タグインデックスであり,これらの各インデッ
クスデータにも整合性保証のためのカウンタ401が設
けられている。
【0028】図3は,更新要求処理部2の処理フローチ
ャートである。更新トランザクションによる更新要求に
対して,まずデータ部41の実表をロックし占有する
(ステップS1)。本実施の形態では,ロックは行デー
タ単位に行われるが,複数行を含むブロック単位のロッ
クであってもよい。次に,要求された実表データを更新
する(ステップS2)。複数の行を一度に更新する場合
には,実表のロックと実表データの更新を繰り返すが,
ここでは説明を簡単にするために,1行だけの更新の場
合の例を示している。
【0029】次に,更新内容がインデックス部40中の
インデックス項目に関係しているかどうかを調べ,イン
デックス部40中のインデックス項目の変更が必要であ
れば(ステップS3),ステップS4へ進む。変更の必
要がない場合には,ステップS9へ進む。
【0030】インデックス項目の変更が必要な場合,実
表のデータ部41における該当行のカウンタ411を+
1する(ステップS4)。その後,インデックス部40
の該当行をロックして占有し(ステップS5),そのイ
ンデックス項目を実表データの更新内容に合わせて更新
する(ステップS6)。データ部41と同様にインデッ
クス部40の該当カウンタ401を+1し(ステップS
7),インデックス部40をアンロックして解放する
(ステップS8)。最後に,実表をアンロックして解放
し(ステップS9),更新処理を終了する。
【0031】1回の更新トランザクションに対して複数
行を一度に更新する場合には,ステップS1〜S4,S
9を複数行分繰り返し,ステップS5〜S8の処理につ
いても更新が必要なインデックス部40の行数分繰り返
す。
【0032】図4は,検索要求処理部3の処理フローチ
ャートである。参照トランザクションによるデータベー
ス4の検索要求に対して,検索要求処理部3により,指
定された検索条件範囲に対して,インデックス部40の
占有(ロック)と,インデックス部40の検索と,イン
デックス部40の解放(アンロック)を行う(ステップ
S11〜S13)。ここで,検索結果を「結果A」とす
る。
【0033】次に,実表データアクセス部31により,
結果Aの1件ずつに対して,実表を占有(ロック)し
(ステップS21),結果Aに対応する実表の行データ
(レコード)を取り出す(ステップS22)。カウンタ
検査部32によって,結果A(インデックス)のカウン
タと行データのカウンタの値が一致するかどうかを検査
し(ステップS23),一致すれば,実表から取り出し
た行データを最終検索結果とする。
【0034】カウンタの値が不一致のデータがあった場
合,そのデータは,ステップS12におけるインデック
スの検索から,ステップS22における実表の行取り出
しまでの間に,インデックス部40が他のトランザクシ
ョンによって更新されたものであるので,インデックス
再検索部33によって,ステップS31〜S33を実行
する。すなわち,指定された検索条件範囲に対して,再
度,インデックス部40の占有(ロック)と,インデッ
クス部40の検索と,インデックス部40の解放(アン
ロック)を行う(ステップS31〜S33)。この検索
結果を「結果B」とする。
【0035】次に,整合性確認部34によって,不一致
データ1件ずつに対して,再検索の結果Bの中に,不一
致データが存在するかどうかをチェックする。不一致デ
ータが存在するかどうかは,検索結果Aおよび結果Bに
おける実表内の位置が同じかどうかを調べることによっ
て判断することができる。再検索の結果Bの中に不一致
データが存在すれば,インデックスと実表データのカウ
ンタの値が同値であることを確認する。同値であること
が確認されれば,そのデータは検索条件に該当するデー
タであるので,最終検索結果とする(ステップS4
0)。結果Bの中に不一致データが存在しないかカウン
タ値が同値でなければ,検索条件を満たさないデータで
あるので,そのデータは破棄する(ステップS41)。
【0036】検索結果出力部35は,検索結果を要求元
へ返却(出力)し(ステップS51),実表をアンロッ
クして解放し(ステップS52),検索処理を終了す
る。
【0037】以上の処理において,インデックスを占有
する区間は,ステップS11からS13までと,ステッ
プS31からステップS33までの区間である。実表を
占有する区間は,ステップS21からS52までの区間
である。ステップS12においてインデックスを検索し
た後,指定された検索条件範囲内の実表データが,他者
の更新トランザクションにより更新されることにより,
不一致データが生じる可能性がある区間は,ステップS
13からステップS21の前までの区間であり,この区
間内の更新に対して,ステップS31〜S41までの整
合性の確認処理が行われることになる。
【0038】以上のように,データ更新時には,整合性
保証用のカウンタをメンテナンスし,データ検索時に
は,整合性保証用カウンタの一致確認により,実表をア
クセスした結果についての無用な再評価処理の回避を行
う。従来技術とは,カウンタを用いて整合性を確認する
点,また不整合の可能性を認識した契機でインデックス
の再検索により,整合性を再確認する点が異なる。
【0039】図5は,図1に示すシステムの更新トラン
ザクションと参照トランザクションの実行例を示す。図
5(A)に示すようなインデックス部40のデータベー
スに対して,図5(B)に示す更新トランザクションが
あり,インデックス対象の従業員番号を「42597
1」から「425972」に更新する要求があったとす
る。更新トランザクションでは,まず,実表を占有し,
実表データにおける「425971」を「42597
2」に更新する。このとき,実表データのカウンタの値
を+1し,5から6に変更する。更新データは,インデ
ックス項目であるため,次にインデックスを占有し,イ
ンデックス部40におけるインデックシング対象の「4
25971」を「425972」に更新するとともに,
そのカウンタの値を+1し,5から6に変更する。その
後,コミットし,更新トランザクションを終了する。最
終的には,インデックス部40は,図5(C)に示すよ
うに更新されることになる。
【0040】以上の更新トランザクションの実表の更新
とインデックスの更新との間に,図5(D)に示すよう
な,従業員番号が「425970」以上で「42598
0」未満のレコードの検索を要求する参照トランザクシ
ョンがあったとする。なお,このときの更新トランザク
ションと参照トランザクションの処理の時間的順序は,
以下のとおりであったとする。 (1) 更新トランザクションによる実表データ更新。 (2) 参照トランザクションによるインデックス検索。 (3) 更新トランザクションによるインデックス更新。 (4) 参照トランザクションによる実表データ参照。
【0041】上記検索要求に対して,参照トランザクシ
ョンは,まず,図5(A)に示すインデックス部40を
検索し,実表内の「425971」,「42597
5」,「425976」の3件のレコードの位置と,こ
れらのインデックスのカウンタの値(ここでは,それぞ
れ「5」,「10」,「2」)を取得する。次に,3件
のレコードの位置から,実表のデータを取り出す。ここ
で,実表が更新トランザクションによって更新されてい
るため,実表内の「425972」,「42597
5」,「425976」のレコードと,それらのカウン
タの値(ここでは,それぞれ「6」,「10」,
「2」)が取り出されることになる。
【0042】インデックス部40から取得したカウンタ
の値と,実表から取得したカウンタの値とを比較する
と,「425971」と想定される従業員番号のレコー
ドのカウンタの値がインデックス部40では「5」,実
表では「6」ということで不一致であることがわかる。
すなわち,従来技術では,例えば図2に示すXML文書
42の内容を調べなければ,不整合の可能性があるかど
うかを認識できなかったのに対し,本実施の形態では,
カウンタの値を比較するだけで,不整合の可能性がある
か否かを認識することができる。
【0043】カウンタの不一致を認識することにより,
整合性の再確認のため,インデックス部40を再検索す
る。インデックス部40の再検索の契機では,インデッ
クス部40が更新トランザクションによって図5(C)
に示すように更新され,カウンタの値も「5」から
「6」に更新されている。ここで,インデックス部40
が更新済みであることは,参照トランザクションにおい
てインデックス部40のロックが獲得できたことで保証
される。
【0044】インデックス部40の再検索によって,検
索要求に合致するレコードとして,今度は,実表内の
「425972」,「425975」,「42597
6」の3件のレコードの位置と,これらのインデックス
のカウンタの値(ここでは,それぞれ「6」,「1
0」,「2」)が得られ,「425972」のレコード
の実表内の位置が,以前に取得した「425971」の
レコードの位置と同一で,かつインデックス部40のカ
ウンタ値も実表におけるカウンタ値も「6」で同値であ
るため,これらのデータは検索条件を満たすことがわか
り,検索要求元に返却すべきデータとして,「4259
72」,「425975」,「425976」の3件の
レコードが選択される。
【0045】図5に示した例では,更新トランザクショ
ンによる更新後のレコードも,検索条件範囲内に含まれ
ていたが,例えば「425971」の従業員番号が,
「425981」というように,検索条件範囲外へ更新
されたり,レコードが削除されたりした場合には,図5
(D)の参照トランザクションでカウンタ不一致を認識
した後,取得した実表のレコードが再検索したインデッ
クスの結果に含まれなくなるため,破棄されることにな
り,検索要求元には返却されない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
実表のデータから評価対象データを生成した後に再評価
を行う従来技術と比較し,1データあたりの評価処理コ
ストが削減される。
【0047】従来の方法で実表のカラムから評価対象デ
ータを生成する場合,例えばXML文書では1データ当
たり約30msを要していた。これは,ディスク装置か
らのデータ読み込み1回分以上の時間に匹敵し,さらに
処理時間はデータ量(インデックス部の検索結果の件
数)に比例して増加することとなる。
【0048】一方,本発明では,インデックスの再検索
処理は1回のみ行われ,かつ,その際に従来技術と同じ
ような1データの評価ごとにディスク読み込み1回に相
当するような処理が発生することがない。また処理時間
もデータ量(インデックス部の検索結果の件数)に依存
しない。
【0049】また,実表から取得したデータが検索条件
を満たすかどうかの整合性確認の処理を,カウンタの値
のチェックによって削減することにより,評価処理全体
の処理時間が短縮され,応用プロクラムへのレスポンス
が向上する。実表参照時に,他者の更新により検索条件
を満たさなくなるデータが出現する現象は希有なタイミ
ングでのみ発生し,実際にはインデックスから得た全デ
ータ中(インデックス部の検索結果)の1%にも満たな
い。したがって,全てのデータについて再評価処理を行
っても,その99%以上は結果的には無駄な処理とな
る。本発明では,この無駄な処理が削減されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す図である。
【図2】データベースの構成例を示す図である。
【図3】更新要求処理部の処理フローチャートである。
【図4】検索要求処理部の処理フローチャートである。
【図5】更新トランザクションと参照トランザクション
の実行例を示す図である。
【図6】従来技術の例を説明する図である。
【図7】従来技術の例を説明する図である。
【図8】従来技術のデータベース更新処理のフローチャ
ートである。
【図9】従来技術のデータベース検索処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 オンライン・データベース管理システム 2 更新要求処理部 20 実表更新部 21 カウンタ更新部 22 インデックス更新部 23 カウンタ更新部 3 検索要求処理部 30 インデックス検索部 31 実表データアクセス部 32 カウンタ検査部 33 インデックス再検索部 34 整合性確認部 35 検索結果出力部 4 データベース 40 インデックス部 401 カウンタ 41 データ部 411 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 修志 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目15番16 株式会社富士通ハイパーソフトテクノロ ジ内 Fターム(参考) 5B075 ND20 ND35 UU40 5B082 GA14 GB02 GB06 GC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ部とインデックス部とを有するオ
    ンライン業務処理用のデータベース管理システムにおい
    て,前記データベースにおけるデータ部とインデックス
    部との双方に,整合性保証用のカウンタを有し,インデ
    ックス部の更新を伴うデータ部の更新の際に,前記デー
    タ部のカウンタを更新する手段と,前記インデックス部
    の更新の際に,前記データ部のカウンタと同値になるよ
    うにインデックス部のカウンタを更新する手段と,前記
    インデックス部を用いたデータ部の検索時に,前記イン
    デックス部のカウンタ値と,対応する前記データ部のカ
    ウンタ値とが同値か否かを検査することにより,インデ
    ックス部とデータ部との整合性を確認する手段と,前記
    整合性を確認する手段によりインデックス部とデータ部
    との不整合の可能性を認識した場合に,インデックス部
    を再検索し,再検索の結果によって整合性を再確認する
    手段とを備えることを特徴とするデータベース管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記データベースにおけるデータ部は,
    検索対象としてタグ付きの構造化文書を含むことを特徴
    とする請求項1記載のデータベース管理システム。
  3. 【請求項3】 データ部とインデックス部とを有し,そ
    れらの双方に整合性保証用のカウンタが設けられたオン
    ライン業務処理用のデータベースを更新および検索する
    データベース管理処理方法において,インデックス部の
    更新を伴うデータ部の更新の際に,前記データ部のカウ
    ンタを更新するとともに,インデックス部の更新の際
    に,前記データ部のカウンタと同値になるように前記イ
    ンデックス部のカウンタを更新する過程と,前記インデ
    ックス部を用いたデータ部の検索時に,前記インデック
    ス部のカウンタ値と,対応する前記データ部のカウンタ
    値とが同値か否かを検査することにより,インデックス
    部とデータ部との整合性を確認し,インデックス部とデ
    ータ部との不整合の可能性がある場合には,インデック
    ス部を再検索し,再検索の結果によって整合性を再確認
    する過程とを有することを特徴とするデータベース管理
    処理方法。
  4. 【請求項4】 データ部とインデックス部とを有し,そ
    れらの双方に整合性保証用のカウンタが設けられたオン
    ライン業務処理用のデータベースを更新および検索する
    ためのプログラムであって,インデックス部の更新を伴
    うデータ部の更新の際に,前記データ部のカウンタを更
    新するとともに,インデックス部の更新の際に,前記デ
    ータ部のカウンタと同値になるように前記インデックス
    部のカウンタを更新する処理と,前記インデックス部を
    用いたデータ部の検索時に,前記インデックス部のカウ
    ンタ値と,対応する前記データ部のカウンタ値とが同値
    か否かを検査することにより,インデックス部とデータ
    部との整合性を確認し,インデックス部とデータ部との
    不整合の可能性がある場合には,インデックス部を再検
    索し,再検索の結果によって整合性を再確認する処理と
    を,コンピュータに実行させるためのデータベース管理
    システム用のプログラム。
  5. 【請求項5】 データ部とインデックス部とを有し,そ
    れらの双方に整合性保証用のカウンタが設けられたオン
    ライン業務処理用のデータベースを更新および検索する
    ためのプログラムを記録した記録媒体であって,インデ
    ックス部の更新を伴うデータ部の更新の際に,前記デー
    タ部のカウンタを更新するとともに,インデックス部の
    更新の際に,前記データ部のカウンタと同値になるよう
    に前記インデックス部のカウンタを更新する処理と,前
    記インデックス部を用いたデータ部の検索時に,前記イ
    ンデックス部のカウンタ値と,対応する前記データ部の
    カウンタ値とが同値か否かを検査することにより,イン
    デックス部とデータ部との整合性を確認し,インデック
    ス部とデータ部との不整合の可能性がある場合には,イ
    ンデックス部を再検索し,再検索の結果によって整合性
    を再確認する処理とを,コンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したことを特徴とするデータベース
    管理システム用のプログラム記録媒体。
JP2001159886A 2001-05-29 2001-05-29 データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体 Expired - Fee Related JP4047557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159886A JP4047557B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159886A JP4047557B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002351727A true JP2002351727A (ja) 2002-12-06
JP4047557B2 JP4047557B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=19003391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001159886A Expired - Fee Related JP4047557B2 (ja) 2001-05-29 2001-05-29 データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4047557B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006128306A1 (en) * 2005-06-03 2006-12-07 Mds Inc. Doing Business Through Its Mds Sciex Divison System and method for data collection in recursive mass analysis
JP2008090839A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> レコードを修正するオペレーションの一部としてそのレコードを検証するための方法、システム、およびプログラム
WO2011099082A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 株式会社 東芝 データベース管理システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006128306A1 (en) * 2005-06-03 2006-12-07 Mds Inc. Doing Business Through Its Mds Sciex Divison System and method for data collection in recursive mass analysis
US7391015B2 (en) 2005-06-03 2008-06-24 Mds Analytical Technologies System and method for data collection in recursive mass analysis
JP2008542729A (ja) * 2005-06-03 2008-11-27 エムディーエス インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス スルー イッツ エムディーエス サイエックス ディヴィジョン 再帰的な質量分析に関するデータのコレクションのためのシステムおよび方法
JP2008090839A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> レコードを修正するオペレーションの一部としてそのレコードを検証するための方法、システム、およびプログラム
US9411536B2 (en) 2006-10-03 2016-08-09 International Business Machines Corporation Verifying a record as part of an operation to modify the record
WO2011099082A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 株式会社 東芝 データベース管理システム
CN102754083A (zh) * 2010-02-15 2012-10-24 东芝解决方案株式会社 数据库管理系统
JP5377672B2 (ja) * 2010-02-15 2013-12-25 東芝ソリューション株式会社 データベース管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4047557B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6694322B2 (en) Caching scheme for multi-dimensional data
US5265244A (en) Method and system for facilitating processing of statistical inquires on stored data accessible through a data access structure
US8086598B1 (en) Query optimizer with schema conversion
US8886617B2 (en) Query-based searching using a virtual table
US5920857A (en) Efficient optimistic concurrency control and lazy queries for B-trees and other database structures
US8090700B2 (en) Method for updating databases
US20070118547A1 (en) Efficient index versioning in multi-version databases
US20050102255A1 (en) Computer-implemented system and method for handling stored data
US20130179395A1 (en) Methods of operating a column-store database engine utilizing a positional delta tree update system
US8954407B2 (en) System and method for partially deferred index maintenance
US20050010606A1 (en) Data organization for database optimization
JPH10320423A (ja) データベースシステムにおいて結合質問を実行する方法及び装置
US9171036B2 (en) Batching heterogeneous database commands
US6480849B1 (en) Efficient concurrency control method for high dimensional index structures
US20080270407A1 (en) System for ensuring referential integrity in highly concurrent database environments
US8495041B2 (en) Data structure, computer system, method and computer program for searching database
CA2427228A1 (en) Information retrieval systems for optimization of queries having maximum or minimum function aggregation predicates
US20080005077A1 (en) Encoded version columns optimized for current version access
US8180745B2 (en) Persistent object references to parallel database containers
US7752181B2 (en) System and method for performing a data uniqueness check in a sorted data set
Rupley Jr Introduction to query processing and optimization
JP2002351727A (ja) データベース管理システム,データベース管理処理方法,データベース管理システム用のプログラムおよびその記録媒体
US7711730B2 (en) Method of returning data during insert statement processing
US8943040B1 (en) Using a table to track whether a dynamic partitioning condition evaluates to true
Stantic et al. The POINT approach to represent now in bitemporal databases

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071026

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4047557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees