JP2002350395A - メッキ液の塩素濃度測定方法 - Google Patents

メッキ液の塩素濃度測定方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ液の塩素濃度が非常に低いときでも精
度良く塩素濃度を測定することができる方法を提供す
る。 【解決手段】 メッキ液12中に浸漬された対極14と
作用極16との間に電圧を印加し、基準極18に対する
作用極の電位が所定電位であるときに作用極と対極との
間に流れる電流を計測し、予め作成しておいた検量線か
らメッキ液の塩素濃度を測定する方法において、メッキ
液の塩素濃度を測定するごとに、温度センサ28でメッ
キ液の温度を測定し、測定温度により検量線を校正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
プリント基板等の基板に電解メッキにより金属層を形成
する場合などにおいて、メッキ液中に含まれている塩素
の濃度を測定するメッキ液の塩素濃度測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいて、電解メッキにより半導体ウエハ上に金属層を形
成する処理が行われるが、このような処理では、メッキ
液中に含まれる塩素の濃度が処理品質に大きく影響す
る。このため、メッキ液の塩素濃度を適切に管理するこ
とが必要になる。溶液中に含まれる塩素の濃度を測定す
る方法としては、例えば特開平8−313481号公報
等に開示されているように、溶液中に一対の電極を浸漬
させて電極間に電圧を印加したときに塩素のみが反応す
る電位というものが存在し、その電位がかかっていると
きに電極間に流れる電流の大きさは溶液の塩素濃度に依
存する、といったことを利用した電気化学的方法が知ら
れている。この塩素濃度測定方法について、測定装置の
概略構成の1例を示す図2を参照しながら説明する。
【0003】塩素濃度測定装置は、測定セル1を備えて
おり、この測定セル1内に、塩素を含む試料液であるメ
ッキ液2が満たされる。測定セル1内のメッキ液2中に
は、対極3、作用極4および基準極5がそれぞれ浸漬さ
れている。対極3、作用極4および基準極5は、各配線
6a、6b、6cを介してそれぞれポテンショスタット
7に接続されている。ポテンショスタット7は、一種の
定電圧電源であり、基準極5に対する作用極4の電位が
所定の電位となるように、作用極4と対極3との間に必
要な電圧を印加する。このポテンショスタット7は、制
御・記録部8に接続されている。この制御・記録部8
は、ポテンショスタット7から出力される電流を計測し
記録する機能、計測された電流値と塩素濃度との相関を
記録する機能、被測定メッキ液について計測された電流
値と前記相関から塩素濃度を算出する機能、および、ポ
テンショスタット7に印加電圧を指示する機能を有して
いる。
【0004】図2に示した塩素濃度測定装置を使用して
メッキ液の塩素濃度を測定するためには、前もって検量
線を作成しておく。これには、まず、塩素濃度のみが異
なるメッキ液を複数種類用意する。次に、用意したそれ
ぞれのメッキ液について、ポテンショスタット7により
対極3と作用極4との間に電圧を印加して、基準極5に
対する作用極4の電位が、塩素のみが反応する電位(約
1.5V)となるように調節し、そのときに対極3と作
用極4との間に流れる電流を計測して記録する。そし
て、計測された電流値と塩素濃度との相関を求め、検量
線を作成する。
【0005】検量線が得られた後に、メッキ液の塩素濃
度を測定するには、そのメッキ液を測定セル4内に満た
し、上記と同様に、基準極5に対する作用極4の電位が
所定の電位(約1.5V)となるように対極3と作用極
4との間に電圧を印加し、そのときに対極3と作用極4
との間に流れる電流を計測し記録する。この計測された
電流値を検量線に当てはめることにより、メッキ液の塩
素濃度を求めるようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような塩素濃
度測定方法において、メッキ液中に含まれる塩素の濃度
が非常に低いときには、計測される電流値が数10μA
〜数100μA程度となる。このため、計測値は、温度
や電極の表面状態等の影響を大きく受けることになる。
この結果、メッキ液の塩素濃度が低い場合には、必要な
測定精度が得られない、といった問題点がある。特に、
半導体デバイスの製造プロセスにおける電解メッキ液の
濃度管理では、数ppm程度の塩素濃度の変化が問題と
されるため、従来の測定方法では、メッキ液の塩素濃度
を適切に管理することが困難であった。
【0007】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、メッキ液の塩素濃度が非常に低いと
きでも精度良く塩素濃度を測定することができ、メッキ
液の塩素濃度を適切に管理することが可能になるメッキ
液の塩素濃度測定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
メッキ液中に浸漬された作用極と対極との間に電圧を印
加し、基準極または前記対極に対する前記作用極の電位
が所定の電位であるときに作用極と対極との間に流れる
電流を計測し、予め作成しておいた検量線からメッキ液
の塩素濃度を測定する方法において、メッキ液の塩素濃
度を測定するごとに、メッキ液の温度を測定して、その
測定温度により検量線を校正することを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の塩
素濃度測定方法において、随時、標準塩素濃度のメッキ
液を使用して、基準極または対極に対する作用極の電位
が所定の電位であるときに作用極と対極との間に流れる
電流を計測し、その計測された電流値と検量線から求ま
る標準塩素濃度のときの電流値とを比較して補正値を算
出する工程を含み、前記補正値を用いて検量線を補正す
ることを特徴とする。
【0010】請求項1に係る発明の塩素濃度測定方法に
よると、メッキ液の塩素濃度を測定するごとに、メッキ
液の温度が測定され、その測定温度により検量線が校正
されるので、温度の影響を受けることなく、校正された
検量線から塩素濃度を精度良く測定することができる。
【0011】請求項2に係る発明の測定方法では、随
時、標準塩素濃度のメッキ液を使用して計測が行われ、
その計測された電流値と検量線から求まる標準塩素濃度
のときの電流値とが比較されて補正値が算出される。そ
して、前記補正値を用いて検量線が補正されるので、電
極の表面状態等の影響を無くして、補正された検量線か
ら塩素濃度をより精度良く測定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図1を参照しながら説明する。
【0013】図1は、この発明に係る塩素濃度測定方法
を実施するために使用される塩素濃度測定装置の構成の
1例を模式的に示す概略図である。この測定装置は、例
えば硫酸銅等のメッキ液12が満たされる測定セル10
を備えている。
【0014】測定セル10内のメッキ液12中には、対
極14、作用極16および基準極18がそれぞれ浸漬さ
れている。対極14としては、銅(Cu)電極、白金
(Pt)電極、ステンレス(SUS)電極などが用いら
れる。作用極16としては、測定対象であるメッキ液中
において不活性な任意の導電性材料からなる電極、例え
ば白金電極あるいは金(Au)電極が用いられ、基準極
18としては、銀−塩化銀電極や飽和カロメル電極が用
いられる。また、作用極16は、図示していないが、例
えば、回転軸を介してモータに連結し、モータによりメ
ッキ液中において所定の回転数(例えば2500rp
m)で回転させられるような構成とすることができる。
また、対極14との間で電流を流しやすくするために、
作用極16に平滑な電極表面を設けるようにすることが
できる。
【0015】対極14、作用極16および基準極18
は、各配線20a、20b、20cを介してそれぞれポ
テンショスタット22に接続されている。ポテンショス
タット22は、制御・記録部24に接続されている。ポ
テンショスタット22および制御・記録部24のそれぞ
れの機能については、図2に関して説明した通りであ
る。また、制御・記録部24には、演算部26が接続さ
れており、演算部26では、後述するような各種の演算
処理が行われる。さらに、制御・記録部24には、温度
センサ28が接続されており、温度センサ28の検出部
30が、測定セル10内のメッキ液12中に浸漬されて
いる。
【0016】また、測定セル10には、メッキ装置で採
取されたメッキ液を測定セル10へ送給するための送液
配管32の液供給口が設けられている。さらに、標準メ
ッキ液を貯留したタンク34から標準メッキ液を測定セ
ル10へ供給するための配管36の液供給口、および、
電解洗浄液を貯留したタンク38から電解洗浄液を測定
セル10内へ供給するための配管40の液供給口がそれ
ぞれ設けられている。標準メッキ液および電解洗浄液に
ついては、後述される。また、測定に使用された後のメ
ッキ液を測定セル10からメッキ装置へ戻すための配管
を設置するようにしてもよい。
【0017】なお、図1に示した装置では、対極14と
作用極16のほかに基準極18を設けているが、基準極
18を設置せずに、対極14に対する作用極16の電位
を制御するようにしてもよい。
【0018】次に、図1に示した塩素濃度測定装置を使
用してメッキ液中の塩素の濃度を測定する方法の1例に
ついて具体的に説明する。
【0019】[検量線の作成]塩化物イオン濃度を測定
するには、電位を正の方向へ掃引するだけでよいが、こ
こでは、サイクリックボルタンメトリで測定する手順を
説明する。
【0020】〔溶液〕まず、塩化物イオン濃度の異なる
4種類の溶液、すなわち、塩化物イオン濃度が100μ
l/lHCl(Cl:36ppm)、150μl/lH
Cl(Cl:54ppm)、200μl/lHCl(C
l:72ppm)および250μl/lHCl(Cl:
90ppm)である4種類の溶液をそれぞれ100ml
調製して用意する。各溶液中のその他の成分について
は、それぞれ標準濃度とする。また、電解洗浄液として
10%硝酸を用意する。
【0021】〔測定〕 空の測定セル10内へ電極洗浄液を供給して、測定
セル10に電極洗浄液を満たし、電極14、16、18
を洗浄する。電極洗浄液中に電極14、16、18を浸
漬させておく時間は約30秒とし、このとき、電極1
4、16間には電圧を印加しないようにする。 測定セル10内から電極洗浄液を排出した後、純水
で電極14、16、18を十分に洗浄する。 コンディショニングとして、VMS(バージン・メ
イクアップ・ソリューション)で20回、所定の電位設
定(掃引開始電圧:+500mV、上限電圧:+157
5mV、下限電圧:−225mV、電位掃引速度:10
0mV/sec、作用極16の回転速度:2500rp
m)により掃引し、電流のピーク値の変動が少なくなる
ようにする。 用意した溶液のサイクリックボルタモグラムを作成
する。このとき、溶液を徐々に加熱し、温度を記録しつ
つ液温を約20℃から約30℃まで上昇させる。昇温速
度は、0.5℃/サイクル程度となるようにすることが
好ましい。 得られたサイクリックボルタモグラムから、基準極
18に対する作用極16の電位が+1.075Vおよび
+1.425Vであるときの電流値および温度をそれぞ
れ読み取る。 上記〜の操作を、全ての溶液について行う。
【0022】〔データ処理〕 得られたデータから、
それぞれの温度について、 Icl=Ilimit−Icont …(1) の演算を行う。(1)式において、Icontは、電位
が+1.075Vであるときの電流値であり、これは、
銅および塩化物イオンの反応が生じない電位における電
流値であって、電極での酸化被膜の形成やメッキ液中の
不純物の反応などによるバックグランド電流である。ま
た、Ilimit は、電位が+1.075Vであると
きの電流値であり、これは、塩化物イオンの酸化反応の
限界拡散電流である。したがって、Iclは、塩化物イ
オンの酸化反応のみの電流値を示すことになる。それぞ
れの温度のときのIclが求まると、Iclと温度との
関係を、(2)式のようにIclを温度Tの一次関数と
して表す。この関数を温度補正関数と呼ぶことにする。
cl100は、塩化物イオン濃度が100μl/lで
ある溶液について得られた電流値であることを示す。 Icl100=12.41×T+122.95 …(2)
【0023】 塩化物イオン濃度が150μl/l、
200μl/lおよび250μl/lであるそれぞれの
溶液についても、(3)、(4)および(5)の各式の
ように温度補正関数を求める。 Icl150=13.40×T+155.54 …(3) Icl200=15.23×T+154.91 …(4) Icl250=16.70×T+170.20 …(5)
【0024】 上記およびで得られた温度補正関
数を用いて、基準温度のときの電流値を求める。基準温
度は何℃でもよいが、ここでは20℃とする。基準温度
のときの電流値を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】 上記で得られた演算結果より、20
℃のときの検量線を作成し、これを基準検量線とする。
この基準検量線を用いて、標準濃度(標準メッキ液の濃
度:125μl/l)のときの電流値を求め、得られた
値を基準電流値Istとする。上記の基準検量線から求
まる基準電流値は、Ist=396μAである。
【0027】 塩化物イオン濃度を横軸にとり、上記
およびで得られた各温度補正関数の傾きを縦軸にと
って、最小二乗法により、温度補正関数の傾きと塩化物
イオン濃度との関係を一次関数で求める。
【0028】 上記で得られた式を用いて、標準濃
度のときの温度補正関数の傾きを求める。この傾きを温
度校正係数Cstと呼ぶことにする。上記した一連の演
算処理から求まる温度校正係数は、Cst=12.97
である。
【0029】[補正値の算出]メッキ液の塩化物イオン
濃度を測定する際に得られる電流値は、非常に小さいた
め、温度のほか、電極の表面状態等の影響を大きく受け
る。したがって、メッキ液の塩化物イオン濃度を精度良
く測定するためには、それらの影響分を相殺するように
補正する必要がある。以下に、補正値を算出する手順に
ついて説明するが、この操作は、一連の測定動作を行う
前などに随時行われる。
【0030】〔溶液〕標準メッキ液(標準濃度:125
μl/lHCl)100mlを用意する。
【0031】〔測定〕 空の測定セル10内へ電極洗浄液を供給して、測定
セル10に電極洗浄液を満たし、電極14、16、18
を洗浄する。電極洗浄液中に電極14、16、18を浸
漬させておく時間は約30秒とし、このとき、電極1
4、16間には電圧を印加しないようにする。 測定セル10内から電極洗浄液を排出した後、純水
で電極14、16、18を十分に洗浄する。 コンディショニングとして、VMS(バージン・メ
イクアップ・ソリューション)で20回、所定の電位設
定(掃引開始電圧:+500mV、上限電圧:+157
5mV、下限電圧:−225mV、電位掃引速度:10
0mV/sec、作用極16の回転速度:2500rp
m)により掃引し、電流のピーク値の変動が少なくなる
ようにする。 用意した溶液のサイクリックボルタモグラムを作成
する。同時に、溶液の温度も測定し記録する。 得られたサイクリックボルタモグラムから、基準極
18に対する作用極16の電位が+1.075Vおよび
+1.425Vであるときの電流値および温度をそれぞ
れ読み取る。
【0032】〔データ処理〕 得られたデータから、上記した(1)式よりIcl
を求める。ここでは、測定温度T=24.4℃、I
cont=93.53μA、Ilimit=538.5
3μA、Icl=445μAであったとする。
【0033】 上記で求められた温度校正係数(C
st=12.97)を用いて、(6)式より、基準温度
(ここでは20℃)のときのIcl20℃を求める。 Icl20℃=Icl−Cst×(T−20) …(6) (6)式より求まるIcl20℃は、Icl20℃=3
87.93μAである。
【0034】 上記で基準検量線から求められた基準
電流値(Ist=396μA)とI cl20℃との差
(Icl20℃−Ist)を求める。得られた差分値を
補正値(Idiff=−8.07μA)とする。この補
正値Idiffにより、測定ごとの計測電流値が補正さ
れ、電極の表面状態等の影響分が相殺される。
【0035】[メッキ液の濃度測定] 〔溶液〕濃度測定しようとするメッキ液100mlを用
意する。
【0036】〔測定〕 空の測定セル10内へ電極洗浄液を供給して、測定
セル10に電極洗浄液を満たし、電極14、16、18
を洗浄する。電極洗浄液中に電極14、16、18を浸
漬させておく時間は約30秒とし、このとき、電極1
4、16間には電圧を印加しないようにする。 測定セル10内から電極洗浄液を排出した後、純水
で電極14、16、18を十分に洗浄する。 コンディショニングとして、VMS(バージン・メ
イクアップ・ソリューション)で20回、所定の電位設
定(掃引開始電圧:+500mV、上限電圧:+157
5mV、下限電圧:−225mV、電位掃引速度:10
0mV/sec、作用極16の回転速度:2500rp
m)により掃引し、電流のピーク値の変動が少なくなる
ようにする。 用意した溶液のサイクリックボルタモグラムを作成
する。同時に、溶液の温度も測定し記録する。 得られたサイクリックボルタモグラムから、基準極
18に対する作用極16の電位が+1.075Vおよび
+1.425Vであるときの電流値および温度をそれぞ
れ読み取る。
【0037】〔データ処理〕 得られたデータから、上記した(1)式よりIcl
を求める。ここでは、Icont=95.28μA、I
limit=514.50μA、Icl=419.22
μAであったとする。
【0038】 上記で求められた温度補正関数
((2)〜(5)式)に測定温度(T=24.09℃)
を代入し、測定温度のときの、各塩化物イオン濃度にお
ける電流値Iclを求める。それらの電流値を表2に示
す。
【0039】
【表2】
【0040】 上記で得られた電流値に、上記で求
められた補正値(Idiff=−8.07μA)を加
え、Icl+Idiffを求める。それらの電流値を表
2に示す。
【0041】 上記で得られた電流値(Icl+I
diff)を用いて校正済検量線を作成し、(7)式の
ように、塩化物イオン濃度Cclを電流Iclの一次関
数で表す。 Ccl=1.007×Icl−319.05 …(7)
【0042】 校正済検量線に、測定されたI
cl(419.22μA)を当てはめ((7)式にI
clを代入し)、塩化物イオン濃度(Ccl=1.00
7×419.22−319.05=103.10μl/
l)を求める。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明の塩素濃度測定方法
によると、メッキ液の塩素濃度が非常に低いときでも精
度良く塩素濃度を測定することができ、メッキ液の塩素
濃度を適切に管理することができる。
【0044】請求項2に係る発明の測定方法では、メッ
キ液の塩素濃度が非常に低いときにも、電極の表面状態
等の影響を無くして、塩素濃度をより精度良く測定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る塩素濃度測定方法を実施するた
めに使用される塩素濃度測定装置の構成の1例を模式的
に示す概略図である。
【図2】塩素濃度測定装置の概略構成の1例を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
10 測定セル 12 メッキ液 14 対極 16 作用極 18 基準極 22 ポテンショスタット 24 制御・記録部 26 演算部 28 温度センサ 32 メッキ液の送液配管 34 標準メッキ液を貯留したタンク 38 電解洗浄液を貯留したタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝畑 保廣 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ液中に浸漬された作用極と対極と
    の間に電圧を印加し、基準極または前記対極に対する前
    記作用極の電位が所定の電位であるときに作用極と対極
    との間に流れる電流を計測し、予め作成しておいた検量
    線からメッキ液の塩素濃度を測定する方法において、 メッキ液の塩素濃度を測定するごとに、メッキ液の温度
    を測定して、その測定温度により検量線を校正すること
    を特徴とするメッキ液の塩素濃度測定方法。
  2. 【請求項2】 随時、標準塩素濃度のメッキ液を使用し
    て、基準極または対極に対する作用極の電位が所定の電
    位であるときに作用極と対極との間に流れる電流を計測
    し、その計測された電流値と検量線から求まる標準塩素
    濃度のときの電流値とを比較して補正値を算出する工程
    を含み、 前記補正値を用いて検量線を補正する請求項1記載のメ
    ッキ液の塩素濃度測定方法。
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