JP2002351517A - 溝の表現方法、加工方法選定方法及びその装置、溝切削用nc加工プログラム作成方法及びその装置、nc加工プログラム作成用プログラム、記憶媒体 - Google Patents

溝の表現方法、加工方法選定方法及びその装置、溝切削用nc加工プログラム作成方法及びその装置、nc加工プログラム作成用プログラム、記憶媒体

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JP2002351517A
JP2002351517A JP2001157190A JP2001157190A JP2002351517A JP 2002351517 A JP2002351517 A JP 2002351517A JP 2001157190 A JP2001157190 A JP 2001157190A JP 2001157190 A JP2001157190 A JP 2001157190A JP 2002351517 A JP2002351517 A JP 2002351517A
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cutting
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Mitsuaki Adachi
光明 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝の加工方法の選定を自動化し、かつ工具軌跡
の計算に要する時間を短縮して、工具軌跡の計算の自由
度を高くすること。 【解決手段】リブ溝1の側面形状SRが曲面であれば切
削加工であると選定し、平坦であれば放電加工であると
選定し、さらにリブ溝1の深さと工具の長さLtとを比
較し、リブ溝1の深さが工具の長さLtよりも小さけれ
ば切削加工であると選定し、大きければ放電加工である
と選定する加工方法選定の機能と、切削加工と選定され
た場合、中立面CSに基づいてリブ溝1の最高高さ位置
Zmaxを算出し、このリブ溝1の最高高さ位置Dmaxから
加工を開始してリブ溝1の底面位置Zminまで切り込み
ピッチDZづつ工具をリブ溝1の深さ方向に下降させた
ときの各深さ位置Zにおける各工具軌跡を連結してリブ
溝1を切削するための溝切削用NC加工プログラムを作
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD(Computer
Aided Design)装置及びCAM(Computer Aided Manu
facturing)装置を用いたNC(Numerical Control)
加工技術に関わり、例えばパーソナルコンピュータを製
造するときに用いる金型に形成するリブ溝を表現する溝
の表現方法、リブ溝を加工するときの加工方法を選定す
る加工方法選定方法及びその装置、リブ溝をNC加工機
により切削加工するときのNC加工プログラムを作成す
る溝切削用NC加工プログラム作成方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパーソナルコンピュータの筐体を
製造するときには、金型が用いられる。この金型には、
例えば筐体に強度補強のためのリブを形成するために図
10に示すようなリブ溝1が形成される。このリブ溝1
を形成するための加工方法としては、例えば小径工具に
よる切削加工と放電加工とがある。これら切削加工にす
るか放電加工にするかの選定は、設計者又はCAMオペ
レータによって行なわれている。そして、切削加工を選
定した場合のNC加工機を数値制御させるNCプログラ
ムは、一般的な3次元CAM装置による曲面加工用工具
軌跡の計算方法、例えば逆オフセット法によって計算さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リブ溝
1を形成するための加工方法の選定は、設計者又はCA
Mオペレータである人間により選定するしかなかったの
で、その自動化が実現されておらず、かつ人間系の作業
のために選定ミスをするおそれがあった。
【0004】又、リブ溝の切削加工は、使用する工具と
溝幅とが殆ど同一となるという特徴を有しているので、
例えば上記逆オフセット法では、オフセットされた曲面
の自己干渉により適正な工具の軌跡が計算できないこと
がある。これを回避するために、計算精度を高めて工具
径を本来の工具径よりも僅かに小さく設定するなどの工
夫が行われている。
【0005】ところが、工具軌跡の計算精度を高める
と、この工具軌跡の計算に要する時間が長くなると共
に、その計算処理に必要な記憶容量が膨大な量となって
しまう。さらに、生成された工具軌跡は、非常に細長い
閉曲線形状に限定されてしまい、例えば一方向に工具を
送るだけの軌跡を採用することができず、工具軌跡を選
定するための自由度が低い。
【0006】そこで本発明は、溝の加工方法の選定を自
動化するためのコンピュータによる溝の表現方法を提供
することを目的とする。
【0007】又、本発明は、溝の加工方法の選定を自動
化できる加工方法選定方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0008】又、本発明は、工具軌跡の計算に要する時
間を短縮し、かつ工具軌跡の計算の自由度を高くできる
溝切削用NC加工プログラム作成方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0009】又、本発明は、工具軌跡の計算に要する時
間を短縮し、かつ工具軌跡の計算の自由度を高くできる
溝切削用NC加工プログラム及びこれを記憶した記憶媒
体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、少なく
とも、溝内部の空間を幅方向に略2等分するために生成
される曲面データと、前記溝の深さ方向に対するテーパ
を示すデータと、前記溝の側面形状のデータと、前記溝
の底面形状のデータとをコンピュータにより読み取って
前記溝のモデルデータを表現することを特徴とする溝の
表現方法である。
【0011】第2の本発明は、溝の側面形状のデータか
ら前記溝の側面形状が曲面であれば切削加工であると選
定し、平坦であれば他の加工であると選定する工程と、
前記側面形状が曲面であると判定した場合、前記溝の加
工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類から
少なくとも工具の長さを取得する工程と、前記曲面のデ
ータに基づいて前記溝の深さを算出する工程と、この溝
の深さと前記工具の長さとを比較し、前記溝の深さが前
記工具の長さよりも小さければ切削加工であると選定
し、大きければ他の加工であると選定する工程とを有す
ることを特徴とする加工方法選定方法である。
【0012】第3の本発明は、少なくとも、溝内部の空
間を幅方向に略2等分するために生成される曲面データ
と、前記溝の深さのデータと、前記溝の加工に使用する
工具の長さのデータを設定する工程と、前記曲面データ
に基づいて前記溝の開口位置を算出する工程と、この溝
の開口位置から加工を開始して前記溝の底面位置まで前
記工具を前記溝の深さ方向に徐々に下降させたときの前
記各深さ位置における各工具軌跡を連結して前記溝を切
削するためのNCプログラムを作成する工程とを有する
ことを特徴とする溝切削用NC加工プログラム作成方法
である。
【0013】第4の本発明は、上記第3の本発明におい
て、前記NCプログラムを作成する工程は、前記溝内部
の空間を幅方向に略2等分する前記曲面データとこの曲
面と直交する平面との交線を前記工具の軌跡の中心線と
して求める工程と、前記溝の幅と、前記溝の加工に使用
する工具の径のデータと、前記溝の深さ方向に対するテ
ーパを示すデータと、前記溝の深さデータと、前記溝の
開口位置のデータとに基づいて前記工具軌跡のオフセッ
トを求める工程と、前記工具の軌跡の中心線の両側に対
して前記オフセット分だけオフセットした形状を求める
工程と、このオフセットした形状の両端にそれぞれ前記
工具に接する半円状の曲線を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする請求項3記載の溝切削用NC加工プログ
ラム作成方法である。
【0014】第5の本発明は、コンピュータにより表現
した溝のモデルデータに対する加工種別を判定する加工
方法選定装置において、前記溝のモデルデータを表現す
るための少なくとも、溝内部の空間を幅方向に略2等分
するために生成される曲面データと、前記溝の深さ方向
に対するテーパを示すデータと、前記溝の側面形状のデ
ータと、前記溝の底面形状のデータとを格納する溝形状
データベースと、前記溝の側面形状データから前記溝の
側面形状が曲面であれば切削加工であると選定し、平坦
であれば他の加工であると選定する第1の選定手段と、
前記側面形状が曲面であると選定した場合、前記溝の加
工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類から
少なくとも前記工具の長さを取得する工具長取得手段
と、前記曲面データに基づいて前記溝の深さを算出する
溝深さ算出手段と、この溝の深さと前記工具の長さとを
比較し、前記溝の深さが前記工具の長さよりも小さけれ
ば切削加工であると選定し、大きければ他の加工である
と選定する第2の選定手段とを具備したことを特徴とす
る加工方法選定装置である。
【0015】第6の本発明は、コンピュータにより表現
した溝のモデルデータから被加工部材を切削加工するた
めのNC加工プログラムを作成する溝切削用NC加工プ
ログラム作成装置において、前記溝のモデルデータを表
現するための少なくとも、溝内部の空間を幅方向に略2
等分するために生成される曲面データと、前記溝の深さ
方向に対するテーパを示すデータと、前記溝の側面形状
のデータと、前記溝の底面形状のデータとを格納する溝
形状データベースと、前記曲面データに基づいて前記溝
の開口位置を算出する開口位置算出手段と、この溝の開
口位置から加工を開始して前記溝の底面位置まで切り込
みピッチづつ前記工具を前記溝の深さ方向に下降させた
ときの前記各深さ位置における各工具軌跡を連結して前
記溝を切削するためのNCプログラムを作成するNCプ
ログラム作成手段とを具備したことを特徴とする溝切削
用NC加工プログラム作成装置である。
【0016】第7の本発明は、コンピュータにより表現
した溝のモデルデータから被加工部材を切削加工するた
めのNC加工プログラムを作成する溝切削用NC加工プ
ログラム作成装置において、前記溝のモデルデータを表
現するための少なくとも、溝内部の空間を幅方向に略2
等分するために生成される曲面データと、前記溝の深さ
方向に対するテーパを示すデータと、前記溝の側面形状
のデータと、前記溝の底面形状のデータとを格納する溝
形状データベースと、前記溝の側面形状データから前記
溝の側面形状が曲面であれば切削加工であると選定し、
平坦であれば他の加工であると選定する第1の選定手段
と、前記側面形状が曲面であると選定した場合、前記溝
の加工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類
から少なくとも前記工具の長さを取得する工具長取得手
段と、前記曲面データに基づいて前記溝の深さを算出す
る溝深さ算出手段と、この溝の深さと前記工具の長さと
を比較し、前記溝の深さが前記工具の長さよりも小さけ
れば切削加工であると選定し、大きければ他の加工であ
ると選定する第2の選定手段と、この第2の選定手段に
より切削加工と選定された場合に、前記曲面データに基
づいて前記溝の開口位置を算出する開口位置算出手段
と、この溝の開口位置から加工を開始して前記溝の底面
位置まで前記工具を前記溝の深さ方向に徐々に下降させ
たときの前記各深さ位置における各工具軌跡を連結して
前記溝を切削するためのNCプログラムを作成するNC
プログラム作成手段とを具備したことを特徴とする溝切
削用NC加工プログラム作成装置である。
【0017】第8の本発明は、先ず、前記溝の側面形状
データから前記溝の側面形状が曲面であれば切削加工で
あると選定させ、平坦であれば他の加工であると選定さ
せ、次に前記側面形状が曲面であると選定した場合に前
記溝の加工に使用する工具の種類を判断させ、この工具
の種類から少なくとも前記工具の長さを取得させ、次に
前記曲面データに基づいて前記溝の深さを算出させ、次
にこの溝の深さと前記工具の長さとを比較させ、前記溝
の深さが前記工具の長さよりも小さければ切削加工であ
ると選定させ、大きければ他の加工であると選定させ、
次に前記切削加工と選定された場合に、前記曲面のデー
タに基づいて前記溝の開口位置を算出させ、次にこの溝
の開口位置から加工を開始して前記溝の底面位置まで前
記工具を前記溝の深さ方向に徐々に下降させたときの前
記各深さ位置における各工具軌跡を連結して前記溝を切
削するための溝切削用NC加工プログラムを作成させる
ことを特徴とするNC加工プログラム作成用プログラム
である。
【0018】第9の本発明は、上記第8の本発明のNC
加工プログラム作成用プログラムを記憶したことを特徴
とするコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0020】図1は3次元CAD装置及び3次元CAM
装置を用いた溝切削用NC加工プログラム作成装置の全
体構成図である。3次元CAD装置10は、コンピュー
タ本体11とディスプレイ装置12とからなり、製品と
して例えばパーソナルコンピュータを製造するときに用
いる金型などを設計するためのもので、この設計データ
には金型に形成するリブ溝が含まれている。
【0021】この3次元CAD装置10は、リブ溝形状
データベース13とリブ溝切削工具データベース14と
にそれぞれアクセス可能となっている。このうちリブ溝
データベース13には、図2に示すリブ溝1に関する5
種類のパラメータのデータ、すなわちリブ溝1の中立面
CSのデータ(曲面データ)と、リブ溝1の幅Wlのデ
ータと、リブ溝1の側面テーパAを示すデータと、リブ
溝1の側面形状SRのデータと、リブ溝1の底面形状B
Rのデータとが格納されている。
【0022】このうち中立面CSのデータは、リブ溝1
の内部の空間を幅方向に略2等分するために生成される
曲面データであって、言い換えれば、リブ溝1の短手方
向の中心線の集合となる曲面で、Z軸に平行な線分をリ
ブ溝1の長手方向に掃引することにより生成される曲面
である。なお、該曲面とは、R形状を許容する面形状を
意味するもので、平面であることをも含むものである。
【0023】リブ溝1の幅Wlのデータは、リブ溝1の
最下面での短手方向の寸法である。ここで、リブ溝1の
底面が曲率Rを有する形状(以下、R形状と称する)で
ある溝においては、R形状を生成する以前の溝形状に該
当する寸法とする。
【0024】リブ溝1の側面テーパAを示すデータは、
リブ溝1の深さ方向に対するテーパを示すもので、リブ
溝1の側面に付加される微小な角度である。この側面テ
ーパAは、一般的に射出成形金型において、成形物が破
損なく金型から抜けるために形成される抜きテーパと呼
ばれるものである。
【0025】リブ溝1の側面形状SRのデータは、リブ
溝1の長手方向の端面が平坦である必要があるか、又は
R形状で構わないかを示すものである。例えば、対象と
するリブ溝1がそれを含む製品筐体において、他の機構
要素や回路基板などの位置合わせ要素として設計されて
いる場合に平坦である必要がある場合がある。単なる製
品筐体の強度確保のためのリブ溝1であれば一般にR形
状で構わない。その場合、R形状部の円弧半径寸法は、
特に設計から要求されるものでないので任意の値でよ
い。本実施の形態においては、製品のモデルデータの表
現や以後の処理を簡略化するためR形状部の円弧半径形
状をリブ溝1の幅Wlの半分であることを前提とする。
すなわち、リブ溝1の短手方向端面は、任意のXY平面
との断面において、半円となる。
【0026】リブ溝1の底面形状BRのデータは、リブ
溝1の底面を対象とし、側面形状SRと同様の特徴を持
つパラメータである。
【0027】以上のようなリブ溝1に関する5種類のパ
ラメータがリブ溝形状データベース13に格納されるこ
とにより、3次元CAD装置10のコンピュータ本体1
1は、リブ溝形状データベース13からリブ溝1の中立
面CSのデータ、幅Wlのデータ、側面テーパAのデー
タ、側面形状SRのデータ、底面形状BRのデータを読
み取ることによりリブ溝1のモデルデータを表現してデ
ィスプレイ装置12に表示することが可能となってい
る。
【0028】そこで、製品設計者が3次元CAD装置1
0を操作して例えばパーソナルコンピュータなどの筐体
の製品形状をデザインする際、リブ溝1の追加が必要と
なった場合、デザインされる形状をディスプレイ装置1
2に表示して次のような手順で製品設計を行なう。
【0029】先ず、追加したいリブ溝1のXY方向の形
状を曲線として表現する。
【0030】次に、この曲線をZ方向に掃引して曲面を
作成する。
【0031】次に、製品との干渉を考慮しながら当該曲
面をトリムし、リブ溝1の中立面CSを作成する。
【0032】最後に、4種類のパラメータとして幅Wl
のデータ、側面テーパAのデータ、側面形状SRのデー
タ、底面形状BRのデータを入力する。これらのパラメ
ータによりリブ溝1の形状は一意に決定される。
【0033】3次元CAD装置10上において、製品の
モデルデータの詳細な表示、例えばレンダリングイメー
ジの作成であるとか、シェーディング表示をする場合、
或いは干渉チェックなどを行なう場合には、上記パラメ
ータを用いて表現されたリブ溝1のモデルデータにより
内部的にリブ溝1の形状を構成する曲面を計算し、これ
をもって上記レンダリングイメージの作成、シェーディ
ング表示、或いは干渉チェックなどの処理を行なうこと
ができる。
【0034】金型に展開する際には、リブ溝1を表現す
る上記パラメータを、そのまま対応するリブ溝1のパラ
メータとして適用することが可能である。
【0035】上記リブ溝切削工具データベース14に
は、リブ溝1の切削加工に使用する各種工具の工具種類
Kt、工具径Dt、及び工具長さLtなどの各データが
格納されている。
【0036】3次元CAM装置15は、コンピュータ本
体16とディスプレイ装置17とからなり、3次元CA
D装置10において製品設計された3次元モデルデータ
を受け取って、この3次元モデルデータからNC加工機
18を動作制御するためのNCブログラムを作成するも
のである。この3次元CAM装置15は、リブ溝形状デ
ータベース13とリブ溝切削工具データベース14とに
それぞれアクセス可能となっている。
【0037】この3次元CAM装置15は、製品設計さ
れた3次元モデルデータに含まれるリブ溝1のデータに
対する加工種別、例えば切削加工又は放電加工のいずれ
かを判定する加工方法選定の機能と、この加工方法選定
の結果、切削加工であれば、この切削加工するためのN
C加工プログラムを作成する溝切削用NC加工プログラ
ム作成の機能とを有している。
【0038】コンピュータ本体16のプログラムメモリ
19には、加工方法選定の機能と溝切削用NC加工プロ
グラム作成の機能とを実現するためのNC加工プログラ
ム作成用プログラムが記憶されている。
【0039】このうち加工方法選定プログラムは、先
ず、リブ溝1の側面形状SRのデータから当該リブ溝1
の側面形状SRが曲面であれば切削加工であると選定さ
せ、平坦であれば放電加工であると選定させ、次に側面
形状SRが曲面であると選定した場合にリブ溝1の加工
に使用する工具の種類Ktを判断させ、この工具の種類
Ktから少なくとも当該工具の長さLtを取得させ、次
に中立面CSのデータに基づいてリブ溝1の深さを算出
させ、次にこのリブ溝1の深さと上記工具の長さLtと
を比較させ、リブ溝1の深さが工具の長さLtよりも小
さければ切削加工であると選定させ、大きければ放電加
工であると選定させる内容となっている。
【0040】NC加工プログラム作成用プログラムは、
上記加工方法選定プログラムに続いて実行され、切削加
工と選定された場合に、中立面CSのデータに基づいて
図3に示すようにリブ溝1の開口位置(最高高さ位置)
Zmaxを算出させ、次にこのリブ溝1の最高高さ位置Zm
axから加工を開始してリブ溝1の底面位置Zminまで切
り込みピッチDZづつ工具をリブ溝1の深さ方向に下降
させたときの各深さ位置Zにおける各工具軌跡を連結し
てリブ溝1を切削するための溝切削用NC加工プログラ
ムを作成させる内容となっている。
【0041】コンピュータ本体16が溝切削用NC加工
プログラムを実行することにより3次元CAM装置15
としては、次の各機能を有するものとなる。
【0042】第1の選定手段20は、リブ溝形状データ
ベース13に記憶されているリブ溝1の側面形状SRの
データを読み取り、このデータからリブ溝1の側面形状
SRが曲面であれば切削加工であると選定し、平坦であ
れば放電加工であると選定する機能を有している。
【0043】工具長取得手段21は、上記第1の選定手
段20による選定の結果、リブ溝1の側面形状SRが曲
面であると選定した場合、リブ溝切削工具データベース
14から底面形状BRのデータを検索し、この底面形状
BRが平坦であった場合、使用する工具種類Ktをフラ
ットエンドミルであると判断し、底面形状BRがR形状
であった場合、使用する工具種類Ktをボールエンドミ
ルであると判断し、さらにリブ溝形状データベース13
を検索してリブ溝1の幅Wlを取得し、これら検索され
た工具種類Ktと幅Wlとを検束キーとしてリブ溝切削
工具データベース14を検索し、工具径Dtと工具長さ
Ltとを取得する機能を有している。
【0044】溝深さ算出手段22は、リブ溝形状データ
ベース13に格納されている中立面CSのデータに基づ
いてリブ溝1の深さを算出する機能を有している。この
リブ溝1の深さを算出は、例えばリブ溝1の中立面CS
に対するボックスチェック、すなわち中立面CSを内包
するXYZ軸に沿った直方体を算出し、そのZ方向の辺
長を調べることにより算出できる。
【0045】第2の選定手段23は、リブ溝1の深さZ
lと工具の長さLtとを比較し、リブ溝1の深さZlが
工具の長さLtよりも小さければ切削加工であると選定
し、大きければ放電加工であると選定する機能を有して
いる。
【0046】なお、以上の第1の選定手段20と、工具
長取得手段21と、溝深さ算出手段22と、第2の選定
手段23とにより加工方法選定の機能が実現される。
【0047】開口位置算出手段24は、上記第2の選定
手段23により切削加工と選定された場合に、中立面C
Sのデータに基づいてリブ溝1の最高高さ位置Zmaxを
算出する機能を有している。
【0048】NCプログラム作成手段25は、上記開口
位置算出手段24により算出されたリブ溝1の最高高さ
位置Zmaxから切削加工を開始してリブ溝1の底面位置
Zminまで切り込みピッチDZづつ工具をリブ溝1の深
さ方向に下降させたときの各深さ位置Zにおける各工具
軌跡を連結してリブ溝1を切削するための溝切削用NC
加工プログラムを作成する機能を有している。
【0049】ここで、リブ溝1の各深さ位置Zにおける
工具軌跡の計算方法について説明する。
【0050】先ず、図4に示すようにリブ溝1の深さ方
向Zにおける工具軌跡の中立線aを計算して求める。こ
の中立線aは、リブ溝1の深さ方向ZにおけるXY平面
26とリブ溝形状データベース13に格納されている中
立面CSとの交線を中立線aとして求める。
【0051】次に、リブ溝1の深さ方向Zにおける工具
軌跡オフセットOtを計算して求める。図5に示すよう
に、この工具軌跡オフセットOtの計算に必要なデータ
は、リブ溝1の幅Wl、工具径Dt、側面テーパA、リ
ブ溝1の深さZ、リブ溝1の最高高さ位置Zmaxであ
る。工具軌跡オフセットOtは、次式を計算することに
より求められる。
【0052】 Ot=(Wl−Dt)/2+(Zmax−Z)・tanA …(1) ここで、側面テーパAは、一般的に微小な値であるの
で、tanAとsinAとはほぼ同じ値になる。さらに、側面
テーパAの単位はラジアンであるので、sinAはAに近
似できる。従って、上記工具軌跡オフセットOtは、次
式のように表わされる。
【0053】 Ot=(Wl−Dt)/2+(Zmax−Z)・A …(2) 次に、上記図4に示すリブ溝1の深さ方向Zにおける工
具軌跡の中立線aを図5に示す工具軌跡オフセットOt
分だけ両側にそれぞれオフセットした形状を求める。
【0054】次に、図6に示すように工具軌跡の中立線
aの両端側において、それぞれ半径が工具軌跡オフセッ
トOtに等しく、かつ中立線aの端点を通過する半円を
計算する。これにより、工具軌跡の中立線aに沿った工
具軌跡オフセットOtの全体が求められる。
【0055】最後に、不要部分をトリムすることによ
り、工具軌跡bが求められる。
【0056】なお、3次元CAM装置15のコンピュー
タ本体16におけるプログラムメモリ19には、上記の
如く工具軌跡オフセットOtを計算して求めるために、
先ず、リブ溝1の内部の空間を幅方向に略2等分する中
立面CSのデータとこの中立面CSと直交するXY平面
26との交線を工具の軌跡の中心線aとして求め、次
に、リブ溝1の幅Wlと、リブ溝1の加工に使用する工
具径Dtと、リブ溝1の深さ方向Zに対するテーパA
と、リブ溝1の深さデータと、リブ溝1の最高位置Zma
xとに基づいて工具軌跡のオフセットOtを求め、次
に、工具の軌跡の中心線aの両側に対してオフセット分
だけオフセットした形状を求め、次に、このオフセット
した形状の両端にそれぞれ工具に接する半円状の曲線を
形成するプログラムが格納されている。
【0057】NC加工機18は、3次元CAM装置15
により作成された溝切削用NC加工プログラムを含む製
品加工用のNC加工プログラムを受け取り、このNC加
工プログラムを実行することにより被加工部材を加工
し、かつそのうちの溝切削用NC加工プログラムを実行
して切削加工してリブ溝1を形成するものとなってい
る。
【0058】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0059】先ず、装置の全体の作用について図7に示
す溝切削用NC加工プログラム作成の全体のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0060】製品設計者は、3次元CAD装置10を操
作して例えばパーソナルコンピュータなどの筐体の製品
形状をデザインする。このデザインされた製品形状は、
ステップ#1において、3次元モデルデータ(CADモ
デル)として作成される。
【0061】この製品形状のデザインの際に、リブ溝1
の追加が必要となった場合、先ず、追加したいリブ溝1
のXY方向の形状を曲線として表現し、次に、この曲線
をZ方向に掃引して曲面を作成し、次に、製品との干渉
を考慮しながら当該曲面をトリムし、リブ溝1の中立面
CSを作成し、最後に、4種類のパラメータとして幅W
lのデータ、側面テーパAのデータ、側面形状SRのデ
ータ、底面形状BRのデータを入力する。
【0062】3次元CAD装置10のコンピュータ本体
11は、リブ溝形状データベース13からリブ溝1の中
立面CSのデータ、幅Wlのデータ、側面テーパAのデ
ータ、側面形状SRのデータ、底面形状BRのデータを
読み取ることによりリブ溝1のモデルデータを表現して
ディスプレイ装置12に表示する。
【0063】このようにして製品設計者が3次元CAD
装置10を操作して製品形状をデザインして取得された
製品の3次元モデルデータは、3次元CAD装置10か
ら3次元CAM装置15に渡される。
【0064】この3次元CAM装置15では、ステップ
#2において製品の3次元モデルデータに含まれるリブ
溝1のデータからそのリブ溝1を加工するための加工方
法を選定し、次のステップ#3において選定された加工
方法で切削加工を行なうための溝切削用NC加工プログ
ラムを作成し、最終的にステップ#4において、例えば
パーソナルコンピュータなどの筐体の製品に加工するた
めのNC加工プログラムを作成する。
【0065】次に、上記ステップ#2におけるリブ溝1
に加工するための加工方法選定について図8に示す加工
方法選定フローチャートを参照して説明する。
【0066】3次元CAM装置15の第1の選定手段2
0は、ステップ#10において、リブ溝形状データベー
ス13に記憶されているリブ溝1の側面形状SRのデー
タを検索し、ステップ#11でデータを取り込み、次の
ステップ#12において、検索した側面形状SRのデー
タからリブ溝1の側面形状SRが曲面であるか又は平坦
かを判断し、この判断の結果、曲面であれば切削加工で
あると選定する。
【0067】なお、平坦であれば、リブ溝1を切削加工
で形成することができないので、第1の選定手段20
は、放電加工であると選定する。この放電加工の場合、
リブ溝1を反転させた形状の電極を銅やカーボンで作成
し、これを用いて型彫り放電加工を行なうことによりリ
ブ溝1を形成するものとなる。このときの放電加工用の
電極の計算には、本発明における3次元モデルデータを
適用することも可能であるが、電極の切削加工は、リブ
溝1の切削加工とは異なり、比較的大きな径の工具を用
いることができるので、従来の3次元CAM装置による
処理で特に問題はない。よって、ここでは言及しない。
【0068】次に、上記判断の結果、リブ溝1の側面形
状SRが曲面であって切削加工が選定された場合、工具
長取得手段21は、ステップ#13において、リブ溝切
削工具データベース14から底面形状BRのデータを検
索し、次のステップ#14及び#15においてこの検索
された底面形状BRが平坦であるか又はR形状であるか
を判断する。
【0069】この判断の結果、底面形状BRが平坦であ
れば、工具長取得手段21は、ステップ#16に移って
使用する工具種類Ktをフラットエンドミルであると判
断し、底面形状BRがR形状であれば、ステップ#17
に移って使用する工具種類Ktをボールエンドミルであ
ると判断する。
【0070】次に、工具長取得手段21は、ステップ#
18において、リブ溝形状データベース13を検索して
リブ溝1の幅Wlを取得し、これら検索された工具種類
Ktと幅Wlとを検索キーとしてリブ溝切削工具データ
ベース14を検索し、工具径Dtと工具長さLtとを取
得する。
【0071】次に、溝深さ算出手段22は、ステップ#
19において、リブ溝形状データベース13に格納され
ている中立面CSのデータに基づいてリブ溝1の深さを
算出する。このリブ溝1の深さの算出は、例えばリブ溝
1の中立面CSに対するボックスチェック、すなわち中
立面CSを内包するXYZ軸に沿った直方体を算出し、
そのZ方向の辺長を調べることにより算出する。
【0072】次に、第2の選定手段23は、ステップ#
21において、リブ溝1の深さZlと工具の長さLtと
を比較し、リブ溝1の深さZlが工具の長さLtよりも
小さければ切削加工であると選定し、大きければ放電加
工であると選定する。
【0073】次に、上記ステップ#3におけるリブ溝1
に切削加工するための溝切削用NC加工プログラムの作
成について図9に示す溝切削用NC加工プログラム作成
フローチャートを参照して説明する。
【0074】3次元CAM装置15は、上記第2の選定
手段23により切削加工と選定された場合に、ステップ
#30において、上記加工方法選定を実行して取得され
たリブ溝1の深さZl、工具径Dt及びリブ溝1の幅W
lを引き継ぐ。
【0075】次に、3次元CAM装置15の開口位置算
出手段24は、ステップ#31及び#32において、リ
ブ溝形状データベース13を検索してリブ溝1の側面テ
ーパAのデータを取得する。
【0076】次に、開口位置算出手段24は、ステップ
#33及び#34において、リブ溝形状データベース1
3を検索してリブ溝1の中立面CSのデータを取得す
る。
【0077】次に、開口位置算出手段24は、ステップ
#35において、リブ溝1の中立面CSのデータに基づ
いてリブ溝1の最高高さ位置Zmaxを算出する。このリ
ブ溝1の最高高さ位置Zmaxの算出は、中立面CSから
リブ溝1の深さZlを算出した際と同様にボックスチェ
ックによる手法が有効である。
【0078】次に、NCプログラム作成手段25は、ス
テップ#36において、図3に示すリブ溝1の深さ方向
であるZ方向への切り込みピッチDZの入力を受ける。
この場合、切り込みピッチDZの入力は、操作者による
手入力に限らず、リブ溝切削工具データベース14に予
め格納しておくことにより、自動入力が可能である。
【0079】次に、NCプログラム作成手段25は、ス
テップ#37〜#41を繰り返すことによりリブ溝1を
切削するための溝切削用NC加工プログラムを作成す
る。
【0080】すなわち、NCプログラム作成手段25
は、ステップ#37において、上記開口位置算出手段2
4により算出されたリブ溝1の最高高さ位置Zmaxから
切削加工を開始して切り込みピッチDZづつ工具をリブ
溝1の深さ方向に下降させ、最終的にリブ溝1の底面位
置Zminまで切り込む。次のステップ#38において、
図4に示すようにリブ溝1の深さ方向Zにおける工具軌
跡の中立線aを計算して求める。
【0081】次に、NCプログラム作成手段25は、ス
テップ#39において、リブ溝1の深さ方向Zにおける
工具軌跡オフセットOtを上記式(2)を計算して求め
る。
【0082】次に、NCプログラム作成手段25は、ス
テップ#40において、上記図4に示すリブ溝1の深さ
方向Zにおける工具軌跡の中立線aを図5に示す工具軌
跡オフセットOt分だけ両側にそれぞれオフセットした
形状を求める。
【0083】次に、NCプログラム作成手段25は、図
6に示すように工具軌跡の中立線aの両端側において、
それぞれ半径が工具軌跡オフセットOtに等しく、かつ
中立線aの端点を通過する半円を計算する。これによ
り、工具軌跡の中立線aに沿った工具軌跡オフセットO
tの全体が求められる。
【0084】最後に、NCプログラム作成手段25は、
不要部分をトリムすることにより、工具軌跡bを求め
る。
【0085】そして、リブ溝1の最高高さ位置Zmaxか
らリブ溝1の底面位置Zminまでの工具軌跡が求められ
ると、NCプログラム作成手段25は、リブ溝1の最高
高さ位置Zmaxからリブ溝1の底面位置Zminまでの工具
軌跡を連結してリブ溝1を切削するための溝切削用NC
加工プログラムを作成する。
【0086】このように上記一実施の形態においては、
リブ溝1の側面形状SRからリブ溝1の側面形状SRが
曲面であれば切削加工であると選定し、平坦であれば放
電加工であると選定し、次に側面形状SRが曲面である
と選定した場合にリブ溝1の加工に使用する工具の種類
Ktを判断し、この工具の種類Ktから少なくとも当該
工具の長さLtを取得し、次に中立面CSに基づいてリ
ブ溝1の深さZlを算出し、このリブ溝1の深さZlと
工具の長さLtとを比較し、リブ溝1の深さZlが工具
の長さLtよりも小さければ切削加工であると選定し、
大きければ放電加工であると選定するので、リブ溝1を
加工するための加工方法、例えば切削加工か放電加工か
を自動的に選定することができる。
【0087】そして、上記切削加工と選定された場合
に、中立面CSに基づいてリブ溝1の最高高さ位置Zma
xを算出し、このリブ溝1の最高高さ位置Zmaxから加工
を開始してピッチDZづつ工具をリブ溝1の深さ方向に
下降させて最終的にリブ溝1の底面位置Zminまで切り
込み、各深さ位置Zにおける各工具軌跡を連結してリブ
溝1を切削するための溝切削用NC加工プログラムを作
成するので、切削加工の自動選定結果からリブ溝1を対
象とする溝切削用NC加工プログラムを全自動化して作
成することができる。
【0088】工具軌跡の計算は、中立面CSとXY平面
26との交線の計算、平面上の曲面の工具軌跡オフセッ
トOtの処理のみで可能であるので、従来の逆オフセッ
ト法などの3次元的な工具軌跡計算法に比べて、計算時
間を大幅に短縮することができる。
【0089】又、単なる2.5次元的な工具軌跡計算法
と異なり、リブ溝1の長手方向の形状を自由に表現する
ことができ、製品設計の自由度を高くできる。
【0090】なお、本発明は、上記一実施の形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。
【0091】さらに、上記実施形態には、種々の段階の
発明が含まれており、開示されている複数の構成要件に
おける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
【0092】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、溝
の加工方法の選定を自動化するためのコンピュータによ
る溝の表現方法を提供できる。
【0093】又、本発明によれば、溝の加工方法の選定
を自動化できる加工方法選定方法及びその装置を提供で
きる。
【0094】又、本発明によれば、工具軌跡の計算に要
する時間を短縮し、かつ工具軌跡の計算の自由度を高く
できる溝切削用NC加工プログラム作成方法及びその装
置を提供できる。
【0095】又、本発明によれば、工具軌跡の計算に要
する時間を短縮し、かつ工具軌跡の計算の自由度を高く
できる溝切削用NC加工プログラム及びこれを記憶した
記憶媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態を示す全体構成図。
【図2】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態におけるリブ溝形状データベース
に格納されるリブ溝に関する5種類のパラメータのデー
タを示す模式図。
【図3】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態における工具のリブ溝の深さ方向
への切り込みピッチを示す図。
【図4】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態における工具軌跡の中立線の求め
方を説明するための図。
【図5】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態におけるリブ溝の深さ方向におけ
る工具軌跡オフセットの求め方を説明するための図。
【図6】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態におけるある深さでの工具軌跡の
計算結果を示す図。
【図7】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態における溝切削用NC加工プログ
ラム作成の全体のフローチャート。
【図8】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態における加工方法選定フローチャ
ート。
【図9】本発明に係わる溝切削用NC加工プログラム作
成装置の一実施の形態における溝切削用NC加工プログ
ラム作成フローチャート。
【図10】リブ溝の外観図。
【符号の説明】
1:リブ溝 10:3次元CAD装置 11:コンピュータ本体 12:ディスプレイ装置 13:リブ溝形状データベース 14:リブ溝切削工具データベース 15:3次元CAM装置 16:コンピュータ本体 17:ディスプレイ装置 18:NC加工機 19:プログラムメモリ 20:第1の選定手段 21:工具長取得手段 22:溝深さ算出手段 23:第2の選定手段 24:開口位置算出手段 25:NCプログラム作成手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、溝内部の空間を幅方向に略
    2等分するために生成される曲面データと、前記溝の深
    さ方向に対するテーパを示すデータと、前記溝の側面形
    状のデータと、前記溝の底面形状のデータとをコンピュ
    ータにより読み取って前記溝のモデルデータを表現する
    ことを特徴とする溝の表現方法。
  2. 【請求項2】 溝の側面形状のデータから前記溝の側面
    形状が曲面であれば切削加工であると選定し、平坦であ
    れば他の加工であると選定する工程と、 前記側面形状が曲面であると判定した場合、前記溝の加
    工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類から
    少なくとも工具の長さを取得する工程と、 前記曲面のデータに基づいて前記溝の深さを算出する工
    程と、 この溝の深さと前記工具の長さとを比較し、前記溝の深
    さが前記工具の長さよりも小さければ切削加工であると
    選定し、大きければ他の加工であると選定する工程と、
    を有することを特徴とする加工方法選定方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも、溝内部の空間を幅方向に略
    2等分するために生成される曲面データと、前記溝の深
    さのデータと、前記溝の加工に使用する工具の長さのデ
    ータを設定する工程と、 前記曲面データに基づいて前記溝の開口位置を算出する
    工程と、 この溝の開口位置から加工を開始して前記溝の底面位置
    まで前記工具を前記溝の深さ方向に徐々に下降させたと
    きの前記各深さ位置における各工具軌跡を連結して前記
    溝を切削するためのNCプログラムを作成する工程と、
    を有することを特徴とする溝切削用NC加工プログラム
    作成方法。
  4. 【請求項4】 前記NCプログラムを作成する工程は、 前記溝内部の空間を幅方向に略2等分する前記曲面デー
    タとこの曲面と直交する平面との交線を前記工具の軌跡
    の中心線として求める工程と、 前記溝の幅と、前記溝の加工に使用する工具の径のデー
    タと、前記溝の深さ方向に対するテーパを示すデータ
    と、前記溝の深さデータと、前記溝の開口位置のデータ
    とに基づいて前記工具軌跡のオフセットを求める工程
    と、 前記工具の軌跡の中心線の両側に対して前記オフセット
    分だけオフセットした形状を求める工程と、 このオフセットした形状の両端にそれぞれ前記工具に接
    する半円状の曲線を形成する工程と、を有することを特
    徴とする請求項3記載の溝切削用NC加工プログラム作
    成方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータにより表現した溝のモデル
    データに対する加工種別を判定する加工方法選定装置に
    おいて、 前記溝のモデルデータを表現するための少なくとも、溝
    内部の空間を幅方向に略2等分するために生成される曲
    面データと、前記溝の深さ方向に対するテーパを示すデ
    ータと、前記溝の側面形状のデータと、前記溝の底面形
    状のデータとを格納する溝形状データベースと、 前記溝の側面形状データから前記溝の側面形状が曲面で
    あれば切削加工であると選定し、平坦であれば他の加工
    であると選定する第1の選定手段と、 前記側面形状が曲面であると選定した場合、前記溝の加
    工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類から
    少なくとも前記工具の長さを取得する工具長取得手段
    と、 前記曲面データに基づいて前記溝の深さを算出する溝深
    さ算出手段と、 この溝の深さと前記工具の長さとを比較し、前記溝の深
    さが前記工具の長さよりも小さければ切削加工であると
    選定し、大きければ他の加工であると選定する第2の選
    定手段と、を具備したことを特徴とする加工方法選定装
    置。
  6. 【請求項6】 コンピュータにより表現した溝のモデル
    データから被加工部材を切削加工するためのNC加工プ
    ログラムを作成する溝切削用NC加工プログラム作成装
    置において、 前記溝のモデルデータを表現するための少なくとも、溝
    内部の空間を幅方向に略2等分するために生成される曲
    面データと、前記溝の深さ方向に対するテーパを示すデ
    ータと、前記溝の側面形状のデータと、前記溝の底面形
    状のデータとを格納する溝形状データベースと、 前記曲面データに基づいて前記溝の開口位置を算出する
    開口位置算出手段と、 この溝の開口位置から加工を開始して前記溝の底面位置
    まで切り込みピッチづつ前記工具を前記溝の深さ方向に
    下降させたときの前記各深さ位置における各工具軌跡を
    連結して前記溝を切削するためのNCプログラムを作成
    するNCプログラム作成手段と、を具備したことを特徴
    とする溝切削用NC加工プログラム作成装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータにより表現した溝のモデル
    データから被加工部材を切削加工するためのNC加工プ
    ログラムを作成する溝切削用NC加工プログラム作成装
    置において、 前記溝のモデルデータを表現するための少なくとも、溝
    内部の空間を幅方向に略2等分するために生成される曲
    面データと、前記溝の深さ方向に対するテーパを示すデ
    ータと、前記溝の側面形状のデータと、前記溝の底面形
    状のデータとを格納する溝形状データベースと、 前記溝の側面形状データから前記溝の側面形状が曲面で
    あれば切削加工であると選定し、平坦であれば他の加工
    であると選定する第1の選定手段と、 前記側面形状が曲面であると選定した場合、前記溝の加
    工に使用する工具の種類を判断し、この工具の種類から
    少なくとも前記工具の長さを取得する工具長取得手段
    と、 前記曲面データに基づいて前記溝の深さを算出する溝深
    さ算出手段と、 この溝の深さと前記工具の長さとを比較し、前記溝の深
    さが前記工具の長さよりも小さければ切削加工であると
    選定し、大きければ他の加工であると選定する第2の選
    定手段と、 この第2の選定手段により切削加工と選定された場合
    に、前記曲面データに基づいて前記溝の開口位置を算出
    する開口位置算出手段と、 この溝の開口位置から加工を開始して前記溝の底面位置
    まで前記工具を前記溝の深さ方向に徐々に下降させたと
    きの前記各深さ位置における各工具軌跡を連結して前記
    溝を切削するためのNCプログラムを作成するNCプロ
    グラム作成手段と、を具備したことを特徴とする溝切削
    用NC加工プログラム作成装置。
  8. 【請求項8】 先ず、前記溝の側面形状データから前記
    溝の側面形状が曲面であれば切削加工であると選定さ
    せ、平坦であれば他の加工であると選定させ、次に前記
    側面形状が曲面であると選定した場合に前記溝の加工に
    使用する工具の種類を判断させ、この工具の種類から少
    なくとも前記工具の長さを取得させ、次に前記曲面デー
    タに基づいて前記溝の深さを算出させ、次にこの溝の深
    さと前記工具の長さとを比較させ、前記溝の深さが前記
    工具の長さよりも小さければ切削加工であると選定さ
    せ、大きければ他の加工であると選定させ、次に前記切
    削加工と選定された場合に、前記曲面のデータに基づい
    て前記溝の開口位置を算出させ、次にこの溝の開口位置
    から加工を開始して前記溝の底面位置まで前記工具を前
    記溝の深さ方向に徐々に下降させたときの前記各深さ位
    置における各工具軌跡を連結して前記溝を切削するため
    の溝切削用NC加工プログラムを作成させることを特徴
    とするNC加工プログラム作成用プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のNC加工プログラム作成
    用プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ
    により読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262528A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Mitsubishi Electric Corp 自動プログラミング装置及びその動作プログラム
JP2017001340A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 ローランドディー.ジー.株式会社 データ作成装置およびデータ作成方法ならびに三次元造形システム
CN110457735A (zh) * 2019-06-11 2019-11-15 上海航天精密机械研究所 一种复杂槽腔特征的粗加工单元计算方法

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